為替・株式・商品マーケット概要

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 2011年9月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2011年9月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2011年9月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2011-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで不安定な値動きだった。シカゴ購買部協会が発表した8月景気指数(シカゴPMI)や、米商務省が発表した7月の米製造業新規受注などが市場予想を上回る結果となり、全般にドル買いが進んだため、序盤は売りが先行。ただ、市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが入った」との指摘もあり、売り一巡後は急ピッチで買い戻された。半面、政府日銀による根強い円売り介入警戒感から上値も限定的だった。
 その他の通貨に対しては総じて下値が堅かった。欧米株式相場が高く始まったことで、序盤こそ円売り外貨買いの動きが優勢となったものの、ロンドン16時のフィキシングにかけて全般に円の買い戻しが広がると、徐々に下げ幅を縮小。一時150ドル超高まで上げ幅を広げたダウ平均が失速したことも、リスク回避目的の円買いを誘ったようだ。
 なお、スイスフランに対しては軟調。「スイス政府がスイスフラン高に関する決定事項を31日に発表する」との観測が広がっていたが、スイス政府が発表した声明では具体的なスイスフラン高対応策への言及がなかった。これまでにスイスフラン売りを進めた参加者が反対売買に動き、スイスフランが全面高となった流れに沿って値を下げた。シュナイダー・アマン・スイス経済相が「第2、第3の追加の支援策は経済とスイスフラン次第」「スイスフランの水準目標を定めていない」などと発言したことも、スイスフラン買い要因となったようだ。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2011年9月 発言・ニュース

[2011-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで不安定な値動きだった。シカゴ購買部協会が発表した8月景気指数(シカゴPMI)や、米商務省が発表した7月の米製造業新規受注などが市場予想を上回る結果となり、全般にドル買いが進んだため、序盤は売りが先行。ただ、市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが入った」との指摘もあり、売り一巡後は急ピッチで買い戻された。半面、政府日銀による根強い円売り介入警戒感から上値も限定的だった。
 その他の通貨に対しては総じて下値が堅かった。欧米株式相場が高く始まったことで、序盤こそ円売り外貨買いの動きが優勢となったものの、ロンドン16時のフィキシングにかけて全般に円の買い戻しが広がると、徐々に下げ幅を縮小。一時150ドル超高まで上げ幅を広げたダウ平均が失速したことも、リスク回避目的の円買いを誘ったようだ。
 なお、スイスフランに対しては軟調。「スイス政府がスイスフラン高に関する決定事項を31日に発表する」との観測が広がっていたが、スイス政府が発表した声明では具体的なスイスフラン高対応策への言及がなかった。これまでにスイスフラン売りを進めた参加者が反対売買に動き、スイスフランが全面高となった流れに沿って値を下げた。シュナイダー・アマン・スイス経済相が「第2、第3の追加の支援策は経済とスイスフラン次第」「スイスフランの水準目標を定めていない」などと発言したことも、スイスフラン買い要因となったようだ。

[2011-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。営業日の変わった直後から「一部国内銀行から円売りドル買いが出た」との声があり、対ドルで円売りが断続的に出ると、その他通貨にも円売りが波及した。1日の日経平均株価が9000円台を回復しリスク志向が高まったことが円売りを後押ししたほか、豪ドルに対しては強い豪州の経済指標が伝わったことが円売りを誘った。損失覚悟の円売り注文を巻き込む格好で円の下げ幅が広がった。
 対ドルでの円売りに関しては「月初に絡んだフローをバックに、断続的な円売りドル買いが入ったようだ」「M&A(企業の合併・買収)がらみのドル買いが入った」との声が聞かれている。

[2011-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロでしっかり。弱いユーロ圏経済指標やギリシャの金融支援に関して不透明感が再燃していることなどを受けて円買いユーロ売りが入った。一方、円はスイスフランに対しては軟調。シュナイダー・アマン・スイス経済相が昨日、「われわれは当面、強いスイスフランとともに生きていかなければならないだろう」などと述べて、スイスフラン高をある程度容認する姿勢を示したため、スイスフラン高対策に対する警戒感が後退し円売りスイスフラン買いが膨らんだ。欧財政問題を背景にユーロスイスフランが下落していることも円売りスイスフラン買いを後押しした。
 なお、円はユーロやスイスフラン以外の通貨に対しては方向感が出なかった。ユーロやスイスフラン絡みの取引が中心となったことが影響した。

[2011-09-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円はさえない。アジアの取引時間に円安ドル高が進んだ流れを引き継いで始まった。欧州市場でも対ユーロやスイスフランなどでドル買いが進んだ影響を受け、円ドルが下落。他の通貨に対しても円売りが波及した。特に、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨に対しての円売りが目立った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに一時1ドル=77円17銭前後まで買われ、アジア時間に付けた日通し高値77円25銭前後に近づいた。NZドル円は1NZドル=65円台半ばまで買い戻された。市場では「海外ファンド勢からの円売りNZドル買いが出た」との指摘があった。
・ユーロドルは欧州の債務問題が改めて意識されるなか、欧州株が安く始まったことなどを理由にユーロ売りが先行。市場では「国際機関から売りが持ち込まれた」との指摘もあり、18時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.4263ドル前後まで値を下げた。
 ただ、売り一巡後はもみ合いの展開に。8月19日の安値1.42589ドル前後がサポートとして意識されたほか、市場では「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景にユーロ買い戻しが入った」との指摘があり、下げ止まった。市場では「本日のNYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎える1.4300ドルのオプションの存在が意識され、小幅なレンジでの値動きに収れんしやすいようだ」との指摘があった。

[2011-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで強含み。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月製造業指数が市場予想を上回ったことを受けて、全般にドル買いが進んだ場面では売りに押されたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りが大幅に低下したことで日米金利差縮小を意識した買いが入ったほか、市場では「月初のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが出た」との指摘もあった。
 また、円はその他の通貨に対しても全般に堅調だった。円ドル相場での円買いが波及したほか、8月米ISM製造業指数を受けて前日比で一時100ドル超高まで値を上げたダウ平均がその後に急失速したため、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りの動きが広がった。
 一方で、スイスフランに対しては軟調。前日にスイス当局から有効なスイスフラン高対策が示されなかったことを受けて、対ドルやユーロでスイスフラン買いが進んだ流れに沿った。

[2011-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。2日に前場のアジア株や時間外の米株価指数先物が下げたことを受けてリスク資産圧縮目的の円買いが若干入った。ただ、日本時間今晩に8月米雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的に円買いを進める動きは見られず方向感が出るには至らなかった。
 野田新内閣安住淳氏が財務相に起用されることが明らかになったものの、特に反応はなかった。

[2011-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロ中心に買いが強まった。8月米雇用統計の結果を見定めたいとして積極的な売買が見られず、全般的に大きな動きは見られなかったが、欧州勢が参入してくると対ユーロで円買いが強まった。ダウジョーンズ通信がギリシャ政府当局者の話として「ギリシャの財政赤字目標を達成するための議論のなかで、ギリシャとトロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)調査団の協議が中断した」と報じたことが円買いユーロ売りを促した。
 その後、対ユーロでの円買いは、ベニゼロス・ギリシャ財務相が日本時間18時に記者会見を開く予定となっていることもあって一服。会見待ちの状況となっている。

[2011-09-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は強含み。8月米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強く、しばらくは方向感に欠ける動きが続いていた。ただ、8月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比横ばいと市場予想の前月比6万5000人増を下回ったことが明らかになると、米雇用環境の厳しさが改めて浮き彫りに。米景気の減速懸念が強まり、円買いドル売りが膨らんだ。欧米株相場が大幅に下落し投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から、円は資源国通貨や高金利通貨に対しても買われた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ渋り。米雇用統計発表直後に一時1ドル=76円53銭前後まで売り込まれたものの、売り一巡後は下げ幅を縮めた。対ユーロなどでドル買いが進んだ影響を受けたほか、日本の要人から円高けん制発言が相次いだことを受けショートカバーが入った。なお、安住淳財務相は「(円高で)注意深く監視して対応したい」「円高傾向が続いていることを懸念」などと述べたほか、古川元久国家戦略・経済財政担当相は「円高で日本経済の下振れリスクが大きくなっている」「直ちに円高対応策に取り組みたい」などと発言した。
・豪ドル円は軟調。22時30分過ぎに一時本日安値となる1豪ドル=81円68銭前後まで値を下げた。株価や原油先物価格の下落に伴う円買い豪ドル売りが入ったほか、豪ドル安・米ドル高につれた売りが出た。
・ユーロドルはギリシャへの金融支援に対する不透明感が高まったとしてユーロ売りが出る半面、1ユーロ=1.4200ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦買いが入ったため、相場はもみ合いの展開が続いていた。
・ただ、ニューヨークの取引時間帯に入り、米雇用指標の悪化から株価が下落すると、リスク回避的なユーロ売りドル買いが優勢となり一時1.4200ドル前後まで下げた。もっとも、1.4200ドルに設定されているオプションの防戦買いは厚く、その後1.42ドル台半ばまで下げ幅を縮めている。

