為替・株式・商品マーケット概要

為替・株式・商品マーケット概要のイメージ画像

 2012年11月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2012年11月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年11月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2012-11-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含んだ。ダウ先物が上昇したほか、スペインの国債利回りが低下したことで、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが先行した。米株相場がマイナス圏に沈むと円が買い戻される場面も見られたが、「月末のロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに絡んだ円売りドル買いが入った」との声が聞かれると、再び売りに押される展開となり、これが円全体を押し下げる結果となった。
 シカゴ購買部協会が31日に発表した10月景気指数(シカゴPMI)は49.9と9月の49.7から上昇したものの、好況と不況の分かれ目とされる50を下回り、市場予想平均の51.0を下回った。もっとも、発表前に一部通信社が「10月シカゴPMIは予想の51.0よりも弱いとの噂が出回っている」と報じたこともあり、結果を受けての反応は限定的だった。
 なお、米労働省は31日、「10月の米雇用統計を当初の予定通り11月2日の金曜日に公表する」と発表した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2012年11月 発言・ニュース

[2012-11-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含んだ。ダウ先物が上昇したほか、スペインの国債利回りが低下したことで、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが先行した。米株相場がマイナス圏に沈むと円が買い戻される場面も見られたが、「月末のロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに絡んだ円売りドル買いが入った」との声が聞かれると、再び売りに押される展開となり、これが円全体を押し下げる結果となった。
 シカゴ購買部協会が31日に発表した10月景気指数(シカゴPMI)は49.9と9月の49.7から上昇したものの、好況と不況の分かれ目とされる50を下回り、市場予想平均の51.0を下回った。もっとも、発表前に一部通信社が「10月シカゴPMIは予想の51.0よりも弱いとの噂が出回っている」と報じたこともあり、結果を受けての反応は限定的だった。
 なお、米労働省は31日、「10月の米雇用統計を当初の予定通り11月2日の金曜日に公表する」と発表した。

[2012-11-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。市場では「パナソニックが31日、2013年3月期の最終損益見通しを7650億円の赤字に下方修正したことを背景に、格下げリスクをはやした海外投機筋から円売りドル買いが持ち込まれた」「仲値に向けた円売りドル買いが入った」との声が聞かれ、その他の通貨に対しても円売りが先行した。
 10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と市場予想平均と同じだったが、一部市場で強い結果を期待していた向きもあり、資源貿易関係の深い豪ドルなどに対して円がやや買い戻された。日経平均株価の50円超安も円の下値を支えた。
 もっとも、10月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が49.5と速報値の49.1を上回ったことがわかると、上海総合指数が2%近く上昇する展開に。午後の日経平均株価も40円超高まで持ち直したため、投資家心理が急速に改善し円売りが再び優位となった。

[2012-11-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。10月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値の改善を好感したアジア株高をながめ、円売りが強まった影響が残った。ただ、株高が一服すると持ち高調整の円買い戻しが入り、下値が切り上がった。まとまったポンド買いが持ち込まれ、対ポンドでは円安が進んだが、主要通貨に対してはポンドが買われると同時に円が買われた。
 なお、英10月英ネーションワイド住宅価格指数は前月比0.6%上昇と市場予想平均の前月比0.1%上昇を上回った

[2012-11-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株が上昇し、時間外のダウ先物が持ち直したことで投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが優勢となった。
 なお、この日発表の10月ADP全米雇用リポートや新規失業保険申請件数は予想より強い内容となったが、相場の反応は限定的。明日の10月米雇用統計を見極めたいとのムードが強い。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円ちょうどを挟んだもみ合いの展開。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎える80円ちょうどのオプションの存在が意識され、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすい」との指摘があった。
・ユーロ円は堅調。欧州株高に伴う円売りユーロ買いが優勢となり、22時前に一時1ユーロ=103円95銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルはユーロポンドの下落をきっかけに、対ドルでもユーロ売りが進み一時1ユーロ=1.2925ドル前後まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州株相場の上昇を受けて、市場のリスク選好度が高まったことがユーロ買いドル売りを誘った。22時前に一時1.2983ドル前後と日通し高値を更新した。

[2012-11-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含んだ。1日に発表された米エクソンモービルの第3四半期決算が予想よりも強い結果となったことを受けて時間外のダウ先物が上昇幅を拡大。投資家がリスクオンの動きを強めるとの見方から円売り外貨買いが進み、円全体を押し下げた(FX初心者の金融用語参照『リスクオン』:リスクオン・リスクオフの違い)。10月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い結果となったことで米株式市場が大きく上昇したことも円売りを支えた。ギリシャ裁判所が「EU/IMFが提案している年金受給額の削減や退職年齢の引き上げは憲法違反となる可能性がある」と指摘したことから、ギリシャ問題の解決が遅れるとの見方が浮上して対ユーロで買い戻される場面もあったが、上値は限定的だった。

[2012-11-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り一服。日銀が早期のデフレ脱却に向けて今後も追加の金融緩和に動くとの観測が根強いなか、予想を上回る米経済指標が相次いだことを受けて、前日NY時間に円安ドル高が進んだ地合いを引き継いだ。市場では「大手邦銀や国内証券、海外投機筋などから円売りドル買いが散見された」との声が聞かれ、その他の通貨に対しても若干円が売られた。ただ、今晩に10月米雇用統計の発表を控えて様子見を決め込む参加者も多く、円の下値は限られた。

[2012-11-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルでじり安。ユーロドルが目先のストップロスを巻き込んで下げ足を速めた影響が波及し、円売りドル買いが散見された。ただ、円の下値では国内輸出企業などからの買いが厚く、一方的に円安が進む展開にはならなかった。
 また、円は欧州通貨に対して買い一服。ユーロ安ドル高が加速した流れに沿って円買いユーロ売りが強まると、その他の欧州通貨に対しても円が買われた。ただ、手掛かり材料に乏しいなかで円買いは長続きしなかった。
 なお、円は資源国通貨に対してもみ合い。今晩に10月米雇用統計の発表を控えて投資家が様子見気分を強めているうえ、ユーロ絡みの取引が中心となり方向感が出なかった。

[2012-11-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は下落。米景気回復期待を背景に円売りドル買いが出た一方、日本の輸出企業の円買いドル売りなどが下値を支えたため、しばらくはもみ合いの展開が続いた。米重要指標の発表を控えて様子見ムードも強かった。
 米労働省が発表した10月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比17万1000人増と市場予想の前月比12万5000人増を上回ったことが分かると、米雇用環境が改善しているとの見方が浮上し円売りドル買いが加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は6月25日の高値1ドル=80円63銭前後を上抜けて、一時4月27日以来の高値となる80円68銭前後まで値を上げた。
・カナダドル円も堅調だった。米雇用指標の結果を受け、米景気の減速懸念が後退するとともに隣国で関係の深いカナダドルを買う動きが優勢となった。22時過ぎに一時1カナダドル=81円14銭前後まで上値を伸ばした。なお、カナダ統計局が発表した10月のカナダ失業率は7.4%と予想通りとなった一方、新規雇用者数は1800人増と市場予想平均の1万人程度増を下回った。ただ、カナダ雇用統計に対する相場の反応は出なかった。
・ユーロドルは欧州勢やスイスネームの売りが出たことをきっかけに、損失覚悟のユーロ売りドル買いを誘発して下げ足を速めた。市場では「改めてユーロを買う材料がないことを確認した海外投機筋などがユーロ売りを仕掛けている」との指摘があった。ニューヨークの取引時間帯に入り、米雇用統計の結果が伝わると全般ドル買いが強まった流れに沿って、一時1ユーロ=1.2847ドル前後まで下げた。

[2012-11-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで底堅く推移した。米労働省が2日発表した10月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比17万1000人増と市場予想平均の前月比12万5000人増より強かった。この結果を受けて、米長期金利の上昇幅拡大とともに円売りドル買いが進んだ。その後は足もとで下落が続いたあとだけに利益確定の買い戻しが入ったほか、米長期金利が低下に転じたことで日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りも散見された。
 一方、対ユーロでは強含んだ。欧州株高を背景に投資家が「リスクオン」の動きを強めるとの見方から円売りユーロ買いが出た。強い米雇用統計を受けた円売りドル買いも支えとなった。しかし、高く始まった米株相場が下げに転じると、投資家のリスク回避志向が意識され、ショートカバーが優勢となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は上値が重い。米雇用統計の強い結果が伝わると、米労働市場の改善をはやした円売りドル買いが優勢となった。目先の上値目処とされていた6月25日高値の1ドル=80円63銭前後を上抜けて、一時4月27日以来の高値となる80円68銭前後まで上昇した。しかし、急ピッチで上昇したあとだけに短期筋からの利益確定売りが出た。米長期金利が徐々に上昇幅を縮小したことも重しとなった。
・ユーロ円は、米雇用統計を受けたドル円の上昇につれる形で一時1ユーロ=103円77-82円まで値を上げたものの、株価が失速すると円買いユーロ売りが入り、4時前には103円07銭前後と日通し安値を更新した。
・ユーロドルはさえない。高く始まった米国株が下げに転じると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方からユーロ売りドル買いが出た。下値目処として意識されていた200日移動平均線が位置する1ユーロ=1.2830ドル前後でしばらくもみ合ったが、ダウ平均が下げ幅を拡大し100ドル超の下落を見せると、売りの勢いが加速。4時前には一時1.28215ドル前後まで下げ足を速めた。

