為替・株式・商品マーケット概要

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 2011年3月の期間中の為替・株式・商品マーケット概要による発言や関係のあるニュースが掲載されています。

 「期間最大RHDP」は、2011年3月の中でも直近の最大RHDPとなっている発言・ニュースを紹介しています。

 そのため、最大RHDPとなっている発言やニュースが同値で2回以上有った場合には、2011年3月の中で最も新しい内容を掲載しています。

期間最大CRHDPとなっている 発言・ニュース

[2011-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロ以外の通貨で下げ渋り。サウジアラビアによる原油増産などを背景に原油先物相場が軟調に推移すると、景気の先行きに対する不安が後退するとの見方からダウ工業株30種平均は100ドル超上昇した。投資家のリスク許容度の改善が意識され、低金利の円が散発的に売られた。10-12月期カナダ国内総生産(GDP)や12月カナダGDPが予想を上回ったほか、市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、月末に絡んだポンド買いが入った」との声が聞かれ、対カナダドルやポンドでの円安がやや目立った。ただ、ダウ工業株30種平均が一時上げ幅を縮小すると、持ち高調整目的の円買いが入り下値が切り上がった。
 一方、円はユーロに対して強含み。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けたポンド買いで、ユーロポンドが下げ幅を広げたことが円買いユーロ売りを促した。

ゴゴヴィの注目 発言・ニュース

 ・期間中にゴゴヴィが注目する発言・ニュースは有りません。

為替・株式・商品マーケット概要による2011年3月 発言・ニュース

[2011-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロ以外の通貨で下げ渋り。サウジアラビアによる原油増産などを背景に原油先物相場が軟調に推移すると、景気の先行きに対する不安が後退するとの見方からダウ工業株30種平均は100ドル超上昇した。投資家のリスク許容度の改善が意識され、低金利の円が散発的に売られた。10-12月期カナダ国内総生産(GDP)や12月カナダGDPが予想を上回ったほか、市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、月末に絡んだポンド買いが入った」との声が聞かれ、対カナダドルやポンドでの円安がやや目立った。ただ、ダウ工業株30種平均が一時上げ幅を縮小すると、持ち高調整目的の円買いが入り下値が切り上がった。
 一方、円はユーロに対して強含み。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けたポンド買いで、ユーロポンドが下げ幅を広げたことが円買いユーロ売りを促した。

[2011-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。豪連邦統計局が発表した1月豪小売売上高が市場予想を上回ったことを理由に円売り豪ドル買いが強まると、他の通貨に対しても円売りが波及。月初の仲値決済に向けた円売り米ドル買いも出たため円全体の上値が切り下がった。

[2011-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。日本株相場の上昇を背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円売り外貨買いが出たほか、市場では「日本の機関投資家や証券筋などから断続的に円売りが出た」との指摘があった。欧州の取引時間帯に入ると、欧州株や時間外のダウ先物の上昇に伴う円売りが出て下げ足を速めた。

[2011-03-01][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日の欧州外国為替市場で円は売り一服。1日の英独の株価指数が高く寄り付いたことや、時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことなどを受けて、投資家のリスク志向が高まると見た参加者から、低金利の円を売る動きが見られた。対ポンドではポンドドル相場が短期筋の仕掛け的な買いで急伸したことにつれた円売りが見られた。ユーロに対しては、独雇用指標や今年のユーロ圏域内総生産(GDP)見通しが上方修正されたことなどを手掛りに円売りが出た。しかし、英独の株価指数は失速したほか、時間外の米株価指数先物は上げ幅を縮小しているため、利益確定の円買いが入り下値を切り上げている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は上値が重い。株価の失速を受けてクロス円に売りが出ると21時30分過ぎに1ドル=81円97-82円ちょうど前後まで下げた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=113円73銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルは荒い値動き。欧州勢がユーロ売りドル買いで参入し16時30分過ぎに1ユーロ=1.3786ドル前後と本日安値を付けた。ただ、ポンド・ドル相場が1.6000-1.6300ドルに噂されていたダブルノータッチオプションの上抜けを狙った仕掛け的な買いで値を上げると、つれてユーロ買いドル売りが入り切り返した。2月の独失業者数(季節調整済み)が前月比で5万2000人減少と、市場予想平均の1万8000人程度減少より強い結果となったことや、2月の失業率が7.3%と市場予想平均の7.4%より強かったことなども買いを後押し、1.3855ドル前後まで上げた。
 もっとも、昨日高値1.3857ドル前後、2月2日の高値1.3862ドル前後を上抜け出来なかったため、改めて上値の重さが意識されて、短期で買い上がった向きからは手仕舞い売りが出た。欧州株が失速し、ダウ先物が伸び悩んだことも重しとなり、1.3803-08ドルまで下押しする場面があった。なお、ポンドドルは1ポンド=1.6329ドル前後と2010年1月20日以来の高値まで上げた。

[2011-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・1日のニューヨーク外国為替市場で円はしっかり。市場では「米シンクタンクのリポートで、3日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会ではインフレや経済成長のスタッフ予想が上方修正されるとの見方が示された」との声が聞かれ、円売りユーロ買いが先行すると、円全体がやや押し下げられた。ただ、その後は円買いが優位に。中東・北アフリカの政情不安がサウジアラビアやイランなど主要産油国に波及したことを背景に、原油先物相場が上げ幅を拡大。景気の先行き不安が高まり、ダウ工業株30種平均が170ドル超下落したため、リスク回避姿勢を強めた参加者から低金利の円を買う動きが広がった。
 なお、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は1日、上院銀行住宅都市委員会で金融政策について証言し、「雇用市場は緩やかにしか改善していないが、今後数四半期は雇用について楽観的な根拠がある」「2011年の成長ペースは幾分速いと予想」「最近の商品価格の上昇は米国のインフレを一時的かつ緩やかにしか導かない可能性」などの見解を示したが市場への影響は限定的だった。

[2011-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。中東・北アフリカの政情不安を背景に、前日の欧米株価が大幅に下落。2日の日本、アジア株も軒並み下げたことで投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大し、安全資産と位置付けられている円を買い戻す動きが優勢となった。

[2011-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて弱含んだ。新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、欧州勢が加わる時間帯になると、米10年債利回りの上昇などを理由に円売りドル買いが強まったため他の通貨に対しても円売りが波及した。時間外のダウ先物が持ち直したことも円相場の重しとなった。

[2011-03-02][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日の欧州外国為替市場で円は軟調。時間外の米10年物国債利回りの上昇幅拡大を受けて、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが出ると、その他通貨にも円売りが波及した。対ドルでの円売りは長続きしなかったが、ユーロやポンドに対して強い欧・英の経済指標を手掛りに円売りが出て円全般の下げ幅は広がった。時間外の米株価指数先物がじり高となり、投資家のリスク許容度が改善したことも、円を売る動きを促した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は米10年物国債利回りの上昇につれた円売りドル買いで17時前に1ドル=82円12銭前後まで上げた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=113円40銭前後と本日高値を付けた。
・ユーロドルはしっかり。2月英建設業PMIが市場予想平均を上回ったことを受けてポンドドルの買いが強まると、つれてユーロ買いドル売りが出た。欧州連合(EU)統計局が2日発表した1月のユーロ圏卸売物価指数(PPI)が前月比1.5%上昇、前年同月比6.1%上昇となり、いずれも市場予想平均を上回ったことを受けた買いも入った。市場参加者からは「国際機関やアジア系ソブリンネームからの買いが入った」「中東勢からスペインの企業に対するM&A(買収・合併)に絡んだ買いが入った」との声が聞かれた。20時過ぎに1ユーロ=1.3843ドル前後と本日高値を付けた。なお、ポンドドルは21時過ぎに1ポンド=1.6324ドル前後と日通し高値を付けた。

[2011-03-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・2日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して上げ幅縮小。米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が2日発表した2月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比21万7000人増となった。市場予想平均の17万8000人程度増を上回ったことを受け、円売りドル買いが小幅に出た。ただ、その後は一転円買いが優位に。リビアの政情不安が継続するとの見方から、対ドルで安全資産としてスイスフランを物色する動きが目立つと、低金利の円も同時に買い戻された。また、欧州の取引時間帯に発表された1月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回り、明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で金融引き締めやインフレ見通しの引き上げが行われるとの思惑が広がる中、まとまったユーロ買いドル売りが入ったことも円買いドル売りを促した。
 もっとも、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で「1月から2月初旬にかけて、全体的な経済活動は緩やかなペースで回復を続けた」「労働市場で引き続き緩やかに力強さを増しており、全地域で幾分の改善が報告された」などの内容が伝わると、労働市場についての表現が前回の「全地域で幾分安定している」から前進したことを受け、米10年物国債利回りが一段と上昇。日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いが入り、上値が切り下がった。
 一方、円はドル以外の通貨に対して弱含み。中盤まではドル絡みの取引が中心となり、方向感が定まらなかった。ただ、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を材料に円安ドル高が進むと、その他の通貨にも円売りが波及した。原油先物相場の上昇にも関わらず、ダウ工業株30種平均が底堅く推移し、投資家のリスク志向が保たれたことも円の重しとなった面があった。

[2011-03-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。日本時間今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えるなか、新規材料難から全般に様子見ムードが強い。もっとも、ユーロに対しては前日の海外市場で円安ユーロ高が進んだ反動で持ち高調整の円買いが入ったほか、豪ドルに対しては予想を下回る豪住宅指標を手掛りに円買いが進んだ。

[2011-03-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。後場の日経平均が一時100円超上昇したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を弱めるとの見方から円売り外貨買いが出た。「リビアのカダフィ大佐はベネズエラのチャベス大統領が提案したリビア和平案を受諾した」との一部報道を受け、中東・北アフリカの政情不安が和らぐとの思惑から円が売られた面もある。ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、時間外のダウ先物が上げ幅を縮小したことから次第に下値を切り上げている。

