国際通貨金融委員会(IMFC)関連の発言・ニュース

国際通貨金融委員会(IMFC)

 国際通貨金融委員会(IMFC)は、正式名称「International Monetary and Financial Committee」の頭文字をとり「IMFC」と言われています。

 1974年10月に設置されたIMF暫定委員会を前身として、IMF(国際通貨基金)の報告・勧告、国際通貨金融制度の運営、同制度を揺るがす危機への対応策等、を目的として1999年9月に設立されています。

 ここでは主に年に2回開催される国際通貨金融委員会(IMFC)の議事録内容を取り上げているため、HDP・RHDPは目安値となっています。

HDP

中間派

 HDP   +0.0(HDP:ゴゴヴィ全体のデータより算出)

RHDP

中間派

 RHDP +0.0(RHDP:直近30のデータより算出)

最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2009-04-27][NP+0.0 HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・国際通貨金融委員会(IMFC)コミュニケのポイント
1 国際通貨金融委員会は、2009年4月25日、エジプト財務大臣であるブトロス・ガーリ議長の下、ワシントンにおいて19回目の会合をした。次回IMFC会合は、2009年10月4日にトルコ・イスタンブールで開催予定。
金融危機対応
2 国際的な金融安定性と世界の成長の回復のために協調して作業する決意を再確認。IMFの中心的役割を強調し、危機に対応している国々の支援のためにとられた強力な行動を歓迎。加盟国の対外資金ニーズを支援するIMFの能力を更に強化することにコミット。IMF融資可能資金への多額の支援をコミットした加盟国の迅速な対応を歓迎すると共に、他の加盟国の行動を奨励。
3 経済の回復を確実にするために必要な追加的行動、特に、
- システム上重要な機関の健全性を確保し、銀行の健全性、国内の貸出し及び国際的な資本フローを回復するためさらなる断固とした協調行動をとること
- 長期的な持続可能性を確保する信頼性ある財政枠組みの中で、成長を回復するために必要な規模の継続した財政努力を行うこと
- 物価の安定と整合的な形で、必要な期間、適切な場合に拡張的な金融政策を維持すること
- 危機の収束に伴い、政府による強力な行動からの信頼性ある出口戦略を策定することにコミット。
4 加盟国が、その経済・金融・投資政策が他の加盟国に与える影響を考慮すること、いかなる形であれ保護主義的政策をとらないことの重要性を確認。世界経済の回復を促進させる、野心的かつバランスのとれたドーハ・ラウンドの早急な妥結を要請すると共に、十分な貿易金融の資金を確保することの重要性を強調。
5 マクロ経済の安定、持続可能な成長及び国際的な金融の安定を回復するためにとられた、又はなお求められる行動について、IMFが定期的に評価することを要請。
6 金融システムの強化に関する宣言を含む、G20首脳声明を歓迎。健全な金融規制の強化、透明性向上、及び国際協調強化の重要性を強調する。IMFがこれらの目的に向けた国際的な努力への貢献に、その権限と整合的な形で、主要な役割を果たすよう慫慂。
資金の活用
7 IMFが十分なセーフガードの下、対外資金ニーズのある加盟国に対し、充分な資金を提供するよう、引き続き迅速に行動することを要請。IMFはクォータを基本とする機関であり、今後ともそうであるべきことから、第14次クォータ一般見直しの検討を2011年1月までに完了するよう、その早急な開始を慫慂。最大5000億ドル増強され、拡大されたより柔軟な新規借入取極(NAB)に後に組み入れられる、加盟国からの2500億ドルの当面の融資を通じてIMFの資金基盤を増強すること、及び、必要であれば市場借入を検討することに合意。昨日のNAB参加国と潜在的な新規参加国が出席し、日本が議長を務めたNAB会合による進展を歓迎し、作業を迅速に進めることを要請。拡大されたNABはIMF資金の重要な備えであるが、クォータ増資に代わるものではないことを確認。IMFが低所得国のニーズに対応する十分な資金能力を有することの確保の必要性も強調。
8 本日の会合の主要な成果は、IMF融資可能資金の倍増の確保である。すでに承認された日本による融資に加えて、カナダ、EU加盟国、ノルウェー、スイス、米国による最近のコミットメントを賞賛。
