為替・株式・商品マーケット概要

為替・株式・商品マーケット概要のイメージ画像

 2013年10月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2013年10月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2013年10月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2013-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米財政協議の行方をめぐる不透明感が根強いなか、欧米株式相場が下落したことでリスク回避目的の円買いが先行した。ただ、その後は円売りが優勢に。対ドルでは米長期金利の低下一服で円売りが出たほか、市場からは「期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円売りドル買いが入った」との指摘もあった。また、他の通貨に対しても円はさえない動きに。対ドルでの円売りが波及したほか、安く始まったダウ平均が下げ止まったことも円売り外貨買いにつながった。
 なお、米財政協議に関しては「上院共和党議員らは政府機関閉鎖を回避する1週間のつなぎ予算案について議論している」との報道が伝わると、米株が買い戻されて円売りを誘ったものの、このつなぎ予算案に対して上院民主党が反対する姿勢を示すと売りも一服するなど、相場への反応は限定的だった。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2013年10月 発言・ニュース

[2013-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米財政協議の行方をめぐる不透明感が根強いなか、欧米株式相場が下落したことでリスク回避目的の円買いが先行した。ただ、その後は円売りが優勢に。対ドルでは米長期金利の低下一服で円売りが出たほか、市場からは「期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円売りドル買いが入った」との指摘もあった。また、他の通貨に対しても円はさえない動きに。対ドルでの円売りが波及したほか、安く始まったダウ平均が下げ止まったことも円売り外貨買いにつながった。
 なお、米財政協議に関しては「上院共和党議員らは政府機関閉鎖を回避する1週間のつなぎ予算案について議論している」との報道が伝わると、米株が買い戻されて円売りを誘ったものの、このつなぎ予算案に対して上院民主党が反対する姿勢を示すと売りも一服するなど、相場への反応は限定的だった。

[2013-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、9月調査)で、9月大企業製造業DIや12月先行き見通しなどが予想を上回り、日本株高を見越した円売りが先行した。米下院共和党議員の話として「米下院共和党指導部は最終的にオバマケアの変更などを盛り込まない緊急暫定予算案を提出する見通し」と伝わると、米政府機関の閉鎖が回避されるとの期待から日経平均株価が180円超上昇。つれる形で円売りが活発化した。
 その後、「米下院は今夜新たな採決を試みず、米政府機関閉鎖へ」「米行政管理予算局(OMB)は日本時間12時30分までに米政府機関の閉鎖を指示」との報道が続き、円買い戻しが強まった。米民主党のリード上院院内総務が「下院との両院協議会に応じない」「脅迫を受けながらの協議はない」と語り、米政府機関が閉鎖される見通しとなったことも円買いを後押しした。

[2013-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。安倍晋三首相は1日、政府・与党政策懇談会で「来年4月1日に消費税率を8%に引き上げる判断をした」「経済対策で消費税引き上げても影響を極力緩和することができる」との見解を示した。デフレ脱却への期待や国際信用力の高まりから日経平均株価が上げ幅を拡大すると、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが強まった。その後、米政府機関の一部閉鎖が17年ぶりに決定したことを受けて、対ドル中心にリスク回避的な円買いが広がった。
 一方、円は豪ドルに対して軟調。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)は1日、政策金利を現行の2.50%に据え置くことを決めたと発表。声明で追加利下げや豪ドル高けん制を示唆する内容が伝わらず、円売り豪ドル買いが優位となった。

[2013-10-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はやや強含み。米政府機関の一部閉鎖が嫌気されて円買いドル売りが先行。安倍晋三首相が記者会見で表明した5兆円規模の経済対策について「ほぼ想定内の内容だった」と受け受け止められると、円を買い戻す動きが広がった。ナイトセッションの日経平均先物が150円下落したことも円の追い風。ただ、市場では「政府機関閉鎖は既に織り込み済みで、長期化しなければ影響も軽微」との見方もあり、一本調子で円高が進む状況にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分前に一時本日安値となる1ドル=97円65銭前後まで値を下げたものの、前日の安値97円50銭前後が目先下値の目処として意識されると下げ渋った。
・豪ドル円は強含み。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行、RBA)は1日、市場の予想通り政策金利を現行の2.50%に据え置くことを決めたと発表。声明で追加利下げや豪ドル高をけん制する内容が伝わらなかったことから、円売り豪ドル買いが優位となった。一時1豪ドル=92円40銭前後まで値を上げている。
・ユーロドルは上値が重かった。米政府機関の一部閉鎖を受けて欧州勢がユーロ買いドル売りで参入。前日の高値1ユーロ=1.35565ドル前後を上抜けて、16時前に一時2月6日以来の高値となる1.3589ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、9月独雇用統計が予想より低調だったことが分かると、徐々に頭が重くなった。

[2013-10-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。米政府機関一部閉鎖の影響で、欧州時間までリスク回避の円買い外貨売りが進んだ反動から円売りが先行した。9月米ISM製造業指数が市場予想より強い結果となり、ダウ平均が堅調に推移したことも円売り要因として意識された。もっとも、ダウ平均の上昇が一服すると円は徐々に下値を切り上げる展開に。米共和党は「支出水準については現状維持とし、個別の政府機関やプログラム再開に向けた一連の法案」を提案したものの、ホワイトハウスは同案を政府予算への真剣さを欠くとして拒否。米債務問題への先行き不透明感が高まったことも買い材料視された。ただ、引けにかけては再び米株が上昇したため、円の上値も限定的だった。
 なお、8月米建設支出の発表は米政府機関一部閉鎖の影響で延期となった。

[2013-10-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日経平均株価の80円超高をながめ円売りがやや強まったが、その後の日経平均株価が120円超下落すると円買い戻しが優位となった。8月豪貿易収支や8月豪住宅建設許可件数が予想より弱い内容となったことも、対豪ドル中心に円買いを後押しした。

[2013-10-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日経平均株価が370円超下落したほか、欧州株や時間外のダウ先物、ナイトセッションの日経平均先物が下げ幅を拡大。投資家のリスク回避姿勢が高まり円買いが強まった。市場では「対欧州資源国通貨でファンド勢の円買いが観測された」との声が聞かれた。

[2013-10-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は上昇。日本株の大幅下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いドル売りが先行。欧州株や時間外のダウ先物が軟調に推移したことも円買いを誘った。9月ADP全米雇用報告が市場予想を下回り、ダウ平均が100ドル超下落すると円買いドル売りが活発化した。ユーロに対しては頭が重かった。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を理由に、全般ユーロ買いが強まった流れに沿って円安ユーロ高が進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに一時1ドル=97円19銭前後と8月28日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の下落や欧州株安に伴う円買いユーロ売りが入り一時1ユーロ=131円41銭前後まで値を下げたものの、そのあとは買い戻しが優勢に。22時30分前に一時132円41銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは急伸。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見を前に持ち高調整のユーロ売りドル買いが先行し、一時1ユーロ=1.35055ドル前後まで値を下げたが、そのあとは一転買い戻しが優勢に。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で「長期にわたり政策金利は現水準かそれを下回る水準に維持」「金融政策は必要な限り緩和的に維持」などと発言。また、「ユーロの為替レートはECBの政策上の目標ではない」「長期資金供給オペ(LTRO)を含むあらゆる利用可能な手段を活用する用意がある」などと述べた。市場では「追加の金融緩和について踏み込んだ発言がなかった」としてユーロを買い戻す動きが広がった。イタリア上院がレッタ政権を信任したことで、イタリアの政局不安が後退したこともユーロの支援材料となった。バリアオプションが観測されていた1.3600ドルを突破し、一時2月4日以来の高値となる1.3607ドル前後まで上値を伸ばしている。

