為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年5月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年5月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年5月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-05-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い優位。ギリシャ支援を巡る欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)の協議が今週末にもまとまるとの見方が広がる中、投資家心理の改善を意識した円売りが先行した。ただ、米商務省が発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値が市場予想より若干弱かったことをきっかけに対ドルで円買いが入ると、週末・月末要因も重なり先に売りを進めた参加者が反対売買を行った。また、米検察当局が証券詐欺の疑いでゴールドマン・サックス(GS)の捜査に着手したとの報道を受けて、GS株中心に金融株が下げ幅を拡大。金融不安を嫌気したリスク回避的な円買いも進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円59銭前後まで買いが先行した。ただ、94円半ばから95円にかけて観測されている国内輸出企業からの売り注文に上値を抑えられた。弱い1-3月期米GDP速報値や米金融不安を意識した売りが強まると、米長期金利の低下も重しとなり、引けにかけてじり安となった。
・ユーロ円は1ユーロ=125円97銭前後まで値を上げた後、124円71-74銭前後まで下落した。
・ユーロドルは下値が堅い。米金融株の下落がリスク資産圧縮目的の売りを誘い、1ユーロ=1.3343ドル前後から1.3255-58ドル前後まで下落した。市場関係者からは「欧州系からの売りが目立った」との指摘もあった。ただ、ギリシャに対する金融支援が近いとの見通しとなったことで、豪ドルやカナダドルに対してはユーロの買い戻しが継続。つれる形で1.33ドル台前半まで値を戻した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年5月 発言・ニュース

[2010-05-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い優位。ギリシャ支援を巡る欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)の協議が今週末にもまとまるとの見方が広がる中、投資家心理の改善を意識した円売りが先行した。ただ、米商務省が発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値が市場予想より若干弱かったことをきっかけに対ドルで円買いが入ると、週末・月末要因も重なり先に売りを進めた参加者が反対売買を行った。また、米検察当局が証券詐欺の疑いでゴールドマン・サックス(GS)の捜査に着手したとの報道を受けて、GS株中心に金融株が下げ幅を拡大。金融不安を嫌気したリスク回避的な円買いも進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円59銭前後まで買いが先行した。ただ、94円半ばから95円にかけて観測されている国内輸出企業からの売り注文に上値を抑えられた。弱い1-3月期米GDP速報値や米金融不安を意識した売りが強まると、米長期金利の低下も重しとなり、引けにかけてじり安となった。
・ユーロ円は1ユーロ=125円97銭前後まで値を上げた後、124円71-74銭前後まで下落した。
・ユーロドルは下値が堅い。米金融株の下落がリスク資産圧縮目的の売りを誘い、1ユーロ=1.3343ドル前後から1.3255-58ドル前後まで下落した。市場関係者からは「欧州系からの売りが目立った」との指摘もあった。ただ、ギリシャに対する金融支援が近いとの見通しとなったことで、豪ドルやカナダドルに対してはユーロの買い戻しが継続。つれる形で1.33ドル台前半まで値を戻した。

[2010-05-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・Overview】3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。週末に、欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)が共同でギリシャに対して1100億ユーロの融資を行うことで合意したと伝わると、対ユーロで円売りが出たため、円全体が一時押し下げられた。もっとも、前週末の段階でギリシャ支援についてある程度伝わっていたこともあって、対ユーロでの円売りは持ち高調整の域を出ず長続きしなかった。その後は、ギリシャの融資までの過程や、ギリシャ以外の財政問題などに対する懸念が根深いことが意識されて対ユーロで円が買い戻されたため、円全体が押し上げられた。東京市場が休場で市場参加者が減少し商いが薄く、値が振れやすいことが影響し値動きが大きくなった面がある。
 また、中国人民銀行が2日に預金準備率を0.50%引き上げたことが嫌気されてアジア株が弱含んでいることも、投資家のリスク志向を低下させ円買いを誘った。

[2010-05-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・Overview】3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週明けの欧州勢から、週末に伝わったギリシャ支援策を手掛かりにユーロに対して円売りが出たほか、対資源国通貨にも円売りが目立つ場面があった。もっとも、ギリシャ問題の解決には時間がかかるとの見方が根強く、円売りは持ち高調整の域を出なかったため円の下値は限られた。時間外のダウ先物が一時伸び悩んだこともリスクマネーの重しとなり資源国通貨に対する円売り圧力を後退させた。その後は、英国市場がバンクホリデーで休場となり市場参加者が減少しているため、積極的に持ち高を形成する動きは見られず、もみ合いの展開が続いている。

[2010-05-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は弱含み。英国市場がバンクホリデーで休場となり市場参加者が減少しているため、しばらくは動意の薄い展開が続いた。ただ、週末に伝わったギリシャ支援策や時間外のダウ先物の上昇を受け、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、ニューヨークの取引時間帯に入ると低金利の円が売られた。米長期金利が上昇し、対ドルで日米金利差の拡大を意識した円売りが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。アジア時間に付けた高値1ドル=94円15銭前後を上抜けて上昇に弾みが付くと、22時前に一時94円59銭前後と先週末高値に面合わせした。
・ユーロ円は底堅い動き。ドル円の上昇につれた円売りユーロ買いが出ると、一時1ユーロ=125円23銭前後まで値を戻した。
・ユーロドルはもみ合い。ギリシャ情勢を巡る過度の懸念は後退したものの、ギリシャによる3年間の財政赤字削減の実行性を見極めたいとの慎重な見方も根強く、積極的な持ち高形成は手控えられた。英国市場が休場で市場参加者が減少する中、米国勢参入待ちの雰囲気もあった。

[2010-05-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。2日のユーロ圏財務相会合で総額1100億ユーロのギリシャ支援が合意に達したほか、時間外のダウ先物が強含んだため、投資家心理の改善を意識したニューヨーク勢が円売りで参入した。強い4月米ISM製造業指数を支えに米国株が上げ幅を拡大すると、リスク志向の高まりから低金利の円を売る動きが広がったほか、対ドルでは米長期金利の上昇に伴い、日米金利差の拡大を意識した円売りが出た。もっとも、ユーロドルの下落につれて円買いユーロ売りが強まると、その他の通貨にも円買いが波及する場面があったほか、引けにかけても持ち高調整の買い戻しが散発的に入った。

[2010-05-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した4月製造業景気指数が予想より強かったことや米株高を手掛かりに、対ドルで円売りが強まったため、その他通貨に対しても円売りが広がった。投機筋からドルに対して仕掛け的な円売りが断続的に出ると、一段と円全体の下げ幅も広がった。その後は、対ドルの下値で通貨オプションに絡んだ円買いが厚い影響で円の下落はいったん収まっている。

[2010-05-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて買いが強まった。豪準備銀行(RBA)が政策金利を4.50%に引き上げた際の声明で、今回の利上げで緩和的な金融政策の調整がかなり進んだことが示された。今後暫く利上げが休止するとの憶測が広がり豪ドルに対して円買いが強まると、円全体が押し上げられた。欧州勢がドルに対して仕掛け的に欧州通貨売りを進めると、つられて円買い欧州通貨売りが入り、円全体が値を上げた。その後は、時間外のダウ先物が下げ幅を拡大すると、リスク資産圧縮目的の円買いも加わって一段と円の上値が広がっている。

[2010-05-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は強含み。ギリシャによる3年間の財政赤字削減の実行性を見極めたいとの慎重な見方が根強い中、対ユーロ中心に円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。ギリシャ支援に関するドイツ議会の承認や、ギリシャ以外の財政問題などに対する懸念が根深いことも意識された。時間外のダウ先物や欧州株が下落したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まるとの見方が広がったことも円の支援材料となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はじり安。ユーロ円や豪ドル円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りが相場の重しとなり、一時1ドル=94円39銭前後まで値を下げた。ただ、対欧州・オセアニア通貨でドル買いが進んだ影響で、下落の勢いは緩やかだった。
・ユーロ円は大幅安。昨日の安値1ユーロ=123円99銭前後を下抜けると、損失覚悟の円買い・ユーロ売り注文を巻き込んで一時123円35銭前後まで値を下げた。ポンド円は軟調。株安を受けクロス円が売られる流れに沿った。一時1ポンド=143円05銭前後まで値を下げた。市場関係者からは「昨日の英世論調査を受け、いずれの政党も議席が過半数に届かない『ハングパーラメント』への思惑が高まったこともポンド売りにつながった」との声が聞かれた。
・ユーロドルはスペインやポルトガルのソブリンCDSスプレッドが拡大し、ユーロ圏の財政不安が改めて意識されると、一時2009年4月28日以来の安値となる1ユーロ=1.3060ドル前後まで値を下げた。ノックアウトオプションが設定されていた1.3100ドルを下抜けて、ストップロスを巻き込むと下げ足を速めた。市場参加者からは「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドからの売りが出た」との声が聞かれた。

