為替・株式・商品マーケット概要

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 2011年12月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2011年12月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2011年12月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2011-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して戻りが鈍い。中国人民銀行は30日、預金準備率を0.50%引き下げると発表。中国の経済成長鈍化に歯止めが掛かるとの見方から、資源貿易関係の深い豪ドルなどに対し円売りが先行した。また、日米欧の主要中央銀行6行が国際金融システムに対する流動性支援提供能力を拡充するための協調対応策を公表。現行の米ドルスワップ協定の金利を0.50%引き下げ、期限を2013年2月1日まで延長することが明らかとなった。欧州・資源国通貨に対してドルを調達通貨とした運用機運が高まり、同時に円安が進行した。11月ADP全米雇用報告や11月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、10月米住宅販売保留指数が相次いで予想を上回ったことも好感され、欧米株式相場が上値を試す展開となったことも低金利の円を押し下げる要因となった。また、市場の一部では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、月末絡みの円売り外貨買いが入ったのでは」との声もあった。
 フィキシングを通過すると、足もとの下落に対する買い戻しが入り下値が切り上がった。ただ、ダウ平均が総じて400ドル超高を維持し、引けにかけて490ドル超高となるなど投資家のリスク志向が改善するなかで円の戻りは限られた。
 一方、円はドルに対して伸び悩み。6中銀による協調対応策などを材料にドルが全面安となった流れに沿って、円高ドル安が急速に進んだ。ただ、予想を上回る米経済指標が相次いだほか、ドル以外の通貨に対して円売りが優位となった影響から上値は重かった。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2011年12月 発言・ニュース

[2011-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して戻りが鈍い。中国人民銀行は30日、預金準備率を0.50%引き下げると発表。中国の経済成長鈍化に歯止めが掛かるとの見方から、資源貿易関係の深い豪ドルなどに対し円売りが先行した。また、日米欧の主要中央銀行6行が国際金融システムに対する流動性支援提供能力を拡充するための協調対応策を公表。現行の米ドルスワップ協定の金利を0.50%引き下げ、期限を2013年2月1日まで延長することが明らかとなった。欧州・資源国通貨に対してドルを調達通貨とした運用機運が高まり、同時に円安が進行した。11月ADP全米雇用報告や11月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、10月米住宅販売保留指数が相次いで予想を上回ったことも好感され、欧米株式相場が上値を試す展開となったことも低金利の円を押し下げる要因となった。また、市場の一部では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、月末絡みの円売り外貨買いが入ったのでは」との声もあった。
 フィキシングを通過すると、足もとの下落に対する買い戻しが入り下値が切り上がった。ただ、ダウ平均が総じて400ドル超高を維持し、引けにかけて490ドル超高となるなど投資家のリスク志向が改善するなかで円の戻りは限られた。
 一方、円はドルに対して伸び悩み。6中銀による協調対応策などを材料にドルが全面安となった流れに沿って、円高ドル安が急速に進んだ。ただ、予想を上回る米経済指標が相次いだほか、ドル以外の通貨に対して円売りが優位となった影響から上値は重かった。

[2011-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は豪ドルに対しては買いが目立った。10月豪小売売上高と10月豪住宅建設許可件数が市場予想よりも弱い結果となったことや、経済の結びつきの強い中国の11月製造部門購買担当者景気指数(PMI)と11月HSBC中国製造業PMIが予想を下回ったことなどを受けて円買い豪ドル売りが入った。
 一方、円は豪ドル以外の通貨に対しては一進一退。対豪ドルでの円買いがその他通貨に波及する面があったが、同時に豪ドル米ドルの下落につれて円売りドル買いが出たことが円全般の上値を抑えた。

[2011-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。後場の日経平均株価が200円超の上げ幅となったことや時間外の米株価指数先物が持ち直したことなどを受けて円売りが出る場面があった。しかし、日本株は引けにかけて上げ幅を縮めた上、米株価指数先物はその後下げに転じたため円売りは長続きしなかった。欧州勢が参入してくると、時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大。リスクポジション解消目的の円買い圧力が高まっている。

[2011-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。スペインとフランスの国債入札を控えて様子見ムードが強まったため、しばらくは方向感が出なかった。両国の国債入札を無事通過すると、対ユーロ中心に円売りが出る場面もあったが、時間外のダウ先物や独株価指数が下げたこともあり円売りは長続きしなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。手掛かり材料難から、1ドル=77円台後半での小動きが続いた。
・ユーロ円はユーロ高ドル安につれて一時1ユーロ=105円06銭前後まで値を上げたものの、105円台での滞空時間は短かった。
・ユーロドルはドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が「経済見通しに対するダウンサイドリスクが増した」「ECBの債券市場への介入は限定的にのみ可能」などと述べたことが嫌気されて17時30分過ぎに一時1ユーロ=1.34174ドル前後まで下げたものの、下値の堅さが確認されると次第に買い戻しが進んだ。スペイン、フランス国債入札を無事通過したことが明らかになるとユーロ買いが加速し、一時1.35212ドル前後と日通し高値を付けた。もっとも、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことが分かると、ダウ先物が失速。1.34ドル台後半まで下押しした。市場では「本日のNYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが1.3500ドルに観測されており、24時に向けて1.3500ドルに収れんしやすい」との指摘があった。

[2011-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。欧州の取引時間帯にはスペインやフランスの国債入札を無事通過したことが明らかとなったほか、11月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が予想を上回ったことが欧米株価の下値を支え、低金利の円全体の重しとなった。半面、前週分の新規失業保険申請件数は予想より弱かったうえ、国際通貨基金(IMF)報道官の話として「世界経済の見通しはダウンサイドリスクが増している」と伝わったことでリスク回避的な円買いも散見され、総じて方向感が出なかった。市場では「明日に11月米雇用統計の発表を控えて持ち高を傾けにくい面があった」との声があった。

[2011-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干弱含み。日本時間今晩に11月の米雇用統計の発表が予定されており商いは細り気味だったが、対ドルやユーロではポジション調整の円売りが見られ、円全般の上値を抑えた。

[2011-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にやや売りが強まった。東京の市場参加者は11月米雇用統計を控えて様子見を決め込み動意が乏しかった。ただ、欧州勢が参入してくると、時間外の米株価指数先物が100ドル超の上昇となったことや、現物の欧州の株価指数が堅調に推移していることなどを手掛かりに低金利の円を売る動きが見られた。

[2011-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は売りが先行したものの、その後下げ渋った。欧州の主要な株価指数が堅調に推移し、時間外の米株価指数先物が100ドル超上昇すると、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から低金利の円が売られた。市場の一部で「22時30分発表の11月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比20万人増となる」との出所不明の噂が流れたことも、株高と円安につながった。
 ニューヨークの取引時間帯に入ると、米労働省が発表した11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想を下回った一方、失業率が予想より強い内容だったことが明らかになった。事前に期待値が高まっていた反動もあって、指標発表後には円の買い戻しが強まった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=78円04銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=105円68銭前後まで値を上げたものの、そのあとはそれぞれ1ドル=77円77銭前後、1ユーロ=104円96銭前後まで下押しした。
・カナダドル円は頭が重かった。欧州株やダウ先物の上昇に伴う円売りカナダドル買いが出て一時1カナダドル=77円38銭前後まで上げたものの、その後失速。カナダ統計局が発表した11月カナダ雇用統計が予想より弱い内容となったことを受け、全般カナダドル売りが進んだ流れに沿った。一時76円台後半まで下げた。
・ユーロドルは欧州株相場の上昇を受け投資家のリスク志向が改善するとの見方からユーロ買いドル売りが先行。「欧州中央銀行(ECB)国際通貨基金(IMF)を通じて1000-2000億ユーロを融資する可能性がある」との一部報道が伝わると、欧州の債務問題が解決に向け進展するとの期待からユーロ買いが活発化した。前日の高値1ユーロ=1.3522ドル前後を上抜けてストップロスを誘発し、一時1.3550ドル前後まで上値を伸ばした。もっとも、11月米雇用統計発表に株価が伸び悩むと、1.34ドル台後半まで押し戻された。

[2011-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ドル円は続伸。市場の一部で「11月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比20万人増となる」との出所不明の噂が流れたことで、円売りドル買いが先行。米失業率の低下などが好感されて一時78.04円まで上げたものの、すぐに77.77-80円まで押し戻された。そのあとはユーロ安・ドル高につれた円売りドル買いが出て78.08円の日通し高値を付けた。
・ユーロ円は反落。米雇用統計発表直後に一時105.72円まで値を上げたものの、そのあとはユーロにネガティブな材料が相次いで伝わったため失速した。前日の安値104.212円を下抜けて、一時104.12円まで値を下げた。引けにかけてはショートカバーが入り104円台後半まで下げ渋った。

[2011-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行したものの、仲値を通過して円売り圧力が和らぐと相場は下げ渋った。市場では「日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。半面、上値も重く相場はもみ合っている。市場関係者からは「日本時間今晩の独仏首脳会談を控え、全般に様子見ムードが強かった」との声が聞かれた。

[2011-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に弱含んだ。市場では「日本時間今晩の独仏首脳会談を控え、全般に様子見ムードが強かった」との指摘があり、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、時間外のダウ先物が堅調に推移すると、投資家のリスク志向が改善するとの見方から低金利の円を売る動きが広がった。

