為替・株式・商品マーケット概要

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 2012年12月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2012年12月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年12月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2012-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。米共和党のベイナー下院議長が記者会見で「増税は間違った対応」「現時点では何ら進展が見られない」「ホワイトハウスとの協議は行き詰っている」などと述べたことが伝わると、ダウ平均株価が下げ幅を拡大。10月米PCEや11月米シカゴ購買部協会景気指数が予想より弱い内容となったことも株価の重しとなり、リスク回避的な円買いが広がった。1ドル=82円90銭や83円ちょうどに観測されているオプションのバリアに絡んだ円買いが入ったことも円全体を下支えした。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州時間に1ドル=82円75銭前後の日通し高値を付けたものの、NY時間ではさえない展開に。バリアオプションの防戦売りが上値を抑えたほか、米経済指標の弱い結果を受けて徐々に上値を切り下げた。市場では「週末を控えたポジション調整に伴う売りが出た」との声も聞かれ、NY時間午後には一時82円35-38銭まで下押しした。
・ユーロ円は独下院がギリシャ向け支援法案を可決したとの報道が伝わったあと一時1ユーロ=107円62-67銭まで値を上げた。しかし、NY時間の終了間際に米格付け会社ムーディーズが欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の格付けを「AAA」から「AA1」に引き下げたことが伝わると、107円01-06銭まで値を下げた。
・ユーロドルは時間外のダウ先物が失速したことでリスク回避的な売りが強まり、22時30分過ぎに1ユーロ=1.2968ドル前後と日通し安値をつけた。その後はダウ平均株価が一時持ち直したことを手掛かりにショートカバーが進み、欧州時間につけた高値の1.3029ドル前後に迫る1.3021-24ドルまで値を戻した。市場では「1.3000ドルのオプションが本日のNYカット(日本時間24時)で権利行使期限を迎えたため、値動きが軽くなった」との声が聞かれた。マイナス圏に沈んだダウ平均が米議員のコメントをきっかけに下げ幅を広げると、一時12995-98ドルまで下押しした。NY時間の終了間際に米格付け会社ムーディーズがESMとEFSFの格付けを引き下げたことが伝わると、1.2982-85ドルまで下げ幅を広げた。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2012年12月 発言・ニュース

[2012-12-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。米共和党のベイナー下院議長が記者会見で「増税は間違った対応」「現時点では何ら進展が見られない」「ホワイトハウスとの協議は行き詰っている」などと述べたことが伝わると、ダウ平均株価が下げ幅を拡大。10月米PCEや11月米シカゴ購買部協会景気指数が予想より弱い内容となったことも株価の重しとなり、リスク回避的な円買いが広がった。1ドル=82円90銭や83円ちょうどに観測されているオプションのバリアに絡んだ円買いが入ったことも円全体を下支えした。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州時間に1ドル=82円75銭前後の日通し高値を付けたものの、NY時間ではさえない展開に。バリアオプションの防戦売りが上値を抑えたほか、米経済指標の弱い結果を受けて徐々に上値を切り下げた。市場では「週末を控えたポジション調整に伴う売りが出た」との声も聞かれ、NY時間午後には一時82円35-38銭まで下押しした。
・ユーロ円は独下院がギリシャ向け支援法案を可決したとの報道が伝わったあと一時1ユーロ=107円62-67銭まで値を上げた。しかし、NY時間の終了間際に米格付け会社ムーディーズが欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の格付けを「AAA」から「AA1」に引き下げたことが伝わると、107円01-06銭まで値を下げた。
・ユーロドルは時間外のダウ先物が失速したことでリスク回避的な売りが強まり、22時30分過ぎに1ユーロ=1.2968ドル前後と日通し安値をつけた。その後はダウ平均株価が一時持ち直したことを手掛かりにショートカバーが進み、欧州時間につけた高値の1.3029ドル前後に迫る1.3021-24ドルまで値を戻した。市場では「1.3000ドルのオプションが本日のNYカット(日本時間24時)で権利行使期限を迎えたため、値動きが軽くなった」との声が聞かれた。マイナス圏に沈んだダウ平均が米議員のコメントをきっかけに下げ幅を広げると、一時12995-98ドルまで下押しした。NY時間の終了間際に米格付け会社ムーディーズがESMとEFSFの格付けを引き下げたことが伝わると、1.2982-85ドルまで下げ幅を広げた。

[2012-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感に乏しかった。ユーロに対しては朝方に円買いが先行したものの、ユーロドルやユーロクロスの上昇につれた円売りユーロ買いが出たため失速した。一方、豪ドルに対しては強含んだ。予想を下回る豪経済指標の結果を手掛かりに、円買い豪ドル売りが優勢となった。
 また、ドルに対してはもみ合いだった。市場では「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドの円買いドル売りが入った」との指摘があり下値を支えたものの、日本株相場の上昇に伴う円売りドル買いが出たため相場は方向感が出なかった。

[2012-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。日本株相場が引けにかけて上げ幅を縮めたほか、中国株式市場で上海総合指数が1%超下落。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から、円を買い戻す動きが出た。ただ、欧州株相場が上昇して始まったこともあり、上値も限定的だった。

[2012-12-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。円ドル相場でアジア時間早朝の高値や前週末の高値を上抜けて損失覚悟の円買い注文を巻き込むと、全般円買いが優位となった。ただ、欧州株や時間外のダウ先物が上げ幅を拡大したうえ、スペインの国債利回りが大幅に低下したことを背景に、投資家心理の改善を意識した円売りが広がると上値が切り下がった。
 市場で「スイスの主要な銀行がスイスフラン預金にマイナス金利を適用する可能性がある」との噂が広がると、ユーロ買いスイスフラン売りが優勢に。「スペインはEUに対して銀行支援を正式に要請。融資は12月12日前後に実施へ」との報道もユーロ買いを後押しし、円安・ユーロ高が進んだことも円全体の重しとなった。
なお、クレディ・スイスは3日、「10日からスイスフラン預金のマイナス金利適用を開始する」と発表した。また、「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)の報道官はクレディ・スイスによるスイスフラン預金のマイナス金利適用についてコメントしなかった」と伝わった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前週末の安値1ドル=82円04銭前後を下抜けて損失覚悟の売り注文を巻き込み、82円ちょうど前後まで下げ足を速めた。売り一巡後は時間外の米長期金利の上昇も下支えとなり、82円28-31銭まで値を戻した。
・ユーロ円は1ユーロ=106円83-88銭とアジア時間早朝の安値106円77銭前後に接近した後、107円46-51銭まで持ち直し、アジア時間の高値107円52銭前後に迫った。
・ユーロドルは買い一服。欧州株やスペイン国債の上昇が買いを誘ったほか、予想を上回る11月英製造業購買担当者景気指数(PMI)を好感したポンドドルの上昇を支えに、1ユーロ=1.3049ドル前後とアジア時間の高値1.30475ドル前後を上回った。ただ、1.3050ドル前後より上の水準に観測されている売り注文が上値を抑え、総じて1.3035ドル前後で方向感が出なかった。
 その後、「スイスの主要な銀行がスイスフラン預金にマイナス金利を適用する可能性がある」との噂からユーロスイスフランが急伸すると、つれる形で買いが優位に。「スペインはEUに対して銀行支援を正式に要請。融資は12月12日前後に実施へ」との報道も買い材料とみなされ、一時1.3075ドル前後と10月23日以来の高値を更新した。
 もっとも、「スペインの銀行支援要請は新味に乏しい」「スペインの全面支援要請と誤解して買いを進めた向きもいた」との指摘もあり、買いは長続きせず1.30ドル台半ばまで値を下げた。

[2012-12-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。欧州株や時間外のダウ先物が上昇幅を拡大したことで、投資家のリスク志向改善を意識した売りが出た。市場では「ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けたユーロ買いが観測された」との声が聞かれ円売りユーロ買いが進んだことも、円全体を押し下げた。「スイスフラン預金にマイナス金利を適用か」との噂をはやしたユーロスイスフランの急伸も対ユーロでの下落を後押しする格好となった。もっとも、NY午後に入りマイナス圏に沈んだ米株相場が下げ幅を拡大すると、買い戻される展開となった。

[2012-12-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。前日の米経済指標の悪化を受けて、米景気の回復観測が後退。日本株が下落したこともあり、投資家のリスク許容度が低下すると円を買う動きが広がった。市場では「米系短期筋の円買いドル売りが入った」との指摘もあった。

[2012-12-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上昇。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくは狭い値幅でのもみ合いが続いた。ただ、米景気の回復観測が後退するなかで、「英系からの円買いドル売りが入った」ことをきっかけに相場は強含んだ。損失覚悟の円買い注文を巻き込むと上昇に弾みが付いた。

