為替・株式・商品マーケット概要

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 2011年2月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2011年2月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2011年2月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2011-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はポンド以外の通貨に対しては強含み。エジプトで暫定政権が樹立し、市場では「エジプトの情勢不安を意識したリスク回避の動きは一服している」との声が聞かれたものの、欧米株式相場が上値の重い動きを続ける中、投資家のリスク志向の改善には至らなかった。米商務省が発表した12月米個人消費支出(PCE)で、食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターが予想を下回ったこともあり、対ドルでは底堅い動きを続けたほか、ユーロに対しても欧州時間までの下げ幅を縮小する動きが中心となった。
 一方、ポンドに対しては軟調。月末のリバランスに絡んだポンド買いの動きが活発化したことで下落すると、売り一服後も戻りの鈍い展開に終始した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2011年2月 発言・ニュース

[2011-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はポンド以外の通貨に対しては強含み。エジプトで暫定政権が樹立し、市場では「エジプトの情勢不安を意識したリスク回避の動きは一服している」との声が聞かれたものの、欧米株式相場が上値の重い動きを続ける中、投資家のリスク志向の改善には至らなかった。米商務省が発表した12月米個人消費支出(PCE)で、食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターが予想を下回ったこともあり、対ドルでは底堅い動きを続けたほか、ユーロに対しても欧州時間までの下げ幅を縮小する動きが中心となった。
 一方、ポンドに対しては軟調。月末のリバランスに絡んだポンド買いの動きが活発化したことで下落すると、売り一服後も戻りの鈍い展開に終始した。

[2011-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ポンド主導で一時売りが強まった。英国立経済社会研究所(NIESR)が1日、イングランド銀行(BOE)は今年3回利上げを行うとの見通しを示したことを受けて、対ポンドで円売りが強まると、その他通貨にも円売りが広がった。
 その後は、1日前場の日本株の上値が限られたほか、上海総合指数がさえない展開となっており、リスク許容度の改善が進まず円売りの勢いは弱まっている。
 ただ、豪ドルに対しては、この後12時30分の豪準備銀行(RBA)政策発表を前に、声明でタカ派の内容が示されることを期待した思惑的な円売りが出ており、今日の安値まで下げた。

[2011-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。対豪ドルでは、豪準備銀行(RBA)が中長期的には利上げに踏み切ることを期待した円売りが続いた。また、夕刻には、ロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けて対欧州通貨で円売りが出る場面があった。ただ、フィキシングを通過すると円売りは失速し買い戻しが入っている。

[2011-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は強含み。対ユーロやポンドでドル売りが進んだ影響で、対円でもドル売りが広がった。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。スイスフランに対しては全般的にスイスフラン売りが強まった影響で、円高・スイスフラン安が進んだ。
 一方、ユーロに対しては一進一退。12月ユーロ圏失業率が市場予想より強い内容となったことが円売りユーロ買いを誘った半面、円・ドルの上昇につれた円買いユーロ売りが相場を支えた。ポンドに対しても「英国立経済社会研究所(NIESR)がイングランド銀行(BOE)は今年3回利上げを行うとの見通しを示した」との報道を蒸し返す格好で円売りが出た一方、円・ドルの上昇が相場を支えたため方向感が定まらなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は安い。対ユーロなどでドル売りが出た影響を受け、1ドル=81円70-75銭に観測されていたストップロスを巻き込むと20時過ぎに81円47銭前後と1月3日以来の安値を付けた。
・ポンド円は一進一退。ポンドドルの上昇につれた買いが相場を支える半面、ドル円の下落につれた円買いポンド売りが相場の重しとなった。
・ユーロドルはしっかり。欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期が早まるとの観測が浮上する中、ポンドドルの上昇につれたユーロ買いドル売りが入った。19時過ぎに一時2010年11月22日以来の高値となる1ユーロ=1.3776ドル前後まで値を上げた。予想を上回るユーロ圏経済指標を好感した買いが入ったほか、市場では「中東勢やモデル系ファンドの買いが目立った」との指摘があった。なお、ポンドドルは1月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったこともあって、一時昨年11月15日以来の高値となる1ポンド=1.6142ドル前後まで上値を伸ばした。

[2011-02-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して強含んだ。米株式相場が堅調に推移したことを受けてドル売りの流れが強まると、対円でもドル売りが広がった。損失覚悟の円買い注文をこなして上昇幅を拡大した。米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した1月の製造業景気指数が市場予想平均を上回ったことで、一時売りに押される場面もあったが、下値は限られた。
 一方、他通貨に対してはさえない。対ドルで資源国通貨が買われると、つれて円売り資源国通貨買いが出た。対ユーロなど欧州通貨に対しても弱含んだが、円ドルの上昇の影響も同時に受けたことから下げ幅は限定的なものにとどまった。

[2011-02-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。2日午前の日本株が大幅高となり投資家のリスク許容度が高まったため、低金利の円が売られた。対ドルでは仲値決済に向けた円売りが散見されたほか、国内輸入企業からと見られる円売りも出ていた。

[2011-02-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意が薄かった。経済指標の発表がなかったうえ、中国や韓国が旧正月で休場だったため、積極的なポジション形成は見られなかった。2日の日本株が大幅高となったことへの反応も限られた。日本時間今晩に、1月ADP全米雇用報告の発表を控えていることも積極的な売買の手控え要因となったようだ。

[2011-02-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。アジアの取引時間帯に、日本株相場の上昇などを受け円安が進んだ流れを引き継いで始まった。ポンドに対しては、イングランド銀行(BOE)の利上げ観測をはやす形で円売りが出たほか、1月英建設業PMIが市場予想を上回ったことを理由に円安が進んだ。対ユーロでは、欧州連合(EU)統計局が発表した12月のユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことを手掛りに円が売られた。
 ただ、売りが一巡すると次第に下値を切り上げた。独政府当局者が欧州金融安定ファシリティ(EFSF)による国債買い戻しに否定的な見解を示したうえ、「金曜日に開催されるEUサミットでEFSFの強化が決定されることはない」と述べたと伝わると、対ユーロ中心に円を買い戻す動きが出たため、他の通貨に対しても円買いが波及。欧州株や時間外のダウ先物が上値の重い展開となったことも円の下値を支えた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円台半ばでの小動きが続いた。ユーロやポンド絡みの取引が中心で、ドル円自体の方向感は出ていない。
・ユーロ円は上値が重い。アジア時間に一時本日高値となる1ユーロ=112円92銭前後まで値を上げた後は、徐々に上値を切り下げた。独政府当局者がEFSFの国債買い戻しに否定的な見解を示したことが相場の重しとなり、22時30分過ぎに一時112円32銭前後まで値を下げた。豪ドル円もアジア時間に一時1豪ドル=82円56銭前後まで上昇した後は上値の重い展開に。市場では「大規模な洪水に見舞われた豪クイーンズランド州にサイクロンが接近していることを受け、投機的な豪ドル売りが出た」との指摘があり、一時82円09銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは頭が重い。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がアイルランドを格下げしたことや、独政府当局者がEFSFの国債買い戻しに否定的な見解を示したことが相場の重しとなった。21時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3787ドル前後まで値を下げた。もっとも、市場関係者からは「11月22日の高値1.3786ドル前後が目先下値の目処として意識されている」との声が聞かれ、一方的にユーロ安・ドル高が進む状況にはなっていない。「株価が底堅く推移している間は、押し目を拾いたい向きも多い」との声が聞かれた。

[2011-02-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。来週予定されている米国債の入札を前に需給悪化を警戒した債券売りが出ると、米10年物国債利回りが昨年12月16日以来となる3.5%台まで上昇。日米金利差拡大への思惑から対ドルで円売りが先行すると、その他通貨に対しても円売りが広がった。もっとも、その他には手掛り材料に乏しい中で下値も限られた。
 なお、米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した1月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比18万7000人増と市場予想の14万人程度増を上回ったが、反応は限定的。市場では「前月はADP雇用報告と米雇用統計の結果のかい離が大きかったため、この指標だけで市場の見方が大きく一方向に傾く可能性は低い」との指摘があった。
 一方、スイスフランに対しては強含み。市場からは「エジプト情勢の一段の混乱を予想してスイスフランロングを積み上げていた参加者から投げ売りが出た」との声が聞かれ、対ユーロでスイスフラン売りが強まった影響から、円に対してもスイスフラン売りが膨らんだ。