[2012-11-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含み。前週末に10月米雇用統計を受けて円売りドル買いが優勢になった流れが続き、相場は小安い水準で推移している。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いも観測された。ただ、6日の米大統領選挙を前に様子見ムードも強く、一本調子で円安が進む展開にはなっていない。

[2012-11-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、市場では「前週末に円売りドル買いを進めた米系銀行が反対売買に動いた」との指摘があり徐々に円高が進行した。欧州勢が加わる時間帯に入ると、英、独の株価指数が下落したことに伴うリスク回避的な円買い外貨売りが広がった。

[2012-11-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は強含み。欧州株安やスペインの国債利回り上昇を背景に、欧州時間序盤から投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが進んだ流れを引き継いだ。米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが散見されたうえ、10月英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が50.6と市場予想平均の52.0を下回り、対ポンド中心に円買いが続いた。また、NY勢がユーロ売りで参入し、円高ユーロ安がやや進んだ。ただ、24時発表の10月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(総合)や6日投開票の米大統領選を前に積極的な売買は手掛けづらく、一方的に円買いが膨らむ展開にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=80円20銭前後まで小幅に下げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=102円45銭前後まで弱含んだ。
・ユーロドルはさえない。欧州株やスペイン国債の下落が嫌気され、10月1日の安値1ユーロ=1.28035ドル前後を下抜け1.2778ドル前後まで値を下げた。ただ、市場では「アジア系ソブリンの買いが観測された」との指摘があったほか、1.2775ドルに観測されているバリアオプションの防戦買いが入ったため、いったん値を戻した。もっとも、NY勢が売りで参入するとバリアオプションを突破し、21時30分過ぎには1.27675ドル前後まで下げ足を速めた。

[2012-11-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。米長期金利の低下を受けて日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りが入った。欧州株安やスペインの国債利回り上昇が投資家の「リスクオフ」の動きを強めるとの見方から円買い外貨売りが進んだことも、円全体を押し上げた。市場では「ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが入った」との声が聞かれると、円買いがさらに進んだ。
 なお、10月米ISM非製造業指数は54.2と市場予想平均の54.5を若干下回ったものの、ほぼ市場予想の範囲内だったこともあり反応は薄かった。

[2012-11-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米大統領選を控えて様子見ムードが強く、狭い範囲での値動きが続いた。市場では「海外投機筋の円買いドル売りが入った」との指摘があった一方、仲値に向けた円売りドル買いが出て相場の重しとなった。
 ウィリアムズ・米サンフランシスコ連銀総裁は「FRBは経済が十分に成長したあと初めて緩和策から脱却する。資産売却には数年かかるだろう」「FRBは来年まで資産買い入れをやめることはなく、QE3の規模は6000億ドル以上になるだろう」などと述べたが、目立った反応は見られなかった。

[2012-11-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。日本や中国株の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。市場では「米大統領選を控えて、これまでに積み上がった円の売り持ちを解消する動きが出た」との指摘があった。

[2012-11-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。欧州株やスペイン国債が上げ幅を拡大すると、投資家心理が改善し円売りが広がったほか、アジア株安や欧州景気の減速を懸念して先に円買いを進めた参加者が反対売買を迫られた。ただ、株高が一服するにつれて円売りも収まった。米大統領選の投票が東部州から始まり、行方を見定めたいとして様子見ムードが広がったことも円売りに歯止めを掛けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円26-29銭まで上げた。ただ、アジア時間につけた日通し高値80円30銭前後が戻りの目処となり、上値は限られた。
・ユーロ円は1ユーロ=102円80銭前後まで値を上げた後、102円台半ばまで伸び悩んだ。
・ユーロドルは一進一退。欧州株高やスペインの国債利回り低下をながめ、欧景気減速懸念を背景にした欧州時間序盤の下落に対する買い戻しが強まった。アジア時間の高値1ユーロ=1.2803ドル前後を上抜け、1.2809ドル前後まで値を上げた。9月独製造業新規受注が前月比3.3%減と市場予想平均の前月比0.4%減を下回ったことがわかると失速したが、株価が堅調地合いを維持するなかで再び買われる展開に。1.2810ドルに観測されていたストップロスを巻き込み、1.2814ドル前後まで持ち直した。もっとも、株高が一服したうえ、米大統領選の投票が始まったため、さらに買われる展開にはならなかった。

[2012-11-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。時間外の米株価指数先物が上昇幅を拡大した流れに沿って、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが進んだ。ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けた円売りドル買いが入ったことも円全体を押し下げた。NY時間午後に入るとダウ平均株価が一時170ドル超の上昇を見せたほか、米長期金利が上昇幅を拡大したことがさらに円を押し下げた。堅調な商品相場を背景に円が資源国通貨に対して下落したことが円全体の売りを誘った面もあった。

[2012-11-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻しが優勢。前日の海外市場で円安ドル高が進んだ反動でポジション調整に伴う円買いドル売りが先行。時間外の米長期金利が低下すると、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りがさらに進んだ。米株価指数先物が下落し、投資家がリスクを取りにくくなったことも円買い外貨売りを誘った。市場では「米大統領選挙でオバマ大統領が優勢との見方が広がりつつあることもドル売りを促している」との指摘があった。

[2012-11-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げに転じた。米大統領選挙でオバマ大統領が優勢との見方が広がると円高・ドル安が進んだものの、オバマ米大統領の再選が確実になると一転円売りドル買いが強まった。時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したことも円の重しとなった。

[2012-11-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は買い優位。独経済技術省が7日発表した9月の独鉱工業生産指数(季節調整済み)は前月比1.8%低下と市場予想平均の前月比0.7%低下を下回った。また、欧州委員会は7日、ユーロ圏の2012年成長率見通しをマイナス0.3%からマイナス0.4%、13年成長率見通しをプラス1.0%からプラス0.1%に下方修正した。その後、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が「債務危機が独経済に損害を与え始めている」「ユーロ圏の経済状態は総じて弱く、近い将来に変化するとは予想していない」などと語り、欧州景気の減速懸念が改めて高まったため、投資家が「リスクオフ」の動きを強めた。欧州株や時間外のダウ先物が一転下落するとともに円買いが優位となった。
 米大統領選でオバマ大統領が再選し、市場の不透明感が後退するとしてアジア時間中盤から円売りを進めた参加者もいたため、反対売買を迫られて円買い戻しが加速した面もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時20分過ぎに1ドル=80円41銭前後と前日の高値80円45銭前後に接近した後、79円91-94銭まで失速した。米長期金利が一段と低下し、日米金利差縮小を見込んだ売りも見られた。
・ユーロ円は前日の安値1ユーロ=102円18銭前後を下抜け、101円96銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは売り優勢。欧景気減速懸念を高める材料が相次ぎ、株価の急落とともに売りが膨らんだ。前日の安値1ユーロ=1.27635ドル前後を下抜け、9月7日以来の安値となる1.2736ドル前後まで下げ足を速めた。

[2012-11-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。米大統領選を無難に通過したものの、大統領選と同時に行われた米議会選で「ねじれ」状態が解消されず、財政の崖回避や債務上限引き上げへの対応が遅れるとの見方を背景に米株価指数先物が時間外取引で下げ幅を拡大。投資家が「リスクオフ」の動きを強め、円買い外貨売りが進んだ。ダウ平均が一時370ドル近い下げを見せたこともリスク回避的な買いを加速させた。米格付け会社ムーディーズが7日、「米国の格付けは債務の安定化に向けた協議が失敗すれば『AA1』に引き下げられる可能性」との見解を示すと、じわりと円買いドル売りが進んだ。米10年債入札後に米長期金利の低下に歯止めが掛かると対ドルで円が小幅に売られる場面があった。

[2012-11-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。仲値決済に向けた円売りドル買いが出てやや弱含む場面もあったが、下値は堅かった。日本や中国株の下落を背景に、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買い外貨売りが優勢となった。

[2012-11-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。新規材料難から様子見ムードが広がり、相場はもみ合いの展開となった。市場参加者からは「米大統領選を通過したうえ、今晩の英欧金融イベントを前にしばらくは様子見の展開となりそうだ」との声が聞かれた。

