為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年8月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年8月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年8月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-08-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日本やアジア株相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から低金利の円が売られた。野田佳彦財務相が為替について「過度の変動は経済に悪影響を与えるため好ましくない」などと述べたほか、白川方明日銀総裁が2日の衆院予算委員会で「できるだけ早くデフレを脱却すべく最大限の努力をしていく」と述べたと伝わった。当局が円高に警戒感を強めているとの見方から円の買い持ちを解消する動きが出たようだ。
 ただ、「円の下値では日本の輸出企業からと見られる円買いが入った」との指摘があり、一本調子で円安が進む状況にはならなかった。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年8月 発言・ニュース

[2010-08-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日本やアジア株相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から低金利の円が売られた。野田佳彦財務相が為替について「過度の変動は経済に悪影響を与えるため好ましくない」などと述べたほか、白川方明日銀総裁が2日の衆院予算委員会で「できるだけ早くデフレを脱却すべく最大限の努力をしていく」と述べたと伝わった。当局が円高に警戒感を強めているとの見方から円の買い持ちを解消する動きが出たようだ。
 ただ、「円の下値では日本の輸出企業からと見られる円買いが入った」との指摘があり、一本調子で円安が進む状況にはならなかった。

[2010-08-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。政府・日銀による円売り介入への警戒感が広がる中、アジア株相場の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。2日の欧州株が高く始まったことも円の重しとなった。

[2010-08-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋り。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が高まったため、対資源国通貨中心に低金利の円を売る動きが先行した。峰崎直樹財務副大臣が2日、「円高はそれほど進んでいない」との見方を示したと伝わると円売りが収まる場面があったものの、強い英経済指標を材料に対ポンドで円売りが強まったことがその他通貨に対しても円売りを誘い円全体が押し下げられた。
 もっとも、その後、欧州通貨に対してドル売りの勢いが増した影響で円・ドル相場が押し上げられたため、円全般の下値が堅くなっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに1ドル=86円89銭前後と日通し高値を付けたが対ポンド中心にドルが売られたことにつれて円買いドル売りが入ったためドル円の上値は切り下がっている。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=113円70銭前後と本日高値を付けた。欧米の株高でリスク志向が高まった投資家からの買いが断続的に入った。対ドルでストップロスを巻き込む格好でユーロが上値を伸ばしていることもユーロ円を押し上げた。
・ポンドドルは堅調。欧米の株高や7月の英製造部門購買担当者景気指数(PMI)が57.3と市場予想平均の57.0を若干上回ったことなどが買いを促した。1ポンド=1.5883ドル前後と2月4日以来の高値まで上げた。
・ユーロドルは上値を追う展開。株高で投資家のリスク選好姿勢が強まる中で買いが散見されたが、市場参加者から「1.3100-30ドル前後にはまとまった規模の売り注文が観測されている」との声が聞かれ上値が暫く抑えられていた。強い英経済指標を手掛かりにユーロポンドの売りが膨らんだことも重しとなった。ただ、ユーロポンドの売りが収まり、時間外のダウ先物の上げ幅が広がるとユーロ買いドル売りが加速。ストップロスを断続的に巻き込んで上値を伸ばしている。22時30分過ぎに1ドル=1.3147ドル前後と5月4日以来の高値まで買われた。

[2010-08-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては軟調。ニューヨーク勢参入でユーロ買いドル売りが入ったことを受けて円売りユーロ買いが強まり、値を下げた。7月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数や6月米建設支出が市場予想平均を上回ると米国株式相場が一段高となり、投資家のリスク志向が高まったことも重しとなり、値を下げた。
 一方、それ以外の通貨に対しては底堅い。強い米経済指標をきっかけに対ドルで一時円売りが出たため、他の通貨にも円売りが広がった。もっとも、米国株が上げ幅を広げると対ユーロでドル売りが進んだ影響で円買いドル売りが入り、円全体が支えられた。

[2010-08-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の米国株が大幅高となったことを背景に、投資家は運用リスクを取りやすくなるとの見方から円売りが先行したものの、その後持ち直した。豪連邦統計局が発表した6月豪小売売上高と6月豪住宅建設許可件数が予想より弱い内容だったと伝わると、対豪ドル中心に円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からと見られる円買いが散発的に入った。

[2010-08-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。しばらくは新規材料難からもみ合いの展開が続いていたが、上海株が引けにかけて売り込まれたことや欧州株が安く始まったことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円が買われた。「米連邦準備理事会(FRB)は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和策を検討しているとの米紙報道を材料に、欧州勢がドル売りで参入した」といい、円はドルに対して一段高となった。

[2010-08-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては堅調。3日の中国株式市場で上海総合指数が引けにかけて下げ幅を拡大したことや、3日の英・独の株価指数が安く寄り付いたことなどを背景に、投資家のリスク志向が低下するとして調達通貨の円を買い戻す動きが先行した。米国の追加金融緩和観測が広がっており、米低金利の長期化に伴うドルの先安観を背景にした円買いドル売りも入った。6月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)、6月米個人所得、食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターがいずれも市場予想平均を下回ると円買いドル売りが更に進んだ。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては上値が重い。円・ドル相場の上昇につれた円買いが入る半面、ドルに対して欧州・オセアニア通貨が上昇していることを受けて円売り外貨買いが出ており上値を抑えられている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=85円71銭前後と2009年11月27日以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は一進一退。上海総合指数の下落や、欧州株が安く寄り付いたことを受けてリスク資産圧縮目的の円買いユーロ売りが入り1ユーロ=113円29銭前後と本日安値を付けた。ユーロドル相場の上昇に伴う円売りユーロ買いで19時過ぎには114円04-09銭前後まで値を上げたが、ドル円相場の下落が重しとなり再び113円台半ばまで押し下げられている。
・ユーロドルは伸び悩み。米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和策を検討しているとの一部報道を手掛かりにドル売りが先行した。時間外の米金利が低下するとユーロ買いドル売りが加速。通貨オプションの観測されていた1.3250ドル前後を上抜けて、19時過ぎに1ユーロ=1.3262ドル前後と5月3日以来の高値水準を付けた。
 もっとも、時間外のダウ先物が下げ幅を拡大したほか、急ピッチで上昇したこともあって短期筋から利益確定の売りが出て徐々に上値を切り下げた。

[2010-08-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。6月米製造業新規受注や6月米住宅販売保留指数が市場予想平均を下回り、ダウ工業株30種平均が一時70ドルを超す下げ幅となると、リスク資産圧縮目的の円買いが入り値を上げた。米10年債利回りが低下し、日米金利差の縮小が意識されると対ドルでは円買いが入り、円全体の支えとなった。ただ、その後ダウ平均が下げ幅を縮小すると、短期で買い進めた参加者からの利益確定の円売りで押し戻された。

[2010-08-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。前日の海外市場で、米国が追加の金融緩和に踏み切るとの思惑からドル安が進んだ流れを引き継いだ。4日の日本株が大幅に下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが加速した。市場関係者からは「ドルやユーロに対しては、国内輸出企業からの円買いが入った」との声が聞かれた。

[2010-08-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は高値圏でもみ合い。後場の日経平均が200円超下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが出た。その後、上海株が持ち直したことなどを理由に伸び悩む場面もあったが、欧州株が安く始まったため再び強含んだ。市場関係者からは「円の下値では押し目買い意欲が旺盛だ」との声が聞かれた。

[2010-08-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては上値を切り下げた。4日の英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が一時下げ幅を広げた場面で、リスク資産圧縮目的の円買いが散見された。しかし、株価の下げ幅が拡大が収まり、徐々に底堅くなったためポジション調整の円売りが出てじりじりと上値を切り下げた。ニューヨークの取引時間帯に入ると、7月ADP雇用リポートが予想よりも強い内容で、時間外のダウ先物がプラス圏に浮上。リスク志向の低下に歯止めがかかり、一段と円売りが進み、対豪ドルやカナダドルでは本日安値圏まで下げている。

[2010-08-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。7月ADP雇用リポートや7月ISM非製造業指数がいずれも市場予想平均を上回り、米景気に対する過度に悲観的な見方が後退した。これまでに積み上がった対ドルでの円買いポジションの解消の売りが出ると損失覚悟の円売り注文を誘発し、他の通貨にも円売りが波及した。強い米経済指標を背景に米国株式相場が上昇し、対カナダドルや豪ドルで円売りが出たことも、円全体の重しとなった。

[2010-08-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の海外市場で、予想を上回る米経済指標の結果を受けて米景気の先行き不透明感が和らぎ、円安・ドル高が進んだ流れを引き継いだ。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(ゴトー日)とあって、仲値決済に向けた円売りも出た。ただ、米景気回復の鈍化懸念や米金融緩和観測がくすぶっているため、円売りの勢いは徐々に後退。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からの円買いが入り、じりじりと下値を切り上げた。