[2013-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで軟調。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の記者会見を控えて持ち高調整の円買いユーロ売りが先行したものの、その後は売りに押された。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で「長期にわたり政策金利は現水準かそれを下回る水準に維持」「金融政策は必要な限り緩和的に維持」などと発言。前月の会見とほぼ同様の見解を示したが、追加金融緩和に対して踏み込んだ発言がなかったとの見方から次第に円売りユーロ買いが強まった。
 また、NZドルに対しても円はさえない動きに。ウィーラーNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁が「住宅価格が下落しなければ政策金利を引き上げる可能性」「2014年から2016年初めにかけて政策金利を2%引き上げる可能性がある」などの見解を示すと、円売りNZドル買いが優勢となった。
 一方、ドルに対してはもみ合い。9月ADP全米雇用報告が市場予想より弱い結果となったことを受けて全般に円買いドル売りが進んだものの、その後は安く始まったダウ平均が下げ幅を縮めたことでリスク回避目的の円買い圧力が後退し、円は上値を切り下げた。

[2013-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日経平均株価の80円超安をながめ、リスク回避的な円買いが先行した。ただ、その後の日経平均株価が持ち直すにつれて円売りが活発化。市場では「国内信託銀行や本邦輸入勢から円売りドル買いが持ち込まれた」との指摘もあり、全般円売りが優位となった。

[2013-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は戻りが鈍い。午前からの円安進行に対する買い戻しが見られたものの、国内信託銀行などから円売りドル買いが根強く戻りは限られた。その後、欧州株が小高く始まったほか、欧州勢の参入に伴い円売り圧力が高まった。

[2013-10-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。国内機関投資家などの円売りドル買いをきっかけに全般円安が進んだアジア市場の流れを引き継いで始まった。市場では「欧州勢の円売りドル買いも出た」との指摘があった。半面、米暫定予算をめぐる与野党協議が進展せず、政府機関閉鎖が長期化するとの懸念が高まっているため、一方的に円安が進む展開にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時本日高値となる1ドル=97円87銭前後まで値を上げたものの、そのあとは97円51銭前後まで下押しした。
・ユーロ円も18時過ぎに一時1ユーロ=133円18銭前後と日通し高値を付けたあとは132円60銭台まで伸び悩んだ。
・ユーロドルはイタリアの政局不安が後退するなか、8月ユーロ圏小売売上高が予想を上回ったことを手掛かりにユーロ買いドル売りが入った(経済指標データ参照:ユーロ圏小売売上高(前月比)のデータ推移)。半面、1ユーロ=1.36ドル台では利益確定の売りなどが出たため、相場は方向感が出なかった。

[2013-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米債務問題を巡る交渉の行き詰まりで政府機関閉鎖の長期化懸念が高まり、ダウ平均が一時180ドル超下落。全般にリスク回避目的の円買いが強まった。また、9月米ISM非製造業指数が市場予想より弱い結果となったことも、投資家心理を冷やした面があった。
 もっとも、ニューヨークタイムズ紙(NYT)が「米共和党のベイナー下院議長はデフォルト阻止に向けて、民主党の協力も得て債務上限引き上げ法案を通過させる用意があることを共和党議員に伝えた」と報じると、ダウ平均の下げも一服。円は引けにかけてやや上げ幅を縮めた。
 なお、3時過ぎには「米国会議事堂の外で発砲があり、けが人が複数出た」との報道が伝わったが、相場への影響は一時的だった。

[2013-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。市場では「大手邦銀から円売りドル買いが観測された」との声が聞かれ、全般円売りが先行した。その後、日経平均株価が210円超下落するにつれて円が買い戻されたが、日経平均株価が下げ幅を縮小すると円買い圧力も後退した。
 日銀は3-4日に開いた金融政策決定会合で、「マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との目標を維持することを、全会一致で決めたと発表。市場予想通りの結果だったこともあり、総じて反応は限定的だった。

[2013-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日経平均株価が引けにかけて130円超下落したほか、欧州株の売りが先行。投資家のリスク許容度が低下し、円買いが広がった。
 黒田東彦日銀総裁は定例記者会見で「異次元緩和は物価2%目標達成まで続けるが、2年より長いかも短いかもしれない」「海外リスクで万一何か影響があれば、それに対する政策を行う」などと発言したものの、市場の反応は薄かった。

[2013-10-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。日本株の下落を受けて円買いドル売りが先行したものの、そのあとは新規材料難から様子見ムードが強まり徐々に値動きが細った。市場では「米暫定予算をめぐる与野党協議の動向を見極めたいとして、投資家が持ち高を一方向に傾けにくい」との指摘があった。
 一方、円はユーロに対しては強含んだ。ユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りが入った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円台前半でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円は22時過ぎに一時1ユーロ=131円78銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。ホワイトハウスは3日夜、オバマ大統領が7-8日にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など一連のアジア歴訪を中止すると発表。市場関係者からは「オバマ大統領が問題解決に乗り出し事態が好転するとの期待感もある」との声が聞かれ、これまでに積み上がったドルの売り持ちを解消する動きが出たようだ。22時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3580ドル前後まで値を下げた。

[2013-10-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで弱含み。「オバマ大統領が7-8日にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など一連のアジア歴訪を中止する」と伝わったこともあり、米暫定予算をめぐる与野党協議が進展するとの期待から、対欧州通貨などで週末を前に持ち高調整目的のドル買い戻しが入った。円も対ドルでは売りに押された。
 また、オセアニア通貨やカナダドルに対しても円はさえない動きに。原油相場の上昇や金融政策の方向性の違いなどからオセアニア通貨などが全般堅調に推移した影響を受けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は昨日安値の1ドル=96円93銭前後が目先の下値目処として意識されると、徐々に下値を切り上げた。米長期金利の上昇による円売りドル買いも進み、一時97円49銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は22時40分過ぎに1ユーロ=131円77銭前後まで下落したが、その後はドル円の上昇につれた買いが入り、132円ちょうど付近で底堅く推移した。
・ユーロドルは軟調。持ち高調整目的のユーロ売りドル買いが目立った。前日安値の1ユーロ=1.3578ドル前後を下抜けるとストップロスを誘発し、一時1.3538ドル前後まで下押し。その後の戻りも限られた。

[2013-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。週末に米財政問題をめぐる米与野党の協議に目立った進展がなかったため、リスク回避的な円買いドル売りが先行。日経平均が一時170円超下落したことも相場の支援材料となった。ただ、円の上値では日本の輸出企業など実需の円売り注文が観測されており、一本調子で上昇する展開にはなっていない。

[2013-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。米債務上限問題の長期化を警戒し、日経平均が一時180円超下落。時間外のダウ先物も軟調に推移したため、投資家がリスク回避姿勢を強め、円買い外貨売りが優勢となった。欧州株の下落も円買いを促した。

[2013-10-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は底堅い。米債務上限問題を巡る不透明感が根強いなか、欧州株や時間外のダウ先物の下落を横目に円買いが先行した影響が残った。ユーロポンドの下落につれて円買いユーロ売りが強まったほか、米長期金利の低下が円買いドル売りを誘った。対カナダドルでは弱い8月カナダ住宅建設許可件数を受けた円買いカナダドル売りが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=96円81銭前後まで値を下げた。ただ、市場では「96円80銭以下の水準には本邦長期資金や本邦輸入勢の買い注文が並んでいる」との指摘があり、いったん下げ止まっている。
・ユーロ円は1ユーロ=131円38銭前後まで弱含んだ。
・ユーロドルは上値が重い。一時1ユーロ=1.3591ドル前後まで値を上げたが、1.3600ドル手前で頭の重さが確認されると弱含んだ。ユーロポンドの下落も重しとなり、1.3561ドル前後と日通し安値の1.3553ドル前後に迫った。