[2012-11-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は買い一服。「スペインが今年、欧州安定メカニズム(ESM)救済パッケージを要請する可能性はほとんどない」「欧州中央銀行(ECB)は国債利回りの低下状況に満足しているため、国債購入開始に消極的」との一部報道が伝わると、スペインの国債利回りが急上昇した。8月ギリシャ失業率が25.4%に悪化したことも受けて円買いユーロ売りが優位に。その他の通貨に対しても円がやや買われた。
 ただ、欧州中央銀行(ECB)定例理事会やドラギECB総裁の記者会見を控えて様子見気分も強く、さらに円が買われる展開にはならなかった。なお、イングランド銀行(英中央銀行)は8日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表。資産買取プログラムの規模についても現行の3750億 ポンドで据え置いた。一部市場で追加金融緩和を期待していた向きもいたようで、発表後に円売りポンド買いが進んだ。
 また、欧州中央銀行(ECB)は8日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となり、目立った反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円は1ユーロ=101円63銭前後まで値を下げた後、101円80銭前後での持ち高調整が続いた。
・ポンド円は1ポンド=127円23銭前後まで下げた後、127円78-83銭まで買い戻された。
・ユーロドルは売り一服。スペインの支援要請期待やECBの国債購入観測を後退させる報道が伝わったほか、8月ギリシャ失業率の悪化が嫌気され1ユーロ=1.27ドル台前半に観測されていたストップロスを巻き込んだ。一時1.27195ドル前後と9月7日以来の安値を更新した。その後、スペインの国債利回り上昇が一服するにつれてやや値を戻したが、ドラギECB総裁の記者会見待ちの様相が濃く、次第に1.2740ドル前後で方向感を欠いた。

[2012-11-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は上昇。「ユーロ圏財務相はギリシャ支援の決定を数週間遅らせる可能性がある」との報道を受けて、欧州が抱える債務問題への早期解決期待が後退。スペイン国債の利回りが上昇幅を拡大したことで円買いユーロ売りが進み、円全体を押し上げた。ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが持ち込まれたことも円の支えとなった。米30年債の入札結果が「好調」と受け止められると米長期金利が大幅に低下。日米の金利差縮小を意識した円買いが加速した。一時40ドル超の上昇を見せたダウ平均株価が引けにかけて100ドルを超える下げに転じたこともリスク回避的な円買いを促した。

[2012-11-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。前日の海外市場で円買い外貨売りが優勢となった流れを引き継いで円は高く始まったものの、そのあとは軟調に推移した。コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドの円売りユーロ買いが観測されたことをきっかけに、円全体が押し下げられた。中国の物価指標が落ち着きを示したことで、市場では「中国政府による景気刺激策への期待もあり、円売り外貨買いが出た」との指摘があった。
 なお、中国国家統計局が発表した10月消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.7%上昇と予想の1.9%上昇を下回ったほか、10月卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.8%低下と予想の2.7%低下を下回った。

[2012-11-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は持ち直した。中国政府による景気刺激策への期待もあり、円売り外貨買いが優勢となる場面もあったが下値は堅かった。欧州情勢の根強い不透明感が円買いユーロ売りを誘い、円全体を押し上げた。時間外のダウ先物の失速も円の支援材料となった。

[2012-11-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は堅調。12日のユーロ圏財務相会合で、50億ユーロの短期債償還を16日に控えるギリシャへの支援決定が見送られる公算となり、同国のデフォルトやユーロ圏離脱懸念が再燃するなか、欧州株や時間外のダウ先物が下げ幅を拡大。リスク回避姿勢を強めた投資家から断続的な円買いが持ち込まれた。
 なお、欧州連合(EU)当局者は9日、「ギリシャが16日にデフォルトすることはない」などの見解を示した。また、「ギリシャは16日の短期債の償還50億ユーロについてロールオーバー(借り換え)を検討している」の一部報道が伝わった。
 一方、米格付け会社ムーディーズは「欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏のために時間を稼ぐことしかできず、ギリシャ離脱のリスクは依然として残っている」との認識を示したうえ、ギリシャ副財務相が「ギリシャの現金準備はほぼ枯渇」などと述べたと伝わるなど、ギリシャを巡る報道や思惑が交錯した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は10月30日の安値1ドル=79円28銭前後や10月19日の安値79円14銭前後を下抜け、79円07銭前後まで弱含んだ。米長期金利の低下幅拡大に伴い、日米金利差縮小を意識した売りも見られた。
・ユーロ円は1ユーロ=100円44銭前後と10月11日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは売り優位。ギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱懸念が改めて高まり、株価の下落とともに売りが強まった。1ユーロ=1.2706ドル前後まで値を下げた。市場では「1.2700ドルに観測されているバリアオプションの防戦買いが入った」との指摘がありいったん下げ止まったが、仕掛け的な売りに押されバリアを下抜けた。ストップロスを巻き込み、9月7日以来の安値となる1.2690ドル前後まで下げ足を速めた。

[2012-11-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円はやや荒い値動き。欧州株や時間外のダウ先物の軟調地合いが継続したほか、欧州情勢の根強い不透明感が円買い外貨売りを誘った。軟調な米長期金利をながめて日米の金利差縮小を見込んだ円買いドル売りが進んだことも円全体を押し上げた。
 ただ、11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)9月米卸売在庫(季節調整済み)がいずれも市場の予想を上回る強い結果となったことが伝わると、ダウ平均や米長期金利が上昇に転じた。投資家のリスク回避志向が弱まるとの見方から、円は売りに押される展開となった。オバマ米大統領の声明を受けて米株相場がマイナスに沈んだ場面では改めて円買いの動きが強まったが、週末とあって商いが次第に薄れるなか、追随する動きは見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は行って来い。さえない米長期金利を手掛かりに日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りが入ったことで、10月19日安値の1ドル=79円14銭前後を下抜けて、一時79円07銭前後まで下げ幅を拡大した。ただ、米経済指標が予想よりも強い結果となったことを受けてダウ平均や米長期金利が上昇に転じると、アジア時間につけた日通し高値の79円61銭前後に迫る79円52-55銭まで買い戻される場面があった。
・ユーロ円は欧州情勢の根強い不透明感から円買いユーロ売りが進み、一時10月11日以来の安値となる1ユーロ=100円43銭前後まで下げ足を速めた。その後は米株価の上昇幅拡大に沿ったほか、週末要因の買い戻しを背景に一時101円18-23銭までショートカバーが入った。
・ユーロドルはもみ合い。市場では「1ユーロ=1.2700ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ買いが入った」との指摘が聞かれたことで下げ渋ったものの、バリアの下抜けを狙った仕掛け的な売りが出たことで、22時過ぎには一時1.2690ドル前後まで下げ幅を拡大した。ギリシャ副財務相の話として「ギリシャの現金準備はほぼ枯渇」と伝わったことも重し。株価の買い戻しを支えにショートカバーが進み一時1.2725-28ドルまで戻した。その後は週末とあって商いが次第に薄れるなか、1.27ドル台前半で方向感に欠ける展開となった。

[2012-11-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。仲値決済に向けた円売りドル買いが出てやや弱含む場面もあったが、下値は限定的だった。米国の「財政の崖」問題が意識されるなかで、ドルを積極的に買う状況にはならなかった。市場では「米国市場がベテランズデーで休場となることから、取引が全体的に薄い」との指摘があった。
 なお、内閣府が発表した7-9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質で前期比0.9%減、年率換算3.5%減となり、年率換算で市場予想を下回ったものの相場は反応は限定的だった。

[2012-11-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。新規材料難から様子見ムードが広がりしばらくはもみ合いの展開が続いたが、夕刻にかけて円買い外貨売りが優勢となった。欧州株先物が下落したことを手掛かりに、対ユーロなどで円買いが進んだ。

[2012-11-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は動意が薄い。ややまとまったポンド売りが出て円高ポンド安が進むと、その他の通貨に対しても円が若干買われた。もっとも、新規の取引材料に乏しかったうえ、米国市場がベテランズデーで休場とあって商いが薄く、追随する動きは見られなかった。市場では「ロシア中銀がこのところ豪ドル買いを進めている」との観測が広がり、対豪ドルでは円売りが小幅に出た。
 なお、独財務省報道官やユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)は12日、「この日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャについて最終的な決定はない」との見解を示した。また、ギリシャ政府高官の話として「ギリシャは16日に償還を迎える50億ユーロの短期債を完全にファイナンスできると確信している」と伝わったが、市場の反応は薄かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=79円45銭前後でのもみ合いが続いた。ただ、22時過ぎには79円37銭前後まで小幅に下げた。
・ポンド円は1ポンド=125円99銭前後まで弱含んだ。
・ユーロドルはもみ合い。ユーロポンドとポンドドルの値動きの影響を同時に受けたため、1ユーロ=1.2720ドル前後で動意を欠いた。欧州株や時間外のダウ先物がじり高となり、投資家のリスク志向は保たれたものの、ギリシャの短期債償還を巡る先行き不透明感が根強く、方向感が出づらい面もあった。

[2012-11-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。米国市場がベテランズデーの休場で通常よりも取引参加者が減少したほか、欧米株式相場も前営業日終値を挟んだもみ合いとなったため、手掛かり材料に乏しかった。ユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まった面もあり、総じて方向感を欠いた動きとなった。
 なお、メルケル独首相など欧州要人からの発言が相次いだほか、独ウェルト紙が「欧州中央銀行(ECB)は受け入れ担保拡大によるギリシャ銀行の支援拡充で合意した」、米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が「ECBはギリシャがデフォルトを回避できることに自信を示した」などと報じたものの、いずれも目立った反応は見られず。また、ウェルト紙の報道についてはECBが「事実に反している」として否定した。