[2010-08-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。米景気の鈍化懸念が根強い中、日経平均が伸び悩んだタイミングで円が買われる場面があったが、日経平均が引けにかけて再び強含んだため円買いは長続きしなかった。ドルに対しては、欧州勢がドル買いで参入したこともあって軟調に推移したほか、対カナダドルではM&A(買収・合併)に絡んだカナダドル買いが入ったこともあり本日安値圏まで下げた。一方、NZドルに対しては、朝方に発表された4-6月期のNZ失業率が予想より弱い内容だったことを蒸し返す格好で、欧州勢からのNZドル売りが出たため堅調に推移した。

[2010-08-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円はしっかり。5日の英・独の株価指数が一時上げ幅を広げた場面で、投資家のリスク志向が高まり低金利の円を売る動きが見られた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想平均よりも弱い結果となり、米雇用市場への懸念が再燃すると、円買いが強まった。米金利低下に伴いドルに対して円買いがはいったほか、弱い米雇用指標を受けて時間外のダウ先物の下げ幅が拡大し、リスク資産圧縮目的で円が買い戻された。
 イングランド銀行(BOE、英中銀)欧州中央銀行(ECB)政策金利を発表したが、いずれも予想通り据え置きだったため、目立った反応はなかった。
【 通貨ペア 】
・22時30分過ぎにドル円は1ドル=85円79銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=112円95銭前後とそれぞれ本日安値を付けた。弱い米雇用指標を嫌気し、現物の米国株が下落していることを受けた。もっとも、ユーロ円は、英・独の株価指数が上げ幅を広げたことが買いを誘い、19時30分過ぎには1ユーロ=113円92銭前後まで値を上げていた。
・ユーロドルは一進一退。朝方に発表された4-6月期ニュージーランド(NZ)失業率が前期から大幅に悪化したことを蒸し返す格好で、欧州勢からNZドル・米ドルに売りが出るとつれてユーロ売りドル買いが先行。NZドル・米ドルが一時1NZドル=0.7258米ドル前後まで売り込まれたほか、ユーロドルは安値1ユーロ=1.3131ドル前後を下抜けて一時1.3119ドル前後と日通し安値を付けた。
 ただ、スペインの3年物国債入札を無難に通過したことや、6月独製造業新規受注が強い内容となったことなどが明らかになると一転買いが優位になった。一時1.3223ドル前後まで上げた。ECBの政策金利発表への反応は目立たなかったが、米新規失業保険申請件数が弱い内容で、米雇用市場への警戒感が改めて高まるとドルを売る動きが加速。21時30分過ぎに1.3236ドル前後と本日高値を更新した。
 一方で、米株安を受けてユーロ円に売りが出ていることにつれたユーロ売りドル買いが出たほか、ユーロドル自体にもリスク資産圧縮目的の売りが出ている影響で再び1.31ドル台に押し下げられている。
 なお、トリシェECB総裁が政策金利発表後の定例会見で「第二四半期のデータは力強い経済活動を示している」、「ユーロ圏のGDPは緩やかで、一様でないペースで拡大する見通し」などと発言している。

[2010-08-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては買い先行後、伸び悩み。前週分の新規失業保険申請件数が47万9000件と市場予想平均を上回ると米雇用への懸念が再燃し、ダウ先物や現物の米国株式相場が下落。リスクポジション解消目的の円買いが入り、値を上げた。ただ、一時60ドル安ほどまで下落したダウ工業株30種平均が徐々に下げ幅を縮めると散発的に円が売られ伸び悩んだ。
 一方、ドルに対しては堅調。弱い米雇用指標をきっかけに、追加の金融緩和観測が再び高まると米金利が低下し、円買いが入った。一時軟調に推移していた米国株が下げ渋ると、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルが売られ、円の支えとなった。

[2010-08-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。前日の米国株安や6日の日経平均が100円超下げたことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が買われた。市場関係者からは「お盆休みを前に、国内輸出企業の円買いが入るとの観測が根強い」との声が聞かれた。ただ、その後はじりじりと売りに押された。仲値決済に伴うドル不足観測を背景にした円売りが出たほか、日経平均が持ち直したことに伴う持ち高調整の円売りが出た。

[2010-08-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。後場の日経平均が比較的底堅く推移したうえ、上海株が堅調に推移したことで、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかるとの見方から円が売られた。市場関係者からは「日本時間今晩に7月米雇用統計を控えて、対ドル中心に円の買い持ちを解消する動きが出た」との声が聞かれた。

[2010-08-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は堅調。序盤は、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向け、対ポンドで円売りが出たことや、対ドルで米雇用統計の発表を前にしたポジション調整の円売りが出たことなどが円全般の重しとなった。
 もっとも、ポンドやユーロ、カナダドルに対し弱い経済指標を手掛かりに円買いが入ると円全般が値を戻した。ポンドに対しては6月英鉱工業生産指数、ユーロに対しては6月独鉱工業生産指数、対カナダドルでは7月カナダ雇用統計がそれぞれ弱い結果となったことが円買い要因。
 更に、21時30分発表の7月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想以上の減少となると対ドルで円買いが優勢となり、その他通貨にも円買いが波及。時間外のダウ先物の下落に伴うリスクポジション解消目的の円買いが豪ドルやカナダドルに対して膨らんだこともあって、円全般が急伸した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値を探る展開。一時1ドル=85円07銭前後と2009年11月27日以来の安値を付けた。7月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比13万1000人減と市場予想平均の前月比6万5000人減より弱かったほか、民間部門の雇用者数も7万1000人増と市場予想よりも増加数が小さかった。米雇用市場への警戒感が高まり、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和が意識されてドルを売る動きが強まった。一方で、市場参加者からは「85円00銭前後にはノックアウトオプションが観測されており、防戦買いが下値を支えている」との声が聞かれて、いったん下げ止まっている。
・ユーロ円は荒い値動き。21時30分過ぎに1ユーロ=112円57銭前後と本日安値を付けた。対ドルで円買いが強まったことを受けた動き。もっとも、ユーロドルの買いが強まったことにつれて円売りユーロ買いが出て113円台半ばまで値を戻している。
・ポンド円は下げ渋り。英国立統計局が6日発表した6月の英鉱工業生産指数が前月比で0.5%低下し、市場予想平均の前月比0.1%上昇に反して低下したことや、同時発表の6月の製造業生産指数が前月比0.3%上昇と市場予想平均の前月比0.4%上昇を下回ったことなどを受けて売りが出た。ドル円の売りが強まると下げ幅が拡大し21時30分過ぎに1ポンド=135円48銭前後まで下落した。その後は、米国株が底堅く推移し、リスク志向の低下に歯止めがかかっている上、ポンドドルが1ポンド=1.5999ドル前後と本日高値まで上昇している影響で136円台を回復している。
・カナダドル円は軟調。カナダ統計局が6日発表した7月のカナダ失業率が8.0%と前月の7.9%から上昇し、市場予想平均の7.9%より弱かった上、新規雇用者数は9300人減と市場予想平均の1万2500人程度増に反して減少したことが嫌気されて一時売られた。ドル円の下落もカナダドル円を押し下げて一時1カナダドル=83円05銭前後まで下げ幅が拡大した。
・ユーロドルは上値を追う展開。7月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比で予想以上に減少したことを受けて、米景気の先行き懸念と米追加金融緩和観測が高まりドル売りが膨らんだ。1.3270ドル前後、1.3300ドル前後のストップロス注文を巻き込む格好で上値を伸ばし、23時過ぎに1ユーロ=1.3334ドル前後と5月3日以来の高値をつけた。

[2010-08-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買い先行後、伸び悩み。米労働省が発表した7月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比13万1000人減と市場予想平均の前月比6万5000人減より弱かった。また、民間部門の雇用者数は7万1000人増と市場予想の9万人増を下回った。指標を受けて米雇用市場の改善期待が後退し円買いが膨らんだ。来週10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加の金融緩和が意識され、米金利が低下したことも円買いを誘った。ただ、ノックアウトオプションが観測されていた1ドル=85円00銭前後を上抜けることが出来なかったとあって、持ち高調整の円売りが出た上、一時150ドルを超す下げ幅となったダウ工業株30種平均が大引けにかけて下げ渋ったことも重しとなり、やや上値を切り下げた。一方、ドル以外の通貨に対しては一進一退。7月米雇用統計を手掛りに対ドルでの円買いが波及し、つれて値を上げた。ただ、一方ではドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われた影響で、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出たため、上値が重くなった。米国株が引けにかけて下げ渋ると、さらに円は押し下げられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は24時過ぎに1ドル=85円02銭前後と2009年11月27日以来の安値水準を付けた。ユーロ円は米雇用指標発表後にドル円の下落につれて1ユーロ=112円57銭前後まで売られたが、ユーロドルの上昇に支えられ113円台を回復した。
・ユーロドルは大幅高。7月米雇用統計をきっかけに買いが強まると断続的にストップロスを巻き込み、23時過ぎに1ユーロ=1.3334ドルと5月3日以来の高値を付けた。ただ、買い一巡後は急ピッチで上昇したことに対する反動や米株安もあり若干上げ幅を縮めた。

