為替・株式・商品マーケット概要

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 2013年2月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2013年2月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2013年2月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2013-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。本日NYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが1ドル=91円台に設定されており、しばらくは小幅なレンジでの値動きに収れんした。その後、市場では「中東勢がユーロ円の買いを持ち込んだ」との声が聞かれると、円売りユーロ買いが膨らみ、円全体を押し下げた。スイス円や豪ドル円などクロス円全般で外貨買いが強まったことも、円の重しとなった。もっとも、「ドル円の91円50銭にはバリアオプションが観測されており、この水準に接近した場面では防戦の円買いが入りやすい」との指摘もあり、しばらく下げ渋った。NY時間午後には、バリアオプションが設定されている91円50銭突破を狙った仕掛け的な円売りドル買いが出たことで、円は売りに押された。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2013年2月 発言・ニュース

[2013-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。本日NYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが1ドル=91円台に設定されており、しばらくは小幅なレンジでの値動きに収れんした。その後、市場では「中東勢がユーロ円の買いを持ち込んだ」との声が聞かれると、円売りユーロ買いが膨らみ、円全体を押し下げた。スイス円や豪ドル円などクロス円全般で外貨買いが強まったことも、円の重しとなった。もっとも、「ドル円の91円50銭にはバリアオプションが観測されており、この水準に接近した場面では防戦の円買いが入りやすい」との指摘もあり、しばらく下げ渋った。NY時間午後には、バリアオプションが設定されている91円50銭突破を狙った仕掛け的な円売りドル買いが出たことで、円は売りに押された。

[2013-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前日のNY市場で円売りが優位となった地合いを引き継いだ。「麻生太郎副総理兼財務・金融相は15-16日にモスクワで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、各国から相次いでいる『円安誘導』批判について反論する」との報道が円売りを誘った面もあった。1月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.4と市場予想平均の51.0を下回ったことがわかると、中国と経済的な結びつきが強い豪ドル売りが優位に。対豪ドルでは円買い戻しが入ったが、ユーロ買い豪ドル売りが強まるにつれて円安・ユーロ高が進行。その他の通貨に対しても円が売られた。
 その後発表された1月HSBC中国製造業PMI改定値は52.3と速報値の51.9から上昇。市場予想平均の52.0を上回り、ユーロ買い豪ドル売りが一服すると、ユーロなどに対する円売り圧力も後退した。

[2013-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り一服。新規の取引材料は伝わらなかったが、市場では「まとまった円売りユーロ買いのフローが断続的に持ち込まれた」との声が聞かれ、全般円売りが優位となった。フローが一巡するとしばらく方向感を欠いたが、欧州勢が円売りで参入。「大手邦銀から円売りドル買いが出た」との指摘もあり、再び円安が進んだ。ただ、今晩発表の1月米雇用統計を前に足もとで膨らんだ円の売り持ち高を調整する動きも出て下値が切り上がった。

[2013-02-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は安値圏でもみ合い。日銀による積極的な金融緩和への思惑から、円が主要通貨に対して売られている。ただ、欧州市場では狭いレンジでの値動きが続いた。1月米雇用統計を前に積極的な売買は見送られ気味だ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=92円台前半。
・ユーロ円は1ユーロ=125円台半ばから後半での値動きとなった。
・ユーロドルは1月独・ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことをきっかけにユーロ買いドル売りが先行。19時前に一時1ユーロ=1.3675ドル前後と2011年11月14日以来の高値を付けた。ただ、米重要イベントを控えて、一段と上値を追う展開にはならなかった。欧州中央銀行(ECB)は1日、3年物長期資金供給オペ(LTRO)を通じた資金供給のうち、6日の返済額が35億ユーロになると発表。前回の1372億ユーロから返済額が大幅に縮小し予想の200億ユーロを下回ったため、ユーロの上値を抑える要因となった。

[2013-02-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。1月米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比15万7000人増と市場予想を下回り、失業率も7.9%と予想より悪化したことで、一時円買いドル売りが進んだ。もっとも、1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値や1月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数などが予想より強い内容となったことで、一転して円売りドル買いが膨らんだ。ブラード米セントルイス連銀総裁が「7%台前半の失業率なら、米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和を解除する可能性がある」と述べたことや、市場では1月米雇用統計について、「過去2カ月分の雇用者数が上方修正され3カ月平均は持続的に失業率を低下させるために必要とされる20万人に達した。米雇用情勢の緩やかな回復が示されている」との見方が広がったことも円売りドル買いを誘った。月初のロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに絡んだユーロ買いが入ったことで、円売りユーロ買いが膨らんだことも円全体を押し下げた。米株相場が引けにかけて上げ幅を拡大したことで、投資家が「リスクオン」の動きを強め円売りが続いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は、予想より弱い米雇用統計が伝わったあと、一時1ドル=91円77-80銭まで下押しした。もっとも、米消費者態度指数やISM製造業景気指数が強い結果となったことがわかると、一転して買いが優勢となった。堅調な米株相場が投資家のリスク志向を支え、5時40分過ぎには2010年5月18日の高値92円97銭前後に面合わせした。
・ユーロ円は、ロンドンフィキシングに向けたユーロ買いが支えとなったほか、堅調な米国株をながめて、投資家が「リスク・オン」の動きを強め買いが続いた。1時20分過ぎには1ユーロ=126円97銭前後まで上昇した。
・ユーロドルはもみ合い。1月米雇用統計発表後に一時1ユーロ=1.3670-73ドルまで上げたものの、そのあとは一転売りが優勢に。ユーロNZドルなどユーロクロスの下落につれたユーロ売りドル買いが出たことで、一時1.3585-88ドルまで下押しした。もっとも、アジア時間安値の1.35735ドル前後が目先のサポートとして意識されたほか、米株相場が大きく上げ幅を拡大したことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から買いが進んだ。また、市場では「月初のロンドン16時のフィキシングに絡んだユーロ買いドル売りのフローが入った」との指摘も聞かれた。1時10分過ぎには一時1.3711ドル前後まで値を上げ、2011年11月14日以来の高値を更新した。その後は、ユーロポンドの伸び悩みが重しとなったほか、市場では「週末とあって足もとの上昇に対する利益確定目的の売りが出た」との声が聞かれ伸び悩んだ。

[2013-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。早朝取引では対オセアニア通貨中心に円売りが先行したが、手掛かり材料に乏しいなかで長続きしなかった。12月豪住宅建設許可件数が前月比4.4%減少と市場予想平均の前月比1.0%増加に反して減少したことがわかると、対豪ドル中心に円買い戻しが進んだ。仲値後に「対豪ドルなどで実需の円買いが入った」との声が聞かれたほか、日経平均株価の上げ幅縮小もリスク回避的な円買いを誘った。もっとも、その後の日経平均株価が上げ幅を拡大したため、円買い圧力が後退し上値が切り下がった。

[2013-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で下値が堅い。手掛かり材料に乏しいなか、しばらく方向感のない取引が継続した。欧州勢が円売りで参入すると上値が切り下がったが、欧州株が小安く始まり投資家のリスク許容度が低下したため、円売りは長続きしなかった。

[2013-02-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。米景気の回復期待が高まるなか、時間外の米長期金利が上昇。日米金利差が拡大するとの観測から円売りドル買いが先行した。ただ、足もとの急速な円安進行から、利益確定や持ち高調整を伴った円の買い戻しが入ると徐々に下値を切り上げた。政治情勢の不安定化を懸念して、イタリアとスペインの国債利回りが上昇。欧州株相場が軟調に推移したことも円の買い戻しを誘った面がある。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時前に一時1ドル=93円18銭前後と2010年5月13日以来の高値を付けたものの、そのあとは利食い売りなどに押され92円台半ばまで下押しした。
・ユーロ円は弱含み。スペイン、イタリアの国債利回り上昇などをながめ、全般ユーロ売りが進んだ流れに沿った。22時過ぎに一時1ユーロ=125円50銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルはスペインではラホイ首相ら与党国民党のメンバーが不正資金を受領したとの報道を受けて野党が首相辞任を迫っている。一方、イタリアでは24-25日に総選挙を控えて、週末の世論調査でベルルスコーニ前首相の支持率が次期首相最有力候補の民主党ベルサニ党首に迫ったと報じられた。両国の政治情勢をめぐる懸念から国債利回りが急上昇し、欧州株が下落。ユーロを売る動きが優勢となった。前週末の安値1ユーロ=1.35735ドル前後を下抜けて、一時1.35485ドル前後まで下げ足を速めた。

