為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2010-10-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでは売りに押された。4-6月期の米国内総生産(GDP)確定値や前週分の新規失業保険申請件数、 9月米シカゴ購買部協会景気指数(シカゴPMI)が市場予想よりも強い内容となり、米景気の過度に悲観的な見方が後退。米金利が急上昇し、円売りドル買いに押される展開となった。もっとも、その後米金利の上昇幅が徐々に縮小したことを受けて、若干値を戻す場面があった。
ドル以外の通貨に対しては荒い値動き。強い米経済指標を背景に対ドルで円売りが膨らむと、一時円全体が押し下げられた。ただ、高く始まった米国株式相場が下げに転じ、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル買いが優勢になると、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りで円は急ピッチで値を上げるなど、荒い値動きとなった。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2010年10月 発言・ニュース
[2010-10-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでは売りに押された。4-6月期の米国内総生産(GDP)確定値や前週分の新規失業保険申請件数、 9月米シカゴ購買部協会景気指数(シカゴPMI)が市場予想よりも強い内容となり、米景気の過度に悲観的な見方が後退。米金利が急上昇し、円売りドル買いに押される展開となった。もっとも、その後米金利の上昇幅が徐々に縮小したことを受けて、若干値を戻す場面があった。
ドル以外の通貨に対しては荒い値動き。強い米経済指標を背景に対ドルで円売りが膨らむと、一時円全体が押し下げられた。ただ、高く始まった米国株式相場が下げに転じ、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル買いが優勢になると、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りで円は急ピッチで値を上げるなど、荒い値動きとなった。
[2010-10-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前場の日経平均が100円超上昇したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から、相対的に金利の高いユーロや豪ドルに対して円が売られた。ただ、売り一巡後は徐々に値動きが鈍った。中国、香港が休場で商いが薄い中、新規材料に乏しく積極的な持ち高形成が手控えられたようだ。午後に入ると、日経平均がマイナス圏に沈んだためやや下値を切り上げている。
[2010-10-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株や欧州株の上昇を背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から低金利の円が売られた。半面、米国の追加金融緩和観測を背景に、ドルに対して円買いが入ったため円全体が支えられた。
[2010-10-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は軟調。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク選好姿勢が高まって低金利の円とドルが欧州・オセアニア通貨に対して売られる地合いが続いた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は弱含み。米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測を背景にドルを売る動きが円に対しても出て、20時過ぎに1ドル=83円15銭前後と15日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は114円35銭前後と7月28日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。米追加金融緩和観測を背景としたドル売りが続いた。「アジア系ソブリンネームからの買いが入った」との声が市場参加者から聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時78.147と1月26日以来の低水準を付けたほか、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、金先物相場の12月限は一時1トロイオンス=1319.3ドルと史上最高値を更新するなど流動性相場が続いている。
[2010-10-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。米連邦準備理事会(FRB)による追加の金融緩和観測が根強い中、米国株式相場が高く始まると投資家のリスク志向が高まり、円売りが全般的に広がった。 9月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が54.4と前回値の56.3や市場予想平均の54.5を下回ると、ドルに対して一時円買いが入った影響で円全体が下値を支えられる場面があったが、指標を受けて下げに転じた米国株が再びプラス圏に浮上し、値を戻すにつれて円は下げ幅を広げた。一方、ドルに対してはもみ合い。政府・日銀による円売り介入への警戒感が引き続き意識された上、米10年物国債利回りの上昇も重しとなり、一時1ドル=83円43-46銭前後まで値を下げた。ただ、米株高を受けて欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りが続いたほか、米10年債利回りが上昇幅を縮めたため、下値は堅かった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州時間に9月15日以来の安値となる1ドル=83円15銭前後を付けたが、83円43-46銭前後まで買い戻される場面もあった。
・ユーロ円は一時1ユーロ=114円86銭前後と5月18日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。米金融緩和観測や米株高を背景に買いが続き、一時3月17日以来の高値となる1ユーロ=1.3793ドル前後まで上昇した。
[2010-10-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。政府・日銀による円売り介入が強く意識される中、日銀が明日まで開く金融政策決定会合で追加の緩和策に踏み出すとの見方から円の買い持ちを解消する動きが出た。市場関係者からは「海外勢からの円売りが出た」との指摘があった。もっとも、米国の追加金融緩和観測を背景にした円買いドル売りは根強く円の下値は限られた。
[2010-10-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。午後の日経平均が下げに転じたことや時間外のダウ先物が弱含んだことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円を買い戻す動きが出た。欧州勢が参入すると、欧州株が1%超下落していることもあって円買いの勢いが増した。
[2010-10-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。序盤は、英独の株価指数や時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げたことを背景に、リスク資産圧縮目的で円を買い戻す動きが先行した。対ドルでは時間外の米10年債利回りの低下を受け、日米金利差縮小を意識した円買いも見られた。もっとも、その後の英・独の株価指数やダウ先物の下げが収まったこともあって、ポジション調整の円売りが出て徐々に上げ幅が縮まっている。ドルに対しては、引き続き日本の金融当局の為替介入への警戒感が残っている上、米10年債利回りの低下幅が縮まったため、持ち高整理目的の円売りが出た。スイスフランに対して円売りが出たことも円全般の上値を抑えた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに1ドル=83円18銭前後まで下落したが、円売り介入への警戒感がくすぶる上、米10年債利回りの低下幅が縮小しているためやや買い戻しが入っている。
・ユーロ円は18時30分過ぎに1ユーロ=113円74銭前後まで下落した。英・独の株価やダウ先物の下落を受けてリスクポジション解消の売りが進んだ。
・スイスフラン円はしっかり。20時過ぎに1スイスフラン=85円77銭前後と本日高値を付けた。株安を背景に資金の逃避先としてスイスフランがユーロやドルに対して物色されたことにつれて円売りスイスフラン買いが出た。
・ユーロドルは軟調。先週上昇が目立ったこともあって、欧州勢から持ち高整理目的の売りが先行。株安に伴うリスク資産圧縮目的の売りも出て下げ幅が広がった。1ユーロ=1.3666ドル前後まで下落する場面があった。また、ユーロスイスフランは一時1ユーロ=1.3290スイスフラン前後まで売られている。
[2010-10-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。時間外のダウ先物や欧州株式相場の下落を背景に欧州時間に続いた円買いの流れが収まり、持ち高調整の円売りが散発的に出たほか、対ドルでの円売りも若干重しとなり値を下げた。ただ、ダウ工業株30種平均が一時100ドルを超す下げ幅となるなど、米国株式相場が軟調に推移したため、リスク資産圧縮目的の円買いが再び入る場面もあり、もみ合う展開となった。
一方、ドルに対しては上値が重い。政府・日銀による円売り介入への警戒感がくすぶる中で、米10年物国債利回りが低下幅を縮小すると、欧州時間に円を買い進めた参加者からのポジション調整の円売りで徐々に値を下げた。
米経済指標では、8月米製造業新規受注や8月米住宅販売保留指数が発表されたが、強弱まちまちの内容だったため、目立った反応は見られなかった。
[2010-10-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、もみ合い。日本経済新聞が「日銀は5日の金融政策決定会合で、資産担保証券(ABS)や国債を含む買い取り資産の拡大を軸に検討する見通し」などと伝えると、日銀の追加金融緩和への思惑から円売りが出た。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りも出た。ただ、その後は日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとの見方から徐々に値動きが鈍っている。
[2010-10-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日銀は4-5日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%に引き下げ、事実上のゼロ金利政策を導入した。また、国債やコマーシャルペーパー(CP)、国庫短期証券など多様な金融資産の買い入れを行うため、5兆円規模の基金を創設すると発表。市場では「日銀が想定以上の金融緩和を行った」との見方から、円売りが優勢となった。ただ、売り一巡後は下値を切り上げる展開に。日銀の金融緩和への思惑から朝方に円売りを進めた参加者から利益確定の円買いが入ったほか、円の下値の堅さが確認されると押し目買いが広がった。