[2012-11-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。市場では「年内の衆院解散、総選挙が近づいたとの思惑から、海外勢が円売りを進めた」との指摘があり、序盤は軟調に推移した。ただ、そのあとは円を買い戻す動きが優勢に。欧州債務問題の先行きに対する不透明感が高まるなか、日本株相場が失速。中国株も大きく下落したため、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買い外貨売りが広がった。

[2012-11-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。アジア株式相場が軒並み下落したことで、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。欧州株相場が安く始まると、低リスク通貨の円を買う動きが加速した。

[2012-11-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。12日のユーロ圏財務相会合でギリシャ向け融資が承認されず、20日に議論が先送りされたことを嫌気して欧州株が下落。投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが先行した。米長期金利の低下に伴い、日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りも入った。
 ただ、ショイブレ独財務相が「ギリシャ向け融資で金利の引き下げ、期限延長の可能性ある」などと述べたほか、モスコビシ仏財務相は「独仏はギリシャについて20日までに政治的に合意し、月末までの資金提供を目指す」などと語り、債務問題への警戒感が若干和らぐと円買いに歯止めが掛かった。10月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、対ポンド中心に円売りが強まると、先に円買いを進めた短期筋が反対売買を迫られた。また、独ビルト紙が「独政府は440億ユーロのギリシャ向け融資を一括で行うことに賛成」と報じ、対ユーロ中心に円売りが加速した。
 もっとも、直後には独財務省報道官がこの報道を否定したため、ユーロなどに対して円が再び買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=79円22銭前後まで値を下げた後、79円57-60銭まで買い戻された。ただ、アジア時間につけた日通し高値79円64銭前後や、200日移動平均線が位置する79円67銭前後を戻りの目処とした売りに上値を抑えられた。
・ユーロ円は1ユーロ=100円33銭前後まで下押しした後、101円26銭前後まで一転上昇した。ただ、前日の高値101円30銭前後を上抜けることが出来ず、100円台後半まで伸び悩んだ。
・ユーロドルは一進一退。欧州株の下落や予想を下回る11月独ZEW景況感指数が売り材料とみなされ、1ユーロ=1.2661ドル前後まで値を下げた。ただ、独仏財務相の発言が下値を支えたほか、市場では「一目均衡表雲の下限1.2652ドル前後がサポートとなる」「バリアオプションが観測されている1.2650ドルに接近した場面では防戦買いが入りやすい」との指摘があり、総じて1.2675ドル前後で神経質な値動きとなった。その後、ギリシャ向け融資絡みの独紙報道が伝わると買いが膨らみ、1.27285ドル前後まで急伸した。もっとも、独財務省報道官が報道を否定したうえ、前日の高値1.2739ドル前後を戻りの目処とした売りに押され1.2700ドル前後を割り込んだ。

[2012-11-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。独ビルド紙が「ドイツ政府はギリシャ向けに440億ユーロ余りの救済融資を一括で行うことに賛成」と報じたことをきっかけに、欧州時間で対ユーロを中心に円売りが進んだ流れを引き継いで始まったものの、独財務省報道官が独紙報道を否定したため、円売りの動きはすぐに一巡した。その後はダウ平均が安く始まったほか、欧州株も失速したため、次第にリスク回避目的の円買い外貨売りが優勢となった。
 ただ、「スペインが近いうちに金融支援を要請する」との噂が広がると、欧州債務問題が進展するとの思惑から欧米株式相場が持ち直し、再び円売りが強まった。スペインの10年債利回りが急低下したことをながめ、対ユーロで円売りが進行。他の通貨に対しても円売りの動きが波及した。引けにかけてはダウ平均が再度マイナス圏に沈んだため、円売りの動きも収まったが、一段の買い戻しにはつながらず、戻りも限られた、

[2012-11-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含んだ。年内の衆院解散・総選挙と次期政権下の金融緩和をはやす市場関係者が増えるなか、市場では「海外勢の円売りユーロ買いが観測された」との指摘があった。対ユーロでの円売りが他の通貨に対しても波及し、円全体を押し下げた。

[2012-11-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。新規材料難からしばらくは動意の薄い展開が続いていたが、野田佳彦首相が党首討論で16日に衆院を解散する意向を示すと円安が進行した。市場では「政権交代で自民党政権になれば、日銀が金融緩和に一段と積極的になる」との連想が広がり、海外勢中心に円を売る動きが強まった。

[2012-11-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は軟調。政府は14日夜、次期衆院選を12月4日公示・16日投開票とすることを決めた。「政権交代で自民党政権となれば、日銀に一段の金融緩和圧力が掛かる」との思惑から円売りが優位となった地合いを引き継いだ。「レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)が日本時間15日0時15分からスペインについて声明を発表する」と報じられると、前日に「スペインが近いうちに金融支援を要請する」との噂が広がっていただけに、対ユーロなどで円売りが強まった。
 ただ、欧州株のさえない展開や時間外のダウ先物の上げ幅縮小を背景に、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして対オセアニア通貨では円がやや買い戻された。前日NY時間終盤に発表された7-9月期NZ小売売上高指数(季節調整済み)が前期比0.4%低下と市場予想平均の前期比0.4%上昇に反して低下したことを蒸し返して、円買いNZドル売りを進める向きもいたようだ。
 【 通貨ペア 】
・【NZドル円】ドル円は1ドル=80円22銭前後まで値を伸ばした。10月米小売売上高10月米卸売物価指数(PPI)は予想を下回ったが、目立った反応は見られなかった。
・ユーロ円は1ユーロ=102円30銭前後まで強含んだ。NZドル円は1NZドル=65円41銭前後まで上げた後、65円06-11銭まで伸び悩んだ。
・ユーロドルは底堅い。ユーロ円の上昇につれた買いが進み、1ユーロ=1.2757ドル前後まで値を上げた。ただ、株価の頭の重さやスペイン国債利回りの持ち直しが重しとなり、1.2723-26ドルまで伸び悩んだ。もっとも、レーン欧州委員の声明発表予定が伝わると1.2753-56ドルまで再び上げた。

[2012-11-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。野田佳彦首相が衆院を16日に解散する意向を示したことを受けて、次期政権下の金融緩和をはやして円売りが強まった流れを引き継いだ。もっとも、アジア時間終盤から急ピッチで円安が進んだ反動もあり、円は徐々に下値が堅くなった。米長期金利が低下に転じ、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが進むと、円買いの動きは他の通貨に対しても波及。また、欧米株式相場が軟調に推移したことで、投資家のリスク許容度低下を意識した買いもオセアニア通貨などに対して入った。
 なお、10月23日-10月24日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「多くの参加者はツイストオペ終了後の追加資産購入を支持した」ことが明らかとなった。米追加金融緩和期待が高まり、対ドルでの円買いを後押しする場面もあったが、反応は一時的だった。

[2012-11-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。前日に衆院解散が決まったことなどを受けて円は安く始まった。ただ、市場では「1ドル=80円台では利益確定の円買いドル売りが入り円の下値を支えた」との指摘があり、相場はもみ合いの展開が続いた。しかし、自民党の安倍晋三総裁が講演で「インフレ目標達成のために無制限に緩和していくべき」「日銀と政策協調し大胆な金融緩和を行う」などと発言したと伝わると、急速に円を売る動きが広がった。

[2012-11-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。自民党の安倍晋三総裁が「無制限金融緩和」と「マイナス金利」に言及したことが報じられると、円売りが活発化し相場は大きく下げた。市場では「安倍総裁の発言で海外勢が円売りを進めている」との指摘があった。
 ただ、夕刻にかけてはやや下げ渋った。足もとで相場下落が続いたあとだけに、利益確定の円買いが入ったほか、「対ドルではオプションに絡んだ円買いが入った」との声が聞かれた。

[2012-11-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は引き続き軟調。安倍晋三自民党総裁が「無制限金融緩和」と「マイナス金利」に言及したことを受けて、「政権交代で自民党政権になれば、日銀が金融緩和に一段と積極的になる」との思惑が改めて高まり、アジア時間から円売りが優位となった地合いが続いた。対ドルでバリアオプションを突破して円売りが加速したうえ、ニューヨーク勢も円売りで参入し円が全面安となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はバリアオプションが観測されていた1ドル=81円ちょうどを上抜け、4月27日以来の高値となる81円29銭前後まで値を伸ばした。なお、22時30分以降には11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数など米重要指標が相次いで発表される。
・ユーロ円は1ユーロ=103円73銭前後と2日以来の高値をつけた。
・ユーロドルは買い一服。10月英小売売上高指数が予想を下回りユーロ・ポンドの買いが強まると、つれる形で1ユーロ=1.2773ドル前後まで上げた。ただ、前日の高値1.27795ドル前後がレジスタンスとなったほか、欧州株が下げ幅を拡大し、時間外のダウ先物がマイナス圏に沈んだため、投資家のリスク許容度が低下し上値が抑えられた。その後は円絡みの取引が中心となり、1.2760ドル前後で方向感が出なかった。