[2011-02-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。中国・香港・シンガポールが旧正月の休場で市場参加者が減少しており、積極的な売買は見られなかった。その中で、豪ドルに対しては、午前中に発表された強い豪経済指標を材料に円を売る動きが見られた。

[2011-02-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。中国・香港・シンガポールが旧正月の休場で市場参加者が減少し、暫く積極的な売買が見られなかった。
 ただ、欧州勢が参入してくるとスイスフランを中心に相場が動き出した。ロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けて、対スイスフランでユーロやポンド、オセアニア通貨が物色されると、つれて円売り外貨買いが出た。
 しかし、フィキシングを通過すると一転円の買い戻しが優位になり、本日の高値圏まで値を上げている。

[2011-02-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。ドルに対しては、米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円売りが出たほか、豪ドルなど資源国通貨に対しては原油高を意識した円売りが見られた。ポンドに対しては、イングランド銀行(BOE)が利上げに動くとの思惑が台頭する中で、1月英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想より強い内容となったことを理由に円安が進んだ。
 一方、ユーロに対しては堅調だった。12月ユーロ圏小売売上高が市場予想を下回ったことや、欧金融イベントを前にした持ち高調整目的の円買いユーロ売りが先行した。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言が伝わると、全般的にユーロ売りが膨らんだ。
 トリシェECB総裁は3日、定例記者会見で「経済の不透明感が依然として強い」「インフレに短期的な上向きの圧力がみられる」「インフレ期待はしっかり抑制されている」「中期的に物価は安定して推移する見通し」などと述べたと伝わった。インフレに関しては前回とほぼ同じ内容となり、「予想ほどタカ派的な内容ではなかった」と受け止められユーロ売りが出た。経済見通しに弱気な内容が示されたこともユーロ売りを誘った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はじり高。ユーロなどに対してドルが買い戻される中、米長期金利が上昇したため一時1ドル=81円85銭前後まで値を上げた。ただ、前日の高値81円86銭前後が上値の目処として意識され、一本調子で上昇する展開にはなっていない。
・ユーロ円は下落。イベントを前にしたポジション調整の円買いユーロ売りが入ったほか、トリシェECB総裁の発言をきっかけにユーロ全面安となったことを受け、前日の安値1ユーロ=112円20銭前後を下抜けた。目先のストップロスを巻き込んで下げ足を速めると、23時過ぎに一時111円62銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは予想を下回るユーロ圏経済指標を理由にユーロ売りが出たほか、イベントを控えた市場参加者から持ち高調整目的の売りが出た。トリシェECB総裁の発言が伝わると、これまでにECBの早期利上げを期待してユーロ買いを進めた市場参加者から失望売りが膨らんだ。1ユーロ=1.37ドル台前半に観測されていたストップロスを巻き込んで、23時過ぎに一時1.3655ドル前後まで下げ幅を広げた。

[2011-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで堅調。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は理事会後の記者会見で、「インフレに短期的な上向きの圧力がみられる」「インフレ期待はしっかり抑制されている」「中期的に物価は安定して推移する見通し」などと述べた。市場では「予想ほどタカ派的な内容ではなかった」と受け止められ、ECBの早期利上げへの期待がはく落し円買いユーロ売りが広がった。
 一方、他の通貨に対してはまちまち。ドルに対しては一進一退だった。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りが先行。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した1月非製造業指数(NMI)が59.4と市場予想を上回ったことも対ドルでの円売りを後押しした。ただ、下値の堅さを確認すると次第に買い戻し優勢の展開に。円ユーロが上昇幅を拡大したことも下支えとなった。
 なお、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、「より強い雇用創出が堅固な景気回復にとって不可欠」「個人消費や企業支出の回復が明確になった可能性」「景気回復は昨年より明確になっている」などと述べたと伝わったが、雇用やインフレに関しては依然として慎重な姿勢が目立ち、相場への影響は限定的だった。

[2011-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対豪ドルで弱含み。豪準備銀行(RBA)が4日に発表した四半期報告の中で、2011年の国内総生産(GDP)と消費者物価指数(CPI)の伸び率を上方修正したことを受けて円売りが出た。
 円はその他通貨に対してはもみ合い。中国、香港、シンガポールが引き続き旧正月で休場であるほか、日本時間今晩に米雇用統計の発表を控えていることもあって、積極的な売買は見られなかった。

[2011-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意の乏しい展開だった。中国・香港・シンガポールが旧正月の休場であった上、今晩に1月米雇用統計や欧州連合(EU)首脳会議が控えていることもあって、大方の市場参加者は様子見を決め込んだ。欧州勢参入後も大きな動きは見られない展開となっている。

[2011-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は小動き。日本時間今晩の1月米雇用統計や欧州連合(EU)首脳会議を前に、大方の市場参加者は様子見を決め込んだようだ。もっとも、カナダドルに対しては下落した。カナダ統計局が発表した1月のカナダ失業率は7.8%と予想より弱い内容だったが、新規雇用者数が6万9200人増と市場予想の1万5000人程度増を上回ったことを手掛りにカナダドル買いが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は動意が薄い。欧米の重要イベントを前に、積極的な持ち高形成は手控えられた。今日の高値は1ドル=81円74銭前後、安値は81円50銭前後で値幅は24銭程度だった。
・カナダドル円は上昇。1月カナダ雇用統計の内容が好感されて円売りカナダドル買いが強まると、21時過ぎに一時本日高値となる1カナダドル=82円91銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはもみ合い。重要イベントを前にした持ち高調整の動きに終始した。17時過ぎに一時1ユーロ=1.3617ドル前後まで下げたが、17時30分過ぎには1.3643ドル前後まで買い戻された。

[2011-02-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。1月米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比3万6000人増と市場予想を大幅に下回ったことが分かると、対ドルでは買いが先行した。ただ、失業率が9.0%と予想より強かったほか、昨年11月・12月の非農業部門雇用者数が上方修正されたこともあって、直ぐに戻り売りに押されるなど上昇は一時的。その後は米10年物国債利回りが上昇し、日米金利差拡大への思惑から次第に売りが強まる展開となった。市場では米雇用統計について「1月は米各地で記録的な大雪を記録したこともあり、判断が難しい内容だった」との指摘があった。また、対ドル中心に円売りの動きが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及。米雇用統計後は上値の重い動きとなったダウ平均が徐々に下げ幅を縮小し、上げに転じたことも円の重しとなった。
 なお、4日に開催された欧州連合(EU)首脳会議では、ドイツとフランスが欧州の競争力強化を目指す一連の措置を共同提案した。もっとも、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の活用拡大に関しては目立った進展もなく相場への影響は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計の発表直後に前日安値の1ドル=81円40銭前後を下抜けると、81円10銭前後まで下落した。もっとも、目先の下値目処として意識されている1月3日安値の80円93銭前後の下抜けに失敗すると、一転買い戻しへ。前日の高値82円07銭前後、1日の高値82円15銭前後を上抜けてストップロスを誘発し、3時前には一時82円47銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの下落につれて前日安値の1ユーロ=111円05銭前後を下抜けると、24時過ぎには一時110円77銭前後まで下押しした。ただ、その後にドル円の上昇を受けて円売りユーロ買いの動きが出ると、3時前には112円06銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは軟調。米雇用統計発表直後に1ユーロ=1.3680ドル前後まで上昇する場面があったが、ドル買いの動きが強まると節目の1.3600ドル前後を下抜けて、1時前には1.3543ドル前後まで値を下げた。

[2011-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロでの売りが円全般の重しとなった。対ドルでユーロの買い戻しが続いたことにつれて円売りユーロ買いが出ると、その他通貨に対して円売りを誘った。豪ドルに対しては、12月の豪小売指標が予想を下回ったことを手掛りに円買いが入る場面があったが、日豪の金利差に着目した戻り待ちの円売り豪ドル買いが厚く直ぐに押し下げられた。

[2011-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。取引材料に乏しく暫く小動きが続いた。ただ、欧州勢参入後は時間外の米10年物国債利回りの上昇幅拡大を手掛りに、日米金利差拡大を意識して対ドルで円売りが進み、その他通貨にも円売りが波及した。