[2013-10-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下値が堅い。欧州時間までの円買いドル売りの流れを引き継いだものの、安く始まったダウ平均が下げ幅を縮小すると、リスク回避目的の円買い圧力が後退した。市場では「米債務上限の期限延長に絡んだ噂が流れた」との指摘もあり、一時は円売りドル買いが優勢に。もっとも、その後は再びダウ平均がさえない動きとなったため、次第に円は下値を切り上げた。他の通貨に対しても米株が下げ幅を縮めたことで一時円売りが進む場面も見られたが、その後は買い戻しが入るなど、総じて円は底堅く推移した。
 なお、ホワイトハウスは「オバマ米大統領は米経済に壊滅的な影響を与えるであろうデフォルトを避けるため、債務上限の引き上げ協議を行うよう促した」「議会上院民主党が策定している債務上限を1年間引き上げる法案を支持する」などの見解を示したほか、オバマ米大統領は「民主党は債務水準に関して妥協する用意がある」と述べたものの、目立った反応は見られなかった。

[2013-10-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。前日の米国市場で、米国株安を手掛かりに円買いドル売りが進んだ流れを引き継いで高く始まった。日本株の下落を見越した円買いも入った。ただ、そのあとは上値が重くなった。8月国際収支速報で経常黒字が市場予想を下回ったことが円の重しとなったほか、一時は100円超下落した日経平均が上げに転じると徐々に弱含んだ。市場では「国内勢やアジア勢の円売りドル買いが出た」との指摘もあった。

[2013-10-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日経平均が持ち直したことを手掛かりに円売りドル買いが出たほか、市場では「大手国内銀行の円売りドル買いが観測された」との指摘があった。アジア勢とみられる円売りドル買いも出た模様。ただ、欧州株が小安く始まったこともあって、夕刻にかけては下げ渋っている。

[2013-10-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は戻りが鈍い。欧州株の下落をながめ、アジア市場からの円安進行を調整する動きが出た。英中銀(BOE)が2014年1月償還の長期流動性供給オペ(LTRO)を明日実施すると発表したことを受けて、円買いポンド売りが強まる場面もあったが反応は一時的だった。
 8月独製造業新規受注が予想を下回ったことがわかると、ユーロ売りオセアニア通貨買いが優位に。つれる形で円安オセアニア通貨高が加速した(経済指標データ参照:独製造業新規受注の推移グラフへ)。時間外のダウ先物が底堅く推移したことも円の重しとなった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円ちょうど前後を割り込んだが下値は限られた。米長期金利の上昇を背景に前日NY時間の高値97円22銭前後を上抜け、97円25銭前後まで持ち直した。
・豪ドル円は前日の高値1豪ドル=92円11銭前後を上抜け、92円21銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルは下値が堅い。1ユーロ=1.3570ドル前後で方向感のない取引がしばらく続いた。その後、BOEの発表を受けて下落していたポンドドルが一転上昇するにつれて下値が切り上がった。一時1.3587ドル前後と前日の高値1.3591ドル前後に迫った。

[2013-10-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。米債務問題をめぐる与野党協議に進展が見られないなか、ダウ平均が軟調に推移し、リスク回避目的の円買い外貨売りが進んだ。欧州時間まで円安が進んだ反動もあったほか、対ドルでは米長期金利が上昇幅を縮小したことを手掛かりにした円買いも入った。
 なお、「オバマ米大統領は米共和党のベイナー下院議長に対して、債務上限を引き上げるまで交渉しないと伝えた」との報道があったほか、「米上院民主党は1年間の債務上限引き上げ法案を本日にも上院に提示する見込み」などと伝わったものの、特段の反応は見られなかった。

[2013-10-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。「米共和党が短期的な債務上限引き上げに前向きな姿勢を示した」との一部報道が伝わると、米財政協議が進展するとの観測が浮上。一時は140円超下落した日経平均が持ち直したこともあって、円売りドル買いが強まった。市場では「日本の輸入企業の円売りドル買いが出た」との指摘があった。

[2013-10-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。米財政協議の進展期待で日経平均が140円超上昇すると円売りドル買いがじわりと強まった。一方、円は欧州通貨に対しては強含んだ。ユーロやスイスフランがドルに対して下落したことにつれて円買いユーロ売り、円買いスイスフラン売りが入った。

[2013-10-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は欧州通貨に対して堅調。8月英鉱工業生産指数や8月英貿易収支が予想より弱かったことなどを受けて、ポンドなど欧州通貨が全面安に。同時に円買い欧州通貨売りが加速した(経済指標データ参照:英鉱工業生産指数の推移グラフへ)。
 一方、円はその他の通貨に対して上値が重い。資源国通貨に対しては欧州通貨が売られるとともに円売りが進んだ。また、米長期金利が上昇に転じたことが円売りドル買いを促した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円20銭前後まで伸び悩んだ後、97円42銭前後まで再び上げた。
・ポンド円は1ポンド=154円99銭前後まで急落した。
・ユーロドルは戻りが鈍い。8月独鉱工業生産指数が予想を上回ったことで1ユーロ=1.3538ドル前後まで下げ渋ったが、欧州通貨が全面安となった流れに沿って売りが再開した。一時1.3503ドル前後まで値を下げた。

[2013-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで一進一退。ダウ平均が売り先行となったことをながめ、リスク回避目的の円買いドル売りが入った。もっとも、その後にダウ平均が持ち直すと徐々に円は上げ幅を縮小。米長期金利の上昇を手掛かりに、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いも観測された。
 また、9月17日-18日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨後には一段と円売りドル買いが進行。「大半のメンバーが年内の緩和縮小と来年半ばの停止を想定」「複数のメンバーにとって緩和縮小見送りは比較的ぎりぎりの決定だった」などが明らかとなり、緩和縮小期待から全般にドル買いが進んだ影響を受けた。もっとも、議事要旨では同時に「一人を除く全てのメンバーが量的緩和を縮小する前に持続的な経済改善の一段の証拠を望んだ」「メンバーは引き締め的な財政状況が経済や労働市場を弱める可能性を懸念」など、緩和縮小に対して慎重な姿勢も示されたため、円売りドル買いの勢いも長続きはしなかった。
 なお、他の通貨に対しては円は上値が重い。ダウ平均の下落を背景に円買いが進んだものの、その後にダウ平均が持ち直したため、次第に円は上値を切り下げた。

[2013-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行。日経平均が100円超上昇したことも好感され円売りを促した。市場関係者からは「国内輸入企業など実需の円売りドル買いが観測された」との声が聞かれた。

[2013-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本の輸入企業などの円売りドル買いが出たほか、日本株の上昇に伴う円売りが出た。半面、下サイドでは円買いドル売り注文が観測されており、相場を下支えしている。市場関係者からは「米暫定予算をめぐる与野党協議の行方を見定めたいとして、相場は方向感が出なかった」との声が聞かれた。

[2013-10-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は軟調。オバマ米大統領は本日、米財政問題解決に向けて下院共和党議員18人とホワイトハウスで会談する予定となっており、米財政協議の進展期待が高まるなか、欧州株や時間外のダウ先物、ナイトセッションの日経平均先物が上げ幅を拡大。投資家が「リスク・オン」の動きを強め円売りが優位となった(FX初心者のための用語解説:FX初心者のためのリスクオン・リスクオフの違いへ)。
 米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が37万4000件と市場予想の31万件程度より弱かったことがわかると、対ドル中心に円が買い戻される場面があった(経済指標データ参照:米新規失業保険申請件数のグラフへ)。ただ、米労働省が「前回からの上昇分の半数はカリフォルニア州のシステム切り替えが要因」との見解を示したため、円買いは長続きしなかった。
 その後、関係者筋の話として「米共和党下院議員らは無条件の債務上限6週間引き上げ法案を検討しており、本日にも提出する見込み」と伝わると、株価の一段高とともに円売りが再開した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円60銭前後まで下押しした後、1日以来の高値となる98円23銭前後まで持ち直した。米長期金利の上昇幅拡大も相場を支えた。市場では「一目均衡表雲下限の98円24銭前後が目先の上値目処となる」との声があった。ユーロ円は1ユーロ=132円72銭前後と3日以来の高値を更新した。
・ユーロドルは上値が重い。株高やユーロ円の上昇を手掛かりに買いが強まったほか、弱い米雇用指標を受けて1ユーロ=1.35465ドル前後まで値を上げた。一巡後は米財政協議の進展期待から全般ドル買い圧力が高まったため、1.3504ドル前後まで失速した。

