2011年6月10日の相場概要
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
ギリシャ政府関係[NP HDP -4.1 CHDP -0.4 RHDP -4.1 CRHDP -0.4]
・ギリシャ政府は9日、国際社会から追加支援を受ける条件となっている中期の緊縮財政計画を議会に提出する。なお、議会採決は6月28日に実施するとした。
ジャネット・イエレン[NP-5.0 HDP -2.3 CHDP -0.1 RHDP -1.4 CRHDP +0.1]
・イエレン・米連邦準備理事会(FRB)副議長「米住宅市場は精彩を欠く回復が続いている」「住宅在庫は当面高水準が続く可能性が高い」
アラン・ボラード[NP-4.0 HDP -2.0 CHDP +0.0 RHDP -1.0 CRHDP -0.4]
・ボラードNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁(ラジオとのインタビューで)「利上げを示唆した後で、NZドルが変動相場制移行後の最高値を付けたことに驚いている」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・韓国中央銀行は10日、政策金利を現行の3.00%から3.25%に引き上げることを決めたと発表した。市場の予想外の結果となった。
会社・企業関係[NP HDP -1.0 CHDP +2.5 RHDP -1.0 CRHDP +2.5]
・トヨタ自動車は10日、2012年3月期決算見通し発表した中で、今期の想定レートがドル円82円、ユーロ円115円であることを明らかにした。
ヴォルフガング・ショイブレ[NP-4.0 HDP +0.3 CHDP -0.3 RHDP +0.3 CRHDP -0.3]
・ショイブレ独財務相「ギリシャは援助のために更に改善を実行しなければならない」「ギリシャは2012年に市場に戻ることはなさそうだ」「ギリシャは、ユーロ圏と世界経済に対するリスク」
ドイツ政府関係[NP HDP +1.0 CHDP +0.3 RHDP +1.0 CRHDP +0.3]
・独下院は新たなギリシャの救済策を採択するという。
ジャン=クロード・トリシェ[NP+5.8 HDP +0.7 CHDP +0.0 RHDP +4.5 CRHDP +0.3]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「ECBは強い警戒姿勢にある」「ユーロ圏の経済回復は確認された」
ユルゲン・シュタルク[NP+6.4 HDP +1.5 CHDP +0.1 RHDP +4.0 CRHDP +0.0]
・欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事「ECBは7月に非常に高い確率で金利を引き上げるだろう」「現在の為替水準は輸入物価の抑制を支援している」
ウィリアム・ダドリー[NP-4.6 HDP -1.4 CHDP -0.1 RHDP -1.5 CRHDP +0.2]
・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁「エネルギー価格の上昇と住宅価格の下落が成長の下振れリスク」「総合インフレは望む水準をわずかに上回るが、エネルギー価格の上昇は一時的なもの」
ユルゲン・シュタルク[NP+5.8 HDP +1.5 CHDP +0.0 RHDP +4.1 CRHDP +0.1]
・欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事「インフレの状況には強い警戒が必要」「過度に長期間低金利を維持すると、災いやリスクを過小評価しバランスシートの修復を遅らせる」
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
アラン・ボラード[NP-4.0 HDP -2.0 CHDP +0.0 RHDP -1.0 CRHDP -0.4]
・ボラードNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁(ラジオとのインタビューで)「利上げを示唆した後で、NZドルが変動相場制移行後の最高値を付けたことに驚いている」
2011年6月10日のFX要人発言・ニュース
連邦準備制度理事会(FRB)[NP HDP -0.1 CHDP +0.0 RHDP +0.5 CRHDP +0.0]
・米連邦準備理事会(FRB)は9日、ニューヨーク連銀を通じて69億4000万ドルの国債を買い入れたと発表した。
ギリシャ政府関係[NP HDP -4.1 CHDP -0.4 RHDP -4.1 CRHDP -0.4]
・ギリシャ政府は9日、国際社会から追加支援を受ける条件となっている中期の緊縮財政計画を議会に提出する。なお、議会採決は6月28日に実施するとした。
ジャネット・イエレン[NP-5.0 HDP -2.3 CHDP -0.1 RHDP -1.4 CRHDP +0.1]
・イエレン・米連邦準備理事会(FRB)副議長「米住宅市場は精彩を欠く回復が続いている」「住宅在庫は当面高水準が続く可能性が高い」
ヴォルフガング・ショイブレ[NP HDP +0.6 CHDP +0.2 RHDP +0.6 CRHDP +0.2]
・ショイブレ独財務相「ドイツには追加支援でギリシャを助ける準備がある」
ギリシャ政府関係[NP HDP -4.1 CHDP -0.4 RHDP -4.1 CRHDP -0.4]
・ギリシャ政府筋の話として、ギリシャの内閣は中期の緊縮財政計画を承認したと伝えた。なお、議会採決は6月28日に実施される予定となっている。
米政府関係[NP HDP -1.1 CHDP +0.0 RHDP -0.9 CRHDP -0.2]
・米財務省によると、30年債入札(ダッチ方式)の落札結果は最高落札利回りが4.238%、応札倍率(カバー)が2.63倍となった。
イブ・メルシュ[NP+4.8 HDP +1.1 CHDP +0.0 RHDP +2.4 CRHDP +0.0]
