為替・株式・商品マーケット概要

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 2011年10月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2011年10月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2011年10月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2011-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調な展開となったことを手掛かりに、投資家のリスク回避姿勢が高まるとの見方から円買い外貨売りが先行した。
 ただ、買い一巡後は戻り売りが優勢に。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけて、期末に絡んだ売りが対ドルで観測されると、他の通貨に対しても円売りが波及。ダウ工業株30種平均が下げ渋ったことも円売りを誘ったようだ。もっとも、引けにかけてはダウ平均が再び下げ幅を広げたため、全般的に円の買い戻しが入るなど下値も限られた。
 なお、シカゴ購買部協会が発表した9月景気指数(シカゴPMI)や9月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)はいずれも市場予想平均を上回る強い結果となったが、反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。ロンドン・フィキシングに向けて円売りドル買いが活発化し、前日高値の1ドル=77円03銭前後を上抜けると、目先のストップロスを誘発。1時過ぎには一時77円20銭前後と15日以来の高値を更新した。その後は株安につれてクロス・円が売りに押されたことから伸び悩んだものの、総じて77円台での底堅い展開となった。
・ユーロ円は一進一退。欧州株の下落を背景に22時30分過ぎには1ユーロ=103円03銭前後まで値を下げた。売り一巡後はドル円の上昇につれて103円86銭前後まで買い戻される場面もあったが、引けにかけてユーロドルが下げ幅を拡大すると、再び103円台前半まで押し戻された。
・ユーロドルは軟調。欧米株安に伴う売りに押された。市場では「欧州連合(EU)から英農業に対する補助金の支払い絡みでユーロ売りポンド買いフローが観測された」との指摘があり、ユーロポンドが下落。これにつれる格好で節目の1ユーロ=1.3400ドルを下抜けると、5時過ぎには1.3384ドル前後と26日以来の安値を更新した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2011年10月 発言・ニュース

[2011-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調な展開となったことを手掛かりに、投資家のリスク回避姿勢が高まるとの見方から円買い外貨売りが先行した。
 ただ、買い一巡後は戻り売りが優勢に。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけて、期末に絡んだ売りが対ドルで観測されると、他の通貨に対しても円売りが波及。ダウ工業株30種平均が下げ渋ったことも円売りを誘ったようだ。もっとも、引けにかけてはダウ平均が再び下げ幅を広げたため、全般的に円の買い戻しが入るなど下値も限られた。
 なお、シカゴ購買部協会が発表した9月景気指数(シカゴPMI)や9月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)はいずれも市場予想平均を上回る強い結果となったが、反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。ロンドン・フィキシングに向けて円売りドル買いが活発化し、前日高値の1ドル=77円03銭前後を上抜けると、目先のストップロスを誘発。1時過ぎには一時77円20銭前後と15日以来の高値を更新した。その後は株安につれてクロス・円が売りに押されたことから伸び悩んだものの、総じて77円台での底堅い展開となった。
・ユーロ円は一進一退。欧州株の下落を背景に22時30分過ぎには1ユーロ=103円03銭前後まで値を下げた。売り一巡後はドル円の上昇につれて103円86銭前後まで買い戻される場面もあったが、引けにかけてユーロドルが下げ幅を拡大すると、再び103円台前半まで押し戻された。
・ユーロドルは軟調。欧米株安に伴う売りに押された。市場では「欧州連合(EU)から英農業に対する補助金の支払い絡みでユーロ売りポンド買いフローが観測された」との指摘があり、ユーロポンドが下落。これにつれる格好で節目の1ユーロ=1.3400ドルを下抜けると、5時過ぎには1.3384ドル前後と26日以来の安値を更新した。

[2011-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。先週発表の9月HSBC中国購買担当者景気指数(PMI)が市場予想に届かなかったことや、8月米個人所得が予想に反して前月比0.1%減少したことなどを嫌気し先週末の米国株相場が大幅安となったため、3日午前の日本株も大幅に下落。リスク資産を閉じる動きが優位になり、円売り外貨買いポジションが広範に解消された。
 日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、9月調査)に対する目立った反応はなかった。

[2011-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は全般的にしっかりとした展開。後場の日経平均株価が一時8500円を割り込むと、午前中から続く円を買い戻す動きが加速した。日経平均株価は引けにかけて下げ渋り8500円台を回復して引けたものの、欧州の株価指数が売り先行の展開となり円買いの勢いは衰えなかった。その後、イタリア、ドイツ、フランスなどの9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことや、欧州中央銀行(ECB)がイタリア10年債を買い入れたとの話などを手掛かりに、ユーロに対して円売りが出て円全体の上値を抑えたが、欧州株が軟調に推移している影響で円売りユーロ買いは一時的なものにとどまっている。

[2011-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は堅調。欧州株が下落し時間外のダウ先物が軟調に推移すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。市場では「日本時間23時発表の9月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が予想より弱い内容となる」との出所不明の噂が出回っていた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は頭が重い展開。クロス円の下落につれた円買いドル売りが相場の重しとなった。ただ、対ユーロなどでドル買いが進んだため、一本調子で下落する展開にはならなかった。
・ユーロ円は軟調。ユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りが入り、22時過ぎに一時1ユーロ=102円20銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入観測を背景にユーロの買い戻しが入ったほか、レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)が「ユーロ圏財務相会合では、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のレバレッジにECBを含める選択肢が議題となるだろう」との見解を示したことが好感され、19時30分過ぎに一時1ユーロ=1.3381ドル前後まで上げた。ただ、「ギリシャは財政赤字削減の目標を達成できない」との見方も根強く、買い一巡後は売りが優勢に。株価の下落に伴うリスク回避のユーロ売りドル買いが出て、22時過ぎに一時1.33055ドル前後まで下げた。

[2011-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い優位。ギリシャ政府が第2次支援策の前提とされた財政赤字目標を達成できない見通しとなり、ギリシャのデフォルト懸念が改めて高まるなか、欧州株や時間外の米株価指数先物の下落を受けて、欧州の取引時間帯にリスク回避的な円買いが優位となった流れを引き継いだ。9月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数や8月米建設支出がいずれも予想を上回り米国株が急速に持ち直すと、対オセアニア通貨中心に円の戻り売りや利食い売りが出る場面があった。ただ、ドラギ・イタリア中銀総裁の話として「銀行が資本調達に問題を抱えているのは明らかだ」と伝わったほか、ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「本日のユーロ圏財務相会合でギリシャ向け次回融資については決定しないだろう」と発言。ギリシャのデフォルト懸念や欧州の財政・金融システム不安が改善に向けて進展しないとの見方から、円買いユーロ売りが再開した。また、市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、月初に絡んだ円買いユーロ売りが出た」との声が聞かれ、対ユーロ中心に円全体が押し上げられた。中盤以降は米国株が下値を探る展開となり、つれる形で低金利の円に断続的な買いが入った。
 一方、ドルに対しては買い一服。欧州・資源国通貨に対して円買いが優位となった影響を受けた。ただ、同時に欧州通貨売りドル買いや資源国通貨売りドル買いも強まったため、一方的に円高ドル安が進む展開にはならなかった。

[2011-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。昨日の米国市場でギリシャのデフォルト(債務不履行)への警戒感が高まり、リスク回避目的で円が買われた流れを引き継ぐと、営業日の変わった直後の薄商いの中で一時上値を伸ばした。「証拠金取引のストップロスの円買いが入った可能性がある」との指摘が聞かれた。
 ただ、米国市場から急ピッチで円買いが進んだため、これまでに円を買い持ちにしていた市場参加者は利益確定の円売りに動き徐々に上値が切り下がった。午前中の日本株相場が下げ幅を縮小したことも円売りを誘った。
 その後、後場の日本株が再び下げ幅を拡大していることもあって円売りの動きは収まっている。

[2011-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買いが強まった。後場の日本株や時間外の米株価指数先物が一時下げ幅を縮小したことを受けて持ち高調整の円売りが若干見られたが、欧州勢が参入してくると欧州株の大幅安を手掛かりに円買いが強まった。仏・ベルギー系金融サービスグループのデクシア株が急落し、欧金融システム不安が高まったことが欧州株の下げに繋がっているようだ。

[2011-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。ギリシャの債務問題をめぐる警戒感が強いなか、仏ベルギー系金融サービスグループのデクシア株が急落し欧金融システム不安が高まると、欧州株や時間外のダウ先物が下落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが先行した。ただ、フランスとベルギーの財務省が4日、声明でデクシアの資金調達を保証すると発表したことで、欧金融システムに対する過度の懸念が和らぐと、円の買い持ちを解消する動きが広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時本日高値となる1ドル=76円79銭前後まで値を上げた。ユーロ円は夕刻に1ユーロ=100円台後半まで下げたものの、朝方に付けた10年ぶり安値100円78銭前後を下抜けることが出来なかったため買い戻しが優勢に。101円台半ばまで下値を切り上げた。
・ユーロドルはデクシア株の急落をきっかけとした欧州株安を背景に、17時前に一時1ユーロ=1.31459ドル前後と1月13日以来の安値を付けたが、フランス、ベルギー財務省の声明をきっかけにユーロを買い戻す動きが優勢に。ユーロスイスフランが一時1ユーロ=1.21801スイスフラン前後まで上げたこともユーロ買いドル売りを後押しして1.32ドル台前半まで下げ幅を縮めた。
 なお、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は4日、「ECBの主要な目標は物価の安定」「中期的なインフレ期待は安定している」「下半期の緩やかな成長を予想する」「経済見通しへのリスクは下向き」などと述べたと伝わったが、目立った反応はなかった。

[2011-10-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。仏ベルギー系金融サービスグループのデクシア株が一時急落したことをきっかけに、欧金融システムへの懸念が高まるなか、ダウ平均は250ドルを超す下げ幅となった。投資家のリスク回避姿勢が高まり、対資源国通貨中心にリスク回避的な円買いが散見された。
 その後、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米議会上下両院合同経済委員会で「米連邦公開市場委員会(FOMC)は引き続き経済動向を注視し、物価安定のもとでより力強い景気回復を促進するため、必要に応じて一段の行動を取る用意がある」などと述べると、米追加金融緩和への思惑が広がった。ダウ平均が40ドル超安まで下げ幅を縮めるにつれて、持ち高調整目的の円売りが進んだ。市場では「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)はユーロスイスフランの下限を1ユーロ=1.3000スイスフランまで引き上げる可能性がある」との出所不明の噂が流れ、ユーロ買いスイスフラン売りが優勢となった影響から、対ユーロでの円売りが加速した。
 新商品「iPhone 4S」を発表した米アップルが材料出尽くし感や失望感から急落すると、つれる形でダウ平均が220ドル超下落し、低金利の円は再び買われた。ただ、英フィナンシャルタイムズ(FT)が「欧州連合(EU)財務相らは共同で金融機関に資本注入する方法を検討している」と報じたことが材料視され、ダウ平均は引けにかけて170ドル超高まで持ち直した。投資家のリスク許容度の急速な改善が意識され、円売りが優勢となった。

