為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2011-01-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては伸び悩み。米10年物国債利回りの低下を受けた円買いドル売りが入ったほか、対ポンドや対豪ドル中心に全般的にドル売りが一時広がったことも支えとなり、値を上げた。ノックアウトオプションが観測されていた1ドル=80円00銭前後を上抜けると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み、上昇に弾みが付いた。ただ、その後はドル売り圧力が後退したため上値を切り下げた。
それ以外の通貨に対しては一進一退。米金利の低下を背景にした対ドルでの円買いで一時値を上げたものの、対ポンドや対豪ドルなどでのドル売りで、円売りポンド買い、円売り豪ドル買いが強まり、円全体は一時押し下げられた。もっとも、ドル売りの流れが一服すると次第に方向感が出なくなった。なお、豪ドル・米ドルは一時1豪ドル=1.0256米ドルと変動相場制移行後の最高値を、ポンドドルは1ポンド=1.5665ドル前後と2010年12月15日以来の高値水準を付けた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、日本時間1日1時前に1ドル=80円95銭前後と2010年11月9日以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は、ドル円の売りにつれて1時前に1ユーロ=108円50-55銭前後まで売られたが、ユーロドルの上昇を受けた買いで108円91銭前後まで一時切り返した。
・ユーロドルは一進一退。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けたポンドドルの上昇につれてユーロ買いドル売りが入ると、オプションのバリアが観測されていた1ユーロ=1.3400ドル前後を上抜けて、1時過ぎに2010年12月14日以来の高値となる1.3425ドル前後まで値を上げた。フィキシング通過後はドル売りの流れがいったん和らいだうえ、ユーロ豪ドルやユーロポンドなどが下落したことを受けた売りに押され、1.33ドル台前半まで押し戻される場面があったが、引けにかけて再び買われるなど、一進一退の展開となった。なお、ユーロ豪ドルは1ユーロ=1.3033豪ドル前後、ユーロポンドは1ユーロ=0.85543ポンド前後まで下落した。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2011年1月 発言・ニュース
[2011-01-01][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては伸び悩み。米10年物国債利回りの低下を受けた円買いドル売りが入ったほか、対ポンドや対豪ドル中心に全般的にドル売りが一時広がったことも支えとなり、値を上げた。ノックアウトオプションが観測されていた1ドル=80円00銭前後を上抜けると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み、上昇に弾みが付いた。ただ、その後はドル売り圧力が後退したため上値を切り下げた。
それ以外の通貨に対しては一進一退。米金利の低下を背景にした対ドルでの円買いで一時値を上げたものの、対ポンドや対豪ドルなどでのドル売りで、円売りポンド買い、円売り豪ドル買いが強まり、円全体は一時押し下げられた。もっとも、ドル売りの流れが一服すると次第に方向感が出なくなった。なお、豪ドル・米ドルは一時1豪ドル=1.0256米ドルと変動相場制移行後の最高値を、ポンドドルは1ポンド=1.5665ドル前後と2010年12月15日以来の高値水準を付けた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、日本時間1日1時前に1ドル=80円95銭前後と2010年11月9日以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は、ドル円の売りにつれて1時前に1ユーロ=108円50-55銭前後まで売られたが、ユーロドルの上昇を受けた買いで108円91銭前後まで一時切り返した。
・ユーロドルは一進一退。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けたポンドドルの上昇につれてユーロ買いドル売りが入ると、オプションのバリアが観測されていた1ユーロ=1.3400ドル前後を上抜けて、1時過ぎに2010年12月14日以来の高値となる1.3425ドル前後まで値を上げた。フィキシング通過後はドル売りの流れがいったん和らいだうえ、ユーロ豪ドルやユーロポンドなどが下落したことを受けた売りに押され、1.33ドル台前半まで押し戻される場面があったが、引けにかけて再び買われるなど、一進一退の展開となった。なお、ユーロ豪ドルは1ユーロ=1.3033豪ドル前後、ユーロポンドは1ユーロ=0.85543ポンド前後まで下落した。
[2011-01-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はユーロに対して堅調。1日発表された12月の中国製造部門購買担当者景気指数(PMI)は53.9と市場予想平均の55.0を下回った。また、英テレグラフ紙は2日、「2011年の欧州債券市場は政府や銀行の巨額な債券発行に対する懸念から、数ヶ月以内に2度目の信用危機に直面する可能性がある」と報じた。中国の景気拡大ペース鈍化や欧州の信用不安が意識される中、対ユーロでドルの買い戻しが優勢に。つれる形で円も買われた。
また、ユーロ以外の通貨に対しては上値が重い。日本・オセアニア市場の休場で商いが薄れる中、対ドルで仕掛け的な円買いが先行すると、その他の通貨にも波及した。ただ、対ユーロや資源国通貨でドル高が進むにつれて円買いドル売りが一服すると、円全体が押し下げられた。
[2011-01-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はユーロに対して上値が重い。スペインの地元紙が中国副首相の見解として「中国はスペイン債の購入を続けるだろう」と報じたことをきっかけに、円売りユーロ買いが小幅に出た。ただ、その後は欧州勢からまとまったドル買い・ユーロ売りが持ち込まれ、円も同時に買われた。もっとも、独仏の株式指数が1%超上昇すると、リスク許容度の改善を意識した円売りに再び押し戻された。12月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことも相場の重しとなった。
また、その他の通貨に対して円はもみ合い。英国市場がバンクホリデーの休場で薄商いとなったうえ、新規の取引材料に乏しく、目立った値動きは見られなかった。
[2011-01-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は弱含み。独仏の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが出たことも円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。アジア時間に付けた高値1ドル=81円39銭前後を上抜けて、20時30分過ぎに一時81円45銭前後まで値を上げた。ポンドドルの下落につれた円売りドル買いも相場の押し上げ要因となった。
・ユーロ円はしっかり。アジア時間早朝に付けた高値1ユーロ=108円53銭前後を上抜けて、22時過ぎに108円78銭前後まで買われた。
・ユーロドルは独・仏の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売りが入ったほか、対ポンドでユーロ高が進んだ影響も受けた。なお、ユーロポンドは一時1ユーロ=0.86189ポンド前後まで上昇した。
[2011-01-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。米10年物国債利回りが一時3.41%台まで上昇幅を広げ、日米金利差の拡大への思惑からドルに対して円売りが出ると、他の通貨にも円売りが波及した。その後「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んでユーロ買いドル売りが入った」との声があり、全般的に一時ドル売りが広がるとつられて円売り外貨買いが出たうえ、米国株式相場が堅調に推移し、投資家のリスク志向が高まったことも重しとなった。
[2011-01-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。4日の日本、中国の株価が堅調に推移し投資家のリスク許容度が高まったため、低金利の円を売る動きが目立った。対ドルでは仲値決済に絡んだ円売りも散見された。
[2011-01-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。対ユーロやポンドでは、ユーロ圏や英国の経済指標が予想より強い内容となったことを手掛りに円売りユーロ買い、円売りポンド買いが出た。一方、豪ドルに対しては強含んだ。豪クイーンズランド州で起きた洪水の被害拡大を口実に、これまで進んでいた円売り豪ドル買いポジションを解消する動きが出た。対スイスフランでも持ち高解消目的の円買いスイスフラン売りが優勢となった。
【 通貨ペア 】
・ユーロ円は堅調。21時30分過ぎに一時2010年12月21日以来の高値となる1ユーロ=110円24銭前後まで値を上げた。一方、スイスフラン円は軟調。対ドルやユーロでスイスフラン安が進んだ影響を受け、20時30分過ぎに一時1スイスフラン=86円71銭前後まで売られた。市場では「10年12月22日の高値87円94銭前後が上値の目処として意識されている」との指摘があった。
・ユーロドルは豪ドル・米ドルの下落につれたユーロ売りドル買いが相場の重しとなり、アジア時間に1ユーロ=1.3324ドル前後まで値を下げたものの、売りが一巡すると次第に買い戻しが優勢に。12月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回りポンドドルが上昇したことがユーロ買いドル売りを誘ったほか、欧州連合(EU)統計局が発表した12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)速報値が前年同月比2.2%上昇と予想より強い内容となったことが相場を押し上げた。前週末の高値1.3425ドル前後を上抜けて、22時過ぎに一時1.3435ドル前後まで上値を伸ばした。
[2011-01-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。WTI原油先物相場や金先物相場などが下げ幅を広げ、対資源国通貨を中心に円買いが入った。また、米10年物国債利回りが一時3.29%台まで下げ幅を広げ、日米金利差の縮小への思惑からドルに対して円買いが出ると、他の通貨にも円買いが波及した。
米連邦準備理事会(FRB)が4日、2010年12月14日分の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表し、良好な経済指標が相次いだにもかかわらず、国債買い入れ枠やペースなどの調整に対する慎重姿勢を明らかにしたが、目立った反応は見られなかった。
