為替・株式・商品マーケット概要

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 2012年9月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2012年9月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年9月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2012-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して不安定な値動き。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長はジャクソンホールでの講演で「経済情勢が正当化すれば追加資産購入を排除しない」「労働市場の持続的改善のため必要に応じて追加緩和を実施」などと述べたが、量的緩和第3弾(QE3)などについて踏み込んだ発言がなかったとの見方から円売りドル買いで反応した。
 反面、バーナンキFRB議長は米雇用など景気情勢に厳しい認識を示し、追加金融緩和に対する前向きな姿勢も崩さなかったため、その後はドルに対して円が買い戻される動きに。また、他の通貨に対しても円買いの動きが波及したため、次第に円買い外貨売りが優勢となった。ユーロに対してはスペイン10年債利回りの急伸や、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペイン・カタルーニャ州の格付けをジャンク級に引き下げたことなどを受けて、円買いユーロ売りが進んだ面もあった。
 ただ、FRB議長の講演に対する反応が一巡すると、米国株式相場が底堅く推移したことで投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの勢いが強まったため、円は徐々に上値が重くなった。なお、8月景気指数(シカゴPMI)や8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)、7月米製造業新規受注などはまちまちな結果となったため、反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はFRB議長の講演直後に1ドル=78円55銭前後まで上げたものの、米長期金利の低下などを受けて上値が重くなり、23時過ぎには78円19銭前後まで下落した。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=99円03銭前後まで上昇したが、その後はユーロドルの下げにつれて98円30銭台まで下押しした。
・ユーロドルは伸び悩み。節目の1ユーロ=1.2600ドル前後を上抜けて目先のストップロスを誘発し、一時1.26378ドル前後と7月2日以来の高値をつけた。もっとも、1.2650ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、スペインなどの欧州債務不安も重しとなり1.25ドル台半ばまで上値を切り下げた。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2012年9月 発言・ニュース

[2012-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して不安定な値動き。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長はジャクソンホールでの講演で「経済情勢が正当化すれば追加資産購入を排除しない」「労働市場の持続的改善のため必要に応じて追加緩和を実施」などと述べたが、量的緩和第3弾(QE3)などについて踏み込んだ発言がなかったとの見方から円売りドル買いで反応した。
 反面、バーナンキFRB議長は米雇用など景気情勢に厳しい認識を示し、追加金融緩和に対する前向きな姿勢も崩さなかったため、その後はドルに対して円が買い戻される動きに。また、他の通貨に対しても円買いの動きが波及したため、次第に円買い外貨売りが優勢となった。ユーロに対してはスペイン10年債利回りの急伸や、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペイン・カタルーニャ州の格付けをジャンク級に引き下げたことなどを受けて、円買いユーロ売りが進んだ面もあった。
 ただ、FRB議長の講演に対する反応が一巡すると、米国株式相場が底堅く推移したことで投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの勢いが強まったため、円は徐々に上値が重くなった。なお、8月景気指数(シカゴPMI)や8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)、7月米製造業新規受注などはまちまちな結果となったため、反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はFRB議長の講演直後に1ドル=78円55銭前後まで上げたものの、米長期金利の低下などを受けて上値が重くなり、23時過ぎには78円19銭前後まで下落した。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=99円03銭前後まで上昇したが、その後はユーロドルの下げにつれて98円30銭台まで下押しした。
・ユーロドルは伸び悩み。節目の1ユーロ=1.2600ドル前後を上抜けて目先のストップロスを誘発し、一時1.26378ドル前後と7月2日以来の高値をつけた。もっとも、1.2650ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、スペインなどの欧州債務不安も重しとなり1.25ドル台半ばまで上値を切り下げた。

[2012-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。1日発表になった8月の中国製造部門購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことを受けて対豪ドルで円買いが先行するとその他通貨に対しても円買いが波及した。
 前場の日経平均株価が軟調に推移したことや、7月豪小売売上高(季節調整済み)が市場予想平均に反して低下したことを嫌気し円買い豪ドル売りが加速したことなども円全体の支えとなった。
 ただ、上海総合指数が堅調に推移し、時間外の米株価指数先物の下値が堅くなると投資家のリスク許容度の低下が一服。徐々に持ち高調整の円売りが出て上値が切り下がった。

[2012-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にやや売りに押された。後場の日本株は上海総合指数の上昇を手掛かりに一時持ち直したが、引けにかけて失速。リスク許容度の低下に伴って円買いが入る場面があった。
 しかし、欧州勢が参入する時間帯になると、欧州の主要株価が上昇し、時間外の米株価指数先物が持ち直したため対ユーロ中心に円売りが強まった。

[2012-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米国市場がレーバーデーの祝日で休場のため、取引参加者が減少。米国の重要指標などの発表もないため、積極的な売買は手控えられている。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円はもみ合い。16時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=98円64銭前後まで上げたものの、上値は限定的。そのあとは98円台半ばでの狭いレンジ取引が続いた。ユーロドルと似た動きとなった。
・ポンド円はやや強含み。8月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことを受け、17時30分過ぎに1ポンド=124円57銭前後と日通し高値を付けた。そのあとは前週末の高値124円61銭前後がレジスタンスとなり上値を抑えられている。
・ユーロドルは欧州株高などを手掛かりにユーロ買いドル売りが先行し、16時過ぎに1ユーロ=1.2586ドル前後と本日高値を付けた。半面、独、仏など欧州圏の製造業PMI改定値が市場予想よりも弱い結果となったことが重しとなり上値は限られた。そのあとは、新規材料難から1.25ドル台後半で徐々に値動きが細っている。

[2012-09-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。米国市場がレーバーデーの祝日で休場だったことから、取引参加者が減少。米国の経済指標の発表などもなく、積極的な売買は手控えられた。
 ただ、ユーロに対してはやや弱含んだ。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は3日、欧州議会で「ECBによる償還期間3年までの国債買い入れは政府に対するファイナンスにならない」などと述べ、年限3年程度までの国債購入は問題ないとの見解を示した。この発言が円売りユーロ買いを誘った。

[2012-09-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前場の日本株が一時軟調に推移した場面では円買いが入ったが、日本株がその後持ち直すなど底堅くなるとポジション調整の円売りが進み値を下げた。
 対ユーロでは「北欧ネームの円売りが出た」との声があったほか、豪ドルに対しては豪ドル・米ドルに「海外のヘッジファンドから買い戻しが入った」との指摘があり、つれて円売りが出ていた。

[2012-09-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。オーストラリア準備銀行(RBA)政策金利を据え置いた際の声明が「ハト派的な内容ではなかった」と受け止められると対豪ドルで円売りが強まり、その他に対しても若干円売りを誘った。
 アジア株がさえない展開だったことが若干円の下値を支える場面があったが、欧州勢が参入してくると対ドルでは時間外の米10年債利回りの上昇を手掛かりに円売りが出たほか、ユーロに対してはスペイン国債の利回りが低下したこと材料に円売りが見られ、円全般が押し下げられた。

[2012-09-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は下値が堅かった。ドルに対しては米長期金利の上昇を材料に円売りが出たほか、ユーロに対してはスペインの国債利回り低下を理由に円売りが出て円全般を押し下げた。
 ただ、欧州株相場が軟調に推移し米株価指数先物が失速すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円を買い戻す動きが広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は上値が重い。19時30分前に一時1ドル=78円46銭前後と日通し高値を付けたものの、そのあとは徐々に上値を切り下げた。
・ユーロ円は16時30分過ぎに一時本日高値となる99円02銭前後まで値を上げたものの、その後失速。21時30分前に一時98円48銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルはさえない。スペイン国債の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売りが先行。アジア時間に付けた日通し高値1ユーロ=1.2629ドル前後に接近する場面もあった。ただ、そのあとは8月31日の高値1.26378ドル前後が目先のレジスタンスとして意識されて頭が重くなった。市場では「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)のフィキシングタイムに絡んだ売りが出た」「海外ヘッジファンドの売りが出た」との指摘があり、アジア時間の安値1.2582ドルを下抜けた。6日のECB定例理事会を前にポジション調整に伴うユーロ売りドル買いも出て、22時過ぎに一時1.25581ドル前後まで下げた。

