為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2014-08-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下値が堅い。時間外の米10年債利回りが大幅に上昇したことを背景に日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが先行。4-6月期米雇用コスト指数が賃金の上昇を背景に予想より強い内容となったため、市場では「米利上げ期待から米長期金利が上昇した」との指摘があった。ただ、7月シカゴ購買部協会景気指数が弱い内容だったことが伝わると、米10年債利回りが低下に転じたため対ドルでの円売り圧力は後退。一方で、米10年債利回りが再び上昇に転じたこともあり戻りも限られた。なお、その他の通貨に対してはもみ合い。対ドルで円高が進んだ場面ではつれる形で円は強含んだものの長続きしなかった。なお、ダウ平均は310ドル超の大幅安で引けたが、投資家のリスク志向低下を意識した円買いのフローは目立たなかった。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2014年8月 発言・ニュース
[2014-08-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下値が堅い。時間外の米10年債利回りが大幅に上昇したことを背景に日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが先行。4-6月期米雇用コスト指数が賃金の上昇を背景に予想より強い内容となったため、市場では「米利上げ期待から米長期金利が上昇した」との指摘があった。ただ、7月シカゴ購買部協会景気指数が弱い内容だったことが伝わると、米10年債利回りが低下に転じたため対ドルでの円売り圧力は後退。一方で、米10年債利回りが再び上昇に転じたこともあり戻りも限られた。なお、その他の通貨に対してはもみ合い。対ドルで円高が進んだ場面ではつれる形で円は強含んだものの長続きしなかった。なお、ダウ平均は310ドル超の大幅安で引けたが、投資家のリスク志向低下を意識した円買いのフローは目立たなかった。
[2014-08-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。日本株安を見越した円買いが先行したものの、120円近く下落した日経平均株価が10円超安まで下げ幅を縮小すると円売りに押し戻された。米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いも見られた。なお、豪ドルに対しては底堅く推移した。日経平均株価の下げ幅縮小を横目に円売りが出たほか、予想を上回る7月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)に円売りで反応した。ただ、4-6月期豪卸売物価指数(PPI)や7月HSBC中国製造業PMI改定値がさえない結果となったため円買い戻しが進んだ。
[2014-08-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対してじり安。市場では「米系銀行や本邦勢の円売りが観測された」との声が聞かれたほか、米長期金利の上昇が円売りを誘った。ただ、今晩に7月米雇用統計の発表を控えて積極的な売買は見送られ、その他の通貨に対しては方向感が出なかった。なお、ポンドに対しては一転上昇した。7月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったことで円買いが強まった。
[2014-08-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はドルに対して一転上昇。米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが続いていたが、米雇用統計の発表後は買いが優勢となった。7月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比20万9000人増、失業率は6.2%となり、市場予想の23万人増と6.1%より弱い結果となった(経済指標データ参照:米非農業部門雇用者数の推移グラフへ、米失業率の推移グラフへ)。指標発表後に時間外の米10年債利回りが急低下したため、日米金利差縮小を見越した買いが進行。5月と6月分の非農業部門雇用者数が上方修正されていたこともあって、いったん戻り売りに押される場面もあったが、下値は堅かった。一方、他の通貨に対しては高安まちまち。対ドルでオセアニア通貨買いが進んだ影響から円売り豪ドル買いや円売りNZドル買いが出たものの、ポンドに対してはしっかりだった。7月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が弱い結果となったことを受けた円買いポンド売りの流れが続いた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計の発表直前に思惑的な買いが入り、1ドル=103円04銭前後まで上昇。ただ、雇用統計の発表後は売りが急ピッチで進み、102円63銭前後まで失速した。
・ポンド円は1ポンド=172円94銭前後まで下げる場面も見られた。
・ユーロドルは堅調。対ポンドでユーロ高が進んだ流れに沿って底堅く推移した。米雇用統計の発表後にドル売りが強まると、一時1ユーロ=1.34345ドル前後まで値を上げた。
[2014-08-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで一転上昇。7月米雇用統計の発表を前に思惑的な円売りが先行したが、非農業部門雇用者数が前月比20万9000人増と市場予想平均の前月比23万人増より弱かったほか、失業率も予想より弱い内容だったため米長期金利の急低下とともに買い戻しが優位に。強い7月米ISM製造業景気指数を受けて伸び悩む場面があったものの下値は堅かった。米10年債利回りが低下幅を広げたうえ、ダウ平均が軟調に推移したため円買いは加速した(経済指標データ参照:非農業部門雇用者数の推移グラフへ)。もっとも、米長期金利の低下が一服すると引けにかけては上値が重くなった。
なお、その他の通貨では対ポンドを中心に堅調。7月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が弱い結果となったことで円買いポンド売りが強まった欧州時間からの流れを引き継いだ。対ドルで円高が進んだことにつれた面もあった。また、オセアニア通貨に対しては下値が堅かった(経済指標データ参照:英製造業購買担当者景気指数(PMI)の推移グラフへ)。ドルに対してオセアニア通貨買いが強まったことで円売りオセアニア通貨買いが先行したものの、その後は米株安を背景に買い戻される展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計発表前に前日高値の1ドル=103円01銭前後を上抜けて、一時103円05銭前後まで上昇した後102円63銭前後まで一転下落。その後やや下げ渋ったが戻りは鈍く、再び102円34銭前後まで売りに押された。もっとも、引けにかけては102円60銭付近まで下げ渋った。
・ポンド円は1ポンド=172円39銭前後まで下げ幅を広げる場面があった。
・ユーロドルは底堅い。弱い7月米雇用統計を受けて発表直後には1ユーロ=1.34345ドル前後まで買い上げられた。ドル円が急反発したことに伴って1.3384-87ドルまで売りに押されたものの下値は堅かった。その後は米長期金利の低下幅拡大を支えに1.3445ドル前後まで買い戻された。
[2014-08-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。日経平均株価が80円超下落して始まったことを受けてリスク回避の円買いがやや先行したが、その後は徐々に上値を切り下げる展開に。その後の日経平均株価がプラス圏を回復したことで円売りが強まったほか、時間外の米10年債利回りが上昇したことを背景に対ドルでは日米金利差拡大を見越して円は弱含んだ。また、豪ドルに対しては弱含み。6月豪小売売上高が予想を上回る結果となったことに円売り豪ドル買いで反応したほか、日本株の持ち直しも円売りを誘った。
[2014-08-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。市場では「国内長期資金から断続的に円売りドル買いが観測された」との指摘があり、全般に円は弱含んだ。もっとも、時間外の米10年債利回りが低下に転じると対ドルで円の買い戻しが徐々に強まった。対ドルでの円買いがその他の通貨にも波及し下値は堅かった。
[2014-08-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は対ドルで小高い。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことを受けてやや円買いが入り、他の通貨に対しても買いの流れが波及した。また、ナイト・セッションの日経平均先物がさえない動きとなったことも円買い外貨売りにつながった面がある。もっとも、重要な経済指標などの発表もない中で、一方的に円買いが進む展開にもなっていない。
【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間につけた安値の1ドル=102円47銭前後に迫る水準まで下落。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=137円61銭前後まで下押しした。
・ユーロドルはもみ合い。手掛かり材料に乏しく、1ユーロ=1.3420ドル台でのもみ合いとなった。