[2011-09-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して堅調な展開となった。8月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比横ばいと市場予想の前月比6万5000人増を下回ったことが明らかになると、米景気の先行き不安が高まり、欧米株式相場が大幅に下落。投資家のリスク回避姿勢が高まるとの思惑から、対資源国通貨や高金利通貨を中心に円買いが入った。
 もっとも、ドルに対しては不安定な動きに。弱い米雇用統計を受けて全般にドル売りが進んだことから、序盤は買い優勢の展開となったものの、一巡後は徐々に戻り売りに押された。安住淳財務相や古川元久国家戦略・経済財政担当相などから円高けん制発言が相次いで聞かれ、政府日銀による円売り介入警戒感が高まったことが重しとなった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は行って来い。米雇用統計後のドル売りの流れに沿って、21時30分過ぎには一時1ドル=76円53銭前後まで値を下げる場面があった。ただ、「8月31日安値の76円42銭前後が目先の下値目処として意識された」との声も聞かれるなかで下げ渋ると、その後は下げ幅を縮小。介入警戒感も支援材料となり、雇用統計発表前の水準である76円80銭台まで買い戻された。
・ユーロ円は軟調。株安によるリスク回避目的の売りに押されて、3時30分過ぎには1ユーロ=108円86銭前後と8月12日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは軟調。米株安を背景にリスク回避的なユーロ売りドル買いが出た。米雇用統計直後には全般にドル売りが優勢となったため、1ユーロ=1.4288ドル前後と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと値を下げる展開。1.4200ドルに観測されたオプションのバリアに絡んだ防戦買いで一時的に下げ止まる場面もあったが、戻りの鈍さを嫌気した売りも重なると、同水準を下抜けて下げ幅を拡大した。目先のストップロスを巻き込みながら、4時前には1.41839ドル前後と8月12日以来の安値を付けた。

[2011-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。5日午前のアジア株安を受けて、投資家のリスク許容度が低下しており、リスクポジション解消目的で円が買い戻された。対ユーロでは、ギリシャへの金融支援に対して不透明感が高まっているほか、イタリア政府が財政緊縮計画を一部撤回したと伝わっているため、ソブリン問題を意識した円買いが入っている。

[2011-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に一時買いが強まった。アジア株の下落や時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大を手掛かりに欧州勢から対ユーロやオセアニア通貨で円買いが入った。ただ、フランスやドイツなど欧州各国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)が市場予想平均を上回ったと伝わると対ユーロで持ち高調整の円売りが出て円全体の上値が切り下がった。

[2011-09-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調。ダウ先物が250ドル超下げたうえ、欧州株価が急落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが膨らんだ。原油相場が大幅に下落したことで、円買い資源国通貨売りも優勢。一方、ドルに対してはじり安。対ユーロや資源国通貨でドル買いが強まった影響で、円安ドル高が緩やかに進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に付けた高値1ドル=76円95銭前後をわずかに上抜けて、23時30分過ぎに一時76円96銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は大幅安。株価の下落に伴う売りが出たほか、対ドルやスイスフランでユーロ売りが加速した影響で一時1ユーロ=108円15銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは軟調。1ユーロ=1.4100ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦買いが入ったほか、欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入観測を背景に1.41ドル台半ばまで値を戻す場面もあったが、買い戻しは続かなかった。欧州株価の急落に伴うユーロ売りドル買いが出たほか、市場では「1.4100ドルに観測されているオプションのバリアの下抜けを狙った仕掛け的な売りも出た」との指摘があった。目先のストップロスを断続的に巻き込んで、8月5日以来の安値となる1.40607ドル前後まで下げ足を速めた。市場関係者からは「米格付け会社ムーディーズがイタリアを格下げするとの噂を理由にユーロ売りが出たようだ」との声も聞かれた。

[2011-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては上昇。ダウ先物が一時250ドル超下げたうえ、欧州株価が急落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。原油相場が大幅に下落したことで、円買い資源国通貨売りも優勢だった。一方、ドルに対してはやや下げた。対ユーロや資源国通貨でドル買いが強まった影響で、円安ドル高が緩やかに進んだ。もっとも、米国市場がレーバーデーの祝日で休場のため、中盤以降は取引参加者が減少し値動きが細った。

[2011-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。欧州の債務問題を警戒して昨日の欧州株が急落しており、6日午前の日本株も軟調に推移した。為替市場ではリスク回避姿勢を強めた投資家から、リスク資産圧縮目的の円買いが続き値を上げた。
 安住淳財務相が6日午前、「行き過ぎた円高に懸念を持っており、G7で認識を共有してほしい」「(G7では)円高への懸念と投機的動きへの重大関心を表明する」などと述べたと伝わったが特に材料視されていない。

[2011-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に荒い値動き。後場の日本株の下げ幅拡大を受けてリスク資産圧縮目的の円買いが入り一時円が値を上げた。ただ、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が6日、ユーロスイスフランの最低水準を1.2000スイスフランに設定すると発表し、声明で「無制限に外貨を購入する用意がある」「景気見通しやデフレリスクにより必要であれば一段の措置を講じる用意がある」とのスタンスを示すと、ユーロスイスフランが急騰。つれる格好で円売りユーロ買いが強まり、円全体が値を下げた。ドルスイスフランが急伸したことにつれて円売りドル買いが出たことも円全体の重しとなった。

[2011-09-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は下落。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は6日、ユーロスイスフランの下限を1ユーロ=1.2000スイスフランに設定すると発表。同時に「無制限に外貨を購入する用意がある」「景気見通しやデフレリスクにより必要であれば一段の措置を講じる用意がある」との姿勢を示した。この動きを受けてドル・スイスフランが急伸したため、対円でもドル買いが強まった。欧州の債務危機の悪影響から欧州銀行に資金調達難の観測が浮上し、対ユーロ中心にドル高が進んだ影響も円の重しとなった。損失覚悟の円売りドル買い注文を巻き込むと下げ足を速めた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時1ドル=77円61銭前後まで値を上げた。8月25日の高値77円70銭前後が上値の目処として意識されたため伸び悩む場面もあったが、主要通貨に対してドル買いが続いたこともあって底堅く推移した。
・スイスフラン円は急落。SNBが追加の通貨高抑制策を発表したことでスイスフランが全面安となり、一時1スイスフラン=90円14銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルはユーロスイスフランが一時1.2190スイスフラン前後まで急伸した影響を受けて、ユーロ買いドル売りが先行。17時過ぎに一時1ユーロ=1.42817ドル前後まで値を上げた。ただ、ユーロ圏の財政問題を背景にしたユーロの戻り売り圧力が強く、その後失速。欧州銀行が資金調達難に陥っているとの観測からユーロ売りドル買いが優勢となった。「独政府高官の話しとして、メルケル独首相はギリシャのユーロ離脱を警告した」との一部報道が伝わると、1.4028ドル前後と7月18日以来の安値を付けた。
 もっとも、1.4000ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦買いが入ったほか、「7月18日の安値1.40145ドル前後がサポートとして意識されている」との指摘があり、その後下げ止まった。なお、ロイター通信が報じたところによると、欧州連合(EU)の財務省当局者は資金調達難に陥っている銀行に公的資金を注入する方法について本日協議するようだ。

[2011-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後、売られた。欧州の財政問題を背景に欧州の銀行が資金調達難に直面するとの思惑が広がるなか、イタリアの株価指数を中心に欧州株全般がさえない展開となった。投資家のリスク回避姿勢が高まるなか、一部メディアが独政府高官の話として「メルケル独首相がギリシャのユーロ離脱を警告した」との報じたことが材料視され、対ユーロ中心に円買いが強まった。ダウ平均の300ドル超安も円の押し上げ要因となったうえ、市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて円買いが持ち込まれた」との声が聞かれた。ただ、24時を過ぎると円高が一服した。ダウ平均の下げ幅縮小も持ち高調整目的の円売りを促し、円全体が伸び悩んだ。
 一方、ドルに対しては戻りが鈍い。欧州の財政・金融不安や株安を受けて対ユーロ中心にドル買い圧力が強まった影響から円安ドル高が先行した。ロンドン16時のフィキシングに向けた円買いで値を戻す場面があったが、欧州オセアニア通貨に対してドルが一段高となると円売りドル買いが再開した。

[2011-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻された。対ドルで国内輸出企業から円買いが入り、その他通貨にも円買いが広がった。日銀の金融政策決定会合で、追加金融緩和が行われる可能性が意識されていたこともあり、円買いの勢いはそれほど強くなかったが、12時過ぎに日銀が金融政策の現状維持を発表すると円買いが加速。円全般が今日の高値圏まで値を上げた。「昨日のスイス国立銀行(SNB)の動きを受けて、海外勢は日銀の追加金融緩和を期待していたようで、海外投機筋の円買いが目立った」との指摘があった。
 一方、円は豪ドルに対しては軟調。4-6月期の豪国内総生産(GDP)が前期比、前年同期比いずれも市場予想平均を上回ったことを受けた。

[2011-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが目立った。午後のアジア株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことを背景に、欧州勢が円売りで参入した。豪ドルに対しては午前中に発表された第2四半期豪国内総生産(GDP)が予想よりも強かったことを改めて意識した円売りが出て、本日安値圏まで下げた。「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けてドルに対して欧州オセアニア通貨が買われたため、円売り外貨買いが出た」との声もあった。
 なお、ドイツ連邦憲法裁が7日、「ユーロ圏財政危機国支援への参加は違憲」との訴えを退けたと伝わると、対ユーロでの円売りが膨らんだものの、一時的なものに留まっている。

