為替・株式・商品マーケット概要

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 2012年3月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2012年3月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年3月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2012-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して買い先行後、一転売られた。米長期金利の低下幅拡大を背景に、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが先行した。ただ、10-12月期米国内総生産(GDP)改定値2月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)がいずれも予想を上回ったため、円買いドル売りに歯止めが掛かった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が29日、下院金融委員会での証言で「失業率は予想よりも速く低下している」「労働市場にポジティブな動きが見られる」などと語り、足もとの米労働市場に前向きな見方を示した一方、「ガソリン価格が一時的にインフレを押し上げる可能性」との認識を示したほか、追加金融緩和に対する具体的な言及がなかったため全般ドル買いが優勢に。米長期金利が急上昇したこともあり、円安ドル高が急速に進行した。
 一方、円はドル以外の通貨に対して方向感が定まらない。米長期金利の低下を背景に円買いドル売りが先行したため、その他の通貨に対しても円買いが広がった。ただ、予想を上回る米経済指標が相次ぎ、ダウ平均が50ドル超高まで買いが先行すると、投資家のリスク許容度改善が意識されて円全体の上値が切り下がった。その後はバーナンキFRB議長の議会証言を受けてドルが買われ、欧州資源国通貨と円が同時に売られたため一進一退となった。なお、対ポンドではロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて月末絡みの円売りポンド買いが加速した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2012年3月 発言・ニュース

[2012-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して買い先行後、一転売られた。米長期金利の低下幅拡大を背景に、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが先行した。ただ、10-12月期米国内総生産(GDP)改定値2月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)がいずれも予想を上回ったため、円買いドル売りに歯止めが掛かった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が29日、下院金融委員会での証言で「失業率は予想よりも速く低下している」「労働市場にポジティブな動きが見られる」などと語り、足もとの米労働市場に前向きな見方を示した一方、「ガソリン価格が一時的にインフレを押し上げる可能性」との認識を示したほか、追加金融緩和に対する具体的な言及がなかったため全般ドル買いが優勢に。米長期金利が急上昇したこともあり、円安ドル高が急速に進行した。
 一方、円はドル以外の通貨に対して方向感が定まらない。米長期金利の低下を背景に円買いドル売りが先行したため、その他の通貨に対しても円買いが広がった。ただ、予想を上回る米経済指標が相次ぎ、ダウ平均が50ドル超高まで買いが先行すると、投資家のリスク許容度改善が意識されて円全体の上値が切り下がった。その後はバーナンキFRB議長の議会証言を受けてドルが買われ、欧州資源国通貨と円が同時に売られたため一進一退となった。なお、対ポンドではロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて月末絡みの円売りポンド買いが加速した。

[2012-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が追加金融緩和を示唆しなかったことを受け、前日の米国市場で円安ドル高が進んだ流れを引き継いだ。対豪ドルで円売りが強まった影響も受け、相場は安く推移した。ただ、そのあとは「日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘があり、徐々に下値を切り上げている。

[2012-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本株相場の失速で投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入ったほか、市場では「日本の輸出企業や証券会社の円買いが対ドルで入った」との指摘があった。欧州株相場が安く始まったことも円の支援材料となった。

[2012-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は一進一退。時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大を受けてリスクポジション解消目的で円買いが先行した。ユーロに対しては欧州勢からの円買いが散見された。もっとも、米株価指数先物が切り返したため、ポジション調整の円売りが出て上値を切り下げた。その後は、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)によるギリシャのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)決済に関する会合や、欧州連合(EU)首脳会議など結果を見定めたいとの空気が広がり、円はもみ合いが続いた。
 なお、ISDAは1日、「ギリシャの信用事由は発生せず、ギリシャ債のCDSは決済されない」「欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ債の債務交換は信用事由に当たらない」などの見解を示したが反応は薄い。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円ちょうど前後を挟んでもみ合い。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=107円71銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは小安い。欧州株や時間外の米株価指数先物が一時マイナス圏で推移したことを背景に欧州勢から売りが出た。ユーロポンドの売りが続いたことも重しとなった。22時前に1ユーロ=1.3301ドル前後と本日安値を付けた。
 ただ、アジア中銀からと見られる買いが1.3300ドル前後より下サイドに観測されていることもあって下値は堅い。

[2012-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感が定まらない。米長期金利の上昇に伴い、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが散見された。また、英、独の株価指数の1%超高やダウ平均の70ドル超高も円全体を押し下げる要因となった。ただ、予想を下回る2月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数を受けて円買いドル売りが持ち込まれると、その他の通貨にも円買いが波及した。もっとも、米長期金利の上昇幅拡大が対ドルでの円買いに歯止めを掛けたうえ、ダウ平均が底堅く推移したことも円全体の上値を抑えた。その後、対資源国通貨でユーロ売りが続き、同時に円が売られる場面があったが、終盤にかけてダウ平均が失速し一時下げに転じたことが円の下値を支えた。
 なお、ダウ平均が下げに転じた背景として「シーア派少数民族がサウジアラビアの石油パイプラインを爆破した」との一部報道を受けて供給ひっ迫懸念からWTI原油先物相場が急伸し、企業業績や個人消費に悪影響を及ぼすとの見方が広がったことが挙げられる。

[2012-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。日本、アジア株相場の上昇を背景に、投資家のリスク志向が高まるとの見方から豪ドルなど比較的金利の高い通貨に対して円売りがやや優勢となった。市場では「ユーロや豪ドルに対しては、海外勢からの円売りが出た」との指摘があった。「アジア系ソブリンの円売りドル買いも出た」との声も聞かれた。

[2012-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本、アジア株相場の上昇を背景に、投資家のリスク志向が高まるとの見方から豪ドルなど比較的金利の高い通貨に対して円売りが出たほか、市場関係者からは「アジア系ソブリンネームの円売りドル買いが出ている」との声が聞かれた。

[2012-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円はドル以外に対して強含み。ポンドやユーロがドルに対して売られていることにつれて円買いポンド売り、円買いユーロ売りが見られた。時間外の米株価指数先物や主要な欧州の株価指数がマイナス圏に沈んだことを受けた円買いも入った。一方、ドルに対しては軟調。欧州通貨に対してドル買いが進んでいる流れに沿って円売りドル買いが出た。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤に1ドル=81円71銭前後と2011年5月31日以来の高値を付けた。
・ユーロ円は21時過ぎに1ユーロ=107円65銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは下値を探る展開。22時過ぎに1ユーロ=1.3206ドル前後と本日安値を付けた。欧州中央銀行(ECB)が29日に実施した期間3年の資金供給オペ(LTRO)で多額のユーロ資金が市場に供給されたことを背景にユーロ売りドル買いが出ている。1月の独小売売上高指数が前月比1.6%低下と市場予想平均の前月比0.5%上昇に反して低下したことを材料にユーロ売りを進める動きがあったほか、市場参加者からは「欧州の一角から売りが持ち込まれ、目先のストップロスを巻き込んだ」との声が聞かれた。欧州連合(EU)首脳会合で、債務危機解決に向けた具体策が伝わらなかったことも売りを誘ったようだ。

[2012-03-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して軟調。市場では「スイスネームの円売りドル買いが入った」との声があり円安ドル高が進んだが、米長期金利の低下幅拡大を背景に日米金利差縮小が意識されたため、円の下値は限られた。週末要因で次第に商いが薄れるなか中盤は値動きが細ったが、終盤にはややまとまった円売りドル買いが入り値が振れた。
 一方、円はドル以外の通貨に対して上値が重い。欧州中央銀行(ECB)が29日に実施した期間3年の資金供給オペ(LTRO)で多額のユーロ資金が市場に供給されたことを背景にユーロが売られやすい地合いとなるなか、「欧州勢の一角からユーロ売りが持ち込まれた」との声が聞かれ、円高ユーロ安が進んだ。2日閉幕した欧州連合(EU)首脳会議で債務危機解決に向けた具体策が打ち出されず、失望的な円買いユーロ売りが出た面もあった。また、「英系金融機関からポンド売りが出た」との指摘もあり、円高・ポンド安が加速すると、その他の通貨に対して円買いが波及した。ダウ平均が一時50ドル超下落したこともリスク回避的な円買いを促した。
 ただ、ダウ平均は中盤や終盤に持ち直す場面があったうえ、対ドルで円売りが強まった影響から円全体の上値が切り下がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円87銭と2011年5月26日以来の高値を更新した。
・ユーロ円は1ユーロ=107円58銭まで値を下げた後、108円台を回復した。
・ユーロドルは売り一服。29日にECBがLTROを実施したほか、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で追加の金融緩和を示唆する発言が伝わらず、ユーロ売りドル買いが進みやすい地合いとなるなか、欧州勢の一角からの売りに押されオプションのバリアが観測されていた1ユーロ=13200ドル前後を下抜けた。ダウ平均の下落も重しとなり、1.3187ドル前後まで値を下げた。ただ、その後は1.3200ドル前後で方向感のない取引が続いた。新規の取引材料に乏しかったうえ、週末とあって積極的な売買は見送られた。

