2010年10月7日の相場概要
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
ロバート・ゼーリック[NP HDP -0.5 CHDP +0.4 RHDP -0.5 CRHDP +0.4]
・ゼーリック世界銀行総裁「(日本の金融当局の)円売り介入は比較的短期間となる見通し」、「円売り介入は円の変動を抑制するためと見ている」
米政府関係[NP HDP -1.1 CHDP +0.0 RHDP -1.2 CRHDP +0.3]
・ボルカー経済再生諮問会議議長「我々はドルへの信頼をある程度維持しなければならない」、「通貨の不安定さは介入だけでは改善されない」
国際通貨基金(IMF)[NP HDP -0.3 CHDP -0.1 RHDP -0.1 CRHDP +0.1]
・篠原国際通貨基金(IMF)副専務理事は7日、一部通信社とのインタビューで「日本は流れに逆らい円安に向けて努力する戦いの敗北に直面する」との認識をしめした。
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
イングランド銀行(BOE)[NP-2.0 HDP -2.2 CHDP +0.0 RHDP -1.1 CRHDP -0.3]
・イングランド銀行(BOE)声明「資産買取プログラムを2000億ポンドで維持」
2010年10月7日のFX要人発言・ニュース
ジム・フラハティ[NP-4.0 HDP -0.3 CHDP -0.1 RHDP +0.2 CRHDP +0.0]
・フラハティ・カナダ財務相「為替介入に関して懸念がある」
ティモシー・フランツ・ガイトナー[NP HDP +0.4 CHDP +0.0 RHDP +1.6 CRHDP +0.0]
・ガイトナー米財務長官は6日、日本の為替介入が通貨安競争に火をつけたかとの質問に対して「そうは思わない」と述べたと複数のメディアが伝えている。
欧州連合(EU)[NP HDP -0.9 CHDP -0.1 RHDP -0.9 CRHDP -0.1]
・欧州連合(EU)の首脳と中国の温家宝首相は6日、首脳会談後に声明を発表した。「健全な財政政策へ協調して努力する」、「欧州と中国の通商の拡大に満足している」などと伝えたと報じられた。一方、「適切な為替相場について議論があった」と欧州側が述べたものの声明には盛り込まれなかった。
ロバート・ゼーリック[NP HDP -0.5 CHDP +0.4 RHDP -0.5 CRHDP +0.4]
・ゼーリック世界銀行総裁「(日本の金融当局の)円売り介入は比較的短期間となる見通し」、「円売り介入は円の変動を抑制するためと見ている」
米政府関係[NP HDP -1.1 CHDP +0.0 RHDP -1.2 CRHDP +0.3]
・ボルカー経済再生諮問会議議長「新興世界の成長は非常に良い形」「世界の不均衡は是正される必要がある」
米政府関係[NP HDP -1.1 CHDP +0.0 RHDP -1.2 CRHDP +0.3]
・ボルカー経済再生諮問会議議長「我々はドルへの信頼をある程度維持しなければならない」、「通貨の不安定さは介入だけでは改善されない」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては軟調。 9月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比3万9000人減と市場予想平均に反して減少すると、米雇用市場への懸念が高まり、8日の9月米雇用統計への懸念が高まった上、米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方も強まると、対ドルでのユーロ買いが強まった。ユーロ買いドル売りにつれる形で円売りユーロ買いが続いた。
ドルに対しては強含み。9月ADP全米雇用報告が市場予想より弱かったことが伝わると、一時1995年5月以来の高値となる1ドル=82円75銭前後まで買われた。安く始まった米国株式相場が一時底堅く推移し、対ユーロ中心にドル売りが広がったことも支えとなった。上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が残っていたため83円台まで押し戻される場面があったが、ドル先安観から買う動きもあり82円台を維持して引けた。
一方、他の通貨に対してはもみ合い。FRBの追加金融緩和観測を背景に対ドルでの欧州通貨買い、オセアニア通貨買いにつれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たものの、対ドルでの円買いが重しとなり、方向感が出なかった。
野田佳彦[NP HDP -4.1 CHDP +0.0 RHDP -5.7 CRHDP -0.2]
・野田佳彦財務相は為替についてコメントしなかったと伝えられている。
国際通貨基金(IMF)[NP HDP -0.3 CHDP -0.1 RHDP -0.1 CRHDP +0.1]
・篠原国際通貨基金(IMF)副専務理事は7日、一部通信社とのインタビューで「日本は流れに逆らい円安に向けて努力する戦いの敗北に直面する」との認識をしめした。
菅直人[NP HDP -2.3 CHDP -0.1 RHDP -4.0 CRHDP +0.0]
・菅直人首相「為替相場の動向を注視しており必要なときは断固たる措置をとる」「為替相場の過度の変動を看過できない」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は神経質な値動き。米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方をベースとした円買いドル売りが入る一方、前日の海外市場で円は一時1ドル=82円75銭前後と約15年4カ月ぶりの高値を付けたこともあり、政府・日銀による円売り介入が意識され、上値は限られた。ただ、明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、市場では「日本が介入を実施できるとは考えにくい」との指摘もあり、神経質な展開となった。