[2011-09-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。日銀は6-7日に開いた金融政策決定会合で、追加緩和策の見送りを決定。追加緩和策を期待していた一部の海外勢から円買いドル売りが入った。半面、ギリシャの債務問題などをめぐる不安から対ユーロなどでドルが買われたことが円の重しとなり、相場は方向感が出なかった。市場では「8日のオバマ米大統領の雇用対策についての議会演説や、週末にフランスのマルセイユで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の内容を見極めたい」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円台前半でもみ合い。
・ユーロ円は17時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=109円07銭前後まで上げたものの、21時過ぎに108円30銭前後の日通し安値まで押し戻された。
・米ドルカナダドルは方向感に乏しい。カナダ銀行(カナダ中央銀行、BOC)は7日、政策金利を市場の予想通り1.00%に据え置くことを決めたと発表。同時に公表した声明では「刺激的な金融政策を解除する必要性が減少している」との見解を示した。加利上げ観測の後退を受け、米ドル買いカナダドル売りが強まり一時1米ドル=0.9911カナダドルの日通し高値を付けた。ただ、市場では「米国の景気後退の可能性は少なからずある。カナダは米経済の影響を受けやすいため、事前にハト派的な声明を予想する向きもあった」といい、米ドル買いカナダドル売りの勢いはすぐに後退した。
・ユーロドルは上値が重かった。ドイツ連邦憲法裁判所が「ユーロ圏財政危機国支援への参加は違憲」との訴えを退けたと伝わると、一時1ユーロ=1.4150ドル前後と本日高値まで買いが先行した。ただ、市場では「リアルマネーの売りが出た」との指摘があったほか、ドイツ連邦憲法裁判所が「独政府は支援の実施前には議会委員会の承認が必要」との認識を示していたこともあって上値は限定的だった。欧州連合(EU)報道官が「トロイカ(欧州連合、国際通貨基金、欧州中央銀行)がアテネに戻る日程は決まっていない」などと述べ、ギリシャに対する第6次融資の目処がたっていないことが露呈したこともユーロの上値を抑えた。

[2011-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円はじり安。欧州の取引時間帯にドイツ連邦憲法裁判所がギリシャ支援へのドイツ政府の参加を合憲と判断したと伝わり、リスク資産に対する買い安心感が広がるなかで欧米の株式相場が上げ幅を拡大した。WTI原油先物相場の大幅高も意識され、対資源国通貨を中心に低金利の円が売られた。イタリア上院が540億ユーロの緊縮財政計画を承認したことがわかると、対ユーロで円売りが持ち込まれた。
 もっとも、8日には英欧政策金利発表やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演、オバマ米大統領の雇用対策についての議会演説を控えているうえ、週末にはフランスのマルセイユで7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催されるとあって様子見気分も強く、一方的に円安が進む展開にはならなかった。

[2011-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。8日午前のアジア株の上値が重くなったことや、時間外の米株価指数先物がじり安となっていることなどを受けて円買いが入った。豪ドルに対しては弱い豪雇用指標を受けた円買いが膨らんだ。

[2011-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は全体としては方向感が出なかった。日本時間今晩にイングランド銀行(BOE)欧州中央銀行(ECB)政策金利発表や、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えており、ポジションを一方向に傾ける動きは見られなかった。
 ただ、ポンドに対しては「英金融政策委員会(MPC)で資産買い取り枠が拡大されるのではないか」との憶測を背景に円買いが若干入った。

[2011-09-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円は不安定な値動き。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演や、オバマ米大統領の雇用対策についての議会演説などを控えて、ポジションを一方向に傾ける動きは見られなかった。一方、ポンドに対しては軟調だった。「英金融政策委員会(MPC)で資産買い取り枠が拡大されるのではないか」との憶測を背景に円買いが先行したものの、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)政策金利と資産買取プログラムの規模を維持したことが明らかになると円売りポンド買いが優勢となった。
 このほか、ユーロに対しては強含んだ。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁ECB理事会後の定例記者会見で、「ユーロ圏の下振れリスクが高まっている」「経済成長見通しのリスクは下向きに移行している」などと述べ、欧州景気の先行きについて厳しい見方を示したことを受けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。20時過ぎに1ドル=77円15銭前後まで下げた後、ユーロ安ドル高につれて77円42銭前後とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、前日NY時間の高値77円47銭前後が戻りの目処として意識されたため上値も限定的だった。
・ユーロ円はトリシェECB総裁の発言をきっかけに一時1ユーロ=107円96銭前後まで売り込まれた。
・ポンド円は堅調。夕刻に一時ポンド=123円15銭前後まで下げたものの、その後持ち直した。MPCの結果公表後にポンド買いが強まり、一時124円ちょうど前後まで値を上げた。
・ユーロドルは欧州委員会が「ギリシャが目標を達成しなければ、追加の融資が行われる可能性はない」との見解を示したことや、ユーロポンドの下落につれたユーロ売りドル買いが出て軟調に推移していた。トリシェECB総裁が欧州経済の不安定性は非常に高いなどと発言したことでユーロ売りが活発化すると、前日の安値1ユーロ=1.3986ドル前後を下抜けてストップロスを誘発。一時7月12日以来の安値となる1.39445ドル前後まで下げ足を速めた。

[2011-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して買い優位。欧州中央銀行(ECB)は8日に開いた定例理事会で、政策金利を市場の予想通り1.50%に据え置くことを決めたと発表。トリシェECB総裁は定例記者会見で「ユーロ圏の下振れリスクが高まっている」「経済成長見通しのリスクは下向きに移行している」などと述べ、ユーロ圏の景気に悲観的な見方を示した。ECBが域内総生産(GDP)成長見通しを下方修正したことも材料視され、円買いユーロ売りが強まった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が8日の講演で、「FRBは見通しにより大きな下振れリスクを見込んでいる」などと語り、ダウ平均が100ドル超下落すると、リスク資産圧縮目的の円買いが加速した。
 一方、資源国通貨に対しては売り先行後、買い戻された。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は8日、政策金利と資産買取プログラムの規模を維持することを決めたと発表した。市場の一部で資産買取プログラムの規模拡大を期待していた向きもあり、円売りポンド買いが優勢に。その他の通貨にも円売りが波及した。ただ、市場では「バーナンキFRB議長が講演で、量的緩和第3弾(QE3)などの追加金融緩和に言及しないとの思惑がドル買いを促した」との声が聞かれたうえ、バーナンキFRB議長が具体的な追加金融緩和策について言及せず、ドル買い資源国通貨売りが優位となった。同時に円に買い戻しが入り下げ幅が縮まった。ダウ平均の100ドル超安も円の押し上げ要因となった。
 なお、ドルに対しては軟調。ユーロや資源国通貨に対してドル買い圧力が強まった影響から円安ドル高が進んだ。

[2011-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。時間外の米株価指数先物がしっかりとした展開となっていることや、前場の日本株が安寄り後に底堅く推移したことなどを背景に円売りが出た。市場参加者からは「対ユーロ中心に国内機関投資家から円売りが出た」との指摘があった。
 オバマ米大統領が日本時間9日朝、米上下両院合同会議で「雇用創出で4470億ドルの支出、減税計画を提案」「従業員と中小企業の給与税の半減を求める」などと発言したと伝わったが、事前に大枠が報じられていたこともあり目立った反応は見られなかった。

[2011-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は対ユーロでしっかり。後場の日本株が下げ幅を広げたことや、9日の欧州株安を受けて円買いユーロ売りが入っている。金利先安観が高まっていることも円買いユーロ売りを後押しした。
 一方、ドルに対しては弱含み。ユーロドル相場の下落につれて円売りドル買いが見られた。ドルスイスフランの上昇も円ドル相場の重しとなっている。

[2011-09-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては堅調だった。欧州株の下落や欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しなどを背景に、対ユーロで円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及。欧州中央銀行(ECB)シュタルク専務理事が辞任するとの一部報道が流れ、「ギリシャは今週末にデフォルトする」との噂が広がると、円買いユーロ売りが加速した。ダウ平均が200ドル超下落し、原油先物価格が2%超下げたことも円の支援材料となった。
 一方、ドルに対してはじり安となった。対ユーロや資源国通貨でドル買い圧力が高まったため、円安ドル高が進んだ。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時76.979と3月16日以来の高値を付けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに8月9日以来、約1カ月ぶりの高値となる1ドル=77円85銭前後まで値を上げた。ただ、クロス円が下落した影響で、上昇のスピードは緩やかだった。
・ユーロ円は大幅安。22時30分過ぎに一時1ユーロ=106円57銭前後まで売り込まれ、3月17日の安値106円50銭前後に迫った。
・ユーロドルは欧州株安や欧金利先安観を背景にユーロ売りが先行。シュタルクECB専務理事が辞任するとの観測や、ギリシャが今週末にデフォルトするとの噂が広まるとユーロ売りが活発化し、一時1ユーロ=1.3698ドル前後と2月23日以来の安値を受けた。市場では「シュタルクECB専務理事が債券買い入れプログラムをめぐるECB内の対立を理由に退任すると伝わり、株とユーロの下落につながった」との指摘があった。米国株が大幅に下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大したこともユーロ売りドル買いを後押しした。

[2011-09-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。一部メディアが「シュタルク欧州中央銀行(ECB)専務理事が債券買い入れプログラムをめぐるECB内の対立を理由に退任する」と報じたほか、ECBはシュタルク専務理事が個人的な理由で退任すると発表した。また、市場では「ギリシャが今週末にデフォルトを宣言する」との噂が広がった。欧州債務危機の深刻化にもかかわらず、当局者の足並みがそろわないとして対ユーロ中心にリスク回避的な円買いが優勢となった。ダウ平均が350ドルを超す下げ幅となったことも円全体を押し上げた。ただ、ギリシャ財務省が9日、「ギリシャは救済策で合意した事項を完全に実施する決意」との声明を発表。デフォルトの噂も否定したため、円売りユーロ買いがやや強まった。引けにかけては対ドルや資源国通貨で週末要因の円の戻り売りや利食い売りが広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=77円86銭前後までじり高となった。対ユーロや資源国通貨でドル買い圧力が強まった影響を受けた。ただ、買い一巡後はユーロ円の下落につれた売りが進み、77円10銭前後まで急ピッチで下げた。もっとも、7日安値の77円07銭前後や77円ちょうど前後を下抜けることが出来ず、下値の堅さを意識した買い戻しが引けにかけて進んだ。
・ユーロ円は3月17日安値の1ユーロ=106円50銭前後を下抜けて売りが強まり、2001年7月12日以来の安値となる105円30銭前後まで急速に下げ幅を広げた。売り一巡後は106円台前半まで買い戻される場面もあった。
・ユーロドルは大幅安。1ユーロ=1.36268ドル前後と2月22日以来の安値水準まで下げ幅を広げた。シュタルクECB専務理事の突然の辞任発表やギリシャのデフォルトの噂が売り材料視された。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ売りが出た」との声があったうえ、欧米株価の下落を背景にリスク資産圧縮目的の売りが優勢となった。ギリシャ財務省の発表を受けて1.37ドル台前半までショートカバーが進んだが、上値では戻り売り意欲が強く再び値を下げた。