[2012-11-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋り。衆院解散後の新政権下で金融緩和圧力が強まるとの思惑から、欧州時間まで円売りが優勢となった流れを引き継いだ。もっとも、前日から金融緩和をはやした円売りが急ピッチで進んだ反動で、売り一巡後は円を買い戻す動きも見られた。欧米株式相場がさえない動きとなったほか、米経済指標が総じて悪化傾向を示し、投資家のリスク許容度が低下したこともリスク回避目的の円買いを誘った。
 なお、米ニューヨーク連銀が発表した11月のニューヨーク州製造業景気指数はマイナス5.22と市場予想平均のマイナス8.00を上回った一方、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は43万9000件と市場予想平均の37万5000件程度より大幅に弱かった。また、米フィラデルフィア連銀が発表した11月の製造業景気指数(フィリー指数)もマイナス10.7と10月の5.7から悪化した。

[2012-11-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の自民党・安倍晋三総裁の発言を受け、日銀が金融緩和策を強化するとの思惑から円売りが出やすい地合いだ。半面、足もとで円安が急速に進んだあとだけに、週末を控えたポジション調整の円買いなどが入ったため相場は方向感が出なかった。

[2012-11-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。次期政権下では日銀が金融緩和策を強化するとの思惑から円売りが出やすい半面、週末を控えたポジション調整に伴う円買いが入ったため相場は方向感が出なかった。
 自民党・安倍晋三総裁が衆議解散後の記者会見で「日銀法改正も視野に入れた大胆な金融緩和を行う」などと発言すると、円売りが出る場面もあったが反応は一時的だった。

[2012-11-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。ユーロに対してはポンドや豪ドルが買われると同時に円が買われた。また、欧州株や時間外のダウ先物の下落を背景に、リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが散見された。ただ、欧州株が下げ渋り、ダウ先物がプラス圏に浮上すると円売りが出て上値が切り下がった。もっとも、新規の取引材料に乏しいなかで目立った売買は見られず、持ち高調整目的の小口取引に終始した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円ちょうど前後でのもみ合いから、81円19-22銭までじり高となった。ただ、市場では「本日のNYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが81円ちょうどに観測されており、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすい」との声があった。
・ユーロ円は1ユーロ=103円08銭前後まで値を下げた後、103円台半ばまで買い戻された。
・ユーロドルは下げ渋り。ユーロポンドやユーロ豪ドルが下落した流れに沿ったほか、株安を嫌気した売りが出て1ユーロ=1.2724ドル前後まで値を下げた。ただ、前日の安値1.2717ドル前後が下値の目処として意識されると、株安の一服に伴い1.27ドル台半ばまで買い戻された。
 なお、ユーロポンドについて市場では「ロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けた売りが出たのではないか」との指摘があり、一時1ユーロ=0.80214ポンド前後まで下落。ユーロ豪ドルは「リアルマネーのユーロ売り豪ドル買いが観測された」との声が聞かれ、一時1ユーロ=1.23209豪ドル前後まで下げた。

[2012-11-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。ニューヨーク入り後は方向感を欠いた動きだったが、24時前後から堅調に推移した。「イスラム原理主義組織ハマスがイスラエルのエルサレムとテルアビブをロケット弾で攻撃した」と伝わり、中東情勢をめぐる地政学リスクが高まった。ダウ平均が70ドル超下落するなど全般にリスクオフの動きが強まったため、リスク回避目的の円買いが幅広い通貨に対して強まった。
 もっと、米共和党のベイナー下院議長が「オバマ米大統領との協議は建設的だった」「歳出削減を伴う歳入なら受け入れる準備がある」などと述べたほか、ペロシ米下院院内総務が「財政の崖回避の措置はクリスマス前に実施へ」との見解を示すと、米国が「財政の崖」問題を回避できるとの思惑からダウ平均が急ピッチで買い戻されプラス圏に浮上。円も一転して戻り売りに押された。
 4時過ぎになると週末要因の持ち高調整などで対ドルでの円売りの動きが一服し、つれて円全体でも下げ幅を縮小する場面があったものの、株高を背景とした売りも根強く総じて方向感は乏しかった。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)が発表した10月の米鉱工業生産指数は前月比0.4%低下と、市場予想平均の前月比0.2%上昇に反して低下したが、目立った反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は追加金融緩和期待などを手掛かりに上昇。2時30分過ぎには1ドル=81円44銭前後まで上げたものの、81円50銭に観測されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、週末を前に利益確定売りなども入り伸び悩んだ。
・ユーロ円は中東情勢の緊張が高まり株安が進んだ場面では、欧州時間につけた安値の1ユーロ=103円06銭前後に迫る水準まで下落した。もっとも、その後は米株の持ち直しに伴って103円71銭前後まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは下値が堅い。1ユーロ=1.2750ドルに観測されていた本日のNYカット(日本時間24時)のオプションが意識されて、しばらくは1.27ドル台半ばでのもみ合いとなっていたが、オプションが行使期限を迎えて値が軽くなった24時過ぎに急落。同じタイミングで中東の地政学リスクを意識させる報道が伝わり、ダウ平均が下落したため、前日安値の1.2717ドル前後を下抜けて1.2690ドル前後まで値を下げた。ただ、その後は米国の「財政の崖」問題に対する懸念の緩和で米株が持ち直したため、1.2747ドル前後まで買い戻しが進んだ。

[2012-11-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。新政権下での強力な金融緩和期待が根強いなか、市場では「米系銀行から円売りドル買いが持ち込まれた」との声が聞かれ、バリアオプションを突破して損失覚悟の円売り注文を巻き込んだ。時間外のダウ先物が強含んだほか、日経平均株価の上昇を見込んだ円売り外貨買いも出て全般円安が加速した。
 ただ、直後には「国内輸出企業から円買いドル売りが入った」「スイス系銀行からの円買い豪ドル売りが観測された」との指摘があり、先に円売りを進めた短期筋も反対売買を迫られて円買い戻しが一転優位となった。

[2012-11-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。週明け早朝から円売りを進めた短期筋が反対売買を迫られ、円買い戻しが強まった影響が残った。ただ、新政権下での強力な金融緩和期待が根強いなか、上値では「海外勢や国内輸入企業から円売りが持ち込まれた」との指摘があり、じりじりと値を下げた。欧州株先物が高く始まり、投資家心理の改善を意識した円売りも散見された。もっとも、手掛かり材料に乏しいなかで円売りは長続きせず、総じて方向感が出なかった。

[2012-11-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円はやや強含んだ。特に新規の円買い材料は伝わっていないが、円の下値に観測されている日本の輸出企業の円買いドル売り注文が意識され、いったん円を買い戻す動きが出た。明日の日銀金融政策決定会合を前に、ポジション調整に伴う円買いも入ったようだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時1ドル=81円09銭前後と日通し安値を付けたものの、前週末NY時間の安値81円08銭前後が目先下値の目処として意識されたためそのあとは下げ渋った。ポンド円は上値が重かった。ポンドドルの下落に伴う円買いポンド売りが入り、21時30分過ぎに一時本日安値となる1ポンド=128円93銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは欧州株相場の上昇などをながめユーロ買いドル売りが先行。アジア時間の高値1ユーロ=1.27735ドル前後を上抜けて、18時前に一時1.27875ドル前後まで値を上げた。ただ、明日にユーロ圏財務相会合を控えているうえ、前週末の高値1.2788ドル前後が上値の目処として意識されたため、そのあとは徐々に上値を切り下げた。市場では「一目均衡表雲の下限1.2668ドル前後がサポート、200日移動平均線が位置する1.2806ドル前後がレジスタンスとして働いており、上下動きづらい状況となっている」との指摘があった。

[2012-11-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロを中心に軟調。欧州株が堅調に推移したことにくわえ、米国株も米国の「財政の崖」問題に対する懸念が緩和するとの期待から買いが優勢となり、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが広がった。また、「ユーロ圏財務相は20日の会合で、440億ユーロのギリシャ向け融資を暫定的に認める可能性がある」と報じられたことも円売りユーロ買いの材料に。その後はダウ平均の上昇が一服したことで下げ渋る場面もあったものの、日経新聞が「自民党は衆院選の政権公約に『日銀の法改正の検討』を明記する方針を固めたようだ」と報じると、日銀への金融緩和圧力が強まるとの思惑から再び円売りが優勢となった。
 なお、全米リアルター協会(NAR)が19日発表した10月の米中古住宅販売件数は市場予想よりも強い結果となったが、目立った反応は見られなかった。

[2012-11-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。米格付け会社ムーディーズがフランスの格付けを「AAA」から「AA1」に引き下げたことを受け、円買いユーロ売りが先行。その他の通貨にも円買いがやや波及した。本日は5・10日(五十日)にあたるものの仲値に向けた実需の円売りは目立たず、仲値後は国内輸出企業からの円買いが広がった。もっとも、日銀金融政策決定会合の結果公表を午後に控えて様子見気分も強く、大きな値動きは見られなかった。