[2010-05-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調地合いが継続。ギリシャ支援実施に向けてユーロ圏各国の足並みがそろわないことや、ギリシャによる財政赤字削減計画の実行性に懐疑的な見方が根強い中、対ユーロ中心に円の買い戻しが断続的に入った。欧米株価やコモディティ価格が大幅に下落するなど、リスクポジションを解消する動きが加速したことも円買いを促した。対豪ドルでは、オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)の声明を受けた豪利上げ休止観測を蒸し返す形で円が買われたほか、対ポンドでは6日の英国総選挙を前に、いずれの政党も議席が過半数に届かない「ハングパーラメント」への思惑が高まったことも円の支援材料となった。

[2010-05-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。前日の欧米市場での全般的なドル買いの流れを受けた円売りドル買いが先行し、ドル以外の通貨に対しても円売りが波及した。もっとも、ギリシャをはじめとするユーロ圏諸国の財政への懸念から対ユーロでは円買いが根強く、円全体の支えとなり値を戻した。その後は、時間外のダウ先物が徐々に下げ幅を縮めたため、小幅ながら円売りに押される場面があった。

[2010-05-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。欧州勢参入で対ユーロ中心に円売りが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及した。時間外のダウ先物が一時上げに転じたことも重しとなった。その後、ポルトガルやスペインのソブリンCDS5年物スプレッドがワイド化したほか、ダウ先物が再び下げに転じたことなどを受けて、対ユーロで買い戻しが入ると円全体の支えとなり値を戻した。もっとも、欧州株式相場が下げ幅を縮めたため再び円売りに押されている。

[2010-05-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含み。米格付け会社ムーディーズがポルトガルの格下げの可能性を示唆すると、ギリシャ以外の欧州諸国のソブリンリスクが改めて意識された。対ユーロで円買いが強まると、他の通貨に対しても円買いが波及した。時間外のダウ先物や欧州株が下落したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まるとの見方が広がったことも円の支援材料となった。一方、ドルに対しては一進一退。クロス円の下落につれた円買いドル売りが相場の支えとなる半面、対欧州オセアニア通貨でドル買いが進んだ影響で上値は重かった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。ノックアウトオプションが設定されている1ドル=95円00銭に接近した場面では防戦売りが出たほか、クロス円の下落につれた売りが出た。一時本日安値となる1ドル=94円50銭前後まで値を下げた。半面、対欧州オセアニア通貨でドル買いが進んだ影響で下値は限定的だった。
・ユーロ円は大幅安。心理的節目である1ユーロ=122円00銭前後を下抜けると下げ足を速め、一時3月22日以来の安値となる121円24銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは企業や政府の信用リスクが取引対象となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、ギリシャやポルトガルに対する保証コストが過去最高を更新したうえ、ムーディーズがポルトガルの格下げについて言及。ユーロ全面安の展開となった。ノックアウトオプションが設定されていた1ユーロ=1.2900ドルを下抜けてストップロスを巻き込むと、一時2009年3月12日以来の安値となる1.2803ドル前後まで値を下げた。

[2010-05-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は上げ幅を拡大。米格付け会社ムーディーズはポルトガル国債の格付けを引き下げ方向で見直すと発表。ギリシャ以外のユーロ圏諸国にも資金繰り悪化懸念が拡大するとの見方から、対ユーロ中心に円の買い戻しが優勢となった。100ドル超下落したNYダウが上げに転じると、リスク志向の低下に歯止めが掛かったとして円は上値を切り下げたが、対ドルでまとまった規模の円買いが入ると、その他の通貨にも円買いが波及。NYダウが再び100ドル超下落したことも、円全体を押し上げた。

[2010-05-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。南欧のソブリンリスクが高まっていることや前日の米株安を背景に、連休明けの日本株が大幅安となると、リスク資産圧縮目的の円買いが一時入った。もっとも、日本株の下落は予想された範囲にとどまったため、円買いは加速せず上値が限られた。徐々に持ち高調整の円売りが出てやや上値を切り下げた。

[2010-05-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に荒い値動き。6日午後の上海総合指数や、後場の日経平均株価が下げ幅を拡大したことを受けて、リスクポジション解消目的で円買いが散発的に入った。欧州勢が参入すると、英国の総選挙の結果発表を控えてポジション調整の円買いが対ポンドで入ったほか、ユーロに対してはソブリンリスクがユーロ圏内で拡大することを警戒した円買いが入り円全体が押し上げられた。時間外のダウ先物が下げに転じ、上海総合指数が引けにかけて前日比100ポイント超の下落となると、ストップロス誘発を狙った仕掛け的な円買いが対ユーロ、ポンド中心に加速。円は一段と上値を伸ばした。
 もっとも、16時から取引を開始した英独の株価指数が底堅く推移し、ダウ先物が持ち直したため、短期スタンスで円買いを進めた参加者からポジション調整の円売りが出て急速に上値を切り下げている。

[2010-05-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。英国の総選挙の結果発表を控えてポジション調整の円買いが対ポンドで入ったほか、ユーロに対してはソブリンリスクがユーロ圏内で拡大することを警戒した円買いが入り円全体が押し上げられた。その後、時間外のダウ先物が持ち直すと、短期スタンスで円買いを進めた参加者からポジション調整の円売りが出て急速に上値を切り下げる場面もあったが下値は限定的だった。・ダウ先物が再び下げに転じ投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が広がったことが円の支援材料となったほか、対スイスフランでユーロが急落した影響で円ユーロが上昇。他の通貨に対しても円買いが波及した。
【 通貨ペア 】
・ドル円はポンド円やユーロ円の下落につれて売りが先行した。昨日の安値1ドル=93円54銭前後を下抜けて下げ足を速めると、一時93円54銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は大幅安。ダウ先物が上昇に転じたことをきっかけにショートカバーが強まり一時1ユーロ=120円台半ばまで値を戻す場面があったが、買い戻し一巡後は再び売りに押される展開に。ダウ先物が失速したことが相場の重しとなったほか、対スイスフランでユーロが急落した影響で円買いユーロ売りが広がった。一時昨年2月20日以来の安値となる118円57銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは弱含み。ユーロ圏の財政問題を背景に投機的な売りが先行した後、ショートカバーが進み1ユーロ=1.28ドル台を回復する場面があったが、欧金融イベント待ちの様相が濃くなり買い戻し圧力は徐々に後退した。スイス国立銀行(SNB)による介入警戒感が後退する中、対スイスフランでユーロ売りが膨らむと、一時2009年3月11日以来の安値となる1.2690ドル前後まで値を下げた。
 また、欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。トリシェECB総裁は定例記者会見で「ECBは国債買い取りについて協議しなかった」「ギリシャの秩序ある破たんについて協議しなかった」などと述べたものの、市場の反応は限定的だった。

[2010-05-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は急騰。ギリシャの財政問題を発端とした信用不安がその他のユーロ圏諸国に拡大するとの見方や、英国の総選挙の結果発表を前にいずれの政党も議席が過半数に届かない「ハングパーラメント」への思惑が高まった。リスク資産を閉じて資金を引き揚げる動きが進み、ユーロやポンドなどに対して円の買い戻しが優勢となった。低金利の円に逃避的な買いが集まるとの見方から仕掛け的な円買いも入る中、ダウ平均株価が一時1000ドル近い下落となったため円は急騰した。もっとも、株安が一服すると、持ち高調整の売りが出て円は上値を切り下げた。なお、CNBCは6日、「株価の急落は人的ミスが要因だった」と報じた。

[2010-05-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売りに押し戻された。昨日の米国市場で、ユーロ圏の財政問題や米国株の急落を背景に、リスク資産を解消する動きが強まった流れに沿って、円が買われた地合いを引き継いだ。もっとも、7日の東京市場では、米国株の急落の背景に注文の誤発注があったことが徐々に広がり過度にリスクを回避する動きが後退したほか、7日の日本株も安く寄り付いた後は安値圏で小動きとなったため、一段と円買いを進める動きは見られず、ポジション調整の円売りが出て徐々に値を下げた。円の上値では国内輸入企業からの円売りや、国内個人投資家からは円と金利差のあるオセアニア通貨に対し売りが出ていたようだ。時間外の米株価指数先物が持ち直し上げ幅を広げると、一段と売りに押し戻された。

[2010-05-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日経平均株価が一時下げ幅を縮小したほか、時間外のダウ先物が持ち直し上げ幅を拡大したため、午後に入ってもポジション調整の円売りが暫く続いた。ただ、日本株やダウ先物の戻りが一服すると円売り圧力は後退。ポンドに対し英政治の混迷を嫌気した円買いが入ったこともあって円全体がやや値を戻した。
 欧州勢が参入してくると、ダウ先物がマイナス圏に沈み下げ幅を広げたことや、ポルトガルのソブリンCDSが前日から66bp拡大し495bpになったと伝わったことなどを背景に対ユーロ中心に円買いが強まったものの、ダウ先物が再び持ち直したため、持ち高調整の売りに急速に押し戻された。また、「流動性が低下し、値が飛びやすくなっている」との声が聞かれ、相場の方向感が定まらない状況だ。