[2011-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は軟調。時間外の米株価指数先物は100ドル超の上昇となり、5日の欧州の主要株価指数は堅調に推移したため、投資家のリスク許容度が改善。低金利の円を売って外貨を買う動きが目立った。ユーロに対しては強いユーロ圏小売指標を材料にした円売りも散見された。
 ただ、独仏首脳会談に近づくにつれて円売りの動きは弱まり、様子見ムードが強まっている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州オセアニア通貨に対するドル売り圧力が円にも波及し17時30分過ぎに1ドル=77円90銭前後まで下げたが、クロス円が上昇した影響も同時に受けており下値は堅かった。1ユーロ=104円95銭前後まで上昇した。
・ユーロドルはしっかり。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売りが入ると1ユーロ=1.34601ドル前後まで上げた。独仏首脳会談を前にいったんユーロの売り持ちを解消する参加者も見られた。
 買いが一巡し独仏首脳会談に近づくにつれてユーロ買い圧力は収まり、高値圏でもみ合いが続いている。

[2011-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。モンティ・イタリア首相が4日発表した緊縮財政策が好感されたほか、5日の独仏首脳会談で債務危機克服に向けた対応が進展するとの期待感が一部で高まり、欧州株や時間外の米株価指数先物、WTI原油先物相場が上げ幅を拡大した。投資家のリスク許容度が改善するとの見方から、対資源国通貨中心に円売りが散見された。また、メルケル独首相サルコジ仏大統領は首脳会談後の記者会見で、財政規律を違反した国に自動的な制裁の導入を求めるなど欧州連合(EU)の条約改正を提案することで完全合意したことを明らかにした。欧州安定メカニズム(ESM)の前倒し発足を目指すことでも合意し、一定の債務危機対策が示されたとして欧米株高とともに円が小幅に売られた。
 ただ、危機対策としてのユーロ共同債導入は見送られたうえ、「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)は望むほどの資金を持っていない可能性がある」と伝わった。市場では「具体的な対策は8-9日のEU首脳会談まで確認できないうえ、即効性や抜本的な解決に疑問が残る」との指摘があり、円売りは長続きしなかった。その後、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングを通過すると、対ポンド中心にややまとまった円買いが入り、下値が切り上がった。英フィナンシャルタイムズ(FT)電子版が「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が5日遅くに『AAA』格付けのユーロ圏諸国であるドイツやフランス、オーストリア、オランダ、フィンランド、ルクセンブルクを『クレジットウォッチネガティブ』に指定する用意がある」と報じ、ユーロなどに対して円買いが優位に。さらに、関係者の話として「S&Pはユーロ圏全17カ国の格付けを引き下げ方向で見直す」と伝わり、米国株が上げ幅を縮めたことがリスク回避的な円買いを促した。
 なお、S&Pは5日、ユーロ圏15カ国の格付けをクレジットウォッチネガティブに指定したほか、ドイツやオーストリア、ベルギー、フィンランド、オランダ、ルクセンブルクを1段階、フランスやイタリア、その他7カ国を2段階格下げする可能性があるとした。

[2011-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、ユーロ圏17カ国のうち、ドイツやフランスなど15カ国の長期債格付けについて「引き下げ方向で見直す」と発表した。実際に格下げされれば欧州信用不安の拡大に拍車が掛かるとの見方から、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。日本、アジア株相場の下落も円の支援材料。豪ドルに対しては、豪追加利下げ観測の高まりを背景に円高が進んだ。

[2011-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。午後の日経平均が100円超下げたほか、欧州株相場が下落して始まったことなどを手掛かりに円買い外貨売りが優勢となった。「米国は国際通貨基金(IMF)を通じた欧州への融資に参加しない」との報道が伝わると、ユーロに対して円買いが加速した。ただ、時間外のダウ先物が持ち直し、欧州株が下げ幅を縮めると円は上値を切り下げた。

[2011-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は一進一退。欧州の株価指数先物や時間外の米株価指数先物が一時軟調に推移したことを受けて、リスクポジション解消目的の円買いが先行した。ユーロに対しては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が前日NY時間の終盤に、ドイツやフランスなどユーロ圏15カ国の長期債格付けについて「引き下げ方向で見直す」と発表したことを蒸し返す形で欧州勢から円買いが入った。「ドイツ連銀は欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のために、新たな国際通貨基金(IMF)基金を直接利用することに反対している」と報じたことや、「米国はIMFを通じた欧州への融資に参加しない」と伝わったことなども円買いユーロ売り要因となった。
 ただ、時間外の米株価指数先物が持ち直し、欧州株の下値が堅くなると、リスク志向の低下が収まり、短期スタンスで円買いを進めてきた市場参加者は円売りに転じた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=77円64銭前後まで下落。16時30分過ぎに1ユーロ=103円64銭前後と日通し安値を付けたものの、時間外のダウ先物が持ち直し欧州の株価指数が底堅くなると104円台を回復した。
・ユーロドルは売り先行後、買い戻し。ユーロ圏諸国の格下げ懸念を背景に売りが先行した。17時過ぎに1ユーロ=1.33338ドル前後と日通し安値を付けた。
 しかし、11月スイス消費者物価指数(CPI)が予想を下回ると、スイス国立銀行(SNB)の追加金融緩和観測が高まり、ユーロスイスフランが急伸。連動する格好でユーロ買いドル売りが入り切り返した。時間外のダウ先物が持ち直したことや、10月の独製造業新規受注が前月比5.2%増と市場予想平均の前月比1.0%増を上回ったことなどを受けた買いが入ると、20時過ぎに1.34274ドル前後と日通し高値を付けた。市場では「マクロ系ファンドの買いが入った」との指摘があった。

[2011-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して買い一服。一部通信社が「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の格付けを引き下げる可能性がある」と報じたほか、S&PはEFSFの長期「AAA」格付けを「クレジットウォッチネガティブ」に指定したと発表した。また、EFSFの長期格付けが1-2段階引き下げられる可能性や、「AAA」格付けのユーロ圏諸国が格下げされればEFSFが「AAA」格付けを失う可能性に言及したことを受けて、リスク回避的な円買いが先行した。ただ、前日にS&Pがユーロ圏15カ国の格付けを「クレジットウォッチネガティブ」に指定しており、EFSFの指定についても多少織り込まれていた面があったほか、格付け会社フィッチの見解として「フランスのファンダメンタルズはユーロ危機にも関わらず『AAA』格付けを支援する」と伝わると、円売りユーロ買いが出て上値が切り下がった。中盤以降は8日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、8-9日に欧州連合(EU)首脳会議など重要イベントを控えて様子見気分が強まり、動意に欠ける取引が継続した。
 また、円はカナダドルに対して一転下落。カナダ銀行(中央銀行)による政策金利発表を前に、思惑的な円買いカナダドル売りが先行した。カナダ銀行は6日、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。声明では「われわれはリスクとともにカナダと世界経済、金融の進展を注意深く監視し、中期インフレ目標の2%を達成するよう金融政策を実施する」「政策金利は歴史的に低い水準にあり、金融システムはよく機能しているほか、カナダにはかなりの金融刺激策がある」「最近のカナダ経済指標は今年の下半期の成長が10月の予想より若干強いことを示唆」などと伝わった。カナダ利下げ観測を高める内容ではなかったとの見方から、一転円売りカナダドル買いが優勢となった。英フィナンシャルタイムズ(FT)電子版が「欧州当局者は2012年半ばの欧州安定メカニズム(ESM)の発足時に、EFSFの継続を承認することで、救済基金の規模を約2倍とすることを検討している」と報じ、債務危機対応の進展期待が高まるとダウ平均が一時100ドル超高に。投資家のリスク許容度改善が意識され、さらに円売りカナダドル買いが進んだ。
 一方、円はスイスフランやポンドに対して堅調。欧州の取引時間帯に発表された11月スイス消費者物価指数(CPI)が予想に反して低下し、スイス国立銀行(SNB)によるユーロスイスフランの下限引き上げ観測が高まるなか、市場の一部で「SNBの代理として国際決済銀行(BIS)がユーロ買いスイスフラン売りを行った」との噂が広がり、同時に円高・スイスフラン安が進んだ。ポンドに対しては中盤にまとまった規模のポンド売りが持ち込まれた流れに沿って、円高ポンド安が加速した。
 なお、円はドルやオセアニア通貨に対してもみ合い。新規の取引材料に乏しかったうえ、その他の通貨に絡んだ取引が中心となり方向感が出なかった。

[2011-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株相場の上昇などをながめ円売り外貨買いが出た半面、日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったため相場は方向感が出なかった。市場では「欧州中央銀行(ECB)定例理事会欧州連合(EU)首脳会議を明日以降に控えて様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられた」との指摘があった。

[2011-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午後の日経平均が150円超上昇したことなどを理由に円売り外貨買いが出たほか、欧州株相場が高く始まったことが円の重しとなった。ただ、円売りはポジション調整の域を出ず長続きしなかった。市場では「欧州中央銀行(ECB)定例理事会欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントを明日に控え、方向感が定まらなかった」との指摘があった。