[2011-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。時間外の米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが強まると、他の通貨に対しても円売りが先行した。欧州株相場が高く始まったことも円の重しとなった。ただ、円売りが一巡すると次第に下値を切り上げた。12月の独製造業新規受注が市場予想を下回ったことを手掛りに、ユーロに対して円買いが進むと円全体が支えられた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は伸び悩み。欧州勢参入後に1ドル=82円48銭前後まで値を上げたものの、その後失速。82円50銭前後より上の水準に観測されている国内輸出企業からの売り注文をバックに戻りを売る動きが出たようだ。
・ユーロ円はさえない。16時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円19銭前後まで値を上げたものの、買いが一巡すると次第に上値を切り下げた。ユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りが入ったほか、予想を下回る独経済指標が相場の重しとなり22時30分過ぎに一時111円34銭前後まで値を下げた。
・ポンドドルは一時物色された。英サンデータイムズ紙は6日、「英政策金利について、影の英中銀金融政策委員会(MPC)では5対4で0.50%から1.00%への利上げという結果となった」と報じた。この報道を蒸し返す格好でポンド買いが先行。前週末の高値1ポンド=1.6173ドル前後を上抜けて、17時30分過ぎに一時1.6186ドル前後まで上値を伸ばした。もっとも、短期スタンスの取引が中心でポンド買いは早々に失速し一時1.60ドル台後半まで下押しした。
・ユーロドルは頭が重い。ポンドドルの上昇につれて一時1ユーロ=1.3627ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。予想を下回る独経済指標を理由にユーロ売りが出たほか、米長期金利の上昇を背景にユーロ安ドル高が進み、22時30分過ぎに一時本日安値となる1.3531ドル前後まで値を下げた。

[2011-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で、円は対ユーロで上値が重い。12月の独製造業新規受注が市場予想を下回ったことを受けたユーロ売りの流れを引き継いで、序盤は売りが先行した。もっとも、米10年物国債利回りの上昇幅縮小や欧米株式相場が堅調に推移したことを背景に対ドルでユーロが買い戻されると、対円でもユーロの買い戻しが優位に。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは流動性措置の解除をしなくても利上げは可能」と発言したことが伝わり、いったんは後退していたECBの利上げ観測が再び高まったことも重しとなった。
 一方、対資源国通貨では底堅い展開。株高を受けて投資家のリスク許容度が高まったため、低金利の円は売りが先行した。ただ、エジプト情勢に対する懸念が緩和する中、供給不安の後退からWTI原油先物相場が下落すると、豪ドルやカナダドルに対しては買い戻された。なお、ドルに対しては方向感に乏しかった。

[2011-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対欧州通貨で弱含み。ドルに対して欧州通貨が買い戻されている流れに沿って、円売り欧州通貨買いが散見された。一方で、対ユーロの下値では国内輸出企業からと見られる円買い注文が指摘されており下値は限られている。

[2011-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。ドルに対してオセアニア通貨を物色する動きが進むと、つれて円売りオセアニア通貨買いが出たため、一時円全般が押し下げられた。
 ただ、同時に全般的にドル売りが進んだことが円買いドル売りを誘った上、対ポンドで円買いが強まったこともあって、円の下値は限られた。

[2011-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。中国人民銀行は8日、1年物の預金金利と貸出金利を0.25%引き上げると発表。中国の経済成長のペースが鈍化し、資源需要が後退するとの見方から、資源国通貨の豪ドルが売られ円が買われた。また、ポンドに対しても堅調だった。「英政府は来月の予算で銀行税を引き上げるだろう」と英BBCが報じたことを受け、全般的にポンド売りが進んだ流れに沿った。
 一方、ドルに対してはもみ合い。時間外の米10年物国債利回りが上昇幅を縮小したことや、円ユーロの上昇につれた円買いドル売りが入った。ただ、豪ドルやポンドなどに対して米ドルの買い戻しが進むと、対円でもドルが買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=81円99銭前後まで値を下げたものの、すぐに82円台を回復している。市場では「本日のNYカット(日本時間24時)で権利行使期限を迎える82円25銭のオプションの存在が意識され、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすいようだ」との指摘があった。
・ポンド円は軟調。前日の安値1ポンド=132円24銭前後を下抜けて、22時30分過ぎに一時131円88銭前後まで下げ足を速めた。英BBCの報道を嫌気したポンド売りが出たほか、対ドルやユーロでポンド安が進んだ流れに沿った。
・ユーロドルは底堅い動き。中国の利上げを受けユーロ豪ドルが急伸すると、対ドルでもユーロ買いが進んだ。1ユーロ=1.3650ドル前後のストップロスを巻き込んで、20時30分過ぎに一時1.3667ドル前後まで値を上げた。その後は米長期金利の上昇や、12月独鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことが意識されやや上値を切り下げた。市場関係者からは「本日に権利行使期限を迎えるオプションが1.3650ドルに観測されており、同水準が意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロ豪ドルは一時1ユーロ=1.3495豪ドルまでユーロ高豪ドル安が進んだ。

[2011-02-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で、円は上値が重い。ラッカー米リッチモンド連銀総裁が講演後の質疑応答で「現時点で資産買い入れプログラムを停止する用意はない」と述べたと伝わり、対ドルでは円買いが先行した。さらにロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに絡んだ買いが出ると、他の通貨に対しても円買いの動きが波及した。また、「来週15日の米国債償還に伴って、まとまった規模の円買いドル売りが出る」との噂が出回ったことも、円の下支えとなったようだ。
 もっとも、米3年債入札がやや不調に終わると、一転して戻り売りが優位に。米10年物国債利回りの上昇に伴う円売りドル買いが強まり、円全体の重しとなった。市場では「明日以降予定されている米10年、30年物国債の入札を前に、需給悪化を警戒した債券売りが出ている」との声も聞かれ、米長期金利が急上昇すると円も大きく上値を切り下げた。

[2011-02-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。12時過ぎにやや対ユーロで円を売る動きが見られたが、取引材料に乏しく円全体の方向感が出なかった。
 中国人民銀行が8日、1年物預金金利と貸出金利を引き上げたものの、旧正月明けの上海総合指数は、安く寄り付いた後、上昇に転じる場面もあるなど底堅く推移したため、経済の結びつきの強い豪ドルを売る動きなどは見られなかった。

[2011-02-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。市場で「格付け会社ムーディーズが日本国債についての説明会で、日本の格下げを発表するとの憶測をはやす形で円売りが出た」との声が聞かれ、一時値を下げる場面があった。ただ、対ドルの下値で国内輸出企業からと見られる円買いが厚かった上、ムーディーズのバーン氏がブルームバーグとのインタビューで「日本の格付けは安定的」などと述べたこともあって、下値は限定的だった。
 それ以外は取引材料が乏しかったこともあって、積極的な売買は見られなかった。
なお、格付け会社ムーディーズは9日、「日本政府が財政改革に成功しなければ、格付けにマイナスの影響がある」「日本政府が市場を納得させる財政赤字削減の道筋を示せば、格付けの支援となる」「リスクプレミアムの高まりによる日本国債の利回り上昇は格付けにネガティブ」などの見解を示した。また、17時を過ぎるとポンドに対して円売りが進んだことがその他通貨にも円売りを誘い、安値圏まで下げる場面が見られている。

[2011-02-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。アジアの取引時間帯に、日本国債格下げの思惑から円売りが進んだ流れを引き継いで始まった。ただ、欧州市場では新規の相場材料に乏しく次第に値動きが細った。市場では「今晩のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や、米10年債入札などを控えて様子見ムードが強まった」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。アジア市場の流れを引き継いで一時1ドル=82円68銭前後まで値を上げた後は、82円台半ばで値動きが鈍った。
 ユーロ円は一進一退。欧州関係者の話として、「ウェーバー独連銀総裁トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の後任候補者にならない見込み」との一部報道が伝わった。市場では「タカ派として知られるウェーバー独連銀総裁が後任候補から外れることでECBの利上げが遠のいた」と受け止められ、円買いユーロ売りが入った。もっとも、ドイツ連銀がウェーバー総裁に関する噂を否定したため、ユーロ売りの勢いはすぐに後退し相場は持ち直した。
・ユーロドルはECBの総裁人事をめぐる思惑からユーロ売りが強まり、20時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3610ドル前後まで値を下げたものの、独当局がこの観測を否定したためすぐに持ち直した。

