為替・株式・商品マーケット概要
期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース
[2012-04-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。1日発表の3月中国製造部門購買担当者景気指数(PMI)が予想より強い内容となり、中国と経済的な結びつきが強い豪ドルに買いが先行。円安豪ドル高につれて円全体が押し下げられた。そのあとは、国内勢から円買い外貨売りが入り、相場は下げ渋る場面もあったが、日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)が市場予想を下回ったことが分かると円は再び弱含んだ。市場では「米系証券などの円売りドル買いが出た」との指摘があった。仲値決済に向けた円売りドル買いも出た。
ゴゴヴィの注目 発言・ニュース
・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。
為替・株式・商品マーケット概要による2012年4月 発言・ニュース
[2012-04-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。1日発表の3月中国製造部門購買担当者景気指数(PMI)が予想より強い内容となり、中国と経済的な結びつきが強い豪ドルに買いが先行。円安豪ドル高につれて円全体が押し下げられた。そのあとは、国内勢から円買い外貨売りが入り、相場は下げ渋る場面もあったが、日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)が市場予想を下回ったことが分かると円は再び弱含んだ。市場では「米系証券などの円売りドル買いが出た」との指摘があった。仲値決済に向けた円売りドル買いも出た。
[2012-04-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。午前中は日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)が市場予想を下回ったことを受け、弱含む場面もあった。ただ、午後に入ると日本株相場が上げ幅を縮めたことなどをながめ、円を買い戻す動きが出た。市場では「日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘があった。
[2012-04-02][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は堅調。高く始まった英・独の株価指数や、時間外の米株価指数先物がマイナス圏に沈むと、投資家のリスク志向が後退し円買いが強まった。前週末のニューヨーク市場の後半や2日の午前中に円売りが進み、ポジションが偏った反動が起きたようだ。損失覚悟の円買い注文を巻き込み上げ幅が広がった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円15銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=109円12銭前後まで下落。ドル円に関しては「スイスの銀行からの売りが出ていた」との声が聞かれた。
・ユーロドルは弱含み。22時過ぎに1ユーロ=1.32785ドル前後まで下げた。3月ドイツ製造部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことなどを材料に、日通し高値となる1.33805ドル前後まで上げる場面があったものの、株安を受けてユーロ円と共に売られた。
[2012-04-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行も上値が重い。欧州時間に株安を背景にリスク回避目的の円買い外貨売りが入った流れを引き継いだ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した3月製造業指数が市場予想平均を上回り、米国株式相場が下げ幅を縮小したため一時円売りが出たものの、米長期金利の低下を手掛かりに日米金利差縮小を意識した円買いが対ドルで進むと、他の通貨に対しても円買いの動きが波及した。
もっとも、買い一巡後は次第に円の戻り売りが優勢に。ダウ平均がプラス圏に浮上、その後に上げ幅を拡大したため、一転して投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの流れが強まった。対ドルでは米長期金利が低下幅を縮小したことも円売りにつながったほか、原油高などを受けて資源国通貨に対しても円売りが目立った。
[2012-04-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。前日の米国市場で、対ユーロ中心に円高が進んだ流れを引き継いで高く始まった。上値の目処として意識されていた3月30日の高値1ドル=81円83銭前後を突破すると、損失覚悟の円買いドル売り注文を誘発し上げ幅を広げた。ただ、そのあとは新規材料難から様子見ムードが広がり、徐々に値動きが鈍った。
[2012-04-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。午前中に急ピッチで円高が進んだ反動で、対ドル中心に円売りが出てじりじりと上値を切り下げた。市場では「ロシア勢の円売りドル買いが出た」との指摘があった。夕刻にかけては、欧州勢が持ち高解消の円売りユーロ買いを進めたものの、あくまでポジション調整の域を出ず円売りは長続きしなかった。
[2012-04-03][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は豪ドルに対してはしっかり。オーストラリア準備銀行(RBA、豪中央銀行)が3日、政策金利を現行の4.25%で据え置いた際の声明で「成長ペースは予想よりいくぶん低いものの、緩和を検討する前にインフレ指標を待つことが賢明と考えた」との見方を示し、来月の利下げ観測が台頭していることが円買い豪ドル売りを誘った。
一方、円は豪ドル以外に対しては若干上値が重い。時間外の米株価指数先物や欧州株の下落を受けてリスクポジション解消目的の円買いがみられたものの、欧州・オセアニア通貨に対してドルが買われていることにつれて円売りドル買いが出て円の上値を抑えた。
もっとも、22時過ぎ以降に対ドルで円売りが膨らむと、その他通貨に対しても円売りが優勢となり円全般が今日の安値圏に沈んだ。
【 通貨ペア 】
・豪ドル円は1豪ドル=84円98銭前後まで下げた。
・ドル円は22時過ぎに1ドル=82円35銭前後まで上昇。82円25銭前後に観測されていたストップロス注文を巻き込んだようだ。
・ユーロドルは弱含み。株安を背景に売りが出て21時前に1ユーロ=1.33005ドル前後と本日安値を付けた。もっとも、1.3300ドル前後に観測されていた買い注文が下値を支えると、買い戻しが入り下値を切り上げた。
[2012-04-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月13日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「数人のメンバーは景気が勢いを失った場合か、インフレが長期に渡り低水準にとどまった場合は、追加の金融緩和が必要であると指摘した」ことが明らかになったが、1月会合で示された早期の追加緩和主張が今回見られなかったほか、1月会合時より緩和を主張した人数も減少した。米追加金融緩和への期待が後退したとして要旨公表後にドルが全面高となったことから、円も対ドルでは売りに押された。
また、その他の通貨に対しても円売りの動きが波及。議事要旨の公表後は総じて円売りが優勢となったが、対ドルで欧州オセアニア通貨売りが進行したことにつれた円買い欧州通貨売りや円買いオセアニア通貨売りの動きも同時に入ったことから、対ドルと比較すると下落の勢いは穏やかだった。追加金融緩和期待の後退から米株が軟調に推移したため、リスク回避目的の円買いが下値を支えた面もある。
[2012-04-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日の米国市場で、3月13日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに円売りドル買いが進んだ流れを引き継いで安く始まった。ただ、豪連邦統計局が発表した2月豪貿易収支が市場予想に反して赤字だったことが分かると、豪ドル売りが加速。円買い豪ドル売りが強まり、他の通貨に対しても円買いが波及した。日本株相場が大幅に下落し、リスク回避目的で円を買い戻す動きも出た。
[2012-04-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は本日高値圏でもみ合い。午後の日経平均が200円超下落し、リスク回避の円買い外貨売りが入ったものの、そのあとは追随する動きがなかったため円買いは早々に失速した。
夕刻にかけては、新規材料難から様子見ムードが広がり、徐々に値動きが鈍った。市場では「今晩の欧州中央銀行(ECB)政策金利や3月ADP全米雇用報告、3月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数の発表を控えて様子見気分が強く、動きづらい展開だった」との指摘があった。
[2012-04-04][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は堅調。4日の欧州株と時間外の米株価指数先物が大幅安となっており、投資家のリスク許容度が低下し円ショートポジションを解消する動きが続いた。ユーロに対しては、スペインの中期国債入札で、平均利回りが前回から上昇し、ユーロ圏の財政問題が改めて意識されたことも円買いを誘った。
欧州中央銀行(ECB)は4日、定例理事会を開き、政策金利を据え置くことを発表した。ドラギECB総裁の会見では「経済見通しは下振れリスクがある」一方「2012年にはインフレの上振れリスクが続くと見ている」と述べたほか、「出口戦略に関するいかなる話も、現時点では時期尚早」と発言した。これらの発言を受けてスタグフレーションのリスクが意識されたほか、現在の金融緩和が継続する見方が示されたとして円買いユーロ売りが入った面もあった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=82円10銭前後まで下落。もっとも、米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とコンサルタント会社マクロエコノミック・アドバイザーズが発表した3月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が20万9000人増と市場予想を上回り、前月の値が上方修正されたことなどが買いを誘う場面も見られた。
・ユーロ・円は1ユーロ=107円91銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは大幅安。株安を受けた売りや、ドラギECB総裁の定例会見を背景にした売りで22時過ぎに1ユーロ=1.31076ドル前後と本日安値を付けた。