[2011-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。序盤は、7日の欧州の株価指数先物が高く始まったことや、時間外の米株価指数先物が前日比100ドル超の上昇となったことを受けて円を調達通貨とした運用機運が高まった。
 しかし、独政府高官が「欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の並行運用はできないと予想」「EU首脳会議での債務危機に関する合意達成について一段と悲観的になっている」「EU首脳会議で債務危機に対する国際通貨基金(IMF)基金の活用について合意が得られると確信できない」などと述べたと伝わると、EU首脳会議で債務問題に進展が見られることへの期待がしぼみ、対ユーロ中心に円を買い戻す動きが強まった。ニューヨークの取引時間帯に入り時間外の米株価指数先物がマイナス圏に沈むと円買い圧力が増した。
 【 通貨ペア 】
・豪ドル円は序盤に1豪ドル=80円01銭前後と日通し高値を付けたが、22時過ぎには1豪ドル=79円56-61銭まで下げた。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=103円87銭前後と日通し安値更新した。
・ユーロドルは失速。欧州の株価指数先物や時間外のダウ先物の上昇を材料に買いが先行。16時過ぎに1ユーロ=1.3453ドル前後と日通し高値を付けた。
ただ、独政府高官の発言が伝わると売りが優位になった。市場参加者から「グッドネームの買いが入った」との指摘があった上、「1.3370ドルから下の水準には断続的に買いオーダーが観測されている」との声が聞かれたため下げ渋る場面も見られたが、時間外の米ダウ先物が下げに転じると売りが加速。22時過ぎに1.33595ドルと日通し安値を更新した。

[2011-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後は売られた。欧州の取引時間帯には独政府高官が「欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の並行運用はできないと予想」「欧州連合(EU)首脳会議での債務危機に関する合意達成について一段と悲観的になっている」「EU首脳会議で債務危機に対する国際通貨基金(IMF)基金の活用について合意が得られると確信できない」と述べたと伝わった。EU首脳会議で債務危機に対する具体策がまとまるとの期待感が後退すると、時間外の米株価指数先物の上げ幅縮小とともにユーロなどに対して円買いが優位となった影響が残った。関係者の話として「欧州中央銀行(ECB)は融資のための適格担保条件を緩和する計画がある」と伝わると円売りユーロ買いが出たが、直後にダウ・ジョーンズ通信がザイベルト独政府報道官の話として「8-9日のEU首脳会議でIMFがユーロ圏安定を支援する援助を提供できるかについて決定はないだろう」と報じると円が再び買われた。
 ただ、市場では「対ユーロでオランダネームのポンド買いが入った」「中東勢が引き続きポンドを物色している」「M&A(企業の合併・買収)絡みのポンド買いのフローが出た」との声が聞かれ、円安・ポンド高が急速に進行すると、その他の通貨に対しても持ち高調整の円売りが広がった。ダウ平均が80ドル超安から上げに転じ、投資家のリスク許容度が改善するとの見方も低金利の円を押し下げる要因となった。
 その後、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が7日、ポルトガルの銀行7行やEU全体、EUの大手銀行グループの格付けを「クレジットウォッチネガティブ」に指定したと相次いで発表すると円高ユーロ安が進む場面があった。もっとも、ダウ平均が引けにかけて一時100ドル超上昇したため全般的な円売りが再開した。
 一方、円はドルに対して小動き。手掛かり材料に乏しいなか、欧州・オセアニア通貨に対して円とドルが同時に売買された影響から引き続き方向感が出なかった。

[2011-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。欧州中央銀行(ECB)理事会欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントを控え、様子見ムードが強く方向感が乏しかった。一方、豪ドルに対しては強含んだ。オーストラリア連邦統計局が発表した11月豪雇用統計が予想より弱い内容となったことを手掛かりに円買い豪ドル売りが優勢となった。

[2011-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。欧州中央銀行(ECB)理事会欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントを控え、様子見ムードが強く方向感が乏しかった。欧州勢が加わる時間帯に入ると、欧州株相場の上昇などをながめ低金利の円が売られる場面もあったが、ポジション調整の域を出ず円売りの勢いは長く続かなかった。

[2011-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円はしっかり。欧州中央銀行(ECB)理事会欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントが予定されており、様子見ムードが強かったためしばらく方向感が出なかったが、対ドルでまとまった円買いが持ちこまれると、その他通貨にも円買いが波及した。損失覚悟の円買い注文を巻き込み上値を伸ばした。時間外の米株価指数先物や英独の株価指数が一時下げ幅を広げたことを受けて、リスクポジション解消目的の円買いも入った。
 もっとも、ECBが政策金利を1.25%から1.00%に引き下げたと発表した後に、対ユーロで円売りが強まっていることが、その他通貨に対しても円売りを誘っているため、円全体の上げ幅は縮まった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は、「国内の市場参加者から売りが出た」との指摘が聞かれ、77円50銭前後に観測されていたストップロスを巻き込んで下げ足を速めた。一時1ドル=77円31銭前後まで下げた。
・ユーロ円は21時過ぎに1ユーロ=103円49銭前後と日通し安値更新。ただ、ECBの政策金利発表後はショートカバーが強まり下値を切り上げている。
・ユーロドルは荒い値動き。欧州の主要株価指数が高く始まったことを手掛かりに買いが入り、17時過ぎに1ユーロ=1.3430ドル前後と日通し高値を付けた。しかし、対円でユーロ売りが強まったことにつれたユーロ売りドル買いが出たほか、株価がマイナス圏に沈んだことも売りを誘った。ECBの政策金利発表前に1.33791ドル前後と日通し安値まで下げた。
 ただ、ECBが8日に開いた定例理事会で、政策金利を現行の1.25%から0.25%引き下げて1.00%にすることを決めたと発表した後は一転買い戻しが強まり、1.34ドル台を回復している。
 なお、22時30分にはドラギECB総裁の定例会見が予定されている。

[2011-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は資源国通貨に対して売り先行後は一転買いが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)は8日に開いた定例理事会で、政策金利を現行の1.25%から0.25%引き下げて1.00%にすることを決めたと発表。市場の予想通りの結果となった。ドラギECB総裁は定例記者会見で「銀行に対して3年物資金供給を実施する」「融資の適格担保条件を緩和する」と述べると、ユーロ圏の金融機関の資金調達懸念が和らぐとして欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが対オセアニア通貨中心に強まった。
 ただ、直後には一転円買いが優勢に。ドラギECB総裁は先週1日に欧州議会で「8-9日の欧州連合(EU)首脳会議で加盟国の財政管理の厳格化に合意すれば、ECBは債務危機対応で一段の措置を講じる用意がある」との認識を示していたが、これについて「コメントの解釈に驚いた」「先週、債券購入を拡大すると示唆した覚えはない」と語った。また、「中銀が国際通貨基金(IMF)に融資し、IMFがユーロ圏の国債を購入することは条約に矛盾する」「チャンネルとしてのIMF活用は非常に複雑」としたうえ、「より大幅な利下げの検討はなかった」「国債利回りの上限に関する協議は行っていない」「最優先事項は物価の安定」などの認識を示した。ECBが欧州債務危機への積極的な対策を打ち出すとの期待感が失望に変わり、株価や原油先物相場の急落とともに低金利の円にリスク回避的な買いが集まった。現物の米国株の軟調地合いが継続したことも円を押し上げる要因となった。
 一方、円はドルに対して買い先行後、売りが優位となった。ドラギECB総裁の会見が始まり主要通貨に対してドル売りが先行した場面では、同時に円買いドル売りが強まった。ただ、その後のドラギ氏の発言を受けて主要通貨売りドル買いが優勢となった流れに沿って円が一転下落した。
 なお、円は欧州通貨に対して上げ幅縮小。ECBの政策金利発表後に、対ユーロ中心に円売りが広がる場面があったが、ドラギECB総裁が債券購入拡大に慎重な見方を示すと株安とともに円買いが優勢となった。ただ、対ドルで円安が急速に進行した影響から持ち高調整の円売りが出て上げ幅が縮まった。EU首脳会議の声明草案として「長期的にはユーロ共同債に向かって行動する可能性を考慮する必要がある」「ユーロ圏は2012年7月に欧州安定メカニズム(ESM) 導入を前倒しする予定がある」「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)は2013年半ばまで継続する」「ESMは最大5000億ユーロの融資上限を持つ」「ESMに銀行免許を付与す る」などと伝わると、対ユーロで小幅な円売りが持ち込まれた。ただ、独政府当局者の話として「ドイツはESMへの銀行免許付与やEFSFとESMの並行運用、ユーロ共同債の発行などのEU首脳会議声明草案を拒否する」と報じられ円売りは一服した。

[2011-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調だった。「ファンロンパイ・欧州連合(EU)大統領が記者会見を開く」と伝わると、思惑的な円売りユーロ買いが先行し円全体を押し下げた。ただ、(EU)当局者の話として「EU加盟27カ国による条約改正は断念。ユーロ圏17カ国の条約改正を目指す」「EU首脳は欧州安定メカニズム(ESM)に銀行免許を付与しないことで合意」などと報じられると、EU首脳会議で債務危機対策が打ち出されるとの期待がはく落。対ユーロで円買いが優勢となり、他の通貨にも円買いが波及した。アジア株式相場の下落も円の支援材料となった。
 一方、ドルに対してはもみ合い。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買された影響で、方向感が出なかった。

[2011-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。欧州連合(EU)首脳会議初日の協議で「ユーロ共同債については合意に達しなかった」ことが明らかになると、リスク回避の円買い外貨売りが優勢となった。アジア株式相場が下落したことも円の追い風。市場では「国内勢が対豪ドルやカナダドルで円買いを進めた」との指摘もあった。
 ただ、欧州勢が加わる時間帯に入ると上値を切り下げる展開に。時間外の米株価指数先物や現物の欧州株が底堅く推移していることなどを理由に円売り外貨買いが強まった。