IMF融資制度及び国際金融のセーフティネット
9 新たなフレキシブル・クレジット・ライン(FCL)と高アクセス予防的取極(HAPAs)を含むIMFの融資及びコンディショナリティーの枠組みの徹底的な見直しを歓迎。PRGFとESFも含む、全ての借入国に対する通常の融資上限の倍増も歓迎。IMFの権限と整合的な形での、IMFプログラムの十分な柔軟性を支持。特に、必要に応じて国際開発金融機関と連携しながら、中期的に堅固な財政見通しを有する国の財政ニーズ、銀行の再建や資本増強から生じる財政ニーズに十分配慮することを支持。この新たな融資及びコンディショナリティーの枠組みを成功裏かつ公平に実施することをIMFに要請し、専務理事に対し、次回会合において進捗状況を報告するよう求める。
10 深刻な危機に臨んで国際金融のセーフティネットを強化するために、以下の取組みを支持。
- 債務持続性を確保し、また譲許性の拡大余地を検討しつつ、低所得国への譲許的貸付の融資能力を倍増。補給金は、おそらく新規ドナーによるバイの資金貢献と、新歳入モデルと整合的な形での合意されている金売却益からの追加的資金の活用を含むIMFの資金収入とODAの組合せにより、調達されうる。これとは別に、ドナーに対し既存のコミットメントを尊重するよう求める。
- 低所得国の多様なニーズによりよく応えるため、IMFの低所得国向け融資制度の改革を早期に完了し、債務持続性枠組みの中で柔軟性を強化するための選択肢を見直すこと。
- 2009年総会より十分前もって実施するため、(a)未発効の1回限りのSDR特別配分のための協定改正、及び、(b)2500億ドル相当のSDR一般配分について、加盟国が早急に承認すること。IMFに対し、SDR配分の問題点を分析し、実施の方法を示す具体的な提案をするよう求める。
サーベイランス
11 サーベイランスの効果を高めるための、IMFと加盟国による取組み及び、IMFの提言の加盟国によるフォローアップの必要性を強調。システミック・リスクの原因への特別な留意が、将来の危機予防のために不可欠。率直さ、公平性、独立性に重点を置き政策対話と明確なコミュニケーションの効果により焦点を当てることを通じサーベイランスの改善に取り組むよう求める。
12 マクロ・金融市場の連関性、国際的な波及効果、システミック・リスクが生じた場合にはその原因の分析向上を通じて、IMFのサーベイランスの強化を要請。IMFが金融安定理事会(FSB)と共に行う、システミック・リスクのより良い指標を提供し、データの欠如に対処し、システミック・リスクの予防における国際協調の重要性を強調する作業を歓迎。IMFとFSBの共同によるこれまでの早期警戒の取組みを歓迎し、次回の会合において、ピア・レビューを促進する方法、及び、脆弱性の増大と政策対応の必要性のシグナルを提供するリスク指標の継続的なモニタリングをサーベイランスに組み込む方法について議論することを期待。金融セクター評価プログラム(FSAP)の改革の進展をレビューする。年次4条協議の項目に金融セクターのサーベイランスをより効果的に組み入れ、その結果をより広範なマクロ経済サーベイランスの作業に統合することが重要。G20メンバー国がFSAPを受けるとのコミットメントを歓迎。クォータ及びボイスの改革
13 クォータ・ボイス改革、IMFの新歳入モデルに関する2008年4月の合意を実行するための当局による早期の行動が重要。予定されているクォータ見直しでは、ダイナミックな経済のクォータ・シェア、特に、新興市場国と途上国全体のシェアが増加する結果を予期。委員会は、クォータ計算式を次に使用する以前にこれを改善するための要素に関する、理事会による更なる作業に期待。この作業は2009年の年次総会の前に開始すべき。
14 委員会による、IMFの戦略的な意思決定への積極的な関与を確保するための広範な改革が、迅速に検討されるべき。理事会に対して、この論点、及び、IMFのガバナンス構造の向上に関する「賢人会合の報告」及び他のグループにより行われた作業について、2009年10月の年次総会までに報告することを要請。
 内閣府は27日、政府経済見通しを公表し、09年度実質GDP成長率見通しを今年1月時点の0.0%から、3.3%減へ大幅下方に修正した。
 米当局者はストレステスト(健全性審査)を行った19行中3行に資本準備金の積み増しを要求した、とウォールストリート・ジャーナル紙が関係者の話として伝えた。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