[2011-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含み。前週末の海外市場で、欧州の信用不安の拡大を背景に円買いユーロ売りが強まった流れを引き継いだ。対ユーロでの円買いが他の通貨に対しても波及し円全体を押し上げた。対豪ドルなどでは、日本株や原油先物価格の下落に伴うリスク回避の円買いが入った。一方、ドルに対しては上値が重かった。円ユーロの上昇につれた円買いドル売りが先行したものの、その後失速。ユーロ安・ドル高につれた円売りドル買いが出たほか、仲値に向けた円売りドル買いが出た。

[2011-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。時間外のダウ先物や日本株相場の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが優勢となった。市場では「国内機関投資家からの円買い外貨売りのフローが出た」との指摘があった。

[2011-09-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し下げられている。ユーロ圏の債務問題やギリシャのデフォルト(債務不履行)などに対する警戒感から、日本株や時間外の米株価指数が下落しており、リスクポジション解消目的の円買いが対ユーロ中心に先行した。「国内機関投資家からの円買い外貨売りの動きがあった」との指摘も聞かれた。
 もっとも、欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景に、ユーロに対して円買いポジションを解消する動きが強まると、円全体が持ち高調整の売りに押し下げられた。ダウ先物や欧州株の売りが一服したことも円の上値を抑えた。
 フランス・マルクールにある核廃棄物処理施設で発生した爆発で死傷者が出たと伝えられたが、外国為替市場での反応は限定的だった。なお、フランス電力公社の報道官は「爆発による放射線や化学物質の漏れはない」との見解を示したと伝わった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は16時30分過ぎに1ドル=76円76銭前後と日通し安値を付けたが、ユーロ中心にクロス円の買い戻しが進むと77円台を回復。
・ユーロ円も欧州市場の序盤に1ユーロ=103円90銭前後と2001年6月14日以来の安値まで下げたが、ECBのイタリア・スペイン国債購入観測を背景にショートカバーが進み、22時過ぎには105円47-52銭まで戻した。
・ユーロドルは買い戻し。ECBの国債購入観測を背景に、ここ最近のユーロの急落過程でユーロを売り持ちにしてきた参加者が買い戻しに動いた。朝方の高値1.3643ドル前後を上抜けて、22時過ぎに1ユーロ=1.3679ドル前後と日通し高値を付けた。

[2011-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は戻りが鈍い。欧州の取引時間帯に欧州中央銀行(ECB)がイタリア、スペイン国債を購入しているとの観測から、対ユーロ中心に円売りが優位となった影響が残った。その後、市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いが持ち込まれた」との声が聞かれ、円全体が下値を切り上げた。ギリシャのデフォルトに対する警戒感や、フランス大手銀行格下げの噂を背景に、欧米株式相場が大幅安となったほか、ショイブレ独財務相が12日、ギリシャの破たんについて質問され「政府はあらゆることに対して準備しなければならない」との認識を示したこともリスク回避的な円買いを促した。
 ただ、英フィナンシャルタイムズ(FT)が「イタリアは中国政府系ファンドと国債や資産購入で協議」と報じると、対ユーロ中心に円が再び売られた。ダウ平均が160ドル超安から60ドル超高まで急速に持ち直したことも円の押し下げ要因となった。

[2011-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。前日の海外市場で対ユーロ中心に円売りが進んだ流れを引き継いで安く始まったものの、実需の円買いが入り下げ幅を縮めた。市場では「日本の輸出企業や機関投資家からの円買いドル売りが入った」との指摘があった。欧州の債務問題への懸念が依然として強いことも円の支援材料。

[2011-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくはもみ合いの展開が続いた。市場では「欧州勢参入待ちの状況だった」との指摘があった。
 ただ、欧州勢が加わる時間帯になると、フランスの銀行の資金調達が困難になるとの不安から仏銀行株中心に欧州株相場が下落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い外貨売りが広がった。市場では「ギリシャやイタリアの国債利回りが上昇したため、先行き不透明感が強まり円買いユーロ売りが入った」との指摘があった。

[2011-09-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は一進一退。フランスの一部銀行が資金調達難に陥っているとの観測を背景に欧州株が一時売り込まれると、対ユーロ中心にリスク回避目的で円買いが進んだ。もっとも、円を買い上がる追加材料が伝わらなかった上、短期スタンスの円買いが中心であったため、円の上昇にかげりが見えてくると、一転円売りに押し下げられた。否定されたものの、仏政府筋の話として「サルコジ仏大統領メルケル独首相がギリシャに関する声明を本日発表するだろう」と伝わり、財政問題の解決期待から対ユーロで円売りが一時出る場面もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に1ドル=76円81銭前後まで下げた。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=104円43銭前後まで売り込まれたが、20時30分過ぎには105円55-60銭前後と本日高値105円62銭前後に接近した。
・ユーロドルは不安定な展開。昨日の米国市場の引け前に、英フィナンシャルタイムズ(FT)の報道として「イタリアは中国政府系ファンドと国債や資産購入で協議」と伝わっていたが、今日の欧州市場では「中国はイタリア国債購入を否定した」と報じられユーロ売りが出た。「BNPパリバはドル資金調達で問題を抱えている」との米ウォールストリート・ジャーナル紙の記事もユーロの重しとなった。17時過ぎに1ユーロ=1.3558ドル前後と日通し安値を付けた。
 その後は、欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入観測や、独仏首脳はギリシャに関する声明を本日発表するとの話が広がり、20時30分過ぎに本日高値となる1.3710ドル前後まで切り返したが、独仏首脳がギリシャに関して声明を出すとの報道が否定されたため上値が重くなった。

[2011-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対してじり高。米商務省が14日発表した8月の米小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばいとなった。市場予想平均の前月比0.2%増を下回ったことを受けて円買いが入った。また、ユーロドルの上昇につれた円高・ドル安も進んだ。
 一方、ユーロに対しては買い先行後、売られた。予想を下回る8月米小売売上高を受けた時間外の米株価指数先物の上げ幅縮小に伴い、投資家がリスクを取りにくくなるとして円買いが先行した。 格付け会社フィッチは14日、スペインの5つの地域の格付けを引き下げたと発表したほか、「オーストリア議会委員会は欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の強化を承認しなかった」との一部報道も材料視され、円買いが加速した。ただ、オーストリア財務省報道官が「議会はEFSF拡充案の議題としての審議を拒否した」「EFSF拡充案の承認は当初予定された9月21日に採決できないが、承認が危ぶまれることはない」との見解を示したため、先に円買いを進めた短期筋が反対売買を迫られた。
 ギリシャ・独・仏首脳の電話会談でギリシャの財政問題が進展するとの期待感が高まるなか、ダウ平均の上昇につれて円が散発的に売られた。会談後にギリシャ政府は「ギリシャは財政計画達成のためあらゆる行動を実施する決意がある」などの声明を発表。独仏首脳も「ギリシャとの協議で7月21日の決定を実行することがさらに必要不可欠」「ギリシャの将来はユーロ圏にあると確信している」などの声明を発表した。ギリシャの追加融資を巡る不透明感やユーロ圏離脱の懸念が後退するとの見方が広がり、円売りユーロ買いが強まった。ダウ平均の一段高も円の押し下げ要因となった。
 なお、その他の通貨に対しては円ユーロ相場同様に買いが先行した後、上昇が一服した。

[2011-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい連休前の5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けた円売りドル買いが先行した。ただ、円の下値では国内輸出企業など実需の円買いドル売り注文が厚く、円売りが一巡すると持ち直した。対ユーロでは、「米格付け会社ムーディーズがイタリアを格下げする」との噂を手掛かりに円買いが入った。
 なお、野田佳彦首相は15日午前の参院本会議で、「(為替について)あらゆる処置を排除せず、必要あれば断固として行動する」「一方的に偏った円高が続いていることを懸念している」などと述べたものの、目立った反応は見られなかった。

[2011-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。ギリシャのデフォルトに対する警戒感が根強いなか、米ドルに対してアジア通貨やオセアニア通貨が下落。これにつれる格好で円買いアジア通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入った。ただ、夕刻にかけては弱含んだ。欧州株相場が上昇して始まったことなどをながめ、円売り外貨買いが優勢となった。

[2011-09-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、低金利の円を売って外貨を買う動きが出た。ニューヨーク勢参入後は、ドルに対し米長期金利の上昇を手掛かりとした円売りが出て、円全体を押し下げた。市場参加者間では「日銀のレートチェックが入ったとの噂が広がった」との声も聞かれた。更に22時過ぎに、欧州中央銀行(ECB)が、米連邦準備理事会(FRB)イングランド銀行(BOE)スイス国立銀行(SNB)、日本銀行と協調して、3カ月物のドル資金供給オペを行うと発表すると、ユーロ圏内の金融機関のドル調達懸念が緩和し、対ユーロ中心に円売りの勢いが増した。ECBのドル流動性供給策発表を受けて欧州株が上げ幅を拡大したことも円の重しとなった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米10年債利回りの上昇幅拡大や日銀のレートチェックの噂を背景に、1ドル=77円32銭前後まで上げたものの、ECBの発表を受けて対ユーロ中心にドル売り圧力が高まると76円台後半に沈んだ。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=106円99銭前後まで上昇した。
・ユーロドルは大幅高。欧州圏内の株価指数の上昇を受けて買いが先行した。市場参加者からは「16-17日に欧州連合(EU)財務相非公式会合を控えて、ユーロの売り持ちを解消する動きが出た」との声が聞かれた。更に、ECBのドル資金供給オペの話が伝わると一段高となった。22時過ぎに1ドル=1.3937ドル前後と本日高値を付けた。

