為替・株式・商品マーケット概要

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 2012年7月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2012年7月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2012年7月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2012-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。ユーロ圏首脳が先週末、スペイン向け融資に関して返済の優先権を放棄することや、欧州安定メカニズム(ESM)が銀行に直接資本注入を行うことなどで合意したことを好感して、欧米市場でも円売りが進んだ地合いを引き継いだ。
 もっとも、東京市場では円買いが目立った。急ピッチで円安が進行したため利益確定の円買いが入ったほか、日本株が高寄り後に上げ幅を縮小したことも円買いを誘った。日銀が2日発表した企業短期経済観測調査(短観、6月調査)で、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でマイナス1と3月のマイナス4から改善したことも若干円買いを促した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2012年7月 発言・ニュース

[2012-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。ユーロ圏首脳が先週末、スペイン向け融資に関して返済の優先権を放棄することや、欧州安定メカニズム(ESM)が銀行に直接資本注入を行うことなどで合意したことを好感して、欧米市場でも円売りが進んだ地合いを引き継いだ。
 もっとも、東京市場では円買いが目立った。急ピッチで円安が進行したため利益確定の円買いが入ったほか、日本株が高寄り後に上げ幅を縮小したことも円買いを誘った。日銀が2日発表した企業短期経済観測調査(短観、6月調査)で、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でマイナス1と3月のマイナス4から改善したことも若干円買いを促した。

[2012-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。後場に入り対ドルで「米系ファンドから円買いが入った」との声が聞かれると、その他通貨に対しても円買いが優位となった。後場の日本株が値を消したことも円買いを誘った。
 しかし、欧州勢参入後は、欧州の株価指数が上昇したうえ、時間外の米株価指数先物が上昇に転じたことから円買いの動きは一服。徐々に上値が切り下がった。
 なお、民主党の小沢一郎元代表が離党届を出したことや、山口廣秀日銀副総裁が2日午後、「大幅な円高は景気を下押しする可能性」などと発言したことへの反応はなかった。

[2012-07-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は方向感に乏しい。前週末の欧州連合(EU)首脳会議での合意内容を好感した円売りが一巡し、円を買い戻す動きが出た。市場では「23時の6月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数などの経済指標を控えて様子見ムードが広がっている」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下値が堅い。18時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=79円46銭前後まで値を下げたものの、そのあとはユーロドルの下落に伴う円売りドル買いが出て下げ幅を縮めた。
・ポンド円は持ち直した。アジア時間に一時1ポンド=124円54銭前後まで下げたものの、そのあとは徐々に下値を切り上げた。6月英製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったこともあり、125円台半ばまで値を戻している。
・ユーロドルは欧州株の上昇やスペイン国債の利回り低下が好感されて、一時1ユーロ=1.2665-68ドルまで上げたもののその後失速。フィンランド政府が「フィンランドとオランダは、欧州安定メカニズム(ESM)が流通市場で債券を購入することを認めない方針である」との見解を示したことがユーロ売りを誘った。オランダ財務省報道官が「オランダはケースバイケースでESMの債券購入に関して決定するが、債券購入は好ましくない」との見解を示したこともユーロの重しとなり、21時過ぎに一時1.2587ドル前後と日通し安値を付けた。

[2012-07-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後に上げ幅を縮小。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月製造業指数が49.7と市場予想平均の52.0を下回ったことを受けて、ダウ平均が下げ幅を拡大したため、投資家のリスク志向低下を意識した円買い外貨売りが優勢となった。また、ドルに対しては米長期金利の低下に伴う円買いドル売りの動きも目立った。
 もっとも、その後は徐々に戻り売りに押される展開に。一時80ドル超の下げとなったダウ平均が引けにかけて下げ幅を縮めたため、円も次第に上げ幅を縮小した。

[2012-07-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。前場の日本株がしっかりとした展開だったことを手掛かりに円売りが出たほか、強い豪住宅指標を好感し対豪ドルで円売りが膨らんだことも円全般の重しとなった。前場の上海総合指数の上げ幅が拡大すると円売りの勢いが増し下げ幅が拡大した。市場参加者からは「海外勢から円売りが出ていた」との声があった。

[2012-07-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り一服。後場の日本株の上げ幅拡大を手掛かりに一時円売りが出た。対ドルでは「昨日の米国市場で円買いが進んだため、海外勢からポジション調整の円売りが出た」との指摘があった。もっとも、欧州の取引時間帯に入ると、積極的に円売りを進める材料が乏しいこともあって徐々に円が買い戻された。米国市場が独立記念日の前日で、株式・債券市場が短縮取引になるため大きく持ち高を傾け難いようだ。

[2012-07-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は方向感が出ていない。3日の米債券・株式市場が4日の米独立記念日を前に短縮取引となるため、積極的な売買は見送られ気味だ。市場では「週後半には欧州中央銀行(ECB)イングランド銀行(BOE)の金融政策決定、6月米雇用統計の発表を控えているため動きづらい」との指摘もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。1ドル=79円台後半でのレンジ取引が続いた。
・ユーロ円はじり安。アジアの取引時間帯に一時1ユーロ=100円71銭前後まで上げたあとは、徐々に上値を切り下げた。ユーロドルの下落につれた売りも出て100円10銭台まで下押しする場面があった。
・ユーロドルは頭が重かった。アジア時間に一時1ユーロ=1.26142ドル前後と日通し高値を付けたあとは徐々に上値を切り下げている。上値の重さを嫌気した参加者からのポジション調整に伴うユーロ売りドル買いが出た模様。21時30分過ぎに一時1.2559ドル前後と日通し安値を付けた。「ECBは5日の定例理事会で0.25%の利下げを行い、流動性供給措置の拡大姿勢を示す可能性がある」とのシンクタンクリポートもユーロの重しとなったようだ。

[2012-07-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。米商務省が発表した5月米製造業新規受注が市場予想よりも強い結果となったことを受けて、安く始まった米株式相場が持ち直したため、投資家のリスク回避姿勢後退を意識した円売り外貨買いが出た。
 もっとも、売り一巡後は方向感の乏しい展開に。3日の米債券・株式市場が4日の米独立記念日を前に短縮取引となり、市場参加者が減少したことで値動きが全般細ったほか、市場では「週後半に欧州中央銀行(ECB)イングランド銀行(BOE)の金融政策決定、6月米雇用統計の発表を控えているため動きづらい」との指摘があった。
 なお、ドルに対してはもみ合い。株高などを背景に円売りドル買いが出た一方、対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んだ影響も同時に受けたことから方向感が出なかった。

[2012-07-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。ドルに対しては「国内輸出企業から円買いが入った」との声があったほか、対ユーロでは「ユーロ圏の国債の償還・利払いに絡んだ円買いが入った」との指摘があり、円全般を押し上げた。昨日の米株高や前場の日本株高を材料に円を売る動きは目立たなかった。
 一方、円は豪ドルに対しては上値が重い。ドルやユーロに対して進んだ円買いが豪ドルにも波及したが、強い豪小売指標を受けて円売りが出て上値が抑えられた。

[2012-07-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に若干買いが強まった。取引材料に乏しく動意が薄い展開が続いていたが、欧州勢が参入してくると英・独の株価指数の下落を受けて若干円買いが入った。もっとも、一段と円買いを進める材料に乏しいことから上値余地は限られた。米国市場の休場を前に商いは細っており、小口の売買でも値が振れやすい面がある。

[2012-07-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は欧州通貨などに対しては強含んだ。4-5日の英中銀金融政策委員会(MPC)で英中銀が追加金融緩和に動くとの思惑から円買いポンド売りが入ったほか、対ユーロでは欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測を背景に円買いが入った。スペインの国債利回りが上昇していることも円買いユーロ売りにつながった。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円は22時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=100円17銭前後。
・ポンド円は1ポンド=124円52銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは欧州株安を受けた売りが先行したほか、アジア中銀の売り観測を背景にユーロ売りドル買いが出た。スペインの国債利回りが上昇するとユーロ安ドル高がさらに進んだ。ECBの利下げ観測も相場の重しとなり、22時過ぎに一時1ユーロ=1.2549ドル前後と日通し安値を付けた。なお、「ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が『ECBはバランスシートにおいてリスクの増大を維持できない』と発言したことがスペイン国債の下落(利回りは上昇)につながっている」との指摘があった。

[2012-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対しては小動きだった。米国市場が独立記念日で休場となるなか、市場では「明日の欧州中央銀行(ECB)イングランド銀行(BOE)の金融政策決定、6日の6月米雇用統計の発表を前に、積極的な売買は見送られた」との指摘があった。一方、円はユーロやポンドに対しては強含んだ。英欧中央銀行による金融緩和観測を背景に円買いユーロ売り、円買いポンド売りが入った。

[2012-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたり、仲値に向けて円売りドル買いが強まると円全体が値を下げた。しかし、下げた所では国内輸出企業からの円買いが厚く下値は限定的だった。更に、前場の上海総合指数が軟調に推移すると円買い圧力が増した。