国際通貨金融委員会(IMFC)関連の最近の発言・ニュース

[2016-10-10][NP     HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・米ワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)の諮問機関、国際通貨金融委員会(IMFC)は8日、「保護主義的な政策は世界経済の下押しリスクとなる可能性がある」として、「自由貿易を推進することで一致」との声明を採択した。また、日欧をはじめ世界的な低金利への懸念を共有し、その副作用を検証する作業の推進を表明。為替に関しては「通貨の競争的切り下げを回避し、競争力のために為替レートを目標としない」と、これまでより強い表現を明記した。

[2012-10-15][NP     HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・国際通貨基金(IMF)は13日、諮問機関である国際通貨金融委員会(IMFC)を都内で開催し、共同声明を発表した。世界経済については「減速する中でかなりの不確実性と下振れリスクが残っている」と指摘。「効果的で時宜を得た対応が不可欠である」との考えを示した。欧州に対しては「通貨統合をより確かなものにするためには、実効性のある銀行同盟と強固な財政同盟を実行に移すことを期待している」と表明したほか、米国には「財政の崖を回避し、債務上限を引き上げるとともに、財政の持続可能性を確かにする包括的な計画を進めることが不可欠だ」と指摘した。
 一方、日本に対しては今年度予算の財源の確保を求めるとともに、「中期的な財政健全化を一段と進めることが必要だ」と指摘した。

[2011-09-26][NP     HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・第24回国際通貨金融委員会(IMFC)コミュニケのポイント(2011年9月24日 於:ワシントンD.C.)
 