[2012-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。市場では「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに絡んだユーロ売りが出た」との声が聞かれ、円買いユーロ売りが優位に。その他の通貨に対しても円買いが波及した。8月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数と7月米建設支出がいずれも予想を下回ったことがわかると、対ドル中心に円買いが強まったほか、ダウ平均の110ドル超安が円全体を押し上げる要因となった。
 その後、ダウ平均が次第に下げ幅を縮め、前営業日終値付近まで値を戻すと、持ち高調整の円売りが広がった。ただ、ダウ平均が引けにかけてさえない展開となったため、円全体が底堅く推移した。

[2012-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭い値幅で一進一退。ドルに対し豪ドルやユーロが下落したことにつれて円買い豪ドル売りや円買いユーロ売りが入ると、円全体が押し上げられた。
 本日は5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて実需の円売りドル買いが強まったことが円全体の上値を抑える場面があったが、日経平均株価が下げ幅を拡大したことが円買いを誘ったことから円全体が再び値を上げた。

[2012-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。後場の日本株が下げ幅を拡大したことを受けてリスクポジション解消目的の円買いが入った。欧州株や時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大を材料に欧州勢からも円買いが入ると上げ幅が広がった。

[2012-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は失速。欧州株や時間外の米株価指数先物の下落を材料にリスクポジション解消目的の円買い外貨売りが先行したものの、そのあとは徐々に上値を切り下げた。欧州株が持ち直しスペイン国債の利回りが低下したため、対ユーロ中心に円売りがじわりと強まった。「ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の計画では、無制限かつ不胎化の債券購入を約束する」との一部報道が伝わると、円売りユーロ買いが加速し円全体を押し下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は狭いレンジでのもみ合い。ユーロ絡みの取引が中心でドル円自体の方向感は出なかった。
・ユーロ円は底堅い動き。17時過ぎに一時1ユーロ=97円97銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは買い戻しが優勢に。21時30分過ぎに一時本日高値となる98円89銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは8月ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が前月から低下し、市場予想を下回ったことが重しとなり一時1ユーロ=1.2502ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州株が上げに転じ、スペイン国債が上昇したことなどをながめユーロ買いドル売りが入った。ドラギECB総裁の債券購入計画に関する報道が伝わると全般ユーロ買いが活発化し、21時30分過ぎに一時1.26125ドル前後まで上げた。

[2012-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して売り優位。ドイツ株の上昇などを手掛かりに、欧州の取引時間帯に円売りユーロ買いが広がった地合いを引き継いだ。関係者の話として「ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の計画では、無制限かつ不胎化の債券購入を約束する」などと報じると、明日のECB定例理事会で債務危機対策の詳細が決定されるとの期待から円売りユーロ買いが加速した。「メルケル独首相はドラギECB総裁とバイトマン独連銀総裁の支持を表明した」との報道も円売りユーロ買いを促した。ただ、「メルケル独首相はECBによる一時的な債券購入は受け入れ可能だが、無制限の債券購入には反対した」と伝わると、持ち高調整の円買いが入り下げ止まった。中盤以降は手掛かり材料に乏しく動意に欠ける展開となった。ECB定例理事会の結果を見極めたいとして様子見を決め込む参加者も多かった。
 一方、円はドルや資源国通貨に対してもみ合い。ユーロに対して円やドル、資源国通貨が同時に売られたため、方向感の定まらない取引が続いた。
 なお、円はカナダドルに対して堅調。カナダ銀行(カナダ中央銀行)は5日、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。声明では「現在の大規模な金融刺激策を控えめに一定程度解除することが適切となる可能性」「金融刺激の解除のタイミングや程度は国内や世界の経済進展と慎重に比較検討される」などと伝わった。前回とほぼ同様の声明内容となったが、次第にカナダドル売りが優勢となり円高カナダドル安が進んだ。

[2012-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対豪ドルでは買い先行後、下げに転じた。豪雇用統計の発表を前に思惑的な円買いが先行した。ただ、豪雇用統計は、新規雇用者数が減少する一方で失業率は改善した。まちまちの結果となったことから短期筋中心に一転円売り豪ドル買いが強まった。
 円は豪ドル以外に対しては下値が堅かった。仲値に向けて円売りドル買いが出たことがその他通貨にも若干円売りを誘った。もっとも、日本株が上値の重い展開でリスク志向の改善が進まなかったため円売りは長続きしなかった。仲値通貨後にドルに対して国内輸出企業から円買いが入ったことも円全体の下値を支えた。

[2012-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に弱含み。6日後場の日本株が方向感を欠いたため、円相場もしばらく値動きが細った。ただ、欧州勢が参入してくると、欧州株が堅調に推移していることや時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大していることを受けて投資家のリスク志向が高まり円売りが膨らんでいる。

[2012-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は下落。欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めたと発表。市場予想の0.25%利下げに反して据え置きとなったため、対ユーロ中心に円売りが広がった。
 ニューヨークの取引時間帯に入り、8月全米雇用リポートと前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、円売りドル買いが加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は23時前に一時1ドル=78円97銭前後と8月22日以来の高値を付けた。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが出た面もある。
・ユーロ円は伸び悩み。21時30分過ぎに7月5日以来約2カ月ぶりの高値となる1ユーロ=99円61銭前後まで値を上げたものの、ユーロドルの失速を受けてやや上値を切り下げた。
・ユーロドルはECBが市場の予想に反して政策金利を据え置いたため、ユーロ買いドル売りが先行。8月31日の高値1ユーロ=1.26378ドル前後やバリアオプションが観測されていた1.2650ドルを上抜けて、21時前に一時1.2652ドル前後と7月2日以来の高値を付けた。もっとも、そのあとは一転売りが優勢に。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で「ECBの債券購入は無制限」「ECBの債券購入は完全に不胎化される」などと述べた。ただ、前日までに報道されていた内容とほぼ同じだったことから、「材料出尽くし」としてユーロを売る動きが強まった。22時30分過ぎに一時1.25619ドル前後と日通し安値を更新した。

[2012-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優位。欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めたと発表した。市場予想の0.25%利下げに反して据え置きとなったため、円売りユーロ買いが優位に。その他の通貨に対しても円売りが波及した。
 また、8月ADP全米雇用報告や前週分の新規失業保険申請件数、8月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数がいずれも予想より強い内容となり、米長期金利の上昇とともに円売りドル買いが加速した。ダウ平均の240ドル超高をながめ、投資家心理の改善を意識した円売り資源国通貨買いも目立ち、円が全面安となった。
 中盤以降は手掛かり材料に乏しく安値圏での持ち高調整が続いた。

[2012-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。昨日の欧米株高を受けて7日午前のアジア株は軒並みしっかりとした展開となったが、既に織り込まれていたこともあって材料とならなかった。日本時間今晩に8月米雇用統計の発表を控えていることも影響し、持ち高調整の取引が中心となった。

[2012-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて軟調。7日付けの中国証券報が「中国国家発展改革委員会が総額1兆元を上回るインフラ投資計画を承認した」と報じたことを好感し上海総合指数が大幅高となると、中国と資源貿易関係の深い豪ドルに対し円売りが出た。欧州勢が参入すると、欧州株の上昇やスペイン国債の利回りが大幅に低下したことなどを材料に対ユーロで円売りが加速。つれてその他通貨にも円売りが波及し円全般の下げ幅が広がった。

