為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2013-03-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。時間外の米長期金利が低下したことで、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが進んだ。もっとも、安く始まったダウ平均株価が上昇に転じ、一時史上最高値近くまで上げ幅を拡大すると、投資家のリスク志向を意識した円売りが進行した。
米商務省が発表した10-12月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率0.1%増となり市場予想の0.5%増を下回った(経済指標データ参照:アメリカGDP推移グラフへ)。一方、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は34万4000件と予想の36万件程度より強い内容となった(経済指標データ参照:アメリカ新規失業保険申請件数の推移へ)。シカゴ購買部協会が発表した2月景気指数(シカゴPMI)も56.8と予想を上回った(経済指標データ参照:アメリカ シカゴ購買部協会景気指数)。強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は薄かった。また、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は「米国は3月にふたたび『財政の崖』に転落する可能性ある」との見解を示したが、相場への影響は限られた。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2013年3月 発言・ニュース
[2013-03-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。時間外の米長期金利が低下したことで、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが進んだ。もっとも、安く始まったダウ平均株価が上昇に転じ、一時史上最高値近くまで上げ幅を拡大すると、投資家のリスク志向を意識した円売りが進行した。
米商務省が発表した10-12月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率0.1%増となり市場予想の0.5%増を下回った(経済指標データ参照:アメリカGDP推移グラフへ)。一方、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は34万4000件と予想の36万件程度より強い内容となった(経済指標データ参照:アメリカ新規失業保険申請件数の推移へ)。シカゴ購買部協会が発表した2月景気指数(シカゴPMI)も56.8と予想を上回った(経済指標データ参照:アメリカ シカゴ購買部協会景気指数)。強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は薄かった。また、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は「米国は3月にふたたび『財政の崖』に転落する可能性ある」との見解を示したが、相場への影響は限られた。
[2013-03-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。2月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.1と市場予想平均の50.5を下回ったことを受けて、経済的な結びつきの強い豪ドルなどに対して円買いが進む場面があった。ただ、一時90円超下落した日経平均株価が午後に入り60円超高まで持ち直すと、投資家心理の改善を意識した円売りが出て上値が切り下がった(経済指標データ参照:中国製造業購買担当者景気指数(PMI))。
[2013-03-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。上海総合指数が一時下げ幅を拡大し、投資家がリスクを取りにくくなるとして円買いが先行した。「イタリア中道左派を率いるベルサニ氏はベルルスコーニ氏率いる中道右派との大連立の可能性を排除」との報道を受けて、同国の政局や財政に対する先行き不透明感が強まったことも対ユーロ中心に円買いを誘った。
ただ、2月スペイン製造業購買担当者景気指数(PMI)が46.8と市場予想平均の46.3を上回ったことがわかると、ユーロなどに対して一転円売りが優位に。市場では「中東勢の円売りユーロ買いが観測された」との声が聞かれたほか、イタリアの国債利回りが低下に転じたことも持ち高調整の円売りを誘った。
もっとも、2月イタリア製造業PMIは45.8と市場予想平均の47.6を下回ったほか、1月イタリア失業率は11.7%と市場予想平均の11.3%より弱かったため、対ユーロでは円買いが再開した。
[2013-03-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含んだ。ユーロ圏経済指標の悪化などを受けて欧州株相場が下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが入った。一方、ドルに対しては弱含んだ。対ユーロなどでドルが買われた流れに沿って、円安ドル高が進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。前日の高値1ドル=92円85銭前後を上抜けて、21時前に一時93円02銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円はさえない。17時30分前に一時1ユーロ=121円45銭前後と日通し高値を付けたもののその後失速。22時30分過ぎに一時本日安値となる120円38銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは「イタリア中道左派を率いるベルサニ氏はベルルスコーニ氏率いる中道右派との大連立の可能性を排除」との報道をきっかけにユーロ売りドル買いが先行したものの、2月スペイン製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことが分かると1ユーロ=1.3101ドル前後の本日高値まで買い戻しが進んだ。もっとも、2月イタリア製造業PMIや2月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、1月ユーロ圏失業率が軒並み予想より弱い内容だったことが分かると、一転下落している。重要なサポートとして意識されていた1月4日の安値1.2998ドル前後を下抜けて、一時1.2986ドルまで下げ足を速めた。
[2013-03-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。経済指標が悪化したユーロやポンドに対しドルが買われた影響から、円売りドル買いが進行。2月米ISM製造業景気指数などの米経済指標が予想よりも強い結果となったことがドル買い材料となったほか、市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、月初に絡んだ円売りドル買いのフローが出た」との声が聞かれ、さらに下げ幅を広げた。オバマ米大統領はこの日、歳出強制削減の回避に向けた最後の協議を議会指導者らと行ったものの、話し合いは決裂し、発動が決定的となると米株相場が失速。リスク回避的に円が買われる場面もあった。もっとも、ダウ平均が再び持ち直し、史上最高値をうかがう展開になると、円売りが再開した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、市場では「1ドル=93円ちょうどより上の水準には月初に絡んだ実需の売りが並んでいる」との声が聞かれ伸び悩む場面があったものの、強い米経済指標やフィキシングに向けたドル買い、米株相場の上昇を支えに、3時前には93円68銭後まで上値を伸ばした。
・ユーロ円は欧州株や時間外のダウ先物が下げ幅を広げたことをながめ、前日安値の1ユーロ=120円52銭前後を下抜けると、22時30分過ぎには120円36銭前後まで値を下げた。もっとも、ダウ平均株価が持ち直し上げ幅を拡大すると前日高値の121円82銭前後を上抜けてストップロスを誘発。3時前には122円17銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは下値が堅い。1月イタリア失業率や2月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、1月ユーロ圏失業率などが軒並み予想より弱かったことでユーロ売りが進行した影響が残り、24時30分前には昨年12月11日以来の安値となる1ユーロ=1.2966ドル前後まで値を下げた(経済指標データ参照:欧州CPI<速報値>(前年比))。もっとも、市場では「1.29ドル台には断続的に買い注文が観測されている」「1.2950ドルにはバリアオプションが観測されている」との指摘があり、下値の堅さを確認すると次第に買い戻された。ただ、上サイドではユーロ圏景気の先行き懸念やイタリアの政局混迷を嫌気した戻り売りなども厚く上値は限られた。
[2013-03-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。前週末NY時間の円安進行に対して東京勢が利益確定の円買い戻しで参入した。ただ、次期日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が4日、衆院理事会での所信聴取で「デフレからの脱却はアジアにとっても重要であり、期待されている」「目標を一日も早く実現することが重要な使命だ」などと語り、日銀の追加金融緩和期待がやや高まったため円は売りに押された。
もっとも、中国の不動産抑制策を嫌気して上海総合指数が大幅安となったうえ、大阪証券取引所がシステムトラブルにより日経平均オプションや日経平均先物取引などの売買を停止したことを受けて日経平均株価が上げ幅を縮小。投資家心理の悪化を意識した円買いが強まり下値が切り上がった。
[2013-03-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。上海総合指数が週末に発表された不動産抑制策を嫌気して4%超下落し、リスク回避的な円買いが進んだ。ただ、手掛かり材料に乏しいなかで追随する動きは見られず、次第に持ち高調整の円売りに押し戻された。日銀の追加金融緩和期待が根強いなか、上値では戻りを売りたい向きも多いようだ。
なお、次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授は4日、「インフレ2%なら名目4%の経路へ」「予想物価上昇率2%上昇で15円の円安、日経平均株価4000円上昇」などと語った。また、中尾武彦財務官は「日本の金融政策はドイツ以外では歓迎されている」「日本経済により多くの注意が払われている」などと発言した。
[2013-03-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。日銀による金融緩和強化の思惑などから円売りが出た半面、中国株の急落などが懸念され円を買う動きが出た。英、独の株価指数が軟調に推移していることも円の支援材料。市場では「米国で特に経済指標の発表が予定されていないことから、相場は動きづらい面がある」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円台半ばでのもみ合い。