 シンガポール副首相兼財務大臣のターマン・シャンムガラトナム議長の下で開催。
 世界経済は危険な段階に入っており、例外的な警戒と、メンバーとIMFが同様に大胆な行動を協調して行う用意をすることが必要である。我々は、ユーロ圏の国々によるユーロ圏の危機を解決するために必要なことを行うという決定に勇気付けられている。我々は、IMFがグローバルな役割の一環としてこの努力を強力に支える用意があることを歓迎する。
 今日、我々は、世界経済が直面する危険に対処するために、断固として行動することに合意した。これらは、ソブリン債務リスク、金融システムの脆弱性、経済成長の減退、高い失業率を含む。我々の状況は異なるが、我々の経済と金融システムは密接につながっている。このため、我々は、信認と金融の安定を回復し、世界経済の成長を蘇らせるために集合的に行動する。
 先進国は、現在のグローバルなストレスを効果的に解消する中核を担っている。経済の回復の継続を確保しつつ、持続可能な財政を回復することが戦略である。先進国は、各国の状況が異なることを考慮しつつ、信頼を構築し成長を支えるための政策を採り、財政健全化を達成するために明確で信頼に足る具体的な措置を実施する。ユーロ圏諸国は、ユーロ圏のソブリン債務危機を解決するために必要なあらゆることを行い、ユーロ圏全体の、また、各国における、金融の安定性を確保する。これは、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)を、影響力を最大化させつつ、柔軟化させ、ユーロ圏の危機管理とガバナンスを改善する7月21日の首脳による決定を実施することを含む。また、先進国は、銀行が強固な資本ポジション及び十分な資金へのアクセスを有すること、国際的な波及に留意しつつ、物価の安定と整合的な限りにおいて緩和的な金融政策を維持すること、脆弱な住宅市場を回復させ、家計のバランスシートを修復すること、雇用と各国経済の中期的な潜在成長力を回復するための構造改革に取り組むことを確保する。
 顕著な安定性と成長を示している新興市場国及び途上国も、効果的なグローバルな対応の鍵である。必要な場合、政策バッファーを再構築するためにマクロ経済政策を調整し、また、景気過熱を抑制し、変動する資本フローに対する各国の強固さを拡大することが、戦略である。黒字国は、国内需要を強化する構造改革を引き続き実施する。これは、為替レートの更なる柔軟化を達成する継続した努力により支えられ、それによって世界の需要と成長のリバランスに貢献する。包摂的な成長と雇用創出を促進するための取組みは、我々全ての優先事項である。
 我々は、金融セクター改革のアジェンダの重要性を再確認し、その完全かつ時期通りの実施にコミットする。我々は、システム上重要な金融機関の規制を強化し、問題を抱える金融機関の国内及び国境を越えた秩序ある破綻処理のメカニズムを確立し、シャドーバンキングがもたらすリスクに対処するため、協調した努力を継続する。
 我々は、IMFに対し、現下の危機の秩序ある解決と将来の危機の回避への貢献において、重要な役割を果たすことを求める。我々は、統合版マルチサーベイランスレポートを、主要なリスクと政策課題に我々の議論を導き、焦点を当てるための重要なツールとして歓迎する。我々は、専務理事の行動計画において定められた方向性を歓迎する。特に、我々は、IMFが以下の優先事項に焦点を当て、次回のIMFC会合に報告することを慫慂する。
  IMFの三年毎のサーベイランスの見直しとスピルオーバー報告書を踏まえた、経済・金融の安定性へのリスクをより良く捉える、より統合的、公平、効果的なサーベイランスの枠組み
  現在の融資制度の早期の評価、及び、グローバルな資金のセーフティ・ネットの強化、
  IMF資金の十分性の見直し、
  食料・燃料価格の変動の抑制を含む、低所得国(LICs)を支援するための十分な政策助言と資金の確保
  各国の経験に基づいた、包括的で柔軟でバランスの取れた資本フロー管理のためのアプローチに関する更なる作業
 ガバナンス改革は、IMFの正統性と有効性にとってきわめて重要である。我々は、2010年のクォータ及びガバナンスに関する改革の発効を2012年の年次総会までに実現するという目標を達成するため、我々の努力を強化する。我々は、2013年1月までに包括的なクォータ計算式の見直しを完了し、次回の会合において進捗を報告することをIMFに求める。2014年1月までに第15次クォータ一般見直しを完了するというコミットメントを再確認する。我々は、世界経済・金融協力に関する重要なフォーラムとしてのIMFCの役割の更なる拡大を期待している。
 我々は、ストロス=カーン氏とリプスキー氏が困難な時期にIMFにおいて卓越した指導力を発揮したことに感謝する。我々は、ラガルド氏、リプトン氏、シャフィク氏、朱氏を温かく歓迎する。我々の次の会合は、2012年4月21日にワシントンD.C.で開催される。

[2010-10-11][NP     HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・国際通貨金融委員会(IMFC)は9日、「経済の回復は進んでいるが、依然として脆弱であり、加盟国間で一様でない。こうした潜在的な緊張の原因に直面し、我々は強固で持続可能かつ均衡ある成長を確保するために引き続き協力して取り組み、この共通の目標を損なう政策措置を慎むという我々の強いコミットメントを強調する」との認識を示した。また、「国際通貨システムは強靭性を示したが、グローバル・インバランスの拡大、不安定な資本フロー、為替動向、公的準備の供給と蓄積に関連した諸課題の結果として、緊張と脆弱性が残っている」とした。
 また、委員会終了後に、ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事が「為替や資本の移動の問題解決に向け、国際的協調体制の確立を急ぐ必要がある」などと述べたと伝えられている。

