為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年12月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年12月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年12月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。南欧の財政不安が引き続き意識される中、ダウ先物やWTI原油先物相場が下げ幅を広げ、対資源国通貨で円買いが入った。カナダ統計局が30日発表した7-9月期カナダ国内総生産(GDP)や9月カナダGDPがいずれも市場予想より弱い内容となり、対カナダドルで円買いが強まると、他の通貨にも円買いが波及し、上昇に弾みが付いた。ただ、ダウ工業株30種平均が一時100ドルを超す下げ幅となったものの、11月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や11月米消費者信頼感指数などの米経済指標が市場予想より強く、ダウ平均が下げ渋ったため、円は上値を切り下げた。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年12月 発言・ニュース

[2010-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。南欧の財政不安が引き続き意識される中、ダウ先物やWTI原油先物相場が下げ幅を広げ、対資源国通貨で円買いが入った。カナダ統計局が30日発表した7-9月期カナダ国内総生産(GDP)や9月カナダGDPがいずれも市場予想より弱い内容となり、対カナダドルで円買いが強まると、他の通貨にも円買いが波及し、上昇に弾みが付いた。ただ、ダウ工業株30種平均が一時100ドルを超す下げ幅となったものの、11月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や11月米消費者信頼感指数などの米経済指標が市場予想より強く、ダウ平均が下げ渋ったため、円は上値を切り下げた。

[2010-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前日の海外市場で欧財政懸念を背景にリスク回避目的で円買いが進んだ流れを引き継いで高く始まった。7-9月期の豪国内総生産(GDP)が市場予想を下回り、豪ドルに対して円買いが進むと他の通貨に対しても円買いが波及した。一方、米株安にもかかわらず日本やアジア株が比較的底堅く推移したためリスク回避姿勢が強まる展開にならず、円買い圧力は次第に後退した。短期スタンスで円を買っていた向きから利益確定の円売りも出た。

[2010-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて売りが優勢。新規材料難からしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、時間外のダウ先物が強含んで推移し後場の日経平均が上昇したため、これまでに円買いにポジションを傾けていた参加者から持ち高調整の円売りが出て値を下げた。1日の欧州株相場が高く始まったことも円売りに拍車を掛けた。

[2010-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は軟調。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向の改善を期待して低金利の円を売る動きが出た。対ユーロでは独連邦債に対するスペインやイタリア国債の利回りスプレッドが縮小したことを背景にした円売りが出た。ドルに対しては、米10年物国債利回りの上昇を受けた円売りも散見された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=84円20銭前後と本日高値を付けた。株高を受けてリスク許容度の高まった投資家からクロス円の買いが入ったことや、米10年物国債利回りの上昇を受けた買いが入った。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=110円32銭前後と日通し高値まで上昇した。株高を受けた買いが入った。一部で「明日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、ECBが債券買い入れ規模を拡大する可能性がある」との思惑が広がったことも、これまでユーロ売りに傾けていた参加者の買い戻しを誘ったようだ。
・ユーロドルは堅調。1ユーロ=1.3117ドル前後まで上値を伸ばした。ECBの債券買い入れに関する思惑や、独連邦債に対するスペインやイタリア国債の利回りスプレッドが縮小を背景に、このところユーロ圏の財政懸念を材料にユーロ売りドル買いを進めていた参加者が反対売買を進めている。ポルトガルの12カ月物政府証券(Tビル)の入札を無事に通過したことも買いを促した。市場参加者からは「アジア系ソブリンネームや、欧州系企業の買いが目立っていた」との指摘があった。

[2010-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が1日発表した11月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比9万3000人増と、市場予想平均を上回った。米雇用市場の改善期待から対ドルで円売りが膨らむと、他の通貨にも円売りが波及した。米金利が上昇幅を広げたことも対ドルでの重しとなり、円全体は押し下げられた。米国株式相場の上昇がいったん収まった場面で利益確定の円買いが入ったが、「米政府関係者が『米国は国際通貨基金(IMF)を通じて欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の規模を拡大することを支援する用意がある』と述べた」と一部通信社が報じると、米国株は上値を追う展開となったため再び円売りに押された。
 なお、その後米財務省がEFSFへの支援について否定的なコメントを行ったことが報じられている。
 米連邦準備理事会(FRB)は1日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表したが、特に目新しい内容がなく、目立った反応は見られなかった。

[2010-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は安く始まった後は下げ渋り。前日の海外市場で、対ユーロや豪ドルなどで円安が進んだ流れを引き継いで始まった。ただ、東京勢からは急ピッチで円売りが進んだこともあって持ち高調整の円買いが入ったほか、ドルやユーロに対しては輸出企業からの円買いが入ったため下値を切り上げた。もっとも、日本時間今晩の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にした持ち高調整の域を出ず、円買いの勢いは弱かった。

[2010-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて弱含んだ。日本時間今晩の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を見定めたいとして、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯になると、全般的にユーロ買いが強まった影響で円ユーロが下落し円全体の重しとなった。

[2010-12-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は軟調。今晩の欧州中央銀行(ECB)の定例理事会で債券買入を拡大するとの憶測や期待感から対ユーロで円売りが出て、その他通貨にも円売りが広がった。対ポンドでは11月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)が51.8と市場予想平均の51.3を上回ったことを受けた円売りが一時見られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は狭い値幅で一進一退。18時過ぎに1ドル=83円97銭前後と本日安値を付けた後は、クロス円の買いにつれた上、時間外の米10年物国債利回りの上昇幅拡大などが支えとなった。22時過ぎに84円37銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=111円20銭前後と本日高値まで上昇した。
・ポンド円は荒い値動き。11月の英建設業PMIが51.8と市場予想平均の51.3を上回ったことを受けて18時30分過ぎに1ポンド=131円77銭前後まで上値を伸ばした。ただ、ポンドドルにまとまった売りが持ち込まれた影響で上値を抑えられると上値を急速に切り下げた。
・ユーロドルは堅調。19時30分過ぎに本日高値となる1ユーロ=1.3217ドル前後まで上値を伸ばした。ECBの定例理事会で財政問題解決に向けた対策が発表されることを期待した買いが入った。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇も買いを誘ったようだ。
欧州中央銀行(ECB)は2日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となり、特に反応はなかった。この後のトリシェECB総裁の定例会見の内容を見定めいたとの雰囲気が広がっている。

[2010-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては一進一退。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は2日、ECB理事会後の会見で「ECBは緊急流動性供給策の解除を延期する」、「3カ月物資金供給を全額継続する」としたものの、債券購入プログラムの規模の拡大については言及せず、対ユーロで円買いが強まるとその他の通貨にも円買いが広がった。ただ、アイルランドやポルトガル国債と独連邦債との利回りスプレッドが縮小したほか、欧米の株式相場が上げ幅を拡大したため一転して対ユーロ中心に円売りに押された。米国株相場やWTI原油先物相場が上げ幅を広げると資源国通貨に対して円を売る動きが加速した。
 一方、ドルに対しては伸び悩み。前週分の新規失業保険申請件数が前週比43.6万件と市場予想より弱い内容となったことを受けて円買いが入ったうえ、ドル・スイスフランが急落すると損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上値を伸ばした。ただ、昨日高値の1ドル=83円38銭前後付近がレジスタンスとして意識された上、資源国通貨に対する円売りにつれた円売りドル買いが出て上値を切り下げた。

[2010-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。実質的な5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りが出た一方、ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが入ったため次第に下値を切り上げた。中国株安を意識した円買い外貨売りが入ったほか、市場では「日本の個人投資家からとみられる持ち高調整目的の円買いが入った」との指摘もあった。

[2010-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。後場の日経平均がさえない値動きとなったことや中国株安が意識されて円買いが入ったものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。市場では「日本時間今晩の11月米雇用統計の結果を見極めたいとして、目立ったフローは観測されなかった」との指摘もあった。