[2013-02-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。スペインではラホイ首相ら与党国民党のメンバーが不正資金を受領したとの報道を受けて野党が首相辞任を要求、イタリアでは週末の世論調査でベルルスコーニ前首相の支持率が次期首相最有力候補の民主党ベルサニ党首に迫ったと報じられ、スペインやイタリアなどの政局に対する先行き不透明感が高まった。欧米株式相場がそろって軟調に推移した影響もあり、対ユーロを中心にリスク回避目的の円買いが優勢に。対ドルでは米長期金利が低下に転じたことを手掛かりに、日米金利差縮小を意識した円買いも進んだ。なお、米商務省が発表した12月米製造業新規受注は前月比1.8%増加と市場予想平均の前月比2.2%増を下回ったが、目立った反応は見られなかった。

[2013-02-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。スペインやイタリアの政局混乱で財政再建が遅れるとの懸念が広がり、前日のNY市場で対ユーロ中心に円買い戻しが優位となった影響が残った。欧米株式相場の大幅安を背景に、日本株の下落を見越した円買いも先行した。
 ただ、日経平均株価が下げ幅を縮小すると、投資家のリスク許容度がやや改善し円買い圧力が後退した。12月豪貿易収支や10-12月期豪住宅価格指数が予想より強く、円売り豪ドル買いが強まったうえ、本日は5・10日(五十日)にあたり仲値に向けた円売りが広がった。先に円買いを進めた参加者が反対売買を迫られた面もあり、円安がやや加速した。
 もっとも、仲値後に円売りが一巡すると、日経平均株価が戻りの鈍い展開となったため円買いが再開した。

[2013-02-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売り優位。スペインやイタリアの政局混乱で財政再建が遅れるとの懸念が広がるなか、欧州勢の参入とともに対ユーロ中心に円買いが先行した。スペインやイタリアの国債利回り上昇もリスク回避的な円買いを促した。
 ただ、市場では「アジア系中銀からユーロ買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、つれる形で持ち高調整の円売りユーロ買いが進んだ。欧州株が上昇したうえ、スペインやイタリアの国債利回りが低下に転じたことが投資家心理の改善につながり、先に円買いを進めた参加者が反対売買を迫られて円安が加速した。

[2013-02-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は軟調だった。スペインやイタリアの政局混乱で財政再建が遅れるとの懸念が広がるなか、対ユーロ中心に円買いが先行したもののすぐに失速した。欧州株が上昇したうえ、スペインやイタリアの国債利回りが低下に転じたことが投資家心理の改善につながり、円を売る動きが出た。「白川方明日銀総裁は3月19日に総裁を辞任する意向を示した」と伝わると、金融緩和強化への思惑が生じ円売りが活発化した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は白川総裁辞任で金融緩和の思惑が浮上し、円売りドル買いが加速。前日の高値1ドル=93円18銭前後やバリアオプションが観測されていた93円50銭を上抜けて、一時93円52銭前後と2010年5月13日以来の高値を付けた。
・ユーロ円は持ち直した。欧州勢参入後に一時1ユーロ=124円02銭前後まで値を下げたものの、そのあとは急速に買い戻しが進んだ。市場では「外貨準備の調整に絡んだ円売りユーロ買いのフローが出た」との指摘もあり、一時126円71銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州の政局不安でユーロ売りが先行し一時1ユーロ=1.3459ドル前後まで値を下げたものの、そのあとは買い戻しが優勢に。欧州株が上昇したうえ、スペイン・イタリアの国債利回りが低下し、ユーロ買い戻しを誘った。市場では「アジア中銀の買いが観測された」「1月スペインサービス業購買担当者景気指数(PMI)の改善が買い材料視された」との声も聞かれ、21時30分前に一時1.3569ドル前後まで値を上げた。

[2013-02-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。欧州時間に白川方明日銀総裁が4月までの任期を前倒しして3月19日に辞任することを発表し、次期総裁への追加緩和期待で円売りが進んだ影響が残った。いったんは急ピッチで円売りが進んだ反動から下値を切り上げる動きも見られたが、欧米株式相場が堅調に推移したこともあって円は再び売りに押された。また、対ユーロでも円は軟調。マーケットニュースインターナショナル(MNI)が欧州中央銀行(ECB)関係者筋の話として「ユーロは金融政策の行動を促すほど高い水準にはない」と報じたことを受けて、ECBの追加金融緩和期待が後退し、円売りユーロ買いが進んだ。
 一方、ポンドに対してはしっかり。目立った手掛かり材料は伝わらなかったが、対ドルでポンド安が進行したことに伴って円買いポンド売りが優勢となった。

[2013-02-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は戻りが鈍い。白川方明日銀総裁が3月19日での総裁辞任を表明し、金融緩和強化への思惑が高まったことを受けて、前日の海外市場で円売りが加速した影響が残った。一巡すると利益確定や持ち高調整の円買いが入ったが、日経平均株価の340円超高を背景に投資家が「リスク・オン」の動きを強め円売りが再開した。

[2013-02-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。日経平均株価が450円を超す上げ幅となり、リスク選好度の高まった投資家から円売りが持ち込まれた。ただ、日経平均株価が引けにかけて伸び悩むにつれて、円売り圧力も後退した。欧州勢がスイスフラン売りで参入すると、対スイスフラン中心に円が買い戻される展開に。時間外のダウ先物の上げ幅縮小も円全体を押し上げる要因となった。

[2013-02-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は下げ渋った。新しい日銀総裁のもとで金融緩和が強化されるとの思惑から円売りが先行したものの、そのあとは次第に下げ幅を縮めている。ドイツの株価指数が1%超下落したほかイタリアの国債利回りが上昇したため、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円を買い戻す動きが出た。
 なお、イタリアの国債利回り上昇の背景には、ベルルスコーニ元イタリア首相の支持率が次期首相最有力候補の民主党ベルサニ党首に一段と迫ったと伝わり、同国の財政再建に対する懸念が強まったことが挙げられる。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に一時1ドル=94円07銭前後と2010年5月5日以来の高値を付けたものの、市場では「米系金融機関や海外ヘッジファンドの売りが観測された」との指摘があり、94円台での滞空時間は短かった。米長期金利の低下に伴う円買いドル売りも入り、22時30分過ぎに一時93円30銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円もアジア時間に一時2010年4月5日以来の高値となる1ユーロ=127円71銭前後まで値を上げたもののその後失速した。欧州株相場の下落に伴って円買いユーロ売りが入ったほか、イタリアの政局混乱で財政再建が遅れるとの懸念が広がりユーロ売りが出た。22時30分過ぎに一時126円03銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルはユーロ圏の財政問題をめぐる懸念からユーロ売りドル買いが先行。モスコビシ仏財務相が「今月開かれるユーロ圏財務相会合およびG20会合の場で、ユーロ相場を議題に上げる」との意向を示し、ユーロ高をけん制したことも相場の重荷となった。市場では「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに向けた売りが出た」との声も聞かれ、22時30分過ぎに一時1ユーロ=1.3495ドル前後まで下げた。
 ドイツ政府報道官は6日、「ユーロ相場は長期的に見れば現時点では過大評価されていない」との見解を示したと伝わると、買い戻しが入る場面もあったが戻りは鈍かった。

[2013-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで強含み。ベルルスコーニ元イタリア首相の支持率が次期首相最有力候補の民主党ベルサニ党首にさらに迫ったと伝わり、同国の財政再建に対する懸念でイタリア国債利回りが上昇。独株式指数が軟調に推移したこともあってリスク回避目的の円買いが先行した。モスコビシ仏財務相が「今月開かれるユーロ圏財務相会合およびG20会合の場で、ユーロ相場を議題に上げる」とユーロ高をけん制したことも、対ユーロでの円買いにつながったようだ。その後、安く始まったダウ平均が持ち直したことで売りに押される場面もあったが、総じて底堅く推移した。
 また、円は対ドルでもしっかり。株安を手掛かりにリスク回避の円買いが進んだ流れに沿ったほか、米長期金利が低下したことを受けて日米金利差縮小を意識した円買いドル売りも入った。

[2013-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。日経平均株価が前日に450円超上昇した反動から下げ幅を拡大すると、リスク回避的な円買いが先行した。市場では「本邦機関投資家やマクロ系ファンドから円買いドル売りが入った」との声が聞かれた。ただ、上値では「大手英系銀行や米系銀行から円売りドル買いが観測された」との指摘があったほか、日経平均株価の下げ渋りに伴い円の上値が切り下がった。もっとも、上海総合指数が軟調に推移したうえ、日経平均株価が一段安となったため円買いが再開した。

[2013-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。日経平均株価や上海総合指数の下げ渋りに伴い、午前に円買いを進めた参加者から持ち高調整の円売りが出た。手掛かり材料に乏しいなかで追随する動きは見られなかったが、カーニー次期イングランド銀行(BOE)総裁の英議会公聴会や英中銀金融政策委員会(MPC)を前に思惑的なポンド買いが入ると、対ポンド中心に円売りが再開した。
 中尾武彦財務官は7日、「安倍首相の経済対策はこれまでのところ成功している」「大胆な金融政策が非常に重要」「為替相場は市場が決める」などと語ったが、市場の反応は薄かった。