[2011-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で軟調。9日の欧州の主要株価指数と時間外の米株価指数先物が上昇していることを受けて、円売り外貨買いが出た。「中国人民銀行は欧州向けと米国向けの2つの基金で構成される3000億ドル規模の外貨投資機関を創設する」との一部報道が伝わると、ユーロ建て投資が行われることを連想して円売りユーロ買いが強まり、その他通貨にも円売りが波及した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=77円78銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロ円は20時過ぎに1ユーロ=104円40銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロドルは堅調。欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を受けて買いが入った。中国人民銀行が外貨投資機関を創設すると伝わると買いが加速した。20時過ぎに1ユーロ=1.34338ドル前後と日通し高値を付けた。格付け会社フィッチが9日、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)保証付き短期証券に最も高い信用力のある『F1+』を付与したことを手掛かりにユーロを買う動きがあったほか、「中東勢やアジア系ソブリンネームからの買いが入った」との指摘があった。欧州中央銀行(ECB)のイタリア・スペインの国債購入観測もサポート要因。
 ただ、急伸した反動で利益確定の売りが出たほか、22時を過ぎると欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を縮小していることがユーロ売りを誘ったため若干伸び悩んでいる。

[2011-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は欧州通貨に対して売り先行後は買い戻された。「中国人民銀行は欧州向けと米国向けの2つの基金で構成される3000億ドル規模の外貨投資機関を創設する」との一部報道を材料に円売りユーロ買いが活発化すると、その他の通貨にも円売りが波及した。欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大し、投資家のリスク許容度が改善したことも円を押し下げる要因となった。
 ただ、「欧州連合(EU)首脳会議の結果を見定めたい」としてさらに円売りを進める展開にはならず、持ち高調整の買い戻しが入った。メルケル独首相がEU首脳会議閉幕後の記者会見で「ドイツは欧州安定メカニズム(ESM)の上限引き上げに反対する」などと述べると、債務危機対応に消極的な態度が示されたとして対ユーロ中心に円買いが優位に。メルケル氏は「英国が我々に加わることができないのは残念」とも語り、英国などの反対で財政規律違反国への自動的な制裁を含めたEU新条約を制定できなかったことが改めて意識され、円買いが加速した面もあった。
 もっとも、ユーロ圏での新条約制定は合意されたほか、ESM発足を2012年7月に前倒しすることや、ユーロ圏加盟国が国際通貨基金(IMF)に2000億ユーロの融資を拠出することなども合意に達し、一定の債務危機対策が示されたとあって円の上値は限られた。ダウ平均の大幅高も円高に歯止めを掛けたが、中盤以降は週末要因で市場参加者が次第に減少し値動きが細った。
 一方、円はドルに対して底堅い。対ユーロ中心に円売りが先行した影響をやや受けたが、下値で観測されている買い注文を支えに値を戻した。予想を上回る12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けたダウ平均やWTI原油相場の上げ幅拡大に伴い、対資源国通貨でドル売り圧力が高まると、つれる形で円買いドル売りが散見されじり高となった。
 なお、円は資源国通貨に対して上値が重い。対ユーロ中心に円売りが先行した後、買い戻された流れに沿った。ただ、株高や原油高を背景に円を調達通貨とした運用機運が根強く、次第に弱含んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円78銭前後まで上げた。ただ、前日高値の77円79銭を上抜けることが出来なかったうえ、市場では「78円ちょうど前後までは売り注文が観測されている」との指摘があり、頭の重さが嫌気された。終盤にかけて77円50銭前後までじり安となった。ユーロ円は1ユーロ=104円41銭前後まで値を上げた後、103円46-51銭まで下落したが、中盤以降は103円台後半でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは下値が堅い。中国の外貨投資機関創設絡みの報道が買い材料視され、1ユーロ=1.34342ドル前後まで値を上げた。ただ、急ピッチでの上昇に対する反動が出たうえ、メルケル独首相の発言が嫌気され1.3317-20ドルまで失速した。もっとも、EU首脳会議で一定の債務危機対策が示されたことや、ダウ平均の上昇を支えに買い戻しが入ると、中盤以降は1.3375ドル前後で動意を欠いた。

[2011-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。欧州連合(EU)首脳会議を終えて新規材料に乏しく、商いは低調だった。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を明日に控えて、持ち高調整の小口取引に終始した」との指摘もあった。

[2011-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて強含んだ。米格付け会社ムーディーズが先週の欧州連合(EU)首脳会議について「新たな対策はほとんどなく、格付け変更のリスクを低下させていない」との見解を示したことで、円高・ユーロ安が進むと他の通貨に対しても円買いが波及。中国株や時間外のダウ先物が下落したこともリスク回避の円買いを誘い円は上げ幅を広げた。

[2011-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は対ユーロで堅調。米格付け会社ムーディーズが12日、先週の欧州連合(EU)首脳会議について「新たな対策はほとんどなく、格付け変更のリスクを低下させていない」との見解を示したことが蒸し返されて欧州勢から円買いユーロ売りが入った。ユーロドルが「薄商いのなか海外レバレッジ系ファンドから売りが出た」との声が聞かれ下げたことも円買いユーロ売りを促した。
 一方、円は資源国通貨に対しては方向感が定まらない。時間外の米株価指数先物の大幅安や12日の欧州株の下落を受けたリスクポジション解消目的の円買いと、対ユーロで資源国通貨買いが進んでいることにつれた円売り資源国通貨買いが交錯している。
 その他、円は対ポンドでは軟調。「英系からのポンド買いが入った」との指摘があったほか、「大手製薬会社からのユーロ売りポンド買いが観測された」との声が聞かれ、ユーロポンドが大幅安となったことも円売りポンド買いを後押しした。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はしっかり。19時過ぎに1ドル=77円92銭前後と日通し高値を付けた。安住財務相が12日、円高に関し「為替介入だけでなく構造的な対応をしたい」との認識を示したことが買いを誘った。対ユーロでドル買いが進んだことも支えとなった。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=103円09銭前後と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは軟調。前週末の安値1ユーロ=1.32811ドル前後を下抜けて、22時過ぎに1ユーロ=1.3240ドル前後と11月25日以来の安値を付けた。ムーディーズの見解や、ユーロポンドの下げが大きくなったことなどを受けた。ユーロ圏の債務問題の解決には時間がかかるとの見方が根強いようだ。
 なお、ユーロポンドは1ユーロ=0.84748ポンド前後と3月2日以来の安値水準までユーロ安ポンド高が進行した。

[2011-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロを中心に底堅い動き。時間外の米株価指数先物や欧州株式相場がさえない動きとなったことを受けて、リスク回避志向を強めた投資家が円買い外貨売りを進めた。特にユーロに対しては格付け会社フィッチが「先週末の欧州連合(EU)首脳会議は、ユーロ圏のソブリン債格付けに対する圧力緩和にほとんど寄与していない」との見解を示したことも、円買いユーロ売りを誘ったようだ。他の通貨に対しても全般に強含み。金や原油など商品相場が下落したこともあり、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨に対しても強かった。
 なお、ドルに対してはさえない。対ユーロなどでドル買いが進んだことにつれた。

[2011-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。前日の海外市場で、ユーロ安ドル高につれた円売りドル買いが優勢となった流れを引き継いで始まった。ただ、市場では「1ドル=78円台が近づくと、年末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが意識される」との指摘があり円の下値は限定的だった。

[2011-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。ユーロドルが買い戻された流れに沿って円買いドル売りが入ったほか、市場では「1ドル=78円台には日本の輸出企業や海外勢からの円買いドル売り注文が観測されている」との指摘があり、下値の堅さを意識した円買いが入った。夕刻にかけては「まとまった規模の円買いドル売りのフローが入った」との声が聞かれ、円全体を押し上げた。

[2011-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は一進一退。13日の英、独の株価指数が寄り付き後に一時マイナス圏に沈んだことにつれて、リスクポジション解消目的で調達通貨の円を買い戻す動きが進んだ。しかし、その後の英、独の株価指数や時間外の米株価指数先物がプラス圏に浮上。株価の戻りにつれて円売りが出て上値を切り下げた。目先の円売りの一巡後は手掛かり材料難で方向感が乏しくなった。
 欧州金融安定ファシリティ(EFSF)が13日に実施した3カ月物証券の入札は、利回りは0.22%、応札倍率は3.2倍となった。目標上限の20億ユーロに近い19億7100万ユーロを割り当てることが出来たことを手掛かりに、円売りユーロ買いが進む場面があったが、ユーロ圏諸国の格下げ懸念がくすぶる上、日本時間明日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、一時的なものにとどまった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに1ドル=77円70銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円は20時過ぎに1ユーロ=102円98銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロドルは一進一退。ユーロ圏諸国の格下げ懸念がくすぶっていることを背景に欧州勢から売りが先行した。英、独の株価指数が一時下げに転じたことも売りを誘った。
 しかし、アジア時間に付けた10月4日以来の安値1.3161ドル前後を下抜けることができなかったため、下値が堅いと見た投機筋は買い戻しに動いた。株価が持ち直したことも買い戻しを誘った。欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債を購入しているとの観測が広がったことや、EFSFの3カ月物証券の入札を無難に通過したことなども支えとなり、20時過ぎに1ユーロ=1.32366ドル前後と日通し高値を付けた。

[2011-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外で堅調。序盤こそ欧米株式相場が堅調な展開となったことを手掛かりに、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが先行したが、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。メルケル独首相が欧州安定メカニズム(ESM)の上限引き上げを拒否したとの報道や、格付け会社フィッチがブルガリア、チェコ、ラトビア、リトアニアの格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に引き下げたと発表するなど、欧州の先行き不透明感を高める材料が相次いで伝わると、対ユーロを中心に円買いの動きが強まり、他の通貨に対しても波及。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で追加の量的緩和策が示唆されなかったことを受けて、米国株式相場がマイナス圏に沈むと一層リスク回避目的の円買い圧力が高まった。
 一方、ドルに対してはさえない。FOMC声明で景気認識が上方修正されたことから、円売りドル買いが優勢となった。