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁「ECBは強い警戒姿勢にある」「ECBは自主的でないギリシャ問題の解決には反対」
アラン・ボラード[NP-4.0 HDP -2.0 CHDP +0.0 RHDP -1.0 CRHDP -0.4]
・ボラードNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁(ラジオとのインタビューで)「利上げを示唆した後で、NZドルが変動相場制移行後の最高値を付けたことに驚いている」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで強含み。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は定例記者会見で「インフレ抑制のために強い警戒(strong vigilance)が必要」などと述べ、来月の会合での利上げを示唆。発言が伝わった直後は円売りユーロ買いが出る場面もあったが、これまでに来月の利上げを期待した参加者からのユーロ買いが進んでいたこともあり、材料出尽くし感から直ぐに円買いユーロ売りが優勢となった。
一方、円はユーロ以外に対しては弱含む動きに。ダウ工業株30種平均が堅調な展開となり、投資家のリスク志向が拡大するとの見方が広がるなかで、低金利の円を売る動きが目立った。ドルに対しては米30年債入札がさえない結果となったとの見方から、米長期金利が上昇したことも売り材料視された。
なお、米商務省が発表した4月の米貿易収支は市場予想平均を上回る結果となったものの、米労働省から同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数は予想を下回るなどまちまちな結果となったため、反応は限定的だった。
デニス・ロックハート[NP+4.0 HDP -1.8 CHDP +0.1 RHDP -0.5 CRHDP -0.1]
・ロックハート・米アトランタ連銀総裁(ロイター通信とのインタビューで)「量的緩和第3弾(QE3)が必要になるとは思わない」「総合インフレの急激な上昇とコアインフレ上昇は収まる見通し」「インフレ率はFRBが目標とする2%水準に近づく見通し」
日本政府関係[NP+2.0 HDP -2.7 CHDP +0.0 RHDP -2.7 CRHDP +0.1]
・与謝野馨・経済財政担当相「今年の暮れから来年にかけて景気は上昇」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・韓国中央銀行は10日、政策金利を現行の3.00%から3.25%に引き上げることを決めたと発表した。市場の予想外の結果となった。
ニュース[NP HDP -2.7 CHDP -0.5 RHDP -2.7 CRHDP -0.5]
・6月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)暫定値は9553.69円となった、と複数の通信社が伝えた。
菅直人[NP HDP -2.4 CHDP +0.0 RHDP -3.8 CRHDP +0.2]
・菅直人首相「一定のめどつくまで「責任を果たさせてもらいたい」と申し上げて了とされた」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい週末の5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが出て円全体を押し下げた。ただ、仲値通過後は円が買い戻される展開となった。国内輸出企業やヘッジファンドなどから対ドルで円買いが入ったほか、市場参加者からは「アジア中銀からも円買いドル売りが入っていたようだ」との指摘もあった。円・ドル相場の上昇につれて、その他通貨にも円買いが入り円全体が値を上げた。
会社・企業関係[NP HDP -1.0 CHDP +2.5 RHDP -1.0 CRHDP +2.5]
・トヨタ自動車は10日、2012年3月期決算見通し発表した中で、今期の想定レートがドル円82円、ユーロ円115円であることを明らかにした。
ヴォルフガング・ショイブレ[NP-4.0 HDP +0.3 CHDP -0.3 RHDP +0.3 CRHDP -0.3]
・ショイブレ独財務相「ギリシャは援助のために更に改善を実行しなければならない」「ギリシャは2012年に市場に戻ることはなさそうだ」「ギリシャは、ユーロ圏と世界経済に対するリスク」
ジャン=クロード・トリシェ[NP+4.0 HDP +0.7 CHDP +0.0 RHDP +4.2 CRHDP +0.2]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「ユーロ圏の金融は全体として健全」「ECBは危機を通してインフレ期待を抑制してきた」「ユーロはかなり成功している」「ユーロ圏は過去12年間、米国よりも雇用を生み出した」
ヴォルフガング・ショイブレ[NP HDP +0.3 CHDP -0.3 RHDP +0.3 CRHDP -0.3]
・ショイブレ独財務相「ドイツはユーロ圏を導く責任を持っている」「安定した通貨がドイツ経済の利益」
ヴォルフガング・ショイブレ[NP HDP +0.3 CHDP -0.3 RHDP +0.3 CRHDP -0.3]
・ショイブレ独財務相「ギリシャ問題の解決には民間の関与が必要だ」
ヴィトル・コンスタンシオ[NP HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -2.0 CRHDP +0.2]
・コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁「ECBは物価安定のために必要なことを行う」「非標準的措置は金融安定を支援する」
エルッキ・リーカネン[NP HDP -0.3 CHDP +0.0 RHDP +0.2 CRHDP +0.2]