[2012-11-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日銀は20日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表。 資産買入等の基金も91兆円に据え置いた。発表直後に円買いがやや強まったが、追随する動きが見られず次第に白川方明日銀総裁の定例記者会見待ちの状態となった。
 白川方明日銀総裁は会見で「物価目標の3%は現実的ではなく、経済に対する悪影響が大きい」と述べたほか、マイナス金利に関して4つの論点として「金融機関が日銀オペに応じなくなる」「流動性に不安生じる」「日銀券に大規模なシフトが起きる」「金融環境が引き締まる」との見解を示した。安倍晋三自民党総裁が主張する3%の物価目標やマイナス金利に否定的な見方を示されたとして、円が買われる展開に。時間外のダウ先物が軟調に推移したうえ、欧州株が安く始まったこともリスク回避的な円買いを促した。
 もっとも、市場では「アジア中銀や中東勢からまとまったユーロ買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、円売りユーロ買いも強まるにつれて円全体の上値が切り下がった。「ドイツ政府はギリシャに対する既存の支援にくわえて、2014年までに140億ユーロの支援を追加することを検討している」と独地元紙が報じたことも対ユーロ中心に円売りを誘った面があった。

[2012-11-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は上値が重かった。白川日銀総裁が定例会見で安倍晋三自民党総裁の主張する「3%の物価目標」や「マイナス金利」に否定的な見解を示したことで、円を買い戻す動きが先行した。ただ、日銀が今後一段の金融緩和を迫られるとの思惑は根強く、円買いが一巡後すると再び円安地合いに。米長期金利が時間外取引で上昇したことも円売りドル買いを促し、円全体を押し下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は16時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=81円13銭前後まで値を下げたものの、そのあとは買い戻しが優勢に。21時30分過ぎに一時81円58銭前後まで値を上げた。ただ、前日の高値81円59銭前後が目先上値の目処として意識されると、やや伸び悩んだ。
・ユーロ円も夕刻に一時1ユーロ=103円69銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは徐々に買い戻しが進んだ。22時30分過ぎに一時1ユーロ=104円54銭前後まで上昇し、10月23日の高値104円59銭前後に近づいた。
・ユーロドルは「ドイツ政府はギリシャに対する既存の支援にくわえて、2014年までに140億ユーロの支援を追加することを検討している」と独地元紙が報じたことでユーロ買いドル売りが先行。市場では「アジア中銀や中東勢からまとまった規模の買いが持ち込まれた」との指摘もあった。スペイン国債入札を無難に通過したとして、同国の国債利回りが低下に転じたこともユーロ買いを誘った。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「ギリシャをめぐり今夜最終合意の可能性が高い」と発言したことで、ギリシャ情勢への懸念が和らぐと一時1ユーロ=1.2829ドル前後まで上値を伸ばした。

[2012-11-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。選挙後に日銀へ追加金融緩和圧力が強まるとの思惑が引き続き意識されており、全般に円売りが優勢となった。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大への思惑から対ドルでの円売りが進み、他の通貨に対して円売りが波及したことも円全体を押し下げた。
 もっとも、ニューヨーク時間の午後に入るとバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が「財政の崖は大きな脅威となる可能性がある」との見解を示したため、一時持ち直したダウ平均がマイナス圏に転落。投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りが入ったことで下げ渋った。
 なお、ユーロ圏財務相会合では「ユーロ圏財務相会合で一連の選択肢に関する決定はまだ」「ユーロ圏財務相会合は協議を中断。トロイカによる新たな提案待ち」などと伝わったものの、目立った反応は見られなかった。

[2012-11-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。日銀が今後一段の金融緩和を迫られるとの思惑が根強いなか、前日海外時間から円売りが優位となった地合いを引き継いだ。10月貿易統計(速報、通関ベース)が5490億円の赤字と市場予想平均(3600億円の赤字)より弱かったことがわかると、円売りが加速した。日経平均株価が100円を超す上げ幅となり、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りも見られた。当局者の話として「ユーロ圏財務相らがギリシャに関して合意に達する」と伝えると、対ユーロ中心に一段と円が売られた。
 ただ、直後にフリーデン・ルクセンブルク財務相ショイブレ独財務相が「ユーロ財務相会合はギリシャに関して本日合意に達しておらず、26日に協議を継続する」ことを明らかにすると、ユーロなどに対して円が一転買い戻される展開に。日経平均株価が上げ幅を縮小し、時間外のダウ先物が弱含んだことも円買い戻しを促した。

[2012-11-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。ユーロ圏財務相会合でギリシャに関する合意が26日に先送りされたことが失望され、対ユーロ中心に円買いが優位となった影響が残った。ただ、日経平均株価や上海総合指数が底堅く推移し、投資家のリスク許容度が保たれたため円買い圧力が後退した。その後、対ドルで海外勢からまとまった円売りが持ち込まれバリアオプションを突破すると、その他の通貨に対しても円売りが強まった。

[2012-11-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は軟調だった。次期政権下では日銀が一段の追加金融緩和を迫られるとの思惑が根強く、円が売られやすい地合いが続いた。市場では「日本の貿易収支の悪化が改めて材料視され、円売りが進んだ」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに一時4月6日以来の高値となる1ドル=82円47銭前後。
・ユーロ円は5月3日以来の高値となる1ユーロ=105円66銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは20日のユーロ圏財務相会合でギリシャ向け資金支援の結論が持ち越されたものの、同国資金繰り問題に対する楽観的な見方は根強くショートカバーが進んだ。ユーロ豪ドルなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買いドル売りも入り、一時1ユーロ=1.2817ドル付近まで値を上げた。
 もっとも、アジア時間に付けた日通し高値1.2822ドル前後や前日の高値1.28295ドル前後がレジスタンスとして意識されたため、そのあとは1.2800ドルを挟んだもみ合いの展開となった。市場では「本日のNYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが1.2800ドルに観測されているため、24時まではこの水準に収れんしやすい」との指摘があった。

[2012-11-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。選挙後に日銀が一段の追加金融緩和を迫られるとの思惑が根強く残るなか、日本の10月貿易赤字の拡大を蒸し返す形で円売りが進んだ欧州時間の流れを引き継いだ。また、欧米株式相場が底堅い動きとなったことも、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いにつながった面もある。
 なお、米民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した10月米景気先行指標総合指数は市場予想を上回った一方、11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)は速報値から下方修正されるなど、米経済指標は強弱まちまちな結果となったため、反応は限定的だった。

[2012-11-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。衆院選後に自民党政権となれば日銀が強力な金融緩和を迫られるとの見方が根強いなか、日本の貿易赤字の拡大を材料視して前日から円売りが優勢となった地合いを引き継いだ。ただ、本日は米国が感謝祭で休場、明日は日本が勤労感謝の日で休場とあって、海外勢中心に利益確定の円買い戻しが入り下値が切り上がった。
 もっとも、日経平均株価が堅調地合いを維持し、投資家のリスク志向が保たれたため円買いは長続きしなかった。HSBCが22日発表した11月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が50.4と10月の49.5から改善。好況と不況の分かれ目とされる50を13カ月ぶりに上回り、資源貿易関係の深い豪ドルなどに対して円が売られるなど、一進一退となった。

[2012-11-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。11月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の改善にもかかわらず、上海総合指数の軟調地合いが続いたため、投資家がリスクを取りにくくなるとして円買いが散見された。ただ、日経平均株価が引けにかけて上げ幅を広げたうえ、欧州株先物が高く始まったことをきっかけに円売りが出て上値が切り下がった。また、市場では「大手邦銀からまとまった規模の円売りドル買いが持ち込まれた」との指摘があり全般円安が加速した。

[2012-11-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は売りが一服。次期政権下では日銀が一段の追加金融緩和を迫られるとの思惑が根強いなか、市場では「大手邦銀の円売りドル買いが出た」との指摘があり序盤は軟調に推移した。ただ、足もとで相場下落が続いたあとだけに、そのあとはポジション調整に伴う円買いが徐々に優勢となった。本日は米国が感謝祭の祝日で休場となるうえ、日本も明日から3連休となる。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時4月4日以来の高値となる1ドル=82円83銭前後まで値を上げたものの、そのあとは伸び悩む展開に。利益確定の売りが出たほか、83円ちょうどに観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りに上値を抑えられた。
・ユーロ円も18時過ぎに一時1ユーロ=106円58銭前後と4月27日以来の高値を更新したあとは106円台半ばでのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは欧州株や時間外のダウ先物の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売りが先行。20日のユーロ圏財務相会合ではギリシャ向け資金支援の結論が持ち越されたものの、26日の再協議で合意するとの期待からユーロを買い戻す動きが広がった。22時前に一時本日高値となる1ユーロ=1.2899ドル前後まで上値を伸ばした。

[2012-11-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋った。米国が感謝祭の祝日で休場だったうえ、日本の3連休を控えてポジション調整に伴う円買い外貨売りが入った。ただ、米市場が休場で市場参加者は少なく、大きな方向感は出なかった。
 なお、欧州の取引時間帯では、軟調に推移する場面があった。次期政権下では日銀が一段の追加金融緩和を迫られるとの思惑が根強いなか、「大手邦銀の円売りドル買いが出た」との声が聞かれた。