・ユーロ円は16時過ぎに一時1ユーロ=121円29銭前後まで下押ししたものの、そのあとは121円台半ばでのレンジ取引が続いている。
・ユーロドルは市場では「3月ユーロ圏センティックス投資家信頼感指数が市場予想を下回ったことがユーロ売り材料となった」との指摘があり、ユーロ売りドル買いが先行。英、独株価指数の下落に伴う売りも出て、18時30分過ぎに一時1ユーロ=1.2982ドル前後まで値を下げた。ただ、前週末の安値1.2966ドル前後がサポートとして意識されると下げ渋る展開に。市場関係者からは「1.2960ドルにはまとまった規模の買い注文が観測されている」との声も聞かれ、1.30ドル台前半まで下値を切り上げた。
[2013-03-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州時間までに下値の堅さを確認したことで、円買いが先行した。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、円買いドル売りのフローが入った」との指摘もあり、対ドルを中心にフィキシングにかけて上げ幅を拡大。もっとも、一段の円買いを誘う材料にも乏しく、フィキシング通過後は次第に上値を切り下げた。安く始まった米国株式相場がプラス圏に浮上したこともリスク回避目的の円買い圧力を後退させたようだ。
特にポンドに対しては徐々に下げ幅を拡大。米株の買い戻しを手掛かりにした円売りが進んだほか、比較的タカ派とされるデール英中銀金融政策委員会(MPC)委員がMPC委員として再任されたことも円売りポンド買いを誘った面があった。
なお、ユーロ圏財務相会合がブリュッセルで行われたが、ダイセルブルーム・オランダ財務相(ユーログループ議長)が「イタリアの状況についての議論はしなかった」との見解を示したこともあり、特段材料視はされなかった。
[2013-03-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。市場では「米系短期筋が円買いユーロ売りを持ち込んだ」「米系金融機関の円買いドル売りが観測された」との指摘があり、全般円買いが先行した。ただ、衆院理事会で次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授と中曽宏・日銀理事に対する所信聴取が予定されており、さらに円買いが進む展開にはならなかった。岩田日銀副総裁候補が「金融政策でデフレ予想をインフレ予想に転換させる」「株価が上がると消費が増え、円安になると輸出も増える」などと語り、日銀の追加金融緩和期待が高まると円売りが広がった。日経平均株価の上昇に伴い、投資家心理の改善を意識した円売りも出て上値が切り下がった。
もっとも、岩田日銀副総裁候補が「外債をわざわざ買う必要はない」と述べると、一転円買いが優位に。 民主党の津村啓介衆院議員が「日銀法改正に賛成する岩田日銀副総裁案に賛成できない」と発言し、日銀の副総裁人事に不透明感が広がったことも海外勢中心に円買いを後押しした。
[2013-03-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授が外債購入の必要性を否定したうえ、民主党の津村啓介衆院議員が岩田日銀副総裁案に反対する意向を示したことを背景に、海外勢から円買いが続いた。ただ、上海総合指数が上げ幅を拡大し、欧州株先物や現物の欧州株が堅調に推移すると、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが出て伸び悩んだ。その後、新規の取引材料は伝わらなかったが、対ドルでまとまった円買いが持ち込まれると、他の通貨に対しても円買いが再開した。
[2013-03-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。アジア市場では、次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授が外債購入の必要性を否定したことなどを手掛かりに円買いが進んだ。ただ、欧州市場では欧州株の上昇などをながめ円売り外貨買いがじわりと強まった。もっとも、目新しい材料に乏しいなか、大きな方向感は出ていない。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ渋り。アジア時間に一時1ドル=92円92銭前後まで値を下げたものの、そのあとはじりじりと下値を切り上げた。
・ユーロ円も一時1ユーロ=121円15銭前後まで売られたが、そのあとは下げ渋っている。
・ユーロドルは中国や欧州の株式相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方からユーロ買いドル売りが先行。1ユーロ=1.3050ドル付近に観測されていたストップロスを巻き込み、一時1.3075ドル前後まで上値を伸ばした。2月独・ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったこともユーロの支援材料。ただ、一目均衡表雲の下限1.3093ドル前後や1日の高値1.31015ドル前後がレジスタンスとして意識されると失速した。市場では「マクロ系ファンドの売りが出た」との指摘もあり、アジア時間の安値1.3018ドルを下抜けて一時1.30165ドル前後まで下げ足を速めた。
[2013-03-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。円、ドル相場で下値の堅さを意識した買いが先行したほか、市場では「仲値後に本邦輸出筋から円買いドル売りが散見された」との声が聞かれ、他の通貨でも円高が進んだ。ただ、10-12月期の豪国内総生産(GDP)で前年同期比が3.1%増と市場予想平均の3.0%増を上回り、円売り豪ドル買いが次第に強まったうえ、日経平均株価や上海総合指数が堅調に推移したことが円の上値を抑えた。(参照経済指標グラフ:オーストラリアQ4GDP(前年同期比)グラフへ)
[2013-03-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日経平均株価が引けにかけて250円を超す上げ幅となったものの、投資家がリスクを取りやすくなるとして円を売る動きは目立たなかった。ただ、市場では「欧州勢から円売りが散見された」との声が聞かれたほか、欧州株や時間外のダウ先物の上昇をながめ次第に円が売られた。
[2013-03-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は小安い水準でのもみ合いとなった。時間外の米長期金利の上昇に伴って円売りドル買いが先行したあとは、重要イベントを控えて徐々に値動きが鈍った。
この日の2月ADP全米雇用報告、7日に欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(BOE)の金融政策発表、8日に2月米雇用統計を控えて、市場では「目先方向感が出にくい」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分前に一時本日高値となる1ドル=93円50銭前後まで値を上げたものの、市場では「93円60銭より上の水準には断続的に売り注文が観測されている」との指摘があり上値は限られた。
・ユーロ円も18時前に一時1ユーロ=122円10銭前後と日通し高値を付けたものの、そのあとは121円台後半でのもみ合いに終始した。
・ユーロドルは上値が重かった。日本株の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方からユーロ買いドル売りが入り、アジア市場では一時1ユーロ=1.3070ドル前後まで上昇した。ただ、前日の高値1.30755ドル前後がレジスタンスとして意識されるなか、対ポンドやスイスフランでドル買いが強まると、対ユーロでもドル高が進行した。19時30分前に一時1.3024ドル前後と日通し安値を付けた。もっとも、前日の安値1.3010ドル前後が目先サポートとして意識されたため、下値も限定的だった。
[2013-03-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。2月ADP全米雇用報告や1月米製造業新規受注などの米経済指標が市場予想よりも強い結果となったほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の改善が示されたことで、全般にドル買いが優勢となった影響を受けた。(経済指標データ参照:アメリカADP雇用統計グラフへ、アメリカ製造業受注指数(前月比)グラフへ)
また、他の通貨に対しても円はさえない。原油先物相場の下落などを手掛かりに資源国通貨に対して円買いが入る場面も見られたが、徐々に米株高を受けた売りに押された。対ドルで円売りが優勢となった影響が波及した面もあった。
なお、カナダドルに対しては荒い値動き。カナダ銀行(カナダ中央銀行)は政策金利を予想通り1.00%で据え置いたものの、声明では「カナダ経済の継続した弱さ、インフレ見通し抑制、家計部門の不均衡の増大などで、現在の金融刺激策は当面適正であると判断した。その後、いくぶんかの適度な解除が必要とされる見通し」と言及。前回よりもハト派的な内容となったため、急ピッチで円買いカナダドル売りが進む場面も見られた。ただ、買い一巡後は対ドルでの円売りが波及したため一転して売りが優勢となった。
[2013-03-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。前日NY時間に急ピッチで円安が進んだ反動から、円買い戻しが先行した。日経平均株価が堅調に推移すると、投資家がリスクを取りやすくなるとして円売りが出たが、その後の日経平均株価が上げ幅を縮小したため円買いが再開した。
日銀は6-7日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表。資産買入等の基金を101兆円に据え置いた。市場予想通りの結果となったが、発表後にやや円買いが強まる場面も見られた。
[2013-03-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの格付け見通しを引き上げたことなどを背景に、欧州勢がユーロ買いで参入し円安・ユーロ高が加速した。欧州株が高く始まったことも円売り材料とみなされた。ただ、今晩に英中銀金融政策委員会(MPC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会の政策金利発表を控えて、一方向に持ち高を傾けづらい面もあり円売りは一服した。
なお、白川方明日銀総裁は7日、定例記者会見で「現在の包括緩和はデフレ脱却に相応の効果を発揮している」「円安・株高は競争力強化の取り組みなどデフレ脱却には良い方向」「3月19日に日銀総裁として最後の記者会見を行う」などと語ったが、市場の反応は限定的だった。