[2014-08-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。欧州株がさえない展開となったことで円買い外貨売りが先行したものの、米国株が底堅く推移すると次第に円を売る動きが広がった。もっとも、この日は米経済指標の発表などがなく大きな方向感は出なかった。
[2014-08-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。本日は事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが出た。もっとも、日経平均株価がさえない値動きとなったこともあり下値も限られた。なお、豪ドルに対しては下値が堅い。対ドルでの円売りにつれたほか、6月豪貿易収支が強い内容だったことで円安豪ドル高が進む場面があった。ただ、7月HSBC中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が2005年の集計開始以来の低水準となったため円の買い戻しが強まった。
[2014-08-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで上値が重い。日経平均株価が160円超下落したことを背景にリスク回避の円買いが入った。ただ、市場では「本邦機関投資家から円売りドル買いが観測された」との指摘があり、徐々に上値を切り下げた。なお、豪ドルに対しては弱含み。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)は政策金利を現行の2.50%に据え置くことを決めたと発表。RBA声明で豪ドル高けん制の姿勢が強まらなかったとの見方から円売り豪ドル買いが強まった。また、7月英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が59.1と市場予想平均の58.0を上回ったことでポンドに対して円は急落した。
[2014-08-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は対ドルで軟調。7月伊サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が弱い結果となったことを受けて、対ユーロでドル高が進んだことに伴い、円売りドル買いが出た。また、時間外の米10年債利回りが上昇したことで日米金利差拡大を見越した売りも広がった。半面、他の通貨に対しては高安まちまち。対ユーロではユーロドルの下落につれた買いが先行したものの、ドル円が上昇した影響も受けたため、買い一巡後は次第に伸び悩み。ポンドに対しては7月英サービス業PMIが強い内容だったことを手掛かりにした売りが進んだ(経済指標データ参照:英サービス業PMIの推移グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は昨日高値の1ドル=102円73銭前後を上抜けて、22時前に102円77銭前後まで上昇。
・ポンド円は一時1ポンド=173円33銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは軟調。弱い伊経済指標や米長期金利の上昇を背景に売りが進んだ。昨日安値の1ユーロ=1.34095ドル前後を下抜けて目先のストップロスを巻き込み、1.3380ドル前後まで値を下げた。
[2014-08-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は持ち直した。7月米ISM非製造業指数と6月米製造業新規受注が予想を上回ったことで、米長期金利が上昇幅を拡大。日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが出て円全体を押し下げた。ただ、「プーチン露大統領は欧米に対する報復措置の準備を政府に指示した」との報道が伝わったうえ、ポーランドのシコルスキ外相が「ロシアはウクライナへの圧力行使か侵攻に備えて軍を集結させた」ことを明らかにするとウクライナ情勢への懸念が再燃。ダウ平均が一時200ドル近く下落しリスク回避目的の円買い外貨売りが優勢となった。
[2014-08-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。日経平均株価が170円超下落したことを背景に投資家のリスク志向低下を意識した円買いが入った。もっとも、市場関係者からは「上値では本邦実需勢などの円売りドル買い注文が観測されている」との指摘があり、一方的に円高が進む展開にはなっていない。なお、NZドルに対してはしっかり。4-6月期NZ失業率の発表を前に思惑的な円買いが先行。失業率は5.6%と予想の5.8%より強かったが、4-6月期NZ雇用者数増減や4-6月期NZ労働参加率が弱かったため総じて円は堅調に推移した。
[2014-08-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。時間外の米10年債利回りが低下したことを背景に対ドルでは日米金利差縮小を見越した円買いが入った。欧州株が下落したこともリスク回避の円買いを誘った。また、6月英鉱工業生産や6月英製造業生産指数がいずれも弱い内容だったことで円買いポンド売りが活発化した。
[2014-08-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は強含み。欧州株や時間外のダウ先物、ナイト・セッションの日経平均先物などが売りに押される展開となり、リスク回避目的の円買い外貨売りが広がった。4-6月期イタリア国内総生産(GDP)速報値が弱い内容だったことで円買いユーロ売りが出たほか、6月英鉱工業生産指数や6月英製造業生産指数が予想より弱い結果となったことを受けた円買いポンド売りの動きも目立った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は時間外の米10年債利回りが低下したことで日米金利差縮小を見越した売りに押され、1ドル=102円25銭前後まで下落。
・ポンド円は一時1ポンド=172円15銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは下げ渋り。弱い伊経済指標などを手掛かりにユーロ売りが強まった流れに沿って、1ユーロ=1.3333ドル前後と昨年11月8日以来の安値をつけた。もっとも、その後は昨日から急ピッチで売りが進んだ反動もあって下げ渋った。対円などで全般にドル売りが進んだことも相場を支えた面があった。
[2014-08-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い動き。ロシアが同国への経済制裁に踏み切った欧米への対抗措置を決めたことで、ウクライナをめぐる対立が深まるとの懸念が強まり欧米株価が不安定な値動きに。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。損失覚悟の円買い注文を巻き込むと上昇に弾みが付いた。
[2014-08-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は豪ドルに対して買い優勢。7月豪雇用統計で失業率や新規雇用者数がいずれも弱い内容だったことをきっかけに円買い豪ドル売りが活発化した。また、ドルに対しては上値が重かった。日経平均株価が下落して始まったことで円買いが先行したものの、対豪ドルでドル高が進んだ影響を受けて徐々に上値を切り下げた。
[2014-08-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。「GPIF改革では日本株運用比率は現在の12%から20%超に調整する」との政府与党筋の話が伝わり、日経平均株価が急速に買い戻されるとつれて円安が進んだ。ただ、その後は徐々に下値を切り上げた。時間外の米10年債利回りの低下に伴って対ドルでは日米金利差縮小を見越した円買いが入ったほか、欧州株が下落して始まったこともリスク回避の円買いを誘った。また、6月独鉱工業生産が弱い内容だったため、ユーロに対して円は強含んだ。
[2014-08-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。英中銀金融政策委員会(MPC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ドラギECB総裁の記者会見を控えて様子見ムードの強い展開となった。ドラギECB総裁は「ターゲットを絞ったLTROは緩和的なスタンスを強化する」「ECBは地政学と為替水準の影響を注視している」「選択肢にはABS購入と量的緩和も含まれている」「ABS購入の最終的な決断はまだしていない」「ユーロ圏と米国の金融政策は現在、そして今後長きにわたり別の道筋をたどる」などと述べたが、対円でのユーロの反応は限定的だった。なお、米新規失業保険申請件数は28万9000件と市場予想の30万5000件程度より強い結果となったが、こちらも反応は鈍かった(経済指標データ参照:新規失業保険申請件数の推移グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=102円30銭前後を挟んだもみ合い。
・ユーロ円も1ユーロ=136円台後半で一進一退の動きを続けるなど方向感に乏しかった。
・ユーロドルは荒い値動き。良好な米雇用指標を手掛かりに1ユーロ=1.3352ドル前後まで下げたものの、昨日安値の1.3333ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋り。ドラギECB総裁による追加緩和への言及が市場の期待ほどではなかったとの見方から1.3394ドル前後の高値まで買い戻されたが、ドラギ総裁が欧米の金融政策の方向性の違いについて言及すると再び安値圏まで売りに押された。