[2010-08-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。国内勢がお盆休暇入りしているうえ、シンガポールが休場のため市場参加者が減少し積極的な取引は手控えられた。市場関係者からは「新規材料難の中、米連邦準備理事会(FRB)が10日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの空気が濃い」との声が聞かれた。
 野田財務相は9日、先週末に発表された7月米雇用統計を受けて為替市場で円高が進行していることについて「為替相場の動向をさらに注意深く見ていく」などと述べたと伝わったが、円売りでの反応は限定的だった。

[2010-08-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。後場の日経平均が下げ幅を縮小したことや、欧州株高を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売りが出た。市場関係者からは「円の上値の重さが目立ち始めたため、対ドル中心に持ち高調整の円売りが出た」との声が聞かれた。

[2010-08-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は小安い。9日の英・独の株価指数や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善したとして円を売る動きが先行した。対ユーロでポジション調整の円買いが強まったことにつれた円買いが他通貨に対して見られ、円全般の下値が一時支えられたものの、ニューヨーク勢参入後に対ドルで円売りが強まったため、再び円全般が押し下げられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はしっかり。22時過ぎに1ドル=85円78銭前後と本日高値を付けた。序盤は、欧州株やダウ先物の上昇を受け、リスク許容度が戻りクロス円に買いが入ったことにつれた。前週末、7月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想以上に減少していたことや、民間部門の雇用者数の増加が予想に届かなかったことなどを受け、急ピッチで対欧州通貨中心にドル安が進行したこともあって、ニューヨーク勢から持ち高調整のドルの買い戻しが入ったこともドル円を押し上げた。明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドルの売り持ち高の調整が出やすかった。
・ユーロ円は上値が重い。株高を材料に買いが先行し16時30分過ぎに1ユーロ=113円95銭前後と本日高値を付けた。もっとも、ユーロドルに持ち高整理目的の売りが続いたことにつれて円買いユーロ売りが入ったため20時30分には113円35銭前後まで値を下げ、朝方につけた本日安値113円33銭前後に接近した。
・ユーロドルは軟調。序盤に、欧州勢からの買いで1ユーロ=1.3308ドル前後と本日高値を付けたが、1.33ドル台での戻り売りが厚く、上値の重さが意識されてじりじりと値を下げた。前週末に追加の米金融緩和観測を背景に急伸したため、明日の米金融イベントを前に、持ち高整理目的でドルを買い戻す動きも見られ22時過ぎには1.3228ドル前後と日通し安値を付けた。

[2010-08-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては軟調。10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、これまでに形成された円買いドル売りポジションを解消する動きが続いた。
 一方、ドル以外の通貨に対しては方向感が出なかった。ダウ先物の上げ幅拡大や対ドルでの円売りが円全体の重しとなる半面、FOMCを控えて対ドルでポジション調整の欧州通貨売りが進んだことにつれた円買い欧州通貨売りが円の下値を支える格好となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は日本時間10日5時30分過ぎに1ドル=85円96銭前後まで上昇した。
・ユーロ円はドル円の買いにつれて、1時過ぎに1ユーロ=113円71-76銭前後まで値を上げた。
・スイスフラン円は軟調。明日のFOMCが意識される中、対ドルでのスイスフラン売りが進んだ影響で、1時30分過ぎに1スイスフラン=81円79銭前後まで値を下げた。なお、ドル・スイスフランは1ドル=1.0499スイスフラン前後まで上昇した。
・ユーロドルは軟調。FOMCを控えて持ち高調整のユーロ売りドル買いが出て、1時過ぎに1ユーロ=1.3216ドル前後まで下落した。

[2010-08-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。中国株式市場で上海総合指数が大幅に下落したことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が買われた。10日の欧州株相場が安く始まったことや、時間外のダウ先物が軟調に推移していることも円の支援材料となった。
 白川方明日銀総裁は10日、記者会見で「円高は企業マインドや輸出、企業収益の下押し要因となる」と警戒感を示したものの、為替市場への反応は限定的だった。

[2010-08-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は対ドルで弱含み。日本時間明日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、円買いドル売りポジションを解消する動きが続いた。「FOMCで追加緩和が行われないケースが意識された」との声が聞かれている。
 一方で、円はドル以外の通貨に対しては一進一退。対ドルでの円売りが、その他通貨に対しても円売りを誘ったものの、同時に欧州・オセアニア通貨がドルに対して売られていることが円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りを促したため、板ばさみ状態になった。もっとも、時間外のダウ先物や英・独の株価指数が下げ幅を広げるとリスク資産圧縮目的の円買いが入ったこともあり、若干円買いが優位になっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに1ドル=86円25銭前後と本日高値を付けた。上値の目処として意識されていた先週末の7月米雇用統計の発表直前の水準86円07-10銭を上抜けて、ストップロスを誘発した。
・ ポンド円はじり安。朝方に発表された英小売指標が前月から悪化したことや、英住宅指標が予想よりも弱い内容だったことが重しとなった上、FOMCを控えてポンドドルが持ち高調整の売りに押されて1.5714ドル前後と本日安値まで下げた影響を受けた。欧州株の下落や時間外のダウ先物の下落も売りを誘った。1ポンド=135円18銭前後まで下落した。
・ユーロドルは軟調。FOMCを前に、米追加緩和観測を背景に形成されたユーロ買いドル売りポジションを解消する動きが続いた。追加緩和が行われないケースを想定した動きで、21時30分過ぎに1ユーロ=1.3110ドル前後と日通し安値を付けた。

[2010-08-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては堅調。序盤は米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加の金融緩和観測が後退したことを背景に持ち高調整目的で一時円売りが出た。もっとも、米国株式相場が安く始まるとドル以外の通貨に対して円買いが入った影響で、円は下値を支えられた。米連邦準備理事会(FRB)がFOMC後の声明で「長期に渡り、異例の低金利は正当化される可能性が高い」とこれまでの金融政策スタンスを維持した上、「機関債や、モーゲージ担保証券(MBS)からの償還資金を長めの期間の米国債に再投資することで、証券保有を現在の水準に維持する」と示した。声明を受けて米金利が急低下し、円買いが優勢となった。
 一方、ドル以外の通貨に対しては一進一退。米国株が一時軟調に推移し、リスクポジション圧縮目的の円買いで値を上げた。FOMC声明発表後にドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が買われると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いで売りに押されたほか、米国株が下げ渋ったことも重しとなり、値を下げた。

[2010-08-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。前日の海外市場で、米連邦準備理事会(FRB)による事実上の金融緩和を受け、円高ドル安が進んだ流れを引き継いだ。11日の日本株相場が大幅に下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。市場関係者からは「米国のカストディアン系銀行からまとまった規模の円買いユーロ売りが入った」との声が聞かれ、対ユーロで損失覚悟の円買い注文を誘発すると他の通貨にも円買いが波及した。
 なお、本日発表の中国経済指標は「大方の予想の通りだった」と受け止められたため、反応は限定的だった。

[2010-08-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。11日の日本株相場が大幅に下げたうえ、欧州株が安く始まったことを背景にリスク資産圧縮目的の円買いが優勢となった。対ドルでは、米連邦準備理事会(FRB)による事実上の金融緩和を受けて、米長期金利が低下していることも円の支援材料となった。

[2010-08-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は堅調。11日の日本株の大幅安と英・独の株価指数が安く寄り付いたことなどを背景に、欧州勢がリスク回避の動きが進むと見て円買いで参入した。対ドルでは時間外の米長期金利の低下に伴う日米金利差縮小が円買いを誘ったほか、ポンドに対しては7月英雇用統計で失業者数が予想よりも弱い結果となったことや、イングランド銀行(BOE)が四半期インフレリポートで2年後の英国内総生産(GDP)見通しを引き下げたことなどが円買いを促している。時間外の米株価指数先物の下げ幅が拡大すると更に円の上げ幅が拡大した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=84円72銭前後と1995年7月以来の安値水準を付けた。米金利の低下に伴い日米の金利差が縮小するとして円買いドル売りが入った。株安を受けて調達通貨の円がドル以外の通貨に対して買い戻されたこともドル円の重しとなった。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=109円92銭前後と7月7日以来の安値まで下落した。
・【ポンド円】ポンド円は軟調。一時1ポンド=132円96銭前後まで下落した。英国立統計局が11日発表した7月の英雇用統計で、失業者数(失業保険申請ベース、季節調整済み)が前月比で3800人減と市場予想平均の前月比1万7000人減より弱かったことや、BOEが四半期ごとの物価報告(インフレリポート)の中で「2年後のGDPが約3.0%の上昇となる見込み」との認識を示し、5月時点の約3.5%上昇のから下方修正されたことなどが売り材料となった。
・ユーロドルは軟調。22時過ぎに1ユーロ=1.2947ドル前後と日通し安値を付けている。欧州株安やポンドドルが英経済指標を材料に1.5664ドル前後まで下落したことなどを背景に、ユーロ売りドル買いが出た。