[2013-03-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は軟調。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの格付け見通しを引き上げたことを材料に円売りユーロ買いが先行。スペイン国債入札が「順調」だったと受け止められたことも円売りユーロ買いを誘った。英中銀(BOE)が金融政策の維持を決めたと伝わると、対ポンドで円売りが強まり他の通貨に対しても円売りが波及した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。22時前に一時2月25日以来の高値となる1ドル=94円46銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロ円は22時前に一時1ユーロ=122円94銭前後と日通し高値を付けた。
・ポンド円は急伸。BOEは7日、市場予想通り政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表。資産買取プログラムの規模についても現行の3750億ポンドで維持した。ただ、市場の一部では「資産買取プログラム規模の拡大」を期待する向きもあっただけに、結果公表後にポンド買いが膨らんだ。一時1ポンド=142円24銭前後まで急ピッチで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。ポルトガルの格付け見通しが変更されたことや、スペイン国債の入札が順調だったことを手掛かりにユーロ買いドル売りが先行。欧州株の上昇に伴う買いも入り、一時1ユーロ=1.30445ドル前後まで値を上げた。半面、市場では「1.3050ドルにはまとまった規模の売り注文が観測されている」との指摘があり、上値は限定的だった。1月独製造業新規受注が予想に反して減少したことも相場の重し(経済指標データ参照:製造業受注指数(前月比)グラフへ)。
[2013-03-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。一部市場で追加金融緩和観測が高まっていたイングランド銀行(英中央銀行、BOE)や欧州中央銀行(ECB)がいずれも金融政策を据え置いたため、追加緩和への期待が根強い日銀との緩和スタンスの違いから円売りポンド買いや円売りユーロ買いが優勢となった。なお、ドラギECB総裁は定例記者会見で「経済は2013年中に徐々に回復する見通し」「経済活動は2013年上期に安定するとデータが示唆している」などと述べた一方、今後の利下げについて手掛かりを与えなかった。予想よりもハト派な内容ではなかったと受け止められたため、対ユーロで円売りが強まった面もあった。
また、ドルに対しても円はさえない。前週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも強い結果となったことで、米労働市場の改善期待が高まり、円売りドル買いが進んだ。
[2013-03-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。米新規失業保険申請件数が予想より強かったほか、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が定例理事会後の会見で追加金融緩和に踏み込んだ発言をせず、前日NY時間に対ドルやユーロなどで円売りが優勢となった地合いを引き継いだ(経済指標データ参照:アメリカ新規失業保険申請件数グラフへ)。1月国際収支速報で、経常赤字と貿易収支が予想より強い内容だったことがわかると円買い戻しが入る場面があった(経済指標データ参照:日本、国際収支‐経常収支グラフへ)。ただ、上値では「本邦輸入筋から円売りドル買いが入った」との声が聞かれたうえ、日経平均株価の260円超高を背景に投資家のリスク選好度が高まったため、全般円売りが活発化した。
[2013-03-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。午後の日経平均株価は300円を超す上げ幅となったが、前日NY時間から急速に円安が進んでいただけに、さらに円を売る動きは限られた。今晩に2月米雇用統計の発表を控えて様子見気分が強まった面もあり、安値圏でのもみ合いが続いた。ただ、欧州株や時間外のダウ先物が上げ幅を拡大すると、リスク許容度の高まった欧州勢が円売りで参入。市場では「昨日に続き本邦機関投資家から円売りが出ているのではないか」との声も聞かれ、じわりと円安が進んだ。
[2013-03-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は軟調。米景気の回復期待が高まるなか、日米金融政策の方向性の違いなどから円売りドル買いが出やすい地合いだ。世界的な株高で投資家のリスク選好度が強まっているため、低金利の円はユーロや豪ドルなどに対しても売られやすい。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時2009年8月13日以来の高値となる1ドル=95円93銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は「ドイツネームの買いが観測された」との声が聞かれ、21時前に一時1ユーロ=125円66銭前後と2月20日以来の高値を更新した。
・ユーロドルは財政が不安視されるスペインやイタリアの国債利回りが低下し欧州株相場が上昇したため、投資家心理が改善。ユーロ買いドル売りが先行した。前日の高値1ユーロ=1.3119ドル前後を上抜けて上昇に弾みが付くと、一時1.3135ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、市場では「1.31ドル台半ばにかけては売り注文が並んでいる」との指摘があったほか、2月28日の高値1.3163ドル前後がレジスタンスとして意識されたため失速した。
[2013-03-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。米労働省が発表した2月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比23万6000人増、失業率が7.7%といずれも予想より強い内容だったことが分かると、円売りドル買いが強まり、他の通貨に対しても円売りの動きが波及した(経済指標データ参照:アメリカ、非農業部門雇用者数グラフへ、アメリカ、失業率グラフ)。
ただ、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮小。足もとで円安が進行していたことから、週末を前に円を買い戻す動きが見られたほか、対ユーロでは格付け会社フィッチがイタリアの格付けを「A-」から「BBB+」に引き下げたことを手掛かりに、円買いが入る場面も見られた。一方で、終盤にダウ平均が上昇した影響で円売り外貨買いが出たため、引けにかけては再び売りに押された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計の発表直後に1ドル=96円60銭前後と2009年8月12日以来の高値まで急伸。買い一巡後は利益確定売りなどに押されて95円台半ばまで失速する場面もあったが、引けにかけては再び96円台を回復した。
・ユーロ円は米雇用統計の発表後に1ユーロ=125円98銭前後と2月13日以来の高値をつけたものの、その後は一転して売りが優勢に。イタリアの格下げも重しとなり、2時40分過ぎには123円80銭前後と本日安値を更新した。もっとも、売りが一巡すると125円ちょうど付近まで買い戻されるなど、一進一退の動きとなった。
・ユーロドルは売り優勢。米雇用統計を手掛かりに全般ドル買いが強まった流れに沿って、昨年12月11日以来の安値となる1ユーロ=1.2955ドル前後まで急落した。ただ、バリアオプションが観測されている1.2950ドルの手前では防戦買いなども入り、徐々に下げ渋る展開に。イタリア格下げに対する反応も一時的なものにとどまり、引けにかけては1.30ドル台を回復した。
[2013-03-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前週末の2月米雇用統計が予想以上に改善したことで、円売りドル買いが先行。日本株相場が堅調に推移するなど投資家のリスク資産選好を背景に、低金利の円が売られた面もある。
[2013-03-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米景気の回復期待を背景にした円売りドル買いが一服し、利益確定の円買いが入った。日本株相場の伸び悩みも円の支援となった。ただ、市場では「1ドル=95円台では円を売りたい向きが多い」との声が聞かれ、戻りも限定的だった。新規の取引材料に乏しく、方向感が出にくい面もあったようだ。
[2013-03-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。新規の取引材料が伝わらなかったうえ、市場では「前週末の2月米雇用統計の改善を背景とした売買が一巡し、様子見気分が強まっている」との声が聞かれ、方向感のない取引が継続した。
また、円は対ポンドで伸び悩んだ。まとまったポンド売りのフローが出て円高ポンド安が加速したが、フローが一巡すると持ち高調整の円売りポンド買いが進んだ。
なお、経団連の米倉弘昌会長は11日、円相場について「もう少し緩やかに動くのが理想」などと述べて、足もとの急速な円安進行に懸念を示したが、市場の反応は薄かった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=96円10銭前後で値動きが細った。
・ポンド円は1ポンド=142円82銭前後まで下げ足を速めた後、143円10銭台まで下値が切り上がった。
・ユーロドルは動意薄。ポンド絡みの取引が中心となったほか、ニューヨーク勢の本格参入待ちの様相が濃く、1ユーロ=1.3000ドル前後でのもみ合いに終始した。なお、市場では「1.30ドル台後半にかけてはストップロスが目立つ」一方、「1.2950ドルから下の水準には断続的に買いが観測されている」との声が聞かれた。
[2013-03-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米国で経済指標などの発表がなく、手掛かり材料難ということもあって方向感の乏しい動きだったが、次第に円売りが優勢となった。小安く始まったダウ平均がプラス圏に浮上、さらに上げ幅を広げたことで、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いが広がった。対ドルでは米長期金利の上昇に伴って、日米金利差拡大を意識した円売りも見られた。
[2013-03-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。「日銀は追加金融緩和を前倒しで決断する可能性がある」と日経新聞が報じたことをきっかけに円売りが先行。日本株相場の上昇を背景にリスクを積極的に取る投資家の動きが強まると円売り外貨買いが進んだ。
ただ、下値は限定的だった。次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授が参院理事会での所信聴取で「今の段階ではリスク性資産に踏み込む必要はない」と述べたうえ、「臨時会合は検討していない」との見解を示すと、いったん円を買い戻す動きが出た。市場では「国内機関投資家の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。午後の日経平均がマイナスに沈んだことも円の下値を支えた。