[2010-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は小安い。欧州中央銀行(ECB)が3日、ポルトガルとアイルランドの国債を購入したことを受け、アイルランドやポルトガルの国債と独連邦債の利回りスプレッドが縮小。ユーロ圏の財政懸念が緩和し対ユーロで円売りが出ると、その他通貨にも円売りが出た。10月ユーロ圏小売売上高が市場予想を上回ったことや、ドイツ連邦銀行(中央銀行)が2010年の独成長見通しを上方修正したことも円売りユーロ買いを誘ったようだ。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が一時持ち直したこともリスク許容度の改善につながって円売りを誘った面がある。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=83円47銭前後と本日安値を付けた。対ユーロ中心にドル売りが進んだことが重しだ。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=111円10銭前後と本日高値まで買われた。
・カナダ・ドル円は強含み。22時前に1カナダドル=83円67銭前後と本日高値を付けた。ドル円に持ち高調整の買いが入ったことにつれた。カナダ統計局が3日発表した11月のカナダ失業率は7.6%と前月、市場予想平均の7.9%から低下した半面、同時発表の新規雇用者数が1万5200人増と市場予想平均の1万9800人程度増を下回ったこともあって、雇用指標を材料としたカナダドル買いは続かなかった。
・ユーロドルは堅調。19時過ぎに本日高値となる1ユーロ=1.3270ドル前後まで上値を伸ばした。市場関係者からは「ECBが国債の積極購入などで信用不安の沈静化に動いているとの見方からユーロが買われた」との声が聞かれた。

[2010-12-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買いが優勢。序盤は11月米雇用統計の発表を控え持ち高調整目的の円売りが出ていた。ただ、非農業部門雇用者数は前月比3万9000人増、失業率は9.8%といずれも市場予想平均よりも弱い結果となったことが明らかになると、円買いドル売りが膨らんだ。米10年物国債利回りが急低下したことも買いを誘った。終盤に「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、11月30日に行ったCBSとのインタビューで、6000億ドル超の米国債購入の可能性を排除しなかった」とCBSが公表すると再び値を上げた。一方、ドル以外の通貨に対しては荒い値動き。弱い米雇用統計を受けてダウ先物が下げに転じ、リスクポジション解消目的の円買いが膨らんだが、同時に欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われたため、円売り欧州通貨買い、円売り欧州通貨売りで押し戻された。米国株式相場が持ち直したことも重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、23時過ぎに1ドル=82円53銭前後まで売り込まれた。その後買い戻しされたものの、FRB議長の発言が伝わると日本時間6時過ぎに82円52銭前後まで下落した。
・ユーロ円は序盤にドル円の買いにつれて1ユーロ=111円11銭前後まで値を上げたが、弱い米雇用指標が伝わると22時30分過ぎに109円87銭前後まで急ピッチで値を下げた。その後、ユーロドルの上昇が下値を支え、110円00銭前後に接近する場面があった。
・ユーロドルは大幅高。11月米雇用統計を受けた買いで断続的にストップロスを巻き込んだ。FRB議長の発言も支えとなり1ユーロ=1.3438ドル前後と11月23日以来の高値を付けた。

[2010-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。対ドルで仲値決済に向けて円売りが出たほか、前週末に弱い11月米雇用統計を受けて円ドル相場が82円台まで円高が進行したため、国内輸入企業や個人投資家などから戻り売りが出たことも円全体の重しとなった。一方で、欧州・オセアニア通貨がドルに対して下落していることにつれて円買いが入っており、円の下値は限られた。

[2010-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロで荒い値動き。夕刻に「欧州の大手清算機関であるLCHクリアネットはアイルランド国債の取引に関する必要証拠金を45%から30%に引き下げた」と一部メディアが伝えると、ユーロ圏の財政懸念が緩和したとして一部市場参加者からユーロに対し円売りが出た。ただ、この後にユーロ圏の財務相会合を控えていることもあって、追随する動きは見られず、円売りユーロ買いは早々に失速。一転円が買い戻されている。一方、円はユーロ以外の通貨に対しては取引材料に乏しく、方向感が出なかった。

[2010-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は買い先行後は伸び悩んだ。独連邦債に対するスペインやイタリア国債の利回りスプレッドが拡大したほか、欧州諸国のCDS5年物スプレッドがワイド化。欧財政・金融問題が改めて意識され、対ユーロ中心に円買いが進んだため他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、買いが一巡すると次第に上値を切り下げた。時間外のダウ先物が下げ幅を縮小したことなどを理由に、いったん持ち高調整の円売り外貨買いが出た。もっとも、あくまでポジション調整の域を出ず、円売りの勢いは弱かった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円台後半でもみ合い。時間外の米10年物国債利回りの低下やユーロ円の下落などを受けた売りが出たものの、同時に対ユーロ中心にドルが買われていることが下値を支えたため方向感が定まらなかった。
・ユーロ円は下げ渋り。前週末の安値1ユーロ=109円87銭前後を下抜けて20時前に109円67銭前後まで下落したものの、その後110円台前半まで値を戻した。
・ユーロドルは欧財政懸念や株安を受けたユーロ売りドル買いが強まると、目先のストップロスを巻き込んで下げ足を速め、20時前に一時1ユーロ=1.3250ドル前後と本日安値を付けた。市場では「ユーロ圏財務相会合を控えて、財政問題解決に向けて域内の意見が分かれていることもユーロの重し」との指摘もあった。もっとも、売り一巡後は急ピッチで下落した反動などで1.33ドル台前半まで値を戻す場面があった。市場関係者からは「国際機関からの買いが入った」との声も聞かれた。

[2010-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州の金融・財政問題が改めて意識され、欧州時間序盤から対ユーロ中心に円買いが入ったが、ニューヨーク時間ではドルが対ユーロなどで伸び悩んだ影響で円買いドル売りが入り、他の通貨にも円買いが波及した。米10年物国債利回りが低下したことも円の支えとなり、円全体は押し上げられた。ただ、安く始まったナスダック総合指数が持ち直すなど、米国株式相場が底堅く推移したことが円の重しとなり、上値を抑えられた。

[2010-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上げ幅縮小。中国の地元新聞社が7日、「中国は今週末に政策金利を引き上げる可能性がある」と報じると、中国と資源貿易の関係が深い豪ドルに対して円買いが入り、その他通貨にも円買いが入った。引き締め観測を背景に、中国株が一時軟調に推移したことも、投資家のリスク許容度の低下につながって円買いを誘った。もっとも、その後の中国株は下げ幅を縮小し、持ち高調整の円売りが出たため、上値が切り下がった。
 一方、円はドルに対してはじり高。対豪ドルでの円買いにつれた円買いドル売りが入ったほか、中国株が下げ止まった後は、欧州・オセアニア通貨に対してドル売りが進んだことが円買いドル売りを誘った。

[2010-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にやや円売りが強まった。金融引き締め観測が伝わったことを嫌気して一時軟調に推移していた上海総合指数が持ち直すと、投資家のリスク許容度が回復し円売りが出た。後場の日本株が下げ幅を縮小したことも円売りを誘った。欧州勢から対ポンドで円売りが膨らむと円売りの勢いが増した。

[2010-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は弱含み。アジア株や欧州株の上昇で投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、低金利の円を売る動きが先行。ユーロに対しては、アイルランドの来年度予算案がこの日の議会で可決されるとの期待から円売りが出たほか、金や原油の上昇を手掛かりに資源国通貨を物色する動きも見られた。
【 通貨ペア 】
・ユーロ円は22時30分過ぎに一時1ユーロ=110円74銭前後、豪ドル円は22時過ぎに1豪ドル=82円43銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは底堅い動き。欧州株価の上昇を受けてユーロ買いドル売りが入ったほか、欧州連合(EU)が7日の財務相理事会で、アイルランドへの金融支援を正式決定したと伝わると買いが加速。19時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.3396ドル前後まで値を上げた。

[2010-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては軟調。オバマ米大統領は6日、ブッシュ政権時に導入された減税措置を2年間延長することで同意したほか、米3年債入札が不調だったとの見方もあり、米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大を意識した円売りが続いた。
 一方、ドル以外の通貨に対しては一進一退。WTI原油先物相場が下げに転じると、欧州市場での下落に対し資源国通貨中心に持ち高調整目的の円買いが入った。もっとも、対ドルでの円売りにつられて押し戻される場面があったが、引けに掛けては米国株式相場が失速し下値を支えられた。