[2014-08-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。コーエン米財務次官(テロ・金融犯罪担当)が「ロシアがウクライナに対する方針を変更しなければ、制裁を強化する用意がある」などと述べたほか、「ウクライナ東部で戦闘機が撃墜された」との報道が伝わると、ウクライナ情勢への警戒感が高まった。くわえて「オバマ大統領はイラクの少数派住民支援のため空爆などを検討している」と伝わり、ダウ平均が一時100ドル超下落。投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。
[2014-08-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い優勢。オバマ米大統領がホワイトハウスで「イラクへの限定的な空爆を承認する」との声明を発表したことで、中東情勢が一段と混迷するとの懸念から日経平均株価が470円超安まで大幅に下落。全般にリスク回避の円買いが活発化した。時間外の米10年債利回りが一時2.3737%と昨年6月20日以来の低水準まで低下したことで、対ドルでは日米金利差縮小を見越した円買いも目立った。もっとも、急ピッチで円高が進んだ反動からその後はやや伸び悩んでいる。 なお、日銀は7-8日に開いた金融政策決定会合で、「マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との目標を維持することを、全会一致で決めたと発表。声明で「輸出は弱めの動きとなっている」「鉱工業生産は足もとでは弱めの動きとなっているが、基調としては緩やかな増加を続けている」などの見解が示されたが、目立った反応は見られなかった。
[2014-08-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い一服。時間外の米10年債利回りが大幅に低下したことを受けて、対ドルで日米金利差縮小を見越した円買いが再開。欧州勢が円買いで参入したこともあり、その他の通貨に対しても円高が進んだ。もっとも、米10年債利回りの低下が一服したほか、ナイトセッションの日経平均先物が買い戻されたため、徐々に上値を切り下げた。なお、黒田日銀総裁は定例記者会見で「これまでのところ需給ギャップは着実に縮小しており、引き続き縮小しプラス幅を拡大する見通し」「今後、円高にならなければならない理由は特にない」などと述べたが、相場への影響は限られた。
[2014-08-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は軟調。アジア時間に急ピッチで円買いが進んだ反動が出た。「ロシア政府はウクライナ紛争の緊張緩和に乗り出す意向を示した」との報道を手掛かりに、ウクライナ情勢への懸念がやや後退。安く始まったナイトセッションの日経平均先物や時間外のダウ先物が持ち直したことも円売り外貨買いの動きを誘った面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円は時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したことを支えに、1ドル=102円05-08銭付近まで反発。カナダドル円は全般に円売りが進んだ流れに沿って1カナダドル=93円40銭台まで反発したものの、7月カナダ雇用統計の発表後は一転下落。新規雇用者数が200人増と市場予想平均の2万人程度増を大幅に下回ったことが嫌気され、92円85銭前後と日通し安値をつけた。
・ユーロドルはもみ合い。欧州時間に入って米長期金利の低下とドル売りが一服したこともあり、1ユーロ=1.3390ドル台を挟んだ方向感の乏しい動きとなった。
[2014-08-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調だった。米ホワイトハウスが「米国はイラクに対して戦闘部隊を展開することはない」との声明を出したほか、ロシア国防省がウクライナ国境付近での軍事演習を終了したことを明らかにした。イラクやウクライナをめぐる懸念が和らいだことでダウ平均が180ドル超上昇し、CME日経平均先物が1万5000円台を回復。投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り外貨買いが広がった。米長期金利が上昇に転じたことで、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いも出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=102円09銭前後まで買い戻されてアジア時間に付けた日通し高値102円15銭前後に迫った。ユーロ円は一時1ユーロ=136円94銭前後と本日高値を付けた。
・カナダドル円は失速。しばらくは底堅く推移していたが、カナダ統計局が発表した7月カナダ雇用統計で新規雇用者数が200人増と予想の2万人程度増を下回ったことが分かるとカナダドル売りが膨らんだ。一時1カナダドル=92円76銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはウクライナ情勢が改善するとの期待が浮上するなか、ユーロクロスの上昇につれたユーロ買いドル売りが先行。23時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.3433ドル前後まで値を上げた。ただ、1日の高値1.3445ドル前後が目先上値の目処として意識されるとやや伸び悩んだ。
[2014-08-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行。ウクライナやイラクをめぐる懸念が前週末の時点でやや緩和したことから、週明けの日本株高を見越した円売り外貨買いの動きが広がった。もっとも、売り一巡後はもみ合いに。一段の売りを促す材料も乏しいなか、徐々に円は方向感が乏しくなった。
[2014-08-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。時間外の米10年債利回りが一時低下に転じたことを受けて、日米金利差縮小を見越した円買いドル売りが入った。また、対ポンドなどでユーロが小安く推移したことに伴って、円買いユーロ売りも出た。もっとも、米長期金利はすぐに上昇に転じるなど一段の円買いを誘う材料も欠いたため、総じて円の上値も限定的だった。
[2014-08-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。時間外の米10年債利回りが上昇したことを背景に対ドルでは日米金利差拡大を見越した円売りがやや出た。ただ、本日は主要な米経済指標の発表がなく手掛かり材料に乏しいなか、総じて値動きは鈍かった。なお、カナダドルに対しては弱含み。前週末の海外市場で大きく円高カナダドル安が進んだ反動が出たほか、7月カナダ住宅着工件数が予想を上回る結果となったことに円売りカナダドル買いで反応した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=102円13-16銭まで小幅に上げたものの、上値は限られた。
・カナダドル円は1カナダドル=93円25銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはもみ合い。欧州勢参入後にやや売りが強まり、18時前には一時1ユーロ=1.33835ドル前後まで下押しした。もっとも、取引材料難から積極的に売りを進める動きとはならず、その後は1.33ドル台後半で方向感を欠いた。
[2014-08-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は小安い。地政学的なリスクの後退で欧米株価が上昇すると円売り外貨買いがじわりと強まった。ただ、この日は米経済指標の発表などがなく大きな方向感は出なかった。
[2014-08-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで弱含み。昨日の海外時間から売りが進んだ流れを引き継いだほか、日経平均株価が堅調に推移したことを受けた売りも出た。また、円は対豪ドルでもさえない動き。7月豪NAB企業景況感指数や4-6月期豪住宅価格指数が予想を上回る結果となったことで円売り豪ドル買いが進んだ。一方、NZドルに対してはしっかり。7月NZ住宅価格指数が前月比・前年比でともに低下したことで全般にNZドル売りが広がった流れに沿った。
[2014-08-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。日経平均株価が一時下げに転じるなどさえない動きとなったことで、投資家のリスク志向低下を見越した円買い外貨売りが出た。もっとも、欧州勢の参入後は買いも一服。時間外のダウ先物が底堅く推移したことを受けて、リスク回避の円買い圧力は後退。対ドルでも上値の重さが嫌気されたことで徐々に伸び悩んだ。
[2014-08-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は対ユーロで堅調。8月独ZEW景況感指数や8月ユーロ圏ZEW景況感指数の発表を前に思惑的な円買いが先行。いずれも弱い内容だったことが伝わると円高が加速した(経済指標データ参照:独ZEW景況感指数の推移グラフへ、ユーロ圏ZEW景況感指数の推移グラフへ)。時間外のダウ先物や日経平均先物がマイナス圏に沈んだことも円を押し上げた。なお、ドルに対しては買い戻し。対ユーロでドル高が進んだ影響を受けて円売りドル買いが出る場面があったが、その後は円の買い戻しが優勢に。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことで日米金利差縮小を見越して円は強含んだ。市場では「大手米銀からドル売りが持ち込まれた」との指摘もあった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に付けた高値1ドル=102円37銭前後に面合わせしたものの、その後は102円09銭前後まで売りが進んだ。ユーロ円は1ユーロ=136円37銭前後まで下げ足を速めた。