[2010-10-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は方向感が出なかった。ドルに対して欧州通貨やNZドル、カナダドルなどが買われると、つれる格好で円売り欧州通貨買いなどが出た。ただ、同時に円に対してもドル売りが出たことが円全体の支えとなったため、円全体の下値は限られ円の方向感は乏しい展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はじり安。米追加金融緩和観測が根強いほか、ユーロなどに対してドル売りが進んでいることも重しだ。22時過ぎに1ドル=83円20銭前後まで下落した。一方で、引き続き日本の金融当局の為替介入への警戒感が残り、83円ちょうどに接近すると買いが入りやすく下値は限定的だ。
・ユーロ円は17時前に1ユーロ=115円12銭前後まで上昇した後は、ドル円の下落とユーロドルの上昇の影響を同時に受けて方向感が出なかった。
・ユーロドルは堅調。アジア系ソブリンからと見られる買いが入り値を上げた。ストップロスを巻き込む格好で上げ幅を拡大。英独の株価指数や時間外のダウ先物が上げ幅を拡大し、投資家のリスク志向が改善したことも買いを促した。22時過ぎに1ユーロ=1.3819ドル前後と3月17日の高値に面合わせした。
[2010-10-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては一進一退。米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方からユーロなどに対してドル売りが膨らむと円買いドル売りが強まり、政府・日銀が円売り介入を実施した9月15日以来の高値となる1ドル=82円96銭前後まで上昇した。ただ、米10年物国債利回りが一時上昇に転じ円売りに押されたほか、米国株式相場の上昇を背景にドル以外の通貨に対して円売りが進んだことも重しとなり、83円台前半まで再び値を下げた。
一方、ドル以外の通貨に対しては売りが優位。FRBの追加金融緩和観測を背景に対ユーロ中心にドル売りが広がったことを受けて、円売りユーロ買いが円全体を押し下げたほか、ダウ工業株30種平均が一時200ドルを超す上昇となるなど、投資家のリスク志向が高まったことも円売りを誘った。
なお、米国株の大幅上昇は米追加金融緩和観測や、9月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が53.2と市場予想平均の52.0を上回ったことなどを受けた。
[2010-10-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。前日の海外市場で対ユーロで円安が進んだ反動で円買いが入ったほか、米国の追加緩和観測を背景とした円買いドル売りが入り円全体を支えた。5日に米財務省当局者の話として「米国は市場原理に沿った為替政策を支持する」と伝わり、政府・日銀が円売り介入に動きにくくなるとの思惑も円買いを誘った。ただ、6日の日本株が大幅に上昇し投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、一方的に円高が進む展開にはならなかった。
[2010-10-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本株や欧州株相場の上昇を背景に、投資家のリスク許容度が高まるとの見方から相対的に金利の高いユーロや豪ドルなどに対して円売りが出た。ただ、米国の追加金融緩和への思惑から対ドルで円買いが入ったため円全体の下値は限られた。
[2010-10-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は大きな方向感は出ていないが、若干強含み。序盤はオセアニア通貨に対し、欧州株や米株価指数先物の上昇を背景に低金利の円を売る動きが見られた。もっとも、株価の上昇が収まると対オセアニア通貨での円売り圧力は後退し、円の下値は限られた。
その後、ユーロに対して一時アイルランドの格付けが引き下げられたことを嫌気した円買いが入ったほか、ドルに対しては米追加金融緩和観測を背景とした円買いが見られ、円全般が若干押し上げられた。対ポンドで円買いが続き、円を支えた面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円はじり安。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が6日発表した9月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比3万9000人減となった。市場予想平均の2万人程度増に反して減少したため、週末の9月米雇用統計への警戒感が高まった。同時に、米追加金融緩和観測も高まったこともありドル売りが強まると、21時過ぎに1ドル=82円75銭前後と1995年5月以来の安値を付けた。
・ユーロ円は下値が堅い。格付け会社フィッチが6日、アイルランドの格付けを「AA-」から「A+」に引き下げたと発表したことを受けて一時1ユーロ=114円67銭前後と本日安値を付けた。ただ、弱いADP雇用リポートを受け、対ドルでユーロ買いが膨らむとユーロ円は買い戻しが進んだ。
・ユーロドルはしっかり。米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測をベースとしたドル売りが続いた。アイルランドの格下げが伝わると20時過ぎに1ユーロ=1.3799ドル前後と日通し安値を付けたものの、弱い米ADP雇用リポートが伝わると、買いが再開。22時30分過ぎに1.3885ドル前後と2月4日以来の高値を付けた。
[2010-10-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては軟調。 9月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比3万9000人減と市場予想平均に反して減少すると、米雇用市場への懸念が高まり、8日の9月米雇用統計への懸念が高まった上、米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方も強まると、対ドルでのユーロ買いが強まった。ユーロ買いドル売りにつれる形で円売りユーロ買いが続いた。
ドルに対しては強含み。9月ADP全米雇用報告が市場予想より弱かったことが伝わると、一時1995年5月以来の高値となる1ドル=82円75銭前後まで買われた。安く始まった米国株式相場が一時底堅く推移し、対ユーロ中心にドル売りが広がったことも支えとなった。上値では政府・日銀による円売り介入への警戒感が残っていたため83円台まで押し戻される場面があったが、ドル先安観から買う動きもあり82円台を維持して引けた。
一方、他の通貨に対してはもみ合い。FRBの追加金融緩和観測を背景に対ドルでの欧州通貨買い、オセアニア通貨買いにつれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たものの、対ドルでの円買いが重しとなり、方向感が出なかった。
[2010-10-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は神経質な値動き。米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に踏み切るとの見方をベースとした円買いドル売りが入る一方、前日の海外市場で円は一時1ドル=82円75銭前後と約15年4カ月ぶりの高値を付けたこともあり、政府・日銀による円売り介入が意識され、上値は限られた。ただ、明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、市場では「日本が介入を実施できるとは考えにくい」との指摘もあり、神経質な展開となった。
[2010-10-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。明日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前に、政府・日銀が円売り介入に動きにくくなるとの見方が広がる中、五十嵐財務副大臣が「自国の利益を図るための通貨安競争は仕掛けない」「許されるのはなだらかな調整であり、為替介入はその範囲内」などと述べたと伝わり円買いが進んだ。桜井充財務副大臣が夕刻に、「為替がどう動いていくかは市場が判断する」「G7については、各国が厳しい経済状況にある中で、日本の思い通りに議論が進むのは難しい」などと述べたと伝わると、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
[2010-10-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は強含み。序盤は、米国の追加金融緩和観測を背景にした円買いドル売りが円全体を支えた。ただ、同時に欧州・オセアニア通貨が対ドルで買われていることに連動して円売り外貨買いも出た影響で円の上昇は緩やかだった。
ニューヨーク勢が参入してくると円買いの勢いが増している。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会後のトリシェECB総裁の会見が終了すると、いったん材料出尽くしとの見方から対ユーロで円買いが強まり、ドル以外の通貨に対して円買いが広がった。米国株の上値が重い展開となっていることも円買いを誘っている面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=82円11銭前後と1995年5月以来の安値を付けた。ユーロ円はユーロドルの買いにつれて16時過ぎに1ユーロ=115円68銭前後と5月14日以来の高値を付けたが、トリシェECB総裁の会見が終了するとイベント通過で材料出尽くしとして持ち高整理目的の売りが膨らんだ。115円ちょうどを下抜けるとやや下げ足を速め23時過ぎに114円60銭前後と日通し安値を付けた。
・ポンド円は荒い値動き。世界的に金融緩和の動きが強まる中で、BOEも追加の緩和に踏み切る可能性があるとの憶測が一部であったため、予想外の追加緩和策を警戒した向きから売りが出て17時前に1ポンド=130円79銭前後と本日安値を付けた。ただ、イングランド銀行(BOE)が7日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決め、資産買取プログラムを2000億ポンドで維持すると発表すると買い戻しが強まった。20時過ぎに131円90銭前後と本日高値を付けた。また、ポンドドルは1ポンド=1.6018ポンド前後と2月3日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは上昇一服。米追加金融緩和を背景にしたドル売りの流れが本日も先行した。トリシェECB総裁の会見で特に追加の金融緩和を示唆するような発言がなかった上、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたため、ユーロ買いドル売りが加速し22時前に1ユーロ=1.4030ドル前後と1月28日以来の高値を付けた。ただ、1.40ドル台を回復し達成感が広がり利益確定の動きが強まると急速に押し戻されている。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁がECB理事会後の定例記者会見で「無制限の流動性供給は依然必要と我々は判断している」と述べたことも意識されたほか、「強いドルは米国の利益との米国の見解を共有」などと述べたことをドル安けん制と見るむきもあり、売りが出ている。23時過ぎには1.3915-18ドルまで値を下げている。
[2010-10-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては上値が重い。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が定例理事会後の記者会見で、追加の金融緩和を示唆するような発言をせず、ダウ先物が一時上げ幅を広げると、対ユーロでドル売りが再開したことにつれて円買いドル売りが強まり、一時1995年5月以来の高値となる1ドル=82円11銭前後を付けた。ただ、82円00銭前後に観測されているノックアウトオプションに絡んだ防戦売りが意識されたほか、トリシェECB総裁が「強いドルは米国の利益との米国の見解を共有」などと述べるとドル安けん制と受け取られ、対ユーロ中心にドルを買い戻す動きが広がったことも円の重しとなり、上値を抑えられた。