[2010-08-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては買い先行後、伸び悩み。欧州市場で、欧州株や時間外のダウ先物が大幅に下落し、リスク回避目的で円が買われた流れを引き継いだ。米連邦準備理事会(FRB)が、10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で景気認識を引き下げたことなどが意識され、ダウ工業株30種平均が200ドルを超す下落で始まると、円は更に買われ上げ幅を広げた。もっとも、対ドルで円売りが膨らんだ影響で、一段の円の上昇には歯止めがかかった。
 一方、ドルに対しては売りに押された。欧州時間に1995年7月以来の高値を付けたが、ニューヨーク時間では米株安を背景に欧州通貨に対してドル買いの勢いが増したため、円売りドル買いが膨らみ、円は押し下げられた。

[2010-08-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日の米国株価の急落や12日前場の日経平均が年初来安値を下回るなど、世界的な株安を背景に投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が拡大し低金利の円が買われた。対豪ドルでは、豪連邦統計局が発表した7月の豪雇用統計で、失業率が5.3%と予想より弱い内容となったことを理由に円買いが進んだ。

[2010-08-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。玉木財務官が中曽日銀理事と会談したとの報道に続き、「菅直人首相は仙谷官房長官に電話で、急激な円高について動きが激しいと語った」との報道が伝わった。為替介入への警戒感が高まったとして、円の買い持ちを解消する動きが強まった。市場では「日銀が取引を前提としたレートチェックを行った」との指摘があった。日本時間17時30分より野田財務相が会見を行うことが報じられると、当局の円高けん制に対する警戒感が強まって円売りが加速した。
 もっとも、日銀総裁談話や野田財務相の発言が伝わると、一転買いが優位に。市場関係者からは「政府・日銀による円高阻止のための具体的な対策が示されなかった。これが失望されて円買いにつながった」との声が聞かれた。

[2010-08-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。アジア・オセアニア市場で、日本の金融当局から為替に関する発言が相次いだ上、「日本時間17時30分から野田財務相が会見を行う」と伝わったため、為替介入への警戒感が広がり円売りが出た流れを引き継いだ。しかし、野田財務相は会見で「為替の過度の変動は経済や金融安定に悪影響」「為替市場の動向を非常に関心を持って見ている」「介入についてはコメント控える」などと述べるにとどまり、具体的な対策は発表しなかった。円売り介入を警戒して円売りを進めた短期筋から円を買い戻す動きが出て値を戻した。時間外のダウ先物が下げ幅を広げると、リスクポジション解消目的の円買いも入った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時過ぎに1ドル=85円80銭前後と本日高値を付けたが、野田財務相の会見内容が伝わると失望売りが出て85円16-19銭前後まで下押しする場面があった。もっとも、ユーロやポンドに対してドルが買い戻されている影響で下値も限られて、21時過ぎに85円63-66銭前後まで戻す場面も見られている。
・ ユーロ円は17時前に1ユーロ=110円89銭前後と日通し高値を付けたものの、ダウ先物の下落を受け21時30分過ぎに109円23銭前後と7月6日以来の安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。欧州株が下げに転じたことや、時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大を受けて売りが出た。ユーロドルでは6月ユーロ圏鉱工業生産指数やギリシャの4-6月期国内総生産(GDP)が予想より弱い結果となったことも売り材料。ポンドドルは1ポンド=1.5566ドル前後まで下落したほか、ユーロドルは1ユーロ=1.2780ドル前後と7月22日以来の安値まで下げた。

[2010-08-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。米労働省が12日発表した前週分の新規失業保険申請件数が48万4000件と市場予想よりも弱い結果となり、米株価指数先物が下げ幅を拡大。リスク回避的に一時円買いが入った。もっとも、ダウ工業株30種平均が100ドルを超す下落で始まったものの、その後下げ渋る動きを見せたため円買い圧力は後退した。米10年債利回りが上昇し、日米金利差拡大が意識されると対ドルでは円売りが強まった。損失覚悟の円売り注文を巻き込み、円全体が押し下げられた。対ドルでの円売りについて市場参加者からは、「米系金融機関から買いが入っていた」との声も聞かれた。

[2010-08-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小安い。一部報道で「菅直人首相と白川方明日銀総裁は、円高の現状や対応について来週にも会談を行う方向で調整している」と伝わると、何らかの円高対策が実施されるとの思惑から円の買い持ちを解消する動きが出た。NZ統計局が発表した6月NZ小売売上高指数が予想より強い内容となったことを受け、対NZドルで円売りが進んだことも円全体の重しとなった。もっとも、市場では「1ドル=86円台前半には国内輸出企業による円買い注文が観測されている」との指摘があり、円の下値は限られている。

[2010-08-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。政府日銀による介入警戒感がくすぶる中、日本や上海株の上昇を背景に投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが出た。4-6月期の独国内総生産(GDP)速報値が予想より強い内容だったと伝わると、対ユーロ中心に円売りが広がった。もっとも、夕刻にかけては買いが優勢に。米国債の利払いや償還に絡んだ円買いドル売りが入るとの思惑から下値を切り上げたほか、市場関係者からは「対ユーロ中心に円買いが入った」との声が聞かれた。

[2010-08-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は買い戻し。日本の当局による円売り介入への警戒感や、13日の上海総合指数の上昇、英・独の株価指数が高く始まったことなどを背景に、円を売る動きが先行した。もっとも、ドルに対し「米国債の利払い・償還に絡んだ円買いが入る」との憶測があったことや、国内輸出企業からの円買いドル売り注文が観測されていることなどが円全体の下値をサポートしたため、下値は限られた。英・独の株価指数や時間外のダウ先物が下げに転じると円買いの勢いが増し、円全般が値を上げた。対ユーロでは、ユーロ圏の財政・金融問題に改めて目が向かったことが円買いを促した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=85円56銭前後と本日安値を付けた。英・独の株価指数が下げに転じ、リスクポジション解消目的の売りがクロス円に出たことにつれた。21時30分に発表された7月米消費者物価指数や7月米小売売上高は強弱まちまちの結果となったこともあって、売買が交錯する形となり、方向感は出なかった。
・ユーロ円は買い先行後、売りに押し戻された。4-6月期独国内総生産が予想を上回ったことを背景に買いが先行したものの、ギリシャなど南欧諸国とドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことを受け、改めて欧財政・金融問題を意識されて売りに押し戻された。21時30分過ぎに1ユーロ=109円57銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。20時30分過ぎに1ユーロ=1.2776ドル前後と7月22日以来の安値まで下げた。英・独の株価がマイナス圏に沈んだことや、一時ダウ先物が下げ幅を広げたことを受けた。市場では「スイス系銀行からのユーロ売りが出た」との指摘が聞かれたほか、ユーロ圏の財政・金融問題への懸念が再燃したことを背景に売りも散見された。

[2010-08-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は売りに押された。序盤は米株価指数先物が下げ幅を広げて始まったものの、その後持ち直す場面もあったほか、現物の米国株式相場も底堅く始まり、徐々に売りに押された。8月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が69.6と7月確報値、市場予想平均を上回ったことも円売りを誘ったほか、ユーロに対してドル買いが膨らむと、日本当局の為替介入への警戒感もあって持ち高調整の円売りドル買いが進み、円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、ユーロドルの売りが膨らんだことを受けて円売りドル買いが出ると、24時前に1ドル=86円39銭前後まで上昇した。ユーロ円はユーロドルの売りにつれる形で、23時30分過ぎに1ユーロ=109円55銭前後まで下落したが、ドル円の上昇が下値を支え、一時110円台を回復した。
・ユーロドルは軟調。欧州の財政・金融問題への懸念が再び高まる中、ユーロポンドがストップロスを付けて下げ足を速めると、ユーロドルにも売りが波及した。日本時間14日5時30分過ぎに1ユーロ=1.2750ドル前後と7月22日以来の安値水準を付けた。ユーロポンドは4時30分過ぎに1ユーロ=0.81755ポンド前後まで下落した。

[2010-08-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。日本の4-6月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想を大幅に下回ると、日本景気の先行きに慎重な見方が広がった。16日午前の日経平均株価は一時150円超の下落となるなど、日本株が軟調に推移し、投資家のリスク許容度が低下したため、調達通貨の円を買い戻す動きが強まった。
 もっとも、その後の日本株や時間外のダウ先物が下げ幅を縮小したほか、中国株式市場で上海総合指数が上昇しているため、円買いが圧力は後退。円の上値は重くなっている。

[2010-08-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して一進一退。後場の日本株が下げ幅を縮小したほか、上海総合指数は2%超上昇で取引を終えたため、投資家のリスク許容度の低下に歯止めがかかり円売りが出た。ただ、英・独の株価指数や時間外のダウ先物が下げに転じたため、円売りは長続きせず、一転円の買い戻しが強まっている。
 一方、ドルに対しては狭い値幅でもみ合い。株価の値動きを受けて円とドルが欧州オセアニア通貨に対して同時に売買された影響で、円ドル相場の方向感は乏しい。