[2012-12-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。対ドルで英系からの円買いが持ち込まれ、損失覚悟の円買い注文を巻き込むと全般円高が進んだ。前日にクレディ・スイスが「スイスフラン預金のマイナス金利適用を開始する」と発表したことが引き続き意識され、対スイスフランで円買いが強まる場面もあった。ただ、欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移し、投資家のリスク許容度が保たれるなかで円買いは長続きせず、持ち高調整の円売りに押し戻された。
 なお、欧州連合(EU)当局者の話として「EU財務相らは銀行監督についての合意に至らず、12日に会合を再開する」と伝わったが、目立った反応はなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円87銭前後から82円04-07銭まで買い戻された後、82円ちょうど前後でのもみ合いが続いた。
・ユーロ円は1ユーロ=106円94銭前後から107円38銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは強含み。クレディ・スイスによるスイスフラン預金のマイナス金利適用が引き続き材料視され、ユーロスイスフランが1ユーロ=1.2145スイスフランまで値を伸ばした流れに沿った。欧州株や時間外のダウ先物の上昇を好感した買いも続き、1ユーロ=1.3099ドル前後と10月18日以来の高値を更新した。ただ、1.3100ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りが厚く上値では神経質な値動きとなった。

[2012-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。米長期金利が低下に転じるにつれて、日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りが広がった。ユーロドルの上昇につれた円買いドル売りも出た。一方、対ユーロではさえなかった。欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したほか、ユーロポンドの上昇主導で全般ユーロ買いが強まったことが重しとなった。米株相場がマイナス圏に沈むとリスク回避的な買いも入ったが、ユーロが強含む中で円買いは長続きしなかった。

[2012-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は急落。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくは狭い値幅でのもみ合いが続いた。ただ、中国株式市場で上海総合指数が節目の2000台を回復し3%超上昇すると、投資家のリスク許容度が高まり円売り外貨買いが優勢に。市場では「米系証券や大手邦銀の円売りドル買いが観測された」との指摘があった。損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込んで下げ足を速めた。

[2012-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は安値圏でもみ合い。日本株や中国株の上昇を背景に、投資家のリスク許容度が高まり円売り外貨買いが出た。半面、急ピッチで円安が進んだ反動でポジション調整に伴う円買いが入ったため、相場は方向感が出なかった。ユーロに対しては、オプションに絡んだ円買いが入り下値を支えた。

[2012-12-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は堅調。スペイン国債の入札が「低調だった」と受け止められると、同国国債利回りが急上昇。10月ユーロ圏小売売上高も予想より弱く欧州株が上げ幅を縮小したため、リスク許容度の低下を意識した投資家が対ユーロ中心に円買いを進めた。ただ、主要通貨に対してユーロが売られると同時に円が売られたため、ユーロ以外の通貨に対する円買いの勢いは緩やかだった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円06-09銭まで値を下げた。ただ、市場では「22時15分発表の11月ADP全米雇用報告や24時の11月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数などを見定めたい」との声もあり下値は限られた。
・ユーロ円は欧州株が高く始まったことを手掛かりに1ユーロ=107円96銭前後と4月20日以来の高値を更新したが、108円ちょうどに観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りに上値を抑えられた。頭の重さが確認されたとして欧州株の上げ幅縮小などとともに利食い売りや戻り売りが膨らみ、107円25-30銭まで下げ足を速めた。
・ユーロドルは一転下落。欧州株高を好感して10月18日以来の高値となる1ユーロ=1.3126ドル前後まで上げたが、市場では「1.3150ドルに設定されているバリアオプションの防戦売りが厚い」との指摘があり、頭の重さを嫌気した売りに押された。「国際機関から売りが出た」との声も聞かれたうえ、スペインの国債利回り上昇や欧州株の上げ幅縮小も嫌気され1.30615ドル前後まで急ピッチで下げた。

[2012-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。11月ADP全米雇用報告が予想より弱い結果となったことや、米長期金利の低下が一時買いを誘った。ただ、11月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が予想を上回る強い結果となったほか、オバマ米大統領が「共和党が動けば、『財政の崖』は1週間で解決が可能」と述べたことを手掛かりにマイナス圏に沈んだダウが持ち直すと、次第に売りに押された。日経新聞電子版が「衆院選では全480議席のうち自民党が単独過半数を確保する勢いで、公明党との政権復帰の可能性が高まっている」などと報じると、自民党が次期政権となれば一段の金融緩和が実施されるとの見方が改めて浮上。日銀に対する緩和期待をはやした売りが強まった。

[2012-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前日から今朝にかけて報じられた衆院選の世論調査で、「自民党が単独で過半数を獲得する公算が大きくなった」との見方が浮上。日銀への追加金融緩和圧力が強まるとの思惑から、全般円売りが優勢となった。市場では「海外勢中心に円売りを進めた」との指摘があった。半面、「1ドル=82円台半ばから83円ちょうどにかけては断続的に円買い注文が観測されている」との声も聞かれたため、下落のスピードは緩やかだった。

[2012-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。1ドル=83円ちょうどに観測されているバリアオプションに絡んだ円買いドル売り注文が意識されて、徐々に下げ幅を縮めた。ただ、英欧の金融イベントの結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的に円の上値を追う展開にはならなかった。

[2012-12-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。欧州株の上げ幅拡大や時間外のダウ先物の持ち直しをながめ、リスク許容度の改善を意識した投資家から円売りが広がった。ただ、対ユーロではバリアオプションに絡んだ防戦買いが入ったほか、株高の一服が円買い戻しを誘い下値が切り上がった。対ドルでは米長期金利の低下を背景に日米金利差縮小を見込んだ円買いが散見された。
 欧州中央銀行(ECB)は6日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となったが、一部で利下げを警戒した向きもいたようで、発表後は円売りユーロ買いがやや進んだ。
 なお、イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表した。22時30分にはドラギECB総裁の定例記者会見が予定されているほか、前週分の米新規失業保険申請件数などが発表される。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円33銭前後までじり安となった。
・ユーロ円は1ユーロ=107円89銭前後まで上げた後、108円ちょうどに設定されているバリアオプションの防戦売りに押され107円49-54銭まで失速した。ただ、アジア時間につけた日通し安値107円47銭前後がサポートとなり下値が切り上がった。
・ユーロドルは底堅い。欧州株の上昇が好感されたほか、10月独製造業新規受注が予想を上回ったことを手掛かりに1ユーロ=1.30865ドル前後まで上げた。ただ、前日NY時間安値からの戻り高値1.3091ドル前後が戻りの目処として意識されると、株高の一服に伴い伸び悩む展開に。欧金融イベントを前に思惑的な売りが出た面もあり、1.3053-56ドルまで失速した。もっとも、ECBが政策金利を据え置いたことがわかると1.3082-85ドルまで買い戻された。

[2012-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで買い優勢。堅調な欧州株や、予想よりも強い結果となった10月独製造業新規受注を手掛かりとして円売りユーロ買いが進む場面もあったが、その後は一転買い優勢の展開に。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が定例記者会見で「金利について幅広い協議を行ったが、据え置きを決定した」「中銀預金金利のマイナス金利について協議をした」などと述べたことから、ECBが利下げを検討したとの見方が浮上。全般ユーロ売りが強まった影響を受けた。ドルに対してはもみ合いとなった。米長期金利の低下幅拡大が日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りを誘った場面こそあったが、ユーロ絡みの取引が中心となったことで方向感が出なかった。

[2012-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含んだ。日本の輸入企業の円売りドル買いが出たほか、日銀による追加金融緩和への思惑などを背景に円安が進んだ。市場の一部では「北朝鮮による地政学リスクをはやした円売りも出たのではないか」との指摘があった。半面、「1ドル=82円台後半には断続的に円買い注文が観測されている」との声が聞かれたため、下落のスピードは緩やかだった。83円ちょうどに設定されているバリアオプションに絡んだ円買いドル売り注文も引き続き意識される。

[2012-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。市場では「午前中に円売りを進めた短期筋が下値の堅さを嫌気して反対売買に動いた」との指摘があったほか、日経平均が終盤失速したことなどを手掛かりに円買い外貨売りが入った。
 欧州の取引時間帯に入り、独連銀が2013年独GDP見通しを下方修正したと伝わると対ユーロ中心に円買いが強まった。さらに三陸沖で地震が発生し気象庁が津波警報を出すと、リスク回避目的の円買いが加速した。