[2013-03-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。午後の日経平均が下げに転じたほか、中国株が軟調に推移すると投資家が運用リスクを回避する動きを強め円に買い戻しが入った。民主党が岩田規久男・学習院大教授の日銀副総裁人事について反対方針を決めたと伝わると、海外勢が円買いで反応。ストップロスの円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
[2013-03-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は上げ幅縮小。民主党が岩田規久男・学習院大教授の日銀副総裁人事について反対方針を決めたと伝わり、海外勢中心に円買いが活発化した影響が残った。1月英鉱工業生産が予想を大幅に下回ったことを受けて、対ポンド中心に円買いが続き、ストップロスの円買い注文を巻き込んで急伸した(経済指標データ参照:イギリス鉱工業生産指数(前月比)グラフへ)。
ただ、スペインの国債入札を無難に通過し、同国の国債利回りが低下幅を拡大。欧州株も底堅く推移し、投資家心理が改善したため円買いに歯止めが掛かった。また、みんなの党や新党改革などは岩田氏の人事案に同意する方向で、3人の正副総裁人事案は野党多数の参院で同意される見通しであるため、円の上値では戻り売り意欲が強かった。市場では「欧州ソブリンネームから円売りユーロ買いが持ち込まれた」との指摘もあり、他の通貨に対しても円売りが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前日の安値1ドル=95円95銭前後を下抜け、95円64銭前後まで下げ足を速めた。売り一巡後は96円10-13銭まで買い戻された。
・ユーロ円は前日の安値1ユーロ=124円61銭前後を下抜け124円40銭前後まで下げた後、125円55-60銭まで一転上昇した。
・ユーロドルは買い優位。円やポンド絡みの取引が中心となり、しばらく1ユーロ=1.3010ドル前後でのもみ合いが続いた。ただ、「マクロ系ファンドから買いが観測された」との指摘があり、値を伸ばす展開に。前日の高値1.3054ドル前後を上抜けてストップロスを巻き込み、1.3075ドル前後まで急伸した。
[2013-03-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感を欠いた動き。欧州時間まで急ピッチで上昇していた反動から、ニューヨーク時間は売りが先行した。対ユーロなどで円安が進んだことも、相場全体の重しとなった。もっとも、売りが一服すると対ドルでは米長期金利の低下を手掛かりにした円買いドル売りが優勢に。他の通貨に対しても円買い戻しの動きが波及し、再び下値を切り上げた。ただ、ニューヨーク時間では重要なイベントがなかったため円買いの動きも続かず、引けにかけては伸び悩む場面も目立った。
[2013-03-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。国内輸入企業の円売りドル買いが先行し、朝方は軟調に推移した。ただ、日経平均が下落し、中国株が大幅に下落すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。
[2013-03-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本株や中国株が軟調に推移したため、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。夕刻にかけては、全般ドル売りが強まった流れに沿って円高、ドル安が進行。円全体を押し上げる要因となった。
[2013-03-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。1月ユーロ圏鉱工業生産が予想を下回ったほか、イタリアの国債入札が「低調だった」と受け止められ、同国国債利回りが上昇したことが次第に円買いユーロ売りを促すと、他の通貨でも円がやや買われた。ただ、2月米小売売上高が予想を上回ったことがわかると、時間外の米長期金利の上昇とともに円売りドル買いが強まった。時間外のダウ先物がプラス圏に浮上したことも円の重しとなり、上値が切り下がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=95円80銭前後でのもみ合いがしばらく続いた後、アジア時間の高値96円11銭前後を上抜け96円26銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロ円は1ユーロ=124円33銭前後まで値を下げた後、124円87-92銭まで買い戻されたが、ユーロドルの下落に上値を抑えられた。
・ユーロドルは急落。欧州時間序盤に1ユーロ=1.3065ドル前後まで値を上げたが、前日の高値1.3075ドル前後をバックに戻りを売る動きが優位となった。イタリアの国債利回り低下も嫌気されたうえ、強い2月米小売売上高がユーロ売りドル買いを促し、前日の安値1.2991ドル前後を下抜けた。8日の安値1.2955ドル前後や1.2950ドルのバリアオプションに絡んだ防戦買いに下値を支えられる場面も見られたが、売りが途切れず2012年12月11日以来の安値となる1.29295ドル前後まで急ピッチで下げた。(経済指標データ参照:2月米小売売上高グラフへ)
[2013-03-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は持ち直した。前日の米国市場で、米経済指標の改善をきっかけに円安ドル高が進んだ流れを引き継いで安く始まったものの、そのあとは円を買い戻す動きが優勢に。年度末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったほか、市場では「国内機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い外貨売りが入った」との指摘があった。
[2013-03-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。午後の日経平均が一時150円超上昇したことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが優勢となった。時間外の米長期金利が上昇すると、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが活発化した。
前日の米国市場で伝わった「日銀は25日にも臨時会合を開いて緩和策を打ち出す可能性がある」との米著名リポートがアジア市場でも改めて出回り、株高・円安につながった面もあったようだ。
[2013-03-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は戻りが鈍い。時間外の米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが先行。欧州株の上げ幅拡大も円全体を押し下げた。ただ、市場では「スペインが急遽国債入札を実施したことで同国国債利回りが急上昇。ユーロ売りにつながった可能性がある」との指摘があり、対ユーロ中心に円買い戻しが広がった。
もっとも、欧州株が堅調地合いを維持するなかで円買いは長続きしなかった。前週分の新規失業保険申請件数が33万2000件と市場予想平均の35万件程度より強い結果となったことがわかると、米長期金利が上昇幅拡大。対ドルなどで円売りが再開した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=96円52銭前後まで値を伸ばした後、96円27-30銭まで伸び悩んだが、96円59銭前後まで持ち直した。なお、市場では「12日の高値96円71銭前後が上値の目処となる」「96円75銭や97円ちょうどにはバリアオプションが設定されている」との指摘があった。
・ユーロ円は1ユーロ=125円22銭前後まで値を伸ばした。買いが一巡すると124円47-52銭まで失速したが、124円86-91銭まで再び上げた。
・ユーロドルは下げ渋り。1ユーロ=1.2960ドル前後でのもみ合いが続いていたが、スペインの国債利回り上昇などが売りを促し、前日の安値1.2923ドル前後を下抜けた。強い米雇用指標も売り材料視され、2012年12月10日以来の安値となる1.2911ドル前後まで下押しした。ただ、1.2900ドルのバリアオプションに絡んだ防戦買いに下値を支えられると、1.2940ドル台まで値を戻した。
[2013-03-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。全般にドル売りが進んだ影響から、ドルに対しては円も買いが強まる場面が目立った反面、ポンドなどに対しては軟調な展開となった。
対ドルでは前週分の新規失業保険申請件数が強い結果となったことを受けて、一時円売りで反応したものの、その後は一転して買い戻しが優勢に。全般にドル売りが強まった流れに沿ったほか、市場では「米シンクタンクが米連邦準備理事会(FRB)に対して弱気なリポートを示したと伝わったこともドル売りを促した」との指摘があった。もっとも、買い一巡後はダウ平均が引けにかけて上げ幅を広げたこともあり、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りに押されて徐々に上値を切り下げた。
一方で、ポンドに対しては売り優勢。市場では「ポンドドルのショートカバーが進んだことを手掛かりに、前週末までポンドを売っていた向きが反対売買を迫られた」との指摘もあり、円も対ポンドでは終始売りに押された。なお、ユーロに対しては方向感の乏しい動き。ドル絡みの取引が中心となったため、狭いレンジ内でのもみ合いが続いた。引けにかけて株高を背景にやや円安・ユーロ高が進んだ程度にとどまった。
[2013-03-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週末の5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが先行。国会で黒田氏、岩田氏、中曽氏の日銀正副総裁人事案が正式に承認されたことも円の重しとなった。半面、市場では「国内機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買いドル売りが入った」との声が聞かれ下値も限定的だった。
[2013-03-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日本株相場が大幅に上昇したことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが出た。ただ、市場では「年度末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが意識されやすい」との声が聞かれ、そのあとは徐々に下値を切り上げた。
[2013-03-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、買われた。市場では「アジア系ソブリンネームのユーロ買いドル売りが観測された」との声が聞かれたほか、対欧州通貨でドルを売る動きが目立ち、同時に円安、欧州通貨高が進んだ。ただ、「米系ネームの円買いドル売りが観測された」との声が聞かれ、他の通貨でも円が買い戻される展開に。米長期金利の低下に伴い、日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りが入ったほか、欧米株価の下落がリスク回避的な円買いを後押しした。