[2013-02-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は弱含んだ。スペインの国債入札を無難に通過したことで、同国国債利回りが低下に転じると円売りユーロ買いが加速し他の通貨に対しても円売りが波及した。カーニー次期イングランド銀行(BOE)総裁の発言をきっかけに、対ポンドで円売りが進んだことも円全体の重しとなった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はユーロ円やポンド円の上昇につれた円売りドル買いが先行し、19時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=93円92銭前後まで値を上げた。時間外の米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いも出た。ただ、市場では「94円ちょうどにはまとまった規模の売り注文が観測されている」との声が聞かれ、上値の重さを嫌気した売りがじわりと強まった。
・ポンド円は上昇。カーニー次期イングランド銀行(BOE)総裁が英議会公聴会で「BOEは非伝統的な政策を脱しなければならない」などと発言すると、英金融引き締めへの思惑が浮上しポンド買いが膨らんだ。一時1ポンド=147円98銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)定例理事会ドラギECB総裁の定例記者会見を控えて、足もとの相場下落に対する買い戻しが先行した。ポンドドルの上昇につれたユーロ買いドル売りも入り、一時1ユーロ=1.3577ドル前後まで値を上げた。ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず、戻りは限定的だった。そのあとは重要イベントを前に様子見ムードが強まり、徐々に値動きが細った。
 なお、ECBは7日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めたと発表。予想通りの結果となったため特に材料視されていない。日本時間22時30分から開始予定のドラギECB総裁の定例会見待ちの状況だ。

[2013-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は定例理事会後の記者会見で、「インフレ率は向こう数カ月で2%を下回る見通し」「ユーロ圏の景気低迷は2013年初めも続く見通し」「ユーロ圏の景気見通しのリスクは下向き」などと発言。インフレ率の低下や景気低迷について言及したことから全般にユーロが下落し、円も対ユーロで堅調に推移した。
 さらに、ドラギECB総裁が「為替レートは成長と物価安定にとって重要」「上昇が続くかを見極める必要がある」「政策がG20のコンセンサスを反映しない影響を為替に及ぼすのであれば、協議をする必要がある」などとユーロ高に対して一定の警戒感を示すと、円買いユーロ売りの動きが加速。他の通貨に対しても円買いが波及した。ダウ平均が軟調に推移し、投資家のリスク許容度が低下したこともリスク回避目的の円買いを誘った面があった。
 売り一巡後は急ピッチで円買いが進んだ反動が出たほか、ダウ平均が下げ幅を縮めたことで上値を切り下げたものの、総じて円はしっかりだった。

[2013-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い一服。日経平均株価が下げ幅を拡大し、投資家のリスク許容度低下を意識した円買いが先行した。豪中央銀行(RBA)の金融政策に関する四半期報告で2013年のインフレ見通しや成長率見通しが下方修正されたほか、「インフレ見通しは必要に応じて追加緩和の余地を残す」との見解が示され、円買い豪ドル売りがやや強まった。市場では「3連休前とあって実需の円買いが入った」との声も聞かれた。ただ、前日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見を受けて急落したユーロドルが買い戻されると、対ユーロ中心に円売りが出て上値が切り下がった。上海総合指数が底堅く推移したことも円の重しとなった。

[2013-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。しばらく方向感のない取引が続いていたが、日経平均株価が引けにかけて200円を超す下げ幅となり、リスク回避的な円買いが強まった。市場では「オプション絡みの円買いドル売りが持ち込まれた」「3連休を前に利益確定や持ち高調整の円買い戻しが続いた」との声が聞かれた。また、麻生太郎副総理兼財務・金融相が8日、衆院予算委員会で「為替は我々の意図せざるぐらい円安に振れた」と述べたことが円買い材料とみなされた。一巡すると、急速な円高進行に対する反動が出たうえ、円の下値では戻りを売りたい向きも多く上げ幅が縮まった。欧州株が堅調に推移したことも円の重しとなった。

[2013-02-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は上昇。麻生太郎副総理兼財務・金融相が衆院予算委員会で「為替は我々の意図しないくらいに円安に進んだ」との認識を示したことを受けて、円を買い戻す動きが強まった。麻生財務相が「円安ペースが速過ぎる」と述べたことも円買いを誘った。ナイトセッションの日経平均先物が100円超下落したことも円の支援材料となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日の安値1ドル=93円08銭前後を下抜けて目先のストップロスを巻き込むと、一時92円17銭前後まで下げ足を速めた。
・カナダドル円は大幅安。カナダ統計局が発表した1月のカナダ失業率は7.0%と予想の7.2%より強い内容となったものの、新規雇用者数が2万1900人減と予想の5000人程度増に反して減少。麻生財務相の発言で全般円買いが進むなか、カナダ雇用情勢への懸念が浮上し一時1カナダドル=92円07銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルはドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ高に対して一定の警戒感を示し、ユーロが売られた前日の流れが続いている。前日の安値1ユーロ=1.33705ドル前後を下抜けて、22時30分前に一時1.33605ドル前後まで値を下げた。
 ECBは8日、「3年物長期資金供給オペ(LTRO)を通じた資金供給のうち、13日の返済額は21金融機関から50億ユーロ」と発表した。前回の返済額35億ユーロを上回ったものの、目立った反応は見られなかった。

[2013-02-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州時間まで急ピッチで円買いが進んだ反動もあって、徐々に上値を切り下げた。欧米株式相場が底堅く推移し、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが広がったことも重し。対ユーロではドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日にユーロ高に対して一定の警戒感を示した影響から円買いユーロ売りが進む場面も見られたが、週末で取引参加者が減少したこともあって、買い一巡後は伸び悩んだ。なお、ドルに対してはさえない動き。麻生太郎副総理兼財務・金融相の発言に対する反応が一巡し、米長期金利が低下幅を縮小したため、日米金利差縮小を意識した円買い圧力が後退した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は一目均衡表転換線が位置する1ドル=92円19銭前後がサポートとして意識されると買い戻しが進み、92円90銭台まで上昇。もっとも、一段の買い材料にも乏しく、93円ちょうどにかけて観測された売り注文をこなすには至らなかった。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=123円43銭前後まで下押ししたが、売り一巡後は124円台半ばまで反発した。
・ユーロドルはさえない。対スイスフランやポンドなどでユーロ売りの流れが続いた影響もあり、前日安値の1ユーロ=1.33705ドル前後を下抜けて、一時1.3353ドル前後まで下落した。

[2013-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。前週末の海外市場で、麻生太郎副総理兼財務・金融相が「為替は意図しないくらいに円安に進んだ」との認識を示したことをきっかけに円買いが強まった流れを引き継いで始まった。ただ、日本や香港、シンガポールなどが休場で市場参加者が激減するなか、一方的に円高が進む展開にはならなかった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均先物の上昇なども円の重しとなった。

[2013-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が「G7当局者は通貨安誘導をけん制するための共同声明を出すことを検討している」と報じたことで、強含む場面もあったが上値は限定的だった。次期日銀総裁候補の一人とされている黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が「物価目標のため、日銀は年内の追加金融緩和を正当化できる」などと述べたことに円売りで反応した。市場では「日本や香港、シンガポールなどが休場となるなか、相場は方向感が出なかった」との指摘があった。

[2013-02-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は軟調。アジア市場で次期日銀総裁候補の一人とされている黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が「物価目標のため、日銀は年内の追加金融緩和を正当化できる」などと述べたことを蒸し返す形で円売りが広がった。欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移し、投資家のリスク許容度が保たれたことも円の重しとなった。対ドルでは時間外の米長期金利の上昇に伴い日米金利差拡大を見込んだ円売りが散見された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円51銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=125円39銭前後まで値を伸ばした。G20当局者の話として「G7は市場原理に基づく為替相場へのコミットメントを再確認する声明の週内発表を検討している」と伝わったが、市場の反応は薄かった。
・ユーロドルは方向感が定まらない。市場では「中東勢からユーロ買いポンド売りが入った」との声が聞かれユーロポンドが値を伸ばしたほか、ユーロ・円やユーロスイスフランが強含んだ流れに沿った。1ユーロ=1.34125ドル前後まで強含んだ。ただ、1.34ドル台では戻り売りが厚く、頭の重さもやや目立った。