[2012-12-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は底堅い。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が高まるなか、独連銀が2013年独国内総生産(GDP)見通しを下方修正したほか、三陸沖で地震が発生し津波警報が発令されたため、リスク回避的な円買いが先行した。ただ、11月米雇用統計の発表を控えて追随する動きは見られず、円買いは長続きしなかった。
 もっとも、10月独鉱工業生産が予想を下回り、欧州株や時間外のダウ先物がマイナス圏に沈むと、投資家が「リスクオフ」の動きをじわりと強め円が再びじり高に。ECB理事会メンバーのマクチ・スロバキア中銀総裁が7日、「木曜日の政策会合では政策金利について非常に真剣な協議が行われた」「状況が改善しなければ、来年に金利を変更するとの予想は可能だ」などと述べたうえ、関係者の話として「ECB理事会の過半数が利下げを支持」と伝わると、対ユーロ中心に円買いが加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円18銭前後から82円42-45銭まで買い戻されたが、82円30銭付近まで失速した。
・ユーロ円は1ユーロ=106円20銭前後から106円60-65銭まで値を戻した後、106円14銭前後まで再び下げた。
・ユーロドルはさえない。独連銀による2013年独GDP見通し下方修正や三陸沖地震を受けた津波警報発令が嫌気された。10月独鉱工業生産が予想を下回ったうえ、ECBの利下げ観測を高める発言や報道が続き、1ユーロ=1.28975ドル前後まで売り込まれた。ただ、11月28日の安値1.2880ドル前後が下値の目処として意識されると、11月米雇用統計の発表を前に売り持ち高を調整する向きもあり、いったん下げ止まった。

[2012-12-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで行って来い。米労働省が7日発表した11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比14万6000人増と市場予想平均の前月比8万6000人増より強かった。また、失業率も7.7%と市場予想平均の7.9%より強く、米労働市場の改善が示されたとして円売りドル買いが進んだ。時間外のダウ先物や米長期金利が急上昇したことも円売りを誘った。ただ、83円ちょうどに設定されているバリアオプションの防戦買いが入ったことで下げ渋った。12月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が74.5と市場予想平均の82.0程度を下回ったことも買いを支えた。米経済見通しの改善をはやして売りを進めた短期筋が反対売買を迫られたことで買いの勢いは強まり、欧州時間に付けた日通し高値に一時迫る場面があった。対ユーロでは小動き。円・ドルとユーロドルの影響を同時に受けたことで、大きな方向感は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米雇用統計の強い結果を受けて一時1ドル=82円83銭前後まで急ピッチで上昇したものの、その後は一転して売り優勢に。83円ちょうどに設定されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられたほか、景況感を示す米経済指標の弱い結果が売りを誘った。米雇用統計後に買いを進めた短期筋のストップロスを断続的に巻き込み、1時過ぎには82円22-25銭まで下げ足を速めて、欧州時間に付けた日通し安値の82円18銭前後に迫った。
・ユーロ円はECBの利下げ観測の高まりから、21時40分過ぎには本日安値となる1ユーロ=106円13銭前後まで下げた。ただ、強い11月米雇用統計を受けたドル円の上昇や株高を支えに、一時106円85-90銭まで買い戻された。
・ユーロドルは10月独鉱工業生産が予想よりも弱い結果となったことや、欧州株相場が下げに転じたことが重しとなった。ECB理事会メンバーのマクチ・スロバキア中銀総裁が「木曜日の政策会合では政策金利について非常に真剣な協議が行われた」「状況が改善しなければ、来年に金利を変更するとの予想は可能だ」とコメントしたことにくわえ、関係者の話として「ECB理事会の過半数が利下げを支持」と伝わると、ECBに対する利下げ観測が改めて浮上。強い米雇用統計の結果が伝わると、11月28日の安値1ユーロ=1.2880ドル前後を下抜け、23時前には1.2876ドル前後まで下げ足を速めた。その後、マーケットニュースインターナショナル(MNI)が「ECB理事会の大半が利下げを望んだが、ドラギECB総裁バイトマン独連銀総裁クーレECB理事アスムッセンECB理事が阻止した」と報じたことで、1時過ぎには1.2950-53ドルまでショートカバーが進んだ。もっとも、市場では「ECB理事会では大半が利下げを望んでおり、引き続き利下げ観測は根強い」との声が聞かれたほか、一目均衡表雲の上限が位置する1.2959ドル前後が上値目処として意識されたことで、買いの勢いは続かなかった。

[2012-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが出た。半面、市場では「前週末の海外市場では、円の下値の堅さが示された」との見方があり、円売りの勢いはすぐに弱まった。10月国際収支速報で、経常黒字が予想より強い内容となったことも円の下値を支えた。

[2012-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小幅高。日経平均が下げに転じたタイミングで円買い外貨売りが入ったほか、イタリア国債の利回りが急上昇したことでリスク回避的な円買いが入った。欧州株先物の下落も円の支援材料。ただ、市場では「円の上値の重さも意識される」との指摘があり、そのあとは伸び悩んだ。

[2012-12-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。イタリアのモンティ首相の辞意表明を受けて同国国債が急落したほか、欧州株が軟調に推移したため、リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが強まった。ただ、イタリア国債や欧州株の下げが一服すると、持ち高調整の円売りが出て上値が切り下がった。また、市場では「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)のフィキシングタイムに絡んだユーロ買いドル売りが入った」との指摘があり、つれる形で対ユーロ中心に円売りが続いた。
 一方、円は対ドルで底堅い。米長期金利の低下を背景に日米金利差縮小を見込んだ円買いが先行したが、米金利低下が一服すると円買いもいったん収まった。もっとも、対ユーロなどでドル売り圧力が高まったため、円買いドル売りが再開した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前週末の安値1ドル=82円18銭前後を下抜け82円12銭前後まで値を下げた。「82円ちょうど前後にかけて買い注文が観測されている」との指摘があり、下値の堅さが意識されると82円27-30銭まで買い戻されたが、ユーロなどに対してドル売り圧力が高まった影響から82円12銭前後まで再び下げた。
・ユーロ円は前週末の安値1ユーロ=106円13銭前後を下抜け105円99銭前後まで下げた。売り一巡後は106円30-35銭まで値を戻した。
・ユーロドルは堅調。イタリア国債や欧州株の下げが一服したことが相場を支えた。一目均衡表雲の上限が位置する1ユーロ=1.2924ドル前後に上値を抑えられる場面があったが、ECBフィキシングに絡んだ買いが持ち込まれ1.2938ドル前後まで値を伸ばした。

[2012-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。NY時間に入って欧州株が下げ幅を縮小したほか、米株式相場も底堅く推移した影響から、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いが進んだ。関係者筋の話として「日銀は国内景気の回復時期が日銀の期待する来夏から後ずれするリスクを懸念しており、19-20日の金融政策決定会合で追加緩和を検討する」「緩和手段は資産買入等の基金の10兆円程度の増額が軸になる」などと伝えたことを手掛かりに、日銀の追加金融緩和期待で全般に円売りが進んだ面もあった。
 また、円は対ユーロでも弱含み。「スペイン財務省が発表した13日実施予定の国債入札の目標額が予想より少なかったため、スペインの資金需要に対する懸念が緩和した」との見方から、欧州時間に急落していたスペイン国債が買い戻され、円売り・ユーロ買いにつながったようだ。

[2012-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。米連邦準備理事会(FRB)が11-12日開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、相場は狭いレンジでのもみ合いとなった。
 なお、市場では「外貨建て投信の新規設定に伴う円売り外貨買いが出た」との指摘があったものの、日本株やアジア株が下落したこともあり円の下値は限られた。

[2012-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米連邦準備理事会(FRB)が11-12日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、相場は方向感が出なかった。

[2012-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。米連邦準備理事会(FRB)が11-12日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、相場は方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。
・ユーロドルが上昇した影響を受けて一時1ドル=82円31銭前後まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。今日一日の値幅は13銭程度と小さかった。ユーロ円も1ユーロ=106円台半ば中心の値動きが続き、大きな方向感は出ていない。
・ユーロドルは本日高値圏でのもみ合い。特に新規のユーロ買い材料は伝わっていないが、「アジア系中銀のユーロ買いドル売りが観測された」「海外ヘッジファンドの買いが入った」との指摘があり、一時1ユーロ=1.2962ドル前後まで上げた。半面、市場では「1.2970ドルにはまとまった規模の売り注文が観測されている」との指摘があり、相場の上値を抑えた。

