2012年1月7日の相場概要

為替・株式・商品マーケット概要[NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。米労働省が6日発表した12月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比20万人増と市場予想平均の前月比15万5000人増より強かった。また、失業率も8.5%と市場予想平均の8.7%より強く、米労働市場の改善を意識した円売りドル買いが優位となり、その他の通貨に対しても円安が進んだ。
 ただ、欧州債務懸念が根強いなか、欧州の取引時間帯に発表された11月の独製造業新規受注が前月比4.8%減と市場予想平均の前月比1.8%減を下回ったため、欧米の景況感格差に着目したユーロ売りドル買いが膨らみ、ユーロに対しては円買いが強まった。また、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が6日、「我々は追加の金融緩和を提供できるかどうか評価し続けることが適切である」などと語り、米追加金融緩和が意識される形で円買いドル売りが入ったため、円全体が買い戻された。強い米雇用統計を受けて欧州株や時間外の米株価指数先物は上げ幅を拡大したものの、5日発表の12月ADP全米雇用報告が予想を大幅に上回ったことで影響がある程度織り込まれており、材料出尽くし感から失速。ダウ平均も一時80ドル超下落したため、リスク回避的な円買いがさらに広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計を受けて1ドル=77円34銭前後まで急伸した。ただ、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の発言を材料に米10年物国債利回りが急低下したことが売りを誘ったほか、カナダドル円の下落に押され76円96銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は2000年12月12日以来の安値となる1ユーロ=97円87銭前後まで下落した。
カナダドル円は売り優勢。カナダ統計局が6日発表した12月のカナダ雇用統計で、失業率が7.5%と市場予想平均の7.4%より弱かったほか、新規雇用者数も1万7500人増と市場予想平均の2万人程度増を下回ったことが材料視された。米雇用統計発表後にドル円が急伸した影響から1カナダドル=75円86銭前後まで上げたが、その後は断続的な売りが持ち込まれ74円83銭前後まで下落した。
・ユーロドルは売り一服。来週のイタリア、スペイン国債入札が警戒されるなど欧州財政問題が引き続き懸念されるなか、独経済指標が予想を下回った一方、米雇用統計は予想より強かったためユーロ売りドル買いが膨らんだ。株価のさえない値動きも売りを促し、オプションのバリアが観測されていた1ユーロ=1.2750ドル前後や1.2700ドル前後を下抜けた。2010年9月13日以来の安値となる1.2697ドル前後まで下げ幅を広げた。仏政府筋の話として「フランスは格下げに関する通知を何も受けていない」と伝わると小幅に買い戻しが入ったが、中盤以降は1.27ドル台前半でのもみ合いに終始した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

エリック・ローゼングレン[NP-6.2 HDP -2.6 CHDP -0.1 RHDP -3.2 CRHDP +0.1]
・ローゼングレン米ボストン連銀総裁「過度の緊縮財政に潜在的リスクが見られる」「中東の不確実性によるオイルショックもリスク要因」「MBSの追加購入は住宅市場の助けとなる」「経済は著しい下振れリスクに直面」「米国のリスクの中にはユーロとソブリン問題が含まれる」

フランス政府関係[NP     HDP +0.5 CHDP +0.2 RHDP +0.5 CRHDP +0.2]
・「フランスは格下げに関する通知は何も受けていない」と政府筋の話として伝えた。

エリック・ローゼングレン[NP-6.4 HDP -2.7 CHDP -0.1 RHDP -3.2 CRHDP +0.0]
・ローゼングレン米ボストン連銀総裁「失業率は5-6%の範囲が理想的だ」

エリザベス・デューク[NP-3.0 HDP -0.7 CHDP -0.1 RHDP -0.4 CRHDP +0.2]
・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「米失業率は次第に低下するだろう」「FRBの現行の政策スタンスは適切」「消費者債務の改善は見通しにとって上振れリスク」「欧州の影響が波及する可能性が下振れリスク」

サラ・ラスキン[NP-5.6 HDP -4.7 CHDP -0.1 RHDP -4.7 CRHDP -0.1]
・ラスキン米連邦準備理事会(FRB)理事「失業率の低下後も依然労働市場は弱い」「非伝統的な手段は完全に適切」

