ゴゴヴィ専用用語の解説
NP(ニュースポイント)とは？
NP(ニュースポイント：News Point)とは、各要人発言やニュースに対して「－9.9から＋9.9」の範囲で付けられたニュースのポイントです。
NP(ニュースポイント)は、発言やニュースがどれほど「タカ派的」「ハト派的」であるか示すデータで、＋9.9に近づけば近づくほど「タカ派的」な発言やニュースであった事を示し、反対に－9.9に近づけば近づくほど「ハト派的」で有った事を示します。
ポイントの付与は「NPポイント付与基本ルール」と、「相場の反応や影響を考慮した加点」と、「ゴゴヴィオリジナルの付加点」を元に、全て人間による目視により行われています。
NPポイント付与基本ルール
- 経済方向が良い見通しの発言は「タカ派意見」、悪い見通しは「ハト派意見」とする(例：タカ派「今年の景気は大きく上昇している」)。
- 強い影響を与える発言には加点幅を大きくする(例：強「明日までに政策金利引き上げを！」弱「将来的に金利引き上げを」)。
- 将来の見通しについて述べた発言よりも、現在の状況について述べた発言を優先加点。
- 反対意見に対しては、反対方向への加点(例：「私は緩和に反対だ」NPはプラス方向へ)。
- 国、グループに属さない限り他国への発言に加点はしない(例：米大統領による日本経済への見通し)。
- 国、グループに属さない場合においても自国への影響の発言には加点(例：日本首相「米経済の悪化は日本への大きな影響となっている」)。
- 世界的なグループや、それに属する要人の発言は、全て国対しての発言で加点(例：IMF、ラガルドIMF専務理事)。
- 現状維持を好む発言にはバックグラウンドの動きを反映(例：「今は政策金利を動かさない」事前にタカ派に推移していればプラスに、ハト派に推移していればマイナスに)。
- 「タカ派」「ハト派」どちらにも該当しない場合は、NPは無し。
- 「タカ派」「ハト派」同時発言には、ポイントを一方から減算(例：首相発言「金利を上げる」「金利を上げるべきでない」などの同時発言)。
また、NPは「0」を基準(ニュートラルライン)として「タカ派」「ハト派」と別けられていますが、発言の受け取り方には細心の注意が払われています。
NPポイント付与数値ルール
NPポイント付与は目安では以下のようなルールに沿っています。
- +6.0～+9.9：具体性のあるタカ派的な意見、もしくは強い影響力を持つ発言
- +4.0～+6.0：具体性に欠けるがタカ派的な意見、もしくは強い影響力を持つ場での発言
- +3.0～+4.0：タカ派的な意見、もしくはハト派反対意見であるが具体性に欠け、影響力が小さい発言
- +1.0～+3.0：タカ派的ではあるが数年後を想定した意見、もしくはハト派に対する弱い懸念
- -1.0～-3.0：ハト派的ではあるが数年後を想定した意見、もしくはタカ派に対する弱い懸念
- -3.0～-4.0：ハト派的な意見、もしくはタカ派反対意見であるが具体性に欠け、影響力が小さい発言
- -4.0～-6.0：具体性に欠けるがハト派的な意見、もしくは強い影響力を持つ場での発言
- -6.0～-9.9：具体性のあるハト派的な意見、もしくは強い影響力を持つ発言
これらの基本的ルールに基づき仮のNP値を1度出し、その後、「相場の反応や影響を考慮した加点」と「ゴゴヴィオリジナルの付加点」により「0～±3.0ポイント」内での微調整が行われたものがNPとなります。
NPの与える発言やニュース
以下の記事から発言・ニュースの抜粋、加筆、修正をして掲載しております(※順不同)。
- Wikipedia
- 日本経済新聞
- 朝日新聞
- CNBC
- ロイター
- Bloomberg
- グローバルインフォ
- FX WAVE
- The Economist
- The Wall Street Journal
HDP(タカ派・ハト派ポイント)とは？
HDP(タカ派・ハト派ポイント：Hawk or Dove Point)は、RHDPと並び、ゴゴヴィ内で最も重要視されるオリジナル指標の1つで、人物や機関がタカ派なのか、それともハト派なのかを数値的に示すものです。
HDPはNPが付与された発言・ニュースについて、ゴゴヴィのサイト全期間のデータにおいての平均値を要人または機関別に算出したものです。
つまり、タカ派発言を繰り返している人物のHDPはプラス傾向に有り、ハト派発言を続けている人物のHDPは必然的にマイナス傾向とになります。
HDPの特徴
HDPは期間設定がされているRHDPとは違い無期限でのNPの平均値となるため、多くの重要な発言を行う人物は比較的ニュートラルである「0」に集約されやすい特徴があります。
そのため、ニュートラルラインとなる「0」を基準としてHDPの偏りを見る事で、その人物や機関の全体的な発言の偏り具合について知る事ができます。
また、要人や機関の中には発言やニュースの回数が多くてもHDPが大きな数値を示す事がありますが、その場合、将来的に現在の示すHDPデータに反する発言を繰り返しても、HDPはニュートラルである「0」を超えて反対側に振れる事は非常に難しくなります。
