為替・株式・商品マーケット概要

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 2010年6月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2010年6月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2010年6月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2010-06-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。序盤は、時間外のダウ先物や欧州株の上値の重さを嫌気した円買いが強まる場面があった。ただ、さらに円を買い進める材料に乏しかったため、円買い圧力はすぐに後退し押し戻された。市場関係者からは「英国や米国市場が休場で、商いが薄いため小額の売買でも値が振れやすかった」との指摘があった。中盤以降は、参加者が激減し商いが一段と細った。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2010年6月 発言・ニュース

[2010-06-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重かった。序盤は、時間外のダウ先物や欧州株の上値の重さを嫌気した円買いが強まる場面があった。ただ、さらに円を買い進める材料に乏しかったため、円買い圧力はすぐに後退し押し戻された。市場関係者からは「英国や米国市場が休場で、商いが薄いため小額の売買でも値が振れやすかった」との指摘があった。中盤以降は、参加者が激減し商いが一段と細った。

[2010-06-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買いが強まった後、高値圏でもみ合い。日本株の下落を背景にリスクポジションを閉じる目的で円買いが入った。対ユーロでは、欧州中央銀行(ECB)が31日に、ユーロ圏の銀行が2011年に不良債権処理に伴い最大1050億ユーロの追加損失を計上する可能性を指摘したことが蒸し返されて円買いが入った。アルゼンチンが183億ドルの債務再編の期限を2週間延長すると伝わり、ユーロ圏以外の財政問題が意識されたことも投資家のリスク志向を低下させ、円の支えとなった面がある。

[2010-06-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて買い優勢。連休明けのロンドン勢から、欧州中央銀行(ECB)が31日に、ユーロ圏の銀行が不良債権処理に伴い多額の追加損失を計上する可能性を指摘したことなどを蒸し返す格好で円買いユーロ売りが出たため、その他通貨にも円買いが広がった。欧州株が軟調に推移するとリスク回避姿勢が高まり円買いが加速。市場参加者からは「国内の機関投資家から円買いが入った」との指摘が聞かれた。ギリシャやスペイン、フランスのソブリン・クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)5年物スプレッドが拡大していることも、ユーロ圏の財政・金融に対する警戒感を高め、対ユーロでの円買いを促した。

[2010-06-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、上値を切り下げた。欧州中央銀行(ECB)が31日に、ユーロ圏の銀行が不良債権処理に伴い多額の追加損失を計上する可能性があると発表したことを蒸し返す格好で、ユーロに対して円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。欧州株の下落もリスク回避的な円買いを誘った。市場参加者からは「フランス格下げの噂があった」との声が聞かれた。ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。「英保険大手プルデンシャルによる米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)アジア生保部門AIAの買収が頓挫する可能性がある」との報道を受け、対ポンドで円売りが広がると円全体を押し下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。ユーロ円の下落につれて一時本日安値となる1ドル=90円54銭前後まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ポンド円の上昇につれた円売りドル買いが相場の支えとなり、アジア時間に付けた日通し高値91円28銭前後に面合わせした。
・ポンド円は堅調。ユーロ円の下落につれて一時本日安値となる1ポンド=130円81銭前後まで値を下げた後、急速に持ち直した。英企業による米企業買収が頓挫し、ポンド売りのフローがなくなるとして買い戻しが強まった。一時133円66銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは下げ渋り。欧財政・金融への懸念から全般的にユーロ売りが強まると、一時2006年4月14日以来の安値となる1ユーロ=1.2110ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は値を戻す展開に。1.2100ドルにはノックアウトオプションが観測されており、このレベルに接近した場面では防戦買いが入った。ポンドドルが上昇したことにつれたユーロ買いドル売りも下値を支え、一時1.22ドル台前半まで下値を切り上げた。

[2010-06-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は下げ渋り。英スカイニュースは1日、「英保険大手プルデンシャルによる米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)アジア生保部門AIAの買収が頓挫する可能性がある」と伝えた。買収に絡んだポンド売り需要がなくなるとして、円売りポンド買いが優位に。その他の通貨にも円売りが波及した。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数が予想より強い内容となったことが好感され、一時100ドル近く下落したダウ平均が持ち直すと、リスク志向の低下に歯止めが掛かったとの見方も広がった。欧州の取引時間帯に、ユーロ圏の財政・金融不安をはやして円買いを進めた参加者が反対売買を迫られる形で、円が一段安となった。ただ、その後のダウ平均は不安定な値動きとなり、引けにかけて100ドルを超す下げ幅に。リスク回避的な円買いが再開し、円全体が下値を切り上げた。

[2010-06-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。鳩山首相が辞意を表明したことを受けて、政治情勢の混迷を背景に海外勢から円売りが出た。英プルデンシャルが、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)アジア生保部門AIA買収を破棄する方向でAIGと交渉していると伝わり、買収に絡んだポンド売りがなくなるとして円売りポンド買いが強まったことも円全体を押し下げた。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げ、前場の日本株が上昇に転じると円売りの勢いが増し下げ幅が広がった。

[2010-06-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり安。午前の上海総合指数の下落を嫌気して後場の日本株が下げに転じ下げ幅を拡大すると、円が買い戻される場面があったが、引けにかけて日本株が下げ渋ったため円買い圧力は後退した。欧州勢からは、上海総合指数が小幅ながら持ち直して取引を終えたことや、時間外のダウ先物が上げ幅を拡大したことなどを手掛かりに円売りが見られ、円は押し下げられた。

[2010-06-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は弱含み。上海総合指数が持ち直したことや、時間外のダウ先物の上昇を手掛かりに円売りが先行。市場関係者からは「海外の投資家は引き続き鳩山首相が辞任を表明したことを意識している」との指摘があり、日本の政治情勢の混迷を背景にした円売りも出た。ただ、ユーロに対しては下げ渋り。「イラン中銀は外貨準備から450億ユーロを売却し、米ドルと金を買い入れると発表した」との報道を受け、円買いユーロ売りが入った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。日本の政治テーマの円売りが進み、22時過ぎに一時5月19日以来の高値となる1ドル=92円18銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は伸び悩み。19時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=112円74銭前後まで値を上げた後は、ユーロドルの下落につれた円買いユーロ売りに上値を抑えられた。中東などのユーロ離れ観測を背景にしたユーロ売りも出たようだ。
・ユーロドルはさえない。ユーロ円の上昇を受け一時1ユーロ=1.2273ドル前後まで値を上げたものの、買い一巡後は売りに押される展開に。中東などのユーロ離れ観測を背景に、22時前に一時本日安値となる1.2175ドル前後まで売られた。英保険大手プルデンシャルがAIA買収合意を破棄する方向でAIGと交渉しているとの報道で買われていたポンドドルが下げに転じたことも相場の重しとなった。

[2010-06-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。一部報道として「イランの中銀が外貨準備から450億ユーロを処分し、ドルや金を購入する予定である」「アラブ首長国連邦(UAE)中銀が保有する外貨準備はほぼ全てがドル建てで、ユーロは保有していない」などと伝わると、対ユーロ中心に円がやや買い戻された。ただ、過去に円安を容認する旨を示した菅直人副総理兼財務相が次期首相に就任するとの期待感から、対ドル中心に円がじり安に。全米リアルター協会(NAR)が発表した4月の米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が市場予想より強く、米国株が上げ幅を拡大したこともリスク許容度の改善を意識した円売りを促した。

[2010-06-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。2日の米株高を受け3日前場の日本株が大幅高となったため、投資家のリスク志向が保たれ、対資源国通貨やユーロなど中心に円売りが出た。一方で、ドルやユーロに対しては国内輸出企業からの円買いが入り円の下値を支えた。時間外の米株価指数先物が伸び悩んだほか、上海総合指数が不安定な値動きを続けていることも利益確定の円買いを誘い下値を支えた面がある。

[2010-06-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。後場の日本株の上げ幅が拡大したことを背景に円売りが出た。ユーロに対しては機関投資家からと見られる円売りも出た。次期総理として菅財務相が有力との見方が高まる中、菅財務相が以前「もう少し円安に進めばよいと思う」などと述べたことを海外投機筋が意識して、新政権が円安を志向するとの思惑から円を売る動きも見られ円の下げ幅が広がっている。