エリザベス・デューク[NP+2.0 HDP -0.6 CHDP +0.1 RHDP -0.6 CRHDP -0.2]
・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「経済には多くのたるみが存在する」

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

エリザベス・デューク[NP+2.0 HDP -0.6 CHDP +0.1 RHDP -0.6 CRHDP +0.2]
・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「2012年は緩やかな景気回復が続くとみる」

2012年1月7日のFX要人発言・ニュース

マリオ・モンティ[NP     HDP -1.9 CHDP +3.9 RHDP -1.9 CRHDP +3.9]
マリオ・モンティ・モンティ・イタリア首相「イタリアは犠牲を受け入れる」「EUは全体として財政赤字がその他より低い」

マリオ・モンティ[NP     HDP -1.9 CHDP +3.9 RHDP -1.9 CRHDP +3.9]
マリオ・モンティ・モンティ・イタリア首相「危機における主要なリスクは分裂やユーロ圏内の理解の欠如」「EUはユーロの信頼性に関して国際的な投資家の懸念を一掃するため十分な手段を持たなければならない」

エリック・ローゼングレン[NP-6.2 HDP -2.6 CHDP -0.1 RHDP -3.2 CRHDP +0.1]
エリック・ローゼングレン・ローゼングレン米ボストン連銀総裁「過度の緊縮財政に潜在的リスクが見られる」「中東の不確実性によるオイルショックもリスク要因」「MBSの追加購入は住宅市場の助けとなる」「経済は著しい下振れリスクに直面」「米国のリスクの中にはユーロとソブリン問題が含まれる」

フランス政府関係[NP     HDP +0.5 CHDP +0.2 RHDP +0.5 CRHDP +0.2]
フランス政府関係・「フランスは格下げに関する通知は何も受けていない」と政府筋の話として伝えた。

エリック・ローゼングレン[NP-6.4 HDP -2.7 CHDP -0.1 RHDP -3.2 CRHDP +0.0]
エリック・ローゼングレン・ローゼングレン米ボストン連銀総裁「失業率は5-6%の範囲が理想的だ」

連邦準備制度理事会(FRB)[NP     HDP -0.6 CHDP +0.0 RHDP -2.2 CRHDP -0.3]
連邦準備制度理事会(FRB)・米連邦準備理事会(FRB)は6日、ニューヨーク連銀を通じて2018年1月-2019年11月に償還を迎える米国債49億3300万ドルを購入したと発表した。

バラク・オバマ[NP+2.0 HDP -1.7 CHDP +0.1 RHDP -3.4 CRHDP +0.0]
バラク・オバマ・オバマ米大統領「経済は正しい方向に向かっている」「12月米雇用統計は民間部門の雇用増加を示唆している」「経済は回復し始めている」「米経済は常に雇用を創出している」

ニコラ・サルコジ[NP     HDP -1.1 CHDP -0.2 RHDP -1.1 CRHDP -0.2]
ニコラ・サルコジ・サルコジ・フランス大統領「モンティ・イタリア首相と1月20日にローマで会談する」

マリオ・モンティ[NP     HDP -1.9 CHDP +3.9 RHDP -1.9 CRHDP +3.9]
マリオ・モンティ・モンティ・イタリア首相「サルコジ仏大統領との20日の会談にメルケル独首相も出席する」

アタナシオス・オルファニデス[NP     HDP -0.1 CHDP -0.2 RHDP -0.1 CRHDP -0.2]
アタナシオス・オルファニデス・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオルファニデス・キプロス中銀総裁「欧州危機の管理はひどく非効率的」「投資家の信頼を損なう決定は覆さなければならない」

ニコラ・サルコジ[NP     HDP -1.1 CHDP -0.2 RHDP -1.1 CRHDP -0.2]
ニコラ・サルコジ・サルコジ・フランス大統領「金融取引税に関する合意を待っていない」「ユーロ圏は税に関して責任を持つ」「金融取引に課税されないことは受け入れられない」

エリザベス・デューク[NP+2.0 HDP -0.6 CHDP +0.1 RHDP -0.6 CRHDP +0.2]
エリザベス・デューク・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「2012年は緩やかな景気回復が続くとみる」

エリザベス・デューク[NP-3.0 HDP -0.7 CHDP -0.1 RHDP -0.4 CRHDP +0.2]
エリザベス・デューク・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「米失業率は次第に低下するだろう」「FRBの現行の政策スタンスは適切」「消費者債務の改善は見通しにとって上振れリスク」「欧州の影響が波及する可能性が下振れリスク」