【 通貨ペア 】
・ドル円はストップロスが観測されていた1ドル=95円80銭前後や前日の安値95円68銭前後を下抜け、95円46銭前後まで値を下げた。3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が71.8と市場予想平均の78.0程度を下回ったことも売り材料視された(経済指標データ参照:ミシガン大学消費者信頼感指数グラフへ)。
・ユーロ円は1ユーロ=125円77銭前後まで値を上げた後、125円ちょうど前後を割り込んだ。
・ユーロドルは上げ幅縮小。アジア系ソブリンネームの買いで前日の高値1ユーロ=1.30335ドル前後を上抜けると、ストップロスを巻き込んで急伸した。一巡後は1.3065ドル前後でのもみ合いが続いたが、3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や2月米消費者物価指数(CPI)の発表後に買いが再開(経済指標データ参照:アメリカCPI(前年比)グラフ、NY連銀製造業景気指数グラフへ)。12日の高値1.3075ドル前後を上抜けて上昇に弾みがつき、1.3107ドル前後まで値を伸ばした。ただ、1.3100ドル台での滞空時間が短く頭の重さが嫌気されたほか、欧米株安が売りを誘い1.3050ドル台まで失速した。
なお、3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数はプラス9.24と市場予想平均のプラス10.00を若干下回った一方、2月米CPIは0.7%上昇と市場予想平均の前月比0.5%上昇を上回った。
[2013-03-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。週末を前に持ち高調整目的の円買いが全般に進んだ。また、欧米株がさえない動きとなったことでリスク回避目的の円買いが進んだほか、対ドルでは米長期金利の低下で日米金利差縮小を意識した買いも入った。3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が71.8と、市場予想平均の78.0程度を下回ったことも対ドルでの円買いを誘った面があった(ミシガン大学消費者信頼感指数グラフへ)。
買い一巡後は急ピッチで値を上げた反動もあって、引けにかけてやや上値を切り下げたものの、総じて底堅く推移した。
なお、日本経済新聞は「日銀は新体制で4月に開く1回目の金融政策決定会合で、追加金融緩和を打ち出す検討に入った」と報じたものの、目立った反応は見られなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前日安値の1ドル=95円68銭前後や13日安値の95円44銭前後などを下抜けて売りが加速。目先のストップロスを誘発し、1時過ぎには95円08銭前後と8日以来の安値を更新した。もっとも、市場では「これまで上値の目処として機能していた95円ちょうど前後が一転してサポートとして意識された」との声も聞かれ、売り一巡後は95円台半ばまで下値を切り上げる場面もあった。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=125円79銭前後まで上げたものの、その後は円買いが強まった流れに沿って一転下落した。1時過ぎには124円22銭前後まで下落。前日安値の124円05銭前後が意識されると下げ渋ったものの、戻りも鈍かった。
・ユーロドルは上値が重い。市場では「アジア系ソブリンネームの買いが観測された」との声が聞かれ、前日の高値1ユーロ=1.30335ドル前後を上抜けるとストップロスを巻き込んで、1.3107ドル前後まで急伸した。ただ、1.31ドル台での頭の重さを確認したことで、その後は伸び悩む展開に。円絡みの取引が中心となったこともあって1.30ドル台後半で次第に値動きが細った。
[2013-03-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。ユーロ圏財務相会合は15日、キプロスに対して最大100億ユーロの金融支援を実施する条件として同国の銀行預金に課税することを決めた。欧州債務問題の再燃への警戒感が強まり、低リスクの円を買い戻す動きが先行した。目先のストップロスを断続的に巻き込んで上昇に弾みが付いた。ただ、円買いが一巡すると上値が重くなった。早朝取引の商いが薄い時間帯に急伸した反動が出たほか、市場では「円の先安観は根強く、日本の個人投資家などが円売りを進めた」との声が聞かれた。
[2013-03-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。キプロスの預金課税問題をめぐる懸念が高まるなか、日経平均が300円超下落。投資家が「リスクオフ」の動きを強め、円買い外貨売りが優勢となった。ただ、夕刻にかけては弱含んだ。時間外のダウ先物が下げ渋ったほか、市場では「キプロスの経済規模を考えれば、ユーロ全般の危機にはつながりにくい」との指摘があり、対ユーロ中心に円買いポジションを解消する動きが見られた。
[2013-03-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。キプロス問題をきっかけに欧州債務危機への警戒感が改めて高まり、アジア時間にリスク回避的な円買いが加速した反動が出た。米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が「キプロスは金融支援をめぐって新しい預金課税の提案を準備している」と報じると、ユーロ圏財務相会合で合意された支援条件が変更されキプロスを巡る不安が緩和するとして、持ち高調整の円売りが優位となった。欧州株や時間外のダウ先物、イタリア・スペイン国債が下げ幅を縮小したことも円の重しとなった。円売りが一巡するとしばらく方向感が出なかったが、ニューヨーク勢の参入に伴いユーロなどに対して円買いが再開し下値が切り上がった。
なお、キプロス議会筋の話として「キプロスが支援を受ける条件として、同国は2万ユーロまでの銀行預金は対象外、10万までは6.7%の課税、10万ユーロ超には9.9%の課税を実施するとの案がある」と伝わった。また、「キプロス議会は日本時間20日1時に銀行預金課税を巡る採決を延期」「ユーログループはキプロス議会の銀行預金課税を巡る採決後に必要に応じて電話会議を行う可能性がある」などと報じられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=95円19銭前後まで値を上げたが、総じて95円ちょうど前後で方向感が出なかった。22時過ぎには94円80-83銭まで値を下げた。
・ユーロ円は1ユーロ=123円37銭前後まで上げた後、123円ちょうど前後でのもみ合いが続いたが、22時過ぎに122円57-62銭まで失速した。
・ユーロドルは伸び悩み。WSJの報道などを材料にキプロス問題への懸念がやや後退し、1ユーロ=1.2976ドル前後まで買い戻された。その後、1.2950ドル前後での持ち高調整が続いたが、ニューヨーク勢が参入すると1.2918-21ドルまで値を下げた。
[2013-03-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。キプロス問題をきっかけに欧州債務危機への警戒感が改めて高まり、アジア時間にリスク回避的な円買いが加速した反動が続いた。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「キプロスのケースは非常に稀」「キプロス問題が他国に波及するとの懸念を抱く理由はない」などと述べるなど、欧州要人が相次いでキプロス・ショックを過度に懸念視していない旨の発言を繰り返したことが投資家心理の改善に繋がり、円売りを誘った。100ドル超安だったダウ平均株価が一時持ち直したことも、円への重しとなった。NY時間午後にギリシャ財務省筋のコメントとして「キプロスに関するユーロ圏財務相会合が終了し、銀行預金への課徴金で一段の柔軟性を認める」「ユーログループは10万ユーロ未満の預金を保護すべきとキプロスに提言へ」「キプロス議会は銀行預金への課徴金に関する法案の採決を予定通り19日に実施へ」と伝わると、キプロスを巡る不安が後退するとして対ユーロで円売りが強まった。
[2013-03-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。キプロス情勢への不安がひとまず後退し、日経平均が250円超上昇。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、円売り外貨買いが優勢となった。市場では「日本の輸入企業の円売りドル買いが出た」「米カストディアン系銀行の円売りが観測された」との指摘もあった。
[2013-03-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋った。日本株相場の上昇などを受けて円売りが先行したものの、「円の下値では国内機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い注文が厚い」との声が聞かれ、下値は限定的だった。市場では「スイス系銀行の円買いドル売りが観測された」との指摘もあり、徐々に下値を切り上げている。キプロス議会が銀行預金への課税を認めない可能性があるとの報道が伝わると、さらに下げ幅を縮めた。
[2013-03-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。キプロス国防相は19日、「議会は本日銀行預金課税法案を採決しない見通し」との認識を示した。欧州金融システム不安が再燃するとの警戒感から、対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが広がった。時間外の米長期金利が低下し、日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りも散見された。ただ、3月独ZEW景況感指数がプラス48.5と市場予想平均のプラス48.1を上回ったこともあり、欧州株や時間外のダウ先物が次第に底堅く推移すると、持ち高調整の円売りが出て上値が切り下がった(経済指標データ参照:ドイツZEW景況感調査グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=95円21-24銭までじり安となったが、アジア時間につけた日通し安値95円14銭前後が下値の目処として意識されると下げ渋った。
・ユーロ円は1ユーロ=123円15銭前後まで値を下げた後、123円67-72銭まで値を戻した。
・ユーロドルは下値が堅い。キプロス国防相が「議会は本日銀行預金課税法案を採決しない見通し」と発言したことが嫌気され、1ユーロ=1.29165ドル前後まで値を下げた。ただ、強い独経済指標や底堅い株価動向をながめ、1.2959-62ドルまで下値が切り上がった。
[2013-03-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。市場で「キプロス中銀が、銀行預金課税法案が議会を通過しなければ、キプロスはユーロを離脱するとの見解を示した」との噂が出回ったほか、「サリス・キプロス財務相が辞表を提出」「キプロス与党は救済を巡る採決を棄権する」などの報道が相次ぎ、キプロスの金融・政局不安が改めて高まると、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買い外貨売りが強まった。米長期金利が低下幅を拡大したことで日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りも散見された。NY午後に入り、サリス・キプロス財務相が「辞任との報道は事実でない」との見解を示すと伸び悩んだうえ、キプロス議会が銀行預金課税法案を否決したことが明らかになると、材料出尽しとして円が売られる場面もあった。 なお、キプロス議会は銀行預金課税法案を反対36、棄権19、賛成ゼロで否決した。