[2012-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は持ち直した。欧州株相場の上昇やスペイン国債の利回り低下などをながめ円売りユーロ買いが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及し相場は軟調に推移した。
 ただ、ニューヨークの取引時間帯に入ると円を買い戻す動きが優勢に。米労働省が発表した8月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比9万6000人増と予想の前月比13万人増を下回ったことが分かると、全般ドル売りが広がった。米長期金利の低下に伴う円買いドル売りも出て、円全体が押し上げられた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は8月米雇用統計をきっかけに円買いドル売りが強まり、一時1ドル=78円23銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は20時30分過ぎに一時7月4日以来の高値となる1ユーロ=100円43銭前後まで値を上げたものの、その後失速。ドル円の下落につれた円買いユーロ売りが入り、99円台後半まで下押しした。
・ユーロドルはスペイン国債の上昇などをきっかけにユーロ買いドル売りが先行。7月独鉱工業生産指数が予想を上回ったことや、格付け会社フィッチが「欧州中央銀行(ECB)の優先債権者待遇の明確化は欧州諸国にとってポジティブ」との見解を示したこともユーロの支援材料。
 ニューヨーク市場に入り、8月米雇用統計がさえない結果になったことが分かるとユーロ買いドル売りが活発化した。6月18日の高値1ユーロ=1.2748ドル前後やオプションのバリアが観測されていた1.2750ドルを上抜けて、一時5月22日以来の高値となる1.2777ドル前後まで上値を伸ばした。

[2012-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州株高やスペイン国債の利回り低下、強い7月独鉱工業生産を背景に、対ユーロ中心に円売り広がった地合いを引き継いだ。格付け会社フィッチが7日、「欧州中央銀行(ECB)の優先債権者待遇の明確化は欧州諸国にとってポジティブ」などの見解を示したこともユーロなどに対する円売りを促した。
 米労働省が7日発表した8月の米雇用統計で、失業率は8.1%と市場予想平均の8.3%より強かったものの、非農業部門雇用者数が前月比9万6000人増と市場予想平均の前月比13万人増より弱かったため、米長期金利の急低下とともに円買いドル売りが優勢に。その他の通貨に対しても円買いが加速した。
 もっとも、円・ドル相場の上値では政府日銀による円売り介入への警戒感がくすぶるなか、米長期金利の低下幅縮小や週末要因を意識した円売りが出て円全体が伸び悩んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州の取引時間帯に1ドル=79円03銭前後と前日の高値79円04銭前後に接近した後、78円02銭前後まで急落したが、78円28-31銭まで値を戻した。
・ユーロ円は1ユーロ=100円43銭前後と7月4日以来の高値を更新した後、99円79-84銭まで下げ足を速めたが、100円27-32銭まで再び上げた。
・ユーロドルは買い優勢。欧州株高や格付け会社フィッチの見解などを好感した買いが先行した。8月米非農業部門雇用者数が予想を下回ったことがわかると、さらにユーロ買いドル売りが膨らみ6月18日の高値1ユーロ=1.2748ドル前後やバリアオプションが観測されていた1.2750ドル、1.2800ドルを上抜けた。中盤以降は週末要因で市場参加者が減少し1.2790ドル前後で値動きが細ったが、終盤にかけては小幅ながら買いが持ち込まれ値が振れた。5月22日以来の高値となる1.2818ドル前後まで上げた。

[2012-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米追加金融緩和を背景に円は上昇して始まったものの、事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって上値は限られた。そのあとは新規材料難から様子見ムードが広がり、徐々に値動きが細った。
 内閣府が朝方発表した4-6月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%増、前期比年率0.7%増と速報値から下方修正されたが目立った反応はなかった。

[2012-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり安。前週末の海外市場で、米追加金融緩和観測を背景に円高・ドル安が進んだ反動が出た。ユーロに対しては、スペイン国債の利回りが低下していることなどを理由に円売りが出た。

[2012-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は方向感を欠いた。経済指標の発表がなかったほか、新規の取引材料が伝わらなかったこともあり、持ち高調整の取引に終始している。12-13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて結果待ちのムードが強い。今後の動きに関しても「投機筋などは短期スタンスの回転売買が中心になるのではないか」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に1ドル=78円33銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は欧州市場の序盤に1ユーロ=100円25銭前後まで値を上げたが、21時前には99円97銭前後まで下げた。
・ユーロドルはもみ合い。対ポンドではユーロ買いが目立ち、22時前に1ユーロ=0.80109ポンド前後と7月5日以来の高値を付けた。ただ、ポンドドルの下落が重しとなりユーロドル相場の方向感は出なかった。

[2012-09-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はしばらく方向感を欠いたが、引けにかけて強含んだ。12-13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や12日の独連邦憲法裁判所の欧州安定メカニズム(ESM)に関する判決待ちの様相が濃く、しばらく方向感を欠いていた。ただ、米国株が引けにかけて下げ幅を拡大するとリスクポジション解消目的で円買いが入った。
 カナダドルに対してはロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて円売りが進んだものの、フィキシング通過後は円売りは失速。米株安も手伝い下値が切り上がった。

[2012-09-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。米国の追加金融緩和への思惑が高まるなか、日本の輸出企業の円買いドル売りが入った。対ユーロなどでドル売りが強まった影響も受けた。
 安住淳財務相は閣議後に「欧州や米国、中国の景気動向に対する不安が下振れリスクになるとの懸念が出始めている」などと発言したが、相場への影響は限られた。

[2012-09-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては弱含んだ。欧州オセアニア通貨がドルに対して上昇したことにつれて円売り欧州通貨買い、円売りオセアニア通貨買いが出た。一方、ドルに対してはやや強含んだ。対欧州通貨などでドルが売られた流れに沿って、円高ドル安が進んだ。

[2012-09-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円はドルに対して買い優位。12-13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて追加金融緩和への思惑が高まるなか、市場では「米系銀行からの円買いドル売りが持ち込まれた」との声が聞かれ、損失覚悟の円買い注文を巻き込んだ。格付け会社ムーディーズが11日、「米予算協議で国内総生産(GDP)に対する債務比率の低下傾向を示さなければ、米国の格付けは『AA1』に引き下げられる可能性がある」との見解を示すと、さらに円買いドル売りが強まった。
 また、円はドル以外の通貨に対して底堅い。対ドルで円買いが加速した影響を受けたほか、「英系金融機関から円買いユーロ売りが出た」との指摘があり、対ユーロ中心に円買いが継続した。ただ、格付け会社ムーディーズが米国格下げの可能性を示唆し、対欧州資源国通貨でドル売りが膨らむと、つれる形で円売りが出て伸び悩んだ。もっとも、対ドルでさらに円が買われたため、円全体が底堅く推移した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は8月1日の安値1ドル=77円90銭前後を下抜け、77円74銭前後と6月1日以来の安値を更新した。
・ユーロ円は1ユーロ=99円53銭前後まで値を下げた後、99円83-88銭まで買い戻されたが戻りは限られた。
・ユーロドルはしっかり。対円や豪ドルなどでユーロ売りが強まった流れに沿って、1ユーロ=1.2767-70ドルまで値を下げた。ただ、ムーディーズの見解が伝わると一転ユーロ買いドル売りが優勢に。バリアオプションが観測されていた1.2825ドルを上抜け、5月15日以来の高値となる1.2837ドル前後まで上げた。もっとも、200日移動平均線が位置する1.2835ドル前後や、1.2850ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りが意識され、いったん買いは収まった。

[2012-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで堅調。米連邦準備理事会(FRB)が次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和を行うとの観測を背景に円買いドル売りが入った。格付け会社ムーディーズが11日、「米予算協議で国内総生産(GDP)に対する債務比率の低下傾向を示さなければ、米国の格付けは『AA1』に引き下げられる可能性がある」との見解を示すと円買いドル売りが加速した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて対ユーロやポンドでドル売りが進んだことも円買いドル売りを後押しした。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては下値が堅かった。独憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性判断を当初予定されていた12日に行うと伝わると、ESM稼動が遅れることへの懸念が後退し米国株が上昇。株高に連動してリスク志向の改善を意識した円売りが出た。ただ、対ドルで円買いが進んだことがその他通貨に対しても円買いを誘ったため下値は限られた。

[2012-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本の輸入企業の円売りドル買いが出たほか、対豪ドルなどで円売りが強まった影響を受けて円全体が押し下げられた。日本株相場の上昇も円売り外貨買いを誘った。

