2010年6月23日の相場概要
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
イングランド銀行(BOE)[NP+6.2 HDP -2.3 CHDP +0.0 RHDP -1.3 CRHDP +0.1]
・英中銀金融政策委員会議事要旨(6月9-10日分)「0.50%の政策金利の据え置きを7対1で決定。センタンス委員が0.25%の利上げを主張。」
ロシア政府関係[NP HDP +1.4 CHDP 0.00 RHDP +1.4 CRHDP 0.00]
・天然ガスを巡るロシアと隣国ベラルーシの対立が深刻化している。ベラルーシ政府は22日、同日からベラルーシ経由で欧州に供給されている天然ガスを制限すると発表。欧州向けのガス供給に悪影響が出る可能性が高まっている。ロシア政府系企業のガスプロムが、ベラルーシ政府とのガス料金未納を巡る交渉が決裂したことで、ベラルーシへの天然ガス供給の15%削減に踏み切ったことがきっかけとなっている。ベラルーシは、支払いを2週間以内に実施すると表明したが、ガスプロム社は料金納入期間の延長に応じないとのコメントを発表した。
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
G20(20カ国地域財務大臣中央銀行総裁会議)[NP+1.0 HDP +3.1 CHDP -0.7 RHDP +3.1 CRHDP -0.7]
・G20声明草案として「景気回復への取り組みはよい成果を上げたが、満足する余地はない」と伝えた。また、「景気回復は平坦でなく、ぜい弱である」とした。
2010年6月23日のFX要人発言・ニュース
フィッチ・レーティングス[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・格付け会社フィッチは22日、「英政府が発表した財政赤字や公的債務の削減を目的とした英緊急予算案は力強い意志表明である」との見解を示した。また、英予算案を成し遂げれば、英国の格付け「AAA」を強固にするとした。
ジャン=クロード・ユンケル[NP-4.4 HDP -1.2 CHDP +0.0 RHDP -0.9 CRHDP -0.1]
・ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)「景気回復は依然ぜい弱であり、リスクに満ちている」
フィッチ・レーティングス[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・格付け会社フィッチは22日、英緊急予算案の銀行課税は銀行の格付けに影響を与えない、との見方を示した。
米政府関係[NP HDP -1.2 CHDP +0.0 RHDP -1.6 CRHDP +0.0]
・米財務省によると、2年債入札(ダッチ方式)の落札結果は最高落札利回りが0.738%、応札倍率(カバー)が3.45倍となった。
欧州連合(EU)[NP HDP -0.3 CHDP +0.5 RHDP -0.3 CRHDP +0.5]
・欧州委員会の草案として「欧州連合(EU)は高債務国の債券発行に対する課税を検討する」と伝えた。
カナダ銀行関係[NP HDP -0.6 CHDP -0.2 RHDP -0.5 CRHDP +0.2]
・カナダ銀行(中央銀行)副総裁は22日、政策金利の水準は依然景気刺激的である、との見方を示した。また、強いカナダドルや貧弱な生産性、米国の低需要がカナダの景気回復にとって妨げになるほか、将来の利上げは経済成長やインフレ、欧州の状況次第である、とした。
バラク・オバマ[NP-3.0 HDP -0.9 CHDP +0.0 RHDP -0.7 CRHDP +0.0]
・オバマ米大統領「米経済成長は我々が望むほど速くない」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。オズボーン英財務相は22日、緊急予算案として緊縮財政策や増税を発表したほか、2010年と11年の英経済成長見通しを下方修正した。ただ、予算案の内容が事前の予想とほぼ同じだったため材料出尽くし感が出たほか、英財政再建が進むとの見方から円売りポンド買いが優勢に。その他の通貨にも円売りがやや波及した。格付け会社フィッチが「英緊急予算案を成し遂げれば、英国の格付け『AAA』を強固にする」との見解を示したことも円売りポンド買いを促す場面もあった。ただ、前日終値付近でのもみ合いを続けていたNYダウが引けにかけて150ドルを超す下げ幅となり、投資家のリスク許容度が低下。オセアニア通貨など比較的金利の高い通貨に対して円を買い戻す動きが広がり円全体が押し上げられた。
ティモシー・フランツ・ガイトナー[NP HDP +0.4 CHDP +0.0 RHDP +1.9 CRHDP +0.2]
・ガイトナー米財務長官とサマーズ・米国家経済会議(NEC)委員長は、米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)で「世界経済の成長は米国だけでは支えられない。均衡が必要。」、「G20諸国は赤字に対処する必要があるが、目先の成長を犠牲にするべきではない」などと認識を示した。
ニュージーランド政府関係[NP-4.0 HDP -2.6 CHDP +0.0 RHDP -2.2 CRHDP +0.0]
・イングリッシュ・ニュージーランド(NZ)財務相「ニュージーランドの今年度の財政はさらに悪化したように思われる」
中国政府関係[NP+4.4 HDP +1.3 CHDP +0.0 RHDP +1.8 CRHDP +0.0]