[2012-03-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。前週末の米国市場で円安ドル高が進んだ流れを引き継いで安く始まったものの、そのあとは次第に下値を切り上げた。市場では「海外リアルマネーからの円買い外貨売りが入った」との指摘があったほか、「日本の証券会社が円買いドル売りを進めた」との声が聞かれた。

[2012-03-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日本、アジア株相場の下落を背景に、投資家のリスク志向が後退するとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。市場では「米系銀行や日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘があった。夕刻にかけては「ロシア勢からの円売りユーロ買いが出た」との指摘があり、円は伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。

[2012-03-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円はしっかり。5日の英、独の株価指数や時間外の米株価指数先物の下落を受けて、このところ積み上がっていた円売りポジションを解消する動きが続いた。損失覚悟の円買いを狙った仕掛け的な円買いも一部であった。
 ただ、ニューヨークの取引時間帯に近づくにつれて株価が下げ幅を縮小。円にはポジション調整の円売りが出て上げ幅が縮まっている。
 【 通貨ペア 】
・豪ドル円は20時過ぎに1豪ドル=86円66銭前後まで下落。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=106円93銭前後と日通し安値を付けた。しかし、200日移動平均が位置する106円95銭前後を意識した押し目買いが厚くいったん下げ止まった。
・ユーロドルは方向感が定まらない。18時過ぎに1ユーロ=1.31605ドル前後と本日安値を付けた。ただ、先週末急ピッチでユーロ安ドル高が進み短期でポジションがユーロショートに傾いており、下値では買い戻しが入ったため直ぐに値を戻した。欧州連合(EU)統計局が発表した1月ユーロ圏小売売上高が市場予想を上回ったことや、ユーロ円がチャート上の節目が意識されて下げ止まったことなども下値を支えた。「ドイツの銀行の半数以上はギリシャ債の債務減免を受け入れるだろう」との見解を示したと一部通信社が報じると買い戻しが一段と進んだ。株価の下げ渋りも手伝って22時過ぎに1.3225ドル前後と本日高値を付けた。
 なお、市場では「本日のNYカット(日本時間24時)に行使期限を迎えるオプションが1.3200ドルに観測されているため、24時まではこの水準に収れんしやすい」との指摘もあった。

[2012-03-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は方向感の乏しい動き。序盤は欧州時間からの流れを引き継いで売りが先行したが、米国株式相場がさえない展開となったことでリスク回避目的の円買いが入ると下げ渋った。また、ベニゼロス・ギリシャ財務相が「集団行動条項(CAC)の行使を準備している」との見解を示し、ギリシャ債の債務交換に関して先行き不透明感が意識されたことも投資家のリスク志向後退につながったようだ。もっとも、前週末に円高ユーロ安が進行した反動から対ユーロでは戻り売り圧力が根強く、買い戻しの勢いも限定的。他の通貨に対しても米株が売り一巡後に徐々に下げ幅を縮めた影響から伸び悩むなど、円の買い戻しは限られた。
 なお、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月非製造業指数(NMI)や米商務省が発表した1月米製造業新規受注はいずれも市場予想より強い内容となったが、反応は一時的なものにとどまった。

[2012-03-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。日本、アジア株相場の下落を背景に、投資家のリスク志向が後退するとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。市場では「米系ファンドの円買いドル売りが入った」との指摘があった。

[2012-03-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日本、アジア株相場の下落を背景に、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。市場関係者からは「株価の下落を受け、足もとで下落基調が強まっていた円には買い戻しが入っている」との指摘があった。

[2012-03-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は堅調。市場で「ギリシャ政府はギリシャ債務スワップ参加期限を8日から14日に延長することを検討している」との噂が広がると、ギリシャの無秩序なデフォルト(債務不履行)に対する警戒感が高まり、投資家がリスク回避姿勢を強めた。株式市場では欧州株や時間外の米株価指数先物が下落し、為替市場では円買い外貨売りが優勢となった。途中、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで円の上昇の勢いが増した。対ドルでは米10年債利回りの低下を受けた円買いが入っていた。
 ギリシャ債務管理庁長官は「債務スワップ参加期限を8日で確認した」と述べ、「参加率を高めるため期限を延期するのではないか」との市場の憶測を否定した。ただ、反応は現時点では限られている。
 【 通貨ペア 】
・19時過ぎにドル円は1ドル=80円78銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=106円20銭前後まで下落した。
・ユーロドルは大幅安。ギリシャの債務交換の期限が延長されるとの噂を背景にユーロ売りが優勢となった。20時前に1ユーロ=1.3131ドル前後と2月17日以来の安値を付けた。

[2012-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。8日の期限を前にギリシャ債務交換の行方に対する懸念が高まっており、全般にリスク回避の動きが優勢となった。国際金融協会(IIF)が「ギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥った場合は1兆ユーロを超す損失の可能性がある」との見通しを民間金融機関に対して示していたことも投資家心理の重しに。欧米株式相場や原油、金などの商品相場が揃って大幅安となり、リスク回避目的で円は全面高となった。
 対ドルでは米10年債利回りの低下で日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入ったほか、対ユーロでは欧州中央銀行(ECB)のバランスシートが過去最大の3兆ユーロ規模になったと発表されたことも円買いユーロ売り要因として意識された。

[2012-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は高く始まった後は伸び悩んだ。前日の海外市場で、ギリシャの債務削減交渉に関する先行き不透明感から株安円高が進んだ流れを引き継いだ。日本株相場の下落に伴う円買い外貨売りも入った。ただ、そのあとは徐々に上値を切り下げる展開に。時間外のダウ先物が上昇したことや、日本株が下げ幅を縮めたことなどが円の重しとなったほか、市場では「コンピューターで売買の好機を判断するモデル系ファンドからの円売り外貨買いが出た」との指摘があった。

[2012-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。ギリシャの債務削減交渉に関する先行き不透明感から円買い外貨売りが入った半面、午後の日本株相場が下げ幅を縮めたため円の上値は重かった。新規材料難から様子見ムードが広がり、方向感が出にくい面もあった。

[2012-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。ユーロに対して、デ・ヤーヘルオランダ財務相が「オランダは欧州金融安定ファシリティ(EFSF)もしくは欧州安定メカニズム(ESM)の規模を拡大する用意がある。ただ、ドイツはこの件について依然として反対している」と述べたことをきっかけに円売りが出る場面があったが、その後に伝わった独経済指標が弱い内容だったため直ぐに買い戻された。ギリシャの債務交換に参加するかどうかの表明期限が明日8日に控えていることに加えて、米国時間には週末の米雇用統計の前哨戦であるADP全米雇用リポートの発表が予定されている。イベントを前に持ち高を一方向に傾けづらい空気が強く、短期スタンスでの回転売買が中心となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=80円台後半でもみ合いの展開。
・ユーロ円は1ユーロ=106円ちょうど前後を挟んでもみ合いとなった。
・ユーロドルは一進一退。デ・ヤーヘルオランダ財務相の発言が伝わった後に1ユーロ=1.31645ドル前後と日通し高値をつけたが、1月の独製造業新規受注は前月比2.7%減と市場予想平均の前月比0.6%増に反して減少したことが明らかになり失速した。ギリシャの債務交換の動向を見定めたいとの雰囲気が濃い。

[2012-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。一部通信社が「ギリシャの債務交換の参加率が58%に上昇した」と伝えたほか、国際金融協会(IIF)が「ギリシャ債務交換への参加は債務スワップ対象のギリシャ国債の40.8%に当たる840億ユーロに達した」との見解を示したことを受けて、ギリシャ債務交換の先行きに対する過度な不安が後退。欧米株式相場が底堅い展開となったため、投資家のリスク志向が改善するとの見方からユーロを中心に幅広い通貨に対して円売りが出た。また、米ウォールストリート・ジャーナル紙が「米連邦準備理事会(FRB)は新しいタイプの債券購入プログラム検討している」と報じたことも投資家心理の改善を促したようだ。対ドルでは米10年債利回りの上昇で日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出た面もあった。
 なお、米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とコンサルタント会社マクロエコノミック・アドバイザーズが7日発表した2月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比21万6000人増と、市場予想平均の21万5000人程度増とほぼ同じだったため、目立った反応は見られなかった。

[2012-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。前日の米国株の上昇や良好な米雇用指標を受けて、円売りドル買いが優勢となった流れを引き継いだ。朝方発表の1月経常収支が予想より弱い内容だったことが分かると、相場は一段安となった。日本、アジア株相場の上昇も円の重し。もっとも、ドルに対しては下げ渋り。期末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが意識され下値は限られた。

[2012-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本、アジアの株式相場が軒並み上昇したことを背景に、投資家のリスク志向が高まるとの見方から低金利の円を売って相対的に金利の高い通貨を買う動きが優勢となった。1月の日本の経常収支が過去最大の赤字に転落したことも引き続き意識され、円の重しとなった。