[2010-05-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。時間外の米株価指数先物が上げたことが円の重しとなったほか、ドイツ下院が7日、ギリシャ支援法案を可決したと伝わると、対ユーロで円売りが出たため円全体が下げた。ギリシャに関する7カ国(G7)財務相の電話会議への期待から円売り外貨買いが出た面もある。・米労働省が発表した4月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比29万人増と予想の前月比19万人増より強い内容だったと伝わると、対ドル中心に円売りが膨らんだものの、失業率が9.9%と予想の9.7%より弱い内容だったため、円売りの勢いは長続きしなかった。現物の米国株が安く始まると、リスク回避的な円買いが入った。市場関係者からは「流動性が低下し、値が飛びやすくなっている」との声が聞かれ相場の方向感が定まらない。
【 通貨ペア 】
・ドル円は4月米雇用統計発表後に一時本日高値となる1ドル=93円27銭前後まで値を上げた後、91円台後半まで下押しした。
・ユーロ円は21時30分過ぎに一時1ユーロ=118円80銭前後まで買われた後は、116円台前半まで下押しした。
・ポンドドルは神経質な動き。英総選挙で保守党が過半数を獲得できず、政権獲得へ不透明感が高まると一時2009年4月23日以来の安値となる1ポンド=1.4476ドルまで値を下げた。ただ、売り一巡後はショートカバーで値を戻す展開に。格付け会社ムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が「英総選挙は英格付けに影響を与えない」との見方を示したことでポンドの買い戻しが入った。保守党のキャメロン党首が声明で、自由民主党との連立の可能性に言及したことも相場を支えた。一時1.47ドル台半ばまで値を戻した。
・ユーロドルは上値が重い。ダウ先物の上昇やドイツ下院でギリシャ支援法案が可決されたことなどを受け、買い戻しが進むと一時本日高値となる1ユーロ=1.2799ドル前後まで値を上げた。ただ、その後は心理的節目の1.2800ドルを上抜けることが出来ず、次第に売りが優位に。欧州諸国の財政懸念が根強い中、ダウ先物の失速や欧州株の下落を背景に戻りを売る動きが出たようだ。

[2010-05-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。欧州の取引時間帯には独・仏・ポルトガル・スペインがギリシャ支援法案を可決したほか、7カ国(G7)財務相がギリシャに関する電話会議を開催すると伝わった。ユーロ圏諸国の財政悪化懸念が後退するとの期待感が広がる中、4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より強かったことも手掛かりとなり、前日の円の急騰に対する利食い売りや戻り売りが先行した。ただ、電話会議後に具体的な対策が示されなかったことへの失望感から、低金利の円に逃避的な買いが再燃。前日に一時1000ドル近く急落したダウ平均株価が270ドル超下げたことも、リスク資産引き揚げに絡んだ円買いを後押しした。もっとも、ダウ平均株価は荒い値動きとなり、上げに転じる場面も見られたため、円買いの勢いは収まった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、4月米雇用統計発表後に1ドル=93円27銭前後まで値を上げた。ただ、電話会議後に具体策が伝わらなかったことへの失望売りや株安に押され、91円台を一時割り込んだ。
・ユーロ円は1ユーロ=118円80銭前後まで買いが先行した後、114円台半ばまで下押しした。ただ、株価の持ち直しを支えに117円台を回復した。
・ユーロドルは下値が堅い。G7財務相の電話会議に対する期待感から1ユーロ=1.2799ドル前後まで買いが先行した。ただ、1.2800ドル前後の節目を意識した売りに上値を抑えられたほか、強い4月非農業部門雇用者数を受けた売りが進んだ。株安も重しとなり、1.2607-10ドル前後まで値を下げた。もっとも、株価が一転上昇し持ち直すと、週末要因の買い戻しも支えとなり1.27ドル台半ばへ戻した。

[2010-05-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。ギリシャの財政危機をきっかけとする欧州諸国の財政問題に関して、相次いで支援策が打ち出されたことを受け、市場の過度の不安が後退。時間外のダウ先物の急伸や10日の日本株高を手掛りに、対ユーロや資源国通貨中心に円売りが出た。対ドルでは、米長期金利の上昇に伴い日米金利差の拡大を意識した円売りが出た。
 欧州連合(EU)の緊急財務相理事会では、ユーロ防衛ための基金「ユーロ安定メカニズム」創設で正式合意、EUと国際通貨基金(IMF)とで最大7500億ユーロの支援枠を設定した。このほか、欧州中央銀行(ECB)は公社債市場へ介入することを決めた。
 日銀は10日、臨時の政策委員会・金融政策決定会合を開催し、米国連邦準備制度との間で米ドルスワップ取極めを再締結すること、および米ドル資金供給オペレーションの実施体制を改めて整備すること、を決定した。

[2010-05-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一段安。しばらくは欧州勢の本格的な参入を前にもみ合いの展開が続いていたが、夕刻にかけて売りが膨らんだ。ギリシャの財政危機をきっかけとする欧州諸国の財政問題に関して、相次いで支援策が打ち出されたことなどが好感されて、南欧諸国の株価が主導する形で欧州株全般が急伸。南欧諸国のソブリンCDSや、各国国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ金利)が大きく縮小しユーロ圏の信用不安が後退したとの見方が広がると、円の買い持ちを解消する動きが強まった。

[2010-05-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は軟調。10日のアジア市場で、欧州連合(EU)がユーロ安定メカニズム創設で正式合意したことを背景に、ユーロ圏の財政問題への警戒感が大幅に後退し、対ユーロ中心に円売りが進んだ流れを引き継いだ。欧州の市場参加者からも、欧州株やダウ先物の上昇、南欧諸国のソブリンCDSや各国国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ金利)の大幅縮小などを背景に、対ユーロ中心に円売りが膨らみ一時円の下値を探る展開となった。もっとも、前週末終値から大幅に円安が進んだこともあって、いったん利益確定の円買いが入り下げ幅が縮小している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=93円57銭前後。
・ユーロ円は17時30分過ぎに一時1ユーロ=122円29銭前後まで買われた。
・ユーロドルは伸び悩み。欧州市場の取引時間帯の序盤に1ユーロ=1.3095ドル前後まで上げた。ただ、前週末NY終値から300ポイント以上上昇したこともあり、短期筋からは利益確定の売りも出て、上値を切り下げている。英国の総選挙で第1党となった保守党と自由民主党が協議を再開したとの報道を受けて、連立政権樹立や、財政削減への期待が高まり対ポンドでユーロが売られたこともユーロドルの上値を抑えた面がある。

[2010-05-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。ユーロ圏の財政懸念が完全に払しょくされていないことや、英政治の混迷などを受けて、ユーロやポンドに対して円を買い戻す動きが出た。一方、米国株が大幅に反発し投資家のリスク志向は改善したため、金利水準の高い豪ドルや、利上げ見通しが高まりつつあるカナダドルやニュージーランド(NZ)ドルなどに対しては低金利の円を売る動きが見られた。

[2010-05-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。長期的なユーロ圏の財政問題は依然残るとの見方が根強く、対ユーロ中心に国内勢からの円買いが強まると他通貨にも波及し、円全体が値を上げた。みずほフィナンシャルグループが普通株による最大1兆円の公募増資を6月に実施する方針を固めたとの報道で、海外勢からの応募を見越した円買いも入った。ただ、更に円を買い進める材料に乏しく、一方的に円高が進む状況にはならなかった。また、中国国家統計局は11日、4月中国消費者物価指数(CPI)など主要経済指標を発表したが為替市場への反応は限られた。

[2010-05-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。11日の日本、アジア株安に加え、時間外のダウ先物が大幅に下落すると投資余力の低下した投資家からリスクポジション解消目的の円買いが入った。欧州勢が円買いで参入すると、円は一段高となった。その後、急ピッチで円高が進んだ反動で短期筋から円売りが出たため、伸び悩む場面もあったが、欧州株やダウ先物が軟調に推移していることもあって円売りの勢いは長続きしなかった。

[2010-05-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はしっかり。11日の上海総合指数が下落したほか、欧州株や時間外のダウ先物の軟調に推移したため、投資家のリスク志向が後退し、リスク資産圧縮目的で円買いが入った。もっとも、11日のアジア市場から円買いが続いたこともあり、利益確定の円売りも見られてやや上値が切り下がった。
【 通貨ペア 】
・20時過ぎにドル円は1ドル=92円21銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=116円92銭前後とそれぞれ本日安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。ユーロ圏の財政懸念が根深いことが売りを誘った。20時過ぎに1ユーロ=1.2666ドル前後と日通しの安値を付けた。