一方、それ以外の通貨に対しては買いが優位。対ユーロでのドル買い戻しを受けて円買いユーロ売りが膨らむと他の通貨にも円買いが波及した上、高く始まった米国株式相場が下げに転じると、リスクポジション圧縮目的の円買いも入った。もっとも、その後急ピッチで買いが進んだことに対し反動が出たほか、ナスダック総合指数が持ち直すなど米国株が底堅くなったこともあり、上げ幅を縮めた。
[2010-10-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては頭が重い。格付け会社ムーディーズが中国の格付けを引き上げる方向で見直すと発表したことを受けて、中国と資源貿易関係の深い豪ドルなどを買う動きが優勢となった。対豪ドル中心に円売りが出た影響で、円全体が上値を切り下げた。8日の中国株が大幅に上昇していることを背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られやすい面もあった。
一方、ドルに対しては底堅い。実質的な5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りが先行したものの、その後持ち直した。豪ドルやユーロに対して米ドル売りが進んだ影響を受けた。
[2010-10-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本時間今晩の9月米雇用統計や、7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議など一連の国際会議を前に、豪ドルやユーロなどに対して持ち高解消の円買いが広がり円全体を下支えした。
[2010-10-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円はしっかり。序盤は、日本時間今晩の9月米雇用統計や、週末の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議、国際通貨基金(IMF)総会などを前に、ユーロや豪ドルなどに対してポジション調整の円買いが入り円全般が支えられた。21時30分に発表された9月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想平均以上に減少すると、米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測が一段と強まり、対ドルで円買いが強まったため、円全体の上げ幅が広がった。ただ、同時に欧州・オセアニア通貨が対ドルで買われたことにつれた円売りが出ており、円全体が急ピッチで上昇幅を広げる展開にはなっていない。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=81円72銭前後と1995年4月以来の安値を付けた。
・ユーロ円は荒い値動き。序盤に、オランダ中銀のウェリンク総裁が「最近のユーロドルの上昇を懸念していない」と述べたと伝わったことを手掛かりに、1ユーロ=114円95銭前後と本日高値を付けたが、週末のイベントを前にした持ち高調整の売りが出て急速に押し下げられた。9月米雇用統計発表後に対ドルでユーロ買いが一時強まると21時30分過ぎに114円71-76銭まで上げたものの、ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が8日、「ユーロは本日強過ぎる」「ドルはファンダメンタルと一致していない」などと発言したと伝わると一転して売りが優位になり22時前に113円67銭前後と本日安値まで下げた。
・ユーロドルは荒い値動き。ブラード・セントルイス連銀総裁が「経済は量的緩和拡大を自明にするほど減速していない」「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は際どくなる見通し。一段の金融緩和は確実ではない」などと述べたことをきっかけにドルの買い戻しが膨らむと一時1ユーロ=1.3841ドル前後まで下げた。9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想よりも弱い結果となり米追加金融緩和観測が高まると買いが優位になり1ユーロ=1.3985ドル前後と日通し高値を付けたが、ユンケル・ユーログループ議長の発言が伝わると再び売りが優位になった。22時前に1.3833ドル前後と本日安値まで値を下げた。ただ、ドル先安観は根強く押し目買いも厚いため、急速に切り返し1.39ドル台を回復している。
[2010-10-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては伸び悩み。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比で9.5%減と市場予想を下回り、米雇用市場の弱さが改めて意識され、米連邦準備理事会(FRB)の追加の金融緩和観測が高まると一時円買いドル売りが膨らんだ。ただ、週末に7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議や国際通貨基金(IMF)総会などを控えているとあって持ち高調整の円売りが入ったほか、米10年物国債利回りが小幅に上昇に転じたことも重しとなり、伸び悩んだ。
その他の通貨に対してはやや売りが優位。9月米雇用統計後に円買いドル売りが強まった場面で円全体が押し上げられたが、同時に欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りが出たため、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが上値を抑えられた上、ダウ工業株30種平均が11000ドル台に乗せるなど、米国株式相場が堅調に推移してことも重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は9月米雇用統計発表後に昨日安値の1ドル=82円11銭前後や、ノックアウトオプションが観測されていた82円00銭前後を下抜け、22時30分過ぎに81円72銭前後と1995年4月以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は、ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が8日、「ユーロは本日強過ぎる」「ドルはファンダメンタル(経済の基礎的条件)と一致していない」などと発言し、ユーロ高をけん制したと伝わり、22時前に1ユーロ=113円67銭前後まで下落した。
・ユーロドルは荒い値動き。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が弱い内容となると、21時30分過ぎに1ユーロ=1.3985ドル前後まで上昇した。ユンケル・ルクセンブルク首相がユーロ高をけん制したことが伝わり一時1.3833ドル前後まで急落する場面があったが、FRBの追加金融緩和観測が根強く、米株高も意識されたため再び1.39ドル台に乗せるなど値動きが荒かった。
[2010-10-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。週末の7カ国(G7)財務省・中央銀行総裁会議で、野田佳彦財務相が日本の為替介入に関して説明を行ったが、特に目立った批判が出なかったこともあって、対ドル中心に円売りが先行した。
ただ、G7で、直接名指しをしなかったものの「新興国の経常黒字国は為替の柔軟化に向けた改革をすべき」と指摘し、中国の人民元に対して切り上げを求めたこともあり、引き続き為替介入は行いにくいとの見方が根強く、円売りは長続きしなかった。先週末発表の9月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想以上に減少し米追加金融緩和観測が一段と高まったことを背景に、対ドルで円買いが入ると前週末の高値81円72銭前後を上抜けてストップロスを誘発。つれる格好で円全体が急速に上げ幅を広げる場面があった。その後は、対ドルで目先のストップロスを付け終わると持ち高調整の円売りが出たため、円全体が上値を切り下げた。午前中の値動きは、東京市場が体育の日の祝日休場で取引の厚みがなくなっており、値動きが大きくなった面があった。
[2010-10-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に一時買われた。東京市場が体育の日の祝日休場で参加者が少なく値動きが細っていたが、欧州勢が参入してくるとやや動意付いた。スイスフランに対してユーロが売られたことにつれて円買いユーロ売りが見られた。また、一部通信社が「中国が大手6行の預金準備率を引き上げる」と複数の関係者の話しとして伝えると、金融引き締めが中国の景気・株価の重しになるとの見方からリスクポジション解消目的で対ユーロや豪ドル中心に円買いが入る場面があった。もっとも、一時伸び悩んだ英・独の株価指数が再度上げ幅を広げた上、時間外の米株価指数先物も強含んでおり円買いの動きは後退している。
[2010-10-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はじり高。一部通信社が「中国が大手6行の預金準備率を引き上げる」と複数の関係者の話しとして伝えると、金融引き締めが中国の景気・株価の重しになるとの見方からリスクポジション解消目的で対ユーロや豪ドル中心に円買いが入った。ただ、欧州株や時間外のダウ先物が一時強含んだことから、一方的に円高が進む展開にはならなかった。この日は東京市場が体育の日の祝日で休場となったうえ、米国がコロンブスデーの祝日で債券市場が休場。参加者が少なく全体的に値動きは鈍かった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。1ドル=82円00銭前後を挟んだ狭いレンジでの値動きが続いた。
・ユーロ円は小安い。22時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=114円05銭前後まで下押しした。
・ユーロドルは中国の金融引き締め関連報道が伝わると、一時1ユーロ=1.3916ドル前後まで値を下げたものの、売り一巡後はもみ合いの展開に。新規の材料に乏しく、方向感に乏しい値動きとなった。
[2010-10-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円はポンドやユーロに対してやや買いが優位。米国がコロンブスデーの祝日で米債券市場が休場。薄商いの中で、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてポンドやユーロがドルに対して売られると、円買いポンド売り、円買いユーロ売りが入り値を上げた。ダウ工業株30種平均が下げに転じた場面では再び円買いが入るなど、買いが優位だった。
一方、それ以外の通貨に対してはやや売りが優位。対ポンドやユーロなどでのドル買いにつれる形で円売りドル買いが出たため、それ以外の通貨に対しても円売りが広がり、円は若干押し下げられた。
[2010-10-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。野田佳彦財務相が記者会見で「7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、為替の過度の変動は好ましくないことを確認した」「(為替について)必要な時は介入を含めて断固たる措置をとるとの基本姿勢で臨む」と述べたほか、海江田万里・経済財政担当相は「円高には果敢に対処していく政府方針に変わりはない」などと発言したと伝わり、日本の金融当局の為替介入に対する警戒感が広がり、一時円を売る動きが進んだ。対ドルでは仲値決済に向けた円売りも散見された。
ただ、12日前場の日経平均株価は高く寄り付いたものの下げに転じた上、時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げているため、投資家のリスク志向が低下し円には買い戻しが入っている。
