為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年7月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年7月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年7月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-07-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した6月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比1万3000人増と市場予想平均の6万人程度増を下回った。米雇用市場の先行き不安が広がったとして、円買いドル売りが入った。時間外のダウ先物や英・独の株価が失速したことも、リスク資産圧縮目的の円買いを誘った。
 また、本日は月末・期末にあたり、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてポンドやカナダドルを売る動きが目立った。ポンドやカナダドル中心に円買いが入ったことも円全体の押し上げ要因となった。
 ニューヨーク市場終盤には、格付け会社ムーディーズがスペインの格付け「AAA」を引き下げ方向で見直すと発表。ダウ平均が引けにかけて100ドルを超す下げ幅となり、低金利の円に逃避的な買いが集まった。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年7月 発言・ニュース

[2010-07-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した6月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比1万3000人増と市場予想平均の6万人程度増を下回った。米雇用市場の先行き不安が広がったとして、円買いドル売りが入った。時間外のダウ先物や英・独の株価が失速したことも、リスク資産圧縮目的の円買いを誘った。
 また、本日は月末・期末にあたり、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてポンドやカナダドルを売る動きが目立った。ポンドやカナダドル中心に円買いが入ったことも円全体の押し上げ要因となった。
 ニューヨーク市場終盤には、格付け会社ムーディーズがスペインの格付け「AAA」を引き下げ方向で見直すと発表。ダウ平均が引けにかけて100ドルを超す下げ幅となり、低金利の円に逃避的な買いが集まった。

[2010-07-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。米株安や日本株の下落を背景に、投資家のリスク回避姿勢が強まった。 6月の中国製造部門購買担当者景気指数(PMI)が52.1と市場予想平均の53.2を下回ったことも、世界景気の先行きに対して慎重な見方を台頭させ、リスク志向の低下につながった。対ユーロや豪ドル中心に円を買い戻す動きが続き、円全般が上値を伸ばした。対ドルで国内輸出企業からの円買いを指摘する声もあった。
 一方、スイスフランに対しては上値が重い。資金の逃避先としてドルやユーロに対してスイスフランが物色されている影響で、円に対してもスイスフラン買いが入っている。

[2010-07-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は売りに押し戻された。後場の日経平均株価が200円超の下げ幅となると、リスク資産圧縮目的で円を買い戻す動きが進んだ。ただ、対ドルでオプションのバリアが観測されている88.00円水準での円売りが厚く、円全体の上値が抑えられると、上値の重さを嫌気して短期で円買いを進めた参加者から持ち高調整の円売りが出た。日本株やダウ先物が下げ渋ったことや、池田財務副大臣が「過度の円高は回避し、外需を下支えする経済成長を」「対外通貨安は一般論としては必要」などと述べたことも円売りを誘い一段と押し戻された。

[2010-07-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては堅調。オプションのバリアが観測されていた1ドル=88円00銭の上抜けを狙った仕掛け的な円買いドル売りが強まると、損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込んだ。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったと伝わると、米金利が低下。教科書的なドル売り要因とみなされ、円は一段高となった。一方、ドル以外の通貨に対しては上値が重い。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が買われたことに連動した円売り欧州通貨買いや円売りオセアニア通貨買いが出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに一時2009年12月9日以来の安値となる87円46銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は19時過ぎに一時1ユーロ=109円05銭前後まで買われた後、ドル円の下落につれて108円台前半まで下押しした。ただ、ユーロドルの上昇につれた円売りユーロ買いが相場を支えたため下値は限られた。
・ユーロドルは堅調。スウェーデンのリクスバンク(中央銀行)は1日、政策金利を引き上げた際の声明で「政策金利は長期的には引き上げられる必要はないだろう」との見方を示した。ユーロスウェーデンクローナが上昇すると、対ドルでもユーロ買いが強まり昨日の高値1ユーロ=1.2305ドル前後を上抜けてストップロスを誘発した。スペインの5年物国債の入札を無難に通過したことや米雇用指標が予想を下回ったこともユーロ買いドル売りを促し、一時6月21日以来の高値となる1.2412ドル前後まで上値を伸ばした。

[2010-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。対ドルでバリアオプションの突破を狙った仕掛け的な円買いが入ると、損失覚悟の買い注文を断続的に誘発した。前週分の米新規失業保険申請件数や6月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数、5月米住宅販売保留指数がいずれも予想より弱い内容となったことも材料視され、円買いドル売りが加速した。また、米景気の先行き不安から株安や原油安が進んだため、資源国通貨に対しても低金利の円が買い戻された。
 ただ、前日に格付け会社ムーディーズがスペインの格付け「AAA」を引き下げ方向で見直すと発表したものの、本日のスペイン5年物国債入札が無難に通過したほか、欧州中央銀行(ECB)が前日に続いて資金供給オペを実施したため、ユーロ圏のソブリンリスクや金融機関の資金繰り懸念が和らいだとの見方が広がった。全般的にユーロ買いが広がる中、円売りユーロ買いが優位に。その他の通貨にも持ち高調整の円売りが波及し、円全体が上値を切り下げた。

[2010-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。ドルに対して仲値決済に向けて円売りが出ると、その他通貨に対しても円売りが広がった。対ドル中心にストップロスを巻き込む格好で円売りが続き円は値を下げた。国内輸入企業からの円売りが出たとの指摘もあった。時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことや、一時下げに転じていた日経平均株価が持ち直したことも円の重しとなっている。

[2010-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。後場の日本株や時間外の米株価指数先物が伸び悩んだことを手掛かりに若干円を買い戻す動きが入ったものの、ポジション調整の域を出ず円の上値は限られた。その後は、日本時間今晩の米雇用統計の結果を見極めたいとして積極的な売買は目立たず、方向感の乏しい展開が続いている。

[2010-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。序盤は、6月米雇用統計を前にした持ち高調整の円買いが散発的に入ったため、じり高の展開が続いていた。その後、6月米雇用統計で、非農業部門雇用者数や失業率は予想より強い内容だった一方で、民間部門の雇用情勢が予想ほど改善しなかったことが明らかになった。強弱入り混じる内容だったため、円相場には方向感が出ていない状況となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は6月米雇用統計発表後に一時88円台前半まで買い戻された後、87円33銭前後の本日安値まで下げた。ただ、その後は、ユーロ円などが上昇している影響で、じりじりと値を戻している。
・スイスフラン円は上値の重さが目立つ。対ユーロでスイスフラン売りが進んだ影響で、一時本日安値となる1スイスフラン=81円97銭前後まで値を下げた。なお、スイス国立銀行(SNB)報道官はスイスフランの値動きについて「コメントしない」と述べたと伝わった。
・ユーロドルは堅調。欧州中央銀行(ECB)が昨年6月末に実施した1年物の資金供給オペの期日を無事に通過したうえ、スペインの国債入札も無難に通過。欧州の金融機関の資金繰り懸念が後退したとの見方から、前日からのユーロ買い戻しの動きが続いている。対スイスフランやポンドでユーロ買いが進んだ影響もあって、一時5月21日以来の高値となる1ユーロ=1.2613ドル前後まで値を上げた。

[2010-07-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロ以外の通貨に対して買い先行後、もみ合い。6月米雇用統計の発表を控えて、対ドルやカナダドル中心に持ち高調整目的の円買いが先行した。市場関係者からは「雇用統計の下振れに対する警戒感から、円に逃避的な買いが入ったのでは」との声も聞かれた。非農業部門雇用者数や失業率が予想より強い内容となったことが伝わると、円は対ドル中心に売りで反応したが、民間部門の雇用者数が予想を下回ったことが改めて意識され、一転買い戻しが強まった。その後は、雇用統計が強弱まちまちとなったことや、米国市場の3連休を前に市場参加者が減少したこともあり円は方向感が出なかった。一方、円はユーロに対して下げ渋り。欧州の信用不安や、金融機関の資金繰り懸念が和らいだことが引き続き意識される中、全般的にユーロが買われたことが円売りユーロ買いを促した。ただ、ダウ平均が100ドル超下げた場面ではリスク回避的な円買いに下値を支えられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は6月米雇用統計発表後に1ドル=88円15-20銭前後まで上昇した後、87円33銭前後まで急ピッチで値を下げた。売買が一巡すると87円台後半で値動きが鈍った。
・ユーロ円は1ユーロ=110円72銭前後まで値を上げた後は株安に上値を抑えられた。
・ユーロドルは伸び悩み。6月米雇用統計発表直後は動意を欠いたが、米長期金利の低下をきっかけにユーロ買いドル売りが強まった。対スイスフランやポンドでユーロ買いが進んだ影響も受け、5月21日以来の高値となる1ユーロ=1.2613ドル前後まで値を上げた。ただ、株安や原油安を背景に資源国通貨が軟調に推移すると、上げ幅をやや縮めた。