[2012-04-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。欧州時間に株安を受けてリスク回避目的の円買い外貨売りが進んだ反動が出た。対ドルでは米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とコンサルタント会社マクロエコノミック・アドバイザーズが発表した3月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったため、6日の3月米雇用統計が強い結果となることを期待した円売りも出たようだ。もっとも、米長期金利の低下で日米金利差縮小を意識した円買いドル売りの動きもあったため、下値は限定的。他の通貨に対する円売りも欧米株安を手掛かりとする円買いが下値を支える格好となり、総じて持ち高調整の域を出なかった。
なお、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は政策金利発表後の定例会見で「経済見通しは下振れリスクがある」などと述べたが、ユーロ圏の景気減速懸念を意識した対ユーロでの円買いの動きは一時的だった。
[2012-04-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日経平均が一時100円超下落したことなどを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり円買い外貨売りが膨らんだ。市場では「輸出企業や証券会社など国内勢の円買いドル売りが目立った」との指摘があった。
[2012-04-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午前中は株安などを手掛かりに円買いが強まる場面もあったが、そのあとは新規材料難から様子見ムードが広がり徐々に値動きが鈍った。週末の3月米雇用統計やイースター休暇を前に、動きづらい面もあったようだ。
連休明けの中国株が堅調に推移したことをながめ、対豪ドルなどでは円売りが強まる場面もあったが、追随する動きがなかったため円売りは夕刻にかけて失速した。
[2012-04-05][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円はしっかり。スペインやイタリアの国債利回りが上昇し、欧州債務問題に対する警戒感が再燃。株式市場では欧州株や時間外の米株価指数先物が下落し、為替市場では対ユーロ中心に円売りポジションを解消する動きが強まった。ただ、カナダの雇用指標や住宅指標が強い内容となったことを受けてカナダドルに対して円売りが膨らむと、その他通貨にも円売りが出た影響で若干伸び悩んでいる。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=81円83銭前後。
・ユーロ・円は1ユーロ=106円89銭前後と3月8日以来の安値まで売り込まれた。
・カナダドル円は行って来い。一時1カナダドル=81円89銭前後まで売り込まれたが、カナダ統計局が5日発表した2月のカナダ住宅建設許可件数は前月比で7.5%増加した。市場予想平均の前月比2.0%増を上回り、3月のカナダ失業率が7.2%と市場予想平均の7.4%より強く、新規雇用者数が8万2300人増と市場予想平均の1万500人程度増を上回ったことが分かると買いが優勢となった。一時82円88銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロスイスフランは神経質な展開。スペインの財政問題をきっかけに欧州債務問題が再燃しユーロ売り圧力が高まったため、ユーロスイスフランも売りに押された。一時、スイス国立銀行(SNB)が設定しているユーロスイスフランの下限1ユーロ=1.2000スイスフラン前後を下抜けて1.1990スイスフラン前後と2011年9月6日以来の安値まで下げた。しかし、SNB報道官が「1.20スイスフラン前後を下回る為替レートは容認しない」「SNBはユーロスイスフランの下限を防衛するため無制限の外貨購入にコミット」との見解を示すと一転買い戻しが強まり1.20スイスフラン台を回復した。なお、「SNBは1.20スイスフラン付近でユーロ買いスイスフラン売り介入の模様」との一部報道もあった。
・ユーロドルは大幅安。ユーロ圏の債務問題に対する懸念を背景に売りが続いた。市場参加者からは「ユーロ圏内の銀行が問題に陥り、国有化される可能性があるとの噂が一部で広がったため、ユーロ売りが出たようだ」との声も聞かれた。22時過ぎに1ユーロ=1.30351ドル前後と3月15日以来の安値まで下げた。
[2012-04-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。欧州株式相場がニューヨーク時間に入って下げ幅を縮めたほか、安く始まった米国株も下げ渋りとなったため、欧州時間に株安を意識してリスク回避目的の円買い外貨売りが進んだ反動が出た。
対ドルでは米雇用指標を手掛かりとする円売りドル買いも重しに。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は市場予想よりもわずかに弱い内容だったものの、前回分からは改善を示し、2008年4月半ば以来の低水準となった。米労働市場の改善傾向が維持されたことで、明日発表の米雇用統計を期待した売りに押された。市場では「米系シンクタンクが『日銀は景気や物価で新たな下振れリスクが見られなくても、追加緩和を実施する見込み』とのレポートを出したことも対ドルでの円売りを促した面がある」との指摘もあった。また、対カナダドルでもさえない。カナダ統計局が発表した3月カナダ雇用統計や2月カナダ住宅建設許可件数がいずれも強い内容となったことを手掛かりとするカナダドル買いの流れに沿って値を下げた。
もっとも、売り一巡後は方向感の乏しい展開に。イースター休暇を前に取引参加者が減少したほか、明日の雇用統計を控えて次第に様子見ムードが強まった。
[2012-04-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株安を見越したリスク回避目的の円買い外貨売りが先行したものの、仲値決済に向けた円売りドル買いが出たため相場は方向感が出なかった。市場では「国内輸入企業の円売りドル買いが出た」との指摘があった。
世界の主要市場がイースター休暇で休場となり商いが低調となるなか、日本時間今晩に3月米雇用統計の発表を控えて動意の薄い展開となった。
[2012-04-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含んだ。特に新規の円売り材料は伝わっていないが、夕刻にかけて円売り外貨買いが出た。世界の主要市場がイースター休暇で休場となり商いが低調となるなか、ポジション調整に伴う円売り外貨買いが出たようだ。
[2012-04-06][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は急伸。欧州勢がイースターの休暇入りしている影響でほとんど動きがなかったが、3月の米雇用統計の発表に近づくと、米雇用統計が強い結果となることを期待してドルに対して散発的に円売りが出て、その他通貨にも円売りが見られた。
しかし、日本時間21時30分に米労働省が発表した3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比12万人増と市場予想平均の前月比20万5000人増を大幅に下回ったことが明らかになると、一転円買いが優位となった。弱い米雇用統計を受けて時間外の米株価指数先物が急落しリスク回避目的で円買い外貨売りが膨らんだほか、米長期金利の急低下に伴い日米金利差縮小を意識した円買いドル売りも強まった。損失覚悟の円買い注文を巻き込んだほか、市場参加者が激減していることから、小額の売買でも値が振れやすいことも影響して円上昇の勢いが増した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=81円32銭前後と3月8日以来の安値を更新した。
・ユーロ円は1ユーロ=106円56銭前後と3月7日以来の安値まで売り込まれた。
・ユーロドルは上値が重い。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回り米労働市場の改善期待が後退したことを受けてユーロ買いドル売りが入り、21時30分過ぎに1ユーロ=1.3113ドル前後と日通し高値をつけた。もっとも、ユーロ圏では債務問題をかかえているほか、時間外の米株価指数先物の大幅安を受けたリスクポジション解消目的のユーロ売りドル買いが出たこともあり、上値は限定された。ユーロ円の売りが強まったことも上値を抑えた。この後、市場参加者が少なくなるため、いったん利益確定に動く参加者もいたようだ。
[2012-04-07][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米労働省が発表した3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比12万人増と市場予想平均の前月比20万5000人増を大幅に下回り、米雇用市場の改善期待が後退した。為替市場ではドル売りが優勢となり、円も対ドルでは堅調な展開に。米長期金利が急低下した影響で日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入ったことも下支えとなったようだ。
また、他の通貨に対しても円は堅調。対ドルでの円買いが波及したほか、米景気回復期待の後退で米株価指数先物が急落し、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りが優勢となった。
もっとも、買い一巡後は取引参加者の多くがイースター休暇に入っている影響から動意に乏しくなり引けにかけては方向感を失った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=81円31銭前後と3月8日以来の安値を更新。81円30銭前後より下の水準に観測されている買い注文が意識されてその後は下げ渋ったものの、買い戻しを誘う材料にも乏しく、81円台半ばでのもみ合いとなった。
・ユーロ円も22時過ぎに1ユーロ=106円55銭前後と3月7日以来の安値を付けたが、その後は106円台後半で下げ渋った。
・ユーロドルはユーロドルは米雇用統計を受けてドル売りが優勢となったため、21時30分過ぎに1ユーロ=1.3113ドル前後まで上げたものの、株安によるリスク回避の売りが重しとなって伸び悩んだ。いったん1.3070ドル台まで下押しした後、散発的な買いが入り1.31ドル台を回復する場面もあったが、手掛かり材料不足で雇用統計後の高値を更新するには至らなかった。