[2011-10-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。昨日の米国株相場が上昇したにもかかわらず、日本株は高寄り後に失速。円売り外貨買い機運が後退し、円が買い戻された。ユーロに対しては「国内輸出企業からの円買いが入った」との指摘があった。
 なお、日経新聞は5日、「日本政府欧州金融安定ファシリティ(EFSF)が資金調達のために発行する債券を追加購入する検討に入った」と報じたが、安住淳財務相は5日午前、「EFSF債の追加購入については何も決まっていない」と発言。一時ユーロに対する円買いを誘った。ただ、一部通信社が財務省高官の話として「EFSF債を引き続き購入する方針に変わりはない」と伝えたほか、藤村修官房長官は5日、「EFSF債の追加購入を考えていきたい」と発言したこともあり、安住財務相の発言を嫌気した円買いユーロ売りは長続きしなかった。

[2011-10-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。新規の取引材料が伝わらず、東京の市場参加者は様子見を決め込み、積極的な売買は見られなかった。欧州勢参入後は「中東勢からユーロドルの買いが入った」との指摘があり、つれて円売りユーロ買いが出たものの、イタリアやフランス、ドイツなど欧州各国の9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が市場予想平均を下回ったことが嫌気されて円売りユーロ買いは早々に収まった。対ポンドでは9月の英サービス業PMIが市場予想を上回ったことを受けて円売りが出たが、4-6月期の英国内総生産(GDP)確定値が前期比、前年同期比いずれも市場予想に届かなかったため、円売りは一時的なものにとどまっている。

[2011-10-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。東京市場の流れを引き継いでしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した9月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が予想を上回ったことを受けて、円売りドル買いが強まった。
 対ユーロなどでは、欧州株相場の上昇に伴う円売りが出たものの、欧州債務不安は根強く下値は限られた。市場では「米系シンクタンクが『欧州中央銀行(ECB)政策金利を引き下げ、一段の金融緩和を発表する可能性がある』とのレポートを発表し、これがユーロ売りを誘った」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は予想を上回る米雇用指標を受けて一時1ドル=76円80銭台まで上げたものの、アジア時間早朝に付けた日通し高値76円92銭前後に上値を抑えられた。
・ユーロ円は1ユーロ=101円台後半から102円台前半でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは一進一退。欧州株高や国際通貨基金(IMF)のボルヘス欧州局長が「欧州連合(EU)当局が銀行セクターを資本増強する計画について作業している」と明かしたことなどを手掛かりにユーロ買いが進み、20時前に一時1ユーロ=1.33744ドル前後まで上げた。ただ、欧州の債務不安が根強いなか、ユーロ買いは続かず再び1.33ドルを割り込んだ。欧利下げへの思惑からユーロ売りが出たほか、時間外のダウ先物が失速したことなどが相場の重しとなったようだ。

[2011-10-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して売り先行後、買い戻された。9月ADP全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比9万1000人増と市場予想平均の7万3000人程度増を上回った。また、9月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(総合)は53.0と市場予想平均の52.8を上回った。米国の景気減速懸念が和らぐとの見方から、円売りドル買いが先行した。ダウ・ジョーンズ通信が「米上院議員は6日に海外所得再投資法導入の提言を計画している」と報じると、米国に資金が還流しやすくなるとの思惑から円安・ドル高が加速した。
 ただ、円・ドル相場の下値では国内輸出企業などからの円買い注文が観測されており、中盤以降は下値の堅さを意識した円の買い戻しが進んだ。ダウ平均の140ドル高やWTI原油先物相場の4ドル超高に伴い、投資家のリスク許容度が改善するとの見方が広がるなか、ドルに対して欧州資源国通貨を買う動きが強まったため、円も同時に買われ底堅く推移した。
 一方、資源国通貨に対しては軟調。対ドルで円売りが先行した流れに沿った。また、米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫やガソリン在庫が予想に反して減少したことを材料に、WTI原油先物相場が大幅高となったことが円売り資源国通貨買いを促した。
 なお、欧州通貨に対してはもみ合い。円売り資源国通貨買いが強まった影響が波及する場面もあったが総じて方向感が出なかった。

[2011-10-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本時間今晩にイングランド銀行(BOE)欧州中央銀行(ECB)政策金利発表を控えており、積極的なポジション形成は見送られたが、ユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが散見されたほか、昨日の米国市場で円売りが進んでいたオセアニア通貨に対しては利益確定の円の買い戻しが見られ円全体の下値は堅かった。ポンドに対しては「BOEが資産買取プログラムの規模を拡大する」との思惑を背景とした円買いが入ったようだ。

[2011-10-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は資源国通貨に対して夕刻に売りが強まった。6日の欧州株や時間外の米株価指数先物、WTI原油先物相場が上昇しており、リスク志向が回復して円売り資源国通貨買いが出た。
 円は対ユーロでは17時過ぎに売りが加速した。フィガロ紙が「フランス政府が銀行の株式を取得するプランを検討中」と報じたことを受けた円売りユーロ買いが出たほか、市場参加者から「ロシア勢からユーロドル買いが入った」との指摘があり、ユーロドルの上昇につれた円売りユーロ買いが見られた。更に、バローゾ欧州連合(EU)委員長が「加盟国に対して銀行の資本増強で協調行動をとることを提案する」と発言したと伝わると円売りユーロ買いが加速した。

[2011-10-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。フィガロ紙が「フランス政府は銀行の株式を取得するプランを検討中」と報じたほか、バローゾ欧州連合(EU)委員長が「加盟国に対して銀行の資本増強で協調行動をとることを提案する」と述べたと伝わると、円売りユーロ買いが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、イングランド銀行(BOE)が資産買取プログラムの規模を2000億ポンドから2750億ポンドに拡大したことをきっかけに、対ポンドで円買いが強まると円全体の支えとなり相場は持ち直した。欧州中央銀行(ECB)政策金利を据え置いたことを受け、独株式相場が伸び悩んだことも円の下支え要因となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。ユーロドルが日通し安値を付けたタイミングで一時1ドル=76円84銭前後まで上げたものの、その後失速。ユーロドルが買い戻された影響で、76円60銭台まで下押しした。
・ユーロ円は21時前に一時1ユーロ=101円70銭前後まで売り込まれたものの、その後急速に買い戻しが強まり一時102円90銭前後の日通し高値を付けた。
・ユーロドルは21時30分前に一時本日安値となる1ユーロ=1.3242ドル前後まで売り込まれたものの、23時30分過ぎに1.3422ドル前後の高値まで上げるなど、相場は荒く乱高下した。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は6日、理事会後の記者会見で「インフレは引き続き高い」「インフレは年末にかけて2%を上回る状態を維持する可能性」などと述べた一方、「経済は激しい下振れリスクに直面している」「不確実性が非常に高い」などと述べた。また、1年物、13カ月物長期リファイナンスオペを実施することや、カバードボンドの購入を再開することを明らかにした。しばらくは方向感が出なかったものの、安く始まった米国株が上げに転じるとショートカバーが優勢となった。

[2011-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売られた。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は6日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表した。ただ、資産買取プログラムの規模をこれまでの2000億ポンドから2750億ポンドに拡大したことを受けて、円買いポンド売りが優勢に。その他の通貨に対しても円買いが波及した。また、欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例理事会で、政策金利を1.50%に据え置くことを決めたと発表。一部市場では欧州の景気回復や債務危機改善に向けた利下げ観測が高まっていただけに、失望的な円買いユーロ売りが入った。時間外の米株価指数先物が上げ幅を縮小し一時下げに転じたため、対資源国通貨中心にリスク資産圧縮目的の円買いが強まる場面も見られた。
 トリシェECB総裁は任期中最後となる定例会見で、ECBが400億ユーロ相当のカバードボンド購入と期間1年以上で無制限の資金供給オペを再開することなどを明らかにした。欧州連合(EU)が銀行の資本増強に向けた協調行動を提案する見通しとなったこともあり、金融システム不安に対応する欧州当局の姿勢が次第に好感され円売りユーロ買いが優勢となった。ダウ平均の堅調地合いが継続し、引けにかけて190ドルを超す上げ幅となったため、序盤に積み上がった円の買い持ち高が解消され上値が切り下がった。
 一方、ドルに対してはもみ合い。ユーロやポンドに絡んだ取引が中心となり、動意に欠ける展開が続いた。

[2011-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。連休前の実質5・10日(五十日)ということで仲値に向けてドルに対し若干円売りが見られたが、仲値絡みの動き以外は持ち高整理目的の取引が中心となった。日銀の金融政策決定会合の結果を見定めたいとの空気があったほか、日本時間今晩に9月の米雇用統計の発表が予定されていることも積極的な売買を手控えさせた。

[2011-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ポンドとユーロで円売りが膨らんだ。欧州勢の参入までは、手掛かり材料難で様子見ムードが強かったが、欧州の取引時間帯に入るとポンドやユーロに対して円売りが膨らんだ。市場参加者からは「イングランド銀行(BOE)が昨日、資産買取プログラムの規模を拡大したことを受けてポンドをショートに傾けていた短期勢などからポンドの買い戻しが入ったのではないか」との指摘があり円売りポンド買いが出たほか、ユーロに対しては「ロシア勢からユーロドルの買いが入った」との指摘があり、ユーロドルが値を上げたことにつれて円売りユーロ買いが出た。
 もっとも、ポジション調整の側面が強くポンドやユーロに対する円売りの動きはいったんおさまっている。

[2011-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は下落。9月米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強く、しばらくは方向感に欠ける動きが続いていた。9月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比10万3000人増と予想の前月比5万5000人増を上回ったことが分かると、米景気の先行きに対する過度な悲観が後退し円売りドル買いが強まった。欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇すると、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から対ユーロなどでも円売りが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計発表後に一時1ドル=76円92銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=103円85銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは米重要イベントを控えてしばらくは1ユーロ=1.34ドル台半ばでのもみ合いが続いていた。予想を上回る米雇用指標をきっかけに株価が上昇すると、ユーロ買いドル売りが優勢となり一時1.35179ドル前後の日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。欧州の債務問題をめぐる懸念が根強いなかで、市場では「1.3520ドルに観測されている売り注文をバックに戻りを売る向きもあった」との声が聞かれ、1.34ドル台半ばまで下押しした。