[2012-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。上海総合指数が軟調だったことや、後場の日本株が若干下げ幅を拡大したことなどを受けて、午前中に短期スタンスで円売りを進めた向きが円の買い戻しに動き値を上げた。「日銀が発表した地域経済報告(さくらレポート)で、全地域から改善方向の報告があったため、来週の金融政策決定会合で追加金融緩和がないとして円を買い戻す動きが出た」との指摘もあった。欧州勢参入後は、スペインの10年債利回りの上昇幅が拡大し、同国の財政・金融システムに対する警戒感が高まったことが円買いを誘った。

[2012-07-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日の欧州外国為替市場で円は方向感が出なかった。ドルに対してはユーロ安ドル高に伴う円売りドル買いが出た一方、ユーロに対しては欧州中央銀行(ECB)の利下げを受けて円買いが広がった。また、豪ドルに対してはさえない展開だった。中国の利下げをきっかけにリスクマネーのフローが活発化するとして、同国と資源貿易関係の深い豪ドルを買う動きが出て円安・豪ドル高が進んだ。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は対ユーロ中心にドル買いが強まった影響を受けて、22時過ぎに一時1ドル=80円09銭前後とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。
・ユーロ円はECBの利下げを受けて、21時過ぎに一時1ユーロ=98円95銭前後まで売られた。
・ポンド円は下げ渋った。20時前に一時1ポンド=123円89銭前後まで値を下げたものの、そのあとはやや下値を切り上げた。イングランド銀行(BOE)政策金利、資産買取プログラムの規模が予想通りの結果となり、いったんポンドを買い戻す動きが出たようだ。
・ユーロドルはスペイン10年債利回りが上昇し、同国の財政金融システムに対する警戒感が高まったためユーロ売りが先行。ECBがこの日に開いた定例理事会で、政策金利とともに上限金利の限界貸出金利と下限金利の中銀預金金利を引き下げたことが明らかになるとユーロ売りが加速した。ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で「ユーロ圏の経済成長は依然として弱い」「不透明感の高まりが信頼感とセンチメントを圧迫している」などと述べたこともユーロの重しとなった。6月28日の安値1ユーロ=1.2407ドル前後や節目の1.2400ドルを下抜けるとストップロスを誘発し、一時6月1日以来の安値となる1.2365ドル前後まで下げ幅を広げた。

[2012-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・5日のニューヨーク外国為替市場で円は高安まちまち。ユーロなどに対してドル高が進んだ流れに沿って、対ドルではさえない動きとなった。また、6月ADP全米雇用報告と前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回る結果となったこともドル買い材料となった。
 一方、ユーロに対してはしっかり。欧州中央銀行(ECB)は5日に開いた定例理事会で、政策金利を0.75%に引き下げることを決めたと発表。あわせて、上限金利の限界貸出金利と下限金利の中銀預金金利を0.25%引き下げた。利下げ後にユーロ売りの動きが強まったため、円も対ユーロでは堅調に推移。ドラギECB総裁が記者会見でユーロ圏経済に懸念を示したことも円買いユーロ売りを誘ったようだ。
 なお、ドラギECB総裁は「追加LTROやその他の非標準的措置に関する討議はなかった」「さらなる非伝統的措置に関する詳細説明を控える」などと発言しており、追加金融緩和への明確な言及はなかった。

[2012-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。仲値に向けて実需の円売りドル買いが見られた以外は大きな動きはなかった。日本時間今晩に6月米雇用統計の発表を控えており、大方の市場参加者が様子見を決め込んだ。
 ただ、前場の上海総合指数や時間外のWTI原油先物相場の下げ幅が広がると、資源国通貨に対して円を買い戻す動きが若干強まっている。

[2012-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。今晩発表の米雇用統計を控えて様子見ムードが強く、暫くもみ合いが続いたが、欧州勢参入後はスペイン国債の下落を嫌気して、対ユーロで円買いが入り円全体を押し上げる場面があった。しかし、ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が6日午後、「他の国と公式に協議した場合、日本の円売り介入は正当化されるだろう」と発言したと伝わると若干円売りが出たことから上値が重くなった。スペイン国債の下落が一服したことも円買い圧力を後退させた。

[2012-07-06][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日の欧州外国為替市場で円は上昇。米重要指標の発表を控えて様子見ムードが強く、しばらくは方向感に欠ける動きが続いていたが、6月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比8万人増と予想の前月比9万5000人増を下回ったことが分かると、米雇用情勢の回復力の鈍さが意識され円買いドル売りが膨らんだ。時間外のダウ先物が下げ幅を拡大し投資家がリスクオフの動きを強めると、ドル以外の通貨に対しても円買いが広がった(FX用語参照:FX初心者のためのリスクオン・リスクオフの違い)。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日の安値1ドル=79円56銭前後を下抜けて、22時前に一時79円54銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は下値の目処として意識されていた6月28日の安値1ユーロ=98円34銭前後を下抜けてストップロスを誘発。22時過ぎに一時98円03銭前後まで下げ足を速めた。
・ユーロドルは米重要指標の発表を控えて様子見ムードが強く、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、予想を下回る米雇用指標をきっかけにリスク回避のユーロ売りドル買いが強まった。1ユーロ=1.23ドル台半ばから前半に観測されていたストップロスを断続的に巻き込んで、22時過ぎに一時6月1日以来の安値となる1.2318ドル前後まで下げた。

[2012-07-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・6日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。米労働省が発表した6月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比8万人増と市場予想平均の前月比9万5000人増より弱かった。米雇用市場の改善期待が後退し、欧米株式相場が軟調に推移したため、投資家のリスク志向が低下。幅広い通貨に対してリスク回避目的の円買いが入った。ドルに対しては米長期金利の低下で日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが入ったほか、ユーロに対してはスペイン国債利回りの上昇を受けて欧州債務問題への懸念から円買いが進んだ面もあった。
 もっとも、買い一巡後は引けにかけてダウ平均が下げ幅を縮めたため、上値の重い動きに。週末とあって市場参加者が減少した影響から、終盤になると円買いの勢いも弱まった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は前日安値の1ドル=79円56銭前後を下抜けて、23時過ぎには79円50銭前後まで値を下げた。もっとも、79円台半ばに観測されていた国内輸入企業からの買いに下値を支えられる格好となり、その後は下げ渋った。
・ユーロ円は目先の下値目処とみられていた6月28日安値の1ユーロ=98円34銭前後を下抜けると、ストップロスを誘発。1時30分過ぎに97円64銭前後と6月5日以来の安値をつけた。
・ユーロドルは売り優勢。雇用統計後に売り圧力が強まり、1ユーロ=1.23ドル台前半に並んでいたストップロスの売り注文を次々に巻き込んで下げ幅を拡大した。重要なサポートであった6月1日安値の1.2288ドル前後を下抜けるとさらに下げ足を速め、一時1.2260ドル前後と2010年7月1日以来約2年ぶりの水準まで下げた。

[2012-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い先行後は上げ幅を縮小。前週末発表の6月米雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びが予想に届かなかったことや、欧米株の下落などを手掛かりに円買い外貨売りが先行した。「海外勢から円買いが入った」との声が聞かれ一時上げ幅を拡大した。
 しかし、財務省が9日朝発表した5月の国際収支速報で、経常収支と貿易収支が市場予想平均より弱い結果となったことが分かると円買いは一服。その後は前場の日本株が底堅くなったことを受けて持ち高調整の円売りが出たため上値が切り下がった。

[2012-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が出ない。取引材料が乏しかったこともあって暫くもみ合いが続いた。欧州の取引時間帯に入ると、ユーロドルにモデル系ファンドの買いが入ったことにつれて円売りユーロ買いが若干出たが、スペイン国債が下落しているうえ、欧州株がさえない展開であるため円売りは一時的だった。豪ドルに対しては「豪ドル米ドルにマクロ系ファンドから売りが出ている」との声が聞かれ、豪ドル米ドルの下げにつれて円買い豪ドル売りが入った。(マクロ系ファンド参照:FX初心者のためのマクロ系ヘッジファンドについて)

[2012-07-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。ユーロ圏財務相会合や10日の欧州連合(EU)の財務相理事会を控えて積極的な売買は手控えられている。主要な米経済指標の発表もなく、特段の材料も見当たらないため商いは低調だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=79円台半ばでのレンジ取引が続いた。
・ユーロ円も1ユーロ=97円台後半でのもみ合いが続いている。
・ユーロドルは1ユーロ=1.2300ドルを挟んだもみ合いとなった。市場では「ユーロ圏財務相会合を前にショートカバーが入った」との指摘があり、目先のストップロスを巻き込むと21時過ぎに一時1.2317ドル前後まで上げた。ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず上値は重かった。スペインの10年物国債利回りが危険水域とされる7%を上回る水準で推移し、欧州財政問題への懸念が高まっていることもユーロの重し。

[2012-07-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。ニューヨーク勢からと見られる円売りが小幅に出て、上値がやや切り下がった。ただ、本日のユーロ圏財務相会合や明日の欧州連合(EU)財務相理事会を前に様子見ムードが根強く、持ち高調整の域を出なかった。
 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は9日、欧州議会で「利下げはインフレ圧力の緩和を考慮に入れた」「成長に対する幾分の下振れリスクが実体化した」「(再び利下げを行うかについて聞かれ)データを注視するだろう」「ECBは金利に関して決して事前にコミットしない」などと証言した。また、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は9日、「米金融当局は目標達成のための政策を実施する用意がある」「MBSなどの追加債券買い入れはもっとも効果的な手段」「資産買い入れ第3弾を必要とする瀬戸際にある」などと語った。その他にも英欧米の金融当局者から発言が相次いだが市場の反応は薄かった。