[2010-08-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。英・独の株価指数や時間外のダウ先物がさえない値動きとなったことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円が買われた。対ドルで、米長期金利の低下に伴う日米金利差縮小を意識した円買いが強まると、他の通貨に対しても円買いが波及した。
 ニューヨークの取引時間帯に入ると、米経済指標の悪化を理由に円買い外貨売りが優勢となっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前週末の安値1ドル=85円56銭前後を下抜けて、一時本日安値となる85円21銭前後まで値を下げた。ユーロ円は16時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=110円28銭前後まで値を上げたものの、その後失速。23時過ぎに一時本日安値となる109円19銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは上値が重い。対スイスフランでドル売りが進んだ影響を受けたほか、8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことを材料にユーロ買いドル売りが進んだ。22時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2872ドル前後まで値を上げた。ただ、欧米株価の下落がリスク志向にマイナスに働いたため、買い一巡後は売りに押される展開に。市場関係者からは「アジア系ソブリンネームからの売りが出た」との声が聞かれた。

[2010-08-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては買い先行後、もみ合い。米10年物国債の利回りが2009年3月以来の水準まで低下したことを背景に日米金利差の縮小を意識した円買いが入った。8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や8月NAHB住宅市場指数がいずれも市場予想平均を下回ったことも買いを誘い、値を上げた。もっとも、90ドルを超す下落で始まったダウ工業株30種平均が一時持ち直したため、投資家のリスク回避姿勢が高まらず、円買い圧力は後退した。
 一方、ドル以外の通貨に対しては一進一退。序盤は対ドルでの円買いが円全体の支えとなったほか、米国株式相場が下落して始まったことも買いを誘ったが、買い一巡後は米国株が底堅く推移するにつれて対豪ドルや対ポンドで売りに押されたため、上値が重くなった。

[2010-08-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。昨日の欧米市場で対ドル中心に円高が進行したことを嫌気し、17日の日本株が下落するとの警戒感から、低金利の円を買い戻す動きが先行した。国内輸出企業からと見られる円買いも散見された。ただ、日経平均株価は100円を超す下落で始まったものの、徐々に下げ幅を縮小した。投資家のリスク許容度の低下は進まず、持ち高調整の円売りが出て上値を切り下げた。
 更に、一部メディアが「菅首相白川日銀総裁が来週23日に会談を行う」と伝えると、日本の金融当局から円高対応策が発表されるとの見方が広がり、円の買い持ち高を解消する動きも出ている。後場の日本株への期待も円売りを誘っているようだ。

[2010-08-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。昼前に「菅直人首相白川日銀総裁が来週23日に会談を行う方向で調整中」と伝わり、円高対応策が発表されるとの見方が広がると、円買い圧力が後退。後場の日本株の下げ渋りも手伝って、ポジション調整の円売りが出た。
 ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けドルに対して欧州通貨やオセアニア通貨が売られると、円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入り円全般が値を上げたが、時間外のダウ先物や英・独の株価指数がプラス圏で推移しリスク志向が保たれていることもあって、16時を過ぎると戻り待ちの円売りに押し下げられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時前にカナダドル円が82円10銭前後まで買われた場面で1ドル=85円43銭まで上げたものの、ロンドン8時のフィキシングに向け、クロス円が売られると、つれて円買いドル売りが入り、16時過ぎには85円17-20銭まで下押しした。
・ユーロ円はしっかり。ロンドン8時のフィキシングに向けては上値を抑えられたが、ダウ先物の上昇や欧州株高を背景に買いが入った。17時30分過ぎに1ユーロ=110円01銭前後と日通し高値を付けた。市場参加者からは「18時発表のドイツのZEW景況感指数が強い結果となるとの噂が広がった」との指摘があった。
・ユーロドルは堅調。17時30分過ぎに1ユーロ=1.2899ドル前後と本日高値を付けた。欧州株や米株価指数先物が上昇していることを背景に買いが入っている。18時発表の独ZEWが強い結果となるとの憶測が買いを誘ったほか、「アジア系ソブリンの買いが入った」との声も聞かれた。もっとも、ロンドン8時のフィキシングに向けてはややドル買いが優位になり、1.2823-28ドルまで下押しする場面も散見された。

[2010-08-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は頭が重い。時間外のダウ先物や英・独の株価指数が上昇し投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が広がると、低金利の円が売られた。対資源国通貨では、原油先物価格が上昇したことも円売り材料と見なされた。ニューヨークの取引時間帯に入ると、米住宅指標が予想を下回ったことを受け円が買い戻される場面もあったが、7月米鉱工業生産指数が予想より強い内容なったこともあって戻り待ちの円売りに押された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時本日高値となる1ドル=85円55銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円はアイルランド国債の入札が好調だったことも買いを後押しし、一時1ユーロ=110円28銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはアイルランド国債の入札が好調だったことを理由に一時1ユーロ=1.2917ドル前後まで買いが先行したものの、その後失速。ポンドドルが一時1ポンド=1.5610ドル前後まで売り込まれた影響を受け、一時1.28ドル台半ばまで下押しした。もっとも、欧米株価の上昇で、投資家のリスク許容度の改善が意識されたため下値も堅かった。

[2010-08-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。ダウ先物の上昇や欧州株高を背景に投資家のリスク志向が改善するとの見方から、金利の低い円を売り、比較的に高金利のオセアニア通貨を物色する動きが継続し、円全体の重しとなった。7月米鉱工業生産や7月米設備稼働率が市場予想よりも強い内容となり、米国株式相場が堅調に推移したことも売りを誘ったため、相場を押し下げた。強い米経済指標を受けて米金利が上昇すると、対ドルでの円売りが他の通貨にも波及し下げ足を速めた。

[2010-08-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。17日の米株高を受け、日本株が上昇し投資家のリスク志向が高まるとの見方から円を売る動きが先行した。しかし、ユーロに対して「国内の輸出企業からまとまった円買いが入った」との指摘があり、円買いユーロ売りが強まると、その他通貨にも円買いが広がり円は値を戻した。18日午前の日本株が、高く寄り付いた後は日経平均株価が一時下げに転じるなど、さえない展開となったことも円の買い戻しを誘った。

[2010-08-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。午前の上海総合指数が小安く引けたことや、後場寄り後の日本株が伸び悩んだことを嫌気し、円が若干買われたものの、その後の日本株が再び上げ幅を拡大したため、円買いは長続きしなかった。
 その後は為替相場全体に影響を及ぼす材料が乏しい中、イングランド銀行(BOE、中央銀行)金融政策委員会(MPC)の議事要旨の内容を巡る思惑からポンドが短期筋の売買に振り回されて値動きが荒くなったほか、夕刻にかけて対ユーロで円売りが強まった。

[2010-08-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては弱含み。イングランド銀行が発表した8月分のMPC議事要旨で、「2000億ポンドの資産買い入れプログラムの規模の据え置きは8対1で決定」「センタンスMPC委員は0.25%の利上げを主張した」ことが明らかになった。市場の一部では「ハト派的な内容になる」との憶測が広がっていたこともあって、全般的にポンド買いが膨らんだ。対ポンドで円売りが強まった影響で円全体が上値を切り下げた。
 一方、ドルに対しては強含み。ポンドやユーロに対してドル売りが進んだ影響で、対円でもドル売りが出たため円・ドルは下値を切り上げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時本日安値となる1ドル=85円19銭前後まで値を下げた。ただ、「昨日のニューヨーク市場で下押しした水準の85円19銭レベルがサポートとして意識されている」との声が聞かれたほか、「心理的節目である85円00銭に接近すると、日本サイドからと見られる円売りドル買いがある」との指摘もあり、その後は85円台前半でのもみ合いが続いた。政府日銀による円高対応策を見極めたいとして、動きにくい面もあったようだ。一方、ポンド円は堅調。21時過ぎに一時1ポンド=133円75銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロドルは強含み。ポンドドルの上昇をきっかけにユーロ買いドル売りが強まると、昨日の高値1ユーロ=1.2917ドル前後を上抜けて一時1.2923ドル前後まで値を上げた。

[2010-08-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては行って来い。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数や米フィラデルフィア連銀が発表した8月の製造業景気指数(フィリー指数)が市場予想より弱い内容となり、米景気の先行き不透明感が高まり、円買いが膨らんだ。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いも支えとなった。ただ、日銀の追加金融緩和への思惑が広がる中、11日高値の1ドル=84円72銭前後が意識され、短期で買い進めた参加者から持ち高調整の売りに押された。市場参加者からは84円70銭前後のバリア・オプションに絡んだ円売りを指摘する声もあった。
 一方、ドル以外の通貨に対しては堅調。ドルに対する円買いが円全体の支えとなった上、弱い米経済指標を背景に米国株式相場が軟調に推移したこともリスク回避的な円買いを誘った。

[2010-08-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し戻された。19日の欧米株安を受け、20日の日本株が下落し投資家のリスク許容度が一段と低下するとの見方から円を買い戻す動きが先行した。もっとも、対ドルで仲値決済に向けて円を売る動きが出た上、日本株は下げ幅が縮まったため円の上値は限られた。更に、今日も「日銀が臨時の金融政策決定会合を開く」との噂が流れたほか、野田財務相が「菅首相と来週、経済や為替について協議する」「G7各国とコミュニケーションしている」と述べたと伝わり、日本から円高対応策が発表されるとの期待感から円売りが出て、円全体が本日安値圏まで下げている。
 なお、菅首相白川日銀総裁の会談に関しては、仙谷由人官房長官は20日、「首相と日銀総裁の会談日程について、具体的なことは知らない」などと発言したほか、野田財務相は「首相と日銀総裁の会談、来週あるのかないのか承知していない」と述べたと伝わっている。また、為替介入に関しては野田財務相は「為替相場の水準や介入についてコメントしない」と発言した。

