2011年12月10日の相場概要

為替・株式・商品マーケット概要[NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は欧州通貨に対して売り先行後は買い戻された。「中国人民銀行は欧州向けと米国向けの2つの基金で構成される3000億ドル規模の外貨投資機関を創設する」との一部報道を材料に円売りユーロ買いが活発化すると、その他の通貨にも円売りが波及した。欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大し、投資家のリスク許容度が改善したことも円を押し下げる要因となった。
 ただ、「欧州連合(EU)首脳会議の結果を見定めたい」としてさらに円売りを進める展開にはならず、持ち高調整の買い戻しが入った。メルケル独首相がEU首脳会議閉幕後の記者会見で「ドイツは欧州安定メカニズム(ESM)の上限引き上げに反対する」などと述べると、債務危機対応に消極的な態度が示されたとして対ユーロ中心に円買いが優位に。メルケル氏は「英国が我々に加わることができないのは残念」とも語り、英国などの反対で財政規律違反国への自動的な制裁を含めたEU新条約を制定できなかったことが改めて意識され、円買いが加速した面もあった。
 もっとも、ユーロ圏での新条約制定は合意されたほか、ESM発足を2012年7月に前倒しすることや、ユーロ圏加盟国が国際通貨基金(IMF)に2000億ユーロの融資を拠出することなども合意に達し、一定の債務危機対策が示されたとあって円の上値は限られた。ダウ平均の大幅高も円高に歯止めを掛けたが、中盤以降は週末要因で市場参加者が次第に減少し値動きが細った。
 一方、円はドルに対して底堅い。対ユーロ中心に円売りが先行した影響をやや受けたが、下値で観測されている買い注文を支えに値を戻した。予想を上回る12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けたダウ平均やWTI原油相場の上げ幅拡大に伴い、対資源国通貨でドル売り圧力が高まると、つれる形で円買いドル売りが散見されじり高となった。
 なお、円は資源国通貨に対して上値が重い。対ユーロ中心に円売りが先行した後、買い戻された流れに沿った。ただ、株高や原油高を背景に円を調達通貨とした運用機運が根強く、次第に弱含んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円78銭前後まで上げた。ただ、前日高値の77円79銭を上抜けることが出来なかったうえ、市場では「78円ちょうど前後までは売り注文が観測されている」との指摘があり、頭の重さが嫌気された。終盤にかけて77円50銭前後までじり安となった。ユーロ円は1ユーロ=104円41銭前後まで値を上げた後、103円46-51銭まで下落したが、中盤以降は103円台後半でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは下値が堅い。中国の外貨投資機関創設絡みの報道が買い材料視され、1ユーロ=1.34342ドル前後まで値を上げた。ただ、急ピッチでの上昇に対する反動が出たうえ、メルケル独首相の発言が嫌気され1.3317-20ドルまで失速した。もっとも、EU首脳会議で一定の債務危機対策が示されたことや、ダウ平均の上昇を支えに買い戻しが入ると、中盤以降は1.3375ドル前後で動意を欠いた。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

ピーター・プラート[NP-5.4 HDP -1.7 CHDP -3.7 RHDP -1.7 CRHDP -3.7]
・欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事「世界経済は転換点にある」「ECBは信頼感と安定性のアンカーであるままだ」「一部の下振れリスクが実体化した」「ユーロ圏には成長への著しい下振れリスクがある」

2011年12月10日のFX要人発言・ニュース

ジャン=クロード・ユンケル[NP     HDP -1.4 CHDP -0.1 RHDP -1.5 CRHDP +0.0]
ジャン=クロード・ユンケル・ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)「今回が危機を巡る最後の首脳会議だと予想しない」

ピーター・プラート[NP-5.4 HDP -1.7 CHDP -3.7 RHDP -1.7 CRHDP -3.7]
ピーター・プラート・欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事「世界経済は転換点にある」「ECBは信頼感と安定性のアンカーであるままだ」「一部の下振れリスクが実体化した」「ユーロ圏には成長への著しい下振れリスクがある」

エルッキ・リーカネン[NP+2.0 HDP -0.4 CHDP +0.1 RHDP -0.4 CRHDP -0.2]
エルッキ・リーカネン・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのリーカネン・フィンランド中銀総裁「ECBの債券購入は一時的」

ジャン=クロード・ユンケル[NP     HDP -1.4 CHDP -0.1 RHDP -1.5 CRHDP +0.0]
ジャン=クロード・ユンケル・ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)「英国はキャメロン英首相の動きの影響力を失うリスク」