[2011-01-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本時間今晩に、週末の12月米雇用統計の前哨戦となるADP全米雇用報告の発表を控えて、対ドルで欧州・オセアニア通貨がポジション調整で売られたため、円買い外貨売りが入った。時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げたことや、上海総合指数がマイナス圏で推移したことなどを背景にしたリスク資産圧縮目的の円買いも入った。
ただ、本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて対ドルで円売り出たことや、欧州オセアニア通貨に対するドル買いにつれた円売りドル買いが円全体の上値を抑えた形となり、円全体としてはもみ合いの展開となった。
[2011-01-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。アジア株や時間外の米株価指数先物がマイナス圏で推移し投資家のリスク志向が高まらない中、対豪ドル中心にリスク資産圧縮目的の円買いが散発的に入る場面があった。ただ、株価の下値が限られたこともあって、一方的に円買いが強まる展開にはならなかった。欧州勢が参入してくると、ポンドやユーロの売買が中心となり円全体の方向感は出なかった。
[2011-01-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は買いが先行したものの、その後失速。欧州株安や時間外のダウ先物の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが優勢となった。ギリシャとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが過去最大水準まで拡大したことなど手掛りに、対ユーロで円高が進んだことも円全体の支えとなった。
ただ、ニューヨーク勢が加わる時間帯になると一転円売りが優勢に。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した2010年12月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比29万7000人増と予想の10万人程度増を上回った。米雇用市場の回復期待が高まり、米長期金利の上昇に伴う円売りドル買いが膨らんだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。目先戻りの目処として意識されていた12月7日の安値1ドル=82円34銭前後を上抜けて、22時30分前に12月24日以来の高値となる83円07銭前後まで上昇した。
・ユーロ円は下値が堅い。ユーロ圏の財政問題を意識した売りに押されて一時1ユーロ=108円51銭前後まで下げたものの、その後持ち直した。ドル円の上昇につれた円売りユーロ買いが出て、一時109円43銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはさえない。12月のドイツとユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことがユーロ買いを誘う場面もあったが、ギリシャとドイツ10年国債の利回り格差が過去最大水準まで拡大したことが嫌気されて次第に上値を切り下げた。米雇用指標が予想より強い内容となったことがドル買い材料とみなされて、22時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3159ドル前後まで売り込まれた。
[2011-01-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した2010年12月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比29万7000人増と予想の10万人程度増を大幅に上回った。米雇用市場の回復期待が高まると、ドルに対して円売りが出た。また、原油先物や米国株相場が底堅く推移したことで投資家のリスク志向が改善したため、安全資産と位置付けられている円の需要は低下。対資源国通貨を中心に円売りの動きが広がった。
[2011-01-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は安く始まった後、買い戻し。前日の米国市場で、強いADP全米雇用リポートを受けて対ドル主導で円売りが進んだ流れを引き継いだ。東京市場では、日本株高を受けた円売りや、仲値決済に向けて円売りドル買いが出る場面があったが、利益確定の円買いや、国内輸出企業からと見られる円買いが対ドル、対ユーロで入ったため、円は値を戻した。また、上海総合指数が下げに転じると対豪ドル中心に円買いが入った。
[2011-01-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて対ユーロで買いが強まった。取引材料に乏しく暫く積極的な売買が見られなかったが、欧州勢が参入してくると対ユーロ主導で相場が動き出した。対ドルやポンドなどでユーロ売りが強まった流れに沿って円買いユーロ売りが入ると、その他通貨に対しても円買いが入った。
[2011-01-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。欧州の財政不安がくすぶる中、欧州勢がユーロ売りで参入したことをきっかけに円ユーロが上昇。他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「日本の輸出企業などからの円買いが入った」との指摘もあった。ただ、その後は円を積極的に買い進む材料に乏しかったほか、時間外のダウ先物が上昇したこともあり次第に上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに一時1ドル=82円88銭前後まで値を下げたものの、その後持ち直した。市場関係者からは「一目均衡表の雲下限が位置する82円81銭前後がサポートとして意識された」との声が聞かれた。
・ユーロ円は18時過ぎに一時1ユーロ=108円81銭前後まで売り込まれた後、109円00銭前後を挟んだもみ合いに終始した。
・ユーロドルは弱含み。欧州の財政不安がユーロ売りを促したほか、欧州連合(EU)統計局が発表した11月ユーロ圏小売売上高が市場予想を下回ったことが相場の重しとなり一時1ユーロ=1.3084ドル前後まで値を下げた。ポルトガルとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが拡大したこともユーロ売り材料。もっとも、「長期的な移動平均線の代表格である200日移動平均線が1.3080ドル付近に位置しており、重要なサポートとして意識されている」との指摘もあり、一本調子でユーロ安・ドル高が進む状況にはなっていない。
[2011-01-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロでは堅調。ポルトガル、スペインとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが拡大すると、欧州のソブリンリスクが改めて意識され、円買いユーロ売りが入った。
一方、ユーロ以外の通貨に対しては伸び悩み。原油先物や米国株相場が軟調に推移したことで投資家のリスク回避姿勢が高まると見方から、その他通貨に対しても円買いが入る場面はあったが、7日に12月米雇用統計の発表を控えていることで手控えムードも強く、上値は重かった。
[2011-01-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。中値決済に向けて対ドルで円売りが若干見られたものの、日本時間今晩に12月米雇用統計を控えており、新規の持ち高形成は手控えられ、様子見ムードが強かった。
海江田万里・経済財政担当相が7日午前、「消費者物価改定で消費者物価指数(CPI)が低下するとの市場の見方は承知している」「物価をなんとか水面上に上げたいが、改定スケジュールを遅らせることはない」などと述べたと伝わったが特に材料視されていない。
[2011-01-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ 6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は全般的に方向感が乏しい中で、対ドルでは弱含み。日本時間今晩の12月米雇用統計の発表を控えて、新規にポジションを一方向に傾ける動きは目立たなかった。ただ、ドルに対しては国内機関投資家からとみられる円売りや、雇用指標の改善を期待した円売りが散発的に出て弱含んだ。
[2011-01-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。しばらくは12月米雇用統計を前にした持ち高調整の円売りが対ドルで散発的に出たため、じり安の展開が続いていた。
その後、12月米雇用統計で、非農業部門雇用者数は予想より弱い内容だった半面、失業率は前月から低下し予想よりも強い数字となった。発表直後は前者に反応し円買いドル売りが膨らんだものの、強弱入り混じる内容だったため円高・ドル安の圧力はすぐに緩んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は12月の米雇用統計が改善することを期待した買いが入り、一時1ドル=83円70銭前後と12月22日以来の高値を付けた。米雇用統計発表後は一時82円90銭前後まで売り込まれたものの、すぐに83円台まで持ち直している。
・ユーロ円は下落。しばらくはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けて、1ユーロ=108円台半ばで方向感が出なかった。ただ、米雇用統計の結果が分かると、一時107円80銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは下げ渋り。欧財政問題が意識される中、米雇用統計が改善することを期待したドル買いが入ったため、上値の重い展開が続いていた。一時9月14日以来の安値となる1ユーロ=1.2935ドル前後まで値を下げた。ただ、米失業率は大幅に低下した一方で雇用者数が予想ほど増えなかったことが明らかになると、次第にドル売りが進み1.30ドル台を回復した。
[2011-01-08][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。12月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比10万3000人増と市場予想平均の前月比15万人増を下回ったことを受け、対ユーロや対ドルではリスクポジション解消目的の円買いが入った。さらに、USバンコープとウェルズ・ファーゴが住宅差し押さえを巡る裁判で敗訴したと伝わり、金融株を中心に米国株相場が下げ幅を拡大すると、投資家のリスク回避姿勢が高まるとの見方から他通貨に対しても円買いの動きが広がった。
終盤にかけて米国株相場が売り一服となったことで円は戻り売りに押される場面もあったが、総じて底堅く推移した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計発表後から軟調な動きが目立ち、前日安値の1ドル=82円88銭前後を下抜けると2時30分過ぎに82円85銭まで下落した。米長期金利低下による日米金利差縮小への思惑も、円買いドル売りを加速させた。