[2012-12-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外のダウ先物が上昇したほか、イタリアやスペインの国債利回りが低下幅を拡大し、投資家のリスク志向が改善するとして円売りが広がった。12月独ZEW景況感指数がプラス6.9と市場予想平均のマイナス11.5を上回ったうえ、「ギリシャは国際支援団から次回融資を受け取る条件となっている国債買い戻しについて、300億ユーロの目標を達成できる見通し」との報道を受けて、欧州の景気減速や債務問題を巡る懸念が後退すると対ユーロ中心に円売りが加速した。
 一方、円は対スイスフランで買い先行後、売り優位。UBSがスイスフラン建て預金に課金すると発表したことを受け、円買いスイスフラン売りが先行した。13日にスイス国立銀行(SNB)政策金利発表を控えて、「SNBがユーロスイスフランの下限を1.2000スイスフランから引き上げる」との噂が広がったことも円買いスイスフラン売りを後押しした。ただ、対ユーロ中心に円安が加速した影響から一転円売りが優位となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円56銭前後と前日の高値82円64銭前後に迫った。米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ買いも散見された。
・ユーロ円は1ユーロ=107円19銭前後まで値を伸ばした。なお、ギリシャの地元テレビ局は11日、「ギリシャの国債買い戻し額は目標を達成した」「ユーログループではギリシャの国債買い戻しの結果について議論される見通し」などと報じた。
・ユーロドルは堅調。強い独景気指標や「ギリシャは国債買い戻しの目標を達成できる見通し」との報道が買い材料とみなされた。1ユーロ=1.2998ドル前後まで強含んだ。ただ、市場では「1.3000ドルに観測されている売り注文や一目均衡表転換線が位置する1.3001ドル前後をバックに戻り売りが出た」「国際機関から売りが観測された」との指摘があり、いったん買いが収まった。

[2012-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。「ギリシャは国際支援団から次回融資を受け取る条件となっている国債買い戻しについて、300億ユーロの目標を達成できる見通し」と報じたことを受けて、ギリシャ債務問題への進展期待が高まった。また、前日の引け後に伝わった「財政の崖を巡る協議に進展が見られ、数日中により実質的なものになる」との報道も材料視され、欧米株式相場が堅調に推移すると、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いの動きが広がった。
 その後も株高を背景に円売りが続いたが、リード米上院院内総務が「クリスマスまでに財政の崖で合意に達するのは難しいだろう」と発言したことで、米株が失速すると円売りの動きも収まった。

[2012-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を見極めたいとの雰囲気が強く、しばらくはもみ合いの展開が続いた。北朝鮮がミサイルを発射したことを手掛かりに、地政学リスクから円売りが出る場面もあったが反応は限定的だった。
 ただ、午後の日経平均が堅調に推移すると、投資家のリスク許容度が高まり円売り外貨買いが優勢となった。

[2012-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本株相場の上昇を背景に、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り外貨買いが出たほか、市場では「海外ヘッジファンドの円売りドル買いが出た」との指摘があった。
 夕刻にかけては、欧州勢の円売りが観測されたほか、「ドルに対しては、バリアオプションを付けに行く動きが出た」との指摘があった。

[2012-12-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円はさえない。対ドルでバリアオプションの突破を狙った仕掛け的な円売りが持ち込まれ、全般円売りが強まった影響が残った。また、市場では「中東勢からまとまったユーロ買いが観測された」との指摘があり、対ユーロでバリアオプションを突破し円売りが加速した。米連邦準備理事会(FRB)が今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和を強化するとの観測を背景に、欧州株や時間外のダウ先物が強含んだことも円全体の重しとなった。
 ただ、対ドルではバリアオプションの防戦買いも目立ち、安値圏で売買が交錯して神経質な値動きとなった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円ちょうどに設定されているバリアオプションの突破を狙った買いが入り、82円94銭前後と4月4日の高値に面合わせした。ただ、バリアオプションの防戦売りも厚く高値圏で売買が交錯した。
・ユーロ円は1ユーロ=108円ちょうどに設定されていたバリアオプションを突破し、損失覚悟の買い注文を巻き込んだ。4月5日以来の高値となる108円20銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルはしっかり。ユーロが全面高となった流れに沿って目先の売り注文をこなし、1ユーロ=1.3053ドル前後まで強含んだ。FRBの金融緩和強化観測や株高を意識したユーロ買いドル売りが入った面もあった。

[2012-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。対ドルでバリアオプションの突破を狙った仕掛け的な円売りが持ち込まれ、全般に円売りが優位となった。また、米連邦準備理事会(FRB)11-12日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で「年末のツイストオペ終了後に、月間450億ドルの長期国債を購入する」「少なくとも今後1-2年のインフレ見通しが2.5%以上とならず、失業率が6.5%を上回る限り、異例の低金利が適切となると予想」などの見解を示し、量的緩和策を強化。米国株相場が買いで反応したため、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いが広がった面もあった。
 もっとも、バーナンキFRB議長が米雇用市場や財政の崖問題に対する懸念を示したことで米株が失速すると、円売りの動きも一服。引けにかけてはやや下げ幅を縮めた。

[2012-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。米連邦準備理事会(FRB)が11-12日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融緩和の強化を決定。市場では「日銀もFRBに追随して19-20日の金融政策決定会合で追加緩和に動く」との見方が浮上し、円売りが優勢となった。
 一部海外メディアが「日銀の新たな貸出支援制度の融資対象にヘッジファンドを含む国内外のノンバンクなども加える」と報じたことで、「円キャリー取引(円を調達して外貨に振り向ける取引)が再開するとの思惑が浮上している」との声も聞かれた。

[2012-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。日銀による追加金融緩和への期待から円売りが出たものの、夕刻にかけては下げ幅を縮めた。急ピッチで円安進行が続いたあとだけに、利益確定目的の円買い外貨売りが優勢となった。時間外の米長期金利が低下に転じたことも円買いドル売りを誘った。

[2012-12-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は伸び悩み。欧州株安や時間外のダウ先物が弱含み投資家のリスク許容度が低下すると、日銀の追加金融緩和を期待してアジア時間から膨らんだ円の売り持ち高を調整する動きが出た。対ドルでは時間外の米長期金利の低下に伴う円買いも見られた。ただ、欧州株が下げ止まり、ダウ先物や米長期金利が上昇に転じると、円買い圧力が後退し上値が切り下がった。
 なお、ユーロ圏財務相会合は13日、ギリシャへの支払いを承認した。「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)はギリシャに3月末までに491億ユーロを供与し、そのうち343億ユーロは直ちに供与される」と伝わったほか、ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)は「2020年時点でギリシャの債務を対GDPで124%まで削減するため、必要であれば追加の措置を講じる準備がある」との見解を示したが、市場の反応は薄かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に1ドル=83円67銭前後と3月21日以来の高値を更新したが、市場では「84円ちょうどに設定されているバリアオプションの防戦売りが83円70銭から並んでいる」との指摘があり、上値の重さが嫌気されて83円23-26銭まで失速した。ただ、売り一巡後は83円51-54銭まで再び上げた。
・ユーロ円は4月4日以来の高値となる1ユーロ=109円55銭前後から108円65銭前後まで下げた後、109円台を回復した。
・ユーロドルは下げ幅縮小。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)がユーロスイスフランの下限1.2000スイスフランを維持したことが失望され、ユーロスイスフランが1ユーロ=1.2088スイスフラン前後まで下落。つれる形でユーロ売りドル買いが強まった影響が残った。欧州株安もリスク回避的な売りを誘い、1ユーロ=1.3040ドル前後まで弱含んだ。ただ、欧州株安の一服やダウ先物の持ち直しを支えに買い戻しが入り、1.3079-82ドルまで値を戻した。市場では「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)のフィキシングに絡んだ買いが入った」との声もあった。

[2012-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。欧米株式相場やWTI原油先物相場の下落で投資家のリスク許容度が低下し、資源国通貨とされる豪ドルなどに対しては円買いが入った。半面、ドルに対してはさえない。米長期金利の上昇で日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たほか、日銀の追加金融緩和への思惑も重しとなった。また、ポンドに対しては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が英国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことを受けて、一時円買いポンド売りが強まる場面もあった。
 なお、11月米小売売上高や前週分の新規失業保険申請件数など米経済指標は強弱まちまちな結果となったことで、反応は限定的。カナダ銀行(BOC)イングランド銀行(BOE)欧州中央銀行(ECB)米連邦準備理事会(FRB)スイス国立銀行(SNB)は米ドル・スワップ取極を2014年2月1日まで延長することを明らかにしたが、目立った反応は見られなかった。

[2012-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。週末の実質5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが先行。12月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことが分かると、上海総合指数が3%近く上昇した。投資家のリスク許容度が高まり円売り外貨買いが進んだ。ドルに対しては、1ドル=84円ちょうどに観測されているバリアオプションを付けに行く動きが見られた。

[2012-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。1ドル=84円ちょうどに設定されているバリアオプションに絡んだ円買いドル売りが入り、徐々に下値を切り上げた。16日の衆院選を前に、ポジション調整に伴う円買い外貨売りも入ったようだ。