[2010-10-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。12日後場の日経平均株価は終値で200円超の下落となり軟調な展開だった上、時間外の米株価指数先物も下げ幅を拡大したため、投資家のリスク志向が低下し円が買い戻された。欧州勢が株安を手掛かりに対ユーロ中心に円買いで参入すると円全体の上げ幅が広がった。
米株価指数先物が下げ渋ると、対オセアニア通貨やカナダドル中心にポジション調整の円売りが出たものの、米株価指数先物は再び下げ幅を拡大しており、円売りの動きは後退している。
[2010-10-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。アジア株や欧州株の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが先行した。ポンドに対しては、マイルズ英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「英国の経済成長やインフレ期待は非常に不透明」「量的緩和は依然として潜在的に強力な選択肢であり、BOEは量的緩和を実施する可能性がある」との見方を示したことが円買いを誘った。半面、ポンドドルやユーロドルの下落の影響で、円ドルが下落したため円全体の重しになる場面があった。安く始まった欧州株が下げ幅を縮小していることも円の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は対ポンドやユーロでドルの買い戻しが進んだ影響で、一時1ドル=82円台前半まで値を戻した。ただ、欧州株価が下げ幅を縮小したことなどを受け、ドルが再び弱含むと一時81円80銭前後とアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。
・ポンド円は軟調。22時30分過ぎに一時本日安値となる1ポンド=129円54銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは下値が堅い。アジア株や欧州株の下落を理由に売りが先行。英要人発言を材料にポンドドルが一時1ポンド=1.5795ドル前後まで下落した影響も受けて、18時前に一時本日安値となる1ユーロ=1.3775ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は株価が下げ幅を縮めたこともあって、1.38ドル台半ばまで値を戻している。
[2010-10-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては売りが優位。序盤、ダウ工業株30種平均が100ドル安近くまで下げ幅を広げ、リスクポジション解消目的の円買いが広がった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が9月21日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で「新たな緩和は経済動向次第」、「緩和政策は近い将来妥当に」などと認識を示し、FRBの追加金融緩和への期待が高まるとダウ平均は持ち直し、円売りが優位になった。
一方、ドルに対しては買い先行後、もみ合い。米株安を背景にドル以外の通貨に対して円買いが入るとドルに対しても円買いが波及し、値を上げた。ただ、その後は米追加金融緩和観測から欧州通貨やオセアニア通貨に対するドル売りにつれた円買いドル売りが支えとなる一方、株価の持ち直しを受けた円売りとで方向感が出なかった。
[2010-10-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。米半導体大手インテルの第3四半期の1株利益が市場予想平均を上回ったことや、8月機械受注統計が予想よりも強い結果となったことなどを背景に13日前場の日本株は堅調に推移した。株高を受け投資家のリスク志向が改善したため低金利の円が売られた。
[2010-10-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが優位。13日後場の日本株がさえない展開となったことを背景に円を買い戻す動きが見られたものの、円買いは持ち高調整の域を出ず上値は限定的だった。その後、欧州勢が参入してくると対ポンドで円売りがやや強まったことがその他通貨にも円売りを誘った。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上げ幅を拡大したことを手掛かりにした円売りも出ている。
[2010-10-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。欧州株や時間外のダウ先物が上昇していることを背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。資源国通貨に対しては、原油や金などコモディティ価格の上昇を理由に円売りが出た。ただ、売りが一巡するとじりじりと値を戻した。ドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が売られたため、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入り円全般が値を上げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。1ドル=81円台後半での値動きが続いた。
・ユーロ円は上値が重い。17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=114円69銭前後まで値を上げたものの、その後失速。22時過ぎに一時113円台後半まで下押しした。
・ユーロドルは頭が重い。株高を受けて18時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.4002ドル前後まで上げたものの、1.40ドル台での戻り売りが厚く徐々に押し戻された。先週後半に1.40ドル台に乗せた際、ユーロ圏要人からユーロ高・ドル安をけん制する発言が伝わったことが引き続き意識されている面もあった。22時過ぎに一時1.39ドル台前半まで下押しした。市場関係者からは「中東勢からの売りが出た」との指摘があった。
[2010-10-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋り。米国株式相場が高く始まると投資家のリスク志向が高まり、低金利の円を売る動きが再開した。NY金先物相場が史上最高値を更新するなど商品先物相場の上昇もあって、資源国通貨に対して円売りが膨らむと、円全体が押し下げられた。もっとも、売り一巡後は短期筋から利益確定の円買いが入った上、米国株が引けにかけて伸び悩んだことも円の支えとなり、下値を切り上げた。
[2010-10-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで大幅高。シンガポール金融通貨庁(MAS)が14日、「シンガポールドルの政策バンドを小幅に拡大し、緩やかで段階的に上昇させるスタンスを維持する」と発表。「中央値は変更しない」としたものの、事実上シンガポールドルが切り上げられたため、対シンガポールドルで米ドル売りが強まり、対円でも米ドル売りが膨らんだ。ユーロやスイスフランに対しても断続的に米ドル売りが出たことも円・ドル相場を押し上げ、上げ幅が広がった。一部通信社が「野田佳彦財務相は円高についてコメントしなかった」と伝えたものの、目立った反応はなかった。
一方、円はドル以外の通貨に対しては方向感が定まりにくい。対ドルで円買いが強まったことが、その他通貨に対しても円買いを誘った。ただ、同時にドルに対して欧州・オセアニア通貨が物色されていることにつれた円売りが出ており、方向感が出にくい展開だった。
[2010-10-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては上値が限られた。シンガポール金融通貨庁(MAS)が14日午前に自国通貨高を容認する姿勢を示したことをきっかけにした円買いドル売りが午後に入っても続き、円全体を一時押し上げた。ただ、欧州勢が参入してくると、欧州・オセアニア通貨に対するドル売りの勢いが増し、つれる格好でドル以外の通貨には円売りが出たため円全体が一方的に上値を伸ばす展開にはならなかった。
[2010-10-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。シンガポール金融通貨庁(MAS)がアジアの取引時間帯に自国通貨高を容認する姿勢を示したことをきっかけにした円買いドル売りが欧州時間に入っても続いた。ノックアウトオプションの観測されていた1ドル=81円00銭を上抜けて、損失覚悟の円買い注文を巻き込むと上昇に弾みが付いた。
ただ、その後は伸び悩む展開に。短期で円買いを進めた参加者からの利益確定の円売りが出たほか、菅直人首相が「どうしてもという場合は断固たる措置をとる」「為替の急激な変動は好ましくない」などと述べたことで、政府・日銀による円売り介入への警戒感が高まり上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ渋り。米追加金融緩和観測に伴うドル先安観からドル売りが進み、18時30分過ぎに一時80円88銭前後と1995年4月以来の安値まで下げた。ただ、その後はじりじりと値を戻す展開に。時間外のダウ先物の失速を受け、全般的にドルが買い戻された流れに沿って、一時81円台半ばまで上げた。
・ユーロ円は18時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=114円00銭前後まで値を下げた後は、114円60銭台まで値を戻している。
・ユーロドルは上値が重い。17時前に一時1ユーロ=1.4123ドル前後と1月26日以来の高値を付けたものの、その後失速。アジア市場から大幅高となっており、短期筋から利益確定の売りが出た模様。市場参加者からは「1.4125ドルのオプションバリアに上値を抑えられた」「国際機関、米系金融機関からの売りが出た」との指摘があった。ダウ先物の失速に伴うユーロ売りドル買いが出ると、一時1.40ドル台半ばまで下押しした。
[2010-10-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。欧州時間にドル円が一時1ドル=80円88銭前後と1995年4月以来の高値を付けた後、短期で円買いを進めた参加者からの利益確定の円売りが出た流れを引き継いだ。安く始まったダウ工業株30種平均が持ち直したことも円売りを誘った。その後、ダウ平均が下げに転じ、下げ幅を広げたため買い戻される場面があった。ただ、引けにかけてはダウ平均が急速に下げ渋ったほか、取引終了後に発表されたグーグルの第3四半期決算で調整後の1株利益が7.64ドルと市場予想平均を上回ったことも重しとなり再び売られるなど、一進一退の展開となった。
[2010-10-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。15日午前の日本株が下落したことを背景にしたリスク資産圧縮目的の円買いが優位で値を上げた。国内輸出企業からの円買いが入ったとの指摘もあった。事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)であったため、対ドルで円売りが出て円全体の上値を若干抑えた場面があったものの、仲値通過後は円売りは失速した。菅直人首相が15日午前、「(円高について)現在の状況が憂慮される」と発言したと伝わったが、反応は目立たなかった。
[2010-10-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が出ない。米追加金融緩和観測を背景に対ドルで円買いが入った影響でその他通貨にも円が買われる場面があった。ただ、欧州勢が参入してくると対ユーロやポンド中心にドルを売る動きが出ており、ユーロやポンドに対しては円が売られて値を下げている。