[2012-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は軟調。ギリシャ政府当局者が8日、「ギリシャ債務スワップは順調。民間債権者の参加率は非常に高い」との見解を示すなど、ギリシャの債務交換が順調に進むとの期待が広がり、欧州株と時間外の米株価指数先物が大幅高となった。為替市場では円ベースのリスクマネーのフローが強まり、円は大きく下落した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに1ドル=81円72銭前後まで上げた。米10年債利回りの上昇幅拡大も円売りドル買いを誘った。
・ユーロ円は1ユーロ=108円35銭前後まで上げ幅を広げている。
・ユーロドルは堅調。ギリシャの債務交換に対する期待からユーロ買いドル売りが続いた。21時過ぎに1ユーロ=1.3264ドル前後と日通し高値をつけた。
 なお、欧州中央銀行(ECB)政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表したものの、予想通りの結果となったため特に反応はなかった。

[2012-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行も、一巡後は売り優勢の展開。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が36万2000件と市場予想平均の35万1000件程度よりも弱い結果となったほか、欧州中央銀行(ECB)スタッフ見通しで2012、13年の域内総生産(GDP)見通しが前回から引き下げられたことを受け、欧州株や時間外の米株価指数先物は欧州時間からの上昇基調が一服。投資家のリスク志向改善を意識した円売り圧力が後退したため、豪ドルなど対資源国通貨を中心にやや円が買い戻された。
 もっとも、買い一巡後は再び円売りが優勢に。ギリシャ当局者から「ギリシャの債務交換の民間債権者の参加率が昨晩の時点で70%を超えていた」「民間債権者の参加率は75%を超した」などの見解が示されるなか、ギリシャ債務スワップが順調に進んでいるとの見方から、欧米株式相場が再び上げるとつれて円売り外貨買いが強まった。ギリシャの地元メディアが「債務交換の参加率が集団行動条項(CAC)を発動しない水準とされている90%を上回った」と報じたことも対ユーロを中心に円売り圧力を強める結果となり、引けにかけて円は下げ幅を広げた。
 なお、債務交換期限の締め切り後には別々のギリシャ当局者から「債務交換は全て上手く行った」「ギリシャ法下での債務交換で民間債権者の参加率は85%を超えた」「ギリシャ債務交換の民間債権者の参加率は締め切り1時間前時点で95%近い」などと伝わるなど、情報が錯綜気味だった。

[2012-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。ギリシャの債務交換では、民間債権者の多くが債務交換プログラムに応じる意向を示し、ギリシャが「無秩序なデフォルト(債務不履行)」に陥る事態は回避されるとの見方が広がっている。日本、アジア株相場が軒並み上昇し、投資家がリスク・オンの動きを強めるとの思惑から円売り外貨買いが優勢となった。市場では「海外ヘッジファンドの円売りドル買いが進行している」との指摘があった。

[2012-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は持ち直した。ギリシャ債務問題に対する楽観的な見方から、後場の日経平均が昨年8月1日以来となる1万円台乗せとなった。投資家のリスク志向が高まるとの思惑から、低金利の円を売る動きが優勢となった。市場では「米系ヘッジファンドの円売りドル買いが断続的に出た」との指摘があった。ただ、ギリシャは「ギリシャ国債を保有する民間債権者に債務減免を強制する措置(CAC)を発動する意向を示した」と伝わると、それまでの楽観姿勢から一転して円を買い戻す動きが広がった。

[2012-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円は動意を欠く展開。国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)は日本時間9日22時にギリシャのクレジットイベントの可能性に関して協議するほか、22時30分には2月米雇用統計の発表が予定されている。欧米の重要イベントを前に、取引の手控え気分が強かった。
 対ポンドでは、1月英鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことが引き続き意識されて円買いポンド売りが入ったものの、対ドルで円売りが出たことにつれた円売りポンド買いが出たほか、短期スタンスで円買いポンド売りを進めた向きがイベントを前に反対売買に動き上値を切り下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=81円86-89銭まで上げた。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=107円70銭前後まで下落。
・ユーロドルはさえない。22時過ぎに1ユーロ=1.31902ドル前後と日通し安値をつけた。ギリシャ国債を保有する民間債権者に債務減免を強制する措置(CAC)発動に関し、不透明感が高まっている中で、ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)が「ギリシャから集団行動条項(CAC)の発動について知らせがあった」と発言したことが重し。ショイブレ独財務相が22時過ぎに「ギリシャはいかなる例外もなく、CACを発動する」などと発言したことも売りを誘ったようだ。

[2012-03-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。米労働省が発表した2月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比22万7000人増と市場予想平均の前月比21万人増より強かったほか、前月分の非農業部門雇用者数も上方修正されたことから、米雇用市場の改善傾向が継続しているとの思惑が高まった。為替市場ではドルが全面高となり、円も対ドルでは売りに押される展開に。米長期金利の上昇で日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たことも重しとなったようだ。
 一方、他の通貨に対しては方向感の乏しい動き。米雇用統計の発表直後こそ時間外のダウ先物は買われたが、さらなる買いを誘う材料もなかったことでダウ平均が次第に上値を重くしたため、投資家のリスク志向改善を意識した円売り意欲は高まらず。強いカナダ経済指標を手掛かりに対カナダドルで売りが目立った程度にとどまった。
 なお、格付け会社フィッチは9日、ギリシャの格付けを「制限的デフォルト」に格下げしたと発表。ギリシャが集団行動条項(CAC)の発動を承認したと関係者の話として報じたほか、ISDA(国際スワップデリバティブ協会)はギリシャに関してクレジットイベントが発生したと発表するなど、ギリシャ債務問題を意識させる材料が次々に伝わったが、いずれの報道に対しても対ユーロでの円買いは限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。米雇用統計後に強まったドル買いの流れに沿って、1ドル=82円ちょうどに観測されていたオプションバリアを突破。その後も82円台前半のストップを巻き込みながら、2時前には82円65銭前後と2011年4月27日以来の高値をつけた。
・ユーロ円は1ユーロ=108円台前半を中心とするもみ合い。ドル円の上昇とユーロドルの下落の影響を同時に受けたため方向感に欠けた。
・ユーロドルは軟調。米雇用統計後にユーロ売りドル買いが進み、1時過ぎには1ユーロ=1.30965ドル前後と本日安値を更新した。もっとも、7日に付けた直近安値の1.30961ドル前後が意識されると、売り一巡後は1.31ドル台前半で下げ渋った。なお、ギリシャ絡みの報道に対する反応はいずれも限られた。

[2012-03-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。前週末のニューヨーク市場で対ドル、資源国通貨で円売りが進んだが、12日午前の東京市場では日本株が頭の重い展開となったことや上海総合指数がマイナス圏で推移していることなどを受けて利益確定の円買いが続いた。ドルに対しては「国内輸出企業から円買いが入った」との声が聞かれている。
 安住淳財務相が12日午前、「過度な変動と投機的な動きには断固たる措置」「為替水準についてはコメントを控える」などと発言したほか、易綱・中国人民銀行副総裁は12日、「中国は外貨準備の多様化を継続し、ユーロ圏に一段と投資する」「中国は円が急上昇した際には日本国債の購入を減少する」「中国は日本側が必要とすればさらに日本国債の購入が可能」などの見解を示した。ただ、特に反応はなかった。

[2012-03-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午前中に、日本株の上値が重かったことや上海総合指数が下落したことなどを受けて円買いが進んだ反動で、対ドル中心に円売りが出て若干上値を切り下げた。ただ、欧州勢の参入後は、時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大や、欧州株が弱含みで推移していることなどを受けた円買いが入り、再び円全般が本日高値圏に浮上している。
 ギリシャ債の債務交換を通過し新たな相場材料を探している状況で、積極的な売買を手掛け難く方向感が出ていない。

[2012-03-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。欧州株相場がプラス圏に浮上した場面では円売りが出たものの、欧州株が再び失速したため円売りの勢いはすぐに後退した。一方、豪ドルなどに対しては、原油先物価格の下落を手掛かりに円買いが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はもみ合い。新規材料難から1ドル=82円台前半での方向感に乏しい展開が続いた。
・豪ドル円は軟調。原油安を背景に円買い豪ドル売りが進み、21時過ぎに一時1豪ドル=86円09銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは市場では「中東勢からのユーロ買いが入った」との指摘があり、18時30分過ぎに一時1ユーロ=1.3135ドル前後まで上げたものの、そのあとは欧州株の頭が重くなっていることなどが嫌気されてやや上値を切り下げた。対ポンドや豪ドルなどで米ドル買いが強まった影響も受けた。なお、ポンドドルは一時1ポンド=1.5607ドル、豪ドル・米ドルは1豪ドル=1.0482米ドルまで下落した。