[2010-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。2日の米国株安を背景に、5日の日本株の下落とリスク許容度の低下を見込んで円買いが先行した。ただ、日本株が底堅く推移したため円はじりじりと上値を切り下げる展開に。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りも出た。

[2010-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本株や原油先物価格の上昇などを背景に、オセアニア通貨中心に円売りが出たものの、すぐに持ち直した。英・独の株価指数が弱含んでいることも円の支援材料となった。新規の材料に乏しいうえ、本日の米国市場の休場が意識されたため方向感が出にくい面もあるようだ。

[2010-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は小高い。6月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が54.4と、前月の55.4から低下し、市場予想平均の55.0を下回ったことを材料に、対ポンドで円買いが強まると、その他通貨にも円買いが入り、円全体が値を上げた。もっとも、5日の米国市場が独立記念日の振替休日で株式・債券市場が休場となり、市場参加者が大幅に減少するため、ポンド以外の通貨に対しては一方的に円が買われる展開にはなっていない。英・独の株価指数も米国が休場となるため大きな値動きが見られず、為替相場への影響は見られない。
【 通貨ペア 】
・ドル円はポンド円を中心としたクロス円の売りにつれて20時過ぎに1ドル=87円64銭前後と日通し安値を付けた。
ユーロ円はポンド円の売りが重しとなり20時過ぎに1ユーロ=109円71銭前後と本日安値を付けた。
・ポンドドルは下値を探る展開。6月英サービス部門PMIが前月値、市場予想平均を下回ったことを受けた。22時30分過ぎに1ポンド=1.5101ドル前後まで下げた。ポンド円も22時30分過ぎに1ポンド=132円49銭前後まで売られた。
・ユーロドルは弱含み。ポンドドルの下落につれたユーロ売りドル買いが出ている。22時30分過ぎに1ユーロ=1.2510ドル前後と本日安値を付けた。

[2010-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。6月英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が市場予想より弱い内容となったことを背景に対ポンドで円買いが続いたため、円全体の支えとなり値を上げた。もっとも、5日は米国が独立記念日の祝日で株式・債券市場が休場だった。市場参加者が減少する中、積極的な円買いが手控えられると、持ち高調整の円売りで上げ幅を縮めた。

[2010-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。6日付の日本経済新聞が「中国が日本国債への投資を拡大し始めた」と報じたことをきっかけに円買いが先行。元国際通貨基金(IMF)主席エコノミストでハーバード大学のケネス・ロゴフ教授が「中国の不動産市場は崩壊し始めている」と指摘し、中国の地元紙が「中国は第3四半期までに新たな不動産規制を導入する」と報じると、中国の成長鈍化懸念からリスク回避目的の円買いが加速した。6日前場の日本株が大幅に下落したことも円の支援材料となった。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。中国株式市場で上海総合指数が堅調に推移し、後場の日本株が持ち直すと、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売りが出た。野田佳彦財務相が「株価や為替相場を含めて、市場の動向を注視する」と述べたことも円の重しとなった。

[2010-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。6日後場の日経平均が持ち直したことや上海株が堅調に推移したことなどを背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円の買い持ちを解消する動きが出た。オーストラリア準備銀行(RBA)は6日、政策金利を現行の4.50%に据え置くことを決めたと発表。市場の一部で利下げの思惑もあったため、政策金利の維持を受けて豪ドルに対して円売りが進んだ。声明で「CPIは短期的に3%を多少上回る可能性がある」との見方が示されたことも円売り豪ドル買いを促した。
 欧州勢が参入して来ると、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことや英・独の株価指数が堅調に推移していることを手掛かりに円売りが出たため一段安となった。

[2010-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は軟調。6日の英・独の株価指数が2%超の上昇となったほか、時間外のダウ先物の一時100ドルを超す上げ幅となった。株高に伴い投資家のリスク志向が改善し、低金利の円を売ってオセアニア通貨や資源国のカナダドルを買う動きが進み、欧州通貨やドルに対しても円が売られた。もっとも、欧州市場の中盤になると、東京市場での円の高値からの下げ幅が大きくなったこともあり、利益確定の円買いも入ったため円の下落ペースは緩やかになっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=87円98銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロ円も一時1ユーロ=110円85銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルは上値が重い。欧州株高やダウ先物の上昇を背景に欧州勢から買いが先行。一時1ユーロ=1.2607ドル前後と本日高値まで上げた。もっとも、6日の高値1.2613ドルがレジスタンスとして意識されて戻りを売る動きが強く、上値を抑えられると、短期筋から利益確定の売りが出てやや上値が切り下がっている。

[2010-07-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買いが優位。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月非製造業指数(NMI)が53.8と市場予想平均を下回ったことが伝わると、米景気の先行きに対する懸念が高まり、円買いが膨らんだ。買い一巡後は、短期で買い進めた参加者からの利益確定の円売りで伸び悩む場面があったが、米10年債利回りの低下を背景に日米金利差縮小を意識した買いが支えとなり、もみ合う展開が続いた。
 一方、ドル以外の通貨に対しては買い戻し。対ドルでの円買いが円全体の支えとなる一方、ダウ工業株30種平均が一時堅調に推移したことを受けた円売りとで方向感が出なかったが、ダウ平均の上値が重くなると、買い戻しが強まった。

[2010-07-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。豪ドルなど資源国通貨に対して円売りが出ると他の通貨に対しても円売りが波及したものの、仲値後はじりじりと値を戻している。日本株や時間外の米株価指数先物が下落したことが円の支援材料となった。ただ、その後は徐々に値動きが鈍った。新規の材料に乏しいため、方向感が出にくい面があったようだ。

[2010-07-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。後場の日経平均が一時100円超下落したことや英・独の株価指数が1%超下げて始まったことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円が買われた。対ドルやユーロでは、損失覚悟の円買い注文を巻き込んだ。

[2010-07-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。英・独の株価指数や時間外の米株価指数が下げ幅を広げたことに連動して、リスク回避の動きが進むとして、円買いが入った。ただ、英・独の株価やダウ先物が下げ止まると短期で円買いを進めた参加者は持ち高調整の円売りに動き、円の上値は切り下がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=87円02銭前後。
・ユーロ円は一時1ユーロ=109円32銭前後まで売られた。
・ユーロドルは下げ渋り。株安を材料にリスクポジション解消目的のユーロ売りドル買いが出た。5月の独製造業新規受注が前月比0.5%減と市場予想平均の前月比0.3%増に反して減少したことも売りを誘い、一時1ユーロ=1.2553ドル前後まで下げた。もっとも、英・独の株価やダウ先物が底堅くなるとショートカバーが入って下げ幅が縮まった。

[2010-07-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は売りに押された。欧州時間では時間外のダウ先物や英・独の株価指数が軟調に推移したとあって円買いが進んだ。ただ、現物の米国株式相場やWTI原油先物相場が大幅高となると、対資源国通貨で円売りが強まり他の通貨にも円売りが波及した。対ユーロでは欧州の銀行ストレステスト(健全性審査)がそれほど悪くないのではないかとの思惑が広がり売りを誘った。

[2010-07-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前日の米株高や8日の日本株相場の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。豪連邦統計局が発表した6月豪雇用統計が予想より強い内容だったと伝わると、対豪ドル中心に円売りが強まり他の通貨に対しても円売りが波及。損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込むと一段安となった。

[2010-07-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株高を背景に投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られやすい地合いが続いたものの、一段と円売りを進める材料に乏しかったため円安が加速する状況にはならなかった。短期筋から持ち高調整の円買いが入ったことも円の支えとなった。

[2010-07-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は軟調。序盤は、弱い英住宅指標を材料に対ポンドで円買いが入った以外は目立った動きがなかった。ただ、強い米雇用指標が伝わり、米景気の先行きに対する過度の悲観的な見方が後退すると、時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク許容度の回復に伴って対資源国通貨中心に円売りが強まり、円全体が値を下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=88円64銭前後まで上昇した。前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想平均よりも強い内容だったことや、時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大しクロス円の買いが強まったことなどを受けた動き。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=112円53銭前後と6月21日以来の高値水準を付けた。
・ユーロドルは堅調。一時1ユーロ=1.2702ドル前後と5月12日以来の高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)は8日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。トリシェECB総裁が、定例理事会後の会見で、ユーロ圏の景気に関して「直近のユーロ圏の経済指標は非常に良い」「ユーロ圏の今年後半は、前半よりも強いだろう」と比較的強気の見解を示したことや、ユーロ圏の金融機関に対するストレステスト(健全性審査)に関し「ストレステストの結果の公表決定を歓迎する」と述べた以外に悲観的な見方を示さなかったことなどがユーロの買いを誘ったようだ。

