為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2011-05-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。豪ドル米ドルが一時上昇したことにつれる格好で円ドル相場が上昇すると、その他通貨に円買いが波及する場面があった。しかし、対ドルの上値では戻り売りが厚かったほか、国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したと伝わると対ドルで円売りが膨らみ、円全体が値を下げた。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2011年5月 発言・ニュース
[2011-05-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。豪ドル米ドルが一時上昇したことにつれる格好で円ドル相場が上昇すると、その他通貨に円買いが波及する場面があった。しかし、対ドルの上値では戻り売りが厚かったほか、国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したと伝わると対ドルで円売りが膨らみ、円全体が値を下げた。
[2011-05-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したとの報道を受けた売買は一巡し、もみ合いの展開が続いた。2日の英国市場がバンクホリデーで休場となり、市場参加者が減少していることが影響した。
2日後場の日経平均株価が1万円台を回復したことや、パキスタンのジオTVが、ウサマ・ビンラディン容疑者は依然生存しており、死亡との報道は根拠がないとタリバン・グループの声明を引用する形で伝えたことなどへの反応は目立たなかった。
[2011-05-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は対ユーロなどで弱含んだ。4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が58.0と市場予想を上回ったことや、バイトマン新ドイツ連銀総裁が「物価安定が引き続き金融政策の主要な目的でなければならない」などと発言したことを理由に円売りユーロ買いが出た。半面、ドルに対してはもみ合い。英国がバンクホリデーのため休場となっており、薄商いの中で方向感に欠ける展開となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円台半ばで値動きが細った。
・ユーロ円は18時30分過ぎに一時1ユーロ=121円03銭前後まで強含んだ。
・ユーロドルは予想を上回るユーロ圏経済指標やバイトマン新ドイツ連銀総裁のタカ派的な発言を手掛りにユーロ買いが進み、一時1ユーロ=1.4856ドル前後とアジア時間午前に付けた高値1.48647ドル前後に迫る場面があった。市場参加者からは「アジア系ソブリンネームの買いが入っているようだ」との指摘もあった。
[2011-05-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。欧州時間までの円売りが一服すると、小高く始まったダウ工業株30種平均が下げに転じたことで、投資家のリスク志向が後退するとの思惑から円買い外貨売りの動きが強まった。ドルに対しては米10年物国債利回りの低下を背景に日米金利差縮小を意識した買いが入ったほか、対豪ドルでは豪準備銀行(RBA)の政策金利発表を前に持ち高調整目的の円買い豪ドル売りも出た。
なお、米サプライマネジメント協会(ISM)が2日発表した4月米ISM製造業指数は60.4と市場予想平均の59.5を上回った半面、前月の61.2からは低下したこともあって、目立った反応は見られなかった。
[2011-05-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はじり高。3日の東京市場が憲法記念日の祝日休場で市場参加者が減少する中、時間外の米株価指数先物がマイナス圏で推移したほか、3日午前の上海総合指数も一時下落し、リスクを取りにくい地合いだったため、リスクポジション解消目的で円買い外貨売りが入った。取引に厚みがなく、値が振れやすいことも影響し円の上げ幅が広がった。
[2011-05-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけてしっかり。時間外の米株価指数先物が下げ幅を縮小したことや、3日午後の上海総合指数が上げ幅を拡大したことなどを背景に、欧州勢からリスク志向の改善を見込んで円売りが一時見られた。ただ、時間外のダウ先物は現物の欧州株の取引開始後に再び下げ幅を拡大。リスクポジション解消目的で円買いが強まり、円全般が本日高値圏まで切り返した。対ポンドでは弱い英経済指標を受けた円買いが目立った。
[2011-05-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は堅調。時間外の米株価指数先物の下落や欧州株の失速を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。米長期金利が低下し日米金利差が縮小するとの思惑から円高ドル安が進んだことも円全体の支えとなった。資源国通貨に対しては、原油相場が下落したことが円買いを誘った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時1ドル=80円70銭前後と3月23日の安値に面合わせした。
・豪ドル円は株安や原油安を背景に一時1豪ドル=87円52銭前後まで売られた。
・ユーロドルは下値が堅い。株価の下落に伴うユーロ売りドル買いが出て17時過ぎに1ユーロ=1.4755ドル前後と日通し安値を付けたものの、弱い英製造業PMIを受けてユーロポンドが上げたことが買い戻しを誘い、1.48ドル台を回復した。なお、ユーロポンドは一時1ユーロ=0.89891ポンドと2010年3月30日以来の高値まで上昇した。市場では「欧州中央銀行(ECB)に対するタカ派的なリポートが出た」との噂があった。
[2011-05-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して上値が重かった。米10年物国債利回りの低下を背景に買いが先行するも、3月の米製造業新規受注が市場予想平均を上回ったこともあって次第に上げ幅を縮めた。また、他の通貨に対しては弱含み。欧州時間までの買いが一巡すると、ダウ工業株30種平均が序盤底堅い展開となったこともあって、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から、円売り外貨買いが出た。その後は原油や金など商品相場安を受けて、対資源国通貨を中心に買い戻しの動きが見られたが、戻りは限定的。一時は下げに転じたダウ平均だが引けにかけて再びプラス圏を回復するなど方向感に乏しく、その影響から円の買い戻しも限られた。
[2011-05-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してしっかり。原油や金など商品相場安を受けて、前日ニューヨークの取引時間帯に膨らんだ資源国通貨に対する円の買い持ち高を解消する動きが先行した。ただ、豪州や韓国、中国などアジア株全般が下げ幅を拡大するにつれて、リスク資産圧縮目的の円買いが次第に広がった。東京市場がみどりの日の休場で商いが薄く、値が振れやすかったこともあり円高が加速した。一方、ドルに対してはもみ合い。欧州資源国通貨に対して円とドルが同時に買われたため、方向感が出なかった。
[2011-05-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は売りに押された。欧州の取引時間帯に入り、市場関係者からは「米系やロシア勢からユーロ買いドル売りが入った」との声が聞かれ、つれる形で円売りユーロ買いが優位となった。その他の通貨にも円売りが波及し、円全体が押し下げられた。その後、4月の独ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想より弱い内容となったことを受けて、対ユーロ中心の円売りは一服したが、時間外の米株価指数先物や英・独の株価指数が底堅く推移したため、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から再び円が売られた。
[2011-05-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が「イングランド銀行(BOE)は今後3カ月で確実に利上げを実施する」との見解を示したことを受けて、対ポンドで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及した。ユーロやスイスフランに対しては、ユーロドルやドル・スイスフランの値動きにつれた円売りユーロ買いや円売りスイスフラン買いが出た。
一方、ドルに対しては下値が堅かった。ローゼングレン米ボストン連銀総裁は4日、「現在の緩和的な金融政策は経済状況からみて適切」「米財政政策が引き締められれば、金融政策はより長い期間に渡って緩和的にする必要がある」などと述べたと伝わった。米金融緩和政策が当面続くとの見方からドル売りが活発化し、対円でもドル安が進んだ。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した4月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことも円買いドル売りを促した。
【 通貨ペア 】
・ドル円はポンド円などクロス円の上昇につれた買いが入り一時1ドル=81円19銭前後まで上げたものの、その後失速。米金融当局者の発言や予想を下回る米雇用統計を理由にドル売りが進み、80円台後半まで押し戻された。
・ポンド円は強含み。S&Pの見解を受け英利上げ観測が高まると、一時1ポンド=134円27銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは【ドル・スイスフラン】ユーロドルは時間外のダウ先物がマイナス圏に沈んだことや欧州株の下落を背景に伸び悩む場面もあったが、米金融当局者の発言や予想を下回る米雇用統計を理由にドル売りが活発になると2日の高値1ユーロ=1.4903ドル前後を上抜けてストップロスを誘発。22時過ぎに一時2009年12月4日以来の高値となる1.4931ドル前後まで上値を伸ばした。一方、ドルスイスフランは前日の安値1ドル=0.8595スイスフラン前後を下抜けて、一時0.8580スイスフランと史上最安値を付けた。
[2011-05-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。4月ADPリポート非農業部門雇用者数や4月米ISM非製造業指数など弱い経済指標が相次ぎ、景気の先行き不透明感が増したことで、ダウ工業株30種平均が下落。投資家のリスク許容度が低下するとの見方から、円買い外貨売りの動きが活発化した。特に原油や金など商品相場が大幅安となったことを受けて、豪ドルなどの資源国通貨に対する上昇が目立ち、円全体の支えとなった。
[2011-05-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は豪ドルやドルに対して堅調。オーストラリア(豪)連邦統計局が5日発表した3月豪小売売上高(季節調整済み)は前月比0.5%減となった。市場予想平均の0.5%増に反して減少したことを受けて円買い豪ドル売りが優位となり、対ドルでも円が小幅に買われた。
一方、豪ドルやドル以外の通貨に対しては方向感が定まらない。今晩に英欧の金融イベントを控え、持ち高調整目的の売買が続いた。東京市場がこどもの日の休場で商いが薄く、値が振れやすかった。