[2011-03-03][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日の欧州外国為替市場で円は一進一退。3日の日本株高や中東・北アフリカの政情不安が緩和したの思惑から、欧州・オセアニア通貨に対して低金利の円を売る動きが先行した。時間外の米株価指数先物が上げ幅を縮小すると、投資家のリスク許容度の改善が進まず、円売りポジションを閉じる動きが見られた。ユーロに対しては欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控えた持ち高整理目的の円買いが入る場面があった。
 ただ、米株価指数先物は再び上げ幅を広げ、投資家のリスク志向が戻った上、対ユーロで強いユーロ圏小売指標などを手掛りに円売りが強まったこともあり、円全般が上値を切り下げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに1ドル=81円73銭前後まで下落。
・ユーロ円は欧州勢からの買いで16時過ぎに1ユーロ=113円63銭前後と本日高値を付けたが、18時30分過ぎには113円10銭前後と日通し安値を付けた。
・ユーロドルは一進一退。ECBの定例理事会とトリシェECB総裁の定例会見を前に持ち高調整のユーロ売りドル買いが出た。時間外の米株価指数先物が伸び悩んだことも売りを誘った。18時30分過ぎに1ユーロ=1.3833ドル前後と本日安値を付けた。
 もっとも、2月英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が52.6と市場予想を下回ったことを受けてユーロポンドの買いが強まると、ユーロドルには買い戻しが入った。1月ユーロ圏小売売上高が予想より強い内容となったこともユーロ買いドル売りを後押しし、20時30分過ぎには1.3883ドル前後と本日高値を付けた。
 ECBは3日に開いた定例理事会で、政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表したが、市場の予想通りの結果となったほか、このあと22時30分からのトリシェECB総裁の定例会見の内容を見定めたいとして、目立った反応はなかった。

[2011-03-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円はNZドルやスイスフラン以外の通貨で売り優位。欧州中央銀行(ECB)は3日に開いた定例理事会で政策金利を1.00%に据え置くことを決めたと発表。トリシェECB総裁はその後の定例記者会見で「インフレ見通しのリスクが、上方にシフトした」「非常に警戒することが正当化される」との見解を示した。また、「警戒とは、来月金利が上昇する可能性があることを意味する」などと述べたため、来月の利上げ観測が高まり、対ユーロで円売りが優勢となった。また、強い前週分の新規失業保険申請件数を受けて、明日発表の2月米雇用統計の改善期待が高まると、円売りドル買いが膨み、その他の通貨にも円売りが波及した。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した2月非製造業指数(NMI)が予想を上回り、ダウ工業株30種平均が200ドルを超す上げ幅となったことも円全体の重しとなった。
 一方、円はNZドルやスイスフランに対してもみ合い。対ドルやユーロで円売りが優勢となった影響を受けた半面、欧利上げ観測を背景に対ユーロでNZドルやスイスフランが売り込まれたため、円・NZドルや円・スイスフランは方向感が定まらなかった。

[2011-03-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の海外市場で、対ドルやユーロ中心に円安が進んだ流れを引き継いで始まった。ただ、その後は日本の輸出企業などから対ユーロ中心に円買いが入ったため、徐々に下値を切り上げた。市場関係者からは「豪ドルに対しては、日本の個人投資家などからの利益確定の円買いが入った」との声も聞かれた。

[2011-03-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は小動き。取引材料に欠ける状態が続き、狭いレンジでの値動きに終始した。市場では「日本時間今晩の2月米雇用統計の結果を見極めたいとの意向から、様子見ムードが強い」との指摘があった。一方、NZドルに対してはやや強含んだ。地元のニュージーランドヘラルド紙が「NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)は来週、クライストチャーチの地震の被害の影響を考慮し、政策金利を0.50%引き下げて2.50%にする」との予想記事を出したことで、NZドル売りが出た。

[2011-03-04][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・4日の欧州外国為替市場で円は軟調。英・独の株価指数、時間外の米株価指数先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善し、金利先高観の高まっているユーロに対して円売りが出て、その他通貨にも円売りが広がった。ドルに対しては米金利上昇を受けた円売りや、この後の米雇用統計の改善を期待した参加者からの円売りが見られた。
 一方、ニュージーランド(NZ)ドルに対しては下値が堅い。地元のニュージーランドヘラルド紙が「NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)は来週、クライストチャーチの地震の被害の影響を考慮し、政策金利を0.50%引き下げて2.50%にする」との予想記事を出したことが引き続き意識された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は22時過ぎに1ドル=82円85銭前後まで上昇。
・ユーロ円は21時30分過ぎに1ユーロ=115円65銭前後と2010年10月7日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは上値が重い。昨日のニューヨーク市場で急伸したこともあって、利益確定の売りが上値を抑える場面があった。その後、欧州株やダウ先物がしっかりとした展開となりリスク志向が改善する中で、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景とした買いが徐々に優位になり20時30分過ぎに1ユーロ=1.3978ドル前後と昨年11月8日以来の高値を付けた。ただ、市場では「1.4000ドル前後にはバリアオプションが観測されている」との指摘があり、1.4000ドルに接近するとオプションに絡んだ防戦売りなどが予想されたほか、対円でドル買いが続いていることが重しとなり、上値は限られている。

[2011-03-05][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・3日のニューヨーク外国為替市場で円は底堅い。3日にトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が来月利上げの可能性を示唆したことや、欧州の取引時間帯にジョーダンスイス国立銀行(中央銀行、SNB)副総裁が「低金利は物価安定のリスクを引き起こすだろう」などと述べたことで、欧州やスイスの利上げ観測が高まった。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が堅調に推移し、投資家のリスク志向が保たれる中、対ユーロやスイスフラン中心に円売りが先行した。対ドルでは2月米雇用統計の改善を期待した円売りも散見された。米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比19万2000人増と市場予想平均の前月比19万6000人増を若干下回った。ただ、失業率が8.9%と市場予想平均の9.1%より強かったことを受けて円売りドル買いが加速したため、円全体が押し下げられた。
 ただ、その後は円が買い戻される展開に。米10年物国債利回りが低下に転じ、低下幅を広げると、日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが進んだ。時間外の米株価指数先物も下落したほか、リビアの政情不安を受けた原油高を嫌気して、米国株が大幅安となったことが円の売り持ち高解消を促した。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=83円09銭前後まで値を上げた。2月米雇用統計が改善するとの期待感から買いが入ったほか、失業率が強い内容となったことが材料視された。ただ、米長期金利の低下につれて83円台前半まで失速。引けにかけて82円21銭前後まで下げる場面もあった。
・ユーロ円は2010年5月14日以来の高値となる1ユーロ=116円00銭前後まで上げ幅を広げた。ECBが来月にも利上げに踏み切るとの見方が相場を支えたうえ、2月米雇用統計発表後に時間外の米株価指数先物が急伸したことが買いを誘った。ただ、その後の株価がさえない展開となり、投資家のリスク志向が低下したため、114円87銭前後まで持ち高調整目的の売りに押された。
・ユーロドルは一進一退。2月米雇用統計発表直後は荒い値動きとなったものの、市場では「2月末のMSCIのリバランスで豪ドルの比率が引き下げられたとの噂が流れ、米系投資銀行から売りが出た」との指摘があり、豪ドル・米ドルが1.0076米ドルまで下げ足を速めた影響を受けた。1ユーロ=1.3940ドル前後まで下落した。ただ、欧金利先高観から押し目を買う動きが見られたほか、スイス利上げ観測を背景にドル・スイスフランが0.9224スイスフランまで下落したことも支えとなり、2010年11月8日以来の高値となる1.4009ドルまで持ち直した。もっとも、米国株の下げ幅拡大や、格付け会社フィッチが4日、スペインの格付け見通しについて「安定的」から「ネガティブ」に下方修正したことが意識され、上値が抑えられた。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が「しっかりとしたドルは国際社会の利益」などと述べたことでユーロ売りドル買いが出る場面もあった。

[2011-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。仲値決済に向けて対ドルで円売りが出ると、その他通貨にも円売りが出た。しかし、時間外のWTI原油先物相場が大幅高となっていることを嫌気して、日本株が下げ幅を広げると、リスク資産圧縮目的の円買いが散発的に入り、円全体が値を上げた。

[2011-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。後場の日本株が下げ幅を拡大したことを受けて、リスクポジション解消目的の円買いが入った。7日午後の上海総合指数が堅調に推移し、いったん日本株が下げ止まった後はポジション調整の円売りが出たが、格付け会社ムーディーズがギリシャの格付けを「BA1」から「B1」に引き下げたと発表し、デフォルトリスクが増したと言及すると対ユーロで円買いが強まり、その他通貨にも円買いが入った。

[2011-03-07][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日の欧州外国為替市場で円は上値が重い。アジア市場で、日本株相場の下落を背景に全般的に円高が進んだ流れを引き継いで始まった。米格付け会社ムーディーズがギリシャを格下げしデフォルトリスクが増したとの見解を示すと、対ユーロで円買いが強まり他の通貨に対しても円買いが波及した。
 ただ、その後は追随する動きがなかったうえ、英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物が持ち直したため、金利先高観のあるユーロ中心に円売りが出て円全体が押し下げられた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は下げ渋り。ドルの値動きを示すドルインデックスが一時2010年11月5日以来の低水準となる76.124まで下落するなど、全般的にドル安が進んだ流れに沿った。1ドル=82円00銭を下抜けて目先のストップロスを巻き込むと、一時81円95銭前後まで下落した。ただ、米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大の思惑から買いが入ると下げ幅を縮めている。
・ユーロ円は底堅い動き。17時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=114円55銭前後まで値を下げたものの、その後115円台を回復。欧州中央銀行(ECB)が来月にも利上げに動くとの見方が広がるなか、欧州株価が上げに転じたため円売りユーロ買いが優勢となった。
・ユーロドルはムーディーズによるギリシャ格下げを受け一時1ユーロ=1.3956ドル前後まで値を下げたものの、欧金利先高観を背景としたユーロ買いは根強く20時30分過ぎに一時1.4036ドル前後と昨年11月8日以来の高値を更新した。市場では「中東勢からのユーロ買いドル売りが入った」との指摘があった。