[2012-04-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、もみ合い。前週末のNYの取引時間帯に、3月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想平均を大幅に下回ったことを受けて、時間外の米株価指数先物の大幅安と円買い外貨売りが強まった流れを引き継いだ。週明けのアジア市場では、国内輸出企業からの円買いが入ったほか、財務省が9日朝発表した2月の国際収支速報で、経常黒字が1兆1778億円と市場予想平均の1兆1200億円前後の黒字より強い結果となったことを材料とした円買い外貨売りが入り一時上げ幅を広げた。
もっとも、仲値に向けて対ドルで円売りが出たほか、国内輸入企業からの円売りドル買いも散見されたため円の上昇はいったん収まった。日本株が下げ幅を縮小したことも円買い圧力を後退させた。
[2012-04-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干強含み。対ドルで「一部外銀から円買いが入った」との声が聞かれ、その他通貨にも円買いが入る場面があったものの、追随する動きはなかった。海外勢の多くがイースター休暇中で取引は全般的に細り気味となっている。9日の日本株や中国株が引けにかけて下げ幅を拡大したことへの反応はなかった。
[2012-04-09][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は小動き。市場では「一部外銀から対ドルで円買いが入った」との指摘があり、他の通貨に対しても円買いが波及する場面があったが、追随する動きはなかった。イースターマンデーの祝日で休場となり、参加者が激減していることから値動きが鈍くなっている。「米国の市場参加者が3月米雇用統計をどう評価するか見定めたい」との空気が濃い。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円10銭台から81円40銭台でのもみ合いとなった。
・ユーロ円は1ユーロ=106円30銭を挟んだ値動きが続いていたが、ニューヨーク勢参入後に一時106円12銭前後まで下押しした。
・ユーロドルは欧州勢がイースター休暇中とあって、しばらくは1ユーロ=1.30ドル台後半でのレンジ取引が続いていたが、ニューヨークの取引時間帯に入るとユーロ売りドル買いがやや優勢に。時間外のダウ先物や原油先物価格の下落をながめ、リスク回避的な売りが出たようだ。一時1.3047-50ドルまで下げた。
[2012-04-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。日本時間10日8時15分に予定されているバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、前週末の弱い雇用統計を受けて強まった米追加金融緩和期待を意識したドル売りが欧州通貨やオセアニア通貨に対して広がると、つれて円も欧州オセアニア通貨に対して売られた。また、対ドルでは序盤こそ方向感の乏しい動きだったが、日経新聞が「日銀は『2月の金融緩和効果を見極めたい』として、10日に開く金融政策決定会合では緩和判断を見送る公算が大きいが、27日に開く次回会合では追加緩和に踏み切る可能性がある」と報じたことをきっかけに円売りが出た。対ドルでの円売りが他の通貨に対しても波及し、中盤に円は下げ幅を拡大。もっとも、売り一巡後はバーナンキFRB議長の講演や日銀金融政策決定会合待ちとなり、次第に様子見ムードが強まった。
[2012-04-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後は買い戻し。日銀の金融政策決定会合で追加金融緩和が行われるとの思惑を背景とした円売り外貨買いが海外勢から見られた。対ドルでは本日は5・10日(五十日)で仲値決済に絡んだ円売りが出たほか、前場の日本株の上昇も円売り外貨買いを後押しした。
しかし、12時過ぎに日銀が政策金利と資産買い入れ等基金の規模を据え置いたことを発表すると一転円買いが優位となった。
[2012-04-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日銀が9-10日に開いた金融政策決定会合で、政策金利と資産買い入れ等基金の規模を据え置くと、午前中に追加金融緩和を期待して円売りを進めた一部海外投機筋が一転円買いに動いた。日本株が失速したことも円買いを誘った。イースター休暇明けの欧州勢も、欧州株の下落を背景に円買い外貨売りで参入し円の上げ幅が広がった。
[2012-04-10][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は強含み。日銀による追加金融緩和の見送りをきっかけとした円買いの流れを引き継いで始まった。イースター休暇明けの欧州勢も、欧州株の下落を背景に円買い外貨売りで参入したため円は上げ幅を広げた。もっとも、市場では「国内輸入企業やロシア勢からの円売りドル買いが出た」「年金がらみの円売りドル買いが出た」との指摘があり、相場は伸び悩む場面もあった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は節目の1ドル=81円ちょうどを下抜けてストップロスを誘発すると、一時3月7日以来の安値となる80円93銭前後まで値を下げた。
・南アフリカランド円は軟調。欧州株価の下落に伴うリスク回避の円買いランド売りが入り、一時2月17日以来の安値となる1ランド=10円14銭前後まで下げた。
・ユーロドルは一進一退。欧州株安や、スペインとドイツ10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことなどを背景にユーロ売りが出た。市場では「ロシア勢からの売りが出た」との指摘があり、一時1ユーロ=1.3060ドル前後まで下落した。半面、一目均衡表雲の下限が位置する1.3054ドル前後がサポートとして意識され、そのあとは買い戻しが進んだ。「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに向けたユーロ買いドル売りが入った」との声も聞かれ、1.3139ドル付近まで値を戻した。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値1.31448ドル前後が意識されたため、そのあとは1.30ドル台後半まで再び上値を切り下げた。
[2012-04-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。祝日明けの欧州株式相場や米国株式相場が軒並み安となり、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りの流れが終日続いた。対ユーロでは財政が不安視されているイタリアやスペインなどの国債利回りが上昇したことを受けて、欧債務懸念を背景とする円買いユーロ売りが観測されたほか、対ドルでは米長期金利が大幅に低下したことを手掛かりに、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入った。アジア時間に日銀が追加金融緩和を見送ったことで、前日の海外時間に金融緩和期待を意識した円売りが進んだ反動が出た面もあるようだ。
[2012-04-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し下げられた。10日の欧米市場で、スペイン、イタリアの国債利回りが上昇し債務問題が再び意識されて円買いが強まった流れを引き継いだ。東京市場では、ドルに対して国内輸出企業から円買いが見られたほか、前場の日本株の下落を受けたリスクポジション解消目的の円買い外貨売りも入った。
ただ、日本株が売り一巡後に下げ幅を縮小し、上海総合指数も一時上昇に転じたため、リスク志向の低下が収まり、持ち高調整目的で円売りが出て上値を切り下げた。
安住淳財務相が11日午前、「為替の動向に一喜一憂しない」と発言したと伝わったが特に反応はなかった。
[2012-04-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。関係者の話として「日銀が27日の金融政策決定会合で追加金融緩和を検討」「追加緩和で資産買入等基金の増額を検討」と報じたことを受けて円売りが出たほか、後場の日本株の下げ渋りと時間外の米株価指数先物の上昇を手掛かりとした円売りも見られた。更に、早朝のロンドン勢も円売りで参入すると下げ幅が広がり、円全般が本日安値圏に沈んだ。しかし、英独の株価指数が失速すると一転対ドル中心に円買いが強まり切り返した。
[2012-04-11][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は上値が重かった。世界的な景気不安にくわえ、欧州の債務問題が再び懸念されたため、序盤は円が買われる場面があった。ただ、欧州株相場が持ち直し、時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げると、投資家のリスク回避姿勢が後退。前日までに急ピッチで円高が進んだ反動もあり、円を売る動きがやや優勢となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は17時前に一時2月29日以来の安値となる1ドル=80円57銭前後まで値を下げたものの、そのあとは徐々に下値を切り上げた。
・ユーロ円は持ち直した。アジア市場では一時1ユーロ=105円46銭前後まで下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。21時前に一時本日高値となる106円37銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはドイツ政府が11日に実施した10年債入札で応札額が目標上限に届かなかったと伝わると一時1ユーロ=1.30ドル台後半まで下押ししたが、「利回りの水準が低く、投資妙味がないため需要が弱くなっただけ」との見方からユーロ売りでの反応は限定的だった。その後、ダウ先物や欧州株が堅調に推移したことなどをながめユーロ買いドル売りが進むと、一時1.31569ドル前後と日通し高値を付けた。市場参加者からは「1.3140ドル、1.3150ドルに観測されていたストップロスを巻き込んで上昇に弾みが付いた」との声が聞かれた。
[2012-04-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は下値が堅い。米国株式相場が買い先行で始まり、欧州株も上げ幅を広げたことから、序盤は投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの動きが優勢となった。スペインやイタリアの国債利回りの上昇が一服したことで、欧州債務問題への警戒感がやや後退したことも対ユーロでの円売りにつながったほか、対ドルでは米長期金利の上昇で日米金利差拡大を意識した売りも観測された。ただ、米国株が買い一巡後に伸び悩む動きとなり、引けにかけてはやや上げ幅を縮めたため、円も次第に下げ幅を縮小した。なお、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では「米経済活動は2月中旬から3月下旬にかけて控えめから緩やかなペースで拡大した」と指摘されたほか、ロックハート米アトランタ連銀総裁やローゼングレン米ボストン連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー連銀総裁などの発言もあったが、いずれも目立った反応は見られなかった。