[2011-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)が米景気に対する認識をやや上方修正したことで、前日の海外時間にドル高が進んだ流れを引き継いだ。仲値に向けた円売りドル買いも散見された。ただ、仲値を通過して円売り圧力が和らぐと相場は下げ渋った。市場では「1ドル=78円台に観測されている日本の輸出企業などの円買いドル売り注文が意識された」との指摘があった。

[2011-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。新規材料難から様子見ムードが広がり、値動きが鈍った。欧州勢参入待ちの状況となった。
 欧州勢が参入する時間帯に入っても相場は方向感が出なかった。市場では「イタリアやドイツの国債入札、メルケル独首相の議会演説、ショイブレ独財務相バイトマン独連銀総裁の講演などを待つ姿勢が強まった」との指摘があった。

[2011-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は強含み。欧州株や時間外の米株価指数先物はもみ合いを続けた上、新規の取引材料も伝わらなかったため、暫くもみ合いが続いていた。しかし、ユーロドル相場がオプションのバリアの観測されていた1ユーロ=1.3000ドル前後を下抜けると、対ユーロで円買いが強まった。円ユーロ相場が値を上げたことにつれて、その他通貨に対しても円買いが入り円相場全般が動意付いた。同時に時間外の米株価指数先物や英、独の株価指数が下げ幅を拡大したため、リスクポジションを閉じる目的で円を買い戻す動きも見られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=78円16銭前後と11月29日以来の高値を付けた。対ユーロでドル買いが加速したことを受けた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=101円29銭前後と10月4日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.3000ドル前後に観測されていたオプションのバリアに絡んだ防戦買いと、ユーロ圏諸国の格下げ懸念を背景としたユーロ売りが交錯し、1.3000ドルに接近した場面では神経質な展開が続いた。しかし、ニューヨークの取引時間帯に差し掛かると売りの勢いが増し1.3000ドルを割り込んだ。ストップロスを巻き込んで1.29651ドル前後と1月12日以来の安値を更新した。

[2011-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外でしっかり。欧米株式相場が軟調な展開となったことを受けて、リスク志向を低下させた投資家が円買い外貨売りを進めた。原油相場が大幅安となったことを手掛かりにオセアニア通貨や資源国通貨に対しての円買いが目立ったほか、ユーロに対しては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスを格下げするとの噂が聞かれたことも買い材料視された。もっとも、その後に「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)フランス政府に対して格付け変更の意志を通知した事実はない」と伝わったため、買い一巡後は伸び悩んだ。
 一方、ドルに対してはもみ合い。対ユーロなどでドル買いが進んだことを手掛かりに弱含む場面があったが、下値は限定的だった。

[2011-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行。日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、12月調査)で大企業製造業の業況判断指数が市場予想を下回ったことも円の重しとなった。ただ、そのあとは円売り圧力が和らぎ相場は下げ渋った。市場では「年末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘があった。

[2011-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。「欧州中央銀行(ECB)は危機を避けるため資本規制の緩和を望んでいる」との一部報道をきっかけに円売りユーロ買いが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及。時間外のダウ先物が持ち直したことも円の重しとなった。一方、円はドルに対しては強含んだ。対ユーロやスイスフランでドル安が進んだ影響を受け円買いドル売りが優勢となった。

[2011-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は全体としては方向感が定まっていないが、対スイスフランでは軟調。スイス国立銀行(中央銀行)が15日、政策金利である3カ月物銀行間取引金利の誘導目標中心値を現行の0.00%に据え置くことを決めたと発表した際の声明で、ユーロスイスフランの下限を引き上げなかったことを受けて、円売りスイスフラン買いが膨らんだ。「ユーロスイスフランの下限を1.2500スイスフランに引き上げる」との憶測があったため、事前に円買いスイスフラン売りを進めていた向きは反対売買を迫られた。
 その他、円はユーロに対しては一進一退。「欧州中央銀行(ECB)は危機を避けるため資本規制の緩和を望んでいる」との一部報道を手掛かりに円売りユーロ買いが一時強まった。ただ、ポジション調整主体の円売りユーロ買いだった上、ユーロ圏諸国の格下げ懸念を背景にした押し目待ちの円買いユーロ売りが厚く下値が堅かったため切り返した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=77円75銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=101円60銭前後と日通し高値を付けたが、18時30分過ぎには101円05銭前後と日通し安値を付けた。なお、101円ちょうど前後にはオプションのバリアが観測されている。
・スイスフラン円は堅調。1スイスフラン=82円86銭前後まで上昇した。SNBがユーロスイスフランの下限を変更しなかったことを受けた。なお、ユーロスイスフランは18時過ぎに1ユーロ=1.22539スイスフラン前後まで下落した。
・ユーロドルは一進一退。ECBが資本規制の緩和を望んでいるとの一部報道をきっかけに買い戻しが強まり、一時1ユーロ=1.3038ドル前後まで値を上げた。しかし、新規のユーロ買いではなく、あくまでショートカバーが中心であったため買いは一時的で徐々に上値を切り下げた。ユーロスイスフランの下落につれたユーロ売りドル買いや、ユーロ圏の国債の格付けが引き下げられることに対する警戒感を背景にした戻り売りが厚く、18時30分過ぎには1.2958ドル前後と日通し安値を付けた。

[2011-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。全般に手掛かり材料に乏しい状態となり、米国株式相場の動向に振らされる展開となった。米ニューヨーク連銀が発表した12月のニューヨーク州製造業景気指数や、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数などが市場予想より強い結果となったことを手掛かりに、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたことから、投資家のリスク志向改善を期待した円売り外貨買いの動きが先行。ただ、前日比で一時140ドル超高まで上昇したダウ平均が一巡後に上げ幅を縮めると、円も幅広い通貨に対して買い戻された。もっとも一段の円買いを誘う材料にも乏しく、その後は米株の動きを横目に一進一退の動きを続けた。なお、米フィラデルフィア連銀が発表した12月の製造業景気指数(フィリー指数)も市場予想を上回る結果となったが、目立った反応は見られなかった。

[2011-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前日のスペイン国債の好調な入札などを背景に、欧州債務問題への懸念がやや後退。金や原油など商品相場が反発し、資源国通貨とされる豪ドルやNZドルが買われ、円が売られた。一方、ドルに対してはもみ合い。年末を控えた日本の輸出企業などの円買いが入った半面、オセアニア通貨に対して円安が進んだ影響を受けて相場は方向感が出なかった。

[2011-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含んだ。中国人民銀行が銀行の預金準備率を引き下げるとの噂が広がり、中国株が急伸。投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方から、円売り外貨買いが優勢となった。時間外のダウ先物の上昇も円の重しとなった。ただ、欧州諸国のソブリン格下げ懸念が根強いなかで、一方的に円安が進む状況にはなっていない。「海外では来週から多くの市場参加者がクリスマス休暇に入るため、様子見気分が強い」との声が聞かれた。

[2011-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は対ユーロで軟調。中国人民銀行が銀行の預金準備率を引き下げるとの噂が広がり、中国株が大幅高となったことを受けて、円売りユーロ買いが見られたが、市場で「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が本日イタリアとスペインを格下げする」との噂が広がると円買いユーロ売りが入った。ただ、時間外の米株価指数先物や欧州株の下値が堅くリスク志向の低下が進まなかったため、円の上値は重かった。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が16日、「ユーロ圏は危機対応に関して来週にも会合を開く可能性がある」と述べたと伝わったことや、時間外の米株価指数先物の上げ幅拡大などを背景に、これまでに円買いユーロ売りにポジションを傾けていた市場参加者が反対売買に動き下げ幅が広がった。週末である上、クリスマス休暇に入る市場参加者もおり、ひとまずユーロ売りポジションの一部を閉じる動きが出たようだ。
 円は対ドルでは強含み。対ユーロでドル売り圧力が強まったことにつれて円買いドル売りが入った。
 そのほか、円はオセアニア通貨に対しては時間外の米株価指数先物の上昇を手掛かりに売りが出ている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に1ドル=77円78銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=101円80銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは堅調。イタリアとスペインの格下げの噂を手掛かりに1ユーロ=1.3005ドル前後と日通し安値を付けたが、株価が底堅かった上、1.3000ドルの大台を維持したことで下値の堅さが意識されて切り返した。ユンケル・ルクセンブルク首相が来週会合を開く可能性を示唆すると、何らかの対策が発表された場合を警戒してユーロショートを積み上げていた向きが買い戻しを加速させて一段高となった。ストップロス注文を巻き込むと昨日高値1.3050ドル前後、14日高値1.30642ドル前後を上抜けて22時前に1ユーロ=1.3084ドル前後まで上昇した。