[2011-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・7日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。リビア情勢の混迷を背景にWTI原油先物相場が不安定な値動きとなると、景気の先行き不透明感を嫌気してダウ工業株30種平均は120ドル超下落した。リスク回避姿勢を強めた投資家から対資源国通貨中心に円を買い戻す動きが広がった。ただ、ダウ工業株30種平均が引けにかけて下げ幅を縮めると、つれる形で円は上値を切り下げた。

[2011-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。新規の取引材料が伝わらなかったほか、8日午前の日本株や中国株はもみ合いの展開となったため、為替相場では目立った値動きは見られなかった。
 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が8日、日本経済の見通しに関するレポートの中で、政治動向の不安定さが経済の足かせになるとの見方を示したが、特に反応はなかった。

[2011-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。取引材料に乏しかったこともあって暫く小動きが続いた。ただ、クウェート石油相が8日、「石油輸出国機構(OPEC)は原油増産に関して議論している」などと述べたことを受けて時間外のWTI原油先物相場が軟調に推移すると、対スイスフラン中心にドルを買い戻す動きが強まり、円・ドル相場が押し下げられた。つれてその他通貨にも円売りが広がり円全般が値を下げた。
 その後、円は欧州通貨に対しては下値が堅くなった。欧州通貨のドルに対する下げ幅が拡大した影響で、円買い欧州通貨売りの勢いが増した。

[2011-03-08][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日の欧州外国為替市場で円はドル以外の通貨に対しては強含んだ。原油価格の下落を受け、ドルに対して欧州通貨が売られたことに連動した円買い欧州通貨売りが広がった。欧州株や時間外のダウ先物が失速したことも円の支援材料。ユーロに対しては、ギリシャの格下げなど域内の財政問題が改めて意識され、持ち高調整目的の円買いが入っている。一方、ドルに対してはじり安。ドルの値動きを示すドルインデックスが上昇するなど、全般的にドル買い戻しが進んだ流れに沿った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時30分過ぎに一時本日高値となる1ドル=82円62銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は22時30分過ぎに一時1ユーロ=114円55銭前後と前日安値に面合わせした。
・ユーロドルはさえない。欧財政問題が改めて意識されたうえ、週末のユーロ圏臨時首脳会議を前にした持ち高調整の売りが優勢となった。市場では「ギリシャ国債の入札が不調だったとの見方からユーロ売りが出た」との指摘もあり、22時過ぎに一時1ユーロ=1.3890ドル前後まで値を下げた。

[2011-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日のニューヨーク外国為替市場で円は上値が重い。7日の格付け会社ムーディーズによるギリシャ格下げが引き続き意識される中、8日実施されたギリシャ政府債入札が不調だったとの見方が広がったほか、ギリシャ10年物国債利回りはユーロ導入来の高水準まで上昇した。ギリシャの債務不安が再燃し、対ユーロ中心に円買いが先行した。
 ただ、米著名シンクタンクが「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、これまで声明に盛り込まれてきた『長期にわたる』との文言が削除される可能性がある」とのリポートを発表すると、米金利先高観から米長期金利が上昇。日米金利差拡大への思惑から円売りドル買いが持ち込まれ、円全体が押し下げられた。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の原油増産観測などを背景に原油先物相場が下落した影響から、ダウ工業株30種平均が160ドル超上昇。投資家心理が改善したとの見方から、対資源国通貨中心に円売りが散見された。

[2011-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・8日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。9日午前の日本株や上海総合指数が一時上昇したことを背景に、低金利の円を売る動きが若干見られた。仲値決済に向けて円売りドル買いが進んだことも、円全般の重しとなった。もっとも、株価の上昇が一服すると円売りの勢いは弱まり、もみ合いの展開となった。一方、円は対豪ドルでは下値は堅い。1月豪住宅ローン件数が前月比4.5%減と市場予想平均の前月比1.0%減を下回ったことが下値を支えた。

[2011-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻に対ユーロで円買いが強まった。取引材料に乏しく、ポジションを一方向に大きく傾ける動きは暫く見られなかったものの、欧州勢参入後は対ユーロ主導で相場が動き出した。イタリアやポルトガルの10年物国債利回りが上昇していることを手掛りに、円買いユーロ売りが膨らみ、その他通貨にも一時円買いが入った。

[2011-03-09][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日の欧州外国為替市場で円はユーロなどに対しては上値が重かった。イタリアやポルトガルの10年物国債の利回りが上昇したことを背景に、欧信用不安が再び意識され円買いユーロ売りが入ったものの、その後失速。欧州中央銀行(ECB)が来月利上げを行うとの見方から、円売りユーロ買いが出て円全体が押し下げられた。一方、ドルに対しては強含んだ。ユーロ高・ドル安につれた円買いドル売りが入ったほか、米長期金利の低下に伴う円買いドル売りが入り徐々に下値を切り上げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は弱含み。21時前に一時1ドル=82円65銭前後とアジア時間早朝に付けた日通し安値に面合わせした。
・ユーロ円は下値が堅い。17時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=114円76銭前後まで値を下げたものの、21時過ぎに115円26銭前後の本日高値を更新した。
・ユーロドルは底堅い動き。イタリアやポルトガル国債相場の下落を理由にユーロ売りが先行し一時1ユーロ=1.3855ドル前後まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧金利先高観を背景としたユーロ買いが入ったほか、市場では「ECBが欧州周辺国の債券を購入したとの観測からユーロ買いが入った」との指摘があり一時1.3942ドル前後まで値を上げた。

[2011-03-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日のニューヨーク外国為替市場で円はもみ合い。新規の取引材料に乏しかったうえ、リビア紛争が長期化するとの懸念が根強いこともあり、様子見を決め込む参加者が多かった。ダウ工業株30種平均が前日終値を挟んで方向感が定まらず、円の持ち高を傾けにくい面もあった。

[2011-03-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・9日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。本日は事業法人の仲値決済が集中しやすい5・10日(五十日)にあたることから、仲値に向けて円売りドル買いが出て一時円全般が押し下げられた。ただ、日本株や中国株が下落し、投資家のリスク許容度が低下しているため、円売りは長続きしなかった。対ドルでは、仲値通過後に国内輸出企業からの円買いが入ったほか、豪ドルに対しては2月中国貿易収支が予想に反して赤字となったことを受けた円買いが入った。

[2011-03-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。後場の日本株や上海総合指数、時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げると、投資家のリスク許容度が低下して円売りポジションを解消する動きが出た。夕刻にかけてはムーディーズがスペインの格付けを引き下げたことを受けて対ユーロで円買いが加速し円全体を支えた。

[2011-03-10][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日の欧州外国為替市場で円はドルに対しては軟調だった。米格付け会社のムーディーズがスペインを格下げしたことを受け、改めて欧州の財政不安が意識されるとドル高・ユーロ安が進み、円も対ドルで売りが優勢となった。米10年物国債利回りが上昇に転じたことをながめ、円売りドル買いが出た面もある。
 イングランド銀行(英中央銀行)は10日、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りの結果となったものの、市場の一部では利上げを期待していた向きもあっただけに金利発表後に円高・ポンド安が進む場面があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は堅調。前週末の2月米雇用統計後の高値1ドル=83円09銭前後を上抜けて、22時過ぎに一時2月22日以来の高値となる83円17銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は下値が堅い。スペイン格下げを受け一時1ユーロ=114円33銭前後まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売りユーロ買いが出て114円台後半まで持ち直した。
・ユーロドルはスペインの格下げをきっかけに売りが強まると、16時過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3804前後まで値を下げたものの、売りが一巡するともみ合いの展開に。市場では「下値で中東勢からの買いが入ったほか、欧州中央銀行(ECB)がポルトガル国債を購入したとの噂が広がったことがユーロ買い戻しを誘った」との指摘があった。半面、ドル円の上昇を受けた売りや、ポンドドルの下落につれた売りが出て上値を抑えた。

[2011-03-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・10日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロやポンドに対して堅調。欧州の取引時間帯には、格付け会社ムーディーズがスペインの格付けを引き下げたほか、イングランド銀行(英中央銀行)が市場の大方の予想通り政策金利を据え置き、一部利上げを期待していた参加者から失望感が広がった。対ユーロやポンドで円の買い戻しが進んだ流れを引き継いで始まった。前週分の新規失業保険申請件数や1月米貿易収支が予想より弱い内容となったほか、「サウジアラビアの警察が反政府派の集会に向けて発砲した」などと伝わり、米国株が大幅安となったこともリスク資産圧縮目的の円買いを促した。一方、円はその他の通貨に対してもみ合い。新規の取引材料に乏しく、持ち高調整目的の小口取引が続いた。

[2011-03-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は若干強含み。11日前場の日本株が下落し投資家のリスク志向が高まらなかったことが円の支えとなった。仲値決済通過後に、対ドルで国内輸出企業からの円買いが入ったことも円全般を支えた。
 中国国家統計局が11日発表した2月消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.9%上昇と市場予想平均の4.8%上昇を上回ったほか、2月卸売物価指数(PPI)は前年同月比7.2%上昇と予想の7.0%上昇を上回ったものの、目立った反応はなかった。

[2011-03-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。14時30分過ぎに宮城県北部で震度7の地震が発生したと伝わると、円を売る動きが強まった。地震報道が海外に伝わるにつれて、海外勢からも円売りが出て下げ幅が広がった。
 ただ、対ドルの下値では国内輸出企業などからの円買い注文が厚かったほか、利益確定の円の買い戻しが入り徐々に下げ止まりを見せた。更に、時間外の米株価指数先物が下げ幅を拡大したことを背景に投資家のリスク志向が後退すると、対豪ドル中心に円売りポジションを解消する動きが強まり、円全体が切り返した。