[2012-07-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。ドルに対しては「欧州系金融機関から円買いが入った」との声があったほか、対豪ドルでは6月中国貿易収支で輸入の伸びが予想を下回ったことを嫌気した円買いが入り、円全般を押し上げた。ユーロに関しては「ユーロ圏財務相会合で目新しい材料が伝わらなかったことが円買いを誘った」との指摘があった。
 上海総合指数や時間外のWTI原油先物相場が軟調に推移していることもリスク資産圧縮目的の円買いを促している。

[2012-07-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。後場の日本株が下げに転じたことを手掛かりに円買いが若干入った。欧州時間に入ると海外勢から対ドル、ユーロ中心に円買いが入り円全体が値を上げた。損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上げ幅が拡大した。時間外の米株価指数先物の下げ幅拡大を受けた円買いも散見された。

[2012-07-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本株相場の下落などを手掛かりに円買い外貨売りが先行。欧州勢も円買いで参入すると損失覚悟の円買い注文を巻き込んだ。ただ、時間外の米株価指数先物や欧州の主要株価指数が上昇に転じると、徐々に上値を切り下げる展開に。スペイン、イタリアの国債利回りが低下に転じたことも円売りユーロ買いを促した。もっとも、欧州債務不安は根強く円は全般底堅く推移している。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時過ぎに一時本日安値となる1ドル=79円22銭前後まで値を下げたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。市場では「6月29日の安値79円09銭前後や200日移動平均線が位置する78円97銭前後がサポートとして意識されている」との指摘があった。
・ユーロ円は16時過ぎに一時1ユーロ=97円31銭前後と日通し安値を付けたあと、97円台後半まで持ち直す場面があったが戻りは限定的だった。ユーロ安ドル高につれた円買いユーロ売りが入り、97円台半ばまで押し戻された。
・ユーロドルはスペインやイタリアの国債利回りが低下したことなどをながめ、ユーロ買いドル売りが先行。1ユーロ=1.2300ドルや1.2330ドルに観測されていたストップロスを誘発し、一時1.2334ドル前後まで上げた。市場参加者からは「独連邦憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)や財政協定を合憲とするとの期待が高まったことが、株高やスペイン・イタリアの国債利回りの低下につながった」との指摘があった。
 ただ、買い一巡後は売りに押される展開に。「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに絡んだユーロ売りのフローが出た」との声が聞かれ、目先のストップロスを巻き込むと一時1.2262ドル前後まで下げ足を速めた。対ポンドや豪ドルでユーロ売りが強まった影響も受けた。なお、ユーロポンドは一時1ユーロ=0.79032ポンド前後まで下落したほか、ユーロ豪ドルは1ユーロ=1.19958豪ドルとユーロ導入来安値を更新した。

[2012-07-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して堅調。市場では「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに絡んだユーロ売りのフローが出た」との声が聞かれ、円買いユーロ売りが加速するとその他の通貨に対しても円が買われた。モンティ・イタリア首相が「イタリアが救済基金を決して活用しないと明言することは危険」などと発言したほか、国際通貨基金(IMF)がイタリアの2012年赤字見通しを引き上げ、欧州債務問題が改めて懸念されたことも円買いユーロ売りを後押しした。また、「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ売りドル買いが出た」との指摘があり、つれる形で円高ユーロ安がさらに進んだ。
 中盤以降はダウ平均の130ドル近い下落やWTI原油先物相場の2ドル超安をながめ、対資源国通貨中心にリスク回避的な円買いが膨らんだ。
 一方、円はドルに対してもみ合い。欧州・資源国通貨に対して円とドルが同時に買われた影響から、方向感が定まらなかった。

[2012-07-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。前場の日本株と時間外の米株価指数先物の下落を背景に、リスク資産圧縮目的の円買いが先行した。ドルに対しては国内輸出企業からの円買いが散見された。しかし、上海総合指数と時間外の米株価指数先物が一時持ち直すとリスク志向の低下に歯止めがかかり、徐々に円売りが広がった。対豪ドルでは「豪ドル米ドルにモデル系ファンドの買いが入った」との声が聞かれ、つれて円売りが出ていた(モデル系ファンド参照記事:FX初心者のためのモデル系ファンドが入った相場の特徴)。

[2012-07-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて弱含み。東京の市場参加者は明日まで開かれる日銀の金融政策決定会合の結果を見定めたいとして積極的な取引を見送った。ただ、欧州勢は時間外の米株価指数先物とWTI原油先物相場の上昇を手掛かりに対豪ドル中心に円売りを持ち込み、円全体が弱含んだ。

[2012-07-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は高安まちまち。時間外の米株価指数先物とWTI原油先物相場の上昇を手掛かりに、資源国通貨とされる豪ドルなどに対しては円売りが出た。一方、ユーロに対しては円買いのフローが入った。市場では「ユーロクロスに断続的に売りが出ている」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円はじり安。前日の安値1ドル=79円22銭前後を下抜けて、21時過ぎに一時79円14銭前後まで値を下げた。ただ、市場では「6月29日の安値79円09銭前後や200日移動平均線が位置する78円98銭前後がサポートとして意識されている」との指摘があり、一本調子で下落する展開にはならなかった。
・ユーロ円はアジア時間の安値1ユーロ=97円10銭前後を下抜けて、21時過ぎに一時97円ちょうど前後まで下げた。
・豪ドル円は底堅い動き。商品相場の上昇などをながめ円売り豪ドル買いが強まると、一時1豪ドル=81円49銭前後まで値を上げた。
・ユーロドルは頭が重かった。時間外のダウ先物や原油相場の上昇を手掛かりにユーロ買いドル売り先行。市場参加者から「欧州の実需筋からまとまった買いが入った」との声が聞かれストップロスを誘発すると、18時前に一時1ユーロ=1.2297ドル前後まで上値を伸ばした。ただ、ポンドや豪ドルに対してユーロ売りが進んだため、上値は限定的だった。「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに向けたユーロ売りが出た」との声も聞かれ、一時1.2253-56ドルまで下押しした。
・ユーロポンドは一時1ユーロ=0.78739ポンド前後まで下落。
・ユーロ豪ドルは一時1ユーロ=1.19494豪ドル前後とユーロ導入来安値を更新した。

[2012-07-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後、売り優位。市場では「日本時間21時15分の欧州中央銀行(ECB)フィキシングに向けたユーロ売りが出た」との声が聞かれ、円買いユーロ売りが先行した。欧州株や時間外の米株価指数先物が上値の重い展開となったことも円全体を押し上げた。
 ただ、その後一転円売りが優位に。対ユーロで「NYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎えるオプションに絡んだ円売りのフローが出た」「100円と106円に設定されているコール・オプションに絡んだ円売りが出た」との指摘があったほか、対ドルではマクロ系ファンドから円売りが持ち込まれ、円が全面安となった。
 もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月19-20日分)で「更なる刺激策がおそらく必要になると数人が主張」「景気回復が勢いを失い、下振れリスクが高まり、インフレが目標を持続的に下回るリスクがあれば、更なる刺激策が必要になると数人のメンバーが主張」などの内容が伝わると、量的緩和第3弾(QE3)への思惑を高める内容ではなかったとして、ダウ平均が一時110ドルを越す下げ幅に。リスク回避姿勢を強めた投資家から円買いが入り、下値がやや切り上がった。

[2012-07-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。高く寄り付いた日本株が下げに転じたことを受けて、リスク志向の後退に伴い円買いが散発的に入った。6月豪雇用統計で、新規雇用者が2万7000人の減少となり予想を下回ると対豪ドルで円買いが膨らみ、その他通貨にも円買いが波及した。日本株が下げ幅を拡大すると一段と円買い圧力が増した。

[2012-07-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。日銀が11-12日に開いた金融政策決定会合で、政策金利の据え置きと「固定金利方式共通担保資金供給オペレーションを5兆円程度減額し、短期国債買い入れを5兆円程度増額する」ことを決めた。結果発表直後は資産買入枠が拡大したとの見方から円売りが強まる場面があった。
 ただ、基金全体の規模自体は70兆円で前回から変化がなかったほか、国債の買い入れ増額が長期ではなく短期国債だったため、緩和効果が乏しいとして円売りは早々に失速し切り返した。後場の日経平均株価が日銀の決定後に下げ幅を拡大したことも円買いを促した。
 欧州の取引時間帯に入ると、欧州株や時間外の米株価指数先物が軟調に推移していることを受けた円買いが膨らみ一段高となった。白川方明日銀総裁が金融政策決定会合後の記者会見で「当座預金の付利金利引き下げは考えていない」と述べたことも円の支援材料。
 日銀以外の中央銀行が軒並み金融緩和を行う中で、日銀が金融緩和を見送ったため円が買われやすくなっている。