[2011-05-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はユーロやスイスフラン以外の通貨に対して強含み。英欧の金融イベントを前にロンドン勢から欧州通貨買い・ドル売りが持ち込まれた地合いに沿って、散発的な円買いドル売りが入った。その他の通貨にも円買いが広がり、円全体が押し上げられた。対豪ドルでは、アジアの取引時間帯に発表された3月豪小売売上高が予想に反して減少したことを蒸し返す形で円高が進んだ。
一方、ユーロやスイスフランに対しては一進一退。ユーロやスイスフランに対して円とドルが同時に売られたため、方向感が定まらなかった。
[2011-05-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は堅調。時間外の米株価指数先物や欧州株、商品相場が軟調になり、リスク回避のマネーが円に流れた。4月英サービス業購買担当者景気指数(PMI)や3月独製造業新規受注が予想より弱い内容となり、対ポンドやユーロで円高が進み円全体を押し上げた面もある。損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込んで上昇に弾みが付いた。
トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は5日の定例記者会見で、「全ての進展について非常に注意深く監視する(monitor very closely)」などと述べて、市場の一部で期待されていた「強い警戒(strong vigilance)」の文言を使わなかった。「次回会合での追加利上げがないことが示唆された」として、これまでに積み上がったユーロの買い持ちを解消する動きが優勢となり、円ユーロは急伸した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時1ドル=79円57銭前後と主要7カ国(G7)が協調介入を実施した3月18日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。対ユーロ中心にドル買い戻しが進んだ流れに沿って、79円96銭前後まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は大幅安。株安に伴う円買いユーロ売りが入ったほか、来月会合での利上げ期待がはく落し一時1ユーロ=117円04銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはトリシェECB総裁が定例記者会見で6月利上げの可能性を示唆するとの期待感から買いが進み一時1ユーロ=1.4900ドル前後まで買いが先行したものの、その後失速。ユーロ円の下落につれたユーロ売りドル買いが出たほか、予想を下回る独経済指標を受けユーロ売りが広がった。トリシェECB総裁の発言で、次回会合での利上げ期待が後退するとユーロの買い持ちを解消する動きが強まり、一時1.4668ドル前後まで売り込まれた。
[2011-05-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して強含み。WTI原油先物相場が100ドルの節目を割り込む急落となったことを受けて、ダウ工業株30種平均が軟調に推移すると、投資家のリスク許容度が低下するとの見方から円買い外貨売りが出た。特にトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の記者会見を受けて次回の利上げ期待が後退したユーロに対する買いが目立ち、円全体を押し上げた。
一方、ドルに対しては弱含み。欧州通貨や資源国通貨に対してドル買い戻しが進行したことを背景に、上値を切り下げる展開となった。
[2011-05-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り優位。昨日の欧米市場で、商品相場や株式相場の下落を受けて、リスク資産圧縮目的で円が買い戻された流れを引き継いだ。ただ、東京市場では、連休明けの仲値決済に向けて円売りが膨らむとの見方から、主要通貨に対して円が売られた。時間外のWTI原油先物相場やNY金先物相場が上昇したことも、円売りを誘った面がある。対豪ドルでは、豪準備銀行(RBA)が発表した四半期毎の金融政策報告で金融引き締めの必要性が示唆されたことが円売りを促した。6日午前中に日本株が大幅安になったが、ある程度織り込まれていたこともあって、目立った反応はなかった。
[2011-05-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて強含み。6日の午前中に円売りが進んだこともあり、午後に入ると利益確定の円買いで一時値を上げたが、早朝のロンドン勢からと見られる円売りが対ユーロ中心に強まると、再び円全体が値を下げた。もっとも、時間外のWTI原油先物相場が急落すると、リスクポジションを閉じる目的の円買いが再開。円全体が切り返した。
[2011-05-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は失速。時間外のWTI原油先物相場が急落したことを受け、対資源国通貨中心にリスクポジションを閉じる目的の円買いが入ると円全体が押し上げられた。ただ、4月米雇用統計の発表を前に円買い圧力は徐々に後退。次第に上値を切り下げた。
その後、4月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想より強い内容だったことが分かると、時間外のダウ先物が急伸。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、全般に円売りが優勢となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は伸び悩み。4月米雇用統計発表後に一時1ドル=80円95銭前後まで値を上げたものの、80円台後半から81円台前半にかけて並んでいる売り注文に上値を抑えられた。株高で米ドルが豪ドルなどに対して弱含んだ影響も受けた。
・豪ドル円は底堅い動き。原油相場の急落を受け一時1豪ドル=85円台半ばまで下押ししたものの、その後87円01銭前後まで買い戻しが進んだ。豪中央銀行(RBA)は6日午前、四半期ごとの金融政策報告で「一段の金融政策の引き締めがある時点で必要とされる可能性がある」と指摘。市場では「押し目を拾いたい向きは多いようだ」との声が聞かれた。
・ユーロドルは下値が堅い。時間外の米株価指数先物が一時マイナス圏に沈んだことや、WTI原油先物相場の大幅安を受けて対資源国通貨でドル買いが強まったことなどが嫌気されてユーロ安ドル高が進んだ。米雇用統計発表後にドル買いが加速すると、一時4月20日以来の安値となる1ユーロ=1.44565ドル前後まで値を下げた。ただ、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。ダウ先物が上げ幅を拡大し原油相場が持ち直したことなどを背景に、投資家のリスク許容度が改善するとの期待からユーロ買いドル売りが入った。
[2011-05-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米労働省が発表した4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想平均を上回り、欧米株式相場が上昇。投資家のリスク許容度が改善するとの見方が広がるなか、低金利の円を売る動きが先行した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優位に。「ギリシャ政府がユーロ圏の離脱と、同国独自の通貨の再導入を検討している」と独シュピーゲル誌が伝えると、ユーロ全面安の様相となり、円も対ユーロで大幅に上昇。高く始まったダウ工業株30種平均が徐々に上げ幅を縮小したことも、円相場を押し上げた。なお、独誌の記事に関してはその後にユーロ圏各国の政府筋が相次いで否定した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は上値が重い。米雇用統計の発表後にドル買い圧力が高まると、1ドル=80円95銭前後と本日高値を更新したが、80円台後半から81円台前半にかけて並んでいた売り注文に上値を抑えられた。その後は米10年物国債利回りが失速したことで日米金利差縮小を意識した売りに押される場面もあったが、対ユーロを中心とするドル買い戻しの流れに支えられたため、下げ幅も限られた。
・ユーロ円は軟調。米雇用統計の発表直後には株高に伴う買いが入ったことで1ユーロ=117円59銭前後と日通し高値の117円60銭前後に迫る場面があった。ただ、ギリシャ絡みの報道でユーロ圏の先行き不透明感が意識されると、以降は軟調な展開に終始。前日安値の116円15銭前後も下抜けて、2時過ぎには3月29日以来の安値となる115円23銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは売り優位。米雇用統計後に一時1ユーロ=1.44565ドル前後まで値を下げる場面があったが、欧米株高に伴う買いも入ったため、その後は1.45ドル台でのもみ合いとなった。ただ、独シュピーゲル誌の記事が伝わると、ユーロが全面安の様相に。米株の上昇幅縮小に伴う売りも重なり、6時前には1.4310ドル前後と4月19日以来の安値を付けた。
[2011-05-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小幅安。対ドルでは、先週末発表された4月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想よりも強かったことを材料視した円売りが一時見られた。ユーロに対しては先週末の米国市場で上昇した反動で、持ち高調整の円売りが出た。
もっとも、対ドルの下値では円買い注文が観測されており、円全体の下値をサポートすると、円売り圧力は徐々に後退し、下値が切り上がった。
[2011-05-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午後に入り取引材料に乏しかったため、暫くもみ合いの展開が続いた。その後、15時に発表された独経済指標が予想よりも強い結果となったことを手掛りに、対ユーロで円売りが一時出たほか、欧州勢の本格参入後はオセアニア通貨に対して円売りが出る場面があった。
もっとも、時間外の米株価指数先物の上げ幅が縮小しているほか、9日の欧州株がさえない展開となっており、リスクを取った動きが強まる地合いでもないため、円売りは一時的なものにとどまり、円の下値は限られた。
[2011-05-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は堅調。この日発表の独経済指標が予想よりも強い内容となったことを材料に、対ユーロ中心に円売りが強まり他の通貨に対しても円売りが波及する場面があった。ただ、円売り一巡後は持ち直した。9日の欧州株相場が下落し、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入ったほか、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるギリシャ格下げを理由に円高・ユーロ安が進んだことも円全体の押し上げ要因となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円台半ばから後半でのもみ合い。株価の下落などが相場の重しとなる半面、対ユーロなどでドル買い戻しが進んだ影響で下値は限定的だった。
・ユーロ円は頭が重かった。17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=116円48銭前後まで値を上げたものの、22時過ぎに115円30銭前後の本日安値まで押し戻されている。
・ユーロドルは前週末の下落を受けてユーロの買い戻しが入り一時1ユーロ=1.4443ドル前後まで上げる場面もあったが、買い戻し一巡後は売りに押された。ギリシャ格下げを嫌気する格好でユーロ売りが出たほか、市場では「ポルトガル中銀が発表した資料で、欧州中央銀行(ECB)からポルトガルの銀行に対する貸出が前月比23%増となったこともユーロの重しとなった」との指摘があった。前週末の安値1.4310ドル前後を下抜けて、ストップロスを巻き込むと一時1.4297ドル前後まで下げ足を速めた。