[2011-03-11][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日の欧州外国為替市場で円は上昇。欧州株や時間外の米株価指数先物が下落したことで、投資家のリスク許容度が低下。アジア時間に発生した東北地方太平洋沖地震を受け積み上がっていた円売りポジションを広範に解消する動きが強まった。市場では「対ドルでは、損失覚悟の円買い注文の誘発を狙った仕掛け的な円買いが入った」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円台半ばに観測されていたストップロスを巻き込んで、20時過ぎに一時82円00銭前後まで値を下げた。
・カナダドル円は2月カナダ雇用統計が予想より弱い内容だったことを受け、カナダ雇用情勢の回復が不透明との見方が広がり円買いカナダドル売りが膨らんだ。22時過ぎに一時1カナダドル=83円91銭前後まで下げ幅を広げている。
・ユーロドルは株価の下落を受け投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方からユーロ売りドル買いが先行。市場関係者からは「スイス系の売りが目立っている」との指摘があり、19時過ぎに一時1ユーロ=1.3752ドル前後まで値を下げた。ただ、その後はもみ合いの展開に。株価が下げ止まったことなどを受け、売り圧力はひとまず後退したようだ。

[2011-03-12][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・11日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して堅調。東北地方太平洋沖地震を受けて、日本の保険会社が保険金支払いのため対外資産引き揚げ(リパトリエーション)を行うとの思惑から円買いが入ると、損失覚悟の買い注文を断続的に巻き込んだ。その後は週末ということもあり、高値圏で持ち高調整目的の小口取引が続いた。
 一方、円はドル以外の通貨に対して上値が重い。対ドル中心に円買いが先行した流れに沿って、円全体が押し上げられた。ただ、買い一巡後は上値を切り下げる展開に。安く始まった米国株が持ち直し、上げ幅を広げると、欧州・資源国通貨に対して低金利のドルを売る動きが優勢となった。つれる形で円売り欧州通貨買いや円売り資源国通貨買いが広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円00銭前後を下抜けてストップロスを断続的に巻き込み、81円65銭前後まで下げ足を速めた。売り一巡後は81円90銭前後でのもみ合いに終始した。
・ユーロ円はドル円の下落につれて1ユーロ=113円00-05銭前後まで売りが先行した。ただ、その後はユーロドルの買いが優勢となった影響を受け114円00銭前後まで持ち直した。
・ユーロドルは買い優勢。1ユーロ=1.3916ドル前後まで上げ幅を広げた。3月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が68.2と市場予想より弱い内容となり、ユーロ買いドル売りが先行した。米国株の上げ幅拡大も買いを誘ったうえ、「ユーロ圏首脳会議が競争力協定で合意した」と伝わり、欧州財政問題の改善に向けて前進したとの見方も買い安心感につながった。市場では「日本の大規模地震や中東・北アフリカ情勢を懸念して、週末要因で足もとの下落に対するショートカバーが入ったのでは」との指摘もあった。

[2011-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。東北地方太平洋沖地震を受け、週明けの日本株が急落し投資家がリスクポジションを閉じる動きを強めるとの見方から、円売り外貨買いポジションを解消する動きが先行した。市場参加者からは「個人の証拠金取引からの売りが膨らんだようだ」との声が聞かれた。損失覚悟の円買い注文を巻き込み、円は上値を伸ばした。日本の保険会社が保険金支払いのため対外資産引き揚げ(リパトリエーション)を行うとの思惑から円を買う動きも見られた。
 ただ、政府日銀の円売り介入への警戒感から戻りを売る動きが出て、円は急速に上値を切り下げた。仲値決済に向けて円売りドル買いが出たことも円全体を押し下げた。日銀が14日、総額12兆円の共通担保資金供給オペを即日実施すると発表したことも、投資家のリスク回避姿勢を若干後退させて、円の戻り売りを誘ったようだ。
 「商いが薄くなっていたため値動きが荒くなった」との声が市場参加者からは聞かれた。
 野田佳彦財務相は14日、「現在は為替、株、債券市場を注視する段階」などと述べたほか、与謝野馨・経済財政担当相は14日午前、「日本は為替市場の動向を注視する」「日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は依然として強い」などと発言したと伝わっている。

[2011-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含み。後場に入り、日銀の金融政策決定会合の結果発表待ちのムードが広がり値動きが細った。日銀は14日、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0-0.1%のまま据え置くことを全会一致で決めたと発表。同時に資産買い入れ基金を5兆円増額することを発表した。もっとも、日経新聞が「日銀は一段の金融緩和を協議する方針だ」と報じていたこともあって、反応は薄かった。
 その後、欧州勢が参入してくると、時間外の米株価指数先物が下げ幅を広げたことや、14日のドイツ株式指数(DAX)が寄付きから軟調に推移していることなどを背景に、リスクポジション解消目的で円買いが入った。

[2011-03-14][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日の欧州外国為替市場で円は強含み。時間外の米株価指数先物の下落や欧州株安を背景に、リスクポジション解消目的で円買い外貨売りが入った。市場では「東日本巨大地震を受けて、国内投資家が外貨資産を円に戻すとの思惑から円買いが入りやすい」との指摘があった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は上値が重い。株安に伴うクロス円の売りが相場の重しとなり、1ドル=81円72-75銭まで下押しした。米長期金利が低下し、日米金利差縮小への思惑から売りが出た面もあった。
・ユーロ円は一進一退。株安を受け円買いユーロ売りが入った半面、ユーロ高・ドル安につれた円売りユーロ買いが出たため方向感が出なかった。
・ユーロドルは下値が堅い。株価の下落を受けリスクポジションを閉じる目的でユーロ売りドル買いが先行。17時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.39046ドル前後と本日安値を付けた。ただ、ポンドドルが「欧州系の金融機関からの買いが入った」との指摘があり上昇すると、つれてユーロ買いドル売りが入り1.3979-82ドルまで戻す場面があった。なお、ポンドドルは一時1ポンド=1.6122ドル前後まで値を上げた。

[2011-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・14日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して強含み。米10年物国債利回りが低下したことで日米金利差縮小を意識した円買いが入った。欧米株式相場が軟調に推移したことを受けて、投資家のリスク姿勢が後退したことも円全般の押し上げ材料となった。もっとも、東日本巨大地震に対する反応がアジア時間までにおおむね一巡したことに加えて、15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、総じて手控えムードも強い。終盤に米国株式相場が下げ幅を縮小すると、次第に円も上値が重くなった。

[2011-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は荒い値動き。東北の太平洋沿岸で起きた地震の影響で、経済活動が停滞し景気・企業業績が悪化するとの見方から日本株が下落。投資家のリスク許容度が低下して、円売りポジションを閉じる動きが出た。前場の日本株が取引終了後に菅首相が会見で「東京電力福島第1原発で漏えいしている放射性物質の濃度が高くなっている」「さらに放射性物質が漏えいする可能性が高まっている」などと述べたほか、枝野幸男官房長官は福島第1原発付近で人体に影響のある放射性濃度が検出されたことを明らかにすると、大阪証券取引所の日経平均先物が一時前日比1560円安の7900円まで下落した。アジア株や時間外の米株価指数先物も大幅安となったため、一段と投資家のリスク回避姿勢が強まり、円売りポジションの巻き戻しが強まり、円は上値を伸ばした。
 ただ、「福島第1原発4号機で水素爆発が発生した」と伝わったことを材料視して、一部参加者が円売りドル買いを持ち込むと、円全体が急激に値を下げる場面も見られた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=81円22銭前後まで下げたが、「福島第1原発4号機で水素爆発が発生した」との報道を手掛りとした買いで、82円05銭前後まで切り返した。
・ユーロ円は12時前にユーロ=113円20銭前後まで売り込まれた。
・ユーロドルは軟調。アジア株やダウ先物の下落、日本で放射性物質が漏えいする可能性が高まっていることなどを背景に、リスクポジション解消目的の売りが出た。13時前に1ユーロ=1.3923ドル前後まで下げた。

[2011-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はしっかり。菅首相が15日午前、福島第1原発で漏えいしている放射性物資の濃度が高くなっていることを明らかにし、経済活動や人体への影響が懸念されて日本株が急落すると、その他アジア株や時間外の米株価指数先物が大幅安となり、リスク資産圧縮目的で円が買い戻された。英・独の株価指数の下落を背景に、欧州勢からも円買いが散見されている。

[2011-03-15][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日の欧州外国為替市場で円は上昇。日本の原発事故への懸念が高まり、15日の日経平均株価は1000円超急落。欧州株も軒並み下げたことから、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が拡大し、低金利の円は相対的に金利の高い通貨などに対して急速に買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は21時30分過ぎに一時本日安値となる1ドル=80円73銭前後。
・ユーロ円は2月28日以来の安値となる1ユーロ=111円97銭前後まで売り込まれた。
・豪ドル円は大幅安。世界的な株価の下落を受け、これまで高金利通貨として選好されてきた豪ドルの買い持ちを解消する動きが活発化し、一時2010年11月1日以来の安値となる1豪ドル=79円28銭前後まで値を下げた。市場参加者からは「モデル系ファンドからの豪ドル売りが出た」との声が聞かれた。
・ユーロドルは欧州株が軒並み下落したことやユーロ円の下落につれたユーロ売りドル買いが先行。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した3月の独景況感指数(期待指数)が市場予想を下回ったことも相場の重しとなり、19時過ぎに一時1ユーロ=1.3855ドル前後まで値を下げた。ただ、売りが一巡するともみ合いの展開に。円絡みの取引が中心となり徐々に値動きが細った。

[2011-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・15日のニューヨーク外国為替市場で円は伸び悩み。欧州時間まで急ピッチで円買い外貨売りが進んだ反動が出た。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文で景気判断に関して上方修正されたことから、300ドル近く下落して始まったダウ平均が徐々に下げ幅を縮小し、投資家のリスク回避姿勢が後退したことも重しとして意識された。

[2011-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。前日の米国株が下げ幅を縮小して取引を終えたこともあって、東京電力・福島第1原発での事故を背景に前日急落した日本株に買い戻しが入るとの期待が高まった。昨日以降、リスク資産圧縮目的で円買いが進むとして短期的に円を買い持ちにしていた参加者からポジション調整の円売りが出た。日本株の反発につれて投資家のリスク回避姿勢が後退するとの見方らから円を売る動きもあった。
 しかし、対ドルでの下値では国内輸出企業からと見られる円買いが厚かった。NHKが「東京電力福島第1原発4号機付近から白い煙が上がっている」と報じると、原発事故への懸念が改めて意識されて、日本株の戻りが鈍くなり、円売り圧力は後退した。