[2010-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強い内容となり、米景気回復への過度の懸念が後退したため、ダウ先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク志向の改善し円売りが出た。対ドルでは米10年債利回りが上昇し、日米金利差拡大を意識した円売りも重しとなった。高く始まったダウ工業株30種平均の上値が重くなると、短期で売り進めた参加者から利益確定の円買いが入り下げ渋った。ただ、ダウ平均が大引けにかけて120ドルを超す上げ幅となりほぼ高値で引けたため再び円売りに押された。

[2010-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり安。前日の米株高や9日の上海株の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られやすい地合いとなった。実質的な5・10日(ゴトー日)とあって仲値決済に向けた円売り観測もあった。
 韓国中央銀行は9日、政策金利を現行の2.00%から2.25%に引き上げることを決めたと発表。市場の予想外の結果となったものの、円相場への影響は限られた。

[2010-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日本株や中国株の上昇を背景に、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。ただ、一段と円を売り進める材料も見当たらず、下値は限られた。
 欧州勢が参入すると、全般的にユーロ買いが強まった影響で円ユーロが下落し他の通貨に対しても円売りが波及する場面があったが、一時的だった。市場関係者からは「対ユーロ中心に国内輸出企業から円買いが入ったのでは」との声が聞かれた。

[2010-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。対オセアニア通貨でポジション調整の円買いが先行すると、円全般が一時押し上げられた。カナダドルに対しては強いカナダの雇用指標を受けて円売りが強まったことが、その他通貨に対しても円売りを誘い値を下げる場面があったものの、時間外のダウ先物の下げ幅が広がったことを背景に現物の米国株の下落を警戒してリスクポジション解消目的の円買いが入り円の下値は限られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤にオセアニアのクロス円の売りが強まったことにつれて88円34-39銭まで下押ししたが、ポンド円が一時物色された影響で19時前には88円63-66銭前後まで上げた。
ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=111円53銭前後まで下げた。
・カナダドル円は堅調。カナダ統計局が9日発表した6月のカナダ失業率は7.9%と前月の8.1%から低下し市場予想平均の8.1%より強かったことや、新規雇用者数が9万3200人増と市場予想平均の2万人程度増を上回ったことなどを受けて、利上げ期待が高まりカナダドル買いが強まった。一時1カナダドル=85円89銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは軟調。21時30分過ぎに1ユーロ=1.2609ドル前後と日通し安値を付けた。今週上昇が目立ったため、週末を控えて持ち高整理目的の売りが出たようだ。

[2010-07-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円はポンドに対しては堅調。5月英貿易収支や6月英卸売物価指数が市場予想よりも弱い内容となったことを蒸し返す形でニューヨーク勢から円買いが持ち込まれた。損失覚悟の円買い注文を巻き込み、上昇に弾みがついた。カナダドルに対しては軟調。6月カナダ失業率や新規雇用者数が市場予想より強い内容となったことを受けて買われた影響が残った。その他の通貨に対しては上値が重い。時間外のダウ先物が一時下げ幅を広げ、欧州株式相場が伸び悩むと、現物の米国株式相場への警戒感から円買いが広がった。このところの下落に対する持ち高調整の円買いも入ったようだ。もっとも米国株は底堅く推移し、引けにかけては上げ幅を広げたため散発的に売られ、上値が重くなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=88円39-42銭前後まで売られた後、米株高やクロス円の買いを受けて徐々に値を上げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=111円53銭前後まで売られたが、その後は買い戻され一時112円台を回復した。
・ユーロドルは売り先行後、下げ渋り。ダウ先物の下落を受けたリスク回避目的の売りや、これまでの上昇に対するポジション調整の売りも重しとなり、21時30分過ぎに1ユーロ=1.2609ドル前後まで下落した。ただ、ダウ平均が底堅く推移したため買い戻された。

[2010-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。WTI原油先物相場が一時2%を超す下落となったことを受けて対カナダドルで円買いが入ると、他の通貨にも円買いが波及した。米10年債利回りが一時低下幅を広げ、対ドルで円買いが入ったことも円全体の支えとなった。もっとも、原油先物相場が下げ渋ると、対カナダドルで短期筋から利益確定の円売りが出たため、円は伸び悩んだ。米国株式相場が底堅く推移したことも重しとなった。

[2010-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。12日の米国株式市場終了後に発表されたアルコアの第2四半期決算が予想より強い内容となったことで、時間外のダウ先物が上昇し、13日前場の日本株も高く始まった。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。ドルに対しては、仲値決済に絡んだ円売りも見られた。
 ただ、売り一巡後は持ち直した。不動産セクターに対する追加規制への懸念から上海株が大幅に下落したため、円を買い戻す動きが優勢となった。時間外のダウ先物が失速したことも円の支援材料となり下値を切り上げた。

[2010-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。不動産セクターに対する追加規制への懸念から上海株が一時2%超下落すると、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が買われた。欧州金融機関のストレステストに対する懸念が根強い中、格付け会社ムーディーズがポルトガルを格下げしたと伝わると、リスク回避な円買いが加速した。市場関係者からは「モデル系ファンドからの円買い外貨売りが入った」との声が聞かれた。

[2010-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は上値が限られた。13日の中国株式市場で上海総合指数が下落したことを背景に、リスク資産圧縮目的で円買いが入った。格付け会社ムーディーズがポルトガルを格下げしたと伝わると欧財政問題が改めて意識されて対ユーロで円買いが強まり、その他通貨にも円買いが波及した。ただ、6月英消費者物価指数(CPI)が強い結果となったことを受けて対ポンドで円売りが強まったほか、ギリシャの26週物政府証券(Tビル)の入札を無事に通過したことが好感されて対ユーロで一転円売りが出たため、円全般が押し下げられた。英・独の株価指数や時間外のダウ先物の上昇も投資家のリスク志向を保ち円の上値を抑えた。米国勢参入後に、時間外のダウ先物の上げ幅が拡大すると一段と円売り圧力が増している。
【 通貨ペア 】
・・ドル円は20時過ぎに1ドル=88円19銭前後まで売られた。前週末安値88円34銭前後を下抜けたためストップロスを巻き込んだようだ。
・ユーロ円は上海株安やポルトガル格下げを受けて17時過ぎに1ユーロ=110円68銭前後と日通し安値を付けたが、ポンド円の買いやギリシャのTビルの入札を無事通過したことなどを背景に円売りユーロ買いが出て値を戻した。
・ユーロドルは堅調。ポルトガルの格下げを受けて16時過ぎに1ユーロ=1.2522ドル前後と日通し安値を付けたが、英独の株価指数やダウ先物が上昇しリスク許容度が保たれたこともあって一方的に売り込まれる展開にはならずショートカバーが入った。ギリシャのTビル入札を無事通過したことも買い戻しを後押しした。時間外のダウ先物が上げ幅を拡大し、現物の米国株が堅調に推移すると買いが加速。23時過ぎに1.2674ドル前後と本日高値を付けた。また、ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が13日発表した7月の独景況感指数(期待指数)が21.2と6月の28.7に比べて悪化し、市場予想平均の 25.3を下回ったことや、7月のユーロ圏景況感指数(期待指数)が10.7と市場予想の16.3を下回ったことへの反応は目立たなかった。

[2010-07-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買い先行後、売りに押された。米国株式相場が堅調に推移し、対欧州オセアニア通貨でドル売りが強まったことを受けて円買いドル売りが入ると損失覚悟の円買い注文を巻き込み、値を上げた。もっとも、その後は短期で買い進んだ参加者から利益確定の円売りが出たほか、米10年債利回りが上昇幅を広げたことも重しとなった。米国株の取引終了後に発表されたインテルの第2四半期決算で1株利益が0.51ドルと市場予想平均を上回ったことも売りを誘った。
 一方、ドル以外の通貨に対しては軟調。米株高を背景に投資家のリスク志向の改善が進み、円売りが続いた。対ドルで円買いが一時強まると下値を支えられたものの、米国株が一段と上げ幅を広げたため、売りに押された。ドルに対してと同様にインテルの好決算も売り材料とされた。

[2010-07-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前日の米株高や14日の日本株相場の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。仲値決済に伴うドル不足観測を背景にした円売りが対ドルで出たことや、米インテルの第2四半期決算が予想より強い内容となったことを受けて時間外のダウ先物が堅調に推移していることが円全体の重しとなった。ただ、その後は国内輸出企業からと見られる円買いが入ったため、やや下げ渋る展開になっている。