・ユーロ円は2時30分過ぎに2010年9月14日以来の安値となる1ユーロ=106円94銭前後まで売られた。下値の目処として意識されていた12月30日の安値107円60銭前後を下抜けたことでストップロスを誘発し、下げ足を速めた。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.2950ドル前後のストップロスを巻き込むと、6時前には2010年9月14日以来の安値となる1ユーロ=1.2905ドル前後まで下落した。欧米株価の下落を受けたほか、来週実施されるポルトガルやスペインなどの国債入札に対する警戒感から、南欧諸国の国債相場が下落したことも重しとなった。
[2011-01-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。東京市場が成人の日の祝日休場で市場参加者が減少していたほか、10日午前の上海総合指数も小動きに終始し、投資家のリスク許容度に大きな変化がなかったため持ち高調整の取引が中心だった。
12月の中国の貿易黒字額が予想よりも小さかったと伝わると、中国と経済の結びつきの強い豪ドルに対して円買いが入る場面が見られたが、上値では豪州の金利水準に着目した円売り豪ドル買いが見られており上値は限られている。
[2011-01-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。豪州での洪水被害や10日の中国株の下落などを嫌気して円買い豪ドル売りが入ったほか、対ポンドでは、英住宅指標が予想よりも弱い結果となったことが円買いを誘った。一方で、円ドル相場は、対ポンドや豪ドルで米ドル買いが進んだことにつれて円売りドル買いが出たため弱含んだ。また、円全体としては方向感の定まらない展開となった。
[2011-01-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。豪州での洪水被害や10日の中国株の下落などを嫌気して円買い豪ドル売りが入ったほか、対ポンドでは英住宅指標が予想よりも弱い結果となったことが円買いを誘った。ユーロに対しては、欧州中央銀行(ECB)によるポルトガルなどの国債購入を巡る観測を受けて円売りが強まる場面があったが、円売りの勢いは長く続かなかった。ポルトガルやスペインなどの国債入札を控え、欧州の財政不安が意識されていることが円ユーロの下値を支えた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。新規材料難から1ドル=83円台前半での狭いレンジでの取引が続いた。
・ユーロ円は20時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=107円68銭前後まで値を上げたものの、その後107円台前半まで押し戻された。
・ユーロドルは1ユーロ=1.2900ドル前後を挟んだもみ合いの展開となった。ECBがポルトガルやアイルランドなどの国債を購入したとの一部報道を受けてユーロ買いが強まると一時1.2939ドル前後まで値を上げたものの、買いが一巡すると1.28ドル台後半まで失速した。ポルトガルなどの国債入札を今週控えていることもあって、ユーロ買いの勢いは長続きしなかったようだ。市場関係者からは「米系銀行からの売りが出た」との声が聞かれた。
[2011-01-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで小高い。米国株相場の下落を受けて円買い外貨売りの動きが強まると対ドルでも円買いが入った。もっとも、その後は米株が下げ幅を縮小したことで投資家のリスク回避姿勢が後退したため、円も対ドルで伸び悩んだ。
その他通貨に対しては方向感が出なかった。序盤こそ株安に伴う円買いが先行したが、その後は対ドルと同様に戻り売りに押された。米経済指標の発表がなかったこともあり、総じて積極的な持ち高形成は手控えられた。
[2011-01-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は全体としては方向感が定まらなかった。野田佳彦財務相が11日午前、「アイルランド支援のため国債買い入れを検討」と述べたと伝わると、ユーロ圏の信用不安が緩和するとの見方から対ユーロで円売りが膨らみ、その他通貨に対しても円売りを誘う場面があった。対ドルでは仲値決済に向けて円を売る動きがあった。
一方で、日本、中国の株価がさえない展開でリスク志向の改善が見られなかった上、対豪ドルで、豪州の洪水の被害拡大や弱い豪貿易収支などを手掛りとした円買いが入ったことが円全般を支える形となり、円全体としては方向感が定まらなかった。
[2011-01-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。豪ドルに対して、午前中に発表された豪貿易収支が予想よりも弱い結果となったことや豪州での洪水の被害拡大を背景に円買いが進む場面があった。ただ、上海総合指数が小幅に持ち直したことが、投資家のリスク許容度の維持につながり、短期で円買い豪ドル売りを進めてきた参加者の反対売買を誘った。また、日本と豪州の金利差に着目した戻り売りも出たこともあって上値が若干切り下がった。
その後は、19時に予定されているイタリア政府の12ヶ月物政府証券入札の結果を見定めたいとして、ポジションを新規に一方向に傾ける動きは目立たず、方向感が出ていない。
[2011-01-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。新規材料難から方向感に乏しい展開が続いた。市場では「注目する経済指標の発表もなく動きづらい」との指摘があった。
欧州中央銀行(ECB)によるポルトガル国債の購入観測や、日本政府がアイルランド支援に向けて欧州連合(EU)が発行する債券の一部購入を発表したことで、欧州の信用不安が緩和。ユーロに対しては円売りが出る場面もあったが、今週予定されているポルトガルやスペインの国債入札を控えて、一方的に円安・ユーロ高が進む展開にはならなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円00銭を挟んだもみ合い。
・ユーロ円は1ユーロ=107円台半ば中心での値動きが続いた。
・ユーロドルはイタリアやポルトガル、スペインとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが縮小し、1ユーロ=1.2980-83ドルまで値を戻したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.2992ドル前後をバックに戻りを売る動きが出たため失速した。市場では「ポルトガルやスペインが今週予定している国債入札への警戒感は強まっている」との指摘があった。
[2011-01-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米国株相場の上昇を受けて投資家のリスク志向が高まると、安全通貨としての円需要が低下し、円売り外貨買いの動きが出た。また、米10年物国債利回りが上昇して日米金利差拡大への思惑が高まったことから、円は対ドルでも軟調な展開となった。米3年債入札後に米長期金利や米株が低下すると、円はやや買い戻される場面もあったが、戻りは限定的だった。
[2011-01-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロやポンドで弱含み。昨日のニューヨーク市場で、欧州中央銀行(ECB)によるポルトガル国債の購入観測や、日本政府がアイルランド支援に向けて欧州連合(EU)が発行する債券の一部購入を発表したことなどを手掛りに、円売りユーロ買いが出た流れを引き継いだ。ユーロドルの買いにつれてポンドドルが値を上げるとつれる格好で円売りポンド買いが見られた。
一方、豪ドルに対しては一時買いが強まった。豪クイーンズランド州での洪水の被害拡大の影響で、豪州の経済成長のペースが鈍化するとの見方から円買い豪ドル売りが進んだ。ただ、アジア株が上昇し投資家のリスク許容度が保たれる中で日豪の金利差を材料視した投資家からの戻り待ちの円売り豪ドル買いが上値を抑えて徐々に上げ幅が縮まった。
[2011-01-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対豪ドルで軟調。12日の上海総合指数が持ち直して取引を終えたことや、時間外の米株価指数先物が堅調に推移していることなどを背景に、金利水準の高い豪ドルに対して低金利の円を売る動きが出た。対米ドルで豪ドル買いが続いたことも円売り豪ドル買い要因。
一方、円はドルに対してはじり高。後場の日本株の上値が重くなったことや、上海総合指数が一時マイナス圏で推移したことなどを手掛りに円買いが入った場面があった。夕刻には豪ドルやユーロに対してドルが売られたことにつれた円買いドル売りも入った。
[2011-01-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は弱含み。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円の買い持ちを解消する動きが出た。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが出たことも円全体の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・【カナダドル円】ドル円はしっかり。米金利の上昇を受け22時過ぎに一時1ドル=83円47銭前後まで買われ、前日高値の83円50銭前後に迫った。
・カナダドル円は堅調。米ドルカナダドルの下落を受けた円売りカナダドル買いが強まると、一時1カナダドル=84円69銭前後まで値を上げた。なお、米ドル・カナダドルは一時1米ドル=0.9849カナダドルと2008年5月以来の安値を付けた。
・ユーロドルは一進一退。欧州株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りが入ったうえ、ポルトガルの国債入札が好調になるとの期待からユーロ買いが進んだ。18時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.3047ドル前後まで値を上げた。
ポルトガル政府が実施した国債入札は無難に通過したものの、事前に入札が好調な結果になることを期待していた参加者からは売りが出た。ポルトガルの10年物国債の利回りの低下幅が縮小していることも売りを誘い、1.29ドル台半ばまで下押しした。もっとも、欧株高を背景に下値では買いが入ったため、次第に値を戻し1.30ドル台を回復している。
[2011-01-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで堅調。米長期金利の上昇を背景に、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが先行した。しかし、欧米株式相場が堅調に推移し、投資家のリスク選好度が高まるとの見方から対ユーロなどを中心にドル売りが強まると、一転して対円でもドル売りが優位となった。また、米10年債入札を順調に消化したことで米長期金利が低下したことも、円買いドル売りを誘った。一方、ユーロに対しては軟調。株高を受けてユーロ買いドル売りが進むと、対円でもユーロ買いが強まった。
[2011-01-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。12日のニューヨーク市場で、ユーロ圏の信用不安が緩和したことや欧米の株高を背景に投資家のリスク志向が高まって円売りが進んだ流れを引き継いだ。もっとも、東京市場では対ユーロ中心に利益確定の円買いが散発的に入り円全体の下値は堅かった。13日午前の日本株が上げ幅を縮小したことや、13日午前の上海総合指数の上値が重かったことなども円買いを誘った面があった。