[2011-02-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで軟調。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で「米失業率は高すぎ、インフレ率は低すぎる」との見解を示したことに加えて、底堅い米10年債入札を背景に米長期金利が急低下したこともあり、対ドルでユーロ買いが強まると、つれて対円でもユーロ買いの動きが活発化した。欧州関係者の話しとして、「ウェーバー独連銀総裁が今年の後半に総裁職を辞任すると発言した」との一部報道が伝わると円が買い戻される場面もあったが、総じてユーロの底堅い地合いが続くなかで戻りは限定的だった。
 一方、他の通貨に対しては方向感乏しい。対ドルでは米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが出たほか、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国のニュージャージー州の格付けを「AA」から「AA-」に引き下げたことも下支え要因として意識されたが、日本国債の格下げ懸念がくすぶり続けていることもあって上値は限られた。

[2011-02-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。10日前場の日経平均株価が底堅く推移したことや、10日の上海総合指数が小高く推移したことなどを背景に、投資家のリスク許容度の改善が進むとして円を売る動きが見られた。
 豪ドルに対しては、1月の豪雇用統計で、新規雇用者数が2万4000人増と市場予想平均の1万7500人増より強い内容だったことを好感して一時円売りが出た。もっとも、内訳で常勤雇用者数が8000人減少だったこともあって円売りは長続きしなかった。

[2011-02-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して下値が堅い。対ユーロでは、昨日の米国市場で円売りが進んだ反動で、利益確定の円買いが続いた。スイスフランに対しては1月スイス消費者物価指数(CPI)が予想よりも弱い結果となったことを受けた円買いが入った。時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大していることを背景に、リスク資産圧縮目的で円を買い戻す動きも見られた。一方、円はドルに対して軟調。欧州・オセアニア通貨に対してドルが買われたことを受けて円売りドル買いが出た。

[2011-02-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては弱含み。1月のスイス消費者物価指数が予想を下回りドルスイスフランが上昇したことや、対ユーロでドルが買い戻された影響で円安・ドル高が進んだ。一方、ユーロに対しては強含んだ。ユーロ安ドル高につれて円買いユーロ売りが入った。欧州株価や時間外のダウ先物の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が広がったことも円の支援材料。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。22時過ぎに一時本日高値となる1ドル=82円89銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は弱含み。18時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円62銭前後まで値を下げた後は112円台後半でのもみ合いが続いている。
・ユーロドルはユーロドルは軟調。欧州株価の下落に伴うユーロ売りドル買いが出たほか、市場では「スイス系銀行からまとまった規模の売りが出た」との指摘があり、前日の安値1ユーロ=1.3610ドル前後を下抜けた。ポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことも相場の重しとなり、22時過ぎに一時1.3598ドル前後まで値を下げた。
・ポンドドルは一進一退。英金融イベントを控えた持ち高調整の売買が中心で方向感が出なかった。イングランド銀行(BOE)は10日、政策金利を現行の0.50%に据え置くとともに、資産買取プログラムの規模についても現行の2000億ポンドに維持することを決めた。政策の現状維持据え置き決定が広く予想されるなか、最近の利上げ期待から上昇した反動でポンド売りが出て一時1ポンド=1.6022ドル前後まで下げる場面があった。

[2011-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米労働省が10日発表した前週分の新規失業保険申請件数は38万3000件と市場予想の41万件程度よりも減少し、2008年7月上旬以来およそ2年半ぶりの低水準となったうえ、米商務省が発表した12月米卸売在庫が市場予想を上回ると、対ドルで円は売りに押された。さらに、米10年物国債利回りの上昇も重しとなって下げ幅を広げると、円売りの動きは他通貨に対しても波及。「英企業の配当に絡むポンド買いが継続的に入っていた」との声が聞かれるなか、ポンドドルが上昇したことにつれて円売りポンド買いが入ったほか、ユーロに対しても軟調な展開に終始した。

[2011-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対豪ドルで一時買いが強まった。スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が11日、現在の金融政策が暫く継続する旨の発言を行い、早期の豪利上げ期待がはく落したため、円買い豪ドル売りが入った。また、豪ドル米ドルの下落を受けて、ドルに対し欧州通貨が下落したことにつれた円買い欧州通貨売りが入る場面もあった。
 一方、円はドルに対しては弱含み。昨日の米国市場で、強い米雇用指標や米長期金利の上昇などを背景に円売りドル買いが出た流れを引き継いだ。対豪ドルやユーロでドルが買われたことも円・ドル相場の重しとなった。

[2011-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。対豪ドルでは、スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁の午前中の発言が、早期の利上げを示唆するものではなかったことが引き続き意識されて円買いを誘う場面があった。時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げたことを受けて、リスク資産圧縮目的の円買いも入った。一方で、ドルに対しては足元の米長期金利の上昇や、チャート上の節目を下抜けたことなどを背景に円売りが出たため円全体の上値を抑えた。

[2011-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては弱含んだ。前日に発表された米雇用指標の改善を理由に円売りドル買いが出た流れが続いた。ただ、「83円台では日本の輸出企業の円買いドル売り注文が並んでいる」との指摘があり、一本調子で円安ドル高が進む展開にはならなかった。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては下値が堅い。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が売られたことに連動した円買い欧州通貨売りや円買いオセアニア通貨売りが入った。欧州株や時間外のダウ先物の下落も円の支援材料だ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに一時1月7日以来の高値となる1ドル=83円68銭前後まで値を上げた。ただ、市場では「1月7日の高値83円70銭前後がレジスタンスとして意識されている」との声も聞かれ、買い一巡後はやや伸び悩んだ。
・ユーロ円は頭が重い。ドル円の上昇につれた買いが相場を支えた半面、ユーロ安ドル高につれて一時1ユーロ=112円84銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは軟調。欧州株安を背景にリスクポジション解消目的の売りが先行。ポンドドルが一時1ポンド=1.5964ドル前後まで売り込まれた影響もあって、20時過ぎに1.3509ドル前後までユーロ安ドル高が進んだ。ただ、売りが一巡するとやや下値を切り上げた。7日の安値1.3508ドル前後が下値の目処として意識されたうえ、市場では「1.3500ドルにはオプションのバリアが観測されている」との指摘があり、1.3500ドルに接近した場面では防戦買いが入ったようだ。

[2011-02-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。対ドルでは「1月7日につけた1ドル=83円70銭前後が下値目処として意識された」との指摘があったほか、米長期金利の低下も支援材料となり、押し目買いが入った。もっとも、2月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想平均を上回ると、買いは一服。「エジプトのムバラク大統領の辞任に相場はドル買いで反応した」との声が聞かれるなか、対ユーロでドル買いの動きが活発化したこともあり、円も対ドルで売りに押された。
 また、他の通貨に対しても円は弱含み。対ドルでの円売りの動きが他通貨にも波及したことに加えて、安く始まった米国株式相場が持ち直したことに伴い、低金利の円を売る動きが出た。カナダドルに対しては、12月のカナダ貿易収支が市場予想平均を上回ったこともあって軟調な展開に終始した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。24時過ぎに83円29銭前後まで値を下げたものの、その後は下げ渋った。半面、上値も重く83円50銭前後を挟んだ方向感に乏しい動きとなった。
・ユーロ円は下値が堅い。23時過ぎに1ユーロ=112円77銭前後と本日安値を更新したが、売りが一巡すると113円00銭前後を挟んだ小動きに。もっとも終盤には米株高につれて113円台前半まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは底堅い。1ユーロ=1.3500ドルに観測されていたオプションのバリアに絡んだ防戦買いに支えられて、一時1.3574ドル前後まで値を戻す場面があったが、2時過ぎに再びオプションバリアの下抜けを狙った仕掛け的な売りが出ると、1月21日以来の安値となる1.3497ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は株高を背景にユーロ買いドル売りが出たことで、1.35ドル台半ばまで戻りを試す動きとなった。なお、ウェーバー独連銀総裁が4月30日付けで退任すると伝わったが、事前に観測記事が報じられていたこともあって反応は限定的だった。