・ユーロドルは下げ渋り。弱い独ユーロ圏ZEW景況感指数の発表を受けて1ユーロ=1.33365ドル前後まで下落した。もっとも、6日に付けた年初来安値1.3333ドル前後が目先の下値目処として意識されると、大手米銀からのドル売りなどで全般ドル安が進んだ流れに沿って1.3360ドル台まで持ち直した。
[2014-08-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。ドイツの景況感指数が予想以上に悪化したことで、対ユーロ中心に円買いが先行したものの積極的に上値を試す動きは限られた。米長期金利が上昇したことで日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが出たほか、ポンドやカナダドルに対して円売りが強まった影響を受けた。
[2014-08-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。日経平均株価が一時下げに転じた場面で円高が進んだものの、その後は日経平均が再びプラス圏に浮上したこともあって円買いも長続きしなかった。なお、4-6月期国内総生産(GDP)速報値は前期比1.7%減、年率換算6.8%減となり、市場予想の前期比1.8%減、年率換算7.0%減をいずれも上回ったが、目立った反応は見られなかった。
[2014-08-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。しばらく方向感の乏しい動きが続いたが、欧州勢の参入後は売りに押された。ナイトセッションの日経平均先物が堅調に推移したことで、投資家のリスク志向改善を見越した円売り外貨買いの動きが広がった。また、対ドルでは時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識した売りも出た。
[2014-08-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円はドルに対して下値が堅かった。時間外の米10年債利回りの上昇を背景に日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが先行。英系銀行の円売りドル買いが観測されたほか、ダウ先物や日経平均先物の上昇も円安につながった。ただ、7月米小売売上高が市場予想を下回る結果だったことが伝わると、米長期金利の低下とともに円の買い戻しが進んだ。なお、ポンドに対しては買い優位。7月英雇用統計で失業者数は強かったものの、同時に発表された賃金データが予想より低下したため円買いが強まった。また、英中銀イングランド銀行(BOE)の四半期ごとの物価報告(インフレリポート)で「経済の緩みに関する不透明感が増しており、賃金データを注視する」「2014年10-12月期の賃金成長見通しを2.5%から1.25%に引き下げ」などの見解が示されたほか、カーニー英中銀総裁が「現在は利上げの時期でない」と述べたことで、早期利上げ期待が後退したとの見方から円買いが加速した。一方、ユーロやスイスフランに対しては軟調。株高を背景に円は弱含んだほか、対ドルでユーロ高やスイスフラン高が進んだ影響を受けて円売りユーロ買いや円売りスイスフラン買いが活発化した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分前に1ドル=102円51銭前後まで値を上げたものの、その後は売りが強まりアジア時間に付けた安値102円23銭前後に面合わせした。
・ユーロ円は1ユーロ=137円17銭前後まで上昇。
・ポンド円は1ポンド=170円98銭前後まで急速に値を下げた。
・ユーロドルは買い戻し優勢。ドル円の上昇に伴う売りが出たほか、弱い6月ユーロ圏鉱工業生産指数も売りを誘い、18時30分過ぎに1ユーロ=1.33425ドル前後まで下押しした。ただ、英インフレリポートを受けてユーロポンドが上昇したほか、さえない米小売統計後にドル安が進んだ流れに沿って1.3415ドル前後まで買い上げられた。
[2014-08-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。7月米小売売上高が予想を下回ったことが分かると米長期金利の低下とともに円買いドル売りが先行したが、その後失速した。ダウ平均が一時100ドル超上昇したことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円を売る動きが広がった。
[2014-08-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日経平均株価が一時110円超上げるなど堅調に推移したことを受けて、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが進んだ。また、対ドルでは時間外の米10年債利回りが上昇したことを手掛かりにした売りも出た。
[2014-08-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対して強含み。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことを受けて、日米金利差縮小を見越した買いが入った。また、円はユーロやポンドに対してもしっかり。対ドルでの円買いの流れが波及したほか、欧州株などが安く始まり、時間外のダウ先物が下げに転じたことで、リスク回避目的の買いも入った。一方で、NZドルなどオセアニア通貨に対してはさえない動きだった。朝方に発表された強いNZ小売売上高が改めて材料視され、対欧州通貨でNZドル買いが優勢となったため、つれて円売りNZドル買いが進んだ。
[2014-08-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円はドルに対して底堅い。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことをながめ、日米金利差縮小を見越した円買いが先行。その後に米10年債利回りが上昇に転じたほか、時間外のダウ先物がプラス圏を回復したことで伸び悩む場面があったものの下値は堅かった。前週分の米新規失業保険申請件数が弱い内容だったことが伝わると再び円は強含んだ。なお、ユーロやスイスフランに対しては上値が重かった。対ドルでの円買い先行につれたものの、株価の持ち直しを背景に上値を切り下げる展開に。弱い米雇用指標を受けて対ドルでユーロ買いやスイスフラン買いが強まった影響も受けて円安ユーロ高や円安スイスフラン高が進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=102円31銭前後まで値を下げた。もっとも、200日移動平均線が位置する102円32銭前後や前日安値の102円23銭前後が下値の目処として意識されていることもあり、下押しは限られている。
・ユーロ円は1ユーロ=136円80銭前後まで下げた後は137円14銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは底堅い動き。オセアニア通貨やカナダドルに対してドル安が進んだ流れに沿って買いが強まり、18時30分過ぎに1ユーロ=1.33955ドル前後まで値を上げた。米長期金利が上昇に転じたため1.3370ドル付近まで売りに押される場面があったものの、さえない米雇用指標を手掛かりに買いが再開。22時前には一時1.34035ドル前後まで上値を伸ばした。
[2014-08-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より低調だったことから、円買いドル売りが先行したものの上値は重かった。米国株相場が上昇したことに伴う円売り外貨買いが出たほか、対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響を受けた。もっとも、米30年債入札後に米長期金利が再び低下したため円の下値は限られている。
[2014-08-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午前の日経平均株価が方向感を欠いた動きとなり、全般に手掛かり材料を欠いた。対ドルでは「オプション絡みの売りが観測された」との指摘があったものの、上値も重かった。なお、甘利明経済再生担当相は「この時点でデフレ脱却宣言というのは時期尚早」と述べたほか、麻生太郎副総理兼財務・金融相は「景気の回復はまだ本物ではない」との見解を示したが、目立った反応は見られなかった。
[2014-08-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロで弱含み。欧州勢の参入後にユーロ買いが進んだ影響を受けたほか、欧州株やナイトセッションの日経平均先物が底堅く推移したことを受けた売りも出た。また、円はポンドに対してもさえない動き。4-6月期英国内総生産(GDP、改定値)が前年同期比3.2%増と市場予想の3.1%増を上回ったことでややポンド買いが強まった流れに沿った。一方、ドルに対してはもみ合い。午後の日経平均株価がプラス圏に浮上したことを背景に一時売りが出たものの、対欧州通貨でドル安が進んだ影響も受けたため、下値も限定的だった。