[2010-07-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本株高が円の重しとなる半面、市場関係者からは「対ドルやユーロでは、国内輸出企業からと見られる円買いが入りやすい」との声が聞かれ、下値も堅かった。一方で、ポンドに対しては英雇用指標が予想より若干強い内容となったことを手掛かりに円売りが出たほか、スイスフランに対してはドルスイスフランの上昇を受けた円買いスイスフラン売りが目立った。

[2010-07-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円はしっかり。英・独の株価指数が下げに転じたことや、時間外の米株価指数先物の上値が重くなったことを受けて、投資家のリスク志向が後退。昨日の米国市場や本日の東京市場で株高を背景に形成された円売りポジションが解消された円はじりじりと値を上げた。6月の米小売売上高、米輸入物価指数が弱い結果となると、米株価指数先物が一段と上値が重くなり円は本日高値圏まで値を上げている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は弱い米経済指標や米長期金利の低下を受けて23時過ぎに1ドル=88円19銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロ円も23時過ぎに1ユーロ=112円05銭前後と日通し安値を付けた。米国株相場が弱含んでいることを受けた。
・ユーロドルは方向感が定まらない。円絡みの取引が中心となった影響で方向感が出ない展開が続いた。弱い米経済指標が伝わった後は教科書的なドル売り材料と見なされて値を上げたものの、時間外のダウ先物が下げに転じるとリスクポジション解消目的で売りが出た。市場参加者からは「スペインが格下げされるとの憶測が広がったことも売りを誘った」との指摘があり、22時過ぎに1ユーロ=1.2682ドル前後と日通し安値を付けた。その後、格付け会社フィッチの報道官がスペインの格付け見通しは安定的であるとの声明を出したと伝わると買い戻しが入り1.27ドル台を回復している。

[2010-07-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。6月米小売売上高や6月米輸入物価が前月比で市場予想より弱かったことを受けて米長期金利が低下。対ドルで円買いが入ると、他の通貨にも円買いが波及し、値を上げた。ダウ工業株30種平均が安く始まったことも支えとなり、上げ幅を広げた。その後、ダウ平均が持ち直すと投資家のリスク志向が回復し、一時売りに押された。
 米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「メンバーの大半が、成長のリスクがダウンサイドに転じたと見ている」、「見通しが明確に悪化した場合に一段の緩和の検討が必要」との認識を示したことが伝わると、米長期金利が低下幅を拡大したため、再び対ドルで円買いが強まり、円は下値を支えられた。もっとも、FOMC議事要旨や同時発表のFRB経済見通しの下方修正を受けて下げに転じたダウ平均が小幅ながら持ち直して引けると、円は上値を抑えられた。

[2010-07-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。前場の日経平均株価が100円超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。対豪ドルなどでは、中国の経済指標発表を前に持ち高調整の円買いが入った。
 ただ、その後は伸び悩む展開に。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りが出た。中国の経済指標の結果が伝わると、豪ドルなど相対的に金利の高い通貨に対して円売りが強まり、円全体の上値を抑えた。

[2010-07-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。日本やアジア株の下落を受け、投資家のリスク回避姿勢が強まるとの見方から円が買われたほか、対ドルで海外ファンド勢からの円買いが進んだ影響で円全体が値を上げた。市場関係者からは「損失覚悟の円買い注文が観測されていた1ドル=88円00銭前後の上抜けを狙った仕掛け的な円買いが入った」との声が聞かれた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル売りが膨らんでおり、連動して対欧州通貨やオセアニア通貨で円を売る動きが見られた。スペインの15年物国債の入札を無難に通過し、スペインの資金繰りに対する懸念が緩和。対ユーロ中心に円売りが強まったことも円の重しとなった。

[2010-07-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。日本、中国の株安や英独の株価指数が安く推移したことなどを背景に、リスク資産圧縮目的の円買いが先行。対ドルで88円ちょうどの節目の上抜けを狙った仕掛け的な円買いが膨らむと、その他通貨にも円買いが広がり円の上げ幅が広がった。しかし、スペインの15年物国債の入札を無難に通過すると、ユーロ圏の財政問題に対する懸念が緩和しユーロに対して円売りが強まったため、欧州市場の序盤に円買いを進めた参加者から持ち高整理の円売りが出て押し下げられた。JPモルガン・チェースの第2四半期決算が市場予想平均よりも強い結果となり、時間外のダウ先物が上げ幅を広げると投資家のリスク志向が高まって一段と円が売られた。ただ、NY勢が参入してくると、対ドル中心に円買いが強まった。米ニューヨーク連銀が発表した7月のニューヨーク州製造業景気指数が5.08と市場予想平均の18.00を大幅に下回った上、6月の米卸売物価指数(PPI、季節調整済み)は前月比で0.5%低下と市場予想平均(前月比0.1%低下)を下回り、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇と市場予想平均と同じだった。米フィラデルフィア連銀が発表した7月の製造業景気指数(フィリー指数)は5.1と6月の8.0から悪化し、市場予想平均の10.0を下回った。米景気の先行き懸念が高まり、物価の落ち着きが示されたため円買いドル売りが膨らみ、円全般が押し上げられた。弱い米経済指標を受けて米国株が下落し、投資家のリスク志向が後退していることも円買いを促している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=87円34銭前後と本日安値を付けた。
・豪ドル円は1豪ドル=83円76銭前後まで売られた。弱い米経済指標を受けて米国株が軟調に推移しているため、リスクポジション解消目的の売りが出た。
・ユーロドルは堅調。スペインの15年物国債の入札を無事通過し、欧財政問題への警戒感が後退したことを受けて買いが入った。弱い米経済指標が教科書的なドル売り材料と見なされてユーロ買いドル売りが加速した。一時1ユーロ=1.2893ドル前後と5月10日以来の高値を付けた。

[2010-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては堅調。7月ニューヨーク州製造業景気指数が5.08と市場予想よりも弱い内容となり、ダウ先物が上げ幅を縮めた。米景気回復のペースの鈍化が意識されたため、円買いが入った。6月米卸売物価指数が(PPI、季節調整済み)が前月比で0.5%低下と市場予想平均を下回り、物価の落ち着きが示されたとの見方から米長期金利が低下したことも支えとなり、値を上げた。弱い7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も買いを誘い、上げ幅を広げた。
 一方、ドル以外の通貨に対しては買い先行後、売りに押された。弱い米経済指標が相次ぐと米国株式相場が一時軟調に推移したため、資源国通貨中心に円買いが広がった。もっとも、米ゴールドマン・サックス(GS)が、サブプライムローン関連のCDO取引に関する詐欺行為について5億5000万ドルを支払うことで米証券取引委員会(SEC)と和解したと伝わると、米国株が引けにかけて急ピッチで買い戻されたとあって、円売りに押された。

[2010-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。16日の日本株やアジア株が下落したことを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。ドルに対しては、米景気の先行きの不透明感を意識した円買いが見られた。

[2010-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。16日後場の日経平均が300円近く下落したことを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円が買われた。ただ、その後は上値を切り下げる展開に。円を一段と買い進める材料に乏しかったうえ、上海株が持ち直したことなどが重しとなった。

[2010-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は高い。16日の日本株が大幅安となったにもかかわらず、16日の中国株式市場で上海総合指数が引けにかけて下げ渋ったことや、英・独の株価指数が寄り付き後に底堅く推移したことなどを背景に一時円が売られた。対ドルでユーロが買い戻されたことにつれて円売りユーロ買いが出たことが、その他通貨に対しても円売りを誘う場面も散見された。ただ、米景気の先行き懸念が高まるドルに対して、これまでの円の年初来高値86.96円の上抜けを狙った仕掛け的な円買いが強まると、その他通貨に対しても円買いが強まった。時間外のダウ先物や現物の米国株が軟調に推移すると対資源国通貨中心に円買いが強まり、円の上げ幅が広がった。更に、7月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が66.5と6月確報値76.0に比べて低下し、市場予想平均の74.0程度を下回ったと伝わると、米景気の回復ペースが鈍化しているとの見方が一段と強まって、米国株が大幅安となり、リスク資産圧縮目的の円買いが加速。円独歩高の展開となっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=86円27銭前後と2009年12月1日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は、対ドルでユーロが買われたことが円売りユーロ買いを誘い19時前に1ユーロ=113円36銭前後まで上昇したものの、米株安や対ドルでの円買いを受けて円買いユーロ売りが優位になり、23時過ぎには111円54銭前後と本日安値を付けている。
・ユーロドルは伸び悩み。ユーロ圏の財政問題や、ユーロ圏の金融機関のストレステスト(健全性審査)の結果などに対する過度の警戒感が後退している中で、米景気の先行きに慎重な見方が台頭してきたためユーロドルを買い戻す動きが続いた。一時1ユーロ=1.3008ドル前後と5月10日以来の高値を付けた。ただ、1.30ドル台では大台を回復したこともあって戻り売りも厚く上値を抑えられたため、短期筋からは利益確定の売りが出た。弱い米経済指標を受けて対円でユーロ売りが強まるとユーロ売りドル買いが出て一段と上げ幅が縮まっている。