[2011-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。16日後場の日本株が引けにかけて上げ幅を拡大したことにつれて円売りが出る場面があったものの、ポジション調整の域を出ず円売りは長続きしなかった。欧州勢参入後は対ドルでポンド買いが強まったことにつれて円売りポンド買いが出る場面が見られた。

[2011-03-16][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日の欧州外国為替市場で円は強含んだ。独ハンデルスブラット紙は16日、「欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノワイエ・フランス中銀総裁がECBは来月利上げを協議する際、日本の災害を考慮する可能性があるとの見解を示した」などと報じた。市場では欧利上げの可能性がやや低下したとの見方から、円ユーロが上昇したため他の通貨に対しても円買いが波及した。東日本大震災の被害を受けた日本企業の間で円の需要が高まるとの観測が根強いなか、英独の株価指数が下落したことも円相場を押し上げた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は安い。米商務省が発表した2月の米住宅着工件数、建設許可件数が市場予想を下回ったことなどを理由に円買いドル売りが入り、21時30分過ぎに昨年11月1日以来の安値となる1ドル=80円46銭前後まで値を下げた。
・ユーロ円は19時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=112円30銭前後まで売られた。
・ユーロドルはノワイエ仏中銀総裁の見解や株安を理由にユーロ売りが強まると、19時30分過ぎに一時本日安値となる1ユーロ=1.3927ドル前後まで値を下げた。ポルトガル政府が16日に実施した12カ月物政府証券入札がやや低調な結果となったこともユーロの重し。

[2011-03-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・16日のニューヨーク外国為替市場で円は買い優位。福島第一原子力発電所のトラブルが深刻な状況に陥っているとの見方を背景に、米国株式相場が大幅に下落。投資家が運用リスクを回避するとの見方が広がり円買い外貨売りが膨らんだ。欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)が「日本の福島原発は事実上、制御不能となっている」「今後数時間以内に大惨事が起きる可能性がある」との見解を示したと伝わったほか、米政府が在日米国人に原発から80km離れるよう勧告したことも、福島第一原発の情勢深刻化を意識させて投資家心理を冷やした。

[2011-03-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は急伸して始まった後、売りに押し戻された。16日に米国市場で、東日本大地震を受けた原発事故の影響が深刻化するとの見方が強まり、リスク資産圧縮目的で投資家が円売り外貨買いポジションの解消を進めた流れを引き継いだ。薄商いの中、投機筋から仕掛け的な円買いが入ると、断続的にストップロス注文を巻き込んで、上値を伸ばした。
 もっとも、対ドルでは過去最高値を付けたこともあって、政府日銀の円売り介入への警戒感も高まり、買い一巡後は急ピッチで値を下げた。東京電力福島第1原発3号機付近で自衛隊のヘリコプターによる散水が開始されたことが伝わると、原発事故への警戒感が若干後退。日本株が下げ幅を縮小したため、ポジション調整の円売りが見られた。

[2011-03-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。政府日銀の円売り介入への警戒感から積極的に円を買い進める動きは見られない半面、原発事故への懸念も根深く、投資家のリスク許容度が低下したままで、新規に円売りポジションを形成する動きも限られた。
 与謝野経済財政担当相が17日夕刻、「欧州の為替市場でも円の投機的な動きがある」「(円相場について)ファンダメンタルズを反映してほしい」などと発言したが、特に材料視されていない。

[2011-03-17][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日の欧州外国為替市場で円はもみ合い。政府日銀の円売り介入への警戒感や時間外のダウ先物の上昇が円の重しとなる半面、原発事故への懸念は根強く投資家のリスク志向は低下していることから、低金利の円を売る動きも限られた。市場では「日本時間18日早朝に予定されている先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁による緊急電話協議に注目が集まっており、相場は神経質な展開となっている」との指摘もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=78円台半ばから後半でのもみ合い。日本の福島原発に絡んだ報道を受け、売り買いが交錯する場面があった。
・ユーロ円は1ユーロ=110円ちょうどを挟んだ一進一退の展開が続いた。
・ユーロドルは欧州勢がユーロ買いで参入した後は、スペイン政府債入札を無難に通過したことなどが好感されてユーロ高が加速した。節目として意識されていた7日の高値1ユーロ=1.4036ドル前後を上抜けて、19時過ぎに一時2010年11月8日以来の高値となる1.40534ドル前後まで値を上げた。欧州株価の上昇に伴うユーロ買いドル売りも入った。

[2011-03-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・17日のニューヨーク外国為替市場で円は軟調。欧米株式相場が堅調な推移となったことで、リスク回避姿勢を後退させた参加者から低金利の円を売る動きが広がった。また、日経新聞が主要7カ国(G7)は18日の電話会議において急激な円高を防ぐ日本の為替介入を認める姿勢を示す方向だと報じたことを受けて、政府日銀による円売り介入への警戒感が高まったことが嫌気された面もある。

[2011-03-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は急落。18日付けの日経新聞が「主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は18日朝に緊急の電話会議を開き、共同声明で急激な円高を防ぐ日本の為替介入を認める姿勢を示す」と伝えたことを背景に、円売り介入への期待感から売りが先行した。
 野田佳彦財務相が18日午前、G7電話会議終了後に「日本当局の要請に基づき協調介入に参加で合意」「午前9時に協調介入を実施」「介入対象はドル円」「それぞれの当局はそれぞれの市場オープン時から行動」などと述べると売りが加速した。海外市場での円売り介入を見越して円を売る動きも出ると下げ幅が拡大している。
 G7財務大臣・中央銀行総裁の声明では「日本当局からの要請に基づき、米国、英国、カナダ当局及び欧州中央銀行は、2011年3月18日に、日本とともに為替市場における協調介入に参加する」「我々は、為替市場をよく注視し、適切に協力する」などの姿勢が示された。

[2011-03-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。野田佳彦財務相が18日午前、主要7カ国(G7)緊急電話会議後に協調介入を行うことを明らかにしたこともあって、海外時間での円売り介入を期待した売りが出た。欧州時間にむけて、欧州中央銀行(ECB)イングランド銀行(BOE)の介入への期待が高まると、下げ幅が広がった。
 その後、英独の株取引開始の日本時間17時にECBやBOEが円売り介入を行ったため、下げ幅は一段と広がったが、断続的な円売り介入の動きは見られなかった。介入期待で円売りを進めた参加者から一転円の買い戻しが強まり円の下値が切り上がった。

[2011-03-18][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。アジア市場では、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の協調介入合意後、日本政府日銀が円売りドル買い介入を実施。欧州の取引時間帯に入り、欧州中央銀行(ECB)イングランド銀行(BOE)が協調介入に参加すると下げ幅が広がった。ただ、断続的な円売り介入ではなく予想されたよりも規模が小さかったため、売りが一巡すると徐々に下値を切り上げている。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は伸び悩み。G7に基づく各国の為替協調介入を受け、17時過ぎに一時1ドル=82円ちょうどまで値を上げたものの、その後は81円台前半まで押し戻された。
・ユーロ円は17時過ぎに一時1ユーロ=115円56銭前後まで上げた後、114円半ばまで上値を切り下げた。
・ユーロドルはしっかり。ECBによる円売りユーロ買い介入につれてユーロ買いドル売りが先行。その後伸び悩む場面もあったが、市場では「米系金融機関からの買いが入った」「米大手銀がユーロドルを買い推奨したことを手掛りにユーロ高が進んだ」との指摘もあり、20時過ぎ一時1ユーロ=1.4146ドル前後と2010年11月5日以来の高値を付けた。

[2011-03-19][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・18日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下値が堅かった。先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議での合意に基づき、カナダ銀行(BOC)米連邦準備理事会(FRB)が相次いで円売り協調介入を実施したと発表したが、下値の堅さを確認すると次第に買い戻された。また、市場参加者の間で円売り介入の影響が限定的との思惑が高まると、その他の通貨にも円買いが波及。米国株式相場が伸び悩みから上げ幅を縮小したことで、リスク志向を低下させた参加者から円買いが入った面もあった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は軟調。BOCやFRBは円売り介入を実施したが上値は重く、欧州時間までの上げ幅を縮小する動きに終始した。ダウ平均が伸び悩んだことで投資家のリスク志向が高まらなかったことも売りを促し、6時前には1ドル=80円51銭前後まで値を下げた。政府日銀による円売り介入を警戒した買いが入る場面もあったが、戻りは限られた。
・ユーロ円は軟調。ドル円の下落に伴う円買いユーロ売りに押された。6時前には一時1ユーロ=114円19銭前後まで下落する場面があった。
・ユーロドルは堅調。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が「『強い警戒』の文言を撤回するつもりはない」と言及するなど、ECBが東日本大震災の影響に左右されず金融引き締め方向にあることが改めて確認されると、ユーロ買い圧力が高まった。米株の伸び悩みでいったんは上値を重くする場面もあったが、引けにかけてドル円が値を下げたことにつれて再び買いが入った。5時30分過ぎには1ユーロ=1.4185ドル前後と2010年11月5日以来の高値をつけた。

[2011-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。東京市場が春分の日の祝日で休場となり商いが薄れる中、18日に続いて本日も協調介入が実施されるとの思惑から、円売りが先行した。東京電力福島第1原発で外部電源の一部が復旧したほか、東京消防庁などによる放水作業が継続していることを背景に原発事故への懸念がやや後退し、時間外の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことも円全体の重しとなった。