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのリーカネン・フィンランド中銀総裁「ECBは担保に関する政策を再考する必要」
ヴィトル・コンスタンシオ[NP HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -2.0 CRHDP +0.2]
・コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁「ユーロ圏整理基金が検討され、民間セクターが整理基金に出資する可能性がある」
ドイツ政府関係[NP HDP +1.0 CHDP +0.3 RHDP +1.0 CRHDP +0.3]
・独下院は新たなギリシャの救済策を採択するという。
ドイツ政府関係[NP+4.6 HDP +1.2 CHDP +0.2 RHDP +1.2 CRHDP +0.2]
・独連銀は10日、2011年の独成長率見通しを2.5%から3.1%、2012年の見通しを1.5%から1.8%に上方修正したと伝えられた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ポンドでしっかり。時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大したことや、英・独の株価指数がさえない展開となっていることなどを背景に、リスクポジション解消目的の円買いが入った。一部で「4月英鉱工業生産が予想よりも弱い結果となる」との噂があり、この噂を手掛かりに円買いポンド売りを進める参加者もいた。
一方、円はポンド以外の通貨に対しては方向感が出ない。ダウ先物の下落などを手掛かりに円買いが入ったものの、株価が下げ止まると円買い圧力が後退した。取引材料に乏しく、短期スタンスの売買が中心となったようだ。
ヴィトル・コンスタンシオ[NP HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -2.0 CRHDP +0.2]
・コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁「トリシェECB総裁は償還期限の延長に関するいかなる手段も排除しておらず、クレジットイベント(信用事由)を生み出すことのみ排除する」「ヘアカットは危険な道筋となるだろう」「市場はいつも正しいわけではない」
ニュース[NP HDP -2.7 CHDP -0.5 RHDP -2.7 CRHDP -0.5]
・サウジアラビアが、7月の産油量を日量1000万バレルに拡大すると地元紙の話として伝えている。
ヴィトル・コンスタンシオ[NP HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -2.0 CRHDP +0.2]
・コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁「ギリシャの債務問題の解決は中銀の責務ではない」
ジャン=クロード・トリシェ[NP+5.8 HDP +0.7 CHDP +0.0 RHDP +4.5 CRHDP +0.3]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「ECBは強い警戒姿勢にある」「ユーロ圏の経済回復は確認された」
ニュース[NP HDP -2.7 CHDP -0.5 RHDP -2.7 CRHDP -0.5]
・石油輸出国機構(OPEC)は10日に公表した月例報告書において、2011年後半の世界の原油需要は日量で3070万バレルに達し、OPEC生産量の日量2897万バレルを上回るとの見方を示した。そのため、2011年は需給環境を背景に市場はひっ迫することになるという。
ゴンザレス・パラモ[NP HDP -0.3 CHDP +0.0 RHDP +0.7 CRHDP +0.0]
・ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事「スペインは労働市場の自由化を進めなければならない」
ゴンザレス・パラモ[NP HDP -0.3 CHDP +0.0 RHDP +0.7 CRHDP +0.0]
・ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事「複数の銀行グループの再編が不可欠となる可能性がある」
ユルゲン・シュタルク[NP+6.4 HDP +1.5 CHDP +0.1 RHDP +4.0 CRHDP +0.0]
・欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事「ECBは7月に非常に高い確率で金利を引き上げるだろう」「現在の為替水準は輸入物価の抑制を支援している」
ウィリアム・ダドリー[NP+2.0 HDP -1.3 CHDP +0.1 RHDP -1.7 CRHDP -0.3]
・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁「第2四半期の米経済はわずかに成長」「経済成長は下期に加速し緩やかな持続的回復を維持するだろう」「経済見通しの下振れリスクは増した」
ウィリアム・ダドリー[NP-4.6 HDP -1.4 CHDP -0.1 RHDP -1.5 CRHDP +0.2]
・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁「エネルギー価格の上昇と住宅価格の下落が成長の下振れリスク」「総合インフレは望む水準をわずかに上回るが、エネルギー価格の上昇は一時的なもの」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。新規の手掛かり材料に乏しいなか、週末を控えた持ち高調整目的の小口取引に終始した。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎える1ドル=80円ちょうどのオプションの存在が意識され、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすいようだ」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円台前半での狭いレンジ取引が続いた。