[2012-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。ラホイ・スペイン首相が「欧州中央銀行(ECB)の債券購入プログラムに対して支援要請を検討している」と述べたことをきっかけに円売りユーロ買いが先行。他の通貨に対しても円売りが波及した。日本株相場が大幅に上昇したことも円の重し。
 夕刻にかけてはさらに円安が進んだ。独連邦憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定に対する異議を退けて、条件付きで承認したと発表。欧州株相場が上昇し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売りが広がった。

[2012-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して下げ渋り。独連邦憲法裁判所が12日、欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定に対する異議を退けて、条件付きで承認。投資家心理が改善するとして円売りが広がった影響が残った。ただ、円売りが一巡すると材料出尽くし感から持ち高調整の円買いが入った。堅調に推移していた欧州株や時間外の米株価指数先物が失速したことも円全体を押し上げる要因となった。
 一方、円はドルに対してもみ合い。欧州・資源国通貨に対して円とドルが同時に売買されたため引き続き方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円85銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円は7月4日以来の高値となる1ユーロ=100円63銭前後まで上げた後、100円29-34銭まで下押しした。
・ユーロドルは上げ幅縮小。独連邦憲法裁判所がESMや新財政協定を条件付きで承認したことが引き続き好感された。株価の上昇も相場を支え、1ユーロ=1.29365ドル前後と5月11日以来の高値を更新した。ただ、上値では「オランダ系銀行から売りが出た」との声が聞かれたほか、1.2950ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りも意識され1.2890ドル台まで失速した。

[2012-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。WTI原油先物相場の下落を嫌気し資源国通貨に対して円を買い戻す動きが若干目立った。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を13日に控える中では持ち高を一方向に大きく傾ける動きは見られず、米国株を上げ下げをにらみつつ持ち高調整の取引が続いた。
 オランダで12日に行われた下院選挙で、「財政規律を重視する自由民主党が最多の票を得た」と第一回目の出口調査の結果として報じられたが反応は薄かった。

[2012-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、米連邦準備理事会(FRB)が追加金融緩和に動くとの思惑が強まり円買いドル売りが入った。市場では「マクロ系ファンドの円買いドル売りが入った」との指摘があった。
 ただ、円の上値では日本の輸入企業からとみられる円売りドル買いが出たため、一本調子で円高が進む展開にはならなかった。

[2012-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、米連邦準備理事会(FRB)が追加金融緩和に動くとの思惑が強まり円買いドル売りが入った。欧州勢が加わる時間帯に入ると、欧州株相場の下落などをながめ円買い外貨売りが出た。

[2012-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は底堅い。中尾武彦財務官は13日、「(為替相場は)明らかに投機的な動きだ。このような動きは看過できない」などと語った。また、篠原尚之国際通貨基金(IMF)副専務理事も「デフレ対応のため、日本は追加緩和の余地がある」「日本の為替介入はあり得る。それに対して異議を申し立てない」などと発言した。政府日銀による円売り介入への警戒感が広がり、対ドル中心に足もとの円高を調整する動きが先行した。
 ただ、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加金融緩和が行われるとの期待が根強いなか、米長期金利の低下幅拡大に伴い円買いドル売りが入ったため、下値は限られた。対スイスフランやポンドでまとまった円買いが持ち込まれたことも円全体を押し上げた。米労働省が13日発表した前週分の新規失業保険申請件数が38万2000件と市場予想平均の37万件程度より弱かったことがわかると、円買いドル売りが加速した。

[2012-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでしっかり。米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和に動くとの観測を背景に円買いドル売りが先行。米10年債利回りの低下幅が拡大したことや、米雇用指標が弱い結果となったことなども円買いドル売りを促した。通貨オプションに絡んだ円売りが上昇に歯止めをかける場面があったが買いが途切れず上げ幅を広げた。
 FRBは12-13日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で「現時点で少なくとも2015年半ばまでFF金利を異例の低水準にすることが正当化される可能性が高いと予測する」「住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドルのペースで購入する」などとし、時間軸の延長と追加の資産購入を発表。同時に労働市場の動向次第では追加の金融緩和の可能性を示唆した。ドルの先安観がいっそう強まったため円買いドル売りが加速した。
 米国債市場では、資産購入の対象がMBSだけだったことを受けて米国債を売る動きが強まり、米金利は一時上昇に転じた。つれて日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たこともあり上値を切り下げる場面があった。ただ、金利の上昇は続かず引けにかけて下げに転じたことから円は再び上値を伸ばした。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては荒い値動き。対ドルでの円買いが波及し一時上値を伸ばした。しかし、FOMC後に米金融緩和を好感して米国株が大幅高となると、投資家のリスク志向が改善。円ベースの運用気運が高まったことから下げに転じた。

[2012-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調だった。米連邦準備理事会(FRB)が前日に量的緩和第3弾(QE3)を決めたため、世界的に株価が上昇。投資家が「リスク・オン」の動きを強め、円売り外貨買いが優勢となった。
 一方、円はドルに対してはもみ合い。週末の実質5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが出たものの、対ユーロなどでドル売りが強まった影響で相場は方向感が出なかった。

[2012-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。米連邦準備理事会(FRB)が前日に量的緩和第3弾(QE3)を決めたため、世界的に株価が上昇。投資家が「リスク・オン」の動きを強め、円売り外貨買いが優勢となった。

[2012-09-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は売り一服。米連邦準備理事会(FRB)が12-13日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)を決定したことが引き続き好感され、欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大。投資家が運用リスクを取りやすくなるとして、欧州・資源国通貨に対し安全資産とされる円を売る動きが加速した。対ドルでは米長期金利の急上昇に伴い日米金利差拡大を意識した円売りが強まった。
 ただ、株高や米金利上昇が一服すると円売り圧力が後退し、安値圏での持ち高調整が続いている。8月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%と市場予想平均の前月比0.6%上昇と同じだったほか、8月米小売売上高(季節調整済み)は前月比0.9%増と市場予想平均の前月比0.8%増を若干上回ったが市場の反応は薄かった。
 なお、一部通信社が報じたところによると、米シンクタンクリポートは「来週予定されている日銀の金融政策決定会合では、大幅な円高の進行がない限り政策変更はない」との見解を示した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに1ドル=78円23銭前後まで上げた後、78円10銭前後でのもみ合いが続いた。ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=102円47銭前後と5月16日以来の高値を更新した。株価の上昇が相場を支えたほか、対資源国通貨でユーロ買いが加速した。
・ユーロドルは買い一服。FRBのQE3決定を受けてドル先安観が強まるなか、世界的な株高を支えにユーロ買いドル売りが膨らんだ。アジア時間の高値1ユーロ=1.3054ドル前後やバリアオプションが観測されていた1.3100ドルを上抜け、5月4日以来の高値となる1.3121ドル前後まで上げた。ただ、急ピッチでの上昇に対する利食い売りや戻り売りに上値を抑えられると、次第に1.3100ドル前後で方向感を欠いた。

[2012-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米連邦準備理事会(FRB)が12-13日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)を導入したことを受けて14日のアジア、欧州の株式相場は大幅高となった。株高に連動し投資家のリスク許容度が高まったため円売りが強まった。ドルに対しては米10年債利回りの上昇幅拡大や強い米経済指標を受けた円売りが散見された。
 もっとも、ニューヨーク市場の午後に入ると米国株の上げ幅が縮まったほか、週末でもあることから円売りの勢いは弱まった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出た。9月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が79.2と8月確報値74.3に比べて上昇し、市場予想平均の74.0程度を上回ったことも買いを後押しした。引けにかけては薄商いの中で散発的に円売りドル買いが出て1ドル=78円39銭前後まで上げた。
・ユーロ円は1ユーロ=103円02銭前後と5月14日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは大幅高。米金融緩和をきっかけとしたリスク選好の流れに沿ってユーロ買いドル売りが続き1ユーロ=1.31691ドル前後と5月4日以来の高値まで上げる場面があった。ただ、米国株が伸び悩んだほか、週末を前に利益確定に動く参加者が見られたためニューヨークの午後になると上値が切り下がった。