[2013-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。関係者筋の話として「米共和党下院議員らは無条件の債務上限6週間引き上げ法案を検討しており、本日にも提出する見込み」と伝わり、米財政協議の進展期待が高まったことから欧米株式相場が大幅に上昇。投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いが広がった。
 米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が37万4000件と市場予想平均の31万件程度より大幅に弱い結果となり、対ドルでは円買いが進む場面もあったものの、米労働省が「前回からの上昇分の半数ほどはカリフォルニア州のシステム切り替えの影響である」との見解を示したため、円買いの勢いは一時的だった。
 なお、米共和党の短期債務上限引き上げ法案に関して、米ホワイトハウス当局者は「下院共和党の提案を検討する用意があるが、出来るだけ長い債務上限延長を望む」との見解を示したほか、ホワイトハウス報道官は「オバマ米大統領は無条件の債務上限引き上げ法案に署名するだろうが、下院共和党が正確に何を提案するか不透明」と述べた。

[2013-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調だった。米ニューヨークタイムズ紙が「オバマ米大統領は共和党の短期の債務上限引き上げ提案を拒否した」と報じると、円買いドル売りが先行したもののすぐに失速した。米ホワイトハウスが「オバマ米大統領は債務問題でさらなる議論を期待」との声明を出したほか、米共和党議員も「オバマ米大統領との協議を継続する」との見解を示したことを受けた。米財政をめぐる与野党協議が進展するとの見方から日経平均が200円超上昇すると、全般円を売る動きが広がった。

[2013-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日本や中国株の上昇が好感されて、低金利の円を売る動きが出たが下値は限られた。米財政をめぐる与野党協議が進展するとの期待はあるものの、日本の3連休を前にした持ち高調整の円買いが入った模様。

[2013-10-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。市場では「M&A(買収・合併)絡みのユーロ買いポンド売りのフローが出た」との指摘があり、つれる形で円売りユーロ買いが先行。欧州株高に伴う円売りも散見された。半面、対ポンドでは円買い圧力が高まったほか、日本の3連休を控えてアジア市場からの円安進行を調整する動きも見られた。対ドルでは米長期金利の低下を意識した円買いも入るなど、総じて方向感の定まらない展開となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=98円30銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円は1ユーロ=133円61銭前後と9月26日以来の高値を更新したが、上値は限られた。
・ユーロドルは伸び悩み。ユーロポンドの急伸につれて前日の高値1ユーロ=1.3547ドル前後を上抜けると上昇に弾みが付いた。足もとの相場下落に対するショートカバーも進み、1.35815ドル前後まで値を伸ばした。一巡すると次第に上値が切り下がり、1.3558ドル前後まで伸び悩んだ

[2013-10-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。米財政協議に関して新規の材料は伝わらなかったものの、小安く始まったダウ平均が持ち直したことを受けて、全般に円売り外貨買いが進行した。半面、米国の3連休を控えた週末ということもあって積極的な取引が手控えられたため、円売りの勢いも限定的だった。
 なお、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は「米国は財政の不確実性を解消するために迅速な行動をとるべき」「世界経済の回復は継続している」「金融政策は慎重に調整し、十分な意思の伝達を行う必要がある」などの声明を採択。為替政策への言及は今回盛り込まれなかったが、目立った反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は引け前に1ドル=98円60銭前後と1日以来の高値を更新。
・ユーロ円も欧州時間につけた高値の1ユーロ=133円62銭前後に迫るなど底堅く推移した。
・ユーロドルは伸び悩み。24時過ぎに1ユーロ=1.3576ドル前後まで上昇したが、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ユーロの水準が輸出に悪影響を及ぼす可能性」と述べたことが嫌気されて、買い一巡後は1.3522ドル前後まで下押しした。もっとも、引けにかけては週末を前に持ち高調整目的の買い戻しが入るなど、下値も限定的だった。

[2013-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。米債務上限の引き上げや政府機関閉鎖の解除に関して、週末の与野党協議で目立った進展が見られなかったことから、早朝取引ではリスク回避目的の円買い外貨売りが先行した。もっとも、東京や香港市場が休場で取引参加者が減少するなか、一段の円買いにつながる材料を欠いたことから、買い一巡後は徐々に上げ幅を縮小。時間外のダウ先物が下げ渋ったほか、上海総合指数が底堅く推移したことも円の重しになった。

[2013-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。東京、香港市場が休場で取引参加者が少ないなか、方向感の乏しい動きとなった。欧州株式相場が安く始まったことを受けてリスク回避目的の円買いが進む場面も見られたが、その後は欧州株が徐々に下げ幅を縮めたため、円買いの勢いも長続きしなかった。一方、ユーロに対しては強含み。目立った手掛かり材料はなかったものの、全般にユーロ売りが進んだ影響で底堅く推移した。

[2013-10-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円はドルに対して底堅い。東京、香港市場の休場で流動性が低下し、動意に欠ける展開となった地合いを引き継いだ。ただ、週末にかけて米財政協議に目立った進展が見られないなか、対欧州通貨で次第にドル売りが優位に。つれる形で円高ドル安が進んだ。
 一方、円はその他の通貨に対してもみ合い。手掛かり材料に乏しかったうえ、ドル絡みの取引が中心となり総じて方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=98円30銭前後でのもみ合いが続いた後、98円08銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は1ユーロ=133円25銭前後でのもみ合いから133円37銭前後まで持ち直したが、上値は限られた。
・ユーロドルはしっかり。ユーロクロスの下落に押され1ユーロ=1.3546ドル前後まで値を下げたが、アジア時間早朝に付けた日通し安値1.3544ドル前後を下抜け出来ず買い戻された。対欧州通貨でドル売りが活発化した流れに沿って、1.35975ドル前後まで持ち直した。

[2013-10-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで上値が重い。米財政協議の先行き不透明感が広がるなか、欧州通貨に対してドル売りが強まった影響を受けて円買いドル売りが入った。ただその後、オバマ米大統領が「米上院での協議で幾分かの進展が見られており、午後の会談で進展の度合いが分かるだろう」と述べたほか、米民主党のリード上院院内総務が債務上限問題について「合意成立を非常に楽観視しており、今週の合意を予想」と発言すると、米財政協議が進展するとの期待が高まった。一時は100ドル超下落したダウ平均が買い戻されたことで円売りが優勢となった。なお、米ホワイトハウスが「一段の話し合いを可能にするため、オバマ米大統領と議会指導部との協議を延期する」と発表したが反応は限定的だった。
 その他の通貨に対しては円は軟調。米国株の買い戻しを背景に投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが進んだ。

[2013-10-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。前日の米国市場で、米財政問題の進展期待を背景に円売りドル買いが進んだ流れを引き継いで安く始まった。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いも出た。
 ただ、円売りが一巡したあとは次第に持ち高調整を目的とした円買いが増えたため、徐々に下値を切り上げた。市場では「仲値通過後に国内輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。

[2013-10-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。米財政問題をめぐる与野党協議の行方を見極めたいとの雰囲気が広がるなか、日本株の伸び悩みなどが円買いを誘ったようだ。ただ、ドイツ株式指数(DAX)が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が堅調に推移したため円買いの勢いは限られた。