[2011-05-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロやドルに対して強含み。ユーロに対しては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャの格付けを引き下げたことでユーロ全面安となった欧州時間の流れを引き継いだため、買いが先行した。次期マルタ中銀総裁のBonnici氏が「ユーロは歴史的な高水準にある」との認識を示したことも下支えとなった。もっとも、ムーディーズが「スペインの資本調達コストの高騰は同国の格付けを変更する理由にはならない」との見解を示すと買いも一服。その後は米株高を背景とするユーロ買いドル売りと、米長期金利の低下を受けた円買いドル売りの影響を同時に受けたため、次第に方向感をなくした。
また、ドルに対しても強含み。序盤は方向感に乏しい動きだったが、米10年物国債利回りが低下すると、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが徐々に優勢となった。大幅上昇となった原油など商品相場を背景として、資源国通貨を中心にドル売りが強まったことにも下支えとなった。
[2011-05-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。10日午前の日経平均株価が下げに転じ下げ幅を広げたことや、時間外の米株価指数先物も一時軟調に推移したことなどを背景に、投資家のリスク許容度が低下して、円売りポジションを閉じる動きが出た。時間外のWTI原油先物相場が証拠金の引き上げを嫌気して下落したことも、リスクポジションの解消を促した面があった。その後は、時間外のダウ先物やWTI原油先物相場がいったん下げ止まったため、ポジション調整の円売りが出て若干上げ幅が縮まった。
[2011-05-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ギリシャの問題の根深さは過小評価されていた」と述べたことや、ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事が「ギリシャの債務再編は銀行システムを崩すだろう」「ギリシャの惨事はユーロ圏全体に伝染するだろう」などと発言したことを受けて欧財政問題が改めて意識されると、対ユーロで円買いが入りその他通貨にも一時円買いが入った。
ただ、欧州勢が参入すると売りが優位の展開となった。ドルに対しては米長期金利の上昇を手掛りに円売りが出て、円全体を押し下げた。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けてユーロドルが上げたことにつれた円売りユーロ買いも円全体の重しとなった。更に、ダウ・ジョーンズ通信が10日、「ギリシャに向けた新たな支援策が早ければ6月にまとまる可能性」「ギリシャは総額600億ユーロ近くの新たな支援策を予想」と報じると、円売りユーロ買いが加速。円全体の下げ幅が広がった。
その後は、一部通信社がギリシャ財務省当局者の話として「ギリシャは『新たな支援策を協議している』との報道を否定した」と伝えたため、円売りユーロ買いの勢いが弱まり、円全体の下落は一服している。
[2011-05-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。ダウ・ジョーンズ通信が「ギリシャに向けた新たな支援策は早ければ6月にまとまる可能性がある」「ギリシャは総額600億ユーロ近くの新たな支援策を予想」などと報じたことをきっかけに、対ユーロで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及し円全体が押し下げられた。ただ、その後はギリシャ当局者の話として「EU・IMFは新たな対ギリシャ支援を協議していない」と伝わったため、円売りユーロ買いの勢いは後退。円は徐々に下値を切り上げた。市場では「ギリシャ関連の報道に神経質になっており、売り買いが交錯した」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時前に一時1ドル=80円88銭前後まで値を上げた後、80円台半ばまで押し戻されている。
・ユーロ円は17時前に1ユーロ=116円22銭前後まで買われたものの、その後は115円80銭前後を挟んだもみ合いの展開が続いた。
・ユーロドルはギリシャが追加支援を受ける可能性と、それを否定するギリシャ高官の発言が相次いだことを受けて、相場は不安定な動きが続いている。21時30分過ぎに一時1ユーロ=1.4396ドル前後まで値を上げた後、1.43ドル台前半まで押し戻された。
[2011-05-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。手掛かり材料に乏しく方向感に欠ける展開が続いたが、終盤になると米国株式相場が上げ幅を拡大。投資家のリスク許容度が改善するとの見方から低金利の円が売られた。ユーロに対してはギリシャの債務問題をめぐる報道が相次いだことを受けて、不安定な動きを見せる場面があったものの、株高を背景に円売りユーロ買いが入ったことから、引けにかけては下げ幅を広げる動きに。また、WTI原油先物相場の上昇が重しとなり、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨に対する下げも目立った。また、ドルに対しても弱含み。米10年物国債利回りが終盤に上昇幅を拡大したため、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出た。
[2011-05-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、下げ幅縮小。10日の米国市場で、株高や金・原油先物相場の上昇を背景にリスク志向が高まった投資家が、円売り外貨買いを進めた地合いを引き継いだ。東京市場では、対ドルで81円ちょうどの下抜けを狙った仕掛け的な円売りが先行し、円全体の下げ幅が広がった。
その後、11日午前の日本株は高く寄り付いたものの伸び悩んだほか、11日の上海総合指数が一時マイナス圏に沈んだため、リスク志向の改善が進まず、円売りは収まった。
中国国家統計局は11日、主要経済指標を発表した。4月消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.3%上昇と市場予想平均の5.2%上昇を上回ったが、前月の5.4%の伸びからは鈍化していたこともあり直接の反応は目立たなかった。
なお、4月卸売物価指数(PPI)、4月鉱工業生産、4月小売売上高は前年同月比で市場予想平均を下回った。
[2011-05-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。午後に入り取引材料に乏しくもみ合いが続いていたものの、欧州勢参入後は「ヘッジファンドから円買いユーロ売りが入った」との指摘が聞かれ、対ユーロ中心に円買いが強まった。ドルに対しては一時時間外の米金利が低下したことが円買いを誘った面があった。
もっとも、その後はユーロドルやポンドドルにまとまった買いが入ったことにつれて円売りユーロ買いや円売りポンド買いが出たため、円全体が押し下げられた。
[2011-05-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は下落。イングランド銀行(BOE、英中銀)が発表した四半期ごとの物価報告(インフレリポート)や、キングBOE総裁の発言を理由に、ポンドに対して円売りが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及し円全体を押し下げた。米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円安ドル高が進み円の重しとなった面もある。
【 通貨ペア 】
・ドル円はしっかり。アジア時間の高値1ドル=81円10銭前後を上抜けて、22時過ぎに一時81円33銭前後まで値を上げた。
・ポンド円は急伸。インフレリポートで、中期的なインフレ見通しが2月時点から上方修正されたうえ、キングBOE総裁が「政策金利はある時点で引き上げられる必要がある」「最初の金融引き締めは、利上げになりそうだ」などと述べたことを受け、仕掛け的なポンド買いが膨らんだ。20時30分過ぎに一時本日高値となる1ポンド=134円06銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクーン・ベルギー中銀総裁が「物価の上振れリスクは注視する必要」「インフレリスクは上向いている」などと発言したうえ、市場では「国際機関やアジアの中銀から買いが入った」との指摘があり一時1ユーロ=1.44238ドル前後まで上げた。ただ、ギリシャ問題への懸念が根強いなか、時間外のダウ先物や欧州株が失速すると、投資家のリスク志向が低下するとの見方からユーロ売りドル買いが出た。ニューヨークの取引時間帯に入り、「シンクタンクがユーロに対する弱気なリポートを出した」と伝わると、ユーロ売りが加速し一時1.42932ドル前後まで下げ足を速めた。
[2011-05-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米エネルギー省が発表した週間在庫統計でガソリン在庫が予想に反して積み増しとなったことが嫌気され、WTI原油先物相場が一時前日比で6%超安まで急落。ダウ平均の下げ幅拡大も重なり、投資家のリスク許容度が急低下したことから、リスク資産圧縮目的の円買いが広がった。ユーロに対してはギリシャの債務再編懸念などがくすぶっているほか、「米著名シンクタンクがユーロに対する弱気なリポートを出した」との声も聞かれるなかで、堅調な展開に終始。また、商品相場安を背景に豪ドルなどの資源国通貨に対しても上げ幅を広げた。
一方、ドルに対しては伸び悩み。米10年物国債利回りの低下を受けて日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが出たが、ユーロドルなどで活発化したドル買い戻しの動きが上値を抑えた。
[2011-05-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高く始まった後、売りに押し下げられた。11日の米国市場でWTI原油先物相場や米国株の大幅安を背景に、ドル以外の通貨に対し円が買い戻された流れを引き継いだ。ただ、東京市場では安く寄り付いた日本株が一時下げ幅を縮小したことを受けて円売りが出て上値が切り下がった。
一方で、豪ドルに対しては4月の豪新規雇用者数が減少していたことを手掛かりに円買いが入ったほか、日本株が前場終了にかけて再び下げ幅を広げたため、円売りはいったん収まっている。
[2011-05-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。商品市場で銀先物相場が大幅安となったことを受けて、投資家のリスク許容度が低下し、円売りポジションを閉じる動きが進んだ。時間外の米株価指数先物や上海総合指数が下落したことも、リスク志向を後退させた。商品相場や株式相場がいったん下げ止まると、ポジション調整の円売りが出たが、17時以降再び商品相場が下げ幅を広げたため、円買いが再開した。対ポンドでは弱い英経済指標を受けた円買いが散見された。
[2011-05-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。商品相場や欧州株、時間外の米株価指数先物などが大きく下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大。低金利の円は相対的に金利の高い通貨などに対して買い戻された。ただ、買い戻しの動きが一巡すると徐々に上値を切り下げた。商品価格や株価が下げ幅を縮めたことを受けた。なお、中国が預金準備率の引き上げを決めたことや、この日発表された新規失業保険申請件数や小売売上高などの米経済指標への反応は限定的だった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一進一退。19時前に一時1ドル=80円73銭前後まで値を下げた後、81円台前半まで買い戻されたが再び81円台を割り込んだ。