[2011-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。寄り付き後に100ドル近い上昇を見せたダウ平均が失速したことを受けて、リスク回避姿勢を強めた投資家からの円買い外貨売りが出た。ユーロに対しては、米格付け会社フィッチが「ベルギーやスペイン、スロベニア、イタリア、アイルランド、キプロスなどの格付けを『ウォッチ・ネガティブ』にする」と発表したことも円買いを誘う手掛かりとなったもよう。もっとも、マイナス圏に沈んでいたダウ平均が下げ幅を縮めたことから、買い一巡後は戻り売りに押される場面が目立った。
 一方、ドルに対しては行って来い。対ユーロなどで進んだドル売りの流れに沿ったほか、ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けて円買いドル売りも入ったことで値を上げたが、買い一巡後はクロス・円全般が買い戻されたことにつれた円売りドル買いに押されて上げ幅を縮めた。
 なお、フィッチはフランスの格付け「AAA」を確認し、見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正したほか、引け際には米格付け会社ムーディーズがベルギーの格付けを「AA1」から「Aa3」に引き下げたと発表した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はロンドン・フィキシングにかけて売り圧力が高まると、前日安値の1ドル=77円74銭前後を下抜けて一時77円62銭前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は一転して買い戻しが優勢に。ユーロ円などの上昇につれて77円92銭前後まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はフィッチの発表を受けて欧州財政懸念が高まったため、3時前には1ユーロ=101円12銭前後まで値を下げる場面があった。もっとも、その後は米株の買い戻しなどに伴って101円台半ばまで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは弱含み。1ユーロ=1.3090ドルに観測された厚い売り注文が意識されて売りが先行した。フィッチの発表や米株の失速なども重しとなり、一時は節目の1.3000ドルを下抜けて1.2995ドル前後まで下落。もっとも、1.30ドル割れ水準では押し目買いも観測され、売り一巡後は1.3047ドル前後まで買い戻された。

[2011-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合いが続いた後、やや売りが強まった。アジア株や時間外の米株価指数先物が下落していることや、WTI原油先物相場が軟調に推移していることなどを手掛かりにリスクポジション解消目的の円買いが若干入った。半面、ドルに対して、対資源国通貨でドル買いが入ったことにつれた円売りドル買いや、仲値に向けた円売りなどが出たことが円全体の上値を抑えたため、もみ合いの展開となった。
 しかし、昼過ぎに北朝鮮の金正日総書記が死亡したと伝わると、朝鮮半島情勢の先行き不透明感が高まったとして、対ドル中心に円を売る動きが強まった。市場参加者からは「海外勢から円売りドル買いが出た」との声が聞かれた。

[2011-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。北朝鮮の金正日総書記が死亡したと伝わり、アジア株と時間外の米株価指数が下落するとドルに対して欧州オセアニア通貨を売る動きが出ていた。ただ、欧州時間に近づくにつれて株安が一服すると、対ドルで欧州・オセアニア通貨が買い戻されたため、つれて円売り外貨買いが散発的に出た。一方で、対ドルでは円が買い戻されており、円全体の下値は限定されている。「金総書記の死亡の報道を手掛かりに円売りドル買いを進めたものの、下値が堅かったため短期筋がポジションを手仕舞った」との指摘があった。

[2011-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。時間外の米株価指数先物が持ち直し上げ幅を拡大したことを背景に、投資家のリスク回避志向が和らぐとの見方から低金利の円が売られた。ただ、ユーロ圏財務相電話会合を前に様子見ムードも根強く、一本調子で円安が進む状況にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円台後半でのもみ合いが続いた。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買された影響で、方向感が出なかった。
・カナダドル円は強含み。欧州株価や原油価格の上昇を手掛かりに買いが入ったほか、予想を上回る10月カナダ卸売売上高を理由にカナダドル高が進み、一時1カナダドル=75円37銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが入ったものの、ユーロ圏財務相電話会合を前に様子見ムードは根強く、ユーロ買いの勢いは限られた。10月ユーロ圏建設支出や10月ユーロ圏経常収支が発表されたが特に反応はなかった。

[2011-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。クリスマス休暇を控えて全般に商いが薄く、目立った方向感は見られなかった。時間外の米株価指数先物が底堅い動きを見せたほか、現物の米国株が小高く始まったことを手掛かりに、序盤は投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが先行。ただ、ユーロ圏財務相電話会合を控えて積極的にリスクを取りにいく動きは乏しく、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が国債購入拡大に対して消極的な姿勢を見せたことなどを受けて現物の米国株がマイナス圏に沈むと、次第に円を買い戻す動きが優勢に。特に豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨に対しては堅調な動きを見せた。一方、全般にリスク回避目的のドル買い圧力が高まった影響から、ドルに対してはさえない動きとなった。
 なお、財務相会合では国際通貨基金(IMF)に1500億ユーロを拠出することなどが声明で示されたが、追加の対応策が示されることはなく、投資家のリスク許容度改善にはつながらなかった。

[2011-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対オセアニア通貨で弱含み。豪準備銀行(RBA)が20日に発表した12月の理事会の議事要旨の中で「欧州からの下振れリスクが増大したため、小幅な利下げを決定した」としつつも、「主要な投資ブームが進展し、全体的な経済が概ねトレンドに沿ったペースで拡大している一段の証拠がある。豪州の主要な貿易相手も依然として堅調な成長を遂げている。これが利下げの強い必要性を示唆しなかった」との見解が示された。積極的な利下げが示唆されなかったとして円売り豪ドル買いが出たほか、同じオセアニアのNZドルに対しても円売りが進んだ。
 一方、円はオセアニア通貨以外に対しては動意が乏しかった。手掛かり材料難で積極的な売買は見送られた。
 安住淳財務相が20日午前、「中国の国債購入について話をしているのは事実だが、正式には決まっていない」「米国債やドルに対する信任は変わらない」「(為替について)いついかなる時も果断な決断できるよう準備する」などの認識を示したほか、政府が20日、第4次補正予算で外国為替市場での介入資金の原資となる外国為替資金特別会計の借入限度枠(FB枠)を現行の165兆円から195兆円に引き上げることを明らかにしたが、特に反応はなかった。

[2011-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。手掛かり材料難で動意の乏しい展開が続いたが、欧州勢参入後に「ポンドドルに中東勢の買いが入った」との指摘が聞かれ円売りポンド買いが強まると、その他通貨に対しても円売りが広がった。
 一方、円はドルに対して強含み。「国内輸出企業から円買いが入った」との声が聞かれたほか、対ポンドでドル売りが強まったことにつれた円買いドル売りが入った。

[2011-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調だった。12月独Ifo景況感指数が予想を上回ったほか、スペイン国債の入札が堅調だったとの見方から対ユーロで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及。時間外のダウ先物の上昇も円の重しとなった。予想を上回る米住宅指標を受け、時間外のダウ先物が上げ幅を広げると投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが活発化した。
 一方、ドルに対しては強含んだ。対ユーロ中心にドル売りが強まった影響を受けて、円高ドル安がじりじりと進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時45分過ぎに一時本日安値となる1ドル=77円80銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は堅調。23時前に一時1ユーロ=102円16銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは予想を上回る独経済指標やスペイン国債の入札を好感したユーロ買いが先行。まとまった規模の売り注文が観測されていた1ユーロ=1.3090ドルをバックに戻りを売る動きが出たため、相場は伸び悩む場面もあったが下値は限られた。
 米商務省が発表した11月の米住宅着工件数(季節調整済み)が年率換算で68万5000件、建設許可件数が68万1000件と市場予想を上回ったことが分かると、時間外のダウ先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク志向が改善するとの見方からユーロ買いドル売りが入り、1.3100ドルに観測されていたストップロスを誘発した。23時前に一時1.31232ドル前後まで上値を伸ばした。

[2011-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外ではさえない。米商務省が発表した11月の米住宅着工件数や11月の建設許可件数が市場予想を大幅に上回る結果となったことを受けて、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたため、リスク許容度が改善した投資家からの円売り外貨買いが出た。現物の米国株も寄り付きから堅調な展開となったほか、原油相場の大幅高などを手掛かりにオセアニア通貨や資源国通貨などに対しては特にさえない動きが目立った。ただ、売り一巡後は下げ幅を縮小する展開に。対ユーロで欧州時間以降に大幅に下げた反動から買い戻しが入ると、他の通貨に対しても買い戻しの動きが広がった。
 一方、ドルに対しては買いが先行。欧米株高を受けてリスク志向改善を意識したドル売りが進んだ流れに沿った。もっとも、ユーロなどに対してドル買い戻しの動きが進んだため、買い一巡後は戻り売りに押された。

[2011-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。20日の欧米株高を受けて21日のアジア株が上昇したため、円売り外貨買いが若干出た。もっとも、更に円売りを進める材料に乏しい上、欧米のクリスマス休暇前の様子見ムードが広がっていることもあって、円売りの勢いは弱めだった。
 日銀が金融政策決定会合後に、政策の現状維持を全員一致で決定したことを明らかにしたが特に反応はなかった。

[2011-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが強まった。手掛かり難に欧米のクリスマス休暇前の様子見ムードが加わり、積極的な売買は手控えられていたが、欧州の取引時間帯に入り時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大すると、日本と金利差のあるオセアニア通貨に対して円売りが進み、その他通貨にも円売りが波及した。
 一方、円はドルに対しては強含み。対豪ドル中心にドル売りが進んでいることにつれて円買いドル売りが入った。

[2011-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は下値が堅かった。英、独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが先行。欧州中央銀行(ECB)の期間3年物資金供給オペの供給額が市場予想を大幅に上回ったことが明らかになると、域内銀行の資金繰り不安が緩和するとの期待感から対ユーロ中心に円売りが加速した。
 しかし、オペ結果発表後もイタリアやスペインの10年物国債の利回りが上昇したうえ、欧米株価が下げに転じたため円は急速に持ち直した。市場では「ECBの資金供給は量的緩和と同じで通貨安は当然」との指摘もあり、円買いユーロ売りが優勢となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。ユーロ高ドル安が進んだタイミングで一時1ドル=77円70銭前後まで値を下げたものの、ユーロドルの失速を受け77円89銭前後まで買い戻された。
・ユーロ円は頭が重かった。19時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=102円53銭前後まで上げたものの、22時過ぎに101円46銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは欧州株価の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売りが出たほか、市場では「中東勢からの買いが入った」との指摘があり相場は堅調に推移した。予想を上回るECB資金供給で域内銀行の資金繰り不安が緩和するとの期待から、ユーロ買いが加速すると一時1ユーロ=1.31987ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、そのあとは急速にユーロ売りが強まる展開に。イタリア国債の利回りが上昇するなど、全般に欧州債務危機に対する楽観ムードが後退したほか、市場関係者からは「これまでにユーロ買いを進めた投資家から利食い売りが出た」との声が聞かれた。1.30ドル台半ばに観測されていたストップロスを誘発し、22時過ぎに一時1.3027ドル前後まで下げ足を速めた。