[2013-10-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円はユーロやスイスフランに対して堅調。米債務上限引き上げや政府機関閉鎖解除を巡る与野党協議が進展するとの期待から、対ユーロやスイスフランでドル買いが活発化。つれる形で円買いが加速した。
 一方、円はその他の通貨に対して売り先行後、買い戻された。全般ドル買い圧力が高まるなか、円売りドル買いが先行した影響から円全体が押し下げられた。ただ、対ユーロやスイスフランで円買いが加速すると、他の通貨に対しても次第に円が買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=98円70銭前後とアジア時間に付けた日通し高値98円71銭前後に接近した後、98円41銭前後まで失速した。
・ユーロ円は1ユーロ=132円85銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは急落。米財政協議の進展期待からユーロ売りドル買いが優勢となった。前日の安値1ユーロ=1.3544ドル前後を下抜けるとストップロスを断続的に巻き込み、1.34795ドル前後まで下げ足を速めた。ただ、9月25日の安値1.3462ドル前後が下値の目処として意識されると、いったん下げ止まった。

[2013-10-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。前日の米国市場で、米財政協議の先行き不透明感や米格付けの引き下げ懸念などを手掛かりに、円買いドル売りが強まった流れを引き継いで高く始まった。ただ、米財政問題をめぐる米議会での協議は進展するとの観測が根強く、東京市場では円売りドル買いが優勢となった。
 なお、「米上院は債務上限引き上げと閉鎖されている政府機関の再開に関して本日中に合意を発表することはない」との一部報道が伝わると円買いが進む場面もあったが、「米上院指導部による協議が少なくとも後退したわけではない」との見方から、円の上げ幅は限られた。

[2013-10-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。米財政問題をめぐる与野党協議の行方を見極めたいとの雰囲気が広がるなか、米10年債利回りが低下に転じたことなどをながめ円買いドル売りが入った。市場では「円の下値では国内輸出企業など実需の円買い注文が断続的に観測されている」との指摘があった。

[2013-10-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は欧州通貨に対して軟調。特に新規の取引材料は伝わらなかったが、全般欧州通貨買いが強まった流れに沿って円安欧州通貨高が進んだ。欧州株の下げ渋りや時間外のダウ先物の上げ幅拡大に伴い、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りも広がった。
 一方、円は対ドルで上値が重い。米長期金利が低下に転じるにつれて円買いドル売りが先行した。ただ、株価が底堅く推移したほか、米長期金利が再び上昇した影響から円売りドル買いが出て伸び悩んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=98円24銭前後まで下げた後、98円57銭前後まで買い戻された。
・ユーロ円は1ユーロ=133円58銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルは伸び悩み。まとまったユーロ買いのフローが持ち込まれ、1ユーロ=1.3567ドル前後まで値を上げた。ただ、前日の高値1.3571ドル前後が上値の目処として意識されると、米長期金利の上昇も重しとなり1.3540ドル台まで伸び悩んだ。

[2013-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して下げ渋り。米10年債利回りの上昇を背景に円売りドル買いが先行。上院の暫定予算案で合意発表が間近との報道が伝わったほか、「米上院は債務上限引き上げと政府機関閉鎖の解除で与野党が合意した」と報じられるとさらにドル高が進んだ。もっとも、米長期金利が急低下すると徐々に下値を切り上げた。
 一方、欧州通貨に対しては上値が重かった。米上院の財政協議が合意間近との報道をきっかけに、欧州通貨安ドル高が優勢となった影響を受けて円買い欧州通貨安が進行。ただ、その後はダウ平均が200ドル超上昇したことを背景に投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りが強まった。
 また、オセアニア通貨に対しては軟調。目立った材料は見当たらなかったが、ドルに対してオセアニア通貨買いが強まったため、つれる形で円売りオセアニア通貨買いが出た。堅調な米国株も円売りを促した。

[2013-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。米上下両院で暫定予算案が可決される見通しとなったことで、円売りドル買いが先行。日経平均が200円近く上昇したことも円の重しとなった。
 ただ、円売りが一巡すると徐々に買い戻しが優勢に。米上下両院で暫定予算案が可決すると、「材料出尽し」として円の売り持ちを解消する動きが広がった。市場では「1ドル=99円台前半から100円ちょうどにかけては断続的に円買いドル売り注文が観測されている」との指摘があり、円の下値が堅いと判断した向きが円買いに動いた面もあった。

[2013-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。オバマ米大統領が債務上限引き上げ法案に署名したと伝わると、「材料出尽くし」として円買いドル売りが進行。夕刻にかけては「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドのドル売りが観測された」との指摘があり、目先のストップロスを断続的に巻き込んで上げ幅を拡大した。

[2013-10-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円はドルに対して堅調。米財政問題がいったん解決したことで材料出尽くし感が広がりドルが全面安に。米長期金利が低下した影響も受け、円買いドル売りが優勢となった。また、カナダドルに対しても円買いが波及した。
 一方、円はその他の通貨に対して上値が重い。欧州オセアニア通貨に対してドル売りが加速すると同時に円売りが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円77銭前後まで売り込まれた。前週分の新規失業保険申請件数が35万8000件と市場予想平均の33万5000件程度より弱かったことも嫌気された(経済指標データ参照:米新規失業保険申請件数の推移グラフへ)。ただ、一目均衡表転換線の97円78銭前後がサポートされると、売りが一服した。
・ポンド円は1ポンド=157円90銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルは急伸。米国のデフォルト(債務不履行)がひとまず回避され、材料出尽くしとして全般ドル売りが活発化した流れに沿った。3日の高値1ユーロ=1.36465ドル前後を上抜け、1.3668ドル前後と2月1日以来の高値を更新した。

[2013-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して伸び悩み。米財政問題の解決を受けて材料出尽くし感からドル安が進んだ流れに沿った。前週分の米新規失業保険申請件数が弱い内容だったことが円買いを誘ったほか、米10年債利回りが低下幅を広げ日米金利差縮小を見越した円買いドル売りも入った。ただ、引けにかけてダウ平均が買い戻されたため徐々に上値が重くなった。
 一方、その他の通貨に対しては弱含み。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル安が優勢となった影響を受けて円売りが強まった。ダウ平均の下げ幅縮小も円売りを促した。

[2013-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。前日に急ピッチで円高が進んだ反動で円を売る動きが出たほか、仲値に向けた実需の円売りドル買いが観測された。ただ、日経平均がマイナス圏に沈んだこともあって、一本調子で円安が進む展開にはならなかった。市場では「米景気の動向を見極めたいとのムードが広がり、狭い範囲での値動きとなっている」との指摘があった。

[2013-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。材料不足のなか、目立ったフローもなくインターバンク勢のポジション調整中心の動きに終始した。市場参加者からは「来週22日に9月米雇用統計が発表されることになり、市場全体に様子見気分が広がった」との声が聞かれた。
 黒田東彦日銀総裁はこの日、「景気は穏やかに回復、先行きの景気も穏やかな回復を続けていく」などと述べたものの、相場の反応は限定的だった。

[2013-10-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はドルに対して伸び悩み。米政府機関閉鎖が経済に与えた影響が懸念されるなか、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和縮小が当面難しいとの見方が台頭しており、米長期金利の低下とともに円買いドル売りが先行した。ただ、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)はPE(プライベート・エクイティ)ファンド投資を本格化。民間の専門家を採用した」との一部報道が伝わると、円売りドル買いが出て上値が切り下がった。米長期金利が低下幅を縮小したことも重しとなった。
 一方、円は欧州通貨に対して底堅い。円高ドル安が先行した影響を受けたほか、欧州通貨に対して持ち高調整のドル買いが進むと同時に円買い圧力が高まった。なお、円はオセアニア通貨に対してもみ合いだった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円56銭前後まで値を下げた。ただ、市場では「97円台半ばに長期資金と見られる買いが観測されている」との指摘があり、下値の堅さが確認されると97円88銭前後まで値を戻した。
・ユーロ円は1ユーロ=133円63銭前後まで弱含んだ。
・ユーロドルは伸び悩み。米量的緩和の長期化観測からユーロ買いドル売りが強まり、1ユーロ=1.3704ドル前後まで値を上げた。ただ、2月1日の高値1.3711ドル前後に上値を抑えられると、1.3670ドル台まで利食い売りや戻り売りが進んだ。