[2013-02-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。アジア時間に次期日銀総裁候補の一人とされている黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が「物価目標のため、日銀は年内の追加金融緩和を正当化できる」と発言したことが蒸し返されて円売りが先行。欧州株式相場や時間外のダウ先物が堅調に推移したことをながめ、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いも観測された。
 その後、米国株式相場が弱含みでの推移となった影響で円が下値を切り上げる場面も見られたものの、戻りは限定的。バイトマン独連銀総裁が「ユーロの著しい過大評価を示す兆候はない」「ユーロ安を目指すのはインフレの加速を招く恐れがある」などと発言したことを受けて、対ユーロで円売りが再び強まると、他の通貨に対しても円売りが波及した。
 さらに、ブレイナード米財務次官が「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持する」との見解を示すと、引けにかけて一段と円安が進行した。

[2013-02-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。前日の米国市場では、ブレイナード米財務次官の「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持する」との発言をきっかけに、円安が急ピッチで進行。この流れを引き継いで円は安く始まった。ただ、アジア市場では中国、香港、シンガポールなどが旧正月で休場だったことから、取引はそれほど活発ではなかった。
 正午頃、「北朝鮮で人工的な揺れを観測。核実験の可能性もある」との報道が伝わったものの、相場への反応は限定的だった。

[2013-02-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。市場関係者からは「海外勢の円買いユーロ売りが散見された」「クロス円中心に利食い売りが出た」との声が聞かれ、円は強含む場面があった。半面、円の買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず、戻りは限定的だった。前日にブレイナード米財務次官が安倍政権の経済政策に支持を表明したことで、円売りが出やすい面もあった。

[2013-02-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円はさえない。欧州株や時間外のダウ先物の下落に伴い、投資家のリスク許容度低下を意識した円買いが散見されたが、その後の株価が底堅く推移したため円買いは長続きしなかった。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は12日、「為替は市場で決定されるべき」「為替市場での行動で緊密に協議することを再確認」などの緊急共同声明を発表。「日本の円安政策」を直接批判する文言がなかったこともあり、声明発表後はじわりと円売りが強まった。また、ジョーダンスイス国立銀行(中央銀行、SNB)総裁が「SNBはスイスフランの上限を抑える政策を維持する」「追加的な政策を実施する準備がある」などと語ったことを受けて、ユーロ買いスイスフラン売りが優位に。つれる形で円売りユーロ買いが強まり、その他の通貨に対しても円がやや売られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円41銭前後までじり高となった。ただ、前日の高値94円46銭前後が上値の目処となったうえ、94円50銭に設定されているバリアオプションの防戦売りが厚く、一方的に上昇する展開にはならなかった。
・ユーロ円は1ユーロ=126円94銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルは上げ幅縮小。欧州株や時間外のダウ先物が下落した後、買い戻された流れに沿って1ユーロ=1.3365ドル前後から下値が切り上がった。ジョーダンSNB総裁の発言を受けてユーロスイスフランが急伸すると、つれる形で買いが優位に。前日の高値1.3428ドル前後を上抜けてストップロスを巻き込み、1.3467ドル前後まで値を上げた。市場では「G7緊急共同声明でユーロ高に関する言及がなかったこともユーロ買いを後押しした」との声も聞かれた。ただ、買いが一巡すると急ピッチでの上昇に対する反動から1.3430ドル付近まで持ち高調整の売りに押された。

[2013-02-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は欧州時間に「為替は市場で決定されるべき」「為替市場での行動で緊密に協議することを再確認」などの緊急共同声明を発表。日本の円安政策を批判する直接的な文言がなかったことから円売りが優勢となっていたが、ニューヨーク時間に入ると、一部通信社がG7当局者の話として「G7声明は誤解されており、声明は円の過度な動きに関する懸念を示唆した」「G7は円の一方的なガイダンスを懸念しており、日本はモスクワでのG20会合で焦点となる」などと伝えたため、急ピッチで円買いが進んだ。また、カーニー・カナダ銀行(中央銀行)総裁が「G20で円について協議する可能性は大きい」などと発言したことも円の支援材料となった。
 ただ、買い一巡後は徐々に上値を切り下げる展開に。英政府当局者が「G7声明は単一の通貨や国についてのものでない」との見解を示したことで、再び円売りが進行。欧米株式相場が底堅く推移したことも、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの動きを促した面もあった。
 なお、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は「G7から通貨戦争という宣言はない」「為替レートはファンダメンタルズを反映すべき」「ユーロのレートは長期的な平均前後にある」などと述べたが、目立った反応は見られなかった。

[2013-02-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。前日の米国市場では、主要7カ国(G7)当局者の話として「G7声明は誤って解釈された。声明は円の過度な動きに関する懸念を示唆した」と伝わり、円を買い戻す動きが優勢となった。この流れを引き継いで円は高く始まった。市場では「大手国内銀行の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。ただ、中国や香港などが旧正月で休場だったことから、取引はそれほど活発ではなく一方的に円高が進む状況にもならなかった。

[2013-02-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は戻りが鈍かった。午後の日経平均が一時170円超下落すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。市場では「米国債の利払いや償還に絡んだ円買いドル売りが入った」との指摘もあった。ただ、日銀による金融緩和強化への思惑から、円の上値では戻り売り意欲が旺盛だった。市場関係者からは「海外勢の円売りドル買いが観測された」との声も聞かれ、夕刻にかけてじりじりと上値を切り下げた。

[2013-02-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。スイス政府は13日、過熱する不動産市場についての会見を日本時間19時に開くと発表した。市場では「何らかの対策がなされスイスフラン売りにつながる」との思惑が浮上し、ユーロ買いスイスフラン売りが優位に。つれる形で円売りユーロ買いが強まった。スペインやイタリアの国債利回りが低下したうえ、欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したことも対ユーロ中心に円売りを後押しした。対ドルでは時間外の米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ円売りが出た。ロシア財務省高官が「円は明らかに過大評価されてきた。状況を監視するべきだ」「ロシアは日本が為替介入をしていないことが重要と認識している」との見解を示したことが円売り材料とみなされた面もあり、全般円安が進んだ。
 ただ、独ビルト紙の報道として「欧州中央銀行(ECB)はユーロ高が危機に見舞われる国の景気回復を損なうと懸念」と伝わると、対ユーロ中心に円が買い戻された。
 なお、スイス政府は「住宅ローン関連で銀行に資本強化を義務付ける」ことを明らかにした。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日NY時間安値からの戻り高値1ドル=93円63銭前後を上抜け93円78銭前後まで値を上げた。買い一巡後は93円31-34銭まで下押しする場面があった。
・ユーロ円は1ユーロ=126円55銭前後まで値を伸ばした後、126円ちょうど前後を割り込んだ。
・ポンド円は一転下落。英中銀イングランド銀行(BOE)が四半期ごとの物価報告(インフレリポート)で、CPI見通しを引き上げたことを受けて1ポンド=146円34-39銭まで値を上げた。ただ、同時にGDP見通しを下方修正したため、直後には一転ポンド売りが優位となった。前日の安値145円29銭前後を下抜け145円28銭前後まで下落した。
・ユーロドルは伸び悩み。ユーロスイスフランなどユーロクロスの買いが優位となった流れに沿った。スペインやイタリアの国債利回り低下や欧州株高も買いを促し、1ユーロ=1.3500ドル前後を上抜けてストップロスを巻き込んだ。一時1.3520ドル前後まで値を伸ばした。ただ、独ビルト紙の報道が売り材料視されると1.3472-75ドルまで下げ足を速めた。

[2013-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロでしっかり。独ビルト紙が「欧州中央銀行(ECB)はユーロ高が危機に見舞われる国の景気回復を損なうと懸念」と報じたことを手掛かりに買いが先行。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、ユーロドルが下落したことに伴う円買いユーロ売りも出た。もっとも、欧米株式相場が高安まちまちだったほか、明日に日銀金融政策決定会合を控えて全般に様子見姿勢が強まったこともあり、円買いの動きも限定的。対ドルでは米長期金利が上昇したものの、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いは観測されず、小動きに終始した。
 なお、1月米小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%増と市場予想通りの結果だったため、材料視されなかった。

[2013-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日銀金融政策決定会合など控え、朝方は方向感に欠ける値動きが続いた。8時50分発表の10-12月期国内総生産(GDP)速報値が予想に反して減少すると円売りが出る場面もあったが、安値では利益確定の円買いが入ったため下値は限定的だった。
 ただ、次期日銀総裁候補の一人とされている岩田一政日本経済研究センター理事長が「財務省・日銀共同の基金で外債購入」「1ドル=90円から100円程度までは均衡への回帰」との見解を示したと伝わると、円を売る動きが優勢となった。

[2013-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日銀は13-14日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めたものの、市場の予想通りの結果となったため相場の反応は限られた。
 ただ、夕刻にかけてはやや強含んだ。10-12月期の仏・独国内総生産(GDP)速報値が予想よりも弱い内容となったことを手掛かりに、対ユーロ中心に円買いが進行。他の通貨に対しても円買いが波及した。