[2010-06-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋り。次期総理として菅副総理兼財務相が有力との見方が高まる中、新政権が「円安誘導政策」をとるとの思惑から海外投機筋などが円売りに傾いた。欧州株が上昇し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方も低金利の円売りを誘った。ただ、売り一巡後はじりじりと値を戻す展開に。対ドルでは、国内輸出企業などからの円買いが入ったほか、4日の5月米雇用統計を前に「ポジションを傾けにくい」との見方から徐々に方向感がなくなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は株高や次期首相を巡る思惑を背景に一時5月18日以来の高値となる1ドル=92円81銭前後まで値を上げたものの、その後失速。市場関係者からは「92円台後半から93円台半ばまでは売り注文が断続的に観測されている」との声が聞かれ、上値を抑えられた。ユーロ円は18時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=114円16銭前後まで値を上げた後、113円台前半まで下押しした。
・ユーロドルは頭が重い。16時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2327ドル前後まで値を上げた後、1.22ドル台前半まで下押しした。欧州連合(EU)統計局が発表した4月ユーロ圏小売売上高が予想より弱い内容となったことが相場の重しとなったほか、対スイスフランでドル買いが進んだ影響を受けた。

[2010-06-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は上げ幅縮小。欧州の取引時間帯に弱い4月ユーロ圏小売売上高が伝わる中、スイスフランやドルに対してユーロ売りが膨らんだ。つれる形で円買いユーロ売りが先行すると、円全体が押し上げられた。5月米ISM非製造業指数や4月米製造業新規受注が市場予想を下回り、高く始まったダウ平均が70ドルを超す下げ幅となったことも円に逃避的な買いを集めた。ただ、ダウ平均はその後上げに転じたため、円は持ち高調整の売りに押し戻された。

[2010-06-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。過去の発言から円安論者として見なされている菅財務相が次期首相になるとの思惑から円を売る動きが出た。前場の日経平均株価が一時値を上げたことも円売りを誘った。もっとも、対ドルで国内輸出企業などからの円買いが厚かったほか、日経平均株価が前場の取引終了にかけて失速し小幅ながら下げに転じたことを受けてポジション調整の円買いが入り円の下値は限られた。その後は、新内閣や日本時間今晩の米雇用統計を見定めたいとして積極的にポジションを傾ける動きは手控えられている。

[2010-06-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしばらくもみ合いが続いた後、やや売りが強まった。後場の日経平均株価がプラス圏に浮上した場面で円売りが見られたものの、日経平均の買いは長続きせず円売りも一時的なものにとどまった。その後は、日本時間今晩の5月の米雇用統計を見定めたいとして積極的な売買が手控えられて方向感が乏しくなった。
 ただ、欧州勢が参入してくると、英・独の株価指数が上昇していることや、時間外の米株価指数先物が持ち直したことなどを手掛かりに円を売る動きが出て円は値を下げている。

[2010-06-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は上昇。仏ソシエテ・ジェネラルがデリバティブ損失を被ったとの憶測や、ハンガリー首相報道官が「ハンガリー経済は非常に深刻な状況」「ハンガリーがデフォルトに陥るという噂は少しも大げさでない」と述べたと伝わると、CDS市場で欧州に対する保証コストが急上昇。欧州の財政・金融システムへの不安を背景に、対ユーロ中心に円買いが膨らんだ。その後、5月米雇用統計で、雇用の増加幅が予想を大幅に下回ったと伝わると、対ドル中心に円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。時間外のダウ先物が下げ幅を広げ、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が広がったことも低金利の円買いを誘った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米長期金利が急低下し日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入ると、21時30分過ぎに一時1ドル=91円90銭前後まで値を下げた。ユーロ円は新たにハンガリーへの懸念が高まる中、米雇用回復が鈍化しているとの見方から一時本日安値となる1ユーロ=110円48銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは東欧諸国の信用不安が高まる中、ユーロスイスフランが一時1ユーロ=1.3865スイスフランとユーロ導入来安値まで急落したことをきっかけに、ユーロ売りが優勢となった。ユーロドルはノックアウトオプションが設定されていた1ユーロ=1.2100ドル前後を下抜けると、ストップロスを巻き込んで下げ足を速めた。ユーロスイスフランの急落について市場関係者からは「米著名リポートでユーロ安スイスフラン高が進むとの見通しが示されたうえ、スイス国立銀行(SNB)がデフレ阻止目的のスイスフラン売り介入を停止するとの思惑から、米雇用統計前の商いが薄いタイミングで仕掛け的なユーロ売りスイスフラン買いが出た」との声が聞かれた。その後、5月米雇用統計で、米雇用回復の鈍化が示されると、株価が急落。リスク回避目的のユーロ売りドル買いが強まり、一時2006年3月29日以来の安値となる1.2016ドル前後まで値を下げた。

[2010-06-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は上値を試す展開。仏ソシエテ・ジェネラルがデリバティブ損失を被ったとの憶測が広がり、ユーロ圏の金融システム不安が高まった。また、ハンガリー首相報道官の話として「ハンガリー経済は非常に深刻な状況」「ハンガリーがデフォルトに陥るという噂は少しも大げさでない」と伝わり、ハンガリーを含む欧州諸国のソブリンCDSが急拡大した。対スイスフランで仕掛け的なユーロ売りが持ち込まれたことをきっかけに、ユーロが全面安に。フィヨン仏首相が「ユーロの下落を懸念していない」と述べたことも材料視され円買いユーロ売りが加速すると、その他の通貨にも円買いが波及した。
 米労働省が発表した5月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想より弱い内容となった。民間部門の雇用者数も予想を大幅に下回ったため、対ドル中心に円買いが優勢に。ダウ平均が360ドルを超す下げ幅となったことも低金利の円に逃避的な買いを集め、上値を試す展開となった。ただ、急ピッチで円高が進んだ反動から、引けにかけては持ち高調整の円売りがやや出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=91円42銭前後まで下落した。5月米雇用統計に対する失望売りや、米長期金利の急低下に伴う日米金利差の縮小を意識した売りに押された。
・ユーロ円は1ユーロ=109円40銭前後まで下げ幅を広げた。
・ユーロドルは大幅安。欧州の財政・金融システムへの不安が再燃する中、米国株の下げ幅拡大もリスク回避志向を高め、ユーロから資金を引き揚げる動きが続いた。ノックアウトオプションが観測されていた1ユーロ=1.2100ドルや1.2000ドルを下抜け、損失覚悟の売りを断続的に誘発。2006年3月24日以来の安値となる1.1955ドルまで大きく値を下げた。

[2010-06-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。前週末の海外市場で、欧米株価の下落を背景にリスク回避目的の円買いが進んだ流れを引き継いだ。前場の日経平均株価が400円近く下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から安全資産と位置付けられている円を買う動きが加速した。損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、上昇に弾みが付いた。

[2010-06-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。午前中に急ピッチで円高が進んだ反動で持ち高調整の円売りが出たほか、時間外のダウ先物が下げ幅を縮小したことを背景に円売りが出た。市場関係者からは「ロンドン8時(日本時間16時)に向けた投信絡みのフローが出たのでは」との声が聞かれた。もっとも、円売りは持ち高調整の域を出ず、ダウ先物の買い戻しが一服すると円売り圧力も後退した。その後は、新規の取引材料に乏しいこともあって、値動きが細っている。

[2010-06-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は売りが継続。時間外の米株価指数や欧州の主要株価指数が値を戻したことにつれて、前週末の欧米市場で、欧米の株安を背景に形成された円買いポジションが断続的に解消されて値を下げた。もっとも、現物の米国株の取引開始が近づくと、米国株の動向を見定めたいとの見方が強まり、ポジション調整の円売り圧力は若干緩和している。円が売られる過程で短期スタンスで円を売っていた向きから、利食いの円買いもやや入ったようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は時間外の米10年債利回りが上昇に転じたことや、欧州の主要株価指数やダウ先物の戻りにつれて一時1ドル=92円06-09銭前後まで値を戻した。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=110円33銭前後と今日の高値をつけた。
・ユーロドルは上値が重い。19時過ぎに1ユーロ=1.1992ドル前後まで買い戻されたが、1.2000ドルを上抜け出来なかったことが、戻りの鈍さを意識させて、買い戻し圧力が徐々に後退した。市場参加者からは「1.2000ドルのオプションに絡んだ売りが出た可能性がある」との声も聞かれた。また、レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)やユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)から、ユーロの下落ペースに対する懸念が示された反面、現在のユーロの水準を問題視していない旨の発言が伝わったこともユーロの買い戻しの動きを後退させたようだ。

[2010-06-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は買いが優位。欧州市場で売られた流れを引き継いで安く始まった。もっとも、ニューヨーク市場では米国株式相場が不安定な値動きだったため、円買いが優位となった。米国株が引け際に下げ幅を広げるとリスク回避目的の円買いが強まり値を上げた。

[2010-06-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。8日の日本株相場が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方が広がると、豪ドルなど高金利通貨を買い戻して円を売る動きが出た。国内輸入企業や機関投資家の円売り外貨買いも出て、円は下げ幅を広げた。市場関係者からは「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のタカ派的な発言もリスク回避姿勢を緩和させた」との声が聞かれた。