[2010-07-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米国株式相場が安く始まり、対資源国通貨中心にリスク回避目的の円買いが入ると、他の通貨にも円買いが波及し、値を上げた。7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が6月確報値、市場予想平均をいずれも下回り、米景気の先行きへの懸念が高まったため、米国株が下げ幅を拡大し、円買いを誘った。米10年債利回りが低下幅を広げると対ドルでは円買いが入り、円全体の支えとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=86円27銭前後と2009年12月1日以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=111円54銭前後まで下落した。
・ユーロドルは売りに押された。欧州時間に米景気回復のペースの鈍化が意識され買われた流れを引き継ぎ、21時過ぎに1ユーロ=1.3008ドル前後と5月10日以来の高値を付けた。もっとも、その後は週末を控え短期筋からの利益確定の売りが出たほか、ユーロ円の売りが重しとなり値を下げた。

[2010-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し戻された。先週末16日の米国市場で、米国株相場が大幅安となり、リスクポジション解消目的で円が買われた地合いを引き継いだ。19日の米株価指数先物が時間外取引で一時マイナス圏で推移したことも円買いを誘った。ただ、19日の上海総合指数は安く寄り付いた後に上昇に転じたほか、米株価指数先物も持ち直したため、短期スタンスで円買いを進めた参加者から持ち高調整の円売りが出て徐々に上値を切り下げた。

[2010-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。午後の上海総合指数や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかったため、対資源国通貨中心に散発的に円売りが出た。その後、格付け会社ムーディーズが19日、アイルランドの格付けを「Aa2」に引き下げたと発表すると、ユーロに対して円買いが入り、円全般が押し上げられたものの、16時を過ぎると一転対ユーロ中心に円売りが強まった。市場参加者からは「米系金融機関からと見られるユーロ買いが強まった」との指摘があり、円売りユーロ買いが膨らんだようだ。対ユーロでの円売りにつれて、他通貨にも円売りが波及し円は値を下げた。
 夕刻の円売りに関しては「一部通信社が『日銀は円がドルに対して85円付近まで上昇した場合は、追加の金融緩和を行う可能性がある』との観測記事を伝えたことが材料となったようだ」との声も聞かれた。

[2010-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は下落。米系金融機関からと見られるユーロ買いが強まったことをきっかけに、円ユーロ相場が下落。対ユーロでの円売りにつれて、他通貨にも円売りが波及し円全体が値を下げた。一部メディアが「日銀は円がドルに対して85円付近まで上昇した場合、追加の金融緩和を行う可能性がある」との観測記事を伝えたことも円の重しとなった。ただ、売り一巡後はもみ合いの展開に。一段と円を売り進める材料に乏しかったうえ、現物の米国株の動向を見極めたいとの空気があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=87円23銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=113円07銭前後まで値を上げた後、それぞれ1ドル=87円台前半、1ユーロ=112円台後半中心での値動きとなっている。
・ユーロドルは買い先行後、伸び悩み。米系銀行やモデル系ファンドからと見られるユーロ買いが強まると、一時1ユーロ=1.2992ドル前後まで上昇した。ただ、先週末の高値1.3008ドル前後をバックに戻りを売る動きが出たほか、短期間で安値から100ポイント超の上昇となったこともあって利益確定の売りが出た。市場関係者からは「1.3000ドル付近までにはアジア系ソブリンネームの売りの噂がある」との声が聞かれた。

[2010-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。全米ホームビルダー協会(NAHB)が発表した7月の住宅市場指数は14と市場予想平均の16を下回った。米住宅市場の先行き不安が改めて意識され、対ドルで円買いが先行。高く始まった現物の米国株相場が下げに転じたことも、低金利の円に逃避的な買いを集めた。また、対ユーロやドルでポンド売りが優位となった影響から、円買いポンド売りが進んだことも円全体を押し上げた。その後、米国株が持ち直し、堅調に推移すると円の戻り売りや利食い売りが広がる場面があった。ただ、「独商業用不動産金融のヒポ・レアルエステートはEUのストレステスト(健全性審査)に不合格となった」の対ユーロ中心に円の下値を支えた。また、米IBMは米国株式市場終了後に第2四半期決算を発表。1株利益は予想を上回ったものの、4-6月期売上高や2010年の業績見通しが予想を下回り、20日の時間外のダウ先物が安く始まったこともリスク回避的な円買いを促した。

[2010-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、下げに転じている。米IBMが19日の米国株の取引終了後に発表した第2四半期決算で、売上高が予想に届かなかったことが嫌気されて時間外のダウ先物が下げ幅を広げると、リスクポジション解消目的の円買いが入った。連休明けの日本株に対する警戒感も円買いを促した。
 ただ、20日午前の日本株は安く寄り付いた後、底堅く推移したため円買い圧力は後退。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたり、ドルに対して断続的に円売りが出ると、その他通貨に対しても円売りが広がり徐々に上値を切り下げた。上海総合指数が上げ幅を広げ、ダウ先物が上昇に転じると、一段と円売りの勢いが増している。

[2010-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時売りが強まった後、買い戻された。後場の日本株が下げ幅を縮小した場面で、投資家のリスク許容度が回復し円売りが出た。日本株が引けにかけて再度下げ幅を拡大すると円売り圧力はいったん収まったが、欧州勢から対ユーロ中心に円売りが膨らむと、円全体の下げ幅が広がった。
 もっとも、英独の株価指数や時間外のダウ先物が下げに転じると、短期スタンスで円売り外貨買いを進めた参加者が反対売買を進めたため、円は値を戻した。市場参加者からは「ユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが持ちこまれたようだ」との指摘もあった。

[2010-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。中国株相場が上昇したことを受け、全般的に円売りが進んだアジア市場の流れを引き継いで安く始まったものの、その後持ち直した。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が下落したことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円が買い戻された。ハンガリー政府が実施した3カ月物証券入札で、発行額が目標額より少なかったことも対ユーロでの円買いを誘った。米ゴールドマンサックスの第2四半期決算が予想を下回り、時間外のダウ先物が100ドル超下落すると円は上げ幅を広げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。クロス円の下落につれた円買いドル売りが相場の重しとなる半面、対ユーロなどでドルの買い戻しが進んだため方向感が出なかった。
・ユーロ円は安い。株価の下落に伴う売りが出たほか、ユーロドルの下落につれた売りが出たため、21時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=111円46銭前後まで値を下げた。
・米ドルカナダドルは底堅い動き。株価や原油先物価格の下落を受け、一時本日高値となる1米ドル=1.0587カナダドルまで値を上げた後、利食い売りなどに押され一時1.0522カナダドルまで下押しした。ただ、カナダ銀行(BOC)が20日、市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げて0.75%にすると決めた際の声明で、次回の利上げについて明確な姿勢を示さなかったこともあって、再び米ドル買いカナダドル売りが入っている。
・ユーロドルは欧州株やダウ先物の下落を受けリスクポジション解消目的のユーロ売りドル買いが先行。ハンガリーの資金繰り懸念もユーロの重しとなり、昨日の安値1ユーロ=1.2871ドル前後を下抜けてストップロスを誘発すると一時1.2839ドル前後まで下げ足を速めた。

[2010-07-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売り優位。ハンガリー政府が実施した3ヵ月物証券入札で発行額が目標額に達せず、同国の資金繰りが懸念される中、英独の株価指数が下げ幅を拡大した。米ゴールドマンサックスの第2四半期決算が弱く、時間外のダウ先物が100ドル超下げたことも意識され、対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが先行した。
 米IBMやジョンソン・エンド・ジョンソンなどの決算内容も嫌気され、現物のダウ平均株価は寄り付き後に146ドル安まで下げたものの、その後下げ幅を縮小。投資家のリスク回避姿勢が和らいだとして、まとまった円売りが持ち込まれた。また、明日のバーナンキ米連邦準備委員会(FRB)議長の上院銀行委員会での証言を前に、市場では追加の金融緩和策が実施されるとの思惑が台頭。リスクマネーのフローが活発化するとして、ダウ平均株価は81ドル高まで大きく持ち直した。原油先物相場の上昇やカナダ銀行(カナダ中央銀行)による政策金利引き上げも手がかりとなり、対豪ドルやカナダドル中心に円が断続的に売られた。
 また、円はドルに対して軟調。米商務省が発表した6月の米住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で予想を下回ったものの、先行指標の一種である6月の建設許可件数が予想を上回ったため、円売りドル買いが出る場面があった。また、資源国通貨に対して円売りが優位となった影響から、引けにかけてじり安となった。