[2012-07-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日の欧州外国為替市場で円は強含み。日銀が11-12日に開いた金融政策決定会合で金融緩和を見送り、白川方明日銀総裁が記者会見で「当座預金の付利金利引き下げは考えていない」と述べたことが円の支援材料となった。欧州株や時間外のダウ先物が下落したことも円買い外貨売りを誘った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時前に一時本日安値となる1ドル=79円18銭前後。
・ユーロ円は6月1日以来の安値となる1ユーロ=96円45銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルはしばらくは1ユーロ=1.2200ドルに観測されていたバリアオプションの防戦買いが下値を支えていたものの、欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大し、スペインとイタリアの10年債利回りが上昇するとユーロ売り圧力が増した。1.2200ドルを下抜けてストップロスを誘発すると、一時1.21662ドル前後と2010年6月29日以来の安値を更新した。前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い結果となったこともユーロ売りドル買いを誘った。

[2012-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・12日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後は売られた。日銀が11-12日に開いた金融政策決定会合で追加金融緩和を見送ったほか、世界景気の減速懸念を背景にアジア株や欧州株、スペイン・イタリア国債が下落したことを受けて、欧州の取引時間帯に円買いが優位となった影響が残った。前週分の新規失業保険申請件数が35万件と市場予想の37万件程度より強い結果となり、対欧州資源国通貨でドルがやや買われた場面では、同時に円も小幅に買われた。また、アジアの取引時間帯に発表された弱い6月豪雇用統計が引き続き意識され、円買い豪ドル売りが散見されたほか、市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたポンド売りが出た」との指摘があり円高ポンド安が進んだ。
 ただ、ダウ平均が110ドル安から20ドル超高まで一時持ち直し、投資家のリスク許容度が改善したため円の上値は限られた。デギンドス・スペイン財務相が「スペインは欧州連合(EU)による銀行支援金をすべて返済する見通し」「政府が返済に責任を持ち債権者は損失を全く負担しない」「1000億ユーロの銀行救済資金のうち、最大620億ユーロのみ必要」との見解を示したことも、対ユーロ中心に持ち高調整の円売りを誘った。「米国がイランに対し追加的な制裁を用意している」と伝わり、供給ひっ迫懸念からWTI原油先物相場が上昇すると、対カナダドルで円を売る動きが目立った。

[2012-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は一進一退。米格付け会社ムーディーズがイタリアの格付けを「A3」から「BAA2」に引き下げたことを受けて対ユーロ中心に円買いが先行した。
 もっとも、本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい週末の実質5・10日(五十日)にあたり仲値に向けて円売りドル買いが見られたため円全体が押し下げられた。11時予定の中国国内総生産(GDP)の発表を前にポジション調整の円売りも散見された。中国の経済指標の結果がほぼ予想通りになると、市場の一部ではより弱い結果を予想する声もあったためやや円売りの勢いが増した。
 しかし、中国GDPの発表後に上げ幅を拡大した上海総合指数は早々に失速。円売りも長続きせず下値は限定的となった。

[2012-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重い。東京の市場参加者にとっては3連休前になるうえ、取引材料も乏しかったため、暫く積極的な売買が見られずもみ合いが続いた。しかし、欧州勢が参入してくると、スペインとイタリアの国債下落を手掛かりに対ユーロ中心に円買いが入り、円全般がやや値を上げた。一方で、欧州株や時間外のWTI原油先物相場の上昇を材料に対資源国通貨では円売りが出たため上値は限定的だった。

[2012-07-13][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日の欧州外国為替市場で円は方向感が定まらない。ドルと円が欧州オセアニア通貨などに対して同時に売買されており、相場の方向感は出なかった。一方、円はユーロに対しては強含んだ。米格付け会社ムーディーズがイタリアの格付けを引き下げたため、イタリアの国債利回りが上昇。欧州債務問題への懸念が円買いユーロ売りを誘った。このほか、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨に対してはもみ合いの展開が続いた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は小動き。今日これまでの高値はアジア時間に付けた1ドル=79円40銭前後、安値は79円22銭前後で値幅は18銭程度と小さかった。
・ユーロ円は軟調。欧州債務問題への懸念を背景にユーロ先安観が強まるなか、一時1ユーロ=96円45銭前後まで売られ昨日の安値96円43銭前後に迫った。
・ユーロドルは頭が重かった。イタリアの3年物国債入札を波乱なく通過したことを手掛かりにユーロ買いドル売りが先行。18時過ぎ一時1ユーロ=1.2219ドル前後まで値を上げた。ただ、ユーロ先安観が強まるなか、「欧州中央銀行(ECB)は早ければ9月にも預金金利をマイナスにする可能性がある」との米シンクタンクリポートが伝わると、ユーロ売り圧力が増した。昨日の安値1.2166ドル前後を下抜けて、一時2010年6月29日以来の安値となる1.2163ドル前後まで値を下げた。もっとも、市場では「1.2150ドルにはオプションのバリアが観測されている」との指摘があり、そのあとはオプションに絡んだ買いなどが入り下げ幅を縮めている。

[2012-07-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・13日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して上値が重い。米シンクタンクリポートとして「欧州中央銀行(ECB)は早ければ9月にも預金金利をマイナスにする可能性がある」と伝わったことがユーロ売り材料とみなされ、円買いユーロ売りが先行した。ただ、ユーロドルについて市場では「NYカット(日本時間23時)で権利行使期限を迎える1.2200ドルのオプションに絡んだ買いのフローが出た」「ロシア勢やオーストリアの銀行から買いが持ち込まれた」との指摘があり、ユーロ高ドル安が急速に進むと、つれる形で一転円売りユーロ買いが優位に。その他の通貨に対しても円が売られた。予想を若干下回る4-6月期中国国内総生産(GDP)を受けて中国の追加金融緩和期待が高まるなか、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴの決算内容が好感され、ダウ平均が200ドル超上昇したことも円全体を押し下げる要因となった。
 一方、円はドルに対してもみ合い。ユーロ高ドル安が急速に進んだ場面で円買いドル売りが出たが、手掛かり材料に乏しいなかで円の上値は限られた。週末要因で市場参加者が次第に減少し、中盤以降は方向感が出なかった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=79円20銭前後でのもみ合いに終始した。一時79円07銭前後まで下げたが、200日移動平均線が位置する79円01銭前後や、一目均衡表雲の下限78円90銭がサポートとなり下値は限られた。
・ユーロ円は1ユーロ=96円44銭前後と前日の安値96円43銭前後に接近した後、97円09銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは一転上昇。米シンクタンクリポートがユーロ売り材料と見なされ、前日の安値1ユーロ=1.2166ドル前後を下抜けた。2010年6月29日以来の安値となる1.2162ドル前後まで下げ足を速めた。ただ、1.2150ドルに観測されているバリアオプションの防戦買いが入ったうえ、ロシア勢やオーストリアの銀行などから買いが持ち込まれて急伸する展開に。ダウ平均の大幅高も買いを促し、アジア時間の高値1.2219ドル前後を上抜けて1.2257ドル前後まで値を伸ばした。中盤以降は週末要因で商いが薄れ、1.2240ドル前後でのもみ合いが続いた。

[2012-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は売り先行も、その後に買い戻される展開。前週末のニューヨーク時間に株高などを受けて円売り外貨買いが進んだ影響が残り、円は売り先行となった。もっとも、早朝取引での円売りが一巡すると次第に下げ幅を縮小。時間外の原油先物相場が下落したことで豪ドルなどに対して円の買い戻しが進むと、上海総合指数や時間外のダウ先物が軟調に推移したこともあって、円買いの動きは幅広い通貨に対して波及した。

[2012-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。欧州勢の参入とともにリスク回避目的の円買い圧力が強まった。上海総合指数や欧州株式相場がさえない動きとなっていることも円買い外貨売りを誘い、円は上昇幅を徐々に拡大。一方、ドルに対しても円は強含んだが、ユーロやポンドなどに対して円とドルがほぼ同時に買われたため上げ幅は限られた。

[2012-07-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円はしっかり。スペイン、イタリアの国債下落を受けて対ユーロで円買いが入り、その他通貨に対しても円買いが広がった。市場では欧州債の償還・利払いに絡んだ円買いユーロ売りも観測され、円の上昇に弾みが付いた。ニューヨーク市場に入ると、6月米小売売上高が弱い結果となったことが明らかになり、対ドルでの円買いが加速した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円71銭前後と6月18日以来の安値まで下げた。米商務省が16日発表した6月の米小売売上高(季節調整済み)は前月比0.5%減となり、市場予想平均の前月比0.2%増に反して減少したことや、米10年債利回りが急低下したことが売りを誘った。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=96円17銭前後と6月1日以来の安値まで下落。しかし、弱い米小売指標を受けてユーロドルの買いが強まった影響でいったん下げ止まっている。
・ユーロドルは荒い値動き。スペイン、イタリアの10年物国債利回りの上昇を背景に売りが出たほか、欧州債の償還・利払いに関連してユーロ円の売りが強まったこともユーロドル相場を押し下げた。米国の市場参加者からも売りが持ち込まれて21時過ぎに1ユーロ=1.21758ドル前後と日通し安値まで下げた。
 ただ、米商務省が16日発表した6月の米小売売上高(季節調整済み)が市場予想平均に反して減少したことが分かると一転買い戻しが強まる展開となった。米連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和の憶測が広がったようだ。22時過ぎには1.2246-49ドルまで値を上げた。