・ランド円は下げ渋り。株安を受け一時1ランド=11円61銭前後まで値を下げたものの、売り一巡後は11円70銭台まで値を戻している。南アフリカ準備銀行(中央銀行)は12日、政策金利を現行の5.50%に据え置くことを決めたと発表したものの、市場の予想通りとなったため反応は薄かった。
・ユーロドルは下値が堅い。株価やコモディティ価格の下落を受け、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景に積み上がっていたユーロ買いドル売りポジションの解消が進んだ。前日の安値1ユーロ=1.4172ドル前後を下抜けて、目先のストップロスを巻き込むと4月1日以来の安値となる1.4123ドルまで下げ足を速めた。ユーロ圏鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことも相場の重しとなった。ただ、その後は株や商品相場の買い戻しにつれて次第に下値を切り上げている。
[2011-05-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧州時間からの流れを引き継いで、株安・商品安に伴うリスク資産圧縮目的の円買いが先行したが、買い一巡後は一転売りが優勢に。安く始まった米国株相場が持ち直したほか、WTI原油先物相場が一時1バレル=100ドル台を回復したことで、投資家のリスク姿勢が改善すると、低金利の円は相対的に金利の高い通貨などに対して売られた。ドルに対しては、米10年物国債利回りが上昇したことで日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たことも重しとなった。
[2011-05-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。13日午前の日経平均株価が高く寄り付いた後に下げに転じると、投資家のリスク志向が後退して、円売りポジションが解消された。時間外のWTI原油先物相場が一時軟調に推移したことも、リスク許容度を低下させた面があった。
[2011-05-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。枝野官房長官が13日、東京電力の福島第一原子力発電所を巡る賠償スキームに関して、債権放棄といった金融機関の協力が必要であるとの認識を示すと、金融株主導で後場の日本株が一時大幅に下落。リスク資産圧縮目的で円の買い戻しが強まった。「タリバン勢力が13日、ビンラディン容疑者殺害の報復でパキスタン治安部隊訓練施設を自爆攻撃」と伝わると、対ドルでストップロス誘発を狙った仕掛け的な円買いが膨らみ、円全体の上げ幅が広がった。
もっとも、欧州勢の本格参入後は、時間外のダウ先物やWTI原油先物相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が戻り、円売りが目立つ展開になった。日本株安を受けて円買いポジションに傾けた参加者が反対売買を迫られた面もあった。
[2011-05-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は方向感に乏しい展開だった。独仏の国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことを理由に、ユーロに対して円売りが進むと他の通貨に対しても円売りが波及。欧州勢が株高・商品高を背景に円売りで参入したこともあって、相場は弱含んだ。ただ、その後は新規の手掛かり材料に乏しいなか、もみ合いの展開に。市場では「来週のユーロ圏財務相会合や欧州連合(EU)財務相理事会を控え、ギリシャ問題の行方を見極めたいとの雰囲気がある。週末ということもあり、積極的な取引が手控えられている」との指摘があった。
米労働省が発表した4月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇となった。市場の予想通りの結果となったため、反応は一時的だった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一進一退。16時過ぎに一時本日安値となる1ドル=80円34銭前後まで値を下げた後、80円98銭前後まで値を戻す場面があったがすぐに失速した。
・ユーロ円は17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=115円53銭前後まで上げたものの、その後114円台半ばまで押し戻された。
・ユーロドルは上値が重い。欧州勢が株高・商品高を背景にユーロ買いドル売りで参入すると、一時1ユーロ=1.4340ドル前後まで上げたものの、買いが一巡すると次第に上値を切り下げた。アジア時間に付けた日通し安値1.41846ドル前後から急ピッチで上昇した反動もあって、利益確定の売りなどが出た。
米フィラデルフィア地区連銀が民間エコノミスト44人を対象に実施した四半期調査によると、米経済成長率は今後4年間にわたってやや減速するとみられている。2011年の実質国内総生産(GDP)成長率は2.7%と前回の3.2%から下方修正。12年の実質GDP成長率予想も3.0%と、前回の3.1%から下方修正された。なお、13年は同3.0%から2.8%、14年は3.4%から3.3%に下方修正されている。
[2011-05-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して強含み。小高く始まったダウ平均が一時前日比150ドル超安まで下げ幅を拡大、WTI原油先物もマイナス圏へ沈んだことなどを受けて、投資家のリスク許容度が低下すると、リスク資産圧縮目的の円買いが強まった。ギリシャを中心に欧財政懸念がくすぶっていることから、特にユーロに対する円買いが優勢だった。引け際に原油相場が持ち直し、ダウ平均もその後は下げ幅を縮めたものの、週末を控えて投資家のリスク志向が大きく改善することはなく、円は高値圏を維持した。
一方、ドルに対してはやや弱含み。対オセアニア通貨や欧州通貨でのドル買いが重しとなり、小幅ながら売りに押された。
【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。対ユーロを中心に強まったドル買いの流れに沿って値を上げた。投資家のリスク志向低下を受けたユーロ円の下落などが重しとなったものの、引け際には1ドル=80円93銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は軟調。株安・商品安を背景に売り圧力が強まると、前日安値の1ユーロ=114円18銭前後を下抜けてストップロスを誘発。1時過ぎには113円51銭前後と主要7カ国(G7)が円売り協調介入を実施した3月18日以来の安値を付けた。
・ユーロドルは売り優位。欧州時間からの売りの流れを引き継ぐと、ダウ平均の下げ幅拡大など受けて、投資家のリスク志向低下を意識した売りが活発化した。前日安値の1ユーロ=1.4123ドル前後やオプションバリアが観測されていた1.4100ドル前後を下抜けて、1時過ぎには1.4065ドル前後と4月1日以来の安値を更新した。
[2011-05-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、伸び悩み。週明けの日本株が、前週末の米株安に連れ安することを警戒しリスクポジション解消目的の円買いが入った。時間外の米株価指数先物が一時下げ幅を広げたことも円買いを誘った。内閣府が8時50分に発表した3月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標となる「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比2.9%増と市場予想平均の10.0%程度減に反して増加したことを受けた円買いも散見されて上げ幅が広がった。もっとも、16日前場の日本株が底堅く推移したため、円買いは早々に失速。米株価指数先物も下げ幅を縮小したこともあり、徐々に円売りが優位になり上値を切り下げた。
[2011-05-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に一時売りが強まった。午後に入り取引材料に乏しく値動きが細っていたものの、欧州勢参入後に円売りが一時出た。対ドルでユーロ買いが強まったことをきっかけに円売りユーロ買いが出て、その他通貨にも円売りが波及した格好だ。しかし、円売りは短期スタンス中心で17時を過ぎると円の買い戻しが入り下値が切り上がった。
下げ渋ったとはいえ時間外のダウ先物や英・独の株価指数が依然マイナス圏で推移しているほか、時間外のWTI原油先物相場が軟調に推移していることもあり、リスクを取りにくい地合いであることが円売りを一時的なものに留めたようだ。
[2011-05-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。時間外の米株価指数先物やWTI原油先物相場が下落したことを受け、資源国通貨中心に円買いが入ったものの、買いが一巡すると徐々に上値を切り下げた。株価や原油相場が下げ幅を縮小したことにつれた。市場では「この日開かれているユーロ圏財務相会合の結果を見極めようと様子見ムードが強い」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。欧州市場での値幅は30銭程度と小さかった。
・ユーロ円は原油価格や株式相場の下落を受け一時1ユーロ=113円台後半まで下押ししたものの、22時過ぎに一時本日高値となる114円58銭前後まで値を上げた。ユーロドルの値動きにつれた。
・ユーロドルは底堅い動き。対資源国通貨でドル買いが進んだ影響で、1ユーロ=1.40ドル台後半まで下げる場面もあったがその後持ち直した。22時30分過ぎに一時1.4183ドル前後まで値を上げた。
[2011-05-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して売り先行後は買い戻された。60ドル超安で始まったダウ工業株30種平均が40ドル超高まで持ち直すにつれて、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から円売り外貨買いが進んだ。市場関係者からは「アジア系ソブリンネームからと見られるユーロ買いドル売りが入った」「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたドル売りスイスフラン買いが出た」との声が聞かれ、対ユーロやスイスフランでドル売りが優位となったため、つれる形で円も同時に売られた。ただ、ダウ工業株30種平均は再び下げに転じ、軟調に推移したうえ、WTI原油先物相場が下げ幅を拡大すると、低金利の円には次第に買い戻しが入った。
一方、ドルに対しては小動き。新規の取引材料に乏しく、持ち高調整目的の小口取引が続いた。この日発表された米経済指標に対する市場の反応は限定的だった。
[2011-05-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。16日の米国市場で米株安やWTI原油先物相場の下落を背景に円が買い戻された流れを引き継いだ。ただ、東京市場では対ドルで仲値決済に向けて円売りが出て、円全体が値を下げた。市場参加者からは「M&A(企業の合併・買収)に絡んだ円売りドル買いが出た」との指摘があり、損失覚悟の円売り注文を巻き込むと円の下値が広がった。
一方、円は豪ドルに対して一時買いが強まった。豪準備銀行(RBA)が17日に発表した5月3日分の金融政策決定会合の議事要旨が早期の利上げ期待を高める内容ではなかったことを受けた。