[2011-10-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して売り先行後、買い戻された。米労働省が7日発表した9月の米雇用統計で、失業率は9.1%と市場予想平均の9.1%と同じだった。ただ、非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増と市場予想平均の前月比5万5000人増より強かったうえ、8月の非農業部門雇用者数は前月比横ばいから前月比5万7000人増に上方修正された。米国の景気減速懸念が和らぐとの見方から時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大すると、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが優勢となった。
 その後しばらくは動意に欠ける展開が続いたが、格付け会社フィッチがイタリアの格付けを「AA-」から「A+」、スペインの格付けを「AA+」から「AA-」に引き下げたと相次いで発表。また、ポルトガルの格付けを「ジャンク級」に引き下げられる可能性がある「ウォッチ・ネガティブ」で維持した。欧州の財政不安が改めて嫌気され、対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが一転強まった。100ドル超上昇していたダウ平均が下げに転じたことも円の押し上げ要因となったほか、取引終了間際に米格付け会社ムーディーズがベルギーの格付け「AA1」を引き下げ方向で見直すと発表したことも相場を支えた。
 一方、ドルに対しては下値が堅い。予想を上回る米雇用指標を受けて円売りドル買いが先行した。また、格付け会社フィッチによるイタリア、スペインの格下げを材料にユーロ売りドル買いが強まると、同時に円が売られた。ただ、円・ドル相場の下値では国内輸出企業などからの円買い注文が観測されており、下値の堅さを意識した円買い意欲が強かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は9月米雇用統計発表後に1ドル=76円93銭前後まで上げた。ただ、節目の77円ちょうどや77円台に観測されている売り注文をバックに戻りを売る向きが多く、頭の重さが目立った。
・ユーロ円は1ユーロ=103円86銭前後まで上げた後、102円64銭前後まで下落した。
・ユーロドルは一転下落。強い米雇用指標を受けた株高を支えに、1ユーロ=1.3525ドル前後まで値を伸ばした。ただ、格付け会社フィッチが相次いでイタリアやスペインの格付けを引き下げたことが売り材料視され、1.3360ドル前後まで失速した。

[2011-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調だった。メルケル独首相サルコジ仏大統領は9日、ベルリンで会談しユーロ圏の債務危機拡大を防ぐため、域内銀行の資本増強を積極的に進める方針で全面的に一致した。独仏首脳会談の内容がひとまず好感され、時間外のダウ先物が100ドル超上昇。投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り外貨買いが出た。一方、円はドルに対してはもみ合い。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買された影響で、方向感が出なかった。

[2011-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては売りが優勢。時間外のダウ先物が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売り外貨買いが出た。欧州勢が加わる時間帯になると、ギリシャ情勢の進展期待が高まり円売りユーロ買いが加速。他の通貨に対しても円売りが波及した。一方、円はドルに対してはじり高となった。ドルが対ユーロ中心に売られた影響を受け、円高ドル安が進んだ。

[2011-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は軟調。メルケル独首相サルコジ仏大統領が9日に行った会談で、ユーロ圏内の銀行の資本増強を積極的に進める方向で一致したことを好感し、アジア市場で対ユーロ中心に円が売られた流れを引き継いだ。欧州勢参入後は、一部通信社が関係者の話として「トロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団はギリシャ救済についての報告を本日まとめ、明日声明を発表する予定だ」と伝えたこともあって、対ユーロでの円売りが加速し、円全体の下げ幅が広がった。ギリシャ財務省の見解として「トロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団は明日結論を出すと予想する」と報じられたことや、欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇も、投資家のリスク志向の改善につながった。
 欧州連合(EU)関係者の話として「10月17日のEU首脳会議は延期されると予想する」と伝わると、対ユーロでの円売りが若干弱まったが、ファンロンパイEU大統領は「17日のEU首脳会合は10月23日に開催する」と明らかにしたこともあって、相場への影響は一時的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=76円58銭前後まで下落。
ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=104円50銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは上値を追う展開。21時30分過ぎに1ユーロ=1.3638ドル前後と9月29日以来の高値まで上げた。ユーロ圏の金融システムに対する警戒感が後退したことや、ギリシャ向け融資への期待感が高まったことなどを受けて、ユーロの売り持ち高を解消する動きが続いた。米国の債券市場がコロンブスデーの祝日で休場、カナダが感謝祭の祝日で休場となり、市場参加者が少なく値が振れやすい面もあったようだ。

[2011-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して売り優位。メルケル独首相サルコジ仏大統領は9日に域内銀行の資本増強を積極的に進める方針で全面的に一致したほか、欧州の取引時間帯には「トロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団はギリシャ救済についての報告を本日まとめ、明日声明を発表する予定」との報道が伝わった。欧州の金融システム不安やギリシャ支援の先行き不透明感が後退するとして、対ユーロ中心に円売りが優位となった地合いを引き継いだ。ギリシャ財務省の見解として「トロイカ調査団は明日結論を出すと予想する」と報じられ、ギリシャが第6弾融資を獲得するとの期待感が改めて高まると、ダウ平均が290ドル超、WTI原油先物相場が3ドル超上昇。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、低金利の円を売る動きが目立った。米国の債券市場がコロンブスデーの祝日で休場、カナダが感謝祭の祝日で休場となり、商いが薄れるなかで損失覚悟の円売りが加速した面もあった。中盤以降は円の買い戻しが散発的に入ったが、ダウ平均が引けにかけて330ドルを超す上げ幅となったため円相場の戻りは限られた。
 一方、ドルに対しては小動き。欧州・資源国通貨に対してドルと円が同時に取引された影響で動意に欠ける取引が継続した。

[2011-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。前日の海外市場で対ユーロ中心に円売りが進んだ流れを引き継いで安く始まった。3連休明けの仲値決済に向けて対ドル中心に円売りが出る場面もあった。ただ、その後は追随する動きがなかったため徐々に下値を切り上げる展開に。円の下値では日本の輸出企業などの円買いドル売り注文が厚く、相場の支えとなった面もある。
 安住淳財務相は閣議後の会見で、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)債の追加購入について「一義的には欧州がスキームを組むことが前提」と述べたほか、「G20の課題は足もとの円高に加え世界的に欧州安定をどう確保するかに尽きる」などと語ったものの特に反応は見られなかった。

[2011-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡充策の承認をめぐり、ユーロ圏17カ国のうち最後の1カ国となったスロバキアでの議会採決を控えて、様子見ムードが広がった。欧州勢が加わる時間帯になると、日本株相場が堅調だったことが材料視され、対ユーロで円売りが強まる場面もあったが円売りの勢いは続かずすぐに持ち直した。

[2011-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はしっかり。スロバキア議会は11日に欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡充案を採決する予定だったものの、ミクロス・スロバキア財務相は週内に議会で承認される見通しを示した。EFSF拡充案が本日中に承認されない可能性が出て、承認を巡り不透明感が高まったとして対ユーロ中心に円買いが入った。欧州株や時間外の米株価指数先物も同時に下落しており、投資家のリスク志向が低下し、円の支えとなった。
 トロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団が11日、「ギリシャはユーロ圏財務相会合や国際通貨基金がトロイカ報告書を承認した時点で新たな支援融資を獲得し、11月初めがもっとも可能性が高いだろう」との見方を示したと伝わったが、反応は限られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=76円60銭前後まで下落。
・ユーロ円は22時前に1ユーロ=104円03銭前後まで売られた。
・ユーロドルは軟調。22時前に1ユーロ=1.3565ドル前後と日通し安値を付けた。ミクロス・スロバキア財務相の見解を受けて、スロバキア議会のEFSF拡充案の本日中の承認が先送りされる可能性が出てきたことが相場の重しとなった。
 ただ、ミクロス・スロバキア財務相は同時に「いずれにせよ週末までに議会で承認されると見ている」との見解を示した。EFSF拡充案の承認の目処がなくなったわけではなくユーロの下値は限られている。市場参加者からは「昨日急伸しておりユーロは利益確定の売りが出やすい」との指摘もあった。

[2011-10-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は欧州・オセアニア通貨に対して一進一退。スロバキア議会で本日採決される予定の欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡充策の承認を巡り、連立与党内で合意に達していないなど不透明感がくすぶるなか、ミクロス・スロバキア財務相は「EFSF拡充案は週末までに承認される見込み」などと述べた。EFSF拡充案の採決が遅れる可能性が意識され、欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調に推移すると、リスク回避的な円買いが入った。
 ただ、スロバキア議会がEFSF拡充案を承認しないわけではないとの見方もあったうえ、トロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団が「ギリシャはユーロ圏財務相会合や国際通貨基金がトロイカ報告書を承認し次第80億ユーロの新たな支援融資を獲得し、11月初めの実施が最も可能性が高いだろう」との認識を示していたこともあり、さらに円買いを進める展開にはならなかった。欧州株や現物の米国株が底堅く推移すると、持ち高調整目的の円売りが散発的に出て上値が切り下がった。WTI原油先物相場の1ドル超高に伴い、オセアニア通貨に対する円売りがやや目立つ場面もあった。
 もっとも、スロバキア議会が1回目の投票でEFSF拡充策を否決したことが明らかになると、引けにかけて円買いが再開した。米国株式市場終了後に発表された米アルコアの第3四半期決算で1株利益が予想を下回ったことが嫌気され、時間外の米株価指数先物が弱含んだことも円の押し上げ要因となった。
 一方、ドルに対してはもみ合い。欧州オセアニア通貨に対して円とドルが同時に売買された影響から方向感が出なかった。

[2011-10-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては小動き。欧米の経済情勢を見極めたいとして、積極的な売買は手控えられた。一方、ドル以外の通貨に対しては強含んだ。日本の輸出企業の円買い外貨売りが入ったほか、市場では「国内機関投資家からの円買いがユーロや豪ドルに対して持ち込まれた」との指摘があった。時間外のダウ先物や日本株相場が下げたことも円全体の支えとなった。

[2011-10-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。中国株式市場で上海総合指数が3%超上昇すると、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円売り外貨買いが出た。欧州オセアニア通貨がドルに対して上昇したことを受けた円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いも出た。一方、ドルに対しては強含んだ。ドルがユーロなど主要通貨に対して軒並み下落したことを受け、円買いドル売りが入った。

[2011-10-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は大幅安。12日の中国株式市場で上海総合指数が3%超の上昇で取引を終えたことを手掛かりに、欧州勢が円売り外貨買いで参入した。時間外の米株価指数先物が大幅高となると円売り外貨買いの勢いが増し、円の下げ幅が拡大。円買い外貨売りにポジションを傾けていた向きが反対売買を迫られて下げ幅が拡大している。「対ドルでアジアネームの円売りが出ていた」との指摘があったほか、マーケットの一部では「日銀スイス国立銀行(中央銀行、SNB)と同様の形で円の上限を設定する」との出所不明の噂も飛び交っていた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤に1ドル=76円31銭前後まで下げたものの、22時30分過ぎに1ドル=77円43銭前後と9月12日以来の高値を付けた。ストップロスを巻き込んだほか、日銀の憶測に手掛かりに思惑的な円売りドル買いも見られたようだ。米10年債利回りの上昇幅拡大を買い材料視する声もあった。
・ユーロ円は株高やドル円相場の上昇を受けて円売りユーロ買いが出ていたが、23時過ぎにスロバキアの野党スメル党のフィツォ党首が連立与党と2012年3月に早期の選挙を実施することや、各党が遅くとも14日までにEFSF拡充案を承認することで合意したと伝わると買いが加速。1ユーロ=106円84銭前後と9月15日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。19時過ぎに1ユーロ=1.38155ドル前後と9月15日以来の高値まで上げた。オプションのバリアが観測されていた1.3700ドル前後や1.3800ドル前後を上抜けて断続的にストップロスを巻き込んだ。スロバキア議会で欧州金融安定ファシリティ(EFSF)拡充案が承認されるとの期待がユーロ買いの背景にあった。欧州株高や時間外の米株価指数先物の上げ幅拡大も買いを後押しした。

