2010年9月28日の相場概要
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
連邦準備制度理事会(FRB)[NP-6.8 HDP -0.5 CHDP -0.1 RHDP +0.1 CRHDP -0.4]
・米ウォールストリート・ジャーナル紙は27日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が2009年時より小規模で変更可能な債券購入を検討している、と報じた。
日本政府関係[NP-6.8 HDP -2.7 CHDP +0.0 RHDP -5.7 CRHDP -0.3]
・水野和夫内閣府審議官（ブルームバーグとのインタビューで）「急激な円高という火事を為替介入で消す必要」「オバマ米大統領の輸出倍増計画を考慮するとドル安は放置」
アダム・ポーゼン[NP-5.4 HDP -1.1 CHDP -0.2 RHDP -1.1 CRHDP -0.2]
・ポーゼン・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員「更なる金融緩和が実施されるべきだ」
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]
・28日のニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）で、金先物相場の12月限は持ち直し、一時１トロイオンス＝1307.8ドルと史上最高値を更新した。弱い米経済指標を受けて追加の金融緩和観測が高まる中、外国為替市場でドルが対ユーロなどで売りが優位となり、ドルと逆行しやすいとされる金に買いが入った。
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
連邦準備制度理事会(FRB)[NP-6.8 HDP -0.5 CHDP -0.1 RHDP +0.1 CRHDP -0.4]
・米ウォールストリート・ジャーナル紙は27日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が2009年時より小規模で変更可能な債券購入を検討している、と報じた。
2010年9月28日のFX要人発言・ニュース
ジョージ・オズボーン[NP HDP -0.6 CHDP +0.6 RHDP -0.6 CRHDP +0.6]
・オズボーン英財務相「国際通貨基金（ＩＭＦ）は英国経済が回復軌道にあることを明白にした。我々が正しい判断を行ったと、ＩＭＦは考えている。」
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]
・パリ北西部のターミナル、サンラザール駅で27日、爆弾を仕掛けたとの通報があり、利用客が避難する騒ぎがあったが、パリ警視庁の捜索により構内に爆発物は見つからず、再開を決定したとのこと。
会社・企業関係[NP HDP -3.5 CHDP -3.5 RHDP -3.5 CRHDP -3.5]
・消費者金融大手の武富士が、28日午後に会社更生法の適用を東京地裁に申請する方向で最終調整に入ったと、関係者の話しとして報じられた。
ジム・フラハティ[NP-4.0 HDP -0.2 CHDP +0.0 RHDP +1.2 CRHDP -0.3]
・フラハティ･カナダ財務相「依然多くの人々が、失業状態にある」
ジム・フラハティ[NP+3.0 HDP -0.2 CHDP +0.0 RHDP +0.9 CRHDP -0.3]・フラハティ･カナダ財務相「民間部門で、国内景気成長の勇気付けられる兆しが見られる」
OECD(経済協力開発機構)[NP HDP -1.8 CHDP +0.7 RHDP -1.8 CRHDP +0.7]
・経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）は27日、ポルトガル経済についてのレポートを公表。報告書で「ポルトガルは投資家から信頼を得るよう迅速に財政再建を進め、必要な場合には付加価値税や固定資産税の引き上げに向けて準備を整えること」などと要請した。
日本銀行(日銀)関係[NP HDP -1.3 CHDP +0.0 RHDP -3.6 CRHDP -0.1]
・日銀は来月４－５日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和に関して協議する予定であると、日経新聞が伝えている。３－６カ月の資金を一段と潤沢に供給することを検討する予定という。
ガートルード・トゥンペルグゲレル[NP HDP +0.3 CHDP -0.2 RHDP +0.3 CRHDP -0.2]
・トゥンペルグゲレル欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事「ユーロ圏内において、融資への需要が改善したことはよいニュース」
バラク・オバマ[NP HDP -1.3 CHDP -0.1 RHDP -1.5 CRHDP +0.1]
・オバマ米大統領は27日、300億ドル規模の融資支援を含む、中小企業支援法案に署名し同法案は成立した。
クリスティーヌ・ラガルド[NP HDP -0.5 CHDP +0.0 RHDP -0.6 CRHDP -0.1]
・ラガルド仏経済財務雇用相「ユーロ圏の各政府は、財政赤字の規約違反に対し非難するべき」
ヴィトル・コンスタンシオ[NP HDP -2.6 CHDP +0.0 RHDP -2.6 CRHDP +0.0]
・コンスタンシオ欧州中央銀行（ＥＣＢ）副総裁「ＥＳＲＢ（欧州システミックリスク理事会）はリスクテイクへの警戒を促している」、「ＥＣＢはＥＳＲＢの行動において主要な役割を担っている」
欧州連合(EU)[NP HDP -0.8 CHDP -0.5 RHDP -0.8 CRHDP -0.5]