[2011-05-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。M&A(企業の合併・買収)絡みの円売りが出ることを意識して思惑的な円売りが続いた。12日に伝わった武田薬品工業によるスイスのニコメッド買収(買収額80億ユーロ)や、東芝がスイス製造大手のランディス・ギア社を買収する方向で最終調整に入ったことなどがM&A絡みのフローを意識させたようだ。欧州勢参入後は、この後発表の英消費者物価指数(CPI)が予想よりも強い結果となるとの噂を背景に対ポンドで円売りが強まり、円全体の下げ幅が広がった。
[2011-05-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は下値が堅い。市場では東芝や武田薬品工業の大型買収に伴う円売り観測があり、思惑的な円売りが先行。対ポンドでは、英国立統計局が発表した4月英消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを理由に円売りが出て円全体を押し下げた。ただ、売りが一巡すると次第に下値を切り上げた。予想を下回る米国の経済指標などを受け、時間外のダウ先物や原油先物相場が下落すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円を買い戻す動きが強まった。
【 通貨ペア 】
・【ポンド円】ドル円は19時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=81円77銭前後まで値を上げた後、米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが入ったため81円台前半まで押し戻された。もっとも、対ユーロや資源国通貨などでドル買い戻しが入ったこともあって、下落の勢いは緩やかだった。
・ポンド円は上値が重かった。予想を上回る英インフレ指標を受け一時1ポンド=133円19銭前後まで値を上げたものの、その後131円台後半まで下押しした。
・ユーロドルはさえない。スペイン政府が実施した12カ月・18カ月物政府証券(Tビル)入札が「好調だった」との見方からユーロ買いが入り、18時30分過ぎに1ユーロ=1.4225ドル前後まで上昇した。市場参加者からは「アジア系ソブリンネームや中東勢からの買いが観測された」との声が聞かれた。ただ、買いが一巡すると上値を切り下げる展開に。ギリシャ当局者の話として「ギリシャは必要に応じて穏やかな債務再編を協議する可能性がある」と伝わりユーロ売りが出たほか、株価や原油相場の失速が相場の重しとなり一時1.4123ドル前後の本日安値を付けた。
[2011-05-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売られた。ギリシャ副外務大臣の話として「ギリシャは必要に応じて穏やかな債務再編を協議する可能性がある」と伝わり、対ユーロ中心に円買いが先行した。また、米商務省が発表した4月米住宅着工件数や建設許可件数、米連邦準備理事会(FRB)が発表した4月米鉱工業生産指数や米設備稼働率はいずれも予想を下回る内容となった。米景気の先行き不透明感から時間外の米株価指数先物が軟調に推移したほか、ダウ平均も160ドルを超す下げ幅となり、リスク資産圧縮目的の円買いが優勢となった。
ただ、株安が一服するにつれて円は次第に上値を切り下げた。日経新聞が「武田薬品工業はスイスの製薬大手ナイコメッドを買収することで18日に合意し発表する」「東芝がスイスのスマートグリッド(次世代送電網)関連企業、ランディス・ギアを買収する見通し」と報じると、M&A絡みの円売りが出るとの思惑を改めて意識した円安が進行した。
一方、ドルに対しては底堅く推移した。弱い米経済指標や米長期金利の低下を意識した円買い・ドル売りが先行した後、日経新聞の報道を受けた戻り売りに押される場面があった。ただ、対欧州資源国通貨でドル売りが継続した影響から円買いドル売りが再び入ったため、円の下値は限られた。
[2011-05-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対して強含み。特に新規の取引材料がない中で、昨日M&A(企業の合併・買収)絡みのフローへの思惑から円売りが進んだこともあり、利益確定の円買いが入った。対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んだことにつれた円買いドル売りも入っている。
一方、円はドル以外の通貨に対してはもみ合い。円・ドル相場の上昇につれた円買いが入る半面、欧州オセアニア通貨がドルに対して買われていることを受けた円売り外貨買いが出ている。
[2011-05-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけてしっかり。午後に入り欧州オセアニア通貨に対してドル売りが進んだことにつれて円買いドル売りが入るとその他通貨にも若干円買いが入った。欧州勢参入後は、対ポンドで17時30分に発表された英雇用統計やイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)議事要旨が弱い結果になるとの一部噂を背景に思惑的な円買いが入り、円全体の上げ幅が広がった。
[2011-05-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対してはやや強含み。対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が売られたことに連動した円買い欧州通貨売りや円買いオセアニア通貨売りが入った。一方、ドルに対しては上値が重い。全般的にドル買い戻しが進んだ流れに沿って、徐々に上値を切り下げた。
もっとも、円は全体的に方向感が定まらなかった。市場では「この日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を見極めたいとの雰囲気も強く、方向感に乏しい値動きとなった」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに一時本日安値となる1ドル=80円94銭前後まで値を下げた後、81円42銭前後まで買い戻しが進んだ。一方、ポンド円は軟調。4月英雇用統計が予想より弱い内容となったことが相場の重しとなったほか、ポンド安ドル高につれた円買いポンド売りが入り一時1ポンド=130円78銭前後まで値を下げた。
・ポンドドルは「英系銀行から売りが出た」「MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インデックス)のリバランスに伴う売りが出た」との声が聞かれ、一時1ポンド=1.6106ドル前後まで下げた。
・ユーロドルはポンドドルの下落につれたユーロ売りドル買いが出て、22時30分過ぎに一時1ユーロ=1.41947ドル前後まで下げた。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるオプションが1.4200ドルに観測されている」との指摘もあり、1.4200ドルに収れんする動きも出たようだ。
[2011-05-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想に反して減少したことなどがわかると、WTI原油先物相場が大幅高となった。ダウ平均も上げに転じ、堅調に推移したため、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。市場関係者からは「MSCIのリバランスに絡んだ円売りが出たのでは」との声もあった。
対ドルでは、米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが目立った。米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「ほとんどの委員は資産売却の前の金利引き上げを望んだ」「政策正常化への第一歩はMBSへの再投資の終了」「政策正常化のシナリオについて議論したが、正常化に向けた動きが近く開始されることを意味せず」などと伝わった。「FRBが出口戦略を視野に入れた」との見方から円売りドル買いを進める向きもあった。
[2011-05-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。昨日の米国市場で米国株やWTI原油先物相場の上昇を背景に、投資家のリスク志向が戻り低金利の円が売られた流れを引き継いだ。東京市場の序盤は、「1-3月期国内総生産(GDP)速報値が市場平均よりも弱い結果となる」との思惑を背景に円を売る動きが出て下げ幅を広げた。
もっとも、その後は円の下値は限られた。1-3月期GDP速報値は予想よりも弱い結果となったが、いったん材料出尽くしとして利益確定の円買いが対ドル中心に入り円の下値が支えられた。
一方で、ニュージーランド(NZ)ドルに対しては軟調。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、19日発表のNZ政府の予算案の内容によっては、NZの格付けを引き下げる可能性があったものの、S&Pが19日、今回の予算案は格付けに影響を与えないとの見解を示したため円売りNZドル買いが進んだ。
[2011-05-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルでじり安。対欧州通貨でドル買いが強まった流れに沿う形で円売りドル買いが入った。
また、円はポンドに対しては弱含み。4月英小売売上高指数(季節調整済み)が前月比、前年同月比いずれも市場予想よりも強い結果となったことを受けた。
一方、円はその他通貨に対しては方向感が定まらない。円ドル相場の下落につれた円買いが入ったものの、同時にユーロドルの下落やドル・スイスフランの上昇につれた円買いがユーロやスイスフランに対して入ったことが影響した。
[2011-05-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は軟調。時間外のダウ先物の上昇や欧州株高を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から低金利の円が売られた。市場では「本日発表の日本の1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値の結果を受け、日本だけが景気後退局面に入ったとの懸念が台頭。主要通貨に対し円が売られやすい地合い」との指摘があった。
ニューヨークの取引時間帯に入ると、前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことをきっかけに米金利が上昇。日米金利差が拡大するとの思惑から円売りドル買いが優勢となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円はオプションのバリアが観測されていた1ドル=82円ちょうどを上抜けて、22時前に一時4月28日以来の高値となる82円17銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=117円14銭前後まで値を上げたものの、買いが一巡するともみ合いの展開に。ドル絡みの取引が中心となり、116円台後半で方向感が出なかった。
・ユーロドルは荒い値動き。英小売統計が市場予想を上回りユーロポンドが下落。これにつれる格好で18時前に一時1ユーロ=1.42063ドル前後まで値を下げた。ただ、その後は株高に伴うユーロ買いドル売りが入ったほか、「欧州中央銀行(ECB)が欧州周辺国の債券を購入しているようだ」との指摘が聞かれ持ち直した。もっとも、米雇用指標の改善をきっかけに再びドル買いの流れになったことを受け、1.42ドル台前半まで押し戻されている。市場では「海外ヘッジファンドからユーロ売りドル買いが出た」との指摘もあった。