内閣府が発表した11月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標となる「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比3.0%減と市場予想平均の2.0%程度増に反して減少したものの、目立った反応はなかった。
[2011-01-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロで売りが強まった。英テレグラフ紙が「ドイツとフランスは欧州連合 (EU) の救済基金の規模と権限の拡大要求を拒否した」と報じたことが意識されて円買いユーロ売りが散発的に入ったが、欧州勢参入後に対スイスフランでユーロ買いが進んだことが円売りユーロ買いを誘い弱含んだ。
スペイン・パイス紙が「欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)は欧州金融安定ファシリティ(EFSF)を拡大するとのバローゾEU 委員長の提案を支持する」と報じたうえ、アイリッシュタイムズ紙が「EU財務相は早ければ来週にもアイルランド救済融資の金利を引き下げるための協議を行う」と伝えたことなども円売りユーロ買いを促した面がある。
一方、対スイスフランでは夕刻に円買いが優位。ユーロスイスフランがストップロスを巻き込む格好で値を上げたことにつれて円買いスイスフラン売りが入った。
[2011-01-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。時間外のダウ先物が持ち直したことや欧州株相場が底堅く推移していることなどを背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から、対ユーロやオセアニア通貨中心に円を売る動きが出た。前日のポルトガルに続きこの日実施されたスペイン、イタリア国債の入札も順調に消化されたことから欧債務懸念が緩和。ユーロに対しては円売りが膨らんだ。
一方、ドルに対しては強含み。ユーロ高・ドル安につれた円買いドル売りが入ったほか、市場では「日本の輸出企業による円買いが入るとの観測も相場を支えた」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はさえない。22時過ぎに一時1ドル=82円87銭前後まで売られ、前日の安値82円80銭前後に接近した。
・ユーロ円は堅調。欧信用不安が和らいだことを受け、22時過ぎに一時1ユーロ=109円52銭前後まで値を上げた。市場関係者からは「米系銀行からまとまった規模の円売りユーロ買いが出た」との声が聞かれた。
・ユーロドルはしっかり。スペイン、イタリアの国債入札を無事通過したことがユーロ買いを誘ったほか、欧州株価が底堅く推移していることが相場の押し上げ要因となった。22時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.3210ドル前後まで値を上げた。
欧州中央銀行(ECB)は13日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となったため、特に反応は見られなかった。
[2011-01-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して軟調。スペイン、イタリアの国債入札を無難に通過し、欧州の財政懸念が緩和するとの思惑が高まる中で売りが先行した。さらにトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が「インフレに短期的な上向きの圧力がみられる」、「インフレ見通しへのリスクが上方向に傾斜する可能性がある」などとインフレリスクに言及すると、対ドル中心にユーロ買いの動きが加速。対円でもユーロ買いが強まった。
一方で、その他通貨に対しては目立った方向感が出なかった。対ドルでは米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容となったことで買われる場面もあったが、対ユーロなどで軟調に推移したことが重しとなり、戻り売りに押された。その後は米長期金利の推移に合わせて若干上下したが、他の通貨も含めて全般に方向感に欠けた。
[2011-01-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は散発的に買いが続いた。対ユーロでは国内輸出企業からと見られる円買いが入った。14日午前の上海総合指数が、利上げの憶測から軟調に推移すると、対豪ドル中心にリスク資産圧縮目的の円買いも散見された。
[2011-01-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロで売りが優勢。14日の上海総合指数が利上げ観測を背景に下落したことや日本株安などを背景にリスク資産圧縮目的で円買いユーロ売りが入る場面があったものの、欧州勢が参入すると一転円売りユーロ買いが優位になった。ドルやスイスフランなど主要通貨に対して欧州勢から仕掛け的なユーロ買いが膨らんだ流れに沿った動き。
一方、円はユーロ以外の通貨に対しては小高い。ドルやオセアニア通貨などがユーロに対して下落していることを受けた円買い外貨売りが入っている。
[2011-01-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は弱含み。欧州勢がユーロ買いで参入したことをきっかけに円ユーロが下落。他の通貨に対しても円売りが先行した。その後、中国の預金準備率引き上げを受けて、豪ドル・米ドルが下落すると対円でも米ドル買いが進み円全体の重しとなった。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが出た面もあった。
【 通貨ペア 】
・【豪ドル円】ドル円は持ち直した。ユーロ高・ドル安につれて一時1ドル=82円40銭前後まで値を下げたものの、ユーロドルが失速したため次第に買い戻しが進んだ。21時過ぎに一時本日高値となる82円98銭前後まで値を上げた。
・豪ドル円は軟調。22時前に一時本日安値となる1豪ドル=81円73銭前後まで売られた。中国人民銀行が14日、預金準備率を0.50%引き上げると発表すると、中国の成長ベースが鈍化し資源需要が後退するとの見方から豪ドルを売る動きが強まった。原油や金など商品相場の下落も相場の重しとなった。
・ユーロドルは上値が重い。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日、インフレへの警戒を強めた発言をしたため欧州勢がユーロ買いで参入。17時過ぎに一時2010年12月14日以来の高値となる1ユーロ=1.3458ドル前後まで値を上げた。ただ、中国が預金準備率を引き上げたため豪ドル・米ドルが下落し、ユーロに対しても米ドルを買い戻す動きが出た。足もとでユーロ高・ドル安が急ピッチで進んだ反動もあって、持ち高調整目的の売りも出たようだ。21時過ぎに一時1.3320ドル前後と本日安値を更新した。なお、豪ドル・米ドルは一時1豪ドル=0.9857米ドルまで値を下げた。注目が高まっていた12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)改定値は、予想と同じ結果となったため材料視されなかった。
[2011-01-15][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。12月の米小売売上高や1月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が予想より弱い内容になると、対ドルでは買いが先行した。ただ、その後は米10年物国債利回りが低下幅縮小から上昇に転じたことで、戻り売りが優勢に。週明け17日の米国が祝日となることで連休入りとなる米国勢からの持ち高調整目的のユーロ売りドル買いが出たことも重しとなった。
また、円はユーロに対しても戻りの鈍い動き。米国株式相場が徐々に底堅い動きとなったことで、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売りユーロ買いが出た。もっとも週末を前に手控えムードが強まったことから、次第に値動きは細った。2時過ぎには格付け会社フィッチがギリシャの格付けを「BBB-」から「BB+」に引き下げると発表したものの、特に反応は見られなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。24時過ぎには1ドル=82円49銭前後まで下げる場面もあったが、欧州時間につけた本日安値の82円40銭前後が意識されると買い戻された。4時前には一時83円08銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロ円も底堅い。ドル円の上昇につれて円売りユーロ買いが出ると、6時前には1ユーロ=110円99銭前後まで買われた。
・ユーロドルは方向感が定まらない。24時過ぎに1ユーロ=1.34ドル台に乗せる場面もあったが、その後は持ち高調整の売りに押されて、2時前には一時1.3314ドル前後まで値を下げた。ただ、1.3310ドル前後より下に断続的に観測されていた買い注文が意識されると、再び1.33ドル台後半まで下値を切り上げた。
[2011-01-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。3連休明けの仲値決済に向けてドルに対し円売りが出る場面もあったが、その後追随する動きがなかったうえ、日本の輸出企業からの円買い注文が意識されたため次第に値を戻した。中国が14日に預金準備率を引き上げたことなどを背景に、17日の中国株が大幅に下落していることも円の支援材料だ。
[2011-01-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含み。前週末の中国での預金準備率引き上げを手掛かりに、17日の上海株が大幅に下落。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が広がり、ユーロや豪ドルなどに対して円買いが進んだ。一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルがユーロなどに対して同時に買われた影響で、円・ドル相場の方向感は乏しかった。
[2011-01-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は対ユーロでの買いが一時目立った。日本時間今晩にユーロ圏財務相会合、明日に欧州連合(EU)財務相理事会などのイベントを控えて先週買いが目立ったユーロに持ち高調整の売りが出て円ユーロ相場が上昇した。円ユーロの上昇につれてその他通貨にも円買いが入る場面があった。
円はドルに対しても一時買いが強まった。対ユーロで円買いが強まったことを受けて円買いドル売りが入ったほか、ポンドドル相場の上昇も円・ドル相場を押し上げた。
一方、円はオセアニア通貨に対しては上値が重い。ユーロに対してオセアニア通貨が買われたことにつれて円売りオセアニア通貨が散見された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時前に1ドル=82円35銭前後と5日以来の安値水準を付けた。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=109円57銭前後と日通し安値を付けた。