[2012-12-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円はしっかり。高く始まった欧州株が頭の重い展開となり投資家のリスク許容度が低下すると、予想を上回る12月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を受けた上海総合指数の大幅高を意識して、アジア時間に膨らんだ円の売り持ち高を調整する動きが出た。また、16日に衆院選を控えて対オセアニア通貨中心に円買い戻しが強まり、損失覚悟の円買い注文を誘発して急伸した。
 なお、欧州連合(EU)首脳会議終了後にメルケル独首相など欧州要人から発言が相次いだが市場の反応は薄かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円75銭前後でのもみ合いが続いたが、アジア時間の安値83円60銭前後を下抜けると売りが加速した。83円47銭前後まで下げ足を速めた。
・ユーロ円は1ユーロ=109円37-42銭まで値を下げた後、ややまとまったユーロ買いが入り109円80-85銭まで戻したが、109円11銭前後まで急ピッチで下げた。
・ユーロドルは戻りが鈍い。上海総合指数の4%超高や欧州株先物の買いが先行したことを背景に、1ユーロ=1.31195ドル前後まで値を上げた。ただ、市場では「1.31ドル台では戻りを売りたい向きが多い」「1.3150ドルのバリアオプションに絡んだ防戦売りが厚い」との声が聞かれ、上値の重さが嫌気された。欧州株の失速も重しとなり、アジア時間に付けた日通し安値1.3067ドル前後に面合わせした。その後、1.3098-01ドルまで買い戻されたが、ユーロ円の売りが加速した影響から1.3067ドル前後まで再び下げた。

[2012-12-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでしっかり。11月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%低下と市場予想平均の前月比0.2%低下を下回り、米長期金利が低下したことを受けて円買いドル売りが優勢となった。対ユーロにも円買いの動きは波及したが、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んでユーロ買いが強まったため、その後は一転下落。ポンドや豪ドルなど他の通貨に対しても同様の動きとなり、総じて「行って来い」だった。
 一方で、カナダドルに対しては強含み。10月カナダ製造業出荷が市場予想よりも弱い結果となったことでカナダドル売りが進んだ影響から、底堅い動きに終始した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州時間に上値の重さを確認した影響から戻り売りが優勢だった。米長期金利の低下で日米金利差縮小を意識した売りも出て、24時過ぎには1ドル=83円32銭前後まで下押し。もっとも、市場では「昨日海外時間の安値83円23銭前後が下値の目処として意識された」との指摘もあって、売り一巡後は83円台半ばで下げ渋った。
・ユーロ円は行って来い。ドル円の下げにつれて24時過ぎに1ユーロ=109円05銭前後まで下げたものの、一巡後はユーロ買いの流れに沿って急反発。日通し高値の109円98銭前後に迫る動きとなった。ただ、バリアオプションの設定されている110円ちょうど手前では防戦売りが厚く、引けにかけては伸び悩んだ。
・ユーロドルは買い優位。22時30分過ぎに1ユーロ=1.3066ドル前後まで下落したが、その後は急ピッチで値を上げた。市場では「ロンドン16時のフィキシングに絡んだ買いが入った」「バリアオプションの設定されている1.3150ドルの上抜けを狙った仕掛け的な買いも観測された」などの声が聞かれ、2時過ぎには1.3174ドル前後と5月4日以来の高値を更新。もっとも、1.3175ドルや1.3200ドルのバリアオプションに絡んだ防戦売りに上値を抑えられると、週末とあって市場参加者が次第に減少し1.31ドル台後半で値動きが細った。

[2012-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。16日に投開票が行われた衆院選で、自民党・公明党の両党は参院で否決された法案を衆院で再可決できる320議席を上回る325議席を獲得した。政権交代が確実となり、日銀への追加金融緩和圧力が高まるとの見方から早朝は円売りが先行した。
 ただ、対ドルでバリアオプションの防戦買いに下値を支えられると、市場では「海外勢から利益確定の円買いが持ち込まれた」との指摘もあり下げ幅が縮まった。もっとも、日経平均株価や上海総合指数が堅調地合いを維持し投資家のリスク志向が保たれたため、さらに円が買われる展開にはならなかった。

[2012-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。16日投開票の衆院選で自民党が圧勝し、日銀の追加金融緩和期待が改めて高まるなか、安倍晋三自民党総裁の記者会見を14時に控えて思惑的な円売りが散見された。安倍自民党総裁は「日銀は選挙結果を受け止めて適切な判断をしてくれると期待している」「日銀と2%の物価目標で政策協定を締結したい」「金融政策に関する私の主張は、選挙で多くの支持を得られた」などと発言したが、新味の内容に乏しく日経平均株価が上げ幅を縮小したため、円の下値も限られた。その後、欧州勢から利益確定の円買い戻しが小幅に入り、じわりと値を上げた。

[2012-12-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は買い戻しが一服。アジア市場で急落した反動が出たほか、欧州勢から利益確定の円買いが入ったためしばらくは堅調に推移した。米国の「財政の崖」問題で進展が見られないことも意識され、円の支援材料となった。ただ、欧州株が下げ渋ったうえ、時間外のダウ先物が持ち直すと円買い圧力は後退し、上げ幅を縮めた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時30分前に一時1ドル=83円62銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=109円93銭前後と日通し安値を付けたものの、そのあとは徐々に下値を切り上げた。
・ユーロドルは円絡みの取引が中心となったため、1ユーロ=1.31ドル台半ばでのもみ合いが続いた。なお、市場では「9月17日の高値1.31729ドル前後を終値ベースで上回るかどうかに注目が集まっている」との指摘があった。

[2012-12-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。アジア時間早朝に急ピッチで進んだ円安を調整する動きが続いていたが、ニューヨーク時間になると欧州株の下げ止まりや米株高を受けて円買いの動きも一服した。もっとも、利益確定の買いなども散見されたため、総じて円売りの動きは限定的だった。なお、オバマ米大統領米共和党のベイナー下院議長はホワイトハウスで米財政問題について会談。ベイナー議長がこれまで拒否していた富裕層増税について、年収100万ドル以上を容認する用意があるとの考えを示したとされ、「財政の崖」回避に向けた進展期待が高まったものの、相場への影響は限られた。

[2012-12-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。手掛かり材料に乏しいなか、しばらく方向感のない取引が続いた。ただ、関係者の話として「オバマ米大統領は年収40万ドルを上回る富裕層への増税を提案した」と伝わると、「財政の崖」回避に向けた与野党協議の進展期待から投資家心理が改善した。日経平均株価や上海総合指数、時間外のダウ先物が上げ幅を拡大するとともに円売りが広がった。対ドルでは米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見込んだ円売りが散見された。「白川方明日銀総裁が13時に自民党本部に安倍晋三総裁を訪問する」との報道を受けて、自民党政権下での日銀の追加金融緩和期待が改めて高まると円売りが継続した。

[2012-12-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。上海総合指数が1%超高からマイナス圏に沈み、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして円買いが散見された。対ドルでは米長期金利が低下に転じたことが小幅ながら円買いを誘った。ただ、欧州株先物や現物の欧州株が底堅く推移したため、一方的に円高が進む展開にはならなかった。手掛かり材料に乏しいなかで積極的な売買が見送られた面もあり、目立った値動きは見られなかった。

[2012-12-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。日銀による追加金融緩和の思惑を背景とした円売りが出る一方、利益確定の動きもあって円の下値は限られている。市場では「19-20日の日銀金融政策決定会合を控えて様子見ムードが強く、相場は方向感が出なかった」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円台後半。
・ユーロ円は1ユーロ=110円台半ばでの狭いレンジ取引が続いた。
・NZドル円は軟調。対ユーロや米ドルでNZドル売りが強まった流れに沿って、円高NZドル安が進み21時過ぎに一時1NZドル=70円47銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは神経質な動き。上海総合指数が終盤失速したことを背景にユーロ売りドル買いが先行。17時過ぎに一時1ユーロ=1.3156ドル前後まで値を下げた。ただ、欧州株が上昇し、財政懸念国の国債利回りが低下すると徐々に買い戻しが進んだ。市場では「国際機関のユーロ買いドル売りが入った」との指摘があり、19時30分過ぎに一時1.3189ドル前後まで上げた。スペインの国債入札が「順調だった」と受け止められたこともユーロの支援材料。もっとも、前日の高値1.3191ドル前後が上値の目処として意識されたほか、「バリアオプションが設定されている1.3200ドルに接近した場面では防戦売りが出やすい」との指摘があり、そのあとは伸び悩んでいる。

[2012-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。序盤こそ手掛かり材料に乏しかったことで方向感を欠いた動きとなっていたが、ニューヨーク時間の午後に入ると次第に円売りが優勢となった。オバマ米大統領米共和党のベイナー下院議長の間で米国の「財政の崖」協議について歩み寄りの姿勢が見られ、「財政の崖」回避に向けた期待が高まったため、米国株式相場が上昇幅を拡大。投資家のリスク許容度拡大を意識した円売り外貨買いが広がったほか、対ドルでは米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大を意識した円売りドル買いも出た。なお、7-9月期米経常収支や12月NAHB住宅市場指数に対しては目立った反応が見られなかった。