[2010-07-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。20日の米株高を背景に、21日の日本株が上昇しリスク志向が改善することを見越して円を売る動きが一時散見された。しかし、日本株は高く寄り付いたものの、徐々に上げ幅が縮まったため円売りを仕掛けた参加者から持ち高調整の円買いが入り値を戻した。市場参加者からは「ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが入っていた」との指摘が聞かれた。その後は、取引材料に乏しく、もみ合いの展開が続いている。

[2010-07-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日経平均株価が下げに転じると、リスク資産圧縮目的で円が買われた。欧州勢からはユーロやポンドに対して円売りが出て円全体がやや値を下げたが、17時過ぎになると対ユーロで円買いが強まり、円全体が押し上げられている。

[2010-07-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。ポルトガル政府が実施した1年物証券入札は、利回りが2.452%と前回の1.046%を上回り、応札倍率は1.3倍と前回の2.8倍を下回った。また、ドイツ政府が実施した30年物国債の入札は、募集40億ユーロに対して応札額は37億6400万ユーロにとどまり、札割れとなった。ユーロ圏の資金繰り懸念が意識され、対ユーロで円買いが強まったため他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。日本時間22日未明に予定されているバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を見極めたいとの声が聞かれる中、ウェルズ・ファーゴなど米主要企業の決算が予想より強い内容となったことを受け、時間外のダウ先物が堅調に推移。投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=86円86銭前後まで値を下げたものの、昨日の安値86円66銭前後を下抜け出来なかったためショートカバーが入った。22時過ぎに一時87円30銭前後まで買い戻された。
・ユーロ円は昨日の安値1ユーロ=111円46銭前後を下抜けて、20時前に一時111円21銭前後まで下げたものの、その後111円台後半まで値を戻している。
・ユーロドルは安い。ユーロ圏諸国の資金繰り懸念から全般的にユーロ売りが強まると、昨日の安値1ユーロ=1.2839ドル前後を下抜けて、ストップロスを誘発。20時過ぎに一時1.2792ドル前後まで値を下げた。ただ、一目均衡表雲の上限が位置する1.2782ドル前後や転換線が位置する1.2775ドル前後がサポートとして意識されたため、売り一巡後は1.28ドル台前半でのもみ合いに終始している。

[2010-07-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は買いが強まった。米モルガン・スタンレーなど主要金融機関の第2四半期決算が予想を上回ったことを受けて、英・独の株価指数や時間外のダウ先物が堅調に推移した。対ドルやユーロではリスク許容度の改善を意識した円売りが散発的に出る場面があったが、その他の通貨に対してはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を見定めたいとして積極的な売買は手控えられた。
 バーナンキFRB議長は上院銀行委員会で半期金融政策報告を行い、「経済見通しは引き続き異常に不透明」「FRBは必要に応じて一段の政策行動をとる用意がある」との認識を示した。ただ、具体的な金融緩和策に対する言及がなく、前日に高まった追加金融緩和への思惑が後退したとして、ダウ平均が160ドルを超す下げ幅に。投資家のリスク許容度が急低下し、円に逃避的な買いが集まった。

[2010-07-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。21日の米国市場で、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米景気に慎重な見方を示し、米国株安とリスク資産圧縮の円買いが進んだ地合いを引き継いだ。22日の日本株も下落しており東京勢からの円買いが続いた。日本と金利差のある資源国通貨に対して積み上がった円売りポジションを解消する動きが目立ったほか、「国内輸出企業からの円買いがユーロやドルに対して入った」との指摘があり、じりじりと上値を伸ばした。

[2010-07-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。午前中に、日本株安を受けた円買いや、国内輸出企業からと見られる円買いで値を上げた水準で暫くもみ合いが続いたが、欧州勢参入後は対ポンドで円買いが強まり、その他通貨にも円買いが波及。一時円全体の上げ幅が広がった。もっとも、22日の上海総合指数は高く引けたほか、時間外のダウ先物が持ち直し上げ幅を拡大していることもあって、円買い圧力は後退した。短期で円買いを進めた参加者からポジション調整の円売りが出て押し下げられた。

[2010-07-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。7月のドイツとユーロ圏の製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことを受け、ユーロに対して円売りが強まったことも円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ幅を縮小。アジア時間に一時1ドル=86円34銭前後と16日に付けた年初来安値86円27銭前後に迫る場面があったものの、売り一巡後はショートカバーで持ち直した。クロス円の上昇につれた円売りドル買いが相場の支えとなり、一時86円台後半まで値を戻した。
・ユーロ円は21時前に一時本日高値となる1ユーロ=111円90銭前後まで値を上げた。
・ランド円は底堅い動き。南アフリカ準備銀行(中央銀行)は22日、政策金利を現行の6.50%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となったものの、0.50%の利下げを予想していた一部の市場参加者からランドの買い戻しが入ったため、一時1ランド=11円63銭前後まで急ピッチで値を上げた。
・ユーロドルは堅調。23時前に一時本日高値となる1ユーロ=1.2892ドル前後まで値を上げた。ドイツ・ユーロ圏の強い経済指標や株高などを背景にユーロ買いドル売りが進んだ。

[2010-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋り。前週分の新規失業保険申請件数や5月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となったことを受けて、対ドルやカナダドル中心に円買いがやや先行した。
 ただ、6月米中古住宅販売件数や6月米景気先行指標総合指数が予想を上回り、ダウ平均株価が240ドルを超す上げ幅となると、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から円売りが優勢となった。売り一巡後は手がかり材料に乏しい中で持ち高調整目的の買い戻しが散発的に入り、下値を切り上げた。

[2010-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。22日の欧米市場で、欧米株高を背景に円売りが進んだ流れを引き継いだ。東京勢からも日本株高を期待した円売りが出て一時値を下げた。もっとも、日本株は高く寄り付いた後、小動きとなりリスク許容度の回復は進まなかった上、欧米市場から円売りが続いたこともあって、利益確定の円買いが入り徐々に値を戻した。日本時間24日1時にユーロ圏の金融機関のストレステスト(健全性審査)の結果発表を控えていることも、積極的にリスクを取って行き難くしている面があるようだ。ドルに対しては「国内輸出企業や機関投資家から円買いが入っていた」との指摘があった。

[2010-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。午後の日経平均株価が一時250円を超す上げ幅となったことや、ドイツのすべての州立銀行がストレステストを通過したとの一部地元紙の報道などを受けて、対ユーロ中心に円売りが出た。ただ、直後に「複数のスペインの貯蓄銀行がストレステストに不合格となった」と伝わり、ユーロに対して円が買い戻されたため円全体が値を戻した。
 その後は、暫くもみ合いが続いていたものの、強い英・独の経済指標を材料に対ポンドやユーロで円売りが膨らんでいる影響で、円全体が値を下げている。

[2010-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は軟調。4-6月期の英国内総生産(GDP、速報値)が予想より強い内容となったことを受けポンドに対して円売りが出たほか、7月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことを手掛かりに対ユーロで円売りが広がった。ドルに対しては、米長期金利が上昇し日米金利差の拡大を意識した円売りが入った。ただ、ニューヨークの取引時間外に入ると、下げ渋る展開に。欧州の金融機関に対するストレステストは「保有債券ではなく取引債券の損失に限定され、ソブリンデフォルトは想定してない」との一部報道を受け、ストレステストの前提条件が甘いとの見方からユーロ売りが強まった。対ユーロで円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時本日高値となる1ドル=87円47銭前後まで値を上げた後、ユーロ円の下落につれて一時87円17銭前後まで下押しした。
・ユーロ円は17時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円88銭前後まで値を上げたものの、22時過ぎに一時111円60銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロドルは予想を上回る独経済指標をきっかけにユーロ買いが優勢となった。17時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2966ドル前後まで値を上げた。ただ、買い一巡後は売りに押された。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がハンガリーの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正したことがユーロの重しとなったほか、市場関係者からは「欧州系からの売りが出た」との声が聞かれた。ストレステストの前提条件が甘いとの見方が広がったこともユーロ売りを促し、一時1.2794ドル前後まで値を下げた。

