為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年9月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年9月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年9月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が31日発表した6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比4.2%上昇と市場予想よりも強い内容となった上、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した8月の米消費者信頼感指数が53.5と、前回改定値、市場予想平均をいずれも上回ったため、対ドル中心に一時円売りが広がった。安く始まったダウ工業株30種平均が持ち直したことも重しとなった。ただ、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、まとまった規模の円買いがドルやポンドに対して持ちこまれると、円全体を押し上げた。米連邦準備理事会(FRB)が8月10日に行った米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した後に米国株が下げに転じたことも、円の買いを誘った。
 FOMC議事要旨では「見通しがはっきりと弱含めば、追加の刺激策を検討する必要がある」、「メンバーはおおむね、見通しは予想よりも弱含んでいると考えており、経済成長とインフレの下振れリスクが増したと見ている」との見解が示されたものの、外国為替相場で目立った反応は見られなかった。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年9月 発言・ニュース

[2010-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が31日発表した6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比4.2%上昇と市場予想よりも強い内容となった上、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した8月の米消費者信頼感指数が53.5と、前回改定値、市場予想平均をいずれも上回ったため、対ドル中心に一時円売りが広がった。安く始まったダウ工業株30種平均が持ち直したことも重しとなった。ただ、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、まとまった規模の円買いがドルやポンドに対して持ちこまれると、円全体を押し上げた。米連邦準備理事会(FRB)が8月10日に行った米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した後に米国株が下げに転じたことも、円の買いを誘った。
 FOMC議事要旨では「見通しがはっきりと弱含めば、追加の刺激策を検討する必要がある」、「メンバーはおおむね、見通しは予想よりも弱含んでいると考えており、経済成長とインフレの下振れリスクが増したと見ている」との見解が示されたものの、外国為替相場で目立った反応は見られなかった。

[2010-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日本当局による為替介入への警戒感が残る中、8月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想より強い内容だったと分かると、投資家のリスク回避姿勢が弱まるとの見方から円の買い持ちを解消する動きが優勢となった。日本、アジア株が底堅く推移していることも円の重しとなったほか、市場関係者からは「ドルやユーロに対しては、仲値決済に絡んだ円売りが出た」との声が聞かれた。
 民主党の小沢前幹事長が代表選向けの政見で「急激な円高について、市場介入を含むあらゆる方策を果断に実施する」などと述べたことで、円買いにやや慎重な雰囲気が広がったとの指摘もあった。

[2010-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本時間今晩発表の米指標次第では米景気の減速懸念からリスク回避に伴う円買いが再燃するとの警戒感がある中で、市場関係者からは「円の下値では押し目買い意欲が旺盛だ」との声が聞かれた。8月英製造部門購買担当者景気指数(PMI)が予想より弱い内容だったと伝わると、対ポンドで円買いが強まり円全体の支えとなった。

[2010-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。序盤は、時間外のダウ先物が下げに転じたことを受けた円買いが入ったほか、8月英製造部門購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り対ポンドで円買いが強まったことがその他通貨に対しても円買いを誘う場面があった。ただ、その後のダウ先物は持ち直し上げ幅を拡大したため、投資家のリスク志向が回復し円買いは収まった。
 米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した8月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想平均の1万5000人程度増に反して前月比1万人減となったことが明らかになると、対ドルで円買いが膨らんだため、一時円全体が値を上げた。もっとも、弱い米雇用指標を受けて米低金利政策の長期化観測や、追加の米金融緩和観測が高まると、米株価や米景気がサポートされるとの見方が広がり、時間外のダウ先物は堅調地合いを保った。投資家のリスク許容度が維持された上、対ドルでユーロやポンドなど買われたことにつれた円売りユーロ買いや円売りポンド買いが出て、円全体が押し下げられた。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の製造業景気指数が56.3と、市場予想平均の52.8を大幅に上回ったと伝わると、米景気の先行きに対する過度の懸念が後退し、現物の米国株が大幅高となっていることもあって、円売りの勢いが増している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は荒い値動き。弱いADP雇用リポートを受けて一時83円66銭前後まで売り込まれた。ただ、ユーロ円やポンド円などの買いにつれた円売りドル買いが出て徐々に値を戻した。23時発表のISM製造業景気指数が市場予想平均を上回ったことが明らかになると買いが加速。23時過ぎに84円62銭前後まで上昇した。米金利上昇もドル円を押し上げた。
・ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=108円62銭前後まで上げた。
・ポンド円も荒い値動き。8月の英製造部門PMIが54.3と市場予想平均の57.0を下回ったことを受けて一時1ポンド=128円81銭前後まで売られた。ただ、時間外のダウ先物が堅調に推移したため、いったん下げ止まった。弱い米雇用指標を材料にポンドドルの買いが強まったことにつれた円売りポンド買いや、米国株の大幅高を受けた円売りポンド買いで23時過ぎには130.83円と本日高値を付けている。なお、22時過ぎには1.5492ドル前後と日通し高値を付けている。
・ユーロドルは上値を追う展開。23時過ぎに1ユーロ=1.2856ドル前後と8月19日以来の高値を付けた。米低金利政策の長期化観測や、追加の米金融緩和観測が広がる中で、米国株が大幅高となり買いが強まった。

[2010-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優勢。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が1日発表した8月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比1万人減と、市場予想平均を下回ると米雇用市場への警戒感から対ドルで一時円が買われ、1ドル=83円66銭前後と8月24日に付けた年初来高値の83円58銭前後に接近し、円全体が押し上げられた。ただ、弱い米雇用指標を受けて米低金利が長期化するとの見方が広がるとダウ先物が買われたため、売りに押される展開となった。米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した8月の製造業景気指数は56.3と、前回値、市場予想をいずれも上回り、米景気の先行きに対する過度の懸念が後退。高く始まった米国株式相場が更に上げ幅を拡大したことも売りを誘った。米金利が上昇し日米金利差の拡大が意識されたため、対ドルでの円売りが膨らんだことも円の重しとなった。

[2010-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の米国株高を受け2日の日本株相場が上昇すると、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円を売る動きが先行した。ただ、米景気の先行き懸念が根強い中、明日に8月米雇用統計の発表を控え、積極的な円売り外貨買いは続かなかった。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からの円買いが入ったほか、7月豪貿易収支が予想を下回ったことを背景に豪ドルに対して円買いが進んだことも円全体の支えとなった。午後の日本株が上げ幅を縮小したことや、時間外のダウ先物が軟調に推移していることも円の支援材料となったようだ。

[2010-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米景気の先行きに対する不透明感がリスク回避的な円買いを誘う半面、日本株相場の上昇を材料に円売りが出たため方向感が定まらなかった。小沢一郎・民主党前幹事長は日本記者クラブの討論会で、「円の評価が上がることは長期的に見て悪いことではない」「協調介入しなければ効果はないが、日本単独でも介入するくらいの覚悟が必要」と述べたと伝わったが反応は限定的だった。
 ただ、スイスフランに対しては弱含んだ。4-6月期のスイス国内総生産(GDP)が予想より強い内容となったことを材料に、円売りスイスフラン買いが進んだ。

[2010-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。英・独の株価指数や時間外のダウ先物がもみ合いの展開が続くなど手掛かりに乏しかったこともあり、ポジションを一方向に傾ける動きは見られなかった。欧州中央銀行(ECB)政策金利発表や、トリシェECB総裁の定例会見、米雇用指標の発表を控えていることも、積極的な売買を手控えさせた面があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。一時84円00銭前後まで下落したが、更に売り進める材料に乏しく下値も限られた。新規失業保険申請件数が予想より強い内容となると、やや買いが強まり84円33-36銭前後まで値を戻す場面があった。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=108円31銭前後まで上げた。ECBは2日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表したものの、市場の予想通りの結果となったため、特に反応は見られなかった。トリシェECB総裁の会見では、ここ最近の経済指標が予想よりも強かったことが示されたほか、追加の金融緩和を示唆するような発言がなかったため一時買いが入った。ただ、それ以外には上値を積極的に買い進めるような発言は聞かれなかったほか、現物の米国株が小動きとなり、リスク志向の面で改善が見られないため利益確定の売りが出て上値が切り下がっている。
・ユーロドルはもみ合い。21時30分過ぎに1ユーロ=1.2848ドル前後と日通し高値を付けた。トリシェECB総裁の発言を背景に買いが入った。もっとも、更に買い進める材料が伝わらなかった上、前日高値1.2856ドル前後で上値を抑えられたこともあり、持ち高整理目的の売りで徐々に値を下げた。

[2010-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。前週分の新規失業保険申請件数が47万2000件と市場予想平均より強い内容となったほか、7月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が前月比5.2%上昇と市場予想を上回り、対ドルで円売りが出ると円は一時押し下げられた。ただ、米国株式相場の反応が鈍かったため、円売り圧力は後退した。明日に8月米雇用統計の発表を控え、積極的な売買が見送られた面もあったようだ。

[2010-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の米株高や3日の日本株高を背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から低金利の円が売られた。半面、下値では国内輸出企業の円買い需要が強いとの見方が強く、円売りの勢いは長続きしなかった。日本時間今晩の8月米雇用統計の結果を見極めたいとして積極的な売買は目立たず、方向感を欠く展開となっている。

[2010-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株高を背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から低金利の円が売られた一方、対ドルやユーロでは国内輸出企業の円買い需要が強いとの見方が強く、下値は堅かった。日本時間今晩の8月米雇用統計の結果を見極めたいとして積極的な売買は目立たず、方向感を欠く展開となった。