[2011-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。「東京電力福島第1原発で6つ全ての原子炉に外部電源が接続された」と伝わり、原発事故への懸念が後退する中、時間外の米株価指数先物が100ドル超高となった。投資家心理が改善したとの見方から円を売る動きが広がった。また、欧州の中銀やイングランド銀行(BOE)が協調介入を実施するとの思惑から、円売りが持ち込まれた面もあった。対ドルでは、米10年物国債利回りの上昇に伴い、日米金利差拡大が意識されたことが相場の重しとなった。ただ、NHKが「福島第1原発3号機から煙が発生し、作業員が一時避難」と報じると、円全体の下値がやや切り上がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに1ドル=81円23銭前後まで値を上げた。
・ユーロ円は17時前に1ユーロ=115円03銭前後まで値を上げた。時間外の米株価指数先物の上昇が買いを誘った。ただ、NHKの報道が嫌気されたこともあり上値は限られた。
・ユーロドルは上値が重い。18時過ぎに1ユーロ=1.4148ドル前後までじり安となった。米10年物国債利回りの上昇幅拡大や、ドル円が底堅く推移したことがユーロ売りドル買いを促した。

[2011-03-21][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日の欧州外国為替市場で円は軟調。時間外の米株価指数先物や、英独の株価指数の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善し、円と金利差のあるオセアニア通貨や、金利先高観のあるユーロやポンドに対して円売りが出た。時間外のWTI原油先物相場が上昇していることが、資源国通貨に対する円売りを誘った面があるほか、対ドルでは、時間外の米10年物国債利回りの上昇幅拡大を受けた売りも見られた。
 しかし、米10年物国債利回りの上昇幅が一時縮小し、対ドルで円が買い戻されると円全般の下値が切り上がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は20時過ぎに一時1ドル=81円32銭前後まで上昇。
・ユーロ円は20時過ぎに1ユーロ=115円18銭前後まで上げた。
・ユーロドルは荒い値動き。対ポンドでのユーロ売りが上値を抑える場面があったが、下値ではアジア系ソブリンネームの買いが散見されたほか、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景にした買いも根強く、22時過ぎに1ユーロ=1.4204ドル前後と2010年11月5日以来の高値を付けた。
 その後、米財務省が21日、1420億ドルの政府保有モーゲージ担保証券(MBS)を今月から売却する方針であることを明らかにし、米金利が上昇すると一転ユーロ売りドル買いが優位になり22時過ぎには1.41382ドル前後と日通し安値を付けた。一方で、米国株相場が堅調に推移し、リスク許容度が保たれている中で、ECBの利上げ期待を背景に押し目を買う動きが出ており、下値は限られている。

[2011-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・21日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで底堅い動き。米財務省が政府保有の1420億ドルのモーゲージ担保証券(MBS)を今月から売却する方針であることを明らかにしたと伝わると、米10年物国債利回りが大幅に上昇し、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いの動きを促した。もっとも、米長期金利の上昇は長続きせず、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスが2009年12月以来の低水準75.340まで低下するなかで、次第に円は買い戻された。
 一方、ユーロに対しては軟調。ユンケル・ルクセンブルク首相(ユーログループ議長)は21日、「EUの各財務相は欧州安定メカニズム(ESM)の全ての要素に関して合意した」「欧州安定メカニズム(ESM)の資本基盤は7000億ユーロとなる見込み」などと発言。欧債務危機への対策が進展したとの思惑が高まったことから、対主要通貨に対してユーロ買いの動きが強まると、円も売りに押された。

[2011-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下げ渋り。3連休明けの仲値決済に向けて対ドル中心に円売りが出る場面もあったが、その後追随する動きがなかったため徐々に下値を切り上げた。市場では「年度末が近づき、国内輸出企業や機関投資家などから対外資産引き揚げ(リパトリエーション)に絡んだ円買いが入った」との指摘があった。

[2011-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は夕刻にかけて弱含んだ。年度末を控えた日本の輸出企業からの円買いが対ドル中心に入る半面、政府日銀による円売り介入への警戒感も強く相場はもみ合いの展開が続いた。
 ただ、欧州勢が参入してくると、時間外の米株価指数先物が持ち直したことなどを理由に、円売りが優勢となった。市場関係者からは「ロンドン8時(日本時間17時)のフィキシングに向けた円売り外貨買いが入ったのではないか」との声も聞かれた。

[2011-03-22][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。対ポンドでは英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、イングランド銀行(BOE、中央銀行)の利上げ期待が高まり円売りが出た。時間外の米株価指数先物や英・独の株価指数が高く推移しリスク許容度が高まる中で、金利水準の高いオセアニア通貨に対しても低金利の円を売る動きが見られた。
 もっとも、その後の英・独の株価指数がマイナス圏に沈むと円の買い戻しが入り、下値が切り上がった。対ユーロではポルトガルの緊縮財政策が可決されない可能性が出たため、財政問題が意識されて円が買い戻された。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は81円ちょうどを挟みもみ合い。
・ユーロ円は19時30分過ぎに1ユーロ=115円54銭前後まで上昇した。
・ポンドドルは堅調。英国立統計局が22日に発表した2月英CPIが市場予想を上回り、早期利上げ観測が強まったことを受けた。1ポンド=1.6401ドル前後と昨年1月19日以来の高値まで上昇した。
・ユーロドルは上値が重い。対ポンドでのドル売りがその他通貨にも波及した流れに沿って値を上げ、一時1ユーロ=1.4249ドル前後と2010年11月4日以来の高値を付けた。もっとも、1.4250ドル前後にはオプションのバリアが観測されており、防戦売りが出て上値が徐々に切り下がった。更に、ポルトガルの緊縮財政策の先行き懸念が高まると、ユーロの買い持ち高の整理が進み、22時過ぎには1.4203-08ドル前後まで下押しした。

[2011-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・22日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで小高い。米10年物国債利回りが上昇幅縮小から低下へと転じると、日米金利差縮小を意識した売りが出た。もっとも、政府日銀の円売り介入警戒感も根強く、上値も限られた。
 また、ユーロに対しても強含み。アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行の利払いが遅れるとの噂が広がったほか、ポルトガル議会で同国の緊縮財政策が23日に承認されない可能性が浮上。さらにメルケル独首相がユーロ圏財務相会合での欧州安定メカニズム(ESM)の合意に関して、再び議論するよう求めていると報じられるなど、欧ソブリンリスクを意識させる材料が相次いだことが対ユーロでの円買いを誘った。ただ、アライド・アイリッシュ銀行がその後に噂を否定したこともあって次第に手掛かりを失うと、終盤は伸び悩んだ。

[2011-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は強含んだ。年度末を控えた日本の輸出企業などによる円買いが対ドルやユーロ中心に入ったほか、日本株相場の下落に伴う円買い外貨売りが入った。ただ、政府日銀による円売り介入への警戒感は根強く、上値は限定的だった。対ドルでは仲値決済に向けた円売りも出た。

[2011-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時買いが優勢となった。東京都が葛飾区にある浄水場から乳児が摂取してよい水準を超える放射性物質が検出されたと発表すると、日経平均が200円超下落。投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から、円買い外貨売りが進んだ。NHKが「東京電力福島第1原発3号機で黒煙が発生し、作業員が退避した」と伝えると、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで上昇の勢いが増した。
 ただ、政府日銀による円売り介入への警戒感は根強く夕刻にかけては売りに押された。「東京電力福島第1原発3号機で発生していた黒煙は徐々に収まっている」との一部報道も意識され相場の重しとなったようだ。

[2011-03-23][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日の欧州外国為替市場で円は下値が堅かった。東京電力・福島第1原発3号機で発生していた黒煙が徐々に収まったと伝わり、投資家のリスク回避姿勢が緩和したほか、時間外の米株価指数先物が急上昇したこともあって、一時低金利の円を売る動きが見られた。
 ただ、イングランド銀行(BOE、中央銀行)が23日発表した9―10日分の金融政策委員会(MPC)議事要旨で、政策金利の据え置きが5対3対1で決定したと伝わると、利上げを主張する委員が増えると予想していた参加者から円買いポンド売りが出た。更に、時間外の米株価指数先物が急速に値を下げ、マイナス圏に沈むと、リスク資産圧縮目的の円買い外貨売りが入った。ユーロに対しては、財政問題が改めて意識されて円買いが持ち込まれた。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は17時前に1ドル=80円70銭前後まで下落。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=115円03銭前後まで値を上げたが、ダウ先物の下落や、欧信用不安を背景とした売りで、114円台前半に押し下げられた。
・ポンドドルは軟調。英MPC議事要旨で、利上げを主張する委員が増加しなかったことや、オズボーン英財務相が23日、議会に提出した2011年度の予算案で、2011年と2012年の成長率予想を下方修正したことが嫌気された。22時過ぎに1ポンド=1.6219ドル前後と本日安値を付けた。
・ユーロドルは軟調。ポルトガル議会が23日に決議予定の緊縮財政案が否決される可能性が高まり、財政問題が意識されて売りが出た。欧州連合(EU)首脳会議の草案として、「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の実質融資能力を4400億ユーロに拡大する計画の詳細を6月末までに決定する方針である」と伝わると、24-25日に開催されるEU首脳会議で詳細が決まる可能性がなくなったとしてユーロ売りを進める動きも見られた。22時30分過ぎに1ユーロ=1.4109ドル前後まで下げた。

[2011-03-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・23日のニューヨーク外国為替市場で円は対ユーロで強含み。ポルトガル議会で緊縮財政案が否決される可能性が高まったことから、欧ソブリンリスクを意識した円買いユーロ売りの流れが続いた。米国株式相場が底堅い展開となり投資家のリスク許容度が改善する中で、低金利の円を売る動きが出る場面もあったが、ポルトガル議会で緊縮財政案が否決されると再び対ユーロで円買いの動きが強まった。
 一方、資源国通貨に対しては軟調。リビアの政情緊迫化などを背景にWTI原油先物など商品価格の上昇が進むと、円も豪ドルやカナダドルなどに対して売りに押された。
 なお、対ドルでは方向感に欠ける動き。政府日銀の円売り介入警戒感が重しとなった一方で、国内企業などからの旺盛な買い意欲を背景に下げ幅も限られた。

[2011-03-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含んだ。年度末を控えた日本の輸出企業などによる円買いが入る一方、仲値決済に向けた円売りドル買いが出たため円全体が押し下げられた。政府日銀による円売り介入への警戒感も根強い。
 NZドルに対しては軟調。朝方発表された10-12月期のニュージーランド(NZ)国内総生産(GDP)が予想より強い内容となったことを材料に円安・NZドル高が進んだ。