[2011-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。米労働省が15日発表した8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇と市場予想平均の0.2%上昇を上回った。来週20-21日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加金融緩和期待が後退するとして米10年物国債利回りが急上昇すると、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが持ち込まれた。また、市場では「日銀のレートチェック(取引状況の照会)が入った」との噂が広がり、介入警戒感から急速に円安ドル高が進んだ。
 欧州中央銀行(ECB)は15日、米連邦準備理事会(FRB)イングランド銀行(BOE)スイス国立銀行(SNB)、日本銀行と協調して3カ月物のドル資金供給オペを行うと発表。欧州金融機関のドル調達環境が改善するとの見方が好感され、対ユーロ中心に円がさらに売られた。
 ただ、対円ではユーロドルの急伸につれた円買いが入り、一転上昇した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いもみられ、円全体の下値が次第に切り上がった。もっとも、その後はダウ平均の上げ幅拡大に伴い、投資家のリスク許容度が改善するとして低金利の円を買う動きは収まった。

[2011-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。仲値決済に絡んだ円売りドル買いをきっかけに円全体が弱含む場面もあったが、追随して円を売る動きがなかったため下値は限られた。新規材料難から様子見ムードが広がり方向感に欠ける値動きだった。

[2011-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて強含んだ。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくはもみ合いの展開が続いた。市場では「欧州勢参入待ちの状況だった」との指摘があった。
 ただ、欧州勢が加わる時間帯になると、対ユーロ中心に円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。朱民・国際通貨基金(IMF)副専務理事が「欧州債務危機の懸念が銀行業界に広がる可能性」「欧州債務危機は危険な新局面にある」と述べたことを受けた。時間外のダウ先物が軟調に推移していることも円の支援材料。

[2011-09-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は対ユーロではしっかり。朱民・国際通貨基金(IMF)副専務理事が「欧州債務危機の懸念が銀行業界に広がる可能性」「欧州債務危機は危険な新局面にある」と発言したことを背景に円買いユーロ売りが先行した。欧州株や時間外の米株価指数先物が一時売り込まれたことにつれた円買いも入った。
 円は対ユーロ以外では伸び悩み。円ユーロ相場の上昇に連動する格好で円買いが入ったものの、欧州株は持ち直しダウ先物は下げ渋りを見せると、短期で円買いを進めた向きが円売りに転じ上値が切り下がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時前に1ドル=76円68銭前後まで下げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=105円55銭前後まで売られた。
・ユーロドルは軟調。朱民IMF副専務理事の発言や株の下落を受けた売りが出た。21時過ぎに1ユーロ=1.37533ドル前後まで下げた。市場関係者からは「16-17日の欧州連合(EU)財務相非公式会合や、18日のベルリン州議会選挙などの欧重要イベントを前にユーロ売りが出た」との声も聞かれた。
 もっとも、「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景に買い戻しが入った」との声が聞かれ、1.38ドル台を回復する場面も見られている。

[2011-09-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。時間外の米株価指数先物が軟調に推移し、英独の株価指数先物が上げ幅を縮小すると、投資家がリスクを取りにくくなるとして対ユーロなどで円買いが入った。ただ、市場では「欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景に円売りユーロ買いが入った」との声が聞かれ、上値が切り下がる展開に。現物の米国株の上昇につれて対オセアニア通貨で円売りが持ち込まれたほか、対ドルでもまとまった円売りが出て、円全体が値を下げた。中盤以降は新規の取引材料に乏しく次第に動意を欠いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=76円68銭前後まで下げた後、76円97銭前後まで持ち直した。9月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)は57.8と市場予想平均の57.0程度を上回ったが、影響は限定的だった。
・ユーロ円は1ユーロ=105円55銭前後まで下げた後、106円35-40銭前後まで上げたが、中盤以降は106円ちょうど前後でのもみ合いに終始した。
・カナダドル円は1カナダドル=78円56銭まで値を上げた。カナダ統計局が16日発表した7月の対カナダ証券投資額が117億8000万カナダドルの買い越しと市場予想平均の20億カナダドルの買い越しを大幅に上回ったことが相場を支えた。また、米ドルカナダドルは引けにかけても米ドル高カナダドル安が進み、1米ドル=0.9781カナダドルまで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。時間外の米株価指数先物や英・独の株価指数の上値の重さが嫌気され、1ユーロ=1.3753ドル前後まで下げた。ただ、ECBによる国債購入観測を背景にした買いや、株高につれたオセアニア通貨買いドル売りが相場を支え、1.3843-46ドル前後まで値を戻した。もっとも、その後はドル円の買いが強まるにつれてユーロ安ドル高が進み、1.3763-66ドル前後まで失速した。週末要因で商いが薄れるなか、16-17日の欧州連合(EU)財務相非公式会合や、18日のベルリン州議会選挙などを意識した持ち高調整目的の売買で値が振れやすい面もあったようだ。中盤以降は1.37ドル台後半で値動きが細った。

[2011-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。16-17日の欧州連合(EU)財務相会合では対ギリシャ追加支援の実施とギリシャのデフォルト回避に向けた取り組みを行うことで一致したが、新たな具体策を打ち出せなかった。ギリシャ問題解決までの道のりは長いとの見方から、ユーロに対して円買いが優勢となった。時間外のダウ先物が大幅に下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大したことも円の追い風となった。市場では「東京市場が敬老の日の祝日で休場となり商いが薄いなか、損失覚悟の円買い注文を巻き込み上昇に弾みが付いた」との指摘があった。

[2011-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は伸び悩み。午前中に対ユーロやオセアニア通貨中心に円買いが進んだ反動で円売りが出たため、やや上値を切り下げた。もっとも、持ち高調整の域を出ず下値は限定的だった。英独の株価指数が大幅に下落して始まったことも相場を下支えした。一方、ドルに対してはやや強含んだ。ユーロドルが持ち直したことに伴う円買いドル売りが入った。

[2011-09-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は対ユーロ中心にしっかり。週末の欧州連合(EU)非公式財務相会合でギリシャに関する具体策が伝わらなかったことを背景に、欧州勢から円買いユーロ売りが入り、円全体が支えられた。欧州株・時間外のダウ先物の下落もリスク志向を後退させて円買いを誘った。欧州株・ダウ先物が下げ止まると、円の上値が一時抑制されたものの、ニューヨークの市場参加者の参入と共に円買いが再開し、上げ幅が拡大した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに1ドル=76円66銭前後まで下げた。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=104円50銭前後まで下落。ポンド円は1ポンド=120円24銭前後と2009年1月26日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは軟調。22時過ぎに1ユーロ=1.3607ドル前後まで売られている。ユーロ圏の債務問題や金融システムに対する懸念を背景に売りが出た。アジア時間から急落したこともあり、ショートカバーで値を戻す場面があったものの、ニューヨーク勢が売りで参入してくると下げ幅が広がった。「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてユーロドルや豪ドル米ドルにまとまった売りが持ち込まれるとの噂が広がったことも重しとなった」との声もあった。

[2011-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。欧米株式相場が売り先行となったことで、リスク志向を後退させた投資家からの円買い外貨売りが先行した。特にギリシャの債務問題に対する懸念などから対ユーロでの円買いが活発化。また、原油など商品相場安を背景に豪ドルなどの資源国通貨に対しても円買いの動きが目立った。
 ただ、米国株式相場が売り一服から買い戻しへと転じると、この動きに伴って円も全般に戻り売りに押される展開に。市場では「ギリシャ財務省がトロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)との協議は合意が近いとの見解を示したこともユーロの買い戻しにつながった」との声も聞かれ、対ユーロ主導で円全体が押し戻された。

[2011-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は底堅い動き。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けたドル買いが集まるとの観測から円売りが先行した。ただ、仲値後は堅調に推移した。欧州債務不安を懸念した投資家のリスク回避姿勢は強く、対ユーロ中心に円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及。市場では「日本の輸出企業からの円買いも入った」との指摘があり相場は持ち直した。

[2011-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は失速。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、夕刻にかけて円売りが強まった。ギリシャ政府が「パパンドレウ・ギリシャ首相はユーロ離脱を問う国民投票を検討している」との一部報道を否定したと伝わると、ユーロに対して円売りが優勢に。欧州中央銀行(ECB)によるイタリア国債購入観測も円売りユーロ買いを後押しし、円全体を押し下げた。安く始まった欧州株相場が持ち直したことも円の重し。

[2011-09-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円は売りに押し下げられた。英独の株価指数や時間外のダウ先物の上昇を背景に円売りが出た。対ユーロでは強い独経済指標や、米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が「野田佳彦首相は欧州市場と経済の安定化のためにEFSFが発行する債券をさらに購入する用意があると述べた」と報じたことなどが円売り要因。
 一方、円はスイスフランに対しては売りに押し下げられた後、急ピッチで買い戻された。円全般が売られた流れに沿って値を下げていたが、ニューヨークの取引時間帯に入ると買いが優勢となった。「スイス国立銀行(SNB)がユーロスイスフランで1.2000スイスフランに設定した最低水準を1.2500スイスフランまで引き上げる可能性があるとの出所不明の噂が広がったことが円買いスイスフラン売りを誘った」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は対欧州オセアニア通貨でドル売りが一時進んだ影響で19時前に1ドル=76円42銭前後まで下げた。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=105円17銭前後まで買われた。スイスフラン円はSNBのユーロスイスフランに関する噂を手掛かりに1スイスフラン=85円97銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは上値が重い。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した9月独景況感指数が市場予想を上回ったことや、米WSJのEFSFに関する記事を背景に買いが入った。ユーロスイスフランがSNBの憶測を背景に急伸すると1ユーロ=1.3730ドル前後に観測されていたストップロスを巻き込み一段高となった。21時30分過ぎに1.3745ドル前後と日通し高値を付けた。
 もっとも、目先のストップロスを付け終わると急速に上値を切り下げた。ギリシャのデフォルト(債務不履行)やユーロ圏の金融システムなどに対する警戒感、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測など、ユーロの悪材料が多い中では上値を買い上がり難いことが影響した。