[2014-08-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外のダウ先物が上昇したことを背景に対ユーロを中心に投資家のリスク志向改善を意識した円売りが広がった。4-6月期英国内総生産(GDP)改定値が強い結果だったことを手掛かりに対ポンドでも円は弱含んだ。また、7月カナダ雇用統計の修正値で新規雇用者数が4万1700人増と8日発表の200人増から大幅に上方修正されたうえ、市場予想の2万人程度増も上回ったことで円売りカナダドル買いが活発化した。なお、8月NY連銀製造業景気指数は予想を下回る結果だったものの、相場への影響は限られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前日高値の102円66銭前後を上抜けて102円71銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=137円60銭前後。
・カナダドル円は1カナダドル=94円52銭前後まで買いが進んだ。
・ユーロドルは底堅い。欧州株高などをながめ欧州勢が買いで参入。その後やや売りに押される場面もあったが、ユーロ円が堅調に推移したことにつれて再び買いが強まり、22時前には1ユーロ=1.3404ドル前後まで値を上げた。
[2014-08-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は荒い値動き。欧州株相場やダウ先物の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが先行。現物の米国株が高く始まったことも円の重しとなった。ただ、「ウクライナは越境してきたロシアの装甲車両を攻撃した」との報道が伝わると、地政学リスクの高まりが警戒されダウ平均が一時130ドル超下落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが急速に進んだ。市場では「夏季休暇に入っている投資家などが多く商いが薄いため、値が振れやすかった」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったにもかかわらず、21時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=102円72銭前後まで値を上げた。ただ、そのあとはウクライナ情勢の緊迫化で102円13銭前後まで売り込まれた。
・ユーロ円も一時1ユーロ=137円61銭前後まで買われたものの、米国株の失速を受けて136円78銭前後まで下げた。
・ユーロドルは底堅い動き。ユーロ円の上昇をきっかけにユーロ買いドル売りが先行。ウクライナ情勢に対する警戒感が再燃し、米10年債利回りが約1年2カ月の低水準まで急低下すると1ユーロ=1.3412ドル前後まで上値を伸ばした。
[2014-08-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。ウクライナ情勢への懸念から早朝取引ではリスク回避の円買いが入ったものの、その後は次第に上値を切り下げた。ウクライナの情勢に関してロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国の外相による会談が行われ、外交的な解決が模索されるなか、リスク回避の動きが一服。週明けの日経平均株価が強含んだことも売りを促した。もっとも、市場では依然として様子見ムードが強く、株価が徐々に伸び悩むと下値も堅くなった。一方、ポンドに対して円はさえない動き。カーニー英中銀(BOE)総裁が「利上げは実質賃金が上向くのを待つ必要はない」との見解を示したことを受けて、全般にポンド高が進んだ流れに沿った。
[2014-08-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はじり安。欧州株や時間外のダウ先物が堅調に推移したことを背景に投資家のリスク志向改善を意識した円売りが出た。米10年債利回りの上昇も対ドルでの円売りにつながった。もっとも、手掛かり材料に乏しいなか、株高や金利上昇が一服したため下値も限られている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=102円57銭前後まで値を上げた。
・ポンド円はアジア時間からの堅調地合いを引き継ぎ、1ポンド=171円60銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルはもみ合い。1ユーロ=1.33ドル台後半での方向感の無い動きとなった。ドル円や米長期金利の上昇に伴う売りが出て1.33795ドル前後まで下押す場面があったが、下値は限定的だった。
[2014-08-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。欧州株や時間外のダウ先物が堅調に推移したほか、米長期金利の上昇を背景にニューヨーク勢が円売りドル買いで参入した。8月NAHB住宅市場指数が予想を上回ったことも円売りを誘った。その後、現物のダウ平均は170ドルを超す上げ幅となったものの影響は限定的で、安値圏での持ち高調整が続いた。なお、ユーロ豪ドルやユーロポンドが下落した流れに沿って円買いユーロ売りが見られた半面、豪ドルやポンドに対しては円安が進んだ。
[2014-08-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。NZ財務省が2014-15年の成長率見通しを従来の4.0%から3.6%に下方修正したことを受けて、円買いNZドル売りが出た。また、朝方に発表された4-6月期NZ卸売物価指数が前期比で低下したこともNZドルの重しになった面がある。一方、豪ドルに対して円はさえない動き。オーストラリア準備銀行(RBA)議事要旨は理事会後の声明文とほぼ同じ内容だったが、議事要旨発表後に豪ドル買いが進んだ流れに沿った。市場では「個人の証拠金取引からストップロスの円売り豪ドル買いが観測された」との指摘もあった。なお、ドルに対しては小安い。日経平均株価が堅調に推移したことを受けたほか、市場では「カストディアン系銀行からの売りが出た」との声も聞かれた。
[2014-08-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ポンドで買い優勢。7月英消費者物価指数(CPI)などの発表を前に思惑的な円買いポンド売りが先行した。7月英CPIが前月比0.3%低下、前年同月比1.6%上昇といずれも市場予想を下回ったことが明らかになるとポンド売りが加速。円は対ポンドで上げ幅を広げた。一方、他の通貨に対しては上値が重かった。欧州勢の参入後に一時円買い外貨売りの動きが見られたものの、欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したこともあり、買いの勢いも限定的だった。
[2014-08-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円はドルに対して弱含み。弱い7月英消費者物価指数(CPI)を背景に対ポンドでドル高が優勢となった影響から円売りドル買いが先行。7月米住宅着工件数や7月建設許可件数が予想を上回る結果となったことも円売りにつながった(経済指標データ参照:英消費者物価指数(CPI)の推移グラフへ、米住宅着工件数の推移グラフへ、建設許可件数の推移グラフへ)。なお、ユーロに対しては一転上昇。ドルに対して円が弱含んだことにつれて円安ユーロ高が強まったが、対ドルでユーロ安が進んだ影響も受けてその後は円の買い戻しが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は15日の高値1ドル=102円72銭前後を上抜けて102円79銭前後まで値を上げた。ユーロ円は1ユーロ=137円15銭前後まで上げた後、一転して136円82銭前後まで下落した。
・ユーロドルは軟調。しばらくは1ユーロ=1.33ドル台半ばでのもみ合いが続いていたが、強い米住宅指標をきっかけに売りが強まった。6日の安値1.3333ドル前後を下抜けて目先のストップロスを巻き込み、一時1.3317ドル前後と昨年11月7日以来の安値まで下げ足を速めた。
[2014-08-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して弱含み。7月米住宅着工件数が109万3000件、7月米建設許可件数が105万2000件といずれも市場予想を上回り、円売りドル買いが優位となった。米長期金利が低下幅を縮小し上昇に転じたうえ、ダウ平均の90ドル超高も円売りを誘った。一方、その他の通貨に対してはドル絡みの取引が中心となり方向感が定まらなかった。ただ、対ドルでカナダドル安が加速した影響から円買いカナダドル売りがやや目立った。
[2014-08-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで弱含み。全般にドル買いが進んだ流れに沿って徐々に下げ幅を拡大した。7月貿易赤字が予想以上に拡大したことも円売りドル買いを促した面があった。一方、他の通貨に対しては高安まちまち。対ユーロではドル円の上昇とユーロドルが下落した影響を同時に受けたため、方向感の乏しい動きに。一方、NZドルに対してはしっかり。対ドルでNZドルが下落したことに伴って、円買いNZドル売りが出た。なお、スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が「豪ドル急落のリスクは過小評価されている」「適切と判断すれば介入も排除しない」などの見解を示したことで、一時円買い豪ドル売りが進む場面があったものの、反応は一時的だった。