[2010-06-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。時間外のダウ先物が100ドル超上昇し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が広がると低金利の円が売られた。市場関係者からは「年金勢と見られる機関投資家からの円売り外貨買いが出た」との声が聞かれた。ただ、英・独株価が失速しダウ先物が下げに転じたため、円は急速に下値を切り上げている。また、菅直人新首相が8日午後の就任記者会見で「一般的に円安は日本経済にプラス」などと述べたことを受けて、円売りが強まる場面があったが反応は一時的だった。

[2010-06-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は上値限定。英・独の株価指数が下げ幅を広げたことや、時間外のダウ先物が下げに転じたことなどを受けて、投資家のリスク許容度が低下すると、豪ドルや財政問題を抱えるユーロなどに対して円を買い戻す動きが進んだ。対ポンドでは格付け会社が英国の財政状況の厳しさを指摘したことが円買いを誘った。もっとも、英・独の株価指数の下げ幅が縮小し、ダウ先物の再びプラス圏に浮上したため、持ち高整理目的の円売りが出て上値を切り下げた。短期スタンスの売買が目立ち反対売買も早めになっているようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=91円23銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=108円69銭前後と本日安値まで売られた。
・ポンド円は下落。一時1ポンド=131円31銭前後まで売られた。格付け会社フィッチが8日、「英国の財政状況は解決が困難である」との見解を示したことを受けた。ポンドドルも1ポンド=1.4373ドル前後まで下げる場面があった。
・ユーロドルは下げ渋り。ユーロ圏の財政問題が重しとなる中で、英・独の株価の下げ幅拡大やダウ先物が下げに転じたことなどを受けてリスクポジションを解消する動きが進みユーロ売りドル買いが出た。ポンドドルの下落や、スイス国立銀行(SNB)の為替介入スタンスが後退したとの観測が高まっていることを背景にユーロスイスフランが売られたことなども重しとなり、1ユーロ=1.1901ドル前後まで下げた。その後は、欧州株が下げ渋り、ダウ先物が持ち直したことにつれてポジション調整の買い戻しが入り下げ幅が縮まった。

[2010-06-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州の財政問題が東欧諸国に広がりを見せる中、米国株式相場が一時軟調に推移したことを受けて対ユーロ中心にリスク回避目的の円買いが入った。ただ、ダウ工業株30種平均が持ち直し、引け際には100ドルを超す上昇となると、リスク回避の動きは後退した。対資源国通貨中心に円売りが膨らみ、円全般が押し戻された。

[2010-06-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買いが先行。欧州の財政問題に対する警戒感が根強く、円買いユーロ売りが進行。他の通貨に対しても円買いが優勢となった。日本株安を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が広がったことも、円を買う動きにつながった。ただ、買い一巡後は徐々に値動きが鈍った。新規材料に乏しいこともあって、積極的な持ち高形成が手控えられたため方向感が出なかった。

[2010-06-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株相場の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円を買う動きが出た。ただ、欧州勢の出方を見定めたいとして、一方的に円高が進む状況にはならなかった。「5月の中国輸出は約50%増加」との一部報道が好感されて、上海株が急反発したことも円の重しとなった。その後は、時間外のダウ先物や欧州株の値動きに一喜一憂する展開が続いた。

[2010-06-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は米国時間にかけて売りが優位。英・独の株価指数や時間外のダウ先物がマイナス圏で推移し下げ幅を拡大すると、リスク許容度が高まった際に調達通貨として利用されやすい円が買い戻された。ただ、その後の欧州株やダウ先物は持ち直し上げ幅を拡大。株価の値動きに連動する形で円売りが出て値を下げている。新規の取引材料に乏しいため、短期スタンスの参加者は株価動向だけを取引の判断材料としており、株価連動の相場展開となった。
【 通貨ペア 】
・22時過ぎにドル円は1ドル=91円67銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=110円28銭前後と本日高値をつけた。
・ユーロスイスフランは下げ渋り。1ユーロ=1.3735スイスフラン前後と導入来安値を更新した。ユーロ圏の財政・金融問題が長期化するとの見方や、スイス国立銀行(SNB)がこれまで行ってきたデフレ阻止目的のユーロ買いスイスフラン売り介入の水準が引き下げられたとの観測などを受けた。「ユーロからの資金の逃避先として選好されている」との指摘が聞かれる。もっとも、ユーロドルの買いが強まっている影響で徐々に下げ幅が縮小している。
・ユーロドルは堅調。株価動向に一喜一憂する展開が続いたが、米国時間にかけてダウ先物の上げ幅が拡大すると前日高値1.2010ドル前後を上抜けた。22時過ぎに1ユーロ=1.2041ドル前後まで上昇した。

[2010-06-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。欧州株式相場が持ち直し、上昇幅を広げた流れを引き継ぎ、米国株式相場は買いが先行。投資家のリスク志向が改善し円売りが膨らんだ。もっとも、その後は米国株が失速し、下げに転じたため、円が買い戻された。米10年債入札が好調だったとの見方から10年債利回りが低下し、対ドルでは円買いが入ったことも円全体の支えとなった。
 米連邦準備理事会(FRB)は米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。前回の「(経済活動は)セントルイスを除く大部分の地区でより強くなった」から「全地区で経済活動が改善した」と景気判断を前進させたものの、特に反応は見られなかった。

[2010-06-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。朝方は米国株の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが入った。ただ、その後は売りに押される展開に。豪連邦統計局が発表した豪雇用統計が予想より強い内容だったため、豪景気の改善期待から豪ドルが買われた。豪ドル円の上昇をきっかけに、他の通貨に対しても円売りが波及した。時間外のダウ先物が持ち直したことや日本株が底堅く推移していることも円の重しとなった。一方、ドルに対してはもみ合い。クロス円の上昇つれた円売りドル買いが重しになる半面、ドルが対オセアニア通貨や欧州通貨で売られたことにつれた円買いドル売りが相場を支えた。

[2010-06-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合を前に、中国の年金ファンド当局者が「ユーロ圏は債務危機を切り抜けるだろう」と述べたことを受け、ユーロに対して円売りが強まり他の通貨に対しても円売りが波及した。後場の東京株式市場で日経平均株価が100円超上昇したことも円の重しとなった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。東京カット(日本時間15時)を権利行使期限とする通貨オプションに絡んだまとまった規模の円買いドル売りが入った。破たん懸念が高まっているBP株が急落し欧州株が安く始まったため、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が買われた。

[2010-06-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し戻された。破たん懸念が高まっているBP株が急落し欧州株が安く始まると、リスク回避姿勢が強まるとの見方から円買いが先行した。ただ、その後の欧州株が持ち直したほか、ダウ先物の上げ幅が100ドル超となったため、円は売りに押し戻された。英・欧の金融イベントを控えて暫くもみ合いの展開となったが、いったん上昇が一服していたダウ先物が上げ幅を再度拡大すると円売りが進み下げ幅が広がった。現物のダウ工業株30種平均が200ドル超の上げ幅となると一段と円売りの勢いが増している。
【 通貨ペア 】
・22時過ぎにドル円は1ドル=91円48銭前後。
ユーロ円は23時過ぎに1ユーロ=110円80銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは堅調。23時過ぎに1ユーロ=1.2134ドル前後まで上値を伸ばした。市場関係者からは「スペインの3年物国債の入札が堅調だったと受け止められたことがユーロの買い戻しを誘った」との指摘があった。欧州中央銀行(ECB)は10日に開いた定例理事会で、市場の予想通り政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。トリシェECB総裁が定例記者会見で「ユーロは非常に信頼できる通貨」と発言したことも支えとなったようだ。

[2010-06-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては売りが優位。ダウ先物が上げ幅を広げたことをきっかけに円売りが膨らんだ。米国株式相場が大幅高となると投資家のリスク志向が保たれ円売りが継続したほか、WTI原油先物相場が一時2%を超す上昇となったことを受けた対資源国通貨での円売りも重しとなった。その後、急ピッチで下落したとあって利益確定の円買いが入る場面があったが、米国株が引けにかけて上げ幅を広げたため、再び円売りに押された。一方、ドルに対しては方向感が出ない。ダウ先物の上昇を受けた円売りドル買いで値を下げたものの、対欧州オセアニア通貨でのドル売りを受けた円買いドル売りが下値を支えた。高く始まった米国株が伸び悩むとやや円買いが優位となったものの、引けにかけて米国株が買われたため押し戻された。

[2010-06-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。世界景気の先行きや欧州の財政問題に対する不安が和らぎ、前日の欧米株価が上昇。投資家のリスク回避姿勢が弱まるとの見方から円売りが先行した。11日の日本株相場が堅調に推移したことも円の重しとなった。ただ、売り一巡後は下値を切り上げた。市場では「中国の5月消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.1%上昇と中国が目標としている3%を若干上回った。中国の金融引き締め観測が高まり、上海株が失速し円が買い戻された」との声が聞かれた。