[2010-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対してはじり安。米金利上昇を受けた円売りが続き値を下げた。一方、円はドル以外の通貨にはもみ合い。円・ドル相場の下落につれた円売りが出たほか、日本株高を材料とした円売りが見られた。ただ、欧州・オセアニア通貨がドルに対して売られていることにつれて円買い外貨売りが入り下値を切り上げた。
 北朝鮮が北朝鮮海域の黄海上に砲弾を発射した可能性がある、と韓国の通信社が伝えたが反応は薄かった。

[2010-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。ドルに対しては時間外の米金利上昇を受けた円売りが出た。もっとも、夕刻にかけて米金利上昇が一服すると、利益確定の円買いが入った。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては、円・ドル相場の下落を受けた円売り外貨買いと、欧州・オセアニア通貨がドルに対して売られたことにつれた円買い外貨売りが交錯した。

[2010-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は軟調。米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが広がると、他の通貨に対しても円売りが波及した。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物がプラス圏に浮上し、投資家のリスク志向が改善するとの見方から低金利の円を売る動きも出たようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時本日高値となる1ドル=84円22銭前後。
・ユーロ円は21時前に1ユーロ=111円23銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。米金利の上昇がドル買い材料とみなされてユーロ売りドル買いが出たため18時過ぎに一時1ユーロ=1.3180ドル前後まで値を下げたものの、株価の持ち直しに伴うユーロ買いドル売りが入り下値を支えた。ポンドドルが一時1ポンド=1.5813ドル前後まで上昇した影響も受けた。

[2010-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は本日安値圏でもみ合い。オバマ米大統領が「ブッシュ減税」を2年間延長することなどで共和党と合意し、米財政赤字の拡大観測が広がる中、米10年債入札への警戒感もあって米10年物国債利回りが一時3.3261%まで上昇。日米金利差の拡大を意識し円売りドル買いが出ると、他の通貨にも波及した。ただ、米10年債入札は無難な結果だったとの見方から、米10年債利回りが上昇幅を縮めると対ドルで円が買い戻されたほか、NY金先物相場など商品相場が下落し、資源国通貨に対して円買いが入ったため、円全体は下値を支えられた。

[2010-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対してじり高。時間外の米10年物国債の利回りが低下しており、このところ米金利上昇を背景に円売りドル買いを進めてきた参加者から利益確定の反対売買が出た。
 円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。ユーロに対してはユーロドルの買いにつれた円売りユーロ買いが出たほか、豪ドルに対しては新規雇用者数が予想以上に増加していたことを手掛りにした円売りが見られた。ただ、円・ドル相場の上昇が円全般の下値を支える形となり、大きな方向感が出なかった。

[2010-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。これまで円ドル相場に影響度の高かった時間外の米金利は比較的落ち着いた動きとなったほか、日本株も狭い値幅での取引に終始した。取引を手掛ける材料に乏しかったため、方向感が出なかった。

[2010-12-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては弱含み。ファンド勢からとみられるまとまった規模のユーロ売りドル買いが出たことをきっかけに、全般的にドル買いが進んだ流れに沿った。一方、円はドル以外の通貨に対しては下値が堅い。対ドルでユーロやスイスフランが売られたことに連動した円買いユーロ売りや円買いスイスフラン売りが入った。

[2010-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米長期金利が低下したことを受けて、これまでに長期金利の上昇を背景に対ドルで円売りを進めた向きから反対売買が出ると、他の通貨にも円買いが波及した。「アイルランドの野党労働党は、議会で国際通貨基金(IMF)欧州連合(EU)の救済パッケージについて反対票を投じるだろう」との一部報道が伝わったほか、市場関係者からは「イタリア格下げの噂があった」との声もあり、対ユーロでの円買いが一時強まったことも支えとなった。米30年債入札が堅調な結果となり、米長期金利が下げ幅を広げると、円全体が押し上げられた。

[2010-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前場の日経平均株価が高寄り後に下げに転じると、投資家のリスク志向が低下し円買いが入った。ただ、11月の中国貿易収支で黒字額が予想を上回り、中国と貿易上での結びつきの強い豪ドルに対して円売りが出たため、円全般の上値が抑えられた。相場を方向付ける相場材料に乏しく、値動き自体は方向感が乏しかった。

[2010-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。後場の日本株が下げ幅を広げたことを背景に若干円買いが入ったものの、上海総合指数が堅調に推移したことや欧州株の先物指数が高く始まったことなどを手掛りに対ユーロや豪ドルで円売りが出たため夕刻に円全般が値を下げた。しかし、対ユーロでの円売りは早々に失速し、一転円買いが優位になったため、円全体の下値は限定的だった。

[2010-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。対ドルでは、ポンド高・ドル安につれた円買いドル売りが入り昨日の高値を上抜けたものの、その後失速。米長期金利が上昇し日米金利差の拡大への思惑から円売りドル買いが出た。
 一方、豪ドルに対しては軟調。中国人民銀行が10日、預金準備率を0.50%引き上げると発表。中国景気やリスクマネーの重しとなるとの見方から円買い・豪ドル売りが入ったものの、政策金利の引き上げではなかったため豪ドル売りは一時的だった。むしろ、目先の重しが取れたとして円売り豪ドル買いの勢いが増した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は昨日の安値1ドル=83円51銭前後を下抜けて、21時前に一時83円45銭前後まで値を下げた。ただ、米金利の上昇を手掛かりに次第に買い戻しが入り22時30分過ぎに83円88銭前後と本日高値を付けた。
・豪ドル円は堅調。中国の預金準備率引き上げを受けて一時1豪ドル=82円23銭前後まで値を下げたものの、売りが一巡すると買いが優勢に。22時30分過ぎに一時本日高値となる82円79銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。中国株高や欧州株先物の上昇を材料にユーロ買いドル売りが先行。16時30分過ぎに1ユーロ=1.3283ドル前後と本日高値を付けた。ただ、市場では 「1.32ドル台後半から1.33ドル台前半には売り注文が観測されている」と指摘があり、上値の重さが確認されると一転売りが優勢となった。半面、1.32ドル台前半では買い注文が厚く、下値は限られた。「中東勢からの買いが入った」との声も聞かれた。

[2010-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は一時売りに押された。10月米貿易収支や12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)など、この日発表された米経済指標が相次いで強い内容となり、米10年物国債利回りが上昇幅を拡大。対ドルで円売りが膨らみ、他の通貨にも円売りが波及した。ただ、「国際通貨基金(IMF)がアイルランドに対する225億ユーロの融資の検討を、16日以降に延期すると発表したことがユーロ売り材料とされた」との声があり、対ユーロで円買いが入る場面があった。対豪ドルや対NZドルでは金や原油など商品相場の下落を背景に買われるなど、下値は限られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、強い米経済指標や米長期金利の上昇幅拡大などを受けて、24時過ぎに1ドル=84円02銭前後まで上昇したが、84円台では前日に引き続き売り意欲が強く、滞空時間は短かった。
・ユーロ円は、ドル円の買いにつれる格好で値を上げたうえ、ユーロドルが買い戻されたことも支えとなり、6時過ぎに日通し高値の1ユーロ=111円12銭前後に面合わせした。
・カナダドル円は強含み。ドル円の上昇を受けた買いや、10月カナダ貿易収支が市場予想より強かったことも買いを促し、3時30分過ぎに1カナダドル=83円21銭前後まで上昇した。ただ、商品相場の下落もあって持ち高解消の売りが入る場面もあり、引けにかけては伸び悩んだ。
・ユーロドルは一進一退。強い米経済指標がユーロ売りドル買い材料とされたほか、IMFがアイルランドへの融資の検討を延期したことも重しとなり、24時過ぎに1ユーロ=1.3178ドル前後まで値を下げた。ただ、昨日安値1.3164ドルの手前では下値の堅さが意識されて、ショートカバーで1.32ドル台を回復した。

[2010-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意に乏しかった。ドルやユーロに対して国内輸出企業からと見られる円買いが散見された。ただ、13日午前の上海総合指数が、週末に預金準備率が引き上げられたにもかかわらず堅調に推移し、投資家のリスク許容度が保たれたため、上値では戻り売りが出た。