・ニュージーランド(NZ)ドル円はしっかり。対ユーロでNZドル買いが続いたことが支えとなった。22時30分過ぎに1NZドル=63円99銭前後まで買われた。
・ユーロドルは一進一退。欧イベントを前にしたポジション調整の売りが出て18時30分過ぎに1ユーロ=1.3243ドル前後と本日安値を付けた。
ただ、「1.32ドル台半ばではアジア系ソブリンネームの買いが観測された」との指摘があったほか、ポンドドルの買いが強まったことにつれて買い戻しが入り、21時過ぎには1.3341-44ドルまで戻した。
・ポンドドルは21時過ぎに1ポンド=1.5955ドルと2010年11月23日以来の高値まで上げた。「ロシア勢からの買いが入っていたようだ」との指摘があった。
[2011-01-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は一時売りに押された。米国市場がキング牧師の誕生日の休場で商いが薄い中、欧州市場で対ユーロ中心に円買いが入った反動が出た。プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁が17日、講演で「今年の金利の引き上げを排除しない」、「量的緩和第2弾(QE2)は5ヶ月以内に終了するべき」などと発言し対ドルで若干売りが出たほか、豪ドルや対NZドルなど資源国通貨に対する円売りもあり、円は一時押し下げられた。ただ、更に円を売り進めるほどの材料にも乏しく円売り圧力は後退した。中盤以降は市場参加者が減少し、値動きが細った。
[2011-01-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。ドルに対しては、仲値決済に向けた円売りが出る場面もあったが、その後追随する動きがなかったうえ、日本の輸出企業からの円買い注文が意識されたため次第に値を戻した。18日の中国株式市場で上海総合指数が安く始まったことも円の支援材料となった。もっとも、上海株がその後持ち直したこともあって、一本調子で円高が進む状況にはならなかった。
[2011-01-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。ユーロドルの上昇をきっかけに円ユーロが下落すると、他の通貨に対しても円売りが波及。安く始まった上海総合指数が持ち直したことで、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方が広がったことも円の重しとなった。一方、ドルに対してはじり高。対ユーロ中心にドル売りが強まった影響で、円に対してもドル売りが進んだ。
[2011-01-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は対ユーロやポンド中心に軟調。ユーロに対しては「ロシア政府がスペイン国債の購入再開を検討している」との一部報道を材料視して円売りが膨らんだ。1月独ZEW景況感指数が15.4と市場予想を上回ったことも円売りユーロ買いを誘った。対ポンドでは、12月英消費者物価指数(CPI)が予想より強い内容だったことを背景にイングランド銀行(BOE)の利上げが行うとの思惑から円売りが膨らんだ。18日の英・独の株価指数が堅調に推移し投資家のリスク許容度が高まったことも円売りを促した。
一方、円はドルに対しては小高い。ユーロやポンドでドル売りが進んだこと受けて円買いドル売りが入った。
その後、シティ・グループが18日発表した第4四半期決算で1株利益が0.04ドルと、市場予想平均の0.077ドル程度を下回り時間外の米株価指数先物の上げ幅が縮まると、対オセアニア通貨中心に円の買い戻しが入っている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに1ドル=82円33銭前後と日通し安値を付けた。米ニューヨーク連銀が18日発表した1月のニューヨーク州製造業景気指数が11.92と市場予想平均の13.00を下回ったことを受けた。ただ、一目均衡表の雲下限82円32銭前後がサポートとして意識されて下げ止まった。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=110円78銭前後と日通し高値まで上げた。ポンドドルは大幅高。12月の英CPIが予想を上回ったことを受けた。景気回復がぜい弱な中でのインフレ圧力の高まりは通貨価値自体にはマイナスではあるものの、利上げ期待が高まったとの見方から買いを進める動きが優勢だった。オプションのバリアが観測されていた1.6000ドル前後を上抜けてストップロスを巻き込んだ。ポンドドルは1ポンド=1.6059ドル前後と2010年11月22日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。ロシアのスペイン国債購入報道や、強い独経済指標を手掛りにユーロ買いドル売りが膨らんだ。市場では「アジア系ソブリンネームの買いが観測された」との指摘があった。19時過ぎに1ユーロ=1.3430ドル前後と本日高値を付けた。
なお、クドリン露財務相は18日、「スペイン国債の購入計画はない」「ロシアは欧州金融安定ファシリティ(EFSF)債を購入する可能性がある」などと発言したと伝わっている。
[2011-01-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。シティ・グループの第4四半期決算で1株利益は0.04ドルと市場予想を下回ったことが伝わると時間外のダウ先物や英・独の株式指数が上げ幅を縮めたため、投資家のリスク志向が低下するとの見方から円買いが入った。米ニューヨーク連銀が18日発表した1月のニューヨーク州製造業景気指数も11.92と市場予想より弱い内容となり、対ドルでも一時円買いが強まった。ただ、米10年物国債利回りが上昇に転じ、上昇幅を広げたため日米金利差の拡大を意識した対ドルでの円売りが膨らむと、他の通貨にも円売りが波及し、円全体は押し下げられた。ダウ工業株30種平均が堅調に推移したことも円の重しとなった。
[2011-01-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。19日の日本株相場が高く始まったことなどを手掛りに、対ユーロや豪ドルなどを中心に円売りが先行したものの、仲値後は一転強含んだ。日本の輸出企業からの円買いドル売りが断続的に入ると、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
[2011-01-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日本株や上海株の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られたものの、欧州勢が加わる時間帯になると一転円買いが目立つ展開に。市場では「ロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けた円買い外貨売りが入ったのではないか」との指摘があったほか、「英系銀行から円買いドル売りが入った」との声が聞かれた。
[2011-01-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。対ユーロでは序盤に、国内輸出企業からと見られるまとまった円買いが入り、円全体を押し上げる場面があった。その後、円・ドル相場が82円ちょうどに観測されていた円売りドル買い注文に上値を抑えられると、持ち高調整の円売りドル買いが出て円全体の上値を徐々に押し下げた。 ニューヨーク勢が参入してくると米10年物国債利回りが低下したことや、全般的にドル売りが進んだことなどを背景に円買いドル売りが強まり、その他通貨に円買いを誘う場面が見られた。時間外のダウ先物がマイナス圏に沈んだことも円を支えた。しかし、米10年物国債利回りはここに来て上昇に転じており、対ドルでの円買い圧力は若干後退している。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=81円98銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロ円は序盤に国内輸出企業からと見られる売りに押されて、17時過ぎに110円35銭前後と19日の午前中に付けた本日安値110円33銭前後に接近した。ただ、23時過ぎにはユーロドル相場が高値圏で推移する中で、ドル円の売り圧力が後退した影響で111円07銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。欧州勢が買いで参入した。市場では「米系金融機関の買いが入っていた」との指摘も聞かれた。ユーロポンドの買いが強まったこともユーロドル相場を押し上げた。いったん1.35ドル台に乗せた後に、目先の達成感から利益確定の売りが出たが、ニューヨーク勢が参入すると買いが再開。米商務省が19日発表した12月の米住宅着工件数(季節調整済み)が年率換算で52万9000件、前月比で4.3%減少と、市場予想平均(55万件程度)を下回ったことがドル売り材料とされ、22時30分過ぎに1ユーロ=1.3539ドル前後と2010年11月23日以来の高値を付けた。ただ、 同時発表の12月の建設許可件数は前月比16.7%増の63万5000件と市場予想平均(55万5000件程度)を上回ったこともあって、買いは長続きしなかった。なお、独地元紙が「独政府はギリシャが債務を再編することを助けるような案を検討している」と複数の通信社が伝えた。ただ、ギリシャ財務省報道官と独財務省の報道官がこの報道を否定している。
[2011-01-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は買いが優位。米金利が低下する中、ニューヨーク勢がドル売りで参入し、円買いドル売りが強まった。円・ドル相場で1ドル=81円台では売りの厚さが意識され一時伸び悩んだが、米国株式相場がさえない展開となり、ドル・スイスフランが急ピッチで下落したことを受けて上げ幅を広げた。また、オセアニア通貨に対してもリスク回避目的の円買いが膨らみ、円全体は押し上げられた。19日に米中首脳会談が行われ、共同会見等が伝わったが、特に反応は見られなかった。
[2011-01-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては弱含んだ。前日の海外市場で円高・ドル安が進んだ反動が出たほか、株安で投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から全般的にドルを買い戻す動きがあった。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りドル買いも出た。
一方、ドル以外の通貨に対しては下値が堅い。対ドルで欧州・オセアニア通貨が売られると、つれて円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが出た。日本株や中国株が下落したことも円の支援材料。
[2011-01-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。日本株や中国株の下落を受け、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から対ユーロや豪ドルなどで円買いが入った。ただ、その後は円を買い進める材料に乏しかったため、徐々に円買い圧力は後退。新規材料難から方向感に乏しい展開となった。市場では「注目する経済指標の発表もなく動きづらい」との指摘があった。