[2011-10-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優勢。対ドルでまとまった規模の円売りが持ち込まれると、欧州の取引時間帯に円買いドル売りを進めていた短期筋が反対売買を迫られる形で下げ幅が広がった。市場では「アジアネームから円売りドル買いが出た」「日銀スイス国立銀行(中央銀行、SNB)に続いて円の上限を設定するとの出所不明の噂が広がった」との声が聞かれ、損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込んだほか、その他の通貨に対しても急速な円売りが波及した。
 バローゾ欧州連合(EU)委員長は12日、欧州の信頼回復に向けた行程表を発表。銀行の自己資本の大幅な引き上げや恒久的な支援制度となる欧州安定メカニズム(ESM)の発足前倒しなどを提案した。また、スロバキアの野党スメル党のフィツォ党首は「連立与党と2012年3月に早期の選挙を実施することで合意」「各党が遅くとも14日までにEFSF拡充案を承認することで合意」などと述べたと伝わった。欧州債務危機の改善に向けたEUの取り組みや、スロバキア議会によるEFSF拡充案承認への期待が好感され、ダウ平均は200ドルを超す上げ幅となった。投資家のリスク許容度が改善するとの見方から、対ユーロや比較的金利の高いオセアニア通貨を中心に円を売る動きが継続した。
 ただ、引けにかけてはダウ平均の上げ幅縮小を意識した円の買い戻しが散見され、下値がやや切り上がった。

[2011-10-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。前日の海外市場で対ドルやユーロ中心に円売りが進んだ流れを引き継いで安く始まった。ただ、久々の円安水準であるため、日本の輸出企業の円買いが入ると次第に下値を切り上げた。市場では「国内機関投資家からの円買い外貨売りが入った」との指摘もあった。もっとも、円の上値では「海外短期筋の円売りドル買いが出た」との声も聞かれ、円の上昇スピードは緩やかだった。

[2011-10-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買いが強まった。日本の輸出企業や機関投資家などからの円買い外貨売りが入った半面、海外短期筋などの円売りが出たため、しばらくは方向感に欠ける動きが続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯になると、ダウ先物の失速や英独株価指数の下落を理由に円買い外貨売りが優勢となった。ポンドに対しては、「英国の格下げは避けられない」との英紙テレグラフの記事を手掛かりに円買いが進んだ。

[2011-10-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円はしっかり。13日の英独の株価指数は高寄り後に失速したほか、時間外の米株価指数先物も下げに転じ下げ幅を広げた。円を調達通貨とした運用機運が後退し、円買い外貨売りが入った。昨日の欧米市場で円売り外貨買いが進んだ反動が出た面もある。ポンドに対しては英国の格付けや英金融機関の格付けが引き下げられる可能性を伝える報道が円買いを誘った。
 なお、格付け会社フィッチは13日、英銀行大手のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)やロイズ・バンキングの格付けを引き下げたと発表した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は77円ちょうど前後を下抜けるとストップロスを巻き込んで下げ足を速め、18時過ぎに1ドル=76円67銭前後まで下げた。
・ユーロ円は19時前に1ユーロ=105円25銭前後まで下落。ポンド円は1ポンド=120円34銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは下落。株安を受けてリスクポジション解消目的の売りが出たほか、ポンドドルの下げもユーロドル相場を押し下げた。現物の米国株の下げ幅が拡大すると売りの勢いが増し、22時30分過ぎに1ユーロ=1.3706ドル前後と日通し安値を付けた。
・ポンドドルは英紙テレグラフの「英国の格下げは避けられない」との記事や、フィッチの英金融機関の格下げを嫌気して一時1ポンド=1.5667ドル前後まで下落した。

[2011-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。欧州株の下落に伴い投資家のリスク許容度が低下するなか、欧州の取引時間帯には前日の円安進行に対する反動から円の買い戻しが強まった。その後は手掛かり材料に乏しく動意に欠ける展開が続いたが、ダウ平均が安く寄り付き140ドル超下げるにつれて円買いが再開した。一部メディアが「スロバキア連立与党の一角をなす自由と連帯(SaS)のスリク党首がEFSF拡充案の再投票の合法性を裁定するよう憲法裁判所に要請することを検討している」などと報じ、EFSF拡充案の早期承認への期待感が後退したことも対ユーロ中心に円買いを促した。
 ただ、スロバキア議会は13日、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡充案を承認。ユーロ圏17カ国全ての議会承認が揃い、債務危機の改善に向けた体制が整ったことが好感され、ダウ平均は前日終値付近まで次第に下げ幅を縮めた。つれる形で低金利の円を売る動きが継続し、上値が切り下がった。なお、引けにかけてダウ平均は失速したものの、円相場への影響は限定的だった。
 一方、ドルに対しては小動き。欧州オセアニア通貨に対して円とドルが同時に売買され、方向感が出なかった。8月の米貿易収支は456億ドルの赤字、前週分の新規失業保険申請件数は40万4000件となったが、いずれも市場予想の範囲内だったこともあり材料視されなかった。

[2011-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週末の実質5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが出たものの、その後は日本の輸出企業などの円買いが入り相場は方向感が出なかった。
 なお、中国国家統計局が発表した9月消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.1%上昇と2カ月連続で鈍化した。ただ、市場の予想通りの結果となったため、中国と経済的な結びつきが強い豪ドルなどの動きは限定的だった。

[2011-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。欧州中央銀行(ECB)シュタルク専務理事が「ギリシャのユーロ圏離脱は選択肢に入っていない」などと述べたうえ、実質的な欧州の財務省となる欧州予算局の創設を提案したことで対ユーロ中心に円売りが出た。他の通貨に対しても円売りが波及し円全体の重しとなった。ただ、その後は追随する動きがなかったため徐々に下値を切り上げる展開に。円の下値では日本の輸出企業などの円買い注文が厚く、相場の支えとなった面もある。

[2011-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外のWTI原油先物相場の上昇を背景にリスク志向が高まると、資源国通貨やユーロなどに対して円売りが強まり、円全体が値を下げた。米小売指標が予想よりも強くなると時間外の米株価指数先物の上げ幅が拡大し、円売りの勢いが増した。ユーロに対してはイタリア議会が14日、ベルルスコーニ政権を信任したことを好感する空気があったほか、ユーロドル相場が断続的にストップロスを巻き込んで上値を伸ばしていることにつれた円売りが見られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=77円19銭前後まで上げた。米商務省が14日発表した9月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比1.1%増と市場予想平均の前月比0.7%増を上回ったことを受けた。米長期金利の上昇を手掛かりに円売りドル買いを進める動きもあった。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=106円95銭前後まで上昇。
・ポンド円はポンドドルが1.5800ドル前後に観測されていたオプションのバリアを上抜けて一段高となったことが円売りポンド買いを加速させ22時過ぎに1ポンド=122円銭02前後まで値を上げた。
・ユーロドルは上値を追う展開。欧米株高を受けて投資家のリスク許容度が改善していること影響を受けた。12日高値1.3834ドル前後や7月12日安値1.38376ドル前後、オプションのバリアのあった1.3850ドル前後を次々を上抜けて上昇に弾みが付いた。22時30分過ぎに1ユーロ=1.38938ドル前後と9月15日以来の高値を更新した。
 なお、1.3900ドル前後にもオプションのバリアが観測されているとの指摘があった。

[2011-10-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨で売り優位。15日までパリで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、欧州の財政・金融システム不安に対する取り組みが加速するとの期待が広がるなか、欧州株や時間外の米株価指数先物が堅調に推移し、欧州の取引時間帯に円売りが進んだ流れを引き継いだ。イタリア下院が14日、ベルルスコーニ政権を信任したことがわかり、債務危機への対応を巡るイタリアの政局不安が後退したほか、米商務省が14日発表した9月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比1.1%増と市場予想平均の前月比0.7%増を上回ったことから、現物の米国株が上げ幅を拡大。投資家のリスク許容度がさらに改善するとして円売りが継続した。また、ダウ・ジョーンズ通信が日本政府当局者の話として「政府は早ければ来週にも新たな円高対策を発表する」と報じたことが材料視され、円は一段安となった。中盤以降は週末要因で市場参加者が次第に減少し方向感が出なかったが、引けにかけて米国株がさらに上昇したため、対資源国通貨中心に円売りが散見された。
 一方、ドルに対しては下げ渋り。予想を上回る米小売指標を受けて米長期金利が上昇幅を拡大したことや、政府の円高対策絡みの報道が円売りドル買いを促した。ただ、株高を背景に対欧州オセアニア通貨でドル安が進行したため、円買いドル売りが入り下値が切り上がった。円高対策の内容として「為替への課税を含まず、海外M&A(企業の合併・買収)活動を促進するため基金拡大や補正予算の成立となる可能性」とも伝わり、円高阻止に向けた即効性や直接的な効果を疑問視する向きから円の買い戻しが入った面もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強い9月米小売売上高を受けて1ドル=77円19銭前後まで上げた後、主要通貨に対するドル売り圧力に押され76円86-89銭前後まで失速した。その後円高対策絡みの報道を材料に77円45銭前後まで急伸したが、12日高値の77円48銭前後を上抜けることが出来ず77円台前半まで伸び悩んだ。77円50銭前後より上の水準には国内輸出企業などからの売り注文が並んでおり、頭の重さが意識されたうえ、77円50銭前後にはオプションのバリアが観測されており、防戦売りが出やすい面もあった。
・ユーロ円は1ユーロ=107円45銭前後と9月9日以来の高値まで上げた後、107円台前半でのもみ合いに終始した。
・ユーロドルは買い優勢。イタリア下院によるベルルスコーニ政権の信任や、強い米小売指標を受けて欧米株価が上げ幅を拡大したことがユーロ買いドル売りを促した。12日高値の1ユーロ=1.3834ドル前後や7月12日安値の1.38376ドル前後、オプションのバリアが観測されていた1.3850ドル前後を相次いで上抜け、損失覚悟の買い注文を断続的に巻き込んだ。9月15日以来の高値となる1.3895ドル前後まで急速に上げ幅を広げた。ただ、1.3900ドル前後にもオプションのバリアが観測されており、米国株高の一服も意識されて防戦売りに押し戻された。もっとも、引けにかけて米国株が一段高となると、つれる形で底堅く推移した。

[2011-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前週末発表の9月米小売売上高が市場予想を上回り、米景気の後退懸念が和らいだとして円が売られた流れを引き継いで始まった。仲値決済に向けた円売りドル買いも出て円は弱含みで推移した。ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、「国内勢からの円買いが入った」との声が聞かれ、徐々に下値を切り上げている。