[2013-10-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して弱含み。「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)はPE(プライベート・エクイティ)ファンド投資を本格化。民間の専門家を採用した」との一部報道が伝わったことで円売りドル買いが出た。米長期金利が低下幅を縮めたほか、ダウ平均が持ち直したことも相場の重しとなった。
 一方、ユーロやスイスフランに対しては上値が重かった。対ドルでユーロ安スイスフラン安が進んだ影響を受けて円買いが強まった。もっとも、ダウ平均がプラス圏に浮上したため徐々に上値を切り下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円台半ばに観測されている長期資金と思われる買いが意識され、97円90-93銭まで値を戻した。
・ユーロ円は1ユーロ=133円62銭前後まで下げる場面があったものの、その後は134円01-06銭まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは上値が重い。一時1ユーロ=1.3704ドル前後まで上昇したものの、2月1日の高値1.3711ドル前後が目先の上値目処として意識されると、徐々に利食い売りに押された。米長期金利が低下幅を縮めたことに伴う売りも出て1.3667-70ドルまで下押しした。その後、再び1.3698-1.3701ドルまで下値を切り上げたが、週末を控えて持ち高調整の売りが出たため戻りは鈍かった。

[2013-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。9月貿易統計(速報、通関ベース)が9321億円の赤字と市場予想平均(9186億円の赤字)より弱い内容となり、米系短期筋などから円売りドル買いが先行した。日経平均株価の160円超高も円全体を押し下げたほか、市場では「仲値に向けて実需筋や大手邦銀から円売りドル買いが観測された」との声が聞かれた。ただ、仲値後は日経平均株価の上げ幅縮小をながめ円売り圧力が後退した。

[2013-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日経平均株価が引けにかけて底堅く推移したほか、上海総合指数の上げ幅拡大を背景に円売りが広がった。ただ、手掛かり材料に乏しく追随する動きは見られなかった。明日に9月米雇用統計の発表を控えるなか、欧州勢などから対欧州オセアニア通貨で持ち高調整のドル買いが進行。つれる形で円買い戻しが入り下値が切り上がった。

[2013-10-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円はやや弱含み。日本や中国株の上昇などをきっかけに全般円売りが先行。米長期金利の上昇などをながめ円売りドル買いが進んだ。ただ、明日の9月米雇用統計を控えて積極的な売買を手控える参加者も多く、一本調子で円安ドル高が進む展開にはならなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分前に1ドル=98円24銭前後まで値を上げた。
カナダドル円は8月カナダ卸売売上高が市場予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時1カナダドル=95円44銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは弱含み。米金利の上昇などを材料にユーロ売りドル買いが先行。前週末の安値1ユーロ=1.36595ドル前後を下抜けて、一時1.36515ドル前後まで下げ足を速めた。なお、エバンズ米シカゴ連銀総裁はこの日、「FRBはより景気回復の強さが確認できれば量的緩和の縮小ペースを加速させるだろう」「米財政協議の難航で金融緩和の縮小は後ずれの可能性」などと述べたが、目立った反応はなかった。

[2013-10-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はやや弱含み。米10年債利回りが上昇したことを背景に、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが強まった。対ポンドを中心にユーロ高が強まった影響を受けて円売りユーロ買いも出た。もっとも、22日発表の9月米雇用統計を前に積極的な売買は手控えられた。

[2013-10-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日経平均株価が50円超安からプラス圏に浮上すると、投資家心理の改善を意識した円売りが広がった。ただ、今晩に9月米雇用統計の発表を控えて一方向に持ち高を傾けづらく、勢いは限られた。

[2013-10-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り散見。新規の取引材料は伝わらなかったが、アジア市場序盤から円がじり安となった地合いを引き継いだ。ただ、21時30分発表の9月米雇用統計待ちの様相が濃く、一方的に円売りが加速する展開にはならなかった。

[2013-10-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は軟調。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともに円買いドル売りが膨らんだ。ただ、そのあとは急速に円を売る動きが優勢に(経済指標データ参照:非農業部門雇用者数の推移グラフへ)。米量的緩和の長期化観測が高まり時間外のダウ先物が上昇。欧州通貨やオセアニア通貨に対して円安が進行したため、対ドルでも円売りが広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は9月米雇用統計発表直後に一時1ドル=97円87銭前後まで売り込まれたものの、前日の安値97円80銭前後を下抜けることが出来なかったためショートカバーが進行。市場では「97円台半ばでは本邦長期資金の買いが観測されているのでは」との憶測が台頭しており、「下値が堅くなっている」という。クロス円の上昇につれた円売りドル買いも出て、22時30分前に一時98円48銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロ円はしっかり。ユーロ高ドル安につれた円売りユーロ買いが出たほか、株高に伴う買いが進んだ。22時30分過ぎに一時1ユーロ=135円30銭前後と2009年11月以来の高値を更新した。
・ユーロドルは急伸。米重要イベントを前にしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、9月米雇用者数が予想に届かなかったことが明らかになると全般ドル売りが優勢に。重要なレジスタンスとして意識されていた2月1日の高値1ユーロ=1.3711ドル前後を上抜けてストップロスを誘発。21時30分過ぎに一時2011年11月14日以来の高値となる1.3749ドル前後まで上値を伸ばした。

[2013-10-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果となったことを受けて、米金融緩和の長期化観測が高まり欧米株が上昇。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが優勢となった。対欧州通貨を中心にドル安が進んだことも円売りを後押しした。
 一方、ドルに対しては下値が堅い。9月米雇用統計発表後に米長期金利の急低下とともに円買いドル売りが進行。その後、ドル以外の通貨に対して円安が進んだことにつれてすぐに円を売る動きが強まる場面があったが、円売りは長続きしなかった。全般にドル安が進んだ影響を受けて次第に下値を切り上げた。

[2013-10-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い優位。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回り、米量的緩和縮小(テーパリング)の先送り観測が改めて高まるなか、円買いドル売りが広がった。市場では「本邦輸出勢から円買いドル売りが散見された」との声が聞かれた。日経平均株価や上海総合指数の下げ幅拡大も円全体を押し上げた。なお、一部金融機関が「NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)の金利引き上げ時期が遅れる可能性がある」との見解を示したことで、円買いNZドル売りが加速した。
 対豪ドルでは7-9月期豪消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて円売りが先行したが、全般円買い圧力が強まった流れに沿って一転上昇した。

[2013-10-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は急伸。日本株が本邦機関投資家やCTA(商品投資顧問)などからの売りで急落すると、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが加速した。一巡すると手掛かり材料難から方向感を欠いたが、欧州株や時間外のダウ先物、夜間取引の日経平均先物が大きく下げたため円買いが再開した。

[2013-10-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。日本株の大幅下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが先行。欧州株安に伴う円買いも入り、序盤は堅調に推移した。ただ、アジア時間から急ピッチで円高が進んだこともあり、円買いが一巡すると徐々に上値を切り下げた。ダウ先物や欧州株が下げ渋ったことも円の重し。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分前に一時1ドル=97円15銭前後まで値を下げたものの、200日移動平均線が位置する97円27銭前後がサポートとして意識されると下げ幅を縮めた。
・ユーロ円も17時30分前に一時1ユーロ=133円60銭前後と日通し安値を付けたあとは134円台前半まで下げ渋った。
・ユーロドルは頭が重かった。アジアの取引時間帯に一時2011年11月14日以来の高値となる1ユーロ=1.3793ドル前後まで上げたものの、そのあとはさえない展開に。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定のユーロ売りドル買いが出たほか、市場では「1.3800ドルに観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りも意識される」との指摘があった。19時30分過ぎに一時1.3742ドル前後と本日安値を付けた。