[2010-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。米景気回復期待から米金利が上昇しているとして円ドル相場が下落すると、その他通貨にも円売りが広がった。日本、中国の株高を材料に欧州勢からも円売りが散見された。13日の英独の株価指数が高く寄り付くと一段と円売りが出て下げ幅が広がった。

[2010-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は軟調。米長期金利が上昇し日米金利差が拡大するとの見方から円売りドル買いが出ると、他の通貨に対しても円売りが波及。中国と欧州の株高も投資家のリスク回避姿勢を和らげ、円売り外貨買いを誘った。

[2010-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては堅調。格付け会社ムーディーズが13日、「減税措置の延長は米国格付け見通しをネガティブにする可能性を高める」との見解を示したことを受けて円買いドル売りが膨らんだ。米10年債国債利回りが低下に転じたことも円の支えとなった。
 一方、他の通貨に対しては一進一退。格付け会社ムーディーズの見解や米長期金利の低下を背景にした対ドルでの円買いが円全体を支えた半面、欧州通貨やオセアニア通貨がドルに対して買われ円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たほか、ダウ工業株30種平均の上昇も重しとなり、一進一退の展開となった。

[2010-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意薄。対ドルで仲値決済に向けて一時円売りが出た以外は目立った値動きは見られなかった。手掛り難であるほか、日本時間明日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、様子見ムードが強い。

[2010-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロで売りが強まった。日本時間明日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、様子見ムードが強くこう着状態が続いた。ただ、欧州勢参入後は対ユーロで円売りが強まり相場が動き出した。市場参加者が年末に向けて徐々に減少し商いが薄くなる中で、ユーロドルにややまとまった買いが入ったことにつれて円売りユーロ買いが膨らんだ。

[2010-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。スイスフランやオセアニア通貨に対してドル安が進んだ影響で円買いドル売りが出た。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に勢いが付いた。ただ、その後はユーロドルが伸び悩んだことを受けて円売りドル買いが出たため次第に上値を切り下げた。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、方向感が出にくい」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。前日の安値1ドル=83円10銭前後を下抜けると、20時前に一時82円83銭前後まで下げ足を速めた。ただ、その後はショートカバーで83円台を回復している。
・ユーロ円は上値が重い。ユーロ高・ドル安につれて17時前に一時1ユーロ=112円20銭前後まで上げたものの、短期スタンスの取引が中心だったこともあって買いは早々に失速。その後は売りが優位となった。ドル円の下落も相場の重しとなり、19時30分過ぎに111円55銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロドルは前日の高値1ユーロ=1.3434ドル前後や一目均衡表の雲下限1.3453ドル前後を上抜けるとストップロスを誘発。1.34ドル台後半に観測されたストップロスも巻き込み20時前に一時1.3500ドル前後と11月23日以来の高値を付けた。ただ、買いが一巡すると上値を切り下げた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、ベルギーの格付け見通しをネガティブに引き下げたと発表。ユーロ圏の財政問題が改めて意識されユーロ売りが出た。

[2010-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。11月米小売売上高や11月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、米10年物国債利回りが上昇。欧州市場において急ピッチで円が買われていたとあって、これまでに円買いを進めた参加者から対ドルで反対売買が出ると、他の通貨にも円売りが広がった。ダウ工業株30種平均が一時80ドルを超す上昇となったほか、WTI原油先物相場が持ち直す場面もあり、豪ドルやカナダドルに対して売りが出たことも、円全体の重しとなった。
 米連邦準備理事会(FRB)は14日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を市場の予想通り0.0%から0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表。FOMC声明文も目立った変更点がなかったが、足元の米長期金利の水準に触れなかったことから米10年物国債利回りが急上昇し、対ドルで円売りが再開すると円全体は更に押し下げられた。

[2010-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。対ドルで仲値決済に向けて円売りが出ると、その他通貨にも円売りが若干広がった。時間外の米金利上昇を手掛りとした円売りドル買いも円全般の重しとなった面があった。一方、欧州・オセアニア通貨がドルに対して下げていることにつれた円買い外貨売りや、国内輸出企業などからの円買いも入ったため下値は限られた。日銀が15日発表した企業短期経済観測調査(短観、12月調査)に対する反応は目立たなかった。

[2010-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は不安定な動き。格付け会社ムーディーズが15日、スペインの格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことを受けて対ユーロで円買いが強まり、その他通貨に対しても円買いが入る場面があった。もっとも、日本と金利差のあるオセアニア通貨に対しては上値で戻り売りが厚かったほか、ユーロに対する円買いは長続きせず、持ち高整理の円売りに押し下げられていることもあって円全体の上値は限定的だった。相場の方向性を決定付ける要因には乏しい上、参加者が減少しており、値が振れやすい面もある。

[2010-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。格付け会社ムーディーズがスペイン国債の格付けを引き下げ方向で検討すると発表したことで、欧州の財政不安が再燃。対ユーロ中心に円買いが進むと他の通貨に対しても円買いが波及した。英国立統計局が発表した11月の英雇用統計で、失業者数が予想より減少しなかったため円・ポンドが上昇したことも円全体を支えた。一方、米ドルがポンドや豪ドルなどに対して買われ円・ドルが下落したため、一本調子で円高が進む状況にはならなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに一時1ドル=84円08銭前後まで値を上げたものの、84円台では日本の輸出企業などからの売り注文が厚く徐々に上値を切り下げた。一時83円63銭前後とアジア時間早朝に付けた日通し安値83円61銭前後に接近した。
・ユーロ円はムーディーズの見解を受けた売りで一時1ユーロ=111円44銭前後と本日安値まで下げたものの、その後持ち直した。22時30分過ぎに112円15銭前後の本日高値を更新した。
・ユーロドルはムーディーズの見解が相場の重しとなったほか、欧州株価の下落に伴うユーロ売りドル買いが出たため、19時過ぎに1ユーロ=1.3285ドル前後まで値を下げた。ただ、売りが一巡すると次第に値を戻した。予想を下回る英雇用指標を理由に対ポンドでユーロ高が進んだ影響を受け、1.33ドル台後半まで持ち直した。

[2010-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては軟調。米ニューヨーク連銀が発表した12月ニューヨーク州製造業景気指数は10.57と市場予想を上回り、円売りが出た。米上院が減税措置延長法案を可決したと伝わり、米10年物国債利回りが上昇幅を広げると損失覚悟の円売り注文を巻き込み、下げ足を速めた。
 一方、ドル以外の通貨に対してはしっかり。強い米経済指標や米長期金利の上昇がドル買い材料とされて欧州通貨やオセアニア通貨が売られると、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが広がり、円全体は押し上げられた。欧州の時間帯で格付け会社ムーディーズがスペイン格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが伝わっていたが、米国勢が蒸し返す形で全般的にユーロ売りを進め、つれて円買いユーロ売りが入ったことが円の支えとなった。

[2010-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干買われた。時間外の米金利が低下していることを背景に円・ドル相場に買いが見られており、円全体の支えとなった。国内輸出企業からと見られる円買いが対ドルで入ったこともその他通貨に対する円買いを誘った。
 もっとも、16日午前のアジアの株式相場は大きな動きが見られず、投資家のリスク許容度に大きな変化が起きていないほか、その他取引材料も乏しいため、値動きは小さい。

[2010-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。取引材料が乏しかったこともあり、積極的な売買が暫く見られなかったが、欧州勢が参入してくると対ユーロで円売りが強まり、その他通貨に対しても若干円売りが出た。ただ、NZドルが対米ドルでストップロスを巻き込んで下落したことにつれて、円買いNZドル売りが強まり円全体が押し上げられたため、円の下値は限定的だった。ユーロやポンドに対してドル売りが強まったことに沿って円買いドル売りが進んだことも円を支えた。

[2010-12-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。欧州勢参入後に対ユーロで円売りが強まると、その他通貨に対しても若干円売りが出た。ただ、NZドルが対米ドルでストップロスを巻き込んで下落したことにつれて、円買いNZドル売りが出ると円全体が支えられた。もっとも、スペイン国債の入札を無難に通過したことが分かると、再びユーロに対して円が売られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。時間外の米10年物国債利回りが低下したことを受け一時1ドル=83円97銭前後まで下げたものの、その後は取引材料難から84円00銭を挟んだ値動きとなった。
・ユーロ円は19時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=111円08銭前後まで値を下げたものの、スペイン国債の入札を無事通過すると111円台半ばまで持ち直した。
・ユーロドルは1ユーロ=1.32ドル台前半から半ばでのもみ合いが続いた。欧州連合(EU)統計局が16日発表した11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)改定値は前年同月比1.9%上昇となったが、市場の予想通りの結果となったため特に反応は見られなかった。