[2012-04-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対豪ドルで軟調。 オーストラリア(豪)連邦統計局が12日発表した3月の豪雇用統計で、失業率が5.2%と市場予想平均の5.3%より強かった上、新規雇用者数も4万4000人増と市場予想平均の6500人増より強い内容だったことを受けて円売り豪ドル買いが膨らんだ。
円は豪ドル以外に対してはもみ合い。新規の取引材料が伝わらなかったほか、北朝鮮による長距離ロケットとみられる衛星の発射予告期間に入ったため、積極的な売買が見送られたようだ。
[2012-04-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。後場の日本株が引けにかけて上げ幅を拡大したことや、上海総合指数が不動産規制の緩和観測が広がり大幅高となったことなどを受けて円売りが出た。豪ドルに対しては早朝のロンドン勢から強い豪雇用指標を蒸し返す格好で円売りが出ていた。
もっとも、高く始まった欧州株の上値が重くなっているため、徐々に円売りの勢いは弱まってきている。
[2012-04-12][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。アジア株の上昇を手掛かりに円売り外貨買いが先行したものの、欧州株が失速すると円を買い戻す動きが優位に。市場では「イタリア国債の入札を警戒し、円買いユーロ売りが入った」との指摘があった。なお、イタリア政府が実施した3年債入札では落札利回りが急上昇するなどさえない内容だったが、為替相場への影響は限定的だった。欧州株や時間外のダウ先物の動向をにらみつつ、相場はもみ合いが継続した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円台後半でのもみ合いが続いた。
・豪ドル円はもみ合い。早朝のロンドン勢から強い豪雇用指標を蒸し返す格好で円売り豪ドル買いが出たものの、豪ドル買いの勢いは長く続かなかった。そのあとは1豪ドル=84円台前半でのレンジ取引が続いた。
・ユーロドルはイタリア国債の入札を警戒してしばらくは1ユーロ=1.31ドル台前半で不安定な値動きが続いた。ただ、欧州株が持ち直し、イタリアやスペインの国債利回りが低下したタイミングでユーロ買いが強まり一時1.3177ドル前後まで値を上げた。もっとも、イタリアやスペイン国債利回りの低下が一服すると、1.31ドル台後半に観測されていた売り注文が意識されたこともあって、そのあとは伸び悩んだ。
[2012-04-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外ではさえない。欧州株式相場がNY時間に入って持ち直したほか、ダウ平均は前日比180ドル超の大幅高となり、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが広がった。対ユーロでは欧州時間のイタリア国債入札がさえない結果に終わった後もイタリアやスペインなど債務問題を抱えている欧州各国の国債利回りが低下したことで、欧州財政懸念の緩和期待から円売りが進んだ面もある。また、対豪ドルでも円売りが目立った。原油や金など商品高が資源国通貨である豪ドル買いを誘ったほか、市場参加者からは「明日発表の中国国内総生産(GDP)が予想を上回る結果になるとの噂が広がったことも、同国と資源貿易関係の深い豪ドルの下支え要因になった」との指摘も聞かれた。
一方、対ドルでは強含み。アジア時間のイエレン米連邦準備理事会(FRB)副議長発言やダドリー米ニューヨーク連銀総裁が「2014年終盤までの低金利維持の確約変更を正当化する経済指標は未だ確認できていない」と述べたことなどを手掛かりに、米超低金利政策の長期化思惑が高まったことがドル売りを促した。株高を背景にしたドル売りも観測され、じりじりと円は下値を切り上げた。
なお、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が市場予想を下回る結果となったことでダウ先物は上げ幅を縮小する場面もあったが、指標に対する反応は一時的だった。
[2012-04-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。13日午前の日本株が堅調に推移したことを背景に円売り外貨買いが出た。10時半を過ぎたあたりからは「1-3月期中国国内総生産(GDP)が予想よりも強い結果となる」との憶測を背景とした円売りが対豪ドル中心に強まり下げ幅が拡大した。
しかし、1-3月期中国GDPが前期比年率で8.1%増と市場予想平均の8.4%を下回ったと市場に伝わると、一転対豪ドル中心に円買いが強まり切り返した。
北朝鮮が13日にロケットを発射したものの為替相場の反応は目立たなかった。
[2012-04-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて買いが優位。午後に入り日本株の値動きが細ったほか、新たな取引材料が伝わらなかったこともあって、暫くもみ合いが続いた。しかし、欧州勢が参入してくると欧州株がさえない展開となっていることを受けて円買い外貨売りが強まった。午前中に1-3月期中国国内総生産(GDP)が強い結果となるとの憶測を背景に形成された円売り外貨買いポジションが解消されて円の上げ幅が広がっている。
[2012-04-13][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。財政が不安視されるスペインの国債利回りが上昇し欧州株相場が下落すると、投資家がリスク・オフの動きを強め円買いが入る場面があった。ただ、新規の取引材料に乏しいなかで、徐々に値動きは鈍った。市場では「24-25日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)や来週の米企業決算の発表などを控えて動きづらい状況だ」との指摘があった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円ちょうどを挟んだもみ合いの展開が続いた。
・ユーロ円も1ユーロ=106円台半ばでのレンジ取引が続いた。
・ユーロドルは軟調。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、スペインのソブリンCDS5年物スプレッドが過去最高水準となるなど、スペイン財政に対する警戒感が高まっていることがユーロ売りを誘った。欧州株やダウ先物の下落に伴うユーロ売りドル買いも出て、22時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.31092ドル前後まで値を下げた。
[2012-04-14][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は対欧州通貨を中心に強含み。スペインの銀行の資金繰り懸念が高まり、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でもスペインのソブリンCDS5年物スプレッドが過去最高水準となるなど、欧州の財政懸念が台頭。リスク志向を低下させた投資家が株売りに動き、欧米株式相場が軟調な展開となったため、為替市場でもリスク回避目的の円買い外貨売りが進んだ。
ユーロに対しては欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が「ECBによる国債の買い入れが再び実施されないことを希望している」との見解を示したことも円買い要因に。また、原油や金など商品相場が下落した影響から豪ドルなど資源国通貨に対しても円はしっかりだった。一方、ドルに対してはドルと円が欧州・オセアニア通貨に対してほぼ同時に売買された影響から、やや方向感の乏しい動きとなった。
なお、4月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)は75.7と市場予想平均の76.2程度を下回ったものの、反応は一時的だった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円ちょうど前後を挟んだもみ合いに終始。5時過ぎに80円82銭前後までやや値を下げた程度の動きにとどまった。
・ユーロ円は軟調。欧米株安を手掛かりに5時過ぎには1ユーロ=105円75銭前後まで下落した。
・ユーロドルは軟調。前日安値の1ユーロ=1.3102ドル前後や節目の1.3100ドル前後を下抜けたことで下げが加速。目先のストップロスを誘発し、一時1.30695ドル前後まで下落した。
[2012-04-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後、もみ合い。先週末の欧米市場で、スペインの財政や金融機関に対する懸念が高まり、リスク回避目的の円買い外貨売りが進んだ流れを引き継いだ。東京市場でもアジア株の下落を警戒した円買いが対ユーロ中心に先行し上値を伸ばした。
もっとも、日本株が大幅安で取引を開始後、安値圏で値動きが細ったこともあって、円は買い一巡後、高値圏でもみ合いとなった。
なお、中国人民銀行が14日、人民元の対ドル取引における1営業日の許容変動幅を16日から1%に拡大すると発表したものの、円相場への影響は目立たなかった。
[2012-04-16][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は上値が重かった。16日のスペイン国債の利回り上昇を背景にリスク回避の円買いが先行したものの、その後失速した。スペイン国債の利回り上昇が収まり、時間外の米株価指数先物が堅調に推移したことを受けた。米商務省が発表した3月米小売売上高が市場予想を上回ったことが分かると、ダウ先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売り外貨買いが出た。
【 通貨ペア 】
・ドル円は夕刻に1ドル=80円台半ばまで下げたものの、そのあとは80円台後半まで持ち直した。
・ユーロ円はアジア時間に一時1ユーロ=104円68銭前後まで下げたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げ105円台半ばまで戻した。
・ユーロドルはスペイン国債の利回り上昇を背景に売りが膨らみ、バリアオプションの観測されていた1ユーロ=1.3000ドルを下抜けて1.2995ドル前後と2月16日以来の安値を付けた。ただ、スペイン国債の利回りの上昇が一服し、時間外の米株価指数先物が堅調に推移するとショートカバーが進んだ。予想を上回る米小売統計が好感され欧米株価が上げ幅を拡大すると、ユーロ買い戻しが加速した。