[2012-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。東京市場が敬老の日の祝日で休場となり商いが薄れるなか、対ドルでややまとまった円売りが出て下げ足を速めた。ただ、手掛かり材料に乏しいなかで追随する動きは見られず、次第に円が買い戻された。豪ドルの売りが目立ち、円買い豪ドル売りが進んだことも円全体を押し上げた。時間外の米株価指数先物や上海総合指数がさえない展開となり、投資家心理の悪化を意識した円買いも見られた。

[2012-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はユーロやスイスフランに対して強含み。上海総合指数が引けにかけて2%を超す下げ幅となったほか、英、独の株価指数が小幅に下落し、投資家がリスクを取りにくくなるとして円が買い戻された。スペイン10年債利回りが上昇幅を拡大し、欧州債務問題に対する警戒感が改めて広がったことも対ユーロなどで円買いを誘った。
 一方、円はその他の通貨に対してもみ合い。ユーロに対して円やドル、資源国通貨が同時に売買された影響から方向感が出なかった。

[2012-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は米国時間に入り軟調。取引材料が乏しく方向感の出ない展開が続いていたが、ニューヨークの取引時間帯に入ると円売りが優勢となった。日銀が追加金融緩和に踏み切るとの期待感がくすぶっていることを背景とした円売りが出たほか、尖閣諸島を巡り中国各地で反日デモが発生しており、地政学リスクの高まりを意識した円売り外貨買いが強まった。市場では「マクロ系ファンドから円売りドル買いが出た」「リアルマネーの円売りユーロ買いが出た」などの声が聞かれている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米ニューヨーク連銀が17日発表した9月のニューヨーク州製造業景気指数がマイナス10.41と市場予想平均のマイナス2.00を大幅に下回ったことを受けて21時30分過ぎに1ドル=78円32-35銭まで売られた。
 しかし、日銀の追加金融緩和を期待した押し目買いが入ったほか、日中間の緊張が高まっていることを背景とした円売りドル買いが断続的に出て切り返した。78円50銭前後に観測されていたストップロス注文を巻き込むと22時30分過ぎに78円93銭前後と日通し高値を更新した。市場では「マクロ系ファンドから円売りドル買いが出た」との声があった。
 ユーロ円はニューヨーク市場の序盤に、欧州株や時間外の米株価指数先物がやや下げ幅を拡大したことや、スペインの10年債利回りの上昇幅が拡大したことなどが重しとなり1ユーロ=102円59銭前後と本日安値を更新した。ただ、ドル円相場と同様に日銀の金融緩和期待や地政学リスクを意識した円売りユーロ買いが強まり切り返した。103円台に乗せると断続的にストップロスを巻き込んで103円85銭前後と5月9日以来の高値まで上げた。
・ユーロドルはしっかり。ユーロ円と同様にニューヨーク市場の序盤には1ユーロ=1.30837ドル前後と本日安値を付けたが、ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったことを受けた買いが入り切り返した。対円でユーロ買いが加速するとユーロドル相場も押し上げられ、22時30分過ぎに1.3172ドル前後と5月4日以来の高値を更新した。市場では「東欧ネームの買いが入った」との指摘もあった。
 しかし、スペインの10年債利回りが上昇し一時6.00%台に乗せたことが重しとなりいったん上昇は収まっている。

[2012-09-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米ニューヨーク連銀が17日発表した9月のニューヨーク州製造業景気指数がマイナス10.41と市場予想平均のマイナス2.00を下回る弱い結果となったことから対ドルで強含む場面があったものの、その後は日銀の追加金融緩和の憶測や、日中間の緊張の高まりなどを背景に地政学リスクを意識した円売り外貨買いが先行した。しかし、急ピッチで下落したこともあって短期筋からは利益確定の買い戻しが見られたほか、対ユーロではスペインの10年債利回りが一時6.00%台に乗せたことが嫌気されて売りは収まった。

[2012-09-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。日銀の追加金融緩和への期待や、尖閣諸島を巡る日中関係の緊迫化を懸念して円売りが出たものの、下値は限定的。足もとで円安傾向が続いたあとだけに、利益確定目的の円買い外貨売りが優勢となった。市場では「日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。

[2012-09-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日銀の追加金融緩和への期待や、尖閣諸島を巡る日中関係の緊迫化を懸念した円売りドル買いが根強かった。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては下値が堅かった。欧州オセアニア通貨がドルに対して下落したことにつれて円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入った。欧州株相場が下落して始まったことも円の支援材料となった。

[2012-09-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。欧州株や時間外の米株価指数先物の下落を受けて円買いが入った。昨日の欧米市場で円安が進行したため利益確定の円買いが入った面もある。ユーロに対してはスペインの支援要請が滞っていることが円買いを誘ったようだ。
 ただ、日銀が明日の金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切ることを期待した円売りや、尖閣諸島を巡り日中間の緊張が高まっていることを受けた円売りが上値を抑えた。
 【 通貨ペア 】
・豪ドル円は19時前に1豪ドル=81円79銭前後まで売られた。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=102円52銭前後と本日安値を更新した。
・ユーロドルは軟調。欧州株、時間外の米株価指数先物の下落を受けて売りが出た。市場では「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに向けたユーロ売りが出た」との声が聞かれ、21時過ぎに1ユーロ=1.30426ドル前後まで下げた。ECBフィキシング通過後は売り圧力がいったん弱まったが戻りの鈍さが意識されると再び売りに押され22時30分過ぎに1.30375ドル前後と日通し安値を更新した。

[2012-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含んだ。欧州時間からの流れを引き継いで円買いが先行したものの、買い一巡後は上値が重くなった。一部情報ベンダーが英語のヘッドラインで「日銀が追加の金融緩和を検討している」と報じたことが海外勢の売りを進めた。また、尖閣諸島を巡って日本と中国の間で緊張が高まっていることを背景とした地政学リスク上の売りも出た。米株式相場が引けにかけて底堅く推移したことも投資家のリスク志向改善を意識した売りを誘った。

[2012-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は持ち直した。前日の米国市場で、日銀の追加金融緩和への期待から円安が進んだ流れを引き継いで安く始まったものの、そのあとは徐々に円を買い戻す動きが優勢に。日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったほか、日銀金融政策決定会合の結果公表を前にポジション調整に伴う円買い外貨売りが入った。

[2012-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日銀は18-19日に開いた金融政策決定会合で、資産買入等の基金を10兆円増額することを決めたと発表。市場では「予想以上の緩和強化だった」と受け止められ、全般円売りが優勢となった。安住淳財務相が「予想以上に思い切った対応をして頂いた」と発言したことにも円売りを促した。
 ただ、そのあとは短期投機筋による利益確定目的の円買いドル売りが強まったため、徐々に下値を切り上げた。市場では「1ドル=79円台前半から半ばには日本の輸出企業の円買いドル売り注文が断続的に観測されている」との指摘があった。

[2012-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円はしっかり。アジア市場で、日銀が資産買入等の基金を10兆円増額する金融緩和を行ったことを受けて円売りが進んだ流れを引き継いだ。ただ、欧州市場では短期筋から利益確定の円買いが入り値を上げた。欧州株や時間外の米株価指数先物の上値が重くなったことが利益確定の円買いを誘った面もあった。時間外の米10年債利回りの低下幅が拡大しており、日米金利差縮小を意識して円買いドル売りが進んだことも円全体を押し上げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに昨日安値1ドル=78円48銭前後を下抜けて78円41銭前後と日通し安値を更新。
・ユーロ円は1ユーロ=102円13銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルはさえない。市場では「リアルマネーやマクロ系ファンドからユーロ売りが出た」「外貨準備の多様化に伴い、中銀からユーロクロスの売りが膨らんだ」などの指摘があり値を下げた。ニューヨーク市場に入ると「米系ネームの売りが出た」との声が聞かれ下げ幅を拡大。21時過ぎに1ユーロ=1.29939ドル前後と日通し安値を更新した。
 その後、1.3000ドルを割り込んだところでは買いが厚かったことから、下値の堅さが意識されて若干買い戻しが入ったものの戻りは限定的となっている。