[2013-03-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。前日にキプロス議会が銀行預金課税法案を否決したこともあって、同国の債務危機に対する不透明感が根強く、朝方からリスク回避目的の円買いが先行した。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小。上海総合指数が2%超の大幅高となったことでリスクオフの動きが一服したため、円は次第に戻り売りに押された。
[2013-03-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。東京市場が休場で取引参加者が減少したため、アジア時間は方向感を欠いた動きだったが、欧州勢の参入とともに円売りが優勢となった。上海総合指数が上げ幅を拡大し、欧州株も高く始まったことを受けて、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが広がった。また、対ドルでは時間外の米長期金利が上昇したことで、日米金利差拡大を意識した売りも出た。
[2013-03-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は軟調。上海総合指数が上値を試す展開となったほか、欧州株が高く始まり、投資家心理の改善を意識した円売りが先行した。時間外の米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ円売りドル買いも広がった。「キプロスのポピュラー銀行がロシアの投資家に40億ユーロで売却される」との報道が伝わると、キプロス金融支援の前提条件となる58億ユーロの歳入確保に近づくとして対ユーロ中心に円売りが優位に。キプロス政府の報道官がこの報道を否定すると円を買い戻す動きも見られたが、イタリア・スペイン国債や時間外のダウ先物が堅調地合いを維持したため、円の戻りは限られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=95円65銭前後と前日の高値95円75銭前後に接近した。
・ユーロ円は1ユーロ=124円ちょうど前後まで値を伸ばした。
・ポンドドルは乱高下。2月英雇用統計や英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨(6-7日分)の発表を控えて、1ポンド=1.5027ドル前後まで思惑的な売りが先行した。MPC議事要旨で資産買い入れプログラムの規模拡大を支持したメンバーが前回と同じ3人だったことがわかると、一部市場で増加を期待していた向きからの買い戻しが優勢に。「複数のメンバーは、追加の量的緩和(QE)は不当なポンドの下落につながる可能性を指摘」などと伝わったこともポンド買いを後押しし、1.5159ドル前後まで一転上昇した。
その後、オズボーン英財務相が予算演説で「我々の経済計画は金融政策の積極的なスタンスと財政責任、供給サイドの改革を組み合わせる」と語り、英追加金融緩和期待が高まると1.5037-42ドルまで急落した。もっとも、オズボーン英財務相がその後「英中銀の2%のインフレ目標を確認する」と発言したことを受けて、市場では「大幅な金融緩和は見込めないとの見方が広がった」との声もあり、1.5166ドル前後まで急速に持ち直した。
なお、英国立統計局が20日発表した2月の英雇用統計で、失業者数(失業保険申請ベース、季節調整済み)は前月比で1500人減と市場予想平均の前月比5000人減より弱かった。失業率は4.7%と市場予想平均の4.7%と同じだった。(経済指標データ参照:イギリス失業率グラフへ、イギリス2月失業保険申請件数(前月比)グラフへ)
・ユーロドルはしっかり。スペイン・イタリア国債や時間外のダウ先物が強含み、投資家のリスク許容度が改善するとして買いが広がった。「キプロスのポピュラー銀行がロシアの投資家に40億ユーロで売却される」との報道も買い材料視されたうえ、ダウ平均が高く始まったことも好感された。1ユーロ=1.2971ドル前後と前日の高値1.2970ドル前後をわずかに上回った。
[2013-03-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。ニューヨーク時間終盤に米連邦公開市場委員会(FOMC)やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を控えて、しばらく積極的な売買は見送られた。FOMC声明で金融緩和の継続が改めて示唆されたことが伝わると、円買いドル売りが進んだものの、長続きはせず、直ぐに売りに転じた。一部通信社が英語のヘッドラインで「日経新聞が『日銀総裁は大胆な金融緩和を求める』と報じた」と伝えたことも円売りを誘った。米長期金利が上昇したことで日米の金利差拡大を見越した円売りドル買いが進んだことも円全体を押し下げた。キプロス問題に対する過度な警戒感が和らいだことで、投資家のリスク志向が回復し、円売り外貨買いが強まった面もあった。
[2013-03-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米連邦準備理事会(FRB)は前日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で現行の金融緩和策を維持する方針を決定。投資家がリスクを取りやすい環境が続くとの見方から、円売りドル買いが出た。日本株や中国株の上昇も円の重し。
半面、円の下値では日本の輸出企業の円買いが入ったため、下押しは限定的だった。財務省が朝発表した2月貿易統計が予想ほど悪化しなかったことも円の支援材料。市場では「18時からの日銀正副総裁の就任会見待ちの状況だ」との声が聞かれ、相場は方向感が出にくい面もあった。
[2013-03-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が出なかった。市場では「18時からの日銀の正副総裁の就任会見待ちの状況だ」との声が聞かれ、相場はもみ合いの展開となった。
ただ、夕刻にかけては強含んだ。3月仏製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったことをきっかけに、円買いユーロ売りが先行。他の通貨に対しても円買いが波及した。3月独製造業・サービス部門PMI速報値が予想より弱い内容だったことが分かると、さらに円高ユーロ安が進行している(経済指標データ参照:ドイツ製造業PMI<速報値>グラフへ、ドイツサービス業PMI<速報値>グラフへ)。
[2013-03-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は堅調。3月仏製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI)速報値や3月独製造業・サービス部門PMI速報値が予想より弱かったことがわかると、欧州株安とともにユーロなどに対してリスク回避的な円買いが先行した。日銀正副総裁の就任会見を前に持ち高調整目的の円買いも進んだうえ、市場では「米系ヘッジファンドの円買いドル売りが観測された」との声が聞かれた。黒田東彦日銀総裁は21日、就任記者会見で「デフレ脱却に向けてやれることは何でもやっていく」「量的、質的の両面から大胆な金融緩和を進める」などと述べたほか、岩田規久男日銀副総裁や中曽宏日銀副総裁の発言も伝わったが、新味の内容に乏しいとしてさらに円が買われた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=95円06銭前後まで下げ足を速めた。前週分の新規失業保険申請件数は33万6000件と市場予想平均の34万件程度より強い結果となったが、市場の反応は薄かった。なお、23時には3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や2月米中古住宅販売件数などの発表を控えている。
・ユーロ円は1ユーロ=122円71銭前後まで下落した。
・ユーロドルは下げ渋り。予想を下回る仏・独経済指標や欧州株安が嫌気され、1ユーロ=1.2880ドル前後まで売りが先行した。ただ、市場では「200日移動平均線が位置する1.2874ドル前後が重要なサポートとして意識されている」との指摘があり、買い戻される展開に。スペインの国債利回りが大幅に低下したことも支えとなり、1.2929-32ドルまで下値が切り上がった。
[2013-03-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。黒田東彦日銀総裁の就任記者会見の内容が伝わると一時円売りが強まったものの、市場では「新味に乏しい」との指摘が聞かれ、一転して買いが優勢となった。米長期金利の低下に伴い日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りが進んだほか、ダウ平均株価が120ドルを超す下げ幅となるにつれてリスク回避的な円買いも入った。欧州中央銀行(ECB)は21日、キプロスに対する緊急流動性支援(ELA)の現行の水準を25日まで維持することを決定。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援で合意できなければ、26日以降に同国の金融システムが崩壊する可能性が浮上したことも、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いを誘った。
[2013-03-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の海外市場で、キプロスの金融支援をめぐる不透明感から円買いが強まった流れを引き継いで高く始まったものの、そのあとは方向感に乏しい展開となった。日経平均が200円近く下落したことに伴う円買い外貨売りが入った半値、円の上値では日本の輸入企業の円売りドル買いが出たため相場は方向感が出なかった。市場では「外貨建て投信の新規設定に伴う円売りへの思惑が円の上昇を抑えた」との指摘もあった。
[2013-03-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調だった。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、「キプロスはロシアから支援を得られなかった」との報道が伝わると株安とともに円買いが進行した。キプロスの金融支援をめぐる不透明感を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めているため円が買われやすい地合いだ。
[2013-03-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売り優位。市場では「米系ヘッジファンドなどが円売りポジションの解消を進めている」との指摘があり、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで値を伸ばした。3月独Ifo企業景況感指数が106.7と市場予想平均の107.8を下回ったことも対ユーロ中心に円買いを後押しした。