[2010-08-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。政府日銀から円高対応策が伝わってこなかったことを嫌気し後場の日本株が下げ幅を拡大すると、投資家のリスク志向が低下するとの見方から、円を買い戻す動きが見られた。野田財務相が午前中に「菅首相と来週、経済や為替について協議する」「G7各国とコミュニケーションしている」などと発言したことを手掛かりに円を売っていた参加者からの円買い戻しも入った。

[2010-08-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては買い先行後、伸び悩んだ。欧州株相場の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。ウェーバー独連銀総裁が、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和の長期化を示唆する発言をしたと伝わると、対ユーロで円買いが強まり円全体の支えとなった。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。ドルインデックスが一時83.214と7月22日以来の高水準まで上昇する中、円・ドルが下落。他の通貨に対しても円売りが波及し、円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はしっかり。株価の下落を受け全般的にドルの買い戻しが進む中、昨日NY時間の高値1ドル=85円66銭前後をわずかに上抜けて、23時過ぎに一時本日高値85円73銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は下げ渋り。ウェーバー独連銀総裁の発言や株安を理由に円買いユーロ売りが入ったほか、市場関係者からは「投機筋からの仕掛け的な売りが出た」との声が聞かれた。20時過ぎに一時1ユーロ=108円25銭前後と7月1日以来の安値を付けた。ただ、ドル円が上昇したことにつれた円売りユーロ買いが出たため、その後は下値を切り上げている。
・ユーロドルは安い。ECBによる金融緩和が長期化するとの見方からユーロ売りが出たほか、欧州の一部の国で景気の先行き不透明感が強まっていることがユーロ売りを誘った。株価の下落を材料にリスクポジション解消目的のユーロ売りドル買いも進み、一時7月13日以来の安値となる1ユーロ=1.2673ドル前後まで値を下げた。

[2010-08-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。ドルインデックスが一時83.304と7月22日以来の水準まで上昇するなど、米国株式相場が軟調に推移したことを背景に、全般的にリスク回避的なドル買いが入った流れを受けて円売りドル買いが出たため、円は押し下げられた。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて円売りドル買いが出たようだ」との声があり、下げ幅を広げた。米国株が下げ幅を縮小するとドル買い圧力が後退、ドルに対し欧州通貨やオセアニア通貨が買い戻されると、円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨売りが出たことも円の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は上値の目処として意識されていた昨日NY時間の高値1ドル=85円66銭前後を上抜けて、24時過ぎに85円82銭前後まで上昇した。ユーロ円は米国株の下げ渋りを受けて、日本時間21日3時30分過ぎに1ユーロ=109円05-10銭前後まで値を戻した。
・ユーロドルは売り先行後、買い戻し。ウェーバー独連銀総裁が20日、「欧州中央銀行(ECB)の銀行に対する無制限の流動性供給策は、年末以降も継続されるべき」などと述べたことが引き続き重しとなり、欧州時間にユーロ売りが膨らんだ流れを引き継いだ。ダウ工業株30種平均が一時100ドルを超す下げ幅となり、リスクポジション解消の売りが加わると、24時過ぎに1ユーロ=1.2664ドル前後と7月13日以来の安値水準を付けた。もっとも、市場参加者からは「1.2650ドルには買い注文が観測されている」との声が聞かれ、下値の堅さが意識されるとショートカバーで値を戻した。

[2010-08-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買いが優位。対豪ドルでは、21日に実施された豪州の総選挙で、与野党いずれも過半数に達しないハングパーラメントになったため、豪政治の先行き不透明感が高まったとして円買いが先行した。23日の豪州の株価指数が底堅く推移すると、豪ドルに対しポジション調整の円売りが出て、その他通貨にも円売りが見られたものの、日本株の下げ幅が拡大すると、リスク志向の低下が進むとの見方から円が買い戻された。ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いも散見された。その後、仙谷官房長官が23日午前、「菅首相と白川日銀総裁は為替を含む経済金融情勢で意見交換」と述べて、菅首相と白川日銀総裁が今朝電話会談を行ったことを明らかにしたが、「為替介入の話はまったく出ていない」などと発言するなど、具体的な円高対応策は発表されなかった。日本の金融当局の円高対応策への思惑が後退したため、円買いが入り円全般が本日高値まで上昇した。

[2010-08-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。昼前に仙谷官房長官が、菅首相白川日銀総裁が電話会談を行ったものの、具体的な円高対応策は協議しなかったことを明らかにし、後場の日本株への警戒感が高まっていたが、底堅く推移したため、円買いが強まる展開にはならなかった。来月7日の定例の金融政策決定会合で金融緩和策が発表されることへの期待感も若干あったようだ。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向け、ドル以外の通貨に対しては円売りが若干出たが、フィキシング通過後は買い戻された。対ユーロでは8月ドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想よりも弱い内容だったことが嫌気されて円買いが入る場面があった。

[2010-08-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。前週末のウェーバー独連銀総裁の発言を受け、欧州の金融緩和が長期化するとの見方が広がる中、8月ドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想よりも弱い内容だったことが嫌気されて、ユーロに対して円買いが先行。他の通貨に対しても円買いが波及した。市場関係者からは「菅首相白川日銀総裁の電話会談で、具体的な円高対策が出されなかったことも円買い材料となった」との声が聞かれた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時本日安値となる1ドル=85円09銭前後。
・ユーロ円は22時過ぎに一時7月1日以来の安値となる1ユーロ=108円04銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはもみ合い。欧州の金融緩和が長期化するとの見方が広がる中、ユーロ圏の景況感悪化を背景にユーロ売りが先行。一時1ユーロ=1.2682ドル前後まで値を下げた。ただ、下値では前週末の安値1.2664ドル前後や、一目均衡表雲の上限が位置する1.2663ドル前後を意識した買いが入ったため、1.2700ドル前後を挟んだ方向感が定まらない展開となっている。

[2010-08-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては買いが優位。先週末のウェーバー独連銀総裁の発言が引き続き意識される中、欧州の金融緩和が長期化するとの見方から対ユーロ中心に円買いが広がった。高く始まった米国株式相場が下げに転じるなど不安定な値動きとなると、リスク回避的な円買いも支えとなり上げ幅を広げた。その後ダウ工業株30種平均が持ち直した場面では短期筋から利益確定の円売りが出たが、引けにかけて再び下げに転じたため、買いが優位となった。一方、ドルに対してはもみ合い。暫く方向感の出ない値動きが続いた。ダウ平均が持ち直した場面ではドル以外の通貨と共にやや円売りに押されたが、一時的だった。

[2010-08-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。24日の東京株式市場で日経平均株価が一時9000円を割り込むなど、日本株が軟調に推移したため、リスク回避目的で円買いが入った。ユーロに対しては、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和が長期化するとの観測や、格付け会社ムーディーズが昨日、欧州ソブリン見通し半期報告で「欧州各国の歳出削減は欧州成長の重しとなるうえ、各国の信用リスクの引き下げリスクを高める」との見解を示したことなどを背景にした円買いが入った。対ポンドでは、ウィール英金融政策委員会(MPC)が英経済の二番底リスクを示唆したと一部英紙が伝えたことを材料に円を買う動きが進んだ。

[2010-08-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて急伸。後場寄り後の日本株が一時下げ渋ったため、持ち高整理目的で若干円売りが出た。ただ、その後の日本株は日経平均株価が9000円を割り込むなど再び下げ幅を拡大。株価の下げ幅拡大を受けてリスクポジション解消目的で円買いが入り円全体が値を上げた。欧州勢が参入すると、ウィール英金融政策委員会(MPC)委員が英経済が二番底に陥るリスクを示唆したとのタイムズ紙の報道が蒸し返されて対ポンドで円買いが入り円全体を支えた。更に、欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大したことを背景に、投機筋から仕掛け的な円買いが加わると一段と上げ幅が広がった。
 円急伸を受けて野田財務相が記者会見を行うと伝わったため、為替介入への警戒感からいったん円買いが収まったものの、会見では「最近の為替の動きは明らかに一方的だ」「為替介入についてはコメントしない」などと述べるにとどまった。為替介入に踏み込めないことが投機筋に見透かされたため、一段と円買いが膨らんだ。