・李克強・中国副総理「中国は内需拡大を目指す」
フィッチ・レーティングス[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・格付け会社フィッチは、「中国が人民元の柔軟性を強化するとの方針を決定したが、債務格付けに直接的な影響はない」との認識を示したと報じられた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。弱い米住宅指標を嫌気し米国株が大幅安となったため、日本株が下落することを見越して円を買い戻す動きが見られた。もっとも、前場の日本株は軟調だったものの、安値圏でもみ合いが続きリスク許容度が一段と低下する展開にはならなかった。短期スタンスで円買いを仕掛けた参加者からは、ポジション調整の円売りが出た。時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことも円売りを誘い、円の上値は切り下がった。中国人民銀行が10時過ぎに発表した人民元の基準値に対する反応は目立たなかった。
日本政府関係[NP HDP -2.1 CHDP +0.0 RHDP -2.4 CRHDP +0.0]
・日本政府は、財政危機にあるギリシャに対し、国際通貨基金(IMF)を通じて最大2000億円の追加的な融資を実施する方針を固めたと、日経新聞が報じた。
西村清彦[NP HDP +0.0 CHDP -0.7 RHDP +0.0 CRHDP -0.7]
・西村日銀副総裁は6月24-27日の日程で中国を訪問する予定となったと報じられた。
ギリシャ政府関係[NP HDP -4.3 CHDP -1.3 RHDP -4.3 CRHDP -1.3]
・パパコンスタンティヌ・ギリシャ財務相「債務再編なしに危機を切り抜けるだろう」、「我々には信用の問題が依然として存在する」、「スペインとポルトガルは我々よりまだよい立場にいる」
ジョージ・オズボーン[NP HDP -1.6 CHDP +0.6 RHDP -1.6 CRHDP +0.6]
・オズボーン英財務相「ユーロ圏の財政問題は悪化している」
西村清彦[NP+3.6 HDP +0.4 CHDP +0.4 RHDP +0.4 CRHDP +0.4]
・西村日銀副総裁「わが国の景気は緩やかに回復している」「欧州の金融市場は不安定な状況を続けている」「先行きも回復傾向をたどると見ている」
西村清彦[NP-4.2 HDP +0.0 CHDP -0.4 RHDP +0.0 CRHDP -0.4]
・西村日銀副総裁「デフレ脱却が極めて重要な課題と認識」「(欧州金融市場が与える)国際金融や世界経済への影響を引き続き注意する必要がある」
西村清彦[NP-2.0 HDP -0.2 CHDP -0.2 RHDP -0.2 CRHDP -0.2]
・西村日銀副総裁「政策金利を0.1%で維持し、長めの金利低下を促すなど、強力な金融緩和措置を講じている」
ジョージ・オズボーン[NP HDP -1.6 CHDP +0.6 RHDP -1.6 CRHDP +0.6]
・オズボーン英財務相「緊急予算案に対する反応は、それが信頼できる計画であることを示している」
イングランド銀行(BOE)[NP+6.2 HDP -2.3 CHDP +0.0 RHDP -1.3 CRHDP +0.1]
・英中銀金融政策委員会議事要旨(6月9-10日分)「0.50%の政策金利の据え置きを7対1で決定。センタンス委員が0.25%の利上げを主張。」
イングランド銀行(BOE)[NP-2.0 HDP -2.3 CHDP +0.0 RHDP -1.2 CRHDP +0.1]
・英中銀金融政策委員会議事要旨(6月9-10日分)「2000億ポンドの資産買い入れプログラムの規模の据え置きは全会一致で決定」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で一進一退。後場の日経平均株価が一時200円を超す下げ幅となったほか、上海総合指数も一時下げ幅を広げたため、リスク資産圧縮目的の円買いが入った。もっとも、日本時間24日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることもあり、欧州勢の一角からポジション調整の円売りが出て上値を抑えられた。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げると、アジア株安を材料に形成された円買いポジションが解消されて一段と値を下げている。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]
・企業や政府の信用リスクが取引対象となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ギリシャに対する保証コストが上昇。信用情報会社CMAデータビジョン(ロンドン)によると、ギリシャのソブリンCDS5年物スプレッドは885bpまでワイド化している。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]
・23日、ギリシャとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが770bpに拡大したと伝えている。
ジョージ・ソロス[NP HDP -5.0 CHDP 0.00 RHDP -5.0 CRHDP 0.00]