[2012-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は強含んだ。欧州時間からの流れを引き継いで円買いが先行した。日銀の追加金融緩和を期待して売っていた向きからの買戻しが入ったことに加え、米10年債利回りの低下による日米金利差縮小を意識した対ドルでの買いも円全体を押し上げた。原油相場が大幅に下落したことにより対資源国通貨でも買われた。もっとも買い一巡後は米株相場が底堅く推移したことで上値は重くなった。8月米住宅着工件数、8月建設許可件数は強弱入り混じる内容となったため、市場への影響は限られた。

[2012-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行したものの下値は限定的だった。日本や中国株の大幅下落を背景に投資家がリスク回避に動くとの見方が浮上すると、円買い外貨売りが優勢となった。

[2012-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。日本株や中国株の大幅下落を背景に投資家がリスク回避に動くとの見方から、円買い外貨売りが優勢となった。市場関係者からは「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドが円買い外貨売りを進めた」との声が聞かれた。
 ただ、夕刻にかけては上げ幅を縮める展開に。急ピッチで円高が進んだ反動が出たほか、安く始まった欧州株が下げ幅を縮めたことが円の重しとなった。

[2012-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、一進一退。日本株、上海総合指数の下落を背景に欧州勢から円買いが入った。弱い仏経済指標が伝わりユーロに対して円買いが加速すると円全体の上げ幅が拡大した。
 安く寄り付いた欧州株が下げ止まり、時間外の米株価指数先物が下げ幅を縮めると短期スタンスで円買いを進めた向きから利益確定の円売りが入り上昇がいったん収まったが、ニューヨーク市場に入ると弱い米雇用指標を材料に対ドルで円買いが進んだほか、現物の米国株の下落を材料にした円買いが見られ、円全般が高値圏に浮上した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=78円02銭前後まで下落。米労働省が20日発表した前週分の新規失業保険申請件数が38万2000件と市場予想平均の37万5000件程度より弱い結果となったことが重しとなった。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=100円95銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。アジア株の下落を手掛かりに売りが先行した。9月仏製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)が市場予想を下回ると1ユーロ=1.2942ドル前後まで売られた。その後発表された9月独製造業・サービス業PMI速報値が予想より強い内容だったことや、スペイン政府が実施した3年物・10年物国債の入札は「順調だった」と受け止められたことなどが買い戻しを誘ったが、戻りが鈍かったことから再び売りが強まった。現物の米国株相場が安く寄り付いたことが売りを誘うと22時30分過ぎに1.29215ドル前後と日通し安値を更新した。

[2012-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含んだ。米フィラデルフィア連銀が20日発表した9月の製造業景気指数(フィリー指数)がマイナス1.9と、8月のマイナス7.1から改善し市場予想平均のマイナス4.5を上回ったことを受け、売り先行で始まった米株相場が下げ幅を縮小。投資家のリスク志向改善を期待した売りにつながった。また、米10年債利回りの上昇による日米金利差拡大を意識した対ドルでの売りも円全体を押し下げた。8月の米景気先行指標総合指数は前月比0.1%低下と市場予想平均の前月比0.1%低下と同じだったことで大きな反応はなかった。

[2012-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。仲値決済に向けた円売りドル買いが出たほか、市場では「国内信託銀行の円売りドル買いが出た」との指摘があった。ただ、そのあとは「大手CTA(商品投資顧問)の円買いドル売りが入った」との声が聞かれ、相場は持ち直した。

[2012-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。市場では「大手CTA(商品投資顧問)の円買いドル売りが観測されたことで、追随して円買いドル売りを進める向きがあった」との指摘があった。欧州勢が加わる時間帯に入ると、対ユーロで円買いが強まった影響で円全体が押し上げられた。

[2012-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は対ユーロ中心に荒い値動き。ドルに対し、まとまったユーロ売りが先行するとつれて円買いユーロ売りが強まった。市場では「米系レバレッジファンドのユーロ売りドル買いが出た」との指摘があった。円ユーロ相場が値を上げるとその他通貨にも円買いが広がり、円全般が値を上げた。
 しかし、ユーロドル相場が「中東勢から買いが入った」との声が聞かれ急伸すると一転円売りユーロ買いが膨らみ、円全体が急ピッチで値を下げた。
 その後、英、独の株価指数が一時小幅ながら下げに転じた上、時間外の米株価指数先物の上値が重くなる場面があったため円の買い戻しが入ったが、ニューヨーク市場に差し掛かると株価が再び値を上げていることが円売りを誘っている。
 【 通貨ペア 】
・豪ドル円は18時過ぎに1豪ドル=82円31銭前後まで上昇。
・ユーロ円は16時30分過ぎに1ユーロ=101円27銭前後と日通し安値を付けたが、18時過ぎには102円09銭前後まで切り返した。
・ユーロドルは乱高下。市場で「米系レバレッジファンドの売りが出た」との声がある中で、「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)から外貨準備多様化に伴うユーロ売り豪ドル買いが出た」との指摘があり、ユーロ豪ドルが下げた影響も受けたことから16時30分過ぎに1ユーロ=1.29565ドル前後と本日安値を更新した。
 「中東勢から買いが入った」との声が聞かれると一転1.3048ドル前後まで急伸したものの、20日の高値1.3059ドル前後を上抜けできず失速。20時過ぎには1.2964-67ドルまで下げた。
 ただ、ニューヨークの取引時間帯に入ると「米系、欧州系金融機関から買いが入った」との声があり再び1.30ドル台を回復した。
 新規の取引材料が伝わらない中でフローに振り回される展開となった。

[2012-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円はやや強含み。米10年債利回りの低下による日米金利差縮小を意識した対ドルでの買いが円全体を押し上げた。買い先行で取引を開始したダウ平均が引けにかけて下げに転じたことも、投資家のリスク回避志向を意識させ、円買い外貨売りを進めた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、「米国のリセッション確率は20-25%と見ている」「米国の2013年の経済成長率は1.8%の可能性」との見解を示したが目立った反応はなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は、ドルがユーロに対して売られたことから、2時過ぎには1ドル=78円11銭前後の日通し安値をつけた。もっとも、昨日安値の78円02銭前後を下抜け出来なかったことが意識されたほか、市場では「78円ちょうどには買い注文が観測されている」との声が聞かれ、下げ渋った。その後は米10年債利回りが低下幅を拡大したことで、安値付近での取引を続けた。
・ユーロ円はユーロドルにつれた動きとなり、22時30分過ぎには1ユーロ=102円02銭前後まで値を上げたが、買い一巡後は101円45銭前後まで上値を切り下げた。ダウ平均が引けにかけて下げに転じたことも投資家のリスク回避志向を意識させ、ユーロ売り円買いを誘った。
・ユーロドルは弱含み。市場では「米系、欧州系金融機関から買いが入った」との声が聞かれ、22時過ぎには1ユーロ=1.3044ドル前後まで値を上げた。もっとも、日通し高値の1.3048ドル前後を上抜け出来ずに頭の重さが意識されたことで買いは失速した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて全般ドル買いが進んだことも重しとなった。ダウ平均が引けにかけて下げに転じたことで、1.2977ドル前後まで下げた。

[2012-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い一服。スペインの支援要請を巡る不透明感や世界景気の減速懸念を背景に、アジア株や時間外の米株価指数先物、WTI原油先物相場が下げ幅を拡大。投資家が「リスクオフ」の動きを強め、円買い外貨売りが優位となった(FX初心者の用語参照「リスクオフ」:FX初心者のためのリスクオン・リスクオフの違い)。市場では「海外勢から円買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、円全体が押し上げられた。ただ、株安や原油安が一服すると、円買い圧力が後退し上値が切り下がった。