[2013-02-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。10-12月期の仏・独国内総生産(GDP)速報値が予想より弱い内容となり、対ユーロ中心に円買いが先行した地合いが続いた。10-12月期ユーロ圏GDP速報値も予想を下回ったうえ、コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁が「マイナス金利は常に可能だ」と発言したことがさらに円買いユーロ売りを後押しした。欧州株や時間外のダウ先物が下げ幅を拡大し、投資家が「リスクオフ」の動きを強め全般円買いが優位となった。ただ、急速な円高進行に対する反動から持ち高調整の円売りが出て、次第に上値が切り下がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間の安値1ドル=93円14銭前後を下抜け93円10銭前後まで値を下げたが、売りが一巡すると93円45-48銭まで値を戻した。時間外の米長期金利が低下に転じた後、再び上昇したことも相場を支えた。
・ユーロ円は昨日の安値1ユーロ=124円75銭前後を下抜け124円03銭前後まで売り込まれた後、124円69-74銭まで買い戻された。
・ユーロドルは売り一服。ユーロ圏のGDPが軒並み予想を下回り、全般ユーロ売りが活発化した。コンスタンシオECB副総裁の発言も嫌気され、1ユーロ=1.3315ドル前後まで急落した。ただ、市場では「1.3300ドル前後にかけて中東勢やロシア系などからの買い注文が観測されている」との指摘があり、下値の堅さが確認されると1.3342-45ドルまで値を戻した。

[2013-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。欧州株式相場が軟調に推移したほか、ダウ平均もさえない動きとなり、投資家のリスク許容度低下を意識した円買い外貨売りが進んだ。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の声明草案として「競争的な通貨安を控えることを確約」「為替レートの不均衡を回避することにコミット」などと伝わった後にまとまった買いが入り、全般に円はしっかり。その後はしばらく小動きが続いたが、引けにかけては明日からのG20を前に持ち高調整目的の円買いが強まった。
 なお、前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い結果となった影響で、米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが入る場面も見られたが、反応は一時的だった。

[2013-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。週末の5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが先行。自民党の山本幸三元経済産業副大臣が「1ドル=95-100円程度が適正水準」などと発言したことも円売りを誘った。ただ、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を目前に、ポジション調整に伴う円買いが入ったため下値は限定的だった。
 午後に入り、「日銀総裁人事は最終局面を迎えており、武藤敏郎大和総研理事長を中心に絞り込みが進んでいる」との一部報道が伝わると円買いが優勢となった。武藤氏は他の総裁候補に比べると緩和に積極的ではないとみられており、円買いのきっかけとなった。日経平均が200円超下落すると、リスク回避的な円買い外貨売りも入った。

[2013-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。「次期日銀総裁の有力候補に武藤敏郎氏」との報道をきっかけに円買いが優勢となった。ロシア財務次官が「20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の声明では日本に特別言及しない見通し」との見解を示したことが伝わると、伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。市場では「G20での円安けん制に対する警戒感は根強く、円買いが入りやすい地合いだ」との指摘があった。夕刻にかけては欧州株の下落を手掛かりに、対ユーロ中心に円買いが進んでいる。

[2013-02-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は一転下落。欧州株や財政懸念国の国債が下落したことを背景に、対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが先行。1月英小売売上高が予想に反して低下し、円買いポンド売りが強まったことも円全体を押し上げた。ただ、スワン豪副首相兼財務相がモスクワで「日本が国内目的で財政・金融政策を使う限り、適切だ」と述べたほか、ロストフスキ・ポーランド財務相は「日本のような国の緩和的金融政策について、何も心配していない」と発言。日本の金融政策に理解が示されたとして円買い圧力が後退し、上値が切り下がった。欧州株や財政懸念国の国債がプラス圏に浮上したことも持ち高調整の円売りを誘った。
 その後、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の関係筋の話として「G20声明草案は為替レートを目標にしないことについて言及しない」「G20は声明を巡る協議で日本を名指ししなかった」などと伝わると、全般円売りが優位に。2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数がプラス10.04と市場予想平均のマイナス2.00を上回ったことが米長期金利の上昇とともに円売りドル買いを後押しした。先に円買いを進めた参加者が反対売買を迫られた面もあり円安が加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=92円22銭前後まで値を下げたが、8日の安値92円17銭前後が下値の目処として意識されると93円53銭前後まで一転上昇した。
・ユーロ円は1ユーロ=122円90銭前後まで下落した後、124円95銭前後まで急速に持ち直した。
・ユーロドルは行って来い。欧州株安やスペイン・イタリアの国債利回り上昇に伴い、投資家が「リスク・オフ」の動きを強め売りが進んだ。市場では「英系銀行のユーロ売りポンド買いのフローが出た」との指摘があり、ユーロポンドなどユーロクロスが下落した影響も受けた。前日の安値1ユーロ=1.3315ドル前後を下抜け、1.3307ドル前後まで弱含んだ。ただ、「1.3250ドル前後にかけて買い注文が並んでいる」との指摘があり下値の堅さが意識されると、欧州株の持ち直しやユーロ円の急伸につれて1.3365-68ドルまで買い戻された。

[2013-02-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の関係筋の話として「G20声明草案は為替レートを目標にしないことについて言及しない」「G20は声明を巡る協議で日本を名指ししなかった」などと伝わったことをきっかけに、円売りが優位となった。2月NY連銀製造業景気指数や2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)などが市場予想より強い結果となったことも、投資家のリスク許容度改善につながり円売りを促した面がある。もっとも、米株が一時軟調に推移したため、売り一巡後はやや下げ幅を縮小した。
 なお、麻生太郎副総理兼財務・金融相は「G20会合では日本の政策の説明に対して賛成とか反対とか特に意見はなかった」「G20会合では新興国側から先進国政策の波及効果に留意すべきとの意見が寄せられた」などと述べたが、特段の反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日高値の1ドル=93円72銭前後を上抜けて1時前に93円85銭前後まで上昇。もっとも94円ちょうどに観測された売り注文が意識されると93円30銭台まで上値を切り下げた。
・ユーロ円も1時前に1ユーロ=125円25銭前後まで上げた後、いったんは伸び悩んでいたが、6時20分過ぎに一時125円30銭前後まで上振れる場面があった。
・ユーロドルはしっかり。21時20分過ぎに1ユーロ=1.3306ドル前後まで下押ししたが、1.3300ドル付近に観測されている買い注文に支えられてその後は買い戻しが優勢に。24時20分過ぎに1.3377ドル前後まで上げる場面も見られた。

[2013-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調だった。週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の共同声明では、足もとの円安について日本を名指しで批判する文言は盛り込まれなかった。日銀による金融緩和の強化が続くとの思惑から、円売りドル買いが優勢となった。安倍晋三首相が参院予算委員会で「金融緩和の手段として外債の購入という考え方もある」と発言したことも円の重しとなった。

[2013-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の共同声明で、日本を名指しした円安批判が回避されたことで円売りが出た。半面、ポジション調整や利益確定の円買いが入ったため、相場は方向感が出なかった。「日銀総裁人事では、武藤敏郎大和総研理事長がリードしている」との一部報道も円買いを誘う場面があった。

[2013-02-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は底堅い。市場で「アジア系ソブリンネームのユーロ買いが観測された」との声が聞かれ円売りユーロ買いが強まると、他の通貨に対して円売りがやや波及した。ただ、アジア市場から円売りを進めた向きがプレジデンツデーの祝日に伴う米国の休場を前に円買い戻しを進め、下値が切り上がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円76-79銭まで値を下げた。ただ、市場関係者からは「94円ちょうどにはオプションが設定されており、しばらくはこの水準に収れんしやすい」との指摘があり、一方的に下落する展開にはならなかった。
・ユーロ円は1ユーロ=125円90銭前後まで値を上げた後、125円14-19銭まで失速した。
・ユーロドルは買い一服。アジア系ソブリンネームからの買いで、1ユーロ=1.3379ドル前後まで値を伸ばした。ただ、さらに買いを進める材料が見当たらなかったうえ、前日の高値1.3394ドル前後が上値の目処として意識されると、次第に1.33ドル台半ばでのもみ合いとなった。

[2013-02-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は買い一服。週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の共同声明で「日本の円安政策」批判が回避されたことを背景に、アジア市場から円売りを進めた向きが米国の休場を控えて円買い戻しを進めた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は18日、欧州議会で「ユーロ圏経済は2013年初期に弱含むと予想」「ユーロ圏の経済見通しを取り囲むリスクは下向き」「ユーロ相場の上昇は下向きのインフレリスクを示唆」などと証言。ユーロ圏景気やユーロ相場に慎重な見方が示されたとして、対ユーロ中心に円買いが散見される場面もあった。ただ、プレジデンツデーの祝日に伴う米国の休場で市場参加者が激減しており、円買いの勢いは限られ次第に方向感を欠いた。