[2012-04-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後は売られた。米商務省が16日発表した3月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比0.8%増と市場予想平均の前月比0.3%増を上回ったことを受けて、欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大すると、投資家が運用リスクを取りやすくなるとして円売りが散見された。ただ、同時に米ニューヨーク連銀が発表した4月のニューヨーク州製造業景気指数はプラス6.56と市場予想平均のプラス18.00を下回ったうえ、その後全米ホームビルダー協会(NAHB)が発表した4月の住宅市場指数が25と予想の28を下回り、ダウ平均が120ドル超高から30ドル超高まで上げ幅を縮小。つれる形で円の買い戻しが加速した。対ドルでは米長期金利の低下に伴い、日米金利差縮小を意識した円買いが見られた。
もっとも、その後のダウ平均が一時130ドル超高まで持ち直したほか、米長期金利が低下幅を縮小したため、円は再び売りに押された。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて買いが入った」「米系投資銀行から買いが持ち込まれた」との声が聞かれ、ユーロドル相場の堅調地合いが目立ったことも対ユーロ中心に円を押し下げる要因となった。
[2012-04-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。対ドルで仲値に向けて円売りが出たことや、海外勢から円売りドル買いが散発的に出たことなどがその他通貨に対しても若干円売りを誘った。しかし、日本株や中国株が頭の重い展開で投資家のリスク許容度は改善せず円の下値は限られた。
[2012-04-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。後場の日本株が小安く引けたことや、上海総合指数が引けにかけて下げ幅を広げたことを背景にリスクポジション解消目的で円買い外貨売りが入った。ユーロに対してはサルコジ仏大統領が「ユーロの下落は良いニュースである」などと発言したことを手掛かりとした円買いも散見された。
しかし、欧州勢が本格参入してくると、時間外の米株価指数先物が持ち直したことや欧州の主要株価指数が小高く推移していることなどを背景に一転円売りが優位になり、円全般が本日安値圏に沈んだ。スペイン国債の利回りが低下し、この後のスペイン国債の入札に対する警戒感が後退したことも円売りを誘ったようだ。
[2012-04-17][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円は弱含んだ。スペインが実施した国債入札で発行額が目標上限を上回るなど旺盛な需要が示されると、欧州債務問題への過度の懸念が後退。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した4月独景況感指数(期待指数)が市場予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、円売り外貨買いが優勢となった。欧州株や時間外のダウ先物の上昇も円の重しとなった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。22時30分過ぎに一時1ドル=80円77銭前後と日通し高値を付けた。
・カナダドル円は急伸。カナダ銀行(カナダ中央銀行)は17日、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。市場予想通りの結果となったものの、同時に発表した声明で「刺激策の巻き戻しが適切となる可能性がある」と指摘した。カナダ利上げ期待が高まり、全般カナダドル買いが優勢となった。22時過ぎに一時1カナダドル=81円67銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルはスペインの入札や強い独経済指標を材料にユーロ買いが先行し一時1ユーロ=1.31721ドル前後まで上げたものの、そのあとはやや伸び悩んだ。1.3180ドル前後から上サイドに観測されている売りオーダーが頭を抑えたほか、市場参加者からは「19日のスペインの10年物国債入札の結果を見極めたいとの気分も強く、積極的にユーロの上値を追う展開にはなっていない」との声が聞かれた。
[2012-04-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。カナダ銀行(カナダ中央銀行)は17日、1.00%の政策金利据え置きとともに発表した声明で「現在の大規模な金融刺激策のいくぶん緩やかな巻き戻しが適切となる可能性」との見解を示した。カナダ利上げ観測が台頭する形で円売りカナダドル買いが優勢となったが、カナダドル絡みの取引が中心となり円全体はしばらく方向感が出なかった。
ただ、欧州の取引時間帯にスペインの短期国債入札を無難に通過したことや、4月独ZEW景況感指数が予想より強い内容となったことが引き続き意識されるなか、予想を上回る米企業決算が相次いだうえ、国際通貨基金(IMF)が2012年や2013年の世界経済見通しを上方修正したことが好感されダウ平均が200ドルを超す上げ幅に。投資家が運用リスクを取りやすくなるとして円全体が売りに押された。日経新聞が「日銀は2012-13年度の消費者物価見通しを小幅に上方修正する検討に入った」「物価改善の動きを後押しするため、27日開く金融政策決定会合で追加的な金融緩和策を検討する」などと報じたことを受けて、終盤には対ドル中心に円売りが散見された。
[2012-04-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。17日の欧米株高を受けて18日午前の日本株が堅調に推移すると、投資家のリスク選好姿勢が強まり円売り外貨買いが出た。途中、対ドルでは「国内輸出企業から円買いが入った」との声が聞かれたものの、円の上値は重かった。上海総合指数の上げ幅が拡大すると一段と円売りの勢いが増した。このところの円高局面でポジションを円買い外貨売りに傾けた向きが反対売買を迫られて下げが大きくなった面もあった。
なお、西村清彦日銀副総裁が18日午前、「物価上昇1%を目指して強力に金融緩和を推進する」「必要に応じて追加的な措置を講じていく姿勢」などと発言したことを円売り材料視する市場参加者も見られた。
[2012-04-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。後場の日本株の上げ幅拡大を手掛かりに円売りが出たほか、対ドルでは通貨オプションに絡んだ円売りが散見されて一時下値を探った。もっとも、昨日の米国市場から急ピッチで下落してきたこともあって、いったん利益確定の円買いに動く市場参加者が見られ徐々に下げ幅が縮まった。18日の欧州株が下落していることを背景にした円買いや、ユーロに対してはサルコジ仏大統領が「ユーロ高は輸出企業の打撃である」と発言したことを受けた円買いも入った。
もっとも、17時30分以降、対ポンドで円売りが強まるとその他通貨にも円売りが波及し、上値が切り下がった。
[2012-04-18][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は下値が堅かった。アジア市場の円売りドル買いの地合いを受け円売りが先行。3月英雇用統計や4-5日分の英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨を材料に、対ポンドで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及した。ただ、ドイツ株が1%超、スペイン株が3%超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円を買い戻す動きが出た。時間外の米株価指数先物の下落も円の支援材料となった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は18時前に一時1ドル=81円56銭前後と日通し高値を付けたものの、そのあとは伸び悩んだ。
・ポンド円は急伸。英国立統計局が発表した3月英雇用統計が予想より強い内容となったうえ、MPC議事要旨でこれまで資産買取プログラムの規模拡大を主張していたポーゼンMPC委員が規模維持を主張し、規模拡大を主張する委員がマイルズ委員だけになったことが分かると全般ポンド買いが広がった。一時1ポンド=130円43銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルはさえない。対ポンドでユーロ売りが強まった影響を受けたほか、欧州株相場の下落を受けリスク回避のユーロ売りドル買いが出た。市場では「明日予定されているスペインの10年物国債入札を前に、投資家の警戒感が高まっている」との指摘があった。22時前に一時本日安値となる1ユーロ=1.30581ドル前後まで値を下げた。
[2012-04-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が出なかった。明日にスペイン10年物国債入札を控えて警戒感が高まるなか、スペインなど欧州の主要株価指数が下げ幅を広げるにつれてリスク回避的な円買いが散見された。「スペイン救済のための不測事態対応計画は用意されている」とのシンクタンクリポートを材料にユーロ買いドル売りが強まったほか、欧州勢から対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだユーロ買いドル売りのフローが出ると、つれる形で対ユーロ中心に円が売られる場面があった。ただ、ダウ平均が80ドル超下落し投資家のリスク許容度が改善しなかったため円の下値は限られた。
[2012-04-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。新華社通信が「中国人民銀行は流動性供給拡大に向けて銀行預金準備率の引き下げやリバースレポ拡大を行う可能性がある」と報じると、中国の景気が下支えられるとの見方から経済の結びつきの強い豪ドルに対して円売りが出たほか、白川日銀総裁がニューヨークでの講演で「我々は強力な金融緩和にコミットしている」などと述べたことを手掛かりとした円売りが見られた。
一方で、対ドルでは「国内輸出企業からの円買いが入った」との声があったほか、前場の日本株が下落しリスク許容度が低下していることもあって、円の下落ペースは緩やかだった。
[2012-04-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて軟調。後場の日本株が下げ幅を拡大したことを背景に円買いが入ったほか、スペイン国債の入札を前に持ち高調整の円買いが入った。ただ、山口廣秀日銀副総裁が19日午後、「強力な金融緩和姿勢のもとで必要に応じて適切な措置をとる」「デフレ脱却と持続的成長の実現に向けた動きを促す」などと述べるなど日銀の追加金融緩和に対する期待感が根強く、戻り売りが出たため上値は限られた。
欧州の市場参加者が参入してくると、時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことや、欧州株が堅調に推移していることなどを背景に円売りが優位になり、円全般が本日安値圏に沈んだ。