会社・企業関係[NP     HDP -1.0 CHDP +2.5 RHDP -1.0 CRHDP +2.5]
会社・企業関係・米ゼネラル・エレクトリック(GE)は四半期配当を1株15セントから17セントに引き上げると発表した。

クリスチャン・ノワイエ[NP     HDP -0.7 CHDP -0.1 RHDP -0.6 CRHDP -0.2]
クリスチャン・ノワイエ・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノワイエ・フランス中銀総裁「格付け会社は、ファンダメンタルス(経済の基礎的条件)を見ていない」

日本政府関係[NP     HDP -2.9 CHDP +0.0 RHDP -4.6 CRHDP +0.0]
日本政府関係・日経新聞が報じたところによると、政府は9日、2012年度の経済見通しについて、物価変動の影響を除いた実質経済成長率を2%台前半とし、今夏時点の予測(2.9%)から下方修正する方向で調整に入ったという。東日本大震災からの復興需要が本格化する一方、海外経済の低迷や円高で輸出が伸び悩むためだとのこと。

米政府関係[NP     HDP -1.2 CHDP +0.0 RHDP -1.1 CRHDP +0.0]
米政府関係・米ホワイトハウス「中国の通貨価値に関して穏やかな進展があるが十分でない」

エワルド・ノボトニー[NP     HDP -0.9 CHDP +0.0 RHDP +0.1 CRHDP -0.1]
エワルド・ノボトニー・ノボトニー・オーストリア中銀総裁「ECBによる債券購入強化の噂は誤り」「債券購入は制限されている」

為替・株式・商品マーケット概要[NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
為替・株式・商品マーケット概要・9日のニューヨーク外国為替市場で円は欧州通貨に対して売り先行後は買い戻された。「中国人民銀行は欧州向けと米国向けの2つの基金で構成される3000億ドル規模の外貨投資機関を創設する」との一部報道を材料に円売りユーロ買いが活発化すると、その他の通貨にも円売りが波及した。欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大し、投資家のリスク許容度が改善したことも円を押し下げる要因となった。
 ただ、「欧州連合(EU)首脳会議の結果を見定めたい」としてさらに円売りを進める展開にはならず、持ち高調整の買い戻しが入った。メルケル独首相がEU首脳会議閉幕後の記者会見で「ドイツは欧州安定メカニズム(ESM)の上限引き上げに反対する」などと述べると、債務危機対応に消極的な態度が示されたとして対ユーロ中心に円買いが優位に。メルケル氏は「英国が我々に加わることができないのは残念」とも語り、英国などの反対で財政規律違反国への自動的な制裁を含めたEU新条約を制定できなかったことが改めて意識され、円買いが加速した面もあった。
 もっとも、ユーロ圏での新条約制定は合意されたほか、ESM発足を2012年7月に前倒しすることや、ユーロ圏加盟国が国際通貨基金(IMF)に2000億ユーロの融資を拠出することなども合意に達し、一定の債務危機対策が示されたとあって円の上値は限られた。ダウ平均の大幅高も円高に歯止めを掛けたが、中盤以降は週末要因で市場参加者が次第に減少し値動きが細った。
 一方、円はドルに対して底堅い。対ユーロ中心に円売りが先行した影響をやや受けたが、下値で観測されている買い注文を支えに値を戻した。予想を上回る12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けたダウ平均やWTI原油相場の上げ幅拡大に伴い、対資源国通貨でドル売り圧力が高まると、つれる形で円買いドル売りが散見されじり高となった。
 なお、円は資源国通貨に対して上値が重い。対ユーロ中心に円売りが先行した後、買い戻された流れに沿った。ただ、株高や原油高を背景に円を調達通貨とした運用機運が根強く、次第に弱含んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円78銭前後まで上げた。ただ、前日高値の77円79銭を上抜けることが出来なかったうえ、市場では「78円ちょうど前後までは売り注文が観測されている」との指摘があり、頭の重さが嫌気された。終盤にかけて77円50銭前後までじり安となった。ユーロ円は1ユーロ=104円41銭前後まで値を上げた後、103円46-51銭まで下落したが、中盤以降は103円台後半でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは下値が堅い。中国の外貨投資機関創設絡みの報道が買い材料視され、1ユーロ=1.34342ドル前後まで値を上げた。ただ、急ピッチでの上昇に対する反動が出たうえ、メルケル独首相の発言が嫌気され1.3317-20ドルまで失速した。もっとも、EU首脳会議で一定の債務危機対策が示されたことや、ダウ平均の上昇を支えに買い戻しが入ると、中盤以降は1.3375ドル前後で動意を欠いた。

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ベン・バーナンキ マリオ・ドラギ 白川方明 マーヴィン・キング
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