[2011-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルでじり高。連休中に円安・ドル高が進行したこともあり、国内輸出企業からの円買いが入った。明日の米国債の償還に絡んだと見られる円買いドル売りも散見された。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては上値が重い。対ドルでの円買いにつれた動きがあった半面、14日午前の上海総合指数が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が高まると、低金利の円を売る動きが出たため上値が抑えられた。

[2011-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。14日午後の上海総合指数や日本株相場が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が保たれると、低金利の円がやや売られた。その後、欧州勢参入直後も暫く円が売られたものの、17時を過ぎると一転円買いが優位になった。一部通信社が関係者の話として「ドイツ州立銀行ウエストLBの救済が先行き不透明になっている」と報じたことを手掛りに対ユーロ中心に円買いが膨らみ、その他通貨にも円買いが広がった。

[2011-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては上値が重かった。アジアの取引時間帯に、日本の輸出企業などの円買いが入るとの見方で円高が進んだ流れを引き継いで始まったものの、欧州時間に入ると失速。米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが出たほか、対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響を受けた。一方、ユーロに対しては上昇。「ドイツ州立銀行ウエストLBの救済が先行き不透明になっている」との一部報道をきっかけに、ユーロ全面安となった流れに沿った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。16時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=83円09銭前後まで値を下げたものの、その後持ち直した。市場の一部では「前週10日に83円台に乗せた後は82円台まで下値を探ることもなく、83円00銭に接近した場面では神経質な動きとなりそうだ」との指摘があった。
・ユーロ円は下落。独州立銀行ウエストLB関連の報道を受けて、アジア時間の安値1ユーロ=112円49銭前後を下抜けると一時112円09銭前後まで下げ幅を広げた。
・ユーロドルは欧州の財政問題が再び意識されるなか、独銀行救済の先行き不透明感が高まるとユーロ売りが膨らんだ。欧州株価の下落に伴うユーロ売りドル買いも出た。目先のストップロスを巻き込んで、一時1月20日以来の安値となる1ユーロ=1.3428ドル前後まで値を下げた。

[2011-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して下値が堅い。欧州時間からの対ユーロ中心のドル買い戻しの流れを引き継いだほか、米10年物国債利回りが上昇したことで日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが先行した。ただ、対ユーロでのドル買いが一巡すると、対円でもドル買いの動きは一服。米10年物国債利回りが低下に転じたこともあり、徐々に下値を切り上げる展開となった。また、15日に予定されている米国債償還に絡んだ円買いドル売りが意識されたことも下支えとなった。
 一方、他の通貨に対して円は方向感に乏しい。米経済指標の発表がなく手掛かり材料に乏しかったうえ、米国株式相場が小動きに終始したことから、手控えムードが強かった。欧州時間は全面安となったユーロも対ドルでの売りが一服したため、対円でも方向感の定まらない展開となった。

[2011-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して弱含み。中国国家統計局が15日発表した1月消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.9%上昇と市場予想平均の5.4%を下回ったため、中国の金融引き締め観測が後退。中国と資源貿易の結びつきの大きい豪ドルに対して円売りが進み、その他通貨にも円売りが出た。対ユーロでは、独州立銀行ウエストLBに対する懸念や欧信用不安が後退したことが円売りを誘った。
 一方、円はドルに対して下値が堅い。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)であったため、円売りが一時出た。ただ、欧州・オセアニア通貨に対してドル売りが進むと、つれて円買いドル売りが入り切り返した。米国債の償還に絡んだ円買いドル売りも意識されたようだ。
 日銀は14-15日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表したが、特に材料視されていない。

[2011-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。15日後場の上海総合指数が一時1%超の上昇となったことを背景に、金利水準の高い豪ドルに対して円を売る動きが見られ、つれてその他通貨にも円売りが出た。
 ただ、上海総合指数は取引終了にかけて急速に失速し、投資家のリスク許容度は低下したほか、フランスとドイツの昨年10-12月期国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことを背景に対ユーロ中心に円が買い戻されたため、円は下値を切り上げた。

[2011-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は軟調。ドルに対しては米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円売りが出たほか、ポンドに対してはキング英中銀(BOE)総裁がインフレ警戒色の強い発言をしたことが円売りを誘った。対ユーロでは、独・ユーロ圏経済指標の結果やギリシャの国債入札を理由に円が売られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。上値の目処として意識されていた前週末の高値1ドル=83円68銭前後や、1月7日の高値83円70銭前後を上抜けてストップロスを誘発。22時過ぎに一時昨年12月20日以来の高値となる83円93銭前後まで上値を伸ばした。
・ポンド円は、BOEのキング総裁がオズボーン英財務相にあてた書簡の中で「インフレ率は今後数カ月で5%に向けて上昇する」などと表明したことを受け、ポンド買いが優勢に。22時過ぎに一時昨年8月11日以来の高値となる1ポンド=135円35銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは下値が堅い。仏・独の10-12月期国内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回ったことを受け、17時前に1ユーロ=1.3460ドル前後まで値を下げた。ただ、売りが一巡すると買い戻しが優勢に。ZEWが発表した2月の独景況感指数は、プラス15.7と市場予想を下回ったが、「事前に一部市場で独ZEWが弱い結果になるとの噂があった」との声が聞かれ、指標を受けた売りは一時的。同時に発表された2月のユーロ圏景況感指数がプラス29.5と予想を上回ったことや、ギリシャ政府が実施した13週物Tビルの入札で、平均落札利回りが前回を下回り、応札倍率が前回を上回ったことなどを背景にユーロ買いが進んだ。21時過ぎに一時本日高値となる1.3551ドル前後まで上げる場面があった。

[2011-02-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感に乏しい。ドルに対しては米10年物国債利回りが上昇したことで日米金利差拡大を意識した円売りが出た。もっとも、米商務省が発表した1月米小売売上高が市場予想を下回ると米長期金利は次第に低下し、対ドルでの円売りも一服。その一方で、米ニューヨーク連銀が発表した2月のニューヨーク州製造業景気指数は予想を上回ったため、円買いの動きも限られた。また、ポンドやユーロに対しても円売りの動きは一服。半面、手掛かり材料難で円の戻りも限られた。
 一方、対資源国通貨では強含み。原油先物相場が軟調に推移したことでカナダドルや豪ドルに対しては買い戻しの動きが目立った。市場では「豪ドルと相関性が高いとされる銅価格が2%超安となったことが意識された」との声が聞かれた。

[2011-02-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。16日前場の日本株高や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が高まって低金利の円が売られた。もっとも、円はドルに対しては下値が堅い。対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んだことにつれた円買いドル売りが入った。

[2011-02-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株や米株価指数先物の上昇を手掛りに、欧州勢から円を売る動きが一時見られた。しかし、格付け会社ムーディーズが16日、「豪州とNZの大手銀行の格付けを引き下げ方向で見直す」と発表すると、対オセアニア通貨で円が買い戻されたため円全般の下値は限られた。

[2011-02-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。米景気回復の期待から円売りドル買いが進むと他の通貨に対しても円売りが出る場面があったが、この日発表される米住宅指標や物価指標などを前に一方的に円安が進む展開にはならなかった。一方、ポンドに対してはしっかり。イングランド銀行(BOE)が発表した四半期ごとのインフレリポートで英景気見通しが下方修正されたほか、キングBOE総裁が「2012年にインフレが緩和するとの見方は理にかなっている」などと述べたことを受け、ポンド安が進んだ流れに沿った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時1ドル=83円83銭前後まで買われアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、市場では「84円台にかけては日本の輸出企業からの売りが観測されている」との指摘もあり、一本調子で上昇する展開にはならなかった。一方、ポンド円は安い。20時過ぎに一時本日安値となる1ポンド=134円18銭前後まで値を下げた。英インフレリポートが予想されたほどタカ派的な内容ではなかったとの見方が広がりポンド売りが膨らんだ。
・ユーロドルは頭が重い。アジア時間に一時本日高値となる1ユーロ=1.3571ドル前後まで値を上げた後は、次第に上値を切り下げた。格付け会社ムーディーズが「豪州とNZの大手銀行の格付けを引き下げ方向で見直す」と発表すると、対オセアニア通貨でドル買いが優勢に。ポンドドルの下落につれたユーロ売りドル買いも相場の重しとなり一時1.3499-02ドルまで下押しした。