[2011-03-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は一時買いが優勢となった。欧財政不安の再燃が意識されるなか、米格付け会社ムーディーズがスペインの銀行の格付けを引き下げたと発表。対ユーロで円買いが強まると他の通貨に対しても円買いが波及した。「欧州の大手清算機関であるLCHクリアネットはアイルランド国債の取引に関する必要証拠金を35%に引き上げた」との報道も円高・ユーロ安を後押しした。もっとも、政府日銀による円売り介入への警戒感は根強く、円高圧力は徐々に後退している。

[2011-03-24][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売りに押し下げられた。米格付け会社ムーディーズが24日、スペインの銀行の格付けを引き下げたと伝わると、対ユーロで円買いが強まり、円全体が値を上げた。しかし、ユーロドルに中東勢からの買いが入ったことにつれて円売りユーロ買いが出た上、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景とした円売りユーロ買いが出ると上値が切り下がった。英・独の株価指数や時間外の米株価指数先物の上昇を背景に低金利の円を売る動きが出ると更に円全般が値を下げた。 一方、ポンドに対しては下値が堅い。英国立統計局が発表した2月英小売売上高指数が市場予想平均を下回ったことや、米格付け会社ムーディーズが「英国の成長減速リスクや弱い財政再建が英国の『AAA』格付けを危うくする可能性がある」との見解を示したことが円買いポンド売りを誘った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は16時30分過ぎに1ドル=80円76銭前後まで下落。
・ユーロ円は一時1ユーロ=113円56銭前後まで売られたが、21時過ぎには114円52銭前後と本日高値を付けた。
・ポンド円は1ポンド=130円61銭前後まで下落。
・ユーロドルは売り先行後、持ち直した。ムーディーズがスペインの銀行を格下げしたことや、「ポルトガルが欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)に金融支援を近く要請する」との一部報道を背景に売りが先行。16時30分過ぎに1ユーロ=1.40534ドル前後まで下げた。ただ、「下値では中東勢からの買いが入った」との声が聞かれたほか、ECBの利上げ観測を背景に押し目を買う動きもあって、切り返した。米商務省が24日発表した2月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)が前月比0.9%減、変動の大きい輸送関連を除いた受注額は前月比0.6%減と、それぞれ市場予想平均を下回ると、上げ幅を拡大。21時30分過ぎに1.4150ドル前後と本日高値を付けた。

[2011-03-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・24日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロやオセアニア通貨に対して軟調。欧米株式相場が堅調に推移したことを受けて、投資家のリスク許容度改善を意識した円売り外貨買いが入った。欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測が重しとなり、円売りユーロ買いの動きが目立ったほか、対NZドルに対してもアジア時間早朝の強いNZ国内総生産(GDP)が発表されてからの軟調な流れが継続した。
 一方、ポンドに対しては強含み。欧州時間に発表された弱い英小売売上高指数を受けたポンド売りの流れに沿って値を上げた。
 なお、対ドルでは方向感に乏しい。全般にドル売りの流れが強まったことから買いが先行したものの、政府日銀の円売り介入警戒感が重しとなり、上値も限られた。

[2011-03-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円はもみ合い。事業法人の決済が集中しやすい5・10日(五十日)とあって、仲値決済に向けた円売りが出た。半面、円の下値では年度末を控えた日本の輸出企業などによる円買い注文が厚く、相場は方向感が出なかった。
 野田佳彦財務相は25日、参院財政金融委員会で「為替介入は一定の水準の時でなく、過度な変動や無秩序な動きがあった場合に実施する」「為替相場はファンダメンタルズを反映すべき」などと述べたが、市場への反応は薄かった。

[2011-03-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感が定まらない。取引材料に欠ける状態が続き、しばらくは動意の薄い展開が続いた。欧州勢の本格的な取引参入待ちの雰囲気もあった。
 欧州の取引時間帯に入ると、対欧州通貨中心にドル買いが強まったため円ドルは下落。半面、ユーロやスイスフランは対ドルで売られたため円に対しても弱含んだ。

[2011-03-25][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、買い戻された。時間外のダウ先物や英・独の株価指数が上昇していたことを受けて、リスク志向の改善を期待し円売りが先行した。円ドル相場が仕掛け的な売りで下げ幅が広がると、円全体の下げ幅が広がった。
 ただ、対ドルやユーロで国内勢からと見られる円買いが厚く下値が限られると、円が徐々に買い戻された。ドルに対しては米10年物国債の低下幅が拡大したことを背景にした円買いが入った。英独の株価がさえない展開となったことや、ダウ先物が伸び悩んだことなども円の買い戻しを誘った。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は19時過ぎに1ドル=81円37銭前後まで上昇。ドルスイスフランが「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだまとまった規模の買いが入るとの思惑から、先回りしてドル買いスイスフラン売りを進めた参加者がいた」との指摘があり、上げたことにつれた。81円30銭前後に観測されていたストップロスの誘発を狙った仕掛け的な買いも入ったようだ。
・ユーロ円は1ユーロ=115円22銭前後まで上昇したものの、21時30分過ぎには114円50銭前後と本日安値を付けた。欧州連合(EU)国際通貨基金(IMF)に救済を求める可能性が高まりつつあるポルトガルの国債が下落したほか、欧州の大手清算機関であるLCHクリアネットが25日、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの格付けを引き下げたことを受けて、ポルトガル国債を担保適格資産から除外するとの見解を示したこともあり、財政問題が改めて意識されて売りが出ている。
・ユーロドルは軟調。ユーロ圏の財政問題が相場の重しとなっている。22時過ぎに1ユーロ=1.41133ドル前後まで下落した。10-12月期の米国内総生産(GDP)確定値が市場予想平均を上回ったことも上値を抑えた。

[2011-03-26][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・25日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで軟調。プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁が「FRBはそう遠くない将来に、出口戦略に着手する必要がある」、「適時の出口戦略に失敗すれば、インフレや将来の経済の安定性に重大な結果をもたらすだろう」などと発言したと伝わると、米金融引き締めが意識されて円売りドル買いが出た。もっとも、反応が一巡すると、週末ということもあって持ち高調整目的の小動きとなった。
 一方、他の通貨に対してはもみ合い。ドル絡みの取引が中心で方向感に乏しく、豪ドル・米ドルが変動相場制移行後の最高値を更新した影響から対豪ドルで弱含んだのが目立った程度だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は強含み。プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言を受けて、米10年物国債利回りが上昇すると、日米金利差拡大を意識した買いが入った。2時過ぎには一時1ドル=81円49銭前後と本日高値を更新した。
・ユーロ円は安値圏でのもみ合い。ユーロドルが下落した影響もあって4時過ぎに1ユーロ=114円49銭前後と本日安値を更新したが、米国株式相場が底堅い動きを続けたこともあり、下げ幅は限られた。
・ユーロドルは軟調。米金利先高感が高まったことで、欧州時間から続いた売り流れが強まった。また、10-12月期の米国内総生産(GDP)確定値が市場予想平均を上回ったことも重しとなり、4時過ぎには本日安値の1ユーロ=1.4055ドル前後まで下落した。もっとも、前日安値の1.40534ドル前後が意識されると売りも一服した。
・豪ドル米ドルは底堅い。2010年12月31日につけた1.0256米ドルを上抜けるとストップロスを誘発し、1豪ドル=1.0294米ドル前後と変動相場制移行後の最高値を更新した。「1.0300米ドル前後にはオプションバリアの噂がある」との指摘もあり、その後は戻り売りに押されたが、底堅い地合いを維持して引けた。

[2011-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。前週末の米国市場で、米連邦準備理事会(FRB)が早期に金融政策の正常化に向けて動き出すとの思惑から円安・ドル高が進んだ流れを引き継いで始まった。市場参加者から「国内機関投資家のヘッジはずし(円買いドル売りの解消)が出ていたようだ」との声が聞かれた。

[2011-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円はさえない。市場では「日本の機関投資家からヘッジはずしの円売り外貨買いが断続的に出ている」との指摘があり、じりじりと円安が進んだ。ただ、対ドルでは「G7による協調介入が実施された18日の安値1ドル=82円00銭付近にはまとまった規模の円買い注文が観測されている」との声が聞かれ、下落の勢いは緩やかだった。

[2011-03-28][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日の欧州外国為替市場で円は売り先行後、買い戻し。対豪ドルで円売りが強まったことが、その他通貨にも円売りを誘った。時間外の米株価指数先物が上げ幅を広げたことも、投資家のリスク許容度の改善につながり一時円売りを促した。
 もっとも、高く始まった英・独の株価指数や、米株価指数先物の上昇が一服したほか、対ポンドやユーロで円買いが入ったため、円全般の下値が切り上がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は81円台後半でもみ合い。
・ユーロ円は17時過ぎに1ユーロ=115円12銭前後と本日高値を付けた。ただ、国際通貨基金(IMF)が28日、スイス国立銀行(SNB)は早い段階で利上げを始めるべきとの認識を示したことを受けて対スイスフランでユーロ売りが強まったことや、ユーロ圏の財政懸念が引き続き相場の重しとなり、21時過ぎに114円56-61銭まで下押しした。
・ポンド円は一時売りに押された。ポーゼン・英中銀金融政策委員会(MPC)委員が27日に英地元紙とのインタビューで「英インフレ率は2012年半ばに1.5%まで低下するだろう」と述べたことが蒸し返された。1ポンド=130円15銭前後まで下げた。また、ポンドドルは1ポンド=1.5937ドル前後まで売り込まれる場面があった。
・ユーロドルは買い先行後、下げに転じた。豪ドル・米ドル相場が、「1.0300米ドルにはバリアオプションが観測されており、同水準の上抜けを狙った仕掛け的な買いが入った」、「豪クイーンズランド州の洪水に伴う保険金払い目的の豪ドル買いが入った」との指摘があり、値を上げたことにつれた。欧州株が高く始まったことも買いを誘い、17時過ぎに1ユーロ=1.40857ドル前後と本日高値を付けた。
 ただ、IMFがSNBに早期の利上げを促す認識を示したことをきっかけにユーロスイスフランが売り込まれると、ユーロ売りドル買いが出て値を下げた。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの銀行の格付けを引き下げたが、見通しのクレジットウォッチ・ネガティブの意味について「早ければ今週にも一段のソブリン債格下げを行う可能性を反映する」との見解を示したことが次第に意識されると、1.4024-29ドルまで下げる場面があった。