日本政府関係[NP-1.0 HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.4 CRHDP +0.0]
・五十嵐財務副大臣(ブルームバーグが伝える)「自国の利益を図るための通貨安競争は仕掛けない」
日本政府関係[NP HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.4 CRHDP +0.0]
・五十嵐財務副大臣(ブルームバーグが伝える)「許されるのはなだらかな調整であり、為替介入はその範囲内」
韓国政府関係[NP HDP -6.7 CHDP +0.0 RHDP -6.7 CRHDP +0.0]
・韓国政府関係者の話として伝えたところによると、G20首脳会議で為替問題を協議し、為替での協調を模索するという。
菅直人[NP-5.2 HDP -2.3 CHDP +0.0 RHDP -4.0 CRHDP +0.0]
・菅直人首相「日銀にはデフレ克服をはじめ、金融面で経済を支えることを期待」「為替動向に注視し、必要なら断固たる措置をとる」「各国通貨当局間で為替を含む金融情勢で意見交換していく」
菅直人[NP HDP -2.3 CHDP +0.0 RHDP -4.0 CRHDP +0.0]
・菅直人首相「G7各国などと為替について適切に協力したい」
日本政府関係[NP-2.0 HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.2 CRHDP +0.2]
・桜井充財務副大臣「日銀は想定を超える追加緩和を打ち出してくれた」
日本政府関係[NP HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.2 CRHDP +0.2]
・桜井充財務副大臣「今の円高に対応できる社会を根本的に作り直す必要がある」「為替がどう動いていくかは市場が判断する」
日本政府関係[NP HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.2 CRHDP +0.2]
・桜井充財務副大臣「各国に余裕がなく、G7で日本の思う方向に議論が進むかは難しい」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・フィリピン中銀は7日、政策金利を4.00%に据え置くことを決めたと発表した。
野田佳彦[NP-5.0 HDP -4.1 CHDP +0.0 RHDP -5.7 CRHDP +0.0]
・野田佳彦財務相「(為替について)必要なときに断固たる措置をとる」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、政府・日銀が円売り介入に動きにくくなるとの見方が広がる中、五十嵐財務副大臣が「自国の利益を図るための通貨安競争は仕掛けない」「許されるのはなだらかな調整であり、為替介入はその範囲内」などと述べたと伝わり円買いが進んだ。桜井充財務副大臣が夕刻に、「為替がどう動いていくかは市場が判断する」「G7については、各国が厳しい経済状況にある中で、日本の思い通りに議論が進むのは難しい」などと述べたと伝わると、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
日本政府関係[NP HDP -2.8 CHDP +0.0 RHDP -5.2 CRHDP +0.2]
・海江田万里・経済財政担当相「(円高について)市場の動きを注視している」
ドミニク・ストロス=カーン[NP HDP -1.7 CHDP -0.1 RHDP -1.7 CRHDP -0.2]
・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事(仏ルモンド紙が伝える)「人民元の過小評価が世界経済の緊張を生み出す」「通貨戦争を恐れる」「中国は為替の上昇を加速すべき」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・イングランド銀行(英中央銀行)は7日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。
イングランド銀行(BOE)[NP-2.0 HDP -2.2 CHDP +0.0 RHDP -1.1 CRHDP -0.3]
・イングランド銀行(BOE)声明「資産買取プログラムを2000億ポンドで維持」
世界の政策金利関係[NP HDP -2.0 CHDP 0.00 RHDP -2.0 CRHDP 0.00]
・欧州中央銀行(ECB)は7日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。
ジャン=クロード・トリシェ[NP-2.0 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.7 CRHDP +0.1]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「政策金利は適切だ」
ジャン=クロード・トリシェ[NP+2.6 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.6 CRHDP +0.1]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「物価の動きは緩やかのままだ」「景気回復は緩やかに進むだろう」
ジャン=クロード・トリシェ[NP-2.0 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.2]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「政策スタンスは緩和的だ」
ジャン=クロード・トリシェ[NP-2.0 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「経済の不透明感が広がっている」「インフレ期待はしっかり抑制されている」