・ポンド円は4月英鉱工業生産指数や4月英製造業生産指数が市場予想を下回り一時1ポンド=129円81銭前後まで値を下げたものの、「英指標は予想よりも弱い結果となる」との噂を受けて事前に売りが進んでいたこともありすぐに130円台を回復している。
・ユーロドルは安値圏でもみ合い。欧州株や時間外のダウ先物が弱含んだことなどを背景にユーロ売りドル買いが進み、20時前に一時1ユーロ=1.44428ドル前後まで値を下げたものの、市場では「海外ヘッジファンドからの買いが相場を支えた」との声が聞かれ、今のところ下値は限定的。独連銀が2011年、12年の独成長率見通しを上方修正したこともユーロの支えとなったようだ。
ユルゲン・シュタルク[NP+5.8 HDP +1.5 CHDP +0.0 RHDP +4.1 CRHDP +0.1]
・欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事「インフレの状況には強い警戒が必要」「過度に長期間低金利を維持すると、災いやリスクを過小評価しバランスシートの修復を遅らせる」
ウィリアム・ダドリー[NP-4.0 HDP -1.4 CHDP +0.0 RHDP -1.5 CRHDP +0.0]
・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁「商品価格の低下を反映して、インフレ期待を示す指標はやや低下を示している」
ユルゲン・シュタルク[NP+2.0 HDP +1.5 CHDP +0.0 RHDP +4.4 CRHDP +0.3]
・欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事「利上げの際にはタイムラグを考慮する必要がある」「ECBは不透明感の高まりを考慮する必要」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで強含み。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は定例記者会見で「インフレ抑制のために強い警戒(strong vigilance)が必要」などと述べ、来月の会合での利上げを示唆。発言が伝わった直後は円売りユーロ買いが出る場面もあったが、これまでに来月の利上げを期待した参加者からのユーロ買いが進んでいたこともあり、材料出尽くし感から直ぐに円買いユーロ売りが優勢となった。
一方、円はユーロ以外に対しては弱含む動きに。ダウ工業株30種平均が堅調な展開となり、投資家のリスク志向が拡大するとの見方が広がるなかで、低金利の円を売る動きが目立った。ドルに対しては米30年債入札がさえない結果となったとの見方から、米長期金利が上昇したことも売り材料視された。
なお、米商務省が発表した4月の米貿易収支は市場予想平均を上回る結果となったものの、米労働省から同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数は予想を下回るなどまちまちな結果となったため、反応は限定的だった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい週末の5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが出て円全体を押し下げた。ただ、仲値通過後は円が買い戻される展開となった。国内輸出企業やヘッジファンドなどから対ドルで円買いが入ったほか、市場参加者からは「アジア中銀からも円買いドル売りが入っていたようだ」との指摘もあった。円・ドル相場の上昇につれて、その他通貨にも円買いが入り円全体が値を上げた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ポンドでしっかり。時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大したことや、英・独の株価指数がさえない展開となっていることなどを背景に、リスクポジション解消目的の円買いが入った。一部で「4月英鉱工業生産が予想よりも弱い結果となる」との噂があり、この噂を手掛かりに円買いポンド売りを進める参加者もいた。
一方、円はポンド以外の通貨に対しては方向感が出ない。ダウ先物の下落などを手掛かりに円買いが入ったものの、株価が下げ止まると円買い圧力が後退した。取引材料に乏しく、短期スタンスの売買が中心となったようだ。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。新規の手掛かり材料に乏しいなか、週末を控えた持ち高調整目的の小口取引に終始した。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎える1ドル=80円ちょうどのオプションの存在が意識され、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすいようだ」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円台前半での狭いレンジ取引が続いた。
・ポンド円は4月英鉱工業生産指数や4月英製造業生産指数が市場予想を下回り一時1ポンド=129円81銭前後まで値を下げたものの、「英指標は予想よりも弱い結果となる」との噂を受けて事前に売りが進んでいたこともありすぐに130円台を回復している。
・ユーロドルは安値圏でもみ合い。欧州株や時間外のダウ先物が弱含んだことなどを背景にユーロ売りドル買いが進み、20時前に一時1ユーロ=1.44428ドル前後まで値を下げたものの、市場では「海外ヘッジファンドからの買いが相場を支えた」との声が聞かれ、今のところ下値は限定的。独連銀が2011年、12年の独成長率見通しを上方修正したこともユーロの支えとなったようだ。