[2014-08-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ポンドで軟調。英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨の発表を控えて、思惑的な円売りポンド買いが先行した。MPC議事要旨で「0.50%の政策金利の据え置きを7対2で決定」「マカファーティMPC委員とウィールMPC委員は25bpの利上げに投票」などと伝わると、市場予想が9対0で金利据え置きだったこともあってポンド買いが加速し、円は対ポンドで下げ幅を拡大した。また、円はドルに対して弱含み。全般にドル高が進んだ流れに沿って、徐々に円売りドル買いの勢いが強まった。
[2014-08-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は対ドルで売り一服。アジア時間からの円売りドル買いの流れが継続。全般にドル高が進んだ流れに沿って円は弱含んだ。もっとも、一巡すると利益確定の円買い戻しの動きが出たため、小幅ながら下げ渋っている。なお、カナダドルに対しては弱含み。対ドルで円安が進んだことにつれたほか、6月カナダ卸売売上高が予想を上回る結果だったことも円売りにつながった(経済指標データ参照:カナダ卸売売上高の推移グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時30分過ぎに1ドル=103円41銭前後と4月7日以来の高値を付けたが、その後はやや利食い売りに押された。
・カナダドル円は1カナダドル=94円45銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは売り一服。一時1ユーロ=1.3275ドル前後と昨年9月13日以来の安値まで下落した。全般ドル高が進んだ流れに沿ったほか、英金融政策委員会(MPC)議事要旨で予想に反して2人の委員が利上げを主張していたことが明らかになり、ポンドに対してユーロ売りが進んだ影響も受けた。もっとも、ドル買いの流れが一服すると下げ渋った。
[2014-08-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優位。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えてアジア時間から続いた円安ドル高の流れは一服した。ただ、強い6月カナダ卸売売上高を手掛かりに円売りカナダドル買いが進んだほか、オセアニア通貨に対して円売りが活発化した。FOMC議事要旨で「参加者は労働市場の最近の改善が予想より大きく、長期的に正常と見られる状況に著しく近づいたことで合意した」「多くが雇用増で利上げが早まる可能性があると判断」「ほとんどのメンバーが下向きのインフレリスクが低下していると判断」などと伝わると、米利上げ観測の高まりから対ドル中心に円売りが加速。ダウ平均の70ドル超高も円売りを後押しした。
[2014-08-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで弱含み。昨日の海外時間に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けてドル高が進んだ流れを引き継いだ。また、対ドルでの円売りは他の通貨に対しても波及。日経平均株価が堅調に推移したことも円売り外貨買いを促した。一方、豪ドルに対してはしっかり。8月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が50.3と予想の51.5を下回ったことで、同国と資源貿易関係の深い豪ドルに売りが出たため、円も対豪ドルでは買いが優勢となった。
[2014-08-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。欧州通貨やオセアニア通貨が対ドルで買い戻されたことにつれて、円も欧州通貨やオセアニア通貨に対して弱含んだ。対ユーロでは8月独製造業サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想より強い結果となったことも円売りユーロ買いにつながった面がある。一方、ポンドに対しては底堅い動き。欧州勢の参入後に売りに押される場面が見られたが、7月英小売売上高が弱い結果となったため、指標発表後は対ポンドで下げ幅を縮小した。
[2014-08-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は対ドルでもみ合い。目先の利益確定目的の円買いがやや入ったものの、この後に7月米中古住宅販売件数など米経済指標が相次いで発表されることもあり、上値は限定的となっている。なお、カナダドルや豪ドルに対しては弱含み。対ドルで豪ドル買いやカナダドル買いが強まった影響を受けて円安・豪ドル高や円安カナダドル高が進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=103円72銭前後まで小幅に下げたが、売りは長続きしなかった。
・豪ドル円は1豪ドル=96円44銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは小動き。米経済指標を控えて全般に様子見ムードが広がり、1ユーロ=1.3270ドル付近でのもみ合いとなった。
[2014-08-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して上値が重い。前週分の米新規失業保険申請件数や7月米中古住宅販売件数など、この日発表された米経済指標は軒並み強い内容となったが市場の反応は薄く、利益確定の円買い戻しが一時強まった。ただ、戻りを売りたい向きも多く上値は限られた。一方、その他の通貨に対しては弱含み。ドルに対して欧州資源国通貨買いが優位となり、つれる形で円安欧州通貨高や円安資源国通貨高が進んだ。ダウ平均の90ドル超高も円売りを後押しした。
[2014-08-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで下値が堅かった。日経平均株価が小高く始まったことを受けたほか、仲値にかけては国内輸入企業からの売りも出た。もっとも、下値の堅さを確認すると次第に下げ幅を縮小。利益確定目的の円買い戻しが入ったほか、日経平均が一時マイナス圏に転じるなど伸び悩んだことも下支えとなった。
[2014-08-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。午後の日経平均株価が軟調に推移したことを受けて、リスク回避目的の円買い外貨売りが出た。もっとも、欧州勢の参入後は買いも一服。日本時間の今晩にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演など重要なイベントを控えて、持ち高調整目的のドル売り欧州通貨買いなどが進むと、つれて円も欧州通貨に対して売りが進んだ。
[2014-08-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。「ロシア支援物資の車両がウクライナの許可なしで越境した」と伝わり、ウクライナ情勢への懸念から欧州株やナイトセッションの日経平均先物が下落。投資家のリスク志向低下を意識した円買いが強まった。ただ、その後にウクライナ外務省が「挑発を避けるため、ロシア人道支援部隊を許可した」との声明を発表し株価が下げ渋ると、つれる形で上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前日安値の1ドル=103円60銭前後を下抜けて、一時103円51銭前後まで下押しした。もっとも、その後は103円80銭台まで持ち直した。
・カナダドル円は1カナダドル=94円46銭前後まで下落した後は下値を切り上げる展開に。7月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けて失速する場面があったが、同時に発表された6月カナダ小売売上高が強い内容だったためすぐに買い戻しが入り94円83銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは頭が重い。1ユーロ=1.3300ドル手前で戻りの鈍さを確認したことで徐々に売りに押された。株安を背景にユーロ円が売られた影響なども受けて一時1.3258ドル前後まで値を下げた。もっとも、ジャクソンホールでのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演を控えてさらに下値を探る動きは限られた。
[2014-08-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋り。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は22日、ジャクソンホールでの講演で「FOMCは労働力の活用が極端に低いと判断」「雇用増加でも労働市場は完全に回復していない」「目標への進展が緩やかなら利上げが遅れる公算」「目標への進展が早ければ利上げが早まる公算」「賃金はインフレの上昇の影響を受けず上がる余地がある」などと語った。講演内容がハト派的ではなかったとの見方から円売りドル買いが優勢となり、その他の通貨に対しても円売りが波及した。
ただ、上昇に転じていた米長期金利が再び低下すると、対ドル中心に円買いが入り下値が切り上がった。週末を控えて足もとの円安進行に対する買い戻しも見られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は4月4日の高値1ドル=104円13銭前後を上抜け、104円20銭前後と1月23日以来の高値を更新した。その後、103円80銭台まで利益確定の売りに押された。