[2012-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。欧州勢の本格参入や17時発表の9月独Ifo企業景況感指数待ちの状態となり、しばらくは持ち高調整の小口取引が続いた。ドイツのIfo経済研究所が24日発表した9月の独企業景況感指数が101.4と市場予想平均の102.5を下回ったことがわかると、対ユーロ中心に円買いが加速した。欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大したことも円全体を押し上げたうえ、米10年債利回りの低下をながめ日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが見られた。

[2012-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は強含み。欧州株や時間外のダウ先物の下落を背景に、投資家が「リスク・オフ」の動きを強めると円買い外貨売りが優勢となった。9月独Ifo企業景況感指数が市場予想を下回り、対ユーロで円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=77円96銭前後まで値を下げた。米長期金利が低下し、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが入った面もある。
・ユーロ円は21時30分過ぎに一時1ユーロ=100円58銭前後と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは頭が重かった。中東勢やモデル系ファンドのユーロ買いドル売りをきっかけに一時1ユーロ=1.2971-74ドルまで値を戻したものの上値は限定的だった。独経済指標が予想を下回ったことでユーロ売りが強まり、20日の安値1.29195ドル前後を下抜けた。欧州株の下落に伴う売りも出て、21時30分過ぎに一時1.28915ドル前後まで下げ幅を広げた。

[2012-09-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円はやや強含み。米10年債利回りの低下による日米金利差縮小を意識した対ドルでの円買いが円全体を押し上げた。9月独Ifo企業景況感指数が市場予想を下回り欧州株相場がさえない動きとなったことで、投資家のリスク回避志向を意識した円買い外貨売りも入った。ダウ平均が持ち直した場面では円売り外貨買いが出る場面があったものの、米株が徐々に低下幅を拡大させると再度強含んだ。ウィリアムズ・米サンフランシスコ連銀総裁が「米経済が落ち込めば、量的緩和第3弾(QE3)を必要な限り継続へ」「米経済が改善に向かっていることに疑いはないが、失業率を正常な水準にまで押し下げるには不十分だ」などと述べたが、目立った反応はなかった。

[2012-09-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。本日は5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けた円売りドル買いが小幅ながら入った。日経平均株価や時間外の米株価指数先物が底堅く推移し、投資家のリスク志向が保たれたことも資源国通貨などに対して円売りを誘った。ただ、市場では「国内輸出企業から対ユーロでの円買いが散見された」「投信絡みの円買いドル売りが散発的に出た」との指摘があり、円全体の下値が支えられたため総じて方向感に乏しかった。
 なお、安住淳財務相は25日、「(為替に関し)引き継ぎ期間は空白が生じるというのは大いなる誤解、やるときは徹底的にやる」「隙があると思わないほうがいい」などと語ったが、市場の反応は今のところ限定的となっている。

[2012-09-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。日経平均株価や上海総合指数が一時上値の重い展開となり、リスク回避的な円買いが広がった。市場では「国内機関投資家から円買いドル売りが出た」との声が聞かれたほか、ユーロが全面安となった流れに沿って円買いユーロ売りが強まり、円全体が押し上げられた。
 ただ、欧州の主要株価指数が高く始まると円買いが一服した。まとまったポンド買いが持ち込まれ、円売りポンド買いが進んだことも円全体の上値を抑えた。
 もっとも、その後の欧州株が失速したうえ、米長期金利の低下を意識した円買いドル売りが再開したため、円が底堅く推移した。

[2012-09-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込んだ円買いドル売りが先行。高く始まった欧州株相場が失速したことも円買い外貨売りを誘い、しばらくは底堅く推移した。
 ただ、政府日銀による円売り介入への警戒感がくすぶるなか、欧州株が持ち直したため円買いの勢いは徐々に後退した。カナダ小売指標の改善をきっかけに、対カナダドルで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及し円全体が押し下げられた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に一時1ドル=77円66銭前後まで値を下げたものの、そのあとはやや下値を切り上げた。米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支えとなった。
・カナダドル円はしっかり。19時前に一時カナダドル=79円21銭前後と日通し安値を付けたものの、その後持ち直した。カナダ統計局が発表した7月カナダ小売売上高が前月比0.7%増、自動車を除いた数値が前月比0.4%増と予想より強い内容となったことが好感されて、全般カナダドル買いが優勢となった。21時30分過ぎに一時79円64銭前後と本日高値まで上昇した。
・ユーロドルは市場では「スイス国立銀行(SNB)から外貨準備の多様化に絡んだユーロ売りが出た」との指摘があり、しばらくはさえない展開が続いていたが、欧州株が持ち直すと次第に下値を切り上げた。対カナダドルで米ドル売りが強まった影響で、ユーロ高・ドル安が進むと一時1ユーロ=1.2966ドル前後と本日高値を付けた。
 もっとも、昨日の高値1.2990ドル前後が戻りの目処として意識されたため、上値も限定的だった。市場では「国際機関のユーロ売りドル買いが出た」との指摘があった。

[2012-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。25日発表の7月S&Pケース・シラー住宅価格指数、9月リッチモンド製造業景気指数、9月米消費者信頼感指数がいずれも市場予想平均を上回る好結果となったことで、米長期金利が上昇。日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが入った。その後は欧州債務問題への懸念や米国株の下落を背景に米10年債利回りが低下に転じたことで、金利差縮小を意識した対ドルでの円買いが入り、円全体を押し上げた。原油先物価格の下落に伴って円買い資源国通貨売りが出たことも円を支えた。

[2012-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。日経平均株価が160円を超す下げ幅となり、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして円買いが先行した。ただ、本日はスポット応答日が中間期末にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが散見されたほか、日経平均株価の下げ止まりや時間外の米株価指数先物の小幅高を背景に、持ち高調整の円売りが広がった。もっとも、上海総合指数が次第に下げ幅を広げると、小幅ながら円買いが再開した。

[2012-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日経平均株価が200円近い下落となったうえ、上海総合指数が節目の2000を割り込むなどアジア株が全面安となり、リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが持ち込まれた。欧州株の下げ幅拡大も円買いを後押ししたうえ、時間外の米長期金利が低下し日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが広がった。また、スペイン中銀が26日、「入手可能な指標は国内総生産(GDP)が第3四半期も急激な落ち込みとなることを示唆している」との見解を示し、スペイン国債利回りが急上昇したため対ユーロ中心に円買いが継続した。

[2012-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は強含み。アジア株や欧州株が軟調に推移したうえ、スペインの国債利回りが急上昇したため投資家心理が悪化。欧州債務問題をめぐる先行き不透明感が強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。
 佐藤健裕日銀審議委員が一部通信社とのインタビューで「さらに経済、物価が下振れるがい然性が高まれば、追加緩和を躊躇しない」「外債購入は期待インフレを引き上げる有効策のひとつ」などと発言したことに円売りで反応する場面もあったが、一時的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=77円59銭前後まで下げたものの、佐藤健日銀審議委員の発言をきっかけに77円90銭前後まで買い戻された。ただ、前日の高値77円93銭前後がレジスタンスとして働いたため、すぐに失速した。市場では「9月中間期末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが厚い」との指摘があった。
・ユーロ円は17時過ぎに一時1ユーロ=99円72銭前後と日通し安値を更新したものの、ドル円の上昇につれて100円台前半まで持ち直した。
・ユーロドルはスペイン中銀は26日、「入手可能な指標は国内総生産(GDP)が第3四半期も急激な落ち込みとなることを示唆している」との見解を示したと伝わった。同国の10年物国債利回りが6.042%まで上昇し、欧州債務問題への警戒感が改めて広がるとリスクを回避するためのユーロ売りドル買いが優勢となった。21時30分前に一時1ユーロ=1.2837ドル前後まで値を下げた。