[2010-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでは行って来い。米新規失業保険申請件数や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(フィリー指数)が市場予想より強い内容となり、米10年物国債利回りが一時上昇に転じ、日米金利差の拡大を意識した円売りが出た。ただ、市場では「1ドル=84円50銭前後から下の水準に国内輸出企業などからの買いが断続的に観測されている」との声があり、下値の堅さが意識される中、米10年物国債利回りが再び低下すると下値を切り上げた。
 一方、他の通貨に対してはもみ合い。強い米経済指標を受けて米長期金利が上昇しドルが全般的に買われると、つれて円買い外貨売りが入った。米国株式相場が徐々に上げ幅を広げたことが重しとなる場面があったが、米長期金利が再び低下しドルに対して円買いが入り、円全体が支えられるなどもみ合う展開となった。

[2010-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。ドルに対しては国内輸出企業からと見られる円買いが入り値を上げた。一方で、欧州・オセアニア通貨に対しては上値が重い。欧州・オセアニア通貨がドルに対して買われていることにつれて円売り外貨買いが出た。

[2010-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で乱高下した。対ユーロで一時円売りが膨らみ円全般の重しとなる場面があったものの、格付け会社ムーディーズが17日、アイルランドの格付けを「Aa2」から「Baa1」に5段階引き下げたと伝わると一転円買いユーロ売りが入ったため円の下値は限られた。
 その他、スイスフランがユーロやポンド、ドルなどに対して買いが強まったことにつれて円売りスイスフラン買いが出る場面があった。
 欧州通貨間の売買が活発だった影響で円全体の方向感は定まらなかった。市場参加者が減少し、取引に厚みがなくなっているため、値が振れやすいことも円相場の乱高下につながったようだ。

[2010-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては下値が堅い。英・独の株価指数が小高く始まったことや、12月Ifo独企業景況感指数が市場予想を上回ったことを受け円売りユーロ買いが強まると他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、欧州株価がマイナス圏に沈んだため円売りが強まる展開にはならず、その後切り返した。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が売られたことに連動した円買い欧州通貨売りや円買いオセアニア通貨売りも入った。
 一方、円はドルに対しては上値が重かった。米長期金利の上昇一服などを背景に円買いドル売りがやや強まる場面もあったが、対欧州通貨などでドルの買い戻しが進んだため円に対してもドル買いが入った。

[2010-12-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでは底堅い。欧州市場で格付け会社ムーディーズがアイルランドの格付けを引き下げたことを蒸し返す格好で、ニューヨーク勢が対ドルを中心にユーロ売りで参入し、つれる形で円売りドル買いが出た。ただ、市場参加者からは「84円台半ばから下の水準には国内輸出企業に加えて、海外ヘッジファンドからの買い注文が断続的に観測されている」との声があり、下値の堅さが意識される中、米10年物国債利回りが低下幅を広げると円は買い戻された。
 その他の通貨に対しては堅調。対ユーロではムーディーズのアイルランド格下げで、欧州の財政問題への懸念が高まり買いが入ったほか、対ポンドや対カナダドルではM&A絡みのフローが支えとなった。「クリスマス休暇や週末を控えた持ち高調整の売買が中心だった」との指摘もあった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、日本時間18日1時過ぎに1ドル=84円21銭前後まで上昇したが、米長期金利の低下幅拡大で売りに押され84円00銭前後を割り込んだ。
・ユーロ円は欧州のソブリンリスクを懸念した売りが続いたほか、ドル円の84円割れも重しとなり、4時30分過ぎに1ユーロ=110円41銭前後まで下落した。
・カナダドル円は軟調。カナダ・モントリオール銀行(BMO)の親会社であるBMOフィナンシャルは17日、米地銀マーシャル・アンド・イルズリー(M&I)を約41億米ドルの株式交換で買収すると発表。米ドル買い・カナダドル売りにつられて値を下げ、6時過ぎに1カナダドル=82円80銭前後まで下落した。
・ポンド円も軟調。4時30分過ぎに1ポンド=130円02銭前後まで売り込まれた。「英豪資源大手BHPビリトンが米肥料企業に対して買収提案をしたとの噂がポンド売り材料となった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは売り優勢。欧州のソブリンリスクを意識し、ニューヨーク勢から売りが持ち込まれた。1ユーロ=1.3200ドル前後に観測されていたストップロスを巻き込むと、0時30分過ぎに1.3133ドル前後まで下げ足を速めた。ただ、その後は急ピッチで売られたとあってポジション調整の買いが散発的に入り、下値を切り上げた。

[2010-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りが先行したものの、売りが一巡すると持ち直した。アジア各国の株式相場が軒並み下げると、投資家のリスク回避姿勢の強まりから全般的に円買い外貨売りが進んだ。

[2010-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。韓国軍が延坪島で海上射撃訓練を実施したと伝わったものの、目立った反応は見られなかった。市場関係者からは「海外勢の多くがクリスマス休暇入りしているうえ、重要な経済指標の発表などもなく、動意の薄い展開となった」との声が聞かれた。

[2010-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はオセアニア通貨以外に対しては強含み。米10年物国債利回りの低下を手掛りに対ドルで円買いが入り、その他通貨にも円買いが波及した。
 一方、オセアニア通貨に対しては小安い。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が日本時間20時以降上げ幅を拡大したことを背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から低金利の円を売って日本と金利差のあるオセアニア通貨を物色する動きが見られた。
 もっとも、欧米の市場参加者がクリスマス休暇に入り市場参加者が減少しており、一方向にポジションを傾ける動きは目立っていない。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に本日安値となる1ドル=83円66銭前後まで下落。米長期金利の低下を受けた動き。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=109円98銭前後と本日安値を付けた。ドル円の下げや、対豪ドルでユーロ売りが強まったことなどが重しだ。
・ユーロドルは方向感が出なかった。スイスフランや豪ドルなどに対するユーロ売りが上値を抑えたが、同時にオセアニア通貨やポンドに対してドル売りが出たことにつれてユーロ買いドル売りが入ったことが下値を支えた。市場では「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がベルギー格付けを引き下げるとの噂が広がった」「年度末に向けた米系企業のドル買いが入った可能性がある」などの声が聞かれた。

[2010-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。格付け会社ムーディーズは20日、先週末のアイルランドの格下げに伴い、同国のいくつかの銀行の格付けを引き下げたと発表。フランスが格下げされるとの一部市場での噂もあり、ソブリンCDS5年物スプレッドが過去最高水準を付けた。欧州の財政・金融問題が改めて意識され、対ユーロで円買いが入ると他の通貨にも円買いが広がった。対ドルでは米10年物国債利回りが一時低下したことも支えとなった。ムーディーズはスペインの30の銀行の預金と優先債の格付けを引き下げ方向で見直すと伝えたことも対ユーロでの買い材料となり、円全体は押し上げられた。ただ、ナスダック総合指数が持ち直すなど米国株式相場が一時底堅くなると円は上値を切り下げた。

[2010-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては下落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、王岐山中国副首の発言として「財政問題に悩む欧州を支援するための具体的な行動に乗り出す」と伝わると、欧信用不安が和らぐとの見方からユーロを買い戻す動きが優勢に。円ユーロの下落につれた円売りが他の通貨にも波及した。一方、ドルに対しては強含み。日本の輸出企業などからの円買いが入ったほか、ユーロドルの上昇をきっかけに全般的にドル売りが進んだ流れに沿った。

[2010-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本やアジア株高を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りが出たものの、欧州の懸念要因が消えたわけではないため円売りの勢いは徐々に後退。米格付け会社ムーディーズがポルトガルの格付けを引き下げ方向で見直すと発表すると、対ユーロで円買いが進み下値を切り上げた。
 日銀は20-21日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員一致で決めた。白川方明総裁は記者会見で、「(長期金利の上昇について)米経済の先行き悲観論後退による米金利の上昇につれたもの」「今後の金利の推移や影響を注意深く点検する」などと述べたと伝わったが、相場への影響は限られた。