[2012-04-19][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は下値が堅かった。19日のアジア時間に伝わった白川日銀総裁や山口日銀副総裁の発言を手掛かりに、日銀による追加金融緩和期待が高まり円売りドル買いが出た。ただ、ニューヨークの取引時間帯に入り、前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことが分かると、時間外のダウ先物が失速。相対的に安全資産とされる円を買い戻す動きが強まった。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時前に一時1ドル=81円73銭前後まで上げたものの、米雇用指標の悪化を受けて81円45銭前後まで下押しした。
・ポンド円は昨日発表の英雇用統計が強い内容だったことや、4-5日分の英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨で、資産買取プログラムの規模拡大を主張する委員が減少していたことなどが引き続き買い材料視され、一時1ポンド=131円11銭前後まで値を上げた。ただ、そのあとはダウ先物の失速などが重しとなり、やや伸び悩んだ。
・ユーロドルは頭が重かった。19日のスペイン国債の利回りが低下していることなどをながめ、ユーロ買いドル売りが先行。スペイン政府が実施した2014年償還債、2022年償還債の国債入札では、いずれも応札倍率が前回を上回り、調達額も目標上限を上回る結果となった。スペイン国債の入札を無事通過したことでユーロ買いが加速すると、17時30分過ぎに一時1ユーロ=1.31658ドル前後と日通し高値を付けた。
ただ、そのあとは一転売りが優勢に。事前にユーロ高が進んでいたこともあって買いは長続きせず、上値が重いと見た市場参加者から利益確定の売りが膨らみ値を消した。市場では「フランス格下げの噂が出回っていた」との指摘もあり、20時30分過ぎに一時1.30699ドル前後と本日安値を更新した。英テレグラフ紙が「米格付け会社ムーディーズはスペインやイタリアの借り入れコストが現在の水準のままであれば、デフォルトの高いリスクに直面すると警告」と報じたことも意識された。
[2012-04-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対してもみ合い。山口廣秀日銀副総裁の発言を受けて日銀の追加金融緩和期待が高まり、欧州の取引時間帯に円売りがやや強まった影響が残った。ただ、前週分の新規失業保険申請件数や3月米中古住宅販売件数、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数がいずれも予想より弱かったため、米長期金利の低下とともに円買いドル売りが強まった。もっとも、終盤には白川方明日銀総裁がワシントンで「日銀は非常に積極的な金融緩和を展開している」「日本には間違いなく金融刺激策が依然として必要」などと改めて語るなど金融緩和期待が根強く、円の上値は限られた。
一方、円は欧州通貨に対して買い先行後、売られた。市場でフランス格下げの噂が流れたほか、英テレグラフ紙が「スペインやイタリアの借り入れコストが現在の水準のままであれば、高いデフォルトリスクに直面すると米格付け会社ムーディーズが警告した」と報じ、対ユーロ中心に円買いが加速した。米雇用指標の悪化を材料に、時間外の米株価指数先物が一時下げに転じたこともリスク回避的な円買いを促した。ただ、フランス政府当局者が「格付けに関する新たな情報は全くない」との見解を示し格下げの噂を否定したうえ、市場では「アジア中銀からユーロ買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、同時に円売りユーロ買いが進んだ。その後、ダウ平均の不安定な値動きをながめ円売りは一服したが、白川日銀総裁の発言が意識され戻りは鈍かった。
なお、円は資源国通貨に対して堅調。フランス格下げの噂や弱い米経済指標を受けて、対ユーロやドルで円買いが膨らんだ流れに沿った。ダウ平均が一時130ドル超下落した場面では、リスク回避姿勢を強めた投資家が比較的金利の高い資源国通貨に対して円を買い戻す動きが目立った。
[2012-04-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干強含み。20日午前の日本株がさえない展開であったため、対資源国通貨中心に円買いが入った。ユーロやドルに対しては国内輸出企業からの円買いが散見された。
半面、ドルに対しては「国内輸入企業からの円売りが出た」との声があり円全般の上値を抑えたほか、日本株の下げも積極的な円買いを後押しするほどの下落幅ではなかったため、円の上値は限定されている。
古川元久国家戦略・経済財政担当相が20日午前、「日銀の法改正を政府で検討していることはない」との見解を示したことや、安住淳財務相が「国際通貨基金(IMF)の資金強化目標4000億ドルは達成できる可能性が高い」と発言したことなどへの反応はなかった。
[2012-04-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に弱含み。20日午後の上海総合指数が引けにかけて上げ幅を広げたことを手掛かりに円売りが出た。ドイツのIfo経済研究所が20日発表した4月の独企業景況感指数が109.9と前月の109.8から上昇し、市場予想平均の109.5を上回ったことが分かると対ユーロでの円売りが加速した。
[2012-04-20][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は弱含んだ。日銀の追加金融緩和期待を背景に、海外勢が円売りドル買いを進めた。独経済指標の改善や国際通貨基金(IMF)資金基盤強化への期待から欧州株相場が上昇。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、円売り外貨買いが出た。ただ、週末の重要イベントを前に、一方的に円安が進む展開にはならなかった。月末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りも意識された。
【 通貨ペア 】
・【ポンド円】ドル円は19時過ぎに一時本日高値となる1ドル=81円77銭前後まで値を上げたものの、そのあとは伸び悩む展開に。市場では「82円ちょうどにかけて国内輸出企業の売りが観測されている」との指摘があった。
・ポンド円は19時30分過ぎに一時1ポンド=131円81銭前後と日通し高値を付けた。欧州株高に伴う買いが入ったほか、予想を上回る英小売統計を好感したポンド買いが入った。なお、英国立統計局が20日発表した3月英小売売上高指数(自動車燃料含む、季節調整済み)は前月比、前年同月比いずれも市場予想平均を上回った。
・ユーロドルは4月独IFO企業景況感指数が予想を上回ったことなどを手掛かりに、ユーロ買いが先行。「G20はIMF財源を4000億ドル以上増大させることにコミットする」との一部報道が伝わり、欧州株が上げ幅を広げるとユーロ買いドル売りが強まった。21時過ぎに一時1ユーロ=1.3210ドル前後まで上値を伸ばした。
[2012-04-21][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対してじり高。円の下値では月末を控えた国内輸出企業などからの買い注文が厚く、足もとの底堅さが意識されるなか、日銀の追加金融緩和を期待して円を売り持ちにしていた参加者から週末要因の買い戻しが散見された。主要通貨に対してドル売り圧力が高まったことや、米長期金利が低下に転じたことも円・ドル相場の支えとなった。
一方、円はドル以外の通貨に対して安値圏でもみ合い。欧州債務危機の拡大阻止に向けた国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化で、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が4000億ドル超の資金拠出にコミットしたことや、予想を上回る米企業決算が相次いだことが好感され、ダウ平均が100ドルを超す上げ幅に。投資家がリスクを取りやすくなるとして円が売られた。ただ、中盤以降は手掛かり材料に乏しかったうえ、市場参加者が次第に減少し値動きが細った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州の取引時間帯に1ドル=81円78銭前後で値を上げたが、買い一巡後はじり安に。引けにかけて81円47銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は1ユーロ=108円00銭前後まで値を上げた後、107円80銭前後で動意を欠いた。
・ユーロドルは堅調。4月独IFO企業景況感指数が予想を上回ったことが引き続き意識されるなか、IMFの資金基盤強化にめどがたち買い安心感が広がった。ダウ平均の上げ幅拡大も相場を支え、取引終了間際には1ユーロ=1.3229ドル前後まで値を上げた。
[2012-04-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。高く始まった日本株相場が下げに転じたことで、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。市場では「日本の輸出企業や証券会社の円買いドル売りが入った」との指摘があった。豪ドルに対しては、豪利下げ観測が強まったことも円買いを誘った。
[2012-04-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。日本の輸入企業の円売りドル買いが出て伸び悩む場面もあったが、「大型連休を前に1ドル=81円台後半には輸出企業の円買いドル売り注文が控えている」との観測から下値は堅かった。夕刻にかけては、アジア株や欧州株相場の下落を背景に、投資家がリスク・オフの動きを強め円買い外貨売りが優勢となった。
[2012-04-23][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は堅調。週末行われたフランス大統領選の第一回投票で現職のサルコジ大統領が苦戦し、欧州債務問題への対応や欧州連合(EU)の財政規律策などへの警戒感が高まる中で、23日の欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調に推移しており、リスクポジション解消目的で円買い外貨売りが続いた。対ドルでは米長期金利の低下を背景に日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入った。
なお、欧州株の下落は、4月の独・ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報が市場予想平均を下回ったことや、スペイン国債の利回りが上昇したことなども影響した。
【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円98銭前後。