[2011-01-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。手掛り材料に乏しく、円全体としては方向感が出なかった。しかし、米国の取引時間に入ってくると、米金利上昇を背景に対ドルで円売りが膨らみ、その他通貨にも円売りが入った。強い米雇用指標が伝わると対ドルでの円売りが加速し、ポンドやユーロでの円売りが膨らんだ。
一方、WTI原油先物相場やNY金先物相場が大きく下落しており、資源国通貨の豪ドルに対しては円買いが入っているほか、同じオセアニア通貨ということでNZドルにも円買いがやや優位。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に1ドル=82円77銭前後と本日高値を付けた。米金利上昇や米労働省が20日発表した前週分の新規失業保険申請件数が40万4000件と市場予想平均の42万件程度よりも強い結果となったことなどを受けた。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=111円25銭前後と昨年12月17日以来の高値まで上げた。
・ユーロドルは荒い値動き。 時間外の米株価指数先物の下落を背景にリスク資産圧縮目的の売りが出て17時前に1ユーロ=1.3418ドル前後と日通し安値を付けた。もっとも、売りが一巡すると徐々に値を戻した。英・独の株価指数が一時底堅く推移したことで、リスク許容度の低下が進まず買い戻しが入った。市場参加者からは「アジア系ソブリンネームや国際機関の買いが観測された」との指摘があった。19時過ぎに1.35台ドルに乗せた。米国勢からも買いが入り21時30分過ぎに1.3525ドル前後と本日高値を付けた。
ただ、米金利が上昇に転じると徐々に売りに押し戻された。強い米雇用指標もドルの買い戻しを促し、1.3429-32ドルまで下押しする場面があった。「ユーロ圏各国が、ギリシャ国債の保有者に対し20%程度の債権放棄を受け入れられないか検討中である」との報道も重しとなった面があった。
[2011-01-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は売りが優位。前週分の新規失業保険申請件数が40万4000件と市場予想より強い内容となったほか、12月の米中古住宅販売件数も年率換算で528万件、前月比で12.3%増加と市場予想を上回った。強い米経済指標が相次いで発表され、米10年物国債利回りが上昇幅を拡大。対ドルで円売りが膨らみ、他の通貨にも円売りが広がった。ダウ工業株30種平均が一時持ち直し、投資家のリスク回避志向が後退したとの見方も円売りを誘うと、円は更に押し下げられた。
[2011-01-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。日本株が下落したことなどを手掛りに低金利の円を買う動きが先行したものの、買いが一巡すると上値を切り下げた。対ドルでは仲値決済に向けた円売りが出たほか、上海株が堅調だったことを受け、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円売り外貨買いが強まった。
[2011-01-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対してはじり高。新規の取引材料に乏しく、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、欧州勢が加わる時間帯になると円買いドル売りが優勢に。1ドル=83円台に国内輸出企業の円買い注文が控える中、ユーロドルの上昇を受けて対円でもドル安が進んだ。一方、ユーロに対しては弱含み。ユーロ高・ドル安につれたほか、上海株の上昇を背景に投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から円売りユーロ買いが出た。
[2011-01-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ 21日の欧州外国為替市場で円は対ユーロで一時売りが強まった。欧州勢が対ドルでユーロ買いを進めたことに連動して円売りユーロ買いが膨らんだ。
その他通貨に対してはユーロに対して下落したことにつれた円買い外貨売りが入る場面があったものの、円ユーロの下落が円全般の上値を押さえ、上値は限定的だった。
その後は、取引材料に乏しく方向感が出なかったが、円・ドル相場は、ポンドやスイスフランに対してドル売りが強まったことにつれて円買いドル売りが入り上値を伸ばした。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に1ドル=82円53銭前後と本日安値を付けた。対ポンドやスイスフランでドル売りが強まったことを受けた。市場参加者からは「本日のNYカット(日本時間24時)に行使期限を迎える82.50円のオプションが意識されている」と指摘があった。
・ユーロ円は18時前に1ユーロ=112円25銭前後と2010年11月23日以来の高値まで上げた。
・ユーロドルは堅調。 金融引き締め懸念が重しとなっていた上海総合指数が上昇したことを背景に、欧州勢から買いが先行。オプションバリアが観測されていた1.3550ドル前後の上抜けを狙った仕掛け的な買いも膨らんだ。ドイツのIfo経済研究所が発表した1月独企業景況感指数が市場予想平均を上回ったことも買いを後押しし、1ユーロ=1.3569ドル前後と11月23日以来の高値を付けた。
独経済指標が強い結果になるとの噂が広がり、事前に買い上がっていた参加者もいたため利益確定の売りが出たほか、「1.35ドル台後半には断続的に売り注文が観測されている」との声があり、上値がいったん抑えられため、伸び悩む場面があったが、ニューヨークの取引時間帯に入ってくると再び買いが強まってきている。
[2011-01-22][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対しては軟調。 1月独Ifo企業景況感指数が強い内容となり、欧州時間に売られた流れを引き継いだ。米国株式相場が一時堅調に推移し投資家のリスク志向が改善するとの見方も重しとなったほか、NY時間午後に入ると再び全般的にユーロ買いが広がり下げ幅を広げた。
ポンドやスイスフランに対しては下げ渋り。序盤、ドルに対するポンド買い、スイスフラン買いにつられて円売りポンド買い、円売りスイスフラン買いで値を下げた。ユーロに対してポンドやスイスフランが売られた影響で下値を切り上げた。
資源国通貨に対してはもみ合い。欧州通貨がドルに対して買われるとつられて資源国通貨も買われたため、円売り資源国通貨買いが一時出たものの、NY金先物やWTI原油先物相場などの商品相場が一時軟調に推移したため、もみ合いとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は序盤にドル売りが出た流れを受けて23時前に1ドル=82円53銭前後まで下落した。米10年物国債利回りが持ち直した場面では82円79-82銭前後まで値を戻したものの、ユーロドルの買いが続いた影響で戻りが鈍かった。
・ユーロ円は取引終了前に1ユーロ=112円50銭前後と2010年11月23日以来の高値水準を付けた。
・ユーロドルは大幅高。米国株が一時堅調に推移し、投資家のリスク志向の改善を意識した買いが入ったほか、1ユーロ=1.3600ドル前後に観測されていたオプションのバリアの上抜けを狙った仕掛け的な買いも加わると、取引終了前に1.3627ドル前後と11月23日以来の高値まで上昇した。フランスのサルコジ大統領とサパテロ・スペイン首相が21日、欧州における経済統治機関の設立で合意したとの報道も材料視されたようだ。
[2011-01-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前週末の海外市場で、独経済指標が予想上回りユーロ中心にドル安が進んだ流れを引き継いで始まると、円に対してもドル売りが先行した。ただ、その後は仲値決済に向けた円売りドル買いが出たため、次第に上値を切り下げている。もっとも、市場では「円の下値では日本の輸出企業などからの円買い注文が厚い」との指摘があり下値も限定的だ。
[2011-01-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対して弱含んだ。米長期金利が時間外取引で上昇したことなどを手掛りに円売りドル買いが出たほか、欧州勢が加わる時間帯になるとユーロドルが失速し全般的にドル買いが進んだ流れに沿った。一方、ドル以外の通貨に対しては方向感が定まらなかった。市場関係者からは「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)など注目材料が多く、様子見ムードが強い」との声も聞かれた。
[2011-01-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円はドルやオセアニア通貨に対して小安い。対ユーロ中心に持ち高調整でドルが買い戻されたことにつれて円売りドル買いが出た。対豪ドルでは、豪ドルの買い戻しが対ドルやユーロで強まったことにつれた円売りが散見されたほか、同じオセアニアのニュージーランド(NZ)ドルに対しても円売りが目立った。
一方、欧州通貨に対しては荒い値動き。ポジション調整でドルに対して欧州通貨が売られたことにつれて円買い欧州通貨売りが入った。ただ、ニューヨークの取引時間帯に入ってくると、欧州通貨が対ドルで切り返しており、つれる格好で円売り欧州通貨買いが膨らんでいる。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに1ドル=82円92銭前後と本日高値をつけた。なお、市場では「NYカット(日本時間24)に行使期限を迎える通貨オプションが83円ちょうどに観測されている」との指摘があった。行使期限までは、オプションの設定された水準付近に収れんしやすい傾向がある。
・ユーロ円は20時30分過ぎに1ユーロ=112円22銭前後と日通し安値を付けたが、米国の取引時間帯に入ると買いが優位になり、112円78銭前後と2010年11月23日以来の高値まで上げた。
・豪ドル円は堅調。22時30分過ぎに1豪ドル=82円32銭前後と本日高値を付けた。全般的に豪ドルの買い戻しが進んだ流れに沿った。豪ドル・米ドルは一時1豪ドル=0.9931米ドル前後まで上げた。
・ユーロドルは一進一退。前週大幅にユーロ高が進行した反動で持ち高調整の動きが出た。市場参加者からは「英系銀行からユーロ売りが目立っていたようだ」との声が聞かれた。20時30分過ぎに1ユーロ=1.3540ドル前後と本日安値まで下げた。
ただ、米国の取引時間に入ってくる買いが強まっている。「モデル系ファンドからの買いが入った」との指摘が聞かれ一時1.36ドル台を回復する場面があった。なお、1.3600ドルにはNYカットで行使期限を迎える通貨オプションが観測されている。
[2011-01-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対してはしっかり。米10年物国債利回りが低下し日米金利差の縮小を意識した円買いで値を上げた。米著名シンクタンクがリポートで、欧州中央銀行(ECB)は「第2四半期までに無制限の流動性供給策を終了し、第3四半期までに利上げを行う」との見解を示したことが伝わると、対ユーロでドル売りが膨らみ円・ドル相場を押し上げた。
ユーロに対しては一進一退。格付け会社ムーディーズが24日、「スペインの貯蓄銀行問題への対応により、ソブリン格付けの改善につながる可能性がある」との認識を示し円売りが先行したうえ、米著名シンクタンクがECBの利上げ観測について言及したことも重しとなったが、円ドル相場の上昇に弾みが付くと一転して円が買い戻された。