[2010-07-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。欧州の金融機関に対するストレステスト(健全性審査)について「保有債券ではなく取引債券の損失に限定され、ソブリンデフォルトは想定してない」と伝わった。ストレステストの前提条件が甘いとの見方から対ユーロで円買いが先行。その他の通貨にも円買いが波及した。欧州銀行監督者委員会(CEBS)は23日、ストレステストの結果を公表。テストを実施した91行のうち、スペインの貯蓄銀行5行、独ヒポ・レアルエステート、ギリシャ農業銀行の計7行が不合格となった。公表直後は売買が交錯したものの、材料出付くしとしてダウ平均が100ドルを超す上げ幅に。投資家のリスク選好度が高まったとの見方から低金利の円が次第に売られた。また、円はドルに対して弱含み。ストレステストの査定が甘いとの思惑からユーロドルが下落すると、円売りドル買いが進んだ。米長期金利の上昇に伴い、日米金利差の拡大が意識されたことも円の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=87円51銭前後と21日の高値に面合わせした。
・ユーロ円は1ユーロ=111円60銭前後まで売りが先行した後、113円01銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは行って来い。ストレステストの結果公表を控える中、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がハンガリーの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正したことをきっかけに、持ち高調整目的の売りが先行した。ストレステストの査定が甘いとの思惑が広がったことも売りを促し、アジア時間の安値1ユーロ=1.2860ドルを下抜けて下げ足を速めた。一時1.2794ドル前後まで下落した。ただ、ストレステストに不合格となった銀行が少ないとの見方から買いが強まる場面があったほか、米株高も下支えとなり、1.29ドル台を回復した。

[2010-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、もみ合い。先週末、ユーロ圏の金融機関に対するストレステスト(健全性審査)の結果発表を大きな混乱なく通過したほか、週明けの日本株も上昇したこともあって、投資家のリスク志向の改善を期待して円を売る動きが先行した。一方で、ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが散見されて円全体の下値が支えられたため、一本調整で値を下げる展開にはなっていない。

[2010-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。後場の日本株が伸び悩むと、午前中に日本株高を材料に円売りを進めた参加者から円買いが入った。26日の欧州株が上値の重い展開となり、時間外のダウ先物が下げに転じるとリスク許容度が低下して更に円買いが加速している。市場関係者からは「ユーロ円中心に国内輸出企業の売りが出ているようだ」との指摘が聞かれた。

[2010-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。26日の欧州株が上値の重い展開となり、時間外のダウ先物が下落したため投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円が買われた。資源国通貨に対しては、原油先物価格の下落を意識した円買いが入った。ただ、買い一巡後は上値を切り下げる展開に。米フェデックスが利益見通しを引き上げたと伝わるとダウ先物が持ち直し円を押し下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=87円00銭前後に観測されていた損失覚悟の円買い注文を巻き込んで、一時本日安値となる86円82銭前後まで値を下げた。市場関係者からは「モデル系ファンドや米系銀行からの売りが出た」との声が聞かれた。ただ、前週末安値の86円73銭前後が下値の目処として意識されたほか、ダウ先物が上げに転じたため、その後は87円台を回復している。
・ユーロ円は21時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円21銭前後まで売られた後、112円台後半まで買い戻された。
・ユーロドルはもみ合い。欧州勢がドル売りで参入したこともあり15時30分過ぎに1ユーロ=1.2959ドル前後まで値を上げた。ただ、対ポンドでユーロ売りが一時強まったことや、ユーロ円が下落した影響で1.2900ドルを割り込む場面があった。もっとも、対円やスイスフラン、ポンドでドル売りが進んだ影響で下値が堅かった。市場関係者からは「中東勢の買いが入った」との指摘もあり、その後は1.29ドル台半ばまで値を戻した。

[2010-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は下値が堅い。ニューヨーク勢がドル売りで参入すると、対ドルで損失覚悟の円買い注文を誘発。その他の通貨にも円買いが波及した。ただ、米フェデックスが利益見通しを引き上げたことや、米商務省が発表した6月米新築住宅販売件数が予想より強い内容となったことを受け、現物の米国株が上昇。投資家のリスク志向が改善したとの見方から円の戻り売りや利食い売りが優位となった。もっとも、米国株の上昇が一服するにつれて、円は次第に下げ幅を縮めた。主要通貨に対してまとまったドル売りが持ち込まれた影響から、円買いドル売りが進んだことも円の下値を支えた。なお、米国株は引けにかけて値を伸ばしたものの、円相場への影響は限定的だった。

[2010-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。27日午前の日経平均株価が高寄り後に下げに転じると、リスク許容度の低下が進むとして調達通貨の円が買い戻される場面があったが、日経平均株価はその後持ち直したこともあって円買いの動きは収まった。手掛かり難で、一方向にポジションを傾ける動きが見られず、方向感の乏しい展開となっている。

[2010-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが強まった。取引材料に乏しかったこともあって動意の薄い展開が続いていたが、27日の欧州株が強含みで推移し、時間外のダウ先物が上げ幅を拡大すると、リスク志向が改善し対資源国通貨中心に円売りが出た。対ユーロでは昨日安値を下抜けたことでストップロスを誘発し下げ幅が広がり、6月上旬以来の安値を付けた。

[2010-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は軟調。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上昇し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が広がると低金利の円が売られた。英産業連盟(CBI)が発表した7月小売売上高指数が予想より強い内容だったことを背景に、ポンドに対して円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及。市場関係者からは「ユーロに対しては米系金融機関からの円売りが目立った」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。ポンド円中心にクロス円が上昇したことにつれた円売りドル買いが出たほか、米長期金利の上昇に伴う買いが入った。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が予想より強い内容となったことも相場の支えとなり、一時1ドル=87円75銭前後まで値を上げた。ユーロ円は21時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=114円13銭前後まで買われた。
・ユーロドルは一進一退。欧州勢が対ポンド中心にドル売りで参入した流れに沿って一時1ユーロ=1.3022ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。20日の高値1.3029ドル前後を上抜け出来なかったため、一転利食い売りなどに押された。ドルスイスフランの買いが続いたことも重しとなり、18時過ぎに1.2963ドル前後の本日安値まで売られた。もっとも、売り一巡後は再び買いが優勢に。株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが強まると、一時5月10日以来の高値となる1.3047ドル前後まで値を上げた。ただ、ニューヨークの取引時間帯に入ると、徐々に上値を切り下げる展開に。市場関係者からは「1.3050ドル前後に観測されているオプションのバリアに上値を抑えられた」との指摘があった。

[2010-07-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドルや欧州通貨に対して軟調。欧州の取引時間帯に英産業連盟(CBI)が発表した7月小売売上高指数が予想を大きく上回ったことが引き続き意識された。対ポンドで断続的な円売りが出ると、その他の欧州通貨にも円売りが波及した。また、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が予想より強かったほか、商品相場安を背景に資源国通貨売り・ドル買いが進んだため、対ドルで円売りが膨らんだ。
 一方、円は資源国通貨に対して下値が堅い。UBSやドイツ銀行の好決算を手掛りに英・独の株価指数が堅調に推移する中、リスク志向の改善を意識した円売りが先行した。予想を上回る米住宅指標を受けて円売りドル買いが強まった影響も受けたが、対ドルで資源国通貨が同時に売られたため、円の下値は限られた。米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した7月の米消費者信頼感指数が予想より弱い内容となり、原油需要低下への思惑が高まったとの見方が広がると、原油先物相場が急落。金先物相場の下落も意識され、資源国通貨に対して円を買い戻す動きが出た。

[2010-07-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。28日の日本株が高く寄り付いたことを背景に、リスク許容度の改善が進むとして円を売る動きが見られたが、ドルやユーロに対して国内輸出企業や機関投資家からの円買いが入ったため円全体が値を戻した。対豪ドルでは、4-6月期豪消費者物価指数(CPI)が予想よりも弱い内容で利上げ期待が後退したため円買いが入った。
ただ、28日午前の上海総合指数がじりじりと上げ幅を拡大したことを手掛かりに対ユーロやポンドなど中心に円売りが続き、円は再び安値圏に押し下げられている。

[2010-07-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時売りが優位になった。午後の日本株や上海総合指数が上げ幅を拡大したことなどを背景に、投資家のリスク志向が高まり円売りが出た。欧州勢からも対ユーロやポンドなど中心に円売りが出て一段と円は値を下げた。
 もっとも、英・独の株価指数や時間外のダウ先物が上げ幅を縮小していることをきっかけに、利益確定の円買いが入っており、いったん下げ止まっている。

[2010-07-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。欧州の金融システム不安が後退する中、アジア株高を背景に投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円を売る動きが先行した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優位に。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が下げに転じると、円の売り持ちを解消する動きが出た。米商務省が発表した6月の米耐久財受注額が予想より弱い内容だったと伝わると、ダウ先物が下げ幅を広げたため買い戻しがさらに進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに一時1ドル=88円12銭前後と15日以来の高値を付けたものの、その後失速。21時30分過ぎに一時87円46銭前後まで値を下げた。ユーロ円は1ユーロ=114円74銭前後まで買われた後、113円60銭前後まで下押しした。
・ユーロドルは上値が重い。アジア株高を手掛かりにユーロ買いドル売りが先行。16時過ぎに1ユーロ=1.3043ドル前後まで値を上げた。ただ、市場参加者からは「1.3050ドルに観測されているバリアオプションをバックに戻りを売る向きが多い」との声が聞かれ一時1.29ドル台後半まで下押ししている。