[2012-03-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロでさえない。欧州株が持ち直したほか、ダウ平均が底堅い展開となったことで投資家のリスク志向改善を意識した円売りユーロ買いが出た。もっとも、13日に日銀金融政策決定会合米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控えて市場では様子見ムードが強く、円売りの勢いも限られた。
 一方、豪ドルなど資源国通貨に対してはもみ合い。株高を背景とする円売り豪ドル買いと原油など商品安を手掛かりとした円買い豪ドル売りが拮抗した。なお、ドルに対しても手掛かり材料難から方向感の乏しい動きとなった。

[2012-03-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて、追加金融緩和への思惑を背景にした売買に振り回された。ドルに対して「海外投機筋から日銀の追加金融緩和を期待して円売りが出た」との声が聞かれ、その他通貨にも円売りが広がった。
 11時前にユーロに対して「欧州勢から円買いが入った」との声が聞かれ、円全体が切り返した。短期スタンスで円売りを進めた向きが円の買い戻しを迫られて戻りが大きくなった面がある。ただ、ドルに対して欧州オセアニア通貨が買われたことにつれて円売り外貨買いが出た影響で円買いは長続きしなかった。
 その後は日銀の金融政策決定会合の結果発表待ちの様相が濃くなり値動きが細っている。

[2012-03-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。日銀の金融政策決定会合の結果発表が通常よりも遅れたため「追加金融緩和が行われる」との思惑が広がり一時円売りが膨らんだ。ただ、日銀は資産買入基金の増額などの追加の金融緩和を見送った。海外勢中心に一転円を買い戻す動きが強まり、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで値を上げた。
 しかし、円の上値ではドルに対して「スイス系金融機関から円売りが出た」との声が聞かれ、徐々に上値を切り下げる展開となった。欧州の取引時間帯に入ると市場参加者から「国内金融機関から円売りドル買いが出た」「海外勢から再び円売りドル買いが出た」との指摘があり、円ドル相場は急ピッチで下落。つれる格好で円全体が本日安値圏に沈んでいる。

[2012-03-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては軟調。白川方明日銀総裁の記者会見後に円売りドル買いが強まった流れを引き継ぎ、円安が進んだ。市場では「国内金融機関や海外勢からの円売りドル買いが進んだ」との指摘があった。米商務省が発表した2月米小売売上高は市場の予想通りとなったものの、前月の数値は上方修正された。米長期金利が上昇し日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが加速した。
 一方、ドル以外の通貨に対しては下値が堅かった。欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇を背景に、円売り外貨買いが出る場面もあったが、欧州オセアニア通貨が米ドルに対して下落したことを受けた円買い欧州通貨売り、円買いオセアニア通貨売りが入ったため下値は限られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に一時昨年4月20日以来の高値となる1ドル=82円85銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円はドル円の上昇に伴う円売りユーロ買いが出て一時1ユーロ=108円73銭前後まで上げたものの、そのあとはユーロ安ドル高につれた売りに押された。
・ユーロドルはドル全面高の流れに沿って一時1ユーロ=1.3052ドル前後と2月16日以来の安値を付けた。米経済指標の改善を受け米景気回復の期待が高まり、追加金融緩和の思惑が後退。ドルを買う動きが優勢となった。節目の1.3100ドルを下抜けると、ストップロスを誘発し下げ足を速めた。

[2012-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。米商務省が発表した2月の米小売売上高で前月分が上方修正されたことなどを手掛かりに、米景気の改善期待から欧米株式相場が堅調に推移。投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが出た。その後はいったん円売りの動きが収まる場面も見られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の公表後には再び円売りの動きが加速。声明で米失業率の低下や国際金融情勢の改善が示され、米株が引けにかけて上げ幅を広げたことが一段の円売りを誘った。ドルに対しても軟調。全般的なドル買いの流れに沿ったほか、FOMC声明後に米長期金利が大幅に上昇したため、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出た面もある。
 なお、FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。

[2012-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感を欠いた。ドルに対して、米追加金融緩和への期待が後退したことを受けた円売りが続いたほか、「国内の投機筋や海外勢から円売りが出た」との声もあったため円全体の上値が抑えられた。ただ、欧州・オセアニア通貨は昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けてドルに対して下落。つれて円買い外貨売りが入った影響で円は方向感が出なかった。

[2012-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。午後に入りドルに対して「海外勢から円売りが出た」との声が聞かれ円全体を押し下げた。14日の上海総合指数が引けにかけて大幅安となると、リスクポジション解消目的で円買いが強まる場面があったが、欧州勢参入後は対ポンドでまとまった円売りが出た上、時間外の米10年債利回りの上昇幅拡大を受けた円売りドル買いも見られたため、円全体が上値を切り下げた。
 なお、上海総合指数の下落は、温家宝中国首相が14日、全国人民代表大会(全人代)閉幕後の記者会見で「不動産価格の合理的水準にはまだ程遠い」「不動産市場の投機的な取引を規制しなければ、リスクや混乱が生じバブルが発生する可能性」などと述べたことが嫌気されたようだ。

[2012-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は軟調。米追加金融緩和期待が後退するなか、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが優勢となった。欧州各国の株式相場の上昇を受けて、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が広がったことも円売り外貨買いを誘った。市場では「ポンドに対しては、M&A(合併買収)絡みの円売りが出た」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに昨年4月15日以来の高値となる1ドル=83円64銭前後まで値を上げた。
・ポンド円はM&A絡みの円売りポンド買いが出て、一時1ポンド=131円47銭前後まで上値を伸ばした。
・ユーロドルは欧州株高に伴うユーロ買いドル売りが入り20時過ぎに一時1ユーロ=1.3090ドル前後と日通し高値を付けたものの、一目均衡表雲の上限が位置する1.3083ドル付近では戻りが鈍くなった。米国の追加金融緩和観測が後退するなか、ユーロ売りドル買いが出やすい地合いだ。半面、市場では「1.3000-1.3500ドルのダブルノータッチオプションが設定されている」との指摘があり、1.3000ドルに接近した場面では防戦買いが入りやすいようだ。

[2012-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルでさえない。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文を受けて追加金融緩和期待が後退するなか、全般にドル買いが優勢となった流れに沿った円売りドル買いが出た。また、米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大を意識した売りが出たことも重し。主要な経済指標の発表やイベントがなく、手掛かり材料に欠けたこともあり、さえない動きに終始した。
 一方、ユーロに対してはもみ合い。対ドルでの円売りが波及したことで売り圧力が高まる場面もあったが、対ドルでユーロ売りが進んだことに伴う円買いユーロ売りが下値を支えたため、一方的に売りが進む動きにもならなかった。また、ポンドに対しても欧州時間まで見られていたM&A(合併・買収)絡みの円売りポンド買いが一服し、方向感の乏しい動きに。終盤には格付け会社フィッチが英国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと伝わったが、円買いポンド売りの動きは限定的だった。
 なお、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は「米景気回復は改善の兆しがあるものの、苛立たしいほど遅い。収益性のある融資を妨げる」と発言したが、金融政策に言及しなかったことから反応は見られなかった。

[2012-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。ドルに対して時間外の米10年債利回りの上昇や米景気の回復期待などを背景に円売りが続き、その他通貨にも円売りが波及した。15日の上海総合指数が下げ幅を縮小するとリスク許容度の低下が収まり、オセアニア通貨に対して円売りが見られた。
 なお、対ドルでは「欧米の金融機関から断続的な円売りが持ち込まれた」との声が聞かれたほか、本日は5・10日(五十日)にあたり仲値に向けて実需の円売りドル買いが散見された。

[2012-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ幅を縮小。午後に入り、対ドルで国内輸入企業から若干円売りが出たほか、時間外の米10年債利回りの上昇幅拡大を受けた円売りが一時散見された。もっとも、15時を過ぎたあたりから「国内投信からまとまった円買いドル売りのフローが出た」との声が聞かれ切り返した。時間外の米10年債利回りの上昇幅が縮小したことも円買いを誘った。対ドルでの円買いはその他通貨にも波及し円全体の下値が切り上がった。なお、中尾財務官の発言が伝わったが目立った反応はなかった。

[2012-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は強含み。アジア市場では、米景気回復への期待などから円売りドル買いが進んだものの、そのあとはポジション調整や利益確定の円買いが次第に優勢となった。米長期金利が上昇幅を縮めたことなどをながめ円買いドル売りが入った面もある。市場では「マクロ系ファンドからの円買いドル売りが入った」との指摘もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=83円23銭前後まで値を上げた。この日発表の米経済指標は軒並み予想より良好な内容となったが、事前のドル高材料の織り込み度合いが強すぎただけに反応は鈍い。
・ポンド円は米国株相場の失速も相場の重しとなり、1ポンド=130円22銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。ドル円の下落に伴うユーロ買いドル売りが入り一時1ユーロ=1.3069ドル前後まで上げたものの、一目均衡表雲の下限が位置する1.3073ドル前後がレジスタンスとして意識されたため上値は限定的だった。