[2010-06-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。中国の5月消費者物価指数(CPI)が予想を若干上回ったことで、中国の金融引き締め観測が高まった。対豪ドルで円買いが入ると他の通貨に対しても円買いが波及した。前日のガイトナー米財務長官の議会証言を受け、人民元の切り上げ観測が再燃したことも円を下支えした。半面、世界景気の先行きや欧州の財政問題に対する不安が和らぎ、日本株が上昇すると投資家のリスク回避姿勢が弱まるとの見方から円売りが出た。市場では「サッカーワールドカップ南アフリカ大会が本日開幕することで、特に欧州の市場参加者の相場への関心が薄れている」との声があり、欧州の取引時間帯に入っても値動きは鈍いままだ。

[2010-06-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は荒い値動き。対ポンドやスイスフランでドルが買われたことにつれて円売りドル買いが出て、円全般の上値が抑えられる展開が続いた。米国勢参入後は、弱い米小売指標を受けて対ドル中心に円買いが膨らみ円全体が値を上げた。時間外のダウ先物が下げに転じ下げ幅を広げたことも円を押し上げた。もっとも、現物の米国株が安寄り後に持ち直すと円売りが優位になり円全体が値を下げている。短期スタンスの売買が目立ち値動きが荒くなっているようだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=91円20銭前後まで売られた。米商務省が11日発表した5月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比1.2%減と市場予想平均の前月比0.2%増より弱い結果となったことを受けた動き。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=110円30銭前後と今日の安値を付けた。弱い米小売指標を受けて時間外のダウ先物が下落し、投資家のリスク許容度が低下したことを受けた。もっとも、ドル円、ユーロ円共に、米国株が底堅く推移していることを背景に買い戻しが進み、ドル円は91円台後半、ユーロ円は111円台を回復している。
・ユーロドルは下げ渋り。弱い米小売指標を受けてダウ先物が下げに転じ下げ幅を広げるとリスクポジションを解消する動きが優位になり、1ユーロ=1.2078ドル前後と今日の安値を付けた。ただ、現物の米国株が持ち直した影響で買い戻され下値を切り上げている。

[2010-06-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。5月米小売売上高が前月比で市場予想平均を下回り、米景気回復のペースの鈍化を懸念した円買いが入った。ダウ先物が下げに転じ、リスクポジション解消の買いも誘った。6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が強い内容となったことを受けて円売りに押されたが、ポンドを中心とした欧州通貨に対しては11日発表の英経済指標が弱い内容だったことを背景にした円買いが下値を支えた。その後、暫く方向感の出ない値動きが続いたが、不安定だったダウ工業株30種平均が引けにかけて上げに転じ、上げ幅を広げると、円全体が押し下げられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=91円20銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は21時前に1ユーロ=111円40銭前後まで買われた後、22時過ぎに1ユーロ=110円30銭前後まで売られた。
・ユーロドルは一進一退。米国勢参入で小幅に買いが入ると21時前に1ユーロ=1.2153ドル前後まで上昇したものの、弱い5月米小売売上高をきっかけにダウ先物が下げに転じるとリスク回避目的の売りに押された。強い6月米消費者態度指数を受けていったん買い戻しが入ったが、ポンドドルの売りが続いたことが重しとなり、日本時間12日0時過ぎに1.2045ドル前後まで下落した。もっとも、ダウ平均が引けにかけて持ち直したため、ショートカバーで値を戻した。

[2010-06-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。中国と豪州が休場で商いが薄い中、対ユーロで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及。前週末の米株高を背景に14日の日本株高を見越した参加者からの円売りも進み、損失覚悟の円売り注文を巻き込むと下げ足を速めた。

[2010-06-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。休場の中国市場などを除くアジア主要国・地域の株式相場が堅調だったことを受け、投資家のリスク回避姿勢が和らいだとの見方が広がり、円売りが優勢だった。市場参加者からは「大手証券が募集している外貨建て投信の設定をはやした円売り外貨買いが観測された」との声が聞かれた。ただ、売り一巡後はもみ合いの展開に。市場では「サッカーワールドカップ南アフリカ大会が前週末から開幕したことで、特に欧州の市場参加者の相場への関心が薄れている」との指摘があり、欧州の取引時間帯に入ると値動きが鈍った。

[2010-06-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を受け、投資家のリスク選好度が高まった。低金利の円を売って、資源国通貨や日本と金利差のある外貨を物色する動きが続き円は値を下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに1ドル=92円12銭前後と本日高値をつけたが、対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んだこともあって上値が重かった。
・ ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=112円78銭前後まで上げた。
・ポンドドルは堅調。1ポンド=1.4789ドル前後まで上げた。英予算責任局(OBR)が14日に公表した英財政と経済成長率見通しの中で、2011年の英経済成長は2.6%、2012年は2.8%となるとし、2010-15年の英財政赤字は220億ポンド少なくなる公算が大きいとの見方を示したことが買いを誘った。
・ユーロドルは堅調。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が14日、「欧州中央銀行(ECB)は出口戦略の段階にある」「国債のデフォルトを予想しない」との見解を示したことや、4月ユーロ圏鉱工業生産が予想より強い内容となったことなどを背景に買いが入った。市場関係者からは「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドからの買いが入った」との声が聞かれ、一時1ユーロ=1.2273ドル前後と3日以来の高値を付けた。

[2010-06-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては売り先行後、買い戻し。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善し円売りが出た流れを引き継いだ。ダウ工業株30種平均が高く始まったことや、WTI原油先物相場が一時2ドルを超す上昇となり、資源国通貨に対して円売りが膨らんだことも、円全体の重しとなった。もっとも、格付け会社ムーディーズがギリシャのソブリン債の格付けを「A3」から「Ba1」に引き下げたと発表すると、一転して円が買い戻された。ダウ平均が下げに転じたことも支えとなり、値を上げた。一方、ドルに対しては買いが優位。米国株式相場が一時上昇したことを背景とした円売りドル買いと、対欧州通貨でのドル売りを受けた円買いドル売りとで暫く方向感が出なかったが、ギリシャの格下げをきっかけに米国株が売られると円買いドル売りが優位となった。

[2010-06-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りが出たものの、仲値後は持ち直した。前日の米国株が引けにかけて失速したほか、15日の日本株も下落。投資家がリスク資産への投資を圧縮するとの見方から円が買い戻された。対ドルやユーロでは、国内輸出企業からと見られる円買いも入った。

[2010-06-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。しばらく動意の薄い展開が続いていたが、夕刻にかけて円買いが優勢となった。市場関係者からは「国内輸出企業や機関投資家などからまとまった規模の円買い外貨売りが入ったようだ」との声が聞かれたほか、「前日にギリシャ国債が格下げされたことを蒸し返す格好で、欧州勢が対ユーロ中心に円買いで参入した」との指摘があった。15日の欧州株が安く始まったことや、ユーロ圏諸国のソブリンCDSが拡大していることも円の支援材料となった。

[2010-06-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し戻された。英独の株安を背景にした円買いが入ったほか、欧州勢が昨日のギリシャ格下げを改めて材料視して対ユーロ中心に円買いを進めた影響で円全体が押し上げられた。しかし、英・独の株価指数は上昇に転じた上、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたため、短期で円買いを進めた参加者からポジション整理の円売りが出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時過ぎに1ドル=91円08銭前後と本日安値をつけたが、株価の持ち直しにつれてクロス円に買い戻しが入ったため、下値を切り上げた。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=112円31銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは堅調。一時1ユーロ=1.2305ドル前後と3日以来の高値を付けた。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善して買いが続いた。

[2010-06-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調。安く始まった英独株価指数が持ち直し、円が売りに押された欧州市場の流れを引き継いだ。米国株式相場が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が一段と回復したことも円売りを誘った。ドルに対しては小高い。欧州市場の取引時間帯の序盤に円買いが進んだ余韻があった。対ユーロでのドル売りを受けた円買いドル売りも一時円を押し上げた。もっとも、米10年債利回りが上昇幅を広げると円売りドル買いが出て上値が切り下がった。

[2010-06-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。前日の米株高や16日の日本株相場の上昇を背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から円が売られた。ただ、売り一巡後は徐々に値動きが鈍った。新規材料に乏しいこともあって、積極的な持ち高形成が手控えられたため方向感が出なかったようだ。

[2010-06-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。休場の中国市場などを除くアジア主要国地域の株式相場が堅調だったことを背景に、投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方が広がり低金利の円が売られた。「対ユーロでは、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円売りが出た」との指摘もあった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。「欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)、米国がスペインに対して2500億ユーロのクレジットラインを設定する」とのスペイン地元紙の報道を受けて、スペインとドイツの10年物国債の利回りスプレッドがユーロ導入来最大の水準まで拡大。ユーロに対して円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。