[2011-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本の輸出企業の円買いドル売りが入り強含んで推移する場面もあったが、欧州勢が加わる時間帯に入ると失速。時間外のダウ先物や欧州株相場が上昇し、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から低金利の円が売られた。市場では「海外ヘッジファンドからの円売り外貨買いが出た」との指摘があった。

[2011-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、切り返した。17日の欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に円売りが先行したものの、ショイブレ独財務相や独政府報道官から、23日に予定されている欧州連合(EU)首脳会議でユーロ圏の債務危機が解決に向けて進展することに否定的な見解が示されると一転円の買い戻しが強まり円全般が上昇に転じた。
 ニューヨークの取引時間帯に入り、時間外の米株価指数先物の下げ幅が拡大すると円買い圧力が増し、円の上昇幅が拡大している。
 なお、米ニューヨーク連銀が17日発表した10月のニューヨーク州製造業景気指数はマイナス8.48と市場予想平均のマイナス4.00を下回ったが、直接の反応は薄かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤にクロス円と共に買いが入り1ドル=77円45銭前後と前週末高値に面合わせした。もっとも、12日の高値77円48銭前後がレジスタンスとして意識されたほか、77円50銭前後に観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦売りが上値を抑えた。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=107円68銭前後と9月9日以来の高値を付けたが、ショイブレ独財務相などの発言を受けてEU首脳会議に対する期待が後退すると売りが優位になった。時間外のダウ先物の下げ幅拡大も売りを後押しし、22時過ぎには日通し安値となる106円08銭前後まで下げた。
・ユーロドルは買い先行後、下げに転じた。欧州株・時間外の米株価指数先物の上昇を背景に買いが先行。オプションのバリアの観測されていた1ユーロ=1.3900ドル前後を上抜けて17時過ぎに1.3914ドル前後と9月15日以来の高値を更新した。
 その後、ショイブレ独財務相が「次回のEU首脳会議でユーロ圏債務危機の最終的な解決法は提案されないだろう」と述べたと伝わったほか、独政府報道官は「欧州危機が来週月曜にすべて解決されるとの夢は達成されない」との見解を示したと報じられたため、一転ユーロ売りドル買いが優位になった。21時前に1.37659ドル前後と本日安値まで下げた。

[2011-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。欧州当局者の発言を受けて23日に予定されている欧州連合(EU)首脳会議での債務危機解決への進展期待がはく落し、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りが入った欧州時間の流れを引き継いだ。また、米国株式相場が寄り付きから軟調な展開となったことも、リスク回避目的の円買いを誘ったようだ。
 ドルに対しても米長期金利が低下したことで日米金利差縮小を意識した円買いが入ったほか、原油先物相場などの下落を背景に豪ドルやカナダドルなど資源国通貨に対する上昇も目立った。
 なお、米ニューヨーク連銀が発表した10月のニューヨーク州製造業景気指数は市場予想平均を下回る結果となったが、振れの大きな指標ということもあって特段材料視されず。米連邦準備理事会(FRB)が発表した9月の米鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇と、市場予想平均と同じだった。

[2011-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して戻りが鈍い。ショイブレ独財務相や独政府報道官が23日の欧州連合(EU)首脳会議におけるユーロ圏債務危機の早期解決に否定的な見解を示したほか、ダウ平均の大幅安を受けて、前日にリスク回避的な円買いが優勢となった反動が出た。対ユーロ中心に持ち高調整目的の円売りが先行した。
 その後、中国国家統計局が18日発表した7-9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比9.1%増と市場予想平均の9.3%増を下回ったことがわかると、資源貿易関係の深い豪ドルに対して円買いが強まった。その他の通貨にも円買いが波及したうえ、上海総合指数の下げ幅拡大も円の押し上げ要因となった。
 もっとも、同時に発表された9月鉱工業生産が前年同月比13.8%増と市場予想平均の13.4%増を上回ったほか、9月小売売上高も前年同月比17.7%増と市場予想平均の17.0%増を上回ったこともあり、対豪ドルを中心とした円買いは一服。足もとの円高に対する調整売りが再開した。
 一方、ドルに対しては小動き。欧州オセアニア通貨に対して円とドルが同時に売買された影響から、方向感が出なかった。

[2011-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日本やアジアの株式相場が軒並み下落したうえ、欧州株相場が下げて始まると投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。ユーロに対しては、フランスとドイツ10年国債の利回り格差がユーロ導入以来の高水準まで拡大したことなどを手掛かりに円買いが進んだ。

[2011-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は一進一退。18日の中国株式市場で上海総合指数が2%超の下げで引けたことや、18日の英・独の株価指数が軟調に推移したことを背景に、円の買い戻しが入った。ユーロに対してはドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した10月の独景況感指数(期待指数)がマイナス48.3と予想のマイナス45.0を下回ったことを受けた円買いが入った。その後、軟調に推移していた欧州株が下げ幅を縮小したため、円買い圧力が後退し円全体の上げ幅は縮小したが、現物の米国株が軟調となると円買いが再開している。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はクロス円の下げが重しとなり20時前に1ドル=76円63銭前後まで下げた。もっとも、クロス円の売りが収まった上、9月米卸売物価指数が市場予想平均を上回ったことが下値を支えたため安値からは下げ幅を縮小。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=104円78銭前後と日通し安値を付けた。株安や弱い独経済指標を受けた動き。
・ユーロドルは軟調。欧州株・時間外の米株価指数先物の下落を材料に売りが出た。弱い独ZEW景況感指数もユーロドル相場を押し下げた。18時過ぎに1ドル=1.36573ドル前後まで下げた。ゴールドマン・サックスの第3四半期決算で1株損失が予想よりも多かったことを嫌気し時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大した場面では「中東勢やアジア系ソブリンネームからの買いが下値を支えたようだ」との指摘があり下値は限られたが、現物の米国株相場が寄り付き後に下げ幅を拡大するとユーロの売り圧力が増し1.3653ドル前後と本日安値を更新した。

[2011-10-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。欧州の債務危機対策への各種報道に振らされながらも、米国株式相場が総じて堅調な展開となったため、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが優勢となった。
 寄り付き直後はダウ平均が前日比で100ドル超安となったこともあって、欧州時間からの円買い流れを引き継いだものの、売り一巡後に米株が持ち直すと、つれて戻り売りに押された。また、日経新聞が「政府は21日に閣議決定する円高対策の最終案で、政府と日銀による専門組織で進捗を管理する枠組みを導入する」「円相場が大幅に上昇する局面ではあらゆる措置を排除しないと最終案に明記する」と報じたことを手掛かりに、円売り介入警戒感の高まりを意識した円売りドル買いが出ると、他の通貨に対しても円売りの動きが波及。さらに終盤には英ガーディアン紙が「ドイツとフランスがソブリンリスク解決の包括的プランの一部として、EFSFを2兆ユーロに拡大することで合意した」と報じると、欧州の債務危機解決への期待感が再び高まり、リスク志向の改善を意識した円売りの動きが加速した。
 もっとも、引けにかけてはダウ・ジョーンズ通信が「ドイツとフランスが、EFSFを2兆ユーロに拡大することで合意したとの報道は完全に誤りである」と報じたことを受けて、ダウ平均が上げ幅を縮めたため、円の買い戻しが入った。

[2011-10-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含んだ。欧州情勢等グローバル経済が不安定な中、日韓両国は金融市場の安定のため、日韓通貨スワップを現行の総額130億ドルから700億ドルに拡充することを決めた。市場では「日韓通貨スワップ協定の拡大をきっかけに韓国ウォン高米ドル安が進行。全般にドル売りが優勢となった」との指摘があった。欧州オセアニア通貨がドルに対して上昇したことを受けた円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。

[2011-10-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を手掛かりに一時円売り外貨買いが出た。「サルコジ仏大統領メルケル独首相と本日電話会談を行う」と伝わると、ユーロ圏の債務問題に進展が見られるとの期待から、対ユーロ中心に円売りが進んだ。商務省が発表した9月の米住宅着工件数(季節調整済み)が年率換算で65万8000件と市場予想平均(59万件程度)を大幅に上回ったことを背景に、失速していた時間外のダウ先物が下値を切り上げたことにつれて円売り外貨買いが出る場面があった。
 ただ、米国時間の取引時間帯に入ると欧州株の上げ幅が縮小している上、現物の米国株はさえない展開となっており、円の下値が切り上がっている。「一部シンクタンクが『欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の規模は市場参加者が期待するほど拡大しない可能性がある』とのレポートを出した」との噂が広がっていることが、リスク許容度の低下に繋がっている面がある。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は9月米住宅着工件数が予想よりも強かったことが支えとなり21時30分過ぎに1ドル=76円85銭前後まで上げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=106円53銭前後まで上げた。
・ユーロドルは一進一退。独仏首脳が本日電話会談を行うと伝わったことが一時買いを誘ったほか、米住宅指標を手掛かりに時間外のダウ先物が小幅に持ち直したこともあって、21時30分過ぎに1ユーロ=1.38694ドル前後まで上げた。
 しかし、EFSFの規模拡大に関し慎重な見方が噂ベースであるものの伝わっているほか、株価がさえない展開になっているため、急速に値を消している。1.38ドル台を割り込む場面も見られている。

[2011-10-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。独財務省報道官が「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の上限は4400億ユーロで、これは明確」との見解を示したことを受けて、EFSFの規模拡大など欧州債務危機の早期解決期待を背景に進んでいた株買いの動きが一巡。欧州株式相場が上げ幅を縮めたほか、時間外の米株価指数先物が下げに転じたことを受けて、リスク回避目的の円買い外貨売りが優勢となった。
 その後、9月の米住宅着工件数(季節調整済み)が市場予想を大幅に上回る結果となったことを手掛かりにいったんは戻り売りに押される場面もあったものの、米国株式相場が総じてさえない動きとなったこともあり、徐々に買い戻しが優勢に。米地区連銀経済報告(ベージュブック)で先行きの不確実性に対する指摘が目立ったことを受けて、ダウ平均がベージュブックの公表後に下げを加速させたため、引け間際まで買い優勢の展開が継続した。また、ベージュブック後に原油など商品相場が大幅安となったことが材料視され、特に資源国通貨に対しての上昇が目立っていた。
 なお、サルコジ仏大統領はドイツ入りし、欧州時間の19日夜にメルケル独首相トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁ドラギ次期ECB総裁ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事らとユーロ危機に関して会談を行うと報じられたが、会談の結果に関しては伝わっていない。

[2011-10-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日の米株安を受けて、日本やアジアの株式相場が軒並み下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが広がった。欧州連合(EU)の商品デリバティブ規制案を受けて商品価格が軟調に推移すると、豪ドルなどの資源国通貨に対して円買いが強まった。市場では「対ユーロでは日本の輸出企業の円買いが入ったほか、豪ドルに対しては機関投資家や海外勢の円買いが目立った」との指摘があった。
 一部報道で政府の円高対策最終案が伝わったものの、市場では円高阻止に向けた即効性や直接的な効果を疑問視する声が聞かれ、円買いを誘った面もある。