[2010-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は対ポンドでしっかり。11月の英公共部門負債が228億ポンドと市場予想平均の168億ポンドより弱い内容となったことを受けて円買いポンド売りが入った。
 円はユーロに対しては序盤に荒い値動き。東京市場で王岐山中国副首相が「債務問題について欧州を支援する具体的な行動を約束する」などの認識を示したことを蒸し返す形で欧州勢から円売りユーロ買いが先行した。ただ、格付け会社ムーディーズが21日、ポルトガルの格付けを引き下げ方向で見直すと発表すると一転円買いユーロ売りが優位になり円は切り返した。
 一方、円はポンド以外の通貨に対してはもみ合い。ポンドやユーロ絡みの取引が目立った上、取引材料も乏しく方向感が出なかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=83円50銭前後まで下落。特に新規のドル売り材料は伝わらなかったが、米国の市場参加者が全般的にドル売りで参入した流れに沿った動き。
・ユーロ円は欧州勢からの買いで16時過ぎに1ユーロ=110円49銭前後と本日高値を付けたが、ムーディーズのポルトガルに関する見解が伝わると売りに押し戻された。
・ポンド円は軟調。1ポンド=129円27銭前後と11月3日以来の安値まで下落。11月の英財政赤字が予想よりも大きく財政問題が意識されて売りが出た。ポンドドルは1ポンド=1.5453ドル前後と9月15日以来の安値まで売られた。
・ユーロドルは序盤に荒い値動き。中国がユーロの財政危機の回避に向けて協力する姿勢を示したことを改めて材料視した欧州勢から買いが先行。16時過ぎに1ユーロ=1.3202ドル前後と本日高値を付けた。もっとも、ムーディーズがポルトガルの格付けを引き下げ方向で見直すと発表すると一転売りが優位になり17時過ぎに1.3134-37ドル前後まで下げた。その後は暫く狭い値幅でもみ合いが続いたが、NY勢からドル売りが持ち込まれると22時30分過ぎに1.3191-94ドルまで上げた。

[2010-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては堅調。暫く方向感の出ない値動きが続いたが、格付け会社フィッチが21日、ギリシャの長期発行体デフォルト格付け(IDR)「BBB-」について「ジャンク級」への引き下げを検討していると伝わり、欧州の財政問題への懸念が高まると対ユーロで円買いが強まった。
 一方、その他の通貨に対してはもみ合い。序盤ニューヨーク勢から円買いドル売りが持ち込まれ他の通貨にも円買いが波及した。ただ、新規の取引材料が乏しい中で積極的に買い進む動きが限られると徐々にドルに対して売りに押され、円の上値は抑えられた。その後、米10年物国債利回りが上昇に転じると対ドルでの売りを誘い、円全体は押し下げられる場面があったが、米10年物国債利回りが再び下げに転じると円全体は支えられるなど、方向感が出なくなった。

[2010-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。取引材料に乏しい中、祝日前の仲値決済に絡んだ円売りドル買いが出たものの、円売りが一巡するとすぐに持ち直した。ユーロに対しては、前日の海外市場でユーロ安が進んだ反動で円売りユーロ買いが優勢となった。このほか、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨に対しては持ち高調整の円買いが入ったため、じり高の展開となった。
 財務省が22日朝発表した11月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた輸出超過額(いわゆる貿易黒字)は前年同月比55.4%減の1628億円となった。市場予想の4817億円の黒字より黒字額が小さかったものの、相場への影響は限定的だった。

[2010-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。海外勢の多くがクリスマス休暇入りしているうえ、明日の東京市場が休日とあって積極的に持ち高を傾ける動きは見られず、狭い範囲での値動きが続いた。14時過ぎに12月分の金融経済月報(基本的見解)や月例経済報告が公表されたものの、目立った反応は見られなかった。

[2010-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は対ユーロでは荒い値動き。「中国は40-50億ユーロ規模のポルトガル国債を買う準備をしている」とポルトガルの地元紙が報じたことを背景に、ユーロ圏の財政問題が解決に向かうとの期待が高まって一時円売りユーロ買いが出た。ただ、直後に中国人民銀行がポルトガル国債の購入に関する報道にコメントをしなかったと伝わったため、対ユーロでの円売りは早々に失速した。
 円はスイスフランに対しては、スイスフランがユーロやポンドなどに対して資金の逃避先として物色されたことにつれて円売りスイスフラン買いが出る場面があった。
 また、円はドルに対してはしっかり。対ユーロで一時ドル売りが進んだことや、米商務省が22日発表した7-9月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率2.6%増と、市場予想平均の2.8%増より弱かったことを受けた円買いドル売りが入った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに1ドル=83円41銭前後まで下落。
・ユーロ円もドル円と同じタイミングで1ユーロ=109円52銭前後と1日以来の安値まで下げた。
・ユーロスイスフランは一時売りが強まった。財政問題を抱えるユーロを売って相対的に安全性の高いとされるスイスフランを物色する動きが進み、18時過ぎに1ユーロ=1.2493スイスフラン前後とユーロ導入来安値を更新した。
・ユーロドルは荒い値動き。中国がポルトガルの国債を購入する準備を行っているとの報道を受けて19時過ぎに1ユーロ=1.3183ドル前後と本日高値を付けた。ただ、中国人民銀行から報道を肯定するようなコメントがなかったため買いは長続きせず、戻り売りに押し下げられた。
 その後は、米国の市場参加者からユーロ売りドル買いが持ちこまれたこともあって、22時過ぎに1.3100-03ドル前後まで売られた。もっとも、米GDP確定値が予想を下回ったことを受けてユーロ買いドル売りが出たため若干下値を切り上げている。

[2010-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。米商務省が22日発表した7-9月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率2.6%増と、市場予想より弱かったことを嫌気され、対ドルで円買いが入ると他の通貨にも円買いが広がった。欧州の財政問題への懸念が根強い中、アイルランドとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが600bpに拡大したと伝わったことも対ユーロでの円買いを誘ったほか、対ポンドでは弱い7-9月期英GDP確定値が引き続き円買い材料とされた。ただ、米10年物国債利回りが一時3.36%台まで上昇幅を広げ、対ドルで上値を抑えられると、円全体は押し下げられた。

[2010-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。東京市場が休場で商いが薄い中、中国株式市場で上海総合指数が軟調に推移していることなどを手掛りに円買いが優勢となった。損失覚悟の円買い注文を巻き巻き込むと、上昇に弾みが付いた。市場では「一目均衡表転換線が位置する1ドル=83円67銭前後を終値ベースで上回ったことで、テクニカル的に円買いが入りやすい」との指摘があった。

[2010-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。取引材料に乏しい中、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが欧州勢が加わる時間帯になると円買いが優勢となった。1ドル=83円00銭より上の水準に観測されていた損失覚悟の円買い注文を誘発すると、他の通貨に対しても円買いが波及。市場関係者からは「まとまった規模の円買いポンド売りが入った」との声も聞かれた。東京市場が休場だったことにくわえ、海外勢の多くがクリスマス休暇入りしており、薄商いで値が振れやすかった面もあったようだ。

[2010-12-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、もみ合い。対ドルでストップロス誘発を狙った仕掛け的な円買いが入ったほか、対ポンドでもまとまった規模の円買いが観測されたため、円全体が値を上げた。一方で、日本と金利差のあるオセアニア通貨に対しては戻り待ちの円売りが上値を抑えた。
 その後は、米国の市場参加者が参入してくると、対スイスフランでドル買いが強まっていることや米金利上昇などを背景とした円売りドル買いが出ている。円ドル相場の下落につれてその他通貨にも円売りが波及しており、22時を過ぎると円全般の上値が急速に切り下がっている。短期で円を買い上がった向きが、円買いポジションの解消を迫られているようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに1ドル=82円85銭前後まで下落。
・ユーロ円は18時30分過ぎに1ユーロ=108円53銭前後と1日以来の安値まで売られた。
・ユーロドルは軟調。中国外務省が「欧州連合(EU)を支援する」「EUは重要な外貨準備の投資先」との見解を改めて示したことを背景に、財政懸念の緩和が進むとして買いが入り16時過ぎに1ユーロ=1.3152ドル前後と本日高値を付けた。
 もっとも、その後は売りが優位となった。ユーロ円相場の売りが強まったことや、ポンドドルが一時大幅に売られたことなどを受けてユーロ売りドル買いが出て1.31ドルを割り込んだ。
 暫くもみ合いが続いたが、格付け会社フィッチは23日、ハンガリーの長期格付けを「BBB-」に引き下げると発表したと伝わると売りが再開。対スイスフランでドル買い戻しが加速したこともユーロドル相場を押し下げると22時過ぎに1.3056ドル前後と1日以来の安値まで下げた。