つまりは、HDPが強く振れている人物は、大きく偏った発言を繰り返している人物である可能性が高いので、その人物の発言は相場を追いかける上で大変重要な分析材料となります。
HDPが大きく振れている例
以下はHDPが大きく振れている人物の例となりますが、各FX要人のトップページにおいて「±3」を超えるHDPの持ち手は、「ハト派」「タカ派」と表示を変更するようにしています。
CHDP(タカ派・ハト派ポイント変動値)とは？
CHDP(タカ派・ハト派ポイント変動値：Change Hawk or Dove Point)は、CRHDPと並び数値の変化幅を示すもので、CHDPはHDPが新規のNPの発生によって変化した量を示したデータとなります。
CHDPはHDPが期間無制限となっているデータとなるため、過去に多くの発言データがある人物や機関の場合には上の(CHDPサンプル画像1)のように数値が「0.0」を示し、変化量が見られない場合が多くあります。
その一方で、CHDPが「0.0」以外の数値を示す場合には、その人物または機関の考え方が全体的に変化している事を示すものとなります。
つまり、CHDPが大きな数値を付けている発言やニュースが出始める兆候は、相場の長期的なトレンド転換と重なる場面や、さらに一方的な相場展開が続く可能性が高いと言う相場全体の変動を示唆するものとなります。
特に、相場のキーマンとなる各国の中央銀行総裁の意向により相場は大きく左右されるため、中央銀行総裁のCHDPが大きな数値となっている場合には、相場にとって非常に重要な局面となっている可能性、または相場の転換ポイントとなる発言やニュースであった可能性が高く、他のCHDPの低い発言と比較し重要な内容である可能性が高くなります。
CHDPの計算式
CHDP = NPを受けてのHDP - 前回のHDP (※前回HDPがマイナス時はプラスに変換)
RHDP(直近タカ派・ハト派ポイント)とは？
RHDP(直近タカ派・ハト派ポイント：Recent Hawk or Dove Point)はHDPと並び、ゴゴヴィを代表するオリジナル指標の1つで、人物や機関がタカ派なのか、それともハト派なのかを数値で表されたものです。
RHDPはNPが付与された発言・ニュースで、最新のデータから過去30のNPポイントが付与された発言やニュースにおける平均値を要人または機関別に算出したものです。
投資家にとって分かりやすく言い換えると、HDPは期間無制限の移動平均の数値を示す一方、RHDPは期間30の移動平均線の数値、つまり30MAのイメージとなります。
RHDPの特徴
RHDPとHDPの根本的な違いは期間が指定されている事にあり、その数値の変動はHDPと比べインパクトの強い発言やニュースに対してダイレクトな反応を見せます。
その機敏な反応は、要人の相場に対する考え方の変化や移り変わりに対して逸早い対応を示し、特に要人の現在の考え方の偏りを知る上で非常に役に立つデータとなります。
例えば、上の(RHDPサンプル画像2)を見て頂けると、数値はタカ派の非常に強い数値を示している事が分かりますが、特に各国を代表するような要人の数値が上記のように振れる際に、相場は非常に強い傾向を見せるため注意を暗示するものとなります。
また、各FX要人のトップページにおいて「±3」を超えるHDPの持ち手は、「ハト派」「タカ派」のメッセージを表示するようにしていますが、各要人の検索やRHDPの確認はFX要人発言・ニュース項目一覧を利用してください。
RHDPの計算式
RHDP = 最新を含む過去30のNPポイントの和 ÷ 30
CRHDP(直近タカ派・ハト派ポイント変動値)とは？
CRHDPはRHDPの変化量を示すため、CHDPと比べ極めて敏感に数値の変化を捕える事になりますが、その数値の大きさはニュースや発言が相場に与えるインパクトと直結する事が散見されます。
その理由として、為替だけでなく相場はサプライズ(驚き)に対して大きな反応を見せる傾向にあるのですが、例えば、日ごろから「タカ派」的な発言を繰り返した人物が、突然「ハト派」的な発言をすると市場は予想と違う発言に対して驚いて一気に売りへと傾く傾向があります。
このCRHDPは、そのサプライズの度合いを知るために非常に重宝されるデータとなり、データを見直す事で相場の肝となっている発言を見つける事ができるようになります。
CRHDPの計算式
CRHDP = NPを受けてのRHDP - 前回のRHDP (※前回RHDPがマイナス時はプラスに変換)
ゴゴヴィサイト内では、投資家の相場分析を支援する幾つかのゴゴヴィオリジナル相場分析データを紹介しているため、他のニュースサイトでは全く使われる事の無いオリジナルの専用用語が使われています。
ここでは、そのオリジナル用語の解説や、データの算出方法について説明・紹介をしています。
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