他の通貨に対して円は対ドルでの買いで一時値を上げたが、米国株式相場が堅調に推移したことを背景にドル売り・外貨買いにつれた円売り外貨買いが出て、上値が重くなった。
[2011-01-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。前日の海外市場でユーロ高・ドル安が進み、対円でもドル売りが出た地合いを引き継いで始まった。ただ、その後は事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りドル買いが出たため円全体の重しとなった。円売りが一巡すると、取引材料に乏しく次第に値動きが細った。
[2011-01-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。円の下値では日本の輸出企業からの押し目買い意欲が強いとの見方が多い半面、「25日のオバマ大統領の一般教書演説や26日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい」として、ポジションを一方向に傾けにくい面があり方向感が出なかった。
日銀は24-25日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表。市場の予想通りの内容となったため、反応は薄かった。
[2011-01-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円はしっかり。対ポンドで2010年10-12月期英国内総生産(GDP)が予想よりも弱かったことを受けた円買いが膨らみ、その他通貨にも円買いが入った。カナダドルに対しては時間外のWTI原油先物相場が軟調なことや、12月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことなどを嫌気した円買いが膨らんだ。
一方、円はドルに対してはやや上値が重い。対カナダドルで円買いが強まった影響で一時的に値を上げたが、資源国通貨に対してドルが買われたことにつれた円売りドル買いが出て上値を抑えられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=82円26銭前後と本日安値をつけた。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=111円82銭前後と日通し安値を付けた。
・カナダドル円は軟調。22時過ぎに1カナダドル=82円39銭前後と本日安値を付けた。12月カナダCPIが予想を下回ったことや、WTI原油先物相場が軟調に推移していることを受けた。
・ポンド円は急落。一時1ポンド=129円81銭前後まで下落。10-12月英GDPが予想を下回ったことを受けて売りが膨らんだ。ポンドドルは1ポンド=1.5752ドル前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは荒い値動き。ユーロポンドに買いが先行したことを受けてユーロドルも買われた。16時30分過ぎに1ユーロ=1.3688ドル前後と2010年11月22日以来の高値まで上げた。しかし、1.3700ドル前後に設定されたノックアウトオプションに絡んだ防戦売りが上値を抑えると徐々に上値を切り下げた。英GDPが弱い結果でポンドドルの下げが加速するとユーロドルも一段と値を下げ、19時前に1ユーロ=1.3573ドル前後と本日安値を付けた。
もっとも、上値でユーロを売り持ちにした参加者から利益確定の買い戻しが入った上、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景に押し目を買う動きが出たため下げ止まっている。
[2011-01-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては伸び悩み。1月米消費者信頼感指数が60.6と、前回改定値、市場予想平均をいずれも上回り一時売りに押されたものの、その後米金利が低下し日米金利差の縮小が意識されたため買いが入った。「オバマ米大統領が一般教書演説で、今後5年間で歳出の一部を凍結することを提案する見通し」との一部報道が伝わり、米金利が低下幅を広げると、損失覚悟の円買い注文を巻き込み、上昇に弾みが付いた。もっとも、25日の取引終了にかけて米金利は低下幅を縮小し、円は上値を切り下げた。
それ以外の通貨に対しては一進一退。強い1月米消費者信頼感指数を受けた対ドルでの円売りにつれたほか、市場参加者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んで、ユーロドルが買われた可能性がある」との声があり、対ユーロで円売りが出たため円全体は押し下げられた。フィキシング通過後は対ユーロでの円売りは失速し、米金利の低下に伴う対ドルでの円買いもあり下値を支えられたが、米国株式相場が引けにかけて下げ渋り、円は再び売られるなど、一進一退の値動きとなった。
[2011-01-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。対ドルやユーロでは月末を控えた日本の輸出企業からの円買いが入ったほか、ポンドに対しては前日公表された10-12月英国内総生産(GDP)速報値が予想を大幅に下回ったことが意識され円高が進んだ。もっとも、日本時間27日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、一方的に円高が進む展開にはならなかった。
オバマ米大統領は25日(日本時間26日午前)、上下両院合同会議で一般教書演説を行い、「安全保障を除く裁量的歳出を5年間現行水準で凍結し、今後10年で4000億ドルの財政赤字を削減する」と表明した。ただ、事前に伝わった内容とほぼ同じだったため、為替市場への反応は限定的だった。
[2011-01-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。月末を控えた日本の輸出企業からの円買いが入る半面、日本時間27日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、一方的に円高が進む展開にはならなかった。市場関係者からは「米重要イベントを前に、持ち高を傾けにくい面もあるようだ」との声が聞かれた。
[2011-01-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。英・独の株価指数や、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げた場面では、リスク許容度の改善を期待して低金利の円を売る動きが見られたものの、米株価指数先物は徐々に上げ幅を縮小。持ち高調整で円が買い戻されている。
この後、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開き終了後に政策金利を発表する予定となっているため、積極的な売買は手控えられ気味だった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に1ドル=81円98銭前後と本日安値をつけた。
・ユーロ円は欧州勢参入直後に1ユーロ=112円16銭前後と日通し安値を付けた。
・ポンドドルは一時買いが進んだ。イングランド銀行(英中銀、BOE)が26日に発表した1月12-13日分の英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨では、ポーゼン委員が500億ポンドの資産買い取りプログラムの増額を主張した一方、センタンス委員とウィール委員が0.25%の利上げを主張したことが明らかになった。利上げを主張する委員が前回から増えたことを背景にポンド買い・ドル売りが入り、20時過ぎに1ポンド=1.5891ドル前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルは一進一退。欧州勢がユーロ売りで参入したこともあって、16時30分過ぎには1ユーロ=1.3657ドル前後まで下げた。ただ、ユーロポンドが「英系金融機関からの買いが入った」との指摘があり値を上げるとユーロドルにも買いが入った。欧州中央銀行(ECB)の利上げを巡る思惑がくすぶる中で、英・独の株高が進んだことも買いを誘い、19時前に1ユーロ=1.3723ドル前後と2010年11月22日以来の高値まで上げた。
一方で、この後に米金融イベントを控えているほか、時間外のダウ先物の上げ幅が縮小したため、1.36ドル台後半に沈んでいる。
[2011-01-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は行って来い。米商務省が26日発表した12月の米新築住宅販売件数(季節調整済み)が、年率換算で32万9000件、前月比で17.5%増加と市場予想より強い内容となり、対ドルで円売りが出たほか、米10年物国債利回りが上昇幅を広げたことも重しとなり、値を下げた。
米連邦準備理事会(FRB)は26日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から 0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表した。一部では、今回から投票権を持つこととなったフィッシャー総裁とプロッサー総裁が反対票を投じると見られていたが、声明で今回の決定が全会一致だったことが判明。予想よりハト派的だったとし円を買い戻す動きが出て、行って来いの展開となった。米10年物国債利回りが再び上昇幅を広げると円売りが出たものの、一時的だった。
他の通貨に対しては売りが優位。米金利の上昇幅拡大に伴う対ドルでの円売りにつられた。FOMCの結果発表後に一時円買いドル売りが入ると円全体は支えられたものの、欧州通貨やオセアニア通貨に対してもドル売りが広がり、円売り欧州通貨買いや円売りオセアニア通貨買いに押された。
[2011-01-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。対ドルやユーロでは月末を控えた日本の輸出企業からの円買いが入ったほか、豪ドルに対してはギラード豪首相が洪水復興のための一時的な課税について言及したことが意識され円高が進んだ。仲値決済では「ドルが余剰気味だった」との指摘があった。ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、安く始まった上海株が持ち直し上げ幅を広げたため、次第に上値を切り下げている。
[2011-01-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は急落。新規の取引材料に乏しく、しばらくは動意の薄い展開が続いていたが、欧州勢が加わる時間帯になると円売りが優勢に。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本の格付けを「AA」から「AA-」に引き下げたことを受けた。損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込んで下げ足を速めた。