[2011-05-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して売り先行後、一転買い戻された。前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容となり、米労働市場の改善が示唆されたとの見方から円安ドル高が進んだ。米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いも出た。ただ、その後発表された4月米中古住宅販売件数や5月製造業景気指数(フィリー指数)、4月米景気先行指標総合指数は相次いで予想を下回った。米景気の先行き不安が広がったほか、米長期金利が上昇幅を縮小し低下に転じたため、一転円買いドル売りが強まった。
一方、ドル以外の通貨に対しては一進一退。対ドルで円売りが先行した後、買い戻された流れに沿った。ただ、中盤以降はダウ平均が底堅く推移したことを背景に欧州資源国通貨に対してドル安が進んだため、円も同時に売られて上値が切り下がった。
[2011-05-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。新規の取引材料に乏しく、持ち高調整の取引に終始した。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えていたことが取引を手掛け難くした面があった。20日前場の日経平均株価が上昇したことへの反応は目立たなかった。
日銀は19-20日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表した。資産買入等の基金の維持も全会一致で決めた。ただ、為替相場での目立った反応はなかった。
[2011-05-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらなかった。対ドルでロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて円売りが出ると、その他通貨にも円売りが出た。欧州勢の本格参入後は時間外の米株価指数先物やWTI原油先物相場が上昇したことなどを背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円を売る動きもあった。もっとも、リスク志向の改善に伴い欧州・オセアニア通貨に対してドル売りが進むと、円・ドル相場が切り返したため、円全体の下値がサポートされた。
[2011-05-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円売りドル買いが出ると、その他通貨にも円売りが波及。時間外の米株価指数先物やWTI原油先物相場が上昇したことなどを背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円を売る動きもあった。ただ、ギリシャ国債と独連邦債の10年債利回りのスプレッドが拡大するなど、欧州の財政懸念が再び意識されるとユーロに対して円を買い戻す動きが優勢に。カナダドルに対しては、予想を下回るカナダ経済指標を理由に円高・カナダドル安が進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時過ぎに一時本日高値となる1ドル=81円87銭前後まで値を上げた後、19時過ぎに81円49銭前後まで下げた。ただ、売りが一巡すると次第に下値を切り上げている。
・ユーロ円は前日の安値1ユーロ=116円20銭前後を下抜けて、20時30分過ぎに一時116円14銭前後まで値を下げた。
・カナダドル円は軟調。4月カナダ消費者物価指数(CPI)や3月カナダ小売売上高が市場予想を下回ったことをきっかけにカナダドル売りが強まり、一時1カナダドル=83円90銭前後まで下げた。一方、スイスフラン・円は急伸。20時過ぎに一時1スイスフラン=92円28銭前後まで下げたものの、売り一巡後は一転買い戻しが優勢に。対ハンガリーフォリントでスイスフラン買いが膨らんだ影響を受け、円売りスイスフラン買いが広がった。一時93円32銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州勢参入後に一時1ユーロ=1.43458ドル前後まで値を上げたものの、その後失速。ユーロ圏の財政懸念を背景にした売りが進み、20時30分過ぎに一時1.42112ドル前後まで値を下げた。ユーロスイスフランが一時1ユーロ=1.24561スイスフランまで急落した影響も受けた。
[2011-05-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して堅調。ギリシャとドイツの10年物国債利回りスプレッドがユーロ導入以来の高水準まで拡大するなど、ギリシャの財政問題が改めて意識されるなか、欧州の取引時間帯に円買いユーロ売りが優位となった地合いを引き継いだ。バイトマン独連銀総裁の話として「ギリシャ政府債の返済期限が延長された場合、ギリシャ政府債が欧州中央銀行(ECB)の資金供給オペの担保として受け入れ不可能となる」などと伝わったほか、「ノルウェーがギリシャへの支援金支払いを一時停止する」との思惑が広がると円高ユーロ安が加速。格付け会社フィッチがギリシャの格付けを「BB+」から「B+」に引き下げたことも材料視され、円が一段高となった。
一方、資源国通貨に対しては買い先行後、売られた。対ユーロ中心に円買いが先行した影響を受けたが、原油や金など商品相場が急伸すると資源国通貨買い円売りが強まり、上値が切り下がった。
なお、ドルに対してはもみ合い。ユーロ絡みの取引が中心となり、動意に欠ける取引が継続した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円70銭前後でのもみ合いに終始した。ニューヨーク時間の高値は81円86銭前後、安値は81円51銭前後で値幅は35銭程度だった。
・ユーロ円は1ユーロ=115円53銭前後まで下げ幅を広げた。ギリシャの債務不安を高める材料が相次いだことが嫌気されたほか、ダウ平均が一時100ドル超下落し、リスク資産圧縮目的の売りも目立った。
・ユーロドルは大幅安。「ノルウェーがギリシャへの支援金支払いを一時停止する」との思惑や、格付け会社フィッチによるギリシャ格下げを受けて1ユーロ=1.4139ドル前後まで下げ足を速めた。コモディティ価格の上昇を背景に資源国通貨買いドル売りが進むと、つれる形で1.42ドル台を回復する場面があったが、上値では戻り売りが厚かった。市場関係者からは「週末のスペイン地方選を控え、ユーロの買い持ちを解消する動きが出た」との指摘もあり、引けにかけて1.4133ドル前後まで下落した。
[2011-05-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ドルで軟調。ギリシャの財政問題が一段と深刻化していることを背景に対ユーロでドル買いが進み、つれて円売りドル買いが出た。M&A(企業の合併買収)絡みの円売りを指摘する声もあった。
一方、円はドル以外の通貨に対して方向感が出ない。円・ドル相場の下落が上値を抑えると同時に、ギリシャ問題を背景にユーロが売られていることや、前場の日本株や時間外のダウ先物が下落していたことなどが円買い外貨売りを誘ったことが影響した。
[2011-05-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて堅調。23日午後の上海総合指数や時間外の米株価指数先物、WTI原油先物相場が下げ幅を拡大したことを受けてリスク資産圧縮目的で円買いが入った。対ユーロではギリシャの財政懸念を背景とした売りが断続的に入り円全体を押し上げた。投機筋から仕掛け的な円買いが入り上げ幅が広がった。
[2011-05-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は伸び悩んだ。ギリシャの債務問題をめぐる懸念にくわえ、アジア株が下落したことなどを受けたリスク回避の円買いが先行。欧州株が安く始まったことも円買いを後押しした。ただ、欧州勢が本格的に参入する時間帯に入ると、リスク回避的な動きは一巡。新規の手掛かり材料に乏しいなか、急ピッチで円高が進んだ反動も出て徐々に上値を切り下げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は16時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=81円32銭前後まで値を下げた後、81円台後半まで値を戻した。
・ユーロ円は18時過ぎに一時1ユーロ=113円87銭前後まで売られた後、114円台後半まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは下げ渋り。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、イタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたほか、スペインではサパテロ首相が率いる社会労働党が地方選挙で敗北。欧州の先行き不透明感から対主要通貨でユーロ売り圧力が高まった流れに沿って、一時3月17日以来の安値となる1ユーロ=1.3968ドル前後まで売り込まれた。ただ、その後はアジア時間から急ピッチで下落したこともあり、短期で売り進めた参加者から利益確定の買い戻しが入り下値を切り上げている。
[2011-05-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。主要な米経済指標の発表がなかったうえ、新規の取引材料に乏しく、しばらくは方向感に欠ける取引が継続した。ただ、中盤以降は米長期金利の低下幅縮小につれて円売りドル買いが入り、円全体が押し下げられた。欧州債務不安の高まりを背景に180ドル超下落したダウ平均がやや下げ渋り、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方も円相場の重しとなった。
[2011-05-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。23日のニューヨーク市場の後半に、米国株の下げ渋りにつれてポジション調整の円売りが出た流れを引き継いだ。ただ、東京市場では時間外の米株価指数先物の下げ幅が一時拡大したことを受けてリスク資産圧縮目的の円買いが入ったほか、日本株安を見越した買いが入り下値を切り上げた。その後は、米株価指数先物の下げが収まった上、前場の日本株が底堅く推移したため円買いの動きは弱まった。
[2011-05-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。米格付け会社ムーディーズが24日、ギリシャのデフォルトはギリシャの銀行だけでなく欧周辺国にも影響を与えるとの見方を示したことや、英国の14の金融機関を格下げ方向で見直すと発表したことなどを受けて、ユーロやポンドに対して円買いが強まると、その他通貨にも円買いが一時波及した。
ただ、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたことにつれて円売りが出た上、対ドルで米長期金利の上昇を受けた円売りが出たこともあり、円の上値は限られた。
ドイツのIfo経済研究所が発表した5月の独企業景況感指数が114.2と市場予想平均の113.7を上回ったことが明らかになり、対ユーロで円売りが強まると、一段と円全体の値が下がった。
[2011-05-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株相場や原油先物相場の上昇を受け、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが進み円全体を押し下げた面もある。
なお、米格付け会社ムーディーズは24日、ギリシャのデフォルトはギリシャの銀行だけでなく欧周辺国にも影響を与えるとの見方を示したほか、英国の14の金融機関を格下げ方向で見直すと発表。序盤はユーロやポンドに対して円高が進む場面もあった。
【 通貨ペア 】
・【ポンド円】ドル円はアジア時間の高値1ドル=82円09銭前後を上抜けて、22時過ぎに一時82円18銭前後まで値を上げた。