[2012-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は弱含み。欧州時間からの円買い外貨売りの流れを引き継いで円買いが先行したが、一巡後は売りに押された。米長期金利の低下などを手掛かりに対ドルで進んでいた円買いの動きが一服。戻り売りに押されると、他の通貨に対しても円売りの動きが波及した。欧米株式相場が底堅い展開となったことも、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いを促したようだ。
 特に対ドルで堅調な推移が目立っていたオセアニア通貨に対する売りが目立ったほか、スイスフランに対しても下げがきつかった。スイス国立銀行(中央銀行)が追加的なスイスフラン高対策を打ち出すとの期待から前日に対ユーロなどで思惑的なスイスフラン売りが進んでいた反動もあり、対円でもスイスフランの買い戻しが進んだ。
 なお、3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などの経済指標はおおむね良好な内容となったほか、国際通貨基金(IMF)はギリシャ向けの280億ユーロの融資を承認したと伝わったが、いずれも反応は限定的だった。

[2012-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。対ドルで「国内金融機関から円買いが入った」との指摘があり、その他通貨に対しても若干円買いを誘った。仲値に向けて実需の円売りドル買いが出たほか、「米系金融機関や国内輸入企業から円売りドル買いが出た」との声もあったが長続きしなかった。その後は新規の取引材料に乏しく様子見気分が強まっている。

[2012-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感に乏しかった。午後に入り市場参加者から「米系金融機関を通してヘッジファンドから円買いドル売りが出た」との指摘があり、その他通貨にも円買いが広がる場面があった。ただ直後に、ラッカー米リッチモンド連銀総裁がリッチモンド連銀のHP上でタカ派的な見方を改めて示したことが市場に伝わり円ドル相場が失速。つれる形で円全体が上値を徐々に切り下げた。その後は取引材料がなかったこともあって方向感に乏しかった。
 欧州勢の本格参入後は、時間外の米10年債利回りの上昇幅拡大を手掛かりに、ドルに対して円売りが膨らみ、円全体が本日安値圏まで押し下げられている。

[2012-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては軟調だった。欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が高まるとの見方から円売り外貨買いが優勢となった。
 一方、ドルに対しては下げ渋った。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが先行したものの、2月米消費者物価指数(CPI)発表後に全般ドル売りが強まった流れに沿って下げ幅を縮めた。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が市場予想を下回り、インフレへの警戒感が後退した格好だ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時本日高値となる1ドル=83円94銭前後まで値を上げたものの、2月米CPI発表後に83円台半ばまで下押しした。
・ユーロ円は堅調。株高やユーロ高ドル安につれた円売りユーロ買いが出て、22時過ぎに一時1ユーロ=109円88銭前後と日通し高値を付けた。
・ユーロドルはドル円の上昇につれたユーロ売りドル買いが先行したあとは、ユーロポンドの下落に伴う売りが出て19時過ぎに一時1ユーロ=1.3049ドル前後まで値を下げた。ただ、そのあとは「ユーロ圏は3月末までに欧州安定メカニズム(ESM)の規模を5000億ユーロから7000億ユーロまで拡大する可能性がある」との一部報道を手掛かりに、ユーロ買い戻しが優勢に。予想を下回る2月米CPIコア指数がドル売り材料とみなされて、ユーロ高ドル安が加速した。昨日の高値1.3120ドル前後を上抜けてストップロスを誘発すると、一時1.31386ドル前後まで上値を伸ばした。

[2012-03-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルを中心にしっかり。欧州時間まで上昇していた米長期金利がニューヨーク時間に入って上昇幅を縮小。全般にドル売りが優勢となった流れに沿って円買いドル売りが進んだ。また、2月米消費者物価指数(CPI)コア指数や3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)などが市場予想を下回る結果となったことも、対円でのドル売りにつながった。
 また、その他通貨に対しても円は底堅い動きに。ダウ平均がさえない動きとなったほか、欧州株もニューヨーク時間に入ると弱い米経済指標などを背景に上げ幅を縮めたため、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りの動きが広がった。もっとも、一段の円買いを誘う材料にも欠けたため、総じて円買いの勢いも限られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米長期金利の低下を背景に日米金利差縮小を意識した売りが出て、23時30分過ぎに1ドル=83円18銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロ円はもみ合い。ユーロドルの上昇につれて買いが入り、6時前には1ユーロ=109円98銭前後と2011年10月31日以来の高値を付ける場面があった。もっとも、節目の110円ちょうどに観測されていたバリアオプションの防戦売りに上値を押さえられたため、総じて伸び悩む場面が目立った。
・ユーロドルはしっかり。予想より弱い米経済指標を受けて強まったドル売りの流れに沿った。目先のストップロスを断続的に巻き込んで、23時30分過ぎには1ユーロ=1.31873ドル前後の高値まで値を上げる場面が見られた。

[2012-03-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。対ユーロでオプションのバリアの観測されていた110円ちょうど前後の突破を狙った仕掛け的な円売りが先行し、その他通貨にも円売りが広がった。ドルに対しては「明日が春分の日の祝日で本日が実質5・10日(五十日)にあたるため、仲値に向けた実需の円売りドル買いが散見された」との指摘があった。
 しかし、仲値通過後は国内輸出企業からの円買いが入り徐々に値を戻した。前場の日本株の頭が重く、投資家のリスク志向が高まらなかったことも円の支えとなった。

[2012-03-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買い優勢。取引材料が乏しかったため動意の薄い展開が続いていたものの、欧州の取引時間帯に入ると円買いが優勢となった。時間外の米株価指数先物がマイナス圏に沈んだことを受けた円買いが入ったほか、ドルに対して市場参加者から「国内輸出企業から円買いが入った」との声が聞かれ円全体を押し上げた。対ユーロでは午前中に110円ちょうどのオプションのバリアを付けにいった影響でポジションが短期で円売りに傾いており、その反動で円の戻りが大きくなっている。

[2012-03-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は失速。時間外の米株価指数先物がマイナス圏に沈んだことを受けた円買いが入ったほか、ドルに対しては「日本の輸出企業からの円買いが入った」との声が聞かれ円全体を押し上げた。ただ、そのあとは「東欧ネームの円売りドル買いが出た」との指摘があり、徐々に上値を切り下げた。米長期金利が上昇に転じたことも円売りドル買いを誘った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに一時1ドル=83円03銭前後。
・ユーロ円は17時過ぎに一時1ユーロ=109円19銭前後まで値を下げたあと、それぞれ1ドル=83円台半ば、1ユーロ=109円台後半まで値を戻した。
・ユーロドルはもみ合い。ユーロ円の下落や時間外の米株価指数先物と欧州株の下落などが重しとなり17時過ぎに一時1ユーロ=1.31421ドル前後と日通し安値を付けた。ただ、「中東勢やアジア中銀からの買いが入った」との指摘があり、下値は限られた。なお、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁は「低金利の継続が出来るだけ早い景気回復に向けた最善の道」「量的緩和第3弾(QE3)は経済の進展次第」「QE3を実行するかに関して何も決まっていない」などと述べたものの、相場の反応は限定的だった。

[2012-03-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。まとまったポンド買いのフローが持ち込まれ円売りポンド買いが強まると、その他の通貨に対しても円売りが広がった。米10年物国債利回りの急上昇を背景に、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出たことも円全体を押し下げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けてユーロ買いが入った」との声が聞かれ円売りユーロ買いが優勢となったほか、米国株式相場が底堅く推移し投資家のリスク志向が保たれたことも円の重しとなった。ただ、さらに円売りを進める材料に乏しいなか、終盤にかけて米国株式相場がやや失速すると、つれる形で円の買い戻しが散見された。

[2012-03-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は対資源国通貨を中心にしっかり。英豪系資源大手BHPビリトンが「中国の鉄鉱石需要の成長が一桁台まで低下する」との見解を示したことを手掛かりに、対資源国通貨で円買いが入った。また、上海総合指数などアジア株式相場が総じてさえない展開となり、投資家のリスク志向が低下したこともリスク回避目的の円買いを促した面がある。もっとも、その他の通貨に対しては方向感の乏しい動き。東京市場が春分の日の祝日で休場とあって全般に動意が乏しかった。

[2012-03-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は豪ドルに対してしっかり。取引材料が乏しく全般に小動きとなっていたが、欧州勢が参入すると英豪系資源大手BHPビリトンが中国資源需要の低下に言及したことを蒸し返す格好で円買い豪ドル売りが入った。
 一方、ドルに対してはさえない。対豪ドルを中心に進んだドル高の流れに沿って円売りドル買いが出た。また、その他の通貨に対しても対ドルでの円売りの動きが波及したため、夕刻にかけては次第に円売りが優勢となった。