[2010-08-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は急伸。世界景気の先行き不透明感を背景に、欧州株相場や時間外のダウ先物が下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。野田財務相は24日夕、緊急記者会見を開き円高に対する懸念を改めて強調したものの、具体的な円高対応策が明らかにならなかったため、一段の円買いを促した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時1995年6月以来の安値となる1ドル=83円72銭前後、ユーロ円は2001年7月以来の安値となる1ユーロ=105円44銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは弱含み。欧州の一部の国で景気の先行き不透明感が強まる中、欧州株価の下落に伴うユーロ売りドル買いが出た。「ウィール英金融政策委員会(MPC)委員は英経済が二番底に陥るリスクを示唆した」とのタイムズ紙の報道を蒸し返す格好で、ポンドドルが一時1ポンド=1.5373ドル前後まで売り込まれた影響も受けた。オプションのバリアが観測されていた1ユーロ=1.2600ドル前後を下抜けて、21時過ぎに一時7月13日以来の安値となる1ユーロ=1.2588ドル前後まで値を下げた。

[2010-08-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。世界的な景気減速への懸念から、欧州株価が軟調に推移した流れを受け、序盤にダウ先物が100ドルを超す下げ幅となると、投資家がリスク回避姿勢を再び強め、円買いが広がった。7月米中古住宅販売件数が市場予想平均を下回ると米景気に対する懸念が高まり、米金利が低下。ドルに対して円買いが膨らみ、他の通貨にも円買いが波及した。もっとも、買い一巡後は米国株式相場の下げ渋りもあって、短期で買い仕掛けた参加者からの利益確定の円売りが出たため、上値を切り下げた。
 日経新聞社が「急激な円高・株安を受け、日銀は追加的な金融緩和策の検討に入った」、「財務省は円高に歯止めがかからない場合、日本単独での円売りドル買いの為替介入を視野に入れる」などと報じたことも円全体の重しとなった。

[2010-08-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売りに押し下げられた。日本経済新聞が25日、一面で「急激な円高・株安を受け、日銀は追加的な金融緩和策の検討に入った」「財務省は円高に歯止めがかからない場合、日本単独での円売りドル買いの為替介入を視野に入れる」などと伝えたことや、午前中に政府要人からの為替に関する発言が相次いだことなどを背景に、円高対応策が発表されるとの思惑から円を売る動きが出た。昨日の欧米市場で円が急伸したこともあり、国内輸入企業からの円売りが出たほか、ドルに対しては、本日が事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)であるため、仲値決済に向けた円売りも出た。日本株が底堅く推移し、リスク志向の低下が進まなかったことも持ち高調整の円売りを誘った。

[2010-08-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて売り優位。野田財務相が、菅首相との会談後に「為替介入にはコメントしない」「市場動向を注意深く見守って欲しいと菅首相から指示があった」などと述べたと伝わると、これまでと同様に具体的な円高対応策が伝わらなかったとして円買いが入る場面があった。ただ、その後、一部通信社が政府筋の話として「為替介入、排除していない」と伝え、再度為替介入への警戒感が高まったため円の上値は限られた。欧州勢参入後は、英・独の株価指数が底堅く推移していることや、時間外の米株価指数先物が上昇に転じ上げ幅を広げたことなどを背景に円売りが強まった。強い独経済指標が伝わりユーロに対して円売りが加速すると、その他通貨に対する円売りも勢いが増し、円全体の下げ幅が広がった。

[2010-08-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。日本当局が為替介入を実施するとの警戒感が高まる中、欧州株価が上昇して始まったことや時間外の米株価指数先物の上昇を背景に円売りが先行。ドイツのIfo経済研究所が発表した8月の独企業景況感指数が予想より強い内容だったと伝わると、対ユーロで円売りが強まったため円全体を押し下げた。ただ、売り一巡後はじりじりと値を戻す展開に。ギリシャとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことを受けて欧財政・金融問題が意識されたほか、欧州株相場や時間外のダウ先物がマイナス圏に沈んだことが円の買い戻しを誘った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに一時本日高値となる1ドル=84円68銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=107円65銭前後まで値を上げた後、それぞれ1ドル=84円台前半、1ユーロ=106円台半ばまで下押しした。
・ユーロドルは強い独経済指標を好感し17時過ぎに一時1ユーロ=1.2727ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。欧州の株価が軟調に推移していることに伴うユーロ売りドル買いが出たほか、欧州の一部の国で景気の先行き不透明感が高まっていることが相場の重しとなった。21時前に一時本日安値となる1.2608ドル前後まで値を下げた。

[2010-08-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押される。7月米耐久財受注額や7月米新築住宅販売件数が市場予想平均を下回り、米景気の先行き懸念から対ドルで円買いが膨らみ、他の通貨にも円買いが波及した。ただ、市場の一部では「前日の米住宅指標が予想以上に弱い内容だったことを受けて、ある程度の悪化は織り込み済みだった」との見方があったことから、7月米新築住宅販売件数発表後に下げ幅を広げた米国株式相場が一転して買い戻されると、円も売りが優位となった。米5年債入札後に米金利が上昇すると対ドルで更に円売りが進み、円全体を押し下げた。

[2010-08-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。25日の米国株が一時大幅安となった後、持ち直して引けたため、26日の日本株が上昇するとの期待が高まり円を売る動きが出た。朝日新聞が26日、菅内閣が検討している追加経済対策の政府原案の概要として「日本銀行に対して円高に対応するための追加金融緩和策を促す」などと報じたこともあり、円高対応策への期待感も円売りを誘ったようだ。日本株が高く寄り付いた後に下げに転じたことや、ダウ先物が一時マイナス圏に沈んだことなどを受けて円の買い戻しが入る場面があったものの、その後の日本株とダウ先物は持ち直したため円買い圧力は後退。徐々に円の上値は切り下がった。

[2010-08-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日本株が一時上げ幅を拡大したことを手掛かりに円を売る動きが見られたが、株価の上げ幅拡大は長続きしなかったこともあって、一方的に円が売られる展開にはならなかった。欧州勢参入後は、対ユーロ中心に円売りが出て円全般がやや値を下げる場面が見られたものの、円の下値が堅かったため早々に買い戻しが入った。
 池田元久財務副大臣が26日夕方、「急激な円高は日本経済に好ましくない」「為替市場の動向に重大な関心を持って注視している」などと発言したと伝わったが、反応はなかった。

[2010-08-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。Gfk調査の9月独消費者信頼感指数が予想より強い内容となったことを手掛かりに、対ユーロ中心に円売りが先行すると円全体が値を下げた。ただ、その後は経済関係閣僚会議後に具体的な円高対応策が伝わらなかったことが円の支援材料となりじりじりと値を戻した。
 もっとも、ニューヨークの取引時間帯に入ると、前週分の新規失業保険申請件数が47万3000件と予想の49万件程度よりも強い内容だったことが分かった。米雇用情勢の先行きに対する過度の懸念が後退し、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたため再び円売りに押されている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時本日安値となる1ドル=84円41銭前後まで値を下げた後、予想より強い米指標を受け84円74銭前後まで値を戻した。
・ユーロ円は16時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=108円01銭前後まで値を上げた後、107円台前半まで下押しした。
・ユーロドルは強い独経済指標を理由にユーロ買いが先行。ロンドン8時(日本時間16時)に向けた買いが入ると、一時1ユーロ=1.2747ドル前後まで値を上げた。ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、予想を上回る米指標がドル買い材料と見なされたため一時1.26ドル台半ばまで下押しした。もっとも、下値では欧州株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが入り、すぐに1.27ドル台を回復している。

[2010-08-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より強い内容となると、米株価指数先物が上昇。投資家のリスク志向の改善を意識した円売りが出た。現物の米国株も高く始まったため、一時下げ幅を広げた。ただ、売り一巡後は短期で売り進めた参加者からの利益確定の円買いが入ったほか、米7年債入札が順調だったとの見方から米金利が低下し、対ドルで円買いが入ったことも円全体の支えとなった。ダウ工業株30種平均の10000ドル割れも円の支援材料として働いた。

[2010-08-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。昨日の米株安を受けて、27日の日本株が下落することを見越した円買いが先行した。日本株が寄り付き後に下げ幅を広げると円買いの勢いが増した。対ユーロでは「国内輸出企業から月末に絡んだ円買いが入った」との指摘もあった。ただ、その後の日本株が下げ渋ったため、円買い圧力は徐々に後退し、上値が切り下がった。
 暫く、手掛かり難で小康状態が続いたが、12時過ぎに共同通信が直嶋正行経済産業相の話として「菅首相が27日に記者会見し、円高対策の対処方針を表明する」と伝えると、短期筋が円買いポジションの解消を進めたため急速に円全体が値を下げた。

[2010-08-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。菅首相が27日に円高対策の方針を発表すると伝わり、これまでに円買いにポジションを傾けていた参加者から持ち高調整の円売りが出て値を下げた。後場の日本株が上昇に転じ、上げ幅を拡大したことも投資家のリスク志向の改善につながって、円売りを後押しした面がある。
 ただ、英・独の株価指数が弱含み、時間外の米株価指数先物も上げ幅を縮めているため一段の円売りには歯止めがかかった。このところの円高局面で、政府要人から具体的に円高対応策が示されてこなかったこともあり、菅首相の会見に対し疑心暗鬼な面もあって一方的に円を売り進めにくかったようだ。
 その後、菅首相が27日夕刻、「日銀総裁が帰国次第、官邸で面会」「必要なときには断固たる措置をとる」などと発言したと報じられ、やや円を売る動きが見られている。