一方、円はカナダドルやスイスフランに対しては買いが目立つ。ユーロやポンドに対してカナダドルやスイスフランが売られていることを受けた動き。
[2010-10-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演や米重要経済指標の発表などを控えて、積極的な売買が手控えられたためしばらくは方向感に乏しい展開が続いていた。ただ、バーナンキFRB議長が講演で、低インフレに懸念を示し「必要なら追加の金融緩和を実施する用意がある」と発言。米労働省が発表した9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったこともあり、FRBが早期の追加緩和に踏み切るとの見方が一段と広がると、対ドルで円買いが優勢となった。ただ、その後は一転売りに押される展開に。商務省が発表した9月の米小売売上高や米ニューヨーク連銀が発表した10月のニューヨーク州製造業景気指数が市場予想を上回ったことで、米長期金利が上昇したため円売りドル買いが強まった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は乱高下。バーナンキFRB議長の発言や米物価の落ち着きが示されたことを理由に、21時30分過ぎに一時1ドル=80円88銭前後まで売り込まれた。ただ、その後は米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが出たため、一時81円台半ばまで値を戻している。
・ユーロ円はもみ合い。ドル円とユーロドルの値動きを同時に受けて方向感が定まらない。
・ユーロドルは上値が重い。バーナンキFRB議長の発言を受け米追加金融緩和観測が高まると、21時過ぎに一時1月26日以来の高値となる1ユーロ=1.4161ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。米長期金利の上昇がドル買い材料とみなされ、一時1.40ドル台半ばまで下押しした。
[2010-10-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場でドルに対しては売りが優位。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がボストンでの講演で低インフレへの懸念を表明し、「必要なら追加の金融緩和を実施する用意がある」と述べたと伝わると、早期に追加の金融緩和に踏み切るとの見方からドル売りが全般的に広がった流れを受け、値を上げた。9月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことも支えとなり、損失覚悟の円買い注文を巻き込んだ。
ただ、9月米小売売上高や10月ニューヨーク州製造業景気指数などの米経済指標が市場予想を上回り米長期金利が上昇したため、これまでに円買いドル売りを進めた参加者から反対売買が出た。週末を控えた持ち高調整目的の円売りドル買いも加わり、弱含んだ。
一方、ドル以外の通貨に対しては底堅い。バーナンキFRB議長の発言を受けてドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われると円売り外貨買いが一時出たものの、ダウ工業株30種平均がさえない展開となり、投資家のリスク志向が低下するとポジション解消の円買いが入り相場を支えた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はバーナンキFRB議長の発言後に1ドル=80円88銭前後と1995年4月以来の安値となった昨日安値に面合わせした。もっとも、その後は米長期金利の上昇を背景にショートカバーが入り81円台半ばまで値を戻した。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=114円63-68銭前後まで買われたが、ダウ平均が失速すると一時113円55銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは売り優勢。バーナンキ米FRB議長の発言で、追加の金融緩和観測が高まると昨日高値の1ユーロ=1.4123ドル前後を上抜けてストップロスを誘発。21時過ぎに1.4161ドル前後と1月26日以来の高値水準を付けた。ただ、米長期金利の上昇がドル買い材料と見なされたほか、ダウ平均がマイナス圏に沈むと投資家がリスクポジションの解消の売りを進め、一時1.3937ドル前後まで下げ足を速めた。
[2010-10-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してしっかり。対ドルでユーロや豪ドルの買い持ち高を解消する動きが強まっており、つれる格好で円が買われている。先週末、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が追加金融緩和の必要性を訴えた後、目先のドル売り材料が出尽くしたとの見方が広がったことが背景にあるようだ。18日の時間外の米株価指数先物が下落しており、リスク許容度が低下した投資家からの円買いも散見されている。
一方、円はドルに対しては上値が重い。欧州オセアニア通貨に対するドル買いを受けた円売りドル買いが上値を抑えている。
[2010-10-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。18日午後の日経平均株価が下げに転じるなど日本株がさえない展開となったことを背景に円買いが入った。時間外の米株価指数先物の下げが一服した場面でポジション調整の円売りが出たものの、17時前から米株価指数先物の下げ幅が拡大しており再度円が買われている。
[2010-10-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。時間外のダウ先物の下落を背景に投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から、欧州通貨やオセアニア通貨中心にリスクポジション解消目的の円買いが先行した。ただ、その後は円を買い進める材料に乏しかったため、円買い圧力は後退。英・独の株価指数が上昇に転じ、ダウ先物が下げ幅を縮めたこともあって、徐々に上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。1ドル=81円台前半中心の値動きで方向感が定まらない。
・ユーロ円は下値が堅い。17時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円40銭前後まで値を下げた後、113円台前半まで値を戻している。
・ユーロドルは目先のドル売り材料が出尽くしたとの見方からドル売りポジションを整理する動きが先行。時間外の米株価指数先物が下落したことに伴うユーロ売りドル買いも出たため、17時過ぎに1ユーロ=1.3830ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州株がプラス圏に浮上したことが好感されたほか、「米系金融機関からの買いが入った」との指摘もあり、1.39ドル台半ばまで持ち直している。市場関係者からは「1.3830ドルや1.3820ドルに買いが観測されている」との声が聞かれ、下値の堅さが意識された面もあるようだ。
[2010-10-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は売りに押された。シティ・グループの第3四半期決算で1株利益が市場予想を上回ると米国株式相場が堅調に推移したため、投資家のリスク志向が改善。円は売られる展開となった。WTI原油先物相場が2%を超す上昇となったことも資源国通貨に対し円売りを誘い、円全体を押し下げた面がある。ただ、米国株の取引終了後にIBMやアップルの決算発表が伝わるとダウ先物が失速したほか、ガイトナー米財務長官が「我々の世代にドルが準備通貨でなくなることはない」、「米国は強いドルへの信頼を保つだろう」などと述べたため、ドルに対し欧州通貨やオセアニア通貨が売られると円買い外貨売りが入り若干値を戻した。
[2010-10-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。19日午前の日本株が安寄り後に持ち直したことを手掛かりに対ユーロや豪ドルで円売りが一時見られた。しかし、日本株の上値は限られ、リスク志向の改善は進まなかったため、円売りは長続きせず円は買い戻された。手掛かり難で短期売買の取引が中心で、反対売買も早かったようだ。
[2010-10-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が出ない。欧州・オセアニア通貨に対してドルが買われたことを受けて円売りドル買いが出る場面があったが、下値では国内輸出企業などからの円買いが厚く徐々に値を下げた。その他、ユーロに対してはこの後発表の独経済指標が弱い結果となるとの憶測を背景に一時円買いが入ったものの、対ドルでユーロが切り返したこともあって、円買いユーロ売りの勢いは早々に弱まった。
ポジションを一方向に傾けることが出来るような取引材料に乏しく、総じて短期スタンスの回転売買に振り回される展開となっている。
[2010-10-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。中国人民銀行が預金金利と貸出金利を0.25%引き上げると発表すると、金融引き締めが中国の景気・株価の重しとなりリスクマネーのフローが細るとの見方から、円の売り持ちを解消する動きが優勢となった。英国産業連盟(CBI)が発表した10月製造業受注指数が前月から悪化し、ポンドに対して円買いが強まったことも円全体の支えとなった。
一方、ドルに対しては軟調。欧米株価の下落を受け、米金融緩和観測を背景に積み上がったドル売りポジションを解消する動きが広がったため、対円でもドル買いが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。対欧州通貨やオセアニア通貨でドルの買い戻しが強まると、22時30分過ぎに13日以来の高値となる1ドル=81円93銭前後まで値を上げた。
・カナダドル円は軟調。22時30分前に一時本日安値となる1カナダドル=78円91銭前後まで売り込まれた。株価や原油先物価格の下落を背景に円買いカナダドル売りが入ったほか、カナダ銀行(BOC)が政策金利を据え置いた際の声明で成長見通しを下方修正したことがカナダドル売りを誘った。「国内外の経済状況を背景に景気刺激策の解除は慎重に検討される必要がある」と今後の利上げについて慎重な見方が示されたことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは「10月独ZEW景況感指数はマイナス15.0となる」との憶測に反して結果がマイナス7.2となったため、1ユーロ=1.39ドル台半ばまで買い戻しが進んだものの、その後失速。予想を下回る英経済指標を理由にポンドドルが売り込まれた影響で、ユーロドルにも売りが出た。くわえて、中国の利上げをきっかけに全般的にドルの買い戻しが膨らんだため、23時前に一時1.3790ドル前後まで値を下げた。昨日の安値1.3830ドルを下抜けて、ストップロスを巻き込むと下げ足を速めた。
[2010-10-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。欧州時間に中国人民銀行が1年物貸出金利と預金金利を0.25%引き上げると発表すると、金融引き締めが中国の景気・株価に重しとなり、リスクマネーのフローが細るとの見方から、ドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨がポジション解消目的で売られ、円買い外貨売りが入った流れを引き継いだ。ダウ工業株30種平均が一時200ドルを超す下げ幅となり投資家のリスク回避姿勢が強まると、上昇に弾みが付いた。