サラ・ラスキン[NP-5.6 HDP -4.7 CHDP -0.1 RHDP -4.7 CRHDP -0.1]
サラ・ラスキン・ラスキン米連邦準備理事会(FRB)理事「失業率の低下後も依然労働市場は弱い」「非伝統的な手段は完全に適切」

エリザベス・デューク[NP+2.0 HDP -0.6 CHDP +0.1 RHDP -0.6 CRHDP -0.2]
エリザベス・デューク・デューク米連邦準備理事会(FRB)理事「経済には多くのたるみが存在する」

アタナシオス・オルファニデス[NP     HDP -0.1 CHDP -0.2 RHDP -0.1 CRHDP -0.2]
アタナシオス・オルファニデス・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオルファニデス・キプロス中銀総裁「一部の欧州諸国は成長しつつある」

スティーヴン・ハーパー[NP+1.0 HDP -0.7 CHDP +0.0 RHDP -0.2 CRHDP +0.0]
スティーヴン・ハーパー・ハーパー・カナダ首相「12月カナダ雇用統計はまちまちだった」「カナダにはアジアにエネルギーを輸出する能力が必要」

マリオ・モンティ[NP     HDP -1.9 CHDP +3.9 RHDP -1.9 CRHDP +3.9]
マリオ・モンティ・モンティ・イタリア首相「イタリアの銀行システムは信頼できる」「ウニクレディトには資本の引き上げに関連した一時的な問題があった」

為替・株式・商品マーケット概要[NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
為替・株式・商品マーケット概要・6日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。米労働省が6日発表した12月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比20万人増と市場予想平均の前月比15万5000人増より強かった。また、失業率も8.5%と市場予想平均の8.7%より強く、米労働市場の改善を意識した円売りドル買いが優位となり、その他の通貨に対しても円安が進んだ。
 ただ、欧州債務懸念が根強いなか、欧州の取引時間帯に発表された11月の独製造業新規受注が前月比4.8%減と市場予想平均の前月比1.8%減を下回ったため、欧米の景況感格差に着目したユーロ売りドル買いが膨らみ、ユーロに対しては円買いが強まった。また、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が6日、「我々は追加の金融緩和を提供できるかどうか評価し続けることが適切である」などと語り、米追加金融緩和が意識される形で円買いドル売りが入ったため、円全体が買い戻された。強い米雇用統計を受けて欧州株や時間外の米株価指数先物は上げ幅を拡大したものの、5日発表の12月ADP全米雇用報告が予想を大幅に上回ったことで影響がある程度織り込まれており、材料出尽くし感から失速。ダウ平均も一時80ドル超下落したため、リスク回避的な円買いがさらに広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計を受けて1ドル=77円34銭前後まで急伸した。ただ、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の発言を材料に米10年物国債利回りが急低下したことが売りを誘ったほか、カナダドル円の下落に押され76円96銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は2000年12月12日以来の安値となる1ユーロ=97円87銭前後まで下落した。
カナダドル円は売り優勢。カナダ統計局が6日発表した12月のカナダ雇用統計で、失業率が7.5%と市場予想平均の7.4%より弱かったほか、新規雇用者数も1万7500人増と市場予想平均の2万人程度増を下回ったことが材料視された。米雇用統計発表後にドル円が急伸した影響から1カナダドル=75円86銭前後まで上げたが、その後は断続的な売りが持ち込まれ74円83銭前後まで下落した。
・ユーロドルは売り一服。来週のイタリア、スペイン国債入札が警戒されるなど欧州財政問題が引き続き懸念されるなか、独経済指標が予想を下回った一方、米雇用統計は予想より強かったためユーロ売りドル買いが膨らんだ。株価のさえない値動きも売りを促し、オプションのバリアが観測されていた1ユーロ=1.2750ドル前後や1.2700ドル前後を下抜けた。2010年9月13日以来の安値となる1.2697ドル前後まで下げ幅を広げた。仏政府筋の話として「フランスは格下げに関する通知を何も受けていない」と伝わると小幅に買い戻しが入ったが、中盤以降は1.27ドル台前半でのもみ合いに終始した。

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