[2011-02-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して下値が堅い。1月米住宅着工件数や建設許可件数、米卸売物価指数の変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数などが市場予想を上回ったことから、対ドルでは売りが先行。ただ、1月米鉱工業生産指数が予想に反して低下したことが明らかになると売りは一巡した。さらにイスラエルのリーベルマン外相がイラン軍艦2隻がシリアに向けてスエズ運河を通過すると明かし、イスラエルとして何らかの対応を取る可能性があると言及すると、中東における地政学リスクの高まりを背景に対スイスフランでドルが急落。つれてドル売り・円買いも膨らんだ。
 一方、ユーロやスイスフランに対しては軟調。イスラエル絡みの報道で対円でもスイスフラン買いが活発化したほか、ドルに対して堅調推移となったユーロは対円でも強含んだ。

[2011-02-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。対欧州オセアニア通貨で、日本株高を手掛りにやや円売りが出る場面があったものの、日本株の上値が限られたこともあって、円売りは長続きしなかった。

[2011-02-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。午前中に株高を手掛りに円を売った向きから、利益確定の円買いが散発的に入った。欧州勢参入後は、中東の地政学リスクを背景に全般的にスイスフランを物色する動きが強まった流れに沿って円売りスイスフラン買いが出る場面が見られ、円全体の重しとなった。
 ただ、格付け会社ムーディーズが「独コメルツ銀行の格付けを引き下げ方向で見直す」と発表したと伝わるとユーロに対しては円買いが強まり、円全般が値を戻した。

[2011-02-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は小動き。日本時間今晩の1月米消費者物価指数(CPI)など米国の主要経済指標の発表を控えるなか、手掛り材料難から方向感に乏しい展開が続いた。もっとも、ポンドに対しては弱含む場面があった。センタンス英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「インフレリポートの見通しはインフレの上振れリスクを控えめに評価している」「CPIを目標に戻すため、市場の予想より速く金利を引き上げる必要がある」などと述べたことを理由に円売りポンド買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。今日の高値はアジア時間に付けた1ドル=83円69銭前後、安値は83円47銭前後で値幅は22銭程度と小さかった。
・ポンド円は強含み。英早期利上げ観測が強まったことから1ポンド=134円95銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。格付け会社ムーディーズが「独コメルツ銀行の格付けを引き下げ方向で見直す」と発表したことを材料にユーロ売りドル買いが出ると、一時1ユーロ=1.3537ドル前後まで値を下げる場面があったが、ポンド高ドル安につれる格好でユーロ買いドル売りが入り持ち直した。もっとも、ポルトガルとドイツ10年物国債の利回り格差が拡大していることもあって、戻りは鈍かった。

[2011-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して強含み。米労働省が発表した1月の米消費者物価指数(CPI)、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数がいずれも市場予想平均を上回ったことで対ドルでは売りが先行したが、同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数が市場予想平均よりも弱い結果となったことから、影響は限定的だった。その後は次第に強含む展開に。イランがスエズ運河を経由して軍艦2隻を送ると発表したとの報道を受けて、中東の地政学リスクを意識したスイスフラン買いが対ドルで入ると、つれて円買いドル売りが出た。また、米長期金利が低下したことも日米金利差が縮小するとの思惑から円の支援材料となった。なお、米フィラデルフィア連銀が発表した2月の製造業景気指数(フィリー指数)は35.9と約7年ぶりの高水準となったが、反応は限られた。
 一方、他の通貨に対しては方向感の定まらない動き。ユーロに対しては米国株式相場が底堅く推移したことで上値を重くした一方、円・ドルの上昇の影響も同時に受けたことから下押しも限られた。

[2011-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前場の日経平均株価が一時小高く推移したことを手掛りに低金利の円を売る動きが若干見られたものの、上海総合指数がマイナス圏で推移すると円売り圧力は後退した。
 週末に20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えていることもあって、様子見を決め込む参加者が多く、大きな動きは見られなかった。

[2011-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ポンドで売りが強まった。18日午後の上海総合指数が軟調だったことを背景に、リスク許容度が低下するとの見方から、円買いが散発的に入る場面があった。欧州勢からも序盤は円買いが見られたが、市場で「9-10日に開催された英中銀金融政策委員会(MPC)で、政策金利の引き上げに投票した委員が増えた」との噂が広がると、イングランド銀行が利上げに一歩近づいたとして、円売りポンド買いが膨らみ、その他通貨にも円売りが出た。

[2011-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はユーロに対しては上値が重かった。対ポンドでユーロ売りが出た影響を受け、円買いユーロ売りが先行。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が下落していることも円買いユーロ売りを誘った。ただ、ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事が18日、「物価圧力の高まりでECBは利上げする可能性がある」と述べたことをきっかけに、欧利上げ観測が高まると一転ユーロ買いが優勢となった。ECBがポルトガル国債を購入したとの観測から、ポルトガル国債の利回りが低下したことも円安・ユーロ高の要因。一方、ドルに対しては小動き。ユーロやポンド絡みの取引が中心で方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は16時過ぎに一時1ドル=83円23銭前後まで下げた後、18時30分前に83円48銭前後まで戻した。これまでの値幅は25銭程度と小さい。
・ユーロ円は持ち直した。欧州株相場が安く始まったことなどが相場の重しとなり20時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円94銭前後まで値を下げたものの、欧利上げ観測が強まったことから一転ユーロ買いが優勢に。ECBによるポルトガル国債購入も好感されて、22時過ぎに一時本日高値となる113円80銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは19時過ぎに一時1ユーロ=1.3545ドル前後と本日安値を付けた後、22時30分過ぎに1.3647ドル前後と日通し高値を更新した。

[2011-02-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して強含み。本日のNYカット(日本時間24時)で行使期限を迎えるオプションが期限を迎えたことで売られる場面があったが、売り一巡後はドル売り地合いのなかで押し目買いが入った。さらにエジプト当局がイランの軍艦2隻のスエズ運河航行を許可したと報じられたことを受けて、中東情勢の緊迫化からドルが対スイスフランで売られると、対円でもドル売りが強まった。
 一方、他の通貨に対してはまちまち。ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事が「物価圧力の高まりでECBは利上げする可能性がある」と述べたことをきっかけに、欧利上げ観測が高まったユーロや、イラン絡みの報道で安全通貨としての需要が高まったスイスフランに対しては軟調に推移した。一方、市場予想平均を下回った消費者物価指数を背景に早期利上げ観測が後退したカナダドルに対しては底堅い動きに終始した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は軟調。市場参加者から「日本の議会が解散するとの噂を背景にファンド勢からの買いが入った」との声が聞かれるなか、24時過ぎには1ドル=83円54銭前後と本日高値を更新した。ただ、その後は対ユーロやスイスフランを中心に強まったドル売りの流れに沿って、上値を切り下げる展開に。前日安値の83円15銭前後を下抜けると、4時前には83円03銭前後まで下げ幅を拡大した。
・ユーロ円は堅調。ビニスマギECB理事の発言をきっかけにECBの利上げ期待が高まると、急ピッチで値を上げた。ドル円の影響も同時に受けたことで上げ幅は限られたが、前日高値の1ユーロ=113円68銭前後を上抜けると、7時前には113円93銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロドルは買い優位。ECBの利上げ観測に伴うユーロ買いに加えて、中東情勢の緊迫化からドル安スイスフラン高が進んだ流れに沿った。4時過ぎには1ユーロ=1.3716ドル前後と10日以来の高値まで値を上げた。

[2011-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。対ユーロでは欧州中央銀行(ECB)による利上げの思惑から円売りが出たほか、ドルに対しては仲値決済に向けた円売りが散見された。ただ、リビアで多数の死者が出るなど、反政府デモが中東全域で深刻の度を増すなか、日本株相場が下落したため徐々に円の買い戻しが入り持ち直した。

[2011-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。本日はプレジデントデーで米国市場が休みとなるため全般的に様子見ムードが強く、ポジションを一方向に傾ける動きは目立たなかった。市場では「リビアで多数の死者が出るなど、反政府デモが中東全域で深刻の度を増しており、先行きを見極めたいと取引を手控える市場参加者も多かった」との指摘があった。