[2013-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。日経平均株価の下げ渋りをながめ円売りが先行。市場では「10月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表を控えて、対豪ドルで持ち高調整の円売りが出た」との声が聞かれた。ただ、仲値後は円売り圧力が後退。日経平均株価の150円超安に伴いリスク回避目的の円買いが強まった。
 その後、10月HSBC中国製造業PMI速報値が50.9と市場予想平均の50.4を上回ったことがわかると投資家心理が改善。日経平均株価の下げ幅縮小とともに、対豪ドルなどで円売りが強まったが勢いは長続きしなかった。

[2013-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。市場では「日経225先物や日経平均オプションに海外長期資金の買いが入った」との指摘があり、日経平均株価がプラス圏に浮上。投資家のリスク許容度が改善し円売りが先行した。ただ、10月仏製造業サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)が予想を下回ったことがわかると、対ユーロ中心に円が買い戻される展開に。10月独サービス業PMIも予想を下回り円買いユーロ売りを促した。また、欧州株や時間外のダウ先物が伸び悩み、夜間取引の日経平均先物が下落したことも円全体を押し上げた。

[2013-10-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は方向感が出なかった。日本や欧州の株式相場が反発したことで円売りが出た一方、中国短期金利の動向が懸念されるため円の下値は限られている。原油相場の下落を背景に、豪ドルなど資源国通貨に対しては強含む場面があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=97円台前半でのもみ合い。市場関係者からは「200日移動平均線が位置する97円31銭前後をにらんだ神経質な展開となっている」との声が聞かれた。
・豪ドル円は弱含み。前日の安値1豪ドル=93円43銭前後を下抜けて、一時93円25銭前後まで値を下げた。原油安や豪ドル米ドルの下落を受けた円買い豪ドル売りが入った。
・ユーロドルは底堅い動き。10月仏製造業サービス業購買担当者景気指数(PMI)速報値や10月独サービス業PMIが予想を下回ったことでユーロ売りドル買いが先行(経済指標データ参照:10月独サービス業PMIの推移グラフへ)。17時過ぎに一時1ユーロ=1.3765ドル前後まで値を下げた。ただ、米国の量的金融緩和が長期化するとの見方から、「ファンド勢の押し目買いが観測された」との声が聞かれ再び値を上げている。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.38255ドル前後と2011年11月9日以来の高値を付けた。

[2013-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。総じて手掛かり材料に乏しく、方向感を欠いた値動きが続いた。ダウ平均が110ドル超上昇したものの、投資家のリスク志向改善を見越した円売りは目立たなかった。また、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことへの反応も限定的だった。
 一方、ポンドに対しては上値が重かった。ユーロ高ポンド安が進んだことを手掛かりに円買いが先行。もっとも、その後に対ドルやユーロでポンドの買い戻しが進んだ影響を受けて徐々に上値を切り下げた。
 なお、カーニー・英中銀(BOE)総裁はこの日、「BOEは下期の成長率は上期より強いと予想」「中央銀行は英国が勢いを増すまで刺激策を止めないだろう」などと述べたが、特に材料視されなかった。

[2013-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。本日は週末の5・10日(五十日)とあって、仲値を意識した円売りドル買いが先行した。ただ、日経平均株価が190円超下落すると、投資家のリスク回避姿勢が高まり円買い戻しが進んだ。手掛かり材料に乏しいなかで追随する動きは限られたが、午後の日経平均株価が270円超下げたため円買いが再開した。市場では「日経平均先物にマクロ系ファンドやCTA(商品投資顧問)からまとまった売りが観測された」との声が聞かれた。

[2013-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日経平均株価が引けにかけて400円近い下げ幅となったほか、欧州株や時間外のダウ先物が弱含み、リスク回避的な円買いが強まった。市場では「アジア中銀が介入で積み上げたドルの買い持ち高をリバランスする目的で、円買いドル売りを行った」との思惑も広がった。

[2013-10-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は失速。アジア市場では日本株の大幅下落を手掛かりに円高が進行したものの、欧州の取引時間帯に入ると徐々に弱含んだ。上値では日本の長期資金や輸入企業など実需筋の円売り注文が観測されており、市場では「円の上値が重いと判断した向きが円売りドル買いに動いた」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に一時1ドル=96円95銭前後まで売り込まれたものの、そのあとは次第に下値が堅くなった。21時30分過ぎに一時97円44銭前後と日通し高値を更新した。
・ユーロ円は下げ渋り。16時過ぎに一時1ユーロ=133円90銭前後と本日安値を付けたあとは徐々に下げ幅を縮めている。
・ユーロドルは頭が重かった。アジア時間に一時1ユーロ=1.38325ドル前後と2011年11月9日以来の高値を付けたものの、欧州時間に入ると売りが優勢に。10月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことが相場の重しとなったほか、1.3850ドルに観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りなどが上値を抑えた(経済指標データ参照:独Ifo企業景況感指数の推移グラフへ)。21時30分前に一時1.3775ドル前後と本日安値を付けている。市場では「足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との指摘があった。

[2013-10-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。上値では国内輸入企業などの円売り注文が観測されており、上値の重さを確認したことから円安が強まった。ダウ平均が上昇したことを背景に投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いも出た。
 東北と関東で震度4の揺れを観測する地震があり、福島県や岩手県・宮城県などの沿岸で津波注意報が出たことで円が強含む場面があったが反応は限定的だった。なお、気象庁は4時過ぎに津波注意報をすべて解除した。
 一方、オセアニア通貨に対しては下値が堅い。欧州株の持ち直しや米国株の上昇を受けて円売りが先行。ただ、ドルに対してオセアニア通貨安が進んだ影響を受けて円を買い戻す動きが強まった。ウィーラーNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁が「NZドル高でRBNZの利上げが遅れる公算」と述べたことも下値を支えた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間につけた高値1ドル=97円44円前後を上抜けて、一時97円49銭前後までじりじりと値を上げた。
・NZドル円は22時過ぎに1NZドル=81円02-07銭まで上昇したものの、その後は徐々に上値を切り下げ一時80円54-59銭と日通し安値の80円53銭前後に迫った。
・ユーロドルは下げ渋り。週末を前に持ち高調整の売りが進み、1ユーロ=1.3774ドル前後まで値を下げた。もっとも、前日安値の1.3764ドル前後が目先の下値目処として意識されると、その後は1.3800ドル前後を挟んで方向感を欠いた値動きが続いた。

[2013-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は戻りが鈍い。週明け早朝の商いが薄い時間帯に仕掛け的な円売りが先行したが、追随する動きは見られず円買い戻しが入った。もっとも、日経平均株価の上げ幅拡大に伴い投資家心理が改善すると、対資源国通貨中心に円売りが再開した。

[2013-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。市場では「日経平均先物にCTA(商品投資顧問)の買い戻しが入った」との声があり、日経平均株価は310円を超す上げ幅となったが、投資家のリスク志向改善を意識した円売りは目立たなかった。主要指標の発表もなく手掛かり材料に乏しいなか、動意に欠ける取引が続いた。

[2013-10-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。日本株の大幅反発を材料に円売りドル買いが先行したものの、対ユーロなどで円買いが進んだ影響を受けたため下値は限られた。そのあとは米連邦公開市場委員会(FOMC)を29-30日に控え様子見ムードが強まっている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。1ドル=97円65銭を挟んだ狭いレンジ取引が続いた。
ユーロ円は上値が重かった。日本株高などを手掛かりに買いが先行したものの、ユーロドルの下落につれた売りが出て一時1ユーロ=134円58銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルはさえない。しばらくは1ユーロ=1.38ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、ニューヨークの取引時間帯に入ると弱含んだ。時間外のダウ先物が下げに転じたうえ、欧州株が軟調に推移したためリスク回避的なユーロ売りドル買いが出た。22時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.37755ドル前後まで値を下げた。