[2010-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は大幅安。英独の株価指数や時間外のダウ先物が一時値を上げたことを背景に、低金利の円を売る動きが見られた。対ドルでは時間外の米金利が上昇したことを受け日米金利差拡大に伴う円売りも出た。21時30分に発表された8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比5万4000人減と市場予想平均の前月比10万5000人減より強い結果となったことが明らかになると、米雇用市場への警戒感が後退し、時間外のダウ先物が100ドル超の上昇となった。投資家のリスク志向が回復し円売りが膨らんだ。
 一方、円はスイスフランに対しては上値が重い。これまで資金の逃避先として対ドルでスイスフランが物色されていたが、雇用指標が強い結果となったため、一転ドル買いスイスフラン売りが強まったため、円に対してもスイスフラン売りが出ている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=85円23銭前後。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=109円56銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは一進一退。強い米雇用指標を受けた教科書的なユーロ売りドル買いと、ダウ先物の上げ幅拡大を背景としたユーロ買いドル売りや対円でのユーロ買いにつれたユーロ買いドル売りが交錯している。21時30分過ぎには1ユーロ=1.2875ドル前後と8月19日以来の高値を付けた。

[2010-09-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は荒い値動き。米労働省が3日発表した8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比5万4000人減と市場予想平均の前月比10万5000人減より強かったことを受けて、米雇用市場への過度の警戒感が後退、対ドルで一時円売りが膨らむと、他の通貨に対しても円売りが波及し、下げ足を速めた。米金利が大幅に上昇したことも対ドルでの重しとなったほか、ダウ先物が100ドルを超す上げ幅となり投資家のリスク志向が回復したことも円売りを誘った。ただ、米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した8月非製造業指数(NMI)は51.5と市場予想平均の53.2を下回ると円が買い戻された。高く始まった米国株式相場が一時伸び悩むと円全体の支えとなり、急速に値をもどした。
【 通貨ペア 】
・ドル円は8月米雇用統計発表後に、1ドル=85円23銭前後まで上昇したが、 弱い8月米ISM非製造業指数をきっかけに一時84円23-26銭前後まで押し戻された。
・ユーロ円はドル円が買われた場面で1ユーロ=109円56銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは堅調。8月米雇用統計がドル買い材料と見なされて、指標発表後に1ユーロ=1.2813-16ドル前後まで売られたものの、ダウ先物が大幅高となったためすぐに買い戻す動きが出た。現物の米国株も高く始まったほか、弱い8月米ISM非製造業指数も支えとなり、堅調地合いが続いた。日本時間4日4時30分過ぎに1ユーロ=1.2898ドル前後と8月19日以来の高値水準を付けた。

[2010-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週明けの早朝取引では、米系ファンドからとみられる円買いドル売りが入ったため円全体が上げる場面があった。ただ、3日発表の8月米雇用統計の結果を受けて、米景気の先行きに対する悲観論が後退していることもあって円買いの勢いは長く続かなかった。仲値決済に向けた円売りドル買いも円の重しとなった。一方で、円の下値では国内輸出企業の円買いが入り相場を支えた。市場関係者からは「新規の材料に乏しいうえ、本日の米国市場の休場が意識されたため方向感が出にくいようだ」との声が聞かれた。

[2010-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ幅を縮小。新規の材料に乏しい中、しばらくは動意の薄い展開が続いていたが、夕刻にかけて円買いが優勢となった。国内輸出企業からと見られる円買いドル売りが入ったほか、対ポンドで円買いが強まったことが円全体の支えとなった。

[2010-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。明日の英国債の大量償還に絡み対ポンドで円買いが膨らむと、一時その他通貨に対しても円買いが入り円全般が値を上げる場面があった。ただ、英独の株価指数や時間外取引のダウ先物が上昇しリスク志向が保たれる中で、日本と金利差のあるオセアニア通貨や利上げ観測の高まるカナダドルなどに対しては戻り待ちの円売りが出たため円全般の上値は限られた。その後は、6日の米金融市場がレーバーデーの祝日休場で市場参加者が減少しており、値動きが細っている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに1ドル=84円04銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=108円28銭前後と日通し安値をつけた。いずれもポンド円の売りにつれた動き。
・ポンド円は大幅安。一時1ポンド=129円27銭前後まで売り込まれた。明日の米国債の償還に絡んでポンド売りが持ち込まれるとの思惑を背景に、仕掛け的な売りが出たようだ。また、ポンドドルは1ポンド=1.5346ドル前後まで下落する場面があった。
・ユーロドルは買い先行後、売りに押し戻された。欧州勢がユーロ買いドル売りで参入。一時1ユーロ=1.2920ドル前後と8月18日以来の高値を付けた。ただ、ポンドドルの売りが重しとなり徐々に押し下げられた。21時過ぎには本日安値となる1.2867ドル前後まで下げた。

[2010-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。英・独の株価指数が上昇したほか、時間外取引の米株価指数が小高く推移したこともあり投資家のリスク志向が保たれたため、日本と金利差のあるオセアニア通貨や利上げ観測の高まるカナダドルなどに対し円を売る動きが序盤に見られた。ただ、米国市場がレーバーデーの休場となり市場参加者が減少する前に、利益確定の円の買い戻しが入って円の下値は限られた。その後は、取引材料に乏しいこともあって、円全般の値動きが細った。

[2010-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。欧州ストレステスト(健全性審査)を巡る報道にくわえて、独金融機関の資本を巡る懸念からユーロに対して円買いが強まったため他の通貨に対しても円買いが波及。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からとみられる円買いも入り上値を伸ばした。ただ、買い一巡後はやや上値を切り下げた。仲値決済に向けた円売りドル買いが出たほか、日経平均が一時持ち直したことなどが円の重しとなり伸び悩んだ。

[2010-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。後場の日経平均が下げ幅を広げたことを受けて円買いが入ったほか、対豪ドルで円買いが広がったことが円全体を支えた。白川方明日銀総裁が記者会見で「追加緩和は為替や株価などの変動に焦点を当てたものではなかった」と発言したことも、円の支援材料となった。対ユーロでは、欧州ストレステスト(健全性審査)を巡る報道をはやす格好で欧州勢からも円買いが入ったようだ。

[2010-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は堅調。アジア時間から、米ウォールストリート・ジャーナル紙が「欧州の主要銀行に対するストレステスト(健全性審査)では、潜在的にリスクのある国債を保有する一部金融機関を過小評価したのではないか」と報じたことを背景に、対ユーロで円買いが強まった流れを引き継いだ。欧州勢も欧金融・財政問題を背景にユーロに対して円買いで参入。英・独の株価指数やダウ先物の下落を背景としたリスク回避目的の円買いも入った。白川方明日銀総裁が記者会見で「追加緩和は為替や株価などの変動に焦点を当てたものではなかった」と発言し、日本の追加金融緩和観測が後退したことも円を押し上げた面がある。NY勢からもリスク回避目的の円買いや仕掛け的な円買いが入り、円全体の上げ幅が広がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時に1ドル=83円51銭前後と1995年6月以来の安値水準を付けた。もっとも、「83円50銭前後にはノックアウトオプションが観測されている」との指摘があり、防戦買いでいったん下げ止まっている。
・ユーロ円はユーロ圏の財政・金融問題への警戒感が再燃したことを受けて売りが続いている。一時1ユーロ=106円55銭前後と8月31日以来の安値を付けた。クロス円全般が欧米の株安と日本の追加金融緩和観測の後退を背景に売りが続いている。
・豪ドル円は1豪ドル=76円19銭前後。
・カナダドル円は1カナダドル=79円96銭前後。
・NZドル円が1NZドル=60円26銭前後。
・ポンド円が1ポンド=127円97銭前後までそれぞれ下落。
・ユーロドルは軟調。ユーロ圏の財政・金融への懸念が再び意識されてユーロ売りドル買いが出た。21時30分過ぎに1ユーロ=1.2734ドル前後と日通し安値を付けた。

[2010-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロでは堅調。南欧諸国の財政や欧州の金融機関への懸念が再び高まる中、英独の株価指数や時間外のダウ先物の下落を受けてリスクポジション解消の円買いが入った流れを引き継いだ。ダウ工業株30種平均が100ドルを超す下落となったことも支えとなり、円買いが継続した。
 一方、それ以外の通貨に対しては買い先行後、伸び悩み。序盤は対ユーロでの円買いが円全体の支えとなった上、米金利の低下を背景に対ドルでの円買いが加速し、1995年6月以来の高値となる1ドル=83円51銭前後まで上昇したため、他の通貨でも円買いが波及した。ただ、市場参加者からは「83円50銭前後にはまとまった規模のノックアウトオプションが観測されている」との指摘があり、防戦売りなどが重しとなると、伸び悩んだ。

[2010-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。前日の米株安や8日の日本株相場の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。対ドルやユーロで、オプションのバリアが観測されていた1ドル=83円50銭、1ユーロ=106円00銭の上抜けを狙った仕掛け的な円買いが強まると、損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込み上昇に弾みが付いた。
 野田佳彦財務相は8日、衆院財務金融委員会で足元の円高について「必要な時には断固たる措置を取る」と述べたものの、新味の内容に乏しく反応は限定的だった。

[2010-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。昼過ぎに15年3カ月ぶりの高値となる1ドル=83円34銭前後まで上昇した反動で持ち高調整の円売りドル買いが出た。夕刻にかけては、対ユーロやポンドで円売りが強まったため、他の通貨にも円売りが波及し円全体の重しとなった。
 小沢一郎・民主党前幹事長は8日夕、記者団との懇談で「当面の円高対策として為替介入も腹に据えてやるべき」「円高が一段と進めば国債増発も念頭に入れなければならない」などと述べたと伝わると、円高対応策への期待から円の買い持ちを解消する動きが出た。