[2010-05-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は一時売りが強まったものの引けにかけて買い戻し。11日の米国株相場が安寄り後、持ち直し上げ幅を広げると、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかったため、11日の欧州市場でダウ先物や欧州株の下落を背景に形成された円買いポジションが解消される場面があった。ただ、引けにかけてダウ工業株30種平均は下げに転じたほか、ナスダック総合指数も急速に伸び悩んだため再び円買いが入り値を戻した。

[2010-05-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。ユーロ圏の長期的な財政状況が依然として懸念される中、時間外の米株価指数先物が下落するとリスク回避的な円買いが先行した。ただ、12日前場の日本株相場が上昇するとリスク志向の低下に歯止めがかかり、序盤に円買いを進めた参加者から持ち高調整の円売りが出て円全体が値を下げた。市場関係者からは「対ドルで、国内輸入企業から円売りが出た」との声が聞かれた。その後は、手掛かり材料難から動意に欠ける取引が続いている。

[2010-05-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が12日、「米金融当局はモルガン・スタンレーの住宅関連の金融派生商品(デリバティブ)取引に関して、投資家を誤った方向に導いたかどうかについて調査に乗り出した」と報じたことを受け、時間外のダウ先物や日本株が下げ幅を拡大。投資家が運用リスクを回避する動きを強め、円買いが広がった。
 ただ、買い一巡後は売りに押される展開に。日本株相場が引けにかけて下げ幅を縮小したほか、中国株式市場で上海総合指数が上げに転じたことが円の重しとなった。夕刻にかけては、ダウ先物が持ち直したことを手掛りに欧州勢から円売り外貨買いが出た。

[2010-05-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は安い。時間外のダウ先物が上げ幅を拡大したことや、英・独の株価指数の上昇を受けて、12日のアジア時間に日本株安や上海総合指数が一時軟調に推移したことなどを背景に形成された円買いポジションが解消されて、円は値を下げた。その後、イングランド銀行(BOE)の四半期インフレリポートで、2年後のインフレ率がBOEの目標値2%を下回ったことや、「英経済の下振れリスクは幾分増加した」ことなどが示されたため、対ポンドで円買いが入り一時円全体を支えたほか、時間外のダウ先物がマイナス圏に沈んだことが円の買い戻しをやや誘った。ただ、ダウ先物は再び上昇に転じ上げ幅を広げたため、対資源国通貨で円売りが出て円全般が押し下げられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時30分過ぎに1ドル=93円25銭前後、ユーロ円は17時30分過ぎに1ユーロ=118円42銭前後とそれぞれ本日高値を付けた。
・ポンドドルは軟調。一時1ポンド=1.4838ドル前後まで売られた。BOEが12日に発表した四半期ごとの物価報告(インフレリポート)で「英経済の下振れリスクは幾分増加した」ことや「2年後のインフレ率は約1.4%上昇と目標の2.0%を下回る見込み」などが示されたことを受けて売りが出た。キングBOE総裁が「将来の国債購入の可能性を除外しない」と発言したと伝わり、追加の金融緩和の可能性が残されていることが意識されたことも売りを促した。もっとも、序盤は英保守党と自民党の連立政権への期待から買いが先行し1.5045ドル前後まで買われていた。
・ユーロドルは上値が重い。ダウ先物の上昇や欧州株高を背景に買いが先行。17時30分過ぎに1ユーロ=1.2740ドル前後と日通しの高値を付けた。ギリシャやスペインなど南欧諸国のソブリンCDSが縮小したことも支えとなった面がある。もっとも、長期的な欧財政問題への懸念が根深く、上値では戻り売りが厚かったため徐々に押し戻された。市場関係者からは「上値ではソブリン系からの売りが根強い」との指摘も聞かれている。

[2010-05-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。米株高を受けてリスク許容度が高まった投資家から資源国通貨に対して円売りが出たほか、対ドルでは米長期金利上昇を背景にした円売りが出た。一方で、ユーロに対しては引き続きユーロ圏の財政問題が円買いを誘ったほか、対ポンドではイングランド銀行(BOE)のインフレリポートで英経済の下振れリスクが示されたことや、キングBOE総裁が「将来の国債購入の可能性を排除しない」と発言したことを背景に円買いが入ったため、円下値は限られた。

[2010-05-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。豪連邦統計局が発表した4月の豪雇用統計で、新規雇用者数が予想より強い内容だったと伝わると、対豪ドルで円売りが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。13日の日本株相場が上昇したことも円の重しとなった。ただ、欧財政問題への懸念が根強いこともあって、一方的に円安が進む展開にはなっていない。

[2010-05-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。13日後場の日本株相場が上げ幅を広げたほか、中国株式市場で上海総合指数が堅調に推移したことを受け、夕刻にかけて円売り外貨買いが広がった。市場関係者からは「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに絡んだ円売り外貨買いが入ったのでは」との声も聞かれた。ただ、その後は対欧州オセアニア通貨でドルが買われたことにつれた円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入り急速に持ち直した。

[2010-05-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円はしっかり。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに絡んで円売り需要があり一時値を下げたが、フィキシング通過後は円買いが優位になった。対ポンドで弱い英貿易収支を材料に円買いが強まりその他通貨にも円買いが入った。「本日償還を迎える政府系持ち株会社ドバイ・ワールド傘下ナキールのイスラム債支払いについて『トラブルが発生したとの噂が広がっている』」との情報が広まったことや、時間外のダウ先物が下げに転じたこともリスク志向の低下につながって調達通貨の円を買い戻す動きを促した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=92円61銭前後。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=116円28銭前後とそれぞれ本日安値を付けている。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.2540ドル前後と6日以来の安値を付けている。欧州市場の取引時間帯の序盤は、対スイスフランで仕掛け的なユーロ売りが強まったことや、弱い英貿易収支を材料にポンドドルが売られたことなどがユーロ売り・ドル買いを誘った。NY勢参入後は、WTI原油先物相場や時間外のダウ先物の下げ幅が広がったことで投資家がリスク資産を圧縮する動きを進めたためユーロドルも売られている。

[2010-05-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。対ポンドでは英貿易収支が弱い内容だったことを手がかりとした円買いや、ユーロに対してはユーロ圏の財政問題を背景とした円買いが入り円全体を支えた。対ドルで米長期金利上昇を受けた円売りが出て、その他通貨にも円売りが出る場面があったものの、米国株が引けにかけて下げ幅を広げたため、リスク資産圧縮目的の円買いが強まり円全体が押し上げられた。

[2010-05-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高く始まった後、もみ合い。14日前場の日本株の下落を背景に投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入る半面、対ドルやユーロでは仲値決済に絡む円売りが出た。その後は、新規の取引材料に乏しいこともあり、積極的な売買は手控えられている。

[2010-05-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。対ユーロ中心に、大陸勢からまとまった規模の円買いが入ると他の通貨に対しても円買いが波及した。その後、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円売りが出たことで、上値を切り下げる場面があったが、売り一巡後は持ち直した。ギリシャやスペインなど南欧諸国のソブリンCDSが拡大し、欧州株価が下落すると投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが広がった。

[2010-05-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて円売りが先行したが、フィキシング通過後は欧州株が軟調に推移したこともあり円は買い戻された。時間外のダウ先物が下げ幅を広げたことも投資家のリスク志向を低下させ、調達通貨としての円の買い戻しを促した。「サルコジ仏大統領が、欧州連合(EU)諸国がギリシャ救済に動かなかった場合、ユーロからの脱退も辞さない姿勢を示した」との一部報道が伝わると、対ユーロで円買いが加速し円全体の上げ幅が広がった。もっとも、買い一巡後は短期筋から利益確定の円売りが出た。「サルコジ大統領のユーロ脱退に関する報道を仏大統領報道官が否定した」と伝わったほか、「7ヶ国(G7)の財務相がギリシャ問題に関して電話会談を行った」とも伝わったことも、対ユーロでのポジション調整目的の円売りを誘った。
 その後、G7財務相の電話会談に関しては「決定事項は何もなかった」とも伝わっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=92円26銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=114円77銭前後とそれぞれ本日安値を付けた。
・ユーロドルは下げ渋り。サルコジ仏大統領が、EU諸国がギリシャ救済に動かない場合、ユーロからの脱退も辞さない姿勢を示したとの一部報道を受けて、ユーロ存続への懸念が強まり売りが膨らんだ。ノックアウトオプションの設定されていた1.2500ドルを下抜けると、断続的にストップロスを巻き込んで下げ幅を拡大。19時前に1ユーロ=1.2432ドル前後と2008年11月21日以来の安値を付けた。その後は、急ピッチで売られたこともあって買い戻しが入り下げ幅を縮小している。