[2011-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。欧州中央銀行(ECB)が実施した期間3年物資金供給オペの結果に対する反応が一巡すると、欧州時間で対ユーロを中心に大幅に円買いが進んだ反動から戻り売りが出た。また、売り先行となったダウ平均が引けにかけてプラス圏に浮上したことも、投資家のリスク回避姿勢が緩和するとの見方から円売り外貨買いにつながったようだ。
 ドルに対してはじり安。全米リアルター協会(NAR)が21日発表した11月の米中古住宅販売件数が年率換算で442万件と市場予想平均の506万件程度を下回ったことを受けて、全般にドル買いが進んだ流れに沿った。ユーロに対しても序盤こそ欧州時間からの流れを引き継いで買いが先行したが、買い一巡後は引けにかけて徐々に売りに押される展開となった。
 なお、格付け会社フィッチは「米議員が来年以降明確な財政赤字削減策を示さなければ、2013年末までに米国の『AAA』格付けは引き下げられる可能性がある」との見解を示したと伝わったが目立った反応は見られなかった。

[2011-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。対ドルで仲値決済に向けて若干ながら円売りが散見されたものの、仲値通過後は取引材料に乏しく動意を欠いた。欧米勢のクリスマス休暇や日本の祝日を前に市場参加者が減少しており、取引は総じて低調だった。

[2011-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが強まった。日本の連休を控えていることに加えて、取引材料が乏しかったこともあって、暫く動意を欠く展開が続いていたが、欧州の取引時間帯に入ると対ユーロ中心に円売りが進んだ。ユーロドルが「ロシア勢や中東勢から買いが入った」との指摘があり値を上げると、つれて円売りユーロ買いが出たため、その他通貨にも円売りが波及した。時間外の米株価指数先物が持ち直し上値を伸ばしていることや、欧州株が堅調に推移していることなども円売りを誘っている。

[2011-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。欧州株が堅調に推移し時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことなどを背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが出た。ただ、フランスの格下げ懸念が根強いなか、円売りの勢いは長く続かず次第に下値を切り上げた。市場では「海外市場ではクリスマス休暇に突入しており、商いは閑散。手掛かり材料にも乏しく、相場は方向感が出ていない」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はじり高。ユーロドルの失速につれた円売りドル買いが出て、23時前に一時本日高値となる1ドル=78円19銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=102円34銭前後まで上げたものの、そのあとは101円台後半まで押し戻された。
・ユーロドルは欧州株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが入ったほか、市場では「中東勢から買いが持ち込まれた」との指摘があり、17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.31193ドル前後まで値を上げた。ただ、フランスが格下げされるとの噂が再び広がったため、そのあとは売りが優勢に。市場関係者からは「アジア中銀からユーロ売りが出ていた」との声が聞かれ、一時1.30191ドル前後まで値を下げた。米商務省が発表した7-9月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率1.8%増と市場予想を下回ったことを受けて、株価が伸び悩んだことも相場の重し。

[2011-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は対資源国通貨でさえない。原油相場が一時100ドルの大台に乗せるなど堅調な展開となったことを受けて、カナダドルなどに対しては売りに押された。もっとも、その他の通貨に対しては方向感の乏しい動き。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値が予想を下回ったことを受けて、時間外のダウ先物が伸び悩んだため、リスク回避目的の円買い外貨売りが入る場面もあったが、12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)や11月米景気先行指標総合指数が強い結果となったことから、一本調子で円買いが続く展開とはならなかった。なお、市場では「市場参加者の多くがクリスマス休暇に入っている影響から、全般に方向感は乏しかった」との指摘があった。

[2011-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。豪州や韓国、中国の株価指数が上げ幅を拡大したほか、時間外の米株価指数先物が堅調に推移するなか、投資家が運用リスクを取りやすくなるとして対豪ドルを中心に低金利の円が売られた。ただ、主要通貨に対してドル売り圧力が高まった影響から円買いドル売りが進むと、円全体の下値が支えられた。欧米市場が実質的にクリスマス休暇に入っているうえ、東京市場が天皇誕生日の祝日で休場とあって薄商いとなり方向感が出にくかった。

[2011-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。欧米市場のクリスマス休暇入りで流動性が低下するなか、ややまとまったユーロ買いドル売りのフローが出た影響から円安、ユーロ高が進む場面があった。ただ、新規の取引材料に乏しいとあってその他の通貨に円売りは波及せず方向感のない取引が続いた。

[2011-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円はやや強含んだ。東京市場が祝日で休場となったうえ、海外勢がクリスマス休暇に入ったため商いが低調となるなか、円買いドル売りのフローがやや優勢となり円全体を押し上げた。ポンドに対しては、10月英サービス業指数が市場予想を下回ったことを手掛かりに円買いが入った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時前に一時本日安値となる1ドル=78円01銭前後まで値を下げたものの、前日の安値78円ちょうどが下値の目処として意識されたため一方的に下落する展開にはならなかった。
・ポンド円は予想を下回る英経済指標を受けて、一時1ポンド=122円23銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは頭が重かった。クリスマス休暇で商いが薄れるなか、ややまとまったユーロ買いドル売りのフローが入り一時1ユーロ=1.3095ドル前後まで値を上げた。ただ、そのあとは時間外のダウ先物が伸び悩んだことなどをながめユーロ売りドル買いが優勢に。市場では「なおユーロ圏諸国の格下げ観測がくすぶる」との指摘があり、22時30分過ぎに一時1.3044ドル前後まで値を下げた。「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による欧州15カ国の格付け見直しは2012年1月になるだろう」との報道が伝わったが、相場の反応は限定的だった。

[2011-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は対ポンドで堅調。欧州時間に弱い英経済指標を受けて円買いポンド売りが進んだ流れを引き継いだ。その他に目立った手掛かり材料はなかったものの、ニューヨーク時間に入ると買いが加速。終盤まで底堅い推移を維持した。また、他の通貨に対しても対ポンドを中心に進んだ円買いが波及したため、総じて底堅く推移。米商務省が発表した11月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)や個人所得が市場予想を下回る結果となったことで時間外の米株価指数先物が伸び悩み、一時的にリスク回避目的の円買いが入る場面もあった。もっとも、現物の米国株が堅調に推移したほか、市場参加者の大半がクリスマス休暇入りするなかで全般に動意が薄かったこともあり、円買いの勢いも限られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は不安定な動き。対欧州通貨などでドル買いが進んだ流れに沿って、0時過ぎには1ドル=78円17銭前後まで値を上げた。もっとも、買い一巡後は日通し高値の78円23銭前後や11月29日高値の78円29銭前後が意識されたことから、78円ちょうど近辺まで押し戻された。
・ポンド円は対ドルやユーロなどに対してポンド売りが進んだことに伴って、6時過ぎには1ポンド=121円66銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは弱含み。ドル買いが進んだ場面で1ユーロ=1.30262ドル前後まで下落したが、現物の米国株が堅調な展開となったこともあって一巡後は下値を切り上げる展開に。もっとも、市場では「欧州諸国の格下げ懸念などが引き続き重しとなっている」との指摘があり、買い戻しは1.3050ドル台までと限定的だった。なお、一部通信社は欧州政府筋の話として、「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による欧州15カ国の格付け見直しは2012年1月になるだろう」と伝えたが、目立った反応は見られなかった。

[2011-12-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。ニュージーランド、オーストラリア、香港、シンガポールがクリスマスの振替休日で休場となり市場参加者が激減しているため、仲値決済に向けてドルに対して売買が見られた以外は商いは総じて低調だった。

[2011-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干強含み。対ドルで国内輸出企業からの円買いが進むとその他通貨に対しても円買いが入った。仲値に向けて円売りドル買いが進んだことが上値を抑えたが、午前の上海総合指数や日本株がマイナス圏で推移したことを背景にした円買いが散発的に入り小幅に値を上げた。
 もっとも、シンガポール市場が連休明けしたものの、ニュージーランド、オーストラリア、香港がボクシングデーの振替休日で休場となり引き続き市場参加者が減少しているため、商いは低調だった。
 安住淳財務相が27日午前、「為替は日本経済を反映した水準に近づく」などと発言したが、反応は限られた。

[2011-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。実質的に東京とシンガポールの市場参加者のみのマーケットであったため、午前中同様商いは低調だった。欧州の取引時間帯に入るとロンドン市場が休場で取引に厚みがない状況で、ポンドに対してまとまったフローが出て値動きがやや大きくなったが、一時的なものにとどまっている。

[2011-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。英国市場がボクシングデーの振替休日で休場となり商いが薄れるなか、序盤からNZドル売りのフローがやや目立った。円高・NZドル安が進んだ影響から、その他の通貨に対しても円買いが散見された。ただ、米国株式相場が底堅く推移し、WTI原油先物相場が上げ幅を拡大すると、終盤にかけて対カナダドルや豪ドルで円売りが広がり、円全体の上値がやや切り下がった。もっとも、市場では「クリスマス休暇明けのニューヨーク勢の本格復帰は明日以降が見込まれる」との指摘があり、総じて方向感のない展開となった。