[2010-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は売り優位。小沢一郎・民主党前幹事長が8日夕方に記者団との懇談で「当面の円高対策として為替介入も腹に据えてやるべき」「円高が一段と進めば国債増発も念頭に入れなければならない」などと述べたと伝わると、円売り介入への警戒感や、円高対応策への期待から円の買い持ちを解消する動きが進んだ。一部で「日銀がレートチェックを実施した」との噂が広がったことも持ち高調整の円売りを促したようだ。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が持ち直したことや、カナダ銀行(BOC、中央銀行)政策金利を引き上げたことを受け対カナダドルで円売りが膨らんだことなども円の重しだ。8日の現物の米国株が強含みで推移すると一段と円売りの勢いが増している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に1ドル=84円05銭前後と本日高値を付けた。ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=107円13銭前後と日通し高値を付けた。
・カナダドル円は堅調。1カナダドル=80円97銭前後まで上昇した。カナダ銀行(カナダ中央銀行)が8日、政策金利を0.25%引き上げて1.00%にすると決めたと発表したことや、カナダのIvey購買部協会が8日発表した8月景気指数が65.9と前月の54.0から上昇し市場予想平均の55.5程度を上回ったことなどを受けた。
・ユーロドルは一進一退。ギリシャの銀行株指数が5%超下落したことが嫌気されたほか、ポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが過去最大水準まで拡大するなど、南欧諸国の財政・金融への不安が再燃していることがユーロの重しとなり、17時過ぎに1ユーロ=1.2659ドル前後と日通し安値を付けた。もっとも、欧州株、ダウ先物が上昇に転じ投資家のリスク許容度の低下が収まると買い戻しが入った。カナダ銀行の利上げを受け対カナダドルで米ドル売りが強まったことや、現物の米国株の上げ幅が広がっていることもユーロ買いドル売りを後押しした。23時過ぎに1.2763ドル前後と本日高値を付けている。

[2010-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。小沢一郎・民主党前幹事長が記者団との懇談で「当面の円高対策として為替介入も腹に据えてやるべき」、「円高が一段と進めば国債増発も念頭に入れなければならない」などと述べたと伝わり、円高対応策への期待から、欧州時間に円の買い持ち高を解消する売りが出た流れを引き継いだ。米10年債利回りが上昇し対ドルで円売りが出ると、他の通貨にも円売りが広がり、値を下げた。対カナダドルではカナダ銀行(カナダ中央銀行)政策金利を1.00%に引き上げたほか、強い8月カナダIvey購買部協会景気指数などを受けて円売りが膨らんだため、円全体の重しとなった。ダウ工業株30種平均が一時堅調に推移したことも投資家のリスク志向にプラスに働き、円売りを誘った。
 米連邦準備理事会(FRB)が8日公表の米地区連銀経済報告(ベージュブック)中で、「米経済成長は引き続き成長しているが、8月末にかけて景気減速の兆候が広がった」、「5地区は緩慢な成長で、5地区はまちまちか減速した」との認識を示した。米景気への懸念が高まり、ダウ平均が一時20ドル高ほどまで上げ幅を縮め円が買われたものの、その後ダウ平均が若干値を戻したため、円買いは一時的だった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に1ドル=84円05銭前後まで買われた。米10年債入札が好調だったとの見方から米10年物国債利回りが上昇幅を縮めると2時過ぎに83円71-74銭前後まで売られる場面があったが、ベージュブック公表後に米国株式相場が値を戻すと再び買いが入った。
・ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=107円13銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは買い先行後、伸び悩み。ポルトガルが8日に行った国債入札で需要が堅調だったことから、欧州の金融・財政への過度の懸念が後退したほか、米国株の上昇も支えとなり買いが強まった。市場参加者からは「米系のシンクタンクから、ユーロの強気のコメントがでたこともユーロのサポート要因となった」との指摘があり、24時過ぎに1ユーロ=1.2764ドル前後まで上昇した。ただ、米国株が上げ幅を縮めるにつれて利益確定の売りで上値を切り下げた。

[2010-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の米国株高や9日の日本株の上昇を期待した円売りが先行。日本の金融当局による為替介入への警戒感を背景に円の買い持ちを解消する動きも見られた。ただ、円売りは持ち高調整の域を出ず、日経平均が伸び悩むと徐々に下値を切り上げた。円の下値では国内輸出企業からの円買いが観測されたほか、市場関係者からは「アジア系ソブリンファンドからの円買いドル売りが入った」との声が聞かれた。また野田佳彦財務相など日本の当局者から円高をけん制する発言が相次いだものの相場への影響は限定的だった。

[2010-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。国内輸出企業からとみられる円買いが入ったほか、市場関係者からは「国内機関投資家からの円買い外貨売りが入った」との声が聞かれた。欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事がフィナンシャル・タイムズ紙(FT)ドイツ版で「ドイツの銀行は一段の資本増強が必要」との見解を示したと伝わると、対ユーロで円買いが強まったため他の通貨に対しても円買いが波及した。
 ただ、夕刻にかけては伸び悩む展開に。午前中に発表された8月の豪雇用統計が予想より強い内容となったことを蒸し返す格好で、欧州勢が豪ドル買いで参入。豪ドルに対して円売りが広がると円全体の重しとなった。

[2010-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は高く始まった後、売りに押し下げられた。ユーロに対しては、欧州中央銀行(ECB)シュタルク専務理事がフィナンシャル・タイムズ紙(FT)ドイツ版で「ドイツの銀行は一段の資本増強が必要」との見解を示したと伝わったことが円買いを誘ったほか、対ポンドでは英中銀金融政策委員会(MPC)の結果公表を控えて思惑的な円買いが入った。日本が直ちに為替介入を行うとの観測が若干後退していることを背景に、対ドル中心にまとまった円買いが入り円全体を押し上げる場面も見られた。
 もっとも、英・独の株価指数が上げ幅を広げ、時間外の米株価指数先物が持ち直すと円買い圧力は後退し、ポジション調整の円売りに押し戻された。前週分の米新規失業保険申請件数や米貿易収支が市場予想平均よりも強い内容で時間外のダウ先物の上げ幅が拡大すると、投資家のリスク志向が改善するとの見方が広がり円売りの勢いが増した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎにまとまった売りが持ち込まれて1ドル=83円49銭前後と本日安値を付けた。その後はクロス円の買いが支えとなったほか、強い米経済指標を受けた米金利の上昇に伴う円売りドル買いが出て21時30分過ぎには83円87-90銭前後まで上げた。
・ユーロ円は売り先行後、買い戻し。シュタルクECB専務理事の見解を受けて売りが先行。16時過ぎに105円96銭前後と本日安値を付けた。その後は、買い戻しが目立った。メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは緊急措置を徐々に解除する」などと述べたことが買いを誘った。欧州株高やダウ先物の上げ幅拡大につれた円売りユーロ買いも見られ、23時過ぎに1ユーロ=106円82-87銭前後まで上げた。
・ポンド円は売り先行後、買い戻し。英MPCの結果発表を前に仕掛け的な売りが出たほか、7月の英貿易収支が予想より弱い内容だったことも売りを誘い、一時1ポンド=128円58銭前後と日通し安値まで値を下げた。ただ、英・独株価指数が底堅く推移していることが手掛かりとなり買い戻された。23時過ぎには129円44-49銭前後まで戻した。 イングランド銀行(BOE)は9日、政策金利を現行の0.50%に据え置き、資産買取プログラムを2000億ポンドで維持することを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となったため、目立った反応はなかった。
・ユーロドルはしっかり。シュタルクECB専務理事の見解を背景に売りが先行し1ユーロ=1.2665ドル前後と本日安値を付けた。もっとも、昨日安値1.2659ドル前後を下抜けなかったため買い戻しが入った。メルシュECBメンバーの発言がユーロの買い戻しを誘ったほか、強い米経済指標を受けてダウ先物が上げ幅を拡大すると買いが加速。22時過ぎに昨日高値1.2764ドル前後を上抜けて1.2767ドル前後まで買われた。

[2010-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋り。米労働省が9日発表した前週分の新規失業保険申請件数は45万1000件と、市場予想よりも強い内容となったほか、米商務省が9日発表した7月の米貿易収支は428億ドルの赤字と6月改定値や、市場予想よりも赤字額が小さかった。強い米経済指標を受けてダウ先物が上げ幅を広げると投資家のリスク志向が改善するとの見方から、一時円売りが強まった。米金利が上昇し、対ドルで円売りが出たことも円全体を押し下げた。ただ、高く始まった米国株式相場の上値が重くなると、短期スタンスで売り進めた参加者から利益確定の円買いが入り、円の下値を支えた。

[2010-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前日の米株高や10日の日本株相場の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(ゴトー日)とあって、仲値決済に伴うドル不足観測を背景にした円売りドル買いも出た。
 政府は10日、急速な円高やデフレに対応するための経済対策を閣議決定した。「円高の急速な進行・長期化は経済・金融の安定への悪影響から看過できない」との懸念を示し、「必要なときには為替介入を含め断固たる措置をとる」と明記。これも円の重しとなったとの指摘があった。

[2010-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本株相場の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。ただ、対ドルでテクニカル的な節目を意識した円買いが入ったうえ、市場関係者からは「朝方に円売りを進めたファンド勢から持ち高解消の動きが出た」との声が聞かれ徐々に持ち直した。夕刻にかけては、対スイスフランで円買いが強まった影響で円全体が支えられた。