[2012-03-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含み。中国の景気後退懸念などから欧州株相場が下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めたため円買い外貨売りが優勢となった。一方、ドルに対しては弱含んだ。対資源国通貨などでドルが買われた流れに沿って、円安ドル高が進んだ。市場では「海外ヘッジファンドからの円売りドル買いが出た」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=83円83銭前後まで値を上げた。
・豪ドル円は22時30分過ぎに一時1豪ドル=87円42銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは下値が堅かった。欧州株安に伴うユーロ売りドル買いが強まり、21時過ぎに一時1ユーロ=1.3172ドル前後と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1.3170ドル前後に観測されている買い注文をバックにショートカバーが進み、1.32ドル台半ばまで値を戻した。対豪ドルなどでユーロ買い戻しが強まった影響も受けた。

[2012-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。アジアの取引時間帯に豪英資源大手のBHPビリトンが「中国の鉄鉱石需要が鈍化しつつある」との見解を示し、中国景気の減速懸念が台頭するなか欧米株価が下げ幅を拡大。対オセアニア通貨中心にリスク回避的な円買いが先行した。市場では「アジア系ソブリンネームや米系投機筋からユーロ買いドル売りが持ち込まれた」との指摘があり、つれる形で円買いドル売りが強まったことも円全体を押し上げた。ただ、米10年物国債利回りが低下幅を縮め、一時上昇に転じると日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが入り、円の上値が切り下がった。米国株式相場の下げ渋りに伴う円の戻り売りや利食い売りも散見された。
 なお、米商務省が20日発表した2月米住宅着工件数は予想を下回ったものの、2月建設許可件数は予想を上回り、強弱入り混じる内容となったため目立った反応は見られなかった。

[2012-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。対ユーロで「国内輸出企業から円買いが入った」との指摘があり、つれてその他通貨に対しても円買いが入る場面があったものの、時間外の米株価指数先物が上昇していることや、午前の日本、中国の株価が底堅く推移したことを材料とした円売りが途切れず円全般が値を下げた。
 一方、円はドルに対しては方向感を欠いている。欧州・オセアニア通貨に対して円とドルがほぼ同時に売買されていることが影響した。

[2012-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売りが強まった。新規の手掛かり材料難で様子見気分が強く、暫く方向感が定まらなかった。ただ、欧州の市場参加者が本格参入してくると、21日の欧州の株価指数の上昇と時間外の米株価指数の上げ幅拡大を手掛かりに円売りが強まり円全般が本日の安値圏に沈んだ。

[2012-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、下げ渋った。欧州株と時間外のダウ先物の上昇をながめ、欧州勢が円売りで参入。明日朝発表の日本の2月貿易統計が赤字になるとの観測が円売りを誘ったほか、市場では「スイス系金融機関からの円売りドル買いが出た」との指摘があった。ただ、そのあとは英・独の株価指数がマイナス圏に沈んだことなどを手掛かりに、円買い外貨売りがじわりと強まった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時過ぎに一時本日高値となる1ドル=84円09銭前後まで値を上げたものの、15日の高値84円18銭前後を前に買いの勢いが後退。83円台後半まで下押しした。
・ユーロ円は19時前に一時昨年10月31日以来の高値となる1ユーロ=111円42銭前後まで上げたものの、その後失速。ユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りが入った。
・ユーロドルはギリシャ債務問題に対する警戒感が薄れるなか、欧州株が高く始まったことなどを手掛かりにユーロ買いが先行。17時30分過ぎに一時本日高値となる1ユーロ=1.32852ドル前後まで値を上げた。ただ、そのあとは欧州株の失速に伴うユーロ売りドル買いが出て軟調に推移した。市場では「日本時間22時15分の欧州中央銀行(ECB)のフィキシングタイムに絡んだユーロ売りドル買いが出る」との噂もあり、一時1.32127ドル前後まで値を下げた。

[2012-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は一転上昇。欧州の取引時間帯に、22日朝発表の日本の2月貿易統計が貿易赤字となるとの思惑から円売りが進んだ影響が残った。ただ、全米リアルター協会(NAR)が21日発表した2月の米中古住宅販売件数が年率換算で459万件と市場予想平均の461万件程度を下回ったことがわかると、米長期金利の低下幅拡大とともに円買いドル売りが優位に。ダウ平均が50ドル超下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まったことも円全体を押し上げた。その後、新規の取引材料が伝わらないなか、ダウ平均は下げ幅を縮めたものの円の堅調地合いは継続した。市場の一部では「年度末を控えた日本の輸出企業からの円買い需要が意識されたのでは」との声もあった。

[2012-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。財務省が22日発表した2月貿易統計(速報、通関ベース)が予想外の貿易黒字となったことを受けて対ドル中心に円買いが先行した。円の上値で「米系ファンドから円売りが出た」との声があったほか、前場の日本株が上げ幅を拡大したことを受けた円売りが出たこともあり、いったん値を下げたものの、3月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が48.1と前月の49.6から悪化したことが市場に伝わると、対豪ドル中心に円買いが強まり円全体が再浮上した。

[2012-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に買い優勢。3月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が48.1と前月の49.6から悪化したにもかかわらず、午後の上海総合指数が底堅く推移し、日本株が上昇に転じたため一時円売りが散見された。
 もっとも、欧州の取引時間に入ると、欧州株の下落や弱い独仏の経済指標を嫌気して対ユーロで円買いが膨らんだため、その他通貨に対しても円買いが優位となった。

[2012-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は強含み。ドイツなどの経済指標が市場予想を下回り、ユーロ圏景気の先行き不安につながった。欧州株や時間外のダウ先物が下落すると、リスク回避の円買い外貨売りが優勢となった。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇に弾みが付いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は安い。米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが入ると、目先のストップロスを巻き込んで一時1ドル=82円68銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は株安にくわえて、予想を下回る仏・独経済指標が相場の重しとなり一時1ユーロ=108円80銭前後まで下げた。
・ユーロドルは3月の仏・独製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったことを受け、ユーロ圏景気の先行きに対する警戒感が高まると全般ユーロ売りが広がった。欧州株相場の下落もユーロ売りドル買いを促し、18時30分過ぎに一時1ユーロ=1.31347ドル前後まで値を下げた。

[2012-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。3月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値やユーロ圏の製造業PMI速報値が予想より弱い内容となり、世界景気の先行き不安が高まるなか、欧州の取引時間帯に欧州株や時間外の米株価指数先物の下落とともにリスク回避的な円買いが優位となった影響が残った。予想より強い前週分の米新規失業保険申請件数を受けて円売りドル買いが強まると、その他の通貨に対しても円売りが波及する場面があった。ただ、米長期金利の低下をながめ日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが再開したうえ、ダウ平均の100ドル超安が円全体を押し上げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買いドル売りが持ち込まれた」「年度末を控え、日本の輸出企業からの円買い需要が意識されやすい」との指摘があり円の底堅さが目立った。

[2012-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売りが目立った。本日は週末の実質5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けてドルに対して円売りが出たほか、「国内輸入企業からの円売りドル買いが出た」との声が聞かれ円全体を押し下げた。ユーロに対しては「国内信託銀行から円売りが出た」との声が聞かれた。昨日の欧米市場で急ピッチで円高が進行した反動で持ち高調整の円売りも出たようだ。
 白川方明日銀総裁ブラード・米セントルイス連銀総裁の発言が伝わったが特に材料視されていない。

[2012-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に売り優勢。新規の取引材料が伝わらず動意の乏しい展開が続いていたが、欧州の取引時間帯に入ると対ユーロで円売りが強まり、円全般が本日安値圏に押し下げられた。ユーロの動きに関して、市場参加者からは「CTA(商品投資顧問)やロシア系からのユーロ買いが観測された」との声があった。

[2012-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は持ち直した。対ユーロで円売りが先行し相場は安く始まったものの、欧州株相場の下落を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まると、相対的に安全資産とされる円を買い戻す動きが優勢となった。米長期金利が低下すると、日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに一時1ドル=82円36銭前後まで売られ、昨日の安値82円33銭前後に近づいた。
・豪ドル円は頭が重かった。17時30分前に一時本日高値となる1豪ドル=86円35銭前後まで上げたものの、そのあとは株安に伴う円買い豪ドル売りが優勢となり一時85円56銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは商品投資顧問(CTA)やロシア勢からのユーロ買いドル売りが優勢となり、昨日の高値1ユーロ=1.3255ドル前後や21日の高値1.3286ドル前後を上抜けると一時2日以来の高値となる1.32931ドル前後まで上値を伸ばした。市場参加者からは「前日にユーロを売り進めた向きが買い戻しを迫られて戻りが大きくなった」との声が聞かれた。
 ただ、1.3300ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦売りに頭を抑えられると徐々に上値を切り下げた。欧州株や時間外の米株価指数先物が下げに転じたことも相場の重しとなり、1.32ドル台前半まで下押しした。