[2010-07-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。英・独の株価指数が軟調に推移する中、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から円買いが先行した。米商務省が発表した6月の米耐久財受注額が予想より弱い内容だったことが伝わると、対ドル中心に円買いが加速した。また、米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想に反して大幅に増加したため、原油先物相場が下げ幅を拡大。資源国通貨に対しても円を買い戻す動きが広がった。
 米連邦準備理事会(FRB)は28日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表。「経済は総じて拡大しているが、2地区は横ばいで、他の2地区は拡大ペースが鈍化」「住宅市場は4月末の米政府の住宅購入支援終了により、大部分の地区で停滞」などの見方を示した。米景気の先行き不透明感をはやす形で、ダウ平均は一時70ドルを超す下落となった。投資家のリスク回避姿勢が強まったとして、円は一段高となった。

[2010-07-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。28日の米国市場で、米株安を背景にリスク資産を解消する目的で円が買い戻された流れを引き継いだ。29日午前の日本株も下落し、投資家のリスク許容度が低下しているため、円買いが続き円は上値を伸ばしている。
 もっとも、一時マイナス圏に沈んだ時間外のダウ先物が上昇に転じたことがポジション調整の円売りを誘い、円の上昇は一服している。

[2010-07-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。後場寄り後に下げ幅を縮小した日本株が再度下げ幅を広げると、円買いが入る場面があった。ただ、時間外のダウ先物が上昇を維持していたこともあり一方的に円が買われる展開にはならず、持ち高整理目的の売りに押し下げられた。欧州勢が参入すると、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたため円売りの勢いが増した。

[2010-07-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は一進一退。英・独の株価指数や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことを受け、現物の米国株が高く始まったことも円の重しとなった。ただ、対欧州通貨やオセアニア通貨でドル売りが進んだ影響で、円ドルが上昇。他の通貨に対しても円買いが波及し円全体が支えられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=87円00銭前後を下抜けてストップロスを巻き込むと、20時前に一時86円73銭前後まで下げ足を速めた。
・ユーロ円は17時過ぎに一時1ユーロ=114円24銭前後まで値を上げたものの、買い一巡後はもみ合いの展開に。ドル円の下落につれた円買いユーロ売りが入る半面、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。
・スイスフラン円は堅調。23時過ぎに一時本日高値となる1スイスフラン=83円74銭前後まで急伸した。対ドルやユーロでスイスフラン買いが膨らんだ影響を受けたほか、市場関係者からは「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が次回の金融政策決定会合で、政策金利である3カ月物銀行間取引金利の誘導目標中心値を0.25%引き上げるとの思惑が台頭している」との声が聞かれた。
・ユーロドルは大幅高。ドル全面安の地合いとなる中、バリアオプションが観測されていた1ユーロ=1.3050ドル前後を上抜けてストップロスを巻き込んだ。一時1.3107ドル前後と5月4日以来の高値を付けた。

[2010-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より若干強い内容となり、対ドル中心に円売りが先行した。ダウ平均が80ドル超上昇し、投資家のリスク志向が改善したとの見方も低金利の円を売る動きを誘った。また、市場では「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が次回の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げるとの思惑が台頭した」との声が聞かれ、円売りスイスフラン買いが優勢となったことも円全体を押し下げた。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んで、対ポンドでまとまった円買いが入ると、その他の通貨にも円買いが波及。ブラード・セントルイス連銀総裁が「デフレリスクが高まれば、米公開市場委員会(FOMC)は事実上のゼロ金利を維持するよりも米国債の買い入れを再開すべき」との見方を示したことを受け、軟調に推移していたダウ平均が100ドル超下落したことも円の上昇に寄与した。
 もっとも、ダウ平均はその後下げ幅を縮小し、一時持ち直す場面も見られた。株安を背景に円買いを進めた短期筋が反対売買を行い、円は上値を切り下げた。

[2010-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。30日午前の日本株相場が軟調に推移し、リスク許容度が低下したため、調達通貨の円が買い戻された。市場関係者からは「月末であるため国内輸出企業からの円買いが断続的に入っている」との指摘もあった。ドルに対しては、ブラード米セントルイス連銀総裁が29日、「米国が日本のようなデフレに陥る可能性がある」と指摘したことを背景に米低金利政策が長期化するとして円を買う動きや、米景気の先行き不透明感が高まっていることを意識した円買いも散見された。
 一方、円はスイスフランに対しては上値が重い。昨日の米国市場で、「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が次回の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げる」との思惑が広がりスイスフランが物色された影響が残っている。

[2010-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買いが強まった。後場の日本株が下げ渋ったことを受けてポジション調整の円売りが出た。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けては「外貨建て投信の新規設定に伴う円売りが出た可能性がある」との指摘があり、円全体が値を下げた。ただ、16時を過ぎるとドルやユーロに対して日本の輸出企業からと見られる円買いが入り、円全般が値を上げている。

[2010-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。序盤は、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて「外貨建て投信の新規設定に伴う円売りが出た可能性がある」との指摘があり、値を下げる場面があった。ただ、その後はドルやユーロに対して日本の輸出企業からと見られる円買いが入ったため、持ち直した。スペイン国債の償還に絡んだと見られる円買いが対ユーロで強まると、他の通貨に対しても円買いが波及した。ニューヨークの取引時間帯に入ると、4-6月期の米国内総生産(GDP)速報値が予想より弱い内容だったことが分かった。時間外のダウ先物が下げ幅を広げ、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買いが加速した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は心理的節目である1ドル=86円00銭前後を割り込み、一時85円95銭前後と2009年11月30日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は18時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円03銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはスペイン国債の償還に絡んだと見られるユーロ売りが断続的に持ち込まれたため、一時本日安値となる1ユーロ=1.2980ドル前後まで値を下げた。ただ、昨日の安値1.2977ドル前後がサポートとして意識されたうえ、米景気や金利テーマのドル売りが出たため1.30ドル台半ばまで値を戻している。

[2010-07-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。4-6月期の米国内総生産(GDP)速報値や米個人消費が予想を下回る内容となり、米景気に悲観的な見方が広がった。対ドルで円買いが先行すると、その他の通貨にも円買いが波及。ダウ平均が100ドルを超す下げ幅となったこともあり、低金利の円に逃避的な買いが集まった。ただ、7月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が予想より強い内容に。ダウ平均が上げに転じるにつれて、リスク志向の低下に歯止めがかかったとの見方から、円の戻り売りや利食い売りが出た。また、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡み、資源国通貨に対してまとまった円売りが持ち込まれたことも円全体を押し下げた。中盤以降は週末要因で市場参加者が次第に減少する中、持ち高調整目的の小口取引に終始した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は弱い4-6月期米GDP速報値が嫌気され、1ドル=85円95銭前後と2009年11月30日以来の安値を更新した。ただ、7月米シカゴPMIや7月米消費者態度指数が予想より強く86円台後半へ値を戻した。買い戻し一巡後は手がかり材料に乏しく、86円40銭前後で方向感が出なかった。
・ユーロ円はダウ平均の持ち直しやロンドン16時のフィキシングに絡んだ資源国のクロス円の上昇を支えに、1ユーロ=112円台前半から113円10-13銭前後まで値を上げた。ただ、買い一巡後は112円台後半でのもみ合いとなった。なお、野田佳彦財務相は30日夜、1ドル=85円台までドル円相場が急落したことについて、「市場の動きを注意深く見ていきたい」との見方を示した。
・ユーロドルは荒い値動き。欧州の取引時間帯には、スペイン国債の償還に絡んだ売りが断続的に出て、1ユーロ=1.2980ドル前後まで下落した。ただ、前日安値の1.2977ドル前後を下抜けることが出来なかったほか、4-6月期米GDP速報値の発表を前に売り持ち高を調整する動きが進んだ。4-6月期米GDP速報値が予想を下回るとユーロ買いドル売りが強まり、1.3057-60ドル前後まで値を上げた。買い一巡後は、時間外のダウ先物や現物の米国株が大きく下げたことが重しとなり、1.30ドル台前半まで失速した。ただ、ロンドン16時のフィキシングに絡んで資源国通貨買いドル売りが優位に。つれる形で1.3069-72ドル前後まで再び上昇した。

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