[2012-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。米「財政の崖」回避に向けた協議が進展するとの期待から、前日NY時間に株高とともに円売りが優位となった流れを引き継いだ。日経平均株価の130円超高が円全体を押し下げたうえ、仲値に向けた円売りが持ち込まれた。市場では「スイス系銀行から円売りドル買いが入った」との声も聞かれた。
 ただ、仲値後は円が買い戻される展開に。対ドルではバリアオプションの防戦買いに下値を支えられたほか、「マクロ系ファンドからユーロクロスの買いが観測された」との指摘があり、対主要通貨でユーロ買いが進むとともに円買いが入った。

[2012-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり安。日経平均株価が引けにかけて230円を超す上げ幅となり、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが散見された。ただ、対ドルでは時間外の米長期金利の低下が下値を支えたうえ、市場では「国内信託銀行から円買いが入った」との指摘があり、総じて方向感のない取引が続いた。もっとも、欧州株先物や現物の欧州株が底堅く推移するなか、資源国通貨などに対して次第に円が売られじり安となった。

[2012-12-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株相場が上昇したほか、欧財政懸念国の国債利回りが低下したため、投資家が「リスク・オン」の動きを強め円売り外貨買いが広がった。対ユーロでは、12月独Ifo企業景況感指数が市場予想を上回ったことなどを手掛かりに円売りが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はオプションのバリアが設定されていた1ドル=84円50銭。
・ユーロ円は1ユーロ=112円ちょうどを上抜けて、それぞれ1ドル=84円60銭前後、1ユーロ=112円53銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはしっかり。独経済指標の改善をきっかけにユーロ買いが入ったほか、市場では「アジア中銀やCTA(商品投資顧問)のユーロ買いドル売りが入った」との指摘があり相場は堅調に推移。アスムッセン欧州中央銀行(ECB)理事が「ECBの金融政策はすでに十分緩和的である」「中銀預金金利をマイナス金利にすることには非常に消極的」などと述べたと伝わると、ユーロ買いが活発化した。バリアオプションが観測されていた1ユーロ=1.3300ドルを突破し、一時1.3308ドル前後と4月3日以来の高値まで上昇した。

[2012-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。序盤は欧州時間に活発化した円売りの流れを引き継いだものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。米ホワイトハウス報道官が「オバマ米大統領は米共和党のベイナー下院議長が提案した『第2案』に対して拒否権を発動するだろう」との見解を示したと伝わり、「財政の崖」回避に向けた進展期待がはく落。投資家のリスク許容度が低下したことで円買い外貨売りの動きが広がったほか、オバマ米大統領や米共和党のベイナー下院議長の記者会見で新たな歩み寄りの姿勢が見られず、米株が軟調に推移したことも円の買い戻しにつながった。
 一方で、日銀による追加金融緩和への期待が重しとなったため、総じて上値も限定的。米長期金利の低下幅縮小を手掛かりに円売りドル買いが広がり、円全体の上値を押し下げた面もあった。

[2012-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売られた。「ホワイトハウスは財界トップに財政協議が後退していると伝えた」と伝わり、米「財政の崖」回避に向けた楽観的な見方が後退すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買いが先行した。「石破茂自民党幹事長が20日朝のテレビ番組で『極端に円安に振れることが本当にいいかというと、そうではない』と発言したことをはやして円買いが加速した」と指摘する市場関係者もいた。
 ただ、午後に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて円買いは長続きしなかった。本日は5・10日(五十日)にあたり、仲値に絡んだ円売りも出て上値が切り下がった。もっとも、日経平均株価の100円超安が円売りに歯止めを掛けると、次第に方向感を欠いた。

[2012-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。日銀は20日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを決めたと発表。声明では「資産買入等の基金を101兆円に増額」「長期国債買入れを5兆円、国庫短期証券買入れを5兆円増額」「次回会合で中長期的な物価安定の目処について点検」「新貸出支援制度の対象先は外国銀行の在日支店を含む預金取扱金融機関」などと伝わった。追加金融緩和を受けて一時円売りが強まったが、材料出尽くしとして直後には買い戻された。
 日経平均株価が120円超安から10円超安まで下げ幅を縮めるにつれて円の上値が切り下がったが、日経平均株価が引けにかけて130円超下落すると円買いが再開。市場では「スイス系銀行から円買いドル売りが観測された」との指摘もあり、円全体が強含んだ。
 白川方明日銀総裁は20日、定例記者会見で「安倍自民党総裁からの2%アコード要請は委員会で十分議論したい」「物価目標の見直し、結論が決まっているわけではない」「石田委員の付利引き下げ提案、金利水準の一段の低下をうながし為替に働きかける観点」などと語ったが、特に材料視されず高値圏でのもみ合いが続いた。

[2012-12-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は上値が重かった。日銀による追加金融緩和の内容がほぼ予想通りだったことから、「材料出尽くし」で利益確定の円買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。「複数の欧米金融機関が円売りドル買いを推奨するリポートを出した」との声が聞かれるなか、7-9月期米国内総生産(GDP)確定値が予想より強い内容となったことが好感され円安が進行した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに一時1ドル=84円40銭前後とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。
・ユーロ円はアジア時間の高値1ユーロ=111円60銭前後を上抜けて、一時112円13銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルは欧州債務危機への懸念が後退するなか、アジア時間早朝までの下落に対する買い戻しが先行。予想を上回る米GDPをきっかけに、市場のリスク選好度が高まるとユーロ買いドル売りが活発化した。23時前に一時1ユーロ=1.3295ドル前後まで買われ、前日の高値1.33085ドル前後に近づいた。

[2012-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでさえない。7-9月期米GDP確定値や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、11月米中古住宅販売件数など米経済指標が総じて予想よりも強い結果となったことを受けて、アジア時間に進んだ円高を調整する動きが広がった。市場では「複数の欧米金融機関がドル円の下押しは限定的として、買いを推奨するリポートを出した」「明日に日銀金融経済月報や12月月例経済報告の公表を控えて、日銀の追加金融緩和期待が再び高まる可能性がある」などの指摘もあり、総じて円売りが優勢となった。また、対ドルでの円売りは他の通貨に対しても波及。米国株式相場が軟調に推移したことでリスク回避目的の円買い戻しが進む場面も見られたが、米株が持ち直すと再び円は上値を押し下げられた。
 なお、「財政の崖」協議については、リード米上院院内総務が「上院は下院の提案するいかなる『財政の崖』法案も取り上げることはないだろう」と述べた半面、米共和党のベイナー下院議長は「提案した『第2案』が上院で否決されるとは考えていない」などの見解を示すなど、目立った進展は見られなかった。

[2012-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い優位。「米下院は日本時間21日、共和党の減税延長法案の一部を可決した」と伝わり、米「財政の崖」回避に向けた進展期待から円が小幅に売られた。ただ、「米下院が休会」「共和党はベイナー下院議長の減税延長法案の採決を延期する」と伝わると、投資家心理が冷やされる形で一転円が買い戻された。
 その後、「米下院はベイナー下院議長の減税延長法案の採決計画を取りやめ」「米下院はクリスマス後まで採決を計画しない」「米下院は早ければ27日にも審議再開の可能性」と相次いで報じられると、時間外のダウ先物が200ドル超急落する展開に。日経平均株価も130円超高から70円超安まで急落し10000円を割り込むなど、「リスクオフ」の動きが強まり円買いが加速した。対ドルでは米長期金利の急低下に伴い、日米金利差縮小を見込んだ円買いが強まった。

[2012-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。米下院がベイナー下院議長の減税延長法案の採決を取りやめ、米「財政の崖」問題への懸念が改めて高まるなか、午前にリスク回避的な円買いが加速した反動が出た。市場では「クリスマス休暇を前に持ち高調整目的の円売りが出た」との指摘もあった。その後、1月独消費者信頼感指数(Gfk調査)が5.6と市場予想平均の5.9を下回ったことがわかると、対ユーロ中心に円買いが再開したが、石破茂自民党幹事長が「(為替について)85-90円にどうやって収めるか考えなければならない」と発言したことが次第に戻り売りを誘った。