[2012-03-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。前日に続き中国や欧州の景気減速が懸念されるなか、欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調に推移し、リスク資産圧縮目的の円買いが先行した。2月米新築住宅販売件数が予想を下回り、米長期金利が一段と低下すると、日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが優位に。その他の通貨に対しても円高が加速した。
 ただ、ダウ平均が40ドル超安から上げに転じ、50ドル超高まで持ち直すにつれて持ち高調整の円売りが広がった。WTI原油先物相場や金先物相場の大幅高を背景にした円売り資源国通貨買いがやや目立った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円97銭前後と13日安値に面合わせした。前日安値の82円33銭前後を下抜けたほか、82円台前半に観測されていた損失覚悟の売り注文を巻き込んで下げ足が速まった。ただ、82円ちょうどを下回った水準では買いが入り下値の堅さが意識されると、米長期金利の低下幅縮小も相場を支え82円台半ばまで値を戻した。
・ユーロ円は1ユーロ=108円58銭前後まで下落した。ただ、前日安値の108円49銭前後を下値の目処とした買い戻しが入り109円台半ばまで値を戻した。
・ユーロドルは方向感が定まらない。欧州株や時間外の米株価指数先物の下落をながめ、1ユーロ=1.3221-24ドルまで値を下げた。ただ、弱い米住宅指標を受けたドル円の下落がユーロ買いドル売りを誘い下値は限られた。中盤にはダウ平均の持ち直しを意識した買いが入り1.3281-84ドルまで上げた。もっとも、欧州の取引時間帯につけた日通し高値1.3294ドルが戻りの目処となったうえ、1.3300ドルに観測されているオプションのバリアに絡んだ防戦売りが散見され、上値が切り下がった。

[2012-03-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含んだ。市場では「海外投機筋から円売りユーロ買いが出た」との指摘があったほか、仲値決済に向けた円売りドル買いが出て円全体を押し下げた。日本株相場が上昇し、投資家のリスク志向が改善するとの見方から円売り外貨買いが出た面もあった。ただ、米長期金利の上昇に一服感が出ており、積極的に円を売り込む動きは乏しかった。「下値では円買い注文が集まり始めている」との声も聞かれた。

[2012-03-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は高安まちまち。ドルに対しては「日本の輸出企業の円買いが入った」との指摘があり、強含む場面もあったが夕刻にかけて失速した。ユーロ安ドル高につれた円売りドル買いが出て前週末に付けた安値付近まで下げた。一方、対ユーロなどではもみ合い。予想を上回る独経済指標などを受けて欧州株が持ち直すと円売りが出たものの、結局欧州株が下げに転じたため円売り圧力はすぐに後退。円買い外貨売りがじわりと強まった。

[2012-03-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して軟調。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が26日、全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合で「ここ最近の失業率の低下は、かなり緩やかな経済成長のペースと幾分一致していない」「労働市場は正常からは程遠いままだ」「雇用市場に大きな進展をもたらすために金融緩和は必要とされる」などの見解を示した。米雇用市場に慎重な見方と、その改善に金融緩和が必要であるとの見解を示したため、量的緩和第3弾(QE3)に対する期待が高まり、欧州株、時間外の米株価指数先物が上昇するなどリスクマネーのフローが活発化。為替市場では主要通貨に対して円売り、ドル売りが強まった。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円は一時1ドル=110円24銭前後。
・豪ドル円は1豪ドル=87円11銭前後まで上げた。
・ユーロドルは堅調。3月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことが好感され買いが先行したが、市場参加者から「東欧勢やドイツ勢のユーロドルの売りが出た」との指摘があり、一時1.31927ドル前後まで値を下げた。ただ、欧州の主要株価指数が持ち直したことにつれて切り返した。更に、ニューヨークの取引時間帯に入り、FRBのQE3に対する期待が高まるとユーロ買いドル売りが加速。前週末高値1.3294ドル前後や、オプションのバリアの観測されていた1.3300ドル前後を突破し、1ユーロ=1.3329ドル前後と2日以来の高値まで上げた。

[2012-03-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して軟調。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、「金融緩和が雇用の大幅増加のため必要とされる」「雇用拡大が持続可能か不透明」「雇用市場は正常から程遠い」などの見解を示した。米低金利政策の長期化観測や量的緩和第3弾(QE3)への思惑が改めて台頭し、主要通貨買い・ドル売りが優勢に。主要通貨に対して同時に円が売られた。欧州株や時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方も円全体を押し下げた。中盤には円売りが一服し安値圏でのもみ合いが続いたが、ダウ平均が引けにかけて160ドル超上昇すると円が再び売られた。
 一方、円はドルに対してもみ合い。米長期金利の上昇をながめ日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが先行した。その後、バーナンキFRB議長の発言や米長期金利の上昇幅縮小を受けて円買いドル売りが強まったが、ドル以外の通貨に対する円売りが膨らんだ影響から上値は限られた。

[2012-03-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。前日の海外市場で、株高円安が進んだ流れを引き継いだ。27日の日本株の上昇とリスク許容度の高まりを見込んだ円売り外貨買いも出た。市場参加者から「国内機関投資家のヘッジはずし(円買いユーロ売りの解消)が出ていたようだ」との声が聞かれた。
 ただ、そのあとはじりじりと下値を切り上げる展開に。年度末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入り、相場は持ち直した。市場では「短期スタンスで円売りを進めた米系短期筋が下値の堅さを嫌気して反対売買に動いた」との指摘があった。

[2012-03-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや強含み。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくは動意の薄い展開が続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯に入るとやや円買いが優勢に。午前中に円安が進んだ反動でポジション調整に伴う円買い外貨売りが入ったようだ。

[2012-03-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は暫く方向感なく推移した後、売りが強まった。大きな取引材料が伝わらず方向感が定まらなかったものの、米国の取引時間帯に入ると対ドル中心に円売りが優勢となり、円全体が値を下げた。円売りに関しては市場参加者から「米系シンクタンクが『日銀はインフレ目標を達成するために、追加金融緩和を検討している』との見解を示したと伝わり、円売りが強まった」との声が聞かれた。
 22時に発表された1月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるケース・シラー住宅価格指数に対する反応は見られなかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円26銭前後。
・ユーロ円は1ドル=111円02銭前後まで上げた。
・ユーロドルは一進一退。1.3375ドル前後に観測されていたバリアオプションの突破を狙いユーロ買いドル売りが膨らむと、18時過ぎに1ユーロ=1.33852ドル前後と本日高値をつけた。しかし、欧州株や時間外の米株価指数先物の頭が重くなるにつれて買い圧力が後退。更に、市場参加者から「ヘッジファンドから売りが出た」との声が聞かれたほか、ドル円相場の買いが強まったこともユーロドルを押し下げ21時30分過ぎに1.33195ドル前後と日通し安値を付けた。

[2012-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円は売り先行後は買い戻された。市場で「米系シンクタンクが『日銀がインフレ目標を達成するため追加の金融緩和を検討している』とのレポートを出した」との噂が流れたことを材料に、全般円売りが優勢となった。ただ、米長期金利の低下につれて日米金利差縮小への思惑から持ち高調整の円買いドル売りが入ると、その他の通貨に対しても円の買い戻しが進んだ。中盤以降は取引材料に乏しく方向感が出なかったが、ダウ平均が引けにかけて40ドル超下落したため対豪ドル中心にリスク回避的な円買いが散見された。
 なお、27日は米経済指標の発表や欧米要人の発言が相次いだものの、市場の反応は薄かった。

[2012-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。前日の米国市場で、日銀の追加金融緩和観測が浮上し円売りドル買いが進んだ流れを引き継いで安く始まった。ただ、そのあとは年度末を控えた日本の輸出企業による円買いドル売りが入り、相場は持ち直した。日本、アジア株相場の下落に伴う円買い外貨売りも入った。市場では「国内信託銀行の円買いが対ユーロなどで入った」との指摘があった。

[2012-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。中国株相場が大幅に下落したことなどを背景に、リスク回避の円買い外貨売りが優勢となった。損失覚悟の円買いドル売り注文を巻き込んで、円は堅調に推移した。ただ、欧州勢が加わる時間帯に入ると、円を売り直す動きが目立った。欧州株が上げに転じたことなどをながめ円売り外貨買いが出たほか、欧州の金融安全網強化への期待から円安・ユーロ高が進んだ流れに沿って円全体が押し下げられた。