・著名投資家のソロス氏(独紙ツァイトとのインタビューで)「ドイツの政策はユーロ圏の計画を破壊する恐れがある。ユーロの崩壊の可能性を排除できない。」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・アイスランド中央銀行は23日、政策金利を現行の8.50%から8.00%に引き下げることを決めたと発表した。
欧州連合(EU)[NP HDP -0.3 CHDP +0.5 RHDP -0.3 CRHDP +0.5]
・欧州連合(EU)がG20に宛てた書簡で、「G20は世界的な金融取引税の導入を探るべき」との認識を示したと報じられた。
ロシア政府関係[NP HDP +1.4 CHDP 0.00 RHDP +1.4 CRHDP 0.00]
・天然ガスを巡るロシアと隣国ベラルーシの対立が深刻化している。ベラルーシ政府は22日、同日からベラルーシ経由で欧州に供給されている天然ガスを制限すると発表。欧州向けのガス供給に悪影響が出る可能性が高まっている。ロシア政府系企業のガスプロムが、ベラルーシ政府とのガス料金未納を巡る交渉が決裂したことで、ベラルーシへの天然ガス供給の15%削減に踏み切ったことがきっかけとなっている。ベラルーシは、支払いを2週間以内に実施すると表明したが、ガスプロム社は料金納入期間の延長に応じないとのコメントを発表した。
デーヴィッド・キャメロン[NP HDP -4.0 CHDP 0.00 RHDP -4.0 CRHDP 0.00]
・キャメロン英首相「連立政権は乱雑な財政を整理する」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は23日、政策金利を現行の2.00%のまま据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。
G20(20カ国地域財務大臣中央銀行総裁会議)[NP+1.0 HDP +3.1 CHDP -0.7 RHDP +3.1 CRHDP -0.7]
・G20声明草案として「景気回復への取り組みはよい成果を上げたが、満足する余地はない」と伝えた。また、「景気回復は平坦でなく、ぜい弱である」とした。
ケビン・マイケル・ラッド[NP HDP -2.6 CHDP +0.6 RHDP -2.6 CRHDP +0.6]
・ラッド豪首相「首班としての地位を問う投票を実施する」「首相としての仕事は続けるつもり」
ムーディーズ[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・格付け会社ムーディーズは23日、「英国の新たな予算案は英国の格付け『AAA』を支える」との見解を示した。
マーク・カーニー[NP-2.0 HDP -2.0 CHDP +0.0 RHDP -1.3 CRHDP +0.1]
・カーニー・カナダ銀行(中央銀行)総裁「不確定要素は多く、我々は経済循環の分岐点にいる」
マーク・カーニー[NP-2.0 HDP -2.0 CHDP +0.0 RHDP -1.4 CRHDP -0.1]
・カーニー・カナダ銀行(中央銀行)総裁「カナダドルの上昇や過度な変動、米ドルを注視している」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。イングランド銀行(BOE)が発表した9-10日分の金融政策委員会(MPC)議事要旨で、センタンス委員が0.25%の利上げを主張していたことが明らかになったほか、英小売指標が予想よりも強い内容だったと伝わると、対ポンドで円売りが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、欧州勢の一角からポジション調整の円売りも見られた。ただ、売り一巡後は持ち直した。対カナダドルでは4月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となったことを材料に円買いが進んだほか、ユーロに対してはフランス格下げの噂を手掛かりに円買いが広がった。米商務省が発表した5月の米新築住宅販売件数(季節調整済み)が年率換算で30万件、前月比で32.7%減少と予想より大幅に弱い内容となったことを受け米国株価が失速すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが加速した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに一時本日安値となる1ドル=89円99銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=109円89銭前後まで値を下げた。
・豪ドル円は頭が重い。ラッド豪首相は23日、ギラード豪副首相が首相に立候補することを認め、24日に首相選挙を行うと発表した。市場関係者からは「ラッド豪首相が失脚すれば、鉄鉱石などを採掘する資源会社を対象とした資源超過利潤税の導入の可能性が後退するとの見方から豪ドル買いが入ったようだ」との声が聞かれ、一時1豪ドル=79円14銭前後まで値を上げた。ただ、その後失速。豪政局への不透明感がくすぶる中、カナダドル円やユーロ円の下落につれた円買い豪ドル売りが相場の重しとなり、一時77円95銭前後まで売られた。
・ユーロドルは17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2306ドル前後まで値を上げた後は、一転売りが優勢に。英MPC議事要旨を受けてユーロポンドが下落した影響を受けたほか、欧州金融への不安感が根強い中でフランス格下げの噂が出回ったことが相場の重しとなった。予想を下回る米住宅指標をきっかけに米国株が下げに転じると、一時1.2209ドル前後まで値を下げた。市場関係者からは「英系銀行からの売りが目立った」との声が聞かれた。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]