[2010-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円はスイスフラン以外に対し安い。ドバイワールドの債権者の99%が債務再編計画に合意したとの報道が伝わり、「安全資産としてのスイスフランの買い持ちを解消する動きが優勢となった」との指摘が聞かれ、対スイスフランで円買いが強まった。円買いスイスフラン売りがその他通貨にも円買いを誘い円全体が一時値を上げた。ただ、円以外の通貨もスイスフランに対しては買いが膨らんでいるため、徐々にスイスフラン以外に対し円売りが優位になり値を下げた。時間外の米10年債利回りが21時以降急上昇すると、対ドルで日米金利差拡大を背景とした円売りの勢いが増し、円全般が押し下げられている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=84円39銭前後と本日高値を付けた。21時以降、米10年債利回りが急上昇していることを受けた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに107円24銭前後と本日高値を更新。対スイスフランでのユーロ買いにつれた円売りユーロ買いが出たほか、ドル円の買いもユーロ円を押し上げた。
・スイスフラン円は軟調。一時1スイスフラン=81円85銭前後まで下落した。スイスフランが主要通貨に対して売られている流れに沿った動き。ドバイワールドの債務再編問題が解決に向かうとの見方から安全資産としてのスイスフランの需要が後退したようだ。
・ユーロドルはしっかり。一時1ユーロ=1.2747ドル前後と日通し高値を付けた。ユーロスイスフランが1ユーロ=1.3074スイスフラン前後まで上げるなど、堅調に推移していることを受けた。

[2010-09-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。ニューヨーク勢参入で米10年債利回りが上昇したことをきっかけに、対ドルでは日米金利差の拡大を意識した円売りが膨らみ、他の通貨にも円売りが波及した。WTI原油先物相場が堅調に推移したことを受けて対NZドルや豪ドルで円売りが出たことも円の重しとなった。
 もっとも、米金利の上昇が一服すると対ドルでは利益確定の円買いが入り、円の下値を支えた。対カナダドルでは、カーニー・カナダ銀行(中央銀行)総裁が「米経済の弱さは、カナダ経済に重要な影響を持つだろう」などと述べたと伝わり、急速に円が買い戻される場面があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、ポイントとして意識されていた一目均衡表転換線が位置する1ドル=84円28銭前後や、アジア時間につけた84円30銭前後を上抜けて、21時30分過ぎに84円39銭前後まで上昇した。
・ユーロ円は24時過ぎに1ユーロ=107円37銭前後まで買われた。
・ユーロドルは一進一退。ニューヨーク勢参入で全般的にドル買いが一時強まると、1.26ドル台後半まで値を下げた。その後、ユーロポンドの上昇に支えられ、24時過ぎに1ユーロ=1.2743-46ドル前後と日通し高値の1.2747ドル前後に接近する場面があったが、引けにかけては持ち高調整の売りに押され、再び1.2700ドル前後を割り込んだ。なお、ユーロポンドは一時1ユーロ=0.82880ポンド前後まで上昇した。

[2010-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋り。週末に中国の利上げがなかったほか、12日にバーゼル銀行監督委員会が合意した新しい銀行の自己資本比率規制がそれほど厳しいものにならなかったことを背景に、投資家のリスク志向が回復。日本の金利差のある豪ドルや、欧金融機関の追加増資懸念や信用不安などが後退したユーロに対し円売りが出て円全体が値を下げた。ただ、ドルに対し国内輸出企業からと見られる円買いが続いたため、円全体の下値も限られた。

[2010-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルでしっかり。後場の日本株や時間外のダウ先物が伸び悩んだことを受けて豪ドルやユーロなどに対して利益確定の円買いが入ると、ドルに対しても円買いが入った。欧州勢がドル売りで参入してきた流れに沿って円買いドル売りが入ると上げ幅が拡大した。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては上値が重い。欧州勢参入後に対ドルで円買いが強まったことがドル以外の通貨にも一時円買いを誘った。もっとも、同時にドルに対しては欧州・オセアニア通貨も買われており、つれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出て円の上値を抑えた。

[2010-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は小安い。バーゼル銀行監督委員会が12日に合意した新しい銀行の自己資本比率規制があまり厳しいものにならず、ユーロ圏金融機関の財務懸念が後退したことを蒸し返す形で欧州勢が対ユーロ中心に円売りで参入。他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、円・ドルが底堅く推移した影響で、一方的に円安が進む展開にはならなかった。市場関係者からは「民主党代表選の投開票を明日に控え、積極的な売買を手控えるムードもあった」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。1ドル=84円00銭前後を挟んだ値動きが続いた。
・ユーロ円はじり高。ユーロドルの上昇につれた円売りユーロ買いが出たため、22時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=107円94銭前後まで値を上げた。もっとも、心理的節目である108円00銭を前にいったん上値は抑えられている。
・ユーロドルはしっかり。欧金融機関に対する懸念が後退したことを背景に、欧州勢がユーロ買いで参入。その後は1.28ドル台前半でのもみ合いが続いたが、ニューヨーク勢参入後に一時1ユーロ=1.2846ドル前後まで値を上げた。

[2010-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。バーゼル銀行監督委員会が12日に合意した新しい銀行の自己資本比率規制が想定していたほど厳しいものではなかったと受け止められ、ユーロ圏金融機関の財務懸念が後退。ニューヨーク勢からも対ユーロ中心にドル売りが持ち込まれると円買いドル売りが膨らみ、他の通貨にも円買いが波及した。米金利が低下したことも日米金利差の縮小が意識され、円買いドル売りを誘い、円全体の支えとなった。もっとも、一時伸び悩んだ米国株式相場が引けにかけて再び買われたため、上値が重くなった。
 一方、ユーロに対しては下げ渋り。バーゼル銀行監督委員会が新しい銀行の自己資本比率規制で合意し、対ドルでのユーロ買いにつれて円売りユーロ買いが出たものの、対ドルでの円買いが強まると下値を支えられ、下げ渋った。

[2010-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。7月NZ小売売上高指数や8月英RICS住宅価格指数がいずれも市場予想平均を下回ったことを受けて、対NZドルやポンドで円買いが先行すると、その他通貨にも円買いが波及した。更に、ドルに対しては「国内輸出企業や海外ファンド勢からの円買いが入った可能性がある」との声があり、円買いドル売りが円全体を一段と押し上げた。民主党の代表選の結果発表を本日午後に控え、日本の当局が円高進行に対応できないとの見方から、投機筋が仕掛け的な円買いを進めたことも円全体を押し上げた面がある。
 ただ、野田佳彦財務相が14日午前、「政治空白を作ることなく、介入を含めた断固たる措置をとる」などと発言したと伝わると、持ち高調整の円売りが出て円の上昇はいったん収まっている。

[2010-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。民主党の代表選を前に暫く積極的な売買は手控えられていたが、代表選の投票が進むにつれてポジション調整の円売りが進んだ。ただ、民主党の新しい代表に菅直人氏が再選したと伝わると一転円買いが優位に。菅政権がこれまで口先介入にとどまったこともあり、今後も為替介入が行われる可能性は低いとの見方から仕掛け的な円買いが入ったようだ。英・独の株価指数が下げに転じたことや、時間外のダウ先物が小安い水準で推移していることも円買いを誘っている。

[2010-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は強含み。民主党代表選で菅直人首相が再選し、菅首相より為替介入に積極的とみられていた小沢一郎前幹事長が敗れたことで、日本の金融当局が円売り介入に動くとの観測が後退し円買いが進んだ。対ドルでは、米長期金利が低下したことを背景に日米金利差の縮小を意識した円買いが入った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分前に1ドル=83円07銭前後と1995年5月以来の安値を付けた。ただ、その後は下げ渋る展開に。市場関係者からは「83円00銭にはノックアウトオプションが観測されている」との指摘があり、83円00銭に接近した場面ではオプションに絡んだ防戦買いが入り下値を支えた。
・ユーロ円は20時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=106円76銭前後まで値を下げた後、107円台を回復している。
・ユーロドルは上値が重い。ドル・スイスフランが一時1ドル=0.9996スイスフラン前後と2009年12月以来の安値まで下落するなど、全般的にドル安が進んだ流れに沿って、一時1ユーロ=1.2910ドル前後まで値を上げた。ただ、その後は上値を切り下げる展開に。一目均衡表基準線が位置する1.2910ドルレベルが上値の目処として意識されたほか、「6日の高値1.2920ドル前後や、8月12日の高値1.2933ドル前後をバックに戻りを売る動きが出た」との指摘があった。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した9月独景況感指数(期待指数)や、9月ユーロ圏景況感指数が予想より弱い内容となったことを受け、一時本日安値となる1.2828ドル前後まで値を下げた。

[2010-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買い先行後、伸び悩み。民主党代表選で菅直人首相が再選し、日本の金融当局が円売り介入に動くとの観測が後退したため円買いが進行した。米金利が低下し、日米の金利差が縮小したことも買いを誘った。ノックアウトオプションが設定されていた1ドル=83円00銭前後を上抜けて、1995年5月以来となる82円92銭前後まで上昇した。もっとも、上値では売りの厚さが意識され短期筋からの利益確定の円売りで上値を抑えられた。
 一方、ドル以外の通貨に対しては売りが優位。米金利の低下を手掛りに欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りが膨らんだ流れを受けて、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが広がり、値を下げた。