・ポンド円は1ポンド=172円63銭前後まで値を伸ばした後、172円20銭付近まで失速した。
・ユーロドルは売り一服。イエレンFRB議長の講演を受けて全般ドル高が加速した流れに沿った。前日の安値1ユーロ=1.3242ドル前後を下抜け、1.3220ドルと昨年9月9日以来の安値まで下げ足を速めた。売り一巡後はドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演待ちとなり、1.3240ドル前後で方向感を欠いた。
ドラギECB総裁はジャクソンホールで講演し「ECBはさらに政策のスタンスを調整する用意がある」「6月の刺激策が需要を促進すると確信」「為替レートは総需要とインフレを支援すべき動きをすでに見せている」「ABSプログラムの準備は迅速に前進しており、一段の信用緩和に貢献するだろう」などと述べた。新味の内容に乏しく早期の追加緩和観測が高まらなかったとして1.3263ドル前後まで買い戻されたが、戻りも限られた。
[2014-08-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで下げ渋り。前週末の海外市場でドル高が進んだ流れを引き継ぎ、早朝のオセアニア市場で円売りドル買いが優勢に。市場では「大手マクロファンドから円売りが持ち込まれた」との指摘があった。もっとも、その後は急ピッチで円安が進んだ反動が出たほか、大手米系証券から利益確定の円買いが観測された。一方で、東京市場に入ると全般に様子見ムードが広がり値動きが細った。なお、その他の通貨に対しては朝方に荒い値動きとなった。早朝取引で対ドルで円売りが活発化したことにつれて全般円安が進行した。ただ、対ドルで欧州通貨売りやオセアニア通貨売りが強まった影響を受けて下げ幅を縮小。その後は取引材料難からもみ合いが続いた。
[2014-08-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はユーロに対して堅調。前週末にドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が追加緩和について示唆したことが改めて意識されて、全般ユーロ売りが進んだ流れに沿った。8月独Ifo企業景況感指数が弱い内容だったことも円買いユーロ売りを誘った。また、ドルに対しては強含み。対ユーロでの円高がドルに対しても波及したほか、欧州勢が利益確定目的の円買いドル売りで参入した。
[2014-08-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は対ドルで上値が重かった。欧州時間に入って利益確定目的の円買い戻しが強まったほか、時間外の米10年債利回りが低下したこともあって買いが先行した。もっとも、米長期金利の低下が一服すると伸び悩むなど、一方的に買いが進む展開にはならなかった。一方、オセアニア通貨やカナダドルに対してはしっかり。円買い戻しの流れに沿ったほか、原油や金などの商品価格が下落したことで全般的に資源国通貨売りが強まった影響も受けた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=103円86銭前後まで下げた後、104円台を回復。
・カナダドル円は1カナダドル=94円75銭前後まで売りに押された。
・ユーロドルは上値が重い。全般にドル売りが進んだことで1ユーロ=1.3208-11ドルまで買い戻される場面があったが、その後は米長期金利の低下一服に伴い、1.3190ドル台まで押し戻された。
[2014-08-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は小動き。7月米新築住宅販売件数が予想を下回ったことで円買いドル売りが若干入ったが、追随する動きは見られなかった。英国市場の休場に加え、週明けとあって商いが低調となり、方向感のない取引が継続した。ただ、全般カナダドル安が進んだ流れに沿って円買いカナダドル売りがやや目立った。
[2014-08-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。朝方から全般ドル高が進んだ影響を受けて円売りドル買いが先行。ただ、日経平均株価が90円近く下落したためその後は投資家のリスク志向低下を意識した円買いが広がった。市場では「海外ファンド勢からポジション調整の円買いドル売りが観測された」との指摘があった。
[2014-08-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルでもみ合い。上値が重いと見た向きから円売りドル買いが出て徐々に上値を切り下げた。もっとも、一段の円安を促す材料にも乏しく下押しも限られた。なお、ユーロに対しては底堅い。欧州勢参入後に円売りユーロ買いが強まる場面があったものの、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を背景にユーロが売られやすい地合いのなか、円は総じて底堅い動きとなった。
[2014-08-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は対ドルで下値が堅かった。時間外の米10年債利回りが一時上昇に転じたことを受けて、日米金利差拡大を見越した売りが出た。7月米耐久財受注が予想を大幅に上回る前月比22.6%増となったことも売りを後押ししたが、同時に発表された輸送関連を除いた受注額が予想に反して減少したため、すぐに買い戻しが優勢に(経済指標データ参照:米耐久財受注の推移グラフ)。米長期金利が再び低下に転じたことも円の買い戻しを誘った面があった。一方、豪ドルに対しては軟調。豪ドルが対ユーロや対ドルなどで堅調に推移したことに伴って、円売り豪ドル買いが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=104円05銭前後まで上昇したものの、買い一巡後は103円80銭台まで押し戻された。
・豪ドル円は1豪ドル=96円94銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは弱含み。昨日高値の1ユーロ=1.3221ドル前後の手前で上値の重さを確認したほか、アジア時間に買いが進んだ反動もあって売りに押された。米耐久財受注の発表後には1.3185ドル前後まで下押す場面も見られたものの、その後は米長期金利が低下したことなどを支えに1.32ドル台を回復した。
[2014-08-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。7月米耐久財受注額が予想を大きく上回り、円売りドル買いで反応した。変動の大きい輸送関連を除いた受注額が予想を下回ったため円売りは続かなかったが、8月米リッチモンド連銀製造業景気指数や8月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことで円売りが再開した。米長期金利が上昇に転じたことも円売りドル買いを後押し。ダウ平均が70ドル超上昇し史上最高値を更新したことも円全体を押し下げた。ただ、ダウ平均が次第に上げ幅を縮小すると、持ち高調整の円買いが入り下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測がくすぶるなか、ドルに対してユーロなど欧州通貨売りが優位となり、つれる形で円高欧州通貨安が進んだ。
[2014-08-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。本日は月末がスポット応答日にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが先行。ただ、上昇して始まった日経平均株価が下げに転じたことを受けて円の買い戻しが強まった。市場では「引き続き海外勢などからポジション調整の円買いドル売りが観測された」との指摘があった。また、前日の海外市場でユーロ安が進んだ影響が残り、ユーロに対しては総じて堅調に推移した。なお、NZドルに対しては弱含み。NZ乳業大手フォンテラが2014・15年の乳価支払い見通しを1キログラムあたり6NZドルに据え置いたことで円安NZドル高が進んだ。
[2014-08-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで底堅い。午後の日経平均株価がプラス圏を回復したことで円売りドル買いが入る場面があったものの下値は堅かった。ショイブレ独財務相が独紙で「ジャクソンホールでのドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言は過剰に解釈されている」と述べたことでユーロに対してドル安が進んだ影響を受けて円買いドル売りが強まった。時間外の米10年債利回りが低下したことも円高ドル安につながった。なお、カナダドルに対しては軟調。市場では「対ドルでM&A絡みのカナダドル買いが観測された」との指摘があり、つれる形で円売りカナダドル買いが優勢となった。
[2014-08-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は対ドルで上値が重かった。時間外の米10年債利回りが低下したことを受けて、日米金利差縮小を見越した買いが入った。もっとも、米長期金利の低下が一服すると戻り売りに押されるなど上値も重かった。ユーロに対してはしっかり。市場では「ドイツ連邦債10年物の利回りが過去最低水準まで低下したことに伴う買いが入った」との指摘あった。一方、ポンドに対してはさえない動き。対ドルや対ユーロでポンド高が進んだことにつれて、円売りポンド買いが強まった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に1ドル=103円78銭前後まで下落したものの、昨日安値の103円75銭前後が意識されると103円90銭台まで切り返した。