[2011-10-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。午後の日経平均が100円超下落し上海株が2%超下げると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが広がった。独ハンデルスブラット紙が「ショイブレ独財務相はギリシャのデフォルトの可能性をもはや否定しないとの姿勢を示した」と報じると、円買いユーロ売りが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。
 ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、「トロイカ(EU、ECB及びIMF)レポートはギリシャ債の持続性に関する不一致で遅れた」「トロイカレポートは本日か明日の発表が予想される」「EUやIMFによる次回の融資支払いに疑いはない」との報道が伝わり、投資家のリスク回避姿勢がやや後退。円は徐々に上値を切り下げた。

[2011-10-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、下げに転じた。英独の株価指数が安く寄り付いたことや、フランスとドイツの10年物国債の利回りスプレッドがユーロ導入来最大となったことなどを背景にリスクポジション解消目的で円買いが入った。ユーロに対してはショイブレ独財務相がギリシャのデフォルト(債務不履行)を容認する旨の発言を行ったと伝わったことや、国際通貨基金(IMF)がギリシャに対する次回融資に慎重な見解を示したことなどが円買い材料となった。
 ただ、次回のギリシャ向け融資が行われる見通しを一部メディアが報じた上、欧州中央銀行(ECB)がイタリア、スペインの国債を購入しているとの話が広がったため、対ユーロで円売りが優位になり、円全体が徐々に値を下げた。
 更に、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)ガイドラインで「条件付きで、EFSFは流通市場で債券を購入することが可能」と伝わると、財政問題国の利回り上昇に歯止めがかかるとの見方から円売りユーロ買いが加速。ユーロに対する円売りがその他通貨にも広がる形で円全体が一段と値を下げた。英・独の株価指数が下げ幅を縮小したことや、時間外の米株価指数先物が持ち直したことも円売りを誘った。ニューヨーク市場の序盤では、「一部シンクタンクが円にネガティブな見通しを示した」との話が広がり対ドル中心に円売りが強まったため円の下げ幅が拡大した。
 ただ、22時過ぎに「独政府は欧州連合(EU)首脳会合の延期を排除しない」と報じると、ユーロ圏の財政問題の進展期待が後退し円の買い戻しが強まっている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は一目均衡表の転換線1ドル=76円90銭前後、雲下限77円04銭前後を上抜けて、21時30分過ぎに77円09銭前後まで上げた。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=106円29銭前後まで買われた。EFSFが流通市場で債券を購入することが可能と示されたことを受けた。
・ユーロドルは一進一退。株安やギリシャ次回融資の不確実性を高めるIMFの見解などを背景に売りが先行した。1ユーロ=1.36737ドル前後と日通し安値を付けた。ただ、ECBのイタリア・スペインの国債購入観測やEFSFのガイドラインを受けた買いで切り返し19時過ぎに1.3843ドル前後まで上げた。
 その後は高値圏でもみ合いが続いたが、「中東勢からの売りが出た」との声があった上、対円でドル買いが強まったこともあり、1.38ドル台を割り込んでいる。独政府がEU首脳会議の延期の可能性を示唆したと一部メディアが伝えたことも重しだ。

[2011-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。独連立政府筋の話として「独政府は欧州連合(EU)首脳会合の延期を排除しない」と報じたことや、メルケル独首相欧州金融安定ファシリティ(EFSF)に関する協議が難航していることを理由に21日に予定されていたドイツ議会でのEFSFに関する演説をキャンセルしたと伝わり、欧州債務危機の解決期待が後退。リスク回避姿勢を強めた投資家から円買い外貨売りが入った。
 ただ、その後にEUは23日のEU首脳会合が予定通りに開催されることや、ドイツとフランスの要請で26日に追加の首脳会合を開催することを発表。また、一部通信社が関係者筋の話として「EUは救済基金の規模を1.3兆ドルへ拡大することを検討している」と報じたことなどもあり、欧州の債務危機対応が前進するとの思惑が再び高まると、円は一転して戻り売りに押された。
 なお、米フィラデルフィア連銀が20日発表した10月の製造業景気指数(フィリー指数)はプラス8.7と前月のマイナス17.5から大幅に改善し、市場予想平均のマイナス9.1を上回る結果となった。フィリー指数の結果を受けてダウ平均が一時上昇したため、対ドルなどで円売りが出る場面もあったが、同時に発表された9月の米景気先行指標総合指数や、9月の米中古住宅販売件数は市場予想をわずかに下回る結果となったことから、円売りの動きは一時的だった。

[2011-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。仲値に向けた円売りドル買いが出たものの、仲値後は日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったため相場は方向感が出なかった。週末の独仏首脳会談や欧州連合(EU)・ユーロ圏首脳会議を前に、様子見ムードが強かった。日本政府が発表した総額2兆円の「円高への総合的対応策」については、「すぐに相場に影響する内容ではない」との見方から材料視されなかった。

[2011-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキングに絡んだ円買い外貨売りが入り相場は堅調に推移した。欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の機能拡充をめぐって独仏の対立が深刻化するなか、市場では「17時発表の10月独Ifo企業景況感指数が予想より弱い」との噂があり円ユーロが上昇。円全体の押し上げ要因となった。

[2011-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は一進一退。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて円買い外貨売りが先行。「17時発表の10月独Ifo企業景況感指数が予想より弱い」との噂を手掛かりにユーロに対して円買いが強まったことも、円全体を押し上げた。
 その後、10月の独企業景況感指数は噂に反して予想よりも強かったほか、格付け会社フィッチの世界ソブリン格付け責任者であるデービッド・ライリー氏が「フランス格下げの計画はない」との見解を示したことが、円売りユーロ買いを誘ったため、円全般が値を下げたものの、ニューヨークの取引時間帯に入ると、対ドルで円買いが膨らんだことがその他通貨にも波及し円全体が切り返した。
 独政府筋やショイブレ独財務相が21日、26日の欧州連合(EU)首脳会議でドイツとフランスの間に意見の食い違いがないとの見解を示したことを背景に、欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク許容度が改善し対欧州オセアニア通貨でドル売りが強まり、その流れに沿って円ドル相場も上昇。76円60銭前後から上サイドに観測されていたストップロス注文を巻き込んだことも円ドル相場を押し上げた。「マクロ系ファンドからの円買いドル売りが入った」「ダブルノータッチオプションのあった76円-77円50銭前後の上抜けを狙った仕掛け的な円買いドル売りが膨らんだ」などの声が聞かれている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=75円78銭前後と戦後最安値を更新。
・ユーロ円は対ドルで円買いが強まったことに連動して円買いユーロ売りが膨らみ、22時過ぎに1ユーロ=105円03銭前後まで下落。
・ユーロドルは堅調。独Ifo企業景況感指数に関する噂を手掛かりに売られる場面があったものの、フランスの格下げ懸念が後退したほか、独政府筋やショイブレ独財務相の見解を背景に26日のEU首脳会議に対する期待が高まったため買いが入っている。欧米株高でリスク許容度が高まりドルを調達通貨とした運用機運が高まっている流れに沿ったユーロ買いドル売りも入っている。23時前に1ユーロ=1.38999ドル前後と日通し高値を付けた。

[2011-10-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外で一進一退。NY入りにかけて独政府筋の話として「欧州連合(EU)首脳会議を前に独仏間で深刻な意見の対立はない」と報じたことや、ショイブレ独財務相が「26日のEU首脳会議で独仏間に意見の相違の兆しはない」と発言したことを手掛かりに、EU首脳会議での欧債務問題解決への期待が高まった。欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇したため、リスク回避姿勢を後退させた投資家からの円売り外貨買いが先行した。
 もっとも、為替市場ではその後株高を背景にドル売りの流れが強まる展開に。円に対してもドル売りが優勢になると、目先のストップなどを狙った仕掛け的な動きもくわわり、円ドル相場は戦後最高値を更新。対ドルでの円買いの動きが他の通貨にも波及し、全般に円買い戻しが優位となった。
 ただ、買い一巡後は対ドルでの円買いが一服したほか、米株が上げ幅を広げたことに伴う円売りの動きが再び強まる展開。引け間際まで上昇幅を拡大したダウ平均の動きにつれて、円は上げ幅を縮めるなど、総じて一進一退の推移が続いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はさえない。米株高などを背景に進んだドル売りの流れに沿って目先のストップを巻き込むと、下げ幅を拡大。1ドル=76円00銭に観測されたダブルノータッチオプションの下限を狙った仕掛け的な売りも出て、一時75円78銭前後と戦後最安値を更新する場面があった。売り一巡後は安値更新の達成感や、政府日銀による円売り介入への警戒感もあって76.30円台まで値を戻したものの、全般にドル売り優勢の展開が続くなか、戻りも限られた。
・ユーロ円は一進一退。欧債務問題の解決期待を手掛かりに1ユーロ=106円02銭前後まで値を上げたものの、ドル円相場で売りの勢いが強まると、つれて22時過ぎには日通し安値の104円98銭前後まで値を下げた。もっとも、売り一巡後は米株高を背景に買い戻しが優位となり、引け間際には106円台を回復する場面もあった。
・ユーロドルは米株高に伴って堅調な動きに終始した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた買いも入り、24時前には1ユーロ=1.39ドル台まで上昇。その後、いったんは伸び悩む場面も見られたが、引けにかけてダウ平均が前日比250ドル超高まで上げ幅を広げたため、5時過ぎには日通し高値の1.3902ドル前後まで値を上げた。

[2011-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。安住淳財務相が24日午前、「行き過ぎた円高には断固たる措置を取らなければならない」「円高への対応の準備を事務方に指示した」などと発言したと伝わると、円売り介入への警戒感が高まり円売りが出た。対ドルでは国内輸出企業などからの円買いが見られたものの、時間外の米株価指数先物がじり高となり、後場の日本株が上げ幅を広げると、円と金利差のあるオセアニア通貨に対して円売りが進み円全般を押し下げている。

[2011-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時売り込まれたが切り返した。後場の日本株や時間外の米株価指数先物の上げ幅拡大を手掛かりに、リスク志向が改善して円売りが強まった。早朝のロンドン勢が参入するとドルに対して欧州オセアニア通貨の上げ幅が拡大し、つれて円売り外貨買いが加速した。
 ただ、欧州株や時間外の米株価指数先物の上値が重くなると、短期で円売りを進めた市場参加者が利益確定の円買いに動き円全体が切り返した。市場参加者からは「17時を過ぎて日本当局の円売り介入への警戒感が後退し、対ドル中心に円買いが膨らんだ」との指摘があった。

[2011-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。26日の欧州連合(EU)首脳会議が延期されるとの噂が広がると、対ユーロ中心に円買いが強まる場面もあったが、政府日銀による円売り介入への警戒感から円買いの勢いは長続きしなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時1ドル=75円99銭前後まで下げたものの、当局による介入への警戒感からすぐに76円台を回復。市場では「75円台にはかなりの買い注文が観測されている」との指摘があった。
・ユーロ円は20時過ぎに一時1ユーロ=105円16銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは105円台前半から半ばでのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは前週末に行われたEU首脳会議で、債務・金融危機の克服に向けた包括戦略の大枠で合意したことを好感し、アジアの取引時間帯に9月8日以来の高値となる1ユーロ=1.39542ドル前後まで値を上げた。ただ、急ピッチで上昇したこともあって上値では利益確定の売りが厚く、徐々に上値を切り下げた。10月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)やサービス部門PMI速報値が市場予想を下回ったことも相場の重しとなった。EU首脳会議が延期されるとの噂が広がると売りが加速し、一時1.3823ドル前後まで値を下げた。