・欧州連合（ＥＵ）の財務相は27日、加盟国における過度の債務に対する制裁の強化で合意したと報じられた。ＥＵは制裁措置について、2011年の財政赤字と債務について適用するとの認識を示した。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。米国の追加金融緩和観測に伴うドル先安感から、欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。その後、現物の米国株式相場が安く始まると円は一時下値を支えられたが、米国株が持ち直した場面では再び円売りが出るなど、方向感が出なかった。
一方ドルに対しては上値が重い。米10年物国債の利回りが低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いで、15日以来の高値水準となる1ドル＝84円11銭前後を付けたが、上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が根強い上、日経新聞が「日銀は来月４－５日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和に関して協議する予定」と伝えたこともあり、一方的に買われる展開とはならなかった。
連邦準備制度理事会(FRB)[NP-6.8 HDP -0.5 CHDP -0.1 RHDP +0.1 CRHDP -0.4]
・米ウォールストリート・ジャーナル紙は27日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が2009年時より小規模で変更可能な債券購入を検討している、と報じた。
アジア開発銀行関係[NP+2.8 HDP +2.0 CHDP +0.1 RHDP +2.0 CRHDP +0.1]
・アジア開発銀行（ＡＤＢ）は28日、日本を除くアジア地域の2010年成長見通しを前回の7.5％から8.2％に上方修正したと発表した。なお、中国の成長見通しは9.6％と据え置いたほか、インドは8.2％から8.5％に上方修正した。
野田佳彦[NP HDP -4.0 CHDP +0.0 RHDP -5.2 CRHDP -0.3]
・野田佳彦財務相「建設国債を含めて、国債の新規発行に安易に頼るべきでない」
野田佳彦[NP-4.8 HDP -4.1 CHDP -0.1 RHDP -5.2 CRHDP +0.0]・野田佳彦財務相「景気の先行きに下振れリスクが強まっている」
野田佳彦[NP HDP -4.1 CHDP -0.1 RHDP -5.2 CRHDP +0.0]・野田佳彦財務相「人民元は最近高めに振れており、着実に柔軟化が推進されることを期待」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米国の追加金融緩和の規模は予想よりも小幅にとどまるとの米紙報道や、日銀が追加の金融緩和に動くとの観測から円売りドル買いが出た。一方、円の下値では9月期末に向けて国内輸出企業などの円買い注文が厚く、下値は堅かった。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]・北朝鮮の国営テレビは28日、「重大放送」を行い、44年ぶりに開かれた北朝鮮労働党代表者会で金正日総書記が引き続き同党総書記に推挙されたと伝えた。
アジア開発銀行関係[NP HDP +2.0 CHDP +0.1 RHDP +2.0 CRHDP +0.1]・黒田東彦アジア開発銀行（ＡＤＢ）総裁「アジアの新興国通貨はドルに対して上昇する必要」
アジア開発銀行関係[NP HDP +2.0 CHDP +0.1 RHDP +2.0 CRHDP +0.1]・黒田東彦アジア開発銀行（ＡＤＢ）総裁「世界の為替レートは調整が必要」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・ロシア中銀は28日、政策金利を現行の7.75％に据え置くと発表した。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]・28日、アイルランドとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが過去最高水準となるの455ｂｐに拡大したと伝えた。
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]・28日の欧州債券市場では、ポルトガルとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが一時420ｂｐと過去最大水準まで拡大したと伝えられている。
アイルランド政府関係[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・アイルランド財務省報道官が「アングロ・アイリッシュ銀行のシニア債は債務不履行に陥らないだろう」との認識を示した。
イブ・メルシュ[NP HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.1 CRHDP +0.2]
・欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁「ユーロは信頼できる通貨」
ガイ・クアデン[NP HDP -1.1 CHDP +0.1 RHDP -1.1 CRHDP +0.1]
・クアデン欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバー「バーゼル3は非常に重要な貢献」
日本政府関係[NP-6.8 HDP -2.7 CHDP +0.0 RHDP -5.7 CRHDP -0.3]
・水野和夫内閣府審議官（ブルームバーグとのインタビューで）「急激な円高という火事を為替介入で消す必要」「オバマ米大統領の輸出倍増計画を考慮するとドル安は放置」
会社・企業関係[NP HDP -3.5 CHDP -3.5 RHDP -3.5 CRHDP -3.5]・武富士は28日、会社更生法の適用を申請した。
エルッキ・リーカネン[NP-2.0 HDP -0.2 CHDP +0.0 RHDP -0.1 CRHDP +0.2]
・欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのリーカネン・フィンランド中銀総裁「金融政策のスタンスに変更はない」「政策金利は適切」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本やアジア株相場の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円を買う動きが先行。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、ユーロに対して円買いが加速。他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「スペイン国債の格下げの噂が出回った」との指摘があった。対資源国通貨では、原油安を理由に円買いを進める参加者もいたようだ。もっとも、政府・日銀による円売り介入への警戒感は強く、円の上値は限られた。
ユルゲン・シュタルク[NP HDP +0.1 CHDP +0.0 RHDP +0.2 CRHDP -0.2]
・欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュタルク専務理事「マネーサプライＭ３の結果はよいニュースであり、転換点を示唆」
中国人民銀行関係[NP HDP +0.7 CHDP +0.0 RHDP +2.6 CRHDP -0.2]
・中国人民銀行の元貨幣委員はシンガポールで「米ドルは一歩危機に近づいた」との認識を示した。また、「中国は外貨準備の安全性について懸念している」とした。
ブラジル政府関係[NP HDP +1.0 CHDP -2.5 RHDP +1.0 CRHDP -2.5]
・ブラジルのマンテガ財務相は27日、「我々はレアル高を容認しない」と述べ、「市場にある過剰なドル流動性を全て吸収する」ことを表明した。また、新たな金融取引税の導入を検討していることも明らかにしている。新たな課税の詳細は不明だが、「長期的な投資は追加課税の対象にはならない」模様。
欧州中央銀行(ECB)関係[NP+3.0 HDP -1.4 CHDP +0.0 RHDP -2.1 CRHDP +0.0]
・欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクチ・スロバキア中銀総裁「ユーロ圏の出口戦略を変更する理由はない」、「ユーロ圏の回復は引き続きぜい弱」
米政府関係[NP+3.0 HDP -1.1 CHDP +0.1 RHDP -1.5 CRHDP -0.3]
・サマーズ・米国家経済会議（NEC）委員長「米経済は回復が鈍化しているものの、なお上向きである」、「ユーロ危機や在庫調整などが米経済の向かい風となった」
アダム・ポーゼン[NP-5.4 HDP -1.1 CHDP -0.2 RHDP -1.1 CRHDP -0.2]
・ポーゼン・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員「更なる金融緩和が実施されるべきだ」
ジョン・リプスキー[NP-2.0 HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -1.9 CRHDP +0.0]
・リプスキー国際通貨基金（ＩＭＦ）筆頭副専務理事「世界の経済成長は2010年の後半に減速した」「緩慢な成長が2011年はじめまで続きそうだ」
ジョン・リプスキー[NP-2.0 HDP -1.9 CHDP +0.0 RHDP -1.9 CRHDP +0.0]・リプスキー国際通貨基金（ＩＭＦ）筆頭副専務理事「今年後半の世界の経済成長は、ＩＭＦの予想に届かない」「不動産市場もまたリスクとなっている」「先進国の経済にダウンサイドリスクが見られる」「リスクには、ソブリン債市場での新たな問題が含まれる」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が28日、「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、対ユーロで円買いが膨らみ、円全体が押し上げられた。もっとも、日本の金融当局による為替介入への警戒感が根強いため上値は限定された。更に、中国人民銀行の元貨幣政策委員が28日、「米ドルは一歩危機に近づいた」と述べ、「ドルの下落は避けられない」との認識を示したと伝わると欧州・オセアニア通貨がドルに対して買われたため、つれてドル以外の通貨に円売りが出て上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。中国人民銀行の元貨幣政策委員の発言を受けて1ドル＝84円05銭前後と15日以来の安値を付けたが、政府・日銀による介入警戒感が根強く、下値を支えられた。
・ユーロ円は荒い値動き。Ｓ＆Ｐのアングロ・アイリッシュ銀行に対する見解を嫌気して欧州市場の序盤に1ユーロ＝112円67銭前後と本日安値を付けたが、ユーロドルの買いが強まるとユーロ円は値を戻し、22時過ぎには113円59銭前後と日通し高値を付けている。欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュタルク専務理事が「ＥＣＢの非伝統的措置は、10－12月期に期限を迎えた際に継続されることはないだろう」などと述べたと伝わったことや、ポーゼン・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員が「更なる金融緩和が実施されるべきだ」などと述べ、対ポンドでユーロ買いが加速したことなどがユーロ円を押し上げた。
・ポンド円は大幅安。ポーゼン英ＭＰＣ委員が一段の金融緩和の必要性を訴えたことを背景に売りが膨らんだ。22時30分過ぎに１ポンド＝132円25銭前後と本日安値を付けた。また、ポンドドルは１ポンド＝1.5719ドル前後まで売り込まれている。
・ユーロドルは荒い値動き。Ｓ＆Ｐのアングロ・アイリッシュ銀行への見方を嫌気した売りで1ユーロ＝1.3381ドル前後と日通し安値を付けたものの、中国人民銀行の元貨幣政策委員やシュタルクＥＣＢ理事の発言などを受けてショートカバーが強まった。ポーゼン英ＭＰＣ委員の発言を背景にユーロポンドが急伸するとつれる格好でユーロ買いドル売りが加速し22時過ぎに1.3513ドル前後と4月20日以来の高値を付けた。なお、ユーロポンドは0.85590ポンド前後まで上げ幅を広げている。