・ポンド円は1ポンド=131円44銭前後まで売りが先行したものの、その後132円92銭前後の日通し高値を付けた。
・ユーロドルはもみ合い。株高や5月独Ifo景況感指数が市場予想を上回ったことを手掛かりにユーロ買いドル売りが入る半面、「ギリシャ野党党首が60億ユーロ規模の新たな財政再建計画を拒否する」と報じられたためユーロ売りが出た。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるオプションが1.4100ドルに観測されている」との指摘があり、1.4100ドルを意識した取引が続いた面もあった。
[2011-05-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが先行した。原油先物相場の上昇を背景に、円売り資源国通貨買いも強まり、円全体が押し下げられた。ただ、米2年債入札が好調だったとの見方から米長期金利が低下に転じると、対ドルで円の買い戻しが進んだ。原油先物相場が一時失速したほか、ダウ平均のさえない値動きもリスク資産圧縮目的の円買いを促した。
なお、米商務省が発表した4月の米新築住宅販売件数は予想を上回った半面、米リッチモンド連銀が発表した5月の製造業景気指数は予想より弱かった。強弱まちまちの結果となったため、市場への影響は限られた。
[2011-05-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。日本の4月貿易統計(通関ベース)が大幅な赤字になるとの思惑から対ドル中心に円売りが先行した。貿易赤字は予想よりも小さくいったん円買いが入ったが、本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが出て再び円全体が値を下げた。
もっとも、「米国の5大銀行が住宅の不正差し押さえに関する訴訟で少なくとも170億ドルの負担が必要となる可能性がある」と米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が報じたことが市場に広がると、時間外の米株価指数先物が一時100ドル近く下落。投資家がリスクポジションを閉じる動きを進め、断続的に円が買い戻された。
[2011-05-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが優位となった。25日午後の日本株や上海総合指数が下げ幅を広げたことや、時間外の米株価指数先物が午前中に続きマイナス圏で推移したことなどを背景に、リスクポジション解消目的の円買いが入った。早朝のロンドン勢からも円買いが入り上値を伸ばした。
しかし、欧州勢の本格参入後は一転円売りが優位の展開となった。ダウ先物が下げ幅を縮小し、リスク志向の低下に歯止めがかかり円買い圧力が緩和したほか、米長期金利の低下幅が縮小するにつれて対ドルで円売りが出て円全体を押し下げた。
[2011-05-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は不安定な値動き。時間外の米株価指数先物が下げ幅を縮小し、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円売りが出たものの、ギリシャの債務問題がくすぶるなかで一方的に円売りが進む展開にはならなかった。なお、ミクロス・スロバキア財務相の話として「ギリシャの債務に関し、いくつかのソフトな債務再編について議論されると予想している」などと伝わったほか、ダマナキ欧州連合(EU)委員の話として「ギリシャがユーロ圏加盟国の一員であることは危ぶまれる」「ギリシャは厳格な政策に賛成するか通貨ドラクマに戻さなければならない」などと報じられた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎにアジア時間に付けた日通し高値1ドル=82円17銭前後に面合わせする場面があったものの、上値は限られた。前日の高値82円21銭前後や19日高値の82円23銭前後をバックに戻りを売る動きが出た。
・ユーロ円は1ユーロ=115円台での方向感に乏しい値動き。市場では「ギリシャの債務問題などはくすぶる一方、リスク回避の動きが加速する状況にはならなかった」との指摘があった。
・ユーロドルは一進一退。16時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.4011ドル前後まで値を下げたものの、売りが一巡すると1.40ドル台後半まで持ち直した。ギリシャ絡みの報道に一喜一憂する展開が続いた。
[2011-05-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。米商務省が発表した4月の米耐久財受注額が予想より弱かったことがわかると、英独の株価指数や時間外の米株価指数先物が戻りの鈍い展開となった。投資家のリスク回避姿勢がやや強まり、低金利の円が小幅に買われた。ダマナキ欧州連合(EU)委員の話として「ギリシャがユーロ圏加盟国の一員であることは危ぶまれる」「ギリシャは厳格な政策に賛成するか通貨ドラクマに戻さなければならない」などと伝わり、ギリシャのユーロ圏離脱への思惑を改めて意識した円買いユーロ売りも入った。ただ、40ドル超下落したダウ平均が50ドル超高まで持ち直したほか、WTI原油先物相場が上げ幅を拡大すると、リスク回避姿勢の和らいだ投資家から円売りが持ち込まれ上値が切り下がった。中盤以降は新規の取引材料に乏しく、動意に欠ける取引が継続した。
[2011-05-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外に対し軟調。26日前場の日本株や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、リスク志向が高まるとして円売りが出た。ユーロに対しては、中国がユーロ圏の債券投資を拡大するとの報道を受けた円売りが膨らんだ。一方、円はドルに対しては下値が堅い。ユーロや豪ドルに対してドル売りが進んだことにつれた円買いドル売りが入った。
[2011-05-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に一時売りが強まった。対ドルでストップロスを巻き込む格好で一時円買いが強まると、その他通貨にも円買いが広がる場面があった。ただ、円ドル相場が目先のストップロスを付け終わると徐々に上値が切り下がったため、円全体の上値は限られた。
欧州勢参入後は、ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて対ドル中心に円売りが強まり、円全体が値を下げた。対ドルでの円売りに関しては「東欧系からの円売りドル買いが観測された」との声が聞かれたほか、「自民党の谷垣禎一総裁が内閣不信任案を提出する方針を表明したことを受けて、政局の先行き不透明感を意識した円売りが出た」との指摘もあった。外貨建て投資信託の新規設定に絡んだ円売り観測も一部であった。
[2011-05-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は持ち直した。ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けて対ドル中心に円売りが強まり、円全体が値を下げた。市場では「東欧系からの円売りドル買いが観測された」との声が聞かれたほか、外貨建て投資信託の新規設定に絡んだ円売り観測もあった。ただ、米商務省が発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)改定値や米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったと分かると、米景気の減速懸念からドル売りが優勢に。損失覚悟の円買いドル売り注文を巻き込んで上昇に弾みが付くと、円全体を押し上げた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は24日の安値1ドル=81円62銭前後や23日の安値81円32銭前後を下抜け、一時81円15銭前後まで下げ足を速めた。
・ユーロ円はドル円の下落につれた円買いユーロ売りが入り、23時過ぎに一時1ユーロ=114円80銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。中東勢からとみられる売りが出た半面、ファンロンパイ・欧州連合(EU)大統領が「ギリシャのデフォルトを避けるためにあらゆることを行う」などと発言したことが下値を支えた。ニューヨークの取引時間帯に入ると、米経済指標が予想より弱い内容だったと分かり、教科書的なドル売り材料とみなされたため一時1ユーロ=1.42069ドル前後まで値を上げたもののその後失速した。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「国際通貨基金(IMF)は来月ギリシャに救済融資を拠出しない可能性がある」と述べたことがユーロ売りを誘い、1.41ドル台半ばまで下押しした。
[2011-05-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は買い一服。米商務省が26日発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)改定値は実質で前期比年率1.8%増と市場予想平均の2.2%増より弱かった。また、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数も42万4000件と市場予想平均の40万4000件程度よりも弱い結果となった。米国の景気回復ペースが鈍化するとの見方が広がったほか、米長期金利の低下幅拡大に伴い日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが優勢に。時間外の米株価指数先物が下げに転じたこともあり、その他の通貨でもリスク回避的な円買いが膨らんだ。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「国際通貨基金(IMF)は来月ギリシャに救済融資を拠出しない可能性がある」と語ったほか、IMFのアトキンソン報道官が「保証がなければギリシャに融資できない」との見解を示したと伝わると、対ユーロ中心に円が一段高となった。
ただ、70ドル超下落したダウ平均が40ドル超高まで持ち直すにつれて、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から円に戻り売りや利食い売りが広がった。ユンケル氏の報道官が「欧州連合(EU)とIMFの調査団がギリシャの新たな措置に納得すれば、6月の救済融資に問題はない」と述べたと伝わり、ギリシャへの融資を巡る懸念が和らいだため、対ユーロ中心に円の上値が切り下がった面もあった。
[2011-05-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ニュージーランド(NZ)ドルで弱含み。イングリッシュNZ財務相が「中国が外貨準備の投資先の多様化のためにNZ政府債を購入する可能性があり、シンガポールや香港、マレーシアも興味を示している」などと発言したと報じられたことを受けた。
一方、円は米ドルに対しては強含み。NZドルやユーロに対して米ドル売りが進んだことにつれた円買いドル売りが入った。昨日発表の米経済指標が予想よりも弱く、米景気の先行きに慎重な見方が出てきたことも円買いドル売りを誘った。
その他、円はNZドル、米ドル以外に対してはもみ合い。米ドルに対して欧州通貨が上げたことが円売り外貨買いを促したものの、円・ドル相場の上昇が下値を支えた。
[2011-05-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午前中に相場を動かした対ニュージーランド(NZ)ドルやスイスフラン、ユーロでのドル売りが収まったこともあり、円絡みの通貨の値動きは目立たなかった。英米市場が週末から3連休となるため、積極的な売買が手控えられ気味であることも影響したようだ。