[2011-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は強含み。欧米株式相場が堅調な展開となったことを受けて、投資家のリスク志向が改善するとの思惑から円売り外貨買いが先行した。もっとも、引けにかけては買い戻しが優勢に。一時150ドル近く上昇したダウ工業株30種平均が上昇幅を縮めたことに伴って、NZドルやカナダドルなどを中心に円全般で買い戻しの動きが見られた。また、対スイスフランでは堅調。市場では「スイス国立銀行(中央銀行、SNB)がユーロスイスフランで1.2000スイスフランに設定した最低水準を1.2500スイスフランまで引き上げる可能性があるとの出所不明の噂が広がったことが円買いスイスフラン売りを誘った」との指摘があった。
 なお、米商務省が発表した8月の米住宅着工件数(季節調整済み)は市場予想平均を下回ったが、同時発表の8月の建設許可件数が上回るなど強弱まちまちな結果となったため、目立った反応は見られなかった。

[2011-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。中間期末を控えた日本の輸出企業などの円買いが対ドルやユーロで先行。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。ただ、「日銀のレートチェック(取引状況の照会)が入った」との噂をきっかけに、円売りが強まり相場は急落。「欧州系銀行からのまとまった円売りドル買いが出た」との声も聞かれた。
 もっとも、その後は政府・日銀による円売り介入ではなかったとの見方が広がり、急速に下値を切り上げた。なお、安住淳財務相は21日、財務省内で記者団に対して「(円相場について)大変注意深くみており、必要なら断固たる措置をとる」と述べた。

[2011-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。午前中に乱高下した後だけに、しばらくはもみ合いの展開が続いたが、日本の輸出企業などの円買いドル売りが散発的に入り次第に下値を切り上げた。欧州勢が加わる時間帯になると、欧州株価の下落に伴う円買い外貨売りが優勢となった。

[2011-09-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円はしっかり。ユーロ圏の財政金融に対する警戒感が高まる中で21日の欧州株が下落すると投資家がリスク回避姿勢を強めたため、日本との金利差などを背景に形成されていた円売りポジションを閉じる動きが出た。ポンドに対しては追加の金融緩和観測が高まったことを受けた円買いが膨らんだ。
 ニューヨーク勢からも円買いが持ち込まれると全体の上げ幅が拡大した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はアジア時間に乱高下した影響で、積極的な売買が見送られた。
・ユーロ円は21時過ぎに1ユーロ=104円02銭前後まで下落。
・ポンド円は軟調。1ポンド=119円11銭前後と2009年1月23日以来の安値を付けた。イングランド銀行(BOE)が21日に発表した9月7-8日分の金融政策委員会(MPC)議事要旨で「ほとんどの委員は量的緩和の拡大の可能性が高くなったとみている」との見方が示されたことを受けた。
・ランド円は大幅安。欧州株や時間外の米株価指数先物が下落しており、リスク資産圧縮目的の売りが出た。南アフリカ統計局が21日発表した8月の南アフリカ消費者物価指数(CPI)が前月比、前年同月比いずれも市場予想平均を下回ったことも売り材料視されたようだ。1ランド=9円58銭前後と2009年3月12日以来の安値を付けた。
・ユーロドルはさえない。ユーロ圏の財政懸念や金融システムに対する警戒感が根強いためユーロ売りが続いた。欧州中央銀行(ECB)によるイタリア、スペイン国債購入観測を背景に買い戻される場面も見られたものの、買い戻しが一巡すると値を下げ、21時過ぎに1ユーロ=1.3629ドル前後まで下落した。
 なお、欧州市場の序盤には、「早ければ本日にも仏BNPパリバが格下げされる」との噂が広がっており、この噂を背景にユーロ売りを仕掛ける動きもあった。

[2011-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行も、引けにかけて上昇に転じた。対ユーロでは「BNPパリバに対してカタールの政府系ファンドが投資を検討している」との噂が広がったことや、ギリシャ政府報道官が「来週初めにトロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金)との話し合いが完了する」「緊縮財政案2014年までのEU・IMF支援計画の条件遵守が可能である」との見通しを示したことなどを受けて円売りが先行。ポンドなど他の欧州通貨に対しても円売りの動きが波及し、総じてさえない展開となった。
 ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後は一転して買い戻しが優位に。連邦準備理事会(FRB)は21日にFOMCを開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表。声明では「2012年6月末までに、期間が6-30年の米国債を4000億ドル購入し、3年以下の国債を4000億ドル売却する」「保有米国債の平均償還期限を延長」などと伝わったが、銀行の超過準備に対して支払う金利の引き下げや量的緩和第3弾などに対する言及はなかった。材料出尽くしとして米国株式相場が下げ幅を広げると、リスク回避姿勢を高めた投資家からの円買い外貨売りが強まった。

[2011-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドルに対しては弱含んだ。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、量的緩和第3弾(QE3)などに対する言及はなくツイスト・オペの導入にとどまった。主要通貨に対してドルが買われやすい地合いとなるなか、実質的な5・10日(五十日)とあって仲値決済に向けた円売りドル買いが優勢となった。市場では「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドからの損失覚悟の円売り注文を巻き込んだ」との指摘があり、上昇に弾みが付いた。
 一方、円はドル以外の通貨に対しては底堅く推移した。前日の米国株の下落を受けて、日本株や中国株が下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが入った。

[2011-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。日本、アジア株相場が下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。欧州株相場が大幅に下落して始まると、円買いが加速し円全面高の展開となった。市場では「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円買いドル売りが入った」との指摘があった。

[2011-09-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して堅調。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明の中で「経済見通しにはかなり下方リスク(significant downside risk)が存在している」との見解が示されたことを背景に、世界的に景気の先行きに慎重な見方が台頭。22日のアジア・欧州株が大幅安となり投資家がリスク回避姿勢を強めたため、円売り外貨買いポジションの解消が進んだ。投機筋からの仕掛け的な円買いも入り上げ幅を広げている。対ユーロでは欧州圏の財政・金融に対する警戒感が引き続き円買いを誘発した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は23時過ぎに1ドル=76円11銭前後。
・ユーロ円は22時前に1ユーロ=102円22銭前後と2001年6月8日以来の安値まで下落。
・ポンド円は1ポンド=116円97銭前後と史上最安値を更新した。
・ユーロドルは下値を探る展開。欧州株や時間外の米株価指数先物の急落、財政・金融システムに対する警戒感などを背景にユーロ売りが継続。21時過ぎに1ユーロ=1.33843ドル前後と1月19日以来の安値まで下落した。

[2011-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。豪ドルやNZドル、ポンドなど高金利通貨に対しては堅調な展開となった。NY時間に入って以降も欧州株式相場がさえない動きを続けたほか、ダウ工業株30種平均が一時前日比で520ドル超安まで下げ幅を広げたことを受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まるとの思惑から円買い外貨売りが出た。なお、ダウ平均は引け間際に急ピッチで下げ幅を縮めたため、引けにかけては円の戻り売りが出る場面も見られたものの、買い戻しの勢いは限定的だった。
 一方、円やユーロに対しては上値の重い動き。安住淳財務相が「過度な円高に対しては断固たる措置を取る」「円は日本経済を反映した適切な水準になるべき」などと発言したことを受けて、介入警戒感の高まりを意識した円売りドル買いが出たことが、円ドル相場の上値を抑制。また、対ユーロでは「英フィナンシャルタイムズ(FT)が『欧州連合(EU)は欧州のストレステストで不合格に近かった16の銀行に対する資本増強計画を加速させるもよう』と報じたことが円売りユーロ買いにつながった」との指摘があった。

[2011-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して売り一服。時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が緩和するとして足もとの急速な円高を調整する動きが出た。市場では「20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が緊急声明で欧州債務危機に関する協調を確認するとの一部報道がユーロ買いを促した」との声があり、円安ユーロ高が進んだことも円全体を押し下げた。ただ、韓国総合株価指数などアジア株全般が下げ幅を拡大するにつれて円売りは一服した。
 一方、ドルに対しては小動き。新規の材料に乏しかったうえ、東京市場が秋分の日の休場で商いが薄く値動きが細った。安住淳財務相は23日、G20終了後の記者会見で「円高が8月以降、経済に損害を与えているとの日本の懸念をG20に表明した」などと述べたが、影響は限定的だった。

[2011-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。クノット・オランダ中銀総裁が「ギリシャのデフォルトを排除できない」との認識を示したと伝わったほか、 米格付け会社ムーディーズがギリシャの銀行8行の格付けを2段階引き下げたことを材料に円買いユーロ売りが進むと、その他の通貨に対しても円買いが波及した。ただ、時間外の米株価指数先物や英独の株価指数の上げ幅拡大に伴い、投資家のリスク許容度が改善するとして低金利の円は次第に売りに押された。
 一方、ドルに対しては小動き。東京市場が秋分の日の休場で商いが引き続き薄れるなか取引材料が乏しかった。