[2012-12-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は一進一退。米「財政の崖」をめぐる協議の先行き不透明感が強まり、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円を買い戻す動きが出た。半面、日銀による一段の追加金融緩和への期待も根強く、円の上値は限られた。日本時間24時に予定されているベイナー米下院議長の記者会見の内容を見極めたいとの雰囲気もあり相場は方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は「本日のNYカットに行使期限を迎える84円ちょうどのオプションが意識され、24時までは84円ちょうどに収れんしやすくなっている」との声が聞かれた。
・豪ドル円は弱含み。米国の「財政の崖」に対する不安からアジアや欧州株が下落。原油先物価格の下落も豪ドルの重しとなり、一時1豪ドル=87円55銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはもみ合い。欧米のクリスマス休暇を控えて薄商いとなるなか、本日のNYカットに行使期限を迎えるオプションが1ユーロ=1.3200ドルに観測されているため、1.3200ドルを挟んだレンジ取引が続いた。

[2012-12-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。米国の「財政の崖」回避に向けた協議の先行き不透明感が高まったことで、米国株式相場が軟調に推移したため、投資家のリスク許容度低下を意識した円買い外貨売りが広がった。また、欧米市場参加者の多くがクリスマス休暇を控えるなか、持ち高を調整する動きを強め、円売りポジションを巻き戻した面もあった。
 もっとも、米共和党のベイナー下院議長が記者会見で「『財政の崖』回避合意に向けて取り組みを続ける」「必要であれば下院の審議を再開する可能性がある」などの見解を示すと、協議の行方に対する懸念もやや緩和。引けにかけてはダウ平均が下げ幅を縮めたこともあり、徐々に円は上値が重くなった。
 なお、11月米耐久財受注は市場予想より強い結果となったが、反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=83円91銭前後まで下げたが、前日安値であり、アジア時間も下げ止まった83円86銭前後が意識されると徐々に下げ幅を縮小。米長期金利が低下幅を縮小した影響もあって84円台前半まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は下値が堅い。23時過ぎに1ユーロ=110円64銭前後まで下押ししたが、日通し安値の110円63銭前後が意識されるとその後は下げ渋り。引けにかけて111円台を回復した。
・ユーロドルは弱含み。株安を手掛かりに売りが進み、一時1ユーロ=1.31585ドル前後まで下落した。ただ、米株の売り一巡後は徐々に下値を切り上げる動きとなり、1.3190ドル台まで買い戻された。

[2012-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前週末の海外時間に円売りが進んだ影響が残った。また、市場では「前週末に安倍晋三自民党総裁が地元メディアで『通貨安競争に対抗していくことが大切』『ドル円相場は80円台と90円台では全然違う』などと述べたことが意識された」との指摘もあり、対ドルで円安が進行したことも円全体を押し下げた面がある。
 もっとも、売り一巡後は方向感の乏しい展開に。本日は東京市場が天皇誕生日の振替休日で休場。海外勢の多くも実質的にクリスマス休暇入りしており、取引参加者が減少しているため、徐々に動意が乏しくなった。

[2012-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。手掛かり材料に乏しかったことで方向感を欠いた動きが続いていたが、欧州勢の参入とともに対欧州通貨で円売りが優勢となった。市場では「クリスマス休暇入りで市場参加者が少ないなか、商いが薄く値が振れやすかった」との指摘もあった。

[2012-12-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は小動き。自民党の安倍晋三総裁の発言を受けて、週明け24日のアジア市場序盤に下落。そのあとは、東京市場が祝日で休場となったうえ、海外勢が実質的にクリスマス休暇に入っているため値動きが細った。なお、自民党の安倍晋三総裁は23日のテレビ番組で、「通貨安競争に対抗していくことが大切」「ドル円相場は80円台と90円台では全然違う」などと述べた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=84円台半ばでの狭いレンジ取引が続いた。
・ポンド円はもみ合い。「イングランド銀行(BOE)は予想に反して来年にも金利を引き上げるだろう」との英地元紙の報道を受け、一時1ポンド=136円86銭前後まで値を上げた。ただ、クリスマス休暇で市場参加者が少ないなか、そのあとは追随する動きがなく伸び悩んだ。
・ユーロドルはポンドドルの上昇につれたユーロ買いドル売りが入ったほか、市場では「首相を辞任したイタリアのモンティ氏が週末の会見で続投に含みを持たせたことがユーロ買いにつながった」との指摘があった。20時過ぎに一時1ユーロ=1.32335ドル前後まで値を上げた。ただ、市場では「1.3230ドル台より上の水準には売りオーダーが観測されている」との声が聞かれ、そのあとは伸び悩んでいる。

[2012-12-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は下落。自民党の安倍晋三総裁は23日のテレビ番組で、「通貨安競争に対抗していくことが大切」「ドル円相場は80円台と90円台では全然違う」などと発言。NY勢が安倍総裁の発言を手掛かりに円売りドル買いを進めたことが円全体を押し下げた。また、市場では「年末が近づくなか、ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに向けたドル買いのフローが入った」との指摘もあり、円売りドル買いが膨らんだ。米国株相場が短縮取引により日本時間3時で終了すると、手掛かり材料難から徐々に値動きは細ったが、引けにかけては対ドルでじわりと売られる場面があった。

[2012-12-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。安倍晋三自民党総裁が来年1月の日銀金融政策決定会合で2%の物価目標が導入されなかった場合、日銀法を改正する旨を示したことなどを受けて、前日NY時間に円売りが優勢となった影響が残った。ただ、対ドルでバリアオプションの防戦買いが入ると、円全体の下値が支えられた。また、市場では「国内輸出企業から円買いが散見された」との指摘があり、クリスマスとあって市場参加者が激減するなかで円高方向にやや値が振れた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日の高値1ドル=84円95銭前後をわずかに上抜け、84円96銭前後と2011年4月11日以来の高値を更新した。ただ、85円ちょうどに設定されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、国内輸出企業からの売りに押され84円67銭前後まで失速した。
・ユーロ円は1ユーロ=111円96銭前後から111円61銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはもみ合い。市場参加者の多くがクリスマス休暇入りしており、商いが極端に薄れるなか1ユーロ=1.3180ドル前後で値動きが細った。ユーロ円の下落につれて一時1.31705ドル前後と前日の安値1.3173ドル前後を下回る場面があったが、追随する動きは見られなかった。

[2012-12-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り一服。対ドルで海外勢中心にバリアオプションの突破を狙った仕掛け的な円売りが先行した。11月19-20日分の日銀金融政策決定会合議事要旨で「一人の委員は、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置を通じた強力な金融緩和について、消費者物価の前年比上昇率1%を達成するまでオープンエンドとすることを対外公表文に明記することが考えられると述べた」などと伝わったことも円売りを誘った面があった。NZや豪州、香港が休場で商いが薄く値が振れやすいなか、市場では「本日は年末がスポット応答日にあたり、仲値に向けた円売りが出た」との指摘もあり、全般円安が加速した。ただ、仲値後は国内輸出企業から円買いが広がり下値が切り上がった。

[2012-12-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。新規の取引材料は伝わらなかったが、ボクシングデーの祝日で欧州勢が不在のなか、小幅ながら円売りのフローが出て値が振れた。安倍晋三自民党総裁が第96代首相に指名されたほか、菅義偉官房長官が閣僚名簿を発表するなど自民党政権が発足したことを背景に、日銀への追加金融緩和期待が改めて広がり円安が進んだ面もあった。

[2012-12-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。英、独など欧州の主要株式市場が休場。為替市場も実質的に休場だったことから全般動意の薄い展開が続いた。市場では「クリスマス休暇明けの米国勢の参入を待っている状況だ」との指摘があった。
 安倍晋三首相は26日、就任後初の記者会見で「大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の3本の矢で経済再生を進めていく」などと述べたものの、相場の反応は薄かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=85円40銭を挟んだレンジ取引が続いた。市場では「2011年4月6日の高値85円53銭前後が重要なレジスタンスとして意識されている」との指摘があった。
・ユーロ円は高値圏でもみ合い。20時過ぎに一時1ユーロ=112円90銭前後と2011年8月4日以来の高値を更新する場面もあったが、新規材料難から方向感に乏しかった。
・ユーロドルは不安定な値動き。欧州市場が実質休場となり、市場参加者が激減するなか一時1ユーロ=1.3220ドル前後と日通し高値を付ける場面もあったが頭は重かった。22時過ぎに一時1.3186-89ドルまで下押しした。

[2012-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。ボクシングデーの祝日で欧州勢が不在とあって値が振れやすいなか、日銀安倍晋三首相が率いる新政権が一段の金融緩和を進めるとの期待が円売りを誘った。市場では「年末が近づくなか、ロンドン16時(日本時間25時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが入った」との声も聞かれ、円売りドル買いが進んだ。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日発表した10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比4.3%上昇し、市場予想平均の前年比4.0%上昇を上回ったことから米株相場が一時上げ幅を拡大。投資家のリスク志向改善を意識した円売りが出る場面もあった。
 なお、初閣議後の記者会見で甘利明経済再生担当相が「円は1ドル=85円をつけてかなり良い方向にきている」「為替を競争可能なレートへと持っていく」「(円安は)政府・日銀が毅然として市場に臨む決意の表れだ」「金融政策にはまだやるべきことがある」などと述べたと伝わったが反応は限定的だった。