ジャン=クロード・トリシェ[NP-3.0 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「経済の見通しのリスクは、わずかに下方向に傾いている」
ジャン=クロード・トリシェ[NP HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「行き過ぎた為替の動きは、悪影響がある」「為替レートはファンダメンタルズを反映すべき」
ジャン=クロード・トリシェ[NP HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「強いドルは米国の利益との米国の見解を共有」
ジャン=クロード・トリシェ[NP HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「人民元相場について中国政府と重要な議論をした」、「中国は為替改革を実行するべき」
ドミニク・ストロス=カーン[NP+2.8 HDP -1.6 CHDP +0.1 RHDP -1.7 CRHDP +0.0]
・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事「米経済の回復過程には不透明性があるが、ベースとして2番底には向かわないシナリオ」、「緩慢なユーロ圏の回復は懸念事項」
ジャン=クロード・トリシェ[NP HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.4 CRHDP +0.0]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「ECBは米国についてはコメントはない」「ワシントンで、米当局から見通しについて聞きたい」
ドミニク・ストロス=カーン[NP HDP -1.6 CHDP +0.1 RHDP -1.7 CRHDP +0.0]
・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事「通貨上昇には限界がある」
ジャン=クロード・トリシェ[NP+4.2 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.5 CRHDP -0.1]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「無制限の流動性供給は依然必要と我々は判断している」「我々は、非伝統的措置に対する見方を変えていない」
ジャン=クロード・トリシェ[NP+4.2 HDP +0.0 CHDP +0.0 RHDP -0.2 CRHDP +0.3]
・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁「ECBは依然、非伝統的措置の引き上げ段階にある」
ロバート・ゼーリック[NP HDP -0.5 CHDP +0.4 RHDP -0.5 CRHDP +0.4]
・ゼーリック世界銀行総裁「国際機関は通貨に関し仲介役を担える可能性がある」
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は強含み。序盤は、米国の追加金融緩和観測を背景にした円買いドル売りが円全体を支えた。ただ、同時に欧州・オセアニア通貨が対ドルで買われていることに連動して円売り外貨買いも出た影響で円の上昇は緩やかだった。
ニューヨーク勢が参入してくると円買いの勢いが増している。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会後のトリシェECB総裁の会見が終了すると、いったん材料出尽くしとの見方から対ユーロで円買いが強まり、ドル以外の通貨に対して円買いが広がった。米国株の上値が重い展開となっていることも円買いを誘っている面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=82円11銭前後と1995年5月以来の安値を付けた。ユーロ円はユーロドルの買いにつれて16時過ぎに1ユーロ=115円68銭前後と5月14日以来の高値を付けたが、トリシェECB総裁の会見が終了するとイベント通過で材料出尽くしとして持ち高整理目的の売りが膨らんだ。115円ちょうどを下抜けるとやや下げ足を速め23時過ぎに114円60銭前後と日通し安値を付けた。
・ポンド円は荒い値動き。世界的に金融緩和の動きが強まる中で、BOEも追加の緩和に踏み切る可能性があるとの憶測が一部であったため、予想外の追加緩和策を警戒した向きから売りが出て17時前に1ポンド=130円79銭前後と本日安値を付けた。ただ、イングランド銀行(BOE)が7日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決め、資産買取プログラムを2000億ポンドで維持すると発表すると買い戻しが強まった。20時過ぎに131円90銭前後と本日高値を付けた。また、ポンドドルは1ポンド=1.6018ポンド前後と2月3日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは上昇一服。米追加金融緩和を背景にしたドル売りの流れが本日も先行した。トリシェECB総裁の会見で特に追加の金融緩和を示唆するような発言がなかった上、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたため、ユーロ買いドル売りが加速し22時前に1ユーロ=1.4030ドル前後と1月28日以来の高値を付けた。ただ、1.40ドル台を回復し達成感が広がり利益確定の動きが強まると急速に押し戻されている。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁がECB理事会後の定例記者会見で「無制限の流動性供給は依然必要と我々は判断している」と述べたことも意識されたほか、「強いドルは米国の利益との米国の見解を共有」などと述べたことをドル安けん制と見るむきもあり、売りが出ている。23時過ぎには1.3915-18ドルまで値を下げている。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては軟調。 9月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比3万9000人減と市場予想平均に反して減少すると、米雇用市場への懸念が高まり、8日の9月米雇用統計への懸念が高まった上、米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方も強まると、対ドルでのユーロ買いが強まった。ユーロ買いドル売りにつれる形で円売りユーロ買いが続いた。