[2010-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は急落。序盤は、対ドルでは米国の追加金融緩和観測を背景とした円買いが入ったほか、日本株が一時軟調に推移したことを受けて、リスク回避目的で消去法的に円を買う動きも見られた。
 ただ、ドルに対し一時82円87銭前後と1995年5年以来の高値を付けた後は、一転円売りが優勢となった。野田佳彦財務相は15日、「為替介入を実施した」「(円高について)足元の動きを看過出来ない」「10時半に介入を日銀に要請」「日本による単独介入」などと述べたほか、白川方明日銀総裁も15日、「為替介入が為替市場を安定させることを望む」「日銀は十分な流動性の供給を継続する」との談話を発表。日本の金融当局が円売り介入を実施したことが明らかになり、これまでの円買いポジションが解消されて円の下げ幅が拡大している。市場参加者からは「介入は一度だけではなく断続的に行われているようだ」との指摘があった。
 なお、米財務省と米連邦準備理事会(FRB)は日本の為替介入についてコメントを差し控えたと伝わっている。

[2010-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値を探る展開。午前中に政府日銀による円売り介入によって大幅安となった流れを引き継いだ。一部通信社が財務省幹部の話として「介入は一回やって終わりというものではない」と伝えたことや、日経新聞が「日銀は介入資金を吸収しない」と報じたことなどが明らかになると円の下げ幅が広がった。その後、市場関係者からは「『非不胎化』まで明らかになったため材料出尽くしの面もある」との声が聞かれ、利益確定の円買いで下げ渋る場面があったが、欧州勢参入後も「日銀が電子ブローキングシステム(EBS)で円売りを行っているようだ」との指摘があり、円売りが途切れず、再び下げ幅が広がった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)、英財務省、イングランド銀行(BOE)は日本が行った円売り介入に関して「コメントを控える」としている。

[2010-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は軟調。政府日銀が東京市場で約6年半ぶりの円売りドル買い介入を実施したことを受け、円が急落した流れを引き継いで始まった。欧州の取引時間帯に入っても「日銀が電子ブローキングシステム(EBS)で円売りを行っている」との声が聞かれ、円はじりじりと上値を切り下げた。なお、日経新聞が報じたところによると、政府・日銀は15日夕からロンドン、ニューヨーク市場で相次ぎ円売りドル買いの単独介入に踏み切ったという。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時8月30日以来の高値となる1ドル=85円78銭前後。
・ユーロ円は8月11日以来の高値となる1ユーロ=111円39銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはもみ合い。英系の金融機関からとみられるユーロポンドの売りにつれてユーロ売りドル買いが出る場面があったが、1.29ドル台半ばでは買いが入ったため方向感が定まらない展開が続いた。市場では「円絡みの取引が中心となり方向感が出なかった」との指摘があった。

[2010-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ幅を拡大。政府日銀が15日の東京市場で約6年半ぶりの円売りドル買い介入を実施し、全般的に円売りが波及した流れを引き継いだ。欧州、ニューヨーク市場でも引き続き円売り介入が行われた上、米金利が一時上げ幅を広げ、日米金利差の拡大を受けた売りも加わり、円全体が押し下げられた。安く始まった米国株式相場が持ち直し、投資家のリスク志向の改善を意識した円売りも重しとなった。
 米ニューヨーク連銀が発表した9月のニューヨーク州製造業景気指数は4.14と、市場予想平均の8.00を下回り、ダウ先物が下げ幅を広げたため円が下値を支えられる場面もあったが、政府・日銀による為替介入の影響もあって、反応は一時的だった。

[2010-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻された。国内輸出企業からの円買いや、日経平均株価が伸び悩んだことなどを受けた円買いが入った。菅直人首相が16日、「円の急激な変動を容認しない」「今後も必要なときに断固たる措置をとる」と述べたと伝わると、為替介入への警戒感から円売りが出て一時上値を抑えられたが、上海総合指数が下げ幅を拡大すると、リスク資産圧縮目的で対資源国通貨中心に円買いが入ったため値を上げた。

[2010-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。上海総合指数が軟調に推移したことを背景に、リスクポジション解消目的の円買いが入る場面があったものの、政府日銀の円売り介入への警戒感が根強く上値は限られた。欧州勢参入後は、英・独の株価指数が一時持ち直したことや、時間外のダウ先物が下げ渋ったことなどを手掛かりに、円売りが出て値を下げている。
「政府・日銀の介入額が1兆8000億円程度だった可能性がある」と伝えた。日銀が17日に発表した「当座預金増減と金融調節」の中で、為替介入で生じた資金の受け払いが含まれる「財政等要因」が2兆2600億円の払い超過と見られており、計算上では介入額が1兆8000億円程度だった可能性があるようだ。
・ユーロは堅調地合いが継続。ユーロドルは1.3087ドル、ユーロ円は112.14円と本日高値をそれぞれ更新した。市場関係者からは「スペイン10年、30年国債の入札が好調だった」との声があり、ユーロに対する買い安心感が広がった面もあるようだ。

[2010-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。スペイン国債の入札が好調で欧財務問題に対する懸念が後退したことを受け、対ユーロ中心に円売りが出た。政府日銀の円売り介入への警戒感も根強い。半面、欧州株や時間外のダウ先物が軟調に推移していることもあって、一方的に円安が進む状況にもならなかった。市場関係者からは「ガイトナー米財務長官の議会証言を見定めたいとの雰囲気がある」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。市場では「介入を巡る日本の当局の姿勢を見極めようと様子見機運が広がっている」との指摘があった。
・スイスフラン円は大幅安。22時過ぎに一時本日安値となる1スイスフラン=84円19銭前後まで値を下げた。スイス国立銀行(SNB)は16日、政策金利である3カ月物銀行間取引金利の誘導目標中心値を現行の0.25%に据え置くことを決めたと発表した。市場の一部では「0.25%の利上げを予想する参加者がいた」こともあって、金利据え置き後にスイスフラン売りが膨らんだ。声明で経済成長の著しい減速が予想されたうえ、インフレ見通しが下方修正されたこともスイスフランの重しとなった。
・ユーロドルは底堅い動き。20時前に一時8月11日以来の高値となる1ユーロ=1.3110ドル前後まで値を上げた。欧財務問題に対する懸念が後退しユーロ買いドル売りが入ったほか、予想を下回る英指標を理由にユーロポンドが一時1ユーロ=0.84034ポンド前後まで上昇した影響を受けた。「中国の政府系ファンド(SWF)である中国投資有限公司(CIC)の会長が、米国が緩和的な金融政策を続ければ中国は米ドル資産を売却し外貨準備の構成を分散する必要があるとの見方を示したことがユーロ買いドル売りを誘った」との指摘もあった。

[2010-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。政府日銀の円売り介入への警戒感が根強い中、米金利が上昇すると対ドルでは日米金利差の拡大を意識した円売りが出たため、円全体を押し下げた。スペイン国債の入札が好調で、欧州の財務問題への懸念が後退したことが対ユーロでの円売りを誘った。ただ、対ドルで国内輸出企業などからの円買い注文が厚く、円の下値を支える場面があったが、安く始まった米国株式相場が底堅く推移したため、円売りが優位となった。
 ガイトナー米財務長官が16日、上院銀行委員会で「人民元は依然大幅に過小評価されている」、「中国は為替操作国の基準に抵触する恐れがある」などと証言したことが伝わったが、特に目立った反応は見られなかった。

[2010-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。国内輸出企業からの円買いが対ドルやユーロで入ったほか、前場の日本株の伸び悩みを受けたポジション調整の円買いも入った。一方で、日本の金融当局の為替介入への警戒感がくすぶっている上、3連休前で仲値決済に向けてドルに対し円売りが一時目立ち円の上値を抑えた。ドルに対しユーロやポンド、オセアニア通貨が物色されていることにつれて円売り外貨買いが出たことも円全般を押し下げた。

[2010-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。後場の日本株や時間外の米株価指数先物がじり高となったことを背景に、投資家のリスク志向の改善が進むとして円を売る動きが見られた。欧州勢からは、英・独の株価指数が堅調に推移していることや、ダウ先物が上げ幅を拡大していることを手掛かりに対資源国通貨中心に円売りが出て円全体の下げ幅が広がった。

[2010-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては持ち直した。英・独の株価指数や時間外のダウ先物の上昇を手掛かりに、対資源国通貨中心に円売りが先行したものの、その後はユーロに対して円買いが強まったため他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「アイルランドの銀行が債務問題に直面している」との話が広がり、アイルランドのソブリンCDSが過去最高水準まで拡大。ユーロ圏の財政・金融システムへの警戒感が再燃したことを受けた。一方、ドルに対してはもみ合い。政府日銀の円売り介入への警戒感が円の重しなる半面、対ユーロでの円買いが下値を支えた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=85円台後半での値動きが続いた。一方、ユーロ円は頭が重い。欧州株高を受け一時8月10日以来の高値となる1ユーロ=112円98銭前後まで値を上げたものの、その後失速。欧財政・金融問題を意識したユーロ売りが出たため、22時過ぎに一時本日安値となる111円83銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはさえない。英独の株価指数の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方からユーロ買いドル売りが入った。17時前に一時8月11日以来の高値となる1ユーロ=1.3160ドル前後まで値を上げた。ただ、その後はアイルランドの金融機関を巡る懸念からユーロ売りが優勢に。22時過ぎに一時本日安値となる1.3039ドル前後まで値を下げた。