[2011-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで堅調。欧米株式相場が堅調な展開となったことを背景に、投資家のリスク志向が改善するとの思惑からドル売りが優勢の展開となった。円もドルに対しては強含む展開となり、円ドル相場は前週末に付けた戦後最高値水準に接近。もっとも、高値圏では政府日銀による円売り介入に対する警戒感が意識されたため、買い一巡後は伸び悩む場面も見られた。
 一方、円はその他通貨に対しては総じて軟調。ドルが欧州通貨やオセアニア通貨などに対して売り優勢の展開となったため、つれて円も対欧州オセアニア通貨では売りに押された。特に原油先物相場が前営業日比で5%超高まで大幅に値を上げたことから、豪ドルなど資源国通貨に対して軟調な展開が目立ったほか、ユーロに対してはAP通信が独政府筋の話として「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の規模は1.4兆ドル(1兆ユーロ)超になる」と報じたことも円売りユーロ買いを誘ったようだ。

[2011-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて対ドルで円売りが出て円全体を押し下げた。安住淳財務相が25日午前、「急激な円高は実体経済を反映した動きでなく、行き過ぎた投機的な動きには断固たる措置とる」「(投機的な動きについて)あらゆる対応が出来るよう事務方に指示」などと発言したことを背景に、介入警戒感が高まり円を売る動きもあった。しかし、円の下値では対ドル中心に国内輸出企業からの円買いが入り、円全体を支えた。アジア株が上値の重い展開でリスク志向が高まらなかったことも円を支えた。

[2011-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。取引材料に乏しく、まとまったフローで相場が上下した。後場の日本株の下げ幅が拡大したことを背景に円買いが入ったほか、対ユーロでは国内輸出企業からの円買い観測もあった。その後、16時前にもユーロや豪ドルなどに対して円買いが一時強まったものの、欧州株や時間外の米株価指数先物が底堅く推移した影響で円買いは長続きせず、売りに押し下げられた。市場参加者から「アジア系ソブリンネームのユーロドルの買いが入った」との指摘があり、ユーロドルが上昇したことにつれて円売りユーロ買いが出た。

[2011-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。序盤、欧州株や時間外のダウ先物が堅調だったことから円売り外貨買いが先行。市場では「大手邦銀からややまとまった円売りドル買いが出た」との指摘があり、円はさえない展開が続いた。
 ただ、そのあとは米企業決算が予想を下回ったことや、26日に開かれる欧州連合(EU)首脳会議に先駆け明らかとなった首脳会議文書草案の内容について、メルケル独首相が反対の立場を示したことで株価が失速。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円が買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに1ドル=76円30銭前後まで上げたものの、その後失速。前日の安値75円99銭前後を下抜けて、一時75円82銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=106円32銭前後まで上昇したものの、そのあとは売りが優勢となり105円35銭前後まで下げた。
・カナダドル円は急落。カナダ銀行(BOC)は25日、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。市場の大方の予想通りの結果となった。ただ、同時に公表した声明で2011年、12年のGDP成長見通しを下方修正したうえ、「国内外の経済状況を背景に景気刺激策の解除は慎重に検討される必要がある」との文言を削除。カナダ利上げ観測が後退しカナダドル売りが膨らんだ。一時1カナダドル=74円39銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは荒い値動き。株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが先行し、一時9月8日以来の高値となる1ユーロ=1.3960ドル前後まで値を上げた。ただ、そのあとはメルケル独首相の発言や予想を下回る米企業決算などを理由にダウ先物がマイナス圏に沈んだため売りに押された。
 独政府関係者の話として「独政府と独最大野党はEFSFレバレッジについての動議で合意した」と伝わり再びユーロ買いが強まる場面もあったが、明日のEU財務相理事会がキャンセルされたと伝わると、欧州債務危機解決への期待がはく落しユーロ売りが膨らんだ。一時1.38496ドル前後まで下げた。もっとも、EUサミットがキャンセルされたわけではないため、ユーロ売りの勢いはすぐに収まった。また、ドル円は下げ幅を拡大。一時75.75円と史上最安値を更新した。

[2011-10-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。26日に予定されていた欧州連合(EU)財務相会合がキャンセルされたほか、ユーロ圏当局者の話として「26日のEU首脳会議では銀行の資本増強規模や、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡大規模、ギリシャ債務をめぐるヘアカットの割合など、債務危機対策での多くの詳細案を提供しない可能性がある」と伝わるなど、EU首脳会議で欧州債務問題が解決へ向かうとの期待が後退。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数や10月の米消費者信頼感指数など、米経済指標が軒並み市場予想を下回る結果となったこともあり、米国株式相場は寄り付きから売り優勢の展開に。投資家も株安などをながめ、リスク回避姿勢を強めたため、幅広い通貨に対して円買いが入った。
 対ドルでは21日に付けた高値を上抜けて、戦後最高値水準まで円高・ドル安が進行。時事通信が「政府日銀が海外市場で円相場が戦後最高値を付けたことを受け、円売りドル買いの為替介入を日本単独で実施する準備に入った」と報じたほか、日経新聞が「日銀は金融市場の混乱で日本経済に悪影響が及びかねないと判断し、27日に開く金融政策決定会合で、追加的な金融緩和策を検討する」と伝わり、いったんは売りに押される場面もあったが、ダウ平均が前日比で200ドル超安まで下げ幅を広げるなか、下値は堅かった。
 また、その他ではカナダドルに対する上昇が目立った。カナダ銀行(BOC)は25日、市場予想通りに政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。ただ、同時に公表した声明で2011年、12年のGDP成長見通しを下方修正したうえ、「国内外の経済状況を背景に景気刺激策の解除は慎重に検討される必要がある」との文言を削除した。声明を受けてカナダの利上げ観測が後退したため、円買いカナダドル売りの動きが加速した。

[2011-10-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が出ていない。26日午前の日本株が下落したことや、豪準備銀行(RBA)の利下げ観測を背景に対豪ドルで円買いが強まったことなどが円を支えた。一方で、日本の金融当局の円売り介入に対する警戒感が上値を抑えた。午前の上海総合指数が上げ幅を広げたことや、時間外の米株価指数先物が持ち直したことも円の重しとなっている。
 安住淳財務相は26日午前、「投機的な動きと懸念しており、やるときは断固たる措置をとる」「あらゆることにすぐ対応できるよう事務方に準備を指示」「日銀と危機感を共有する」「日銀が適時適切な対応を取ってくれると期待している」などと述べたと伝わった。

[2011-10-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にやや買いが目立った。安住財務相は26日午後、衆議院財務金融委員会で「必要あれば断固たる措置とる。万全の体制とるよう事務方に指示している」と述べたものの、これまでの発言内容に沿ったもので一段と為替介入に踏み込んだ発言は伝わらなかった。為替介入への警戒感が若干後退し散発的に円買いが入った。対豪ドルでは利下げ観測が高まったことを背景にした円買いが欧州勢からも見られて今日の高値まで上げている。ポンドに対しては「ポンドドルが英系金融機関からの売りに押されている」との指摘があり、ポンドドルの下げにつれた円買いが入った。

[2011-10-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。安住淳財務相は26日、「必要があれば断固たる措置をとる」と繰り返し述べたものの、実際には介入がなかったため海外投機筋の円買いドル売りが進んだ。ただ、欧州連合(EU)首脳会議を控えて積極的に円買いを進める動きは見られず、そのあとは次第に上値を切り下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに一時1ドル=75円72銭前後と連日で過去最安値を更新したものの、政府日銀による円売り介入への警戒感は根強くそのあとは下値を切り上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=105円台後半でのレンジ取引が続いた。
・ユーロドルは不安定な値動き。欧重要イベントを前に方向感に乏しい展開が続いた。独連邦下院議会がレバレッジを通じた欧州金融安定ファシリティ(EFSF)強化への動議を承認したと伝わると、欧州の債務危機対応が前進するとの期待が高まりユーロ買いドル売りが優勢に。前日の高値1ユーロ=1.39605ドル前後を上抜けて、一時1.39755ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、市場では「1.4000ドルにはオプションのバリアが観測されている」との指摘があり、その後失速した。「ギリシャ債損失をめぐる銀行団とEUの協議は行き詰まっている」との一部報道を嫌気したユーロ売りも出て、1.39ドル台前半まで下押しした。

[2011-10-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行も、一巡後は売り優勢の展開。欧州連合(EU)関係者の話として「ギリシャ債損失をめぐる銀行団とEUの協議は行き詰まっている」「EU首脳は本日、新たな欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の機能について決定することはない見通し」などと伝わったことを手掛かりに、欧州債務危機対応の進展期待が後退すると、高く始まった米国株式相場がマイナス圏へ転落。投資家のリスク志向低下から幅広い通貨に対して円買いの動きが先行した。
 しかし、買いが一巡すると円は一転して戻り売りに押される展開に。「中国がEFSFへの投資に合意した」とのAFP通信の記事をきっかけに、ダウ平均は再びプラス圏を回復。さらに、ユーロ圏首脳会議の声明草案として「EFSFはリスク保証とSPVを同時に活用する柔軟性を有する見通し」「EFSFを数倍にレバレッジすることを計画」などと伝わると、米株の上昇が加速し、投資家のリスク志向改善から円も売り優勢となった。
 なお、その後にEU関係者の話として「EFSFのレバレッジのベースは2500-2750億ユーロ、レバレッジは4倍で、レバレッジ後の全般的な規模は1兆ユーロ程度になる見通し」「EU首脳は民間保有のギリシャ債のヘアカット(債務減免)率を50%超とする方向で検討している」などとも伝わった。
 個別ではドルに対しての下落が目立った。欧州時間に戦後最高値水準まで円高ドル安が進行したことで、政府・日銀による円売りドル買い介入への警戒感が高まり、NY時間は軟調な展開に終始。また、NZドルに対してはニュージーランド準備銀行(NZ中央銀行)が金利発表と同時に公表した声明で「世界的な影響が緩やかになれば、一段の利上げも」「国内の圧力は将来の利上げを必要とするだろう」などの見解を示したことを受けて、引けにかけて円売りNZドル買いが進んだ。