[2011-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。21日の英・独の株価指数が下げに転じ下げ幅を広げると、リスクポジションを閉じる動きが出て円買いが入る場面があった。ただ、米国市場がプレジデンツデーの祝日休場で、市場参加者が減少することが見込まれることもあって、一方的に円買いが進む展開にはならず、英独の株価が下げ止まるとポジション調整の円売りが若干出て値を下げた。
 一方、円は対カナダドルではじり安。時間外のWTI原油先物相場の上昇を手掛りに円売りカナダドル買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=83円21銭前後と、16時前につけた本日高値に面合わせした。
・ユーロ円は一進一退。21時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=113円63銭前後と12時30分過ぎにつけた本日安値に面合わせした。
・カナダドル円はしっかり。一時1カナダドル=84円62銭前後まで上昇した。時間外のWTI原油先物相場が堅調に推移していることを受けた。
・ユーロドルはさえない展開。2月独Ifo企業景況感指数が市場予想を上回ったことを受けて買いが入る場面があったものの、英・独の株価指数が失速したことや、ユーロポンドが下げたことがユーロ売りドル買いを誘い、22時過ぎに1ユーロ=1.3659ドル前後と本日安値を付けた。
・ユーロポンドの売りは、ウィール英中銀金融政策委員会(MPC)委員が一部メディアとのインタビューで「現在の小幅な利上げが、後々の大きな利上げを防ぐ可能性がある」などと述べたことが手掛りとなった。22時過ぎに1ユーロ=0.84161ポンド前後まで下げた。

[2011-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。米国がプレジデンツデーの休場でニューヨーク勢が不在であったため、通常よりも取引参加者が少なく相場も目立った方向感は見られなかった。
 ユーロに対しては買いが先行。欧州株式相場や時間外の米株価指数先物が軟調に推移したことで、投資家のリスク回避姿勢が高まるとの思惑から円買いユーロ売りが出た。また反政府デモが激化しているリビアで治安部隊がデモ隊に対して発砲したと報じられるなど政情不安が拡大し、格付け会社フィッチが同国の格付けを「BBB+」から「BBB」に引き下げると発表したこともリスク姿勢を後退させた。一方で、欧州中央銀行(ECB)当局者よりタカ派発言が相次ぎ、ECBの利上げ期待が高まったことから上値も限られた。また、ドルに対しても方向感に乏しい展開で終始。WTI原油先物相場が前日比6%超高の大幅上昇となった影響で、カナダドルに対してやや上値の重い動きとなったことが目立った程度だった。

[2011-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。緊迫の度合いを深めるリビア情勢を受けて、前日の欧州株価が軒並み下落。22日の日本株や中国株も大幅に下落し投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大すると、低金利の円が買われた。NZでマグニチュード6.3規模の地震が発生し、円買いNZドル売りが膨らんだことも円全体の支えとなった。
 なお、早朝取引では、まとまった規模の円売りドル買い注文が出たことをきっかけに円安が進む場面もあったが、円売りの勢いは一時的だった。また、米格付け会社ムーディーズが日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと伝わったものの、この報道に対する円売りでの反応も限定的だった。

[2011-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含んだ。日本や中国株が大幅に下落したことを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大すると低金利の円が買われた。NZドルに対しては、NZで大規模地震が発生したことや、NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)の利下げ思惑から円買いが優勢となった。一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルがオセアニア通貨やユーロなどに対して同時に買われた影響で、円ドル相場の方向感は乏しかった。

[2011-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。リビア情勢の緊迫化を背景に英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が大幅に下落すると、リスク許容度の低下した投資家から円買いが強まった。ニュージーランド(NZ)ドルに対しては、大規模地震が発生したことを受けてNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)の利下げの思惑が高まったため円買いが入った。
 もっとも、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁が「3月3日のECB理事会で上方向のインフレリスクを警戒する可能性がある」などと述べたと一部通信社が伝えると、ECBの利上げ観測が一段と高まって対ユーロで円売りが強まり、その他通貨にも円売りが出たため、円の上値がやや切り下がった。
 一方、円は対スイスフランでじり安。リスク回避姿勢が高まる中で資金の逃避先としてスイスフランが物色された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに1ドル=82円79銭前後まで下落。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=112円24銭前後と本日安値を付けたが、メルシュ・ルクセンブルク総裁の発言が伝わると買い戻しが進み、21時30分過ぎには113円86-91銭まで値を上げた。
・スイスフラン円はしっかり。1スイスフラン=88円61銭前後まで上げた。中東情勢に対する懸念が高まったため、安全通貨としてスイスフランを物色する動きが強まった。なお、ドル・スイスフランは0.9391スイスフラン前後まで下落する場面があった。
・ユーロドルは行って来いの展開。欧州株安を受けてリスクポジション解消目的の売りが出て、16時30分過ぎに1ユーロ=1.3525ドル前後と本日安値を付けた。ただ、メルシュ発言が伝わると一転買い戻しが優位になった。米国の市場参加者からも買いが入り22時過ぎに1.3690ドル前後と本日高値を付けた。

[2011-02-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。リビアの最高指導者であるカダフィ大佐が辞任する意向がないことを明らかにしたほか、同国政府が反政府デモに対して武力鎮圧に乗り出すなど、リビアの政情は一段と悪化。これ嫌気して米国株式相場が大幅安となったこともあり、リスク資産圧縮目的の円買いが出た。
 ドルに対しては売りが先行。米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した2月米消費者信頼感指数や米リッチモンド連銀が発表した2月製造業景気指数がいずれも市場予想平均を上回ったことを受けたほか、米10年物国債利回りが低下幅を縮小させたことも売りを誘った。もっともリビア情勢の悪化から安全資産である債券需要が高まり、再び米長期金利が低下したため、売り一巡後は買い戻しが優勢に。
 また、他の通貨に対しても円は堅調な展開。米国株式相場が大幅安となったことを手掛りに低金利の円を買う動きが出た。クライストチャーチで発生した大地震を受けて軟調な展開が続いていたNZドルに対しては、NZ政府が非常事態宣言を検討していると伝わったこともあり、買いが強まった。

[2011-02-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。対ユーロでは、ユーロ圏の金融引き締め観測の高まりを背景にした円売りが出たほか、NZドルに対してはボラードNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁が「市場の安定を引き続き確保するよう試みる」「必要に応じて銀行に資金を供給する」などと述べたことを理由に円売りが出た。仲値決済に向けた円売りドル買いも散見された。ただ、円売りが一巡すると徐々に下値を切り上げた。緊迫するリビア情勢を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが入った。

[2011-02-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。中東・北アフリカの政情不安を背景に、日本株相場が軟調に推移したため円買い外貨売りが入ったものの、欧州勢の本格的な参入を前に徐々に円買い圧力は後退。時間外のダウ先物が上昇したこともあって、円は徐々に上値を切り下げている。

[2011-02-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は売りが続いた。時間外の米株価指数先物がじり高となったことを受けて、投資家のリスク許容度の低下に歯止めがかかり、低金利の円を売る動きが見られた。対ポンドでは、イングランド銀行の利上げ観測を背景にした円売りが出た。ドルに対しては、時間外の米10年物国債利回りの上昇幅拡大を手掛りとした円売りドル買いが出ていた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=82円85-88銭前後まで上げた。ユーロ円は20時30分過ぎに1ユーロ=113円83銭前後まで上昇した。ダウ先物の上昇やドル円の買いなどを受けた円売りユーロ買いが出た。欧金利先高観を背景とした買いも入った。
・ポンド円は上昇。1ポンド=134円65銭前後まで上げた。英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨(2月9-10日分)で利上げを主張する委員が3人に増えたことや、利上げ幅を引き上げた委員がいたことを受けた。
 もっとも、18日に「MPCで政策金利の引き上げに投票した委員が増えた」との噂が広がっていたこともあって、噂を手掛りに買い上がっていた参加者からは利益確定の売りも出たため上げ幅が縮まっている。
・ユーロドルはしっかり。ダウ先物の上昇や欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景としたユーロ買いドル売りが入った。20時30分過ぎに1ユーロ=1.3744ドル前後まで上昇した。