ただ、「円ドル相場の上値では戻り売り意欲が旺盛だ」との指摘があり、一転下落する展開に。ショイブレ独財務相が「ロシアと欧州連合(EU)はキプロス向け融資について協議している」と述べたうえ、キプロス政府報道官が「あと数時間でキプロスの未来が決まるだろう」「キプロスとトロイカの協議は最終段階にある」などと語り、キプロス情勢への懸念が和らいだことも投資家心理の改善につながった。欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したうえ、スペイン・イタリアの国債利回り低下も円売りを促した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円20銭前後まで下げ足を速めた。ただ、売り一巡後は買い戻しが進み95円台を回復した。時間外の米長期金利が上昇に転じ、日米金利差縮小に歯止めが掛かったことも相場を支えた。
・ユーロ円は1ユーロ=121円49銭前後まで下落した後、123円17銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは買い優位。予想を下回る3月独Ifo企業景況感指数が嫌気され、一時下押しする場面があった。ただ、200日移動平均線が位置する1ユーロ=1.2875ドル前後が重要なサポートとして意識されたほか、1.28ドル台半ばから断続的に観測されている買い注文をバックに押し目を買う動きが強まった。ショイブレ独財務相やキプロス政府報道官の発言が伝わり、キプロス問題の解決期待が高まったうえ、市場では「国際機関の買いが観測された」との声が聞かれ、前日の高値1.2955ドル前後を上抜け1.2966ドル前後まで強含んだ。
[2013-03-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。キプロス政府報道官が「キプロスとトロイカの協議は最終段階にある」などと述べたことで、キプロス問題への解決策が示されるとの期待が高まり、投資家のリスク志向改善を意識した円売りが進んだ。マーケットニュースインターナショナル(MNI)が「キプロス議会委員会は銀行法の変更を要請したが、欧州中央銀行(ECB)は拒否している」と報じたことが嫌気されて買い戻される場面があったものの、ダウ平均株価が一時100ドル近く上げ幅を広げるなど堅調に推移したことで、円買いの勢いは限られた。キプロスをめぐる報道が相次ぎ、総じて方向感が定まらない展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はユーロ円の上昇につれるかたちで22時前に一時1ドル=95円01-04銭まで持ち直したものの、アジア時間高値の95円14銭前後を上抜ける勢いはなく、上げ幅を縮めた。その後は95円ちょうど手前での頭の重さを嫌気した売りが続いたほか、米長期金利の上昇幅縮小が売りを後押しし、一時94円27-30銭まで値を下げた。もっとも、欧州時間に付けた本日安値の94円20銭前後が目先のサポートとして意識されると次第に買い戻された。
・ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=123円46銭前後の高値まで上げたが、「キプロス議会委員会は銀行法変更を要請もECBは拒否」との報道を受けて123円ちょうどを割り込んだ。堅調な米株相場をながめ、一時123円32-37銭まで持ち直したものの、日通し高値の123円46銭前後を上回る勢いはなく、次第に上げ幅を縮めた。
・ユーロドルは伸び悩み。キプロス与党議員が「欧州連合(EU)枠組み内での解決策が数時間以内にまとまる可能性がある」と発言したことが買い材料視され、20日の高値1ユーロ=1.29795ドル前後や15日の安値1.3000ドル前後を上抜けた。24時30分前には一時1.3010ドル前後まで上値を伸ばした。ダウ平均株価が一時100ドル近く上昇したことも相場を支えた。ただ、1.3000ドル台での滞空時間が短く上値の重さが確認されると、マーケットニュースインターナショナル(MNI)が「キプロス議会委員会は銀行法の変更を要請したが、欧州中央銀行(ECB)は拒否している」「トロイカはキプロス金融支援の前提条件となる歳入確保の額を58億ユーロから67億ユーロに引き上げる」と報じたことが嫌気され、伸び悩んだ。その後、「ユーロ圏財務相会合が24日にブリュッセルで行われる」との報道が伝わるとショートカバーが進み、1.30115ドル前後まで値を上げたものの、買いの勢いは続かなかった。
[2013-03-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。ユーロ圏がキプロス金融支援の条件について大枠合意したと伝わり、欧州債務問題の先行き懸念が後退。対ユーロ中心に円売りが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及した。日本株相場や時間外のダウ先物の上昇も円の重しとなった。
[2013-03-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋った。キプロス問題への懸念がひとまず後退したことで円売りが先行したものの、そのあとは徐々に下値を切り上げた。円の下値では3月期末に向けた対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い注文が意識され、相場を下支えした。市場では「朝方に円売りを進めた向きが利益を確定する目的で円を買い戻した」との指摘もあった。
[2013-03-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円はユーロに対して強含み。スペイン・イタリアの国債利回りが上昇に転じたうえ、時間外のダウ先物がマイナス圏に沈み、投資家のリスク許容度が低下するなか、対主要通貨でユーロ売りが活発化。つれる形で円高ユーロ安が進んだ。キプロス議会の金融委員会委員長が「ユーロ離脱の利益を評価しなければならない」との見解を示したことがユーロ売り材料とみなされた。
一方、円はユーロ以外の通貨に対して下げ渋り。主要通貨に対してユーロ売りが加速するとともに、円が売られる場面があった。ただ、キプロス議会の金融委員会委員長の発言を受けて投資家が「リスクオフ」の動きを強めると、円買い戻しが入った。
[2013-03-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。ダウ平均株価が一時110ドル超下落したことを背景にリスク回避的な円買いが強まったほか、米長期金利の低下幅拡大をながめ日米金利差縮小を見越した円買いドル売りが進んだ。キプロス議会の金融委員会委員長が「ユーロ離脱の利益を評価しなければならない」との見解を示したことが伝わると、同国の先行き不透明感が改めて高まり、対ユーロで円買い圧力が強まった。ダイセルブルーム・ユーログループ議長が「キプロスの銀行リストラ計画は、その他のユーロ圏の前例と見なされるべきだ」と語ると、高額預金者に負担を求める金融支援がキプロス以外の財政懸念国にも適用されるとの懸念が浮上し、リスク回避的な円買い外貨売りが加速した。NY午後に入りダイセルブルーム・ユーログループ議長が「キプロスの支援プログラムは枠組みとして活用されない」「キプロスは特別なケースだった」との見解を示したほか、欧州中央銀行(ECB)理事会が「キプロスから緊急流動性支援の要請があれば反対しないことを決定」との報道が伝わると、投資家心理の悪化に歯止めが掛かり、円買い圧力は弱まった。ダウ平均株価が下げ幅を縮めたことも重しとなった。
[2013-03-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。欧州債務問題に対する警戒感から前日の欧米株相場が下落。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが先行した。市場では「米系投機筋の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。
ただ、そのあとは仲値決済に向けた円売りドル買いが出て次第に弱含んだ。市場関係者からは「外貨建て投信の新規設定に伴う円売り外貨買いが出た」との声も聞かれた。黒田東彦日銀総裁が衆院財政金融委員会で「日銀券のルールについては撤廃を含めて検討対象になる」と発言したことも円の重しとなった。
[2013-03-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本や中国株の下落をながめ低金利の円を買い戻す動きが出た半面、日銀が強力な金融緩和に踏み切るとの観測が円売りを促したため、相場は方向感が出なかった。外貨建て投資信託の設定に絡む円売り外貨買いの思惑も相場の重しとなった。
[2013-03-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。手掛かり材料難のなか、米経済指標の発表待ちの状態となり、持ち高調整目的の小口取引に終始した。
2月米耐久財受注額は前月比5.7%増と市場予想平均の前月比3.9%増を上回った半面、変動の大きい輸送関連を除いた受注額は前月比0.5%減と市場予想平均の前月比0.6%増に反して減少した。1月米ケース・シラー住宅価格指数は前年比8.1%上昇と市場予想平均の前年比7.8%上昇を上回ったが市場の反応は薄かった(経済指標参照データ:1月米ケース・シラー住宅価格指数の推移グラフ)。
23時には3月米リッチモンド連銀製造業景気指数や3月米消費者信頼感指数、2月米新築住宅販売件数の発表を控えている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円30銭前後でのもみ合いが続いた。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎えるオプションが94円ちょうどや94円30銭に観測されており、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすい」との指摘があった。
・ユーロ円は1ユーロ=121円30銭前後で方向感が出なかった。
・ユーロドルは動意が薄い。前日の海外市場で急落した反動から買い戻しが入ったほか、欧州時間序盤に付けた日通し安値1ユーロ=1.28395ドル前後が下値の目処となった。半面、欧州金融システムを巡る先行き不透明感は根強く、上値では戻り売りが厚かった。総じて1.2865ドル前後でのもみ合いに終始した。
[2013-03-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。3月米リッチモンド連銀製造業景気指数や2月米新築住宅販売件数、3月米消費者信頼感指数がいずれも予想を下回ったことがわかると、米長期金利の上昇幅縮小とともに円買いドル売りが散見された。ただ、買いは長続きせず、日経新聞が「日銀はデフレ脱却に向けて国債買い入れを拡大するため新たな購入目標を設ける」と報じたことが伝わると、日銀が一段と金融緩和を強化するとの見方が改めて強まり、円売りが進んだ。ダウ平均株価が110ドル超上昇したことも、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りを誘った。