[2012-07-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は買い先行後は売られた。米商務省が16日発表した6月の米小売売上高(季節調整済み)が前月比0.5%減と市場予想平均の前月比0.2%増に反して減少したことを受けて、米金利低下とともに円買いドル売りが先行。その他の通貨に対して円買いが波及した。ダウ平均が80ドル超下落したことも円全体を押し上げる要因となった。
 ただ、17-18日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の半期金融政策報告を控えるなか、弱い米小売指標をはやして米追加金融緩和観測が浮上したうえ、「バーナンキFRB議長が超過準備への付利水準の引き下げを示唆する」との噂が広がり、対欧州通貨中心にドル売りが優勢に。つれる形で円売り欧州通貨買いが強まった。ダウ平均が一時20ドル超安まで下げ幅を縮めたことも円売りを誘ったほか、終盤にかけてはWTI原油先物相場の上昇をながめ対資源国通貨で円を売る動きが見られた。

[2012-07-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。3連休明けの仲値決済に向けて対ドル中心に円売りが出たほか、安住淳財務相が「(円高で)過度な変動が見られる場合は断固たる措置をとる」などと述べたことが円売りを誘った。市場では「米系銀行からの円売りドル買いが出た」との指摘があった。日本株相場や時間外のダウ先物が堅調に推移していることも円の重し。

[2012-07-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はやや弱含み。日本時間今晩のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を見極めたいとの雰囲気が強く、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、市場では「日本の証券会社からの円売りドル買いが出た」との指摘があり、夕刻にかけて小幅に値を下げた。

[2012-07-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。日本時間今晩のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に対ドルで持ち高調整の円売りが出ると、その他通貨に対しても円売りが見られた。ただ同時に、欧州・オセアニア通貨がドルに対して売られたことにつれた円買いが入ったことからもみ合いとなった。基本的にバーナンキFRB議長の証言内容を見定めたいとの空気が支配し、積極的な売買は見送られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=79円17銭前後と日通し高値まで買い戻された。米労働省が17日発表した6月の米消費者物価指数(CPI)はコア指数含め前月比で予想通りとなったため反応はなかった。
・ユーロ円は18時過ぎに1ユーロ=97円37銭前後まで上げた。
・ユーロドルは上値が重い。18時過ぎに1ユーロ=1.2317ドル前後と日通し高値を付けたが、バーナンキFRB議長の議会証言を控えて上値追いには慎重ムードが強く、徐々に上値を切り下げた。21時過ぎには1.2269-72ドルまで下押しした。
 ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した7月独景況感指数(期待指数)はマイナス19.6と市場予想平均のマイナス20.0を上回ったが反応は限定的だった。

[2012-07-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円はドル以外の通貨に対して買い先行後は売り優位。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は17日、上院銀行住宅都市委員会で半期金融政策報告を行い、「FRBはより力強い景気回復を促進するため、適切に一段の行動をとる用意がある」などと述べた。具体的な追加金融緩和に踏み込んだ発言がなかったとして、対欧州資源国通貨でドル買いが優勢に。「量的緩和はリスクをもたらし、安易に活用されるべきでない」とも語り、ドルがさらに買われると同時に円買いが加速した。
 ただ、その後バーナンキFRB議長が「FRBは一段の量的緩和を実行可能で、連銀貸出やコミュニケーションも活用可能」「FRBは超過準備への付利水準引き下げも可能」との見解を示し、追加金融緩和の選択肢が示されると、対欧州資源国通貨でドル買いが収まり円高に歯止めが掛かった。ゴールドマン・サックスやコカ・コーラの決算内容などが好感され、ダウ平均が80ドル超安から100ドル超高まで一転上昇すると、投資家心理が急速に改善し円売りが断続的に持ち込まれた。
 一方、円はドルに対してもみ合い。バーナンキFRB議長の議会証言を前に持ち高調整の円売りドル買いが進んだ後、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んで円買いドル売りが出た。ただ、欧州・資源国通貨に対して円とドルが同時に売買された影響から、総じて方向感が出なかった。

[2012-07-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。新規の取引材料に乏しいこともあり、積極的な売買は手控えられている。北朝鮮が日本時間正午に「重要な報告」を発表すると伝わると地政学リスクが意識されて、わずかに円売りが出たものの反応は限定的だった。なお、正午過ぎに北朝鮮は金正恩第一書記に元帥の称号を与えると発表した。

[2012-07-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。午後の日経平均が下げに転じたことなどをながめ円買い外貨売りが入ったものの、そのあとは追随する動きがなかったため次第に上値を切り下げた。英、独の株価指数が高く始まったことも円の重しとなった。市場では「新規の取引材料に乏しく方向感が出にくい」との指摘があった。

[2012-07-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は対欧州通貨で堅調。7月4-5日分の英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨で「資産買い入れプログラム規模の750億ポンド拡大も議論された」ことや「新たな対応策の評価後に利下げを検討する可能性」があることが示されたことを受けて対ポンドで円買いが入った。ユーロに対してはメルケル独首相が18日、「欧州の計画が機能するか確信が持てない」と述べたことや、アスムッセン欧州中央銀行(ECB)理事が「独連邦憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)を違憲と判断した場合、ESMは発足しない」などと発言したことなどを材料とした円買いが入った。
 一方、欧州通貨以外に対しては方向感が定まらない。対欧州通貨での円買いにつれた動きがある反面、ユーロに対してドルや資源国通貨が物色されていることにつれて円売りドル買いと円売り資源国通貨買いが出ていることが影響した。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円は1ユーロ=96円47銭前後まで下落。
・ポンド円は英MPC議事要旨や6月英雇用統計で、失業者数(失業保険申請ベース、季節調整済み)が市場予想平均よりも増えたことなどを受けた売りが出た。1ポンド=123円12銭前後まで下げた。
・ユーロドルは軟調。20時過ぎに1ユーロ=1.2217ドル前後まで下落。メルケル独首相とアスムッセンECB理事の発言を受けた売りが出た。「オーストリアの格付けが引き下げられる」との噂が広がったこともユーロドル相場を圧迫したようだ。

[2012-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円はオセアニア通貨に対して軟調。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は18日、下院金融委員会で半期金融政策報告を行い、「FRBは責任を持って経済の支援を試みる」「雇用に十分な進展がないと結論付けられれば、FRBは追加措置を講じることが可能」などと語った。米追加金融緩和期待が保たれるなか、ダウ平均が50ドル超安から上げに転じ、110ドルを超す上げ幅に。投資家のリスク許容度改善を意識した円売りオセアニア通貨買いが広がった。
 一方、円はドルに対して堅調。シンクタンクリポートとして「財務省と日銀は『最近の円高は日米金利差縮小の結果であり、円高が続けば対応を必要とするだろう』と考えている」と伝わり、円売りドル買いが入ったが一時的だった。バーナンキFRB議長の議会証言を受けて米追加金融緩和期待が改めて意識されるなか、主要通貨買い・ドル売りが進むと同時に円が買われた。市場では「米2年債利回りの低下幅拡大に伴い、日米金利差縮小を意識した円買いドル売り売りが散見された」との指摘もあった。
 なお、欧州通貨に対して円はもみ合い。メルケル独首相が「欧州の計画が機能するか確信が持てない」と語り、アスムッセン欧州中央銀行(ECB)理事が「独連邦憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)を違憲と判断した場合、ESMは発足しない」と述べたほか、オーストリア格下げの噂が広がり、欧州の取引時間帯に対ユーロ中心に円買いが強まった影響が残った。その後はダウ平均の上げ幅拡大をながめ、オセアニア通貨に対して欧州通貨と円が同時に売られた影響から方向感が定まらなかった。

[2012-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。米10年債利回りが再び1.5%を割り込むなど、米長期金利の低下が鮮明となった。日米金利差縮小への思惑から円買いドル売りが強まると、他の通貨に対しても円買いが波及し円全体を押し上げた。市場では「海外勢の円買いドル売りが目立った」との指摘があった。ただ、政府日銀による円売り介入への警戒感も根強く、円高進行のペースは緩やかだ。

[2012-07-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日の欧州外国為替市場で円は欧州通貨に対しては一進一退。19日に実施されたスペインの国債入札が低調な結果になったことを嫌気して対ユーロ中心に円買いが入った。その後は、「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)はスペイン国債購入のための援助資金を確保する可能性がある」との一部報道をきっかけに円売り欧州通貨買いが出たものの、対ドルで一時円買いが強まったことが欧州通貨に対しても円買いを誘い下値を切り上げた。
 一方、対資源国通貨ではさえない。時間外の米株価指数先物とWTI原油先物相場の上昇を背景に円売りが出た。対ユーロでの円買いが資源国通貨にも波及した面があったが、同時にユーロに対して資源国通貨が上昇していたため影響は小さかった。
 その他、円はドルに対しては強含み。米2年債利回りの低下や弱い米雇用指標などを受けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに1ドル=78円42銭前後と6月5日以来の安値まで下落。米労働省が19日発表した前週分の新規失業保険申請件数が38万6000件と市場予想平均の36万5000件程度より弱い結果となったことを受けた。
・豪ドル円は一時1豪ドル=82円04銭前後まで上昇。
・ユーロドルは一進一退。スペインの10年債利回りが7%台に乗せたことや、スペインの国債入札が低調な結果となったことを嫌気し、18時前に1ユーロ=1.22634ドル前後まで下落した。EFSFに関する報道を背景に1.23ドル台まで切り返す場面があったものの、対資源国通貨でユーロ売りが続いたことが頭を抑えると1.22ドル台に沈んだ。更に南アフリカ準備銀行が予想外に利下げを行いドルランド相場が急伸したことがユーロ売りドル買いを促し22時過ぎに1ユーロ=1.22311ドル前後と日通し安値まで下げた。
 なお、ユーロ豪ドルは1ユーロ=1.17509豪ドル前後、ユーロNZドルは1ユーロ=1.15234NZドル前後とそれぞれユーロ導入来安値を更新した。