[2010-06-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円はしっかり。序盤は、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向け、対ユーロで円売りが強まり円全体が押し下げられた。ただ、一部スペイン紙が「欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)、米国がスペインに対して2500億ユーロのクレジットラインを設定する」と報じたことを背景に、スペインとドイツの10年物国債の利回りスプレッドがユーロ導入来最大の水準まで拡大すると、ユーロ圏の財政問題が改めて意識されて円は買い戻された。EUの報道官が「スペインに対する救済計画の報道はばかげている」と述べたと伝わるなど、クレジットライン設定を否定する報道が相次いで伝わるとポジション調整の円売りが出る場面があったが、時間外のダウ先物が下げ幅を広げたことや、弱い米住宅指標などを受けて円買いが再開し、今日の高値圏まで円は浮上した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=91円09銭前後と本日安値をつけた。米商務省が16日に発表した5月の米住宅着工件数や5月建設許可件数がいずれも市場予想よりも弱い内容となったことを受けた。
・ユーロ円も21時30分過ぎに1ユーロ=111円74銭前後と日通し安値を付けた。スペインの財政懸念やダウ先物の下げ幅拡大を受けた動き。
・ユーロドルは買い先行後、売りに押し戻された。ロンドン8時のフィキシングに向けてユーロ円の買いが強まったことにつれて一時1ユーロ=1.2354ドル前後と1日以来の高値を付けた。ただ、1日の高値1.2355ドルで上値を抑えられたほか、スペインの財政懸念が再燃したこともあり売りに押し戻された。時間外のダウ先物が下げ幅を広げたこともリスク資産圧縮目的の売りを促し、21時30分過ぎに1.2255ドル前後と今日の安値を付けた。

[2010-06-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)、米国がスペインに対しクレジットラインを設定するとの一部報道が引き続き意識される中、ダウ先物が一時下げ幅を広げると対ユーロ中心にリスクポジション圧縮の円買いが入った。5月米住宅着工件数や5月米建設許可件数が市場予想よりも弱い内容となったことも円買いを誘い、上げ幅を広げた。もっとも、現物の米国株式相場が底堅く推移したため、円は売りに押された。

[2010-06-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。ドルやユーロに対して仲値決済に絡む円売りが出たため円全体が押し下げられる場面があったものの、すぐに持ち直した。スペインの財政不安が意識されていることや日本株安を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が買われた。もっとも、注目されていた連休明けの中国市場で、上海総合指数が比較的底堅く推移したため、上昇の勢いは緩やかだった。

[2010-06-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。17日の日本株相場が下落したほか、スペインとドイツの10年物国債の利回りスプレッドがユーロ導入来最大の水準まで拡大。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が広がり、低金利の円が買われた。ただ、その後は一転売りが優勢となった。スイス国立銀行SNB)の声明を受け、為替介入スタンスが後退したとの見方が広がったため、対スイスフランで円売りが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及した。スペインの国債入札が無難だったことを手掛かりに、対ユーロで円売りが膨らんだことも円全体の重しとなった。

[2010-06-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。スペインの10年、30年物国債の入札が無難に通過しスペインの財政問題への警戒感が和らいだことを受けて対ユーロで円売りが続いたほか、ポンドに対しては英小売指標が市場予想平均よりも強い内容だったことを材料とした円売りが出た。ユーロやポンドに対する円売りがその他通貨にも円売りを誘ったほか、時間外の米株価指数先物や英・独の株価指数が上げ幅を広げたことも、投資家のリスク志向の改善につながり、日本と金利差のある豪ドルや金利先高観の高まっているカナダドルなどに対し円売りを促した。ただ、米雇用指標が予想よりも弱い結果となったことや、米物価指標がインフレの落ち着きを示したことなどを背景に米金利が低下するとドルに対して円買いが強まり円全体が値を戻した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=90円56銭前後と1日以来の安値をつけた。前週分の米新規失業保険申請件数は47万2000件と市場予想平均の45万件程度よりも弱い結果となったほか、5月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.2%、低下変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇といずれも市場予想平均と同じでインフレの落ち着きが示されたことを受けた。米フィラデルフィア連銀が17日発表した6月の製造業景気指数(フィリー指数)が8.0と5月の21.4から悪化し市場予想平均の20.0を下回ったことも売りを誘った。
・ユーロ円は欧州市場の序盤に1ユーロ=111円62銭前後と日通し安値を付けたが、スペインの国債入札が無難だったとして買いが強まり18時30分過ぎには113円19銭前後と本日高値まで上げた。その後は、ドル円の売りが強まった影響で上げ幅が縮まっている。
・ユーロドルは堅調。スペインの財政への懸念が後退したことや、スイス国立銀行(SNB)のスイスフラン売り介入のスタンスが後退したとしてドルスイスフランの売りが強まったことなどを受けた。一時1ユーロ=1.2413ドル前後と5日28日以来の高値を付けた。

[2010-06-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売りに押された。5月米消費者物価指数が前月比で市場予想平均と同じ結果となり、インフレの落ち着きを示した。前週分の米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い結果となり米雇用回復の遅れが懸念された。指標を受けて米長期金利が低下すると対ドルで円買いが膨らみ、他の通貨にも円買いが波及した。ダウ先物が下げに転じリスク回避目的の円買いも支えとなり値を上げた。弱い6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も買いを後押しした。もっとも、一時軟調に推移した米国株が下げ渋り、引けにかけて持ち直したため、短期で買い進めた参加者からの反対売買で押し戻された。

[2010-06-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。昨日発表の米経済指標が予想より弱い内容となったことを受け、米景気の先行き不透明感から円買いドル売りが先行。「国内輸出企業からの円買いも入った」との指摘があった。ただ、実質的な5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売り観測があったため、一方的に円高が進む展開にはならなかった。その後は、新規材料に乏しく、積極的な持ち高形成が手控えられたため徐々に値動きが鈍っている。

[2010-06-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。中国株式市場で上海総合指数が軟調に推移すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円を買う動きが優勢になった。ただ、その後は円を買い進める材料に乏しかったため、円買い圧力が後退。英・独の株価指数が上昇して始まったことも円の重しとなり、上値を切り下げた。市場関係者からは「取引の材料となる指標の発表もなく、持ち高を一方向に傾けにくい」との声が聞かれた。

[2010-06-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はしっかり。英・独の株価指数が下げに転じたことや、時間外のダウ先物が下げ幅を拡大したことを背景に、リスクマネーの流れが細るとの見方が広がって、調達通貨の円が買い戻された。もっとも、ダウ先物は下げ幅を縮小したほか、英・独の株価指数は持ち直す場面も見られており、一方的に円が買い進められる展開にはならなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=90円45銭前後と5月27日以来の安値をつけた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=111円93銭前後と本日安値を付けた。
・ユーロドルは弱含み。一時1ユーロ=1.2358ドル前後まで売られた。スイス国立銀行(SNB)のスイスフラン売り介入のスタンスが後退したとしてユーロスイスフランが売られ、導入来安値まで下げたことが重しとなった。欧州株や時間外の米株価指数先物の下落を背景にリスク資産圧縮目的の売りも出た。

[2010-06-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円はカナダドルに対しては軟調。5月カナダ景気先行指数や4月対カナダ証券投資額が市場予想より強い内容だったことを背景に売りが続いた。米国株式相場の上昇やWTI原油先物相場が持ち直したことも重しとなった。一方、カナダドル以外の通貨に対してはもみ合い。主要な米経済指標の発表がない中で、米株高を背景に円が散発的に売られた。もっとも、新規の売り材料に乏しかったほか、週末を控えていることもあって、積極的な売買は見送られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米国株の上昇を背景に、日本時間19日0時前に90円83-86銭前後まで買われた。
・ユーロ円は23時30分過ぎに1ユーロ=112円53-58円まで上昇した。
・カナダドル円は強いカナダ経済指標を手掛かりに買いが継続し、5時過ぎに88円90銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。ダウ工業株30種平均が強含んだ場面で買いが入ると、23時30分過ぎに1ユーロ=1.2393-96ドル前後まで値を上げた。その後、1.2400ドルを上抜けることが出来ず上値の重さが意識されると、短期で買い上がった一部参加者から手仕舞い売りが出たため、0時過ぎに1.2353ドル前後まで下落した。ただ、米国株はプラス圏を維持して取引を終えたこともあり、値を戻した。