[2010-05-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。ユーロに対しユーロ圏の財政問題を背景に円買いが入り、その他通貨にも円買いが広がった。財政問題がユーロ圏の経済成長を抑制し、世界経済の回復がペースが鈍化するとの見方から欧米株価が下落すると、リスクポジションを解消目的でオセアニア通貨やカナダドルに対して円を買い戻す動きも強まった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=91円80銭前後。
・ユーロ円は6日以来の安値となる1ユーロ=113円50銭前後まで下げた。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.2354ドル前後と2008年10月28日以来の安値を付けた。欧財政懸念を背景に売られた。サルコジ仏大統領がユーロ脱退を示唆したとの報道をきっかけにユーロに対する信認低下が意識されたこともユーロ売りを誘った。なお、サルコジ大統領がユーロ脱退を示唆した事に関しては、仏報道官が報道を否定している。

[2010-05-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。ユーロ圏の財政懸念が高まる中、日本やアジア株が大幅に下落しリスク資産圧縮目的の円買いが対ユーロで強まると、他の通貨に対しても円買いが波及した。時間外の米株価指数先物の下落も円の支援材料となり、損失覚悟の円買い注文を巻き込むと上昇に弾みが付いた。

[2010-05-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。午前中に円買いを進めた参加者が持ち高調整の円売りに動き、円全体が値を下げた。時間外のダウ先物が下げ幅を縮小したことなども円の重しとなった。ただ、中国株式市場で上海総合指数が5%超下落したうえ、ギリシャやポルトガルのソブリンCDSが拡大。投資家がリスクを取りにくくなるとの思惑から、円売りの勢いは長続きしなかった。

[2010-05-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は売りが続いた。17日のアジア市場で、ユーロ圏の財政懸念やアジア株安を背景に対ユーロ中心に円買いが進んだ影響が残り高く始まった。ただ、17日の英・独の株価指数が上昇したほか、時間外のダウ先物も一時持ち直したこともあって、短期筋がアジア時間に形成した円買いポジションを解消する動きを続けたため値を下げている。また、17日の現物の米国株が高く寄り付くと一段とポジション調整の円売りが出て、本日安値圏まで下げている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時前に1ドル=92円69銭前後。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=114円92銭前後とそれぞれ今日の高値を付けた。
・ユーロドルは買い戻し。欧米の株価が上昇しており、投機筋から持ち高整理目的でユーロドルの買い戻しを続けている。22時30分前に1ユーロ=1.2415ドル前後と日通しの高値を付けた。

[2010-05-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。17日の欧州市場で、英・独の株価やダウ先物が一時上昇したことを背景に、持ち高整理目的で円売りが進んだ流れを引き継いだ。現物の米国の株価が高く寄り付いたことも円売りを誘い、一時17日の円の安値圏まで下げた。その後は、米国株は一時下げに転じ下げ幅を広げたため、リスク志向の低下が進むと見て短期筋が調達通貨の円の買い戻しに動いたが、米国の株価は取引終了にかけて持ち直したため、再びポジション調整の売りに押し戻された。

[2010-05-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値を切り上げた。ユーロ圏の財政懸念が高まる中、前日に伝わったユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)ノボトニー・オーストリア中銀総裁、欧州委員会報道官などの発言を受け、欧州当局がユーロ安を容認するとの見方が広がると、対ユーロ中心に円買いが強まった。時間外のダウ先物や上海総合指数の下落に伴うリスク回避目的の円買い外貨売りや、国内輸出企業からの円買いも入った。

[2010-05-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。しばらくは新規材料難からもみ合いの展開が続いていたが、上海株が持ち直し欧州株が高く始まると、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかるとの見方から円の買い持ちを解消する動きが強まった。市場関係者からは「国内機関投資家や証券筋などからまとまった規模の円売り外貨買いが出た」との声が聞かれた。

[2010-05-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は弱含み。18日の中国株式市場で上海総合指数が持ち直して取引を終えたことや、英・独の株価指数が上昇して取引を開始したことなどを背景に、投資家のリスク志向が高まるとの期待から、低金利の円を売る動きが先行した。国内の機関投資家からや証券会社からと見られる円売りが出たとの指摘も聞かれた。上昇していたダウ先物が伸び悩むと、利益確定の円買いが入ったものの、再度ダウ先物は上げ幅を広げたため、連動する格好で円売りが出て徐々に値を下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤に1ドル=92円97銭前後まで上げた。
・ユーロ円は21時前に1ユーロ=115円50銭前後ときょうの高値を付けた。
・ユーロドルはしっかり。「欧州連合(EU)がギリシャに145億ユーロの融資を実行した」との報道や、英独の株価指数やダウ先物の上昇を受けて買い戻しが入った。21時前に1ユーロ=1.2445ドル前後と日通しの高値を付けている。

[2010-05-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。ドイツの金融当局がユーロ圏の国債やソブリンCDSなどのネーキッド(現物の裏づけを伴わない)取引を規制すると伝わり、リスクマネーのフローが停滞するの見方が広がって対ユーロ中心に円を買い戻もどす動きが強まった。米国株がドイツ金融当局の発表を嫌気して大幅安となったことも円買いを後押しした。

[2010-05-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。前日の海外市場で、ドイツの金融監督庁(BAFIN)がユーロ圏諸国の国債とクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のネーキッド(現物の裏付けを伴わない)取引を禁止すると発表。投資家が運用リスクを取りにくくなるとの思惑から、円買いが広がった流れを引き継いだ。対豪ドルで、日本の個人投資家からの損失覚悟の円買いが膨らむと、他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、買い一巡後は上値を切り下げる展開に。急ピッチで円高が進んだ反動が出たほか、対ドルでテクニカル的な円売りが出たことが円全体の重しとなった。19日の中国株式市場で上海総合指数が持ち直したことなども意識されたようだ。

[2010-05-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。19日後場の日経平均が下げ幅を縮小したことを受け、円の買い持ちを解消する動きが出たものの、円売りの勢いは長続きしなかった。ドイツの金融監督庁(BAFIN)が18日、ユーロ圏諸国の国債とクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のネーキッド(現物の裏付けを伴わない)取引を禁止すると発表したことを受け、19日の欧州株が大幅に下落。時間外のダウ先物が100ドル超下落したこともリスク回避目的の円買いを促し、損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込んだ。市場関係者からは「国内機関投資家や個人投資家からの円買い外貨売りが入った」との指摘があった。

[2010-05-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。ドイツの金融監督庁(BAFIN)が18日、ユーロ圏諸国の国債とクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のネーキッド(現物の裏付けを伴わない)取引を禁止すると発表したことを受け、19日の欧州株や時間外のダウ先物が大幅に下落した。リスク許容度が低下した投資家が対資源国通貨中心に、円を買い戻す動きが強まり円全体が値を上げた。ただ、ニューヨーク勢が参入すると一時円売りが強まった。スイス国立銀行(SNB)が対スイスフランでユーロ買い介入を行ったとの観測や、欧州中央銀行(ECB)がユーロ買い介入を行うのではないかとの憶測が広まったことなどを背景に対ユーロで円売りが強まり、その他通貨にも円売りが広がった。
 その後は、米国株が軟調に推移していることを受けて再びリスクポジション解消目的の円買いが入っている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=91円05銭前後まで売られた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=110円85銭前後と6日以来の安値を付けたが、ECBの介入に関する憶測やギリシャがユーロを離脱するとのうわさなどを背景に23時30分過ぎに113円27銭前後と今日の高値を付けた。
・ユーロドルは高値圏で荒い値動き。ユーロスイスフランがSNBの介入と見られる動きで上昇したことにつれたほか、ECBがユーロ買い介入を行うとの憶測も買いを後押しした。また、ギリシャがユーロを離脱するとの噂も買いを誘ったとの指摘があり、23時30分過ぎに1ユーロ=1.2367ドル前後と日通しの高値を付けている。なお、ECBは19日、ユーロに関する憶測に関しコメントを控えると発表したと複数の通信社が伝えたほか、ギリシャのユーロ離脱の噂に関してはギリシャ政府が完全否定したと伝わっている。

[2010-05-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。ドイツが18日に発表した空売り規制策を嫌気して米国株が一時大幅安となったため、リスク資産を圧縮する目的で円を買い戻す動きが強まった。ただ、米国株は取引終了にかけて下げ渋ったため、円買い圧力は後退し、円は上値を切り下げた。

[2010-05-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の米国市場で、介入観測を背景にユーロに対して円売りを進めていた短期筋から持ち高解消の円買いが入ると、他の通貨に対しても円買いが波及。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からと見られる円買いも入ったようだ。半面、事業法人の決済が集中しやすい5・10日とあって仲値決済に絡んだ円売りも出たため、一方的に円高が進む状況にはならなかった。