[2012-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・19日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して買い先行後、売られた。ショイブレ独財務相が「スペイン政府欧州金融安定ファシリティ(EFSF)や欧州安定メカニズム(ESM)を通じた救済の支払い義務を負う」などと語り、スペインの債務が増加するとの懸念から円買いユーロ売りが先行した。「ドイツ連銀は第3四半期に外貨準備として豪ドルを加える可能性がある」との報道が引き続き意識され、豪ドルなど資源国通貨に対してユーロ売りが継続したほか、南アフリカ準備銀行(SARB)が政策金利を市場予想に反して現行の5.50%から5.00%に引き下げ、円ランド相場が急伸したことも円買いユーロ売りを促した。
 ただ、ロンドン16時(日本時間)のフィキシングに向けて円売りユーロ買いが出たほか、ダウ平均の一時60ドル超高が円売りを後押しし上値が切り下がった。
 一方、円はポンドに対して弱含み。ショイブレ独財務相の発言などを材料にユーロが全面安となるなか、ユーロ売りポンド買いが加速すると同時に円売りが散見された。ダウ平均の上昇も円を押し下げる要因となった。
 なお、円はその他の通貨に対してもみ合い。前週分の新規失業保険申請件数が38万6000件と市場予想平均の36万5000件程度より弱かったことが円買いドル売りを誘った。また、対ユーロでの円買いが資源国通貨に波及する場面があった。ただ、ユーロに対して資源国通貨と円、ドルが同時に売買された影響から、総じて方向感が出なかった。

[2012-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅かった。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値に向けた円売りドル買いが先行したもののすぐに持ち直した。対ユーロでは欧州債務問題を意識した円買いが入ったほか、市場では「仲値後に海外短期筋からの円買いドル売りが入った」との指摘があった。日本株相場の下落も円の支援材料。

[2012-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小高い。欧州債務問題への懸念が根強いなか、日本株やアジア株が軟調に推移。投資家がリスクを取りにくくなるとの見方から円買い外貨売りが入った。ただ、週末を控えたポジション調整に伴う円売り外貨買いも出たため、一本調子で円高が進む展開にはならなかった。

[2012-07-20][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日の欧州外国為替市場で円はドル以外に対して堅調。スペインとドイツ10年物国債の利回りスプレッドがユーロ導入以来最大の水準まで拡大。スペインの財政に対する警戒感から対ユーロ中心に円買いが入った。欧州株、時間外の米株価指数先物の下落も投資家のリスク許容度を低下させ、円買いを誘った。「スペイン・バレンシア州が債務を返済するため中央政府の支援を要請する」との一部報道が伝わると、スペインの財政に対する警戒感が一段と強まり対ユーロでの円買いが加速した。
 一方、円はドルに対して方向感が出ない。オセアニア通貨や欧州通貨に対して円とドルが同時に買われていることを反映した動き。
 【 通貨ペア 】
・ユーロ円は1ユーロ=95円71銭前後と6月1日以来の安値まで下落。
・豪ドル円は1豪ドル=81円53銭前後まで売られた。
・ユーロドルは軟調。スペイン10年債利回りが7.24%まで急上昇したほか、「スペイン・バレンシア州が債務を返済するため中央政府の支援を要請する」との報道が伝わった。スペインの財政懸念が強まりユーロ売りが続いた。欧州中央銀行(ECB)が20日、7月25日からギリシャ国債を担保対象から除外すると発表すると売りが加速し、22時過ぎに1ユーロ=1.2175ドル前後と日通し安値まで下げた。
なお、ユーロ豪ドルは1ユーロ=1.17226豪ドル前後、ユーロNZドルは1ユーロ=1.5212NZドル前後とそれぞれユーロ導入来安値を更新した。

[2012-07-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・20日のニューヨーク外国為替市場で円は堅調。「スペイン・バレンシア州が債務を返済するため中央政府の支援を要請する」との報道を受けて、スペイン10年債利回りが一段と上昇し7.284%とユーロ導入来最高水準に達した。同国の財政不安が高まり、対ユーロ中心に円買いが優位となった。欧州中央銀行(ECB)が7月25日からギリシャ国債を担保対象から除外すると発表したこともユーロ売り材料とみなされ、円高ユーロ安が加速した。対ドルでは、米10年債利回りの大幅低下に伴い日米金利差縮小を意識した円買いが散見されたほか、ダウ平均の130ドル超安が円全体を押し上げる要因となった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円46銭前後まで値を下げた。ただ、前日の安値78円42銭前後が下値の目処となったほか、市場では「78円40銭前後から78円10銭前後までは断続的に買い注文が観測されている」との声が聞かれ、一方的に下落する展開にはならなかった。
・ユーロ円は6月1日の安値1ユーロ=95円59銭前後を下抜け、95円35銭前後と2000年11月30日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは売り優位。スペイン・バレンシア州絡みの報道や、ECBがギリシャ国債を担保対象から除外したことが売り材料視された。ダウ平均の下げ幅拡大も重しとなり、直近レンジの下限だった13日の安値1ユーロ=1.2162ドル前後やバリアオプションが観測されていた1.2150ドルを下抜けた。2010年6月14日以来の安値となる1.2144ドル前後まで値を下げた。ただ、中盤以降は手掛かり材料に乏しかったうえ、週末要因で次第に商いが薄れたため1.2165ドル前後で値動きが細った。

[2012-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。前週末にスペイン・バレンシア州が債務返済のため中央政府に支援を要請したことに続き、22日にはカタルーニャ州が中央政府の支援メカニズムの条件を検討していることを明らかにした。また、スペインの地元紙は21日、「バレンシア州に続いて6州が中央政府に支援を要請する可能性がある」と報じた。スペイン債務問題の悪化が意識されて日本・アジア株相場が下落すると、投資家がリスクオフの動きを強め円買い外貨売りが膨らんだ。(リスクオフFX初心者のための為替用語参照:リスクオフ相場の最中にはどのような取引が予想されるのか?)

[2012-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は堅調。欧州の債務不安が再燃し、日本やアジア株相場が軟調に推移。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から円買い外貨売りが優勢となった。損失覚悟の円買い注文を断続的に巻き込んだ。

[2012-07-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は一進一退。スペインのバレンシア州が先週末20日、スペイン中央政府に支援要請を行ったことをきっかけに同国内のその他地方政府も支援要請を行う可能性が出てきたため、財政懸念がいっそう高まった。欧州債券市場ではスペインの10年債利回りがユーロ導入来最高水準まで上昇したほか、為替市場では外貨を売って円を買い戻す動きが先行した。
 一方、中尾武彦財務官が23日夜、「(円相場について)日本は必要に応じて断固たる措置とる」「いかなる措置も排除しない」「為替市場をより注視している」などと述べるなど、円の上昇に伴って日本の金融当局の円売り介入に対する警戒感も台頭。スペイン国債の下落がいったん収まったことも影響し、ポジション調整の円売りで上値を切り下げる場面が見られた。
 しかし、ニューヨーク市場に入ると欧州株や時間外の米株価指数先物が下げ幅を一段と拡大。リスク回避目的の円買いが再開した。市場では「スペインの全株式が空売り禁止になったため、ヘッジ目的でその他株価指数を売る動きが加速したようだ」との声があった。
 【 通貨ペア 】
・ポンド円は1ポンド=121円14銭前後。
・豪ドル円は1豪ドル=80円18銭前後まで下落。
・ユーロドルは下値を探る展開。アジア市場から急ピッチで下落した反動で買い戻しが入り20時過ぎに1ユーロ=1.21385ドル前後と日通し高値を付けた。ただ、ユーロの先安観が高まっており戻り売りが厚く、再び下値を探る展開となった。1.2075ドルに観測されていたバリアオプションに絡んだ防戦買いで下げ渋る場面があったものの、米国市場に入ると株価の一段安をきっかけにユーロ売り圧力が増した。21時30分過ぎに1ユーロ=1.2068ドル前後と2010年6月11日以来の安値まで下げた。

[2012-07-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。スペイン証券取引委員会が全ての株式を対象に3カ月の空売り禁止措置を発表したことを受け、空売り規制のない独株式指数など他の欧州株式相場にヘッジ目的の売り圧力が強まったため、序盤はリスク回避の円買い外貨売りが先行した。もっとも、その後に米株が下げ幅を縮めると徐々に円は戻り売りに押される展開に。米長期金利が低下幅を縮小し、日米金利差拡大を意識した円売りが対ドルで入ったことも円全般を下押しした。
 なお、欧州委員会が23日発表した7月のユーロ圏景況感指数で、消費者信頼感指数速報値はマイナス21.6と6月のマイナス19.8から悪化したが、特段の反応は見られなかった。