[2013-03-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日銀が強力な金融緩和に踏み切るとの観測から円を売る動きが出たほか、外貨建て投資信託の設定に絡む円売り外貨買いの思惑も相場の重しとなった。市場関係者からは「対ユーロでは、損失覚悟の円売り注文を誘発した」との声が聞かれた。
[2013-03-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。外貨建て投資信託の設定に絡む円売り外貨買いのフローが出て序盤は軟調に推移したものの、そのあとは徐々に下値を切り上げた。市場では「週末にイースター休暇を控えていることから、ポジション解消に動く海外勢もいる」との指摘があった。欧州勢が加わる時間帯に入ると、対ユーロ中心に円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。
[2013-03-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はしっかり。イタリア国債の格下げ観測を受けて同国など財政懸念国の国債利回りが急上昇。欧州株や時間外のダウ先物も下げ幅を拡大し、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買いが優勢となった。来月4日の欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが実施されるとの見方も広がり、対ユーロでの円買いが目立った。また、10-12月期英経常収支が予想より弱い内容となったうえ、10-12月期英国内総生産(GDP)確定値が前年同期比で予想を下回ったため円高ポンド安が加速した(経済指標データ参照:10-12月期英国内総生産(GDP)確定値(前年同期比)推移グラフへ)。
ただ、財政懸念国の国債利回り上昇が一服すると、円買いに歯止めが掛かった。2月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、円売りカナダドル買いが強まったことも円の上値を押し下げた(経済指標データ参照:カナダCPI推移グラフへ)。
もっとも、ダウ平均が100ドルを超す下げ幅となるにつれて円買いが再開した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円10銭前後まで値を下げた。時間外の米長期金利が低下幅拡大し、日米金利差縮小を見込んだ売りが進んだ。
・ユーロ円は1ユーロ=120円10銭前後まで急ピッチで値を下げた。25日の安値120円08銭前後が下値の目処として意識されると、120円61-66銭まで買い戻されたが、戻りは限られた。
・ユーロドルは売り優位。イタリア国債の格下げ観測やECB理事会での利下げ観測を背景に、全般ユーロ売りが活発化した。イタリア・スペイン国債の下落や欧米株安も嫌気され、2012年11月21日以来の安値となる1ユーロ=1.27565ドル前後まで売り込まれた。
[2013-03-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。欧州株相場やダウ平均株価の下落をながめ、リスク回避的な円買いが膨らんだ。米長期金利の低下幅拡大をながめ日米金利差縮小を見越した円買いドル売りが進んだことも円全体を押し上げた。来月4日の欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが実施されるとの見方から円買いユーロ売りが強まる場面もあった。もっとも、日銀が強力な金融緩和に踏み切るとの見方が根強いなか円を買い進める勢いは限られ、米長期金利や米株が低下幅を縮めるにつれて伸び悩んだ。
[2013-03-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。前日の海外市場で、欧州情勢への警戒感から円買いが強まった流れを引き継いで高く始まった。日本株や中国株が大幅に下落すると、投資家が「リスクオフ」の動きを強め円買い外貨売りが活発化した。市場では「年度末を前に対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い外貨売りが散発的に入った」との指摘もあった。
[2013-03-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株や中国株の下落に伴うリスク回避的な円買いが入った半面、日銀が強力な金融緩和に踏み切るとの観測から円を売る向きも多く相場は方向感が出なかった。市場では「週末にイースター休暇を控えていることから、商いが薄く方向感が出にくい面もある」との声が聞かれた。
[2013-03-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売られた。3月独雇用統計が予想より弱い内容となり、対ユーロ中心に円買いが先行した。時間外の米長期金利の低下に伴い、日米金利差縮小を見込んだ円買いドル売りも見られた。ただ、欧州株が堅調に推移したうえ、米長期金利が上昇に転じたため、投資家心理が改善し一転円売りが強まった。
前週分の新規失業保険申請件数や10-12月期米国内総生産(GDP)確定値が予想を下回ったことがわかると、株高の一服とともに円売りに歯止めが掛かる場面もあった(経済指標データ参照:アメリカ新規失業保険申請件数グラフへ、10-12月期米国内総生産(GDP)確定値グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=93円88銭前後まで値を下げた。ただ、一目均衡表基準線が位置する93円78銭前後が下値の目処として意識されると、94円37-40銭まで持ち直した。
・ユーロ円は前日の安値1ユーロ=119円95銭前後を下抜け、119円75銭前後まで下げ足を速めたが、売り一巡後は120円93銭前後まで一転上昇した。キプロスでは銀行の営業が13日ぶりに再開。今のところ大きな混乱はなく、金融システム不安が後退したことも相場を支えた面があった。
・ユーロドルは底堅い。弱い独雇用指標が売り材料視され、1ユーロ=1.2755ドル前後まで値を下げた。ただ、前日の安値1.2750ドル前後が下値の目処として意識されると、欧州株高を支えに一転買いが優位に。月末に絡んだユーロ買いポンド売りのフローが入った影響も波及し、1.28235ドル前後まで持ち直した。
[2013-03-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。時間外の米長期金利が上昇幅を拡大したことで、日米の金利差拡大を見越した円売りドル買いが進んだ。もっとも、10-12月期の米国内総生産(GDP)確定値や新規失業保険申請件数、3月米シカゴ購買部協会景気指数が予想よりも弱い結果となったことが伝わると、円を買い戻す動きが見られた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けてドル売りが観測された」との声が聞かれ対ドルで円が強含む場面があったものの、週末にイースター休暇を控えて取引参加者が次第に減少するなか買いの勢いは続かず、徐々に方向感に乏しい推移となった。
[2013-03-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。朝方は小安い水準で推移していたが、年度末を迎えた日本の輸出企業の円買いドル売りをきっかけに相場は持ち直した。市場では「国内機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い外貨売りが入った」との指摘もあった。高く始まった日経平均が失速したことも円の支援材料。
[2013-03-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は不安定な値動きだった。年度末を迎えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入った半面、日本株相場の上昇に伴う円売りが出たため相場は方向感が出なかった。ユーロに対してはオプションに絡んだ円買いが入ったものの、円買いの勢いは長続きせずすぐに失速した。世界の主要市場がイースター休暇で休場とあって、商いが薄く値が振れやすくなっている。
[2013-03-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は小動き。グッドフライデー(聖金曜日の祝日)で世界の主要市場や米株式・債券・商品市場が休場となり、流動性が激減するなかで方向感を欠いた。ただ、3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が78.6と市場予想平均の72.6程度を上回ったことがわかると、対ドル中心に円がわずかながら売られる場面があった(経済指標データ参照:3月米消費者態度指数(ミシガン大学調べ、確報値)グラフへ)。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円10銭前後でのもみ合いに終始した。ただ、予想を上回る3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)を受けて94円15-18銭まで小幅に上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=120円65銭前後で値動きが細った。
・ユーロドルはもみ合い。グッドフライデーで商いが極端に薄れるなか、1ユーロ=1.2820ドル前後で動意を欠いた。イタリア中道右派を率いるベルルスコーニ氏は29日、ナポリターノ・イタリア大統領との会談後の会見で「われわれの政党のポジションは変えない。イタリアには連立政権が必要」などと述べた。また、イタリア中道左派当局者の話として「中道右派との連立政権を想像するのは非常に困難」と伝わったが市場の反応は薄かった。
[2013-03-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は小幅安。3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が78.6と市場予想平均の72.6程度を上回ったことがわかると、対ドル中心に円売りが散見された。ただ、グッドフライデー(聖金曜日の祝日)で米株式・債券・商品市場が休場となり、商いが極端に薄れるなかで一方的に円安が進む展開にはならなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=94円10銭前後でのもみ合いが続いていたが、強い米経済指標を好感した買いが広がり、引けにかけて94円24-27銭まで値を上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=120円70銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロドルは動意が薄い。市場参加者が激減するなかで積極的な売買は見られず、1ユーロ=1.2820ドル前後で方向感を欠いた。イタリア中道右派を率いるベルルスコーニ氏は29日、ナポリターノ大統領との会談後の会見で「われわれの政党のポジションは変えない。イタリアには連立政 権が必要」などと述べた。また、イタリア中道左派当局者が「中道右派との連立政権を想像するのは非常に困難」との見解を示したが、同国の政局不安を意識した売りは目立たなかった。
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