[2010-08-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は下落。欧州株価の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買いが入る半面、日本の金融当局が円売り介入に動くとの警戒感も根強く、もみ合いの展開が続いていた。ただ、ニューヨークの取引時間帯に入ると、4-6月期の米国内総生産(GDP)改定値が実質で前期比年率1.6%増と予想より強い内容だったことが分かった。米景気の先行きに対する過度な警戒感が後退し、ダウ先物が上昇すると円の買い持ちを解消する動きが優勢となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=84円70銭前後を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、21時30分過ぎに一時85円12銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円も1ユーロ=107円70銭前後を挟んだもみ合いが続いていたが、4-6月期の米GDP改定値発表後に108円19銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロドルは一進一退。米GDPやバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演など、米国市場で重要な経済指標やイベントを控えていることが影響し、積極的な持ち高形成は見られなかった。米GDP発表後もその動きは継続している。
 ブラード・セントルイス連銀総裁は27日、CNBCとのインタビューで「金融政策は非常に緩和的である」「FOMCは量的緩和の拡大を検討する必要がある」などと述べたと伝わったが、特に反応は見られなかった。

[2010-08-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。4-6月期米国内総生産(GDP)が前期比年率1.6%増と市場予想を上回ると、米景気への過度の懸念が後退したため、これまでに積み上がった円買いポジションを解消する売りが強まった。インテルが7-9月期の業績見通しを下方修正したと伝わると、高く始まった米国株式相場が下げに転じたため円買いが入る場面があった。ただ、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホールでの講演で、米景気に対して慎重な見方を示した上で、「必要に応じて非伝統的手段を通じ金融緩和を行う用意がある」などと述べて長期国債の追加購入などに言及したとあって米国株が持ち直し、円売りが優勢となった。日経新聞が、「日銀は週明けにも臨時会合を開催し、追加の金融緩和を決めることで最終調整に入った」と報じたことも対ドルでの円売りを誘ったほか、ダウ工業株30種平均が引け際に一時170ドルを超す上昇となったことも、円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、日銀が追加の金融緩和について議論するとの一部報道を手掛りに、1ドル=85円20銭前後にあったストップ・ロスを付けると、日本時間28日2時過ぎに85円46銭前後まで上昇した。
・ユーロ円はドル円の高値更新と同じタイミングで、1ユーロ=108円90銭前後まで買われた。
・ユーロドルは荒い値動き。インテルの業績下方修正を受けて米国株が下げに転じ、23時過ぎに1ユーロ=1.2676ドル前後まで売られたが、バーナンキFRB議長が講演で追加緩和を示唆すると、米国株が持ち直すにつれて投資家のリスク志向が改善し、買いが優位になった。24時過ぎに1.2780ドル前後まで上昇した。ただ、その後は短期筋から利益確定の売りが出たほか、ドル円がストップ・ロスを付けて上昇したため上値を切り下げた。

[2010-08-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日銀が9時から臨時の金融政策決定会合を開くとの報道を受け、追加緩和策が実施されるとの見方が強まり円売りが先行。30日の日本株が大幅に上昇すると、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの思惑から、相対的に金利の高い通貨に対して円売りがさらに進んだ。
 ただ、売り一巡後は下げ幅を縮める展開に。日銀は30日午後、臨時の金融政策決定会合の結果を発表した。「新型オペ」の総額を従来の20兆円程度から30兆円程度に増やし、従来の期間3カ月物のほか6カ月物を新設するとした。ただ、事前に報道された内容とほぼ同じ内容だったため、いったん材料出尽くしとして円買い外貨売りが入った。

[2010-08-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。日銀は30日午後、臨時の金融政策決定会合の結果を発表。「新型オペ」の総額を従来の20兆円程度から30兆円程度に増やし、従来の期間3カ月物のほか6 カ月物を新設するとした。ただ、事前に報道された内容とほぼ同じ内容だったため、「材料出尽くし」として円買いが入った。市場関係者からは「ファンド勢が対豪ドル中心に円買いを進めた」との声が聞かれた。
 白川方明日銀総裁は記者会見で、「国債買い入れオペは現在の規模が適切」などと述べたと伝わった。一段の金融緩和を示唆する内容でなかったことも、円の買い戻しを誘ったとの指摘があった。

[2010-08-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は堅調。日銀が30日に開いた臨時の金融政策決定会合で決定された金融緩和策が市場の予想の範囲内だったことや、白川方明日銀総裁の記者会見で今後の更なる金融緩和が示唆されなかったことなどを背景に、先週末の欧米市場から今日の午前中にかけて短期スタンスで形成された円売りポジションが断続的に解消されて値を上げた。ドイツの株価指数が下げに転じたほか、時間外のダウ先物がじりじりと下げ幅を広げ、投資家のリスク志向が低下したことも円の支えとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時前に1ドル=84円55銭前後まで下落した。21時30分に発表された7月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)が前月比0.4%増と市場予想平均の0.3%程度増を上回ったことを背景にやや買い戻しが入ったものの、時間外のダウ先物の戻りが限られたほか、ポンドやオセアニア通貨に対して円買いが続いたこともあってドル円の戻りは鈍い。
・ユーロ円は20時前に1ユーロ=107円45銭前後まで下げた。
・ユーロドルは軟調。22時過ぎに1ユーロ=1.2686ドル前後と日通し安値を付けた。対円でのユーロ売りを受けたユーロ売りドル買いが続いた。独株価指数の下落や時間外のダウ先物が下げ幅を拡大したことなどを背景にリスク資産圧縮目的の売りも出た。アイルランドとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが過去最高水準まで拡大していることもユーロの重しとなったようだ。

[2010-08-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。独株価指数やダウ先物が下落した上、米国株式相場も安く始まったため、欧州時間からリスクポジション解消で円が買われた流れを引き継いだ。対ユーロではアイルランドとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが過去最高水準まで拡大したことも円買いを誘った。ダウ工業株30種平均が徐々に下げ幅を広げ、引け際には140ドルを超す下げ幅となるなど終日売りが続いたとあって散発的に円が買われ、堅調に推移した。
 一方、ドルに対してはじり高。暫く方向感の出ない値動きが続いたが、米国株の下げ幅拡大につれてドル以外の通貨に円買いが広がったことを受けて、じりじりと値を上げた。
 米商務省が30日発表した7月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)は前月比0.4%増と市場予想平均を上回ったものの、個人所得は前月比0.2%増と市場予想を下回ったほか、 物価動向を表す指標で、食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターは前月比0.1%増と市場予想と同じだったこともあり、反応は限定的だった。

[2010-08-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日に日銀の追加緩和策が市場予想の範囲内にとどまったことを受け、全般的に円高が進んだ流れを引き継いで始まった。31日の日本株相場が大幅に下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。市場関係者からは「月末を迎えた国内輸出企業からの円買いが入った」との声も聞かれた。

[2010-08-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。31日後場の日経平均が300円超下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが出たほか、市場関係者からは「月末を迎えた国内輸出企業からの円買いが入った」との声が聞かれた。ただ、その後はやや売りに押される展開に。池田元久財務副大臣が「為替介入をした場合、日銀には非不胎化をしっかりやってもらう必要がある」「ゼロ金利政策導入の可能性もあるべき」などと述べたと伝わると、為替介入への警戒感が高まったとして、全般的に持ち高調整の円売りが出た。時間外のダウ先物が下げ幅を縮小していることも円の重しとなったようだ。

[2010-08-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し戻された。31日の日本株の大幅安や英・独の株価指数が下落したため、欧州勢はリスク回避姿勢が強まると判断し円を買い戻す動きを進めた。ただ、池田元久財務副大臣が31日午後、「為替介入をした場合、日銀には非不胎化をしっかりやってもらう必要がある」「ゼロ金利政策導入の可能性もあるべき」などと発言したと伝わると、為替介入や日本の追加金融緩和などへの警戒感が台頭し徐々に円売りが出て押し下げられた。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が底堅く推移し、リスク志向の低下が進まなかったこともポジション調整の円売りを促した。
 更に、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が31日発表した6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比4.2%上昇と市場予想平均の前年比3.6%上昇を上回り、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した8月の米消費者信頼感指数が53.5と前回改定値の51.0に比べて上昇し、市場予想平均の50.9程度を上回ったことなどが明らかになると、米国株が持ち直し、一段と投資家のリスク志向が改善して円を売る動きが進んでいる。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=84円59-62銭まで上昇した。
・ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=107円78銭前後まで上げた。強い米経済指標を受けて現物の米国株が持ち直したため、買いが入った。
・ユーロドルはしっかり。23時過ぎに1ユーロ=1.2744ドル前後と日通し高値を付けた。ユーロポンドが22時30分過ぎに1ユーロ=0.82735ポンド前後と本日高値を付けた流れにそってユーロドルにも買いが入った。時間外の米株価指数先物が下げ渋り、リスク許容度の低下が収まった上、強い米経済指標を材料に現物の米国株が持ち直したことなどもユーロ買いドル売りを後押しした。

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