[2012-07-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の安住淳財務相や中尾武彦財務官の円高けん制発言を受けて、海外市場で円安ドル高が進んだ流れを引き継いで始まった。ただ、仲値通過後は「円売り介入への期待感が後退した」との指摘があり、徐々に下値を切り上げている。

[2012-07-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に強含んだ。前日の米国市場終盤に米格付け会社ムーディーズがドイツ、オランダ、ルクセンブルクの格付け見通しをネガティブに引き下げたことで、24日の欧州株が下落。スペイン10年債利回りが7.580%とユーロ導入来最高水準まで上昇したことも投資家心理の悪化につながり、リスク回避の円買い外貨売りが優勢となった。

[2012-07-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は対ユーロではしっかり。英、独の株価指数が一時マイナス圏で推移したことやスペイン国債が下落したことなどを背景に円買いが先行した。対カナダドルでユーロ売りが強まったことにつれた円買いユーロ売りも入った。
 一方、円はユーロ以外に対しては一進一退。英・独の株価指数が一時下げに転じたことや対ユーロでの円買いなどの影響を受けて序盤は円買いが目立った。しかし、対ユーロでオセアニア通貨買いやポンド買いが膨らむと、円売りオセアニア通貨買い、円売りポンド買いが強まり上値を切り下げた。日銀審議委員に就任した佐藤健裕氏と木内登英氏が、一段の金融緩和に前向きな姿勢を示したことも円の上値を抑えた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円10銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=94円45銭前後まで下落。
・ユーロドルは下値が堅い。スペインの10年債利回りがユーロ導入来最高水準を更新するなど、同国の財政への警戒感が高まっていることからユーロ売りが目立った。7月のドイツとユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)が市場予想平均を下回ったことも相場を圧迫した。ニューヨーク市場に入るとユーロカナダドルの売りが加速したことにつれて1ユーロ=1.20775ドル前後と日通し安値を更新した。
 しかし、前日安値の1.2067ドル前後や1.2060ドルより下の水準に観測されている買い注文が意識され、下値は堅かった。欧州株や時間外の米株価指数先物が底堅く推移し、豪ドル米ドルやポンドドルの買いが強まったこともユーロドル相場を下支えした面がある。

[2012-07-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロを中心に堅調。米国株式相場が買い先行となったことで序盤こそ円売り外貨買いが進む場面も見られたが、ダウ平均がその後マイナス圏に沈み、下げ幅を拡大すると徐々にリスク回避目的の円買い圧力が強まった。さらに、欧州連合(EU)筋の話として「ギリシャはEU・国際通貨基金(IMF)と合意した債務削減目標を達成できない見通しであり、追加の債務再編が必要となるだろう」との一部報道が伝わると、欧州債務問題に対する懸念が高まり、対ユーロでの円買いが加速。他の通貨に対しても円買いが波及し、総じて円はしっかりだった。
 一方、ドルに対しては小動き。欧州通貨やオセアニア通貨に対して円とドルがほぼ同時に売買された影響から、方向感の乏しい動きに終始した。

[2012-07-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。朝方発表の6月貿易収支が予想に反して黒字となったことを手掛かりに円買いドル売りが先行した。ただ、円買いが一巡すると日本の輸入企業などの円売りドル買いが出て上値を抑えた。
 山口廣秀日銀副総裁は講演で「景気見通し下振れやリスクが高まる場合、追加緩和を躊躇しない」「為替変動の影響に十分注意を払う必要」などと述べたと伝わったが、新味の内容に乏しく市場の反応は薄かった。

[2012-07-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。午後の日経平均が一時150円超下落したうえ、米10年債利回りが過去最低水準まで低下したことが円買いドル売りを誘い、しばらくは底堅い展開が続いた。スペイン10年債利回りが7.751%とユーロ導入来最高水準まで上昇したことも投資家心理を冷やし、円買いを促した。
 ただ、夕刻にかけては弱含む展開に。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「欧州安定メカニズム(ESM)に銀行免許を付与することに前向きな議論がある」と述べたことをきっかけに、対ユーロで円売りが強まると他の通貨に対しても円売りが波及した。欧州株が持ち直したことも円の重しとなった。

[2012-07-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円はポンド以外に対し軟調。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「欧州安定メカニズム(ESM)に銀行免許を付与することに賛成する議論がある」と述べたことをきっかけに、欧州の財政危機を背景に形成された円買いポジションを解消する動きが続いた。スペイン国債や欧州株、時間外の米株価指数先物にも買い戻しが膨らむと、為替市場では円売り外貨買いの勢いが増した。これまでの円高局面で円買いに便乗してきた投機筋などが反対売買を継続している格好だ。
 もっとも、対ポンドでは小高い。4-6月期の英国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.7%減、前年同期比0.8%減と市場予想平均をいずれも下回ったことを受けた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円28銭前後。
・ユーロ円は1ユーロ=95円20銭前後まで上昇。
・ユーロドルは堅調。ノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言をきっかけに足もと積み上がっていたユーロ売りドル買いポジションを解消する動きが続いた。ストップロス注文を巻き込み戻りに弾みがつき、20時過ぎに1ユーロ=1.21702ドル前後と日通し高値を付けた。

[2012-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は一進一退。ダウ平均が予想より弱い結果となった6月米新築住宅販売件数などを手掛かりに伸び悩む動きとなったことで、円買い外貨売りが先行した。ダウ平均がその後に上げ幅を拡大した場面では円もいったん上値が重くなったが、引けにかけて再びダウ平均が伸び悩むと円買いが入るなど、米株の動きに連動した方向感の乏しい展開となった。

[2012-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は狭いレンジでのもみ合い。米国の追加金融緩和観測を背景とした円買いドル売りと、政府日銀による為替介入への警戒感を背景とした円売りドル買いが綱引きしている。市場では「新規の取引材料に乏しく、方向感が出にくい」との指摘があった。

[2012-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。日本株相場の上昇などをながめ円売り外貨買いが出たものの、追随する動きがなかったためすぐに下値を切り上げた。そのあとは新規材料難から様子見ムードが広がり、徐々に値動きが細った。欧州勢参入待ちの雰囲気もあった。

[2012-07-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日の欧州外国為替市場で円は軟調。序盤に英、独の株価指数や時間外の米株価指数先物がマイナス圏に沈むと、リスク資産圧縮目的の円買いが入った。ただ、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が「ECBはユーロのためにあらゆる行動を取る用意がある」などと発言すると一転対ユーロ中心に円売りが優勢となった。次回の定例理事会で追加の緩和が行われることや、証券市場プログラム(SMP)による財政懸念国の国債買入が再開することなどへの期待が高まり、リスク志向の低下に歯止めがかかった。損失覚悟の円売り注文を巻き込んで下げ幅を拡大した。欧州株や時間外のダウ先物が伸び悩むと円売りの勢いも連動して弱まったものの、ニューヨーク市場に入ると株価が再び上げ幅を拡大したため、円売りが再開した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は対欧州オセアニア通貨でドル売りが進んだ流れに沿って円買いドル売りが入り一時1ドル=78円01銭前後まで売られた。しかし、節目の78円ちょうど前後に観測されている買い注文が下値を支えたほか、株式相場の上昇を受けてクロス円の買いが強まったこともあり直ぐに値を戻した。
 米商務省が26日発表した6月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)は前月比1.6%増加し、市場予想平均の前月比0.3%増を上回った。反面、変動の大きい輸送関連を除いた受注額は前月比1.1%減で、市場予想平均の前月比0.1%増を下回った。
 もっとも、米労働省が26日発表した前週分の新規失業保険申請件数は35万3000件となり、市場予想平均の38万件程度より強い結果となった。雇用指標の改善を材料視して時間外の米株価指数先物は上げ幅を拡大したようだ。
・ユーロ円は22時30分過ぎに1ユーロ=96円26銭前後まで上昇。
・ユーロドルは急伸。18時過ぎには株安を嫌気し1ユーロ=1.2118ドル前後と日通し安値を付けたが、ドラギECB総裁の発言が伝わるとユーロを買い戻す動きが強まった。21時30分過ぎに1.23176ドル前後と19日以来の高値を更新した。

[2012-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・26日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロを中心にさえない動き。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が「ECBはユーロのためにあらゆる行動を取る用意がある」と発言したことをきっかけに、欧州市場で円売りユーロ買いが進んだ流れを引き継いだ。前週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも強い結果となったことなどを受けて米国株式相場が大幅に上昇し、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いが進んだことも円相場の重しとなった。もっとも、ダウ平均は前日比250ドル超上昇した後に伸び悩んだため、円売りの勢いは徐々に後退。欧州時間からの売り一巡後は明日発表の4-6月期米国内総生産(GDP)を前に様子見ムードが強まったこともあり、方向感に乏しくなった。
 一方、ドルに対しては上値が重い。ニューヨーク市場の序盤では対ユーロなどでドル売りが進んだ流れに沿って、円買いドル売りが先行したものの、ドル売りの動きが一服すると円は戻り売りに押された。

[2012-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。6月全国消費者物価指数(CPI)が予想に反して低下したことをきっかけに、日銀が追加の金融緩和に動くとの思惑が広がり円売りドル買いが先行した。ただ、月末を控えた国内輸出企業の円買いドル売り注文が相場の支えとなり、徐々に下値を切り上げた。市場では「日本時間今晩の4-6月期米国内総生産(GDP)速報値を前に動きづらい面がある」との声が聞かれた。