[2010-05-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。後場の日経平均が一時1万円割れとなったことなどを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めると円買い外貨売りが入った。対豪ドルで、日本の個人投資家からと見られる損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、円全体が押し上げられた。ただ、買い一巡後は上値を切り下げた。急ピッチで円高が進んだ反動が出たほか、英・独の株価指数が高く始まり時間外のダウ先物が持ち直したことで欧州勢が円売りで参入した。市場関係者からは「流動性が低下し、値が飛びやすくなっている」との声が聞かれた。

[2010-05-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は堅調。欧州勢が参入すると、ドルに対して仕掛け的なユーロ買いが膨らみ、連動する格好で円売りユーロ買いが先行した。対ユーロでの円売りが円全体を一時押し下げた。ただ、高く始まった英・独の株価指数が下げに転じたほか、時間外のダウ先物が下げ幅を広げたため、リスクマネーの収縮が進み円が買い戻された。欧州株安や、米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い内容だったことなどを嫌気してダウ工業株30種平均が200ドル超の下げ幅となると円買いの勢いが増している。
【 通貨ペア 】
・22時30分過ぎにドル円は1ドル=90円02銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=111円12銭前後まで下げている。株安を受けてリスク資産全般が売られている流れに沿った動き。
・ユーロドルは荒い値動き。欧州勢から仕掛け的な買いが先行。一時1ユーロ=1.2438ドル前後と日通しの高値を付けた。ただ、欧財政懸念を背景にした戻り売りが厚かった上、欧州株やダウ先物の下落を背景にリスク志向が急低下したため徐々に上値を切り下げ1.23ドル台に沈んだ。一方で、対円でドル売りが強まっていることや、豪ドルに対してユーロが買い戻されている影響で下値は限られている。

[2010-05-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は高値圏で一進一退。欧米の株安を受けて、リスク資産圧縮目的の円買いが対資源国通貨中心に膨らんだ。米国株相場が下げ渋るとポジション調整の円売りが出て上値を切り下げる場面があったものの、米国株が引けにかけて下げ幅を拡大したため再び円買いが入り値を上げた。

[2010-05-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。前日の海外市場で、欧米株価の下落を背景に円買いが強まった流れを引き継いだ。対豪ドルで、日本の個人投資家からと見られる損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、円全体が押し上げられた。ただ、買い一巡後は売りに押される展開に。日銀の金融政策決定会合の結果公表を前に、菅直人財務相が「行き過ぎた円高は望ましくない」などと述べたと伝わると、為替介入への警戒感が高まり円の買い持ちを解消する動きが強まった。オーストラリア準備銀行(RBA)による介入観測が広がり、対豪ドルで円売りが進むと他の通貨に対しても円売りが波及した。市場関係者からは「対ドルでは、国内輸入企業や機関投資家からの円売りが出た」との声が聞かれた。

[2010-05-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。序盤は、対ユーロ中心に円の買い持ちを解消する動きが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、売り一巡後はじりじりと値を戻す展開に。欧州の財政問題を巡る懸念が根強いうえ、欧米で金融規制強化の動きが加速してきたことを受け、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円が買われた。21日の欧州株相場が一時軟調に推移したことも円の支援材料となった。

[2010-05-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。21日のアジア市場で、菅財務相の円高けん制発言や、豪準備銀行(RBA)の介入観測などを背景に円買いポジションを解消する動きが出て円全般が下げた流れを引き継ぎ安く始まった。もっとも、英・独の株価指数や、時間外のダウ先物が下落したため、円は買い戻されて値を戻した。
 一方で、現物の米国株の動きを見定めたいとして積極的に円を買い進める動きは見られず上値も限られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はダウ先物の下落を受けて1ドル=89円21-24銭前後まで下げる場面があった。
・ユーロ円は一時1ユーロ=111円61-66銭前後まで下げている。
・ユーロドルは下値が堅い。欧州株やダウ先物の下落でリスク許容度が低下しているため売りが出る場面があった。ただ、週半ばに欧州中央銀行(ECB)のユーロ買い介入観測が広がった以降、投機筋がいったんユーロの売り持ちを解消する動きを続けており下値では買い戻しが入りやすい。週末であるほか、欧州連合(EU)財務相会合が控えていることも持ち高調整の買いを誘っている。ドイツでユーロ安定化パッケージ法案が可決したことも支えとなっているようだ。

[2010-05-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。21日の米国株相場は安く寄り付き、一時下値を探った。株安を背景にリスク資産圧縮目的の円買いが入る場面があった。ただ、米国株は値ごろ感から買いが入り急速に値を戻しプラス圏に浮上したため、円買いの動きは後退した。その後は、米国株が再度下落に転じた後、引けにかけて上昇した展開に連動して円も上下し、方向感が出なかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=90円40-43銭。
・ユーロ円は1ユーロ=113円51-56銭まで上げる場面があった。
・ユーロドルは買い戻し。ドイツの上院・下院議会が21日、ユーロ安定化パッケージ法案を可決したほか、週末を控えていることもあり、これまでユーロを売り仕掛けてきた参加者から買い戻しが入った。欧州中央銀行(ECB)のユーロ買い介入の憶測が依然くすぶっていることも買い戻しを誘った。一時1ユーロ=1.2597-1.2600ドルまで買われた。

[2010-05-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。前週末の米国株が反発したため、週明けの日本株が上昇すると予想した参加者ら円売りが先行した。もっとも、実際の日本株は安く寄り付き軟調に推移したほか、時間外のダウ先物も下げ幅を広げた。株高を見越して円を売っていた参加者は円の買い戻しに動いた。国内輸出企業からの円買いが持ち込まれたとの指摘があった。
 その一方で、円買いも長続きしなかった。24日の中国株式市場で上海総合指数が寄り付き後から堅調に推移し、日本株やダウ先物が下げ幅を縮小したため、投機筋からポジション調整の円売りが膨らみ急速に値を下げている。

[2010-05-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ 24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日経平均株価が持ち直したことにつれて、円売りが出る場面があったものの、日経平均株価はプラス圏を維持できなかったこともあり、円売りは一時的だった。
 その後、欧州勢が参入すると、WTI原油先物相場が堅調に推移したことを背景に資源国通貨に対して円売りが出て円全般が押し下げられた。英・独の株価指数が一時上昇し、ダウ先物が持ち直したことも円売りを誘い、円は対資源国通貨では一時本日安値圏まで沈んだ。
 ただ、欧州株やダウ先物の上昇は長続きしなかったため、円売りは失速。更に対ドルでユーロ売りが膨らんだことに連れて円買いユーロ売りが強まったこともあって円全体が値を戻している。

[2010-05-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。欧州勢が参入すると、WTI原油先物相場が堅調に推移したことを背景に資源国通貨に対して円売りが出たため円全般が押し下げられた。英・独の株価指数が一時上昇し、時間外のダウ先物が持ち直したことも円売りを誘った。ただ、欧州株やダウ先物の上昇は長続きしなかったため、円売りは失速。対ドルでユーロ売りが膨らんだことにつれた円買いユーロ売りも入り、円全体が値を戻した。もっとも、一時100ドル超下落したダウ先物が下げ幅を縮小するにつれて再び上値を切り下げている。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。一時1ドル=89円台後半まで下押しする場面があったが、その後90円台半ばまで持ち直した。株価の値動きに左右される展開となった。
・ユーロ円は20時前に一時1ユーロ=111円25銭前後まで売られた後、112円台前半まで値を戻した。
・ユーロドルは軟調。豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に対して売りが先行。ユーロ圏の財政問題が重しとなる中、週末にスペインの貯蓄銀行がスペイン中銀の管理下におかれたことがユーロ売り材料として蒸し返された面もあった。前週末の安値1ユーロ=1.2455ドル前後を下抜けて下げ足を速めると、一時1.2350ドル前後まで値を下げた。市場関係者からは「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドからのユーロ売りドル買いが出た」との声が聞かれた。

[2010-05-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は下値が堅い。欧州の取引時間帯には、スペインの貯蓄銀行カハスールがスペイン銀行(中央銀行)の管理下に置かれたことが蒸し返される形で英・独の株価や時間外のダウ先物が下げ幅を拡大。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から、低金利の円に逃避的な買いが集まった。ただ、全米リアルター協会(NAR)が発表した4月の米中古住宅販売件数が予想より強い内容となり、前週末比100ドル超下げたダウ平均が持ち直すと、持ち高調整の円売りが出て円全体が上値を切り下げた。
 もっとも、ダウ平均は引けにかけて前週末比140ドルを超す下落に。国際通貨基金(IMF)がスペイン景気回復の脆弱性を指摘したほか、市場関係者からは「スペインの貯蓄銀4行が一部事業の統合で合意したとの報道が、将来の金融危機に備える動きとして嫌気された」との声が聞かれ、リスク回避的な円買いを後押しした。