[2011-09-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は一進一退。欧州株が高く始まった際や時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げた場面では円売りが見られたものの、欧州株、米株価指数先物が下げに転じ下げ幅を拡大すると一転円買いが優勢となった。ユーロ圏の財政金融システムに対する警戒感だけでなく、世界的な景気減速を織り込む格好で株式相場が下落しているとの指摘が聞かれている。一方、円はドルに対しては方向感が出ない。欧州オセアニア通貨に対して円とドルがリスク資産圧縮目的で買われていることが影響している。
 その後は22時前後から欧州株や時間外の米株価指数先物が急速に買い戻されているため、円買いの動きは一服している。市場参加者からは「一部シンクタンクが、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和の可能性を指摘したと伝わっており、この話を手掛かりに株式相場にショートカバーが入っているようだ」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに1ドル=76円16銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=102円25銭前後とそれぞれ日通し安値を付けた。
・ユーロドルは買い先行後、下げに転じた。欧州株が高く始まった場面でこそ買いが入ったが、マイナス圏に沈み下げ幅を広げると売りが優位になった。21時過ぎには1ユーロ=1.3419ドル前後と本日安値を更新した。
 ただ、22時前後から欧州株や時間外の米株価指数先物に買い戻しが進むと、為替相場でもリスク回避姿勢がいったんおさまり、ユーロドルは1.35ドルを回復する場面がみられている。

[2011-09-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優勢。欧州時間まで売り優勢の展開となっていた欧州株式相場がNY時間に入ると一転して買い戻し優位となったほか、ダウ平均も総じて底堅い展開なったことから、投資家のリスク志向が改善するとの思惑が高まり、円売り外貨買いが入った。また、欧州の財政金融システム不安や世界景気の先行き不透明感などから、足もとでリスク回避的な円買いが続いていた反動から、週末を前にポジション調整目的の円売りが出た面もある。序盤こそ底堅い動きとなっていた円ドル相場が次第に売りの勢いを加速させたことも、円相場全体を押し下げる格好となったようだ。
 なお、市場では「『フランスが(米国がリーマンショック後に採用した)不良資産救済プログラム(TARP)のようなプログラムを採用する可能性がある』との噂が広がったことが円ユーロ相場の下落につながった」との指摘もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。21時過ぎに1ドル=76円15銭前後まで下押ししたものの、前日安値の76円11銭前後が意識されて下げ渋ると、その後は買い戻しが優位に。米長期金利の上昇を手掛かりに日米金利差拡大が意識されたほか、前日NY時間高値の76円58銭前後を上抜けたことで買いが加速。一時76円89銭前後まで値を上げた。もっとも、前日高値の76円97銭前後や節目の77円ちょうどなどが目先の上値目処として意識されたため、引けにかけては伸び悩んだ。
・ユーロ円も堅調。21時過ぎに一時1ユーロ=102円25銭前後まで下落するも、前日に付けた2001年6月8日以来の安値水準である102円22銭前後が意識されると、一転して買い戻しが優位となった。欧州中央銀行(ECB)が景気の下支え策を発表する可能性があるとの噂も下支えとなり、5時過ぎには103円74銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは一進一退。21時過ぎに1ユーロ=1.34181ドル前後まで下落したが、その後は欧州株などの下げ幅縮小を受けて買い戻された。ECBやフランス絡みの噂なども下支えとなり、一時1.3546ドル前後まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値の1.3567ドル前後が意識されると伸び悩み。その後は前日終値を挟んで上下したダウ平均に連動する動きとなり、1.3500ドルを挟んだ一進一退の展開となった。

[2011-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後は切り返した。英紙テレグラフが25日、「50%デフォルト(債務不履行)のギリシャと、ギリシャへの債券を保有するフランスやドイツなど欧州大手金融機関を支援するため、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の規模を2兆ユーロに引き上げる計画が週末に持ち上がった」と報じたことや、ショイブレ独財務相が25日、「ドイツはESM(欧州安定メカニズム)の前倒しに反対しないだろう」などの認識を示したことなどを受けて、財政・金融問題の解決に一歩前進したとの見方から対ユーロ中心に円売りが進行した。時間外の米株価指数先物が一時100ドル超の上昇となったことも円売りを誘った。
 もっとも、予想外に底堅く寄り付いた26日前場の日本株が売りに押されると一転円買いが優位になった。ユーロに対して、アスムッセン独財務次官が「次回のユーロ圏財務相会合が開催される10月3日にギリシャ向け第6次融資を決定すると予想しない」と発言したことや、「米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)欧州金融安定ファシリティ(EFSF)を格下げするとの噂が広がった」との指摘などを背景に円買いが膨らんだことも、円全体を押し上げた。
 また、「半期末を控えて国内輸出企業からの円買いドル売りが入っていた」との声も聞かれている。

[2011-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。午後に入り時間外の米株価指数先物が下げに転じ下げ幅を拡大したほか、後場の日経平均株価は8400円を割り込んで取引を終えた。投資家が一段とリスク回避姿勢を強め円買いの勢いが増した。ユーロに対しては「メルケル独首相が病院に運び込まれたとの出所不明の噂も円買いユーロ売りの手掛かりとなったようだ」との指摘があった。
 もっとも、欧州市場に入ると一転ポジション調整の円売りが優位になり上値が切り下がった。26日の欧州の株価指数全般がこれまでのところしっかりとした展開となっており、リスク志向の低下にいったん歯止めがかかったことが影響した。対ユーロでは9月の独IFO企業景況感指数が予想よりも強い結果となったことを受けた円売りが見られた。

[2011-09-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。欧州株相場や時間外のダウ先物が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方からポジション調整に伴う円売り外貨買いが出た。対ユーロでは、9月の独IFO企業景況感指数が市場予想を上回ったことを手掛かりに円売りが出て円全体の重しとなった。
 一部通信社が、欧州中央銀行(ECB)関係者の話として「カバードボンドの購入再開を検討している」「10月6日の次回理事会では1年物融資の討議や、利下げが討議される可能性がある」などと報じたことも円ユーロの押し下げ要因。ECBの金融緩和自体は通貨としてのユーロにはマイナスであるものの、ユーロ圏内のお金のフローの改善や景気の下支え効果、ECBの危機対応姿勢などを評価して円売りユーロ買いが出たようだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。ドルと円がユーロなどに対して同時に売買された影響で、方向感の乏しい展開となった。
・ユーロ円は買い戻し。アジア時間に1ユーロ=101円95銭前後と2001年6月8日以来の安値まで下げたが、その後103円台前半まで戻している。
・ユーロドルは欧州の財務金融不安を背景に一時1ユーロ=1.3360ドル前後と1月18日以来の安値まで下落したものの、売りが一巡すると持ち直した。予想を上回る独経済指標を手掛かりにユーロの買い戻しが進んだほか、ECBの金融緩和観測を背景に欧州株が上昇しユーロ買いドル売りが入り一時1.35ドル台半ばまで値を戻した。

[2011-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行も引けにかけて下落に転じた。欧州株式相場や時間外の米株価指数先物が伸び悩んだ場面では投資家のリスク志向低下を意識した円買いが見られたものの、米国株式相場が寄り付き直後の伸び悩みから一転して上げ幅を広げると、次第に円売りの動きが強まった。
 もっとも、ユーロに対しては一進一退。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにむけてまとまったユーロ売りが出るとの噂が円ユーロ相場の下支えとなったほか、ショイブレ独財務相が「ユーロ圏諸国には欧州金融安定ファシリティ(EFSF)を増加させる目的はない」などと発言し、EFSFの規模拡大の必要性を改めて否定したことも買い戻しを誘う場面があった。その都度、株高を背景とする戻り売りに押されたものの、他の通貨と比べて総じて底堅かった。

[2011-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。26日の欧米株高や、「欧州当局者は欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のレバレッジ計画を検討している」と報じたことを背景にした円売り外貨買いが出た。古川元久国家戦略経済財政担当相が円高対策を先行実施することを明らかにし、安住淳財務相が過度な円高について「必要があれば断固たる措置をとる」との認識を示したことも円売り外貨買いを誘った。「米モデル系ファンドから円売り外貨買いが持ち込まれた」との指摘もあった。
 反面、半期末を控えた国内輸出企業からの円買いが断続的に入った影響で一方的に値を下げる展開にはならなかった。

[2011-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。後場の日本株高や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、オセアニア通貨やユーロに対して一時円売りが目立った。しかし、対ユーロで、「リアルマネーからユーロドルの売りが出た」との声が聞かれ、ユーロドルが下げたことにつれた円買いが入ったほか、サルガド・スペイン財務相が「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)を2兆ユーロに拡大する計画は検討されていない」と述べたことを嫌気した円買いが入ったこともあり、円全体の下値が支えられた。

[2011-09-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は軟調。欧州当局による債務危機回避に向けた対応への期待感が強まるなか、欧州株や時間外のダウ先物が大幅に上昇。投資家のリスク志向が改善するとの見方が拡大し、低金利の円が売られた。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が市場予想を上回り、株価が上げ幅を拡大すると円売りが加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小高い。21時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=76円58銭前後まで上げたものの、対ユーロなどでドル売りが強まった影響で上値は限られた。
・ユーロ円は堅調。22時30分前に一時本日高値となる1ユーロ=104円31銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルはベニゼロス・ギリシャ財務相は「融資は10月に承認されるだろう」と述べたほか、フェクター・オーストリア財務相は「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のレバレッジ計画について、来週月曜日10月3日に協議する」と発言。また、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのマクチ・スロバキア中銀総裁が、ECBによる1年物融資に肯定的な発言を行ったことがユーロの追い風となり、一時1ユーロ=1.3642ドル前後まで上げた。前日の高値1.3585ドル前後を上抜けると、ストップロスを誘発し上昇に弾みが付いた。市場では「中東勢からの活発なユーロ買いドル売りが観測された」との指摘があった。