[2011-10-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。サルコジ仏大統領は27日、ユーロ圏首脳会議後に、民間部門のギリシャ債の自発的な損失負担をその価値の50%となる1000億ユーロで合意したことと、各国政府が300億ユーロを保証する用意があることを発表。欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のレバレッジは4-5倍となり、規模は1.4兆ドルと推定されることや、中国がEFSFに参加する可能性があることなども同時に明らかにされた。事前に、銀行とEUのギリシャ債に関する話し合いが難航しているとの話が広がっていたが、ギリシャ債の損失負担などがまとまったため、ひとまず合意を好感して円売りユーロ買いが強まった。対ユーロでの円売りがその他通貨にも広がったほか、時間外の米株価指数先物の上げ幅拡大を材料とした円売りも見られた。豪ドルに対する円売りに関しては、一部海外勢の間で「来週の豪準備銀行(RBA)政策金利発表では政策金利が据え置かれる」との憶測が広がったようで、この憶測を手掛かりとした円売りも出ていた。
 一方、対ドルでは強含み。ユーロドルの買いが強まったことにつれて円買いドル売りが入ったほか、安住淳財務相が27日午前、「円高は厳しいが、海外に積極的に進出するチャンス」と述べたことを為替介入に否定的と見なして円買いドル売りを進める動きもあった。

[2011-10-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。ユーロ圏首脳会議が債務危機の包括案で合意したことを好感して日本株や時間外の米株価指数先物、欧州株が大幅に上昇しており、投資家のリスク許容度が高まった。日本と金利差のあるオセアニア通貨に対して円売りが出ると、その他通貨にも円売りを誘った。包括案を好感して対ユーロでも円売りが一時出た。
 一方、対ドルで月末を控えた国内輸出企業からの円買いが入ったほか、ユーロドルの買いが強まったことにつれた円買いドル売りが入り円全体を支えた。日銀が27日午後に発表した金融緩和策が予想の範囲内にとどまったことや、政府・日銀の円売り介入への警戒感が若干後退していることも円の支えとなっている。

[2011-10-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。欧州連合(EU)首脳会議で危機克服に向けた「包括戦略」で合意し、ギリシャ債務削減の民間負担を50%に引き上げたことなどが好感され、対ユーロ中心に円安が進んだ。時間外のダウ先物が200ドル超上昇し、独株式指数が5%超上げたことで、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが膨らんだ。
 一方、ドルに対しては不安定な値動き。市場で実施されるとの声が強まっていた政府日銀による円売り介入がなかったため、投機筋が円買いドル売りを進めた。ドルが主要通貨に対して下落した影響も受けた。もっとも、株高に伴う円売りが対欧州オセアニア通貨で出たため、一本調子で円高ドル安が進む展開にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時1ドル=75円67銭前後と連日で史上最安値を更新したものの、そのあとはクロス円の上昇につれた買いが入り下げ渋った。一方、
・ユーロ円は急伸。22時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=107円31銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州が包括策で合意したことなどが好感され、ユーロを買う動きが優勢となった。欧米株価の上昇を背景に全般にドル売りが進んだ流れに沿って、一時9月7日以来の高値となる1ユーロ=1.4146ドル前後まで上値を伸ばした。オプションのバリアが観測されていた1.4050ドルや1.4100ドルを上抜けて、ストップロスを巻き込むと上昇に弾みが付いた。

[2011-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優勢。欧州連合(EU)首脳が危機克服に向けた「包括戦略」で合意したことが好感され、独株式指数が前日比で5%超高、ダウ平均も一時400ドル超高まで上げ幅を広げるなど、欧米株式相場は大幅に上昇した。投資家のリスク志向が高まるとの思惑から、円は幅広い通貨に対して下落。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がキプロスの格付けを「BBB+」から「BBB」に引き下げたと発表したほか、日経新聞は「政府はEUの金融安全網である欧州金融安定ファシリティ(EFSF)への出資を見送る方針」と伝えるなど、一部欧州債務危機に関して弱気な材料も出たものの、目立った反応は見られず、円はNY入り後からほぼ一本調子で下げ幅を広げた。
 もっとも、ドルに対しては一時買いが入る場面もあった。欧米株高で全般にドル売りの流れが強まったことを受けたほか、政府日銀による円売り介入が行われなかったことを手掛かりに投機筋が円買いドル売りを進めたため、NY時間の序盤には一時過去最高値水準で円高・ドル安が進行。もっとも、その後は円売りの流れに沿って徐々に上値を切り下げた。
 なお、米商務省が発表した7-9月期の米国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比年率2.5%増と予想通りの結果となったことから、為替市場での反応は限定的だった。

[2011-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。27日の欧米市場から、欧州連合(EU)首脳会議で債務危機解決に向けた「包括戦略」が合意されたことを好感し、リスクマネーのフローが回復して円売りが進んだ流れを引き継いだ。ただ、28日午前の東京市場では、ひとまず利益確定目的で円の買い戻しに動く参加者が多かった。ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが散見された。時間外の米株価指数先物やWTI原油先物相場が下落するなど、リスクテイクの動きが小休止している。

[2011-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。昨日の欧米市場で進んだ円売りの調整は午後に入り勢いが弱まったものの、時間外の米株価指数先物が一時下げ幅を広げると、リスク回避方向の動きが強まるとの見方から円買いが入った。しかし、その後の米株価指数先物は下げ幅を縮小したため、円買いの動きは収まっている。新規の取引材料待ちの様相が濃くなりつつある。

[2011-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はじり高。前日の海外市場で円売り外貨買いが大きく進んだ反動で、ひとまず利益確定目的で円の買い戻しに動く参加者が多かった。原油相場の下落を背景に、資源国通貨に対して円を買い戻す動きが目立つ。時間外のダウ先物や欧州株の下げも円の支援材料となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに一時1ドル=75円73銭前後まで値を下げ、前日に付けた過去最安値75円67銭前後に近づいた。ただ、政府日銀による円売り介入への警戒感は根強く、一本調子で下落する展開にはなっていない。
・カナダドル円は軟調。原油安や株安をながめ円買いカナダドル売りが進み、22時過ぎに一時1カナダドル=75円98銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは小安い。前日に急伸した反動で利益確定の売りが出やすいなか、格付け会社フィッチが「ギリシャ債の50%のヘアカットはデフォルトイベントである」との見解を示しと伝わりユーロ売りドル買いが出た。20時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.4134ドル前後まで値を下げた。ただ、欧州債務問題の先行き不透明感がひとまず後退するなかで、一方的にユーロ安ドル高が進む状況にはない。市場では「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景に買いが入った」との指摘もあった。

[2011-10-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。前日に大幅に円売りが進んだ反動から、資源国通貨や欧州通貨などに対して円買いの動きが先行した。もっとも、欧州連合(EU)首脳が欧州債務危機解決に向けた抜本策で合意したこともあって、投資家のリスク回避姿勢は足もとで後退しており、円買いの動きも限定的。米国株式相場が前日終値近辺でのもみ合いとなったこともあり、総じて方向感に欠ける動きだった。
 なお、10月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)は市場予想を上回る結果となったが、目立った反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ渋り。市場では「ヘッジの遅れから月末にかけてドル売りが出やすい状況になっている」との声が聞かれるなか、3時30分過ぎには1ドル=75円68銭前後まで下落し、前日に付けた史上最安値の75円67銭前後に迫る場面も見られた。もっとも、政府日銀による円売り介入に対する警戒感がくすぶっていることもあり、積極的に下値を探る動きは見られず。週末を前に次第に動意も乏しくなった。
・ユーロ円はもみ合い。利益確定の売りが優勢となった欧州時間からの流れを引継ぎ、23時前には1ユーロ=107円10銭前後まで下落した。ただ、売り一巡後は手掛かり材料難から107円台前半でのもみ合いに終始した。
・ユーロドルはもみ合い。格付け会社フィッチが「ギリシャ債の50%のヘアカットはデフォルトイベントである」との見解を示したことを手掛かりに、20時30分過ぎには1ユーロ=1.41334ドル前後まで値を下げる場面があった。もっとも、欧州債務懸念は前日の抜本策合意報道で緩和しており、一本調子で下落する展開にもならず。その後は1.41ドル台半ばを挟んだもみ合いとなった。

[2011-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。早朝取引の薄商いの中で対ドルで仕掛け的な円買いが先行するとその他通貨にも円買いが波及した。しかし、政府日銀の円売り介入への警戒感から、買い一巡後は急ピッチで値を下げた。月末であったものの「仲値のドル不足が予想外に少なかった」との指摘があり、仲値に向けて目立った円売りドル買いは観測されなかったが、10時25分に政府・日銀が対ドルで円売り介入を行うと円全体が急落した。
 安住財務相は31日午前、会見を開き「為替市場で円売り介入を実施した」「10時25分に介入を指示」「介入はドル円」「足元の為替相場は全く看過できない」「各国には事務レベル含め頻繁に連絡取り合っている」「納得いくまで介入」「為替は各国の実体経済をしっかり反映すべき」などと発言した。

[2011-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買い戻し。午前中から政府日銀が円売り介入を行い円全体が大幅安となった流れを引き継いだ。午後に入ると、対ドルで国内輸出企業からと見られる円買いと、政府日銀の介入と見られる円売りが拮抗し、円全体が安値圏で小動きが続いていたが、夕刻になると円売り圧力が後退し円全体の下げ幅が縮まった。ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事は31日夕刻、「為替の単独介入は好ましくない」「単独での為替介入は効果が長続きしない」などと発言し、日本の円売り介入に懸念を示した。市場参加者間で「海外市場での委託介入は困難」との見方が広がったことが円の買い戻しに繋がっている。
 市場では「為替介入と見られる買いオーダーが外されたようだ」との指摘があった。

[2011-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事は31日、地元のラジオ局に対して「為替の単独介入は効果が長続きしないだけでなく、世界の安定という面から好ましくない」などと述べ、為替介入に懸念を示したと伝わった。市場参加者間で海外市場での委託介入は困難との見方が広がり、いったん円を買い戻す動きが優勢となった。市場では「介入と見られる円売りドル買い注文が外されたようだ」との指摘や、「海外のヘッジファンドからの円買いドル売りが入った」との声も聞かれた。
 ただ、そのあとはもみ合いの展開に。市場関係者からは「国際機関からの円売りドル買いが出た」との声が聞かれたほか、「日銀のレートチェック(取引状況の照会)が入った」との出所不明の噂が広がったこともあって、相場は方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に一時8月4日以来の高値となる1ドル=79円55銭前後まで急伸した反動で円買いドル売りが先行したものの、そのあとは78円ちょうどを挟んだレンジ取引が続いた。
・ユーロ円もアジア市場で一時1ユーロ=111円55銭前後まで上げた反動で108円台後半まで下押ししたものの、売り一巡後は109円台でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは時間外の米株価指数先物や英独の株価指数の下落を受け、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方からユーロ売りドル買いが先行。ユーロ安ポンド高につれた売りも出て、一時1ユーロ=1.3969ドル前後まで値を下げた。半面、欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債やスペイン国債を購入しているとの観測が広がっており、財政問題国の利回り上昇に歯止めがかかるとの見方から下値は限られた。
 なお、ユーロポンドはECBのフィキシング(日本時間22時15分)に向けたユーロ売りポンド買いなどが出て、一時1ユーロ=0.8720ポンド前後まで下落した。

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