[2010-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。クリスマスを控え薄商いの中、ニューヨーク勢参入で対ドルでのスイスフラン売りが膨らみ円売りドル買いが強まると、円全体は一時押し下げられた。ただ、持ち高調整の域を出ず下値の堅さが意識されると対ドルで買い戻しが入り、円全体を下支えした。その後ユーロに対して仕掛け的なスイスフラン売りが出た場面で、つられて円売りユーロ買いが出て円の上値を抑えたが、米債券市場が短縮取引とあって市場参加者が一段と減少し、方向感が出なくなった。

[2010-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は動意が薄い。前日の海外市場で円高が進んだ流れを引き継いで高く始まったものの、実質的な5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りが出たため伸び悩んだ。もっとも、クリスマス休暇で海外勢を中心に市場参加者が減少しているうえ、新規材料に乏しく仲値後は徐々に値動きが鈍った。

[2010-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。国内勢は休日明けの週末だったうえ、海外勢は本格的にクリスマス休暇に入ったため総じて動意の鈍い展開となっている。

[2010-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は方向感が出なかった。多くの欧州の市場参加者がクリスマス休暇に入っているほか、米国もクリスマスの振替休日で株・債券市場が休場となるため、新規の持ち高形成は手控えられた。
 薄商いの中で、米ドルに対してカナダドル買いがストップロスを巻き込んで強まったことにつれて円売りカナダドル買いが出たり、対ドルでのポンド売りに連動した円買いポンド売りが入ったりしたが、円全体としての方向感は出なかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に1ドル=82円86銭前後まで下落。
・ユーロ円はカナダドル円の売りが強まった影響を受けて22時過ぎに1ユーロ=108円62銭前後と本日安値まで売られた。
・カナダドル円は82円51銭前後まで上げたあと、22時過ぎには81円98銭前後まで売られた。
・ユーロドルは一進一退。「リアルマネー系の買いが入った」との指摘があり序盤に1.3148ドル前後まで上げた。もっとも、クリスマス休暇入りしポジションを膨らませる動きは見られず、買いが一巡すると徐々に上値を切り下げた。22時過ぎにユーロ円の売りが強まると1.3093-96ドルまで下げる場面もあった。

[2010-12-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
24日のニューヨーク外国為替市場で円は小動き。24日の米国市場が、クリスマスの振替休日で株・債券が休場だったため、市場参加者が激減し、新規の持ち高形成は見られなかった。
 もっとも序盤には、対カナダドルでややまとまった円買いが入ったことにつれて、その他通貨にも円買いが入る場面が見られた。取引に厚みがなく値が振れやすくなったことが影響した。しかし、円買いカナダドル売りはポジション調整の域を出ず、早々に収まったため、その他通貨に対しても円は直ぐに上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】

・カナダドル円は22時過ぎに1カナダドル=81円98銭前後まで下落した。
・ユーロ・円はカナダドル円の下落につれて22時過ぎに1ユーロ=108円62銭前後まで下げた。
・ユーロドルは1.3120ドル前後を挟んで小動きが続いた。手掛り難で積極的な取引は見られなかった。

[2010-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。中国人民銀行は25日、1年物貸し出し金利と預金金利を翌日から0.25%引き上げると発表。中国景気が減速し内外の株安を招くとの思惑から、豪ドルなど高金利通貨中心に円買いが先行した。ただ、買いが一巡すると次第に上値を切り下げた。27日の日本株や上海株が上昇したことで、中国景気が減速し株安が進むとの懸念が後退し低金利の円が売られた。

[2010-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては強含み。日本の輸出企業などからの円買いドル売りが入ったため、じりじりと値を上げた。夕刻にかけては、欧州勢がドル売りで参入してきた流れに沿って上げ幅を広げた。もっとも、市場関係者からは「豪州やニュージーランド、香港などが休場で商いは低調だった」との声が聞かれた。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては弱含み。新規材料難からしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、欧州勢参入後に対ドルで欧州・オセアニア通貨が買われると、つれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出て円の重しとなった。

[2010-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は方向感乏しい。スイスフランに対してユーロやポンドの物色が強まったことにつれて円売りユーロ買い、円売りポンド買いが出る場面が見られた。同時に、スイスフランに対しては円買いが一時進んだ。
 その後、時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大しており、投資家のリスク許容度は低下。リスクポジションの解消が進むとして円を買い戻す動きが対ユーロやポンド中心に見られている。
 ロンドン市場が休みである上、クリスマス休暇を取っている市場参加者も依然おり、一方向にポジションを傾ける動きは目立たなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は序盤にドル=82円65銭前後まで下落。
・ユーロ円は20時前に1ユーロ=109円06銭前後と本日高値まで上げた。
・ユーロスイスフランは一時買いが強まった。19時30分過ぎに1ユーロ=1.2700スイスフラン前後と本日高値を付けた。薄商いの中、ややまとまった買いが入り値を上げた。なお、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)報道官はスイスフランの動向についてコメントしなかったと伝えられた。
・ユーロドルは上値重い。短期筋からの買いが先行し、1ユーロ=1.3171ドル前後まで上げた。いったん買いが失速したが、ユーロスイスフランの買いが一時膨らんだことにつれてユーロ買いドル売りが入り1.3167-70ドルまで切り返した。ただ、時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げるとリスク資産圧縮目的で売りが出て徐々に上値を切り下げている。

[2010-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。序盤に米10年物国債利回りが一時上昇し、全般的にドル買いが入ったことを受けて円売りドル買いが出たほか、対ポンドでドル買いが続いたことも円・ドル相場の重しとなり、円は一時売りに押された。ただ、米北東部が大雪に見舞われ交通機関が混乱したこともあり、ニューヨーク市場でも取引参加者が引き続き少なく、積極的な売買は手控えられたため、方向感に乏しい値動きとなった。米2年債入札が好調と受け止められ、米10年物国債利回りが下げに転じ、対ドルで円が買い戻されたものの、一時的だった。

[2010-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては堅調。豪州やニュージーランド、英国などが休場で商いが薄い中、ユーロドルの上昇をきっかけに全般的にドル売りが強まった流れに沿った。市場では「受け渡し日ベースで実質的な年内最終日にあたり、輸出企業からの円買いドル売りが優勢となった」との指摘があった。
 一方、ドル以外の通貨に対しては下値が堅い。対ドルで欧州・オセアニア通貨が買われると、つれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。ただ、その後は対ドルで円買いが強まった影響で他の通貨に対しても円買いが波及。中国の株価が大幅に下落したことも円の支援材料となり持ち直した。
 なお、朝方公表された11月の全国消費者物価指数や鉱工業生産指数速報などへの反応は特に見られなかった。

[2010-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。受け渡し日ベースで実質的な年内最終日にあたり、輸出企業などの円買いドル売りが次第に広がると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み上値を伸ばした。中国の金融引き締め観測がくすぶる中、中国株が大幅に下落したことも円の支援材料となった。