[2012-11-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。「ファンロンパイ欧州連合(EU)大統領はEU首脳の予算協議を中断し、日本時間23日20時に再召集する」と伝わったほか、メルケル独首相は「EU首脳の予算協議で一部進展があるが、最終的な合意はない」「EU首脳の予算協議が今週合意に達する可能性に疑問を持っており、さらなる協議が必要とされる公算がもっとも高い」などと語った。EU予算協議の先行きが不透明感との見方から、ユーロなどに対してリスク回避的な円買いが先行した。次期政権下での強力な金融緩和期待を背景にした円売りに上値を抑えられる場面もあったが、勤労感謝の日の祝日で本邦勢が不在のなか、海外勢中心に利益確定の円買い戻しが入り底堅く推移した。

[2012-11-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。ややまとまったオセアニア通貨買いが持ち込まれ、対オセアニア通貨中心に円売り圧力が高まった。また、ギリシャ政府筋の話として「国際通貨基金(IMF)は2020年に対GDP比124%のギリシャ債務を実行可能として受け入れる」と伝わり、26日のユーロ圏財務相会合でギリシャ向け支援がまとまるとの期待が高まったことが対ユーロ中心に円売りを後押しした。
 ただ、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインの複数の銀行の格付けを引き下げたことを明らかにすると、スペインの国債利回りが上昇。小高く始まった欧州株も下げに転じ、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが優位となった。欧州勢が足もとの円安進行に対する利益確定の買い戻しで参入したことも円全体を押し上げた。
 もっとも、ドイツのIfo経済研究所が23日発表した11月の独企業景況感指数が101.4と市場予想平均の99.5を上回ったことがわかると、一転して円売りユーロ買いが加速する展開となり、その他の通貨に対しても再び円が売られた。

[2012-11-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。スペインの複数の銀行が格下げされたことなどを手掛かりに円買いユーロ売りが強まると、他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、11月独Ifo企業景況感指数が予想より強い内容だったことが分かると、円売りユーロ買いが広がり円全体を押し下げた。
 前日は米感謝祭の祝日、今日は勤労感謝の日で東京市場が休場とあって商いは薄く大きな方向感は出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に一時本日安値となる1ドル=82円06銭前後まで値を下げたものの、そのあとは82円39銭前後まで値を戻した。
・ユーロ円も18時前に一時1ユーロ=105円73銭前後と日通し安値を付けたものの、すぐに値を戻し一時106円46銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインの複数の銀行の格付けを引き下げたことを受けて一時1ユーロ=1.2874-77ドルまで下押ししたものの、独経済指標の改善を受けて買い戻しが優勢に。ユーログループが明日24日にギリシャ支援についての電話会議を開催すると伝わると、ギリシャ支援問題が解決するとの期待が高まりユーロ買いがさらに進んだ。1.29ドル台前半に観測されていたストップロスを誘発し、22時過ぎに一時1.2930ドル前後まで値を上げた。

[2012-11-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。「ユーロ圏財務相らは24日に電話会議を開き、ギリシャ支援を協議する26日の会合の準備を整える」と伝わり、ギリシャ支援への楽観的な見方が強まった。欧州時間に発表された11月独Ifo企業景況感指数が強い結果となったことも投資家心理の改善につながり、欧米株式相場が堅調に推移すると、リスク志向改善を意識した円売り外貨買いの動きが全般に広がった。この日は米債券・株式市場が感謝祭の翌日で短縮取引となったため、連休入りしている市場参加者も多く、市場では「全般的に商いは薄く値が振れやすかった」との指摘があった。
 なお、22日から2日間に渡って行われた欧州連合(EU)首脳会議は予算策定をめぐる意見の相違から決裂したものの、目立った反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=82円50銭前後まで買われアジア時間につけた日通し高値82円51銭前後に迫ったが、82円50銭から上の水準に観測されている売り注文をこなせず、その後は高値圏で伸び悩んだ。
・ユーロ円は欧米株高を背景に買いが進み、3時前に1ユーロ=106円98銭前後と4月27日以来の高値を更新した。
・ユーロドルはギリシャ支援問題の解決期待や株高を支えに上昇。目先のストップロスを断続的に巻き込んで、一時10月31日以来の高値となる1ユーロ=1.2991ドル前後まで値を上げた。もっとも、1.3000ドルに観測されていたバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、その後は1.29ドル台後半で伸び悩んだ。

[2012-11-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は行って来い。連休明けとあって仲値に向けた実需の円売りが広がったほか、ユーロに対して市場では「海外勢から円売りが持ち込まれた」「損失覚悟の円売り注文を巻き込んだ」との声が聞かれ、その他の通貨に対しても円が売られた。10月30日分の日銀金融政策決定会合議事要旨で「白川方明日銀総裁から共同文書の提案があった」「佐藤健裕日銀審議委員から物価目標を『見通せるようになるまで』から『安定的に達成するまで』と変更する議案などが提出された」などと伝わり、日銀の追加金融緩和期待から円安が進んだ面もあった。
 ただ、仲値後は円売り圧力が後退し、下値が切り上がった。日経平均株価の上げ幅縮小に伴い、円買い戻しを迫られる参加者も多く円高が加速した。

[2012-11-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。日経平均株価が引けにかけて一段と上げ幅を縮小したことを背景に、リスク許容度の低下を意識した欧州勢が円買いで参入した。その後、フィンランド財務省当局者の話として「ギリシャ向け支援は遅くとも12月3日のユーロ圏財務相会合で決定されるだろう」と伝わり、ギリシャ支援を巡る先行き不透明感が後退するとして円売りユーロ買いが強まると、その他の通貨に対しても円が売られる場面があった。ただ、欧州株の売りが先行したことをきっかけに円買いが再開。対ドルで損失覚悟の円買い注文を巻き込み上昇に弾みが付いた。

[2012-11-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。アジア市場の流れを引き継ぎ、ポジション調整に伴う円買い外貨売りが入った。米長期金利が低下したため、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが入った面もある。欧州株や時間外のダウ先物の下落も円の支援材料。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時本日安値となる1ドル=81円93銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=106円09銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。「ギリシャ向け支援は遅くとも12月3日のユーロ圏財務相会合で決定されるだろう」との報道が好感され、一時1ユーロ=1.29845ドル前後まで上げたものの、前週末の高値1.2991ドル前後がレジスタンスとして意識され上値も限定的だった。市場では「一目均衡表雲の上限が位置する1.2984ドル前後が重要なポイント」との指摘があった。欧州株安やユーロ円の下落も重し。
 この日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援が合意されるとの見方が強い半面、「支援合意は先週までに織り込んだ」との声も聞かれ、相場は方向感が出なかった。

[2012-11-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は小動き。市場では「来月の総選挙まで円安地合いが続くのではないか」との指摘が聞かれるなか、ユーロ圏財務相会合の結果待ちのムードが強く、全般円は小動きとなった。英中銀(BOE)の次期総裁にカナダ中銀(BOC)のカーニー総裁が就任するとの報道が伝わると対カナダドルで強含む場面があったものの、買いの勢いは続かなかった。ダウ平均が一時100ドル超の下げを見せたが、リスクオフの動きは目立たなかった。

[2012-11-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。関係者の話として「国際通貨基金(IMF)とユーロ圏財務相らは、ギリシャ債務を対GDP比20%相当の新たな措置で2020年に124%に削減することで合意した」と報じられたことを受け、対ユーロ中心に円売りが先行した。その後、「ユーロ圏財務相会合は依然として続いている」と伝わると、ユーロなどに対して円が一転買い戻された。市場では「大手国内銀行から円買いドル売りが持ち込まれた」との指摘もあり、全般円高が進んだ。
 ユーロ圏財務相会合が日本時間午前に終了し、「対ギリシャ二国間融資の金利を100ベーシスポイント(bp)引き下げる」「ギリシャの債務返済向けに別勘定を設ける」「ギリシャ向けEFSF融資の利払いを10年間猶予する」「債券買い戻しプログラムがまとまった後にギリシャ融資実行を最終決定する」「ギリシャ債務を2020年までに対GDP比124%、2022年までに110%以下に削減する」「ギリシャ債務をさらに削減する必要があれば一段の金利引き下げを検討する」などの合意内容が明らかとなった。ギリシャの債務削減や支援実行に向けて進展が見られたとして、対ユーロ中心に再び円が売られる展開に。日経平均株価が持ち直したことも円売りを誘った。もっとも、材料出尽くし感も広がるなかで円売りは長続きせず、次第に下値が切り上がった。

[2012-11-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。安倍晋三自民党総裁は27日、「日銀には物価上昇率を『1%目途』ではなく、『2%の目標』と書いてもらわなければならない」「日銀法を改正するなら雇用に責任を負うようにすべきだ」「大胆な金融緩和で結果として円高は是正される」などと語った。次期政権下での強力な金融緩和策への期待が改めて高まり、全般円売りが優位となった。ギリシャの債務削減や支援実行に向けてユーロ圏財務相会合が合意に達したことを背景に、欧州株先物が高く始まったほか、スペインの国債利回りが低下したことが対ユーロ中心に円売りを促す場面もあった。もっとも、円売りが一巡すると、ユーロドルの下落につれた円買いユーロ売りが入り円全体がやや押し上げられた。
 なお、民主党は27日、「14年度のデフレ脱却を目指す」「過度な円高や為替の急激な変動には断固たる措置」などの衆院選マニフェストを発表したが、市場の反応は薄かった。