[2011-01-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は軟調。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が27日、日本の格付けを「AA-」に引き下げたと発表したことを受けた。損失覚悟の円売り注文を巻き込む格好で下落した。急落したこともあって、利益確定の円買いが入ったほか、対ドルやユーロの下値では国内輸出企業からとみられる円買い注文が入り、下げ渋る場面もあったものの、ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事が27日、「輸入インフレはもはや無視することは出来ない」などと述べたことが伝わると対ユーロ中心に円売りが再開。円の下げ幅が広がっている。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに1ドル=83円22銭前後と本日高値をつけた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=113円99銭前後と2010年11月22日以来の高値まで上げた。
・ユーロドルは荒い値動き。16時30分過ぎにいったん1ユーロ=1.3730ドル前後まで上げたが、ユーロポンドの下落をきっかけに押し下げられた。S&Pが日本の格付けを引き下げると、対円でドル買いが進み、ユーロドル相場は一段と下げた。17時過ぎに1.3636ドル前後と本日安値を付けた。
ただ、ビニスマギECB理事の発言が伝わると、ECBの利上げ観測を背景とした買いが入り切り返した。20時過ぎに1ユーロ=1.3757ドル前後と2010年11月22日以来の高値まで買われた。
[2011-01-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は本日安値圏でもみ合い。27日の欧州市場で米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、日本の格付けを「AA」から「AA-」に引き下げたと発表したことを受けて円が売られた流れを引き継いだが、ニューヨーク市場ではもみ合う展開が続いた。米労働省が27日発表した前週分の新規失業保険申請件数は45万4000件と、市場予想よりも弱い結果となった。米商務省が発表した12月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)も前月比2.5%減少、変動の大きい輸送関連を除いた受注額は前月比0.5%増といずれも市場予想を下回った。弱い米経済指標を受けて対ドルで円買いが入ると、円全体は一時押し上げられた。米10年物国債が上昇幅を拡大した場面では対ドルでの売りに押され、つれる形で円は値を下げたが、米7年債入札後に利回りは低下に転じ再び下値を支えられるなど、方向感の出ない値動きとなった。
[2011-01-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の海外市場で日本国債が格下げされ、円安が進んだ流れを引き継いで安く始まったものの、その後持ち直した。月末を控えた日本の輸出企業による円買いが活発になったほか、日本株相場や時間外のダウ先物の下落を受け、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が広がったことも円の支援材料となった。なお、総務省が朝方発表した12月の全国消費者物価指数(CPI)は予想より強い内容となったが、市場では材料視されなかった。
[2011-01-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本株や時間外のダウ先物の下落を受け、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。欧州勢が加わる時間帯になると、全般的にポンド売りが強まった影響で円・ポンドが上昇し、他の通貨に対しても円買いが波及した。市場では「朝方発表されたGfk調査の1月英消費者信頼感指数が悪化したことを理由に、ロンドン勢がポンド売りで参入した」との指摘があった。
[2011-01-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。対ポンドで欧州勢から円買いが先行。その他通貨にも円買いが広がった。しかし、ユーロやオセアニア通貨が対米ドルで買われたことにつれて円売りが出ると円全体の上値を抑えた。
その後は、ドルに対して円が急伸するとその他通貨にも円買いが波及し、円全体が値を上げた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が昨日、日本の格付けを「AA」から「AA-」に引き下げたことを受けて対ドルで円売りが進んだが、予想されたほど円が下げなかったため、円の下値の堅さを嫌気した参加者から円売りポジションを解消する動きが強まったようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに1ドル=82円12銭前後と本日安値をつけた。82円50銭前後に観測されていたストップロス注文を巻き込んだ。
・ユーロ円は対ドルでの円買いに連動した円買いユーロ売りが入り、21時過ぎに1ユーロ=112円73銭前後まで下げた。
・ポンドドルは荒い値動き。「朝方発表されたGfk調査の1月英消費者信頼感指数が悪化したことを理由に、ロンドン勢がポンド売りで参入した」との指摘があり、序盤は売りが優位で1ポンド=1.5854ドル前後と本日安値を付けた。
ただ、米国市場の取引時間帯に差し掛かると買いが優位になった。「ユーロポンドに実需の売りが出た」との声が市場参加者から聞かれ切り替えした。21時過ぎに1.5967ドル前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルは荒い値動き。ポンドドルに売りが先行したことにつれて17時過ぎにいったん1ユーロ=1.3678ドル前後と本日安値を付けた。ただ、市場関係者からは「1.36ドル台では断続的に買い注文が観測されている」との指摘があり下値は限定的だった。
更に、「月末を控えた欧州ソブリンネームからのユーロ買いポンド売りが入った」との指摘があり、つれる形でユーロドルにも買いが入ると20時30分過ぎに1.3747ドル前後と本日高値を付けた。一方で、この後に2010年10-12月期米国内総生産(GDP)速報値の発表を控えている上、前日高値1.3760ドル前後を上抜け出来なかったこともあり、徐々に買い圧力が後退し上値が切り下がってきている。
[2011-01-29][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。エジプトのカイロで28日、ムバラク大統領の辞任を求め大規模なデモが発生した。ダウ工業株30種平均が一時180ドルを超す下げ幅となり投資家がリスク回避姿勢を強め、円は損失覚悟の円買い注文を巻き込み、上昇に弾みが付いた。
ドルに対しては一進一退。米商務省が28日発表した10-12月期の米国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比年率3.2%増と市場予想平均より弱く一時円買いが入ったものの、同時発表の10-12月期米個人消費は前期比4.4%増と市場予想を上回ったことが売り材料とされいったんは売りが優位になった。米国株の下落を背景にリスクポジション解消目的で全般的に円買いが広がった流れに沿った形で1ドル=81円台に乗せる場面があったが、81円台では売り注文の厚く上値の重さが意識されると、持ち高調整の円売りに押された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は、10-12月米GDP発表直後に1ドル=82円03銭前後まで下落後、いったんは82円45-48銭前後まで値を上げた。米株安を受けてクロス・円が売られ2時前に81円98銭前後まで値を下げたが買い戻された。
・ユーロ円は2時過ぎに1ユーロ=111円51銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは大幅安。エジプト情勢の緊迫化でリスク資産圧縮目的のユーロ売りドル買いが出た。下値の目処として意識されていた昨日安値の1ユーロ=1.3636ドル前後や一目均衡表雲の上限が位置する1.3626ドル前後を下抜けて、ストップロスを断続的に巻き込んだ。3時30分過ぎに1.3584ドル前後まで売り込まれた。
[2011-01-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。前週末の米国市場で、エジプト情勢の緊迫化を背景に欧米の株価が下落し、リスク資産圧縮目的で円が買われた水準を引き継いだ。早朝の海外市場でも円が買われる場面があったが、豪ドルなどに対して円の戻り売りが出た上、31日前場の日本株の下落が予想の範囲内にとどまったこともあって、円買い圧力は徐々に後退した。31日午前の中国株が底堅く推移していることも、投資家のリスク志向の低下に歯止めをかけた面がある。
[2011-01-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に若干売られた。上海総合指数が堅調に推移したことや、時間外の米株価指数先物が持ち直したことなどを受けて、投資家のリスク許容度の低下に歯止めがかかり、散発的に円売りが出た。市場参加者からは「月末のロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けて円売りが出た」との指摘もあった。
その後、米株価指数先物がマイナス圏に沈んだ上、英・独の株価指数が軟調に推移しているため円売りは収まっている。
[2011-01-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。安く始まった欧州株相場が下げ幅を縮めたほか、時間外のダウ先物が堅調に推移したことを受け、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から低金利の円が売られた。市場では「エジプト情勢不安を意識したリスク回避の動きは一服している」との指摘があった。一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルが欧州通貨などに対して同時に売られた影響で、円・ドル相場の方向感は乏しかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円台前半での値動きが続いている。
・ユーロ円は堅調。欧州連合(EU)統計局が発表した1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)速報値が予想より強い内容となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期が早まるとの観測が浮上しユーロ買いが広がった。市場関係者からは「欧州圏内の中銀から月末要因のユーロ買いが入った」との声が聞かれ、22時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円71銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはしっかり。アジア時間に一時1ユーロ=1.3570ドル前後まで売り込まれた後は、買い戻しが続いた。予想を上回る欧物価指標を理由にユーロ買いが入ったほか、月末特有のユーロ買いが入り22時30分過ぎに一時本日高値となる1.3728ドル前後まで値を上げた。市場関係者からは「エジプト情勢の緊迫化に伴うリスク回避の動きは一服している」との声が聞かれた。
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