[2011-02-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。米国株式相場が軟調に推移したことで投資家のリスク姿勢が低下し、低金利の円を買う動きが出た。ドルに対しては米10年物国債利回りが低下したことで買いが先行。もっとも、米5年債入札がやや不調な結果となったとの見方が広がったことで米長期金利が上昇に転じると、次第に上値が重くなった。なお、全米リアルター協会(NAR)が発表した1月の米中古住宅販売件数は市場予想平均を上回る結果となったが、目立った反応は見られなかった。
 一方、スイスフランに対しては軟調。政情不安の続くリビアなど北アフリカ・中東情勢の混乱が続いていることから、安全通貨であるスイスフラン需要が高まったため、総じて売りが優勢だった。

[2011-02-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。中東・北アフリカの政情不安を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から低金利の円が買い戻された。月末を控えた日本の輸出企業による円買いドル売りも入った。一方、スイスフランに対しては弱含んだ。ドル・スイスフランが1ドル=0.9275スイスフランと過去最安値を更新した影響を受け、円売りスイスフラン買いが強まった。

[2011-02-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。リビア情勢の緊迫を受け、日本株相場や時間外のダウ先物が下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から、安全資産と位置付けられている円を買い戻す動きが優勢となった。WTI原油先物価格が一時1バレル=103.41ドルと2008年9月以来の高値水準まで急伸すると、世界的な景気回復に歯止めを掛けるとの見方から株安・円高が加速した。

[2011-02-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は上昇。中東の情勢不安を背景に、時間外の米株価指数先物が下落するなど、投資家がリスク回避姿勢を強めたため、これまでの円売りポジションを解消する動きが進んだ。ただ、対ユーロで、ユーロドル相場の切り返しにつれる格好で円売りが強まると、その他通貨にも円売りが出たため、円全般の上値はやや切り下がった。
 一方、円は対スイスフランでは上値が重い。ドルに対してスイスフラン買いが進んだことにつれて円売りスイスフラン買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=81円67銭前後まで下落した。
・ユーロ円は荒い値動き。ダウ先物の下落や米格付け会社ムーディーズがキプロスを格下げしたことなどを背景に欧州勢から売りが先行。17時前に1ユーロ=112円19銭前後まで下落した。もっとも、「ユーロドルにロシア勢やアジア系ソブリンからの買いが入った」との指摘があり対ドルでユーロ買いが強まると、つれて円売りユーロ買いが出たためユーロ円は切り返した。18時30分過ぎには112円92-97銭まで値を戻した。
・ユーロドルは荒い値動き。キプロスの格下げや株安を受けてリスク資産圧縮目的の売りが出て17時過ぎに1ユーロ=1.3704ドル前後と日通し安値を付けた。もっとも、売り一巡後は一転買い戻しが進み、19時過ぎには1.3808ドル前後と3日以来の高値を付けた。資金の逃避先としてスイスフランを物色する動きが進み、ドルスイスフランが0.9240スイスフラン前後と史上最安値を付けたこともユーロドルの買い戻しを誘った。

[2011-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。米国株式相場が売り先行となったことで、投資家のリスク回避姿勢が高まったとの見方から低金利の円を買う動きが出た。ただ、リビアのカダフィ大佐が射殺されたとの噂などから原油価格が低下したことを受けて、ダウ工業株30種平均が下げ幅を縮小させると、一転して上値の重い展開に。ドルに対しては米10年物国債利回りが低下幅を縮小させたことも重しとなった。また、スイスフランに対しては弱含み。リビアなどの北アフリカ・中東情勢に対する懸念が意識されるなか、安全通貨であるスイスフラン需要は高いままだった。
 なお、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が市場予想平均を上回った半面、米商務省が発表した1月の米耐久財受注額や1月の米新築住宅販売件数は予想を下回ったが、いずれの指標にも反応は限定的だった。

[2011-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りドル買いが先行したものの、売りが一巡すると持ち直した。中東・北アフリカの政情懸念が根強いなか、円の下値では月末を控えた日本の輸出企業などの円買い注文が意識された。

[2011-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。新規材料難から様子見ムードが広がり徐々に値動きが細った。欧州勢の本格的な取引参入待ちの雰囲気もあった。市場では「中東・北アフリカの政情懸念は根強いものの、日本株相場が堅調に推移したため円の方向感は定まらなかった」との指摘があった。

[2011-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は対欧州通貨でしっかり。英国立統計局が発表した10-12月期の英国内総生産(GDP)改定値が前期比0.6%減、前年同期比1.5%増と市場予想を下回ったことを受け、対ポンドで円買いが強まると、ユーロやスイスフランに対して円買いが入った。スイスフランに対しては、中東情勢の混乱がいったん緩和したとの見方から円買いが入った。市場参加者からは「月末要因のドル買いが入った」との声が聞かれ、欧州通貨がドルに対して下げたことも円買い欧州通貨売りを誘った。
 一方、円はオセアニア通貨に対しては上値が重い。時間外の米株価指数先物の上昇や中東情勢の過度の懸念が後退したことなどを背景に、円売りオセアニア通貨買いが見られた。

[2011-02-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。ユーロやスイスフランなど今週上昇が目立った通貨が週末を前に持ち高調整目的の売りに押されたことから、円も対ユーロや対スイスフランでは堅調に推移した。また、ドルに対しても底堅い展開。円ユーロや円・スイスフランで円買いが入ったことにつれた円買いドル売りが出た。10-12月期の米国内総生産(GDP)改定値が速報値や市場予想平均を下回ったこともドル売りを誘った面がある。
 一方、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨に対してはやや軟調に推移。米国株式相場が堅調に推移したことで、投資家のリスク回避姿勢が改善するとの見方から低金利の円を売る動きが出た。また、欧州時間までは売りに押されていた原油先物相場が一転して底堅い動きとなったことも、資源国通貨買いを誘ったようだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は弱含み。クロス円の下落につれて売りが先行すると、米GDP改定値が弱い結果となったこともあり、22時30分過ぎには1ドル=81円66銭前後まで下落した。2月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が強い結果となったことで下値を切り上げる場面もあったが、引けにかけて米10年物国債利回りが低下幅を拡大し、日米金利差縮小を意識した売りが出ると、6時過ぎには81円64銭前後と本日安値を更新した。
・ユーロ円は軟調。週末を控えて欧州中央銀行(ECB)の早期利上げ観測を背景に形成された円売りユーロ買いポジションを解消する動きが出た。5時30分過ぎには本日安値の1ユーロ=112円20銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは軟調。欧利上げ観測を背景にユーロ買いが続いた前日までの反動が出た。また、同じく持ち高調整目的の買いから上昇したドルスイスフランにつれてユーロ売りドル買いが入ったほか、週末にアイルランドの総選挙を控えていることもユーロの重しとなった。0時過ぎには1ユーロ=1.3724ドル前後と本日安値を更新した。

[2011-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。前週末の米国市場で、米長期金利が低下し円買いドル売りが進んだ流れを引き継いだ。月末を迎えた日本の輸出企業の円買いも入った。ただ、買いが一巡するとやや上値を切り下げる展開に。仲値決済に向けた円売りドル買いが出たほか、安く始まった日本株相場が下げ渋ったことなどが円の重しとなり伸び悩んだ。

[2011-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては弱含み。後場の日経平均が持ち直し100円超上げたことなどを受け、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが出た。一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルがオセアニア通貨や欧州通貨などに対して同時に売られた影響で、円ドル相場の方向感は乏しかった。

[2011-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は軟調。ユーロドル相場が、「月末要因のユーロ買いが入った」との指摘が聞かれて値を上げると、円売りユーロ買いが強まり、その他通貨に対しても円売りが波及した。ユーロドルの上昇に関しては「英系金融機関の買いが入っていた」との指摘が市場参加者からは聞かれた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はユーロ円やポンド円などのクロス円の買いにつれて円売りドル買いが出て21時過ぎに1ドル=81円96銭前後まで上げた。
・ユーロ円は20時30分過ぎに1ユーロ=113円35銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは堅調。20時30分過ぎに1ユーロ=1.3849ドル前後と11日以来の高値まで上げた。その後は、市場参加者から「1.3850ドル前後にはオプションのバリアが観測されている」との指摘が聞かれており、防戦売りが出たため上昇幅が縮まった。

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