・ユーロ円は一時1ユーロ=106円37銭前後まで下落。
・ユーロドルは大幅安。一時1ユーロ=1.3121ドル前後まで下げた。サルコジ仏大統領が大統領選で苦戦していると伝わり、欧州債務危機に対応してきた独仏の足並みに乱れが生じることへの懸念が高まったためユーロ売りが出ている。オランド候補が大統領に就任した場合は、欧州連合(EU)が合意した財政規律策にいったん反対するとの見方があり、欧州債務問題が長期化するとしてユーロを売る動きも出たほか、独ユーロ圏の弱い経済指標を嫌気したユーロ売りも散見された。
[2012-04-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。週末にオランダ連立政権が緊縮財政策を巡る協議で決裂したことを受け、ルッテ・オランダ首相は23日、ベアトリクス女王に内閣総辞職の意向を伝えた。欧州債務不安の再燃が警戒されるなか、ダウ平均が180ドルを超す下げ幅となり、対ユーロ中心に円買いが小幅に出た。ただ、22日投開票された仏大統領選の第1回投票で、メルケル独首相とともに欧州債務危機に対応してきたサルコジ仏大統領を抑え、緊縮財政の見直しを訴えるオランド候補が首位に立ったことや、4月独ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったことを材料に、アジアや欧州の取引時間帯で株安とともに急速な円高が進んでいたため、円の上値は限られた。終盤にダウ平均が90ドル超安まで下げ幅を縮めると、円の戻り売りや利食い売りが広がりじり安となった。
一方、円はドルに対して動意が薄い。新規の取引材料に乏しかったうえ、ユーロなどに対して円とドルが同時に売買された影響から方向感が出なかった。
[2012-04-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。債務不安を抱えた欧州の政局に対する懸念が強まり、前日の欧州株相場が大幅に下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から、円買い外貨売りが優勢となった。日本、アジア株相場の下落も円の支援材料。豪ドルに対しては、豪利下げ観測の高まりを背景に円高が進んだ。
[2012-04-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。日本、アジア株相場の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買いドル売りが入ったものの、そのあとは伸び悩んだ。24日の欧州株相場が反発して始まったことで円を売る動きが出た。「日銀は資産買入等の基金を5兆円から10兆円増額する可能性がある」「日銀は基金で買い入れる国債の種類を満期で3年以下のものまで拡大する可能性がある」と伝わると、円は本日安値圏まで急速に押し戻された。
[2012-04-24][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、もみ合い。24日の欧州株が反発して始まったことや、通信社が「日銀は資産買入等の基金を5兆円から10兆円増額する可能性がある」「日銀は基金で買い入れる国債の種類を満期で3年以下のものまで拡大する可能性がある」と報じたことなどを背景に円売りが先行した。
ただ、欧州株が高く始まった後、方向感がなくなると円相場も売りが収まった。新規の追加材料が伝わらなかったことも影響した。
しかし、ニューヨークの取引時間帯に入り、時間外の米株価指数先物が急速に上げ幅を縮小し、英独の株価指数が小幅に下げに転じると円の買い戻しが若干優位となった。
【 通貨ペア 】
・欧州市場の序盤にドル円は1ドル=81円26銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=107円09銭前後まで上昇。
・ユーロドルはもみ合い。欧州の株価指数先物が上昇して始まったことを手掛かりに買いが先行した後はもみ合いが続いていたが、22時過ぎに「リアルマネーの買いが入った」との声が聞かれ、1ユーロ=1.31956ドル前後と日通し高値を更新した。
[2012-04-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。英独の株価指数先物が一時下げに転じたほか、時間外の米株価指数先物が上げ幅を縮小し、投資家がリスクを取りにくくなるとして円買いが先行した。2月カナダ小売売上高が予想より弱い内容となり、円買いカナダドル売りが強まったことも円全体をやや押し上げた。
ただ、市場で「リアルマネーやモデル系ファンドからユーロ買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、つれる形で円売りユーロ買いが強まると、その他の通貨に対しても円が売られた。4月米消費者信頼感指数は予想を若干下回ったものの、4月米リッチモンド連銀製造業景気指数や3月米新築住宅販売件数、2月米住宅価格指数はいずれも予想より強い内容となったうえ、予想を上回る米企業決算が相次ぎ、ダウ平均が上げ幅を広げたことも円売りを後押しした。
終盤にかけては米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが散見されたほか、カーニー・カナダ銀行(中央銀行)総裁が「景気の回復につれて利上げが適切となる可能性」との認識を改めて示し円安カナダドル高が進んだ。米国株式市場終了後に発表されたアップルの1-3月期決算で1株利益が予想を上回り、時間外の米株価指数先物が上昇すると円がさらに売られた。
[2012-04-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行。米アップルが前日発表した1-3月期の好決算を受けて、株式相場が堅調なことも円売りドル買いを促した。市場では「外貨建て投信の新規設定に伴う円売り外貨買いが入った」との指摘もあった。もっとも、円の下値では月末を控えた日本の輸出企業の円買い注文が観測されており、一方的に円安が進む展開にはならなかった。
[2012-04-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。月末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが意識されるなか、市場では「国内信託銀行からの円買いドル売りが入った」との指摘があり、次第に強含んだ。
欧州の取引時間帯に入ると、対ポンド中心に円買いが強まったことをきっかけに、他の通貨に対しても円買いが波及した。英国立統計局が発表した1-3月期の英国内総生産(GDP、速報値)成長率が市場予想を下回ったことを受けた。
[2012-04-25][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円はポンド以外に対してはもみ合い。欧州株の上昇を手掛かりとした円売りが見られたものの、きょうまで開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの雰囲気が強く、円を一方的に売り込む動きにはならなかった。21時30分に発表された米耐久財受注に対する反応も限定的だった。
もっとも、ポンドに対しては一時円買いが強まった。英国立統計局が25日発表した1-3月期の英国内総生産(GDP、速報値)成長率が物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%減、前年同期比横ばいと、いずれも市場予想平均を下回ったことを受けた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=81円08銭前後まで下げたが、米金融イベントを控えて下値は限られた。
・ユーロ円はポンド円の下げにつれて17時30分過ぎに1ユーロ=107円13銭前後まで値を下げた。
・ポンド円は1ポンド=130円53銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルはもみ合い。欧州株の上昇を手掛かりに買いが入り1ユーロ=1.32364ドル前後と日通し高値を更新したが、米金融イベントを前に上値を積極的に買い上がる動きは見られず上値が切り下がった。
[2012-04-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して下げ幅縮小。3月米耐久財受注が予想より弱い内容となったことを受けて円買いドル売りが小幅に出たが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて上値は限られた。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて全般ドル買いが強まると、つれる形で円安ドル高がやや進んだ。
米連邦準備理事会(FRB)は25日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表。声明では「FOMCは経済が向こう数四半期にわたり緩やかに成長し、その後次第に上向くと予想」「労働市場の状況はここ数ヶ月改善しており、失業率は低下しているが依然として高い」などの見方が示された。米国景気にやや前向きな認識が示されたほか、追加金融緩和が示唆されなかったため円売りドル買いが加速した。
また、FOMCは経済・金利見通しを発表。2012年にゼロ金利解除を予測する当局者は3人、13年は3人、14年は7人、15年は4人となった。前回と比べて14年が2人増加し、16年を予測する当局者がいなくなったため、ゼロ金利解除予測が前倒しされたとしてさらに円売りドル買いが膨らんだ。
ただ、バーナンキFRB議長が定例記者会見で「FOMCは緩和において力強く積極的」「必要に応じてバランスシートの追加措置を講じる全面的な用意がある」「緩和を続ける妥当な理由がある」などと語り、追加金融緩和が改めて意識されると、一転円買いドル売りが強まり下げ幅が縮まった。
一方、円はその他の通貨に対して一進一退。欧州・資源国通貨に対して円とドルが同時に売買されたため、方向感が定まらなかった。
[2012-04-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。仲値決済に向けた円売りドル買いが先行したあとは、小沢元民主党代表の政治資金規正法違反を問われた裁判で無罪判決が出たと伝わり相場はやや弱含んだ。ただ、月末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったほか、市場では「CTA(商品投資顧問)が円の売り持ちを解消している」との指摘があり、次第に持ち直した。
[2012-04-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては強含んだ。米国の追加金融緩和が意識されるなか、対ユーロやポンドでドル安が進んだ影響を受けて円買いドル売りが進んだ。一方、円はドル以外の通貨に対しては下げた。欧州オセアニア通貨がドルに対して上昇したことにつれて円売り欧州通貨買い円売りオセアニア通貨買いが出た。