[2012-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。欧州株先物の上昇やスペイン10年債利回りの低下を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方から円売り外貨買いが先行したものの、すぐに持ち直した。市場では「月末を控えた国内輸出企業の円買い注文が相場の支えとなった」との指摘があった。

[2012-07-27][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日の欧州外国為替市場で円は一進一退。欧州の株価指数先物の上昇やスペイン国債の上昇を受けてリスク志向が改善したため円売りが先行した。しかし、株価が失速し、ドイツ連銀の報道官が欧州中央銀行(ECB)の証券市場プログラム(SMP)に対して批判的な見解を示したと伝わると、徐々に円が買い戻される展開となった。
 ただ、一部仏紙が「ECBがスペインとイタリアの国債購入の準備をしている」と報じたと市場に広がると、株価が持ち直したことも手伝い円売りが再開した。ショイブレ独財務相が「ドラギECB総裁が『ユーロのためにあらゆる行動を取る用意がある』と発言したことを歓迎する」と述べたことこともリスク志向の改善につながり円売りを誘った。
 ニューヨーク市場に入ると米商務省が27日発表した4-6月期の米国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比年率1.5%増となり、市場予想平均の1.4%増を上回ったことを受けて対ドルで円売りが強まり、円全体を押し下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強い米GDPを受けて21時30分過ぎに1ドル=78円44銭前後まで上昇した。米10年債利回りが上昇幅を拡大したため、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いも出た。
・ユーロ円は22時過ぎに1ユーロ=96円70銭前後と19日以来の高値まで上昇。
・ユーロドルは荒い値動き。昨日のドラギECB総裁の発言や国債買入に対するドイツの見解に振り回される展開となった。独連銀の報道官がSMPに否定的な見解を示したと伝わると1ユーロ=1.22412ドル前後と日通し安値を付けた。
 しかし、一部仏紙の報道やショイブレ独財務省の発言が伝わると切り返した。強い米GDPを受けて1.2269-72ドルまで下押す場面があったが、メルケル独首相オランド仏大統領が「我々はユーロ圏を守るためにあらゆることを行う用意がある」との見解を示したと伝わると買いが強まった。22時過ぎに1.23448ドルと6日以来の高値まで上げた。

[2012-07-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・27日のニューヨーク外国為替市場で円はさえない。米商務省が発表した4-6月期の米国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比年率1.5%増と市場予想平均の1.4%増を上回ったことや、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和期待などを背景に欧米株式相場が大幅高となったため、投資家のリスク志向改善を意識した円売り外貨買いの動きが優勢となった。ドルに対しては米長期金利が大幅に上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識した円売りドル売りの動きも見られた。
 一方、ユーロに対しては売り先行も、一巡後は下値を切り上げる動き。メルケル独首相オランド仏大統領が「我々はユーロ圏を守るためにあらゆることを行う用意がある」との見解を示したことを受けて、欧州債務問題への進展期待から序盤は円売りユーロ買いが先行。関係者筋の話として「ドラギECB総裁は、バイトマン独連銀総裁と新しいECBの措置について来月2日の定例理事会までに協議を行う方針である」「ドラギECB総裁は債券購入、利下げ、新LTROなどを提案する見込み」などと伝わると、対ユーロでの円売りの動きがさらに加速した。ただ、その後は徐々に円が買い戻される展開に。ECB報道官が「バイトマン独連銀総裁との協議は通常行われているもので特別なものではない」との見解を示したことがユーロ売りを促したほか、欧州時間から急ピッチで円売りユーロ買いが進んだ反動で週末を前に持ち高調整目的の円買いユーロ売りも入った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円台半ばに観測されていた売り注文をこなし、3時過ぎには78円68銭前後と20日以来の高値をつけた。
・ユーロ円は2時30分過ぎに1ユーロ=97円33銭前後と17日以来の高値をつけたが、買い一巡後は96円40銭台まで失速した。
・ユーロドルは行って来い。欧州債務問題の進展期待や欧米株高を背景に買いが入った。目先のストップロスを誘発して、2時30分過ぎには1ユーロ=1.2390ドル前後と6日以来の高値を更新。もっとも、1.2400ドルに観測されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられると、戻り売りに押されて1.2270ドル台まで上値を切り下げた。

[2012-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は買い戻し。時間外の米株価指数先物が軟調に推移したことや、前場の日経平均株価が高寄り後に上げ幅を縮めたことなどを受けて、リスク志向が後退し円が買い戻された。ユーロに対しては、米格付け会社ムーディーズが「欧州中央銀行(ECB)は欧州債務危機を解決できない」などの見解を示したことが円買いを誘った。前週末欧米市場で円売りが進んでいたこともあり、利益確定の円買いが入りやすい面もあった。

[2012-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にやや円買いが進んだ。午後に入っても目新しい材料が伝わらず方向感が出なかったが、欧州勢が参入してくると円買いが強まり、本日高値圏に浮上した。時間外の米株価指数先物は下げ止まる一方、欧州株は上昇するなど、特段新規の円買い材料がないことから「月末で国内輸出企業から円買いが入った可能性がある」「前週末の欧米市場で円売りを進めた参加者から、円ショートポジションを閉じる動きが活発化した」などの指摘があった。

[2012-07-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は強含み。月末を控えた日本の輸出企業などの円買いドル売りが入ったほか、米欧主要中銀の追加金融緩和観測を背景に円がドルやユーロなどに対して買われやすい地合いとなっている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=78円13銭前後。
・ユーロ円は21時30分前に一時1ユーロ=95円54銭前後まで値を下げた。
・ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和への思惑からユーロが全般売られた流れに沿った。市場では「欧州債の償還に絡んだユーロ売りが出た」「ドイツが依然欧州共同債に反対の姿勢を示していることもユーロ売り要因」との指摘があり、21時30分前に一時1ユーロ=1.2226ドル前後まで下げた。

[2012-07-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。欧州時間まで目立っていた対円でのユーロ売りの動きが一服、さらにダウ平均など米株価も方向感の乏しい動きに終始したため、手掛かり材料難から円は全般に小動きとなった。
 明日以降に米連邦公開市場委員会(FOMC)欧州中央銀行(ECB)定例理事会、米雇用統計など重要イベントを数多く控えているため、投資家が様子見姿勢を強めた面もある。
 なお、ガイトナー米財務長官ショイブレ独財務相との会談で「ユーロ圏の安定化に向け当局が必要な措置を講じることに自信を表明した」ほか、ギリシャ民主左派のクベリス党首が連立与党内の協議で「主要な部分で合意した」との見解を示したが、目立った反応は見られなかった。

[2012-07-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。31日前場の日経平均株価が一時軟調に推移したことを受けて若干円買いが入ったが、ドルに対して国内輸入企業からの円売りが散見されたこともあり、円全体の上値は重かった。
 その後、日経平均株価が持ち直し、じりじりと上げ幅を拡大すると対ユーロや豪ドルで円売りが強まり円全般が弱含む展開となった。
 豪ドルに対する円売りに関しては6月豪住宅建設許可件数が予想よりも強い結果となったことが材料視されたようだ。「米系金融機関や国内勢から豪ドル買いが入った」との指摘もあった。

[2012-07-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。後場の日経平均株価が上げ幅を拡大したことを受けて若干円売りが出た。
 ただ、対ユーロでは弱い独小売売上高指数を嫌気した円買いが入ったほか、ポンドに対しては米格付け会社ムーディーズが英国の「AAA」格付けの見通しについて「債務見通しが今後3-4年で悪化すれば格付けを引き下げる可能性がある」との見解を示したことが円買いを誘い、円全体の下値が堅くなった。
 ユーロに対する円買いに関しては「6月イタリア失業率(季節調整値)が市場予想よりも弱かったことが嫌気されたのではないか」との指摘もあった。

[2012-07-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)欧州中央銀行(ECB)理事会、7月米雇用統計などの重要イベントを控えて様子見ムードが強く、相場は方向感が出なかった。市場関係者からは「欧州債務危機に対するECBの対応を見極めるまでは積極的に動きにくい」との声が聞かれた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=78円30銭前後まで値を上げたものの、その後失速。78円12-15銭まで下押しした。もっとも、欧州時間の値幅は18銭程度と小さかった。
・ユーロ円も1ユーロ=96円ちょうど前後を挟んだ狭いレンジでの取引が続いている。
・ユーロドルは不安定な値動き。イタリアの失業率が弱い結果となったことなどを受けて17時過ぎに一時1ユーロ=1.2249ドル前後まで値を下げたものの、そのあとはユーロポンドの上昇などにつれて下値を切り上げた。オランド・フランス大統領が「ユーロを防衛、保護するためにあらゆることを実行する」などと述べたこともユーロ買い戻しを誘い、一時1.23192ドル前後まで値を上げた。
 ただ、そのあとは再び上値を切り下げた。市場では「1.2330ドルにかけては売り注文が並んでいる」との指摘があり、上値の重さを嫌気した売りが出たほか、独財務省が「欧州安定メカニズム(ESM)に銀行免許を与える必要はない」との見解を示したことがユーロの重しとなった。

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