[2009-04-27][NP+0.0 HDP +0.0 CHDP 0.00 RHDP +0.0 CRHDP 0.00]
・国際通貨金融委員会(IMFC)コミュニケのポイント
1 国際通貨金融委員会は、2009年4月25日、エジプト財務大臣であるブトロス・ガーリ議長の下、ワシントンにおいて19回目の会合をした。次回IMFC会合は、2009年10月4日にトルコ・イスタンブールで開催予定。
金融危機対応
2 国際的な金融安定性と世界の成長の回復のために協調して作業する決意を再確認。IMFの中心的役割を強調し、危機に対応している国々の支援のためにとられた強力な行動を歓迎。加盟国の対外資金ニーズを支援するIMFの能力を更に強化することにコミット。IMF融資可能資金への多額の支援をコミットした加盟国の迅速な対応を歓迎すると共に、他の加盟国の行動を奨励。
3 経済の回復を確実にするために必要な追加的行動、特に、
- システム上重要な機関の健全性を確保し、銀行の健全性、国内の貸出し及び国際的な資本フローを回復するためさらなる断固とした協調行動をとること
- 長期的な持続可能性を確保する信頼性ある財政枠組みの中で、成長を回復するために必要な規模の継続した財政努力を行うこと
- 物価の安定と整合的な形で、必要な期間、適切な場合に拡張的な金融政策を維持すること
- 危機の収束に伴い、政府による強力な行動からの信頼性ある出口戦略を策定することにコミット。
4 加盟国が、その経済・金融・投資政策が他の加盟国に与える影響を考慮すること、いかなる形であれ保護主義的政策をとらないことの重要性を確認。世界経済の回復を促進させる、野心的かつバランスのとれたドーハ・ラウンドの早急な妥結を要請すると共に、十分な貿易金融の資金を確保することの重要性を強調。
5 マクロ経済の安定、持続可能な成長及び国際的な金融の安定を回復するためにとられた、又はなお求められる行動について、IMFが定期的に評価することを要請。
6 金融システムの強化に関する宣言を含む、G20首脳声明を歓迎。健全な金融規制の強化、透明性向上、及び国際協調強化の重要性を強調する。IMFがこれらの目的に向けた国際的な努力への貢献に、その権限と整合的な形で、主要な役割を果たすよう慫慂。
資金の活用
7 IMFが十分なセーフガードの下、対外資金ニーズのある加盟国に対し、充分な資金を提供するよう、引き続き迅速に行動することを要請。IMFはクォータを基本とする機関であり、今後ともそうであるべきことから、第14次クォータ一般見直しの検討を2011年1月までに完了するよう、その早急な開始を慫慂。最大5000億ドル増強され、拡大されたより柔軟な新規借入取極(NAB)に後に組み入れられる、加盟国からの2500億ドルの当面の融資を通じてIMFの資金基盤を増強すること、及び、必要であれば市場借入を検討することに合意。昨日のNAB参加国と潜在的な新規参加国が出席し、日本が議長を務めたNAB会合による進展を歓迎し、作業を迅速に進めることを要請。拡大されたNABはIMF資金の重要な備えであるが、クォータ増資に代わるものではないことを確認。IMFが低所得国のニーズに対応する十分な資金能力を有することの確保の必要性も強調。
8 本日の会合の主要な成果は、IMF融資可能資金の倍増の確保である。すでに承認された日本による融資に加えて、カナダ、EU加盟国、ノルウェー、スイス、米国による最近のコミットメントを賞賛。
IMF融資制度及び国際金融のセーフティネット
9 新たなフレキシブル・クレジット・ライン(FCL)と高アクセス予防的取極(HAPAs)を含むIMFの融資及びコンディショナリティーの枠組みの徹底的な見直しを歓迎。PRGFとESFも含む、全ての借入国に対する通常の融資上限の倍増も歓迎。IMFの権限と整合的な形での、IMFプログラムの十分な柔軟性を支持。特に、必要に応じて国際開発金融機関と連携しながら、中期的に堅固な財政見通しを有する国の財政ニーズ、銀行の再建や資本増強から生じる財政ニーズに十分配慮することを支持。この新たな融資及びコンディショナリティーの枠組みを成功裏かつ公平に実施することをIMFに要請し、専務理事に対し、次回会合において進捗状況を報告するよう求める。