格付け会社フィッチが27日、日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正したと伝わると若干円売りが出たが一時的だった。
[2011-05-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は弱含んだ。格付け会社フィッチが27日、日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正したと伝わると円売りが先行。欧州株や原油相場の上昇を背景に、投資家のリスク許容度が改善するとの見方から低金利の円を売る動きが進んだ。
【 通貨ペア 】
・ドル円は節目として意識された一目均衡表の雲下限1ドル=80円89銭前後を下抜けて1ドル=80円83銭前後まで下げたものの、日本の格付け見通しの修正が伝わると円売りドル買いが出て81円台を回復した。
・ユーロ円は株高やユーロ高・ドル安につれた円売りユーロ買いが優勢となり、21時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=115円99銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは不安定な値動き。週明け30日が英国はバンクホリデー、米国はメモリアルデーで休場となるため、ギリシャ絡みの悪材料を警戒してユーロの買い持ちを解消する動きが先行。一時1ユーロ=1.41ドル台後半まで下げた。ただ、プロボポラス・ギリシャ中銀総裁が「欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)のプログラムが継続すれば、ギリシャはリプロファイリングなしに債務を完済できるだろう」と述べたと伝わるとユーロ買いが進み、アジア時間の高値1.42789ドル前後を上抜けて1.4299ドル前後まで上昇した。株式相場や原油相場の上昇に伴うユーロ買いドル売りも入った。
もっとも、「ギリシャ党首会談では債務危機についての合意が得られなかった」との一部報道を受け、ギリシャの債務問題をめぐる不透明感が強まると1.42ドル台前半まで押し戻されている。
[2011-05-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。プロボポラス・ギリシャ中銀総裁は27日、「欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)のプログラムが継続すれば、ギリシャはリプロファイリングなしに債務を完済できるだろう」などと述べたと伝わった。ギリシャの財政問題に対する懸念が若干和らぐとの見方から、対ユーロ中心に円売りが先行した。5月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が74.3と市場予想平均の72.4程度を上回ったほか、ダウ平均やWTI原油先物相場が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が改善するとして対資源国通貨中心に円を売る動きも見られた。
ただ、4月の米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が前月比11.6%低下と市場予想平均の前月比1.0%低下を大幅に下回ったことがわかると、円買いドル売りが優位に。その他の通貨にも円の買い戻しが広がった。中盤以降は英米の3連休を控えて市場参加者が次第に減少し、方向感のない取引が継続した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は5月の米消費者態度指数が予想を上回ったことを受けて1ドル=81円28-31銭前後まで上げた。ただ、4月の米住宅販売保留指数が予想より弱い内容となったため、80円70銭前後まで失速した。ユーロ円はプロボポラス・ギリシャ中銀総裁の発言が買い材料視され1ユーロ=115円99銭前後まで上げた。ただ、「ギリシャ党首会談では債務危機についての合意が得られなかった」と伝わり、ギリシャの債務不安が再び意識されたほか、ドル円の下落に押され115円台前半まで値を下げた。その後は115円台半ばで動意に欠ける展開となった。
・ドルスイスフランは売り優勢。英米の3連休を控えて商いが薄れるなか、オプションのバリアが観測されていた1ドル=0.8500スイスフランの下抜けを狙った仕掛け的な売りが強まった。引けにかけて史上最安値となる0.8462スイスフランまで急ピッチで下落した。市場関係者からは「弱い米住宅指標を受けて米国の景気減速懸念や、低金利政策が長期化するとの思惑が改めて高まり、ドルに対して逃避的なスイスフラン買いが入ったのでは」との声もあった。
・ユーロドルは底堅い。プロボポラス・ギリシャ中銀総裁の発言を受けて1ユーロ=1.4299ドル前後まで買いが先行したが、ギリシャ党首会談に絡んだ報道が嫌気され1.42ドル台前半まで失速した。ただ、市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ買いが入った」との声が聞かれたほか、ダウ平均が一時80ドル超上昇するにつれて1.43031ドル前後まで持ち直した。その後は手掛かり材料難から高値圏でのもみ合いが続いたが、引けにかけてドルスイスフランが急ピッチで下落した流れに沿って1.4325ドル前後までユーロ高・ドル安が進んだ。
[2011-05-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。前週末のニューヨーク市場で米景気回復の鈍化懸念からドル売りが進んだ流れを引き継いで、円は小高く始まった。ただ、事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りドル買い需要が意識されると、円は次第に上値を切り下げた。NZドルに対して円売りが強まったことが円全体の重しになった面もある。もっとも、日本株相場の下落を受け、円の下値も限定的だった。市場では「米英市場が休場で動意が薄い展開となった」との指摘があった。
[2011-05-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。米国がメモリアルデー、英国がバンクホリデーで休場のため、取引参加者が少なく動意の薄い展開となった。ユーロ安・ドル高につれて円買いユーロ売りが目立つ場面もあったが、ポジション調整の域を出ずユーロ売りは長続きしなかった。
[2011-05-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は動意が薄かった。30日の英国市場がバンクホリデーである上、米国市場もメモリアルデーで休場となっており、市場参加者が激減。新規にポジションを形成する動きは見られず、持ち高調整の小口取引に終始した。
格付け会社フィッチが30日、「日本の大手銀行の格付けは日本のソブリン格付け見通し変更の影響を目先受けない」との見解を示したと伝わったものの、目立った反応はなかった。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が30日、東京電力の長期会社格付けを「トリプルB」から「シングルBプラス」に引き下げたと発表したことへの反応も見られなかった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。高値が80円89銭前後、安値が80円80銭前後で値幅が8銭程度だった。
・カナダドル円は上値が重い。1-3月期カナダ経常収支が89億カナダドルの赤字と市場予想平均の72億カナダドルの赤字よりも赤字額が大きかった上、1-3月期カナダ国内総生産(GDP)が前期比年率で3.9%増となり、市場予想平均の4.0%増を下回ったことを受けた。22時過ぎに1カナダドル=82円56-61銭まで失速した。
・ユーロドルは動意薄。英国市場がバンクホリデーで休場となり、市場参加者が激減し、商いは低調だった。ホノハン・アイルランド中銀総裁が「あらゆることに対し、非常事態対応策を備えている」などと発言したと伝わったものの、反応は目立たなかった。
[2011-05-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。30日の英国市場がバンクホリデーだったほか、米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったため市場参加者が激減。積極的な売買は見られず、持ち高調整の取引に終始した。ユンケル・ユーログループ議長、ショイブレ独財務相、ラガルド仏財務相などユーロ圏要人の発言が伝わったものの、反応は見られなかった。
[2011-05-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下落。「ギリシャに向けた新しい救済融資パッケージを促進するため、ドイツは早期のギリシャ国債の債務再編を強要することを取り下げようと検討している」との米ウォールストリート・ジャーナル紙の記事をきっかけに、円売りユーロ買いが先行。他の通貨に対しても円売りが波及した。日本株の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売りを進める参加者もいた。米格付け会社ムーディーズが31日、日本のソブリン格付け「AA2」を引き下げ方向で見直すと発表したことで円安がさらに進んだ。
[2011-05-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ幅を拡大。日本のソブリン格下げ見通しなどで円が売られやすい地合いとなるなか、日本株や上海株の上昇を理由に円売り外貨買いが広がった。市場では「連休明けのロンドン勢からとみられる円売りが出た」「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに絡んで、外貨建て投信の新規設定に伴う円売り外貨買いが入った」との指摘があった。
[2011-05-31][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は軟調。米格付け会社ムーディーズが31日午前中に、日本のソブリン格付け「AA2」を引き下げ方向で見直すと発表したことを蒸し返す格好で欧州勢から円売りが出た。外貨建て投資信託の新規設定に絡んだ円売り観測もあった。アジア時間から急ピッチで円安が進んだほか、時間外の米株価指数先物が一時上げ幅を縮小したこともあって、利益確定の円買いが入り下値を切り上げる場面もあったが、ニューヨーク勢が参入してくると、英独の株価指数やダウ先物の上げ幅が再び拡大したこともあって、円売りが再開した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州勢参入後に1ドル=81円77銭前後まで上昇。
・ユーロ円は1ユーロ=117円80銭前後まで値を上げた。
・カナダドル円は堅調。カナダ銀行(カナダ中央銀行)は31日、市場の予想通り政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表した。同時に発表された声明で「現在の刺激的な金融政策のいくつかは、いずれ解除されるだろう」などと言及し、今後の利上げの可能性を示唆したためカナダドル買いが入った。22時30分過ぎに1カナダドル=84円53銭前後まで上げた。
・ユーロドルは堅調。31日のアジア市場で、「ギリシャに向けた新しい救済融資パッケージを促進するため、ドイツは早期のギリシャ国債の債務再編を強要することを取り下げようと検討している」との米ウォールストリート・ジャーナル紙の記事を受けて、ギリシャ問題に対する過度に悲観的な見方が後退し、買いが入った流れを引き継いだ。欧州市場では株高を手掛かりに買いが入り上げ幅が広がった。ユーロ円の買いもユーロドル相場を押し上げた。一時1ユーロ=1.44245ドル前後と本日高値を受けた。
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