[2011-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。欧州の債務危機回避に向けた措置への期待が高まるなか、欧米株式相場が堅調な展開となり、投資家のリスク志向が改善するとの思惑から円売り外貨買いが入った。また、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて幅広い通貨に対してまとまった円売りが出るとの噂が広がったことも、重しとなったようだ。引けにかけてはダウ平均が急ピッチで上昇幅を縮小したため、やや買い戻しの動きも見られたが、総じて円はさえない展開だった。
 特に対ユーロでは株高に伴う売りに押されたほか、メルケルドイツ首相が「EFSFの機能拡充をめぐる議会採決で、連立与党が過半数票を獲得できると確信している」「ギリシャの目標達成のため、支援の用意がある」などと発言したことも重しに。また、ギリシャ議会が固定資産税に関する法案を可決したことも、欧州の債務危機緩和につながるとの思惑から円売りユーロ買いを促した。
 なお、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数や、米リッチモンド連銀が発表した9月の製造業景気指数は市場予想平均を上回った一方で、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した9月の米消費者信頼感指数は市場予想を下回るなど、米経済指標はまちまちな結果に。もっとも、いずれの指標に対しても相場の反応は限定的だった。

[2011-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。前日の欧米市場から、欧財政問題の解決に向けた動きに進展が見られることを期待し、対ユーロ中心に円が売られた地合いを引き継いだものの、28日の東京市場では円買いが優位だった。半期末がスポット応答日ということで「国内輸出企業からの円買いが断続的に持ち込まれた」との声が多く円全体が値を上げた。市場参加者からは円ドル相場について「仲値にかけてドル余剰に転じた」との指摘もあった。

[2011-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロで売りが強まった。手掛かり材料難で暫く方向感が出なかったものの、欧州勢が参入する時間帯になると対ユーロで円売りが強まり、その他通貨に対しても円売りを誘った。バローゾ欧州連合(EU)委員長が28日、「ギリシャはユーロ圏のメンバーにとどまるだろう」「ESM(欧州安定メカニズム)の早期発効は可能」「EUは今後数週間で欧州共同債の選択肢を提示する」などと述べたことを受けて円売りユーロ買いが出た。
 一方、対ドルでは強含み。16時前から「半期末を控えた国内輸出企業からの円買いドル売りが再開した」との声が聞かれ値を上げた。ユーロドルの買いが強まったことも円ドル相場を押し上げた面がある。

[2011-09-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。9月中間期末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが先行したものの、欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇したタイミングで円売りが出たため相場は方向感が出なかった。対ユーロでは、ギリシャ向け融資への期待が高まり円売りが強まる場面もあったが、欧州株が失速したこともあり円売りの勢いは続かなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに一時本日安値となる1ドル=76円34銭前後まで値を下げたものの、その後下げ渋った。前日の安値76円26銭前後が下値の目処として意識されたほか、「76円10銭前後には買い注文が観測されている」との指摘があり、いったん買い戻す動きが出たようだ。
・ユーロ円は19時過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=104円50銭前後まで上げたものの欧州株の失速を受け伸び悩んだ。
・ユーロドルは欧州委員会が「トロイカ(欧州連合、国際通貨基金、欧州中央銀行)の調査団が29日にギリシャに再訪し、調査を再開する」ことを明らかにしたほか、10月に臨時のユーロ圏財務相会合を開催しギリシャ問題とギリシャ向けの第6次融資について話し合うことを発表。ギリシャ向け融資への期待が高まりユーロ買いが優勢となった。市場では「米系金融機関からのユーロ買いが入った」との指摘があり、一時1ユーロ=1.3690ドル前後まで上値を伸ばした。もっとも、「マクロ系ファンドからの売り注文が控えている」との指摘があった節目の1.3700ドル手前で上値の重さを確認すると、戻り売りに押された。欧州株の失速も相場の重しとなり、1.3602-05ドルまで下押ししている。

[2011-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドル以外で強含み。トロイカ(欧州連合、国際通貨基金、欧州中央銀行)調査団のギリシャ再訪や10月の臨時ユーロ圏財務相会合などを材料とした株高の動きが一巡。NY時間に入ると欧州株が下げに転じたほか、高く始まった米国株式相場もその後はさえない展開となったため、リスク回避目的の円買い外貨売りが優勢となった。
 なお、その他に目立った手掛かり材料はなく、米商務省が発表した8月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)もほぼ市場予想通りの結果となったことから、相場の反応は限定的だった。
 一方、ドルに対してさえない動きに。欧米株安を背景に欧州通貨やオセアニア通貨に対してリスク回避目的のドル買いが入ったことにつれて、やや弱含んだ。

[2011-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。28日の欧米株安や、29日前場の日経平均株価が一時100円超の下落となったことなどを受けて、リスク資産圧縮目的の円買いが入った。半期末を控えた国内輸出企業からの円買いも対ドルでは散見された。もっとも、時間外の米株価指数先物や29日午前の上海総合指数の下げ幅が縮小すると円買い圧力は後退し円の上値は切り下がった。

[2011-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。後場の日本株が上昇に転じたほか、時間外の米株価指数先物は上げ幅を拡大したこともあり、昨日の米国市場で進んだリスク回避目的の円買いポジションを解消する動きが続いた。対ユーロではドイツの雇用統計が強い結果となったことを受けた円売りや、ユーロドルの上昇つれた円売りユーロ買いが出て下げ幅が拡大した。

[2011-09-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は軟調。9月独雇用統計が予想より強い内容となったことや、ドイツ連邦議会欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の機能拡充案を承認したことで、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売りが優勢となった。時間外のダウ先物や欧州株が底堅く推移したことも円の重しとなった。
 ニューヨークの取引時間帯に入ると、4-6月期米国内総生産(GDP)確定値、前週分の新規失業保険申請件数が予想より良好な結果となったことを材料に円売りドル買いが進み、円全体を押し下げた。市場では「米系シンクタンクが『日銀は10月に追加の金融緩和策を決める』との見通しを示したことも円売りを後押しした」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はこの日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことで、米景気減速への過度の警戒感が薄れ一時1ドル=77円02銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は23時前に一時1ユーロ=104円87銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルは上値が重かった。ドイツ議会がEFSFの機能拡充法案を可決したことを受け一時1ユーロ=1.36791ドル前後まで値を上げたものの、「ドイツによるEFSF機能拡充の承認は織り込み済み」との見方から一段とユーロを買い進める動きはみられず、次第に上値を切り下げた。予想を上回る米経済指標が相次いだことも相場の重しとなり、1.36ドル台前半まで下押しした。

[2011-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。序盤は4-6月期の米国内総生産(GDP)確定値や前週分の新規失業保険申請件数などの米経済指標が予想を上回る結果となったことを受けて、欧米株式相場が堅調な展開となったため、投資家のリスク許容度が拡大するとの思惑から円売り外貨買いが先行した。
 ただ、その後は一転して円の買い戻しが優位に。一時前日比で250ドル超高まで上昇幅を広げていたダウ平均が急ピッチで値を下げてマイナス圏に沈んだこともあり、投資家心理が急速に冷え込んだことがリスク回避目的の円買いを誘った。対ユーロでは一部報道で「10月3日に開催されるユーロ圏財務相会合で、EFSFのレバレッジ活用が決定される可能性は低い」と伝わったことが下支え材料に。また、NZドルに対しては格付け会社フィッチがニュージーランドの格付けを「AA+」から「AA」に引き下げたことを手掛かりに値を上げた。
 もっとも、引けにかけてはダウ平均が再びプラス圏を回復し150ドル近い上昇を見せたため、幅広い通貨に対して戻り売りが出た。

[2011-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。対ドルやユーロで国内輸出企業や機関投資家から円買いが断続的に入り、円全体が値を上げた。時間外の米株価指数先物が軟調に推移しており、リスクポジションを閉じる目的で円買いを進める動きも見られた。
 市場参加者からは「国内輸出企業や機関投資家から9月中間期末に絡んだ円買いが入った」との声が聞かれた。
 なお、安住淳財務相が30日午前、「為替の持ち高報告を12月末まで延長する」「3次補正で介入資金のFB枠を15兆円引き上げる」「70円台後半の為替レートは日本経済に冷や水を浴びせる」「あらゆる措置を排除せず、必要があれば断固たる措置とる」などと発言したが、特に反応はなかった。

[2011-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。後場の日本株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を縮小したため、持ち高調整の円売りが見られた。その後、欧州勢が参入してくると弱い独小売指標や欧州株安を背景に対ユーロ中心に円買いが強まり円全般が値を上げたが、「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドから円売りドル買いが持ち込まれた」との指摘があり、円ドル相場が値を下げると円全体の上値が切り下がった。

[2011-09-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は底堅い動き。9月中間期末に伴う日本の輸出企業の円買いドル売りが一巡したことで、円は弱含む場面もあったが下値は限定的だった。欧州株相場が大幅に下落し時間外のダウ先物が軟調に推移すると、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はモデル系ファンドからとみられる円売りドル買いが出たことをきっかけに一時1ドル=76円96銭前後まで値を上げたものの、その後失速。前日の高値77円03銭前後が上値の目処として意識されたほか、クロス円の下落につれた円買いドル売りが相場の重しとなった。
・ユーロ円はユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りも入り、22時過ぎに一時1ユーロ=103円03銭前後まで下落した。
・ユーロドルはオーストリア議会が欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の機能拡充を承認したと伝わるとユーロ買いが進み1ユーロ=1.35ドル台を回復する場面もあったが、戻りは鈍かった。欧州株や米株価指数先物の下落をながめユーロ売りドル買いが出ると、22時30分過ぎに一時1.3423ドル前後まで値を下げた。

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