・企業や政府の信用リスクが取引対象となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ギリシャに対する保証コストが上昇。信用情報会社CMAデータビジョン(ロンドン)によると、ギリシャのソブリンCDS5年物スプレッドは925bpまでワイド化し、過去最高となる950bpに接近した。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。オズボーン英財務相は22日、緊急予算案として緊縮財政策や増税を発表したほか、2010年と11年の英経済成長見通しを下方修正した。ただ、予算案の内容が事前の予想とほぼ同じだったため材料出尽くし感が出たほか、英財政再建が進むとの見方から円売りポンド買いが優勢に。その他の通貨にも円売りがやや波及した。格付け会社フィッチが「英緊急予算案を成し遂げれば、英国の格付け『AAA』を強固にする」との見解を示したことも円売りポンド買いを促す場面もあった。ただ、前日終値付近でのもみ合いを続けていたNYダウが引けにかけて150ドルを超す下げ幅となり、投資家のリスク許容度が低下。オセアニア通貨など比較的金利の高い通貨に対して円を買い戻す動きが広がり円全体が押し上げられた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。弱い米住宅指標を嫌気し米国株が大幅安となったため、日本株が下落することを見越して円を買い戻す動きが見られた。もっとも、前場の日本株は軟調だったものの、安値圏でもみ合いが続きリスク許容度が一段と低下する展開にはならなかった。短期スタンスで円買いを仕掛けた参加者からは、ポジション調整の円売りが出た。時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことも円売りを誘い、円の上値は切り下がった。中国人民銀行が10時過ぎに発表した人民元の基準値に対する反応は目立たなかった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で一進一退。後場の日経平均株価が一時200円を超す下げ幅となったほか、上海総合指数も一時下げ幅を広げたため、リスク資産圧縮目的の円買いが入った。もっとも、日本時間24日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることもあり、欧州勢の一角からポジション調整の円売りが出て上値を抑えられた。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げると、アジア株安を材料に形成された円買いポジションが解消されて一段と値を下げている。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。イングランド銀行(BOE)が発表した9-10日分の金融政策委員会(MPC)議事要旨で、センタンス委員が0.25%の利上げを主張していたことが明らかになったほか、英小売指標が予想よりも強い内容だったと伝わると、対ポンドで円売りが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、欧州勢の一角からポジション調整の円売りも見られた。ただ、売り一巡後は持ち直した。対カナダドルでは4月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となったことを材料に円買いが進んだほか、ユーロに対してはフランス格下げの噂を手掛かりに円買いが広がった。米商務省が発表した5月の米新築住宅販売件数(季節調整済み)が年率換算で30万件、前月比で32.7%減少と予想より大幅に弱い内容となったことを受け米国株価が失速すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが加速した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに一時本日安値となる1ドル=89円99銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=109円89銭前後まで値を下げた。
・豪ドル円は頭が重い。ラッド豪首相は23日、ギラード豪副首相が首相に立候補することを認め、24日に首相選挙を行うと発表した。市場関係者からは「ラッド豪首相が失脚すれば、鉄鉱石などを採掘する資源会社を対象とした資源超過利潤税の導入の可能性が後退するとの見方から豪ドル買いが入ったようだ」との声が聞かれ、一時1豪ドル=79円14銭前後まで値を上げた。ただ、その後失速。豪政局への不透明感がくすぶる中、カナダドル円やユーロ円の下落につれた円買い豪ドル売りが相場の重しとなり、一時77円95銭前後まで売られた。
・ユーロドルは17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2306ドル前後まで値を上げた後は、一転売りが優勢に。英MPC議事要旨を受けてユーロポンドが下落した影響を受けたほか、欧州金融への不安感が根強い中でフランス格下げの噂が出回ったことが相場の重しとなった。予想を下回る米住宅指標をきっかけに米国株が下げに転じると、一時1.2209ドル前後まで値を下げた。市場関係者からは「英系銀行からの売りが目立った」との声が聞かれた。