[2010-05-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。24日の米国市場で、ユーロ圏の金融機関に対する懸念を背景に米国株が下落し、リスク回避目的で円が買われた流れを引き継いだ。25日の日本株や時間外の米株価指数先物が大幅安となると、円買いが加速した。
 北朝鮮の金正日総書記が戦闘準備をとるよう軍に命令したと、一部通信社が報じると、地政学リスクが高まったとして円を売る動きが出たため一時円は上げ幅は縮小した。ただ、地政学リスクが意識されて日本株が下げ幅を広げており、株安に伴うリスク資産圧縮目的の円買いが入ったため円売り圧力は後退している。

[2010-05-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。朝鮮半島情勢が緊迫化したことが嫌気されて、後場の日本株が下げ幅を拡大したため、投資家はリスク回避的に円買いに動いた。欧州勢からは、ユーロ圏の金融機関に対する懸念が高まっていることを背景に英・独の株価が大幅安となったこともあり、対ユーロ中心に円買いが膨らんだ。

[2010-05-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、やや伸び悩み。欧州の金融システム不安を背景に、対ユーロで円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及。欧州株価や時間外のダウ先物が大幅に下落し、投資家が運用リスクを回避する動きを強めると低金利の円が買われた。ドルに対しては、時間外の米金利が低下し日米の金利差縮小が意識されたことも円買いを誘った。ただ、これまでに急ピッチで円高が進んだ反動が出たため、買い一巡後はやや上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時本日安値となる1ドル=89円26銭前後まで値を下げた後いったん下げ止まった。市場関係者からは「21日の安値89円03銭前後が目先の下値目処として意識されている」との声が聞かれた。・ユーロ円は20時過ぎに一時2001年11月27日以来の安値となる1ユーロ=108円83銭前後まで売られた後、109円台後半まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは安い。欧州金融システム不安を背景にユーロ売りドル買いが進んだほか、株価の下落に伴うリスク回避目的のドル買いが広がった影響を受けた。19時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.2177ドル前後まで値を下げた。市場参加者からは「実需筋やヘッジファンドからの売りが断続的に出ている」との声が聞かれたほか、「25日に行われたスペインの3カ月物と6カ月物証券の入札があまり良くなかったこともユーロの重しとなった」との指摘があった。

[2010-05-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優位。欧州の取引時間帯には、根強いユーロ圏の財政・金融不安を背景に英・独の株価や時間外のダウ先物が大きく下落。低金利の円に逃避的な買いが先行した。ダウ平均株価は前日比300ドル近く下げて始まったものの、さらに売りを進める材料に乏しい中、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した5月米消費者信頼感指数が予想より強かったことをきっかけに下げ幅を縮める展開に。市場関係者からは「欧州中央銀行(ECB)が緊急利下げに踏み切るとの噂を背景に、欧州の過度な財政懸念が後退するとの見方が広がったのでは」との声も聞かれ、ダウ平均は前日終値付近まで戻した。リスク志向の低下に歯止めが掛かったとして、円の戻り売りや利食い売りが優位となり、円全体が大きく押し下げられた。

[2010-05-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。ユーロ圏の財政・金融市場への警戒感が高まっている中で、25日の米国株相場は底堅さを見せたため、投資家のリスク回避の動きはいったん収まり、円買いポジションを整理する動きが先行した。もっとも、下値では国内輸出企業からと見られる円買いが厚く下値は限られた。26日前場の日経平均株価が伸び悩んだことも円の支えとなり値を戻した。

[2010-05-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日本株が一時上げ幅を拡大したことにつれて円売りが出る場面があったものの、このところ欧州勢参入後に大きく動くことが多く、欧州勢の出方を見定めたいとして一方的に円が売られる展開にはならなかった。下値では、対ドルやユーロでは日本の輸出企業からの円買いが入ったとの指摘があった。
 欧州勢が参入すると、時間外のダウ先物が小幅にマイナス圏に沈んだことにつれた円買いが入ったほか、対ポンドで円買いが強まったことが円全般を押し上げる場面があった。ただ、英・独の株価指数が上げ幅を拡大した上、ダウ先物が持ち直し値を上げたためポジション調整の円売りに押し下げられた。

[2010-05-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は一進一退。26日の欧州株相場が上昇し時間外のダウ先物が堅調に推移すると、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りが先行。金や原油が堅調に推移したことで、対資源国通貨での円売りが目立った。ただ、円の下値では押し目買い意欲が強く、売り一巡後は持ち直した。もっとも、ニューヨークの取引時間帯に入ると、再び円売りが優勢に。現物の米国株価が上昇したうえ、米商務省が発表した4月米新築住宅販売件数が予想より強い内容となったことを受け、対ドル中心に低金利の円を売る動きが広がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎにアジア時間の高値1ドル=90円51銭前後を上抜けて、一時90円68銭前後まで値を上げた。株価の上昇や予想を上回る米住宅指標を受け円売りドル買いが出た。
・ユーロ円はもみ合い。ユーロドルの下落につれて一時本日安値となる1ユーロ=110円43銭前後まで値を下げたものの、対ドルで円売りが出たため下値は堅かった。豪ドル円など資源国のクロス円が買われたことも相場の支えとなった。
・ユーロドルはユーロ圏の金融機関の資金繰りに対する懸念を背景とした売りが相場の重しとなり、23時過ぎに一時1ユーロ=1.2232ドル前後と本日安値を付けた。米住宅指標が予想より強い内容となり米長期金利が上昇したこともユーロ売りドル買いを誘った。ガイトナー米財務長官が本日から欧州を訪問し欧要人と会談する予定となっていることもあって、何らかの対策が発表されるとの期待から買い戻しが入る場面もあったが、「ソブリン系からの売りが執拗に出てくる」との指摘があり、買い戻しの勢いは長続きしなかった。

[2010-05-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して上げ幅拡大。米商務省が発表した4月米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)や4月米新築住宅販売件数は予想より強い内容となった。また、市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだまとまった規模のユーロ売りの噂がある」「スペインのソブリン格付けが引き下げられる噂がある」との声が聞かれ、ユーロ売り・ドル買いが優位に。ユーロに対して円が同時に買われた。英フィナンシャルタイムズ紙が「中国国家外為管理局(SAFE)が欧州の政府債保有について再検討を行っている」と報じると、ユーロ安・円高が加速。前日比100ドルを超す上昇となったダウ平均が下げ幅を拡大したことも円に逃避的な買いを集め、引けにかけても堅調地合いが継続した。
 一方、円はユーロ以外の通貨に対して売り先行後、買い優位。英・独の株価や時間外のダウ先物、原油先物相場が強含むと、リスク許容度が改善したとの見方から円売りが先行した。対ドルでは米長期金利の上昇に伴う日米金利差の拡大が重しとなったほか、米経済指標が予想を上回ったことも売りを促した。ただ、対ユーロで円買いが加速すると、その他の通貨にも買いが波及。円全体が一転上昇した。

[2010-05-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。前日の米国市場で、米株安や、英フィナンシャルタイムズ(FT)紙が「中国国家外為管理局(SAFE)がユーロ圏の国債保有を見直す」と報じたことなどを背景に、対ユーロ中心に円が買われた流れを引き継いだ。もっとも、日経平均株価は安く寄り付いたものの、一時持ち直すなど底堅さを見せたためポジション調整の円売りが出て上値を切り下げた。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げると、円売りの勢いが増した。また、市場参加者からは「機関投資家から円売りが出ていた」との声も聞かれた。

[2010-05-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時売りが強まったものの、下げ渋り。中国政府の高官が「外貨準備の多様化の目的は変わらない」と述べたと一部通信社が報じたほか、中国国家外為管理局(SAFE)は「欧州は中国にとって主要な投資先のままである」と表明したと伝わった。昨日の「中国がユーロ圏の国債保有を見直す」との英フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が否定された形となり、対ユーロ中心に円買いポジションを解消する動きが強まった。時間外の米株価指数先物が150ドル超の上昇となったことも円の重しとなった。
 もっとも、クウェートの政府系投資ファンド(SWF)のクウェート投資庁(KIA)は、「ユーロ圏に対する投資を減少させることを計画している」と伝わったため、ユーロに対する円売りは失速し、円全体の下げ幅が縮まった。