[2011-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・28日のニューヨーク外国為替市場で円はユーロに対して売り先行後、もみ合い。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は28日、「インフレ率は永続的に物価安定目標の上にある」などと述べた。ECBが来月にも利上げに踏み切るとの思惑から円売りユーロ買いが強まった。ただ、その後は手掛かり材料難から安値圏でのもみ合いが続いた。
 一方、円は資源国通貨に対して下げ渋り。NZドルについて市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んで、期末を意識した買いが入った」「モデル系から買いが持ち込まれた」との声が聞かれ、円安・NZドル高が進んだ。つれる形で資源国通貨に対しても円がやや売られた。ただ、米国株式相場が引けにかけて失速すると、低金利の円が買い戻された。
 なお、円はドルに対して小動き。ユーロやNZドルなどに対して円やドルが同時に売買された影響から、方向感が出なかった。

[2011-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は上値が重かった。年度末を控えた日本の輸出企業によるまとまった円買いが入ったほか、日本株相場の下落に伴う円買い外貨売りが入ったものの、その後は仲値決済に向けた円売りドル買いが出たため円は上げ幅を縮めた。

[2011-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は弱含み。後場の日経平均が一時上げに転じたことや、欧州株が上昇して始まったことなどを受け、投資家がリスク回避姿勢を和らげるとの見方から円売り外貨買いが出た。時間外の米株価指数先物の上昇も円の重しとなった。一方、ドルに対してはもみ合い。円とドルがユーロなどに対して同時に売られた影響で、円ドル相場の方向感は乏しかった。

[2011-03-29][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日の欧州外国為替市場で円は軟調。英独の株価指数が上昇して始まったことや、時間外の米株価指数先物が一時上げ幅を拡大したことを受けて、投資家のリスク志向の改善を見込んで、低金利の円を売る動きが出た。ブラード米セントルイス連銀総裁が「米連邦準備理事会(FRB)は世界の不確実性が解消されることを待たずに、金融政策の正常化を開始する可能性がある」などと述べたと伝わると、米国の「出口戦略」が意識されて、円・ドル相場の売りが加速。円全体の下げ幅が広がった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は一時1ドル=82円47銭前後と14日以来の高値を付けた。市場関係者からは「82円ちょうどや、82円20銭前後でモデル系、CTA(商品投資顧問)の買いが入った」との声が聞かれた。
・ユーロ円は1ユーロ=115円94銭前後と4日以来の高値まで買われた。
・ユーロドルは買い先行後、下げに転じた。欧州株が高く始まりリスク許容度が保たれる中、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を背景とした買いが先行した。18時前に1ユーロ=1.4149ドル前後と本日高値を付けた。
 ただ、ブラード米セントルイス連銀総裁の発言が伝わるとドル買いが優位になった。22時過ぎには1.40505ドル前後と本日安値を付けた。

[2011-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・29日のニューヨーク外国為替市場で円は売り優位。欧州の取引時間帯にブラード米セントルイス連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)は世界の不確実性が解消されることを待たずに、金融政策の正常化を開始する可能性がある」などと述べたが、ニューヨーク市場序盤には「経済が底堅ければ、超緩和的な政策を巻き戻し始める時となるだろう」「QE2の規模は6000億ドルを若干下回り、削減は1000億ドル程度となる可能性」などと語った。米金融引き締めへの思惑が改めて高まり円売りドル買いが先行すると、円全体が押し下げられた。また、米国株式相場や原油先物相場の上昇を受けて、対オセアニア通貨中心に低金利の円を売る動きが継続した。市場関係者からは「東日本大震災や東京電力福島第1原発でのトラブル、計画停電の影響による景気減速懸念から、海外勢中心に円を持ちたくないとの思惑が強く働いている」との指摘もあった。

[2011-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。ブラード米セントルイス連銀総裁が昨日、「米連邦準備理事会(FRB)は世界の不確実性が解消されることを待たずに、金融政策の正常化を開始する可能性がある」と発言したことに続き、フィッシャー米ダラス連銀総裁が「6月以降の量的緩和第2弾(QE2)の期間延長には反対する」と述べたと伝わった。米国の「出口戦略」が意識されて円売りドル買いが強まると、円全体が押し下げられた。日本株高を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方が広がったことも円の重し。

[2011-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は軟調。米国の各地区連銀総裁が金融緩和の出口について相次ぎ言及したことで、円売りドル買いの流れが続き円全体が押し下げられた。日本株や欧州株の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善するとの見方が広がったことも円売り外貨買いを誘った。市場では「ロンドン8時(日本時間16時)のフィキシングに向けた円売り外貨買いが出た」との指摘があった。

[2011-03-30][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日の欧州外国為替市場で円は下げ渋り。米金融当局者から金融政策の正常化を訴える発言が相次いでいることを背景に、30日の東京市場で、米国の出口戦略が意識されて対ドルで円売りが進み、円全体が値を下げた流れを引き継いだ。
 欧州市場でも米連邦準備理事会(FRB)の金融正常化を意識した円売りドル買いが一時出たほか、時間外の米株価指数や欧州株の上昇し、投資家のリスク許容度が高まったことも円売り外貨買いを誘った。
 一方で、昨日の欧米市場から円安傾向が継続し円の下げ幅が広がっていた。ここに来て利益確定の円買いを入れる参加者が出ているため、円の下げ幅拡大は一服している。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は18時過ぎに1ドル=83円19銭前後と11日以来の高値を付けた。
・ユーロ円は1ユーロ=117円28銭前後と2010年5月13日以来の高値まで上昇。
・ユーロドルは一進一退。FRBの出口戦略が意識されてドルを買う動きが見られた。市場予想平均よりも強い英経済指標を受けユーロポンドが下落したことにつれた売りが出たほか、「アジア系ソブリンネームの売りが観測された」との声が聞かれ、19時過ぎには1ユーロ=1.4058ドル前後と本日安値を付けた。
 もっとも、ポルトガル政府高官が「外部支援に頼らなくても今年の国債償還に対応できる」との見解を示した場面や、米給与計算サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が30日発表した3月の全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比20万1000人増と市場予想平均の20万8000人程度増を若干下回ったと伝わった場面では買い戻しが入り、1.41ドル台を回復した。

[2011-03-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・30日のニューヨーク外国為替市場で円はドルに対して小高い。ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事が「ECBは段階的に金利を引き上げる」などと述べたと伝わり、ECBの利上げサイクル開始が示唆されたとしてユーロ高・ドル安が進むと、つれる形で円買いドル売りが小幅に入った。ただ、米国の各地区連銀総裁から金融緩和の出口についての言及が相次ぎ、米国が早期の金融政策正常化に踏み切るとの思惑がくすぶるなかで上値は限られた。
 一方、円はドル以外の通貨に対してもみ合い。新規の取引材料に乏しく、持ち高調整目的の小口取引に終始した。米国株式市場は上げ幅を拡大したものの、前日の海外市場から円の売り持ち高が膨らんでいることもあり、低金利の円をさらに売る動きは見られなかった。

[2011-03-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午前のアジアオセアニア外国為替市場で円は下値が堅い。仲値決済では「ドルが大きく不足する」との思惑から円売りドル買いが先行したものの、仲値後は年度末を迎えた国内輸出企業による円買いドル売りが膨らみ持ち直した。高く始まった日経平均が失速したことも円の下値を支えた。

[2011-03-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日午後のアジアオセアニア外国為替市場で円は方向感に乏しかった。年度末を迎えた国内輸出企業による円買いが入る半面、日本株相場の上昇に伴う円売り外貨買いが出たため相場は方向感が出なかった。

[2011-03-31][NP     HDP CHDP RHDP CRHDP ]
・31日の欧州外国為替市場で円は対ユーロで下落。独雇用指標やユーロ圏の物価指数が予想よりも強い結果だったことを受けて円売りユーロ買いが出た。
 一方、対ポンドでは売り先行後は買い戻し。「四半期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んでポンドドルに買いが入るとの思惑から、先回りしてポンド買いドル売りを進めた参加者がいた」との指摘があり、つれる格好で円売りポンド買いが出た。しかし、強い独・ユーロ圏の経済指標を受けてユーロポンドの買いが強まると円買いポンド売りが進み値を戻した。
 円はその他通貨に対してはもみ合い。対ユーロでの円売りの影響を受ける場面があったものの、欧州株や時間外の米株価指数がさえない展開となっており、下値は限定的だった。
 【 通貨ペア 】
・ドル円は1ドル=82円80銭前後でもみ合いが続いた。
・ユーロ円は19時過ぎに1ユーロ=117円90銭前後と2010年5月13日以来の高値まで上げた。
・ポンド円は買い先行後、売りに押し下げられた。ポンドドルが四半期末のフィキシングに絡んだ思惑から買われたことにつれて円売りポンド買いが先行したが、ユーロポンドの買いが強まると売りが優位になった。22時過ぎに1ポンド=132円48銭前後と本日安値を付けた。ポンドスイスフランの売りが加速していることも重しとなった。
・ユーロドルは伸び悩み。3月独雇用統計が予想より強い内容となったことや、欧州連合(EU)統計局が発表した3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、EU基準)速報値が前年同月比2.6%上昇と市場予想平均を上回ったことなどを受けた買いで1ユーロ=1.4233ドル前後まで値を上げた。
 ただ、関係筋の話として「欧州中央銀行(ECB)は本日、アイルランドの銀行支援に向けた新たな流動性措置を発表しないだろう」などと一部通信社が伝えると売りが出て1.42ドル台を割り込んでいる。

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