[2012-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は上値を切り下げる展開。28日午後の上海総合指数が引けにかけて下げ幅を広げたことを受けて、リスク資産圧縮目的で円買いが進んだ水準を引き継いだが、欧州株が底堅く推移し、時間外の米株価指数先物が一時上げ幅を広げたこともあって、一転円売りが進み上値を切り下げた。対ユーロでは欧州連合(EU)が「欧州で債務危機に陥った国や金融機関を支援する安全網の基金の枠を現在の5000億ユーロ規模から拡大することへの反対は見込まない」との見解を示したことを受けた円売りや、ユーロポンドの上昇につれた円売りが見られた。
 もっとも、欧州の取引時間が進むにつれて欧州株や時間外の米株価指数先物の頭が重くなったため、円売りは一服。短期スタンスの円売りポジションがあぶりだされる展開となっている。米商務省が28日発表した2月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)が前月比2.2%増加と市場予想平均の前月比3.0%増を下回り、変動の大きい輸送関連を除いた受注額も前月比1.6%増と市場予想平均の前月比1.7%増を下回る結果となったことが株式相場の重しとなっているようだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は欧州市場の序盤に1ドル=82円62銭前後まで下げたが、株高に伴いクロス円に買いが入ると切り返し83円台に乗せた。
・ユーロ円は20時30分過ぎに1ドル=110円90銭前後まで上げた。ポンドドルは軟調。ユーロポンドに期末要因の買いのフローが出たことにつれてポンド売りドル買いが膨らんだ。英国立統計局が28日発表した10-12月期の英国内総生産(GDP)確定値が前期比0.3%減、前年同期比0.5%増と市場予想平均の前期比0.2%減、前年同期比0.7%増をいずれも下回ったことも売り材料視された。22時過ぎに1ポンド=1.5878ドル前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは一進一退。ユーロポンドの買いにつれて17時過ぎに1ユーロ=1.33739ドル前後と本日高値をつけた。しかし、「ロシア勢から売りが出た」との声が聞かれたほか、株価がさえない展開となったことが嫌気されて徐々に値を下げる展開となった。ニューヨークの取引時間帯に入るとややまとまった売りが持ち込まれて一段と値を下げ1.3299ドル前後と日通し安値を付けた。

[2012-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。2月米耐久財受注が予想を下回り、欧州株や時間外の米株価指数先物が失速すると、リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが入った。当局者の話として「G20の一部メンバーが欧州のファイアーウォール増加に関して予想される決定を茶番として見ている」と報じられたことがユーロ売り材料と見なされたうえ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて欧州通貨を売る動きが目立ち、円高・欧州通貨安が加速した。また、ダウ平均やWTI原油先物相場の下げ幅拡大に伴い、資源国通貨に対する円買いも優勢となった。ただ、30日に開催されるユーロ圏財務相会合の草案内容として「救済基金の上限が9400億ユーロに引き上げられる」と伝わると円売りユーロ買いが出たほか、株安や原油安の一服に伴う円売りも出て上値が切り下がった。

[2012-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日本、アジアの株式相場が軒並み下落し、リスク回避目的で低金利の円が買われた。年度末を控えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入ったほか、市場では「国内機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い外貨売りが入った」との指摘があった。

[2012-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくは動意の薄い展開が続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯に入ると、円買いが優勢に。アジアの株式相場が軒並み下落したことなどをながめ、ロンドン勢が円買い外貨売りに動いた。損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込んだ。

[2012-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は堅調。29日のアジア株に加え、欧州株や時間外の米株価指数先物も下落し、投資家のリスク志向が一段と低下。円の売り持ち高の解消が続き上値を伸ばした。ドルに対しては「リアルマネーやモデル系ファンドの円買いが入った」との指摘があったほか、米労働省が29日発表した前週分の新規失業保険申請件数が35万9000件と市場予想平均の35万件程度よりも弱い結果となり、米長期金利が低下したことが円買いを促した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はサポートとして注目されていた23日の安値1ドル=81円97銭前後を下抜けて、22時過ぎに81円90銭前後まで下落。
・ユーロ円は1ドル=108円78銭前後まで売られた。
・ユーロドルは軟調。21時30分過ぎに1ユーロ=1.3252ドル前後と本日安値をつけた。株安に伴うリスクポジション解消目的の売りが出た。ユーロポンド相場が下落したことも重しとなった。ユーロポンドの下げに関しては「M&A(買収・合併)絡みのユーロ売りポンド買いが出た」との声が聞かれている。
 なお、一部通信社がユーログループ声明草案として「ユーロ圏救済基金の融資能力は2013年半ばまで合計7000億ユーロに設定し、異例の事態では9400億ユーロまで拡大する可能性がある」と報じたが、特に材料視されていない。

[2012-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売られた。世界景気に対する先行き不透明感からアジア株が全面安となった地合いを引き継いで、欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大。リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが持ち込まれた。期末や年度末を控えて対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買い需要が意識されやすいなか、市場では「リアルマネーやモデル系ファンドの円買いが入った」との指摘もあった。米労働省が29日発表した前週分の新規失業保険申請件数が35万9000件と市場予想平均の35万件程度よりも弱かったことがわかり、米長期金利が急低下すると日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが強まった。弱い米雇用指標を嫌気してダウ平均やWTI原油先物相場の下げが加速し、資源国通貨に対して円がさらに買われた。
 ただ、財務省当局者の話として「一方的な円高に留意する必要がある」「市場を注視し適切に行動するだろう」と伝わると、円の利食い売りや戻り売りが広がった。また、ダウ平均が下げ幅を縮小し、引けにかけて持ち直したことが円全体を押し上げる要因となった。

[2012-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。海外短期筋が円買いドル売りに動いたことをきっかけに、全般に円高が進行。市場では「年度末を迎えた日本の輸出企業の円買いドル売りが入った」との指摘があり、円は上げ幅を広げた。ただ、そのあとは「仲値のドル不足が通常より多く、仲値決済に絡んで円売りドル買いが出た」といい、円は失速した。市場関係者からは「国内機関投資家からまとまった規模の円売りユーロ買いが出た」との声も聞かれ、円全体を押し下げた。

[2012-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。午後に入ってからも年度末を迎えた日本の輸出企業の円買いドル売りが続いた半面、夕刻にかけては「期末のロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円売り外貨買いが出た」との指摘があり、円の上値を抑えた。欧州株相場が高く始まったことも相場の重し。期末特有の売買に左右され、相場は方向感が出なかった。

[2012-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない動き。序盤に対ユーロで、ユーロノルウェークローネの急落につれた円買いが膨らんだり、フェクター・オーストリア財務相が「ユーロ圏財務相会合では、救済基金の規模を8000億ユーロ以上とすることで合意」などと発言したことを背景に一時円売りが出たりする場面が見られた以外は、持ち高調整の取引が中心となった。欧州株や時間外の米株価指数先物が上昇しているものの、円原資の高金利通貨運用は膨らんでいない。
 なお、ユーログループは30日、「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)と欧州安定メカニズム(ESM)の融資上限を総額7000億ユーロに引き上げる」との声明を発表した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円台前半。
・ユーロ円は1ドル=109円50銭前後を挟んでの動き。
・ユーロドルは一進一退。2月のノルウェー小売売上高が前月比1.1%上昇と予想の0.2%低下に反して上昇したことを受けて、ユーロ売りノルウェークローネ買いが優勢となると、ユーロドルにも売り圧力がかかり、1.3324-27ドルまで下押しした。ただ、一段と売り込む追加材料がなく、直ぐに買い戻された。ニューヨークの取引時間帯に入ると、特段買い材料が伝わった訳ではないが、ややまとまった買いが入り1.3364-67ドルまで上げる場面も見られた。

[2012-03-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優位。シカゴ購買部協会が30日に発表した3月景気指数(シカゴPMI)は62.2と市場予想平均の63.0を下回った。ただ、直後に発表された3月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が76.2と速報値74.3から上方修正され、市場予想平均の74.5程度を上回ったことを材料に円売りドル買いが強まり、その他の通貨に対しても円売りが広がった。
 ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、対欧州通貨中心に期末に絡んだドル買いが持ち込まれると、同時に円が買われる場面があった。ダウ平均が50ドル超高から前日終値付近まで上げ幅を縮め、投資家のリスク回避姿勢がやや強まったことも円全体を押し上げた。
 ただ、その後のダウ平均が再び70ドル超上昇したため、円の上値は限られた。市場の一部では「年度末に絡んだ国内輸出企業の円買い需要が後退するとの思惑から、仕掛け的な円売りが持ち込まれた」との声があり、アジアの取引時間帯に円買いを進めた短期筋が反対売買を迫られると、週末、期末要因で商いが薄れていることも影響し円安方向に値が振れた。米10年物国債利回りの急上昇に伴い、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いも膨らんで円が全面安となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円89銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=110円63銭前後まで値を伸ばした。
・ユーロドルは一進一退。ユーロ圏財務相会合で欧州のファイアーウォールの規模拡大が合意に達し買い安心感が広がるなか、欧州株や時間外の米株価指数先物の上昇を支えに1ユーロ=1.3264-67ドルまでじり高となった。ただ、アジアの取引時間帯につけた日通し高値1.3377ドル前後が上値の目処として意識されると、ロンドン16時のフィキシングに向けた売りが強まり1.3308-11ドル前後まで失速した。もっとも、ダウ平均が底堅く推移したことが下値を支え、1.33ドル台半ばまで買い戻された。終盤にかけては円絡みの取引が中心となり、方向感が出なかった。

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