[2010-06-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。中国人民銀行が19日、「人民元の為替形成メカニズムの改革を更に推進し、人民元レートの柔軟性を強化する」と発表すると、人民元が切り上げられるとの見方が広がった。過去、人民元が切り上げられた直後に円が買われたことが連想されて、早朝取引では円買いが先行した。ただ、中国人民銀行は「人民元の大幅変動の根拠がない」との見方も声明で示しており、人民元の切り上げ幅は小幅にとどまるとして円買いは長続きしなかった。人民元高で中国の購買力が上昇し資源需要が増加するとして、対豪ドルやカナダドルなどで円を売る動きが続くと円全般が押し下げられた。21日の日本株や時間外のダウ先物が堅調に推移すると円の下げ幅は一段と広がった。
 中国人民銀行が21日に発表した人民元取引の基準値となる「中間値」は前週末と同じ1ドル=6.8275元となり、前週末の銀行間取引の終値からは元安に振れていた。対資源国通貨や欧州通貨でドルが買い戻された影響で、資源国・欧州通貨に対し円が買い戻される場面があったものの、銀行間取引では元高が進行しており、円買いは一時的だった。

[2010-06-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ 21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。後場の日経平均株価や上海総合指数、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたことを受けて、リスク志向の改善が進み、低金利の円を売る動きが続いた。
 円・ドル相場は、欧州・オセアニア通貨に対するドル売りにつれた円買いドル売りが下値を支える場面があったが、時間外の米10年債利回りの上昇や、対資源国通貨で円売りの勢いが増したことなどが円ドル相場を押し下げた。前週末の安値を下抜けるとストップロスを巻き込んで下げ幅が広がっている。

[2010-06-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は弱含み。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方から円が売られる展開となった。資源国通貨に対しては、WTI原油先物相場が堅調に推移していることやNY金先物相場が史上最高値を更新したことなどを手掛かりに円売りが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は米長期金利が上昇し日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たこともあって、19時過ぎに一時1ドル=91円48銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は伸び悩み。18時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=113円43銭前後まで値を上げたものの、その後失速。対ドルや資源国通貨でユーロ売りが進んだ影響を受け、一時112円台後半まで下押しした。
・ユーロドルは頭が重い。資源国通貨に対してユーロ売りが進んだことや、ドル円の買いが強まったことが相場の重しとなった。アジア時間の安値1ユーロ=1.2368ドル前後や前週末の安値1.2353ドル前後を下抜けて、21時30分過ぎに一時1.2349ドル前後まで値を下げた。市場関係者からは「モデル系ファンドからの売りが出た」との声が聞かれた。

[2010-06-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。英・独の株価指数の上昇が一服する中、ポンドやユーロなどに対して膨らんだ円の売り持ち高を調整する動きが先行した。大幅高で始まった米国株が下げに転じ、軟調に推移すると、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から低金利の円が断続的に買い戻された。また、格付け会社フィッチは21日、仏大手銀BNPパリバの長期発行体デフォルト格付(IDR)を「AA」から「AA-」に引き下げたと発表。対ユーロ中心に欧州の金融システム不安を改めて意識した円買いも入った。

[2010-06-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本株の下落を背景にリスク資産圧縮目的で円買いが入った。その後、日本株の下落が予想の範囲内にとどまった上、中国人民銀行(中央銀行)が発表する人民元取引の基準値「中間値」や、中国株の動向を見定めたいとの空気が強まったため、円買いはいったん収まった。
 中国人民銀行が発表した人民元の中間値が2005年7月の切り上げ以来の最高値を付けたと伝わると、人民元高に伴い購買力が上昇し資源需要が高まるとの見方から、資源国通貨の豪ドルに対して円売りが膨らんだほか、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことが円売りを誘い円全体が下げた。
 しかし、人民元は銀行間取引で一時6.8154元まで元安・ドル高が進んだため、資源国通貨や欧州通貨に対する円売りは失速し、円は買い戻された。

[2010-06-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値重い。後場の日本株が引けにかけて下げ幅を広げたことや時間外のダウ先物が下げに転じたことなどを背景に、リスクポジションを閉じる目的で円が買われた。もっとも、その後のダウ先物は持ち直したほか上海総合指数も小幅ながら高く引けたため、円買いは失速し持ち高調整の円売りに押し戻された。一方、円は対ポンドでは強含み。オズボーン英財務相が予算案を発表する予定となっており、発表前にポジション調整で円買いポンド売りが入っているようだ。

[2010-06-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は強含み。欧州株や時間外のダウ先物の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが優勢になった。ユーロに対しては、欧州金融への根強い不安感を材料に円買いが進んだ。ただ、その後は円を買い進める材料に乏しかったため、円買い圧力が徐々に後退。対ポンドで円売りが強まったことも円全体の重しとなり、上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はじり安。18時過ぎに一時1ドル=90円53銭前後と本日安値を付けた。
・ポンド円は下値が堅い。オズボーン英財務相による緊急予算案発表を前にポジション調整の円買いポンド売りが先行。オズボーン英財務相が財政緊縮措置により2010年と11年の英成長率予想を下方修正したと伝わると、一時1ポンド=133円10銭前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。英予算案が事前の予想とほぼ同じ内容だったと受け止められ、いったん材料出尽くしとしてショートカバーが進んだ。一時134円台前半まで値を戻した。
・ユーロドルは欧州金融への不安感が根強い中、英・独株価指数の下落を受けてユーロ売りドル買いが出た。21時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.2251ドル前後まで値を下げた。ユーロスイスフランが一時1ユーロ=1.3592スイスフランとユーロ導入以来の安値まで下落した影響も受けた。ただ、その後は対ポンドでドル売りが進んだ影響で、一時1.23ドル台を回復する場面があった。

[2010-06-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。オズボーン英財務相は22日、緊急予算案として緊縮財政策や増税を発表したほか、2010年と11年の英経済成長見通しを下方修正した。ただ、予算案の内容が事前の予想とほぼ同じだったため材料出尽くし感が出たほか、英財政再建が進むとの見方から円売りポンド買いが優勢に。その他の通貨にも円売りがやや波及した。格付け会社フィッチが「英緊急予算案を成し遂げれば、英国の格付け『AAA』を強固にする」との見解を示したことも円売りポンド買いを促す場面もあった。ただ、前日終値付近でのもみ合いを続けていたNYダウが引けにかけて150ドルを超す下げ幅となり、投資家のリスク許容度が低下。オセアニア通貨など比較的金利の高い通貨に対して円を買い戻す動きが広がり円全体が押し上げられた。

[2010-06-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。弱い米住宅指標を嫌気し米国株が大幅安となったため、日本株が下落することを見越して円を買い戻す動きが見られた。もっとも、前場の日本株は軟調だったものの、安値圏でもみ合いが続きリスク許容度が一段と低下する展開にはならなかった。短期スタンスで円買いを仕掛けた参加者からは、ポジション調整の円売りが出た。時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことも円売りを誘い、円の上値は切り下がった。中国人民銀行が10時過ぎに発表した人民元の基準値に対する反応は目立たなかった。

[2010-06-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で一進一退。後場の日経平均株価が一時200円を超す下げ幅となったほか、上海総合指数も一時下げ幅を広げたため、リスク資産圧縮目的の円買いが入った。もっとも、日本時間24日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることもあり、欧州勢の一角からポジション調整の円売りが出て上値を抑えられた。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げると、アジア株安を材料に形成された円買いポジションが解消されて一段と値を下げている。

[2010-06-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。イングランド銀行(BOE)が発表した9-10日分の金融政策委員会(MPC)議事要旨で、センタンス委員が0.25%の利上げを主張していたことが明らかになったほか、英小売指標が予想よりも強い内容だったと伝わると、対ポンドで円売りが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、欧州勢の一角からポジション調整の円売りも見られた。ただ、売り一巡後は持ち直した。対カナダドルでは4月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となったことを材料に円買いが進んだほか、ユーロに対してはフランス格下げの噂を手掛かりに円買いが広がった。米商務省が発表した5月の米新築住宅販売件数(季節調整済み)が年率換算で30万件、前月比で32.7%減少と予想より大幅に弱い内容となったことを受け米国株価が失速すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買いが加速した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに一時本日安値となる1ドル=89円99銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=109円89銭前後まで値を下げた。
・豪ドル円は頭が重い。ラッド豪首相は23日、ギラード豪副首相が首相に立候補することを認め、24日に首相選挙を行うと発表した。市場関係者からは「ラッド豪首相が失脚すれば、鉄鉱石などを採掘する資源会社を対象とした資源超過利潤税の導入の可能性が後退するとの見方から豪ドル買いが入ったようだ」との声が聞かれ、一時1豪ドル=79円14銭前後まで値を上げた。ただ、その後失速。豪政局への不透明感がくすぶる中、カナダドル円やユーロ円の下落につれた円買い豪ドル売りが相場の重しとなり、一時77円95銭前後まで売られた。
・ユーロドルは17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.2306ドル前後まで値を上げた後は、一転売りが優勢に。英MPC議事要旨を受けてユーロポンドが下落した影響を受けたほか、欧州金融への不安感が根強い中でフランス格下げの噂が出回ったことが相場の重しとなった。予想を下回る米住宅指標をきっかけに米国株が下げに転じると、一時1.2209ドル前後まで値を下げた。市場関係者からは「英系銀行からの売りが目立った」との声が聞かれた。