[2010-09-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、もみ合い。「アイルランドが国際通貨基金(IMF)に支援を求める可能性がある」との報道が伝わり、アイルランドのソブリンCDSが過去最高水準まで拡大。ユーロ圏の財政・金融問題への懸念が再燃し、対ユーロや資源国通貨などでリスクポジション解消の円買いが入った。9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想より弱く、米国株式相場が一時マイナス圏に沈んだことも円の支えとなった。アイルランド財務省が支援要請の噂を打ち消したほか、IMFも支援に否定的なコメントを発表したため円売りに押される場面があったが、週末を前にポジション調整の買いもあって、方向感の出ない値動きになった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は弱い9月米消費者態度指数を受けてクロス円と共に売られ、23時前に1ドル=85円63-66銭前後まで値を下げたが、政府日銀による介入警戒感から下値では買いが入った。
・ユーロ円は23時30分過ぎに1ユーロ=111円60銭前後まで売られた。
・ユーロドルは安い。欧財政・金融を巡る懸念から、このところの上昇に対する利益確定の売りが優位になった。市場関係者からは「大手米銀からの売りが出た」との声も聞かれ、23時30分過ぎに1ユーロ=1.3020ドル前後まで下落した。

[2010-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。時間外のダウ先物が一時持ち直し、じり高になったことを手掛りに、投資家のリスク志向が改善することを期待して円を売る動きが見られた。もっとも、その後のダウ先物の買いが続かずマイナス圏に押し戻されたため、円売り圧力は後退した。20日の東京市場が敬老の日の祝日休場で市場参加者が減少しており、積極的な持ち高形成は手控えられ気味だ。

[2010-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はポンドとドル以外に対しては夕刻に一時売りが強まった。東京市場が敬老の日の祝日休場で市場参加者が減少していたこともあり、もみ合いの展開が続いていたが、欧州勢が参入すると売りが優位になった。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上昇したことを背景に、低金利の円を売る動きが出た。対豪ドルでは利上げ観測が高まったことが円売り材料となった。
 一方、円はポンドに対しては欧州勢から買いが強まった。対スイスフランでポンドがストップを巻き込んで売られたことにつれて円買いポンド売りが入った。
 また、円は対ドルで一時円買いが進んだ。ポンドに対する円買いにつれたほか、前週末の高値を上抜けたため仕掛け的な買いも入ったようだ。ただ、政府日銀の円売り介入への警戒感が根強く、介入が入ることを見越して戻りを売る動きも強かったため上値が限られた。

[2010-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は持ち直した。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上昇したことを背景に、低金利の円を売る動きが先行。対豪ドルでは、豪利上げ観測が高まったこと理由に円売りが出た。ただ、その後は買い戻しが優勢に。独連邦債に対するアイルランドやポルトガル国債の利回りスプレッドがユーロ導入以来最大となるなど、南欧諸国の財政・金融への不安が再燃していることが円買いユーロ売りを誘い、他の通貨に対しても円買いが波及した。対ポンドでは、8月主要銀行モーゲージ承認件数が予想を下回ったことを材料に円買いが入った。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。前週末の安値1ドル=85円59銭前後を下抜けて、17時前に一時85円50銭前後まで値を下げたものの、市場では「85円50銭には日銀の買い注文が置かれている」との観測があり、その後下げ渋った。
・ユーロ円はさえない。16時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円35銭前後まで値を上げたものの、22時過ぎに一時111円40銭前後の本日安値を付けた。
・ユーロドルは欧州株価の上昇を受け、夕刻に一時1ユーロ=1.3122ドル前後まで値を上げた。市場関係者からは「中東勢からの買いが入った」との声が聞かれた。ただ、その後失速。ユーロ圏の財政・金融問題を意識したユーロ売りが出たため、アジア時間に付けた安値1.3034ドル前後を下抜けて一時1.3029ドル前後まで値を下げた。レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)が「短期的な欧成長見通しは不透明」との見方を示したこともユーロの重しとなった。

[2010-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は資源国通貨に対しては売りが優位。米国株式相場が高く始まった上、WTI原油先物相場が一時2%を超す上昇となり、投資家のリスク志向の改善が意識されると、売りが優位となった。
 ドルに対してはもみ合い。政府・日銀の介入への警戒感が根強い中、資源国通貨中心に円売りが広がったことが対ドルでも重しとなり、値を下げた。ただ、下値では引き続き円買い注文が厚かった上、21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているとあって、積極的な売買は手控えられた。
 それ以外の通貨に対しては一進一退。独連邦債に対するアイルランドやポルトガル国債の利回りスプレッドがユーロ導入以来最大となったほか、レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)が「欧州の短期的な成長見通しは不透明性がある」と述べたことなどを受けて、欧州の金融・財政への懸念が高まると、対ユーロ中心に円買いが一時強まった。ただ、米国株が堅調に推移し、資源国通貨に対して円売りが出ると、それ以外の通貨にも売りが波及するなど、一進一退の展開となった。

[2010-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。日本時間22日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて新規のポジションを形成しにくい中で、国内輸出企業からと見られる円買いが対ドルで散発的に入り、円全般が押し上げられた。豪ドルに対しては、豪準備銀行(RBA)議事要旨の内容が新味に乏しく、材料出尽くしとして円買いが続いた。

[2010-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に一時買いが強まったものの、上値が重かった。日本時間22日3時15分に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている影響で暫く積極的な売買は目立たなかったが、欧州勢が参入してくると対ドルで円買いが強まり、その他通貨にも円買いが広がった。対ドルでの円買いは、「日銀の円売り注文が85円50銭前後に置かれている」との噂がある中で、アジア時間の高値85円49銭前後を上抜けてきたためストップロスを巻き込み加速したようだ。
 もっとも、円は対ドルで85円26銭前後まで上げた後は上値が重くなり、円全般が戻り売りに押し下げられた。市場参加者からは「介入の行われた翌日の高値85円23銭前後がレジスタンスとして意識された」との指摘があった。弱含んで推移していた時間外のダウ先物が一時持ち直したことも円の上値を抑えた。

[2010-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。アイルランドやギリシャが21日に行った国債入札が無難な結果だったことを背景に、ユーロ圏の財政問題への警戒感が緩和し円ユーロが下落。他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、その後は下値を切り上げる展開に。円の下値では国内輸出企業などからの円買い注文が厚いほか、短期間で円安が進んだため、短期筋からの利益確定の円買いが入った。市場関係者からは「米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢も強い」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は頭が重い。欧州勢参入後に目先のストップロスを巻き込んで一時1ドル=85円26銭前後まで値を下げた後、85円66銭前後まで買い戻されたものの戻りは鈍かった。再び85円台前半まで下押ししている。
・ユーロ円は一進一退。16時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=111円47銭前後まで値を下げた後、18時30分過ぎに112円56銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルはしっかり。アイルランドやギリシャの国債入札を無難に通過したことを理由に一時1ユーロ=1.3150ドル前後まで上昇。その後も1.31ドル台半ばでの値動きが続いている。

[2010-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買いが優位。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、暫く方向感の出ない値動きが続いたが、FOMC発表直前に米2年物国債利回りが過去最低水準まで低下すると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み、値を上げた。米連邦準備理事会(FRB)がFOMC声明で「長期にわたる異例の低金利は正当化される可能性が高い」、「景気回復を支援しインフレを上昇させるために必要ならば追加緩和を実施する用意がある」などと認識を示したことも支えとなり、政府・日銀が円売り介入を実施した15日以来の高値となる84円台に乗せる場面があった。ただ、上値では介入警戒感が根強く、買い一巡後は85円台前半で神経質な値動きとなっている。
 一方、それ以外の通貨に対しては売りが優位。FOMC声明を受けて追加の金融緩和観測が高まり、ドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが優位となった。リスクマネーのフローが保たれるとの見方からダウ工業株30種平均が持ち直したことも円売りを誘った。

[2010-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。対ドルで、米国の追加金融緩和観測が高まったことを背景にした円買いや国内輸出企業からの円買いなどが入り、円全体の支えとなった。ただ、同時に、欧州・オセアニア通貨はドルに対して上昇しており、つれる格好で対欧州オセアニア通貨で円売りが出ている影響で、円の上値も限られている。対ドルでの84円台の水準は、日本の金融当局からの円売り介入への警戒感が根強いことも円の上値を抑えた。

[2010-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。暫く手掛かり難で積極的な取引が見られなかったが、欧州勢が入ってくるとドル以外の通貨に対して円売りが強まった。米国の追加金融緩和観測を背景に、ドルに対して欧州・オセアニア通貨の買いが強まったため、つれて円売り外貨買いが出た。
 もっとも、円は16時を過ぎると一転円買いが優位になり、切り返した。時間外のダウ先物が下げに転じ下げ幅を広げたほか、英・独の株価指数が軟調に推移しているため、投資家のリスク許容度が低下し円が買い戻された。ユーロに対してはポルトガルやスペイン、アイルランドとドイツ10年物国債のスプレッドがそれぞれ拡大したことを背景に、ユーロ圏の財政問題が改めて意識されて円買いが入った。

[2010-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。ドルに対しては、米国の追加金融緩和観測の高まりを理由に円買いが進んだ。損失覚悟の円買い注文も巻き込んだ。また、カナダドルに対しては、カナダ統計局が発表した7月カナダ小売売上高が市場予想を下回ったことを材料に円買いが入った。
 一方、ユーロやスイスフランに対しては軟調。ユーロドルの上昇やドル・スイスフランの下落を受け、対ユーロやスイスフランでも円売りが出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は軟調。22時過ぎに一時1ドル=84円41銭前後と政府・日銀が円売り介入を6年半ぶりに実施した15日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は底堅い動き。ポルトガルやスペイン、アイルランドとドイツ10年物国債のスプレッドがそれぞれ拡大したことを背景に、ユーロ圏の財政問題が改めて意識されたため伸び悩む場面もあったが、ユーロ高・ドル安につれて一時8月10日以来の高値となる1ユーロ=113円40銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはユーロ圏の財政問題が改めて意識されたため一時1ユーロ=1.32ドル台後半まで伸び悩む場面もあったが、米国の追加金融緩和観測に伴うドル先安観からユーロ買いドル売りが膨らんだ。22時過ぎに一時4月21日以来の高値となる1.3431ドル前後まで値を上げた。