[2012-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。佐藤健裕日銀審議委員が一部通信社とのインタビューで「さらに経済・物価が下振れるがい然性が高まれば、追加緩和を躊躇しない」「外債購入は期待インフレを引き上げる有効策のひとつ」と述べたことで、日銀に対する追加金融緩和期待が高まり、円売りドル買いが進んだ。その後は、スペイン中銀が「入手可能な指標は国内総生産(GDP)が第3四半期も急激な落ち込みとなることを示唆している」との見解を示したことから欧州債務問題への警戒感が改めて広がったことや、米商務省が発表した8月米新築住宅販売件数が予想を下回ったことで、安全資産とされる米国債へ資金が流入し、米10年物国債利回りは徐々に低下幅を拡大。日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りが入った。原油安で円買い資源国通貨売りも進んだ。

[2012-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日経平均株価の60円超安をながめ、リスク資産圧縮目的の円買いが先行した。市場では「国内信託銀行から円買いユーロ売りが持ち込まれた」との指摘があり、円全体が小幅に押し上げられた。ただ、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたほか、日経平均株価や上海総合指数が一時底堅く推移したため、対豪ドル中心に円売りが出て上値が切り下がった。もっとも、株高が一服すると円売り圧力も後退した。

[2012-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。市場では「中国が来週の国慶節の長期休場中に金融緩和策や景気刺激策を打ち出す」との噂が広がり、上海総合指数が3%を超す上げ幅に。中国と資源貿易関係の深い豪ドルなどに対して円を売る動きが強まった。日経平均株価や時間外のダウ先物の上げ幅拡大も円全体を押し下げる要因となった。
 ただ、株価の上昇が一服すると円売り圧力が和らいだほか、下値の堅さを意識した円買い戻しが入った。4-6月期英国内総生産(GDP)確定値の発表を前に円買いポンド売りが強まったうえ、市場では「ロシア勢からユーロ売りドル買いが持ちこまれた」との指摘があり、つれる形で円高ユーロ安が進んだ。

[2012-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。円の下値では9月中間期末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが厚い半面、上値では国内輸入企業の円売りドル買い注文が観測されているため、上下ともに動きづらく相場は方向感が出なかった。
 ニューヨークの取引時間帯に入り、4-6月期米国内総生産(GDP)確定値と8月米耐久財受注額が市場予想を下回ったことが分かると円買いドル売りが強まる場面もあったが、同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったこともあって反応は一時的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=77円58銭前後まで下げたものの、すぐに下げ渋った。市場では「77円50銭前後には買いオーダーが観測されている」との指摘があった。
・ユーロ円は15時過ぎに一時1ユーロ=100円27銭前後まで上げたものの、その後失速。19時過ぎに一時99円80銭前後と日通し安値を付けた。ただ、そのあとは徐々に下値を切り上げて100円台を回復する場面があった。
・ユーロドルは中国株高などを背景に一時1ユーロ=1.2900ドル前後まで上げたあとは、徐々に上値を切り下げる展開に。「スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州が中央政府に支援要請へ」との報道がユーロ売り材料とみなされたほか、市場では「ロシア勢の売りが観測された」との指摘があり、18時30分過ぎに一時1.2845ドル前後まで値を下げた。
 もっとも、下値も限定的だった。前日の安値1.2835ドル前後や200日移動平均が位置する1.2825ドル前後がサポートとして働いたうえ、欧州株価の上昇が相場を支えた。

[2012-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して下落した。スペインのサンタマリア副首相は27日、「2013年度予算案、および改革パッケージが閣議で承認された」と発表した。直後、市場では「スペイン政府欧州連合(EU)に金融支援を要請するかどうかについて態度を明らかにしていない」と受け止められ、円買いユーロ売りが入った。もっとも、デギンドス・スペイン財務相が「欧州連合(EU)の推奨を上回る改革案を計画している」「改革案はEUの提案をすべて反映する」などとコメントすると、欧州債務問題への警戒感が和らぎ、米株式相場が上昇幅を拡大。投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが次第に広まり、円全体を押し下げた。
 円は対ドルでは強含んだ。4-6月期の米国内総生産(GDP)確定値が下方修正されたほか、8月米耐久財受注額が市場の予想平均を下回ったことで、円買いドル売りが進んだ。ダウ平均が一時100ドルを超える上昇幅となったことで、投資家がリスクを取りやすくなるとの期待からオセアニア、欧州通貨でドルが売られたことも、円、ドルの重しとなった。米格付け会社イーガン・ジョーンズ・レーティングスは27日、「スペインの格付けを『CC+』から『CC』に引き下げた」と発表したが、目立った反応はなかった。

[2012-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。市場では「9月中間期末とあって、国内輸出企業から散発的な円買いユーロ売りが続いた」との指摘があり、円全体が押し上げられた。日経平均株価の110円超安もリスク回避的な円買いを誘った。
 ただ、上海総合指数が上げ幅を拡大したため、円買いは長続きしなかった。また、「国内信託銀行から円売りユーロ買いが持ち込まれた」との声が聞かれ、円全体の上値が切り下がった。英独の株価指数が堅調に推移すると、さらに円が売られた。「週末を控えて、先に円買いを進めたアジア勢が反対売買を行った」と指摘する市場関係者もいた。

[2012-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は上値が重かった。アジア市場では、9月中間期末に絡んだ円買いが目立ったものの、欧州の取引時間帯に入ると徐々に上値を切り下げた。英独の株価指数が高く始まったことが円売り外貨買いを誘ったほか、市場では「国内信託銀行の円売りユーロ買いが出た」との指摘があった。もっとも、時間外の米株価指数先物が下げたうえ、英、独の株価指数がマイナス圏に沈んだため円売りの勢いも長続きしなかった。
 中尾武彦財務官は28日、「日本経済の実体から見て、一方的な円高には必要とあれば断固たる措置とる」「財務相引き継ぎ期間中に空白は生じない」などと述べたが、相場の反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅かった。アジア時間に一時1ドル=77円44銭前後まで下げたあとは徐々に買い戻しが進んだ。22時30分過ぎに一時77円80銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロ円もアジア時間に一時1ユーロ=100円10銭前後まで下げたあと、夕刻に持ち直した。18時過ぎに一時本日高値となる100円66銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは伸び悩み。欧州連合(EU)統計局が発表した9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)速報値が前年同月比2.7%上昇と予想の2.4%上昇を上回ったことをきっかけにユーロ買いが先行。18時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.29595ドル前後まで上げた。 ただ、そのあとは追随する動きが見られず徐々に上値を切り下げた。欧州株の失速に伴うユーロ売りドル買いも出て、一時1.2909-12ドルまで下押しした。

[2012-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。シカゴ購買部協会が28日に発表した9月景気指数(シカゴPMI)は49.7と8月の53.0から低下した。好況と不況の分かれ目とされる50を下回り、市場予想平均の52.8を下回った。市場では「景気指数の先行指標されるシカゴPMIが弱い結果となったことで、10月1日の9月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数も同様にさえない結果になるのでは」との声が聞かれ、円買いドル売りが進んだ。その後、米長期金利が徐々に低下幅を縮めたほか、市場では「四半期末に絡んだ円売りドル買いのフローが出たのではないか」との指摘もあり、円は次第に下落幅を拡大させた。スペイン銀行(中央銀行)が発表した銀行ストレステストで、「想定される資本不足額が予想ほど大きくなかった」との見方が広がると、欧州債務問題への先行き不透明感がやや和らぎ、円売り外貨買いが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米経済指標が発表された直後に1ドル=77円73銭前後まで値を下げたものの、長期金利の低下幅縮小や四半期末のフローで徐々に上昇幅を拡大。3時前に78円11銭前後の日通し高値をつけた。
・ユーロ円は一時1ユーロ=100円51銭前後まで値を上げたものの、ユーロドルの下落につれて100円14銭前後まで下押しした。
・ユーロドルは上値の重い展開。米経済指標の悪化を背景に米株相場が下落すると、投資家のリスク回避志向を意識したユーロ売りドル買いが入った。24時30分前には1ユーロ=1.2838ドル前後の日通し安値をつけた。200日移動平均が位置する1.2824ドルレベルがサポートとして働いたためそのあとはやや下値を切り上げたものの、5時30分過ぎには1.2842ドル前後まで再度値を下げた。

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