一方、ドルに対しては下げ渋り。中国の金利引き上げを受けて全般的にドル買いが広がると円売りドル買いに押された。ただ、下値では国内輸出企業からと見られる円買い注文が厚かったほか、米10年物国債利回りが低下し日米金利差の縮小が意識されたことも円の支えとなり、下値を切り上げた。
[2010-10-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が限られた。中国が19日に金融引き締めを行ったことや、19日の米国株が下落したことなどを受けてリスクポジションを解消する動きが進むとの見方から、調達通貨の円が一時買われた。20日の日本株や中国株への警戒感も円買いを促した。対ドルやユーロでは国内輸出企業の円買いが入ったとの指摘もあった。しかし、日本株が安く寄り付いた後は下値が限られた上、中国株も底堅く推移しているため、リスク許容度の低下に歯止めがかかり、徐々に円売りに押し下げられている。
[2010-10-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。上海総合指数が持ち直したことや、後場の日本株が下げ渋ったことなどを背景に円売りが出た。欧州勢参入後は対ユーロでやや円売りが目立ったが、同時にドルに対して円が散発的に買われたこともあり、円売りが他通貨に波及する展開にはなっていない。
[2010-10-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては弱含み。前日に利上げを発表した中国の株価が上昇したことや、安く始まった欧州株価がプラス圏に浮上したことを背景に、ユーロなどに対して円売りが出た。
一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルが欧州通貨などに対して同時に売られた影響で、円・ドル相場の方向感は乏しかった。市場では「新規材料に乏しく、値動きは小幅にとどまった」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円台前半での狭いレンジでの値動きが続いた。
・ユーロ円は強含み。21時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円67銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはイングランド銀行が発表した英金融政策委員会(MPC)議事要旨で、ポーゼンMPC委員が資産買い取りプログラムの拡大を主張していたことが明らかになると、ユーロポンドが急伸。これにつれる格好でユーロ買いドル売りが入り、21時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.3873ドル前後まで値を上げた。英・独の株価指数が上昇に転じたことも買いを後押しした。
[2010-10-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。米国株式相場が高く始まると投資家のリスク志向が改善するとの見方から相対的に金利の高い通貨に対して円売りが強まった。市場では「11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では3-6カ月の期間で5000-5500億ドル規模の資産買い取りが決定される見通し」との米著名リポートが話題となり、米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和観測が再燃したことも、対ドルで欧州通貨、オセアニア通貨の買いを誘い、円売り外貨買いが膨らんだ。
一方、ドルに対しては行って来い。米株高や米FRBの追加金融緩和観測から全般的にドル売りが波及したため円買いドル売りが入ると、一時1995年4月以来の高値となる1ドル=80円84銭前後まで上昇した。ただ、その後は短期で売り進めた参加者から利益確定の円売りが出たほか、ドル以外の通貨に対し円売りが広がった影響を受け81円台前半まで押し戻され、行って来いとなった。
米連邦準備理事会(FRB)は20日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。総括判断では「経済活動はほぼ全国的に緩やかながら拡大が続いている」とし、前回の「成長の勢いが減速している兆候が広がった」との文言を削除した。ただ、全体として内容に目新しさはなく、目立った反応は見られなかった。
[2010-10-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。20日の米国株が上昇したにも関わらず、21日前場の日本株が高く寄り付いた後、下げに転じたことが嫌気されて、円買いが入り一時値を上げた。ただ、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が21日、「ガイトナー米財務長官が『主要通貨は現時点でほぼ整合的である』として、ユーロや円に対してドルがこれ以上下落する必要はないとの見方を示した」と報じると、一転対ドル中心に円売りが膨らみ、ストップロスを巻き込む格好で下値を広げた。一方で、下値では国内輸出企業などからの円買いが厚かった。円の下値は堅いとの見方から徐々に円買いが入り値を戻している。11時に発表された中国の主要経済指標に対する目立った反応はなかった。
[2010-10-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値限定。21日後場の日経平均株価が下げに転じたことや、上海総合指数がマイナス圏で推移したことを背景に、リスク資産圧縮目的の円買いが対オセアニア通貨中心に入り、円全体を一時押し上げた。もっとも、欧州勢の本格参入後は円売りが目立つ展開となっている。英・独の株価指数が上昇している上、時間外の米株価指数先物が上昇に転じたこともあって、リスク志向が改善して円売りが出ている。対ドルでユーロがストップロスを巻き込む形で買われていることにつれてユーロに対して円売りが膨らんでいることも、円全体の重しとなっている。
[2010-10-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋り。10月の独製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)や独サービス部門PMI速報値、ユーロ圏製造業PMI速報値が市場予想を上回ったことを材料に、対ユーロ中心に円売りが出た。欧州の株価指数が上昇し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りが出た面もあった。市場関係者から「日本の当局が邦銀の今夜の勤務体系をチェックしている」との声が聞かれ、介入への警戒感が高まっていることも円の重しとなった。ただ、売りが一巡すると下値を切り上げた。円を売り進める材料に乏しかったうえ、時間外のダウ先物が上げ幅を縮めたため買い戻しが入ったようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円台前半でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円は17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=113円94銭前後まで値を上げた後、113円台半ばまで下押しした。
・ユーロドルは予想を上回る独・欧経済指標を理由に全般的にユーロ買いが広がると、18日の高値1ユーロ=1.4006ドル前後を上抜けてストップロスを誘発。17時過ぎ一時1.4051ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、その後失速。ダウ先物が伸び悩んだことなどを受け、一時1.3965-68ドルまで下押しした。これまでの上昇に対する利益確定の売りが出たほか、「中東勢からの売りが出た」との指摘があった。
[2010-10-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては底堅い。キャタピラーなどの第3四半期決算が市場予想よりも強かったことを受けて米国株式相場が高く始まったものの、22日から行われるG20財務相・中央銀行総裁会議への警戒感もあり積極的なポジション形成は手控えられ、暫く方向感が出なかった。もっとも、米国株の上値が重くなるにつれ徐々にポジション解消目的の円買いが優位になり、底堅く推移した。WTI原油先物相場が一時2ドルを超す下げ幅となり、資源国通貨に対し円買いが膨らんだことも円全体の支えとなった面もある。
一方、ドルに対しては上値が重い。米国株が高く始まり欧州通貨やオセアニア通貨に対して一時ドルが売られると円買いドル売りが入ったものの、全般的にドル売りの流れは続かず、米10年物国債利回りが上昇したことを意識した売りもあって、上値を切り下げた。また、この日発表された米経済指標の為替市場での反応は限定的だった。
[2010-10-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意に乏しい展開。対ユーロで国内輸出企業からと見られる円買いが入り、その他通貨にも円買いが入る場面があった。買いが一巡後は、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の結果を見定めたいとして様子見ムードが強まり、積極的な売買は見られなかった。
野田佳彦財務相が22日、「G20では通貨安競争回避の必要性を共有しなければならないが、コミュニケで為替について言及するかは不透明」などと発言したほか、白川方明日銀総裁が「G20では世界経済や為替について協議し、日本経済や日銀の行動について説明する」などと述べたと伝わったが、材料視されていない。
[2010-10-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。ガイトナー米財務長官が22日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に向けた書簡の中で「経常黒字国は内需促進のため為替を使うべき」などの見解を示したことをきっかけに対ドルでユーロや豪ドルなどが買われると、つれる格好で円売りが出て一時値を下げた。
ただ、欧州勢が参入してくると、上海総合指数の下落や英・独の株価指数がマイナス圏で推移していることなどを手掛かりに、一転対ユーロ中心に円買いが強まり円全般が切り返している。
[2010-10-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。上海総合指数の下落や、英・独の株価指数がさえない値動きとなっていることなどを理由に円買いが先行。ドイツのIfo経済研究所のアッベルガー氏が「過度に急速なユーロ高は企業にとって問題だ」との見方を示したと伝わると、対ユーロで円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、その後は時間外のダウ先物が強含んだことなどが円の重しとなり上値を切り下げている。
市場関係者からは「20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の内容を見極めたいとして、ポジションを傾けにくい地合いとなっている」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は15時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=80円99銭前後まで値を下げた後、81円38銭付近まで値を戻した。
・ユーロ円は17時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円60銭前後まで売られたものの、22時過ぎに113円55銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルはG20が開催中でポジションを一方向に傾けにくくなっているため、利益確定の売りが先行。英独の株価指数が下げたことも相場の重しとなったほか、Ifoのアッベルガー氏の見解を嫌気したユーロ売りも出たため、17時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3858ドル前後まで下げた。もっとも、ダウ先物の上昇などを受け、22時過ぎには1.3973ドル前後の本日高値まで値を上げている。G20の開催中で取引に厚みがなくなっている影響で、値が振れやすくなったようだ。