[2010-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては一進一退。米国の追加金融緩和観測を背景にドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われた流れが続き、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが入った。その後、7月米住宅価格指数が前月比0.5%低下と市場予想の0.2%低下を下回り米国株式相場の上値が重くなると、短期筋から利益確定の円買いが入った。WTI原油先物相場がマイナス圏に沈み、カナダドルやオセアニア通貨に対する円買いの勢いが増したことも、円全体の支えとなった。ただ、NY時間午後に米国株が一時下げ渋ったため、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかり、再び円売りが出た。
 ドルに対しては買い先行後、伸び悩み。米追加金融緩和観測が高まる中、全般的にドル売りが強まった流れを受けた。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小が意識されたことも円の支援材料となると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み、値を上げた。ただ、上値では介入警戒感が根強いとあって、積極的に買い進む展開とはならず、米国株の下げ渋りもあって伸び悩んだ。

[2010-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。4-6月期のニュージーランド(NZ)国内総生産(GDP)が予想より弱く、NZドルに対して円買いが先行すると、その他の通貨にも円買いがやや広がった。ただ、時間外のダウ先物が強含む中、投資家のリスク許容度が改善したとの見方もあり、円の上値は限られた。もっとも、東京市場や香港市場の休場で商いが薄く、方向感が出づらかった。

[2010-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。9月独製造業購買担当者景気指数(PMI)速報や9月独サービス部門PMI速報がいずれも予想を下回ったことを受けて、対ユーロ中心に円買いが強まった。9月ユーロ圏製造業PMIや9月ユーロ圏サービス部門PMIも予想より弱かったほか、ポルトガルやアイルランドとドイツの10年物国債利回りスプレッドが拡大し、欧州の財政・金融不安が改めて意識されたこともリスク回避的な円買いを誘った。高く始まった英・独の株価指数が一転下落し、投資家のリスク許容度が急速に低下すると、円が一段高となった。

[2010-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。欧州株相場や時間外のダウ先物が下落したことを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。対ユーロでは、9月ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報や9月ユーロ圏サービス部門PMIが市場予想を下回ったことを理由に円買いが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は頭が重い。16時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=84円68銭前後まで値を上げたものの、その後失速。22時過ぎに一時84円26銭前後と政府・日銀が円売り介入を実施した15日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は安い。ユーロ圏・独経済指標が予想を下回ったことを材料に円買いユーロ売りが入ると、昨日の安値1ユーロ=112円55銭前後を下抜けて一時112円23銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはユーロ圏・独経済指標が予想より弱い内容となったことを受けユーロ売りが先行。独連邦債に対するアイルランドやポルトガル国債の利回りスプレッドが過去最大となるなど、欧州の財政・金融不安が改めて意識されたこともユーロ売りを誘い、一時1ユーロ=1.3308ドル前後まで値を下げた。

[2010-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は買いが優位。欧州時間に時間外のダウ先物や欧州株式相場が軟調に推移し、投資家がリスク回避目的で円買いを進めた流れを引き継いだ。独連邦債に対するアイルランドやポルトガル国債の利回りスプレッドが過去最大となるなど、欧州の財政・金融不安が改めて意識されたことも対ユーロで円の支援材料とされた。前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より弱い内容となると米金利が低下。日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが入ると円全体の支えとなった。8月米中古住宅販売件数や8月米景気先行指標総合指数が市場予想を上回り、安く始まった米国株式相場が一時持ち直すと円売りに押された場面もあったが、引けに掛けて米国株が再びマイナス圏に沈み、下げ幅を広げるにつれ買いが優位となった。

[2010-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。23日に発表のユーロ圏の経済指標が弱かったことや欧財政・金融不安が再燃したことなどを背景に、ユーロに対し円買いが強まるとその他通貨にも円買いが波及し、一時円全体が値を上げた。ただ、ドルに対し仲値決済に向けた円売りが出た上、日本株が下げ止まり、時間外のダウ先物が持ち直したため、戻り売りで押し下げられた。米国の追加金融緩和観測を背景に、欧州・オセアニア通貨が対ドルで買われていることも、円売り外貨買いを誘っている。

[2010-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。13時過ぎに日本の金融当局の為替介入と見られる円売りが対ドル中心に一時膨らみ、円全体が大幅に値を下げた。もっとも、対ドルやユーロでは国内輸出企業からと見られる円買いが下値で厚かった上、ドルに対して市場参加者からは「国内機関投資家からの円買いが大量に入っていた」との指摘があり、円全体の下値は限定的だった。「先週15日の為替介入に比べると介入額が小さい」との声も聞かれた。なお、政府要人や日銀は為替介入についてコメントしなかったほか、日銀は白川方明日銀総裁が辞任するとの噂を否定している。

[2010-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上昇し投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、対欧州通貨や資源国通貨では円売りが出た。一方で、米国の追加金融緩和観測に伴うドル先安観から円買いドル売りが進むと他の通貨に対しても円買いが波及した。

[2010-09-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円はドルとスイスフラン以外に対しては軟調。欧州時間に発表された9月独Ifo企業景況感指数が市場予想より強い内容となったことをきっかけに欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りが優勢となった流れを引き継いで、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。米国の追加金融緩和観測が高まる中、ダウ工業株30種平均は一時200ドルを超す上げ幅となり、投資家のリスク志向の改善が進んだことも円の重しとなった。
 一方、スイスフランに対しては買い戻し。米国株式相場の上昇を背景に安全資産としての魅力が薄れると、ドルに対してスイスフラン売りが出た影響から円買いスイスフラン売りが優位となった。
 ドルに対してはもみ合い。全般的なドル売りの流れを受けて一時1ドル=84円12銭前後と15日以来の高値を付けたが、市場では「84円台前半では円売り介入への警戒感がくすぶっているようだ」との声もあり、上値の重さが意識されたとあって、持ち高調整の円売りで値を下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=84円12銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は日本時間25日2時30分過ぎに8月9日以来の高値となる1ユーロ=113円78銭前後を付けた。
・スイス円は1スイスフラン=85円47銭前後まで下落した。
・ユーロドルは大幅高。米株高を背景に投資家のリスク志向の改善が意識され、断続的にユーロ買いドル売りが入った。5時過ぎに1ユーロ=1.3496ドル前後と4月20日以来の高値水準を付けた。

[2010-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。9月期末に向けた国内輸出企業や機関投資家の対外資産引き揚げ(リパトリエーション)の円買いが入り、じりじりと値を上げた。ユーロドルの上値の重さが意識されて、対ユーロで円買いが進んだことも円全体の支えとなった。ただ、政府・日銀による円売り介入への警戒感は根強く、一本調子で円高が進む状況にはならなかった。

[2010-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。9月期末に向けた対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買いや、国内輸出企業などからの円買い注文が意識される中、欧州勢が加わる時間帯になると米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが入った。ただ、政府・日銀による円売り介入警戒感から、円の上値は限られている。

[2010-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し下げられた。時間外の米10年債利回りの低下を手掛かりに、日米金利差縮小が意識されて対ドルで円買いが入り、その他通貨にも円買いが波及した。ただ、日本の金融当局の為替介入に対する警戒感が根強く、円を一段と買い進める動きが手控えられたため、円の上値は限られた。また、米追加金融緩和観測を背景に欧州・オセアニア通貨がドルに対して買われたため、つれてドル以外の通貨に円売りが出て徐々に円全般の上値が切り下がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。欧州市場の序盤に1ドル=84円12銭前後と先週末安値に面合わせしたが、政府・日銀による円売り介入への警戒感が根強く、下値は限定的だった。
・ユーロ円は、格付け会社ムーディーズがアングロ・アイリッシュ銀行のシニア債と劣後債の格付けを引き下げたことを嫌気して、1ユーロ=113円08銭前後と本日安値を付けたが、ユーロドルが買い戻されるとつれて円売りユーロ買いが出て切り返した。22時過ぎに113円74銭前後と早朝に付けた本日高値113円75銭前後に接近した。
・ユーロドルは売り先行後、切り返した。アングロ・アイリッシュ銀行のシニア債と劣後債の格付けが引き下げられたことを受けて売りが出て、1ユーロ=1.3425ドル前後と日通し安値を付けた。ただ、米追加金融緩和観測を背景にした押し目買い意欲が旺盛で値を戻した。ノックアウトオプションの観測されていた1.3500ドル前後を上抜けて22時過ぎに1.3507ドル前後と4月20日以来の高値水準を付けた。

[2010-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。米国の追加金融緩和観測に伴うドル先安感から、欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。その後、現物の米国株式相場が安く始まると円は一時下値を支えられたが、米国株が持ち直した場面では再び円売りが出るなど、方向感が出なかった。
 一方ドルに対しては上値が重い。米10年物国債の利回りが低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いで、15日以来の高値水準となる1ドル=84円11銭前後を付けたが、上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が根強い上、日経新聞が「日銀は来月4-5日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和に関して協議する予定」と伝えたこともあり、一方的に買われる展開とはならなかった。

[2010-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米国の追加金融緩和の規模は予想よりも小幅にとどまるとの米紙報道や、日銀が追加の金融緩和に動くとの観測から円売りドル買いが出た。一方、円の下値では9月期末に向けて国内輸出企業などの円買い注文が厚く、下値は堅かった。