[2010-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は対ドルで堅調。欧州勢参入後、対スイスフランでドル売りが進行したことにつれて円買いドル売りが入った。節目として意識された一目均衡表の雲上限や、7日高値などを上抜けると上昇に弾みが付いた。
 また、円はドル以外の通貨に対しては強含み。対ドルでの円買いにつれて円買い外貨売りが入った。ただ、同時に、ドルに対して欧州・オセアニア通貨が上昇したことを受けた円売り外貨買いも出たため円が一本調子で値を上げる展開にはならなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一目均衡表の雲下限82円40銭前後や7日の安値82円34銭前後を下抜けると下げ足を速めた。20時30分過ぎに81円82銭前後と11月12日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=108円06銭前後と9月15日以来の安値まで売られた。ユーロドルが一時堅調に推移していたためユーロ円相場は底堅く推移していたが、市場参加者からは「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに絡んだユーロ売りが出たようだ」との声が聞かれ下げ幅が広がった。
・米ドルカナダドルは軟調。全般的に米ドル売りの流れが進んだことにつれて米ドル売りカナダドル買いが出た。ストップロスを巻き込んで下げ幅を広げ、22時過ぎに1米ドル=0.9984カナダドル前後と11月11日以来の安値まで下落。
・ユーロドルは荒い値動き。対スイスフラン主導でドル売りが先行した流れに沿ってユーロ買いドル売りが入った。断続的に買いが入り損失覚悟のユーロ買いドル売りを巻き込んだ。20時30分過ぎに1ユーロ=1.3275ドル前後と17日以来の高値を付けた。ただ、ECBのフィキシングに向けてユーロ売りが持ち込まれたこともあって急速に上値を切り下げ、1.32ドル台を割り込む場面も見られた。

[2010-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。序盤に米10年物国債利回りが一時低下したほか、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日発表した10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年比0.8%低下と前回値、市場予想を下回ったことなどを受けて、欧州市場で続いた円買いドル売りの流れを引き継ぎ、円は値を上げた。ただ、その後は売りが優位になった。米10年物国債利回りが上昇に転じたうえ、米5年債入札の結果が低調だったこともあって上昇幅を広げた。日米金利差の拡大を意識し対ドルで一転して円売りに押されると、他の通貨にも円売りが波及し、円全体は押し下げられた。

[2010-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。前日の海外市場で欧州通貨やオセアニア通貨に対して円高が進んだ流れを引き継いで高く始まったものの、年末年始を控えて市場参加者が減少しているうえ、新規材料に乏しかったため次第に値動きが細った。市場関係者からは「年末とあって持ち高を一方向に傾ける動きはみられなかった」との声が聞かれた。

[2010-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。年末年始を控えて市場参加者が減少しているうえ、新規材料に乏しかったためしばらくは動意の薄い展開が続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯になるとユーロドルが買い戻されたことを手掛りに全般的にドル売りが優勢に。対円でもドル安が進み円全体が押し上げられた。

[2010-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。対ユーロでドル売りが先行したことにつれて円買いドル売りが入ると、その他通貨にも円買いが入る場面があった。一方、オセアニア通貨に対しては、英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に投資家のリスク許容度が維持されたため、金利差に根ざした円売りオセアニア通貨買いが散発的に出た。
 その後、スイスフランやカナダドルに対して米ドル買いが入ったことにつれて円売り米ドル買いが出て、その他通貨に対する円売りを誘発する場面が見られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに82円04銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=107円68銭前後と本日安値まで下げた。
・カナダドル円は一時売りが優勢の展開となった。米ドルカナダドルがストップロスを巻き込む形で急伸したことにつれた。1カナダドル=81円79銭前後まで下げる場面があった。米ドル・カナダドルは1米ドル=1.0054カナダドル前後まで急伸した。市場参加者からは「M&Aにからむカナダ売りという噂がある」との声があった。
・ユーロドルはもみ合い。休暇明けのロンドン勢から買いが先行し、16時30分過ぎに1ユーロ=1.3158ドル前後と本日高値を付けた。ただ、更に買い上げる材料に乏しかった上、ユーロ豪ドルが1ユーロ=1.2928豪ドル前後とユーロ導入来安値まで下落したことが重しとなり徐々に値を下げた。

[2010-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては堅調。米7年債入札を前に米金利が低下したうえ、結果も好調で米金利が低下幅を広げたため、日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが続いた。昨日高値の1ドル=81円81銭より上の水準にあった損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、上昇に弾みが付いた。
 一方、他の通貨に対しては方向感が定まらない。米金利の低下を背景した対ドルでの円買いで円は一時押し上げたが、ドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われたことを受けた円売り外貨買いが重しとなった。

[2010-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日の海外市場で円高ドル安が進んだ流れを引き継いで始まった。日本の輸出企業からの円買いが入ったほか、市場では「年末の薄商いで値が振れやすい中、日本の個人投資家からとみられる損失確定の円買い注文が入った」との指摘があった。日本や中国株の下落も円の支援材料となったようだ。

[2010-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。年末で市場参加者が減少しているうえ、新規材料に乏しかったため動意の薄い展開が続いた。市場関係者からは「一段の円高・ドル安を警戒しながらも模様眺めに徹している雰囲気があった」との声が聞かれた。

[2010-12-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まっていない。ユーロやスイスフランに対しては円売りが目立つ半面、ポンドや豪ドルに対しては円買いが優位だった。いずれもドルに対する売買につれた動き。欧州通貨間の取引が活発だった影響で円全体の方向感が出なかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに81円67銭前後と朝方に付けた本日高値81円68銭前後に接近した。
・ユーロ円はユーロドルの買いにつれて22時過ぎに1ユーロ=108円31銭前後と本日高値まで上げた。
・スイスフラン円はしっかり。21時過ぎに1スイスフラン=87円02銭前後と本日高値を付けた。対ドルでスイスフラン買いが進んだことを受けた動き。一方、ポンド円は軟調。22時30分過ぎに1ポンド=125円51銭前後と2009年2月以来の安値を付けた。ドルやユーロに対してポンド売りが膨らんだ流れに沿った動き。
・ユーロドルは堅調。23時過ぎに1ユーロ=1.3299ドル前後と本日高値を付けた。特に新規のユーロ買い材料が伝わった訳ではないが、豪ドルやポンドなどに対してもユーロ買いが進んでおり、全般的にユーロを買い戻す動きが入っている。

[2010-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。序盤は豪ドルやポンドに対しユーロを買い戻す動きが目立つなど、円相場の自体は方向感が定まらなかった。前週分の新規失業保険申請件数や 12月米シカゴ購買部協会景気指数などの米経済指標が強い内容となったことが伝わり、対ドルで円売りが出ると損失覚悟の円売り注文を巻き込み、他の通貨にも円売りが波及した。ただ、新規の取引材料に乏しい中で米国株式相場がマイナス圏に沈んだため、徐々に円が買い戻された。

[2010-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。東京市場が大晦日で休場のため、市場参加者が減少し積極的な取引は手控えられた。ただ、スイスフランに対しては強含んだ。前日の海外市場でスイスフラン高が進んだ反動で持ち高調整のスイスフラン売りが出た流れに沿った。

[2010-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。対ユーロでは、ユーロドルの上昇につれた円売りユーロ買いが優勢になったほか、ポンドに対しては英住宅指標が予想より強い内容となったことを手掛りに円売りが広がった。一方、ドルに対しては強含んだ。対ユーロ中心にドル安が進んだ影響で、対円でもドル売りが出た。

[2010-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は対豪ドルで強含み。米ドル、ユーロなどに対して豪ドル売りが出たことにつれて円買い豪ドル売りが入った。また、対米ドルではじり高。時間外の米金利低下につれた円買いドル売りが入った。欧州通貨に対するドル売りも円買いドル売りを促した。一方、円は豪ドル、米ドル以外に対しては弱含み。対米ドルでの買いにつれて円売り外貨買いが出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに81円26銭前後と11月9日以来の安値まで下げた。
・ユーロ円はユーロドルの買いにつれて21時過ぎに1ユーロ=108円89銭前後と本日高値まで上げた。
・ユーロドルは一進一退。前日高値1.3315ドル前後を上抜け、ストップロスを誘発。16時過ぎに1.3391ドル前後と14日以来の高値を付けた。市場関係者からは「月末のユーロ買いのフローが出た」との声が聞かれた。ただ、1.3400ドル前後にはオプションのバリアが観測されており、防戦売りが出ていったん上値を切り下げた。
 その後、対欧州通貨で全般的にドル売りが進んだ流れに沿って再度値を上げ、21時過ぎに本日高値1.3391ドル前後に面合わせした。もっとも、ここでも防戦売りに上値を抑えられやや上値を切り下げる展開となっている。

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