[2010-05-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は売りが先行。対資源国通貨では、時間外のダウ先物やコモディティ価格が堅調に推移したことを背景に円売りが進んだ。ドルに対しては、米長期金利の上昇を背景にした円売りが出た。一方、ポンドに対しては、英保険大手プルデンシャルによる米保険大手AIGのアジア生保部門買収が頓挫するとの思惑から円売りが強まったものの、すぐに持ち直した。「プルデンシャルはAIGアジア生保部門の買収を進める方向で変更がない」との報道をきっかけに、円買いポンド売りが広がった。また、円はユーロに対しても底堅かった。中国金融当局から「中国はユーロ圏の国債保有を見直している」との英フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道を否定するコメントが相次いだことを受け、円売りユーロ買いが出た。ただ、クウェートの政府系投資ファンド(SWF)のクウェート投資庁(KIA)が「ユーロ圏に対する投資を減少させることを計画している」と伝わると、ユーロに対する円売りは失速した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。昨日の高値1ドル=90円68銭前後を上抜けて、23時前に一時90円74銭前後まで値を上げた。米商務省が発表した1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受け、伸び悩む場面もあったが、米長期金利が上昇し日米金利差拡大が意識されると円売りドル買いが強まった。
・ユーロ円は頭が重い。16時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=111円54銭前後まで値を上げた後、110円台半ばまで押し戻された。
・ユーロドルは上値が重い。中国の金融当局からFTの記事を否定する内容のコメントが相次ぐとユーロを買い戻す動きが強まり、16時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2343ドル前後まで値を上げた。ただ、欧州経済に不透明感が強まる中で、KIAの報道が伝わったため1.22ドル台前半まで下押しした。ポンドドルの下落につれたユーロ売りドル買いも相場の重しとなったほか、ニューヨークの取引時間帯に入り全般的にドル買いが進んだ影響も受けた。なお、KIAは「欧州の投資戦略に変更はない」との声明を発表したものの、ユーロの戻りは鈍かった。

[2010-05-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、一転売りが優勢となった。関係者の話として「英保険大手プルデンシャルは米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)アジア生保部門の買収を進める方向で変更がない」と伝えた。「英プルデンシャルの大株主が米AIG買収に反対」との報道をはやして円売りポンド買いを進めた参加者が反対売買を迫られると、その他の通貨にも円買いが波及した。1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、対ドルで円が買い戻されたことに加え、時間外のダウ先物が伸び悩んだこともリスク志向の低下を意識した円買いを促した。
 その後、円は一転売りが優勢に。現物の米国株や原油先物相場の上げ幅拡大を背景に、資源国通貨に対して円が断続的に売られた。また、アジア時間に中国の金融当局者から「中国がユーロ圏の国債保有を見直す」との英フィナンシャル・タイムズ紙の報道を否定するコメントが相次いだことを蒸し返す形で、対ユーロでの円売りも目立った。クウェート政府系投資ファンド(SWF)のクウェート投資庁(KIA)が「ユーロ圏に対する投資を減少させることを計画している」との報道を否定したことも意識された。市場関係者からは「米国の3連休を見越した参加者がユーロなどに対する円の買い持ち高を解消したのでは」との声が聞かれるなど、円が全面安となった。

[2010-05-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。27日の米国市場で、政府系ファンドなど大口投資主体のユーロ離れ懸念が緩和したことや米株高などを背景にリスク回避姿勢が後退し、円売りが進んだ流れを引き継いだ。対ドルで仲値決済に向けた円売りが膨らむと、一段と円全般が押し下げられた。一方で、短期筋からは利益確定の円買いが入ったほか、ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買い意欲が強く円の下値を支えた。

[2010-05-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて対ユーロ中心に円売りが強まった。手掛かり難でしばらく大きな動きは見られなかったが、欧州勢が参入すると、来週31日のロンドンや米国の金融市場が休場となるため、連休を前にユーロを買い戻す動きが見られ、円売りユーロ買いが膨らんだ。対ユーロでの円売りにつられる格好で、円全般が押し下げられた。イギリス、ドイツ、スペインなどの株価指数が上昇していることも、リスク志向にプラスに働き、円売りを誘っている面がある。

[2010-05-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。アジアと欧州の株高を受けて投資家がリスクを回避する動きが後退し、円売りが先行した。来週31日の英・米金融市場が休場で連休となるため、対ユーロ中心に円買いポジションを解消する動きも見られた。ただ、その後は円を売り進める材料に乏しかったため、徐々に円売り圧力は後退。時間外のダウ先物や欧州株が伸び悩むにつれて下値を切り上げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時前に一時1ドル=91円41銭前後まで値を上げたものの、一目均衡表の雲下限が位置する91円41銭前後がレジスタンスとして働き上値を抑えられた。市場参加者からは「91円45-50銭に観測されている国内勢からの売り注文が厚い」との声が聞かれた。
・ユーロ円も伸び悩み。18時前に一時本日高値となる1ユーロ=113円67銭前後まで値を上げた後、112円台前半まで下押しした。スペイン政府が2012年の国内総生産(GDP)見通しを下方修正したことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは上値が重い。連休を前に欧州の市場参加者から買い戻しが先行。まとまった規模の売り注文が観測されていた1ユーロ=1.2400ドル前後を上抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、一時本日高値となる1.2454ドル前後まで値を上げた。「ストップロス誘発を狙った仕掛け的な買いも入った」との指摘があった。ただ、「ユーロの売り持ち高を整理する動きに過ぎない」との見方も多く、追随する動きはなかった。スペインが2012年の成長見通しを下方修正したことが相場の重しとなりじりじりと売りに押されている。

[2010-05-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。スペイン政府が2012年の国内総生産(GDP)見通しを下方修正したことが伝わると、対ユーロ中心に円買いが先行した。現物の米国株が安く始まるとリスク許容度の低下を意識した買いが入ったほか、対ドルではシカゴ購買部協会が発表した5月景気指数(シカゴPMI)が予想より弱い内容となったことも相場の支えとなった。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだポンド売りが広がると、円買いポンド売りが優位に。その他の通貨にも買いが波及し、円全体が押し上げられた。また、格付け会社フィッチは28日、スペインの信用格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げたと発表。対ユーロで円買いが加速すると、米国株の下げ幅拡大も意識され、豪ドルやNZドル、カナダドルに対して円がさらに買われた。ただ、その他の通貨に対して円は高値圏でのもみ合いに終始した。英国や米国の3連休を控えた週末ということもあり、市場参加者が減少する中で積極的な売買は見られなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はポンド円の売りが強まったタイミングで1ドル=90円60銭前後まで下げた。ただ、引けにかけては次第に買い戻しが入り、91円台を回復した。
 ユーロ円は1ユーロ=111円35銭前後まで下げ幅を広げた。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.2265ドル前後まで下落した。スペイン政府によるGDP見通し引き下げやスペインの格下げ、米国株の下げ幅拡大が嫌気され、ユーロから資金を引き揚げる動きが継続した。

[2010-05-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高く始まった後、売りに押し戻された。前週末の米国市場で、 米国株相場の下落や、格付け会社フィッチがスペインの信用格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げたと発表したことなどを受けて、対ユーロ中心に円買いが買われたため、高く始まった。もっとも、米株安にもかかわらず日本株が底堅く推移したため、リスク回避姿勢が強まる展開にならず、前週末に形成された円買いポジションが解消されて円は値を下げた。月末でもあるため仲値決済に絡んだ対ドルでの円売りも円全体の重しとなった。また、時間外の米株価指数先物がじり高となっていることも円売りを誘っている面がある。

[2010-05-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。後場の日経平均株価が一時上げ幅を広げたことを受けて、対資源国通貨中心に円売りが出た。上海総合指数が引けにかけて下げ幅を広げると円は買い戻されたものの、格付け会社フィッチによるスペインの格下げを受けて注目されていたスペインの株価指数、IBEX35指数が底堅く推移している上、ドイツDAX指数が上昇していることもあり円買いは長続きしなかった。

[2010-05-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。英金融市場が休場で参加者が減少し取引の厚みがない中で、上海総合指数が下落したことを材料に円買いが先行。ただ、時間外のダウ先物や独株価指数が上昇していることもあって、円買い圧力はすぐに後退。その後、じりじりと売りに押された。対カナダドルでは、1-3月期カナダ国内総生産(GDP)や3月のカナダGDP、4月カナダ鉱工業製品価格指数が予想より強い内容となったことを背景に円売りが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。1ドル=91円台半ばでのもみ合いに終始した。
・カナダドル円は底堅い動き。しばらくは動意の薄い展開が続いていたが、予想を上回る加経済指標を好感したカナダドル買いが強まると、一時本日高値となる1カナダドル=87円79銭前後まで値を上げた。なお、カナダ銀行(BOC、中央銀行)は明日6月1日、政策金利を発表する予定となっており、市場では利上げ観測が高まっている。
・ユーロドルはもみ合い。ダウ先物の上昇などを背景に買いが入ったほか、対カナダドルで米ドル売りが出た影響を受けた。ただ、英国市場がバンクホリデーで休場となっているほか、米国市場もメモリアルデーで休場。市場参加者が減少しており、一方的にユーロが買い進まれる展開にはならなかった。株価の値動きを手掛かりにポジション調整の売買に振り回される展開となった。また、ユーロ圏の経済指標やトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言などが伝わったが、目立った反応はなかった。

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