[2012-11-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。アジア市場では、安倍晋三自民党総裁の発言を材料に円売りが進んだものの、欧州市場に入ると徐々に下げ幅を縮めた。市場では「急速に進んだ円安を調整する動きも強まっている」との指摘があった。
 半面、「円安トレンドは続いている」との声も聞かれ上値は重かった。10月米耐久財受注額が予想より強い内容となったことで、米長期金利が上昇。日米の金利差が拡大するとの観測から円売りドル買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円台前半でのレンジ取引が続いた。
・ユーロ円は夕刻に一時1ユーロ=106円96銭前後まで上げたものの、その後失速。20時過ぎに一時106円12銭前後まで値を下げた。ただ、下値も堅くそのあとは106円台半ばで推移した。ユーロドルと似た動きとなった。
・ユーロドルはユーログループと国際通貨基金(IMF)がギリシャ向け支援で合意したことで、東京市場では1ユーロ=1.30ドル台に乗せたものの上値は重かった。欧州市場では、「合意は織り込み済み」として戻り売りが広がった。フィッシャー米ダラス連銀総裁が金融緩和の長期化に否定的な発言をしたこともユーロ売りドル買いにつながり、一時1.29355ドル前後と日通し安値を付けた。

[2012-11-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した9月S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年比3.0%上昇と予想の2.9%上昇を上回ったほか、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した11月米消費者信頼感指数は73.7と予想の73.0程度を上回った。また、米リッチモンド連銀が発表した11月製造業景気指数はプラス9と予想のマイナス9に反して上昇した。いずれも予想より強い結果となったことから米長期金利が上昇。日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが出た。もっとも、一時持ち直したダウ平均が再び弱含んだことで、リスク回避的な円買いも入った。

[2012-11-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。前日の米国株安を背景に日本株が下落するとの警戒感から円買いがやや先行したが、仲値に向けて実需の円売りが出ると上値が切り下がった。もっとも、市場では「本日は月末がスポット応答日にあたり、仲値後に本邦輸出勢から円買いが持ち込まれた」「モデル系ファンドから円買いユーロ売りが入った」との指摘があり、再び円が買われる展開に。日経平均株価や上海総合指数の下げ幅拡大もリスク回避的な円買いを促し、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで急伸した。

[2012-11-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いが続き、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして円買いが散見された。ただ、新規の取引材料に乏しいなかで追随する動きは見られず、円買いに歯止めが掛かった。現物の欧州株が底堅く推移すると、持ち高調整の円売りが出て上値が切り下がった。もっとも、その後の欧州株が軟調に推移し再び円が買われるなど、方向感が定まらなかった。

[2012-11-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は強含み。アジア株や欧州株の下落で、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め円買い外貨売りが広がった。時間外の米長期金利が低下し、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが入った面もある。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時本日安値となる1ドル=81円71銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は22時過ぎに一時1ユーロ=105円40銭前後と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは市場では「ギリシャ支援問題はひとまず落ち着いた」との指摘があったが、欧州株の下落を受けて投資家心理が悪化したためユーロ売りドル買いが優勢となった。「ロシア勢の売りが観測された」との声も聞かれ、22時過ぎに一時1ユーロ=1.2882ドル前後と日通し安値を更新した。ユーロスイスフランなどユーロクロスの下落も相場の重し。
・ユーロスイスフランは一時1ユーロ=1.20305スイスフラン前後と9月5日以来の安値を付けた。

[2012-11-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。10月米新築住宅販売件数が市場予想よりも弱い結果となったことを嫌気して、ダウ平均が一時100ドル超下落。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが膨らんだ。その後、米共和党のベイナー下院議長が「オバマ米大統領との協議を継続」「オバマ米大統領との財政協議について楽観的」と述べたと伝わると、「財政の崖」に対する懸念緩和からダウ平均がプラス圏を回復。そのまま上げ幅を拡大すると、円は一転して売りに押された。

[2012-11-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。安倍晋三自民党総裁は29日、「物価目標2%達成するまで無制限な金融緩和を」「政府と中央銀行が協調してインフレターゲットを作るのが世界の潮流」などの見解を示した。次期政権下での強力な金融緩和策に対する期待が改めて高まり、海外勢中心に円売りが先行した。 日経平均株価や上海総合指数が底堅く推移したことも円の重しとなった。
 ただ、円売りの勢いは弱く、下値の堅さを確認した海外勢が円の買い戻しに動くなど、方向感が定まらなかった。米格付け会社ムーディーズの見解として「救済措置が行われたとしてもギリシャの債務は持続不可能」「民間保有のギリシャ国債はデフォルトする可能性が高い」などと伝わり、対ユーロ中心に円が買われる場面も見られた。

[2012-11-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小幅安。午後の日経平均株価が一時100円を超す上げ幅となったうえ、欧州株先物の買いが先行。円を調達通貨とした運用機運が若干高まり、小幅に円安が進んだ。ただ、新規の取引材料に乏しいなかで追随する動きは見られず、総じて方向感が出なかった。

[2012-11-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は軟調だった。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売り外貨買いが出た。
 一方、ドルに対してはもみ合いだった。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買された影響で、方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。今日これまでの安値は1ドル=82円ちょうど、高値は82円22銭前後で値幅は22銭程度だった。新規材料難から様子見ムードが強まり、82円台前半で値動きが細った。
・ユーロ円は堅調。欧州株高に伴う買いが入ったほか、ユーロ高ドル安につれた円売りユーロ買いが出て一時1ユーロ=106円76銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはスペインの国債利回りが急低下し欧州株が上昇すると、市場のリスク選好度が高まりユーロ買いドル売りが活発化した。一目均衡表雲の上限が位置する1ユーロ=1.2993ドル前後を上抜けて、一時1.2999ドル前後まで上げた。
 半面、市場では「1.3000ドルにまとまった規模の売りが観測されている」「27日の高値1.3010ドル前後や10月31日の高値1.3021ドル前後、10月25日の高値1.30235ドル前後がレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれ、そのあとは1.29ドル台後半での神経質な動きとなった。

[2012-11-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。民主党のクリス・ヴァン・ホレン下院議員が「米財政協議は合意に近づいていない」と述べたほか、米共和党のベイナー下院議長が「(財政の崖をめぐる協議で)大きな進展はない」と述べたと伝わると、ダウ平均がマイナス圏に沈んだ。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが膨らんだ。7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が予想を下回ったことが買いを誘った面もあった。その後、リード米上院院内総務が「われわれは問題を先送りしない」などと述べたほか、米民主党のシューマー上院議員が「クリスマスまでに『財政の崖』について合意できると確信している」「『財政の崖』協議で進展がある」などとコメントしたことで、米国株が再びプラス圏に浮上。円は一転して売りに押される展開となった。

[2012-11-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り優位。高く始まった日経平均株価が一時マイナス圏に沈み、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして円買いが散見された。ただ、その後の日経平均株価が底堅く推移したため、円の上値は限られた。その後、市場では「大手邦銀を通じてM&A(買収・合併)絡みの円売りドル買いが持ち込まれた」との噂が広がり、全般円売りが優位に。日経平均株価や上海総合指数が上げ幅を拡大したことも円を押し下げる要因となった。

[2012-11-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。市場で「大手邦銀を通じてM&A(買収・合併)絡みの円売りドル買いが持ち込まれた」との噂が広がり、全般円売りが加速した反動から円が若干買い戻された。ただ、欧州勢が参入する時間帯に入ると「月末絡みのユーロ買いポンド売りが観測された」との声が聞かれ、円売りユーロ買いが優位に。「オプション絡みの円売りが持ち込まれた」との指摘もあり、円が再び全面安となった。

[2012-11-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。アジア市場の流れを引き継ぎ、円売りが先行。独下院がギリシャ向け支援法案を可決したことを受け、対ユーロなどで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及した。市場では「日銀の追加金融緩和観測は根強く、基本的なトレンドは円安」との指摘があった。ただ、そのあとは徐々に下値を切り上げた。予想を下回る米経済指標などを材料に、時間外のダウ先物が失速すると円買い外貨売りが進んだ。ドルに対してはオプション絡みの円買いが観測された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時本日高値となる1ドル=82円75銭前後まで値を上げたものの、そのあとは82円90銭や83円ちょうどに観測されているオプションのバリアに上値を抑えられた。
・ユーロ円は18時過ぎに一時1ユーロ=107円67銭前後と4月20日以来の高値を付けたものの、その後伸び悩んだ
・ユーロドルはユーロ高ポンド安につれたユーロ買いドル売りが先行。前日の高値1ユーロ=1.3015ドル前後を上抜けると、目先のストップロスを巻き込んで一時10月23日以来の高値となる1.3028ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、そのあとは「月末に絡んだドル買いのフローが入った」との指摘があり、上値を切り下げた。10月米個人消費支出(PCE)10月米PCEコアデフレータが市場予想を下回り、時間外のダウ先物が失速したことも相場の重しとなり、一時1.29685ドル前後と日通し安値を付けた。

為替・株式・商品マーケット概要の発言・ニュースTOPへ

重要人物・その他の発言・ニュース