[2013-10-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)を29-30日に控えていることもあり、全般に様子見ムードが強かった。対ドルではNY勢の参入後にドル買いが強まった場面で売りに押されたものの、円売りを誘う材料を欠いたこともあって下値は限定的。対ユーロでも米株の動きにつれた小幅なレンジ内での推移となった。
 なお、9月米鉱工業生産は予想より強い結果となったが、目立った反応は見られなかった。

[2013-10-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。日経平均株価の170円超安をながめ、リスク回避目的の円買いが先行した。市場では「月末を控えた本邦輸出勢から円買いが散見された」との指摘もあった。ただ、中国人民銀行(PBOC)が2週間ぶりにリバースレポを実施したことがわかると、日経平均株価が下げ幅を縮小。つれる形で円売りが出て上値が切り下がった。もっとも、堅調に推移していた上海総合指数が一転下落し、午後の日経平均株価が下げ幅を広げたため円買いが再開した。

[2013-10-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い一服。後場寄り付き後の日経平均株価が140円超下落したため、リスク回避的な円買いが先行した。ただ、株価の下げ渋りにつれて円買い圧力が後退すると、手掛かり材料難から次第に方向感を欠いた。欧州勢の参入に伴い円買いが強まる場面があったが、勢いは長続きしなかった。

[2013-10-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したため、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円を売る動きが出た。市場関係者からは「特に新規のドル買い材料は出ていないが、月末に絡んだドル買いのフローが出たようだ」との声が聞かれた。
 なお、9月米小売売上高などは市場予想を下回った一方、8月米ケース・シラー住宅価格指数は予想を上回るなど強弱まちまちの内容となった(経済指標データ参照:米小売売上高のグラフ推移へ米ケース・シラー住宅価格指数のグラフ推移へ)。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。米長期金利が上昇に転じたことも相場の支援材料となり、一時1ドル=98円ちょうど前後まで値を上げた。
・ユーロ円も欧州株高やドル円の上昇に伴って一時1ユーロ=134円88銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは軟調。対スイスフランでドル買いが活発化した流れに沿ってユーロ売りドル買いが先行したほか、市場では「月末絡みのドル買いのフローが入った」との指摘があった。24日の安値1ユーロ=1.3764ドル前後を下抜けて、18時30分過ぎに一時1.3754ドル前後まで下げ足を速めた。

[2013-10-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。目立った手掛かり材料はなかったが、市場では「月末に絡んだドル買いやロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いが観測された」との指摘があり、全般にドル買いが強まった流れに沿って円売りドル買いが進んだ。また、ダウ平均が堅調に推移したことも投資家のリスク許容度拡大を意識した円売りドル買いを誘った面もあった。
 なお、9月米小売売上高や9月米卸売物価指数(PPI、季節調整済み)、10月米消費者信頼感指数は市場予想を下回った一方で、8月S&Pケース・シラー住宅価格指数は予想より強い結果となったが、いずれの指標に対する反応も限定的だった。

[2013-10-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日経平均株価の200円超高を背景に、投資家が運用リスクを取りやすくなるとして円売りが散見された。ただ、市場では「本邦輸出勢から月末絡みの円買いが入った」との指摘もあり、総じて方向感が定まらなかった。

[2013-10-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。米格付け会社ムーディーズの見解として「NZの『AAA』格付けの引き下げについて議論」と伝わると、円買いNZドル売りが強まる場面があったが、実際の格下げにつながるわけではないため勢いは一時的だった。上海総合指数の上げ幅拡大をながめ、対資源国通貨中心に円が売られる展開に。市場では「ロンドン勢の円売りドル買いが観測された」との声も聞かれ、上値が切り下がった。

[2013-10-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードが強く、相場は方向感が出なかった。10月ADP全米雇用報告が予想を下回ったことが分かると円買いドル売が入る場面もあったが、米重要イベントを前に反応は一時的だった(経済指標データ参照:ADP全米雇用統計推移グラフへ)。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=98円台前半での狭いレンジ取引が続いた。今日の高値は夕刻に付けた98円31銭前後、安値は10月ADP全米雇用報告後に付けた98円08銭前後だった。
・ユーロ円は欧州株の上昇などをながめ買いが先行。19時前に一時1ユーロ=135円24銭前後まで値を上げた。ただ、そのあとは135円台前半で徐々に値動きが細った。
・ユーロドルは欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方からユーロ買いドル売りが先行。米雇用指標が低調な内容だったことが分かると、一時1ユーロ=1.3778ドル前後まで値を上げた。ただ、FOMCを前に持ち高を傾けにくい面もあり、そのあとは次第に値動きが鈍った。

[2013-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えてしばらくは方向感の乏しい動きとなっていたが、FOMC後にはドルが全面高となった流れに沿って、円売りドル買いが進んだ。FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に据え置くことを決定。声明では「量的緩和縮小前にさらなる証拠を待ちたい」と緩和縮小に関しては前回とほぼ同様の見解を示し、米景気見通しについては「財政面での圧迫にもかかわらず景気は改善する見通し」「経済活動は緩やかなペースで拡大している」などと述べた。市場では「米連邦準備理事会(FRB)は米財政問題が景気に与えた悪影響に懸念を示す」との見方があったため、米量的緩和策の長期化観測がやや後退し、声明文公表後は全般にドル買いが優勢となった。
 一方、ドル絡みの取引が中心となったため、他の通貨に対して円は方向感の乏しい動き。FOMC後にダウ平均が100ドル超下落するとリスク回避目的の円買い外貨売りが進む場面もあったが、その後はダウが下げ幅を縮めたことに伴って次第に上値が重くなった。

[2013-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。市場では「本邦輸出勢から月末絡みの円買いドル売りが散見された」との声が聞かれたほか、日経平均株価や上海総合指数の下落をながめリスク回避的な円買いが入った。ただ、午後に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えており、さらに円買いを進める展開にはならなかった。対豪ドルでは9月豪住宅建設許可件数や7-9月期豪輸入・輸出物価指数が予想を上回ったことを手掛かりに円売り豪ドル買いが強まった。

[2013-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い一服。日銀は31日に開いた金融政策決定会合で、「マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との目標を維持することを、全会一致で決めたと発表。市場予想通りの結果となったが、発表後から円買いが進んだ。市場では「本邦輸出勢から月末絡みの円買いドル売りが散見された」との声が聞かれたほか、日経平均株価の170円超安も円全体を押し上げた。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「長期資金供給オペ(LTRO)の終了に伴う崖を回避しなければならない」と語り、追加のLTRO実施への思惑が高まったため、対ユーロでの円高も目立った。ただ、円買いが一巡すると手掛かり材料難から次第に方向感を欠いた。

[2013-10-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は強含み。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が長期資金供給オペ(LTRO)終了に懸念を示したうえ、9月ユーロ圏失業率や10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想より弱い内容となったことから、円買いユーロ売りが先行。他の通貨に対しても円買いが波及した。米長期金利の低下に伴う円買いドル売りも入り、円全体を押し上げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時本日安値となる1ドル=98円17銭前後。
・ユーロ円は22時過ぎに一時1ユーロ=133円90銭前後まで値を下げた。
・カナダドル円はしっかり。カナダ統計局が発表した8月カナダ国内総生産(GDP)が前月比0.3%増と予想の前月比0.1%増を上回ったことをきっかけに円売りカナダドル買いが広がった。22時30分過ぎに一時本日高値となる1カナダドル=94円27銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言が意識されるなか、低調なユーロ圏経済指標を材料にユーロ全面安となった。23時前に一時1ユーロ=1.36135ドル前後と17日以来の安値を更新した。

為替・株式・商品マーケット概要の発言・ニュースTOPへ

重要人物・その他の発言・ニュース