[2010-10-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでは小安い。韓国で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催。共同声明発表待ちの様相が濃く、積極的な売買が見送られる中で、スイスフランに対するドル買いにつれる形で円売りドル買い出たほか、「日銀は、信用格付けが低めの社債やコマーシャルペーパー(CP)を買い取る方針を固めた」と日経新聞が報じたことも重しとなり、小幅に値を下げた。
一方、ドル以外の通貨に対してはもみ合い。序盤にダウ先物が持ち直し、上げ幅を広げた場面でドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われ、円売り外貨買いが出たものの、その後ドル・スイスフランの上昇もあって全般的にドルが買い戻されると、円は方向感に乏しい値動きとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、ドルスイスフランの上昇につれて、日本時間23日0時30分過ぎに1ドル=81円51銭前後まで上昇したが、一目均衡表の転換線が位置する81円60銭前後を上抜けることは出来ず、買い圧力は後退した。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=113円55銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは一進一退。序盤にダウ先物の上昇を受けて22時過ぎに1ユーロ=1.3973ドルまで買われたものの、G20が開催中でポジションを一方向に傾けづらいこともあり、ポジション解消の売りで再び1.3900ドル前後を割り込む場面があるなど、一進一退の展開となった。
[2010-10-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては強含み。23日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後も、市場では「米国の追加金融緩和観測に伴うドル安の流れに変化はない」との見方からドルが全般的に売られた。予想を上回る豪経済指標を受けて豪ドル・米ドルが上昇すると、対円でも米ドル売りが強まった。一方、ドル以外の通貨に対しては弱含み。対豪ドルで円売りが出た影響で、他の通貨に対しても円売りが波及した。
[2010-10-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。米国の追加金融緩和観測に伴う円買いドル売りが強まると、他の通貨に対しても円買いが波及。市場では「トヨタ自動車が2010年度下期の想定為替レートを従来の90円から80円に修正するとの報道が、他の輸出企業の円買いを誘った」との指摘があった。「欧州連合(EU)が11月のG20首脳会議(サミット)に向け、為替介入回避で合意を目指す方針」との報道で、日本が為替介入に踏み切りにくいとの見方が広がったことも円の支援材料となった。
[2010-10-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、やや伸び悩み。米追加金融緩和観測を背景に対ドルで円買いが先行し、その他通貨に対しても円買いが強まった。週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でドル安に対して批判的な声が出ずドル安地合いに変化がないとの見方が広がったほか、欧州連合(EU)が来月のG20首脳会議で、為替介入を回避することで合意を目指すと伝わり日本の金融当局が円売り介入に動きにくくなったとの観測が広がったことなどが円買いドル売りの背景にある。
その後は英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇が一服したため、短期で円買いを進めた向きから利益確定の円売りが出てやや円の上昇幅が縮小した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は序盤に1ドル=80円41銭前後と1995年4月以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=112円86銭前後まで売られた。
・ユーロドルは上値が重い。アジア市場で急ピッチで上昇した反動で利益確定の売りが出ている。ユーロ円が売られたことも重しとなったようだ。1ユーロ=1.3998-1.4003ドル前後まで下げる場面があった。
[2010-10-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。欧州・オセアニア通貨がドルに対して持ち高調整目的で売られたことにつれてドル以外の通貨に対しては円買いが先行した。ただ、米10年債利回りが上昇に転じたことにつれて円売りドル買いの勢いが増したため上値が切り下がった。
[2010-10-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の海外市場でドルの買い戻しが進んだ流れを引き継いで、円売りドル買いが先行した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による追加金融緩和観測を背景にしたドル売り圧力は強く、円の下値は限られた。国内輸出企業からとみられる円買いも入り相場を支えた。
野田佳彦財務相は26日、「急激な円の変動があれば、各国に協力を呼び掛ける」「G20サミットで為替介入回避の提案が仮にあったとしても、日本は該当しない」などと述べたが、目立った反応はなかった。
[2010-10-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。新規の材料に乏しい中、しばらくはもみ合い展開が続いていたが、夕刻にかけて円売りが優勢となった。市場では「7-9月期の英国内総生産(GDP、速報値)の結果が強い数字になる」との思惑から対ポンドで円売りが先行。英国立統計局が17時30分に発表した7-9月期の英GDP速報値が物価変動の影響を除いた実質で前期比0.8%増、前年同期比2.8%増と市場予想を上回ったことが分かると、円売りポンド買いが加速し他の通貨に対しても円売りが波及した。
仙谷由人官房長官の話として「世界経済や為替がどう動くか、財務事務次官と意見交換した」と伝わり、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まったことも円の重しとなった。国内勢からとみられるまとまった規模の円売りドル買いが出されると、損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込んで下げ足を速めた。
[2010-10-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は対ドルやポンドでは下げ幅を拡大。日本の金融当局の為替介入への警戒感が高まったことが円の買い持ち高を解消する動きを誘ったほか、国内勢からまとまった規模の円売りがドルに対して出たことも円全体を押し下げた。対ドルでは時間外の米10年債利回りが上げ幅を広げていることを背景に日米金利差拡大を意識した円売りドル買いも出たほか、対欧州オセアニア通貨でドルが買い戻されていることも円売りドル買いを誘っている。ポンドに対しては7-9月期英国内総生産(GDP)速報値が予想よりも強かったことや、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が英国の格付け「AAA」の見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更したことなどを材料とした円売りポンド買いが出た。
一方、円はユーロやオセアニア通貨などに対しては売り先行後、もみ合い。対ドルでまとまった規模の円売りが出たことにつれて円売りが先行した。その後は対ドルでの円売りと、欧州・オセアニア通貨がドルに対して売られていることにつれた円買いが綱引きしもみ合いの展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに1ドル=81円41銭前後まで上げた。
・ユーロ円は序盤にドル円にまとまった買いが入った場面で1ユーロ=113円28銭前後まで上げた。
・ポンド円は大幅高。一時1ポンド=129円07銭前後まで上げた。7-9月期英GDP速報値やS&Pの英国の格付け見通しの引き上げを受けた動き。ポンドドルは1ポンド=1.5897ドル前後まで上昇している。
・ユーロドルは下値を探る展開。英・独の株安の下落を背景にリスク資産圧縮目的の売りが出た。ユーロポンドが大幅安となっていることもユーロドルの重しとなったほか、8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比1.7%上昇と前月の前年比3.2%上昇から悪化し市場予想平均の前年比2.2%上昇より弱かったことが嫌気されて時間外の米株価指数先物の下げ幅が拡大したことも売りを誘った。現物の米国株が安く寄り付いていることも売り材料とされて22時30分過ぎに22時過ぎに1ユーロ=1.3857ドル前後と本日安値を付けている。
[2010-10-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては軟調。米10年物国債利回りが上昇幅を広げ、日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いが入った。10月米消費者信頼感指数や10月米リッチモンド連銀指数、8月米住宅価格指数などの米経済指標がいずれも市場予想より強い内容となったことも売り材料とされた。
一方、ドル以外の通貨に対してはもみ合い。これまでに積み上げられた欧州通貨買いドル売りポジションやオセアニア通貨買いドル売りポジションを解消する動きが広がり、つられて円買い外貨売りが入ったが、対ドルでの円売りが上値を抑えると方向感が出なくなった。
[2010-10-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前日の海外市場でドルの買い戻しが進んだ流れを引き継いで、円売りドル買いが先行した。豪連邦統計局が発表した7-9月期の豪消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、豪ドル・米ドルが急落すると対円でも米ドル買いが加速し円全体の重しとなった。市場関係者からは「ファンドなどが米金融緩和観測を背景に積み上げたドル売りポジションを解消する動きが広がった」との声が聞かれた。
ただ、円の下値では月末を控えた輸出企業の円買い注文が厚く、一方的に円安が進む展開にはならなかった。
[2010-10-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては軟調。午後も米金融緩和観測を背景に積み上げたドル売りポジションを解消する動きが続いたため、円売りドル買いが進んだ。欧州勢が加わる時間帯になると、米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが入った。
一方、円はドル以外の通貨に対しては方向感が定まらない。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が売られたことに連動した円買い欧州通貨売りや円買いオセアニア通貨売りが入った。半面、対ドルでの円売りが円全体の重しとなり、もみ合いの展開となった。
[2010-10-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。序盤は、時間外の米10年債利回りの上昇を背景に日米金利差拡大が意識されて対ドルで円売りが出ると、一時その他通貨にも円売りが出た。ただ、対ドルでの円売りが日本の実需筋からと見られる円買い注文にかき消されて下げ止まると、下値が堅いと見た短期筋から持ち高調整の円買いが入り円全体が値を戻した。