[2010-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本やアジア株相場の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円を買う動きが先行。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、ユーロに対して円買いが加速。他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「スペイン国債の格下げの噂が出回った」との指摘があった。対資源国通貨では、原油安を理由に円買いを進める参加者もいたようだ。もっとも、政府・日銀による円売り介入への警戒感は強く、円の上値は限られた。

[2010-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日、「アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストは350億ユーロを超える可能性がある」と指摘したうえで、「一段の格下げの可能性がある」との見解を示したと伝わると、対ユーロで円買いが膨らみ、円全体が押し上げられた。もっとも、日本の金融当局による為替介入への警戒感が根強いため上値は限定された。更に、中国人民銀行の元貨幣政策委員が28日、「米ドルは一歩危機に近づいた」と述べ、「ドルの下落は避けられない」との認識を示したと伝わると欧州・オセアニア通貨がドルに対して買われたため、つれてドル以外の通貨に円売りが出て上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。中国人民銀行の元貨幣政策委員の発言を受けて1ドル=84円05銭前後と15日以来の安値を付けたが、政府・日銀による介入警戒感が根強く、下値を支えられた。
・ユーロ円は荒い値動き。S&Pのアングロ・アイリッシュ銀行に対する見解を嫌気して欧州市場の序盤に1ユーロ=112円67銭前後と本日安値を付けたが、ユーロドルの買いが強まるとユーロ円は値を戻し、22時過ぎには113円59銭前後と日通し高値を付けている。欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事が「ECBの非伝統的措置は、10-12月期に期限を迎えた際に継続されることはないだろう」などと述べたと伝わったことや、ポーゼン・英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「更なる金融緩和が実施されるべきだ」などと述べ、対ポンドでユーロ買いが加速したことなどがユーロ円を押し上げた。
・ポンド円は大幅安。ポーゼン英MPC委員が一段の金融緩和の必要性を訴えたことを背景に売りが膨らんだ。22時30分過ぎに1ポンド=132円25銭前後と本日安値を付けた。また、ポンドドルは1ポンド=1.5719ドル前後まで売り込まれている。
・ユーロドルは荒い値動き。S&Pのアングロ・アイリッシュ銀行への見方を嫌気した売りで1ユーロ=1.3381ドル前後と日通し安値を付けたものの、中国人民銀行の元貨幣政策委員やシュタルクECB理事の発言などを受けてショートカバーが強まった。ポーゼン英MPC委員の発言を背景にユーロポンドが急伸するとつれる格好でユーロ買いドル売りが加速し22時過ぎに1.3513ドル前後と4月20日以来の高値を付けた。なお、ユーロポンドは0.85590ポンド前後まで上げ幅を広げている。

[2010-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。 9月米消費者信頼感指数や9月米リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想よりも弱い内容となり、米景気の先行き懸念や米追加金融緩和観測が高まると、対ドルで損失覚悟の円買い注文を巻き込み、他の通貨にも円買いが一時広がった。もっとも、欧州通貨やオセアニア通貨に対してもドル売りが膨らんだ影響で、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たため押し下げられる展開となった。一時80ドルを超す下げ幅となったダウ工業株30種平均が持ち直したことも円の重しとなった。

[2010-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、9月調査)で、大企業製造業の業況判断指数(DI)は予想を上回った一方、12月の先行き見通しは予想を下回った。日銀の追加緩和観測が広がり、日経平均が100円超上昇すると円売りが優勢となった。政府・日銀の円売り介入も意識された。
 ただ、売り一巡後は値を戻す展開に。米国の追加の金融緩和観測を背景にした円買いドル売りが入ったほか、9月期末を前に国内輸出企業や機関投資家からの円買いが入り持ち直した。

[2010-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。米国の追加の金融緩和観測を背景にした円買いドル売りが進む中、9月期末を前に国内輸出企業や機関投資家から円買いが入った。欧州勢が参加し始めた夕刻には、ユーロドルの上昇をきっかけにドル売りに拍車が掛かり、円は一段高となった。

[2010-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は方向感が出なかった。米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測が高まっていることを背景に円買いドル売りが入りやすく、円全体をサポートした。半面、ドルに対して欧州・オセアニア通貨の買いが入りやすいことが対欧州オセアニア通貨で円売りを促したため円の上値も抑えられた。その影響で円は方向感の乏しい展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。序盤に1ドル=83円50銭前後と15日以来の安値まで下げたが、政府・日銀の為替介入への警戒感が残っていることもあって下値は堅かった。クロス円の買いも支えとなった面がある。
・ユーロ円はもみ合い。対ドルでユーロ買いが進んだことにつられる場面が見られたものの、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が29日、アングロ・アイリッシュ銀行のTier2債務を格下げしたことが上値を抑えた。
・ユーロドルは一進一退。欧州勢参入後に米低金利政策の長期化観測を背景にした買いが入り1ユーロ=1.3639ドル前後まで値を上げた。ノックアウトオプションが観測されていた1.3600ドル前後を上抜けてストップロスを誘発した格好だ。もっとも、市場関係者からは「モデル系ファンドからの売りが出た」との指摘が聞かれ、いったん上値を切り下げた。アングロ・アイリッシュ銀行のTier2債務が格下げされたことも重しとなった。売り一巡後は、強いカナダ経済指標を受けてカナダドルに対して米ドル売りが進んだことがユーロドルを押し上げ1.3644ドル前後と4月15日以来の高値を付けたが、「1.3650ドル前後にはオプションのバリアがある」との憶測があり上値を抑えられると、上値の重さを嫌気した参加者から手仕舞い売りが出た。時間外のダウ先物が下げに転じたことも買い圧力を後退させた。

[2010-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロ以外に対してはもみ合い。政府・日銀の介入警戒感がくすぶる中、市場では「米国のシンクタンク報告で『日銀が来週の金融政策決定会合で追加の流動性供給に踏み切る』との認識を示したことが買い戻す手掛りとなったようだ」との指摘があり、対ドルで一時円売りが膨らむと、他の通貨にも円売りが波及した。ただ、日銀の金融政策決定会合に関して日本時間に複数のメディアが伝えていたとあって、円売りは続かなかった。また、ユーロに対してポンドやスイスフランなどの欧州通貨、オセアニア通貨が売られた影響で、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨が円の下値を支えた。一方、ユーロに対しては軟調。対ドルでのユーロ買いが続いたことを受けた円売りユーロ買いで値を下げた。

[2010-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りが先行したものの、その後持ち直した。対ドルでは、米国の追加の金融緩和観測を背景にした円買いが入ったほか、9月期末を控えた国内輸出企業からの円買いが入った。資源国通貨などに対しては、国内機関投資家からとみられる円買いが広がった。

[2010-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。中間期末を控えた国内輸出企業や機関投資家からとみられる円買いが入り、じりじりと下値を切り上げた。アイルランド中銀が「アライド・アイリッシュ銀行とアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編計画」を発表し追加の資本増強が明らかになると、対ユーロで円買いが加速。他の通貨に対しても円買いが波及した。日経平均が190円超下落したことも円の支援材料となった。

[2010-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。米追加金融緩和観測を背景にしたドル売りが円に対しても出た影響で円・ドル相場が押し上げられると、円全般がやや値を上げた。しかし、政府・日銀の為替介入への警戒感が残っているほか、ドル先安観を背景に対ドルでユーロが買い戻されたことにつれて円売りユーロ買いが続いたこともあり、円の上値は限定的だった。
 ニューヨーク勢参入後は、強い米経済指標を受けて米金利が急上昇しており、金利上昇につれて対ドルで円売りが膨らみ、円全般が値を下げる展開となっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は売り先行後、買い戻し。米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測を背景にドル売りが主要通貨に対して進んだ流れに沿って1ドル=83円16銭前後と15日以来の安値まで下げたものの、政府・日銀の為替介入への警戒感が残っていることもあって下値は限られた。
 米国時間に入ると買いが優位の展開となっている。米商務省が発表した4-6月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率1.7%増と改定値、市場予想平均の1.6%増を上回ったほか、前週分の新規失業保険申請件数は45万3000件と市場予想平均よりも強い結果となった。更に、シカゴ購買部協会が発表した9月景気指数(シカゴPMI)は60.4と8月の56.7から上昇し、市場予想平均の55.7を上回った。市場予想よりも強い経済指標が相次ぎ、米金利が上昇しているため、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出ている。23時前に83.63-66円まで値を戻す場面があった。米金利上昇は、追加金融緩和を前提に形成された米国債の買い持ち高の調整が進んでいることが背景にある。
 ユーロ円は買い戻し継続。アイルランド中銀が30日、「アングロ・アイリッシュ銀行の救済に伴う最終的な政府負担額は、最悪のシナリオで340億ユーロとなる可能性がある」などと発表したことや、格付け会社ムーディーズがスペインの格付けを「Aaa」から「Aa1」に引き下げたことを背景に売られた流れを引き継いだが、その後は悪材料出尽くしとして買い戻しが続いた。対ドルで米低金利政策の長期化観測を背景にユーロが買われたことがユーロ円を押し上げた。
・ユーロドルはしっかり。アングロ・アイリッシュ銀行に関する報道や、スペイン格下げが嫌気されて安い水準で始まったものの、その後は買いが優位。FRBの追加緩和観測を背景にドル売りの対象としてユーロが選好されて値を上げた。一時1ユーロ=1.3684ドル前後と4月12日以来の高値まで上げた。もっとも、強い米経済指標が相次ぎ、米債券相場が持ち高調整の売りが膨らんで米金利が急上昇している影響で、ドルが買い戻されており、ユーロドルの上値はやや重くなってきている。

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