[2010-06-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売られた。4月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となったほか、フランスの格付け「AAA」が1段階引き下げられるとの憶測が広がり、対カナダドルやユーロで円買いが先行。その他の通貨にも円買いが波及した。5月米新築住宅販売件数が予想を大幅に下回り、NYダウが軟調に推移すると、リスク回避的な円買いが加速した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前にNYダウが持ち直したため、円は持ち高調整の売りに押し戻された。
 FOMC声明では「長期に渡り、異例の低金利は正当化される可能性が高い」とのスタンスが維持された。米低金利政策の長期化に伴い、リスクマネーのフローが維持されるとしてNYダウは70ドルを超す上げ幅に。つれる形で円売りが強まった。ただ、景気の総括判断は前回の「景気活動は強くなっている」から「景気回復は続いている」に変更されたほか、「金融の状況は海外の動向を反映して、総じて経済成長を支援する度合いが低くなっている」として、米景気に慎重な見通しも同時に示された。NYダウは上昇を維持できず、円売りの勢いも限られた。
 一方、円はドルに対して堅調。対カナダドルやユーロで円買いが先行した流れに沿ったうえ、弱い米住宅指標やFOMC声明を受けて円買いドル売りが入った。

[2010-06-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。米連邦準備理事会(FRB)が昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、前回のFOMCから米住宅市場の回復ペースが鈍化していることを示し、米低金利政策が長期化するとの見方が広がったため、欧州通貨に対してドルが売られると、つれて円売り欧州通貨買いが出た。日本株や時間外のダウ先物が底堅く推移していることも円の上値を抑えた。

[2010-06-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて買い優勢。後場の日経平均株価が上げ幅を広げた場面で円売りが出たものの、円の下値が堅かったため短期筋から買い戻しが入った。欧州勢が参入してくると、高く寄り付いた英・独の株価指数や、時間外のダウ先物が下げに転じ、下げ幅を広げたことを材料に円買いが加速した。

[2010-06-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。欧州株や時間外のダウ先物の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が広がったことが低金利の円買いを誘った。対豪ドルで、損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、追加的な株安や円高の材料が出なかったことから円の上値追いは緩和。円の上値が重いと見た短期スタンスの投機筋などからは利益確定の円売りが出て、円の重しになった。
 米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったほか、米商務省が発表した5月の米耐久財受注額は予想ほど減少しなかった。米景気の先行き懸念がやや後退しダウ先物が下げ幅を縮小すると、円は一段と上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時前に一時本日安値となる1ドル=89円25銭前後まで値を下げた後、89円52銭前後まで下げ渋った。
・ユーロ円は20時30分過ぎに一時1ユーロ=109円53銭前後まで売られた後、110円台前半まで値を戻した。
・ユーロドルは欧州金融への不安感が根強い中、企業や政府の信用リスクが取引対象となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、ギリシャに対する保証コストが過去最高水準まで上昇すると、一時1ユーロ=1.2261ドル前後まで下落。株価の下落に伴うリスクポジション解消目的の売りも出た。ただ、売り一巡後は買い戻しが目立った。米経済指標をきっかけに株価が下げ幅を縮めたことが下値を支えたほか、米連邦準備理事会(FRB)による低金利の長期化観測を背景にしたユーロ買いドル売りが入った。一時1.23ドル台前半まで値を戻した。

[2010-06-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。欧州の財政・金融システムが懸念される中、ギリシャのソブリンCDSは過去最高水準まで拡大した。また、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で米景気に慎重な見通しが示されたことが引き続き意識され、世界的に景気の先行き不透明感が高まった。市場関係者からは「本邦勢から円買い豪ドル売りが出た」との声が聞かれ、資源国通貨中心にリスク資産から資金を引き揚げる目的で円が買われた。
 ただ、対ドルやポンドでユーロ買いが優勢となった流れに沿って、まとまった円売りユーロ買いが出た。その他の通貨にも円売りが波及したほか、対ドルでは米長期金利が上昇に転じたことが日米金利差の拡大を意識した円売りを促した。もっとも、米国株が引けにかけて下げ幅を拡大したため、リスク回避志向が意識されて円の下値は限られた。

[2010-06-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で一進一退。本日が事業法人の決済集中日である五十日で、仲値決済に伴うドル不足観測を背景にした円売りが対ドルで出て円全体を押し下げる場面があった。人民元の基準値が前日基準値比で元高・ドル安方向に振れたことにつれて、欧州・オセアニア通貨に対してドルが売られると一緒に円売りが出る局面も散見された。一方で、日本株安を受けてリスク資産圧縮目的の円買いが続いたため下値は限られた。8時30分に発表された日本の物価指標に対しては特に反応はなかった。

[2010-06-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。後場の日経平均株価が一時200円を超す下落となったことを背景に、リスク回避目的で円買いが進む場面があった。しかし、日経平均株価は一段の下げ幅拡大とはならなかったため、短期筋は反対売買に動いた。欧州勢が参入すると、英・独の株価指数が高く始まったことや、時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことなどを背景に円売りの勢いが増した。
 もっとも、その後の欧州株やダウ先物はマイナス圏に沈んでいるほか、対ポンドで円買いが強まったことがその他通貨に対しても円買いを誘ったため円の下値は限られた。

[2010-06-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。英・独の株価指数が高く始まったことなどを受け円売りが先行したものの、追加的な円安の材料が出なかったことから円売り圧力は徐々に後退。英・独の株価指数が下げに転じると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大し安全資産とされる円が買われた。ギリシャのソブリンCDS5年物のスプレッドが過去最高水準までワイド化したことを材料に、ユーロに対して円買いが強まったことも円全体を押し上げる要因となった。対ドルでは、米商務省が発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率2.7%増と改定値から下方修正されたうえ、予想より弱い内容となったことが支援材料。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=89円78銭前後まで値を上げたものの、その後失速。市場では「昨日の高値89円98銭前後が上値の目処として意識された」との指摘があった。22時過ぎに一時本日安値となる89円34銭前後まで値を下げた。米景気テーマのドル売りが対スイスフランやカナダドルで強まった影響もあった。
・ユーロ円は16時30分過ぎに一時1ユーロ=110円84銭前後まで買われた後、109円80銭前後まで売られた。
・ユーロドルは荒い値動き。海外ヘッジファンドによる買い戻しが強まったことを受け一時1ユーロ=1.2352ドル前後まで値を上げたものの、19時前に一時1.2254ドル前後まで売られた。欧州の財政問題への不安が根強い中、欧州株価が失速したことが相場の重しとなった。ただ、ニューヨーク勢が参入すると、米景気テーマのドル売りが対スイスフランやカナダドルで進んだ影響を受け、1.2320ドル付近まで持ち直した。

[2010-06-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して堅調。米商務省が発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値は前期比年率2.7%増と改定値、市場予想平均の3.0%増を下回った。米景気の先行き不安がくすぶる中で、指標発表前から円買いドル売りが先行したが、結果を受けて円買いが加速した。米長期金利の低下に伴い、日米金利差の縮小が意識されたことも円の支えとなった。70ドル超下落したダウ平均が50ドル超高まで持ち直した場面では持ち高調整の円売りが広がったが、ダウ平均は上昇を維持できず、円の下値は限られた。
 一方、円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売りが優勢となった。対ドルで円買いが先行した影響が波及した。また、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が25日発表した四半期報告書の中で「デフレリスクは大幅に減少した」との見解を改めて示したことを受け、介入警戒感の後退をはやしたユーロ売りスイスフラン買いが優勢に。ギリシャのソブリンCDSが過去最高水準まで拡大する中、対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが強まった。ロンドン16時(日本時間24時)に向けてユーロ売りポンド買いが膨らんだことも、対ユーロでの円買いを後押しした。
 ただ、買い一巡後は一転売りが優勢に。カリブ海周辺の熱帯低気圧が今週末までにハリケーンに発達する可能性が高まり、メキシコ湾岸の製油所からの原油供給が低下するとの思惑から、原油先物相場が急伸。資源国通貨などに対して円を売る動きが優勢となった。「週末に主要8カ国(G8)首脳会議と20カ国・地域(G20)首脳会議を控えて、ユーロに対する円の買い持ち高を解消する動きが広がった面もある」との指摘もあった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前日安値の1ドル=89円22銭前後をわずかに下抜け、5月21日以来の安値となる89円21銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は1ユーロ=109円59銭前後まで下落した後、110円90銭前後まで一転上昇した。
・ユーロドルは買い戻し優勢。欧州の取引時間帯には1ユーロ=1.2254ドル前後まで値を下げた。ギリシャのソブリンリスクが改めて意識される中、英・独の株価指数が下げ幅を拡大したことが売りを誘った。ただ、「中東勢の買いで1.2250ドル前後がサポートされた」との声もあり、1.23ドル台を回復。メキシコ湾岸の原油供給懸念から資源国通貨買いドル売りが膨らむと、買い戻しが優勢となった。前日高値の1.2388ドル前後を上抜け、1.2396ドル前後まで上げ幅を広げた。