[2012-04-26][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は売り先行後は切り返した。欧州株高や時間外のダウ先物の上昇を受けて円売り外貨買いが先行した。しかし、 株式相場が失速すると一転円は買い戻された。一部通信社が26日、関係筋の話として「日銀は27日の金融政策決定会合で積極的な緩和措置を取る可能性が低い」と伝えたことも円買いを後押しした。米国の市場参加者からも円買いが持ち込まれると損失覚悟の円買い注文を巻き込み上げ幅が拡大した。
【 通貨ペア 】
・22時前にドル円は1ドル=80円67銭前後。
ユーロ円は1ユーロ=106円52銭前後まで下落。
・ユーロドルは買い先行後、下げに転じた。欧州株の上昇を背景に買いが先行。16時30分過ぎに1ユーロ=1.3263ドル前後と日通し高値を付けた。もっとも、その後は株価の失速と共に値を下げる展開となった。21時30分過ぎには1.31989ドル前後と本日安値まで下げた。
[2012-04-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱かったことを受けて、米長期金利の低下とともに円買いドル売りが先行した。欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大し、円全体を押し上げたうえ、欧州の取引時間帯に伝わった「日銀は27日の金融政策決定会合で積極的な緩和措置を取る可能性が低い」との報道をニューヨーク勢が蒸し返す形で円買いが入った面もあった。
ただ、市場で「日銀が27日の金融政策決定会合で10兆円の資産買入等基金の増額を行う」との噂が広がり、円の上値は限られた。予想を上回る3月米住宅販売保留指数を材料にダウ平均が130ドル超上昇すると、投資家のリスク許容度改善を意識した円売りが持ち込まれたうえ、先に円買いを進めた参加者が反対売買を迫られた。
もっとも、取引終了間際には対ユーロ中心に円がやや買われた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日、スペインの格付けを「A」から「BBB+」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」としたことを受けた。
[2012-04-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。大型連休を前に仲値決済に向けた円売りドル買いが出たほか、市場では「米系銀行からの円売りドル買いが観測された」との指摘があり、しばらくは軟調に推移した。ただ、仲値通過後は月末を迎えた日本の輸出企業からの円買いが入り徐々に値を戻した。時間外の米長期金利が低下し、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが進んだ面もある。
[2012-04-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は持ち直した。日銀が金融緩和を強化したことで円売りが膨らむ場面もあったが、円の下値では月末を迎えた日本の輸出企業の円買いドル売り注文が厚く、徐々に下値を切り上げた。時間外の米長期金利が低下し、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが進んだ面もある。
白川方明日銀総裁は27日午後、記者会見で「上向きのモメンタム大事にしたいが、毎月緩和をやっていくということではない」「消費者物価前年比は遠からず1%に達する可能性がある」などと述べた。市場では「追加緩和に対して前向きな姿勢を示さなかった」と受け止められ円の支援材料となったようだ。
[2012-04-27][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇したことを受けて、ポジション調整の円売りが若干出て上値を抑えた。対オセアニア通貨では、対ドルでオセアニア通貨の買いが続いていることにつれた円売りオセアニア通貨買いが出て上値の重さが目立っている。
円はドルに対してはしっかり。白川日銀総裁の会見で追加金融緩和期待が高まらなかったことや、対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んでいることなどを受けた。米商務省が27日発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比年率2.2%増と市場予想平均の2.5%増を下回ったことも円買いドル売りを誘った。
【 通貨ペア 】
・ドル円は弱い米GDPを背景に1ドル=80円42銭まで下押ししたが、アジア時間に付けた日通し安値80円40銭前後がサポートとして意識されていったん下げ止まった。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=106円19銭前後まで下げたものの、株価の上昇やユーロドル相場が急伸したことが支えとなり22時過ぎに106円91-96銭まで切り返した。
・ユーロドルは大幅高。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日のニューヨーク市場引け間際に、スペインの格付けを引き下げたことが欧州勢に蒸し返されて売りが先行した。16時過ぎに1ユーロ=1.3157ドル前後まで下落した。
もっとも、売りが一巡すると切り返した。欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇したことが買いを誘ったほか、弱い米GDPを背景に米追加金融緩和を意識したユーロ買いドル売りが入った。22時前に1.3270ドル前後と日通し高値を付けた。
しかし、「1.3275ドルや1.3300ドルにはバリアオプションが観測されている」との声が聞かれ、防戦売りが上値を抑えたため買いはいったん収まった。
[2012-04-28][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して堅調。米商務省が27日発表した1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比年率2.2%増と市場予想平均の2.5%増を下回ったことが円買いドル売りを促した。25日にはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の記者会見で追加金融緩和を講じる用意がある旨を示しており、弱い米GDPが追加金融緩和観測を高める形でドル全体が売られやすい地合いとなるなか、終盤にかけて再び円高ドル安が進んだ。
一方、円はドル以外の通貨に対して一進一退。欧州資源国通貨に対してドルと円が同時に売られた影響から方向感が定まらなかった。ただ、一時60ドル超上昇したダウ平均が終盤にかけて10ドル超高まで伸び悩み、投資家がリスクを取りにくくなるなかで対欧州通貨中心に円を買い戻す動きが見られた。
【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間安値の1ドル=80円40銭前後を下抜け、80円22銭前後まで値を下げた。週末要因で商いが薄れるなか、取引終了間際に小幅ながら売りが持ち込まれ値が振れた。
・ユーロ円は1ユーロ=106円75銭前後で一進一退となったが、終盤にかけてはドル円の下落も重しとなり106円24-29銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは伸び悩み。予想を下回る1-3月期米GDP速報値を受けて米追加金融緩和観測が改めて広がり、ユーロ買いドル売りが優位となった。前日高値の1ユーロ=1.32635ドル前後を上抜け、1.32706ドル前後と3日以来の高値を更新した。ただ、市場では「1.3275ドル前後や1.3300ドル前後にはバリアオプションが観測されている」との指摘があり、防戦売りに上値を抑えられた。ダウ平均やWTI原油先物相場の上昇をながめ、資源国通貨買いドル売りが強まった場面では1.3265-68ドルまで再び上げたが、頭の重さが次第に嫌気され終盤には1.3234-37ドルまで失速した。ダウ平均の上げ幅縮小に伴い週末要因の調整売りが出た面もあった。
[2012-04-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。時間外の米株価指数先物が一時強含み、投資家がリスクを取りやすくなるとして対オセアニア通貨中心にやや円売りが先行した。ただ、27日に白川方明日銀総裁が記者会見で「上向きのモメンタム大事にしたいが、毎月緩和をやっていくということではない」などと語り追加金融緩和期待が後退したほか、予想を下回る1-3月期米国内総生産(GDP)速報値を背景に米追加金融緩和観測が広がったことが引き続き意識され、次第に円買いドル売りが入ると、その他の通貨に対しても円高が進んだ。
[2012-04-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い。昭和の日の振替休日に伴う東京市場の休場で取引参加者が少なかったうえ、新規の取引材料に乏しかったこともあり、円相場はしばらく方向感を欠いた。ただ、高く始まった英独の株価指数が失速すると、つれる形でリスク回避的な円買いが散見された。
[2012-04-30][NP HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円はしっかり。30日の欧州株の下落や時間外の米株価指数先物の失速などを背景に円買いが入った。ドルに対しては欧州・オセアニア通貨に対してドル高が進んだことにつれた円売りドル買いが一時上値を抑えたものの、時間外の米金利の低下を意識した円買いが入ると値を上げた。
ニューヨークの取引時間帯に入り、カナダ統計局が30日発表した2月のカナダ国内総生産(GDP)が前月比0.2%減と、市場予想平均の前月比0.2%増を下回ったことを受けて、対カナダドルで円買い圧力が増すと円全般が本日高値を付けた。
【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=80円02銭前後と2月28日以来の安値まで下げた。ただ、80円ちょうど前後に観測されているオプションのバリアにからんだ防戦買いが下値を支え、いったん下げ止まった。
・ユーロ円も21時30分過ぎに1ユーロ=105円75銭前後まで値を下げた。br />・カナダドル円は軟調。2月カナダGDPが予想を下回ったことを受けた動き。21時30分過ぎに1カナダドル=81円14銭前後まで下落。
・ユーロドルは弱含み。19時30分過ぎに1ユーロ=1.32081ドル前後と日通し安値を付けた。株価がさえない展開となったことを受けた。欧州市場の序盤には市場では「アジア中銀やロシア勢から売りが出た」との指摘があった。しかし、対カナダドルでユーロ買いが強まると若干下値が堅くなっている。
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そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年4月の中で最も新しい内容を掲載しています。