10 深刻な危機に臨んで国際金融のセーフティネットを強化するために、以下の取組みを支持。
- 債務持続性を確保し、また譲許性の拡大余地を検討しつつ、低所得国への譲許的貸付の融資能力を倍増。補給金は、おそらく新規ドナーによるバイの資金貢献と、新歳入モデルと整合的な形での合意されている金売却益からの追加的資金の活用を含むIMFの資金収入とODAの組合せにより、調達されうる。これとは別に、ドナーに対し既存のコミットメントを尊重するよう求める。
- 低所得国の多様なニーズによりよく応えるため、IMFの低所得国向け融資制度の改革を早期に完了し、債務持続性枠組みの中で柔軟性を強化するための選択肢を見直すこと。
- 2009年総会より十分前もって実施するため、(a)未発効の1回限りのSDR特別配分のための協定改正、及び、(b)2500億ドル相当のSDR一般配分について、加盟国が早急に承認すること。IMFに対し、SDR配分の問題点を分析し、実施の方法を示す具体的な提案をするよう求める。
サーベイランス
11 サーベイランスの効果を高めるための、IMFと加盟国による取組み及び、IMFの提言の加盟国によるフォローアップの必要性を強調。システミック・リスクの原因への特別な留意が、将来の危機予防のために不可欠。率直さ、公平性、独立性に重点を置き政策対話と明確なコミュニケーションの効果により焦点を当てることを通じサーベイランスの改善に取り組むよう求める。
12 マクロ・金融市場の連関性、国際的な波及効果、システミック・リスクが生じた場合にはその原因の分析向上を通じて、IMFのサーベイランスの強化を要請。IMFが金融安定理事会(FSB)と共に行う、システミック・リスクのより良い指標を提供し、データの欠如に対処し、システミック・リスクの予防における国際協調の重要性を強調する作業を歓迎。IMFとFSBの共同によるこれまでの早期警戒の取組みを歓迎し、次回の会合において、ピア・レビューを促進する方法、及び、脆弱性の増大と政策対応の必要性のシグナルを提供するリスク指標の継続的なモニタリングをサーベイランスに組み込む方法について議論することを期待。金融セクター評価プログラム(FSAP)の改革の進展をレビューする。年次4条協議の項目に金融セクターのサーベイランスをより効果的に組み入れ、その結果をより広範なマクロ経済サーベイランスの作業に統合することが重要。G20メンバー国がFSAPを受けるとのコミットメントを歓迎。クォータ及びボイスの改革
13 クォータ・ボイス改革、IMFの新歳入モデルに関する2008年4月の合意を実行するための当局による早期の行動が重要。予定されているクォータ見直しでは、ダイナミックな経済のクォータ・シェア、特に、新興市場国と途上国全体のシェアが増加する結果を予期。委員会は、クォータ計算式を次に使用する以前にこれを改善するための要素に関する、理事会による更なる作業に期待。この作業は2009年の年次総会の前に開始すべき。
14 委員会による、IMFの戦略的な意思決定への積極的な関与を確保するための広範な改革が、迅速に検討されるべき。理事会に対して、この論点、及び、IMFのガバナンス構造の向上に関する「賢人会合の報告」及び他のグループにより行われた作業について、2009年10月の年次総会までに報告することを要請。
 内閣府は27日、政府経済見通しを公表し、09年度実質GDP成長率見通しを今年1月時点の0.0%から、3.3%減へ大幅下方に修正した。
 米当局者はストレステスト(健全性審査)を行った19行中3行に資本準備金の積み増しを要求した、とウォールストリート・ジャーナル紙が関係者の話として伝えた。

(最終更新日時 2016-10-11 00:06)

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