[2010-06-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。週明けの日経平均株価が一時小高く推移したことを背景に、円を売る動きが見られた。対豪ドルでは資源超過利潤税を巡る思惑を背景とした円売りが散見されて円全般を押し下げた。しかし、日経平均株価は下げに転じやや下げ幅を広げたため、円売り圧力は後退した。その後は、手掛かり難で一方向に持ち高を傾ける動きは見られず、方向感が出ていない。

[2010-06-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・ 28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本株や上海総合指数が下落しリスク志向が低下したままであったため、欧州勢から散発的に円を買い戻す動きが見られた。ユーロに対しては、ユーロ・スイスフランの売りが強まったことにつれた円買いも散見された。
 一方で、円はスイスフランに対しては弱含み。ダンティーヌ・スイス国立銀行(中央銀行、SNB)理事が「デフレ傾向は実際に消滅した」と述べたと一部通信社が報じたことを受けて、SNBのスイスフラン売り介入のスタンスが後退したとの見方から円売りスイスフラン買いが進んだ。また、英・独の株価指数やダウ先物がプラス圏に浮上すると、アジア株安を材料に形成された円買いポジションが閉じられて、円全般が値を下げている。

[2010-06-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は強含み。ダンティーヌ・スイス国立銀行(中央銀行、SNB)理事が「デフレ傾向は実際に消滅した」と述べたと伝わると、SNBによるデフレ阻止目的のユーロ買いスイスフラン売り介入観測が後退。ユーロスイスフランがユーロ導入来の安値を更新したことを受け、対ユーロで円買いが進んだ。米10年物国債利回りが2009年4月29日以来の水準まで低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが入ったことも円全体の支えとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は前週末の安値1ドル=89円21銭前後を下抜けて、22時30分過ぎに一時5月21日以来の安値となる89円16銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=109円99銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは弱含み。対スイスフランやポンドでユーロ売りが進んだ影響で、21時30分過ぎに一時1ユーロ=1.2326ドル前後まで値を下げた。

[2010-06-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して堅調。アジアの取引時間帯にはダンティーヌ・スイス国立銀行(中央銀行、SNB)理事が「デフレ傾向は実際に消滅した」と述べたと伝わった。SNBがデフレ阻止目的でユーロ買いスイスフラン売り介入を行うとの思惑が後退したことが引き続き意識され、ユーロ・スイスフランが下げ幅を拡大。対ユーロでの円買いを促した。また、センタンス・英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「英予算は利上げ開始の必要性を排除しない」「緩やかな金利上昇が経済にとって有益」と一部通信社に対して述べたことを受けて、ユーロポンドの軟調地合いが継続したことも円買いユーロ売りを後押しした。一方、円はポンドに対して軟調。ユーロポンドの下落につれた円売りポンド買いが散発的に出た。
 また、円はユーロやポンド以外の通貨に対して買い先行後、売られた。対ユーロで円買いが先行した影響を受けたほか、ダウ平均が40ドル超下げたことも低金利の円に逃避的な買いを集めた。ただ、ダウ平均の下値が限られると、円買いは一服。対ポンドで円がじり安となったことが円全体の上値を次第に切り下げた。

[2010-06-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。日本株が小高く推移したことを背景に若干円を売る動きが見られた。もっとも、対ドルやユーロでは国内輸出企業からと見られる円買いが入ったほか、上海総合指数が下げ幅を広げたことや時間外の米株価指数先物が下げに転じたことを受けたリスクポジション解消目的の円買いも入ったため円は急速に切り返した。

[2010-06-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。午後の日経平均株価が100円超の下落となったほか、上海総合指数は4%超の下落となったため、投資家のリスク許容度が低下し円が買い戻された。対ドルでは時間外の米金利の低下が円買いを誘った。ユーロに対しては月末を控えて国内輸出企業からの円買いが目立ったほか、「ドバイ首長国の政府系企業ドバイ・エアロスペース・エンタープライズ(DAE)が、債務問題を背景にボーイングとエアバスに発注した220機の引渡しの延期の交渉を強いられる可能性がある」との一部報道も円買いを促したとの指摘があった。

[2010-06-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は強含み。アジア株や欧州株の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から安全資産とされる円が買われた。ドルに対しては、時間外の米金利が低下し日米の金利差縮小が意識されたことも円買いを誘ったほか、対ユーロでは国内輸出企業からと見られる円買いが目立った。ただ、これまでに急ピッチで円高が進んだ反動が出たため、買い一巡後はやや上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに一時5月6日以来の安値となる1ドル=88円52銭前後まで値を下げた後、下げ渋った。88円50銭前後にはオプションのバリアが観測されており、オプションに絡んだ円売りドル買いが相場を支えたようだ。
・ユーロ円は17時過ぎに一時2001年11月21日以来の安値となる1ユーロ=107円80銭前後まで値を下げた。株価の下落に伴うリスクポジション解消目的の円買いユーロ売りが入ったほか、市場関係者からは「欧州中央銀行(ECB)の資金調達プログラムが今週期限を迎えることもあって、流動性懸念からユーロ売りが強まった」との声が聞かれた。もっとも、売り一巡後はショートカバーで108円台半ばまで値を戻す場面があった。
・ユーロドルはユーロ圏の金融機関に対する懸念が高まる中、対スイスフランや円でユーロ売りが進んだ影響を受け、一時1ユーロ=1.2170ドル前後と15日以来の安値を付けた。WTI原油先物価格が3%超下落し、資源国通貨に対してドル高が進んだ影響もあった。

[2010-06-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。欧州中央銀行(ECB)の1年物資金供給オペの満期が7月1日に迫り、欧州の銀行の資金調達懸念が高まる中、英・独の株価指数が下げ幅を拡大。低金利の円に逃避的な買いが先行した。米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した6月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが伝わると、対ドル中心に円買いが加速した。
 原油先物相場が大きく値を下げたほか、ダウ平均が引けにかけて320ドルを超す下げ幅となり、円は資源国通貨に対して散発的な買いが続いたが、その他の通貨に対しては持ち高調整の売りが広がり、上値を次第に切り下げた。

[2010-06-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。29日の米株安を受けて30日午前の日本株が大幅安となると、調達通貨の円を買い戻す動きが見られた。対ドルでは国内輸出企業からと見られる円買いも入ったようだ。もっとも、日本株は安値圏でもみ合いが続き、一段のリスク志向の低下には歯止めがかかったため、円買い圧力は高まらなかった。徐々に持ち高調整の円売りが出て上値が切り下がった。時間外の米株価指数先物が小高く推移していることも円買い圧力を後退させた。「外貨建て投資信託の新規設定に絡んだ円売りが出た」との指摘もあった。

[2010-06-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて弱含み。後場の日本株が一時下げ幅を縮小したことをきっかけに持ち高調整の円売りが出た。その後の日本株は再度下げ幅を広げたため円売り圧力はいったん後退したが、欧州勢が参入して来ると時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことや英・独の株価指数が小高く推移していることを手掛かりに円売りが出て今日の安値圏まで下げた。市場参加者からは「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて、月末の外貨建て投資信託の新規設定に伴う円売り外貨買いが出ている可能性がある」との指摘もあった。

[2010-06-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。時間外のダウ先物が上げ幅を広げたことや、英・独の株価指数が小高く推移していることを手掛かりに円売りが先行。市場関係者からは「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて、月末の外貨建て投資信託の新規設定に伴う円売り外貨買いが出ている可能性がある」との指摘もあった。また、欧州中央銀行(ECB)は30日に実施した3カ月物資金供給オペで1319億ユーロを供給。予想よりも供給額が少なく「ユーロ圏の金融機関の資金繰りはひっ迫していない」との見方が広がり、対ユーロで円売りが進んだことも円全体の重しとなった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した6月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比1万3000人増と予想の6万人程度増を下回った。米雇用市場の先行き不透明感が意識され、ダウ先物が失速すると安全資産とされる円が買われた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時本日高値となる1ドル=88円77銭前後まで値を上げた後、88円40銭台まで上値を切り下げた。ユーロ円は19時過ぎに一時1ユーロ=109円13銭前後まで買われた後、108円台前半まで下押しした。
・ユーロドルは上値が重い。欧州の金融機関の資金繰り懸念が緩和したことを受け、一時1ユーロ=1.2305ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。予想を下回る米雇用指標を受けダウ先物が下げに転じたことが相場の重しとなった。「ユーロの上値では戻りを売りたい向きも多いようだ」との指摘もあった。

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