[2013-02-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。麻生太郎副総理兼財務・金融相が閣議後の記者会見で「外債を購入することはない」と述べたことをきっかけに円買いが先行したものの、円の上値では「海外勢の円売りドル買いが出た」との指摘がありすぐに失速した。
 菅義偉官房長官は「安倍首相は日米首脳会談が終わってから日銀の総裁人事を考える」「日銀総裁人事の提示は2月最終週になる」などと述べたものの相場の反応は薄かった。

[2013-02-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。麻生太郎副総理兼財務・金融相が金融緩和策としての外債購入に否定的な見解を示したことが引き続き意識されたほか、日経平均の下落に伴う円買い外貨売りが入った。
 欧州勢が加わる時間帯に入ると、欧州株先物が小安く始まったことなどをながめ円買い外貨売りが進んだ。市場では「中東勢の円買いユーロ売りが観測された」との指摘があり、円全体を押し上げた。
 安倍晋三首相は参院予算委員会で「日銀法改正も視野に入れていきたい」などと発言したものの、目立った反応は見られなかった。

[2013-02-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は一進一退。欧州株先物が安く始まったことを背景にリスク回避的な円買いが先行した。市場では「中東勢の円買いユーロ売りが観測された」との指摘があり、他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、現物の欧州株が底堅く推移すると円買い圧力が後退。2月独ZEW景況感指数がプラス48.2と市場予想平均のプラス35.0を上回ったため、対ユーロ中心に円売りが優位となった(参照:2月独ZEW景況感指数グラフ)。欧州株の上げ幅拡大も円の重しとなった。もっとも、「英国が格下げされる」との噂が出回ると、対ポンドなどで円買いが再開した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円36銭前後まで値を下げた。その後、一目均衡表転換線が位置する93円28銭前後が下値の目処となり、93円65-68銭まで買い戻されたが、時間外の米長期金利が低下したため戻りは限られた。
・ユーロ円は1ユーロ=124円58銭前後まで下げた後、強い独経済指標を支えに125円24-29銭まで持ち直した。ただ、買いは長続きせず124円60銭付近まで失速した。
・ユーロドルは荒い値動き。欧州株先物の下落をながめ1ユーロ=1.3334ドル前後まで売りが先行したが、予想を上回る2月独ZEW景況感指数が買い材料となり1.33735ドル前後まで一転上昇した。ただ、前日の高値1.33795ドル前後を上抜け出来ず、頭の重さが確認されると1.3329ドル前後まで急ピッチで下げた。もっとも、欧州株の上げ幅拡大を支えに1.3350ドル台まで再び買われるなど売買が交錯した。

[2013-02-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。読売新聞は20日、「日銀の総裁人事の候補として岩田一政氏、岩田規久男氏、黒田東彦氏、伊藤隆敏氏の4氏に絞られたとの見方が有力になった」と報じた。他の総裁候補に比べると緩和に積極的ではないとされる武藤敏郎氏が候補から外れていたため、市場は円売りで反応した。ただ、そのあとは海外勢などが当面の利益を確定するために円の買い戻しに動いたため下げ渋った。市場では「大手米銀の円買いドル売りが観測された」との指摘もあった。

[2013-02-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。安倍晋三首相が参院予算委員会で「官民外債ファンドの必要性は相当薄まってきている」と述べたほか、麻生太郎副総理兼財務・金融相が「財務省として外債を買うつもりはない」と発言したことで、円を買い戻す動きが先行した。ただ、前日に麻生財務相が日銀の金融緩和策としての外債購入を否定していることもあって、反応は一時的。日本や中国株相場が堅調に推移したことも円の重しとなり、円は夕刻にかけて伸び悩んだ。

[2013-02-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はポンドに対して急伸。イングランド銀行(BOE)は20日、英金融政策委員会(MPC)議事要旨(6-7日分)を公表。「資産買い入れプログラムの規模の維持を6対3で決定」 「キング総裁フィッシャー理事マイルズ委員が250億ポンドの資産買い入れプログラムの規模拡大を主張した」ことが明らかとなった。資産買い入れプログラムの規模拡大を支持したメンバーが前回の1人(マイルズ委員)から増えたため、英追加金融緩和への思惑が浮上し円買いポンド売りが優位となった。
 一方、円はドルに対して軟調。ポンドドルの急落やユーロドルの下落につれた円売りドル買いが広がった。時間外の米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ円売りも出た。市場では「欧州系金融機関から円売りが持ち込まれた」との声が聞かれた。
 なお、円はその他の通貨に対してもみ合い。ポンド絡みの取引が中心となったため方向感が定まらなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円59-62銭まで値を上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=125円20銭前後でのもみ合いに終始した。
・ポンド円は1ポンド=142円81銭前後まで急速に下げ幅を広げた。
・ユーロドルは上値が重い。英追加金融緩和観測が浮上し、ユーロポンドの買いが強まるにつれて1ユーロ=1.3429-32ドルまで値を上げた。ただ、アジア市場で付けた日通し高値1.3434ドルに上値を抑えられると、ポンドドルの急落に押される展開に。「一目均衡表転換線が位置する1.3413ドル前後や、1.3450ドル前後にかけて観測されている売り注文をバックに戻りを売る動きが出た」との指摘もあり、アジア市場の安値1.33775ドル前後を下抜け1.3362ドル前後まで下げ足を速めた。

[2013-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「数人のメンバーは雇用の顕著な改善まで資産購入の継続を主張」としながらも、「幾人かのメンバーは、景気予測次第でQE(量的緩和)のペースを変更すべきと主張」「複数のメンバーは、雇用市場が著しく改善する前にQE3の縮小、あるいは停止が必要な可能性を指摘」などと伝わった。米金融緩和策が想定より早い時期に見直されるとの見方が浮上し、円売りドル買いが膨らんだ。米長期金利が一時上昇幅を拡大したことも日米金利差拡大を見越した円売りドル買いを誘った。もっとも、対ユーロでは上昇。FOMC議事要旨を受けてユーロ売りドル買いが加速した影響から、円買いユーロ売りが進んだ。米株相場が一時100ドル超下落したことも、投資家がリスクと取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りを促した。

[2013-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに、米金融緩和策が想定より早い時期に見直されるとの観測が広がり、前日の海外市場で円売りドル買いが強まった流れを引き継いだ。ただ、そのあとは円を買い戻す動きが優勢に。前日夕に「中国は試験的に実施している不動産税の適用を拡大する」との報道が伝わり、中国株式市場で上海総合指数が大幅に下落。日経平均も150円超下落し、リスク回避的な円買い外貨売りが広がった。

[2013-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。中国株式市場で上海総合指数が3%超下落し、日経平均が160円超下げると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。対ポンドで円買いが加速すると、他の通貨に対しても円買いが波及した。

[2013-02-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は買い一服。2月独製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったことを受けて、対ユーロ中心に円買いが先行(参照:欧州製造業PMI<速報値>推移グラフ)。欧州株の大幅安に伴い、投資家のリスク回避姿勢が高まったことも円の支援材料となった。ただ、株安が一服すると円買いに歯止めが掛かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=92円79銭前後まで下げ足を速めた後、93円20銭台まで値を戻した。
・ユーロ円は15日の安値1ユーロ=122円90銭前後を下抜けて売りが加速し、1月29日以来の安値となる122円26銭前後まで急落した。一巡後は123円台を回復した。
・ユーロドルは売り優勢。ユーロ圏の経済指標が軒並み予想を下回り、欧州景気の減速懸念が高まったことが嫌気された。市場では「中東勢のユーロ売りドル買いが観測された」との指摘があり、サポートとして意識されていた1月11日の安値1.3248ドル前後を下抜けた。1月10日以来の安値となる1.3168ドル前後まで急速に下げ幅を広げた。売り一巡後は1.3190ドル台まで値を戻した。

[2013-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。前週分の米新規失業保険申請件数が36万2000件と市場予想平均の35万5000件程度より弱かったうえ、2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数も予想を大きく下回ったことで、米長期金利が低下幅を拡大(参照:アメリカ新規失業保険申請件数の推移グラフフィラデルフィア連銀製造業景気指数)。日米金利差縮小を見越した円買いドル売りが進み、円全体を押し上げた。2月独製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値など、ユーロ圏の経済指標が予想よりも弱かったことでユーロ圏の景気減速懸念が浮上し、対ユーロでも円買いが強まった。欧米の株式相場が軟調に推移したことも、リスク回避的な円買いを誘った。もっとも、ダウ平均株価や米長金利の低下が一服すると、円買いに歯止めが掛かった(参照:ドイツサービス業PMI<速報値>)。