その後、米10年債利回りの上昇幅が一段と拡大したことにつれて対ドルで円売りが出て、その他通貨を押し下げる場面があったものの、米10年債利回りの上昇が一服したため円売りの勢いは後退している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時前に1ドル=81円99銭前後と13日以来の高値まで上げた。
・ユーロ円はドル円の買いにつれた円売りユーロ買いで1ユーロ=113円19銭前後まで上げたが、ユーロドルに売りが出たことが重しとなり20時過ぎに112円50銭前後まで下げた。
・ユーロドルは方向感が定まらない。欧州勢がユーロ売りドル買いで参入。ノックアウトオプションの観測されていた1ユーロ=1.3800ドル前後を下抜けて下げ足を速め、1.3770ドル前後まで下げた。その後、ドル円が上値を重さが意識されて売られたことにつれる格好でユーロ買いドル売りが入ったほか、市場参加者から「中東勢やアジア系ソブリンネームの買いが入った」との指摘があり値を戻し1.3853-56ドルまで一時上げた。ただ、買い戻しの域を出ず戻りは限られ、徐々に値を下げている。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「ドルはユーロに対して過小評価されている」と述べたことが意識され、再び1.3800ドルを割り込む場面も見られた。
[2010-10-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては買い先行後、伸び悩み。米連邦準備理事会(FRB)の大規模な追加金融緩和への期待が後退する中、欧州通貨やオセアニア通貨が持ち高解消目的でドルに対して売られると、つられて円買い外貨売りが広がった。米国株式相場が一時軟調に推移したことも円買いを誘った。ただ、NY時間午後に入ると米国株が下げ渋り、投資家のリスク志向の低下に歯止めが掛かるとの見方から徐々に円買い圧力が後退し、上値を切り下げた。
一方、ドルに対してはもみ合い。米10年物国債利回りの上昇を受けて、日米金利差の拡大を意識した円売りが出たが、米株安を背景にドル以外の通貨で円買いが入ると下値を支えられる場面もあり、方向感が出なかった。
[2010-10-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小幅安。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が買われたことに連動した円売り欧州通貨買いや円売りオセアニア通貨買いが出た。ただ、対ドル中心に月末を控えた輸出企業などからの円買いが入ったため、一方的に円安が進む展開にはならなかった。日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとの雰囲気もあった。
[2010-10-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、欧州勢が加わる時間帯になると円買いが優勢となった。対ドルやユーロで、国内輸出企業からとみられる円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。市場関係者からは「ユーロに対しては、M&A(合併・買収)絡みの円買いが入った」との声が聞かれた。
日銀は28日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置き、次回の決定会合を11月4-5 日に前倒しすると発表した。市場では「11月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模な追加緩和が決まって円高が進んだ場合に、日銀が素早く対応できるようにするため」との見方から円売りが強まる場面があったが、すぐに持ち直した。
[2010-10-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はドル以外に対しては買い先行後、売りに押し下げられた。序盤に、国内輸出企業からと見られる円買いが対ユーロで強まり、その他通貨に対しても円買いが膨らんだ。ただ、欧州株の上昇を背景に低金利の円を売る動きが見られて徐々に上値を切り下げた。
一方、円は対ドルでじり高。国内輸出企業からと見られる円買いが対ドルでも入った。ドル以外の通貨に対して円売りが出たことが円・ドル相場の上値を抑える場面があったが、米10年債利回りの低下幅が拡大すると円買いドル売りが進み上げ幅が広がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に1ドル=81円02銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円は序盤に1ユーロ=112円17銭前後まで下げた。市場関係者から「M&Aに絡む売りが出たとの憶測もある」との声が聞かれている。
・ユーロドルは堅調。ユーロ円の売りにつれて下げる場面があったものの、市場では1.37ドル台前半に買いが観測されているとの指摘があり、下値が堅かったため徐々に値を戻した。ポンドドルに断続的に買いが入ったこともユーロ買いドル売りを誘った。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容となり、時間外の米株価指数先物の上げ幅が拡大するとリスク志向が戻って買いが加速。22時過ぎに1ユーロ=1.3898ドル前後まで上昇している。なお、ポンドドルは一時1ポンド=1.5939ドル前後まで値を上げている。
[2010-10-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。日欧市場で、「米連邦準備理事会(FRB)がプライマリーディーラーに対して、国債購入の規模や影響についての予想を聞き取り調査した」とブルームバーグが報じたことを受けて、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加金融緩和が予想より大規模になるとの見方が再燃し、ドル売りが進んだ流れをニューヨーク市場でも引き継いだ。米10年物国債利回りが低下幅を広げ、日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが入ると、円全体は押し上げられた。高く始まった米国株式相場が下げに転じるとリスクポジション解消の円買いも誘った。ただ、ドルに対する欧州通貨やオセアニア通貨の買いが続き、つられて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出ると、円は上値が重くなった。
[2010-10-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。29日の日本株や上海株の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。市場関係者からは「対ドルやユーロでは、月末を迎えた輸出企業の円買いが活発化した」との声が聞かれ、損失覚悟の円買い注文を巻き込むと上昇の勢いが増した。
[2010-10-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。新規の材料に乏しくしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、欧州勢が加わる時間帯になると円買いが優勢となった。市場では「ロンドン8時(日本時間16時)に向けた円買い外貨売りが入った」との指摘があった。
[2010-10-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、戻り売りに押し下げられた。国内勢からと見られる円買いが先行した。ダウ先物、英・独の株価指数が下落し、投資家のリスク志向が高まらなかったことも調達通貨の円を買う動きを促した。もっとも、欧州株、ダウ先物の下げが収まると、市場の関心の高い米国内総生産(GDP)速報値の発表を控えていたこともあって、持ち高整理目的の円売りが出て値を下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は方向感が出なかった。1ドル=80円80銭前後をはさみ小動きが続いた。米商務省が29日発表した7-9月期の米国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比年率2.0%増と、市場予想平均と同じ結果となった。米GDPが市場予想を上回った場合、米追加金融緩和観測への期待が後退してドルが買い戻されるとの見方があったため、予想通りの結果が伝わると緩和規模に変化がないとして改めてドル売りが出てやや値を下げた。80円57-60銭前後まで下押しする場面があった。
・ユーロ円は18時30分過ぎに1ユーロ=111円53銭前後と9月21日以来の安値を付けた。国内輸出企業からと見られる売りが出たほか、株安を背景とした円買いユーロ売りが入った。
・ユーロドルは買い戻し。ユーロ円の売りに押されたほか、株安を受けたリスクポジション解消目的の売りも出て18時30分過ぎに1ユーロ=1.3807ドル前後まで下げた。ただ、その後は株価の下げが一服し売り圧力が緩和したほか、米重要経済指標を前にポジション調整の買いが入ったためじりじりと値を戻した。米GDP速報値が予想通りになると、米連邦公開市場委員会(FOMC)での緩和規模に変化がないとして改めてドルを売る動きが出て一段と値を上げ、1.39ドル台を回復する場面もあった。
[2010-10-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して堅調。7-9月期米国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比年率2.0%増と市場予想平均と同じ結果だった。米連邦準備理事会(FRB)による追加金融緩和の規模への期待が残り改めて円買いドル売りが入った。市場参加者からは「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて買いが入ったようだ」との指摘があったほか、米10年物国債利回りが低下幅を広げ日米金利差の縮小が意識されたことも買いを誘い、堅調に推移した。米UPS貨物機から不審物が見つかり、オバマ米大統領が会見で「米国へのテロの脅威で信頼できる情報」、「米国行きの荷物2つに爆発の可能性があった」などと述べたことが伝わると、米国に対するテロへの警戒感から引けにかけて再び値を上げ、一時1ドル=80円37銭前後と1995年4月以来の高値を付けた。
一方、ドル以外の通貨に対してはもみ合い。7-9月期米GDP速報値が市場予想と同じ結果となると、欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われたことを受けて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。ただ、ロンドン16時に向けてドルに対して円買いが強まると円全体が下値を支えられ、売り圧力が後退した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、日本時間30日6時前に1ドル=80円37銭前後と1995年4月以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円はユーロドルの買いにつれて、23時30分過ぎに1ユーロ=112円38-43銭前後まで買われたが、ドル円の下落が続いたため上値は抑えられた。
・ユーロドルは買い戻された。予想通りの米GDPを受けてFRBの追加金融緩和の規模の見通しに変化はなく、買いが続いた。オバマ米大統領が会見でテロの脅威について言及したことも支えとなり、6時前に1ユーロ=1.3945-48ドルと日通し高値の1.3952ドルに接近した。
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