[2012-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売り優位。足もとの急速な円安進行に対して利益確定の円買い戻しが先行した。ただ、第2次安倍内閣による財政・金融政策への期待が引き続き高まっており、円買いは長続きしなかった。日経平均株価の上げ幅拡大に伴い、投資家が「リスクオン」の動きを強め円が売られる展開に。市場では「外貨建て投信の新規設定に絡んだ円売りが持ち込まれた」との指摘もあり、円全体が押し下げられた。

[2012-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対して強含み。第2次安倍内閣の財政・金融政策への期待から円先安観が再浮上している半面、バリアオプションの防戦買いが下値を支え、しばらく安値圏で神経質な値動きが続いた。ただ、クリスマス休暇明けの欧州勢が利益確定の円買いドル売りで参入すると円高が進んだ。
 一方、円はその他の通貨に対して方向感が定まらない。対ドルで円と主要通貨が同時に買われた影響から方向感が定まらなかった。

[2012-12-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は軟調。第2次安倍内閣が発足し、金融緩和の強化や円高対策が進むとの思惑から円が売られている。欧州株や時間外のダウ先物が上昇すると、投資家のリスク許容度が高まり円売り外貨買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分前に一時1ドル=85円93銭前後と2010年9月17日以来の高値を更新した。
・ユーロ円は22時30分過ぎに一時2011年8月4日以来の高値となる1ユーロ=114円07銭前後まで上げた。
・ユーロドルは欧州株相場の上昇などをながめユーロ買いドル売りが先行。前日の高値1ユーロ=1.32545ドル前後を上抜けると、一時1.3284ドル前後まで上値を伸ばした。半面、市場では「31日に権利行使期限を迎えるまとまった規模のバリアオプションが1.3340ドルに設定されており、同水準にかけては防戦売りが厚い」との指摘があり、一本調子で上昇する展開にはならなかった。

[2012-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。第2次安倍内閣が発足し、金融緩和の強化や円高対策が進むとの思惑から円が売られやすい地合いのなか、オプションのバリアが観測されていた1ドル=86円ちょうどを突破してストップロスを誘発し円安が加速した。リード米上院院内総務が「米国は『財政の崖』から転落しそうだ」とコメントしたことでダウ平均が下げ幅を拡大。リスク回避志向から買い戻される場面があったものの、日銀日本新政府が一段の金融緩和を進めるとの期待が根強く、買いは長続きしなかった。NY時間午後に入り一部通信社が「米下院は30日18時30分(日本時間31日午前8時30分)に審議を計画している」と報じたことでダウ平均が下げ幅を縮小すると、再び売りに押された。

[2012-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。市場で「11月末に観測されたM&A(買収・合併)絡みの円売りドル買いが本日も出る可能性がある」との声が聞かれるなか、海外勢中心に円売りが持ち込まれると、損失覚悟の円売り注文を断続的に巻き込み下げ足を速めた。本日は年末とあって仲値に向けた円売りも散見された。ただ、仲値後は円売り圧力が後退し下値がやや切り上がった。M&A絡みの円売りが観測されなかったことも円買い戻しを誘った。

[2012-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。上海総合指数が引けにかけて上げ幅を拡大し、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が広がるなか、対資源国通貨などで円が小幅に売られた。ただ、手掛かり材料に乏しいなかで追随する動きは見られず、下値の堅さを意識した円買い戻しが強まった。まとまったユーロ売りが持ち込まれ、円高ユーロ安が加速したことも円全体を押し上げた。

[2012-12-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。アジア市場では、新政権が円高是正の財政・金融政策を積極的に進めるとの思惑から、円売りが優勢となった。ただ、欧州市場では、足もとで円安が急速に進んだ反動で円を買い戻す動きが出た。欧州株や時間外のダウ先物が軟調に推移していることも円の支援材料。
 麻生太郎副総理兼財務・金融相は28日、「(通貨安誘導の政策について)何もしていない」「むしろ円が高くなったほうが輸入物価が下がる」などと発言。市場では「麻生財務相の発言も円の買い戻しを誘った」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に一時1ドル=86円64銭前後と2年5カ月ぶりの高値を付けたものの、そのあとは利食い売りなどに押された。18時30分過ぎに一時85円95銭前後と日通し安値を更新した。
・ユーロ円も18時30分前に一時本日安値となる1ユーロ=113円30銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは全般ユーロ売りが強まった流れに沿って、前日の安値1ユーロ=1.3201ドル前後を下抜けるとストップロスを誘発。市場では「年末絡みのドル買いのフローが出た」との声も聞かれ、一時1.3166ドル前後まで下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。市場では「21日の安値1.31585ドル前後や18日の安値1.3156ドル前後、17日の安値1.3144ドル前後がサポートとして意識された」との指摘があり、1.32ドル台を回復している。

[2012-12-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅く推移。足もとで円安が急速に進んだ反動で円を買い戻す動きが欧州市場で膨らみ、NY時間でも影響が残った。欧米の株式市場がさえない推移となったことでリスク回避的な買いが入ったほか、米長期金利が低下幅を拡大したことで日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが進んだことも円全体を押し上げた。もっとも、米「財政の崖」問題の進展を見極めたいとのムードが色濃かったほか、週末要因で徐々に市場参加者が減少したことで、次第に方向感に乏しい推移となった。
 この日発表された12月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、11月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)はともに市場予想より強い結果となったものの、目立った反応は見られなかった。
 NY時間午後に「オバマ米大統領はホワイトハウスで行った議会指導者らとの『財政の崖』協議で、先週の提案を繰り返すにとどまり、新たな提案は出さなかった」と伝わるとダウ平均が下げ幅を拡大し、150ドル超の下げを見せた。しかし、市場では「新味に乏しい」との見方が聞かれ為替市場での反応は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに1ドル=85円95銭前後まで下げたあとは、86円32-35銭まで値を戻した。ただ、米長期金利が低下幅を拡大したことで、日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りに押された。引け間際には85円87銭前後まで値を下げて日通し安値を更新した。
・ユーロ円は18時30分過ぎに1ユーロ=113円30銭前後と本日安値を更新後、急ピッチで下げた反動などから一時113円99-114円04銭までショートカバーが進んだ。もっとも、さえない欧米株が重しとなり、買いの勢いは鈍った。
・ユーロドルはもみ合い。市場では「年末絡みのドル買いのフローが出た」との声が聞かれ、19時30分前には本日安値となる1ユーロ=1.3166ドル前後まで下げた。もっとも、売り一巡後は買い戻しが優勢に。市場では「21日の安値1.31585ドル前後や18日の安値1.3156ドル前後、17日の安値1.3144ドル前後がサポートとして意識された」との指摘があり、徐々に1.32ドル台を回復した。その後は、新規の手掛かり材料難などから徐々に値動きは細った。

[2012-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。民主党のリード上院院内総務と共和党のマコネル上院院内総務の間で「財政の崖」回避案がまとまらず、崖回避に向けた先行き不透明感の高まりからリスク回避目的の円買いが先行した。もっとも、買い一巡後は上海総合指数や時間外のダウ先物が上昇したことを手掛かりに円売り外貨買いが優勢に。市場参加者の多くが年末休暇をとっていることもあって一方的に円売りが進む展開にはならなかったが、総じて円の上値は重かった。
 なお、崖協議に関しては米上院での審議がいったん打ち切られ、31日の午前11時(日本時間1日1時)に再開すると伝わった。

[2012-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。上海総合指数などの上昇を背景に投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが進んだが、欧州勢の参入後は徐々に円の買い戻しが優勢に。欧州株先物が弱含んだことも買い材料視された。もっとも、市場参加者の多くが年末休暇をとっているほか、目立った手掛かり材料に乏しかったこともあって、円買いの勢いも限定的だった。

[2012-12-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は小動き。年末で商いが低調となるなか、日本時間1月1日1時に再開される米上院の民主・共和指導部らの協議の行方を見極めたいとのムードが強かった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=86円台前半。
・ユーロ円は1ユーロ=113円台半ばでのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは米「財政の崖」問題をめぐる協議の行方を見極めたいとの雰囲気が強まるなか、ユーロポンドの下落につれた売りが出て一時1ユーロ=1.31725ドル前後まで下げた。ただ、前週末の安値1.3166ドル前後がサポートとして意識されたほか、市場では「1.3150-60ドルには買い注文が観測されている」との指摘があり下値も限定的だった。

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