[2013-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の欧米経済指標が総じて低調な結果となったことを背景に、投資家のリスク回避姿勢が強まり円を買い戻す動きが出た。半面、円の上値では日本の輸入企業の円売りドル買いが出たため戻りも限定的だった。午後に入り、日経平均がプラスに転じたことも相場の重し。市場では「日米首脳会談を控えて相場は方向感が出なかった」との指摘があった。

[2013-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日経平均がプラスに転じ、上げ幅を広げたことなどが円売り外貨買いを誘ったものの下値は限定的だった。市場では「週末の日米首脳会談を控えて積極的な売買は手控えられた」との指摘があった。
 もっとも、欧州の取引時間帯に入ると弱含んだ。欧州株相場が高く始まったことを背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り外貨買いが出た。

[2013-02-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円はユーロに対して売り先行後、買い戻された。欧州株が高く始まったほか、2月独Ifo景況感指数が107.4と予想の104.9を上回ったことを受けて円売りが先行した(ドイツIFO景気動向指数推移グラフ)。ただ、欧州委員会が22日、2013年のユーロ圏成長率見通しをプラス0.1%からマイナス0.3%に下方修正したことがわかると、円売り圧力が後退した。欧州中央銀行(ECB)は「2回目の3年物長期資金供給オペ(LTRO)を通じた資金供給のうち、27日の返済額は611億ユーロ」と発表。市場予想の1225億ユーロを下回ったことが嫌気されて円買い戻しが進んだ。
 一方、円はその他の通貨に対してもみ合い。ユーロ絡みの取引が中心となったうえ、日米首脳会談を控えて様子見ムードが広がり方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円48銭前後まで値を上げる場面があったが、総じて93円30銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円は1ユーロ=123円76銭前後まで上げた後、122円66-71銭まで失速した。
・ユーロドルは上値が重い。欧州株高や予想を上回る2月独Ifo景況感指数を好感して、1ユーロ=1.3245ドル前後まで値を上げた。ただ、欧州委員会が2013年のユーロ圏成長率見通しを下方修正したうえ、ECBによるLTRO資金供給の返済額が予想を下回ったため一転売りが優位に。前日の安値1.31615ドル前後を下抜け、1月10日以来の安値となる1.3157ドル前後まで下げ足を速めた。もっとも、下値では「アジア系ソブリンネームの買いが観測された」との指摘があり、売りは一服した。欧州株や時間外のダウ先物が堅調に推移し、投資家のリスク志向が保たれたことも相場を支えた。

[2013-02-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。12月カナダ小売売上高が予想を下回り、米ドル買いカナダドル売りが進んだ影響から、円売りドル買いが出た(参照:カナダ小売売上高の推移)。3年物長期資金供給オペ(LTRO)早期返済額が予想より少なかったことが伝わり全般ユーロ売りが強まった流れから、対ユーロで強含む場面もあった。もっとも、円買いの勢いは一時的だった。ダウ平均が高く始まり、上げ幅を拡大したことで、投資家のリスク許容度改善を意識した売りが進んだ。週末の日米首脳会談を控え、積極的に円買いを進める動きが見られなかったことも、重しとなった。NY午後に入り、安倍晋三首相オバマ米大統領との会談後の記者会見で「安全保障をめぐる環境は厳しさを増している」「日本と米国は北朝鮮の核計画を容認しない」などと述べたと伝わった。ただ、安倍首相とオバマ大統領は双方とも通貨については言及を控えたことで、相場の反応は見られなかった。また、加藤勝信官房副長官が「日米首脳会談では、通貨の水準については協議しなかった」との見解を示したことも報じられたが、反応薄だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は、米ドルカナダドルでドル買いが進んだ影響などから、23時30分過ぎには日通し高値となる1ドル=93円52銭前後まで値を上げた。米長期金利が低下したうえ、ダウ平均が一時伸び悩んだことが重しとなったが、週末の日米首脳会談を控えて様子見ムードが色濃く、93円35銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円はLTRO早期返済額が予想より少なかったことが伝わり全般ユーロ売りが強まると、20時過ぎには一時1ユーロ=122円66-71銭まで下押しした。一時買い戻されるも、ドル円が伸び悩んだうえ、ユーロドルの売りが強まった流れに沿って、24時過ぎにはアジア時間安値の122円58銭前後を下抜け、122円57銭前後まで下値を広げた。ただ、さらに売り進める材料に欠けたことで、下値も限られた。
・ユーロドルは買い戻された。欧州中央銀行(ECB)は22日、「2回目の3年物長期資金供給オペ(LTRO)を通じた資金供給のうち、27日の返済額は611億ユーロ」と発表。市場予想の1225億ユーロ程度を大きく下回ったことがわかると、前日安値の1ユーロ=1.31615ドル前後を下抜け、一時1.3157ドル前後まで値を下げた。もっとも、市場では「アジア系ソブリンネームの買いが観測された」との声が聞かれ、やや下値を切り上げた。その後、「バリアオプションの設定されていた1.3150ドルの下抜けを狙った売りが出た」との指摘があり、1月10日以来の安値となる1.31445ドル前後まで下値を広げた。ただ、売りの勢いは続かず、ダウ平均株価が100ドル超上昇するなど堅調に推移したことが支えとなり次第に買い戻された。
・ポンドドルは売り優位。NY午後に入り、米格付け会社ムーディーズが、英国の格付けを「Aaa」から「Aa1」に引き下げたと発表。1ポンド=1.5162ドル前後まで急ピッチで値を下げた。もっとも、週末を控え取引参加者が減少したことで、前日安値の1.5132ドル前後を下抜ける勢いはなかった(英国債の格下げは初めての事)。また、ポンド円は1ポンド=141円57銭前後まで値を下げたが、前日安値の141円34銭前後を下抜けることは出来なかった。

[2013-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ幅縮小。複数の通信社が「白川方明日銀総裁の後任選びを巡って、黒田東彦・アジア開発銀行総裁を軸に調整」「副総裁は岩田規久男・学習院大教授と中曽宏・日銀理事が充てられる」などと報じ、日銀の積極的な金融緩和姿勢が維持されるとの思惑から円売りが先行した。ただ、東京勢などから利益確定の円買いが持ち込まれると、下値が切り上がった。日経平均株価が一時上げ幅を縮小したことも円買い戻しを誘った。対豪ドルでは、2月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が50.4と市場予想平均の52.2を下回ったことを受けて、中国との資源貿易関係の深さに着目した円買い豪ドル売りが見られた。(参照:HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の推移グラフ

[2013-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。日経平均株価が270円を超す上げ幅となったほか、上海総合指数が底堅く推移し、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが散見された。欧州株先物や現物の欧州株の上昇も円の重しとなった。ただ、手掛かり材料に乏しいなかで一方的に円売りが進む展開にはならなかった。

[2013-02-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては弱含んだ。欧州オセアニア通貨がドルに対して上昇したことにつれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが入った。欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇も円の重荷となった。
 一方、ドルに対しては下げ渋った。アジア時間早朝に急落した反動が出たほか、対欧州通貨などでドルが売られた流れに沿って円高・ドル安が進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は対ユーロなどでドル売りが強まった影響を受けて、20時過ぎに一時1ドル=93円68銭前後まで下押しした。ただ、アジア早朝に付けた日通し安値93円60銭前後が目先下値の目処として意識されると下げ渋った。
・ユーロ円は堅調。ユーロ高・ドル安につれた円売りユーロ買いが出て、一時1ユーロ=125円24銭前後まで買われた。
・ユーロドルはしっかり。イタリア総選挙の投票締め切りを日本時間23時に控えるなか、イタリア国債入札を無難に通過したことがユーロ買いを誘った。市場では「スイスネームの買いが入った」との指摘もあった。欧州株や時間外のダウ先物が上げ幅を拡大すると、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方からユーロ買いドル売りがさらに進行。節目の1.3300ドルを上抜けて、22時過ぎに一時1.33185ドル前後まで上値を伸ばした。

[2013-02-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。イタリアの総選挙について、財政緊縮に反対するベルルスコーニ氏率いる中道右派が上院でリードしているとの報道が流れると、市場では「緊縮財政に反対するベルルスコーニ陣営では、欧州債務危機の再燃につながりかねない」との思惑が浮上。高く始まった米株相場がマイナス圏に沈むなど、リスク回避的な円買いユーロ売りが膨らみ、円全体を押し上げた。米長期金利が低下幅を拡大したことも、日米の金利差縮小を見越した円買いドル売りを誘った。