・ユーロ円も23時前に1ユーロ=136円80銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは伸び悩み。16時過ぎに1ユーロ=1.3189ドル前後まで値を上げたが、欧州時間に入るとアジア時間からの買いの流れは一服。1.3170ドル付近まで上値を切り下げた。
[2014-08-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が定まらない。欧米長期金利の低下に伴い、日本との金利差に着目した円買いドル売りや円買いユーロ売りが先行した。ただ、欧州中央銀行(ECB)関係者の話として「29日発表の8月インフレ統計でユーロ圏がデフレにかなり近づいている兆候が示されない限り、ECBが来週の会合で新たな決定を下す可能性は低い」と伝わり、ECBの追加緩和観測が後退すると対ユーロ中心に円売りが強まった。もっとも、終盤には米長期金利の低下幅拡大を受けた円買いドル売りが再開するなど、一進一退となった。なお、カナダドルに対しては売りが目立った。米ファストフード大手バーガーキングによるカナダ同業大手ティム・ホートンズ買収報道を背景に、M&A絡みのフローを期待した円売りカナダドル買いが入った。市場では「月末絡みの円売りカナダドル買いが観測された」との指摘もあった。
[2014-08-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで強含み。日経平均株価が下落して始まったことを受けてリスク回避の円買いが強まった。市場では「海外マクロ系ファンドから円買いドル売りが観測された」との指摘があった。なお、豪ドルに対しては弱含み。4-6月期豪民間設備投資が前期比1.1%増と市場予想平均の0.9%減に反して増加したことを手掛かりに円売り豪ドル買いが優勢となった。
[2014-08-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は上値の重い動き。ウクライナ軍当局者が「ロシアからの国境線から約20キロ離れた同州南部アゾフ海沿いに位置するノボアゾフスクがロシア軍に掌握された」との声明を発表すると、地政学リスクの高まりから時間外のダウ先物やナイト・セッションの日経平均先物が下落し、全般にリスク回避目的の買いが強まった。もっとも、ポロシェンコ・ウクライナ大統領が「ロシア軍がウクライナに侵入した」との声明を「ロシア部隊がウクライナに入った」に訂正すると、過度なリスク回避ムードも和らいだため買いも一服。4-6月期米GDP改定値や米新規失業保険申請件数がいずれも市場予想より強い結果となったことも米景気の先行き期待につながり、徐々に円は上値を切り下げた(経済指標データ参照:米GDP改定値の推移グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時30分過ぎに1ドル=103円56銭前後まで下げたが、22日安値の103円50銭前後がサポートとして意識されると一時103円88-91銭まで買い戻された。
・ユーロ円も19時30分過ぎに1ユーロ=136円43銭前後まで値を下げたが、売り一巡後は136円台後半まで下げ渋った。
・ユーロドルは軟調。ウクライナ情勢への懸念から売りに押されたほか、ドイツ連邦債10年物の利回りが連日で過去最低水準まで低下したことも相場の重しとなり、1ユーロ=1.31605ドル前後まで下押しした。
[2014-08-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は売り一服。ポロシェンコ・ウクライナ大統領は28日、「ロシア軍がウクライナに侵入した」との声明を「ロシア部隊がウクライナに入った」に訂正した。ウクライナ情勢を巡る過度な懸念が和らいだとして持ち高調整の円売りが強まった。4-6月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことも、対ドル中心に円売りを後押しした。ただ、指標を受けた円売りは一時的なものにとどまり、取引材料難のなかで次第に方向感が出なくなった。9月1日がレーバーデーの祝日で米国市場が3連休となり、積極的な売買が手控えられた面もあった。
[2014-08-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。新規の手掛かり材料に乏しく総じて値動きは鈍かった。本邦実需勢による月末絡みのフローも目立たず、全般に様子見ムードが広がっている。なお、NZドルに対してはやや強含み。7月NZ住宅建設許可件数や8月NBNZ企業信頼感がいずれも弱い内容だったことで円買いNZドル売りが入った。
[2014-08-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。英系銀行から円売りドル買いが観測されたほか、日経平均株価が下げ幅を縮めたことも円売りを誘った。また、欧州株や時間外のダウ先物が上昇したことで対ポンドや対オセアニア通貨を中心に円安が進んだ。なお、7月独小売売上高指数が弱い内容だったことでユーロに対して円が強含む場面があったものの、その後は株高を背景に次第に上値を切り下げた。
[2014-08-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は弱含み。時間外のダウ先物やナイトセッションの日経平均先物が底堅く推移したことを受けて、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの動きが広がった。ドルに対しては時間外の米10年債利回りが上昇したことで、日米金利差拡大を見越した売りも広がった。また、円は対ユーロでも弱含み。8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は市場予想通りの結果となったものの、材料出尽くしとしてユーロが買い戻された流れに沿った。なお、7月米個人消費支出(PCE)や個人所得は予想より弱い結果となったが、相場の反応は限定的だった(経済指標データ参照:ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値の推移グラフへ、米個人消費支出(PCE)の推移グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分前に1ドル=103円99銭前後まで上昇。
・ユーロ円も21時前に1ユーロ=137円19銭前後まで値を上げる場面があった。
・ユーロドルは底堅い。アジア時間までの売りの流れが一服すると1ユーロ=1.3196ドル前後までじりじりと下値を切り上げた。もっとも、節目の1.3200ドル前後の手前では伸び悩むなど、上値も重かった。
[2014-08-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して軟調。強い8月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)に円売りドル買いで反応したが一時的なものにとどまった(経済指標データ参照:米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)の推移グラフへ)。全般に月末絡みのドル売りが強まると、つれる形で円高ドル安が進んだ。その後、欧米株式相場のプラス圏浮上に伴い円売りが再開。対欧州通貨中心にドル高が加速したことも円売りドル買いを促した。一方、ユーロに対しては行って来いとなった。8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が市場予想通りの結果となり、材料出尽くしとして円売りユーロ買いが強まった影響が残った。ただ、米系証券がユーロドルの見通しを下方修正したことを手掛かりにユーロが全面安に。ユーロドルに仕掛け的な売りが持ち込まれたことも円高ユーロ安に拍車を掛けた。終盤にかけては米国の3連休を控えて流動性が低下し値動きが細った。
なお、カナダドルに対しても行って来いとなった。4-6月期カナダ国内総生産(GDP)や6月カナダGDPが予想を上回ったことを受けて円売りカナダドル買いが活発化した(経済指標データ参照:カナダGDPの推移グラフへ)。その後、対ドルで一転カナダドル売りが優勢となるにつれて円高カナダドル安が進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=104銭04銭前後から103円80銭前後まで失速した後、104円11銭前後まで持ち直した。
・ユーロ円は1ユーロ=137円20銭前後まで買いが先行したが、前日の高値137円21銭前後を上抜け出来ず136円58銭前後まで一転下落した。終盤にかけては136円台後半で方向感を欠いた。
・ユーロドルはさえない。ユーロ圏HICP速報値発表後のユーロ買いの流れが続き、1ユーロ=1.3196ドル前後まで値を上げた。ただ、1.3200ドル手前で上値の重さを確認すると伸び悩んだ。米系証券によるユーロドルの見通し下方修正も嫌気されたうえ、1.3150ドルのバリアオプション下抜けを狙った仕掛け的な売りが持ち込まれた。米国の3連休前で商いが薄く値が振れやすかった面もあり、昨年9月6日以来の安値となる1.3132ドル前後まで下げ足を速めた。
2014年8月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。
「期間最大RHDP」は、2014年8月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。
そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2014年8月の中で最も新しい内容を掲載しています。