アンドリュー・センタンス[NP+4.8 HDP +1.6 CHDP +0.1 RHDP +1.5 CRHDP +0.1]
・センタンス・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員「量的緩和を再開する必要はない」「更なる量的緩和は悪い印象を与えるだろう」
ニュース[NP HDP -1.8 CHDP -1.2 RHDP -1.8 CRHDP -1.2]・28日のニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）で、金先物相場の12月限は持ち直し、一時１トロイオンス＝1307.8ドルと史上最高値を更新した。弱い米経済指標を受けて追加の金融緩和観測が高まる中、外国為替市場でドルが対ユーロなどで売りが優位となり、ドルと逆行しやすいとされる金に買いが入った。
FX相場に関係する主な重要人物
 |
 |
 |
 |
| ベン・バーナンキ | マリオ・ドラギ | 白川方明 | マーヴィン・キング |
|---|
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。米国の追加金融緩和観測に伴うドル先安感から、欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。その後、現物の米国株式相場が安く始まると円は一時下値を支えられたが、米国株が持ち直した場面では再び円売りが出るなど、方向感が出なかった。
一方ドルに対しては上値が重い。米10年物国債の利回りが低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いで、15日以来の高値水準となる1ドル＝84円11銭前後を付けたが、上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が根強い上、日経新聞が「日銀は来月４－５日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和に関して協議する予定」と伝えたこともあり、一方的に買われる展開とはならなかった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米国の追加金融緩和の規模は予想よりも小幅にとどまるとの米紙報道や、日銀が追加の金融緩和に動くとの観測から円売りドル買いが出た。一方、円の下値では9月期末に向けて国内輸出企業などの円買い注文が厚く、下値は堅かった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本やアジア株相場の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円を買う動きが先行。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、ユーロに対して円買いが加速。他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「スペイン国債の格下げの噂が出回った」との指摘があった。対資源国通貨では、原油安を理由に円買いを進める参加者もいたようだ。もっとも、政府・日銀による円売り介入への警戒感は強く、円の上値は限られた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が28日、「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、対ユーロで円買いが膨らみ、円全体が押し上げられた。もっとも、日本の金融当局による為替介入への警戒感が根強いため上値は限定された。更に、中国人民銀行の元貨幣政策委員が28日、「米ドルは一歩危機に近づいた」と述べ、「ドルの下落は避けられない」との認識を示したと伝わると欧州・オセアニア通貨がドルに対して買われたため、つれてドル以外の通貨に円売りが出て上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。中国人民銀行の元貨幣政策委員の発言を受けて1ドル＝84円05銭前後と15日以来の安値を付けたが、政府・日銀による介入警戒感が根強く、下値を支えられた。
・ユーロ円は荒い値動き。Ｓ＆Ｐのアングロ・アイリッシュ銀行に対する見解を嫌気して欧州市場の序盤に1ユーロ＝112円67銭前後と本日安値を付けたが、ユーロドルの買いが強まるとユーロ円は値を戻し、22時過ぎには113円59銭前後と日通し高値を付けている。欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュタルク専務理事が「ＥＣＢの非伝統的措置は、10－12月期に期限を迎えた際に継続されることはないだろう」などと述べたと伝わったことや、ポーゼン・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員が「更なる金融緩和が実施されるべきだ」などと述べ、対ポンドでユーロ買いが加速したことなどがユーロ円を押し上げた。
・ポンド円は大幅安。ポーゼン英ＭＰＣ委員が一段の金融緩和の必要性を訴えたことを背景に売りが膨らんだ。22時30分過ぎに１ポンド＝132円25銭前後と本日安値を付けた。また、ポンドドルは１ポンド＝1.5719ドル前後まで売り込まれている。
・ユーロドルは荒い値動き。Ｓ＆Ｐのアングロ・アイリッシュ銀行への見方を嫌気した売りで1ユーロ＝1.3381ドル前後と日通し安値を付けたものの、中国人民銀行の元貨幣政策委員やシュタルクＥＣＢ理事の発言などを受けてショートカバーが強まった。ポーゼン英ＭＰＣ委員の発言を背景にユーロポンドが急伸するとつれる格好でユーロ買いドル売りが加速し22時過ぎに1.3513ドル前後と4月20日以来の高値を付けた。なお、ユーロポンドは0.85590ポンド前後まで上げ幅を広げている。