ドルに対しては強含み。9月ADP全米雇用報告が市場予想より弱かったことが伝わると、一時1995年5月以来の高値となる1ドル=82円75銭前後まで買われた。安く始まった米国株式相場が一時底堅く推移し、対ユーロ中心にドル売りが広がったことも支えとなった。上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が残っていたため83円台まで押し戻される場面があったが、ドル先安観から買う動きもあり82円台を維持して引けた。
一方、他の通貨に対してはもみ合い。FRBの追加金融緩和観測を背景に対ドルでの欧州通貨買い、オセアニア通貨買いにつれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たものの、対ドルでの円買いが重しとなり、方向感が出なかった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は神経質な値動き。米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方をベースとした円買いドル売りが入る一方、前日の海外市場で円は一時1ドル=82円75銭前後と約15年4カ月ぶりの高値を付けたこともあり、政府・日銀による円売り介入が意識され、上値は限られた。ただ、明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、市場では「日本が介入を実施できるとは考えにくい」との指摘もあり、神経質な展開となった。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、政府・日銀が円売り介入に動きにくくなるとの見方が広がる中、五十嵐財務副大臣が「自国の利益を図るための通貨安競争は仕掛けない」「許されるのはなだらかな調整であり、為替介入はその範囲内」などと述べたと伝わり円買いが進んだ。桜井充財務副大臣が夕刻に、「為替がどう動いていくかは市場が判断する」「G7については、各国が厳しい経済状況にある中で、日本の思い通りに議論が進むのは難しい」などと述べたと伝わると、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
為替・株式・商品マーケット概要[NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は強含み。序盤は、米国の追加金融緩和観測を背景にした円買いドル売りが円全体を支えた。ただ、同時に欧州・オセアニア通貨が対ドルで買われていることに連動して円売り外貨買いも出た影響で円の上昇は緩やかだった。
ニューヨーク勢が参入してくると円買いの勢いが増している。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会後のトリシェECB総裁の会見が終了すると、いったん材料出尽くしとの見方から対ユーロで円買いが強まり、ドル以外の通貨に対して円買いが広がった。米国株の上値が重い展開となっていることも円買いを誘っている面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=82円11銭前後と1995年5月以来の安値を付けた。ユーロ円はユーロドルの買いにつれて16時過ぎに1ユーロ=115円68銭前後と5月14日以来の高値を付けたが、トリシェECB総裁の会見が終了するとイベント通過で材料出尽くしとして持ち高整理目的の売りが膨らんだ。115円ちょうどを下抜けるとやや下げ足を速め23時過ぎに114円60銭前後と日通し安値を付けた。
・ポンド円は荒い値動き。世界的に金融緩和の動きが強まる中で、BOEも追加の緩和に踏み切る可能性があるとの憶測が一部であったため、予想外の追加緩和策を警戒した向きから売りが出て17時前に1ポンド=130円79銭前後と本日安値を付けた。ただ、イングランド銀行(BOE)が7日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決め、資産買取プログラムを2000億ポンドで維持すると発表すると買い戻しが強まった。20時過ぎに131円90銭前後と本日高値を付けた。また、ポンドドルは1ポンド=1.6018ポンド前後と2月3日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは上昇一服。米追加金融緩和を背景にしたドル売りの流れが本日も先行した。トリシェECB総裁の会見で特に追加の金融緩和を示唆するような発言がなかった上、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたため、ユーロ買いドル売りが加速し22時前に1ユーロ=1.4030ドル前後と1月28日以来の高値を付けた。ただ、1.40ドル台を回復し達成感が広がり利益確定の動きが強まると急速に押し戻されている。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁がECB理事会後の定例記者会見で「無制限の流動性供給は依然必要と我々は判断している」と述べたことも意識されたほか、「強いドルは米国の利益との米国の見解を共有」などと述べたことをドル安けん制と見るむきもあり、売りが出ている。23時過ぎには1.3915-18ドルまで値を下げている。