[2011-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干強含み。対ユーロでは19時に予定されているイタリア国債の入札を警戒した円買いが散発的に入った。その他通貨に対しては後場の日本株や上海総合指数が一時下げ幅を拡大したことを背景に円買い外貨売りが若干散見された。もっとも、上海総合指数は取引終了にかけて持ち直し小幅高で引けたため、リスク回避の動きは一服。円買いの動きは加速せず上値は限定的だった。
 クリスマス休暇から復帰するロンドン勢の動きに注目が集まっているが、今までのところは大きな動きは見られない。

[2011-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は強含み。米財務省が27日に公表した為替報告書の中で、日本政府日銀が8月と10月に実施した円売り介入について「米国は支持しなかった」と明記。「日本は円売り介入を行いにくくなった」との見方が浮上し、円買いドル売りが優勢となった。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上げ幅を広げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに1ドル=77円57銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円はドル円の下落につれた円買いユーロ売りが入り、一時1ユーロ=101円44銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはイタリア国債の入札を控えて持ち高調整に伴うユーロ売りドル買いが先行。16時過ぎに一時1ユーロ=1.3058ドル前後まで値を下げた。だた、前日NY時間の安値1.3056ドル前後がサポートとして意識されると切り返した。イタリア国債の入札を無事通過したことが好感されると、ユーロ買いが優勢となり1.3080ドル前後と本日高値を付けた。もっとも、前日の高値1.3084ドル前後がレジスタンスとして意識されたほか、「1.3080ドルから1.3100ドルにかけて売りオーダーが観測されている」との指摘もあり、上値は限定的だった。市場では「明日もイタリア国債の入札が予定されており、警戒感が依然残るため買い上がりにくい」との声もあった。

[2011-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い優位。クリスマス休暇と年末年始の谷間で取引に厚みが戻らないなか、序盤は資源国通貨買いのフローが散見され、小幅ながら円安資源国通貨高が進行した。ただ、年度末を控えた米企業などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ欧州通貨売りドル買いが断続的に持ち込まれると、同時に円買い欧州通貨売りが加速。資源国通貨に対しても一転円買いが優位となった。ダウ平均やWTI原油先物相場の下げ幅拡大に伴い、投資家のリスク許容度が低下するとの見方も低金利の円全体を押し上げる要因となった。
 一方、円はドルに対して売り優位。米財務省が27日に公表した為替報告書の中で、日本が8月以降に実施した単独の円売り介入について「支持しなかった」と明記し、政府日銀が介入しづらくなるとの見方が広がるなか、海外勢からと見られる円買いドル売りが入った。ただ、中盤以降は主要通貨に対してドル買いが優勢となった流れに沿って円安ドル高が急速に進んだ。

[2011-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。ユーロ圏の債務問題に対する警戒感や昨日の米株安などを背景に投資家のリスク許容度が低下する中で、市場参加者から「米系ファンドから円買いユーロ売りが入った」との声が聞かれ、その他通貨にも円買いが広がった。29日午前の日本株が軟調だったため、リスクポジション解消目的の円買いも入った。
 なお、ユーロに関しては「年始に利金支払いが予定されている欧州債の円転に関して、事前に円買いユーロ売りを進める向きもあった」との声も聞かれた。

[2011-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。手掛かり材料難でポジション調整の取引が中心となったが、対ドルでは散発的に円買いが入りじりじりと値を上げた。欧州勢が本格参入してくると、19時に予定されているイタリア国債の入札を警戒して対ユーロで円買い圧力が高まった。

[2011-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は堅調。年明け以降の欧州債務危機への警戒感から、対ユーロ中心に円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。イタリア政府が29日に実施した10年物国債の平均落札利回りは6.98%と前回から低下したものの、利回りは財政運営の危険水域である7%付近の高水準が続いている。モンティ・イタリア首相が「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入はほぼ終了した」と述べたと伝わると、国債購入への期待感がはく落し円高ユーロ安が加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買されており、ドル円自体の方向感は乏しい。
・ユーロ円は安い。21時過ぎに一時1ユーロ=100円06銭前後と2001年6月1日以来の安値を付けた。ただ、まとまった規模のオプションのバリアが観測されている100円ちょうどに接近した場面では防戦買いが入ったため、そのあとは100円台前半での神経質な値動きが続いている。
・ユーロドルはイタリアの10年物国債の入札結果が「決して良い内容ではなかった」と受け止められ、欧州債務問題に対する投資家の警戒感が強まった。市場では「年末の決済に向け米企業から大口のユーロ売りドル買いが出る」との観測があるだけに、ユーロ売りドル買いが出やすい面もあった。21時過ぎに一時2010年9月14日以来の安値となる1ユーロ=1.2858ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後はショートカバーで下げ渋った。ユーロ円の買い戻しにつれたほか、ECBによるイタリア国債購入観測を背景にユーロ買いが入り1.28ドル台後半まで下値を切り上げた。

[2011-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売られた。イタリア政府が29日に実施した10年物国債入札で平均利回りは6.98%と前回の7.56%を下回ったが、持続的な資金調達が困難とされる7%付近となった。イタリアの財政運営が改めて不安視されたほか、モンティ・イタリア首相が「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入はほぼ終了した」と述べたことも意識され、円買いユーロ売りが先行。その他の通貨にも円買いが広がった。
 ただ、市場では「ECBがイタリア国債を購入している」との声が聞かれ、ユーロなどに対する円買いが一服した。12月米シカゴ購買部協会景気指数や11月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が予想を上回ったことが好感され、米国株式相場が上げ幅を拡大すると、低金利の円を調達通貨とした運用機運が高まり売りに押し戻された。
 一方、円はドルに対してじり高。米国株高を受けて主要通貨に対するドル売り圧力が高まった影響から円高ドル安が進んだ。

[2011-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。対オセアニア通貨で円売りが一時進んだため、その他通貨に対しても円売りが出る場面が見られた。ドルに対しては仲値に向けて円売りが散見された。しかし、仲値通過後はドルやユーロに対して「国内輸出企業からの円買いが入った」との声が聞かれ、円全体が切り返した。豪ドルに対しては12月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.7と速報値の49.0から下方修正されたことを手掛かりに円買いが入った面もあった。

[2011-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない動き。年末で市場参加者が減少していた上、新規の取引材料も伝わらなかったこともあって、ポジション調整の取引に終始し方向感が定まらなかった。ただ、欧州の取引時間帯に入ると、ユーロに対しては円買いが強まり本日高値まで上げている。

[2011-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は強含んだ。欧州債務問題への懸念が根強いなか、対ユーロ中心に円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及。市場では「まとまった規模のオプションのバリアが観測されていた1ユーロ=100円ちょうどを試しにいった」との指摘があった。
 財務省は30日、11月29日-12月28日の間に外国為替市場で為替介入を実施しなかったことを明らかにした。政府日銀による円売り介入への警戒感が後退し、円買いドル売りが強まった。損失覚悟の円買いドル売り注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円台半ばに観測されていたストップロスを巻き込んで、一時77円30銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は20時過ぎに一時2001年6月1日以来の安値となる99円97銭前後まで下げ幅を広げた。
・ユーロドルは年明け以降の欧州債務危機への警戒感からユーロ売りが先行し、17時30分過ぎに一時1ユーロ=1.2904ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ポンドドルの上昇につれたユーロ買いドル売りが入ったほか、独株価指数の上昇などをながめ買いが入った。一時1.2963-66ドルまで買われ、アジア時間に付けた日通し高値1.2967ドル前後に近づいた。

[2011-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はポンドやオセアニア通貨に対して売り先行後、買い戻された。序盤には年末絡みのまとまったポンド買いドル売りが持ち込まれ、同時に円売りポンド買いが先行した。また、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けてはオセアニア通貨買いドル売りが優位に。つれる形で円安オセアニア通貨高が進んだ。ただ、フィキシング通過後はドル売りの一服とともに円買い戻しが入り、下値が切り上がった。ダウ平均が終盤にかけて下げ幅を拡大し、投資家のリスク許容度が低下したことも低金利の円全体を押し上げる要因となった。
 一方、円はポンドやオセアニア通貨以外の通貨に対して堅調。財務省が11月29日-12月28日の間に外国為替市場で為替介入を実施しなかったことが明らかとなり、政府日銀による円売り介入への警戒感が後退するなか、欧州の取引時間帯に対ドルを中心に仕掛け的な円買いが優位となった地合いを引き継いだ。ポンドやオセアニア通貨に対してドルが全面安となった流れもあり円買いドル売りが加速すると、その他の通貨にも円買いが広がった。欧州債務危機に解決の糸口を依然見出せないなか、対ユーロでの円買いが特に目立った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は8日安値の1ドル=77円13銭前後を下抜け、11月22日以来の安値となる76円88銭前後まで下落した。ユーロ円は1ユーロ=99円47銭前後と2000年12月19日以来の安値まで下げ幅を広げた。年末要因で流動性が一段と低下するなか、断続的な売りが出て値が振れた。
・ユーロドルは行って来い。ポンドやオセアニア通貨に対してドル売りが優位となり、つれる形で1ユーロ=1.3000ドル前後までユーロ高ドル安が進んだ。ただ、年明け以降に欧州債務危機が再燃するとの見方がくすぶるなか、1.3000ドル前後を上抜けることが出来なかったこともあり、フィキシング通過後は売りに押し戻された。ユーロ円に断続的な売りが持ち込まれた影響を受けたほか、ダウ平均の下落を背景にしたリスク回避的な売りも強まり1.2929-32ドルまで失速した。

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