[2013-02-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り一服。イタリア総選挙で財政緊縮に反対するベルルスコーニ氏率いる中道右派が上院でリードしているとの報道が伝わり、前日の海外市場で対ユーロ中心に円買いが優勢となった反動が出た。市場では「本邦輸入筋から円売りが出た」との声が聞かれたうえ、日経平均株価が280円超安から140円超安まで下げ幅を縮小し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも円の重しとなった。本日は月末がスポット応答日にあたり、仲値に向けた円売りドル買いも広がった。仲値後は円売り圧力が後退し下値がやや切り上がったが、足もとで乱高下しただけに次第に様子見気分が強まった。

[2013-02-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は行って来い。日経平均株価や上海総合指数が下げ幅を拡大したうえ、欧州株先物も安く始まったため、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが活発化した(FXビギナーの用語参照:FX初心者のためのリスクオン・リスクオフの違い)。
 ただ、急上昇したイタリア・スペインの国債利回りが上昇幅を縮小し、現物の欧州株が下げ止まると、持ち高調整の円売りが広がった。市場では「中東勢から円売りユーロ買いが観測された」との声が聞かれたほか、先に円買いを進めた向きが反対売買を迫られ一転下落した。
 なお、イタリア内務省は26日、イタリア総選挙の最終的な結果として「ベルサニ氏率いる中道左派の上院得票率は31.63%、ベルルスコーニ前首相率いる中道右派の上院得票率は30.72%」と発表。ベルルスコーニ前首相は「中道左派との連携の可能性を考える必要がある」との見解を示した。連立政権が樹立され再選挙が回避されるとの思惑が浮上したことも、ユーロなどに対する円売りを誘った面があった。

[2013-02-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。イタリア政局への不透明感が強まり、相場は神経質な取引が続いた。市場では「日本時間24時にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の上院銀行委員会での議会証言を控えて、動きづらい面があった」との声が聞かれた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は夕刻に一時1ドル=91円40銭前後まで値を下げる場面もあったが、そのあとは92円ちょうどを挟んだレンジ取引が続いた。
・ユーロ円も16時過ぎに一時1ユーロ=119円06銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは120円台でのもみ合いとなった。
・ユーロドルはイタリア総選挙で、どの政党も安定政権を確立できない見通しとなり、同国の財政再建をめぐる先行き不透明感が広がった。投資家がリスク回避姿勢を強め、ユーロ売りドル買いが先行。夕刻に一時1ユーロ=1.3018ドル前後まで値を下げた。ただ、1.3000ドルに観測されているまとまった規模の買い注文が意識されると徐々にショートカバーが進み、1.3119ドル前後の日通し高値を付けた。イタリアのベルルスコーニ前首相が「中道左派との連携の可能性を考える必要がある」との見解を示し、同国で連立政権が樹立され再選挙が回避されるとの思惑が浮上したことも相場の支え。もっとも、買い戻しが一巡すると1.3100ドルを再び割り込んでいる。

[2013-02-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。1月米新築住宅販売件数や2月米消費者信頼感指数など予想を上回る米経済指標が相次いだことが円売りドル買いを誘った(経済指標参照:アメリカ消費者信頼感指数の推移グラフへアメリカ新築住宅販売件数(季調済・年率)推移グラフへ)。その後米長期金利が一時マイナス圏に沈んだことで円買いドル売りに転じたものの、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で量的緩和を継続する姿勢を示したことが意識されダウ平均株価が上げ幅を拡大したほか、市場では「円の先安観が根強いなか、上サイドでは戻り売りなどが入った」との声が聞かれ、上値も限られた。

[2013-02-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。市場では「ファンド勢から円売りドル買いが観測された」との声が聞かれ、他の通貨に対しても円売りが先行した。ただ、日経平均株価が下げに転じ100円超下落すると、投資家が「リスク・オフ」の動きを強め円が買い戻された。「信託系やマクロ系ファンドから円買いドル売りが観測された」との指摘もあった(マクロ系ファンドについての参照:マクロ系・モデル系ヘッジファンドについて)。もっとも、日経平均株価が下げ渋るにつれて再び円売りが出るなど、方向感が定まらなかった。

[2013-02-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場でもみ合い。日経平均株価が引けにかけて弱含み、140円超下落して取引を終えたことがリスク回避的な円買いを誘った。市場では「中東勢からポンド売りが観測された」との声が聞かれ、円高・ポンド安が進む場面も見られた。ただ、欧州株先物や現物の欧州株が堅調に推移したことが円の上値を抑え、総じて方向感が出なかった。市場では「19時に公表されるイタリア5年債、10年債入札の結果待ちの様相が濃い」との指摘があった。

[2013-02-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は強含み。総選挙の結果を受けてイタリアの政局混乱が長引くとの懸念が広がるなか、日本株相場の下落などを手掛かりに円買い外貨売りが入った。米商務省が発表した1月米耐久財受注額が市場予想を下回ったことが分かると、円買いドル売りがじわりと強まった(経済指標参照データ:アメリカ耐久財受注グラフへ)。イタリア総選挙で大躍進し、今後の政局の先行きを左右する一大勢力に浮上した「五つ星運動」を率いるグリッロ氏が「民主党のベルサニ党首の内閣には信任票を投じない」「民主党のベルサニ党首は辞任するべき」などと述べたことも円の支援材料となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=91円35銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=119円47銭前後まで値を下げた。
・ポンドドルはしっかり。ビーン・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁が「直ちにマイナス金利を導入する計画はない」と発言したことをきっかけにポンドを買い戻す動きが優勢となった。22時過ぎに一時1ポンド=1.5170ドル前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは上値が重かった。イタリアの国債入札を無難に通過したことで、同国国債利回りが低下。投資家心理が改善し、ユーロ買いドル売りが入った。ポンド高・ドル安につれたユーロ買いドル売りも入り、一時1ユーロ=1.3123ドル前後まで値を上げた。ただ、前日の高値1.3123ドル前後を上抜け出来なかったため、そのあとは徐々に上値を切り下げた。グリッロ氏の発言が伝わりイタリアの政局混乱が長引くとの懸念が高まると、一時1.3065-68ドルまで下押しした。

[2013-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は上昇後、一転して売られた。イタリア総選挙で大躍進し、今後の政局の先行きを左右する一大勢力に浮上した「五つ星運動」を率いるグリッロ氏は27日、連立協議入りに否定的な見解を示した。イタリア政局の混迷が長引くとの見方が改めて浮上したことで、投資家のリスク回避志向を意識した円買いが膨らんだ。もっとも、1月米住宅販売保留指数が予想よりも強い結果となったほか、安く始まった米国株が上昇に転じ、上げ幅を大きく拡大すると、投資家心理の改善期待から一転して円売り優位となった(参照経済指標データアメリカ中古住宅販売保留(前月比)グラフへ)。
 なお、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は下院金融サービス委員会で「早急な利上げは経済成長を損なう恐れがある」「準備預金金利の引き下げは、短期資金市場に打撃を与える可能性がある」「FOMCは近い将来に出口戦略を検証」などと述べたと伝わったが、目立った反応は見られなかった。

[2013-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日経平均株価の230円超高に伴い、投資家が運用リスクを取りやすくなるとして円売りが先行した。月末とあって仲値に向けた円売りが出たうえ、対ドルや豪ドルでは「外貨建て投信の新規設定に絡んだ円売りが持ち込まれた」との指摘もあった。ただ、日経平均株価の上昇が一服すると、持ち高調整の円買い戻しが入り下値が切り上がった。

[2013-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場でもみ合い。市場では「月末に絡んだ実需の円買いドル売りが出た」との声が聞かれ、他の通貨に対してもやや円が買われた。ただ、日経平均株価の300円超高を背景にした円売りが上値を抑えると、新規の取引材料も伝わらず次第に様子見気分が強まった。

[2013-02-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は小高い。日欧株高が進行し投資家のリスク回避姿勢が後退する一方、時間外の米長期金利が低下したことなどをながめ円買いドル売りが入った。市場では「オランダが格下げされる」との噂が出回り、円買いユーロ売りが強まる場面もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米金利の低下で一時1ドル=92円02銭前後まで値を下げたものの、下値は限定的だった。
・ユーロ円も20時前に一時1ユーロ=120円62銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは下げ渋った。
・南アフリカランド円は軟調。1月南アフリカ貿易収支が245億ランドの赤字と予想の97億ランドの赤字よりも弱い内容となったことをきっかけに、ランドを売る動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時本日安値となる1ランド=10円27銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは下げ渋り。オランダが格下げの噂をきっかけにユーロ売りドル買いが先行。市場では「ロシア勢の売りが観測された」との声も聞かれ、アジア時間の安値1ユーロ=1.3129ドル前後を下抜けて一時1.3097ドル前後まで下げ足を速めた。ただ、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。市場関係者からは「1.30ドル台では断続的に買いオーダーが観測されている」との声が聞かれたほか、「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)のフィキシングタイムに向けた買いが入った」との指摘があった。

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